JP6746314B2 - 制御装置、これを備えた装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電気−機械エネルギ変換素子(以下、圧電素子という)を用いた振動型アクチュエータの制御技術に関する。
振動型アクチュエータは、圧電素子に互いに位相差を有する2相の周波信号としての駆動信号が印加されることにより楕円運動等の振動が励起される振動体を有し、該振動体とこれに接触する接触体のうち移動体を移動させる(振動体と接触体を相対移動させる)。このような振動型アクチュエータの駆動(移動体の移動)を制御する方法として、2相の駆動信号の周波数を変化されせる周波数制御と該2相の駆動信号の位相差を変化させる位相差制御とがある。周波数制御は高速駆動を制御し易く、位相差制御は周波数制御に比べて低速駆動が可能である。ただし、位相差制御における0°または180°の付近の位相差の領域では、駆動状態が不安定となって発生する駆動力が小さくなることで停止する、いわゆる不感帯となる。この不感帯の影響により振動型アクチュエータの制御性が劣化する。
特許文献1には、このような不感帯の影響を少なくするために、位相差制御で速度が不安定となる低速駆動において、位相差を変化させずに周波数を増減させる制御方法が開示されている。
特開2010−166736号公報
しかしながら、位相差制御における不感帯において周波数制御を行っても、周波数制御では位相差制御ほどの低速駆動が行えないため、所望の低速駆動を行うことは難しい。また、振動型アクチュエータの位相差と速度との関係(特性)には個体差が存在するため、それぞれの個体に応じた位相差制御を行う必要がある。
本発明は、振動型アクチュエータの位相差と速度との関係に個体差があっても、不感帯の影響による制御性の劣化を少なくすることができる振動型アクチュエータ制御装置および振動型アクチュエータ制御プログラムを提供する。
本発明の一側面としての制御装置は、互いに位相差を有する2相の駆動信号が印加されることにより振動が励起される振動体を有し、前記振動体と該振動体に接触する接触体のうちの一方である移動体を移動させる振動型アクチュエータの駆動を制御する制御装置であって、前記移動体の位置を検出して得られる検出位置と目標位置との偏差に基づくフィードバック制御により前記2相の駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、初期位相差を記憶手段に記憶させる制御手段と、を有し、前記駆動信号生成手段は、前記移動体を停止状態から移動させる際に、前記2相の駆動信号の位相差を前記初期位相差から変化させ、前記制御手段は、前記フィードバック制御により前記検出位置が前記目標位置に到達したとき又は前記検出位置が前記目標位置に到達してから所定時間が経過したときの前記位相差を前記初期位相差として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする。
なお、上記制御装置により制御される振動型アクチュエータにより駆動される被駆動部材を有する装置も、本発明の他の一側面を構成する。また、コンピュータに上記制御装置としての動作を行わせるコンピュータプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、振動型アクチュエータの位相差と速度との関係に個体差があっても、不感帯の影響による振動型アクチュエータ(特に移動体の移動開始)の制御性の劣化を少なくすることができる。
本発明の参考例1である振動型アクチュエータを用いたレンズ駆動装置の構成を示すブロック図。 参考例1において振動型アクチュエータを駆動するための駆動信号を示す図。 参考例1における振動型アクチュエータの位相差−速度特性を示す図。 参考例1における振動型アクチュエータの速度および位相差と時間との関係を示す図。 参考例1における振動型アクチュエータの位相差Pxを検出する処理を示すフローチャート。 本発明の参考例2における振動型アクチュエータの速度および位相差と時間との関係を示す図。 参考例2における振動型アクチュエータの位相差Paを検出する処理を示すフローチャート。 参考例2における振動型アクチュエータの速度および位相差と時間との関係を示す図。 参考例2における振動型アクチュエータの位相差Pbを検出する処理を示すフローチャート。 本発明の実施例における振動型アクチュエータの位置および位相差と時間との関係を示す図。 実施例における振動型アクチュエータの位置および位相差と時間との関係を示す別の図。 実施例における不感帯を検出する処理を示すフローチャート。 実施例における不感帯を検出する別の処理を示すフローチャート。 本発明の実施例であるレンズ装置におけるウォブリング制御を示すフローチャート。
以下、本発明の参考例及び実施例について図面を参照しながら説明する。
[参考例
図1には、本発明の参考例1である装置(光学機器)としてのレンズ装置における被駆動部材としてのレンズを駆動するレンズ駆動部Aとその制御を行う制御ブロックBの構成を示している。
レンズ駆動部Aにおいて、101は固定鏡筒であり、レンズ105を含む光学系を収容する。102は接触体としての摩擦材であり、固定鏡筒101の内面に固定されている。摩擦材102は、高摩擦係数と摩擦耐久性を兼ね備えた材料で形成されている。103は電気−機械エネルギ変換素子である圧電素子と該圧電素子が固着された弾性体とにより構成される振動体であり、振動型アクチュエータを構成する。振動体103は、バネ力や磁力等により摩擦材102に加圧状態で接触している。
振動体103の圧電素子に、互いに位相差を有する2相の駆動信号としてそれぞれ周期的に変化する電気信号(正弦波信号やパルス信号等の周波信号)を印加すると、振動体103の弾性体における摩擦材102との接触部に楕円運動としての振動が励振される。これにより、移動体としての振動体103が摩擦材102、つまりは固定鏡筒101に対して移動する(振動体103と摩擦材102とが相対移動する)。
なお、図1の構成に代えて、振動体103が固定鏡筒101に固定され、摩擦材102を移動体として移動させる構成を採用してもよい。
104は振動板103に固定されたレンズホルダであり、フォーカスレンズや変倍レンズ等のレンズ105を保持している。106はレンズホルダ104と一体に形成されたスリーブであり、固定鏡筒101内で固定されたガイドバー107に矢印で示す光軸方向への移動が可能に係合している。振動体103が移動することで、レンズホルダ104により保持されたレンズ105が光軸方向に移動する。
レンズ105の位置は、位置センサ109によって検出される。位置センサとしては、例えばレンズホルダ104に固定されて明暗パターンを有する光学スケールと、固定鏡筒101に固定されて発光部から発せられて光学スケールで反射した光を受光する光学センサとより構成される光学エンコーダを用いることができる。また、レンズホルダ104に固定されて磁気パターンを有する磁気スケールと、固定鏡筒101に固定されて磁気スケールからの磁気の変化を検出する磁気抵抗素子(MRセンサ)とにより構成される磁気エンコーダを用いることもできる。
位置センサ109から出力されたアナログ検出信号は、制御ブロックBに設けられた振動型アクチュエータ制御装置としての制御CPU127に入力される。制御CPU127において、AD変換器110は、位置センサ109からのアナログ検出信号をデジタル検出信号に変換する。113は位置演算部であり、AD変換器110からのデジタル検出信号をレンズ105の位置(つまりは移動体としての振動体103の位置)を示す位置データに変換する。以下の説明において、この位置データによって表される位置を検出位置という。112は速度演算部であり、一定周期間隔で得られた検出位置の変化量を速度に換算する。なお、レンズ105の速度を直接検出する速度センサを設けてもよい。
108はレンズ105が基準位置に位置することを検出するための基準位置センサである。基準位置センサとしては、発光部と受光部とを有するフォトインタラプタを用いることができる。例えば、レンズホルダ104に遮光部を設け、該遮光部がフォトインタラプタの発光部と受光部との間に入り込むことで受光部の出力がHighからLowまたはLowからHighに変化する。111は基準位置検出回路であり、シュミットトリガ機能の付いたバッファ回路等により構成され、基準位置センサ108が出力した信号を検出する。114は基準位置を演算する基準位置演算部であり、115は基準位置を記憶する基準位置記憶部である。
レンズ105の絶対位置を得る場合には、例えばフォトインタラプタのHighからLowへの立下りエッジを検出し、そのときに基準位置検出回路111から得られる位置を基準位置として基準位置記憶部115に記憶する。その後、基準位置と位置演算部113で逐次得られる検出位置との差分を算出することで絶対位置を求めることができる。
なお、位置センサ109がポテンショメータにより構成され、絶対位置を検出できるセンサである場合には、これらの基準位置を検出するための基準位置センサ108や基準位置検出回路111は不要である。
116はレンズ105の目標位置を発生する目標位置生成部である。操作部123が操作されると、目標位置生成部116は該操作に応じた目標位置を生成する。目標位置生成部116が目標位置を微小時間ごとに変化させることは、速度指令を生成することに相当する。
117は減算器であり、位置演算部113から出力されたレンズ105の検出位置(実位置)と目標位置生成部116により生成された目標位置との差分を演算して偏差信号を生成する。偏差信号は、積分部118、位相補償演算部119およびゲイン部120を介して、駆動信号を得るための制御信号に変換される。振動型アクチュエータにおける制御信号とは、2相の駆動信号の周波数や位相差の情報を含む信号である。2相の駆動信号の周波数や位相差を変更することで、振動型アクチュエータの推力や速度が制御される。積分部118は、停止時に発生する偏差を小さくしたり、衝撃等の外乱が加わった際でも目標位置に追従できるようにしたりする働きを有する。位相補償演算部119は、位相遅れにより発生する振動型アクチュエータの発振現象を回避するために設けられている。また、ゲイン部120は、係数変換や振動型アクチュエータの応答性および安定性を微調整するために設けられている。
125は目標位置到達判定部であり、位置演算部113から出力されたレンズ105の検出位置が目標位置生成部116により生成された目標位置に到達したか否かを判定する。そして、検出位置が目標位置に到達したと判定した場合は、目標位置到達判定部125は、振動体103の振動を停止させたり、目標位置に留まるようにフィードバック制御を継続したりする。
122は位相差を記憶する位相差記憶部(記憶手段)であり、126はレンズ105(振動体103)の駆動方向を記憶する駆動方向記憶部である。位相差記憶部122で記憶する位相差を得る条件については後述する。121は駆動信号生成部であり、演算で求めた制御信号あるいは位相差記憶部122が記憶した位相差を用いて、2相の駆動信号をその周波数と位相差を制御しつつ生成して駆動回路124に出力する。
駆動回路124は、駆動信号生成部121からの駆動信号を増幅して振動体103(圧電素子)に印加する。これにより、振動体103に振動が励起され、振動体103がレンズ105とともに移動する。
図2には、駆動信号生成部121が生成する2相(A相およびB相)の駆動信号の波形の例を示している。図中に示すように、2相の駆動信号の「位相差」は、これら駆動信号の位相のずれ量を意味する。図3には、この位相差と振動型アクチュエータの速度(本参考例では振動体103の移動速度)との関係を示す。ここでは0°を速度が0となる理想的な位相差として示している。なお、位相差が180°である場合も、0°である場合と同じである。
ここで、実際の振動型アクチュエータでは、先に説明したように、位相差が0°(および180°)でなくても速度が0となる不感帯が存在する。図3では、0°を挟んだPa(正値:第1の位相差)からPb(負値:第2の位相差)までの位相差の範囲が不感帯である。さらに、振動型アクチュエータには、圧電素子の電極や振動体の形状等に製造誤差による個体差が存在する。このため、図3において、PaとPbの絶対値が互いに異なっており、PaとPbの中心値は0°からオフセットした(つまりは0°および180°とは異なる位相差)Pxとなる。
次に、図4および図5を用いて、本参考例における振動型アクチュエータの駆動の制御について説明する。以下の説明において、振動体103の移動速度および移動方向を、振動型アクチュエータの速度および駆動方向という。
図4には、振動型アクチュエータの速度および位相差と時間との関係を示し、位相差を正から負(P1>P2>0°>P3>P4)になるように変化させた場合の速度(V1>V2>0>V3>V4)の変化を示している。以下の説明において、位相差を正値であるP1とP2に設定した際の振動型アクチュエータの駆動方向を順方向(第1の移動方向)とし、位相差を負値であるP3とP4に設定した際の順方向とは反対の駆動方向を逆方向(第2の移動方向)とする。時間Txは速度が0となる時間であり、そのときの位相差がPxである。
図5のフローチャートを用いて位相差Pxを求めるための処理について説明する。この処理は、制御CPU127がコンピュータプログラムである振動型アクチュエータ制御プログラムの一部に従って実行する。
まずステップS101にて、制御CPU127は、フィードバック制御を停止してオープン駆動に切り換える。これにより、駆動信号生成部121は、偏差信号によらずに、2相の駆動信号を生成する。
次にステップS102では、制御CPU127は、何番目の位相差を設定するかを決定するためのカウンタnを1に初期化する。
次にステップS103では、制御CPU127は、生成する2相の駆動信号の周波数(起動周波数)と位相差Pn(nは1〜4の整数)を入力する。P1からP4は図4に示すように正値から負値の範囲で設定され、該範囲には速度が0になる位相差Pxを含むことが望ましい。
次にステップS104では、制御CPU127は、振動型アクチュエータの速度Vnを検出する。そして、ステップS105では、制御CPU127は、カウンタnが4に達したか否かを判定する。カウンタnが4でない場合には位相差の変更と速度の検出を継続するためステップS106にて1カウントアップを行い、ステップS103に戻る。一方、カウンタnが4である場合には、制御CPU127はステップS107に進み、ステップS104で検出したV1〜V4を用いて速度が0になる位相差Pxを算出(推定)する。具体的には、V1〜V4を結ぶ近似直線を求め、該近似直線と速度0を示す横軸との交点をTxとして求める。続いて、P1〜P4を結ぶ近似直線を求め、該近似直線から時間Txでの位相差Pxを求める。
ここで、ステップS103〜S106を繰り返す時間間隔(例えば図4におけるT1とT2との間隔)について説明する。時間間隔が長過ぎると、図3に示した不感帯が発生してしまい、正確に位相差Pxを得ることができない。したがって、時間間隔は振動型アクチュエータが不感帯により停止しない程度の短い間隔であるとともに、慣性力によって駆動方向が順方向から逆方向へと反転するように設定する必要がある。
なお、図5に示した処理を簡略化して位相差Pxの算出に要する時間を短縮することも可能である。具体的には、図5におけるステップS103〜S106において位相差をP1とP2(P1>0°>P2)にのみ設定して得られた速度V1とV2(V1>0>V2)を結ぶ直線を求め、該直線と速度0を示す横軸との交点をTxとして求める。続いて、P1とP2を結ぶ直線を求め、該直線から時間Txでの位相差Pxを求める。この場合もステップS103〜S106を繰り返す時間間隔は振動型アクチュエータが不感帯により停止しない程度の短い間隔であるとともに、慣性力によって駆動方向が順方向から逆方向へと反転するように設定する必要がある。
ステップS108では、制御CPU127は、以上のようにして求めた位相差Pxを中心位相差(初期位相差)として位相差記憶部122に記憶する。
このように本参考例では、2相の駆動信号の位相差を正側と負側のうち一方(本参考例では正側)において0まで減少させた後に他方(本参考例では負側)において増加させる。そして、この間に振動型アクチュエータの順方向への駆動が停止したときの位相差Paと振動型アクチュエータの逆方向への駆動が開始したときの位相差Pbとの中心の位相差Pxを初期位相差として記憶する。なお、中心の位相差Pxを求める際に位相差を負側において0まで減少させた後に正側において増加させてもよい。この場合、逆方向が第1の移動方向に、順方向が第2の移動方向に相当する。
初期位相差Pxの記憶後、制御CPU127は、上記制御プログラムに従って振動型アクチュエータを停止状態からフィードバック制御により駆動する。この際、周波数を起動周波数に固定して2相の駆動信号を生成する。そして、制御CPU127(駆動信号生成部121)は、位相差記憶部122に記憶された中心位相差Pxを2相の駆動信号の位相差の初期値(初期位相差)に設定し、その後、2相の駆動信号の位相差を中心位相差Pxから変化(増加)させる位相差制御を行う。
ここで、中心位相差Pxからの位相差の変化が開始されてから振動体103の移動が開始するまでの時間を駆動開始時間とする。そして、位相差を中心位相差Pxから正方向および負方向にそれぞれ同じ変化率で変化させるものとする。このとき、中心位相差Pxは、位相差を正方向に変化させる(振動体103を順方向に移動させる)場合の駆動開始時間と位相差を負方向に変化させる(振動体103を逆方向に移動させる)場合の駆動開始時間との時間差が最小(理想的には0)となる位相差である。
参考例によれば、振動型アクチュエータの停止状態からの駆動開始に際しての不感帯の影響を駆動方向によらずに小さくすることができ、振動型アクチュエータの駆動開始の遅れや駆動方向による駆動開始時間の差を抑制することができる。すなわち、駆動開始時の制御性を向上させることができる。特に、振動型アクチュエータの位相差と速度との関係に個体差があっても、不感帯の影響による振動型アクチュエータの制御性の劣化を少なくすることができる。
[参考例
次に、本発明の参考例2について説明する。前述した参考例1では振動型アクチュエータの駆動方向を反転させて中心位相差を求め、該中心位相差を初期位相差として振動型アクチュエータの停止状態からの位相差制御を開始する場合について説明した。これに対して、参考例2では、駆動方向ごとに初期位相差を求めることで、駆動方向にかかわらず駆動開始時の不感帯の影響を改善する。
まず、振動型アクチュエータの駆動方向が順方向である場合における0°および180°とは異なる位相差であって速度が0となる位相差Paを求める。図6には、この場合の速度および位相差と時間との関係を示している。図6では、正値としての位相差をPp1からPp5まで徐々に減少させて振動型アクチュエータの速度をVp1からVp5まで減速させている。速度Vp5=0であり、このときの位相差Pp5を順方向での初期位相差(第1の初期位相差)Paとして位相差記憶部122に記憶させる。
また、振動型アクチュエータの駆動方向が逆方向である場合における0°および180°とは異なる位相差であって速度が0となる位相差Pbを求める。図8には、この場合の速度および位相差と時間との関係を示している。図8では、負値としての位相差をPm1からPm4まで徐々に減少させて振動型アクチュエータの速度をVm1からVm4(=0)まで減速させている。速度Vm4=0であり、このときの位相差Pm4を逆方向での初期位相差(第2の初期位相差)Pbとして位相差記憶部122に記憶させる。
図7のフローチャートを用いて順方向での初期位相差Paを求めるための処理について説明する。なお、本参考例参考例1に示したレンズ装置と同様の構成を有するレンズ装置に適用される。このため、参考例1と共通する構成要素には参考例1と同符号を付す。図7の処理は、制御CPU127がコンピュータプログラムである振動型アクチュエータ制御プログラムの一部に従って実行する。このことは後述する逆方向での初期位相差を求めるための処理についても同じである。
まずステップS301にて、制御CPU127は、フィードバック制御を停止してオープン駆動に切り換える。これにより、駆動信号生成部121は、偏差信号によらずに、2相の駆動信号を生成する。
次にステップS302では、制御CPU127は、何番目の位相差を設定するかを決定するためのカウンタnを1に初期化する。
次にステップS303では、制御CPU127は、生成する2相の駆動信号の周波数(起動周波数)と位相差Ppn(nは1以上の整数)を入力する。Ppnは図6に示すように正値の範囲で設定される。
次にステップS304では、制御CPU127は、振動型アクチュエータの速度Vpnを検出する。そして、ステップS305では、制御CPU127は、ステップS304で検出した速度Vpnが0になった、つまりは振動型アクチュエータが停止したか否かを判定する。速度が0でない場合には位相差の変更と速度の検出を継続するためステップS306にて1カウントアップを行い、ステップS303に戻る。一方、速度が0である場合には、制御CPU127はステップS307に進み、現在の位相差Ppnを順方向での初期位相差Paとして位相差記憶部122に記憶させる。
ここで、隣り合う位相差であるPpnとPpn+1(例えば図6におけるPp1とPp2)の間隔について説明する。位相差の間隔は、速度が0となる位相差Paの分解能に直接関係する。このため、位相差の間隔をできるだけ小さくして、位相差Paの分解能を上げることが必要である。
図9のフローチャートを用いて逆方向での初期位相差Pbを求めるための処理について説明する。まずステップS401にて、制御CPU127は、フィードバック制御を停止してオープン駆動に切り換える。これにより、駆動信号生成部121は、偏差信号によらずに、2相の駆動信号を生成する。
次にステップS402では、制御CPU127は、何番目の位相差を設定するかを決定するためのカウンタnを1に初期化する。
次にステップS403では、制御CPU127は、生成する2相の駆動信号の周波数(起動周波数)と位相差Pmn(nは1以上の整数)を入力する。Pmnは図8に示すように負値の範囲で設定される。
次にステップS404では、制御CPU127は、振動型アクチュエータの速度Vmnを検出する。そして、ステップS405では、制御CPU127は、ステップS404で検出した速度Vmnが0になった、つまりは振動型アクチュエータが停止したか否かを判定する。速度が0でない場合には位相差の変更と速度の検出を継続するためステップS406にて1カウントアップを行い、ステップS403に戻る。一方、速度が0である場合には、制御CPU127はステップS407に進み、現在の位相差Pmnを逆方向での初期位相差Pbとして位相差記憶部122に記憶させる。
隣り合う位相差であるPmnとPmn+1(例えば図6におけるPm1とPm2)の間隔についてもできるだけ小さくして、位相差Pbの分解能を上げることが必要である。
このように本参考例では、振動型アクチュエータの順方向および逆方向への速度が減少するように位相差を変化させた場合に該速度が0になったときの位相差Pa,Pbをそれぞれ、順方向および逆方向での初期位相差として記憶する。
初期位相差Pa,Pbの記憶後、制御CPU127は、上記制御プログラムに従って振動型アクチュエータを停止状態からフィードバック制御により駆動する。この際、周波数を起動周波数に固定して2相の駆動信号を生成する。そして、制御CPU127(駆動信号生成部121)は、振動型アクチュエータを順方向に駆動する場合は位相差記憶部122に記憶された位相差Paを、また逆方向に駆動する場合は位相差Pbをそれぞれ、2相の駆動信号の位相差の初期値(初期位相差)に設定する。その後、2相の駆動信号の位相差を初期位相差PaまたはPbから変化(増加)させる位相差制御を行う。
参考例によれば、振動型アクチュエータの停止状態からの駆動開始に際しての不感帯の影響を駆動方向によらずに小さくすることができ、振動型アクチュエータの駆動開始の遅れや駆動方向による駆動開始時間の差を抑制することができる。すなわち、駆動開始時の制御性を向上させることができる。特に、振動型アクチュエータの位相差と速度との関係に個体差があっても、不感帯の影響による振動型アクチュエータの制御性の劣化を少なくすることができる。また、停止状態から駆動開始までにおける振動体103と摩擦材102との間から駆動音(異音)の発生を低減することも可能である。
実施例1]
上述した参考例1および参考例2では、振動型アクチュエータのフィードバック制御を停止してオープン駆動に切り換えた上で初期位相差を求める。ただし、この場合は、レンズ装置の使用(つまりは撮影)を一時中断する必要がある。このため、実施例では、通常の撮影を行いながら振動型アクチュエータの不感帯の影響を小さくすることができるようにする。
図10には、振動型アクチュエータを順方向に駆動して減速しながら目標位置に到達するように該振動型アクチュエータの制御を行う場合の駆動位置(つまりは振動体103の検出位置)および位相差と時間との関係を示す。順方向において検出位置が目標位置に到達した時点における位相差を、順方向での初期位相差(第1の初期位相差)Patとする。図11には、振動型アクチュエータを逆方向に駆動して減速しながら目標位置に到達するように該振動型アクチュエータの制御を行う場合の駆動位置(振動体103の検出位置)および位相差と時間との関係を示す。逆方向において検出位置が目標位置に到達した時点における位相差を、逆方向での初期位相差(第2の初期位相差)Pbtとする。PatおよびPbtは、0°および180°とは異なる位相差である。これらの図中の整定時間については後述する。
図12のフローチャートを用いて、フィードバック制御を行いながら初期位相差Pat,Pbtを求めるための処理について説明する。なお、本実施例も参考例1に示したレンズ装置と同様の構成を有するレンズ装置に適用される。このため、参考例1と共通する構成要素には参考例1と同符号を付す。図12の処理は、制御CPU127がコンピュータプログラムである振動型アクチュエータ制御プログラムの一部に従って実行する。
ステップS501では、制御CPU127は、振動型アクチュエータが駆動中か否かを判定する。駆動中である場合にはそのまま本処理を終了する。一方、駆動中である場合には、制御CPU127はステップS502に進み、振動型アクチュエータの駆動方向を判定する。駆動方向が順方向である場合は、制御CPU127はステップS503に進む。一方、駆動方向が順方向ではない(つまりは逆方向である)場合は、制御CPU127はステップS505に進む。
ステップS503とステップS505では、制御CPU127は、検出位置が目標位置に到達したか否かを判定する。この際、単に検出位置が目標位置を最初に通過したことをもって目標位置への到達と判定してもよいが、本実施例では、検出位置が目標位置を通過したときから所定時間である整定時間が経過したことをもって目標位置への到達と判定する。
図10および図11には、検出位置が目標位置を通過したときからの整定時間における検出位置および位相差と時間との関係を示している。検出位置には、目標位置を最初に通過した後に振動型アクチュエータの慣性によってオーバーシュートが生ずる。このため、フィードバック制御において位相差の正負を反転させる等して、検出位置が再度、目標位置に向かい、最終的に目標位置に落ち着くようにする。このように検出位置が最初に目標位置を追加してから最終的に目標位置に落ち着くまでの時間が整定時間である。
制御CPU127は、ステップS503において検出位置が目標位置に到達していないと判定するとこのステップを繰り返し、検出位置が目標位置に到達したと判定するとステップS504に進む。ステップS504では、制御CPU127は、現在(検出位置が目標位置に到達した時点)の位相差を順方向での初期位相差Patとして位相差記憶部122に記憶させる。
また、制御CPU127は、ステップS505において検出位置が目標位置に到達していないと判定するとこのステップを繰り返し、検出位置が目標位置に到達したと判定するとステップS506に進む。
ステップS506では、制御CPU127は、現在の位相差を逆方向での初期位相差Pbtとして位相差記憶部122に記憶させる。
初期位相差Pat,Pbtの記憶後、制御CPU127は、上記制御プログラムに従って振動型アクチュエータを停止状態からフィードバック制御により駆動する。この際、周波数を起動周波数に固定して2相の駆動信号を生成する。そして、制御CPU127(駆動信号生成部121)は、振動型アクチュエータを順方向に駆動する際は位相差記憶部122に記憶された位相差Patを、また逆方向に駆動する際は位相差Pbtをそれぞれ、2相の駆動信号の位相差の初期値(初期位相差)に設定する。その後、2相の駆動信号の位相差を初期位相差PatまたはPbtから変化(増加)させる位相差制御を行う。
なお、図12では振動型アクチュエータの駆動方向ごとに初期位相差を検出する処理について説明したが、図13のフローチャートに示すように該処理を簡略化して、駆動方向を考慮することなく処理位相差を検出してもよい。
ステップS601にて、制御CPU127は、振動型アクチュエータが駆動中であるか否かを判定する。駆動中である場合には本検出処理を終了する。駆動中である場合には、制御CPU127はステップS602に進み、振動型アクチュエータの駆動位置である検出位置が目標位置に到達したか否かを判定する。到達していなければこの処理を繰り返し、到達した場合はステップS603に進む。
ステップS603では、制御CPU127は、制御CPU127は、現在(検出位置が目標位置に到達した時点)の位相差を逆方向での初期位相差Pxtとして位相差記憶部122に記憶させる。この後、制御CPU127は、振動型アクチュエータを停止状態から駆動する際に、2相の駆動信号の周波数を起動周波数に固定するとともに、駆動方向にかかわらず2相の駆動信号の位相差を初期位相差Pxtから変化(増加)させる位相差制御を行う。
このような簡略化した処理は、振動型アクチュエータが同一の駆動方向への駆動を繰り返して行うような場合に適している。撮影装置のオートフォーカスにおけるフォーカスレンズの駆動がその例である。
本実施例によれば、フィードバック制御を停止させることなく振動型アクチュエータの停止状態からの駆動開始に際しての不感帯の影響を駆動方向によらずに小さくすることができる。このため、振動型アクチュエータの駆動開始の遅れや駆動方向による駆動開始時間の差を抑制することができる。すなわち、駆動開始時の制御性を向上させることができる。特に、振動型アクチュエータの位相差と速度との関係に個体差があっても、不感帯の影響による振動型アクチュエータの制御性の劣化を少なくすることができる。また、停止状態から駆動開始までにおける振動体103と摩擦材102との間から駆動音(異音)の発生を低減することも可能である。
なお、本実施例ではレンズ装置において振動型アクチュエータをフィードバック制御により駆動することによって初期位相差を求めるため、レンズ装置が起動した直後では初期位相差が求められていない。このため、起動直後の駆動では、不揮発性メモリに前回の電源OFF前に求められた初期位相差を記憶しておき、その前回の初期位相差から振動型モータの駆動を開始してもよい。
また、本実施例と参考例1または2とを組み合せてもよい。具体的には起動直後にはオープン駆動により参考例1または2で説明した初期位相差PxまたはPa,Pbを求めてこれを記憶する。そして、その後のフィードバック制御により初期位相差Pat,Pbt(またはPxt)が得られたときにはこの初期位相差を用いて駆動を開始するように切り換える。これにより、振動型アクチュエータの個体ばらつきにかかわらず、その制御性を向上することが可能である。
実施例2]
図14のフローチャートには、レンズ装置においてコントラスト検出方式のオートフォーカス(TV−AFともいう)が行われる場合のレンズ(本実施例ではフォーカスレンズとする)105のウォブリング制御の処理を示している。ウォブリング制御は、撮像信号から得られるコントラスト評価値が高くなる方向(合焦方向)を探索するために、レンズ105を微小量ずつ順方向と逆方向に交互に駆動する(つまりはレンズ105の往復駆動を繰り返す)制御である。つまり、振動型アクチュエータの駆動方向の切り替えを繰り返す制御である。
本実施例では、実施例で得られた初期位相差Pat,Pbtを用いてウォブリング制御を行う場合について説明する。ただし、参考例1で得られたPxや参考例2で得られたPa,Pbを用いてもよい。
ステップS701では、制御CPU127は、順方向に対する初期位相差Patを位相差記憶部122から読み出して2相の駆動信号の位相差として設定する。そして、ステップS702にてレンズ105がその停止位置から順方向に所定の微小量だけ移動するまで振動型アクチュエータを同方向に停止状態から駆動するように2相の駆動信号を生成する。この際、2相の駆動信号の周波数は起動周波数に固定し、初期位相差Patからの位相差制御を行う。
次にステップS703では、制御CPU127は、逆方向に対する初期位相差Pbtを位相差記憶部122から読み出して2相の駆動信号の位相差として設定する。そして、ステップS704にてレンズ105がその停止位置から逆方向に上記微小量だけ移動するまで振動型アクチュエータを同方向に停止状態から駆動するように2相の駆動信号を生成する。この際、2相の駆動信号の周波数は上記起動周波数に固定し、初期位相差Pbtからの位相差制御を行う。
次にステップ705では、制御CPU127は、ステップS703およびステップS704でのレンズ105の微小往復駆動中に不図示のフォーカス制御部によってコントラスト評価値が増加する合焦方向が取得されたか否かを判定する。合焦方向が取得された場合は、制御CPU127はステップS706に進み、レンズ105の位置を所定量だけ合焦方向に移動させるように振動型アクチュエータを停止状態から駆動する。このときも、振動型アクチュエータを順方向に駆動する場合は初期位相差Patからの位相差制御を行い、順方向に駆動する場合は初期位相差Pbtからの位相差制御を行う。そして、ステップS701に戻り、再度、レンズ105の微小往復駆動を行う。合焦方向が取得されなかった場合は、本ステップからそのままステップS701に戻る。
こうして、フォーカス制御部が最終的に合焦方向やコントラスト評価値が最大となるレンズ105の位置である合焦位置を確定するまで本処理が繰り返される。
このようなウォブリング制御では、振動型アクチュエータによるレンズ105の駆動と停止をできるだけ短時間で繰り返すことが望ましい。このため、実施例(または参考例1,2)で説明した0°または180°とは異なる初期位相差からの位相差制御を行うことで、駆動開始の遅れや駆動方向による駆動開始時間の差が抑制され、良好なウォブリング制御を行うことができる。
なお、上記各参考例及び実施例では、撮影用のレンズ装置に振動型アクチュエータ制御装置を搭載した場合について説明したが、被駆動部材を振動型アクチュエータにより駆動する他の各種装置にも各参考例及び実施例で説明した位相差制御を適用することができる。
以上説明した各参考例及び実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各参考例及び実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
102 摩擦材
103 振動体
121 駆動信号生成部
122 位相差記憶部
127 制御CPU

Claims (6)

  1. 互いに位相差を有する2相の駆動信号が印加されることにより振動が励起される振動体を有し、前記振動体と該振動体に接触する接触体のうちの一方である移動体を移動させる振動型アクチュエータの駆動を制御する制御装置であって、
    前記移動体の位置を検出して得られる検出位置と目標位置との偏差に基づくフィードバック制御により前記2相の駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    初期位相差を記憶手段に記憶させる制御手段と、を有し、
    前記駆動信号生成手段は、前記移動体を停止状態から移動させる際に、前記2相の駆動信号の位相差を前記初期位相差から変化させ、
    前記制御手段は、前記フィードバック制御により前記検出位置が前記目標位置に到達したとき又は前記検出位置が前記目標位置に到達してから所定時間が経過したときの前記位相差を前記初期位相差として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御手段が前記記憶手段に記憶させる前記初期位相差は、第1の移動方向に移動する前記移動体の速度が減少するように前記位相差を変化させた場合において該速度が0になったときの前記位相差としての第1の初期位相差または前記第1の移動方向とは反対の第2の移動方向に移動する前記移動体の速度が減少するように前記位相差を変化させた場合に該速度が0になったときの前記位相差としての第2の初期位相差であり、
    前記駆動信号生成手段は、前記移動体を前記停止状態から前記第1の移動方向に移動させる際には前記位相差を前記第1の初期位相差から変化させ、前記移動体を前記停止状態から前記第2の移動方向に移動させる際には前記位相差を前記第2の初期位相差から変化させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記駆動信号生成手段は、前記位相差を前記初期位相差から変化させる際に、前記2相の駆動信号の周波数を固定することを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 互いに位相差を有する2相の駆動信号が印加されることにより振動が励起される振動体を有し、前記振動体と該振動体に接触する接触体のうちの一方である移動体を移動させる振動型アクチュエータと、
    請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置とを有することを特徴とする装置。
  5. 前記振動型アクチュエータ制御装置は、前記被駆動部材の往復駆動が繰り返されるように前記振動型アクチュエータの駆動方向の切り替えを繰り返すことを特徴とする請求項に記載の装置。
  6. 互いに位相差を有する2相の駆動信号が印加されることにより振動が励起される振動体を有し、前記振動体と該振動体に接触する接触体のうちの一方である移動体を移動させる振動型アクチュエータの駆動の制御をコンピュータに行わせるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記移動体の位置を検出して得られる検出位置と目標位置との偏差に基づくフィードバック制御により前記2相の駆動信号を生成する駆動ステップと、
    前記移動体を停止状態から移動させるときにおける前記2相の駆動信号の初期位相差を記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
    を実行させ、
    前記駆動ステップでは、前記記憶手段に前記初期位相差が記憶されている場合に、前記移動体を停止状態から移動させるに際して前記2相の駆動信号の位相差を前記初期位相差から変化させ、
    前記記憶ステップでは、前記フィードバック制御により前記検出位置が前記目標位置に到達したとき又は前記検出位置が前記目標位置に到達してから所定時間が経過したときの前記位相差を前記初期位相差として前記記憶手段に記憶させることを特徴とするプログラム。
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