JP2007152251A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被塗布体である基板上へ異物が落下することを防止する塗布装置を提供する。
【解決手段】ガイド部材は、ステージ上の空間において横断する方向に延設され、ノズルを支持するスライド支持部材がガイド部材に沿って往復移動する。一対のプーリは、ガイド部材の両端位置にそれぞれ配置され、スライド支持部材に連結された駆動ベルトが掛け渡される。プーリカバーは、一対のプーリをそれぞれ覆い、それぞれの内部空間をプーリが配置される第1の空室とその第1の空室に対してガイド部材が設けられている側に設けられる第2の空室とに分割する仕切板を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、塗布装置に関し、より特定的には、ステージ上に載置した基板にノズルから有機EL材料等の塗布液を吐出して塗布する塗布装置に関する。
従来、基板等の被処理体に塗布液を塗布する塗布装置が各種開発されている。例えば、有機EL(Electro Luminescence)表示装置を製造する装置では、ステージ上に載置されたガラス基板等の基板の主面に所定のパターン形状で正孔輸送材料や有機EL材料をノズル塗布する塗布装置が用いられる。この塗布装置では、ノズルから塗布液(有機EL材料や正孔輸送材料)が所定の圧力で吐出される。具体的には、塗布装置に備えられたタンク等の供給源に塗布液が貯留され、供給源から供給される塗布液をポンプで増圧し、配管内に設けられたフィルタで異物を除去した後、ノズルから吐出される。
また、有機EL材料や正孔輸送材料を塗布する技術分野とは異なるが、ノズルから塗布液を吐出しつつ、連続して一筆書きのようにウェハに塗布液を塗布する膜形成装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。当該膜形成装置は、上記特許文献1の図6に示されるように、吐出ノズル85を支持するスライダ91がガイド軸95aおよび95bに沿って往復移動する。また、駆動ベルト104は、ガイド軸95aおよび95bの並設方向と同じ方向に2つの駆動プーリ106および従動プーリ107(図12参照)の間に回動可能に掛け渡されている。そして、スライダ91は、駆動ベルト104に接続されており、駆動ベルト104からの駆動力を受けてガイド軸95aおよび95bに沿って移動する。このような構成によって、上記膜形成装置の移動手段86が構成されている。一方、上記特許文献1の図4に示されるように、移動手段86は、被膜形成体であるウェハW上を横架するように設けられている。そして、吐出ノズル85からウェハW上に塗布液を吐出しながらスライダ91が往復移動することによって、ウェハW上に膜が形成される。
また、上記膜形成装置の移動手段86は、カバー87によって覆われている。そして、カバー87内部の気体は、カバー87に設けられた排気口130〜133から排気されている。
特開2001−232268号公報
しかしながら、プーリ間に掛け渡された駆動ベルトの一方側のプーリを駆動させる場合、プーリと駆動ベルトとの接触によって発塵源となる。そして、プーリ付近で発生した粉塵は、駆動ベルトに付着して当該駆動ベルトの動作と共に吐出ノズルを支持するスライダが往復移動する空間まで運ばれ、その下に載置されている被塗布体(例えば、特許文献1におけるウェハW)上に落下する恐れがある。つまり、被塗布体にプーリと駆動ベルトとの接触によって発生した粉塵(パーティクル)が付着することになり、被塗布体に対する製造品質を著しく低下させてしまう。
ここで、上記特許文献1で開示された膜形成装置は、スライダ91が往復移動する空間を覆うカバー87を設置し、当該カバー87によって囲まれた閉空間から外部へ排気する機構を備えることによって、当該空間へ流出した粉塵を外部に排除している。しかしながら、スライダ91が往復移動する空間を覆うカバー87には、少なくとも吐出ノズル85がカバー外部で往復移動できるような開口部(移動口101)を形成しなければならない。したがって、スライダ91が往復移動する空間へ流出した粉塵が開口部を介して被塗布体上に落下することもあり、被塗布体に粉塵が付着することが考えられる。
一方、図12に示すように、駆動ベルト103とプーリ104とが接触する近傍の空室Rを覆うカバー105を設置し、当該カバー105によって囲まれた閉空室Rから外部へ排気する機構を備えることによって、発生する粉塵を外部に排除することが考えられる。しかしながら、カバー105は、少なくとも駆動ベルト103が通る開口部を設ける必要がある。そして、スライダ101がガイド軸102に沿って往復移動するとき、空間Qに発生するポンピング効果によって閉空室R内に発生した粉塵がスライダ91の往復移動する空間に流出する。ここで、ポンピング効果とは、スライダ101がカバー105に急速に接近および離脱することによって、カバー105の開口部付近(空間Q)の気体が圧縮および膨張して当該気体の対流が生じることである。具体的には、スライダ101がカバー105に急速に接近した場合、空間Qの気体が圧縮されて閉空室Rが瞬間的に加圧状態になる。そして、閉空室R内の気体が加圧状態から常圧に戻る作用によって、閉空室Rから空間Qへの気体の流れが生じる。また、スライダ101がカバー105から急速に離脱することによって、空間Qが瞬間的に負圧になるため、閉空室Rから空間Qへの気体の流れが生じる。このような現象が連続的に生じることによって、閉空室Rと空間Qとの間で気体の対流が生じ、閉空室R内の粉塵がスライダ91の往復移動する空間へ持ち出されたり別のパーティクルの発生要因となったりする。
それ故に、本発明の目的は、被塗布体である基板上へ異物が落下することを防止する塗布装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特徴を有している。
第1の発明は、基板上に塗布液を塗布する塗布装置である。塗布装置は、ノズル、ステージ、およびノズル移動機構を備える。ノズルは、その先端部から塗布液を吐出する。ステージは、基板をその上面に載置する。ノズル移動機構は、ステージ上の空間において、そのステージ面を横断する方向にノズルを往復移動させる。ノズル移動機構は、ガイド部材、スライド支持部材、一対のプーリ、駆動ベルト、およびプーリカバーとを含む。ガイド部材は、ステージ上の空間において、そのステージ面を横断する方向に延設される。スライド支持部材は、ノズルを支持し、ガイド部材に沿って横断する方向に移動可能である。一対のプーリは、ガイド部材の両端位置にそれぞれ配置され、少なくとも一方が所定の駆動源からの駆動力を受けて回転する。駆動ベルトは、その一部がスライド支持部材に連結し、そのスライド支持部材をガイド部材に沿って往復移動させる一対のプーリに掛け渡される。プーリカバーは、一対のプーリをそれぞれ覆う。プーリカバーは、仕切板を含む。仕切板は、それぞれの内部空間をプーリが配置される第1の空室とその第1の空室に対してガイド部材が設けられている側に設けられる第2の空室とに分割する。
第2の発明は、上記第1の発明において、プーリカバーには、第1の空室および第2の空室からそれぞれ気体を排気する排気手段に接続される排気口が形成されている。
第3の発明は、上記第1の発明において、仕切板は、第1の空室から第2の空室へ駆動ベルトを通すための開口部が形成される。第2の空室とスライド支持部材が移動する移動空間との間に設けられたプーリカバーの外板は、第2の空室からその移動空間へ駆動ベルトを通すための開口部が少なくとも形成される。
第4の発明は、上記第3の発明において、ガイド部材は、第2の空室内に設けられたそれぞれの支持部材によって支持されて延設される。外板は、第2の空室からその移動空間へガイド部材を通すための開口部がさらに形成される。スライド支持部材は、ガイド部材に沿って外板の間を往復移動する。
第5の発明は、上記第4の発明において、ガイド部材は、その上面に横断する方向の条溝が形成された棒状部材である。駆動ベルトは、ガイド部材に形成された条溝に沿って、その条溝内の空間に配設される。プーリカバーには、第2の空室から気体を排気する排気手段に接続される排気口がガイド部材の上面位置付近に形成されている。
第6の発明は、上記第1の発明において、ノズル移動機構は、全体カバーを、さらに含む。全体カバーは、その内部空間にガイド部材、スライド支持部材、および駆動ベルトを配置して覆う。全体カバーは、その内部空間の気体を排気する排気手段に接続される排気口が形成されている。
第7の発明は、上記第1の発明において、スライド支持部材は、ガイド部材の外側面に嵌合して当該外側面に沿って移動可能である。ガイド部材と対向するスライド支持部材の内側面は、当該内側面と対向するガイド部材の外側面との隙間にエアーを供給するエアー供給穴が形成されている。
上記第1の発明によれば、スライド支持部材が往復移動するときに発生する圧力変動の影響を第2の空室で吸収することができるため、プーリが配置される第1の空室が受ける当該圧力変動の影響が低減される。したがって、第2の空室内に発生した粉塵(パーティクル)が当該往復移動する空間に流出することを防止することができ、基板上へ上記粉塵が落下することを防止することができる。
上記第2の発明によれば、第1の空室内に粉塵が生じたり第2の空室内に粉塵が流出したりしても、それぞれの排出口から粉塵を排出することができる。
上記第3の発明によれば、仕切板および外板は、駆動ベルトを通すための領域以外については粉塵がスライド支持部材の往復移動する空間へ流出することを遮蔽するため、外部空間へ最低限必要な開口部以外から粉塵が流出することを防止することができる。
上記第4の発明によれば、ガイド部材が延設された両端付近の空間に第2の空室を設置することができる。これにより、外板に形成される開口部を小さくでき、ガイド部材を第1の空室まで延設することによるガイド部材の製作精度の低下を防止することができる。
上記第5の発明によれば、第2の空室内において、ガイド部材の条溝内に落下した粉塵が当該条溝内の空間から浮遊するとき、当該粉塵が外部空間へ流出することなく効率よく排出口から排出することができる。
上記第6の発明によれば、プーリカバーによって粉塵の流出を防止しながら、さらに全体カバーで覆うことによって外部への粉塵の流出を防止していることになる。したがって、プーリカバーによる粉塵流出防止効果に加え、さらに全体カバーを設置することによって、粉塵が基板上に落下することをさらに防止することができる。
上記第7の発明によれば、スライド支持部材の内面に形成されたエアー供給穴からエアーを供給することによって、スライド支持部材とガイド部材との間に静圧軸受を構成することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る塗布装置について説明する。説明を具体的にするために、当該塗布装置が有機EL材料や正孔輸送材料等を塗布液として用いる有機EL表示装置を製造する装置に適用された例を用いて、以下の説明を行う。有機EL表示装置を製造する装置は、有機EL材料や正孔輸送材料等をステージ上に載置されたガラス基板上に所定のパターン形状に塗布して有機EL表示装置を製造するものである。図1は、有機EL表示装置の製造装置の要部概略構成を示す平面図および正面図である。なお、有機EL表示装置を製造する装置に用いられる塗布装置は、上述したように有機EL材料や正孔輸送材料等の複数の塗布液を用いるが、それらの代表として有機EL材料を塗布液として説明を行う。
図1において、有機EL表示装置の製造装置1は、大略的に、基板載置装置2および有機EL塗布機構5を備えている。有機EL塗布機構5は、ノズル移動機構部51、ノズルユニット50、および液受部53を有している。
ノズル移動機構部51は、その両端にプーリカバー514Lおよび514Rを有しており、当該プーリカバー514Lおよび514Rの間に1つの凹状ガイド部材511および2つの丸棒ガイド部材512が図示X軸方向に延設されている。なお、プーリカバー514Lとプーリカバー514Rとは、左右対称となった同様の構造を有しているため、総称して説明する場合は参照符号「514」を付して説明を行う。そして、ノズルユニット50を支持するスライド支持部材510が凹状ガイド部材511に沿って図示X軸方向に往復移動し、カウンタ513が丸棒ガイド部材512に沿って図示X軸方向に往復移動する。ノズルユニット50は、赤、緑、および青色の何れか1色の有機EL材料を吐出するノズル52a〜52cを並設した状態で保持する。各ノズル52a〜52cへは、それぞれ供給部(図2参照)から赤、緑、および青色の何れか1色の有機EL材料が供給される。このように、典型的には3本のノズル52a〜52cから同じ色の有機EL材料が吐出されるが、説明を具体的にするために赤色の有機EL材料が3本のノズル52a〜52cから吐出される例を用いる。
基板載置装置2は、ステージ21、旋回部22、平行移動テーブル23、ガイド受け部24、およびガイド部材25を有している。ステージ21は、被塗布体となるガラス基板等の基板Pをそのステージ上面に載置する。ステージ21の下部は、旋回部22によって支持されており、旋回部22の回動動作によって図示θ方向にステージ21が回動可能に構成されている。また、ステージ21の内部には、有機EL材料が塗布された基板Pをステージ面上で予備加熱処理するための加熱機構が設けられている。
ノズル移動機構部51の下方を通るように、ガイド部材25が上記X軸方向と垂直の図示Y軸方向に延設されて固定される。平行移動テーブル23の下面にはガイド部材25と当接してガイド部材25上を滑動するガイド受け部24が固設されている。また、平行移動テーブル23の上面には、旋回部22が固設される。これによって、平行移動テーブル23が、例えばリニアモータ(図示せず)からの駆動力を受けてガイド部材25に沿った図示Y軸方向に移動可能になり、旋回部22に支持されたステージ21の移動も可能になる。
ステージ21上に基板Pを載置して、平行移動テーブル23がノズル移動機構部51の下方まで移動したとき、当該基板Pが赤色の有機EL材料の塗布をノズル52a〜52cから受ける位置となる。そして、制御部(図2参照)がノズルユニット50をX軸方向に往復移動させるようにノズル移動機構部51を制御し、ステージ21をY軸方向へ当該直線移動毎に所定ピッチだけ移動させるように平行移動テーブル23を制御し、ノズル52a〜52cから所定流量の有機EL材料を吐出する。また、ノズル52a〜52cのX軸方向吐出位置において、ステージ21に載置された基板Pから逸脱する両サイド空間には、基板Pから外れて吐出された有機EL材料を受ける液受部53Lおよび53Rがそれぞれ固設されている。ノズル移動機構部51は、基板Pの一方サイド外側に配設されている液受部53の上部空間から、基板Pを横断して基板Pの他方サイド外側に配設されている液受部53の上部空間まで、ノズルユニット50を往復移動させる。また、平行移動テーブル23は、ノズルユニット50が液受部53の上部空間に配置されている際、ノズル往復移動方向とは垂直の所定方向(図示Y軸方向)に所定ピッチだけステージ21を移動させる。このようなノズル移動機構部51および平行移動テーブル23の動作と同時にノズル52a〜52cから有機EL材料を液柱状態で吐出することによって、赤色の有機EL材料が基板Pに形成されたストライプ状の溝毎に配列された、いわゆる、ストライプ配列が基板P上に形成される。
次に、図2を参照して、有機EL表示装置の製造装置1における制御機能および供給部の概略構成について説明する。なお、図2は、有機EL表示装置の製造装置1の制御機能および供給部を示すブロック図である。
図2において、有機EL表示装置の製造装置1は、上述した構成部の他に、制御部3、第1供給部54a、第2供給部54b、および第3供給部54cを備えている。第1〜第3供給部54a〜54cは、共に赤色の有機EL材料をそれぞれノズル52a〜52cに配管を介して供給する。
第1供給部54aは、有機EL材料の供給源541aと、供給源541aから有機EL材料を取り出すためのポンプ542aと、有機EL材料の流量を検出する流量計543aとを備えている。また、第2供給部54bは、有機EL材料の供給源541bと、供給源541aから有機EL材料を取り出すためのポンプ542bと、有機EL材料の流量を検出する流量計543bとを備えている。第3供給部54cは、有機EL材料の供給源541cと、供給源541aから有機EL材料を取り出すためのポンプ542cと、有機EL材料の流量を検出する流量計543cとを備えている。そして、制御部3は、第1〜第3供給部54a〜54c、旋回部22、平行移動テーブル23、およびノズル移動機構部51のそれぞれの動作を制御する。
ノズル52aは、第1供給部54aから供給された有機EL材料中の異物を除去するためのフィルタ521aを有している。ノズル52bは、第2供給部54bから供給された有機EL材料中の異物を除去するためのフィルタ521bを有している。ノズル52cは、第3供給部54cから供給された有機EL材料中の異物を除去するためのフィルタ521cを有している。なお、ノズル52a〜52cはそれぞれ同一の構造であるため、総称して説明する場合は参照符号「52」を付して説明を行う。
ここで、赤色の有機EL材料の塗布を受ける基板Pの表面には、有機EL材料を塗布すべき所定のパターン形状に応じたストライプ状の溝が複数本並設されるように形成されている。有機EL材料としては、例えば、基板P上の溝内に拡がるように流動する程度の粘性を有する有機性のEL材料が用いられ、具体的には各色毎の高分子タイプの有機EL材料が用いられる。ノズルユニット50は、所定の支持軸周りに回動自在に支持されており、制御部3の制御によって当該支持軸周りに回動させることで、塗布ピッチ間隔を調整することができる。
制御部3は、ステージ21に載置された基板Pの位置や方向に基づいて、基板Pに形成された溝の方向が上記X軸方向になるように旋回部22の角度を調整し、塗布のスタートポイント、すなわち、基板Pに形成された溝の一方の端部側で塗布を開始する塗布開始位置を算出する。なお、上記塗布開始位置は、一方の液受部53の上部空間となる。そして、制御部3は、上述したように平行移動テーブル23およびノズル移動機構部51を駆動させる。
上記塗布開始位置において、制御部3は、各ノズル52a〜52cから有機EL材料の吐出開始を各ポンプ542a〜542cに指示する。このとき、制御部3は、ストライプ状の溝の各ポイントにおける有機EL材料の塗布量が均一となり、液柱状態で有機EL材料が吐出されるように、ノズル52a〜52cの移動速度に応じてその塗布量を制御しており、流量計543a〜543cからの流量情報をフィードバックして制御する。そして、制御部3は、基板P上の溝内への有機EL材料の流し込むために、有機EL材料を基板P上の溝に沿わせながらこの溝内に流し込むようにノズルユニット50を凹状ガイド部材511に沿わせて移動させるように制御する。この動作によって、液柱状態で各ノズル52a〜52cから吐出される赤色の有機EL材料が同時にそれぞれの溝に流し込まれていく。
制御部3は、基板P上をノズルユニット50が横断して溝の他方端部の外側に固設されている他方の液受部53上に位置すると、ノズル52a〜52cからの有機EL材料の吐出を継続したまま、ノズル移動機構部51によるノズルユニット50の移動を停止する。この1回の移動によって、3列分の溝への有機EL材料の塗布が完了する。具体的には、同色の有機EL材料を各ノズル52a〜52cから吐出しているので、3列毎に1列の溝を塗布対象とした合計3列分の溝に有機EL材料が塗布される。
次に、制御部3は、平行移動テーブル23をY軸方向に所定距離(例えば、溝9列分)だけピッチ送りして、次に塗布対象となる溝への有機EL材料の塗布を行えるようにする。そして、制御部3は、他方の液受部53の上部空間からノズルユニット50を逆の方向へ基板P上を横断させて一方の液受部53上に位置すると、ノズル52a〜52cからの有機EL材料の吐出を継続したまま、ノズル移動機構部51によるノズルユニット50の移動を停止する。この2回目の移動によって、次の3列分の溝への有機EL材料の塗布が完了する。このような動作を繰り返すことによって、赤色の有機EL材料が赤色を塗布対象とした溝に流し込まれる。なお、制御部3は、ノズルユニット50を凹状ガイド部材511に沿わせて移動させるように制御する際、ノズル移動機構部51が備える駆動プーリ517を駆動する駆動源の回転動作を制御する。
以下、図3〜図9を参照して、ノズル移動機構部51の構造について説明する。なお、図3は、ノズル移動機構部51の概略構成を示す斜視図である。図4は、図1の断面AAをB方向から見たノズル移動機構部51の断面図である。図5は、図1の断面CCをD方向から見たノズル移動機構部51の断面図である。図6は、図1の断面EEをF方向から見たノズル移動機構部51の断面図である。図7は、プーリカバー514を構成する外板Poの形状を示す図である。図8は、プーリカバー514を構成する内仕切板Piの形状を示す図である。図9は、外板Poおよび内仕切板Piとを重ね合わせてX軸方向から見た状態を示す図である。図10は、ノズル移動機構部51の動作を模式的に示したブロック図である。
図3において、ノズル移動機構部51は、スライド支持部材510と、凹状ガイド部材511と、2つの丸棒ガイド部材512と、カウンタ513と、プーリカバー514Lおよび514Rと、駆動ベルト515とを備えている。プーリカバー514Lおよび514Rは、ノズル移動機構部51の固定部材上の両端に固設されている。また、プーリカバー514Lおよび514Rは、それぞれの内部に駆動プーリ517および従動プーリ518(図6および図10参照)を外部から遮って覆うように設置されており、上記固定部材の中央側(つまり、スライド支持部材510およびカウンタ513が往復移動する空間側)に面してそれぞれプーリカバー514Lの外板PoLおよびプーリカバー514Rの外板PoRが形成されている。なお、外板PoLおよびPoRは、それぞれ左右対称となった同一形状で形成されるため、総称して説明する場合は参照符号「Po」を付して説明を行う。
凹状ガイド部材511は、プーリカバー514Lおよび514Rの間に図示X軸方向へ延設される。なお、外板Poには開口穴OP2(図7参照)が形成されており、凹状ガイド部材511は当該開口穴OP2を通ってプーリカバー514Lおよび514Rの内部に固定される。2つの丸棒ガイド部材512は、プーリカバー514Lおよび514Rの間に図示X軸方向へ凹状ガイド部材511の上方に並設して延設される。なお、外板Poには開口穴OP1(図7参照)が形成されており、2つの丸棒ガイド部材512は当該開口穴OP1を通ってプーリカバー514Lおよび514Rの内部に固定される。
駆動ベルト515は、一対の駆動プーリ517および従動プーリ518の間に図示X軸方向に掛け渡される。具体的には、駆動プーリ517および従動プーリ518の回転軸が図示Y軸方向に設けられるため、当該回転軸に対する下側部分の駆動ベルト515は、当該回転軸に対する上側部分の直下となる位置(つまり、駆動ベルト515全体が図示XZ平面に平行)になるように掛け渡される。以下、一対の駆動プーリ517および従動プーリ518を上下(図示Z軸方向)位置で掛け渡される駆動ベルト515において、上記回転軸の下側で掛け渡される駆動ベルト515の部分を下側の駆動ベルト515と記載する。また、上記回転軸の上側で掛け渡される駆動ベルト515の部分を上側の駆動ベルト515と記載する。なお、上側の駆動ベルト515は、外板Poに形成された上記開口穴OP1を通って駆動プーリ517および従動プーリ518の間に掛け渡される。また、下側の駆動ベルト515は、外板Poに形成された上記開口穴OP2を通って駆動プーリ517および従動プーリ518の間に掛け渡される。ここで、後述により明らかとなるが、スライド支持部材510が図示X軸正方向に移動する場合、下側の駆動ベルト515がベルトの張り側を意味し、上側の駆動ベルト515がベルトのゆるみ側を意味する。なお、駆動ベルト515は、本発明の帯状部材に相当し、例えば回動方向に対して垂直に複数の山が形成されたタイミングベルト(歯付きベルト)で構成される。
スライド支持部材510は、ノズルユニット50(ノズル52a〜52c)を支持する。また、スライド支持部材510は、下側の駆動ベルト515の一部に接続され、凹状ガイド部材511に沿って移動可能に構成されている。つまり、駆動プーリ517が回転することに応じて駆動ベルト515が回動すると、当該駆動ベルト515の移動に応じてスライド支持部材510も凹状ガイド部材511に沿って図示X軸方向へ往復移動する。
カウンタ513は、駆動ベルト515においてスライド支持部材510が接続される位置の対象位置に接続され、2つの丸棒ガイド部材512に貫装される。つまり、カウンタ513は、上側の駆動ベルト515の一部と接続される。したがって、駆動プーリ517が回転することに応じて駆動ベルト515が回動すると、当該駆動ベルト515の移動に応じてカウンタ513も2つの丸棒ガイド部材512に沿ってスライド支持部材510とは逆方向の図示X軸方向へ往復移動する。
図4において、凹状ガイド部材511は、その長軸方向に上面を開口した条溝Gが形成されており、その断面が上面を開口とした略コの字形状(Π(パイ)型形状)となる。スライド支持部材510は、凹状ガイド部材511の条溝Gを除いた外側面と所定の隙間を有した状態で覆うように嵌合して配置される。また、スライド支持部材510の一方の外側面は、ノズルユニット50を支持する。凹状ガイド部材511と対向するスライド支持部材510の内側面には、複数箇所(例えば、6箇所)にエアー供給口Ahが設けられる。スライド支持部材510が凹状ガイド部材511に沿って往復移動する際、外部から図示しない配管を介してスライド支持部材510へエアーが供給され、エアー供給口Ahから上記隙間に当該エアーを供給することによって、スライド支持部材510と凹状ガイド部材511との間に空気静圧軸受が構成される。
一方、下側の駆動ベルト515は、凹状ガイド部材511に形成された条溝G内の空間に配設される。つまり、下側の駆動ベルト515の下側、左側、および右側が、凹状ガイド部材511に覆われるように配置される。そして、下側の駆動ベルト515とスライド支持部材510とは、連結部材519を介して接続される。これらの構成によって、駆動ベルト515が回動すると連結部材519を介してスライド支持部材510が凹状ガイド部材511に沿って移動し、当該スライド支持部材510で支持されたノズルユニット50が移動する。なお、下側の駆動ベルト515は、条溝G内の空間から逸脱した上方に配置されてもかまわない。
図5において、カウンタ513は、例えば2つの部材によって構成される。以下、それらの部材をカウンタ513aとカウンタ513bとして区別する。カウンタ513aおよび513bは、それぞれ貫通穴が形成されている。そして、カウンタ513aが一方の丸棒ガイド部材512に所定の隙間を有した状態で貫装され、カウンタ513bが他方の丸棒ガイド部材512に所定の隙間を有した状態で貫装される。カウンタ513aおよび513bの貫通穴内周面には、エアー供給口Ahがそれぞれ設けられる。カウンタ513aおよび513bが丸棒ガイド部材512に沿って往復移動する際、外部から図示しない配管を介してカウンタ513aおよび513bへエアーが供給され、エアー供給口Ahから上記隙間に当該エアーを供給することによって、カウンタ513aおよび513bと丸棒ガイド部材512との間に空気静圧軸受が構成される。
カウンタ513aとカウンタ513bとは、連結部材516で接続される。また、上側の駆動ベルト515は、2つの丸棒ガイド部材512の間の空間に配設され、その一部が連結部材516と接続する。これらの構成によって、駆動ベルト515が回動すると連結部材516を介してカウンタ513aおよび513bが丸棒ガイド部材512に沿って移動する。
図6において、プーリカバー514Lの内部には、スライド支持部材510およびカウンタ513が往復移動する空間側(図示X軸正方向側)とノズル移動機構部51の両端側(図示X軸負方向側)とに当該内部空間を分割する内仕切板PiLが設けられている。この内仕切板PiLによって、プーリカバー514Lの内部空間が図示X軸正方向側の空室RoLと図示X軸負方向側の空室RiLとに分割される。つまり、空室RoLは、外板PoLと内仕切板PiLとの間に形成される。また、プーリカバー514Rの内部には、スライド支持部材510およびカウンタ513が往復移動する空間側(図示X軸負方向側)とノズル移動機構部51の両端側(図示X軸正方向側)とに当該内部空間を分割する内仕切板PiRが設けられている。この内仕切板PiRによって、プーリカバー514Rの内部空間が図示X軸負方向側の空室RoRと図示X軸正方向側の空室RiRとに分割される。つまり、空室RoRは、外板PoRと内仕切板PiRとの間に形成される。なお、内仕切板PiLおよびPiRは、それぞれ左右対称となった同一形状で形成されるため、総称して説明する場合は参照符号「Pi」を付して説明を行う。また、空室RiLおよびRiRが本発明の第1の空室に相当し、空室RoLおよびRoRが本発明の第2の空室に相当する。
プーリカバー514Rに形成される空室RiRの内部には、図示Y軸方向を回転軸とした駆動プーリ517が設けられる。また、プーリカバー514Lに形成される空室RiLの内部には、図示Y軸方向を回転軸とした従動プーリ518が設けられ、一対の駆動プーリ517と従動プーリ518との間に駆動ベルト515が掛け渡される。なお、内仕切板PiLには、開口穴OP3(図8参照)が形成されており、駆動ベルト515は当該開口穴OP3を通って空室RiLから空室RoLへ掛け渡される。また、上述したように外板PoLには、開口穴OP1およびOP2が形成されており、当該開口穴OP2およびOP3を通って空室RoLからスライド支持部材510およびカウンタ513が往復移動する外部空間へ掛け渡される。また、内仕切板PiRには、開口穴OP3が形成されており、駆動ベルト515は当該開口穴OP3を通って空室RiRから空室RoRへ掛け渡される。また、上述したように外板PoRには、開口穴OP1およびOP2が形成されており、当該開口穴OP2およびOP3を通って空室RoRからスライド支持部材510およびカウンタ513が往復移動する外部空間へ掛け渡される。
凹状ガイド部材511および2つの丸棒ガイド部材512は、空室RoL内に設けられた支持部材(例えば、内仕切板PiLや図示しない他の支持部材)と空室RoR内に設けられた支持部材(例えば、内仕切板PiRや図示しない他の支持部材)との間に支持されて延設される。そして、制御部3によって、スライド支持部材510およびカウンタ513が外板Poと接触しない位置で引き返して往復移動するように制御され、当該引き返す点が液受部53Lまたは53R(図1参照)の上部空間となる。
また、プーリカバー514Lおよび514Rの後面には、排気口EXoL、EXiL、EXoR、およびEXiRが形成される。例えば、排気口EXoLは、空室RoL内の気体を図示しない排気機構(塗布装置1には備えられていない別装置でもかまわない)によって外部へ排気するために設けられており、凹状ガイド部材511の上面と丸棒ガイド部材512との間の位置に形成される。排気口EXoRは、空室RoR内の気体を上記排気機構によって外部へ排気するために設けられており、凹状ガイド部材511の上面と丸棒ガイド部材512との間の位置に形成される。排気口EXiLは、空室RiL内の気体を上記排気機構によって外部へ排気するために設けられており、空室RiL内の底面付近に形成される。そして、排気口EXiRは、空室RiR内の気体を上記排気機構によって外部へ排気するために設けられており、空室RiR内の底面付近に形成される。なお、基板載置装置2と有機EL塗布機構5とのレイアウトを考えた場合、有機EL塗布機構5の下方には空間の余裕が少ないため、排気口EXoL、EXiL、EXoR、およびEXiRをそれぞれプーリカバー514Lおよび514Rの後面に形成される例を説明したが、このような制限がない場合、プーリカバー514Lおよび514Rの他の外面に排気口EXoL、EXiL、EXoR、およびEXiRを設けてもかまわない。
図7において、外板Poには、開口穴OP1およびOP2が形成されている。開口穴OP1は、外板Poが設置されたとき、延設された2つの丸棒ガイド部材512および上側の駆動ベルト515が外板Poと接触しないように形成(例えば、2つの丸棒ガイド部材512の外周を結んで囲む陸上競技のトラック形状)される。また、開口穴OP2は、外板Poが設置されたとき、延設された凹状ガイド部材511および下側の駆動ベルト515が外板Poと接触しないように形成(例えば、凹状ガイド部材511の外周を囲む矩形)される。ここで、凹状ガイド部材511、2つの丸棒ガイド部材512、および駆動ベルト515を開口穴OP1およびOP2に通して設置する作業を容易にするために、図示一点鎖線Mから左右に分割できるように外板Poを構成してもかまわない。なお、図7においては、外板Poが設置された場合に開口穴OP1およびOP2を通って設置される凹状ガイド部材511、2つの丸棒ガイド部材512、および駆動ベルト515の断面を斜線領域で示している。
図8において、内仕切板Piには、開口穴OP3が形成されている。開口穴OP3は、内仕切板Piが設置されたとき、掛け渡された上側および下側の駆動ベルト515が内仕切板Piと接触しないように形成(例えば、上側および下側の駆動ベルト515を囲む矩形)される。なお、図8においては、内仕切板Piが設置された場合に開口穴OP3を通って設置される駆動ベルト515の断面を斜線領域で示している。また、凹状ガイド部材511および2つの丸棒ガイド部材512が空室RoL内で支持される位置を破線で示している。
図9において、プーリカバー514Lおよび514Rの空室RiLおよびRiRが直接外部空間から視認できる領域(つまり、設置された外板Poおよび内仕切板Piにおいて、図示X軸方向に重複して開口している領域)は、駆動ベルト515を通すための領域のみとなる。具体的には、上側の駆動ベルト515を通すために、開口穴OP1と開口穴OP3とが重なる開口領域OP13(図示太線で囲む領域)が形成される。また、下側の駆動ベルト515を通すために、開口穴OP2と開口穴OP3とが重なる開口領域OP23(図示太線で囲む領域)が形成される。したがって、空室RiLまたは空室RiR内で生じた粉塵が外部空間まで開口穴OP1〜OP3を通って流出するとき、上記開口領域OP12およびOP13を除く空間では外板Poまたは内仕切板Piによって遮蔽されることになる。また、図7を用いて説明したように、開口穴OP1およびOP2は、2つの丸棒ガイド部材512および凹状ガイド部材511の存在によって、実質的に外部空間へ開口する面積が縮小されている。さらに、開口穴OP2によって外部空間へ開口する空間は、実質的に凹状ガイド部材511の条溝Gが形成する空間であり、開口穴OP2を通って外部空間に粉塵が流出したとしても、当該粉塵が条溝Gで囲まれた空間内に留まる。また、空室RoLまたはRoRにおいて、条溝Gで囲まれた空間内から逸脱して条溝Gの上方に浮遊する粉塵は、外板Poによって外部空間への流出が阻止される。このように、空室RiLまたは空室RiR内で生じた粉塵が外部空間まで開口穴OP1〜OP3を通って流出することは物理的に可能性が低く、流出したとしても条溝Gで囲まれた空間内に留まるものとなる。
図10において、プーリカバー514Rの空室RiR内部に設置される駆動プーリ517は、サーボモータ等の駆動源(図示せず)からの駆動力を受けて、上記回転軸を中心とした双方向(図示両矢印方向)へ回転する。ここで、駆動プーリ517の回転方向、回転速度、および回転角度の制御は、駆動源が駆動プーリ517を回転させる動作を制御部3が制御することによって行われる。なお、スライド支持部材510が最もプーリカバー514Lの外板RoLに接近する位置(つまり、上述した往復移動において図示X軸負方向側で引き返す点)は、一方の液受部53L(図1参照)の上部空間となるように制御部3が制御する。また、スライド支持部材510が最もプーリカバー514Rの外板RoRに接近する位置(つまり、上述した往復移動において図示X軸正方向側で引き返す点)は、一方の液受部53R(図1参照)の上部空間となるように制御部3が制御する。
ここで、スライド支持部材510およびカウンタ513は、駆動ベルト515において対象となる位置に接続されている。駆動プーリ517が図10の時計方向に回転した場合、駆動ベルト515も同位相で時計方向に回動する。そして、スライド支持部材510が図示X軸正方向へ凹状ガイド部材511に沿ってプーリカバー514Lおよび514R間を移動し、カウンタ513が図示X軸負方向へ丸棒ガイド部材512に沿ってプーリカバー514Lおよび514R間を移動する。一方、駆動プーリ517が図10の反時計方向に回転した場合、駆動ベルト515も同位相で反時計方向に回動する。そして、スライド支持部材510が図示X軸負方向へ凹状ガイド部材511に沿ってプーリカバー514Lおよび514R間を移動し、カウンタ513が図示X軸正方向へ丸棒ガイド部材512に沿ってプーリカバー514Lおよび514R間を移動する。
上述したようにプーリカバー514Lおよび514Rは、それぞれ駆動ベルト515がプーリカバー514Lおよび514Rから外部へ出る開口部(図9に示した開口領域OP13およびOP23)を除いて駆動プーリ517および従動プーリ518が外部から遮って覆われるように形成されたカバーである。そして、空室RiLを囲むプーリカバー514Lおよび空室RiRを囲むプーリカバー514Rには、それぞれ排気口EXiLおよびEXiR(図6参照)が形成されており、当該排気口EXiLおよびEXiRから空室RiLおよびRiR内の気体を吸引して排出することによって、当該空室RiLおよびRiR内に発生したパーティクルを排出する。さらに、空室RoLを囲むプーリカバー514Lおよび空室RoRを囲むプーリカバー514Rにも、それぞれ排気口EXoLおよびEXoRが形成されており、当該排気口EXoLおよびEXoRから空室RoLおよびRoR内の気体を吸引して排出することによって、当該空室RoLおよびRoR内に流出したパーティクルも排出する。つまり、プーリカバー514L内を分割した空室RoLおよびRiLは、それぞれ独立した排出口を有しており、それらの排出口から別々に内部の気体が排出されて空室RoLおよびRiL内が負圧状態にされる。また、プーリカバー514R内を分割した空室RoRおよびRiRも、それぞれ独立した排出口を有しており、それらの排出口から別々に内部の気体が排出されて空室RoRおよびRiR内が負圧状態にされる。
ここで、スライド支持部材510が凹状ガイド部材511に沿って往復移動するときに生じるポンピング効果について考察する。スライド支持部材510がプーリカバー514Lに急速に接近した場合、外板PoL付近の外部空間の気体が圧縮されて空室RoL内が瞬間的に加圧状態になる。そして、空室RoL内の気体が加圧状態から常圧に戻る作用によって、空室RoLから外部空間および空室RiLへの気体の流れが生じる。つまり、この時点で空室RiLには、空室RoLから気体が流入する気流が生じている。また、スライド支持部材510がプーリカバー514Lから急速に離脱することによって、外板PoL付近の外部空間の気体が瞬間的に負圧になるため、空室RoLから外部空間への気体の流れが生じる。このような現象は、スライド支持部材510がプーリカバー514Rに急速に接近して離脱する場合にも同様に生じる。また、カウンタ513がプーリカバー514Lまたは514Rに急速に接近して離脱する場合にも同様に生じる。つまり、プーリカバー514Lおよび514Rをプーリが設置される空室RiLおよびRiRと他の空室RoLおよびRoRとに分割することによって、外部に生じる圧力変動の影響が他の空室RoLおよびRoRによって吸収される。したがって、プーリが設置される空室RiLおよびRiRに生じた粉塵が、上記ポンピング現象によって直接的に外部空間まで持ち出されることが防止される。
なお、空室RoLおよびRoRには上記ポンピング現象が連続的に生じるため、空室RoLおよびRoRと外部空間との間で気体の対流が生じ、空室RoLおよびRoR内の気体がスライド支持部材510の往復移動する空間へ流出する。しかしながら、内仕切板Piによって空室RiLおよびRiRからそれぞれ空室RoLおよびRoRへ粉塵が流出することが防止されていることに加え、空室RiLおよびRiRへは直接的なポンピング効果が影響していないため、当該ポンピング効果による粉塵の持ち出しも防止されている。つまり、空室RiLおよびRiRからそれぞれ空室RoLおよびRoRへ粉塵が流出することが少ない。さらに、空室RoLおよびRoRへ粉塵が流出しても、それぞれの空室に形成された排気口から吸引されている気体と共に排出される。したがって、空室RiLおよびRiR内に生じた粉塵が、空室RoLおよびRoR内の気体と共にスライド支持部材510の往復移動する空間へ流出することは極めて少ないものとなる。
また、排気口EXoL、EXiL、EXoR、およびEXiRは、駆動ベルト515が配置されている箇所付近や空室の底付近に設けられているため、駆動プーリ517および従動プーリ518と駆動ベルト515との接触によって生じる粉塵を効率よく外部に排出することが可能である。例えば、空室RoLまたはRoRにおいては、下側の駆動ベルト515を条溝Gで囲むように凹状ガイド部材511が延設されている。つまり、駆動ベルト515によって空室RoLおよびRoRに持ち出される粉塵は、空室RoLまたはRoRの底まで落下せずに条溝Gで囲まれた空間内に留まる。一方、上述したように排気口EXoLおよびEXoRは、凹状ガイド部材511の上面と丸棒ガイド部材512との間の位置に形成されているため、条溝Gで囲まれた空間内から逸脱して条溝Gの上方に浮遊する粉塵を効率よく外部へ排気することができる。
このように、本実施形態にかかる塗布装置によれば、スライド支持部材510およびカウンタ513がガイド軸に沿って往復移動するときに発生するポンピング効果によって、プーリカバー514Lおよび514R内に発生した粉塵が当該往復移動する空間に流出することを防止することができる。したがって、ノズル移動機構部51の下に載置される基板上へ上記粉塵が落下することを防止することができる。
なお、条溝Gによる集塵効果を期待しない場合、スライド支持部材510を支持するガイド部材は凹状でなくてもかまわない。例えば、断面が円の丸棒や断面が矩形の角材に沿ってスライド支持部材510が往復移動する形態であっても、本発明を実現することができる。また、スライド支持部材510を支持するガイド部材は、複数本であっても同様に本発明を実現できることは言うまでもない。
なお、上述した説明では、駆動プーリ517および従動プーリ518を覆うようにプーリカバー514Lおよび514Rを設けたが、スライド支持部材510等が往復移動する空間にもカバーを設けてもかまわない。図11は、スライド支持部材510等が往復移動する空間を覆うカバー520を設けたノズル移動機構部51の概略構成を示す斜視図である。
図11において、プーリカバー514Lおよび514Rの間の固定部材上には、ノズル移動機構部51を構成するスライド支持部材510、凹状ガイド部材511、2つの丸棒ガイド部材512、カウンタ513、および駆動ベルト515を外部から遮って覆うようにカバー520が設けられる。カバー520には、スリットSが形成されている。スリットSは、プーリカバー514Lの外板PoL近傍からプーリカバー514Rの外板PoR近傍まで、図示X軸方向を長手方向として形成されている。そして、スライド支持部材510に支持されたノズルユニット50のみが、スリットSを通ってカバー520の外部に突出して配置される。そして、スライド支持部材510が凹状ガイド部材511に沿って往復移動する際、当該凹状ガイド部材511に支持されたノズルユニット50は、スリットSを通ってカバー520の外部を図示X軸方向に往復移動する。
また、カバー520は、スリットSを除いてノズル移動機構部51を外部から遮って覆うように形成されており、例えば背面に形成された排気口(図示せず)から内部空間の気体を吸引して排出している。これによって、スライド支持部材510およびカウンタ513を空気静圧軸受として機能させるために供給されるエアーが上記排気口から排出されると同時に、カバー520内部に流出した粉塵も当該排気口から排出する。つまり、上述したように内仕切板Piおよび外板Poによって粉塵の流出を防止しながら、さらにカバー520によって基板P上への粉塵の落下を防止していることになる。したがって、内仕切板Piおよび外板Poによる粉塵流出防止効果を得ながら、さらにカバー520を設置することによって、粉塵が基板P上に落下することをさらに防止することができる。
なお、上述した実施形態では、赤、緑、および青色のうち、赤色の有機EL材料を3個1組のノズル52a〜52cで基板Pの溝内に流し込んでいるが、この塗布工程は、有機EL表示装置を製造する途中工程である。有機EL表示装置を製造するときの処理手順は、正孔輸送材料(PEDOT)塗布→乾燥→赤色の有機EL材料塗布→乾燥→緑色の有機EL材料塗布→乾燥→青色の有機EL材料塗布→乾燥という手順となる。この場合、本発明の塗布装置は、正孔輸送材料、赤色の有機EL材料、緑色の有機EL材料、および青色の有機EL材料をそれぞれ塗布する工程に用いることができる。
また、ノズル52a〜52cから赤、緑、および青色の有機EL材料をそれぞれ吐出してもかまわない。この場合、赤、緑、および青色の順に配列された、いわゆる、ストライプ配列が1つの塗布工程で形成される。また、上述した実施形態では、3個1組のノズル52a〜52cで基板Pの各溝内に有機EL材料を流し込んでいるが、この3個1組のノズル52a〜52cを複数組設けて基板Pの各溝内に有機EL材料を流し込んでもかまわない。
また、上述した実施形態では、塗布液として有機EL材料や正孔輸送材料を塗布液とした有機EL表示装置の製造装置を一例にして説明したが、本発明は他の塗布装置にも適用できる。例えば、レジスト液やSOG(Spin On Glass)液やPDP(プラズマディスプレイパネル)を製造するのに使用される蛍光材料を塗布する装置にも適用することができる。
本発明に係る塗布装置は、ノズルが往復移動する際に粉塵等の異物が基板上に落下することを防止することができ、ノズルから塗布液を吐出して基板に塗布する装置等として有用である。
本発明の一実施形態に係る有機EL表示装置の製造装置1の要部概略構成を示す平面図および正面図 図1の有機EL表示装置の製造装置1の制御機能および供給部を示すブロック図 図1のノズル移動機構部51の概略構成を示す斜視図 図1の断面AAをB方向から見たノズル移動機構部51の断面図 図1の断面CCをD方向から見たノズル移動機構部51の断面図 図1の断面EEをF方向から見たノズル移動機構部51の断面図 図6のプーリカバー514を構成する外板Poの形状を示す図 図6のプーリカバー514を構成する内仕切板Piの形状を示す図 図7および図8の外板Poおよび内仕切板Piとを重ね合わせてX軸方向から見た状態を示す図 ノズル移動機構部51の動作を模式的に示したブロック図 スライド支持部材510等が往復移動する空間を覆うカバー520を設けたノズル移動機構部51の概略構成を示す斜視図 従来の駆動ベルト103とプーリ104とが接触する近傍の空室Rを覆うカバー105を設置した機構を説明するための断面図
符号の説明
1…有機EL表示装置の製造装置
2…基板載置装置
21…ステージ
22…旋回部
23…平行移動テーブル
24…ガイド受け部
25、511…ガイド部材
3…制御部
5…有機EL塗布機構
50…ノズルユニット
51…ノズル移動機構部
510…スライド支持部材
511…凹状ガイド部材
512…丸棒ガイド部材
513…カウンタ
514…プーリカバー
515…駆動ベルト
516、519…連結部材
517…駆動プーリ
518…従動プーリ
520…カバー
52a、52b、52c…ノズル
521…フィルタ
53…液受部
54…供給部
541…供給源
542…ポンプ
543…流量計

Claims (7)

  1. 基板上に塗布液を塗布する塗布装置であって、
    その先端部から前記塗布液を吐出するノズルと、
    前記基板をその上面に載置するステージと、
    前記ステージ上の空間において、当該ステージ面を横断する方向に前記ノズルを往復移動させるノズル移動機構とを備え、
    前記ノズル移動機構は、
    前記ステージ上の空間において、当該ステージ面を横断する方向に延設されたガイド部材と、
    前記ノズルを支持し、前記ガイド部材に沿って前記横断する方向に移動可能なスライド支持部材と、
    前記ガイド部材の両端位置にそれぞれ配置され、少なくとも一方が所定の駆動源からの駆動力を受けて回転する一対のプーリと、
    その一部が前記スライド支持部材に連結し、当該スライド支持部材を前記ガイド部材に沿って往復移動させる前記一対のプーリに掛け渡された駆動ベルトと、
    前記一対のプーリをそれぞれ覆うプーリカバーとを含み、
    前記プーリカバーは、それぞれの内部空間を前記プーリが配置される第1の空室と当該第1の空室に対して前記ガイド部材が設けられている側に設けられる第2の空室とに分割する仕切板を含む、塗布装置。
  2. 前記プーリカバーには、前記第1の空室および前記第2の空室からそれぞれ気体を排気する排気手段に接続される排気口が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記仕切板は、前記第1の空室から前記第2の空室へ前記駆動ベルトを通すための開口部が形成され、
    前記第2の空室と前記スライド支持部材が移動する移動空間との間に設けられた前記プーリカバーの外板は、前記第2の空室から当該移動空間へ前記駆動ベルトを通すための開口部が少なくとも形成されることを特徴とする、請求項1に記載の塗布装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記第2の空室内に設けられたそれぞれの支持部材によって支持されて延設されており、
    前記外板は、前記第2の空室から当該移動空間へ前記ガイド部材を通すための開口部がさらに形成され、
    前記スライド支持部材は、前記ガイド部材に沿って前記外板の間を往復移動することを特徴とする、請求項3に記載の塗布装置。
  5. 前記ガイド部材は、その上面に前記横断する方向の条溝が形成された棒状部材であり、
    前記駆動ベルトは、前記ガイド部材に形成された条溝に沿って、当該条溝内の空間に配設され、
    前記プーリカバーには、前記第2の空室から気体を排気する排気手段に接続される排気口が前記ガイド部材の上面位置付近に形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の塗布装置。
  6. 前記ノズル移動機構は、その内部空間に前記ガイド部材、前記スライド支持部材、および前記駆動ベルトを配置して覆う全体カバーを、さらに含み、
    前記全体カバーは、その内部空間の気体を排気する排気手段に接続される排気口が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の塗布装置。
  7. 前記スライド支持部材は、前記ガイド部材の外側面に嵌合して当該外側面に沿って移動可能であり、
    前記ガイド部材と対向する前記スライド支持部材の内側面は、当該内側面と対向する前記ガイド部材の外側面との隙間にエアーを供給するエアー供給穴が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の塗布装置。
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