JPH09122553A - 基板への塗布液塗布方法及び装置並びに該装置に用いられる塗布液溶剤容器 - Google Patents

基板への塗布液塗布方法及び装置並びに該装置に用いられる塗布液溶剤容器

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JPH09122553A
JPH09122553A JP7288981A JP28898195A JPH09122553A JP H09122553 A JPH09122553 A JP H09122553A JP 7288981 A JP7288981 A JP 7288981A JP 28898195 A JP28898195 A JP 28898195A JP H09122553 A JPH09122553 A JP H09122553A
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毅 福地
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    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/02Apparatus for spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to a surface ; Controlling means therefor; Control of the thickness of a coating by spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to the coated surface
    • B05C11/08Spreading liquid or other fluent material by manipulating the work, e.g. tilting

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布作業終了後に塗布液吐出口から吐出され
た塗布液が誤って基板表面に滴下したり、塗布液が吐出
口近傍で固化して吐出口を詰まらせたりする不都合を防
ぐ。 【解決手段】 基板P上にノズル7等を用いてレジスト
液等の塗布液を塗布するための方法及び装置並びに塗布
液溶剤容器20。塗布を行わない時にはノズル7を塗布
位置から外れた待機位置に移す。この待機位置の近傍に
案内部材22を設け、この案内部材22と上記ノズル7
の塗布液吐出口とを近接させて、この吐出口からの塗布
液を上記案内部材22によって下方へ案内し、流下させ
る。より好ましくは、案内部材22を塗布液溶剤容器2
0内に立設し、この容器20内に貯留された塗布液の溶
剤に浸漬する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶用ガラス角型
基板、カラーフィルタ用基板、サーマルヘッド用基板、
半導体ウェハ等の各種基板の表面に、レジスト液等の塗
布液を塗布してその薄膜を形成するための塗布方法及び
装置、並びに該装置に用いられる塗布液溶剤容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような塗布方法及び装置と
しては、図13に示されるような水平方向に延びるスリ
ット状の塗布液吐出口をもつノズルを用いるものが知ら
れている。例えば特開昭58−170565号公報等に
は、円形のウェハを低速で回転させつつ、このウェハの
表面に向けて上記塗布液吐出口から塗布液であるレジス
ト液を帯状に吐出し、その後ウェハを高速で回転させて
ウェハの表面に所定厚さのレジスト膜を形成するように
したものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記装置において、塗
布作業を行わない時は、例えば図13に示す配管30を
通じてのノズル7へのレジスト液Rの給送が止められ
る。しかし、このように給送を止めても、ノズル7内等
に残存するレジスト液Rは図13及び図14に示すよう
に吐出口7aから少量ずつ吐出されるので、このレジス
ト液Rが誤ってウェハ表面に滴下したり、外気に触れて
吐出口7a付近で乾燥し、そのまま固まることにより、
この吐出口7aを詰まらせたりしてしまうおそれがあ
る。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、塗布作
業終了後に誤って塗布液が基板表面に滴下したり、塗布
液が吐出口近傍で固化して吐出口を詰まらせたりする不
都合を防ぐことができる塗布液供給方法及び装置並びに
当該装置に用いられる塗布液溶剤容器を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、所定位置に支持した基板の表
面に塗布液供給手段の塗布液吐出口を対向させ、これら
基板と塗布液供給手段とを相対移動させながら上記塗布
液吐出口から上記基板の表面に塗布液を供給して基板表
面に塗布液の薄膜を形成する基板への塗布液塗布方法に
おいて、上記塗布を行わない時には塗布液供給手段を上
記基板の支持位置から外れた待機位置へ移動させ、この
待機位置で上記塗布液供給手段の塗布液吐出口に案内部
材を近接させてこの案内部材により上記塗布液吐出口か
ら吐出される塗布液を下方に案内して流下させるもので
ある。
【0006】また本発明は、基板の表面に塗布液を供給
して基板表面に塗布液の薄膜を形成するための基板への
塗布液塗布装置において、基板を支持する基板支持手段
と、塗布液吐出口を有し、この塗布液吐出口が上記基板
支持手段に支持された基板の表面に対向する塗布位置と
この塗布位置から外れた待機位置との間で移動可能に構
成された塗布液供給手段とを備え、この塗布液供給手段
が上記塗布位置にある状態で上記塗布液吐出口と基板と
を基板表面に沿う方向に相対移動させることにより基板
表面に塗布液の薄膜が形成されるように構成するととも
に、上記待機位置における塗布液供給手段の塗布液吐出
口と近接する位置に、この近接状態で上記塗布液吐出口
から吐出される塗布液を下方に案内して流下させる形状
の案内部材を設けたものである。
【0007】上記方法及び装置によれば、塗布を行わな
い時には塗布液供給手段を上記基板の支持位置から外れ
た待機位置へ移動させるため、塗布作業後に塗布液供給
手段の塗布液吐出口から吐出された塗布液が誤って基板
上に滴下するおそれはない。しかも、この待機位置で
は、上記塗布液吐出口に近接する案内部材により、上記
塗布液吐出口から吐出される塗布液が下方に案内されて
流下するので、この塗布液が吐出口付近で滞留したまま
乾燥して吐出口を詰まらせることが防がれる。
【0008】ここで、上記塗布液吐出口が一方向に延び
るスリット状である場合、上記案内部材としては、塗布
液吐出口の長手方向に延び、かつ、先端に向かうに従っ
て幅寸法の小さくなる山型断面をもつ形状のものや、先
端に向かうに従って断面積の小さくなる複数の針状の案
内部材を上記塗布液吐出口の長手方向に並設したもの等
が、好適である。さらに、上記案内部材を塗布液吐出口
の長手方向に延びる厚さが一定の薄板形状とすれば、案
内部材の形状をより簡単にしてその製作を容易にするこ
とができるので好適である。また、上記塗布液吐出口の
長手方向にワイヤを張設したものでもよい。いずれの案
内部材においても、この案内部材が塗布液吐出口に対し
てそのほぼ全域に亘り近接することにより、塗布液吐出
口近傍での塗布液の乾燥による吐出口の詰まりが防がれ
る。
【0009】さらに、上記待機位置にある塗布液供給手
段の塗布液吐出口を覆うカバー部材を備え、このカバー
部材内に上記案内部材を配置したものによれば、この案
内部材との近接により塗布液吐出口に案内部材が滞留す
ることが防がれるだけでなく、この塗布液吐出口がカバ
ー部材によってほぼ密封されることにより、塗布液の乾
燥自体も抑制される。
【0010】さらに、上記カバー部材内に塗布液の溶剤
を貯留可能に構成したものによれば、このカバー部材内
で上記溶剤が蒸発して溶剤の雰囲気が形成されることに
より、塗布液の乾燥はより顕著に抑制される。
【0011】なお、この装置では、塗布液吐出口から吐
出された塗布液が案内部材の表面を伝うため、これを放
置しておくと案内部材側で塗布液が乾燥して固まり、案
内性能が低下するおそれがあるが、塗布液の溶剤を貯留
する塗布液溶剤容器を備え、この塗布液溶剤容器内に上
記案内部材を立設してこの案内部材の少なくとも下部を
上記溶剤内に浸漬するようにすれば、案内部材を伝う塗
布液が容器内の溶剤に到達することにより、その混合液
で案内部材表面が濡らされ、この案内部材表面で塗布液
が乾燥することが防がれる。
【0012】また、案内部材として上記ワイヤを用いる
場合には、このワイヤを無端状として複数のプーリに掛
け渡し、このワイヤにおいて上記塗布液吐出口と近接す
る部分から外れた部分を上記塗布液溶剤容器内の溶剤に
浸漬するようにすればよい。この装置によれば、上記プ
ーリを回してワイヤの各部分を順次溶剤に浸漬すること
により、このワイヤ表面で塗布液が乾燥して固まるのを
防ぐことができる。
【0013】上記塗布液溶剤容器の形状は特に問わない
が、この塗布液溶剤容器に設けられた案内部材と上記塗
布液吐出口が上記案内部材と近接する状態でこの塗布液
吐出口が上記塗布液溶剤容器によって覆われるように容
器形状を設定すれば、この塗布液溶剤容器に前記カバー
部材としての役割も担わせることが可能である。
【0014】また、上記案内部材に付着した塗布液を洗
浄除去する洗浄手段を備えれば、この洗浄によって案内
部材の表面状態を良好に維持できる。
【0015】より具体的に、上記洗浄手段として、上記
塗布液の溶剤を吐出する溶剤吐出口を有し、この溶剤吐
出口が上記案内部材に対向する洗浄位置とこの洗浄位置
から退避する退避位置との間で移動可能に構成された溶
剤吐出手段を備えたものによれば、この溶剤吐出手段を
上記洗浄位置に位置させた状態でその溶剤吐出口から溶
剤を吐出させることにより、案内部材を洗浄できる一
方、この溶剤吐出手段を退避位置へ退避させた状態で、
上記案内部材に不都合なく塗布液供給手段の塗布液吐出
口を近接させることができる。
【0016】また本発明は、所定位置に支持した基板の
表面に塗布液供給手段の塗布液吐出口を対向させ、これ
ら基板と塗布液供給手段とを相対移動させながら上記塗
布液吐出口から上記基板の表面に塗布液を供給して基板
表面に塗布液の薄膜を形成するように構成された基板へ
の塗布液塗布装置に用いられる塗布液溶剤容器であっ
て、この塗布液溶剤容器内に、上記塗布液供給手段の塗
布液吐出口と近接する状態で上記塗布液吐出口から吐出
される塗布液を下方に案内して流下させる形状の案内部
材を立設し、この案内部材の少なくとも下部が容器内に
貯留された塗布液の溶剤内に浸漬されるものである。
【0017】この容器を、既存の塗布装置において塗布
位置から外れた位置に設置し、塗布を行わない時に塗布
液供給手段の塗布液吐出口が上記容器内の案内部材に近
接する位置に塗布液供給手段を待機させるようにするこ
とにより、上述の作用を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図5に基づいて説明する。なお、以下の説明では基板
P上にレジスト液Rを塗布する装置を例示するが、本発
明において取扱う塗布液はレジスト液に限らず、その
他、基板Pの表面に形成される薄膜の材料となり得る種
々の塗布液について本発明が適用できる。
【0019】図1に示す塗布装置は、塗布処理部1と、
レジスト液圧送部2とで構成されている。
【0020】塗布処理部1は、上下に延びる回転軸3
と、レジスト液供給手段5とを備えている。回転軸3の
上端には真空チャック4が固定され、そのすぐ下方の位
置にカップ6が固定されている。真空チャック4は、基
板Pを水平状態で吸引保持するものであり、回転軸3と
ともに基板支持手段を構成している。カップ6は、基板
Pから径方向外側へのレジスト液飛散を防ぐべく、上記
真空チャック4上の基板Pを側方から覆う形状を有して
いる。そして、上記回転軸3にモータ19が連結されて
おり、このモータ19の作動によって上記回転軸3とと
もに真空チャック4及びカップ6が一体に回転駆動され
るようになっている。
【0021】レジスト液供給手段5は、ノズル7と、ノ
ズル支持アーム8と、移動フレーム9とを備えている。
移動フレーム9は、水平に延びる移動ガイド10に沿っ
てスライド可能に構成されている。この移動フレーム9
にノズル支持アーム8の上端が昇降可能に取付けられ、
下端にノズル7が固定されている。
【0022】上記ノズル7は、水平な一方向(図1の奥
行き方向)に延び、図2にも示すように下方に向かうに
従って幅方向が小さくなる形状とされており、その最下
端にスリット状の塗布液吐出口7aが形成されている。
この塗布液吐出口7aは、ノズル内部に形成された幅広
の液溜め7bを介してノズル側壁の配管接続部7cに連
通されており、この配管接続部7cから供給されたレジ
スト液Rが、液溜め7bでノズル長手方向に均一に拡散
されてから塗布液吐出口7aより吐出されるようになっ
ている。
【0023】レジスト液圧送部2は、内部が密封された
加圧タンク11と、この加圧タンク11内に収納された
レジスト液タンク12とを備えている。加圧タンク11
の上部は、加圧配管13を介して図略の窒素ガス供給源
に接続され、この加圧配管13の途中に窒素ガス給排切
換用の三方弁14とレギュレータ15とが設けられてい
る。
【0024】上記ポリタンク12内には、レジスト液供
給配管16の一端が挿入され、同配管16の他端が前記
ノズル7の配管接続部7cに接続されており、レジスト
液供給配管16の途中に流量計17及びレジスト液供給
弁18が設けられている。そして、レジスト液供給弁1
8が開いた状態で、ポリタンク12内のレジスト液Rが
加圧タンク11内の窒素ガス圧力でノズル7まで圧送さ
れる一方、レジスト液供給弁18が閉じることにより上
記圧送が停止されるようになっている。
【0025】さらに、この装置の特徴として、カップ6
から側方に外れた位置に、図3及び図4にも示すような
レジスト液溶剤容器20が設置されている。このレジス
ト液溶剤容器20は、上方にのみ開口する直方体状の容
器であり、その開口部の形状は、この開口部に対してノ
ズル7全体が上方から嵌入可能な形状に設定されてい
る。
【0026】このレジスト液溶剤容器20内には、案内
部材22が立設されている。この案内部材22は、レジ
スト液溶剤容器20の幅方向略中央部において、この容
器20及びノズル7の長手方向全域に亘って延びてお
り、その断面形状は、上端に向かうに従って幅の狭くな
る山型状とされている。また、この案内部材22の上端
位置はレジスト液溶剤容器20の上端位置よりも低い位
置に設定され、このレジスト液溶剤容器20内にノズル
7の下部が嵌入された状態で、このノズル7下端のレジ
スト液吐出口7aが案内部材22の上端と近接するよう
になっている。
【0027】さらに、レジスト液溶剤容器20内には、
上記レジスト液Rの溶剤が適当なレベルまで貯留されて
おり、このレジスト液R内に上記案内部材22の少なく
とも下部が浸漬された状態となっている。
【0028】次に、この装置を用いたレジスト液Rの塗
布方法を、図5も併せて参照しながら説明する。
【0029】まず、塗布を行う前の状態では、ノズル7
を待機位置(図4に示すようにノズル下部がレジスト液
溶剤容器20内に嵌入されてレジスト液吐出口7aが案
内部材22の上端と近接する位置)に待機させておく。
【0030】塗布を行うにあたっては、移動フレーム9
に対してノズル支持アーム8と一体にノズル7を上昇さ
せ(図5の矢印)、さらに、上記移動フレーム9のス
ライドによってノズル7を基板Pの一端の直上方位置ま
で水平移動させる(矢印)。そして、回転軸3及び真
空チャック4とともに、この真空チャック4に真空保持
されている基板Pを回転させながら、この基板P表面と
レジスト液吐出口7aとが近距離で対向する位置までノ
ズル7を下降させる(矢印)。この高さ位置で、レジ
スト液供給弁18を開いてレジスト液吐出口7aからレ
ジスト液Rを吐出させながらノズル7を水平操作するこ
とにより(矢印)、基板Pの表面にレジスト液Rを塗
布し、その薄膜を形成する。この際、基板Pは適当な速
度で回転させることが好ましい。
【0031】塗布終了後は、上記レジスト液供給弁18
を閉じてレジスト液給送を止めるとともに、ノズル7を
上昇させ(矢印)、レジスト液溶剤容器20の直上方
の位置まで水平移動させた後(矢印)、下降させて前
記待機位置に戻す(矢印)。
【0032】この方法によれば、塗布を行わない期間は
ノズル7が待機位置に移されるので、このノズル7のレ
ジスト液吐出口7aから少量ずつ吐出されるレジスト液
Rが基板P上に誤って滴下するおそれがない。しかも、
上記待機位置では、レジスト液吐出口7aに案内部材2
2の上端が近接するため、レジスト液吐出口7aからの
レジスト液Rは案内部材22側に付着し、その表面を伝
って流下する。従って、上記レジスト液吐出口7a近傍
にレジスト液Rが滞留したまま乾燥して固化することが
防がれ、この固化に起因してレジスト液吐出口7aが詰
まることが未然に防がれる。
【0033】さらに、この装置では、上記待機位置でノ
ズル7の下部がレジスト液溶剤容器20内に嵌入される
ことにより、レジスト液吐出口7aが容器側壁で覆われ
てほぼ密封状態となるので、レジスト液Rの乾燥自体も
抑制される。特に、レジスト液溶剤容器20内にレジス
ト液Rを貯留している場合、この容器20内に溶剤の雰
囲気が形成されるため、レジスト液Rの乾燥抑制効果は
より顕著となる。
【0034】第2の実施の形態を図6に示す。ここで
は、前記レジスト液溶剤容器20が省略され、案内部材
22が単独で立設されている。この構成においても、待
機位置でノズル7のレジスト液吐出口7aを案内部材2
2の上端に近接させることにより、レジスト液Rの乾
燥、固化によるレジスト液吐出口7aの詰まりを防止で
きる。ただし、この場合、案内部材22側に付着したレ
ジスト液Rがそのまま乾燥して案内部材22の表面で固
化し、これによって案内部材22による良好なレジスト
液Rの案内が損なわれるおそれがあるのに対し、前記図
3及び図4に示したように、案内部材22をレジスト液
溶剤容器20内に立設してこのレジスト液溶剤容器20
内に貯留されたレジスト液溶剤24に浸漬しておけば、
この案内部材22の表面を伝って流下するレジスト液R
がその溶剤24に至ることにより、この溶剤24とレジ
スト液Rとの混合液で案内部材22の表面が濡れる状態
が保たれるので、案内部材22上でのレジスト液Rの乾
燥、固化を回避できる利点がある。
【0035】第3の実施の形態を図7に示す。ここで
は、前記図2に示した案内部材22をその長手方向に複
数に分割している。このように、本発明では、案内部材
が必ずしもその長手方向に連続している必要はない。
【0036】第4の実施の形態を図8に示す。ここで
は、ノズル7及びそのレジスト液吐出口7aの長手方向
と平行に延びる基台21上に、同方向に沿って多数の針
状の案内部材23が並設されている。この構成において
も、案内部材23同士の間隔を十分小さく設定しておけ
ば、これら案内部材23の上端にレジスト液吐出口7a
を近接させることにより、その詰まりを防止できる。
【0037】なお、先端に向かうに従って断面積が小さ
くなる針状の案内部材23に代えて、十分に細い円柱も
しくは角柱形状の案内部材を用いることも可能である。
【0038】第5の実施の形態を図9に示す。第1〜第
4の実施の形態では、いずれも、案内部材は先端に向か
うに従って細くなる形状を有していたのに対し、図9に
示す第5の実施の形態においては、ノズル7及びそのレ
ジスト液吐出口7aの長手方向と平行に延びる基台21
上に同方向に延びる厚さが一定(0.3mm)の薄板形状を
有するステンレス鋼製の案内部材22aが配置されてい
る。このような構成によっても、レジスト液Rを良好に
案内することができるとともに、案内部材の形状をより
簡単にしてその製作を容易にすることができる。
【0039】第6の実施の形態を図10に示す。ここで
は、案内部材として、ノズル7及びそのレジスト液吐出
口7aの長手方向にワイヤ25が張設されている。この
構成においても、レジスト液吐出口7aをこれと平行に
延びるワイヤ25に近接させることにより、吐出口の詰
まりを防止できる。
【0040】ただし、この場合、ノズル7を待機位置に
長く放置しておくと、レジスト液吐出口7aとワイヤ2
5とに亘る状態でレジスト液Rが乾燥し、固化するおそ
れがあるため、ワイヤ25を用いる場合には、第7の実
施の形態として図11に示す構成にすることが、より好
ましい。
【0041】同図において、ノズル7及びそのレジスト
液吐出口7aの長手方向に一対のプーリ26が配置さ
れ、一方のプーリ26の回転軸にモータ27が連結され
ており、両プーリ26に無端状のワイヤ26が掛け渡さ
れている。そして、両プーリ26の下部及び下側のワイ
ヤ直線部分がレジスト液溶剤容器20内のレジスト液溶
剤24に浸漬されている。
【0042】この装置によれば、モータ27の作動でプ
ーリ26を回転駆動することにより、ワイヤ25をその
長手方向に移動させて溶剤24に浸漬される部分を変え
ることができるため、このような駆動を常時もしくは定
期的に行うことにより、ワイヤ25表面でのレジスト液
Rの乾燥、固化を防ぐことができる。
【0043】第8の実施の形態を図12に示す。ここで
は、前記図1〜図5に示した装置において、案内部材2
2の近傍に溶剤吐出ノズル28が設けられている。この
溶剤吐出ノズル28は、図略のレジスト液溶剤供給源に
接続され、下端に溶剤吐出口28aを有しており、この
溶剤吐出口28aが案内部材22の上端に対向する位置
(図の実線位置;洗浄位置)と、この洗浄位置から退避
する退避位置(同図二点鎖線の位置)との間を移動可能
に構成されている。
【0044】この構成によれば、溶剤吐出ノズル28を
上記洗浄位置に移動させた状態で、その溶剤吐出口28
aから溶剤24を吐出させることにより、案内部材22
の表面に付着したレジスト液Rを洗浄除去でき、この案
内部材22の表面状態を良好に保てる一方、上記溶剤吐
出ノズル28を退避位置に退避させた状態で、上記案内
部材22の上端に不都合なくレジスト液吐出口を近接さ
せることができる。
【0045】なお、この溶剤吐出ノズル28の吐出口2
8aは、案内部材22の長手方向に延びる形状としても
よいし、小径の開口としてもよい。後者の場合は、溶剤
吐出ノズル28を案内部材22の長手方向に沿って移動
させるようにすればよい。
【0046】以上説明した各図には、一方向に延びるス
リット状のレジスト液吐出口7aが示されているが、こ
のレジスト液吐出口が単なる小径の開口部である場合に
は、例えば前記図8に示した針状の案内部材23を単一
本立設するだけでもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、塗布を行わない
時には塗布液供給手段を上記基板の支持位置から外れた
待機位置へ移動させ、この待機位置で上記塗布液供給手
段の塗布液吐出口に案内部材を近接させてこの案内部材
により上記塗布液吐出口から吐出される塗布液を下方に
案内して流下させるようにしたものであるので、塗布終
了後に塗布液吐出口から吐出された塗布液が誤って基板
上に滴下するのを防ぐことができるとともに、この吐出
塗布液が塗布液吐出口近傍でそのまま乾燥、固化するの
も防ぐことができ、これに起因する吐出液吐出口の詰ま
りを未然に防止できる効果がある。
【0048】ここで、上記塗布液吐出口が一方向に延び
るスリット状である場合でも、塗布液吐出口の長手方向
に延び、かつ、先端に向かうに従って幅寸法の小さくな
る山型断面をもつ形状の案内部材を備えたり、先端に向
かうに従って断面積の小さくなる複数の針状の案内部材
を上記塗布液吐出口の長手方向に並設したり、あるいは
上記塗布液吐出口の長手方向にワイヤを張設することに
より、案内部材を塗布液吐出口に対してそのほぼ全域に
亘り近接させ、塗布液吐出口近傍での塗布液の乾燥によ
る吐出口の詰まりを防ぐことができる。また、上記案内
部材を塗布液吐出口の長手方向に延びる厚さが一定の薄
板形状とすれば、案内部材の形状をより簡単にしてその
製作を容易にすることができる。
【0049】さらに、上記待機位置にある塗布液供給手
段の塗布液吐出口を覆うカバー部材を備え、このカバー
部材内に上記案内部材を配置したものによれば、塗布液
の乾燥自体も抑制できる効果が得られる。
【0050】さらに、上記カバー部材内に塗布液の溶剤
を貯留可能に構成すれば、このカバー部材内での溶剤蒸
発で溶剤雰囲気を形成することにより、塗布液の乾燥を
より顕著に抑制できる。
【0051】また、塗布液の溶剤を貯留する塗布液溶剤
容器を備え、この塗布液溶剤容器内に上記案内部材を立
設してこの案内部材の少なくとも下部を上記溶剤内に浸
漬させたものや、案内部材として上記ワイヤを用いる装
置において、このワイヤを無端状として複数のプーリに
掛け渡し、このワイヤにおいて上記塗布液吐出口と近接
する部分から外れた部分を上記塗布液溶剤容器内の溶剤
に浸漬するようにしたものによれば、案内部材表面で塗
布液が乾燥することを防ぎ、案内部材の性能を良好に維
持できる効果がある。
【0052】さらに、この塗布液溶剤容器に設けられた
案内部材と上記塗布液吐出口が上記案内部材と近接する
状態でこの塗布液吐出口が上記塗布液溶剤容器によって
覆われるように容器形状を設定すれば、この塗布液溶剤
容器に前記カバー部材としての役割も担わせることがで
き、簡素な構造で、塗布液吐出口近傍での塗布液乾燥
と、案内部材表面での塗布液乾燥の双方を防止できる効
果がある。
【0053】また、上記案内部材に付着した塗布液を洗
浄除去する洗浄手段を備えれば、この案内部材表面を確
実に良好な状態に保てる。
【0054】より具体的に、上記洗浄手段として、上記
塗布液の溶剤を吐出する溶剤吐出口を有し、この溶剤吐
出口が上記案内部材に対向する洗浄位置とこの洗浄位置
から退避する退避位置との間で移動可能に構成された溶
剤吐出手段を備えたものによれば、この溶剤吐出手段を
上記洗浄位置に位置させた状態でその溶剤吐出口から溶
剤を吐出させることにより、案内部材を洗浄できる一
方、この溶剤吐出手段を退避位置へ退避させた状態で、
上記案内部材に不都合なく塗布液供給手段の塗布液吐出
口を近接させることができる効果が得られる。
【0055】また、容器内に、上記塗布液供給手段の塗
布液吐出口と近接する状態で上記塗布液吐出口から吐出
される塗布液を下方に案内して流下させる形状の案内部
材を立設し、この案内部材の少なくとも下部が容器内に
貯留された塗布液の溶剤内に浸漬されるようにした塗布
液溶剤容器によれば、この容器を、既存の塗布装置にお
いて塗布位置から外れた位置に設置し、塗布を行わない
時に塗布液供給手段の塗布液吐出口が上記容器内の案内
部材に近接する位置に塗布液供給手段を待機させるだけ
で、上述の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるレジスト液
塗布装置の全体構成図である。
【図2】上記レジスト液塗布装置に設けられたノズルの
断面図である。
【図3】上記レジスト液塗布装置に設けられたレジスト
液溶剤容器の断面図である。
【図4】上記レジスト液溶剤容器内に上記ノズルが嵌入
された状態を示す一部断面斜視図である。
【図5】上記ノズルの移動行程を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明の第6の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明の第7の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明の第8の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図13】従来の塗布装置においてノズルのレジスト液
吐出口近傍に吐出レジスト液が滞留している状態を示す
斜視図である。
【図14】上記状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 レジスト液塗布装置 3 回転軸(基板支持手段) 4 真空チャック(基板支持手段) 5 レジスト液供給手段(塗布液供給手段) 7 ノズル 7a レジスト液吐出口(塗布液吐出口) 20 レジスト液溶剤容器(塗布液溶剤容器) 22,22a,23 案内部材 24 レジスト液溶剤(塗布液溶剤) 25 ワイヤ 26 プーリ 28 溶剤吐出ノズル(溶剤吐出手段) 28a 溶剤吐出口 P 基板 R レジスト液(塗布液)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 564D

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に支持した基板の表面に塗布液
    供給手段の塗布液吐出口を対向させ、これら基板と塗布
    液供給手段とを相対移動させながら上記塗布液吐出口か
    ら上記基板の表面に塗布液を供給して基板表面に塗布液
    の薄膜を形成する基板への塗布液塗布方法において、上
    記塗布を行わない時には塗布液供給手段を上記基板の支
    持位置から外れた待機位置へ移動させ、この待機位置で
    上記塗布液供給手段の塗布液吐出口に案内部材を近接さ
    せてこの案内部材により上記塗布液吐出口から吐出され
    る塗布液を下方に案内して流下させることを特徴とする
    基板への塗布液塗布方法。
  2. 【請求項2】 基板の表面に塗布液を供給して基板表面
    に塗布液の薄膜を形成するための基板への塗布液塗布装
    置において、基板を支持する基板支持手段と、塗布液吐
    出口を有し、この塗布液吐出口が上記基板支持手段に支
    持された基板の表面に対向する塗布位置とこの塗布位置
    から外れた待機位置との間で移動可能に構成された塗布
    液供給手段とを備え、この塗布液供給手段が上記塗布位
    置にある状態で上記塗布液吐出口と基板とを基板表面に
    沿う方向に相対移動させることにより基板表面に塗布液
    の薄膜が形成されるように構成するとともに、上記待機
    位置における塗布液供給手段の塗布液吐出口と近接する
    位置に、この近接状態で上記塗布液吐出口から吐出され
    る塗布液を下方に案内して流下させる形状の案内部材を
    設けたことを特徴とする基板への塗布液塗布装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基板への塗布液塗布装置
    において、上記塗布液吐出口を一方向に延びるスリット
    状にする一方、上記案内部材の形状を、塗布液吐出口の
    長手方向に延び、かつ、先端に向かうに従って幅寸法の
    小さくなる山型断面をもつ形状としたことを特徴とする
    基板への塗布液塗布装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の基板への塗布液塗布装置
    において、上記塗布液吐出口をスリット状にする一方、
    先端に向かうに従って断面積の小さくなる複数の針状の
    案内部材を上記塗布液吐出口の長手方向に並設したこと
    を特徴とする基板への塗布液塗布装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の基板への塗布液塗布装置
    において、上記塗布液吐出口をスリット状にする一方、
    上記案内部材の形状を、塗布液吐出口の長手方向に延び
    る厚さが一定の薄板形状としたことを特徴とする基板へ
    の塗布液塗布装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の基板への塗布液塗布装置
    において、上記塗布液吐出口をスリット状にする一方、
    上記案内部材として上記塗布液吐出口の長手方向にワイ
    ヤを張設したことを特徴とする基板への塗布液塗布装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかに記載の基板へ
    の塗布液塗布装置において、上記待機位置にある塗布液
    供給手段の塗布液吐出口を覆うカバー部材を備え、この
    カバー部材内に上記案内部材を配置したことを特徴とす
    る基板への塗布液塗布装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の塗布液塗布装置におい
    て、上記カバー部材内に塗布液の溶剤を貯留可能に構成
    したことを特徴とする基板への塗布液塗布装置。
  9. 【請求項9】 請求項2〜6のいずれかに記載の基板へ
    の塗布液塗布装置において、塗布液の溶剤を貯留する塗
    布液溶剤容器を備え、この塗布液溶剤容器内に上記案内
    部材を立設してこの案内部材の少なくとも下部が上記溶
    剤内に浸漬されるように構成したことを特徴とする基板
    への塗布液塗布装置。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の塗布液塗布装置におい
    て、塗布液の溶剤を貯留する塗布液溶剤容器を備える一
    方、上記ワイヤを無端状として複数のプーリ間に掛け渡
    し、このワイヤにおいて上記塗布液吐出口と近接する部
    分から外れた部分が上記塗布液溶剤容器内の溶剤に浸漬
    されるように構成したことを特徴とする基板への塗布液
    塗布装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の基板への塗
    布液塗布装置において、上記塗布液供給手段の塗布液吐
    出口が上記案内部材と近接する状態でこの塗布液吐出口
    が上記塗布液溶剤容器によって覆われるようにこの塗布
    液溶剤容器の形状を設定したことを特徴とする基板への
    塗布液塗布装置。
  12. 【請求項12】 請求項2〜11のいずれかに記載の基
    板への塗布液塗布装置において、上記案内部材に付着し
    た塗布液を洗浄除去する洗浄手段を備えたことを特徴と
    する基板への塗布液塗布装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の基板への塗布液塗布
    装置において、上記洗浄手段として、上記塗布液の溶剤
    を吐出する溶剤吐出口を有し、この溶剤吐出口が上記案
    内部材に対向する洗浄位置とこの洗浄位置から退避する
    退避位置との間で移動可能に構成された溶剤吐出手段を
    備えたことを特徴とする基板への塗布液塗布装置。
  14. 【請求項14】 所定位置に支持した基板の表面に塗布
    液供給手段の塗布液吐出口を対向させ、これら基板と塗
    布液供給手段とを相対移動させながら上記塗布液吐出口
    から上記基板の表面に塗布液を供給して基板表面に塗布
    液の薄膜を形成するように構成された基板への塗布液塗
    布装置に用いられる塗布液溶剤容器であって、この塗布
    液溶剤容器内に、上記塗布液供給手段の塗布液吐出口と
    近接する状態で上記塗布液吐出口から吐出される塗布液
    を下方に案内して流下させる形状の案内部材を立設し、
    この案内部材の少なくとも下部が容器内に貯留された塗
    布液の溶剤内に浸漬されるように構成したことを特徴と
    する基板への塗布液塗布装置に用いられる塗布液溶剤容
    器。
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