JP2007143345A - 駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents

駆動制御装置及び駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被駆動部材を位置決め動作停止基準位置へ移動させる制御を行い、より高い精度での駆動制御を行う。
【解決手段】所定方向に沿った圧電素子12の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して圧電素子12を伸縮させることで駆動棒17を振動させ、駆動棒17に摩擦係合したレンズ21を所定方向に沿った双方向に移動させる駆動制御装置20において、レンズ21の移動距離に対応する停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とを記憶したEEPROM36と、レンズ21の焦点合わせ動作の停止前に停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とを抽出する読出し手段33と、該停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数に基づく所定の位置へ、レンズ21を移動させるための駆動パルス数に応じた駆動パルスを圧電素子12へ供給する移動制御手段31とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気機械変換素子を用いた駆動制御装置及び駆動制御方法に関する。
従来、圧電素子を用いたアクチュエータが種々提案されている。例えば、カメラのレンズのフォーカス駆動のための圧電素子を用いたアクチュエータも提案されている(下記の特許文献3参照)。かかるアクチュエータでは、所定方向に沿った圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう該圧電素子への駆動パルスの供給を制御して該圧電素子を伸縮させることで、レンズ駆動用の軸部材を上記所定方向に沿って振動させ、該軸部材に摩擦係合したレンズを上記所定方向に沿って微小に移動させるのが一般的である。
ところが、上記のアクチュエータでは、所定方向に沿った圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう該圧電素子を伸縮させることで、軸部材を上記所定方向に沿って振動させ、該軸部材に摩擦係合したレンズを微小に移動させていたため、駆動パルス数に比例した距離だけレンズを移動させることは困難であった。
かかる問題点を踏まえ、下記特許文献1には、レンズのフォーカス駆動の精度を向上させるべく、レンズの移動量を検出し該レンズの移動速度を求め、該レンズの移動速度が予め定められた目標速度となるよう、レンズの駆動のための駆動パルスの供給停止時間を制御する技術が開示されている。
特開平11−356070号公報 特許第3297659号公報 特許2633066号公報
しかしながら、レンズのフォーカス駆動を終了する際のレンズの終端位置(基準となる停止位置)を精度良く調整することはフォーカス駆動の精度向上のために不可欠であるが、特許文献1には、レンズを終端位置まで移動させる制御については言及されていない。また、特許文献2には、フォトインタラプタ切替り位置から待機位置までレンズを移動させレンズのフォーカス駆動を開始する点が言及されているものの、レンズを終端位置まで移動させる制御については言及されていない。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、被駆動部材を位置決め動作停止基準位置へ移動させる制御を行い、より高い精度での駆動制御を実現することができる駆動制御装置及び駆動制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る駆動制御装置は、所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、所定方向における電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、を備え、駆動パルス制御部が、所定方向に沿った電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して電気機械変換素子を伸縮させることで、駆動部材を所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合した被駆動部材を、所定方向に沿った一の方向及びその逆方向を含む双方向に移動させる駆動制御装置であって、駆動パルス制御部は、被駆動部材の位置決め動作開始位置から位置決め動作停止位置までの移動距離に対応する予め調整された停止駆動パルス数と、被駆動部材の位置決め動作開始位置から供給する駆動パルスに関して予め調整された上限値である最大駆動パルス数とを記憶した情報記憶手段と、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、情報記憶手段から停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数を抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数に基づく所定の位置へ、被駆動部材を移動させる停止制御手段と、を含んで構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動制御方法は、所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、所定方向における電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、被駆動部材の位置決め動作開始位置から位置決め動作停止位置までの移動距離に対応する予め調整された停止駆動パルス数と、被駆動部材の位置決め動作開始位置から供給する駆動パルスに関して予め調整された上限値である最大駆動パルス数とを記憶した情報記憶手段と、を備えた駆動制御装置にて、駆動パルス制御部によって、所定方向に沿った電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して電気機械変換素子を伸縮させることで、駆動部材を所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合した被駆動部材を、所定方向に沿った一の方向及びその逆方向を含む双方向に移動させる駆動制御方法であって、駆動パルス制御部が、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、情報記憶手段から停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数を抽出する抽出ステップと、駆動パルス制御部が、抽出された停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数に基づく所定の位置へ、被駆動部材を移動させる停止制御ステップと、を有することを特徴とする。
上記の本発明に係る駆動制御装置又は駆動制御方法によれば、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、駆動パルス制御部が、情報記憶手段から停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数を抽出し、抽出されたパルス数に基づく所定の位置へ、被駆動部材を移動させる。
このように本発明では、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、被駆動部材を所定の位置へ移動させるので、より高い精度での駆動制御を実現することができる。
なお、本発明に係る駆動制御装置では、情報記憶手段は、被駆動部材の移動距離についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶しており、駆動パルス制御部は、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出す読出し手段と、読出し手段により読み出された補正駆動パルス数に基づいて、抽出手段により抽出された停止駆動パルス数を補正する補正手段と、補正後の駆動パルス数と抽出手段により抽出された最大駆動パルス数とのうち小さい方のパルス数に基づく所定の位置へ、被駆動部材を移動させる移動制御手段と、をさらに含む構成とすることが望ましい。
また、本発明に係る駆動制御方法は、情報記憶手段が、被駆動部材の移動距離についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶している駆動制御装置にて、駆動パルス制御部が、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出す読み出しステップと、駆動パルス制御部が、読み出された補正駆動パルス数に基づいて、抽出ステップで抽出された停止駆動パルス数を補正する補正ステップと、駆動パルス制御部が、補正後の駆動パルス数と抽出ステップにて抽出された最大駆動パルス数とのうち小さい方のパルス数に基づく所定の位置へ、被駆動部材を移動させる移動制御ステップとをさらに有することが望ましい。
このように、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、駆動パルス制御部が、情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出し、読み出された補正駆動パルス数に基づいて、被駆動部材を位置決め動作停止位置へ移動させるための駆動パルス数を補正する。そして、駆動パルス制御部は、補正後の駆動パルス数と前述の抽出された最大駆動パルス数とのうち小さい方のパルス数に基づく所定の位置へ、被駆動部材を移動させる。被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、被駆動部材を所定の位置へ移動させるための駆動パルス数が補正されるので、補正後の停止駆動パルス数が最大駆動パルス数よりも小さい場合に、より高い精度での駆動制御を実現することができる。
なお、上記の被駆動部材はレンズを含んで構成されており、所定方向はレンズの光軸方向であるとすることができる。即ち、本発明に係る駆動制御装置及び駆動制御方法は、レンズの光軸方向に沿った被駆動部材の位置決めにおける、レンズを含んで構成される被駆動部材の駆動制御に適用することができる。
本発明によれば、被駆動部材を位置決め動作停止基準位置へ移動させる制御を行い、より高い精度での駆動制御を実現することができる。
以下、図1乃至図6を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
[駆動制御装置の概略構成]
図1には、本発明に係る駆動制御装置20の一例の分解斜視図を示す。図1において、駆動制御装置20は、被駆動部材としてのレンズ21(図2)を内蔵した鏡筒1と、鏡筒1を支持するとともにレンズ21の光軸方向に沿って鏡筒1を案内するガイドバー3とを含んで構成される。鏡筒1の左側の突部1aの孔1bと突部1cの孔1dには鏡筒1を支持するとともに鏡筒1を軸方向移動させる鏡筒支持部材兼駆動棒17が挿入されており、該駆動棒17(以下「駆動棒」と略記する)は駆動棒支持部材13に形成された第1の直立部13aの孔13b及び第2の直立部13cの孔13dに軸方向移動可能に挿入されている。また、駆動棒17は該駆動棒支持部材13の第2の直立部13cよりも更に後方に突出しており、該駆動棒の後端は該駆動棒支持部材13の第3の直立部13eに後端を固着された圧電素子12の前端に固定されている。
鏡筒1の突部1a及び1cの下面には鉛直なネジ孔が形成され、それぞれのネジ孔の位置と一致するバカ孔14a及び14bを両端に有した長方形の板バネ14がビス15及び16によって突部1a及び1cの下面に駆動棒17と平行に取付けられている。板バネ14の中央には上向きに突出した屈曲部14cが形成され、この屈曲部14cは突部1aと1cとの中間位置において駆動棒17の下面に圧接されている。このため突部1aの孔1b及び突部1cの孔1dのそれぞれの中で駆動棒17が上の方へ片寄せされ、孔1b及び1dのそれぞれの上側の内周面に駆動棒17の上側の外周面が板バネ14の弾発力により圧接されている。従って、孔1b及び1dと駆動棒17との摩擦力及び屈曲部14cと駆動棒17の摩擦力以下の軸方向力が駆動棒17に加えられた時には鏡筒1と駆動棒17とは一体となって動くが、該摩擦力以上の軸方向力が駆動棒17に加わった時には駆動棒17のみが軸方向に移動可能となる。なお、w1及びw2は圧電素子12に給電するためのリード線である。
次に、駆動棒17と鏡筒1を摩擦係合する板バネ14の作用について説明する。摩擦力を安定して発生させ、板バネ14による弾性力が鏡筒1の変位方向に作用しないようにするために板バネ14の弾性力は駆動棒17に略垂直に加わるようになされている。更に圧電素子12の伸縮により、板バネ14が圧電素子12の伸縮方向に弾性変形すると駆動棒17と鏡筒1との摩擦力が変化し、更に鏡筒1の変位方向に弾性力が作用し、鏡筒1の変位が不安定になる。これを防ぐため、板バネ14は圧電素子12の伸縮方向と平行な平面部を有し、この方向には大きな剛性を有するようになされている。
[駆動制御装置の機能的構成]
図2には駆動制御装置20に関する機能ブロック図を示す。図2に示すように、駆動制御装置20は、図1の鏡筒1に内蔵されたレンズ21と、レンズ21の位置を光軸方向に沿って調整するための駆動棒17と、駆動棒17に連結され該駆動棒17を光軸方向に沿って移動させる作用を持つ圧電素子12と、圧電素子12への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部30とを備えている。このうち駆動パルス制御部30は、光軸方向に沿った圧電素子12の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して圧電素子12を伸縮させることで、駆動棒17を光軸方向に沿って振動させ、駆動棒17に摩擦係合した鏡筒1(及び内蔵されたレンズ21)を、光軸方向に沿って被写体に近づく方向(以下「N方向」という)及び被写体から遠ざかる方向(以下「INF方向」という)に移動させる。
駆動パルス制御部30は、従来より知られたフォトインタラプタ(不図示)を備え該フォトインタラプタからの出力信号(以下「PI出力」という。)に基づいてレンズ21の位置を検出するポジションセンサ32を備えている。PI出力は、一例として図3に示すようにH区間であるA領域、D領域と、L区間であるB領域、C領域とを含んだグラフで表される。ポジションセンサ32は、レンズ21の焦点合わせ動作の停止前に、INF方向について、図3のA領域からB領域への切り替わりを検出してから10のパルス(即ち、10パルス)を測定する実駆動パルス数測定手段としての機能も有している。なお、ポジションセンサ32は、PI出力におけるHやLの検出をサーチパルスステップ毎に行うが、1パルス毎にこの検出を行わなくてもよい。
また、駆動パルス制御部30は、EEPROM36(情報記憶手段)と、読出し手段33(抽出手段及び読出し手段)と、補正手段34と、移動制御手段31(停止制御手段及び移動制御手段)とを備える。ここで、EEPROM36は、レンズ21の焦点合わせ動作の開始基準位置から停止基準位置(以下「エンドポジション」という)の移動距離に対応する予め調整されたパルス数である停止駆動パルス数Pや、この移動距離についての補正量に対応する予め調整されたパルス数である補正駆動パルス数ΔDや、レンズ21の位置を補正する際に用いる予め定められた調整値Eや、レンズ21の位置決め動作開始位置から供給する駆動パルスに関して予め調整された上限値である最大駆動パルス数Mや、基準パルス数(即ち、常温正姿勢で予め求められたN方向基準パルス数P2とINF方向基準パルス数P2INF)などのさまざまな規定値を記憶している。読出し手段33は、レンズ21の焦点合わせ動作の停止前にEEPROM36から、停止駆動パルス数Pと最大駆動パルス数Mとのうち小さいほうのパルス数を読み出したり(即ち、抽出したり)、補正駆動パルス数ΔDを読み出す。補正手段34は、読み出された補正駆動パルス数ΔDを用いて、レンズ21をエンドポジションへ移動させるための停止駆動パルス数Pを補正する。移動制御手段31は、レンズ21をエンドポジションへ移動させるべく、停止駆動パルス数Pと最大駆動パルス数Mとのうち小さいほうのパルス数に応じた駆動パルスや、補正後の停止駆動パルス数と最大駆動パルス数Mとのうち小さいほうのパルス数に応じた駆動パルスを、圧電素子12へ供給する。
[駆動制御装置における処理動作]
以下、駆動制御装置20における処理動作を、図3及び4を参照しながら説明する。図4には、レンズ21の焦点合わせ動作の停止前に駆動パルス制御部30により実行される処理動作を示す。まず、図3に示すように、当該時点のポジションセンサ32の被測定位置がPI出力におけるC領域内に相当する場合、駆動パルス制御部30は、レンズ21をINF方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ32によりPI出力におけるLからHへの立ち上がり(C領域からA領域への切替り)を検出し、さらにその後で、HからLへの立ち下がり(A領域からB領域への切替り)を検出したら、その立ち下がり位置から所定パルス(例えば10パルス)だけ駆動パルスを供給した時点で供給を停止する。この時点から、PI出力におけるLからHへの立ち上がりが何回発生するかに関してのカウントが、ポジションセンサ32により開始される。
そして、図4に示すように、S10では、駆動パルス制御部30内の読出し手段33が、EEPROM36から停止駆動パルス数Pと最大駆動パルス数Mとのうち小さいほうのパルス数を抽出する。次のS20では、駆動パルス制御部30内の移動制御手段31が、抽出されたパルス数(即ち、停止駆動パルス数Pと最大駆動パルス数Mとのうち小さいほうのパルス数)に基づいて、レンズ21を、図3のC領域からD領域への切り替わり位置(即ち、エンドポジション)へ移動させる。このレンズ21の移動の途中で、LからHへの立ち上がり(又は、HからLへの立ち下がり)が2回発生する場合がある。この場合に、移動制御手段31は、レンズ21の駆動制御によるAFサーチを終了させてもよい。また、移動制御手段31は、ポジションセンサ32によりこのエンドポジションが検出された場合に、レンズ21の駆動制御によるAFサーチを終了させてもよい。このようにすることで、レンズ21がメカ端に接触することを防止することが可能となる。レンズ21がメカ端に接触してしまうと、パルス数を正しくカウントすることができず、誤動作が起きてしまう。
次に、図4に示すように、S30では、駆動パルス制御部30内の読出し手段33が、EEPROM36から、補正駆動パルス数ΔDと調整値Eとを読み出す。そして、次のS40では、補正手段34が、以下の式(1)に基づき、補正駆動パルス数ΔDと調整値Eとを掛け合わせることにより、レンズ21の位置を補正するための補正パルス数ΔPを算出する。なお、補正駆動パルス数ΔDは、以下の式(2)に基づき、S40の時点の温度において正姿勢で求められたN方向基準パルス数Fを、前述のN方向基準パルス数P2で除して得られ数値である。
ΔP=E×ΔD ・・・(1)
ΔD=F/P2 ・・・(2)
そして、次のS50では、補正手段34は、S40で算出された補正パルス数ΔPを、レンズ21をエンドポジションへ移動させるための予め定められた停止駆動パルス数Pに加算することで、停止駆動パルス数Pを補正する。これにより、補正後の停止駆動パルス数(P+ΔP)が得られる。そして、次のS50では、移動制御手段31が、S10直前の時点から数えた「補正後の停止駆動パルス数(P+ΔP)」と「最大駆動パルス数(M)」とのうち小さいほうのパルス数の駆動パルスを、圧電素子12へ供給する。即ち、次のS50では、移動制御手段31が、S30直前の時点から数えた補正パルス数ΔPの駆動パルスを圧電素子12へ供給する。このようにすることで、レンズ21を、補正されたエンドポジションへ移動させる。この後は、駆動パルスの圧電素子12への供給が停止されて、合焦点検出処理が開始される。
図5に、移動制御手段31が実行する処理動作によってレンズ21が移動する方向と、焦点を検出する際の焦点としての評価値との関係を示すグラフを示す。図5に示すように、移動制御手段31が、停止駆動パルス数Pを圧電素子12へ供給する間に、レンズ21はN方向に移動し続けると共に、焦点としての評価値が一旦、最大になる。この評価値が最大になる点を特定するためには、最大と思われる評価値が得られたところから、さらに、N方向にレンズ21を、1AFサーチステップ(即ち、1パルス)だけ移動させる必要がある。移動制御手段31が、総計「補正後の駆動パルス数(P+ΔP)」の駆動パルスを、圧電素子12へ供給した直後に、駆動パルスの圧電素子12への供給が停止される。次に、レンズ21はINF方向に移動を開始すると共に、合焦点検出処理が開始される。
以上のような本実施形態によれば、レンズ21の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、駆動パルス制御部30が、EEPROM36から停止駆動パルス数Pと最大駆動パルス数Mとのうち小さいほうのパルス数を抽出し、抽出されたパルス数に基づいて、レンズ21をエンドポジションへ移動させる。このように、レンズ21の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、レンズ21をエンドポジションへ移動させるので、より高い精度での駆動制御を実現することができる。
ここで、図6に、移動制御手段31が実行する処理動作によって変わるレンズ21の位置と、各位置で得られる焦点評価値との関係を示すグラフを示す。図6(a)は、評価値の最大値(VP)は、レンズ21のフォーカス駆動範囲では検出不可能な場合を示すグラフである。また、図6(b)は、得られた全ての評価値が低いために、評価値の最大値を検出することが困難な場合を示すグラフである。図6(a)に示すように、評価値の最大値が、レンズ21のフォーカス駆動範囲では検出不可能な場合、前述の抽出されたパルス数に基づいて、レンズ21は(補正前または補正後の)エンドポジションまで移動して停止する。このため、レンズ21がメカ端に接触することを防止することが可能となる。また、図6(b)に示すように、得られた全ての評価値が低いために、評価値の最大値を検出することが困難な場合、前述の抽出されたパルス数に基づいて、レンズ21は(補正前または補正後の)エンドポジションまで移動して停止する。そして、得られた全て評価値から特定された評価値の最大値が得られた位置にレンズ21を移動させる合焦点検出処理が開始される。
また、レンズ21の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、駆動パルス制御部30が、EEPROM36から補正駆動パルス数ΔDを読み出し、この補正駆動パルス数ΔDに基づいて、レンズ21をエンドポジションへ移動させるための停止駆動パルス数Pを補正する。そして、駆動パルス制御部30は、補正後の駆動パルス数(P+ΔP)と前述の抽出された最大駆動パルス数Mとのうち小さい方のパルス数に基づいて、補正されたエンドポジションへレンズ21を移動させる。このように、レンズ21の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、レンズ21を所定の位置へ移動させるための停止駆動パルス数Pが補正されるので、補正後の停止駆動パルス数(P+ΔP)が最大駆動パルス数Mよりも小さい場合に、より高い精度での駆動制御を実現することができる。
なお、上記実施形態では、被駆動部材としてレンズを駆動する例を示したが、被駆動部材としてはレンズに限定されるものではなく、精度の高い位置決めを要する工作機械の切削部材を被駆動部材として本発明を適用することもできる。
最後に、本発明が適用可能なPI出力のバリエーションを説明する。図7には、本発明が適用可能なPI出力の2種類(タイプ1、2)を示す。図7に示すタイプ1では、B領域からA領域への立ち上がり部分と、C領域からD領域への立ち上がり部分とを利用することで、前述した図4のS10以降でのPI出力におけるLからHへの立ち上がりの発生を2回検出することが可能なので、タイプ1は本発明を適用することができる。また、図7に示すタイプ2では、B領域からA領域への立ち下がり部分と、C領域からD領域への立ち下がり部分とを利用することで、前述した図4のS10以降でのPI出力におけるHからLへの立ち下がりの発生を2回検出することが可能なので、タイプ2は本発明を適用することができる。
本発明に係る駆動制御装置の一例を示す分解斜視図である。 駆動制御装置に関する機能ブロック図である。 ポジションセンサに含まれるフォトインタラプタからの出力信号を示すグラフである。 駆動制御装置における処理動作を示す流れ図である。 レンズが移動する方向と、焦点としての評価値との関係を示すグラフである。 レンズの位置と、焦点としての評価値との関係を示すグラフである。 本発明が適用可能なフォトインタラプタからの出力信号のバリエーションを示すグラフである。
符号の説明
1…鏡筒、3…ガイドバー、12…圧電素子、13…駆動棒支持部材、14…板バネ、15…ビス、17…駆動棒、20…駆動制御装置、21…レンズ、30…駆動パルス制御部、31…移動制御手段、32…ポジションセンサ、33…読出し手段、34…補正手段、35…補正判断手段、36…EEPROM。

Claims (5)

  1. 所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、
    前記所定方向における前記電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、
    前記電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、
    を備え、
    前記駆動パルス制御部が、前記所定方向に沿った前記電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう前記駆動パルスの供給を制御して前記電気機械変換素子を伸縮させることで、前記駆動部材を前記所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合した被駆動部材を、前記所定方向に沿った一の方向及びその逆方向を含む双方向に移動させる駆動制御装置であって、
    前記駆動パルス制御部は、
    前記被駆動部材の位置決め動作開始位置から位置決め動作停止位置までの移動距離に対応する予め調整された停止駆動パルス数と、前記被駆動部材の位置決め動作開始位置から供給する前記駆動パルスに関して予め調整された上限値である最大駆動パルス数とを記憶した情報記憶手段と、
    前記被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、前記情報記憶手段から停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数に基づく所定の位置へ、前記被駆動部材を移動させる停止制御手段と、
    を含んで構成される駆動制御装置。
  2. 前記情報記憶手段は、前記移動距離についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶しており、
    前記駆動パルス制御部は、
    前記被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、前記情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出す読出し手段と、
    前記読出し手段により読み出された補正駆動パルス数に基づいて、前記抽出手段により抽出された停止駆動パルス数を補正する補正手段と、
    補正後の停止駆動パルス数と前記抽出手段により抽出された最大駆動パルス数とのうち小さい方のパルス数に基づく所定の位置へ、前記被駆動部材を移動させる移動制御手段と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の駆動制御装置。
  3. 前記被駆動部材はレンズを含んで構成されており、前記所定方向は前記レンズの光軸方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動制御装置。
  4. 所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、
    前記所定方向における前記電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、
    前記電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、
    被駆動部材の位置決め動作開始位置から位置決め動作停止位置までの移動距離に対応する予め調整された停止駆動パルス数と、前記被駆動部材の位置決め動作開始位置から供給する前記駆動パルスに関して予め調整された上限値である最大駆動パルス数とを記憶した情報記憶手段と、
    を備えた駆動制御装置にて、
    前記駆動パルス制御部によって、前記所定方向に沿った前記電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう前記駆動パルスの供給を制御して前記電気機械変換素子を伸縮させることで、前記駆動部材を前記所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合した前記被駆動部材を、前記所定方向に沿った一の方向及びその逆方向を含む双方向に移動させる駆動制御方法であって、
    前記駆動パルス制御部が、前記被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、前記情報記憶手段から停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数を抽出する抽出ステップと、
    前記駆動パルス制御部が、抽出された停止駆動パルス数と最大駆動パルス数とのうち小さいほうのパルス数に基づく所定の位置へ、前記被駆動部材を移動させる停止制御ステップと、
    を有する駆動制御方法。
  5. 前記情報記憶手段が、前記移動距離についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶している駆動制御装置にて、
    前記駆動パルス制御部が、前記被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の停止前に、前記情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出す読み出しステップと、
    前記駆動パルス制御部が、読み出された補正駆動パルス数に基づいて、前記抽出ステップで抽出された前記停止駆動パルス数を補正する補正ステップと、
    前記駆動パルス制御部が、補正後の停止駆動パルス数と前記抽出ステップにて抽出された最大駆動パルス数とのうち小さい方のパルス数に基づく所定の位置へ、前記被駆動部材を移動させる移動制御ステップと、
    をさらに有する請求項4記載の駆動制御方法。

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