JP2007157867A - 基板吸着機構及び基板検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査基板の反り、歪みに対応して吸着面を上下移動及び傾斜可能な基板吸着機構であって、簡易な構造で、かつ吸着面の初期高さ(上下のストローク量)を容易に調整することが可能な基板吸着機構を提供する。
【解決手段】基板吸着機構50は、上端部51aに開口する収容凹部51bを有するパッド支持部材51と、上端部52aに被検査基板Wを吸着する吸着面52bが設けられる吸着パッド52と、吸着パッド52の下端部52cに設けられるコイルスプリング53と、吸引孔57に挿入されたストッパー61とを備える。吸着パッド52には、弾性変形可能なパッキン59が外嵌されていて、隙間56を気密に閉塞している。ストッパー61は、吸引孔57の縮径部57bの内径よりも大に設定された径の頭部61aを有し、軸部61bの先端には、ネジ部61cが形成されているネジである。
【選択図】図12

Description

本発明は、ガラス基板などを吸着、保持する基板吸着機構及びこの基板吸着機構が装着された基板検査装置に関する。
フラットパネルディスプレイ(FPD)等の製造工程において、ガラス基板の外観検査に使用する基板検査装置には、ガラス基板を検査ステージにおいて保持する機構として、エア吸着による基板吸着機構が設けられている。このような基板吸着機構は、近年ガラス基板の大型化に伴い、確実にガラス基板を吸着する吸着力を備えるのと同時に、ガラス基板のそり、歪みに対応することが要求されている。
例えば、基板吸着機構として、吸着面を有する吸着部材と、吸着部材が嵌合された台座部材と、吸着部材を突出方向に付勢する加圧手段と、台座に形成した環状溝に嵌合するスリーブ部材と、吸着部材に形成され、排気孔に連通する通気孔とを有し、吸着部材、スリーブ部材及び台座部材から排気孔へと排気するための排気経路が、スリーブ部材と環状溝との嵌合部により形成されたラビリンス構造により閉塞されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような基板吸着機構では、吸着面が出没自在に構成されていて、一定のストロークに範囲において吸着部材が上下動して被検査基板を吸着することが可能であるとされている。また、排気経路をラビリンス構造によって閉塞できるので、ラビリンス構造の嵌合部に遊びをもたせることにより、吸着面を若干傾斜可能としている。
また、他の基板吸着機構としては、被検査基板を載置する載置台と、載置台に配置され、エア吸引力を発生する基板吸着部を有する吸着パッドと、吸着パッドを支持するとともに、吸着パッドを載置台面より上方に位置させ弾性を有するダイヤフラムと、吸着パッドの基板吸着部にエア吸着力を発生させるエア制御手段とを具備したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような、基板吸着装置においては、吸着パッドをダイヤフラムにより弾性的に支持することにより、被検査基板に反りが生じても吸着パッドが被検査基板の傾きに添うように変形して被検査基板に密着することができるとされている。
特許第3122590号公報 特開平10−86086号公報
しかしながら、特許文献1の基板吸着機構においては、ラビリンス構造を形成するために、各々が複雑で、かつ多数の部材で構成する必要がある。このため、吸着部材が若干しか傾斜しないので被検査基板の大きな反りに対応できない問題があった。また、装置コストが増大してしまう問題があった。さらに、一定のストロークの範囲において吸着部材を上下動可能であるとしているが、吸着面の初期高さ、ストローク量は常に一定であり、被検査基板の反りや歪み、装着される基板検査装置に応じてこれらを調整することができなく、仮に行うとすれば、構成される各部材について異なる部材寸法のものに交換して改めて組立する必要があった。
また、特許文献2の基板吸着機構においても、同様に、ダイヤフラムが弾性変形可能な範囲において、吸着パッドを上下動、傾斜可能としているが、吸着面の初期高さ、ストローク量は常に一定であり、被検査基板の反りや歪み、装着される基板検査装置に応じてこれらを調整することができなかった。また、仮に行うとすれば、気密に取り付けられた載置台とダイヤフラム、ダイヤフラムと吸着パッドとを一度取外し、所定の吸着面の初期高さ、ストローク量に適合する部材に交換する必要があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、被検査基板の反り、歪みに対応して吸着面を上下移動及び傾斜可能な基板吸着機構であって、簡易な構造で、かつ吸着面の初期高さ(上下のストローク量)を容易に調整することが可能な基板吸着機構を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、上端部に開口する収容凹部を有し、該収容凹部の内部を排気する吸気管を接続可能なエアー引き通路が設けられたパッド支持部材と、上端部に被検査基板を吸着する吸着面が設けられ、前記収容凹部に収容される基部側を中心として前記吸着面が揺動可能で、前記吸着面から前記基部まで貫通し、前記エアー引き通路と連通する吸引孔が形成された吸着パッドと、該吸着パッドと前記収容凹部との隙間を気密に閉塞するパッキンと、前記吸着パッドの前記基部の下端に設けられ、前記吸着パッドを上方に付勢する弾性部材と、前記吸着パッドを所定の係止位置で係止可能なストッパーとを備え、前記吸着パッドは、前記弾性部材が弾性変形することによって、前記ストッパーの前記係止位置まで上下移動可能であるとともに、前記ストッパーは前記係止位置を調整可能であることを特徴としている。
この発明に係る基板吸着機構によれば、パッド支持部材に収容された吸着パッドは上端部の吸着面が揺動可能であり、かつ上下移動可能である。さらに、ストッパーによる係止位置の調整によって、吸着パッドの吸着面の初期高さ(上下移動のストローク量)の調整をすることが可能である。このため、様々な被検査基板を吸着、保持する場合において、被検査基板に反り、歪み等が生じていても、吸着パッドの吸着面が揺動、上下移動し、さらに吸着パッドの初期高さ(上下移動のストローク量)の調整も行うことができ、柔軟な対応を可能とする。
また、パッド支持部材、吸着パッド、パッキン、弾性部材及びストッパーからなる簡易な構成であり、吸着の際に収容凹部を排気させる機構を別とする構成となっている。
本発明によれば、吸着パッドの吸着面が揺動可能、上下移動可能であるとともに、初期高さ(上下移動のストローク量)の調整を可能とし、被検査基板の反りや歪みにも柔軟に対応し、確実な吸着、保持を可能とすることができる。
また、簡易な構成であるため、装置コストを削減することができるとともに、メンテナンスも容易である。さらには、パッド支持部材に収容された独立した機構としているので、取り外しを可能とし、さらにメンテナンスを容易なものとする。
(第1の実施形態)
図1から図4は、この発明に係る第1の実施形態を示している。図1に基板吸着機構が装着された基板検査装置の平面図を示す。また、図2に基板吸着機構の全体図、図3及び図4に断面図を示す。
図1に示すように、基板検査装置1は、被検査基板Wの外観検査を行う検査装置であり、被検査基板Wを拡大観察する顕微鏡などのミクロ観察部2と、ミクロ観察部2を一軸(Y方向)に移動させるレール3aを有するミクロ観察搬送ステージ3と、被検査基板Wの一側縁部において被検査基板Wを吸着保持し、ミクロ観察部2の移動方向(Y方向)と直交(X方向)して被検査基板Wを移動させる基板搬送ステージ4とを備えている。また、基板検査装置1は、圧縮空気を噴出させて被検査基板Wを浮上させる浮上手段5aを有する浮上ステージ5、被検査基板Wの下方に位置し、ミクロ観察部2と同期して移動し、ミクロ観察部2による観察時に被検査基板Wに透過照明する透過照明装置6とを備える。
また、基板搬送ステージ4は、ミクロ観察部2の移動方向と直交して延設されるレール4aと、レール4a上を移動可能な台座4bと、台座4b上で被検査基板Wを吸着保持し、台座4bに着脱可能に装着されている複数の基板吸着機構10とを備える。基板吸着機構10は、吸気管(不図示)を介して吸気装置(不図示)と連通していて、吸引作用によって被検査基板Wの下面を吸着することが可能となっている。
また、基板検査装置1は、この他にも被検査基板Wの外観検査を行うのに必要な構成を具備しているものであり、例えば、ミクロ観察搬送ステージ3や基板搬送ステージ4などを駆動させる駆動部(不図示)、電源(不図示)などを備えている。
このような基板検査装置1によれば、浮上ステージ5上に配置された被検査基板Wは、まず浮上手段5aによって空気が噴出され、浮上ステージ5上で僅か上方に浮上する。次に、不図示の位置決め機構によって平面位置を正確に位置決めされた後、基板吸着機構10によって被検査基板Wの下面を吸着し、台座4b上に被検査基板Wを吸着保持する。吸着保持した状態で、台座4bをレール4a上で移動させれば、浮上ステージ5上で浮上している被検査基板Wは、浮上ステージ5上を移動することができる。このため、基板搬送ステージ4により被検査基板Wを所定ピッチでX方向(搬送方向)に移動させるとともに、ミクロ観察搬送ステージ3によって、ミクロ観察部2をY方向に一定速度で移動させることにより、被検査基板Wの全面をミクロ観察部2で詳細に外観検査することが可能である。
次に、基板吸着機構10の詳細について説明する。図2、図3に示すように、台座4bに装着される基板吸着機構10は、上端部11aに開口する収容凹部11bを有するパッド支持部材11と、上端部12aに被検査基板Wを吸着する吸着面12bが設けられる吸着パッド12と、吸着パッド12の下端部12cに設けられるコイルスプリング13(弾性部材)とを備える。
図3に示すように、パッド支持部材11の底部11cには、台座4bに取り付けられた吸気管7と接続可能にエアー引き通路14が形成され、収容凹部11bまで連通している。なお、吸気管7は、台座4bに接続された継手8を介して、真空ポンプ(不図示)に接続されていて、これにより排気を可能としている。また、吸着パッド12は、基部15がパッド支持部材11の収容凹部11bに隙間16を有して収容されている。パッド支持部材11の収容凹部11bと、対応する吸着パッド12の基部15との断面形状は平面視矩形であり、隙間16の大きさは、吸着パッド12が収容凹部11bの内部において所定の範囲揺動することが可能な大きさに設定されている。さらに、吸着パッド12の吸着面12bには上部に開口する吸着凹部12dが設けられている。また、吸着パッド12には、吸着凹部12dの底面12eから基部15の下端まで貫通し、パッド支持部材11のエアー引き通路14と連通する吸引孔17が形成されている。また、吸着パッド12の基部15には、弾性変形可能なパッキン18が外嵌されていて、隙間16を気密に閉塞している。パッキン18は、より詳しくはVパッキンである。また、コイルスプリング13は、エアー引き通路14に挿入され、吸着パッド12の下端部12cと台座4bの装着底面4dとに挟装されていて、吸着パッド12を上方に付勢している。
さらに、吸着パッド12は、基部15の上部において、パッド支持部材11の収容凹部11bの開口形状よりも大きくテーパ状に拡径した当接部19が設けられている。つまり、コイルスプリング13の付勢力よりも大となる押し込み力を吸着パッド12に与えれば、コイルスプリング13が弾性変形して、吸着パッド12は収容凹部11bの内部で下方へ移動して、パッド支持部材11の上端部11aに吸着パッド12の当接部19が当接する。このため、吸着パッド12は、吸着面12bがパッド支持部材11の上端部11aと略平行となるように、パッド支持部材11に支持される。
また、図2に示すように、パッド支持部材11の側面11dには、2つのストッパー20がボルト21によって固定されている。ストッパー20は、略L字状の部材からなり、一辺20aに長穴20bが形成され、長穴20bに挿通されたボルト21によって、他辺20cが吸着パッド12側へ向くように固定されている。また、対応する吸着パッド12の側部12fには、吸着面12bより下側に係合部22が形成されている。このため、コイルスプリング13で上方へ付勢された吸着パッド12は、ストッパー20の他辺20cが位置する係止位置Aにおいて、吸着パッド12の係合部22とストッパー20の他辺20cが当接して、吸着パッド12は係止された状態となる。つまり、吸着パッド12は、コイルスプリング13の弾性変形により、係止位置Aからパッド支持部材11に当接部19が当接する係止位置Bまで上下移動が可能となっている。
次に、基板吸着機構10の作用について説明する。基板吸着機構10は、前述のとおり、基板検査装置1において、吸気管7と接続され、台座4bに複数装着される。そして、位置決めされた被検査基板Wを吸着する。
図3に示すように、被検査基板Wが吸着する前において、吸着パッド12の吸着面12bの初期高さは、コイルスプリング13の上方への付勢力とストッパー20による係止によって、被検査基板Wの基準浮上高さに被検査基板Wの反りの最大高さを加えた係止位置Aにおける高さとなる。この状態で、被検査基板Wを基板搬送ステージ4の台座4bに載置すると、吸着パッド12は被検査基板Wに押され被検査基板Wに対して平行となるように揺動する。これにより、吸着パッド12の吸着凹部12bが被検査基板Wにより塞がれる。真空ポンプ(不図示)は、継手8及び台座4bの吸気管7を介して、エアー引き通路14と連通しているので、パッド支持部材11の収容凹部11bの内部が排気される。パッド支持部材11の収容凹部11bは、吸着パッド12の吸引孔17で、吸着面12bの吸着凹部12dと連通している。さらに、吸着パッド12と収容凹部11bとの隙間16がパッキン18で気密に閉塞されている。このため、被検査基板Wにより各基板吸着機構11の吸着凹部12dが閉塞されると、収容凹部11bと吸引孔17内のエアーが排気され、吸着凹部12dに生じた負圧によって被検査基板Wが吸着される。ここで、吸着面12bには、吸着凹部12dが形成されていることで、吸引孔17で直接吸着するよりも、吸着面積を増大させることができるので、同じ負圧でも、吸着面積の増大分吸着力を増大させることができ、効果的である。
そして、パッド支持部材11の収容凹部11bの内部で吸着パッド12の下端部12cに作用する負圧と被検査基板Wの自重とがコイルスプリング13の付勢力よりも勝ることで、被検査基板Wを吸着した吸着パッド12は、負圧力により収容凹部11bの内部で下方に移動する。そして、吸着パッド12の当接部19が、パッド支持部材11の上端部11aに当接し、吸着パッド12の吸着面12bが被検査基板Wの基準浮上高さに相当する係止位置Bで停止する。この状態では、吸着パッド12は、パッド支持部材11によって吸着面12bが被検査基板Wの浮上基準面(浮上基準高さ)と略平行となるように支持される。このため、被検査基板Wを確実に吸着するとともに、被検査基板Wを浮上ステージ5上の浮上基準面に対してと略平行となるように支持することができる。
また、図3に示すように、被検査基板Wに反りや歪みが生じていても、各々の基板吸着機構10の吸着パッド12は、コイルスプリング13により係止位置Aから係止位置Bまでの間で弾性的に上下移動して、被検査基板Wの反りや歪みに対応することができる。さらに、図4に示すように、コイルスプリング13により吸着パッド12の吸着面12bが基部15側を中心として揺動し、被検査基板Wと略平行となるよう傾斜するので、各基板吸着機構10の吸着パッド12は確実に被検査基板Wを吸着することができる。また、吸着パッド12が揺動する際に、パッキン18は弾性変形して常に隙間16を気密に閉塞することができるので、基板吸着機構10の吸着力が低下してしまうことはない。
また、図3に示すように、係止位置Aで吸着パッド12を係止するストッパー20は、長穴20bにボルト21を挿通して固定されているので、長穴20bの範囲において、係止位置Aの高さ、つまり吸着パッド12の初期高さ(上下移動のストローク量)を調整することができる。このため、例えば製造工程で被検査基板Wにより大きな反りや歪みが生じても、ストッパー20により吸着パッド12の吸着面12bの突出高さを調整することによって柔軟に対応することができる。また、ストッパー20による調整は長穴20bの範囲で調整可能なだけでなく、ストッパー20自体を一辺20aが異なる長さのものに交換して調整する方法でもよい。この方法においても、ストッパー20は、パッド支持部材11にボルト21で固定されているだけの構造であるので容易に交換、調整することが可能である。また、吸着パッド12の基部15及びパッド支持部材11の収容凹部11bの断面形状は、平面視非円形状である矩形であり、吸着の際に、回転方向の力が作用したとしても、吸着パッド12が回転してしまうことがない。
以上のようにして、吸着パッドの初期高さを被検査基板Wの反り量に応じて調整し、吸着パッド12を上下移動、揺動可能に設けることで、被検査基板Wの反りや歪みに対応して被検査基板Wを確実に吸着し、各々の基板吸着機構10の吸着パッド12は係止位置(基準浮上高さ)Bまで下降する。そして、各々の基板吸着機構10の吸着パッド12は、当接部19がパッド支持部材11の上端部11aに当接して停止し、吸着面12bが浮上ステージ5と略平行となるように支持される。このため、被検査基板Wの一辺は、各基板吸着機構10の吸引作用により基準浮上高さまで下降し、被検査基板Wの反りや歪みが修正された状態で吸着、保持されることになる。
このように、本実施形態における基板吸着機構10においては、吸着パッド12の吸着面12bの上下移動、揺動を可能とするだけでなく、初期高さ(上下移動のストローク量)を調整することも可能なので、被検査基板Wの反りや歪みに柔軟に対応し、確実な吸着、保持を実現することができる。また、パッド支持部材11、吸着パッド12、パッキン18、コイルスプリング13及びストッパー20からなる簡易な構成となっているため、装置コストを削減することができる。さらには、基板吸着機構10は、ストッパー20を取り外すことにより、パッド支持部材11に収容された他の全ての部品を被検査基板W側(上方)から取り外しできる機構とされているので、各部品の交換が簡単にでき、メンテナンスを容易なものとする。
なお、吸着パッド12が回転してしまうのを防止するものとして、吸着パッド12の基部15及びパッド支持部材11の収容凹部11bの断面形状を平面視矩形とし、2つのストッパー20で係止されているとしたが、いずれかの構成のみでも回転を規制するのは可能である。また、吸着パッド12の基部15及びパッド支持部材11の収容凹部11bの断面形状によって回転を規制する場合には、断面形状が非円形形状であればよい。また、ストッパー20はパッド支持部材11に固定されて、他辺20cが吸着パッド12の係合部22を係止するものとしたが、これに限ることは無く、ストッパーが吸着パッド12に固定されて、パッド支持部材11の対応する位置に係合部が形成される構成としても良い。また、ストッパー20は、吸着パッド12の片側で係止するものとしたが、これに限ることは無く、吸着パッド12の両側に係合部を形成し、これら係合部をストッパーで係止する構成としても良い。また、ストッパー20は、吸着パッド12の係合部22を2つのストッパー20で係止するものとしたが、係合部22の長手方向に長く延出された略L字状に形成した1つのストッパーで係止する構成としても良い。
また、基板吸着機構10を装着するものとして、ミクロ検査が可能な基板検査装置1について説明したが、これに限ることは無く、マクロ検査が可能な基板検査装置において被検査基板Wを保持する基板ホルダに装着しても良い。例えば、図5は、本実施形態における第1の変形例として、基板ホルダの平面図を示している。図5に示すように、被検査基板Wの外周部を保持する矩形枠状の開口部を有する基板ホルダ80の上面部80a部に基板吸着機構10を配列して装着するものとしても良い。この場合、各々の基板吸着機構10は、基板ホルダ80に配管された吸気管7と接続されている。
また、図6は、本実施形態における第2の変形例として、基板ホルダの平面図を示している。図6に示すように、基板ホルダ81の上面部81aに基板吸着機構10を配列して装着するものとしても良い。この場合、被検査基板Wを外周部だけでなく、中央部でも吸着、保持し、確実に被検査基板Wを吸着、保持することが可能である。
また、図7は、本実施形態における第3の変形例を示したものである。この変形例の基板吸着機構23においては、吸着パッド12の当接部24が基部15の下端に設けられている。そして、パッド支持部材11には、吸着パッド12の当接部24が係止位置(被検査基板Wの基準浮上高さ)Bとなった時に当接するものとして、係合部25が収容凹部11bの底面に設けられている。このような基板吸着機構23においても同様に、吸着パッド12は揺動、上下移動可能であり、係止位置Bにおいて、被検査基板Wをパット支持部材11に対して略平行に支持することができる。
さらに、図8は、本実施形態における第4の変形例を示したものである。この変形例の基板吸着機構26においては、吸着パッド12の当接部27が、パッド支持部材11の上端部11aと略平行となる段状に形成されている。そして、吸着パッド12が被検査基板Wを吸着し、係止位置Bに達した際、吸着パッド12の当接部27とパッド支持部材11とが面で接触することができる。このため、被検査基板Wを吸着した吸着パッド12の吸着面12bをパッド支持部材11の上端部11aに対して略平行となるようにパッド支持部材11で確実に支持することが可能である。
(第2の実施形態)
図9は、この発明に係る第2の実施形態を示していて、基板吸着機構の断面図を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9に示すように、この実施形態の基板吸着機構30は、吸着パッド31に第一の吸引孔32と、第二の吸引孔33とが設けられている。第一の吸引孔32は、吸着凹部12dに開口する拡径部32aと、拡径部32aの下方に縮径して連通し、吸着パッド12の下端部12cまで貫通する縮径部32bとで構成されている。拡径部32aと縮径部32bとは、テーパ部32cで接続されている。また、第二の吸引孔33は、第一の吸引孔32のテーパ部32cに開口し、吸着パッド12の下端部12cまで貫通している。また、第一の吸引孔32には、ストッパー34が挿入されている。ストッパー34は、第一の吸引孔32の縮径部32bの内径よりも大に設定された径の頭部34aを有し、軸部34bの先端には、ネジ部34cが形成されるネジである。頭部34aの下面34dは第一の吸引孔32のテーパ部32cのテーパ形状と対応する形状となっている。また、軸部34bの径は第一の吸引孔32の縮径部32bの内径よりも小に設定され、収容凹部11bと吸着パッド31の基部15との隙間16に対応する隙間35が形成されている。さらに、台座4bにはネジ穴36が形成され、第一の吸引孔32の縮径部32bを通してストッパー34のネジ部34cを螺入することができる。
この実施形態の基板吸着機構30においては、コイルスプリング13で上方に付勢された吸着パッド31をストッパー34の頭部34aの下面34dが第一の吸引孔32のテーパ部32cと当接することによって係止(第一の係止位置A)することができる。係止位置Aの状態では、第一の吸引孔32の縮径部32bは頭部34aで閉塞されているので、第二の吸引孔33を通して吸着パッド31の吸着凹部12dのエアーが排気され、吸着凹部12dに生じた負圧によって被検査基板Wが吸着される。そして、吸着パッド31が被検査基板Wを吸着して下降するのに伴い、第一の吸引孔32の縮径部32bからも排気されて、係止位置Bまで吸着パッド31は下降する。また、第一の吸引孔32とストッパー34との間には、収容凹部11bと吸着パッド31との隙間16に対応した隙間35が形成されているので、吸着パッド31はストッパー34と干渉することなく、被検査基板Wの反りや歪みに合わせて揺動し、傾斜することができる。
また、基板吸着機構30では、ストッパー34のネジ部34cが台座4bのネジ穴36に螺入される量を調整することで、吸着パッド31の吸着面12bの初期高さ(上下移動のストローク量)を調整することができる。また、軸部34bの長さの異なるストッパー34を複数用意して調整することも可能である。
(第3の実施形態)
図10は、この発明に係る第3の実施形態を示していて、基板吸着機構の断面図を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10に示すように、この実施形態の基板吸着機構40の吸着パッド41は、パッド支持部材11の収容凹部11bに隙間無く収容される基部42と、基部42に上部に設けられる揺動部43とを備える。基部42の上端には、凹面部42aが設けられている。また、揺動部43の上端部43aには、吸着面43b及び吸着凹部43cが設けられている。さらに、揺動部43の下端には、基部42の凹面部42aと対応する形状の凸面部43dが設けられ、基部42の凹面部42aに凸面部43dが気密に摺接し、揺動することが可能である。また、揺動部43の側部43eには、ストッパー20の他辺20cと係止可能な係合部22と、パッド支持部材11の上端部11aと略平行となる段状に形成された当接部44とが設けられている。また、基部42及び揺動部43には、連通する吸引孔45、46が形成されている。
この実施形態の基板吸着機構40においても、吸着パッド41の吸着面43bは、揺動部43が基部42上で摺動することで揺動することができる。また、被検査基板Wを吸着して、吸着パッド41が下降すれば、当接部44とパッド支持部材11の上端部11aとが当接し、被検査基板Wをパット支持部材11に対して略平行に支持することができる。
なお、パッド支持部材11の揺動部43の凸面部43dが、基部42の凹面部42aに気密に摺接し、揺動することが可能であるとしたが、これに限ることは無い。少なくとも、基部42と揺動部43とが気密に摺接し、揺動可能であれば良く、例えば、基部42の上端に凸面部が設けられ、揺動部43の下端に対応する凹面部が設けられる構成としても良い。
(第4の実施形態)
図11から図15は、この発明に係る第4の実施形態を示している。図11に基板吸着機構の全体図、図12から図14に断面図を示す。また、図15に基板検査装置に基板吸着機構を装着した部分の拡大した断面図を示す。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図11、図12に示すように、この実施形態の基板吸着機構50は、上端部51aに開口する収容凹部51bを有するパッド支持部材51と、上端部52aに被検査基板Wを吸着する吸着面52bが設けられる吸着パッド52と、吸着パッド52の下端部52cと収容凹部51bとに挟装されて設けられるコイルスプリング53とを備える。
パッド支持部材51の側壁51cには、台座に設けられた吸気管7と接続可能にエアー引き通路54が形成され、収容凹部51bまで連通している。なお、吸気管7は、台座に接続された継手9を介して、真空ポンプ(不図示)に接続されていて、これにより排気を可能としている。また、吸着パッド52は、基部55がパッド支持部材51の収容凹部51bに隙間56を有して収容されている。パッド支持部材51の収容凹部51bと、対応する吸着パッド52の基部55との断面形状は平面視円形であり、隙間56の大きさは、吸着パッド52が収容凹部51bの内部において所定の範囲揺動することが可能な大きさに設定されている。さらに、吸着パッド52の吸着面52bには上部に開口する吸着凹部52dが設けられている。また、吸着パッド52には、吸着凹部52dの底面52eから基部55の下端まで貫通し、パッド支持部材51のエアー引き通路54と連通する第一の吸引孔57が形成されている。第一の吸引孔57は、吸着凹部52dに開口する拡径部57aと、拡径部57aの下方に縮径して連通し、吸着パッド52の下端部52cまで貫通する縮径部57bとで構成されている。拡径部57aと縮径部57bとは段部57cで接続されている。また、吸着パッド52には、段部57cに開口し、下端部52cまで貫通する第二の吸引孔58が設けられている。また、吸着パッド52の基部55には、弾性変形可能なパッキン59が外嵌されていて、隙間56を気密に閉塞している。パッキン59は、より詳しくはVパッキンである。
さらに、吸着パッド52は、基部55の上部において、パッド支持部材51の収容凹部51bの開口形状よりも大きくテーパ状に拡径した当接部60が設けられている。つまり、コイルスプリング53の付勢力よりも大となる押し込み力を吸着パッド52に与えれば、コイルスプリング53が弾性変形して、吸着パッド52は収容凹部51bの内部で下方へ移動して、パッド支持部材51の上端部51aに吸着パッド52の当接部60が当接する。このため、吸着パッド52は、吸着面52bがパッド支持部材51の上端部51aと略平行となるように、パッド支持部材51に支持される。
また、第一の吸引孔57には、ストッパー61が挿入されている。ストッパー61は、第一の吸引孔57の縮径部57bの内径よりも大に設定された径の頭部61aを有し、軸部61bの先端には、ネジ部61cが形成されているネジである。また、軸部61bの径は、第一の吸引孔57の縮径部57bの内径よりも小に設定され、収容凹部51bと吸着パッド52の基部55との隙間56に対応する隙間62が形成されている。さらに、パッド支持部材51の底部51dには、ネジ穴63が形成され、ストッパー61のネジ部61cを螺入することができる。このため、コイルスプリング53で上方へ付勢された吸着パッド52は、吸着パッド52の第一の吸引孔57の段部57cとストッパー61の頭部61aとが当接して、吸着パッド52は係止された状態となる。つまり、吸着パッド52は、コイルスプリング53の弾性変形により、係止位置Aからパッド支持部材51に当接部60が当接する係止位置Bまで上下移動が可能となっている。
また、パッド支持部材51の上端部51aと相対する吸着パッド52の背面部52fには、ピン64がパッド支持部材51側に突出して設けられ、対応するパッド支持部材51の上端部51aには、ピン64の突出部が挿入される長穴65が形成されている。長穴65は、吸着パッド52が係止位置Bに位置しても、ピン64と干渉しない深さを有し、吸着パッド52が揺動しても、ピン64と干渉しない幅、長さを有している。
また、パッド支持部材51の側面51eには、ネジ穴66が形成された装着部67が設けられている。そして、図15に示すように、台座4bに設けられた対応する設置部68に装着部67を位置合わせして、ネジ穴66にボルト69を挿通して固定される。
図12、図13に示すように、この実施形態の基板吸着機構50でも同様に吸着パッド52は揺動し、また係止位置Aから係止位置Bまで上下移動することができる。また、ストッパー61のネジ穴63への螺入量を調整することで、吸着パッド52の吸着面52bの初期高さ(上下移動のストローク量)を調整することができる。また、図14に示すように、ストッパー61の軸部61bの長さが異なるものを用意して、交換することによって調整してもよい。
また、図11、図12に示すように、基板吸着機構50では、吸着パッド52の基部55及びパッド支持部材51の収容凹部51bの断面形状が平面視円形なので、パッキン59による気密がさらに良好なものとなる。この際、円形形状なので、吸着パッド52は収容凹部51bの内部で回転してしまう恐れがあるが、吸着パッド52のピン64とパッド支持部材51の長穴65とで回転規制しているので問題がない。
また、図12に示すように、基板吸着機構50は、エアー引き通路54がパッド支持部材51の側壁51cを貫通して形成されているので、基板吸着機構50の厚さを吸着パッド52が上下移動を可能とする範囲において最小限の厚さとすることができる。このため、図15に示すように、基板吸着機構50は被検査基板Wを吸着した状態で、基板吸着機構50の厚さT50と被検査基板Wの厚さTWとを合わせた厚さを透過照明装置6のレンズの作動距離WDよりも小さくすることができる。これにより、透過照明装置6と基板吸着機構50とは干渉することが無く、ミクロ観察部2及び透過照明装置6によって基板吸着機構50の端部50aの位置まで観察することが可能となる。
なお、パッド支持部材51の収容凹部51bの内部で吸着パッド52が回転しないように規制するものとして、吸着パッド52の背面部52fにピン64が突出して設けられ、パッド支持部材51の対応する位置に長穴65が形成されるとしたが、これに限ることない。吸着パッド52に長穴が設けられ、パッド支持部材51にピンが突出して設けられる構成としても良い。
(第5の実施形態)
図16から図18は、この発明に係る第5の実施形態を示している。図16に基板吸着機構の全体図を示す。また、図17にストッパーの部分の側方視した断面図、図18に平面視した断面図を示す。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図16に示すように、基板吸着機構70において、ストッパー71は、パッド支持部材51の側面51eに上下方向に長く形成され、めねじが設けられた長溝72に、螺入して固定される係止ロッド73である。図17、図18に示すように、係止ロッド73は、長溝72の幅より大に設定された径を有する軸部73aと、軸部73aの先端に設けられ、長溝72の幅及びめねじに対応する径及びおねじを有するネジ部73bと、頭部73cとを備える。また、軸部73aとネジ部73bとの間には、ネジ部73bの縮径によって段部73dが形成されている。このため、係止ロッド73は、長溝72に螺入された状態で長溝72の内部において上下方向に移動可能であり、段部73dがパッド支持部材51の側面51eに当接するまで締め込むことによって、上下方向へ取り付け位置可変に固定される。また、吸着パッド52には、略L字状の部材からなり、一辺74aに長穴75を有する係止部材74が、係止ロッド73を長穴75に挿通させ、かつ長穴75が上下方向に延在するように固定されている。係止部材74は、他辺74bが、一辺74aとパッド支持部材51との間に所定の隙間76が形成されるように、ネジ74cによって吸着パッド52の背面部52fに固定されている。隙間76は、吸着パッド52がパッド支持部材51の内部で揺動する際に、パッド支持部材51に係止部材74が当接して支障とならない幅を有している。
図16に示すように、基板吸着機構70においては、長溝72の所定の位置に固定された係止ロッド73に係止部材74の長穴75の下端75aが当接することによって、弾性部材で上方に付勢された吸着パッド52を係止位置Aに係止することができる。そして、被検査基板Wが吸着パッド52の吸着面52bに載置され吸着されることによって、吸着パッド52は下降するが、係止ロッド73は長穴75に挿通されているので、係止ロッド73と係止部材74とが干渉することなく、吸着パッド52は係止位置Bまで下降することができる。また、長溝72に固定された係止ロッド73を緩めて、長溝72の内部で位置調整し、適当な位置で締め付ければ吸着パッド52の係止位置Aを調整し、吸着面52bの初期高さ(上下移動のストローク量)の調整を行うことが可能である。
なお、上記において係止部材74が吸着パッド52に固定され、係止ロッド73がパッド支持部材51の長溝72に固定される構成としたが、係止部材が吸着パッド52に固定され、係止ロッドがパッド支持部材51に取り付け位置可変に固定される構成としても良い。また、係止部材74はL字状の部材に限ること無く、長穴75を有する部材であれば良い。さらに、係止ロッド73は、これに限ることなく、長穴75に挿通され、位置調整可能な部材であれば良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、吸着パッドを上方に付勢する弾性部材はコイルスプリングであるとしたが、これに限ることは無く、例えばベローズ管などにしても良い。また、吸着パッドに外嵌され、吸着パッドと収容凹部との隙間を気密に閉塞するものとしてVパッキンを示したが、これに限ること無く、OリングやCリングとしても良い。
この発明の第1の実施形態の基板検査装置の平面図である。 この発明の第1の実施形態の基板吸着機構の全体図である。 この発明の第1の実施形態の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第1の実施形態の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第1の実施形態の第1の変形例の基板ホルダの平面図である。 この発明の第1の実施形態の第2の変形例の基板ホルダの平面図である。 この発明の第1の実施形態の第3の変形例の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第1の実施形態の第4の変形例の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第2の実施形態の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第3の実施形態の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第4の実施形態の基板吸着機構の全体図である。 この発明の第4の実施形態の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第4の実施形態の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第4の実施形態の基板吸着機構の断面図である。 この発明の第4の実施形態の基板検査装置に基板吸着機構を装着した部分の断面図である。 この発明の第5の実施形態の基板吸着機構の全体図である。 この発明の第5の実施形態の基板吸着機構のストッパーの部分を側方視した断面図である。 この発明の第5の実施形態の基板吸着機構のストッパーの部分を平面視した断面図である。
符号の説明
1 基板検査装置
4b 台座
4d 装着底面
7 吸気管
10、23、26、30、40、50、70 基板吸着機構
11、51 パッド支持部材
11a、51a 上端部
11b、51b 収容凹部
11c、51d 底部
51c 側壁
51e 側面
12、31、41、52 吸着パッド
12a、43a、52a 上端部
12b、43b、52b 吸着面
12d、43c、52d 吸着凹部
12e、52e 底面
13、53 コイルスプリング(弾性部材)
14、54 エアー引き通路
15、42、55 基部
42a 凹面部
16、56 隙間
17、45、46 吸引孔
18、59 パッキン
19、24、27、44、60 当接部
20、34、61、71 ストッパー
20a 一辺
20b 長穴
20c 他辺
34a、61a 頭部
21 ボルト
22、25 係合部
32、57 第一の吸引孔
33、58 第二の吸引孔
35 隙間
36、63 ネジ穴
43 揺動部
43d 凸面部
64 ピン
65 長穴
72 長溝
73 係止ロッド
73c 頭部
74 係止部材
75 長穴

Claims (12)

  1. 上端部に開口する収容凹部を有し、該収容凹部の内部を排気する吸気管を接続可能なエアー引き通路が設けられたパッド支持部材と、
    上端部に被検査基板を吸着する吸着面が設けられ、前記収容凹部に収容される基部側を中心として前記吸着面が揺動可能で、前記吸着面から前記基部まで貫通し、前記エアー引き通路と連通する吸引孔が形成された吸着パッドと、
    該吸着パッドと前記収容凹部との隙間を気密に閉塞するパッキンと、
    前記吸着パッドの前記基部の下端に設けられ、前記吸着パッドを上方に付勢する弾性部材と、
    前記吸着パッドを所定の係止位置で係止可能なストッパーとを備え、
    前記吸着パッドは、前記弾性部材が弾性変形することによって、前記ストッパーの前記係止位置まで上下移動可能であるとともに、前記ストッパーは前記係止位置を調整可能であることを特徴とする基板吸着機構。
  2. 請求項1に記載の基板吸着機構において、
    前記吸着パッドの前記吸着面には上部に開口する吸着凹部が設けられ、前記吸引孔は前記吸着凹部の底面に開口することを特徴とする基板吸着機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板吸着機構において、
    前記吸着パッドには、前記パッド支持部材に当接し前記吸着面を前記パッド支持部材に対して所定角度で支持する当接部が設けられ、前記吸着パッドは前記当接部が前記パッド支持部材に当接する位置から、前記ストッパーの前記係止位置まで上下移動可能であることを特徴とする基板吸着機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板吸着機構において、
    前記パッド支持部材の前記収容凹部と前記吸着パッドの前記基部との間には、所定の隙間が形成され、前記パッキンが弾性変形して前記隙間を気密に閉塞することが可能な範囲において、前記吸着パッドは揺動可能であることを特徴とする基板吸着機構。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板吸着機構において、
    前記吸着パッドは、前記基部と前記吸着面を有する揺動部とで構成され、前記基部の上端と前記揺動部の下端のいずれか一方には凹面部が設けられ、他方には対応する凸面部が設けられ、前記基部の上端において前記揺動部の下端が気密に接し摺動することで、前記吸着面が揺動可能であることを特徴とする基板吸着機構。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板吸着機構において、
    前記パッド支持部材の前記収容凹部の底部には、前記吸着パッドの前記吸引孔と同軸上にネジ穴が設けられ、前記ストッパーは、前記吸着パッドの前記吸引孔より大きい径に設定された頭部を有し、前記吸着パッドの前記吸引孔に隙間を有して挿入され、前記ネジ穴に螺合されるネジであることを特徴とする基板吸着機構。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板吸着機構において、
    前記ストッパーは、一辺に長穴を有する略L字状の部材からなり、前記パッド支持部材あるいは前記吸着パッドのいずれか一方の側部に係合部が形成されるとともに、他方の側部には、前記ストッパーが、他辺を前記係合部に当接可能に、前記長穴に挿通されたボルトによって固定されることを特徴とする基板吸着機構。
  8. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板吸着機構において、
    前記ストッパーは、前記パッド支持部材あるいは前記吸着パッドのいずれか一方に取り付けられた係止部材に対し、該係止部材に形成された上下方向に延在する長穴に移動可能に挿通される係止ロッドにより構成され、該係止ロッドが前記パッド支持部材あるいは前記吸着パッドのいずれか他方に上下方向へ取り付け位置可変に固定されることを特徴とする基板吸着機構。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の基板吸着機構において、
    前記パッド支持部材の前記エアー引き通路は、前記支持部材の側壁を貫通して形成されることを特徴とする基板吸着機構。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の基板吸着機構において、
    前記パッド支持部材と前記吸着パッドとの対応する位置において、それらのいずれか一方には他方の側へ突出するようにピンが設けられ、他方には該ピンの突出部が挿入される長穴が設けられることを特徴とする基板吸着機構。
  11. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の基板吸着機構において、
    前記パッド支持部材の前記収容凹部及び前記吸着パッドの前記基部の断面形状は、平面視非円形形状であることを特徴とする基板吸着機構。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の基板吸着機構が、被検査基板を保持する台座に複数着脱自在に装着されていることを特徴とする基板検査装置。
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