JP2007162802A - 回転軸シールとその製法 - Google Patents

回転軸シールとその製法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007162802A
JP2007162802A JP2005358839A JP2005358839A JP2007162802A JP 2007162802 A JP2007162802 A JP 2007162802A JP 2005358839 A JP2005358839 A JP 2005358839A JP 2005358839 A JP2005358839 A JP 2005358839A JP 2007162802 A JP2007162802 A JP 2007162802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
case
outer case
rotary shaft
inner case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005358839A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Baba
健 馬場
Hiroki Oida
弘紀 笈田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2005358839A priority Critical patent/JP2007162802A/ja
Priority to PCT/JP2006/324746 priority patent/WO2007069597A1/ja
Publication of JP2007162802A publication Critical patent/JP2007162802A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】製造効率を高め、品質の安定した回転軸シールを安価に提供する。
【解決手段】金属製アウターケース2のかしめ加工を省略する。そして、モールド成形にてシール部4を形成すると同時に、アウターケース2とシールエレメント7とインナーケース3とシール部4とを、一体構造とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸シールに係り、特にカーエアコン用コンプレッサ等に使用される回転軸シールに関する。
カーエアコン用コンプレッサ等は、高速化・高圧化・高温化等の傾向にあって、これに使用する回転軸シールへの要求が厳しい状況下にあり、本発明者等はこのような要求に答えるべく多くの回転軸シールの提案をしてきた(例えば、特許文献2,3参照)。
即ち、図4,図5は、夫々、特許文献2,3にて提案した回転軸シール31を例示し、流体収納室側(高圧側)に内フランジ部32を有し、かつ、ハウジング内面に対応する円筒部33を有する略L字状のアウターケース34に、ゴム製シール部35をモールド成形等にて一体固着し、かつ、図4と図5に実線にて示すように、アウターケース34の上記円筒部33の低圧側Bの端部33aは薄肉として形成し、その端部33a側から、PTFE等のシールエレメント36及び金属製インナーケース37を組み込み、矢印Cの如くかしめ加工して、端部33aを2点鎖線のように小内鍔状に折曲げて、シール部35を一体に有するアウターケース34と、シールエレメント36とインナーケース37を、一体状に組立てる構造であった。
なお、38はゴムリップ部であり、流体収納室側(高圧側)Aへ延伸状として、上記シール部35がその一部として備えている。また、シールエレメント36にはスクリュー溝39が形成されている。アウターケース34の内フランジ部32を被覆するU字状の軸心Lと直交状の鉛直壁部40をシール部35が有し、この鉛直壁部40の低圧側壁部とシールエレメント36の外周寄り円環部位とは、内フランジ部32とインナーケース37の間に強く圧着保持されるように、前述の矢印C方向へのかしめ加工が行われる。
従来から、ゴムリップ部38による静止時の密封作用、及び、軸の回転時のPTFEシールエレメント36(のスクリュー溝39)によるハイドロダイナミック作用の両方によって、カーエアコン用コンプレッサ等の既述の厳しい要求に応えている。
しかしながら、図4(特許文献2)や図5(特許文献3)に示した従来の回転軸シール31では、各部品をばらばらに製作し、アッセンブリを行う(組立てて一体構造とする)ため、アウターケース34の端部33aを(矢印C方向に)折り曲げるかしめ加工を必須としており、加工工数が増加し(製造工程が煩雑化し、)、かつ、アッセンブリラインのための大きな設備費用を要していた。
なお、従来から、いわゆるオイルシールに於ては、かしめ加工を省略した製法が行われている(特許文献1参照)。しかし、(インサート)金具とゴム製シール部のみから成る簡単な構成であって、図4と図5のアウターケース34とゴム製シール部35のみを予め一体にモールド成形しているのと同等の技術に過ぎないといえる。
特開平2−240460号公報 特開2004−019798号公報 特開2003−343737号公報
従来、上述の如く、インサート(金具)とゴム製シール部のみ、又は、アウターケースとゴム製シール部のみの簡易な回転軸シール又は(そのための)部品に於て、モールド成形にてインサート(金具)やアウターケースと、ゴム製シール部とを、一体化する技術は知られていたとしても、カーエアコン用コンプレッサ等の過酷な使用条件(厳しい要求)下で使用に耐えるシールエレメントやインナーケース等の部品を具備する回転軸シールでは、簡略化した製造工程によって、高いシール性能で安定した品質のものを、安価に多量生産することは、至難なこととされてきた。
本発明はこのような従来の問題点を解決して、過酷な使用条件にも対応可能であり、簡略化した製造工程によって安価に製造可能な、高いシール性能を安定して発揮する回転軸シール及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、この目的を達成するために、金属製アウターケースと、金属製インナーケースと、回転軸に摺接するゴムリップ部を有するゴム製シール部と、上記回転軸に摺接するシールエレメントとを、備えた回転軸シールに於て、上記金属製アウターケースのかしめ加工を省略して、上記アウターケースとシールエレメントとインナーケースと上記シール部とを一体構造としたものである。
また、上記アウターケースの円筒部の内周面と、上記インナーケースの円筒部の外周面とが、(相互に圧接するように)嵌合(圧入嵌合)にて一体化されている。
また、金属製アウターケースと、金属製インナーケースと、回転軸に摺接するゴムリップ部を有するゴム製シール部と、上記回転軸に摺接するシールエレメントとを、備えた回転軸シールに於て、上記金属製アウターケースのかしめ加工を省略して、上記シール部のモールド成形にて、上記アウターケースとシールエレメントとインナーケースと上記シール部とを一体構造としたものである。
また、上記アウターケースの円筒部の内周面と、上記インナーケースの円筒部の外周面との間に、上記シール部のモールド成形の際に浸入して形成されたゴム層が介在して上記アウターケースとインナーケースが一体化しているものである。
また、上記アウターケースは円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形であり、上記インナーケースは円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形であり、上記シールエレメントを上記両内フランジ部にて挾着保持すると共に、上記アウターケースとインナーケースが一体化しているものである。また、この回転軸シールは、カーエアコン用コンプレッサに使用される。
そして、本発明に係る回転軸シールの製法は、金属製アウターケースと、金属製インナーケースと、シールエレメントを、該アウターケースとインナーケースにて上記シールエレメントを挾着状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、固化させ、シール部をモールド成形すると同時に、上記アウターケースとインナーケースとシールエレメントとを一体化する方法である。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
即ち、従来のシールエレメントを有する(カーエアコン用コンプレッサ等に使用される)回転軸シールでは必須であったかしめ加工を省略したので、加工工数が低減でき、製造工程が簡略化されて、安価にシール性能の優れた回転軸シールを、安定した品質で多量生産可能となった。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1は本発明に係る回転軸シール1の実施の一形態を示す要部拡大断面図であり、図2は図1のさらに拡大して示した要部断面図であり、図3は本発明に係る回転軸シールの製法を簡略化して示す要部断面説明図である。
この回転軸シール1は、金属製アウターケース2と、金属製インナーケース3と、(図示省略の)回転軸に摺接するゴムリップ部5を有するゴム製シール部4と、上記回転軸に摺接するスクリュー溝6を有するシールエレメント7とを、備えている。
そして、金属製アウターケース2は、図4,図5にて述べたところの矢印C方向へのかしめ加工を全く省略して、全体が一体構造として組立てられている。具体的には、シール部4はモールド成形(射出モールド成形又はコンプレッションモールド成形)によって成形されるが、アウターケース2とシールエレメント7とインナーケース3と上記シール部4とを、上記モールド成形によって、一体構造として成る。
アウターケース2は、円筒部8と低圧側Bの内フランジ部9とを有し、断面略L字形である。また、インナーケース3は、円筒部10と低圧側Bの内フランジ部11とを有する断面略L字形である。しかも、インナーケース3の内フランジ部11は、低圧側Bへ僅かに突出状と凸部12が形成され、インナーケース3の円筒部10が、アウターケース2の円筒部8内に嵌合するように組立てられた構造であるが、シールエレメント7は、アウターケース2・インナーケース3の両内フランジ部9,11にて挾着保持される。かつ、図2に示すように、両円筒部8,10の嵌合間隙部Gには、シール部4の形成の際に、浸入して形成された(薄膜)ゴム層13が介在している。このように浸入形成されて固化したゴム層13によって、アウターケース2の円筒部8と、インナーケース3の円筒部10が、一体化している。
また、他の実施の形態について説明すると、モールド成形の前に、アウターケース2の円筒部8の内周面と、インナーケース3の円筒部10の外周面とが、相互に圧接するように、両円筒部8,10を圧入嵌合して一体化し、その後、モールド成形用金型内へ設置して、シール部4をモールド成形して、全体を一体化する。
インナーケース3とアウターケース2の嵌合公差は、機械的に圧入して嵌合させる。この圧入嵌合はプレス機を使用し、又は、ハンマー等で叩いて行えば良い。なお、このように圧入して図3に示すような中間品を作成した場合にも、嵌合間隙部Gが形成されないというものではなく、そこにモールド成形の際に流動化したゴム材料が流入して、(機械的一体化及び薄膜のゴム層13による一体化の併用によって)一層強固な一体構造となる。
シール部4は、HNBR単独にて、あるいは、HNBRを基本とする配合ゴム材にて、構成したり、他のゴム材を用いる。シールエレメント7は元の形状は、図3に示すように、円環平板状であり、回転軸を挿入状として組立てると、断面L字状として、スクリュー溝(螺旋溝)6の側が回転軸の外周面に接触する。このシールエレメント7は、PTFE等のフッ素系樹脂が好適である。シールエレメント7は外径寄りの部分が、内フランジ部9と、内フランジ部11にて挾着保持されているが、凸部12がインナーケース3の内フランジ部11に形成され、シールエレメント7の外径寄りの部位を強く押圧し(面圧が高く)、内部リークを防止している。また、凸部12を設けなくても、インナーケース3の内径を拡大することでも同じ効果を得ることができる。シールエレメント7にスクリュー溝6を形成したことにより、回転軸の回転により流体を流体収納室側(高圧側)Aへ押し戻すポンピング作用(ハイドロダイナミック作用)をなし、回転中の密封性を向上させている。
従来例の図4・図5と比較すれば明らかなように、従来のアウターケース34の内フランジ部32は流体収納室側(高圧側)Aに配設されていたが、本発明では、アウターケース2の内フランジ部9は低圧側Bに配設されている。さらに、従来のインナーケース37の内フランジ部は流体収納室側(高圧側)Aに配設されていたが、本発明では、インナーケース3の内フランジ部11は低圧側Bに配設されている。このようにして、低圧側Bにて、シールエレメント7は両内フランジ部9,11にて挾持状に圧着保持されている。
そして、シール部4は、相互に嵌合した両円筒部8,10を外周面側から被覆する外周凹凸波状嵌着円筒壁部15と、両円筒部8,10の高圧側端面8a,10aを被覆する端面被覆壁部16と、インナーケース3の内部に対応するブロック状部17と、を具備し、このブロック状部17の高圧側Aの端面に、U字状の凹周溝18を形成すると共に、ブロック状部17の高圧側Aの内周端寄りから斜めに内径方向に、ゴムリップ部5が延伸状に連設される。
また、図1では、このゴムリップ部5の軸心方向位置と、端面被覆壁部16の軸心方向位置を、略一致させている。言い換えれば、凹周溝18を形成したことにより、ブロック状部17とゴムリップ部5は、略U字状断面を有している。また、図示省略の回転軸の外周面に接触するゴムリップ部5の接触内周端縁5aは、アウターケース2の高圧側Aの端面8aと、軸心方向略同一位置に配設される。この点について、従来例の図4・図5と比較すれば、ゴムリップ部5が高圧側Aへ殆ど突出せず、回転軸シール1の全体の幅寸法W0 は、著しく減少できて、コンパクト化が図られていることが判る。即ち、本発明では、アウターケース2の全幅寸法と略同一の全幅寸法W0 にコンパクト化されている。
このように、全幅寸法W0 がコンパクト化されているので、外的要因により、リップが傷ついたり、変形したりすることが抑制される。具体的には、回転軸シールの製造工程中や、そのシールを使ってカーエアコンのコンプレッサーを組み立てている最中に、外的要因による不良率を格段に少なくすることが可能となる。
また、上記凸部12について、全周にわたって連続状に形成している態様でも良いが、好ましくは、周方向に交互に凹凸状として凸部12を断続的に形成すれば、シールエレメント7を挾圧(押圧)する面圧が増大して、シールエレメント7の回転軸との共廻りを防止できる。さらにシールエレメント7と接触する部分は、のこぎりの歯状(ギザギザ)のようになっている方が保持力が向上するのでより好ましい。
次に、本発明に係る回転軸シールの製法を説明する。アウターケース2とシールエレメント7とインナーケース3を、図3に示すように、金型のキャビティ内に装入する。シールエレメント7は平板円環状として装入する。つまり、図3に示すように、アウターケース2の内フランジ部9、インナーケース3の内フランジ部11(特には、内フランジ部11に形成した凸部12)で、シールエレメント7を挟んで固定した状態で、金型(図示せず)内にセットする。次に、流動化ゴム材料を金型内に射出成形させ、図1の断面形状に示すゴムリップ部5を有する回転軸シール1を作製する。
上述の射出成形の際のゴム材料の流入と充填と加圧によって、ゴム材料は図2のように両円筒部8,10の嵌合間隙部Gに浸入して、その後の加硫によって、両円筒部8,10を強固に一体化する(ゴム層13が形成される)。ところで、図3に示すように、シールエレメント7を挾持するように、アウターケース2とインナーケース3とが、圧入しないで嵌合する状態(遊嵌状)の場合には、ゴム層13の偏肉を防止するため、アウターケース及び/又はインナーケースに、接着剤又は粘着剤を塗布して相互位置を固定したり、コンピュータ制御によって相互位置を決定して、その状態下で、金型内にセットし、流動化ゴム材料を金型内に射出し、シール部4を成形し、かつ、嵌合間隙部Gに全周均一厚さにゴム層13を形成する。このゴム層13の厚さ寸法は、ゴムの強度、種類により異なるが、厚さは薄い方が好ましく、厚さが大きすぎると、ゴム層13の(周方向位置における)偏肉が起こり易い。
他の実施の形態としては、アウターケース2の内周面とインナーケース3の内周面が、圧入状に嵌合させる場合には、プレス機やハンマー等にて押込むように組み立てたり、金型の型閉め時に押込むように組み立てて、図3のような中間品を作製して、これを金型内にセットし、流動化ゴム材料を金型内に射出して、シール部4を形成する。微小な嵌合間隙部Gへ流動ゴム材料が浸入して、ゴム層13を形成し、このゴム層13による一体化、及び、前述の圧入状の嵌合(圧入嵌合)による機械的一体化の共働によって、一層強固な一体構造の回転軸シールが得られる。
なお、いずれの製造方法にあっても、ゴムと接触する金属製のインナーケース3・アウターケース2の表面に、接着剤を予め塗布しておけば、回転軸シールとしての強度及び製品寿命の点で望ましい。
以上述べたように、金型内でシール部4を形成すると同時に、アウターケース2とインナーケース3とシールエレメント7とを一体化でき、従来のかしめ加工を全く省略している。つまり、シール部4のゴムの射出成形又はコンプレッション成形時に、各部品のアッセンブリを行うことができる。
なお、インナーケース3の内フランジ部11に凸部12を形成しておけば、インナーケース3とアウターケース2の両内フランジ部11, 9の挾着面圧が(局部的に)高まって、回転軸シール1として内部リークを有効に防止できると共に、シールエレメント7と回転軸との共廻りを防止できるという利点がある。また、凸部12を設けなくても、インナーケース3の内径を拡大することでも同じ効果を得ることができる。
本発明は上述したように、金属製アウターケース2と、金属製インナーケース3と、回転軸に摺接するゴムリップ部5を有するゴム製シール部4と、上記回転軸に摺接するシールエレメント7とを、備えた回転軸シールに於て、上記金属製アウターケース2のかしめ加工を省略して、上記シール部4のモールド成形にて、上記アウターケース2とシールエレメント7とインナーケース3と上記シール部4とを一体構造としたものであるので、安価に高品質のものを多量生産可能であり、製造設備も簡略化できて能率良く生産可能である。
また、上記アウターケース2の円筒部8の内周面と、上記インナーケース3の円筒部10の外周面とが、相互に圧接するように上記両円筒部8,10を圧入嵌合にて一体化されているので、アウターケース2とインナーケース3の一体化強度は十分に大きく、(アウターケース34の図4・図5で述べたかしめ加工を省略しても、)十分な強度の一体構造のシールが得られる。
また、上記アウターケース2は円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形であり、上記インナーケース3は円筒部10と低圧側内フランジ部11とを有する断面略L字形であり、上記シールエレメント7を上記両内フランジ部9,11にて挾着保持すると共に、上記両円筒部8,10の嵌合間隙部Gに、上記シール部4の形成の際に浸入して形成されたゴム層13が介在して上記アウターケース2とインナーケース3が一体化しているので、十分な強度にてアウターケース2とインナーケース3が一体化できる。かつ、ゴム層13によって、内部リークの可能性も減少できる。さらに、シールエレメント7の姿勢が(がたつかず)安定すると共に、回転軸の回転摩擦力に連れ廻りすることもなく、回転軸の回転中は常に安定したハイドロダイナミック(ポンピング)作用を行う。
また、金属製アウターケース2と、金属製インナーケース3と、シールエレメント7を、該アウターケース2とインナーケース3にて上記シールエレメント7を挾着状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、固化させ、シール部4をモールド成形すると同時に、上記アウターケース2とインナーケース3とシールエレメント7とを一体化する回転軸シールの製法によれば、煩雑な従来のかしめ加工が全く省略可能であり、製造工程の簡略化とコストダウンを達成でき、かつ、カーエアコン用コンプレッサ等のシールとして、過酷な使用条件(要求)に十分対応できる回転軸シールが確実に多量に生産可能となる。
本発明の実施の一形態を示す要部断面図である。 要部拡大断面図である。 製造方法を説明するための簡略要部断面図である。 従来例を示す要部断面図である。 他の従来例を示す要部断面図である。
符号の説明
2 アウターケース
3 インナーケース
4 ゴム製シール部
5 ゴムリップ部
6 スクリュー溝(螺旋溝)
7 シールエレメント
8,10 円筒部
9,11 内フランジ部
12 凸部
13 ゴム層
A 流体収納室側(高圧側)
B 低圧側
G 嵌合間隙部

Claims (7)

  1. 金属製アウターケース(2)と、金属製インナーケース(3)と、回転軸に摺接するゴムリップ部(5)を有するゴム製シール部(4)と、上記回転軸に摺接するシールエレメント(7)とを、備えた回転軸シールに於て、
    上記金属製アウターケース(2)のかしめ加工を省略して、上記アウターケース(2)とシールエレメント(7)とインナーケース(3)と上記シール部(4)とを一体構造としたことを特徴とする回転軸シール。
  2. 上記アウターケース(2)の円筒部(8)の内周面と、上記インナーケース(3)の円筒部(10)の外周面とが、嵌合にて一体化されている請求項1記載の回転軸シール。
  3. 金属製アウターケース(2)と、金属製インナーケース(3)と、回転軸に摺接するゴムリップ部(5)を有するゴム製シール部(4)と、上記回転軸に摺接するシールエレメント(7)とを、備えた回転軸シールに於て、
    上記金属製アウターケース(2)のかしめ加工を省略して、上記シール部(4)のモールド成形にて、上記アウターケース(2)とシールエレメント(7)とインナーケース(3)と上記シール部(4)とを一体構造としたことを特徴とする回転軸シール。
  4. 上記アウターケース(2)の円筒部(8)の内周面と、上記インナーケース(3)の円筒部(10)の外周面との間に、上記シール部(4)のモールド成形の際に浸入して形成されたゴム層(13)が介在して上記アウターケース(2)とインナーケース(3)が一体化している請求項3記載の回転軸シール。
  5. 上記アウターケース(2)は円筒部(8)と低圧側内フランジ部(9)とを有する断面略L字形であり、上記インナーケース(3)は円筒部(10)と低圧側内フランジ部(11)とを有する断面略L字形であり、上記シールエレメント(7)を上記両内フランジ部 (9)(11) にて挾着保持すると共に、上記アウターケース(2)とインナーケース(3)が一体化している請求項3記載の回転軸シール。
  6. カーエアコン用コンプレッサに使用される請求項1,2,3又は5記載の回転軸シール。
  7. 金属製アウターケース(2)と、金属製インナーケース(3)と、シールエレメント(7)を、該アウターケース(2)とインナーケース(3)にて上記シールエレメント(7)を挾着状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、固化させ、シール部(4)をモールド成形すると同時に、上記アウターケース(2)とインナーケース(3)とシールエレメント(7)とを一体化することを特徴とする回転軸シールの製法。
JP2005358839A 2005-12-13 2005-12-13 回転軸シールとその製法 Pending JP2007162802A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005358839A JP2007162802A (ja) 2005-12-13 2005-12-13 回転軸シールとその製法
PCT/JP2006/324746 WO2007069597A1 (ja) 2005-12-13 2006-12-12 回転軸シール及びその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005358839A JP2007162802A (ja) 2005-12-13 2005-12-13 回転軸シールとその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007162802A true JP2007162802A (ja) 2007-06-28

Family

ID=38245941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005358839A Pending JP2007162802A (ja) 2005-12-13 2005-12-13 回転軸シールとその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007162802A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101446988B1 (ko) 2007-07-06 2014-10-06 페더럴-모걸 코오포레이숀 레이디얼 시일 및 그 제조 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241770U (ja) * 1988-09-14 1990-03-22
JP2005221020A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Nok Corp 密封装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241770U (ja) * 1988-09-14 1990-03-22
JP2005221020A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Nok Corp 密封装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101446988B1 (ko) 2007-07-06 2014-10-06 페더럴-모걸 코오포레이숀 레이디얼 시일 및 그 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5037682B2 (ja) リップタイプシール
JP5374591B2 (ja) リップタイプシール
JP5216084B2 (ja) リップタイプシール
JPWO2006001353A1 (ja) シール装置
JP5726345B1 (ja) 軸シール
JP2011064166A (ja) ピストンポンプ
EP2172678A1 (en) Seal device
JP4822897B2 (ja) 回転軸シール
JP2007162801A (ja) 回転軸シール
JP2007162802A (ja) 回転軸シールとその製法
JP2003097723A (ja) 回転軸シール
JP2007162803A (ja) 回転軸シールとその製法
CN106402393B (zh) 轴密封件
JP2005249104A (ja) オイルシール
JP2007225087A (ja) 回転軸シールとその製法
JP5770109B2 (ja) リップタイプシール
JPH11236977A (ja) 回転軸シール
WO2007069597A1 (ja) 回転軸シール及びその製法
JP4559038B2 (ja) 回転軸シール
JPH07305775A (ja) リップ型シール
JP4362668B2 (ja) 合成樹脂製シールリングの製造方法
JP2005273693A (ja) 密封装置
JP5582608B2 (ja) 軸封装置
JP3219517U (ja) リップシール装置
JP5101190B2 (ja) ライナリング

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306