JP2007159943A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の尿を吸収させた場合にもウエットバックが生じにくい使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】液透過性の表面シート2と吸収体4の間にセカンドシート5が配置されている使い捨ておむつ1において、表面シート2は、坪量20g/m2以下のスパンボンド不織布からなり、セカンドシート5は、坪量が30g/m2以上、4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の厚みが0.35mm以上のエアスルー又はエアレイド不織布からなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
液透過性の表面シートと吸収体の間にセカンドシートを配置した使い捨ておむつが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような使い捨ておむつにおいては、セカンドシートの存在により、吸収体に吸収された液が表面シートに戻ること(以下、ウエットバックという)をある程度低減することができる。
しかし、おむつの交換頻度を低減したいという要望もあり、長時間使用可能な、大量の尿を吸収させ得る使い捨ておむつの開発を考えた場合、単にセカンドシートを配した使い捨ておむつの吸収容量を高めるだけでは、ウエットバックを充分に抑えることができず、着用者の肌が湿った感じとなり、着用者の肌がべたついたり、赤くなったり、着用者に不快感を与えたりすることがあった。特に、赤ちゃんに夜中着用させた後の朝に、おむつを交換する場合に、そのような不具合が生じることが多かった。
また、特許文献2には、使い捨ておむつの表面材等として用いられる使い捨て衛生材料カバーストックが記載されており、同文献2には、その材料としてスパンボンド不織布を用い得ることが記載されている。
しかし、単に表面シートとしてスパンボンド不織布を用いても、大量の尿を吸収させた場合のウエットバックを充分に抑えることができなかった。
特開平8−164160号公報 実公昭59−9290号公報
従って本発明の目的は、大量の尿を吸収させた場合にもウエットバックが生じにくい使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、液透過性の表面シートと吸収体の間にセカンドシートが配置されている使い捨ておむつにおいて、前記表面シートは、坪量20g/m2以下のスパンボンド不織布からなり、前記セカンドシートは、坪量が30g/m2以上、4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の厚みが0.35mm以上のエアスルー又はエアレイド不織布からなる、使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨ておむつは、大量の尿を吸収させた場合にもウエットバックが生じにくいものである。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には本発明の一実施形態としての使い捨ておむつが示されている。図2は図1におけるII−II線断面図である。
本実施形態のおむつ1は、液透過性の表面シート2、液不透過性ないし撥水性(以下、これらを総称して液不透過性という)の裏面シート3及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体4を具備し、実質的に縦長に形成されている。
おむつ1は、股下部の両側縁が円弧状に湾曲しており、全体として長手方向中央部が内方に括れた砂時計状の形状となっている。表面シート2及び裏面シート3はそれぞれ、吸収体4の左右両側縁及び前後両端縁から外方に延出している。表面シート2は、その幅方向の寸法が、裏面シート3の幅方向の寸法よりも小さくなっている。
おむつ1の厚み方向における、表面シート2と吸収体4の間には、セカンドシート5が配置されている。
本発明で用いる表面シート2は、坪量20g/m2以下のスパンボンド不織布からなるものである。表面シート2として用いるスパンボンド不織布(以下、単にスパンボンド不織布という)の坪量が20g/m2超であると、吸収体4への液の移行速度が低下し、表面シート内に液が残り易くなり、吸収体4へスムーズに液の移行が行われない。その結果、ウエットバックを充分に低減できない。ウエットバック低減の観点から、スパンボンド不織布の坪量は、好ましくは19g/m2以下、より好ましくは18g/m2以下である。スパンボンド不織布の坪量の下限値は、特に制限されるものではないが、製造の観点から、5g/m2以上、特に10g/m2以上であることが好ましい。
スパンポンド不織布は2層以上に積層して表面シートとして用いることもできるが、単層で用いることが好ましい。2層以上に積層して用いる場合には、複数の層の合計坪量を20g/m2以下とする。2層以上に積層して用いる場合、層間は平面方向に離間した多数の箇所において部分的に接合されていることが好ましい。
スパンボンド不織布は、例えば、溶融紡糸により生じさせた多数の連続フィラメントを、走行するワイヤメッシュ上に堆積させてウエブとし、そのウエブに、平滑ロールと彫刻ロールとからなる一対のロールを備えたエンボス装置を用いて熱エンボス加工を施して、部分的な熱融着部を形成して得られる。
スパンボンド不織布の構成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、等を単独で用いた繊維又はこれらの2種以上の樹脂を用いた複合繊維(芯鞘型、サイドバイサイド型等)等が挙げられる。これらの中でも、さらっとした風合いがあるポリプロピレンが含まれているものが好ましく、特にポリプロピレンからなる繊維が好ましい。
スパンボンド不織布は、その構成繊維の平均繊度が0.8〜3dtexであることが好ましく、より好ましくは1.2〜2dtexである。
また、スパンボンド不織布は、下記方法により測定した圧縮特性の線形性LC値が0.4〜0.6であることが好ましく、より好ましくは0.45〜0.55である。
〔圧縮特性の線形性LC値の測定方法〕
本発明においてLCとは、以下の書籍に記載の方法に従い、カトーテック株式会社製のKESFB3−AUTO−Aを用いて測定された値をいう。具体的には、下記書籍に記載の方法に従い測定される。
書籍:川端季雄著 「風合い評価の標準化と解析」、第2版 社団法人日本繊維機械学会 風合い計量と規格化研究委員会、 昭和55年7月10日発行
測定は、10cm×10cmの試験片を準備し、該試験片を試験台に取り付けて行う。その試験片を面積2cm2の円形平面をもつ鋼板間で圧縮する。圧縮速度は20μm/sec、圧縮最大荷重は、4.9kPa(50gf/cm2)とする。回復過程も同一速度で測定を行う。圧縮物性の線形性はLC値で表される。LC値は下記式(1)で定義される。
LC=WC/WOC・・・(1)
式(1)中、WCは下記式(2)で求められる値であり、WOCは下記式(3)で求められる値である。
Figure 2007159943
WOC=Pm(T0−Tm)/2・・・(3)
式(2)及び式(3)中、T0は圧力49Pa(0.5gf/cm2)における試験片の厚みを表し、Tmは最大圧力Pm(4.9kPa)における試験片の厚みを表す。
また、スパンボンド不織布は、49Pa(0.5gf/cm2)荷重下の厚みが0.1〜0.4mmであることが好ましく、より好ましくは0.2〜0.3mmである。
また、スパンボンド不織布は、49Pa(0.5gf/cm2)荷重下の密度が0.05〜0.07g/cm3であることが好ましく、より好ましくは0.055〜0.065g/cm3である。
〔49Pa(0.5gf/cm2)荷重下の厚み及び密度の測定方法〕
前述のT0が圧力49Pa(0.5gf/cm2)における試験片の厚みである。
圧力49Pa(0.5gf/cm2)における密度は、下記式(4)で求められる。
密度(g/cm3)=〔坪量(g/m2)/10000 〕/〔T0(mm)/10 〕・・(4)
また、スパンボンド不織布は、4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の厚みが0.1〜0.3mmであることが好ましく、より好ましくは0.15〜0.25mmである。
また、スパンボンド不織布は、4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の密度が0.07〜0.11g/cm3であることが好ましく、より好ましくは0.08〜0.10g/cm3である。
〔4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の厚み及び密度の測定方法〕
前述のTmが最大圧力Pm(4.9kPa(50gf/cm2))における試験片の厚みである。
最大圧力Pm(4.9kPa(50gf/cm2))における密度は、下記式(5)で求められる。
密度(g/cm3)=〔坪量(g/m2)/10000 〕/〔Tm(mm)/10 〕・・(5)
また、スパンボンド不織布は、下記方法により測定した圧縮回復性RCが65〜85%であることが好ましく、より好ましくは70〜80%である。
〔圧縮回復性RCの測定方法〕
圧縮回復性RCは、前述の書籍に記載の方法に従い測定される。
具体的には、下記式(6)で求められる。
RC=WC’/WC・・・(6)
式(6)中、WC’は除圧過程の圧力P’により与えられる回復エネルギーであり、下記式(7)で求められる。
Figure 2007159943
また、スパンボンド不織布は、親水化油剤により、親水化処理されていることが好ましい。親水化油剤による親水化処理の方法としては、不織布を親水化油剤で処理(ディッピング、スプレー、グラビアコート、印刷等)する方法、紡糸前の原料樹脂に親水化油剤を練り込みブリードアウトさせる方法等が挙げられる
親水性の程度は、下記方法により測定した液通液回数が2〜3回であることが好ましい。
〔液通液回数の測定方法〕
図3に示すように、不織布上に5.5cm径のNo.101(TOYOろ紙製)を重ね、この両者を上下からゴムパッキンを介して、直径35mmの一対のガラス製シリンダーで挟持固定した状態下に、上側のシリンダーにイオン交換水40gを供給する。イオン交換水の供給開始時から、ろ紙及び不織布を通過して下側のシリンダーに溜まったイオン交換水の重量が20gになるまでの時間を測定する。この時間を水の通過時間とする。水の通過時間が180秒以下であれば、不織布を取り出して、含まれているイオン交換水を乾燥除去させた後に、同様の測定を行う。前記時間が180秒超となった時点での測定回数をnとして、このときの液通液回数を(n−1)として表す。
本発明で用いるセカンドシート5は、坪量が30g/m2以上であり且つ4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の厚みが0.35mm以上である、エアスルー又はエアレイド不織布からなるものである。
セカンドシート5として用いるエアスルー又はエアレイド不織布(以下、これらを総称してセカンドシート用不織布ともいう)の坪量が30g/m2未満であると、液の拡散速度、液の吸収速度が損なわれてしまう。その結果、ウエットバックを充分に低減できない。
セカンドシート用不織布の坪量は、液の拡散速度、液の吸収速度の観点から、好ましくは40g/m2以上、より好ましくは45g/m2以上である。セカンドシート用不織布の坪量の上限値は、特に制限されるものではないが、風合い、剛性の観点から、120g/m2以下、特に80g/m2以下であることが好ましい。
セカンドシート5は、エアスルー不織布又はエアレイド不織布からなることが好ましく、エアスルー不織布からなることがより好ましい。エアスルー不織布は、例えば、カード機を用いて得られた熱融着性繊維からなるウエブに、熱風を貫通させ、該ウエブを構成する繊維をそれらの交点において熱融着させて得られる。
セカンドシート用不織布の構成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等を単独で用いた繊維又はこれらの2種以上の樹脂を用いた複合繊維(芯鞘型、サイドバイサイド型等)等が挙げられる。これらの中でも、相対的に低融点の成分を鞘、相対的に高融点の成分を芯とする芯鞘型複合繊維が好ましく、特に低融点の成分がポリエチレン、高融点の成分がポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートの芯鞘型複合繊維が好ましい。
セカンドシート用不織布は、4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の厚みが0.35〜1mmであり、好ましくは0.45〜0.7mm、より好ましくは0.5〜0.6mmである。
荷重4.9kPa(50gf/cm2)は、おむつ着用中に、着用者の体重によって加わる荷重を想定したものであり、このような高荷重下においても、所要の厚みが維持されることによって、優れたウエットバック低減効果が奏される。
また、同様の観点から、セカンドシート用不織布は、4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の密度が0.08〜1.2g/cm3であることが好ましく、より好ましくは0.09〜0.11g/cm3である。
セカンドシート用不織布は、その構成繊維の平均繊度が3〜10dtexであることが好ましく、より好ましくは5〜8dtexである。
また、セカンドシート用不織布は、LC値が0.25〜0.45であることが好ましく、より好ましくは0.3〜0.4である。
また、セカンドシート用不織布は、圧縮回復性RCが45〜65%であることが好ましく、より好ましくは50〜60%である。
セカンドシート用不織布の、4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の厚さや密度、LC値、圧縮回復性RCは、セカンドシート用不織布から測定片を得る以外は、上述したスパンボンド不織布についての各物性の測定方法と同様にして測定することができる。
本実施形態の使い捨ておむつによれば、上述した構成の表面シートと上述した構成のセカンドシートとを積層して用いているので、以下の効果が奏される。
表面シートが薄いことや表面シートやセカンドシートが加圧されても潰れにくいことから、加圧下でも液が表面シートから吸収体へと素早く移行する。
しかも、吸収体に吸収された液が、吸収体が加圧されても、潰れにくいセカンドシートの存在によって、表面シートへと戻りにくい。そのため、表面シートには液残りが少なく、かつ多量の液が吸収されても、ウエットバックがないものを供給することが出来る。
尚、このような効果が確実に奏される観点から、表面シートとセカンドシートとの間は、
接着剤で全面または部分的に接着されているか、又はスパイラルパターン等の間欠パターンで接着されていることが好ましい。
本実施形態の使い捨ておむつ1においては、図1及び図2に示すように、おむつ長手方向における、排尿ポイントPが位置する領域Cにおいて、セカンドシート5が吸収体4の全幅に亘る幅を有している。より具体的には、おむつ1の長手方向の両側それぞれにおいて、セカンドシート5の側縁5aの位置が、吸収体4の側縁4aの位置とおむつ幅方向の同じ位置にある。同じ位置という表現には、製造時の精度誤差を考慮し、セカンドシート5の側縁5aの位置と吸収体4の側縁4aの位置とのおむつ幅方向の距離が5mm未満の場合も含まれる。その場合(側縁5aが側縁4aよりおむつ中央側に位置する場合も含む)も、セカンドシート5が吸収体4の全幅に亘る幅を有している場合に該当する。
セカンドシート5が吸収体4の全幅に亘る幅を有している別の態様としては、セカンドシート5の側縁5aの位置が、吸収体4の側縁4aの位置より、5mm以上、おむつ幅方向の外方に位置していても良い。但し、セカンドシート5の側縁5aの位置と吸収体4の側縁4aの位置とのおむつ幅方向の距離は10mm以下であることが好ましい。
このように、排尿ポイントPが位置する領域Cにおいて、セカンドシート5が吸収体4の全幅に亘る幅を有していると、吸収体4の長手方向の両側部にセカンドシート5が配されていない領域を有する場合に比較して、ウエットバック量を低減することができ、特におむつを、寝た状態の着用者に長時間着用させた場合等においても、ウエットバックの低減効果が確実に奏される。排尿ポイントPは、着用時に着用者の排尿部が位置する部位であり、おむつ長手方向の中央部よりやや前側に偏倚した部位に存在する。
セカンドシート5が吸収体4の全幅に亘る幅を有している部分は、おむつ長手方向の10cm以上の長さに亘っていることが好ましく、おむつ長手方向の15cm以上の長さに亘っていることがより好ましい。図1に示すおむつ1におけるセカンドシート5は、平面視矩形状である。
尚、本実施形態のおむつ1における吸収体4は、図2に示すように、フラッフパルプの積繊物又はフラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との混合積繊物からなる吸収性コア41と、該吸収性コア41を被覆する2枚のティッシュペーパー(台紙)42,43とからなる。吸収体4が、おむつ幅方向の両端部にティッシュペーパー(台紙)のみからなる部分を有する場合、吸収体の全幅は、台紙のみからなる部分を含めない幅とする。
以下、本実施形態のおむつ1について更に説明する。
おむつ1における長手方向の両側には、立体ギャザー形成用の左右一対の弾性部材6,6及びレッグギャザー形成用の左右一対の弾性部材7,7が配されて、立体ギャザー及びレッグギャザーが形成されている。立体ギャザーは、前記弾性部材6を有する立体ギャザー形成用のシート材60から形成されている。立体ギャザー形成用のシート材60は、その一側縁に、前記弾性部材6が一本又は複数本、伸長状態で固定されている。シート材60は、吸収体4の左右両側縁よりも幅方向の外方の位置において、おむつ1の長手方向に沿って表面シート2に接合されており、その接合部61が、立体ギャザーの立ち上がり基端部61となっている。シート材60は、立ち上がり基端部61から幅方向の外方に延出し、その延出部において裏面シート3と接合されている。吸収体4の両側縁それぞれの外方に延出するレッグフラップには、一本又は複数本(本実施形態においては複数本)の、レッグギャザー形成用の前記弾性部材7が伸長状態で略直線状に配設されている。シート材60は、おむつ長手方向の前後端部62,63において、表面シート2上に接合されている。
本実施形態のおむつ1は、展開型のおむつであり、長手方向の一方の端部においては、その両側縁部に一対のファスニングテープFTが取り付けられている。また、他方の端部においては、裏面シート3上にランディングテープLTが取り付けられている。
立体ギャザー形成用のシート材60及び裏面シート3としては、それぞれ、この種のおむつにおいて従来用いられている各種のものを用いることができ、シート材60としては、撥水性の不織布(サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンボンドーメルトブローンースパンボンド不織布、スパンボンドーメルトブローンーメルトブローンースパンボンド不織布等)や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては、透湿性又は非透湿性の樹脂フィルム、これと不織布との積層体、シート材60に用いる撥水性不織布と同様の不織布等を用いることができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、本発明の使い捨ておむつは、パンツ型の使い捨ておむつであっても良い。また、サイドシートは、吸収体4の長手方向の全域に亘る長さを有するものであっても良く、また、吸収体4の全幅に亘る幅を有しないもの、例えば吸収体4の全幅の50〜90%程度の幅を有するものであっても良い。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
〔実施例1,2,3、比較例1〜3〕
表1に示す表面シート及びセカンドシートを用いて、図1及び図2に示す形態の使い捨ておむつを製造した。尚、吸収体としては、フラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との混合積繊物からなる吸収性コアを、坪量16g/cm2ティッシュペーパーからなる台紙で被覆したものを用いた。
〔評価〕
製造した各使い捨ておむつについて、以下の方法により、加圧下における液の吸収速度及びウエットバック量を評価した。それらの結果を、表1に併せて示した。
1.加圧下における液の吸収速度
使い捨ておむつを平面状に拡げ、表面シートを上に向けて水平面上に固定した。
表面シートとセカンドシートとが積層された部分に重ねるようにして、おむつの表面シート上に、円筒状の注入部の付いたアクリル板をのせ、更にそのアクリル板上に錘をのせ、表面シートとセカンドシートとが積層された部分に対して、2.0kPa(20gf/cm2)の荷重を加えた。アクリル板に設けられた注入部は、内径36mmの円筒(高さ53mm)状をなし、アクリル板には、長手方向の1/3の部分、幅方向の中心軸に、該円筒状注入部の中心軸線が一致し、該円筒状注入部の内部とアクリル板の表面シート対向面との間を連通する内径36mmの貫通孔が形成されている。
おむつの吸収体を覆っている台紙の長手方向の腹側部分の先端から140mmの位置にアクリル板の円筒状注入部の中心軸が来るように配置し、下記組成の人工尿を、円筒状注入部の下部から13mmの位置までの水位にしながら、人工尿を280g注入し、使い捨ておむつに吸収させた。
280gの全量が使い捨ておむつに吸収されるまでの時間を計測した。
また、吸収させる人工尿の総量を300gに代える以外は同様にして、300gの全量が吸収されるまでの時間を計測した。
2.加圧下におけるウエットバック量
上記1の加圧下における液の吸収速度の測定において、人工尿280gを吸収させた後10分間そのまま放置後、使い捨ておむつ上から、錘及びアクリル板を取り除き、その使い捨ておむつの表面シート上に、吸収紙(4A TOYO Roshi Kaisha LTD. 50mm×100mm)を20枚重ねて置き、更にその上にアクリル平板を載せ、該平板上に更に錘をのせて、表面シートとセカンドシートとが積層された部分に対して、3.4kPa(35gf/cm2)の荷重を加えた。
その状態で2分間放置した後、吸収紙を取り出し、吸収紙に吸収された人工尿の重量を計測し、その量をウエットバック(液戻り)量とした。このとき同時におむつの表面をさわり、さらっと感の官能評価を行い、〇、△、×として判断した。
〇:さらっとしている
△:湿っている
×:かなり湿っている
Figure 2007159943
表1に示す評価結果から、本発明の使い捨ておむつは、 高排尿量時においてもウエットバックが良好であること、官能評価においてもさらっとしており、本発明の効果が確認できた。これに対して、表面シートとして、坪量25g/cm2のエアスルー不織布を用いた比較例2においては、液戻りが多く、かつ官能評価においても湿っており、液戻りに対する十分な効果は得られなかった。また、セカンドシートとして、坪量30g/cm2で、4.9kPa(50gf/cm2)荷重下の厚みが0.35mm以下のエアスルー不織布を用いた比較例1,3においては、吸収速度が十分でなく、かつ液戻りが多く、かつ官能評価においても湿っており液戻りに対する十分な効果は得られなかった。
本発明の一実施形態としての使い捨ておむつを示す平面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 液通液回数の測定方法の説明図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 セカンドシート

Claims (2)

  1. 液透過性の表面シートと吸収体の間にセカンドシートが配置されている使い捨ておむつにおいて、
    前記表面シートは、坪量20g/m2以下のスパンボンド不織布からなり、前記セカンドシートは、坪量が30g/m2以上、4.9kPa荷重下の厚みが0.35mm以上のエアスルー又はエアレイド不織布からなる、使い捨ておむつ。
  2. おむつ長手方向における、排尿ポイントが位置する領域において、前記セカンドシートが前記吸収体の全幅に亘る幅を有している請求項1記載の使い捨ておむつ。

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