JP2007146852A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出孔の容積を小さくして、性能を向上させた圧縮機を提供すること。
【解決手段】固定ボルト33を、端面部材23の貫通孔23bに挿通して、弁押さえ部材32のネジ孔32aに螺合することで、吐出弁31を、上記端面部材23および上記弁押さえ部材32にて挟持する。このように、上記端面部材23の厚みを薄くできるので、上記端面部材23の吐出孔23aの容積を小さくして、運転効率の低下および運転音の増大を防止することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、空気調和機等に使用されるロータリ圧縮機等の圧縮機に関する。
従来の圧縮機は、図10に示すように、シリンダ内に開口した吐出孔100aを有するシリンダの上部枠体100と、上記上部枠体100の上記吐出孔100aを開閉する吐出弁101と、上記上部枠体100と共働して上記吐出弁101を挟む弁押さえ部材102と、固定ボルト103とを備える。
上記弁押さえ部材102は、貫通孔102aを有し、上記上部枠体100は、ネジ孔100bを有する。
そして、上記固定ボルト103を、上記弁押さえ部材102の上記貫通孔102aに挿通して、上記上部枠体100の上記ネジ孔100bに螺合することで、上記吐出弁101は、上記上部枠体100と上記弁押さえ部材102に挟持される(実開昭61−5373号公報:特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の圧縮機では、上記上部枠体100は、上記ネジ孔100bを有しているので、有効ネジ長さを確保するために、上記上部枠体100の厚みを大きくする必要があった。このため、上記上部枠体100の上記ネジ孔100bの軸方向(厚み方向)の寸法が大きくなって、上記上部枠体100の上記ネジ孔100bの容積(以下、トップクリアランスという)が大きくなっていた。
このように、上記トップクリアランスが大きいので、圧縮の終了に上記吐出孔100a内に残存する圧縮ガスの量が多くなって、上記吐出孔100a内からの圧縮ガスの再膨張によって発生する、圧縮機の効率低下および運転音の増大を招いていた。
具体的に述べると、圧縮機の低速運転では、容積効率が低下し、圧縮機の高速運転では、動力が増加していた。また、圧縮ガスの再膨張により発生する脈動圧が、運転音を増加させていた。
実開昭61−5373号公報(第3図)
そこで、この発明の課題は、吐出孔の容積を小さくして、性能を向上させた圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の圧縮機は、
シリンダ室を形成するシリンダ本体と、
このシリンダ本体の端面に取り付けられると共に上記シリンダ室に連通する吐出孔と貫通孔とを有する端面部材と、
この端面部材の上記吐出孔を開閉する吐出弁と、
上記端面部材と共働して上記吐出弁を挟むと共にネジ孔を有する弁押さえ部材と、
頭部を有する固定ボルトと
を備え、
上記固定ボルトの上記頭部は、上記端面部材の上記シリンダ本体側に配置され、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持され、
上記シリンダ本体は、このシリンダ本体の端面に、上記固定ボルトの上記頭部を収容する凹部を有し、
上記凹部は、ヘルムホルツ型の共鳴室を形成し、
上記シリンダ本体には、この共鳴室と上記シリンダ室とを連結する連結通路が設けられていることを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持されるので、上記端面部材の上記貫通孔にネジを切る必要がなくて、上記端面部材の上記貫通孔の周囲の厚みを薄くできる。すなわち、上記端面部材の上記吐出孔の軸方向(厚み方向)の寸法を小さくできる。
このように、上記端面部材の上記吐出孔の容積(空間)を小さくできて、圧縮の終了に上記吐出孔内に残存する圧縮ガスの量を少なくすることができる。したがって、上記吐出孔内からの圧縮ガスの再膨張によって発生する、運転効率の低下および運転音の増大を、防止することができる。具体的に述べると、圧縮機の低速運転では、容積効率を向上でき、圧縮機の高速運転では、動力を減少できる。また、圧縮ガスの再膨張により発生する脈動圧を減少して、運転音を減少できる。
また、当然に、上記固定ボルトと上記弁押さえ部材の上記ネジ孔とは、ネジ結合であるので、上記弁押さえ部材と上記端面部材とをリベットにて固定する場合と比較して、上記固定ボルトを締め直すことができ、また、上記吐出弁と上記吐出孔との位置合わせの修正が可能になる。さらに、上記弁押さえ部材と上記端面部材とをネジとナットにて固定する場合と比較して、部品数が減少して、組み立ての作業効率が向上する。
また、上記シリンダ本体は、このシリンダ本体の端面に、上記固定ボルトの上記頭部を収容する凹部を有するので、上記固定ボルトの上記頭部を、上記シリンダ本体の端面の上記凹部に隠すことができる。このように、上記固定ボルトを上記シリンダ室(圧縮室)を避けて配置できるので、上記固定ボルトが挿通される上記端面部材の上記貫通孔は、上記シリンダ室のバイパス通路にならずに、圧縮性能の低下がない。
また、上記凹部は、ヘルムホルツ型の共鳴室を形成するので、上記シリンダ室にて圧縮されたときに発生する冷媒ガスの脈動音の波長は、上記共鳴室からの干渉波と干渉して、大きく減衰する。したがって、脈動音が減少して、騒音の軽減が図れる。したがって、上記凹部は、ボルト頭部を収容するスペースと、共鳴室とを兼用できる。
また、この発明の圧縮機は、
シリンダ室を形成するシリンダ本体と、
このシリンダ本体の端面に取り付けられると共に上記シリンダ室に連通する吐出孔と貫通孔とを有する端面部材と、
この端面部材の上記吐出孔を開閉する吐出弁と、
上記端面部材と共働して上記吐出弁を挟むと共にネジ孔を有する弁押さえ部材と、
頭部を有する固定ボルトと
を備え、
上記固定ボルトの上記頭部は、上記端面部材の上記シリンダ本体側に配置され、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持され、
上記弁押さえ部材は、鋼からなり、
孔部を有する板状の本体部と、
この本体部に関して上記吐出弁と反対側のこの本体部の一面に、この本体部の上記孔部の周りに、設けられた環状凸部と
を有し、
上記本体部の上記孔部の内周面は、上記本体部の一面側から他面側に順に、円筒面およびテーパ面に形成され、
上記環状凸部の内周面は、上記本体部の上記円筒面と同じ径を有すると共に上記本体部の上記円筒面に同心状に連なっている円筒面に形成され、
上記本体部の上記円筒面と上記環状凸部の上記円筒面は、共同して、上記ネジ孔を形成していることを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持されるので、上記端面部材の上記貫通孔にネジを切る必要がなくて、上記端面部材の上記貫通孔の周囲の厚みを薄くできる。すなわち、上記端面部材の上記吐出孔の軸方向(厚み方向)の寸法を小さくできる。
このように、上記端面部材の上記吐出孔の容積(空間)を小さくできて、圧縮の終了に上記吐出孔内に残存する圧縮ガスの量を少なくすることができる。したがって、上記吐出孔内からの圧縮ガスの再膨張によって発生する、運転効率の低下および運転音の増大を、防止することができる。具体的に述べると、圧縮機の低速運転では、容積効率を向上でき、圧縮機の高速運転では、動力を減少できる。また、圧縮ガスの再膨張により発生する脈動圧を減少して、運転音を減少できる。
また、当然に、上記固定ボルトと上記弁押さえ部材の上記ネジ孔とは、ネジ結合であるので、上記弁押さえ部材と上記端面部材とをリベットにて固定する場合と比較して、上記固定ボルトを締め直すことができ、また、上記吐出弁と上記吐出孔との位置合わせの修正が可能になる。さらに、上記弁押さえ部材と上記端面部材とをネジとナットにて固定する場合と比較して、部品数が減少して、組み立ての作業効率が向上する。
また、上記弁押さえ部材の上記本体部の上記孔部の内周面は、円筒面およびテーパ面に形成されているので、上記固定ボルトを上記弁押さえ部材の上記孔部に挿入するときに、上記固定ボルトは、上記孔部の上記テーパ面によって、調心され、上記固定ボルトを上記ネジ孔に確実に導くことができる。
また、この発明の圧縮機は、
シリンダ室を形成するシリンダ本体と、
このシリンダ本体の端面に取り付けられると共に上記シリンダ室に連通する吐出孔と貫通孔とを有する端面部材と、
この端面部材の上記吐出孔を開閉する吐出弁と、
上記端面部材と共働して上記吐出弁を挟むと共にネジ孔を有する弁押さえ部材と、
頭部を有する固定ボルトと
を備え、
上記固定ボルトの上記頭部は、上記端面部材の上記シリンダ本体側に配置され、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持され、
上記端面部材の端面には、上記吐出弁および上記弁押さえ部材を収容する窪み部が設けられ、
この窪み部は、互いに略対向する一側面および他側面を有し、
上記一側面および上記他側面は、上記吐出弁および上記弁押さえ部材のそれぞれの上記固定ボルト周りの部位を略位置決めするようにこの部位の両側に位置し、
上記一側面は、上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に対して上記固定ボルトを上記端面部材の上記シリンダ本体側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材が上記固定ボルトと共に共回りして、上記固定ボルトの軸よりも上記吐出孔側の上記弁押さえ部材の部分が当接する側に配置される一方、
上記他側面は、上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に対して上記固定ボルトを上記端面部材の上記シリンダ本体側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材が上記固定ボルトと共に共回りして、上記固定ボルトの軸よりも上記吐出孔側の上記弁押さえ部材の部分が離隔する側に配置され、
上記一側面における上記貫通孔から上記吐出孔側への長さは、上記他側面における上記貫通孔から上記吐出孔側への長さよりも長いことを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持されるので、上記端面部材の上記貫通孔にネジを切る必要がなくて、上記端面部材の上記貫通孔の周囲の厚みを薄くできる。すなわち、上記端面部材の上記吐出孔の軸方向(厚み方向)の寸法を小さくできる。
このように、上記端面部材の上記吐出孔の容積(空間)を小さくできて、圧縮の終了に上記吐出孔内に残存する圧縮ガスの量を少なくすることができる。したがって、上記吐出孔内からの圧縮ガスの再膨張によって発生する、運転効率の低下および運転音の増大を、防止することができる。具体的に述べると、圧縮機の低速運転では、容積効率を向上でき、圧縮機の高速運転では、動力を減少できる。また、圧縮ガスの再膨張により発生する脈動圧を減少して、運転音を減少できる。
また、当然に、上記固定ボルトと上記弁押さえ部材の上記ネジ孔とは、ネジ結合であるので、上記弁押さえ部材と上記端面部材とをリベットにて固定する場合と比較して、上記固定ボルトを締め直すことができ、また、上記吐出弁と上記吐出孔との位置合わせの修正が可能になる。さらに、上記弁押さえ部材と上記端面部材とをネジとナットにて固定する場合と比較して、部品数が減少して、組み立ての作業効率が向上する。
また、上記窪み部は、上記一側面および上記他側面を有するので、上記固定ボルトを上記ネジ孔に対して締め付けるときに、上記吐出弁および上記弁押さえ部材は、上記固定ボルトの回転に追従して共回りしても、上記窪み部の上記一側面に阻止される。また、上記他側面は、上記一側面と共に、上記吐出弁および上記弁押さえ部材を上記貫通孔側に容易に導くことができる。
また、上記一側面における上記貫通孔から上記吐出孔側への長さは、上記他側面における上記貫通孔から上記吐出孔側への長さよりも長いので、上記固定ボルトを上記ネジ孔に対して締め付けるときに、上記吐出弁および上記弁押さえ部材は、上記固定ボルトの回転に追従して共回りしても、上記窪み部の上記一側面に確実に阻止される。また、上記他側面は、上記一側面よりも短いので、上記窪み部の上記他側面側の空間を大きくできて、上記吐出空間の縮小を防止できる。したがって、上記窪み部の上記一側面側によって、上記吐出弁および上記弁押さえ部材の組み付け時の回転位置精度を向上できると共に、上記窪み部の上記他側面側によって、吐出圧損の増加を回避できる。
また、この発明の圧縮機は、
シリンダ室を形成するシリンダ本体と、
このシリンダ本体の端面に取り付けられると共に上記シリンダ室に連通する吐出孔と貫通孔とを有する端面部材と、
この端面部材の上記吐出孔を開閉する吐出弁と、
上記端面部材と共働して上記吐出弁を挟むと共にネジ孔を有する弁押さえ部材と、
頭部を有する固定ボルトと
を備え、
上記固定ボルトの上記頭部は、上記端面部材の上記シリンダ本体側に配置され、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持され、
上記端面部材の端面には、上記吐出弁および上記弁押さえ部材を収容する窪み部が設けられ、
この窪み部は、互いに略対向する一側面および他側面を有し、
上記一側面および上記他側面は、上記吐出弁および上記弁押さえ部材のそれぞれの上記固定ボルト周りの部位を略位置決めするようにこの部位の両側に位置し、
上記一側面は、上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に対して上記固定ボルトを上記端面部材の上記シリンダ本体側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材が上記固定ボルトと共に共回りして、上記固定ボルトの軸よりも上記吐出孔側の上記弁押さえ部材の部分が当接する側に配置される一方、
上記他側面は、上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に対して上記固定ボルトを上記端面部材の上記シリンダ本体側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材が上記固定ボルトと共に共回りして、上記固定ボルトの軸よりも上記吐出孔側の上記弁押さえ部材の部分が離隔する側に配置され、
上記吐出弁は、上記吐出孔に接触または離隔する蓋部を有し、
上記固定ボルトを上記端面部材の上記シリンダ本体側から締め付ける方向に回転させたとき、上記吐出弁は、上記弁押さえ部材と共に共回りし、
上記固定ボルトの軸よりも上記吐出孔側の上記吐出弁の部分が、上記窪み部の上記一側面に当接したときに、上記吐出弁の上記蓋部の中心と上記吐出孔の中心とは、略一致することを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持されるので、上記端面部材の上記貫通孔にネジを切る必要がなくて、上記端面部材の上記貫通孔の周囲の厚みを薄くできる。すなわち、上記端面部材の上記吐出孔の軸方向(厚み方向)の寸法を小さくできる。
このように、上記端面部材の上記吐出孔の容積(空間)を小さくできて、圧縮の終了に上記吐出孔内に残存する圧縮ガスの量を少なくすることができる。したがって、上記吐出孔内からの圧縮ガスの再膨張によって発生する、運転効率の低下および運転音の増大を、防止することができる。具体的に述べると、圧縮機の低速運転では、容積効率を向上でき、圧縮機の高速運転では、動力を減少できる。また、圧縮ガスの再膨張により発生する脈動圧を減少して、運転音を減少できる。
また、当然に、上記固定ボルトと上記弁押さえ部材の上記ネジ孔とは、ネジ結合であるので、上記弁押さえ部材と上記端面部材とをリベットにて固定する場合と比較して、上記固定ボルトを締め直すことができ、また、上記吐出弁と上記吐出孔との位置合わせの修正が可能になる。さらに、上記弁押さえ部材と上記端面部材とをネジとナットにて固定する場合と比較して、部品数が減少して、組み立ての作業効率が向上する。
また、上記窪み部は、上記一側面および上記他側面を有するので、上記固定ボルトを上記ネジ孔に対して締め付けるときに、上記吐出弁および上記弁押さえ部材は、上記固定ボルトの回転に追従して共回りしても、上記窪み部の上記一側面に阻止される。また、上記他側面は、上記一側面と共に、上記吐出弁および上記弁押さえ部材を上記貫通孔側に容易に導くことができる。
また、上記吐出弁が、上記窪み部の上記一側面に当接したときに、上記吐出弁の上記蓋部の中心と上記吐出孔の中心とは、略一致するので、上記固定ボルトを上記ネジ孔に対して締め付けるときに、上記吐出弁は、上記固定ボルトの回転に追従し上記弁押さえ部材と共に共回りし、上記窪み部の上記一側面に当接する。したがって、上記固定ボルトを締め付けることで、自動的に、上記吐出弁の上記蓋部の中心と上記吐出孔の中心とを略一致できて、上記吐出弁と上記吐出孔との位置精度を一層向上できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記シリンダ本体は、このシリンダ本体の端面に、上記固定ボルトの上記頭部を収容する凹部を有する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記シリンダ本体は、このシリンダ本体の端面に、上記固定ボルトの上記頭部を収容する凹部を有するので、上記固定ボルトの上記頭部を、上記シリンダ本体の端面の上記凹部に隠すことができる。このように、上記固定ボルトを上記シリンダ室(圧縮室)を避けて配置できるので、上記固定ボルトが挿通される上記端面部材の上記貫通孔は、上記シリンダ室のバイパス通路にならずに、圧縮性能の低下がない。
また、一実施形態の圧縮機では、上記弁押さえ部材の上記ネジ孔は、バーリング加工を施されている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記弁押さえ部材の上記ネジ孔は、バーリング加工を施されているので、上記弁押さえ部材の厚みを増やさずに、有効ネジ長さを確保できる。また、上記固定ボルトが挿通される側の上記ネジ孔の周囲を、自動的に、R状に形成できて、上記固定ボルトを挿入するときのガイドとなって、容易に組み立てることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記弁押さえ部材は、鋼の打ち抜き材からなる。
この実施形態の圧縮機によれば、上記弁押さえ部材は、鋼の打ち抜き材からなるので、上記ネジ孔のバーリング加工の段替え工数を少なくできて、上記弁押さえ部材を安価に製造できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記端面部材は、鋳物または焼結材からなる。
この実施形態の圧縮機によれば、上記端面部材は、鋳物または焼結材からなるので、上記端面部材を安価に製造できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記吐出弁は、上記端面部材の上記吐出孔に入り込む突起部を有する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記吐出弁は、上記端面部材の上記吐出孔に入り込む突起部を有するので、上記吐出弁の上記突起部が、上記端面部材の上記吐出孔に入り込むことで、上記端面部材の上記吐出孔の容積を一層小さくできて、圧縮の終了に上記吐出孔内に残存する圧縮ガスの量を一層少なくすることができる。このように、運転効率の低下および運転音の増大を、一層抑制することができる。
また、上記吐出弁の上記突起部が、上記端面部材の上記吐出孔に入り込むことで、上記吐出弁の上記吐出孔に対するシール性を確保できる。また、上記吐出弁を上記端面部材に組み付けるとき、上記突起部を上記吐出孔に入れ込んで位置決めすることで、上記吐出弁を上記端面部材に容易に組み付けることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記吐出弁の上記突起部は、この突起部の先端が細くなるように、テーパ状に形成され、上記端面部材の上記吐出孔は、上記突起部の形状に対応したテーパ状に形成されている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記突起部および上記吐出孔は、テーパ状に形成されているので、上記突起部を上記吐出孔に略一致した状態で嵌合できて、上記吐出弁の上記吐出孔に対するシール性を一層向上できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記弁押さえ部材は、孔部を有する板状の本体部と、この本体部に関して上記吐出弁と反対側のこの本体部の一面に、この本体部の上記孔部の周りに、設けられた環状凸部とを有し、
上記本体部の上記孔部の内周面は、上記本体部の一面側から他面側に順に、円筒面およびテーパ面に形成され、上記環状凸部の内周面は、上記本体部の上記円筒面と同じ径を有すると共に上記本体部の上記円筒面に同心状に連なっている円筒面に形成され、上記本体部の上記円筒面と上記環状凸部の上記円筒面は、共同して、上記ネジ孔を形成している。
この実施形態の圧縮機によれば、上記弁押さえ部材の上記本体部の上記孔部の内周面は、円筒面およびテーパ面に形成されているので、上記固定ボルトを上記弁押さえ部材の上記孔部に挿入するときに、上記固定ボルトは、上記孔部の上記テーパ面によって、調心され、上記固定ボルトを上記ネジ孔に確実に導くことができる。
また、上記本体部の上記テーパ面を形成する部分は、弾性力を有することになって、上記ネジ孔は、縮径または拡径自在になる。したがって、上記固定ボルトを上記ネジ孔に螺合するときに、上記ネジ孔による上記固定ボルトの初期の緩みを防止できる。
また、上記本体部の上記円筒面と上記環状凸部の上記円筒面は、共同して、上記ネジ孔を形成しているので、上記環状凸部の上記円筒面によって、上記ネジ孔のネジ長さを長くできる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ネジ孔は、上記本体部の厚み以上の大きさのネジ長さを有する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記ネジ孔は、上記本体部の厚み以上の大きさのネジ長さを有するので、上記本体部の厚みを小さくしても、上記ネジ孔のネジ長さを確保できて、上記固定ボルトを上記ネジ孔に確実に締結できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記端面部材の端面には、上記吐出弁および上記弁押さえ部材を収容する窪み部が設けられ、この窪み部は、互いに略対向する一側面および他側面を有し、上記一側面および上記他側面は、上記吐出弁および上記弁押さえ部材のそれぞれの上記固定ボルト周りの部位を略位置決めするようにこの部位の両側に位置し、
上記一側面は、上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に対して上記固定ボルトを上記端面部材の上記シリンダ本体側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材が上記固定ボルトと共に共回りして、上記固定ボルトの軸よりも上記吐出孔側の上記弁押さえ部材の部分が当接する側に配置される一方、
上記他側面は、上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に対して上記固定ボルトを上記端面部材の上記シリンダ本体側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材が上記固定ボルトと共に共回りして、上記固定ボルトの軸よりも上記吐出孔側の上記弁押さえ部材の部分が離隔する側に配置される。
この実施形態の圧縮機によれば、上記窪み部は、上記一側面および上記他側面を有するので、上記固定ボルトを上記ネジ孔に対して締め付けるときに、上記吐出弁および上記弁押さえ部材は、上記固定ボルトの回転に追従して共回りしても、上記窪み部の上記一側面に阻止される。また、上記他側面は、上記一側面と共に、上記吐出弁および上記弁押さえ部材を上記貫通孔側に容易に導くことができる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記一側面における上記貫通孔から上記吐出孔側への長さは、上記他側面における上記貫通孔から上記吐出孔側への長さよりも長い。
この実施形態の圧縮機によれば、上記一側面における上記貫通孔から上記吐出孔側への長さは、上記他側面における上記貫通孔から上記吐出孔側への長さよりも長いので、上記固定ボルトを上記ネジ孔に対して締め付けるときに、上記吐出弁および上記弁押さえ部材は、上記固定ボルトの回転に追従して共回りしても、上記窪み部の上記一側面に確実に阻止される。また、上記他側面は、上記一側面よりも短いので、上記窪み部の上記他側面側の空間を大きくできて、上記吐出空間の縮小を防止できる。したがって、上記窪み部の上記一側面側によって、上記吐出弁および上記弁押さえ部材の組み付け時の回転位置精度を向上できると共に、上記窪み部の上記他側面側によって、吐出圧損の増加を回避できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記吐出弁は、上記吐出孔に接触または離隔する蓋部を有し、上記固定ボルトを上記端面部材の上記シリンダ本体側から締め付ける方向に回転させたとき、上記吐出弁は、上記弁押さえ部材と共に共回りし、上記固定ボルトの軸よりも上記吐出孔側の上記吐出弁の部分が、上記窪み部の上記一側面に当接したときに、上記吐出弁の上記蓋部の中心と上記吐出孔の中心とは、略一致する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記吐出弁が、上記窪み部の上記一側面に当接したときに、上記吐出弁の上記蓋部の中心と上記吐出孔の中心とは、略一致するので、上記固定ボルトを上記ネジ孔に対して締め付けるときに、上記吐出弁は、上記固定ボルトの回転に追従し上記弁押さえ部材と共に共回りし、上記窪み部の上記一側面に当接する。したがって、上記固定ボルトを締め付けることで、自動的に、上記吐出弁の上記蓋部の中心と上記吐出孔の中心とを略一致できて、上記吐出弁と上記吐出孔との位置精度を一層向上できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記凹部は、ヘルムホルツ型の共鳴室を形成し、上記シリンダ本体には、この共鳴室と上記シリンダ室とを連結する連結通路が設けられている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記凹部は、ヘルムホルツ型の共鳴室を形成するので、上記シリンダ室にて圧縮されたときに発生する冷媒ガスの脈動音の波長は、上記共鳴室からの干渉波と干渉して、大きく減衰する。したがって、脈動音が減少して、騒音の軽減が図れる。したがって、上記凹部は、ボルト頭部を収容するスペースと、共鳴室とを兼用できる。
この発明の圧縮機によれば、上記固定ボルトは、上記端面部材の上記貫通孔に挿通されると共に上記弁押さえ部材の上記ネジ孔に螺合された状態で、上記吐出弁は、上記端面部材と上記弁押さえ部材に挟持されるので、上記端面部材の厚みを薄くして、上記端面部材の上記吐出孔の容積を小さくでき、運転効率の低下および運転音の増大を防止することができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の圧縮機の一実施形態である断面図を示している。この発明の圧縮機は、いわゆる高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、ケーシング1内に圧縮部2を下にモータ3を上に配置している。このモータ3のロータ6によって、駆動軸12を介して、上記圧縮部2を駆動するようにしている。
上記圧縮部2は、アキュムレータ10から吸入管11を通して湿りガス(冷媒)を吸入する。この湿りガスは、この圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。
上記圧縮機は、圧縮した高温高圧の吐出ガスを、上記圧縮部2から吐出してケーシング1の内部に満たすと共に、上記モータ3のステータ5とロータ6との間の隙間を通して、上記モータ3を冷却した後、吐出管13から外部に吐出するようにしている。上記ケーシング1内の高圧領域の下部に、潤滑油9を溜めている。
図1と図2に示すように、上記圧縮部2は、シリンダ室22を形成するシリンダ本体21と、このシリンダ本体21の上下端面に取り付けられて上記シリンダ室22に蓋をする上側の端面部材23および下側の端面部材24とを備える。
上記駆動軸12は、上記上側の端面部材23および上記下側の端面部材24を貫通して、上記シリンダ室22の内部に進入している。
上記シリンダ室22には、上記駆動軸12に設けられたクランクピン26に嵌合したローラ27を、公転可能に配置し、このローラ27の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
このローラ27に一体に設けたブレード28で上記シリンダ室22内を仕切っている。すなわち、図2に示すように、上記ブレード28の右側の室は、上記吸入管11が上記シリンダ室22の内面に開口して、吸入室22aを形成している。一方、上記ブレード28の左側の室は、図1に示す吐出孔23aが上記シリンダ室22の内周面に開口して、吐出室22bを形成している。
上記ブレード28の両面には、半円形状のブッシュ25,25が密着して、シールを行っている。上記ブレード28と上記ブッシュ25,25との間は、上記潤滑油9で潤滑を行っている。
上記圧縮部2の動作について説明すると、上記クランクピン26が、上記駆動軸12と共に、偏心回転して、上記クランクピン26に嵌合した上記ローラ27が、このローラ27の外周面を上記シリンダ室22の内周面に接して、公転する。
上記ローラ27が、上記シリンダ室22内で公転するに伴って、上記ブレード28は、このブレード28の両側面を上記ブッシュ25,25によって保持されて進退動する。すると、上記吸入管11から低圧の冷媒を上記吸入室22aに吸入して、上記吐出室22bで圧縮して高圧にした後、上記吐出孔23aから高圧の冷媒を吐出する。
図1と図3に示すように、上記上側の端面部材23(以下、端面部材23という)は、上記シリンダ室22に連通する上記吐出孔23aと、この吐出孔23aの外側の近傍に設けられた貫通孔23bとを有する。
上記端面部材23には、板状の吐出弁31と板状の弁押さえ部材32とが設けられている。上記吐出弁31は、上記吐出孔23aを開閉し、上記弁押さえ部材32は、上記端面部材23と共働して上記吐出弁31を挟む。上記吐出弁31は、孔部31aを有し、上記弁押さえ部材32は、ネジ孔32aを有する。
上記吐出弁31と上記弁押さえ部材32は、固定ボルト33によって、上記端面部材23に固定されている。すなわち、上記固定ボルト33の頭部33aは、上記端面部材23の上記シリンダ本体21側に配置され、上記固定ボルト33は、上記端面部材23の上記貫通孔23bに挿通され、かつ、上記吐出弁31の上記孔部31aに挿通されると共に上記弁押さえ部材32の上記ネジ孔32aに螺合された状態で、上記吐出弁31は、上記端面部材23と上記弁押さえ部材32に挟持される。
上記吐出弁31は、自由状態では、上記吐出孔23aを閉じている。一方、上記シリンダ室22内の冷媒(圧縮ガス)が、所定の圧力になったときに、この圧縮ガスは、上記吐出弁31を弾性変形して、上記吐出孔23aから吐出される。なお、上記弁押さえ部材32は、上記吐出弁31が必要以上に変形(揺動)しないように、上記吐出弁31の動きを抑制している。
上記端面部材23には、上記吐出弁31を覆うように、カップ型のマフラ本体40が取り付けられている。このマフラ本体40は、(ボルト等の)固定部材によって、上記端面部材23に固定されている。
上記マフラ本体40および上記端面部材23によって、マフラ室41を形成する。上記マフラ室41と上記シリンダ室22とは、上記吐出孔23aを介して、連通されている。
上記マフラ本体40は、孔部40aを有する。この孔部40aは、上記マフラ室41と上記マフラ本体40の外側とを連通する。
上記構成の圧縮機によれば、上記固定ボルト33は、上記端面部材23の上記貫通孔23bに挿通されると共に上記弁押さえ部材32の上記ネジ孔32aに螺合された状態で、上記吐出弁31は、上記端面部材23と上記弁押さえ部材32に挟持されるので、上記端面部材23の上記貫通孔23bにネジを切る必要がなくて、上記端面部材23の上記貫通孔23bの周囲の厚みを薄くできる。すなわち、上記端面部材23の上記吐出孔23aの軸方向(厚み方向)の寸法を小さくできる。
このように、上記端面部材23の上記吐出孔23aの容積(以下、トップクリアランスという)を小さくできて、圧縮の終了に上記吐出孔23a内に残存する圧縮ガスの量を少なくすることができる。
したがって、上記吐出孔23a内からの圧縮ガスの再膨張によって発生する、運転効率の低下および運転音の増大を、防止することができる。具体的に述べると、上記圧縮機の低速運転では、容積効率を向上でき、上記圧縮機の高速運転では、動力を減少できる。また、圧縮ガスの再膨張により発生する脈動圧を減少して、運転音を減少できる。
また、上記固定ボルト33と上記弁押さえ部材32の上記ネジ孔32aとは、ネジ結合であるので、上記弁押さえ部材32と上記端面部材23とをリベットにて固定する場合と比較して、上記固定ボルト33を締め直すことができ、また、上記吐出弁31と上記吐出孔23aとの位置合わせの修正が可能になって、例えば、シールチェックのすり合わせを容易に行うことができる。
さらに、上記弁押さえ部材32と上記端面部材23とをネジとナットにて固定する場合と比較して、部品数が減少して、組み立ての作業効率が向上する。
また、上記シリンダ本体21は、このシリンダ本体21の端面に、上記固定ボルト33の上記頭部33aを収容する凹部21aを有する。このように、上記固定ボルト33の上記頭部33aを、上記シリンダ本体21の端面の上記凹部21aに隠すことができる。したがって、上記固定ボルト33を上記シリンダ室22を避けて配置できるので、上記固定ボルト33が挿通される上記端面部材23の上記貫通孔23bは、上記シリンダ室22のバイパス通路にならずに、圧縮性能の低下がない。
また、上記端面部材23は、鋳物または焼結材からなる。このように、上記端面部材23を安価に製造できる。すなわち、上記端面部材23における上記吐出弁31の固定される部位の厚みを薄くしても、上記端面部材23には、圧縮応力しかかからないので、上記端面部材23として、もろい材料である鋳物または焼結材を使用することができる。
(第2の実施形態)
図4は、この発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態では、弁押さえ部材42のネジ孔42aは、バーリング加工を施されている。この弁押さえ部材42は、延展性のある鋼の打ち抜き材からなる。なお、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
このように、上記弁押さえ部材42の上記ネジ孔42aは、バーリング加工を施されているので、上記弁押さえ部材42の厚みを増やさずに、有効ネジ長さを確保できる。また、上記固定ボルト33が挿通される側の上記ネジ孔42aの周囲を、自動的に、R状に面取り形成できて、上記固定ボルト33を挿入するときのガイドとなって、容易に組み立てることができる。
上記弁押さえ部材42は、鋼の打ち抜き材からなるので、上記ネジ孔42aのバーリング加工の段替え工数を少なくできて、上記弁押さえ部材42を安価に製造できる。
(第3の実施形態)
図5は、この発明の第3の実施形態を示している。この第3の実施形態では、端面部材53は、圧縮ガスが吐出される吐出孔53aと、上記固定ボルト33が挿通される貫通孔53bとを有する。吐出弁51は、上記固定ボルト33が挿通される孔部51aと、上記端面部材53の上記吐出孔53aに入り込む突起部51bを有する。なお、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
具体的に述べると、上記吐出弁51の上記突起部51bは、この突起部51bの先端が細くなるように、テーパ状に形成されている。上記端面部材53の上記吐出孔53aは、上記突起部51bの形状に対応したテーパ状に形成されている。
このように、上記吐出弁51は、上記端面部材53の上記吐出孔53aに入り込む突起部51bを有するので、上記吐出弁51の上記突起部51bが、上記端面部材53の上記吐出孔53aに入り込むことで、上記端面部材53の上記吐出孔53aの容積を一層小さくできて、圧縮の終了に上記吐出孔53a内に残存する圧縮ガスの量を一層少なくすることができる。したがって、運転効率の低下および運転音の増大を、一層抑制することができる。
また、上記吐出弁51の上記突起部51bが、上記端面部材53の上記吐出孔53aに入り込むことで、上記吐出弁51の上記吐出孔53aに対するシール性を確保できる。また、上記吐出弁51を上記端面部材53に組み付けるとき、上記突起部51bを上記吐出孔53aに入れ込んで位置決めすることで、上記吐出弁51を上記端面部材53に容易に組み付けることができる。
また、上記突起部51bおよび上記吐出孔53aは、テーパ状に形成されているので、上記突起部51bを上記吐出孔53aに略一致した状態で嵌合できて、上記吐出弁51の上記吐出孔53aに対するシール性を一層向上できる。
また、上記吐出孔53aの軸方向の寸法は小さいので、上記突起部51bの高さ寸法を小さく設定できる。このように、上記突起部51bの高さ寸法を小さく設定できるので、上記突起部51bの部品精度の低下を防止できる。
(第4の実施形態)
図6は、この発明の第4の実施形態を示している。この第4の実施形態では、弁押さえ部材60は、板状の本体部61と、この本体部61に関して上記吐出弁31と反対側のこの本体部61の一面に設けられた環状凸部66とを有する。なお、図3に示す上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
上記本体部61は、孔部62を有する。上記本体部61の上記孔部62の内周面63は、上記本体部61の一面側から他面側に順に、円筒面63aおよびテーパ面63bに形成されている。上記円筒面63aは、上記本体部61の厚み方向に延びている。上記テーパ面63bは、上記本体部60の他面側に、次第に拡がっている。つまり、このテーパ面63bは、面取りされた面となる。
上記環状凸部66は、上記本体部61の上記孔部62の周りに、設けられている。上記環状凸部66の内周面67は、円筒面67aに形成されている。この円筒面67aは、上記本体部61の上記円筒面63aと同じ径を有すると共に上記本体部61の上記円筒面63aに同心状に連なっている。
上記本体部61の上記円筒面63aと上記環状凸部66の上記円筒面67aは、共同して、ネジ孔60aを形成している。上記環状凸部66の上記円筒面67aによって、上記ネジ孔60aのネジ長さを長くできる。つまり、このネジ孔60aは、上記本体部61の厚みt以上の大きさのネジ長さAを有する。
上記テーパ面63bおよび上記環状凸部66は、例えば、打ち抜きプレスによって形成される。つまり、打ち抜き方向から順に、上記本体部61の上記テーパ面63b、上記本体部61の上記円筒面63aおよび上記環状凸部66の上記円筒面67aが形成される。
上記構成の圧縮機によれば、上記弁押さえ部材60の上記本体部61の上記孔部62の内周面63は、上記円筒面63aおよび上記テーパ面63bに形成されているので、上記固定ボルト33を上記弁押さえ部材60の上記孔部62に挿入するときに、上記固定ボルト33は、上記孔部62の上記テーパ面63bによって、調心され、上記固定ボルト33を上記ネジ孔60aに確実に導くことができる。
また、上記本体部61の上記テーパ面63bを形成する部分は、弾性力を有することになって、上記ネジ孔60aは、縮径または拡径自在になる。つまり、上記本体部61の上記テーパ面63bは、弾性の撓み代Bとなる。したがって、上記固定ボルト33を上記ネジ孔60aに螺合するときに、上記ネジ孔60aによる上記固定ボルト33の初期の緩みを防止できる。
また、上記ネジ孔60aは、上記本体部61の厚みt以上の大きさのネジ長さAを有するので、上記本体部61の厚みtを小さくしても、上記ネジ孔60aのネジ長さAを確保できて、上記固定ボルト33を上記ネジ孔60aに確実に締結できる。
このように上記固定ボルト33は緩みにくくなるので、上記固定ボルト33の頭部33aが(図3に示す)上記シリンダ本体21側にあっても、上記固定ボルト33は、上記シリンダ本体21内に落ちない。したがって、組み付けられた上記端面部材23および上記シリンダ本体21を分解して、上記シリンダ本体21内に落下した上記固定ボルト33を取り出す必要がなく、信頼性および耐久性に優れたものになる。
(第5の実施形態)
図7と図8は、この発明の第5の実施形態を示している。この第5の実施形態では、端面部材83の端面には、吐出弁71および弁押さえ部材32を収容する窪み部84が設けられている。なお、図3に示す上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
この窪み部84は、互いに略対向する一側面84aおよび他側面84bを有する。上記一側面84aおよび上記他側面84bは、上記吐出弁71および上記弁押さえ部材32のそれぞれの上記固定ボルト33周りの部位を略位置決めするようにこの部位の両側に位置している。
上記一側面84aおよび上記他側面84bは、貫通孔83bから吐出孔83a側へ延びている。上記吐出孔83aおよび上記貫通孔83bは、上記端面部材83に設けられ、図3に示す上記端面部材23の上記吐出孔23aおよび上記貫通孔23bと同じである。
上記一側面84aは、上記弁押さえ部材32の上記ネジ孔32aに対して上記固定ボルト33を上記端面部材83の上記シリンダ本体21側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材32が上記固定ボルト33と共に共回りして、上記固定ボルト33の軸よりも上記吐出孔83a側の上記弁押さえ部材32の部分が当接する側に配置される。なお、図8中、上記固定ボルト33を締め付ける方向を矢印R方向に示す。
上記他側面84bは、上記弁押さえ部材32の上記ネジ孔32aに対して上記固定ボルト33を上記端面部材83の上記シリンダ本体21側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材32が上記固定ボルト33と共に共回りして、上記固定ボルト33の軸よりも上記吐出孔83a側の上記弁押さえ部材32の部分が離隔する側に配置される。
上記一側面84aにおける上記貫通孔83bから上記吐出孔83a側への長さCは、上記他側面84bにおける上記貫通孔83bから上記吐出孔83a側への長さDよりも長い。詳しくは、上記固定ボルト33の軸方向からみて、上記吐出孔83aの中心と上記貫通孔83bの中心とを結ぶ方向の長さ成分を比較する。
上記吐出弁71および上記弁押さえ部材32のそれぞれの上記固定ボルト33周りの部位の側面は、上記貫通孔83bと上記吐出孔83aとを結ぶ線に対して略平行である。上記一側面84aおよび上記他側面84bは、平滑面であり、上記貫通孔83bと上記吐出孔83aとを結ぶ線に対して僅かに傾斜している。
上記吐出弁71は、上記吐出孔83aに接触または離隔する蓋部72を有している。上記固定ボルト33を上記端面部材83の上記シリンダ本体21側から締め付ける方向に回転させたとき、上記吐出弁71は、上記弁押さえ部材32との摩擦によって、上記弁押さえ部材32と共に共回りする。
そして、上記固定ボルト33の軸よりも上記吐出孔83a側の上記吐出弁71の部分が、上記窪み部84の上記一側面84aに当接したときに、上記吐出弁71の上記蓋部72の中心と上記吐出孔83aの中心とは、略一致する。
上記構成の圧縮機によれば、上記一側面84aにおける上記貫通孔83bから上記吐出孔83a側への長さCは、上記他側面84bにおける上記貫通孔83bから上記吐出孔83a側への長さDよりも長いので、上記固定ボルト33を上記ネジ孔32aに対して締め付けるときに、上記吐出弁71および上記弁押さえ部材32は、上記固定ボルト33の回転に追従して共回りしても、上記窪み部84の上記一側面84aに確実に阻止される。
また、上記他側面84bは、上記一側面84aよりも短いので、上記窪み部84の上記他側面84b側の空間を大きくできて、上記吐出空間の縮小を防止できる。つまり、図1に示すように、上記端面部材83には、上記マフラ本体40が取り付けられており、上記窪み部84の空間を大きくできるので、上記マフラ室41の空間を大きくできる。なお、図7では、上記マフラ本体40を省略して描いている。
また、上記他側面84bは、上記一側面84aと共に、上記吐出弁71および上記弁押さえ部材32を上記貫通孔83b側に容易に導くことができる。
したがって、上記窪み部84の上記一側面84a側によって、上記吐出弁71および上記弁押さえ部材32の組み付け時の回転位置精度を向上できると共に、上記窪み部84の上記他側面84b側によって、吐出圧損の増加を回避できる。
また、上記吐出弁71が、上記窪み部84の上記一側面84aに当接したときに、上記吐出弁71の上記蓋部72の中心と上記吐出孔83aの中心とは、略一致するので、上記固定ボルト33を上記ネジ孔32aに対して締め付けるときに、上記吐出弁71は、上記固定ボルト33の回転に追従して上記弁押さえ部材32と共に共回りし、上記窪み部84の上記一側面84aに当接する。したがって、上記固定ボルト33を締め付けることで、自動的に、上記吐出弁71の上記蓋部72の中心と上記吐出孔83aの中心とを略一致できて、上記吐出弁71と上記吐出孔83aとの位置精度を一層向上できる。
要するに、上記一側面84aは、上記吐出弁31を位置決めする機能を有する。上記一側面84aおよび上記他側面84bは、上記吐出弁71および上記弁押さえ部材32をガイドする機能を有する。
なお、上記一側面84aは、平滑面でなくて、凸部を有してもよく、上記吐出弁71は、上記一側面84aの凸部に当接したときに、上記吐出弁71の上記蓋部72の中心と上記吐出孔83aの中心とが、略一致するようにすればよい。また、上記一側面84aの長さCは、上記他側面84bの長さDよりも長くなくてもよく、上記固定ボルト33を締め付けるときに、上記吐出弁71および上記弁押さえ部材32は、上記固定ボルト33の回転に追従して共回りしても、上記窪み部84の上記一側面84aに阻止される。
(第6の実施形態)
図9は、この発明の第6の実施形態を示している。この第6の実施形態では、シリンダ本体121の端面に、上記固定ボルト33の頭部33aを収容する凹部121aを有し、この凹部121aは、ヘルムホルツ型の共鳴室130を形成している。なお、図3に示す上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
上記共鳴室130は、上記凹部121aと上記端面部材23によって区画された空間である。上記シリンダ本体121には、この共鳴室130とシリンダ室122とを連結する連結通路121bが設けられている。
この連結通路121bは、上記シリンダ本体121の端面に設けられた溝である。この連結通路121bは、上記吐出孔23aの近傍に開口している。なお、上記連結通路121bを、上記シリンダ本体121を貫通する孔にて形成してもよい。
上記構成の圧縮機によれば、上記凹部121aは、ヘルムホルツ型の共鳴室130を形成するので、上記シリンダ室122にて圧縮されたときに発生する冷媒ガスの脈動音の波長は、上記共鳴室130からの干渉波と干渉して、大きく減衰する。したがって、脈動音が減少して、騒音の軽減が図れる。したがって、上記凹部121aは、ボルト頭部33aを収容するスペースと、共鳴室とを兼用できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上述の実施形態では、上記ローラ27と上記ブレード28とが一体になっているスイング圧縮機であるが、上記ローラと上記ブレードとが別体になっている圧縮機であってもよい。また、レシプロ圧縮機であってもよい。また、上記吐出弁31に、上記固定ボルト33が挿通される上記孔部31aを設けなくてもよく、上記吐出弁31を、上記端面部材23と上記弁押さえ部材32にて挟持すればよい。また、上記吐出弁31,51,71、上記弁押さえ部材32,42,60および上記固定ボルト33を、上記下側の端面部材24に、取り付けてもよい。また、上記凹部21aは、底面を有する空間に限らず、上記シリンダ本体21を貫通する孔であってもよい。
本発明の圧縮機の第1の実施形態を示す断面図である。 圧縮機の平面図である。 本発明の圧縮機の第1の実施形態を示す要部拡大断面図である。 本発明の圧縮機の第2の実施形態を示す要部拡大断面図である。 本発明の圧縮機の第3の実施形態を示す要部拡大断面図である。 本発明の圧縮機の第4の実施形態を示す要部拡大断面図である。 本発明の圧縮機の第5の実施形態を示す平面図である。 図7の要部拡大断面図である。 本発明の圧縮機の第6の実施形態を示す要部拡大断面図である。 従来の圧縮機の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 ケーシング
2 圧縮部
3 モータ
12 駆動軸
21,121 シリンダ本体
21a,121a 凹部
22,122 シリンダ室
22a 吸入室
22b 吐出室
23,53,83 (上側の)端面部材
23a,53a,83a 吐出孔
23b,53b,83b 貫通孔
25 ブッシュ
26 クランクピン
27 ローラ
28 ブレード
31,51,71 吐出弁
31a,51a,71a 孔部
51b 突起部
32,42,60 弁押さえ部材
32a,42a,60a ネジ孔
33 固定ボルト
33a 頭部
61 本体部
62 孔部
63 内周面
63a 円筒面
63b テーパ面
66 環状凸部
67 内周面
67a 円筒面
72 蓋部
84 窪み部
84a 一側面
84b 他側面
121b 連結通路
130 ヘルムホルツ型の共鳴室
A (ネジ孔の)ネジ長さ
C (一側面の)長さ
D (他側面の)長さ
t (本体部の)厚み

Claims (13)

  1. シリンダ室(22,122)を形成するシリンダ本体(21,121)と、
    このシリンダ本体(21,121)の端面に取り付けられると共に上記シリンダ室(22,122)に連通する吐出孔(23a,53a,83a)と貫通孔(23b,53b,83b)とを有する端面部材(23,53,83)と、
    この端面部材(23,53,83)の上記吐出孔(23a,53a,83a)を開閉する吐出弁(31,51,71)と、
    上記端面部材(23,53,83)と共働して上記吐出弁(31,51,71)を挟むと共にネジ孔(32a,42a,60a)を有する弁押さえ部材(32,42,60)と、
    頭部(33a)を有する固定ボルト(33)と
    を備え、
    上記固定ボルト(33)の上記頭部(33a)は、上記端面部材(23,53,83)の上記シリンダ本体(21,121)側に配置され、上記固定ボルト(33)は、上記端面部材(23,53,83)の上記貫通孔(23b,53b,83b)に挿通されると共に上記弁押さえ部材(32,42,60)の上記ネジ孔(32a,42a,60a)に螺合された状態で、上記吐出弁(31,51,71)は、上記端面部材(23,53,83)と上記弁押さえ部材(32,42,60)に挟持され、
    上記弁押さえ部材(60)は、鋼からなり、
    孔部(62)を有する板状の本体部(61)と、
    この本体部(61)に関して上記吐出弁(31,51,71)と反対側のこの本体部(61)の一面に、この本体部(61)の上記孔部(62)の周りに、設けられた環状凸部(66)と
    を有し、
    上記本体部(61)の上記孔部(62)の内周面(63)は、上記本体部(61)の一面側から他面側に順に、円筒面(63a)およびテーパ面(63b)に形成され、
    上記環状凸部(66)の内周面(67)は、上記本体部(61)の上記円筒面(63a)と同じ径を有すると共に上記本体部(61)の上記円筒面(63a)に同心状に連なっている円筒面(67a)に形成され、
    上記本体部(61)の上記円筒面(63a)と上記環状凸部(66)の上記円筒面(67a)は、共同して、上記ネジ孔(60a)を形成していることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記シリンダ本体(21,121)は、このシリンダ本体(21,121)の端面に、上記固定ボルト(33)の上記頭部(33a)を収容する凹部(21a,121a)を有することを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記弁押さえ部材(42)の上記ネジ孔(42a)は、バーリング加工を施されていることを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項3に記載の圧縮機において、
    上記弁押さえ部材(42)は、鋼の打ち抜き材からなることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記端面部材(23,53,83)は、鋳物または焼結材からなることを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記吐出弁(51)は、上記端面部材(53)の上記吐出孔(53a)に入り込む突起部(51b)を有することを特徴とする圧縮機。
  7. 請求項6に記載の圧縮機において、
    上記吐出弁(51)の上記突起部(51b)は、この突起部(51b)の先端が細くなるように、テーパ状に形成され、
    上記端面部材(53)の上記吐出孔(53a)は、上記突起部(51b)の形状に対応したテーパ状に形成されていることを特徴とする圧縮機。
  8. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記弁押さえ部材(60)は、
    孔部(62)を有する板状の本体部(61)と、
    この本体部(61)に関して上記吐出弁(31,51,71)と反対側のこの本体部(61)の一面に、この本体部(61)の上記孔部(62)の周りに、設けられた環状凸部(66)と
    を有し、
    上記本体部(61)の上記孔部(62)の内周面(63)は、上記本体部(61)の一面側から他面側に順に、円筒面(63a)およびテーパ面(63b)に形成され、
    上記環状凸部(66)の内周面(67)は、上記本体部(61)の上記円筒面(63a)と同じ径を有すると共に上記本体部(61)の上記円筒面(63a)に同心状に連なっている円筒面(67a)に形成され、
    上記本体部(61)の上記円筒面(63a)と上記環状凸部(66)の上記円筒面(67a)は、共同して、上記ネジ孔(60a)を形成していることを特徴とする圧縮機。
  9. 請求項8に記載の圧縮機において、
    上記ネジ孔(60a)は、上記本体部(61)の厚み(t)以上の大きさのネジ長さ(A)を有することを特徴とする圧縮機。
  10. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記端面部材(83)の端面には、上記吐出弁(71)および上記弁押さえ部材(32,42,60)を収容する窪み部(84)が設けられ、
    この窪み部(84)は、互いに略対向する一側面(84a)および他側面(84b)を有し、
    上記一側面(84a)および上記他側面(84b)は、上記吐出弁(71)および上記弁押さえ部材(32,42,60)のそれぞれの上記固定ボルト(33)周りの部位を略位置決めするようにこの部位の両側に位置し、
    上記一側面(84a)は、上記弁押さえ部材(32,42,60)の上記ネジ孔(32a,42a,60a)に対して上記固定ボルト(33)を上記端面部材(83)の上記シリンダ本体(21,121)側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材(32,42,60)が上記固定ボルト(33)と共に共回りして、上記固定ボルト(33)の軸よりも上記吐出孔(83a)側の上記弁押さえ部材(32,42,60)の部分が当接する側に配置される一方、
    上記他側面(84b)は、上記弁押さえ部材(32,42,60)の上記ネジ孔(32a,42a,60a)に対して上記固定ボルト(33)を上記端面部材(83)の上記シリンダ本体(21,121)側から締め付ける方向に回転させたとき、上記弁押さえ部材(32,42,60)が上記固定ボルト(33)と共に共回りして、上記固定ボルト(33)の軸よりも上記吐出孔(83a)側の上記弁押さえ部材(32,42,60)の部分が離隔する側に配置されることを特徴とする圧縮機。
  11. 請求項10に記載の圧縮機において、
    上記一側面(84a)における上記貫通孔(83b)から上記吐出孔(83a)側への長さ(C)は、上記他側面(84b)における上記貫通孔(83b)から上記吐出孔(83a)側への長さ(D)よりも長いことを特徴とする圧縮機。
  12. 請求項10に記載の圧縮機において、
    上記吐出弁(71)は、上記吐出孔(83a)に接触または離隔する蓋部(72)を有し、
    上記固定ボルト(33)を上記端面部材(83)の上記シリンダ本体(21,121)側から締め付ける方向に回転させたとき、上記吐出弁(71)は、上記弁押さえ部材(32,42,60)と共に共回りし、
    上記固定ボルト(33)の軸よりも上記吐出孔(83a)側の上記吐出弁(71)の部分が、上記窪み部(84)の上記一側面(84a)に当接したときに、上記吐出弁(71)の上記蓋部(72)の中心と上記吐出孔(83a)の中心とは、略一致することを特徴とする圧縮機。
  13. 請求項2に記載の圧縮機において、
    上記凹部(121a)は、ヘルムホルツ型の共鳴室(130)を形成し、
    上記シリンダ本体(121)には、この共鳴室(130)と上記シリンダ室(122)とを連結する連結通路(121b)が設けられていることを特徴とする圧縮機。
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