JP2007149733A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007149733A JP2007149733A JP2005338351A JP2005338351A JP2007149733A JP 2007149733 A JP2007149733 A JP 2007149733A JP 2005338351 A JP2005338351 A JP 2005338351A JP 2005338351 A JP2005338351 A JP 2005338351A JP 2007149733 A JP2007149733 A JP 2007149733A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- separator
- electrolytic capacitor
- thin film
- conductive thin
- foil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
【課題】静電容量を確保しつつ、箔厚が薄く、かつ十分なる巻き取り強度を確保した電解コンデンサを提供する。
【解決手段】陽極箔、セパレータ、および陰極材料からなる巻回型電解コンデンサにおいて、
陰極材料として、片面に導電性薄膜を形成したセパレータを用い、
上記の導電性薄膜が、金属、金属酸化物、または金属窒化物からなることを特徴とし、
さらに、導電性薄膜が、炭素、活性炭、またはカーボンナノチューブからなることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】陽極箔、セパレータ、および陰極材料からなる巻回型電解コンデンサにおいて、
陰極材料として、片面に導電性薄膜を形成したセパレータを用い、
上記の導電性薄膜が、金属、金属酸化物、または金属窒化物からなることを特徴とし、
さらに、導電性薄膜が、炭素、活性炭、またはカーボンナノチューブからなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電解コンデンサに関するものである。
近年、電気、電子機器の小形化、軽量化により、電解コンデンサにおいても、更なる小形化が要求されている。
電解コンデンサの小形化を図る有効な手法として、電極箔を薄くすることがある。
また、アルミニウムより誘電率の高い元素をアルミニウム箔上にドライプロセスにて被覆することで、静電容量を向上させる陰極箔の製造方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
さらに、ESRの低減のため、電解紙全体の導電性を向上させる導電性セパレータの製造方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開昭61−180420号公報
特開2004−303941号公報
電解コンデンサの小形化を図る有効な手法として、電極箔を薄くすることがある。
また、アルミニウムより誘電率の高い元素をアルミニウム箔上にドライプロセスにて被覆することで、静電容量を向上させる陰極箔の製造方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
さらに、ESRの低減のため、電解紙全体の導電性を向上させる導電性セパレータの製造方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
一般に、巻回型電解コンデンサの素子径は、陽極箔1枚、陰極箔1枚、セパレータ2枚の計4枚の厚さと長さで決定される。よって、静電容量が同一の場合、薄い箔を使用すると、厚さを薄くできる分、素子径を小さくすることができる。
しかし、箔厚を薄くすると、巻き取りに対する強度が弱くなり、また、厚くして強度を維持すると、静電容量の確保が困難になる問題がある。このため、種々のエッチング方法の検討が行われているが、飛躍的な特性の向上は困難となっている。
しかし、箔厚を薄くすると、巻き取りに対する強度が弱くなり、また、厚くして強度を維持すると、静電容量の確保が困難になる問題がある。このため、種々のエッチング方法の検討が行われているが、飛躍的な特性の向上は困難となっている。
また、上記特許文献1記載の方法では、静電容量を確保したまま陰極箔の薄手化を図ることが可能であるが、巻き取り強度の確保を考慮すると、飛躍的な薄手化ができない問題があった。
したがって、静電容量を維持しつつ、厚さが薄く、かつ十分なる巻き取り強度を確保できる陰極材料が強く望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するもので、陽極箔、セパレータ、および陰極材料からなる巻回型電解コンデンサにおいて、
上記陰極材料として、片面に導電性薄膜を形成したセパレータを用いたことを特徴とする電解コンデンサである。
上記陰極材料として、片面に導電性薄膜を形成したセパレータを用いたことを特徴とする電解コンデンサである。
また、上記の導電性薄膜が、金属、金属酸化物、または金属窒化物からなることを特徴とする電解コンデンサである。
さらに、上記の導電性薄膜が、炭素、活性炭、またはカーボンナノチューブからなることを特徴とする電解コンデンサである。
本発明は、セパレータの片面上に導電性薄膜を形成させることで、セパレータおよび陰極として機能するため、従来の陰極箔を不用とすることができ、陽極箔、セパレータ、陰極箔、セパレータの構成を、陽極箔、セパレータ、片面導電性セパレータの構成とすることができ、一巻き当たりの厚みを低減させることができる。よって、従来の巻回型電解コンデンサより小形化を図ることが可能となる。
また、従来の蒸着陰極箔は、両面に蒸着を行う必要があるが、本発明は、片面のみでよいため、生産コストも低くできる。
なお、セパレータ上に被覆する金属は、銅、鉄等、諸特性に悪影響を及ぼす物質以外であれば使用可能であり、炭素成分については、カーボンの他、活性炭、カーボンナノチューブおよびこれらの混合物であっても導電性を有するものであれば、使用可能である。
また、セパレータの材質は、通常の電解コンデンサに使用され得るものであれば、特に種類は問わない。
[実施例1]
セパレータの厚さを50μmとし、陰極として作用するセパレータの片面に、真空蒸着法にて、10μmの厚さのチタンおよび二酸化チタンからなる膜を形成させたセパレータ5を作製した。その後、図1に示すように、エッチング処理した陽極箔3と片面に導電性薄膜を形成した電解紙6をセパレータ5を介して巻回したコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸させた後、有底筒状の外装ケースに収納する。その後、陽極および陰極引出リード棒2を弾性封口体に形成した貫通孔に挿入して引出し、外装ケースの開口部には、弾性封口体を装着し、絞り加工により密閉した構造にし、定格16V−1800μFの電解コンデンサを作製した。
セパレータの厚さを50μmとし、陰極として作用するセパレータの片面に、真空蒸着法にて、10μmの厚さのチタンおよび二酸化チタンからなる膜を形成させたセパレータ5を作製した。その後、図1に示すように、エッチング処理した陽極箔3と片面に導電性薄膜を形成した電解紙6をセパレータ5を介して巻回したコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸させた後、有底筒状の外装ケースに収納する。その後、陽極および陰極引出リード棒2を弾性封口体に形成した貫通孔に挿入して引出し、外装ケースの開口部には、弾性封口体を装着し、絞り加工により密閉した構造にし、定格16V−1800μFの電解コンデンサを作製した。
[実施例2]
陰極材料として作用するセパレータの厚さを50μmとし、片面に、真空蒸着法にて、20μmの厚さのカーボンからなる膜を形成させた以外は、実施例1と同様の方法で電解コンデンサを作製した。
陰極材料として作用するセパレータの厚さを50μmとし、片面に、真空蒸着法にて、20μmの厚さのカーボンからなる膜を形成させた以外は、実施例1と同様の方法で電解コンデンサを作製した。
(従来例)
陰極材料として、厚さ60μmのアルミニウム箔に所定のエッチング処理を施したものを用い、セパレータは厚さ50μmのマニラ系電解紙を2枚用いた以外は、実施例1と同様の方法で電解コンデンサを作製した。
表1に実施例1、2および従来例に用いた陰極の静電容量および電解コンデンサの等価直列抵抗(ESR)を測定した結果を示す。
陰極材料として、厚さ60μmのアルミニウム箔に所定のエッチング処理を施したものを用い、セパレータは厚さ50μmのマニラ系電解紙を2枚用いた以外は、実施例1と同様の方法で電解コンデンサを作製した。
表1に実施例1、2および従来例に用いた陰極の静電容量および電解コンデンサの等価直列抵抗(ESR)を測定した結果を示す。
上記実施例1、2は従来例と比較し、陰極静電容量が高く、かつ製品ESRも低く、改善効果が見られる。さらに、実施例1、2および従来例の陰極材料をそれぞれ用いて作製した電解コンデンサの素子径を、従来例を1として比較した。その結果を表2に示す。
表2からも明らかなように、本発明の実施例による、片面に導電性薄膜を形成させたセパレータを用いたコンデンサ素子は、総厚みを著しく薄くできたため、素子径を著しく小さくすることができる。
また、本発明のセパレータには紙を用いたが、不織布(ガラス、高分子)、多孔質フィルムを用いても同様の効果が得られる。
さらに、駆動用電解液だけでなく、ゲル状電解質や固体電解質を用いてもよい。
さらに、駆動用電解液だけでなく、ゲル状電解質や固体電解質を用いてもよい。
1 コンデンサ素子
2 リード線
3 陽極箔
4 陰極箔
5 セパレータ
6 片面に導電性薄膜を形成したセパレータ
2 リード線
3 陽極箔
4 陰極箔
5 セパレータ
6 片面に導電性薄膜を形成したセパレータ
Claims (3)
- 陽極箔、セパレータ、および陰極材料からなる巻回型電解コンデンサにおいて、
上記陰極材料として、片面に導電性薄膜を形成したセパレータを用いたことを特徴とする電解コンデンサ。 - 請求項1記載の導電性薄膜が、金属、金属酸化物、または金属窒化物からなることを特徴とする電解コンデンサ。
- 請求項1記載の導電性薄膜が、炭素、活性炭、またはカーボンナノチューブからなることを特徴とする電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005338351A JP2007149733A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005338351A JP2007149733A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | 電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007149733A true JP2007149733A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38210823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005338351A Pending JP2007149733A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007149733A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008227022A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
JP2019033281A (ja) * | 2018-10-30 | 2019-02-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 蓄電デバイスの製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4949442U (ja) * | 1972-08-05 | 1974-04-30 | ||
JPS5753924A (ja) * | 1980-09-17 | 1982-03-31 | Honshu Paper Co Ltd | Aruminiumudenkaikondensanoinkyokuzairyo |
JPH1126317A (ja) * | 1997-06-30 | 1999-01-29 | Nichicon Corp | アルミニウム電解コンデンサ |
-
2005
- 2005-11-24 JP JP2005338351A patent/JP2007149733A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4949442U (ja) * | 1972-08-05 | 1974-04-30 | ||
JPS5753924A (ja) * | 1980-09-17 | 1982-03-31 | Honshu Paper Co Ltd | Aruminiumudenkaikondensanoinkyokuzairyo |
JPH1126317A (ja) * | 1997-06-30 | 1999-01-29 | Nichicon Corp | アルミニウム電解コンデンサ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008227022A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
JP2019033281A (ja) * | 2018-10-30 | 2019-02-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 蓄電デバイスの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4587996B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2006190878A (ja) | 電解コンデンサ及びその製造方法 | |
US9496090B2 (en) | Method of making graphene electrolytic capacitors | |
JP5429430B2 (ja) | 電極箔とその製造方法、およびコンデンサ | |
JP2008211063A (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP2009010418A (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2016100602A (ja) | 埋め込み可能な医療デバイス用の密閉封止キャパシタ | |
JP2003272959A (ja) | コンデンサ | |
JPWO2010029598A1 (ja) | コンデンサ用電極箔とそれを用いた電解コンデンサ、およびコンデンサ用電極箔の製造方法 | |
JP2008288296A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2007149733A (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2021174789A (ja) | 電解コンデンサ用セパレータの製造方法および電解コンデンサ | |
JP2005223197A (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2001135551A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP4797754B2 (ja) | 電解コンデンサ用電極材 | |
JP5786140B2 (ja) | 電解コンデンサ用電極箔およびこれを用いた電解コンデンサ | |
JP2004265924A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP5235599B2 (ja) | 電解コンデンサおよび電解コンデンサの製造方法 | |
JP2007180404A (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP2019004087A (ja) | 電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JPH09186054A (ja) | 電解コンデンサ用アルミニウム陰極箔 | |
JP2010074089A (ja) | 電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP2003086464A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2006352172A (ja) | 固体電解コンデンサとその製造方法 | |
JP4910614B2 (ja) | 電解コンデンサ用電極材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100907 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110208 |