JP4999142B2 - 駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気機械変換素子を用いた駆動制御装置及び駆動制御方法に関する。
従来、圧電素子を用いたアクチュエータが種々提案されている。例えば、カメラのレンズのフォーカス駆動のための圧電素子を用いたアクチュエータも提案されている(下記の特許文献2参照)。かかるアクチュエータでは、所定方向に沿った圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう該圧電素子への駆動パルスの供給を制御して該圧電素子を伸縮させることで、レンズ駆動用の軸部材を上記所定方向に沿って振動させ、該軸部材に摩擦係合したレンズを上記所定方向に沿って微小に移動させるのが一般的である。
ところが、上記のアクチュエータでは、所定方向に沿った圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう該圧電素子を伸縮させることで、軸部材を上記所定方向に沿って振動させ、該軸部材に摩擦係合したレンズを微小に移動させていたため、駆動パルス数に比例した距離だけレンズを移動させることは困難であった。
かかる問題点を踏まえ、下記特許文献1には、レンズのフォーカス駆動の精度を向上させるべく、レンズの移動量を検出し該レンズの移動速度を求め、該レンズの移動速度が予め定められた目標速度となるよう、レンズの駆動のための駆動パルスの供給停止時間を制御する技術が開示されている。
特開平11−356070号公報 特許第2633066号公報
ところで、従来、レンズを所定方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値(例えばコントラスト値)を測定し、該AF評価値が最大となる位置を求め、該位置にレンズを移動させることでレンズの焦点合わせを行う技術が知られている。かかる技術では、AF評価値の測定位置が所定間隔で離間しているため、より精度良く焦点合わせを行うべく、最大値の測定タイミングの直後1回の位置からレンズを逆方向へ戻す動作が行われている。当該戻す動作の戻しパルス数は、AF評価値の最大値とその隣接する前後の測定位置でのAF評価値とから補間演算によって算出されている。
しかしながら、上記の戻す動作における精度向上策については上記特許文献1でも言及されておらず、戻す動作における精度は改善の余地があるといえる。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、レンズの焦点合わせ動作においてAF評価値最大値の検出直後にレンズを戻しパルス数だけ戻す際の精度を向上させることができる駆動制御装置及び駆動制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る駆動制御装置は、所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、所定方向における電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部とを備え、駆動パルス制御部が、所定方向に沿った電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して電気機械変換素子を伸縮させることで、駆動部材を所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合しレンズを含んで構成された被駆動部材を所定方向に沿って移動させる駆動制御装置であって、駆動パルス制御部は、レンズの焦点合わせ動作の開始前に、該焦点合わせ動作での被駆動部材の駆動方向とは逆方向について、規定の移動距離だけ被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定する実駆動パルス数測定手段と、逆方向について、測定で得られた実駆動パルス数と予め定めた基準パルス数とに基づいて、駆動パルス数と被駆動部材の移動距離との関係を補正するための補正係数を算出する補正係数算出手段と、レンズの焦点合わせ動作のために、被駆動部材を駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定するAF評価値測定手段と、測定で得られたAF評価値の最大値と、該最大値が得られた位置の直前1回の測定タイミングで得られたAF評価値と、該最大値が得られた位置の直後1回の測定タイミングで得られたAF評価値とから、補間演算により、被駆動部材を直後1回の位置から逆方向へ戻すべき戻しパルス数を算出する戻しパルス数算出手段と、被駆動部材を逆方向へ戻す際の補正量に対応する予め調整された戻しオフセットパルス数に基づいて、算出された戻しパルス数を補正してオフセット済み戻しパルス数を得る第1補正手段と、補正係数算出手段により算出された補正係数に基づいて、第1補正手段による補正で得られたオフセット済み戻しパルス数を補正して補正後戻しパルス数を得る第2補正手段と、第2補正手段による補正で得られた補正後戻しパルス数に基づいて、被駆動部材を逆方向へ戻すよう駆動パルスの供給を制御する移動制御手段とを含んで構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動制御方法は、所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、所定方向における電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部とを備えた駆動制御装置にて、駆動パルス制御部によって、所定方向に沿った電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して電気機械変換素子を伸縮させることで、駆動部材を所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合しレンズを含んで構成された被駆動部材を所定方向に沿って移動させる駆動制御方法であって、駆動パルス制御部が、レンズの焦点合わせ動作の開始前に、該焦点合わせ動作での被駆動部材の駆動方向とは逆方向について、規定の移動距離だけ被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定する実駆動パルス数測定ステップと、駆動パルス制御部が、逆方向について、測定で得られた実駆動パルス数と予め定めた基準パルス数とに基づいて、駆動パルス数と被駆動部材の移動距離との関係を補正するための補正係数を算出する補正係数算出ステップと、駆動パルス制御部が、レンズの焦点合わせ動作のために、被駆動部材を駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定するAF評価値測定ステップと、駆動パルス制御部が、測定で得られたAF評価値の最大値と、該最大値が得られた位置の直前1回の測定タイミングで得られたAF評価値と、該最大値が得られた位置の直後1回の測定タイミングで得られたAF評価値とから、補間演算により、被駆動部材を直後1回の位置から逆方向へ戻すべき戻しパルス数を算出する戻しパルス数算出ステップと、駆動パルス制御部が、被駆動部材を逆方向へ戻す際の補正量に対応する予め調整された戻しオフセットパルス数に基づいて、算出された戻しパルス数を補正してオフセット済み戻しパルス数を得る第1補正ステップと、補正係数算出ステップにて算出された補正係数に基づいて、第1補正ステップでの補正で得られたオフセット済み戻しパルス数を補正して補正後戻しパルス数を得る第2補正ステップと、第2補正ステップでの補正で得られた補正後戻しパルス数に基づいて、被駆動部材を逆方向へ戻すよう駆動パルスの供給を制御する移動制御ステップとを有することを特徴とする。
なお、上記の「AF評価値」とは、例えば、レンズを介して撮像された画像より得られるコントラスト値のように、レンズの焦点合わせ動作にて用いられる評価値を意味し、該AF評価値が高いほど、ピントの合った度合いが高いと評価される。また、「被駆動部材」は、レンズそのものであってもよいし、レンズと該レンズの支持部材とを含んで構成されたものであってもよい。
上記の本発明に係る駆動制御装置又は駆動制御方法によれば、レンズの焦点合わせ動作の開始前に、駆動パルス制御部が、該焦点合わせ動作での被駆動部材の駆動方向とは逆方向について、規定の移動距離だけ被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定し、該逆方向について、測定で得られた実駆動パルス数と予め定めた基準パルス数とに基づいて、駆動パルス数と被駆動部材の移動距離との関係を補正するための補正係数を算出する。そして、レンズの焦点合わせ動作のために、被駆動部材を駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定していく。ここで、測定で得られたAF評価値の最大値と、該最大値が得られた位置の直前1回の測定タイミングで得られたAF評価値と、該最大値が得られた位置の直後1回の測定タイミングで得られたAF評価値とから、補間演算により、被駆動部材を直後1回の位置から逆方向へ戻すべき戻しパルス数を算出する。
本発明では、さらに、駆動パルス制御部が、被駆動部材を逆方向へ戻す際の補正量に対応する予め調整された戻しオフセットパルス数に基づいて、上記算出された戻しパルス数を補正してオフセット済み戻しパルス数を得て、前述した算出済みの補正係数に基づいて、オフセット済み戻しパルス数を補正して補正後戻しパルス数を得る。そして、かかる補正後戻しパルス数に基づいて、被駆動部材を逆方向へ戻すよう駆動パルスの供給を制御する。
このように、本発明によれば、戻しパルス数に対し、予め調整された戻しオフセットパルス数に基づく補正のみならず、測定で得られた実駆動パルス数と予め定めた基準パルス数とに基づき求めた補正係数に基づく補正をも実施するので、戻し動作の精度を向上させることができる。
本発明によれば、レンズの焦点合わせ動作においてAF評価値最大値の検出直後にレンズを戻しパルス数だけ戻す際の精度を向上させることができる。
以下、図1乃至図5を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
[駆動制御装置の概略構成]
図1には、本発明に係る駆動制御装置20の一例の分解斜視図を示す。図1において、駆動制御装置20は、レンズ21(図2)を内蔵した鏡筒1と、鏡筒1を支持するとともにレンズ21の光軸方向に沿って鏡筒1を案内するガイドバー3とを含んで構成される。鏡筒1の左側の突部1aの孔1bと突部1cの孔1dには鏡筒1を支持するとともに鏡筒1を軸方向移動させる鏡筒支持部材兼駆動棒17が挿入されており、該駆動棒17(以下「駆動棒」と略記する)は駆動棒支持部材13に形成された第1の直立部13aの孔13b及び第2の直立部13cの孔13dに軸方向移動可能に挿入されている。また、駆動棒17は該駆動棒支持部材13の第2の直立部13cよりも更に後方に突出しており、該駆動棒の後端は該駆動棒支持部材13の第3の直立部13eに後端を固着された圧電素子12の前端に固定されている。
鏡筒1の突部1a及び1cの下面には鉛直なネジ孔が形成され、それぞれのネジ孔の位置と一致するバカ孔14a及び14bを両端に有した長方形の板バネ14がビス15及び16によって突部1a及び1cの下面に駆動棒17と平行に取付けられている。板バネ14の中央には上向きに突出した屈曲部14cが形成され、この屈曲部14cは突部1aと1cとの中間位置において駆動棒17の下面に圧接されている。このため突部1aの孔1b及び突部1cの孔1dのそれぞれの中で駆動棒17が上の方へ片寄せされ、孔1b及び1dのそれぞれの上側の内周面に駆動棒17の上側の外周面が板バネ14の弾発力により圧接されている。従って、孔1b及び1dと駆動棒17との摩擦力及び屈曲部14cと駆動棒17の摩擦力以下の軸方向力が駆動棒17に加えられた時には鏡筒1と駆動棒17とは一体となって動くが、該摩擦力以上の軸方向力が駆動棒17に加わった時には駆動棒17のみが軸方向に移動可能となる。なお、w1及びw2は圧電素子12に給電するためのリード線である。
次に、駆動棒17と鏡筒1を摩擦係合する板バネ14の作用について説明する。摩擦力を安定して発生させ、板バネ14による弾性力が鏡筒1の変位方向に作用しないようにするために板バネ14の弾性力は駆動棒17に略垂直に加わるようになされている。更に圧電素子12の伸縮により、板バネ14が圧電素子12の伸縮方向に弾性変形すると駆動棒17と鏡筒1との摩擦力が変化し、更に鏡筒1の変位方向に弾性力が作用し、鏡筒1の変位が不安定になる。これを防ぐため、板バネ14は圧電素子12の伸縮方向と平行な平面部を有し、この方向には大きな剛性を有するようになされている。
[駆動制御装置の機能的構成]
図2には駆動制御装置20に関する機能ブロック図を示す。図2に示すように、駆動制御装置20は、図1の鏡筒1に内蔵されたレンズ21と、レンズ21を介して画像を撮像する撮像素子22と、撮像素子22による撮像で得られた画像データに対し所定の画像処理を行い当該画像処理後の画像データを後述のAF評価値測定手段34へ出力する画像処理手段23と、レンズ21の位置を光軸方向に沿って調整するための駆動棒17と、駆動棒17に連結され該駆動棒17を光軸方向に沿って移動させる作用を持つ圧電素子12と、圧電素子12への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部30とを備えている。このうち駆動パルス制御部30は、光軸方向に沿った圧電素子12の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して圧電素子12を伸縮させることで、駆動棒17を光軸方向に沿って振動させ、駆動棒17に摩擦係合した鏡筒1(及び内蔵されたレンズ21)を、光軸方向に沿って被写体に近づく方向(以下「N方向」という)及び被写体から遠ざかる方向(以下「INF方向」という)に移動させる。
また、駆動パルス制御部30は、従来より知られたフォトインタラプタ(不図示)を備え該フォトインタラプタからの出力信号(以下「PI出力」という。)に基づいてレンズ21の位置を検出するポジションセンサ32を備えている。PI出力は、一例として図3に示すようにH区間であるA領域、D領域と、L区間であるB領域、C領域とを含んだグラフで表される。ポジションセンサ32は、レンズ21の焦点合わせ動作の開始前に、N方向及びINF方向のそれぞれについて、図3のA領域に相当するパルス数(規定の距離だけレンズ21を実際に移動させるに要したパルス数、以下「実駆動パルス数」という)を測定する実駆動パルス数測定手段としての機能を有する。
その他、駆動パルス制御部30は、駆動パルスを圧電素子12へ供給する移動制御手段31と、後述の補正係数算出のための基準パルス数などのさまざまな規定値を記憶したEEPROM36と、N方向及びINF方向のそれぞれについて、実駆動パルス数と予め定めた基準パルス数とに基づいて、駆動パルス数とレンズ21の移動距離との関係を補正するための補正係数を算出する補正係数算出手段33と、レンズ21の焦点合わせ動作のために、レンズ21を所定の駆動方向(ここでは図3のN方向)に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、レンズ21を介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値(ここではコントラスト値)を測定するAF評価値測定手段34と、測定で得られたコントラスト値の最大値と、該最大値が得られた位置の直前1回の測定タイミングで得られたコントラスト値と、該最大値が得られた位置の直後1回の測定タイミングで得られたコントラスト値の計3つのコントラスト値から、周知の補間演算によって、レンズ21の戻しパルス数(即ち、レンズ21を、コントラスト値最大値が得られた位置の直後1回の位置から、駆動方向と逆方向(図3のINF方向)へ戻すべき戻しパルス数)を算出する戻しパルス数算出手段35と、戻しパルス数に関する補正量としての予め調整された戻しオフセットパルス数に基づいて、上記算出された戻しパルス数を補正してオフセット済み戻しパルス数を得る第1補正手段37と、補正係数算出手段33により算出された補正係数に基づいて、オフセット済み戻しパルス数を補正して補正後戻しパルス数を得る第2補正手段38とをさらに備える。もちろん、移動制御手段31は、第2補正手段38による補正で得られた補正後戻しパルス数に基づいて、レンズ21をINF方向へ戻すよう駆動パルスの供給を制御する。
[駆動制御装置における処理動作]
次に、駆動制御装置20における処理動作を説明する。図4には基本の処理動作を示す。この図4に示すように、まずはステップS1にて、ポジションセンサ32が、レンズ21の焦点合わせ動作の開始前に、N方向及びINF方向のそれぞれについて、図3のA領域に相当する実駆動パルス数を測定する。つまり、ポジションセンサ32が、図3のA領域について最初にN方向の実駆動パルス数を測定し、次にA領域についてINF方向の実駆動パルス数を測定する。
具体的には、図3に示すように、当該時点のポジションセンサ32の被測定位置がPI出力におけるA領域内に相当する場合、駆動パルス制御部30は、レンズ21をN方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ32によりPI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からC領域への切替り)を検出したら、その立ち下がり位置から所定パルス(例えば10パルス)だけ駆動パルスを供給した時点で供給を停止する。その後、駆動パルス制御部30は、レンズ21をINF方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ32によりPI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からB領域への切替り)を検出したら、その立ち下がり位置から所定パルス(例えば10パルス)だけ駆動パルスを供給した時点で供給を停止する。次に、駆動パルス制御部30はレンズ21をN方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ32は、PI出力におけるLからHへの立ち上がり(B領域からA領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを開始し、その後、PI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からC領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを終了する。このようにしてN方向の実駆動パルス数P1が測定される。同様に、駆動パルス制御部30がレンズ21をINF方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始した後、ポジションセンサ32は、PI出力におけるLからHへの立ち上がり(C領域からA領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを開始し、その後、PI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からB領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを終了する。このようにしてINF方向の実駆動パルス数P1INFが測定される。
図4において次のステップS2では、補正係数算出手段33が、常温正姿勢で予め求められたN方向基準パルス数P2とINF方向基準パルス数P2INFとをEEPROM36から読み出し、次のステップS3では、補正係数算出手段33は、以下の式(1)、(2)に基づきN方向の駆動パルス数に関する補正係数KとINF方向の駆動パルス数に関する補正係数KINFとを算出し、得られた補正係数K、KINFを図示しないRAMに記憶する。
=P1/P2 ・・・(1)
INF=P1INF/P2INF ・・・(2)
次のステップS4では、図5に示す戻しパルス数算出処理が実行される。まず、図5のステップS41にてAF評価値測定手段34は、レンズ21の焦点合わせ動作の初期設定を行う。例えば、コントラスト値を「0」に初期設定する。そして、次のステップS42では、AF評価値測定手段34は、移動制御手段31によって所定パルス数の駆動パルスを圧電素子12に供給することでレンズ21を駆動する。駆動後、ステップS43においてAF評価値測定手段34は、レンズ21を介して撮像された画像より得られるコントラスト値を測定し、そのコントラスト値をRAMに一時記憶する。
次のステップS44ではAF評価値測定手段34は、今回測定されたコントラスト値が直前のコントラスト値よりも大きいか否かを判定する。最初、コントラスト値は「0」に初期設定されているため、ステップS44では肯定判定され、ステップS42へ戻る。以後、ステップS44でコントラスト値が直前のコントラスト値よりも大きくないと判定されるまで、ステップS42の処理とステップS43の処理とが繰り返される。
通常は、レンズ21が焦点位置に近づくにつれて、測定されるコントラスト値は徐々に増加するので、レンズ21が焦点位置を通過するまでは、ステップS44では肯定判定されステップS42の処理とステップS43の処理とが繰り返される。その後、レンズ21が焦点位置を通過すると、測定されるコントラスト値は直前のコントラスト値よりも低下するので、ステップS44でコントラスト値が直前のコントラスト値よりも大きくないと判定され、ステップS45へ進む。なお、この時点で、コントラスト値の最大値と、該最大値の直前1回のコントラスト値と、該最大値の直後1回のコントラスト値とが得られる。
次のステップS45では、戻しパルス数算出手段35は、上記得られたコントラスト値の最大値と、該最大値の直前1回のコントラスト値と、該最大値の直後1回のコントラスト値の計3つのコントラスト値から、周知の補間演算によって、レンズ21の戻しパルス数P3を算出する。この戻しパルス数P3は、レンズ21を、コントラスト値最大値が得られた位置の直後1回の位置から図3のINF方向へ戻すべき戻しパルス数である。以上のような図5の処理によって、戻しパルス数P3が算出される。
図4に戻って次のステップS5では、第1補正手段37は、戻しパルス数P3に関する補正量である予め調整された戻しオフセットパルス数ΔPの情報をEEPROM36から読み出し、次のステップS6で、以下の式(3)に基づき、戻しオフセットパルス数ΔPによって戻しパルス数P3を補正してオフセット済み戻しパルス数P4を得る。
P4=P3+ΔP ・・・(3)
次のステップS7では第2補正手段38が、前述したステップS3でRAMに一時記憶したINF方向の駆動パルス数に関する補正係数KINFをRAMから読み出し、次のステップS8で、以下の式(4)に基づき、補正係数KINFによってオフセット済み戻しパルス数P4を補正して補正後戻しパルス数P5を得る。
P5=P4×KINF ・・・(4)
次のステップS9では移動制御手段31は、上記得られた補正後戻しパルス数P5の駆動パルスを圧電素子12に供給することでレンズ21の戻し動作を行う。
このように駆動制御装置20では、戻しパルス数に対し、予め調整された戻しオフセットパルス数に基づく補正のみならず、測定で得られた実駆動パルス数と予め定めた基準パルス数とに基づき求めた補正係数に基づく補正をも実施するので、戻し動作の精度をさらに向上させることができる。
なお、図4のステップS1が本発明に係る実駆動パルス数測定ステップに相当し、ステップS2〜S3が補正係数算出ステップに相当する。図5のステップS42〜S44がAF評価値測定ステップに相当し、ステップS45が戻しパルス数算出ステップに相当する。図4のステップS5〜S6が第1補正ステップに相当し、ステップS7〜S8が第2補正ステップに相当し、ステップS9が移動制御ステップに相当する。
本発明に係る駆動制御装置の一例を示す分解斜視図である。 駆動制御装置に関する機能ブロック図である。 ポジションセンサに含まれるフォトインタラプタからの出力信号を示すグラフである。 駆動制御装置における基本の処理動作を示す流れ図である。 戻しパルス数算出処理を示す流れ図である。
符号の説明
1…鏡筒、3…ガイドバー、12…圧電素子、13…駆動棒支持部材、14…板バネ、15…ビス、17…駆動棒、20…駆動制御装置、21…レンズ、30…駆動パルス制御部、31…移動制御手段、32…ポジションセンサ、33…補正係数算出手段、34…AF評価値測定手段、35…戻しパルス数算出手段、36…EEPROM、37…第1補正手段、38…第2補正手段。

Claims (2)

  1. 所定方向に沿って伸縮する圧電素子と、
    前記所定方向における前記圧電素子の一端に固定された駆動部材と、
    前記圧電素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、
    を備え、
    前記駆動パルス制御部が、前記所定方向に沿った前記圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう前記駆動パルスの供給を制御して前記圧電素子を伸縮させることで、前記駆動部材を前記所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合しレンズを含んで構成された被駆動部材を前記所定方向に沿って移動させる駆動制御装置であって、
    前記駆動パルス制御部は、
    前記レンズの焦点合わせ動作の開始前に、該焦点合わせ動作での前記被駆動部材の駆動方向とは逆方向について、規定の移動距離だけ前記被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定する実駆動パルス数測定手段と、
    前記逆方向について、測定で得られた実駆動パルス数と常温正姿勢で予め求めた基準パルス数とに基づいて、前記駆動パルス数と前記被駆動部材の移動距離との関係を補正するための補正係数を算出する補正係数算出手段と、
    前記レンズの焦点合わせ動作のために、前記被駆動部材を前記駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定するAF評価値測定手段と、
    測定で得られたAF評価値の最大値と、該最大値が得られた位置の直前1回の測定タイミングで得られたAF評価値と、該最大値が得られた位置の直後1回の測定タイミングで得られたAF評価値とから、補間演算により、前記被駆動部材を前記直後1回の位置から前記逆方向へ戻すべき戻しパルス数を算出する戻しパルス数算出手段と、
    前記被駆動部材を逆方向へ戻す際の補正量に対応する予め調整された戻しオフセットパルス数を、前記算出された戻しパルス数に加算してオフセット済み戻しパルス数を得る第1補正手段と、
    前記補正係数算出手段により算出された補正係数を、前記第1補正手段による補正で得られたオフセット済み戻しパルス数に乗算して補正後戻しパルス数を得る第2補正手段と、
    前記第2補正手段による補正で得られた補正後戻しパルス数に基づいて、前記被駆動部材を逆方向へ戻すよう前記駆動パルスの供給を制御する移動制御手段と、
    を含んで構成される駆動制御装置。
  2. 所定方向に沿って伸縮する圧電素子と、
    前記所定方向における前記圧電素子の一端に固定された駆動部材と、
    前記圧電素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、
    を備えた駆動制御装置にて、
    前記駆動パルス制御部によって、前記所定方向に沿った前記圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう前記駆動パルスの供給を制御して前記圧電素子を伸縮させることで、前記駆動部材を前記所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合しレンズを含んで構成された被駆動部材を前記所定方向に沿って移動させる駆動制御方法であって、
    前記駆動パルス制御部が、前記レンズの焦点合わせ動作の開始前に、該焦点合わせ動作での前記被駆動部材の駆動方向とは逆方向について、規定の移動距離だけ前記被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定する実駆動パルス数測定ステップと、
    前記駆動パルス制御部が、前記逆方向について、測定で得られた実駆動パルス数と常温正姿勢で予め求めた基準パルス数とに基づいて、前記駆動パルス数と前記被駆動部材の移動距離との関係を補正するための補正係数を算出する補正係数算出ステップと
    前記駆動パルス制御部が、前記レンズの焦点合わせ動作のために、前記被駆動部材を前記駆動方向に所定駆動パルス数ずつ移動させながら、その都度、該レンズを介して撮像された画像より得られる所定のAF評価値を測定するAF評価値測定ステップと、
    前記駆動パルス制御部が、測定で得られたAF評価値の最大値と、該最大値が得られた位置の直前1回の測定タイミングで得られたAF評価値と、該最大値が得られた位置の直後1回の測定タイミングで得られたAF評価値とから、補間演算により、前記被駆動部材を前記直後1回の位置から前記逆方向へ戻すべき戻しパルス数を算出する戻しパルス数算出ステップと、
    前記駆動パルス制御部が、前記被駆動部材を逆方向へ戻す際の補正量に対応する予め調整された戻しオフセットパルス数前記算出された戻しパルス数に加算してオフセット済み戻しパルス数を得る第1補正ステップと、
    前記補正係数算出ステップにて算出された補正係数前記第1補正ステップでの補正で得られたオフセット済み戻しパルス数に乗算して補正後戻しパルス数を得る第2補正ステップと、
    前記第2補正ステップでの補正で得られた補正後戻しパルス数に基づいて、前記被駆動部材を逆方向へ戻すよう前記駆動パルスの供給を制御する移動制御ステップと、
    を有する駆動制御方法。
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