JP2007156397A - 汚染の少ないペリクル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトマスクからペリクルを剥離した際に、ペリクルのマスク接着剤の一部が剥離し、フォトマスクの表面に転写して残留する糊残りが少ないペリクルを提供する。
【解決手段】厚さ125μmの表面処理されていないポリエチレンテレフタレートフィルムをペリクルのマスク接着層9に接着させた後、温度23℃で、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムを接着面に対して180°方向に剥離する際の剥離強度が0.004N/mm以上0.10N/mm以下であることを特徴とするペリクル1。好ましくは、フォトマスクに接着するマスク接着剤7としてアクリル系エマルジョン接着剤を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造工程の一つである半導体リソグラフィ工程でレチクルまたはフォトマスク(以下、レチクルを含めて単にフォトマスクという)に塵埃が付着することを防止するために用いられるペリクルに関する。更に詳しくは、使用後にフォトマスクから剥離した際にフォトマスクの表面にペリクルの接着剤の一部が剥離転写して残留する糊残りの少ないペリクルに関する。
ペリクルは半導体製造工程の一つである半導体リソグラフィ工程において、フォトマスクの防塵カバーとして用いられている。ペリクルをフォトマスクに接着させるための接着剤(マスク接着剤)は、防塵性を十分に発現するためにフォトマスクの表面に対する高い密着性とともに、使用中に許容できない程度の異物の付着やペリクル膜の破損が生じた場合に、容易に取外しができることが要求される。そのような特性はフォトマスクを利用する際の使い勝手に大きな影響を与えるため、例えば特許文献1に開示されているように、マスク接着剤の硬度の制御など、種々の工夫がなされている。
しかし特許文献1に開示されたものをはじめとした、従来使用されているマスク接着剤では、防塵性発現のための密着性は十分でかつ剥離自体は容易であるものの、フォトマスクからペリクルを剥離した際にマスク接着剤の一部が剥離し、フォトマスクの表面に転写して残留する、いわゆる糊残りが接着面のほぼ全面に発生するため、フォトマスクの再利用には十分な洗浄が必要であるという問題がある。特に最近では半導体加工の微細化が進みフォトマスクの表面の清浄度が厳しく求められる一方で、同様に半導体加工の微細化のためにフォトマスクの表面構造がより複雑で繊細なものとなり、フォトマスクは洗浄しにくく、また破損しやすくなってきている。そのため、貼付時には十分な密着性を確保した上で、剥離後は容易に洗浄できるか、より好ましくは洗浄を必要としない程度にフォトマスクの表面への糊残りの少ないマスク接着剤を有したペリクルが強く要求されるようになってきた。
ペリクルを剥離した際のフォトマスクの表面の糊残りを少なくするには、マスク接着剤の凝集力を接着界面の接着力よりも強くすることが必要である。しかし、半導体リソグラフィ工程においては、前述したようにペリクルはフォトマスクの表面に密着することが強く要請されているため、接着界面の接着力を下げることは難しいと考えられてきた。要するに、マスク接着剤内部の凝集力と接着界面の接着力の制御範囲には制約が大きく、マスク接着剤のフォトマスクの表面への糊残りは避けることができないと考えられてきた。
接着剤によらずにペリクルをフォトマスクに適用する方法として、特許文献2では減圧吸着を利用する方法が、特許文献3では磁力を利用する方法が、それぞれ開示されている。これらの方法ではペリクルを剥離した際に、マスク接着剤に起因する糊残りは発生しないが、従来のペリクルとは構造が大きく異なってしまい、実際に使用するには周辺設備の大幅な変更が必要であり、実用性があるといえるものではない。
一方、全く別の用途である半導体ウェハ研磨工程でのウェハ保護フィルムにおいても、剥離した際にウェハ面に糊残りが生じない保護フィルムが求められており、その接着剤(粘着剤)についても種々検討されている。特許文献4には、接着剤を調製する重合反応時に反応性の界面活性剤を添加することで糊残りを低減したウェハ保護フィルムが開示されており、また特許文献5には、初期剥離強度を低く抑えかつ接着強度の経時的な増加を抑制したことで糊残りを低減したウェハ保護フィルムが開示されている。
しかしながらこれらのウェハ保護フィルムに用いる接着剤は、ペリクルのマスク接着剤に比べ接着強度が著しく弱いため、ペリクルに求められるフォトマスクに対する極めて高い密着性を発現するとは到底考えられるものではなかった。
特開平10−282640号公報 特開昭61−245163号公報 特開昭62−109053号公報 特開平4−186832号公報 特開平5−198542号公報
本発明が解決しようとする課題は、フォトマスクからペリクルを剥離した際に、ペリクルのマスク接着剤の一部が剥離し、フォトマスクの表面に転写して残留する糊残りが少ないペリクルを提供し、さらには、そのようなペリクルの好ましい製造方法を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、ウェハ保護フィルムに用いる接着剤のうち、エマルジョン系接着剤の接着強度そのものは小さいものの、実際にペリクルのマスク接着剤に試用してみたところ、ペリクルを実用する上で必要な密着性を満たす可能性を見出すとともに、剥離した際のフォトマスクの表面に残留する糊残りが極めて少ないことを確認し、さらに検討を重ねて本発明を完成するに至った。
本発明では、以下のペリクル等が提供される。
<1> 枠体の一端面に膜接着剤を介してペリクル膜が張設され、該枠体の他端面にフォトマスクに接着させるためのマスク接着層が設けられたペリクルであって、該ペリクルを前記マスク接着層を介して石英ガラスに接着させ、次いで該ペリクルを前記石英ガラスから剥離した時に、前記ペリクルのマスク接着層の一部が剥離し、前記石英ガラス上に転写して残留する糊残りの面積が、前記マスク接着層が接着していた面積の5%以下となるものであることを特徴とするペリクルである。
なお、本発明における「マスク接着層」とは、ペリクルをフォトマスクに接着させるための層であって、必ずしも単一層のみからなるものを意味するものではなく、複数の層からなる多層構造のものも含まれる。本発明では、フォトマスクに接する面を構成する接着剤を「マスク接着剤」と呼び、マスク接着層とは区別される。マスク接着層は、マスク接着剤を含む多層からなる場合もあるし、マスク接着剤のみからなる単一層の場合もある。
<2> 枠体の一端面に膜接着剤を介してペリクル膜が張設され、該枠体の他端面にフォトマスクに接着させるためのマスク接着層が付与されたペリクルであって、厚さ125μmの表面処理されていないポリエチレンテレフタレートフィルムを前記ペリクルのマスク接着層に接着させた後、温度23℃で、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムを接着面に対して180°方向に剥離する際の剥離強度が0.004N/mm以上0.10N/mm以下であることを特徴とするペリクルである。
<3> 前記マスク接着層が、前記フォトマスクに接着するマスク接着剤としてアクリル系エマルジョン接着剤を含むことを特徴とする<1>又は<2>に記載のペリクルである。
<4> 前記マスク接着層が、前記フォトマスクに接着するマスク接着剤と、該マスク接着剤に接着するフィルム基材と、該フィルム基材と前記枠体に接着する基材接着剤の各層を含む多層構造であることを特徴とする<1>ないし<3>のいずれかに記載のペリクルである。
<5> 前記基材接着剤のJIS硬度が、0.6N以上2.9N以下であることを特徴とする<4>に記載のペリクルである。
<6> 前記<4>又は<5>に記載のペリクルを製造する方法であって、前記フィルム基材の片面に前記マスク接着剤を付与し、該フィルム基材の他面を、前記基材接着剤を介して前記枠体に接着させることを特徴とするペリクルの製造方法である。
本発明のペリクルは、フォトマスクから剥離した時、マスク接着剤の一部が剥離し、フォトマスクに転写して残留する糊残りが極めて少なく、フォトマスクの洗浄が極めて簡便かあるいは不要であるという特徴を有する。そのため、本発明に係るペリクルを用いれば、フォトマスクを洗浄する際の破損を防ぐことができ、工業的な利用価値が高い。また、本発明のペリクルの製造方法によれば、上記のペリクルを簡単に安価に製造することが出来る。
図1は本発明に係るペリクルの構成の一例を示している。このペリクル1は、枠体4と、枠体4の一方の端面に膜接着剤3を介して張設されたペリクル膜2と、枠体4をフォトマスク(不図示)に接着させるために枠体4の他端面に設けられたマスク接着層9とから構成されている。
そして、本発明のペリクル1は、該ペリクルをマスク接着層を介して石英ガラスに接着させ、次いで該ペリクルを石英ガラスから剥離した時に、ペリクルのマスク接着層の一部が剥離し、石英ガラス上に転写して残留する糊残りの面積が、マスク接着層が接着していた面積(接着面積)の5%以下となることを特徴としている。このようなペリクルであれば、フォトマスクへの糊残りが極めて少ないため、フォトマスクの洗浄が極めて簡便に済むか、あるいは不要となる。
なお、糊残りの面積とは、以下のように算出した値である。まず、温度23℃、湿度55%RHに保たれた環境下において、ペリクルと石英ガラスを12時間放置した後、同環境下で、ペリクルを石英ガラスに1.5×10Nの荷重を3分間掛けて貼付ける。次いで、荷重せずに1週間放置した後、ペリクルを石英ガラスから剥離して、石英ガラスの表面を顕微鏡で観察し、糊残りが確認された部分の面積を積算して算出する。
また、本発明に係るペリクルは、厚さ125μmの表面処理されていないポリエチレンテレフタレートフィルムをペリクルのマスク接着層(マスク接着剤)に接着させた後、温度23℃で、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムを接着面に対して180°方向に剥離する際の剥離強度が0.004N/mm以上0.10N/mm以下であるペリクルとすることもできる。このような剥離強度を有するペリクルであれば、ペリクルをフォトマスクから剥離した際に糊残りを極めて少なくすることができる。上記の剥離強度が、0.10N/mmよりも大きい場合、フォトマスクに対する密着性は十分であるが、剥離後のマスク接着剤の糊残りが顕著となり、フォトマスクを簡便に洗浄することができなくなる。一方、上記剥離強度が0.004N/mm未満の場合、ペリクルのフォトマスクに対する密着性が不十分となり、ペリクル本来の防塵性が損なわれてしまう。
上記のような剥離強度は粘着フィルム等の接着性を評価する手法として広く用いられている以下の方法で測定することができる。まず、マスク接着剤を平坦且つ平滑に成形する。次に、このマスク接着剤からなる層の表面に、被着体として、厚さが125μmであり、表面処理の施されていないポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、商品名「ルミラーS10#125」)を貼り付け、2.0×10Paの圧力を30秒間掛けて接着させる。次いで、23℃の環境下にて接着面に対して180°の方向に10mm/分でフィルムを引き剥がし、その時に測定された最大荷重値を剥離強度とする。
上記のように剥離強度を測定するに際し、マスク接着剤の成形方法は材料の特性に応じて適宜選択することができる。例えば、ペリクルに設けられるマスク接着剤は、枠体の一端面に平坦且つ平滑に成形されるため、剥離強度の測定にそのまま使用することが可能である。
本発明のペリクルに用いるマスク接着剤は、上記のような剥離強度を有するものであれば特に限定されないが、アクリル系エマルジョン接着剤及び合成ゴム系エマルジョン(ラテックス)接着剤を好適に用いることができる。また、気泡を吹き込むなどして接着剤の表面に気泡や発泡による微細な陥没孔を形成したいわゆるマイクロ吸盤を用いることもできる。
合成ゴム系接着剤としては、スチレン・ブタジエン系共重合体(SBR)、ポリブタジエン系重合体(BR)、メチルメタクリレート・ブタジエン系共重合体(MBR)、アクリロニトリル・ブタジエン系共重合体(NBR)、クロロプレン系重合体(CR)、これらのカルボキシ変性体などのラテックス接着剤などを好適に用いることができる。
アクリル系エマルジョン接着剤としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸のエステルまたはアミド、メタクリル酸のエステルまたはアミド、アクリロニトリル等のアクリル系単量体を乳化重合して得られるアクリル系エマルジョン接着剤を挙げることができる。
また、これらのアクリル系エマルジョン接着剤は、界面活性剤を含有することがより好ましく、さらには架橋剤、水溶性有機化合物を含有するものであってもよい。特に、アクリル系エマルジョンに界面活性剤を組み合わせたものが好ましく、界面活性剤は、接着剤の重合後に添加しても接着剤の重合時に添加しても良く、重合時にそれ自身が反応し得る重合性の界面活性剤であっても良いし、そうでないタイプのものであっても良い。
これらエマルジョン接着剤の具体例として、特開平4−186832号公報の第2頁、及び特開平5−198542号公報の(0029)段落〜(0038)段落に開示されているエマルジョン接着剤を好適に使用することができる。例えば、アクリル酸アルキルエステルモノマーまたはメタアクリル酸アルキルエステルモノマー、および、カルボキシル基を有するモノマーを含むモノマー混合物を乳化剤、重合開始剤等を含む脱イオン水媒体中で乳化重合することにより得られるアクリル系エマルジョン接着剤を用いることができる。また、必要に応じてそれらと共重合可能なビニルモノマー等を混合したモノマー混合物を用いてもよい。モノマー組成の選択は、必要とする接着力に応じて適宜行うことが可能である。
前記アクリル酸アルキルエステルモノマーまたはメタクリル酸アルキルエステルモノマーとしては、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルアクリレート、オクチルメタクリレート、ノニルアクリレート、ノニルメタクリレート、ドデシルアクリレート、ドデシルメタクリレート等が挙げられ、アルキル基は直鎖状でも分岐状でもよい。また、上記のアクリル酸アルキルエステルモノマーまたはメタクリル酸アルキルエステルモノマーは目的に応じて二種以上併用してもよい。
前記カルボキシル基を有するモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。これらのカルボキシル基を有するモノマーの使用量は、アクリル系エマルジョン接着剤を構成するモノマー混合物100重量部に対して0.1〜10重量部であることが好ましい。該接着剤中のカルボキシル基は架橋剤と反応し、架橋構造を形成するものであるから、接着剤中のカルボキシル基を有するモノマーが0.1重量部に満たない場合には、十分な架橋構造が形成されず、凝集力不足となるおそれがある。また、接着剤中のカルボキシル基を有するモノマーが10重量部を越すと乳化重合時の反応系が不安定になるおそれがある。
前記ビニルモノマーとしては、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアミノアクリレート、ジメチルアミノメタクリレート、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリルなどが挙げられる。
また、界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンラウリルエステル、ポリオキシエチレンステアリルエステル等のポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート等のソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビトールラウレート、ポリオキシエチレンソルビトールオレートラウレート等のポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等のポリオキシアルキレン類、ポリオキシエチレンアルキルアマイド類等が例示される。
なお、界面活性剤の添加量は、アクリル系エマルジョン接着剤の固形分100重量部に対して、0.05〜10重量部、好ましくは0.5〜3重量部である。
本発明のペリクルを構成するマスク接着層は、上記のようなマスク接着剤のみからなる単一層のものであっても良いが、フォトマスクに接着される面に用いられる接着剤(マスク接着剤)が前述の剥離強度を持っていれば、他の層を含む多層構造であっても良い。
例えば図1に示したように、マスク接着層9は、枠体4側から順に、枠体4に接着させるための基材接着剤5と、フィルム基材6と、フォトマスクに接着させるためのマスク接着剤7によって構成された三層構造とすることができる。このような三層構造のマスク接着層9であれば、例えばフィルム基材6の片面にあらかじめマスク接着剤7を付与し、このフィルム基材6の他面を、基材接着剤5を介して枠体4に接着させることで本発明に係るペリクル1を容易に製造することができる。このとき、基材接着剤5は枠体4にあらかじめ塗布しておいても良いし、フィルム基材6の他面に塗布しても良い。
なお、マスク接着層の厚さは特に限定されるものではないが、マスク接着層がマスク接着剤からなる単層の場合は、例えば5〜100μm、特に10〜50μmの範囲内とすれば、ペリクルをフォトマスクに好適に接着させることができる。
また、マスク接着層が上記のような三層構造の場合は、ペリクルとフォトマスクの接着状態の点から50〜2500μmであることが好ましく、特に75〜600μmであることが好ましい。この場合、基材接着剤層の厚さは10〜2000μm、特に100〜800μm、フィルム基材の厚さは5〜500μm、特に10〜200μm、マスク接着剤層の厚さは5〜100μm、特に10〜50μmとすれば、ペリクルをフォトマスクに好適に接着させることができる。
マスク接着剤7および基材接着剤5のフィルム基材6への塗布は、従来公知の塗布方法、例えばローラーコート法、流延塗布法等によって行うことができる。また、基材接着剤5を枠体4に塗布する場合も、従来公知の方法、例えば溶融した接着剤を塗布するホットメルト法等によって行うことができる。
なお、ペリクル1の実際の使用にあたっては、フォトマスクに接着するまではマスク接着剤7にライナーと呼ばれる保護フィルム8を貼り付けておくことが好ましい。
フィルム基材の素材は特に限定されるものではないが、所望の厚みや所望の物性を容易に得ることができる点で熱可塑性樹脂からなるフィルムが好ましく用いられる。具体例としては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系ポリマー等からなるフィルムが好適に用いられる。これらの熱可塑性フィルムは、物性を調整するために延伸されたものであっても良い。
基材接着剤は、フィルム基材を枠体に接着することができるものであれば特に限定されないが、そのJIS硬度は0.6〜2.9Nであることが好ましい。基材接着剤のJIS硬度が0.6Nより小さいと、ペリクルを保管中あるいは使用中にマスク接着層が変形して密着性が悪くなる恐れがある。一方、基材接着剤のJIS硬度が2.9Nより大きくてもフォトマスクへの密着性が悪くなる恐れが生じる。なお本発明における「JIS硬度」は、例えば株式会社テクロック製のゴム硬度計GS−706(JIS Aタイプ)を用いて、「JIS K6301」(ASTM D 2240に対応)に準拠して測定することができる。
基材接着剤の好ましい具体例としては、スチレン・(エチレン/ブチレン)・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・(エチレン/プロピレン)・スチレンブロック共重合体(SEPS)、エチレン酢酸ビニル樹脂、ブチルメタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリイソブチレンまたはそれらの共重合体のホットメルト型樹脂や、シリコーン系、ウレタン系、アクリル系等の粘着性樹脂等に他の樹脂、粘着付与剤、増粘剤、酸化防止剤、安定剤等を適宜添加して調製される接着剤などを挙げることができる。
本発明のペリクルは、上述したマスク接着層を有するものであれば、その他の構成は特に限定されるものではない。例えば、ペリクル膜の材質や厚み、枠体の材質や構造、内部のガスの膨張・収縮によりペリクル膜に負荷がかからないようにする構成、枠体からの発塵を防止する構成、ペリクル膜の張力により枠体が変形しないようにするための構成等は、本発明のペリクルでは特に限定されない。
以下に実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
温度計、還流冷却器、滴下ロート、窒素導入口および撹拌器を取り付けたフラスコに、イオン交換水を150質量部、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド20モル付加)のベンゼン環にアリル基を付加させた化合物を2質量部加え、窒素雰囲気下で撹拌しながら70℃まで昇温した。
次に、重合開始剤として過酸化硫酸アンモニウムを0.5質量部添加し溶解させ、更にアクリル酸2−エチルヘキシル70質量部、メタクリル酸メチル25質量部、メタクリル酸3質量部およびアクリル酸2−ヒドロキシエチル2質量部よりなるモノマー混合物100質量部を4時間かけて連続滴下し、滴下終了後も更に3時間撹拌を続けて重合させ、固形分約40wt%のアクリル系エマルジョン接着剤を得た。
次に、この接着剤100質量部にジエチレングリコールモノブチルエーテル10質量部を添加してこれを塗布液とした。得られた塗布液を、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムのコロナ処理した片面にロールコータを用いて塗布し、105℃で乾燥させて厚さ10μmのマスク接着剤が付与されたフィルム基材を得た。
次いでフィルム基材のマスク接着剤塗布面に保護フィルムを貼付した。
ペリクルの枠体のマスク接着面側に、SEBS系ホットメルト接着剤である旭化学合成社製A131(JIS硬度:2.2N)を用いて厚さ400μmの基材接着剤をホットメルト法により塗布した。次いで、前記フィルム基材のマスク接着剤が付与されていない面を上記基材接着剤を介して枠体に接着して図1に示す構成のペリクルを作製した。
上述の方法により得られたペリクルからマスク接着剤に貼付されている保護フィルムを剥がし、その面に厚さが125μmの表面処理されていないポリエチレンテレフタレートフィルムである、東レ株式会社製商品名「ルミラー」のS10#125グレードを貼り付け、2.0×10Paの圧力を30秒間掛けて接着した。次いで23℃の環境下で接着面に対して180°の方向に10mm/分の速度でポリエチレンテレフタレートフィルムを引っ張って剥離させることにより剥離強度を測定した。得られた剥離強度は0.04N/mmであった。
上述の方法により得られた別のペリクルと石英ガラスとを温度23℃、湿度55%RHに保持された部屋に12時間放置した後、同じ環境下で、ペリクルからマスク接着剤に貼付されている保護フィルムを剥がし、石英ガラスに接着させた。1.5×10Nの荷重を3分間加えた後、荷重せずに同じ環境下で1週間放置した。次いで石英ガラスからペリクルを剥離して、石英ガラスの接着面を光学顕微鏡で観察した。このときの倍率200倍の観察像を図2に示す。該観察像の左側が接着面で右側には非接着面が含まれているが、接着面と非接着面との明瞭な差は殆ど確認できない。観察像をデジタル処理し、非接着面と比較して糊残りが残留する面積を算出した。その結果マスク接着剤の糊残りが残留した面積は全接着面積のわずかに0.2%であった。
〔実施例2〕
実施例1で作製したペリクルとHOYA社製のマスクブランクス(商品名 EQZ VTL625−2QZ、以下同じ)とを、温度23℃、湿度55%RHに保持された部屋に12時間放置した後、同じ環境下で、ペリクルからマスク接着剤に貼付されている保護フィルムを剥がし、マスクブランクスに接着させた。1.5×10Nの荷重を3分間加えた後、荷重せずに同じ環境下に1週間放置した。次いでマスクブランクスからペリクルを剥離して、マスクブランクスの接着面を光学顕微鏡で観察した。このときの倍率200倍の観察像を図3に示す。
なお、マスクブランクスとは石英ガラス上に金属の薄膜がコーティングされたものであり、半導体リソグラフィ工程で半導体ウェハに転写されるべき回路がマスクブランクスに描画されたものがマスクとなる。したがってマスクブランクスは回路が描画されていないフォトマスクであり、ペリクルの糊残りの評価としてはより実際の使用環境に近い結果が得られるものである。
図3の観察像の左側が接着面で右側には非接着面が含まれているが、接着面と非接着面との明瞭な差は殆ど確認できない。観察像をデジタル処理し、非接着面と比較して糊残りが残留する面積を算出した。その結果マスク接着剤の糊残りが残留した面積は全接着面のわずかに1.8%であった。糊残りの発生が軽微であるため、洗浄せずにマスクブランクスにペリクルを再び接着しても、密着性には全く問題がないことが確認できた。
〔比較例1〕
ペリクルの枠体のマスク接着面側に、SEBS系ホットメルト接着剤である旭化学合成社製A131(JIS硬度:2.2N)を用いて厚さ400μmの基材接着剤をホットメルト法により塗布した。次いでその面に厚さが125μmの表面処理されていないポリエチレンテレフタレートフィルムである、東レ株式会社製商品名「ルミラー」のS10#125グレードを貼り付け、2.0×10Paの圧力を30秒間かけて接着した。次いで23℃の環境下で接着面に対して180°の方向に10mm/分の速度でポリエチレンテレフタレートフィルムを引っ張って剥離させることにより剥離強度を測定した。得られた剥離強度は0.18N/mmであった。
ペリクルの枠体のマスク接着面側に、SEBS系ホットメルト接着剤である旭化学合成社製A131(JIS硬度:2.2N)を用いて厚さ400μmの基材接着剤をホットメルト法により塗布した。次いで、このペリクルの枠体と石英ガラスとを温度23℃、湿度55%RHに保持された部屋に12時間放置した後、同じ環境下で、ペリクルからマスク接着剤に貼付されている保護フィルムを剥がし、石英ガラスに接着させた。1.5×10Nの荷重を3分間加えた後、荷重せずに同じ環境下に1週間放置した。次いで石英ガラスからペリクルを剥離して、石英ガラスの接着面を光学顕微鏡で観察した。このときの倍率200倍の観察像を図4に示す。該観察像の左側の約80%が接着面で、右側の約20%が非接着面である。接着面と非接着面との境界が上下に走る白い線として区別出来る。接触面には全面に糊残りが見られる。観察像をデジタル処理し、非接着面と比較して糊残りが残留する面積を算出した。その結果、糊残りが発生した面積は接着面積の100%であった。
〔比較例2〕
被着体として石英ガラスの替わりにマスクブランクスを用いた以外は、比較例1と同様にしてマスクブランクス上の糊残りを評価した。マスクブランクス上に残留した糊残りの面積は、デジタル処理の結果、接着面積の100%であった。このときの倍率200倍の観察像を図5に示す。該観察像の左側の約70%が接着面で、右側の約30%が非接着面である。接着面と非接着面との境界が上下に走る白い線として明瞭に区別出来る。当該マスクブランクスにペリクルを再び接着させて必要な密着性を発現させるためには十分な洗浄が必要であることが確認された。
本発明によれば、フォトマスクから剥離した際にマスク接着剤の一部が剥離し、フォトマスクの表面に転写して残留する糊残りの極めて少ないペリクルを提供することができる。そのためフォトマスクの洗浄が極めて簡単に済むか、あるいは必要でなくなる。その結果、半導体リソグラフィ工程が効率化され、洗浄液等を削減することができ、また、洗浄時におけるフォトマスクの破損等を効果的に防止することが可能となる。
本発明の一の実施形態(実施例1)に係るペリクルの構成を示す部分断面図である。 実施例1における石英ガラスの接着面の顕微鏡写真である。 実施例2におけるマスクブランクスの接着面の顕微鏡写真である。 比較例1における石英ガラスの接着面の顕微鏡写真である。 比較例2におけるマスクブランクスの接着面の顕微鏡写真である。
符号の説明
1 ペリクル
2 ペリクル膜
3 膜接着剤
4 枠体
5 基材接着剤
6 フィルム基材
7 マスク接着剤
8 保護フィルム
9 マスク接着層

Claims (6)

  1. 枠体の一端面に膜接着剤を介してペリクル膜が張設され、該枠体の他端面にフォトマスクに接着させるためのマスク接着層が設けられたペリクルであって、該ペリクルを前記マスク接着層を介して石英ガラスに接着させ、次いで該ペリクルを前記石英ガラスから剥離した時に、前記ペリクルのマスク接着層の一部が剥離し、前記石英ガラス上に転写して残留する糊残りの面積が、前記マスク接着層が接着していた面積の5%以下となるものであることを特徴とするペリクル。
  2. 枠体の一端面に膜接着剤を介してペリクル膜が張設され、該枠体の他端面にフォトマスクに接着させるためのマスク接着層が付与されたペリクルであって、厚さ125μmの表面処理されていないポリエチレンテレフタレートフィルムを前記ペリクルのマスク接着層に接着させた後、温度23℃で、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムを接着面に対して180°方向に剥離する際の剥離強度が0.004N/mm以上0.10N/mm以下であることを特徴とするペリクル。
  3. 前記マスク接着層が、前記フォトマスクに接着するマスク接着剤としてアクリル系エマルジョン接着剤を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のペリクル。
  4. 前記マスク接着層が、前記フォトマスクに接着するマスク接着剤と、該マスク接着剤に接着するフィルム基材と、該フィルム基材と前記枠体に接着する基材接着剤の各層を含む多層構造であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のペリクル。
  5. 前記基材接着剤のJIS硬度が、0.6N以上2.9N以下であることを特徴とする請求項4に記載のペリクル。
  6. 前記請求項4又は請求項5に記載のペリクルを製造する方法であって、前記フィルム基材の片面に前記マスク接着剤を付与し、該フィルム基材の他面を、前記基材接着剤を介して前記枠体に接着させることを特徴とするペリクルの製造方法。
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