JPH0821947A - レンズ駆動装置 - Google Patents
レンズ駆動装置Info
- Publication number
- JPH0821947A JPH0821947A JP17974294A JP17974294A JPH0821947A JP H0821947 A JPH0821947 A JP H0821947A JP 17974294 A JP17974294 A JP 17974294A JP 17974294 A JP17974294 A JP 17974294A JP H0821947 A JPH0821947 A JP H0821947A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- lens group
- focal length
- zoom
- driving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焦点距離に応じてフオ−カス時のフロ−テイ
ング比を変更できるレンズ駆動装置を提供する。 【構成】 ズ−ムレンズは第1レンズ群L1 、第2レン
ズ群L2 、第3レンズ群L3 、及び第4レンズ群L4 か
ら構成される。それぞれのレンズ群には通常のズ−ムカ
ムによる駆動機構が設けられ、このほか第1レンズ群L
1 及び第2レンズ群L2 には、圧電素子で駆動される駆
動軸とこれに摩擦結合する部材からなるレンズアクチユ
エ−タ42、52が併設されている。ズ−ムカムによる
それぞれのレンズ群の移動のほか、第1レンズ群L1 、
第2レンズ群L2 はレンズアクチユエ−タ42、52に
よる微細な移動が可能で、複数のレンズ群に対して複雑
なフロ−テイング移動を行い、設定される焦点距離に対
して無限遠から最近接位置まで収差の少ない良好な描画
性能を実現することができる。
ング比を変更できるレンズ駆動装置を提供する。 【構成】 ズ−ムレンズは第1レンズ群L1 、第2レン
ズ群L2 、第3レンズ群L3 、及び第4レンズ群L4 か
ら構成される。それぞれのレンズ群には通常のズ−ムカ
ムによる駆動機構が設けられ、このほか第1レンズ群L
1 及び第2レンズ群L2 には、圧電素子で駆動される駆
動軸とこれに摩擦結合する部材からなるレンズアクチユ
エ−タ42、52が併設されている。ズ−ムカムによる
それぞれのレンズ群の移動のほか、第1レンズ群L1 、
第2レンズ群L2 はレンズアクチユエ−タ42、52に
よる微細な移動が可能で、複数のレンズ群に対して複雑
なフロ−テイング移動を行い、設定される焦点距離に対
して無限遠から最近接位置まで収差の少ない良好な描画
性能を実現することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レンズを構成する複
数のレンズ部材の位置を個別に制御することができる電
気−機械変換素子を使用したレンズ駆動装置に関する。
数のレンズ部材の位置を個別に制御することができる電
気−機械変換素子を使用したレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ等の撮影レンズの焦点調節におい
ては、レンズ全体を繰出して焦点合わせを行う全体繰出
し方式、撮影レンズを構成する一部のレンズ群だけを繰
出して焦点合わせを行うインナ−フオ−カス方式などの
手段がある。インナ−フオ−カス方式はレンズ群の繰出
し量が少ないため、最近はこの焦点調節方式が盛んに利
用されるようになつてきた。
ては、レンズ全体を繰出して焦点合わせを行う全体繰出
し方式、撮影レンズを構成する一部のレンズ群だけを繰
出して焦点合わせを行うインナ−フオ−カス方式などの
手段がある。インナ−フオ−カス方式はレンズ群の繰出
し量が少ないため、最近はこの焦点調節方式が盛んに利
用されるようになつてきた。
【0003】インナ−フオ−カス方式では、焦点調節に
よる収差の発生を防止するため、撮影レンズを構成する
複数のレンズ群のうち2以上のレンズ群をそれぞれ別々
の所定の軌跡に沿つて移動させる、フロ−テイング方式
と呼ばれるフオ−カス方式を採用するものがある。撮影
レンズを構成する複数のレンズ群をそれぞれ別々の所定
の軌跡に沿つて移動させるには、従来からカム筒に所定
の移動軌跡のカム溝を設け、レンズ保持枠のピンをこの
カム溝により案内するカム機構が採用されてきた。しか
しながら、上記したカム機構によりレンズ群を移動させ
る構成では、通常、全焦点距離にわたつていわゆるフロ
−テイング比は一定であり、焦点距離に応じてフロ−テ
イング比を変更することは構成が複雑となり、実施が困
難であつた。
よる収差の発生を防止するため、撮影レンズを構成する
複数のレンズ群のうち2以上のレンズ群をそれぞれ別々
の所定の軌跡に沿つて移動させる、フロ−テイング方式
と呼ばれるフオ−カス方式を採用するものがある。撮影
レンズを構成する複数のレンズ群をそれぞれ別々の所定
の軌跡に沿つて移動させるには、従来からカム筒に所定
の移動軌跡のカム溝を設け、レンズ保持枠のピンをこの
カム溝により案内するカム機構が採用されてきた。しか
しながら、上記したカム機構によりレンズ群を移動させ
る構成では、通常、全焦点距離にわたつていわゆるフロ
−テイング比は一定であり、焦点距離に応じてフロ−テ
イング比を変更することは構成が複雑となり、実施が困
難であつた。
【0004】一方、光学性能の面からは、コンパクト化
や最短撮影距離の短縮化などに伴い、フオ−カシング
時、近接域での性能確保にフロ−テイングは有効な手段
である。そして、ズ−ムレンズで、ズ−ミング操作によ
りフロ−テイング比が変われば、さらに性能向上が見込
める。
や最短撮影距離の短縮化などに伴い、フオ−カシング
時、近接域での性能確保にフロ−テイングは有効な手段
である。そして、ズ−ムレンズで、ズ−ミング操作によ
りフロ−テイング比が変われば、さらに性能向上が見込
める。
【0005】このため、レンズを構成する複数のレンズ
群にそれぞれ独立した駆動機構を設け、複数のレンズ群
を個別に制御して複雑なフロ−テイング移動をさせるも
のが提案されている。
群にそれぞれ独立した駆動機構を設け、複数のレンズ群
を個別に制御して複雑なフロ−テイング移動をさせるも
のが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した複数のレンズ
群にそれぞれ独立した駆動機構を設けて個別に制御する
構成では、レンズ群の移動速度の比であるフロ−テイン
グ比が設定焦点距離に応じて変化し、制御が複雑になつ
てしまう。この発明はレンズを構成する複数のレンズ群
の移動制御が簡単で、しかも複数のフロ−テイング比を
設定可能であり、ズ−ミング操作中にフロ−テイング比
の切り換えによつてもピントずれの生じないように制御
できるレンズ駆動装置を提供することにある。なお、こ
の発明では、レンズを構成する複数のレンズ群をレンズ
部材と呼ぶ場合がある。
群にそれぞれ独立した駆動機構を設けて個別に制御する
構成では、レンズ群の移動速度の比であるフロ−テイン
グ比が設定焦点距離に応じて変化し、制御が複雑になつ
てしまう。この発明はレンズを構成する複数のレンズ群
の移動制御が簡単で、しかも複数のフロ−テイング比を
設定可能であり、ズ−ミング操作中にフロ−テイング比
の切り換えによつてもピントずれの生じないように制御
できるレンズ駆動装置を提供することにある。なお、こ
の発明では、レンズを構成する複数のレンズ群をレンズ
部材と呼ぶ場合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、レンズを構成する複数のレンズ部材と、
電気−機械変換素子と、前記電気−機械変換素子に結合
して電気−機械変換素子と共に変位する駆動部材と、前
記レンズ部材に固着結合され且つ前記駆動部材に摩擦結
合した被駆動部材とから構成される複数のレンズ部材に
対応する複数の駆動機構と、レンズに設定される焦点距
離情報に基づいて前記複数の駆動機構を駆動して前記複
数のレンズ部材をそれぞれ所定の位置に移動する制御手
段とを備えたレンズ駆動装置において、前記複数のレン
ズ部材には、設定される焦点距離に応じて少なくとも2
以上の異なる移動比で移動する複数の焦点距離ゾ−ン
と、前記移動比の異なる2つの焦点距離ゾ−ンの中間に
中間焦点距離ゾ−ンが設定され、前記制御手段は、移動
比が設定されている焦点距離ゾ−ンでは設定された移動
比でレンズ部材を駆動し、前記中間焦点距離ゾ−ンでは
焦点距離に応じて決定される移動比でレンズ部材を駆動
することを特徴とする。
決するもので、レンズを構成する複数のレンズ部材と、
電気−機械変換素子と、前記電気−機械変換素子に結合
して電気−機械変換素子と共に変位する駆動部材と、前
記レンズ部材に固着結合され且つ前記駆動部材に摩擦結
合した被駆動部材とから構成される複数のレンズ部材に
対応する複数の駆動機構と、レンズに設定される焦点距
離情報に基づいて前記複数の駆動機構を駆動して前記複
数のレンズ部材をそれぞれ所定の位置に移動する制御手
段とを備えたレンズ駆動装置において、前記複数のレン
ズ部材には、設定される焦点距離に応じて少なくとも2
以上の異なる移動比で移動する複数の焦点距離ゾ−ン
と、前記移動比の異なる2つの焦点距離ゾ−ンの中間に
中間焦点距離ゾ−ンが設定され、前記制御手段は、移動
比が設定されている焦点距離ゾ−ンでは設定された移動
比でレンズ部材を駆動し、前記中間焦点距離ゾ−ンでは
焦点距離に応じて決定される移動比でレンズ部材を駆動
することを特徴とする。
【0008】
【作用】フオ−カシングに際し、複数のレンズ部材に
は、設定される焦点距離に応じて少なくとも2以上の異
なる移動比で移動する複数の焦点距離ゾ−ンと、前記移
動比の異なる2つの焦点距離ゾ−ンの中間に中間焦点距
離ゾ−ンが設定される。制御手段は、移動比が設定され
ている焦点距離ゾ−ンでは設定された移動比でレンズ部
材を駆動し、前記中間焦点距離ゾ−ンでは設定された焦
点距離に応じて決定される移動比でレンズ部材を駆動す
る。これにより、複数のレンズ群の移動制御が容易にな
り、ズ−ミング操作中にフロ−テイング比の切り換えに
よつてもピントずれが生じないように制御することがで
きる。
は、設定される焦点距離に応じて少なくとも2以上の異
なる移動比で移動する複数の焦点距離ゾ−ンと、前記移
動比の異なる2つの焦点距離ゾ−ンの中間に中間焦点距
離ゾ−ンが設定される。制御手段は、移動比が設定され
ている焦点距離ゾ−ンでは設定された移動比でレンズ部
材を駆動し、前記中間焦点距離ゾ−ンでは設定された焦
点距離に応じて決定される移動比でレンズ部材を駆動す
る。これにより、複数のレンズ群の移動制御が容易にな
り、ズ−ミング操作中にフロ−テイング比の切り換えに
よつてもピントずれが生じないように制御することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
【0010】[レンズの全体構成]図1は、この発明を
適用したズ−ムレンズの断面図である。図において、1
1はズ−ムレンズの外筒、12はズ−ムレンズをカメラ
本体へ取り付けるマウント部、13は外筒11上で回転
するズ−ム操作環で、この実施例ではパワ−ズ−ム機構
を採用しているので、ズ−ム機構の駆動量を入力する操
作環である。また、14はズ−ム操作環13の抜け止め
リングである。
適用したズ−ムレンズの断面図である。図において、1
1はズ−ムレンズの外筒、12はズ−ムレンズをカメラ
本体へ取り付けるマウント部、13は外筒11上で回転
するズ−ム操作環で、この実施例ではパワ−ズ−ム機構
を採用しているので、ズ−ム機構の駆動量を入力する操
作環である。また、14はズ−ム操作環13の抜け止め
リングである。
【0011】外筒11の内部には、外筒11に固定され
た固定内筒21が配置され、固定内筒21の外側にはズ
−ムカム環22が嵌挿されている。ズ−ムカム環22の
内面の円周方向に形成された突起22mは、固定内筒2
1に形成された溝21mと係合しており、ズ−ムカム環
22は光軸方向には移動しないが回転自在に支持されて
いる。また、ズ−ムカム環22はその一端に設けた駆動
ギア23、ピニオン24からなる駆動機構を介してズ−
ムモ−タ25に結合し、ズ−ムモ−タ25により回転駆
動される。
た固定内筒21が配置され、固定内筒21の外側にはズ
−ムカム環22が嵌挿されている。ズ−ムカム環22の
内面の円周方向に形成された突起22mは、固定内筒2
1に形成された溝21mと係合しており、ズ−ムカム環
22は光軸方向には移動しないが回転自在に支持されて
いる。また、ズ−ムカム環22はその一端に設けた駆動
ギア23、ピニオン24からなる駆動機構を介してズ−
ムモ−タ25に結合し、ズ−ムモ−タ25により回転駆
動される。
【0012】ズ−ムレンズは第1レンズ群L1 、第2レ
ンズ群L2 、第3レンズ群L3 、及び第4レンズ群L4
から構成される。第1レンズ群L1 は第1レンズ群保持
枠31に、第2レンズ群L2 は第2レンズ群保持枠32
に、第3レンズ群L3 は第3レンズ群保持枠33に、第
4レンズ群L4 は第4レンズ群保持枠34に、それぞれ
保持されている。
ンズ群L2 、第3レンズ群L3 、及び第4レンズ群L4
から構成される。第1レンズ群L1 は第1レンズ群保持
枠31に、第2レンズ群L2 は第2レンズ群保持枠32
に、第3レンズ群L3 は第3レンズ群保持枠33に、第
4レンズ群L4 は第4レンズ群保持枠34に、それぞれ
保持されている。
【0013】第1レンズ群移動枠41にはレンズアクチ
ユエ−タ42が一体的に設けられており、第1レンズ群
保持枠31はレンズアクチユエ−タ42を介して第1レ
ンズ群移動枠41に、光軸方向に移動自在に保持されて
いる。また、第2レンズ群移動枠51にはレンズアクチ
ユエ−タ52が一体的に設けられており、第2レンズ群
保持枠32はレンズアクチユエ−タ52を介して第2レ
ンズ群移動枠51に、光軸方向に移動自在に保持されて
いる。レンズアクチユエ−タの構成の詳細については後
で説明する。
ユエ−タ42が一体的に設けられており、第1レンズ群
保持枠31はレンズアクチユエ−タ42を介して第1レ
ンズ群移動枠41に、光軸方向に移動自在に保持されて
いる。また、第2レンズ群移動枠51にはレンズアクチ
ユエ−タ52が一体的に設けられており、第2レンズ群
保持枠32はレンズアクチユエ−タ52を介して第2レ
ンズ群移動枠51に、光軸方向に移動自在に保持されて
いる。レンズアクチユエ−タの構成の詳細については後
で説明する。
【0014】外筒11の内面には、第1レンズ群移動枠
41の回転を規制する有底の直進溝11aが形成され、
第1レンズ群移動枠41には直進溝11aに係合するピ
ン41pが植えられている。一方、固定内筒21の外側
に回転自在に嵌挿されているズ−ムカム環22にはカム
溝22aが形成されており、第1レンズ群移動枠41に
はカム溝22aに係合するピン41qが植えられてい
る。この構成により、ズ−ムカム環22が回転すると第
1レンズ群移動枠41はズ−ムカム環22のカム溝22
aと外筒11の直進溝11aに規制されながら光軸方向
に移動する。
41の回転を規制する有底の直進溝11aが形成され、
第1レンズ群移動枠41には直進溝11aに係合するピ
ン41pが植えられている。一方、固定内筒21の外側
に回転自在に嵌挿されているズ−ムカム環22にはカム
溝22aが形成されており、第1レンズ群移動枠41に
はカム溝22aに係合するピン41qが植えられてい
る。この構成により、ズ−ムカム環22が回転すると第
1レンズ群移動枠41はズ−ムカム環22のカム溝22
aと外筒11の直進溝11aに規制されながら光軸方向
に移動する。
【0015】外筒11の内面の直進溝11a、ズ−ムカ
ム環22のカム溝22aと、第1レンズ群移動枠41の
ピン41p、ピン41qは、それぞれ円周方向に3か所
形成される。これにより、第1レンズ群移動枠41は外
筒11に対して正確な位置に設定される。
ム環22のカム溝22aと、第1レンズ群移動枠41の
ピン41p、ピン41qは、それぞれ円周方向に3か所
形成される。これにより、第1レンズ群移動枠41は外
筒11に対して正確な位置に設定される。
【0016】固定内筒21には、第2レンズ群移動枠5
1の回転を規制する直進溝21bが形成され、一方、固
定内筒21の外側に回転自在に嵌挿されているズ−ムカ
ム環22にはカム溝22bが形成されている。そして、
第2レンズ群移動枠51に植えられたピン51pは、直
進溝21bとカム溝22bとの交点を貫通しているの
で、ズ−ムカム環22が回転すると第2レンズ群移動枠
51は第1レンズ群と同様に、カム溝22bと直進溝2
1aに規制されながら光軸方向に移動する。
1の回転を規制する直進溝21bが形成され、一方、固
定内筒21の外側に回転自在に嵌挿されているズ−ムカ
ム環22にはカム溝22bが形成されている。そして、
第2レンズ群移動枠51に植えられたピン51pは、直
進溝21bとカム溝22bとの交点を貫通しているの
で、ズ−ムカム環22が回転すると第2レンズ群移動枠
51は第1レンズ群と同様に、カム溝22bと直進溝2
1aに規制されながら光軸方向に移動する。
【0017】さらに固定内筒21には、第3レンズ群保
持枠33の回転を規制する直進溝21cが形成され、一
方、固定内筒21の外側に回転自在に嵌挿されているズ
−ムカム環22にはカム溝22cが形成されている。そ
して、第3レンズ群保持枠33に植えられたピン33p
は、直進溝21cとカム溝22cとの交点を貫通してい
るので、ズ−ムカム環22が回転すると第3レンズ群保
持枠33はカム溝22cと直進溝21bに規制されなが
ら光軸方向に移動する。
持枠33の回転を規制する直進溝21cが形成され、一
方、固定内筒21の外側に回転自在に嵌挿されているズ
−ムカム環22にはカム溝22cが形成されている。そ
して、第3レンズ群保持枠33に植えられたピン33p
は、直進溝21cとカム溝22cとの交点を貫通してい
るので、ズ−ムカム環22が回転すると第3レンズ群保
持枠33はカム溝22cと直進溝21bに規制されなが
ら光軸方向に移動する。
【0018】第3レンズ群保持枠33には、その外側に
第4レンズ群用のズ−ムカム環61が嵌挿されている。
ズ−ムカム環61の内面の円周方向に形成された突起6
1mは、第3レンズ群保持枠33外面に形成された溝3
3mと係合しており、ズ−ムカム環61は第3レンズ群
保持枠33に対して光軸方向には移動しないが回転自在
に支持されている。
第4レンズ群用のズ−ムカム環61が嵌挿されている。
ズ−ムカム環61の内面の円周方向に形成された突起6
1mは、第3レンズ群保持枠33外面に形成された溝3
3mと係合しており、ズ−ムカム環61は第3レンズ群
保持枠33に対して光軸方向には移動しないが回転自在
に支持されている。
【0019】固定内筒21には、ズ−ムカム環61を回
転させるカム溝21dが形成されており、ズ−ムカム環
61にはカム溝21dに係合するピン61pが植えられ
ている。今、ズ−ムカム環22の回転により第3レンズ
群保持枠33が直進溝21cに案内されて光軸方向に直
進移動すると、第3レンズ群保持枠33に回転自在に支
持されているズ−ムカム環61も光軸方向に移動する
が、このとき固定内筒21のカム溝21dにピン61p
が係合しているので、ズ−ムカム環61は固定内筒21
のカム溝21dと直進溝21cに規制され、回転しなが
ら光軸方向に移動する。
転させるカム溝21dが形成されており、ズ−ムカム環
61にはカム溝21dに係合するピン61pが植えられ
ている。今、ズ−ムカム環22の回転により第3レンズ
群保持枠33が直進溝21cに案内されて光軸方向に直
進移動すると、第3レンズ群保持枠33に回転自在に支
持されているズ−ムカム環61も光軸方向に移動する
が、このとき固定内筒21のカム溝21dにピン61p
が係合しているので、ズ−ムカム環61は固定内筒21
のカム溝21dと直進溝21cに規制され、回転しなが
ら光軸方向に移動する。
【0020】第4レンズ群保持枠34は第3レンズ群保
持枠33の内側に配置されている。第3レンズ群保持枠
33には第4レンズ群保持枠34の回転を規制する直進
溝34bが形成されており、一方、第3レンズ群保持枠
33の外側に嵌挿されているズ−ムカム環61にはカム
溝61cが形成されている。第4レンズ群保持枠34に
植えられているピン61qは、直進溝34bとカム溝6
1cとの交点を貫通しているので、ズ−ムカム環61が
回転すると第4レンズ群保持枠34はカム溝61cと直
進溝34bの交点に沿つて光軸方向に移動する。
持枠33の内側に配置されている。第3レンズ群保持枠
33には第4レンズ群保持枠34の回転を規制する直進
溝34bが形成されており、一方、第3レンズ群保持枠
33の外側に嵌挿されているズ−ムカム環61にはカム
溝61cが形成されている。第4レンズ群保持枠34に
植えられているピン61qは、直進溝34bとカム溝6
1cとの交点を貫通しているので、ズ−ムカム環61が
回転すると第4レンズ群保持枠34はカム溝61cと直
進溝34bの交点に沿つて光軸方向に移動する。
【0021】[レンズアクチユエ−タの構成]レンズア
クチユエ−タ42とレンズアクチユエ−タ52とは、ほ
ぼ同一の構成である。まず、レンズアクチユエ−タ42
について説明する。
クチユエ−タ42とレンズアクチユエ−タ52とは、ほ
ぼ同一の構成である。まず、レンズアクチユエ−タ42
について説明する。
【0022】図2は第1レンズ群L1 を移動するレンズ
アクチユエ−タ42の構成を示す一部を切り欠いた斜視
図である。図1及び図2を参照してレンズアクチユエ−
タ42の構成を説明する。第1レンズ群移動枠41には
第1レンズ群保持枠31を光軸方向に駆動する駆動軸4
2aと、第1レンズ群保持枠31の光軸方向の移動は許
すが回転を禁止する案内溝41dが設けられている。駆
動軸42aは第1レンズ群移動枠41の先端部の受け4
1aと中間部の受け41bにより光軸方向に移動可能に
支持されており、駆動軸42aの一端には圧電素子42
bが固定され、圧電素子42bの他の端部は第1レンズ
群移動枠41のフランジ41cに固定されている。
アクチユエ−タ42の構成を示す一部を切り欠いた斜視
図である。図1及び図2を参照してレンズアクチユエ−
タ42の構成を説明する。第1レンズ群移動枠41には
第1レンズ群保持枠31を光軸方向に駆動する駆動軸4
2aと、第1レンズ群保持枠31の光軸方向の移動は許
すが回転を禁止する案内溝41dが設けられている。駆
動軸42aは第1レンズ群移動枠41の先端部の受け4
1aと中間部の受け41bにより光軸方向に移動可能に
支持されており、駆動軸42aの一端には圧電素子42
bが固定され、圧電素子42bの他の端部は第1レンズ
群移動枠41のフランジ41cに固定されている。
【0023】第1レンズ群保持枠31には駆動軸42a
が貫通する接触部材31aが設けられており、接触部材
31aと駆動軸42aとは圧接バネ31bにより圧接
し、適当な摩擦力で摩擦結合している。図3は接触部材
31aの付近の断面を示す図で、第1レンズ群保持枠3
1の接触部材31aと駆動軸42aとが圧接バネ31b
により圧接している状態を示す。また、第1レンズ群保
持枠31には突起31cが形成されており、第1レンズ
群移動枠41の案内溝41dに係合している。
が貫通する接触部材31aが設けられており、接触部材
31aと駆動軸42aとは圧接バネ31bにより圧接
し、適当な摩擦力で摩擦結合している。図3は接触部材
31aの付近の断面を示す図で、第1レンズ群保持枠3
1の接触部材31aと駆動軸42aとが圧接バネ31b
により圧接している状態を示す。また、第1レンズ群保
持枠31には突起31cが形成されており、第1レンズ
群移動枠41の案内溝41dに係合している。
【0024】以上の構成において、図4に示すような緩
やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部か
らなる波形の駆動パルスを圧電素子42bに印加する
と、駆動パルスの緩やかな立ち上がり部では、圧電素子
42bが緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、駆動軸4
2aは軸方向に矢印a方向へ移動する。このため、駆動
軸42aに圧接バネ31bにより圧接して摩擦結合して
いる第1レンズ群保持枠31の接触部材31aも矢印a
方向へ移動するので、第1レンズ群L1 を矢印a方向へ
移動させることができる。
やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部か
らなる波形の駆動パルスを圧電素子42bに印加する
と、駆動パルスの緩やかな立ち上がり部では、圧電素子
42bが緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、駆動軸4
2aは軸方向に矢印a方向へ移動する。このため、駆動
軸42aに圧接バネ31bにより圧接して摩擦結合して
いる第1レンズ群保持枠31の接触部材31aも矢印a
方向へ移動するので、第1レンズ群L1 を矢印a方向へ
移動させることができる。
【0025】駆動パルスの急速な立ち下がり部では、圧
電素子42bが急速に厚み方向の縮み変位を生ずる。こ
のとき、駆動軸42aに圧接バネ31bにより圧接して
いる第1レンズ群保持枠31は、その慣性力により駆動
軸42aとの間の摩擦力に打ち勝つて実質的にその位置
に留まるので、第1レンズ群L1 は移動しない。
電素子42bが急速に厚み方向の縮み変位を生ずる。こ
のとき、駆動軸42aに圧接バネ31bにより圧接して
いる第1レンズ群保持枠31は、その慣性力により駆動
軸42aとの間の摩擦力に打ち勝つて実質的にその位置
に留まるので、第1レンズ群L1 は移動しない。
【0026】なお、ここでいう実質的とは、矢印a方向
とこれと反対方向のいずれにおいても第1レンズ群保持
枠31と駆動軸42aとの間に滑りを生じつつ追動し、
駆動時間の差によつて全体として矢印a方向に移動する
ものも含むことを意味している。どのような移動形態に
なるかは与えられた摩擦条件に応じて決定される。
とこれと反対方向のいずれにおいても第1レンズ群保持
枠31と駆動軸42aとの間に滑りを生じつつ追動し、
駆動時間の差によつて全体として矢印a方向に移動する
ものも含むことを意味している。どのような移動形態に
なるかは与えられた摩擦条件に応じて決定される。
【0027】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
42bに印加することにより、第1レンズ群L1 を矢印
aで示す方向へ連続して移動させることができる。
42bに印加することにより、第1レンズ群L1 を矢印
aで示す方向へ連続して移動させることができる。
【0028】第1レンズ群L1 を矢印aと反対方向へ移
動させるときは、急速な立ち上がり部とこれに続く緩や
かな立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子
42bに印加することで達成できる。
動させるときは、急速な立ち上がり部とこれに続く緩や
かな立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子
42bに印加することで達成できる。
【0029】第2レンズ群L2 を移動するレンズアクチ
ユエ−タ52の構成もレンズアクチユエ−タ42の構成
と同様である。図1において、第2レンズ群移動枠51
には第2レンズ群保持枠32を光軸方向に駆動する駆動
軸52aと、第2レンズ群保持枠32の光軸方向の移動
は許すが回転を禁止する案内溝51dが設けられてい
る。駆動軸52aは第2レンズ群移動枠51の先端部の
受け51aと中間部の受け51bにより光軸方向に移動
可能に支持されており、駆動軸52aの一端には圧電素
子52bが固定され、圧電素子52bの他の端部は第2
レンズ群移動枠51のフランジ51cに固定されてい
る。
ユエ−タ52の構成もレンズアクチユエ−タ42の構成
と同様である。図1において、第2レンズ群移動枠51
には第2レンズ群保持枠32を光軸方向に駆動する駆動
軸52aと、第2レンズ群保持枠32の光軸方向の移動
は許すが回転を禁止する案内溝51dが設けられてい
る。駆動軸52aは第2レンズ群移動枠51の先端部の
受け51aと中間部の受け51bにより光軸方向に移動
可能に支持されており、駆動軸52aの一端には圧電素
子52bが固定され、圧電素子52bの他の端部は第2
レンズ群移動枠51のフランジ51cに固定されてい
る。
【0030】第2レンズ群保持枠32には駆動軸52a
が貫通する接触部材32aがあり、接触部材32aと駆
動軸52aとは図示しない圧接バネにより圧接し、適当
な摩擦力で摩擦結合している。また、第2レンズ群保持
枠32には突起32bが形成されており、第2レンズ群
移動枠51の案内溝51dに係合している。
が貫通する接触部材32aがあり、接触部材32aと駆
動軸52aとは図示しない圧接バネにより圧接し、適当
な摩擦力で摩擦結合している。また、第2レンズ群保持
枠32には突起32bが形成されており、第2レンズ群
移動枠51の案内溝51dに係合している。
【0031】以上の構成において、図4に示すような緩
やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部か
らなる波形の駆動パルスを圧電素子52bに印加するこ
とで第2レンズ群L2 を図1で左方向へ移動させること
ができ、急速な立ち上がり部とこれに続く緩やかな立ち
下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子52bに
印加することで、第2レンズ群L2 を図1で右方向へ移
動させることができることは、レンズアクチユエ−タ4
2と同じである。
やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部か
らなる波形の駆動パルスを圧電素子52bに印加するこ
とで第2レンズ群L2 を図1で左方向へ移動させること
ができ、急速な立ち上がり部とこれに続く緩やかな立ち
下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子52bに
印加することで、第2レンズ群L2 を図1で右方向へ移
動させることができることは、レンズアクチユエ−タ4
2と同じである。
【0032】[ズ−ムレンズの制御]ズ−ムレンズの制
御について説明する。図5はズ−ムレンズ制御回路のブ
ロツク図である。制御回路はCPU101と、CPU1
01の入力ポ−トに接続されたズ−ム操作環13の回転
角を検出するズ−ム操作環エンコ−ダ102、ズ−ムカ
ム環22の回転角を検出するカム環エンコ−ダ103、
第1レンズ群の位置を検出する第1レンズ群位置センサ
104、第2レンズ群の位置を検出する第2レンズ群位
置センサ105、CPU101の出力ポ−トに接続され
たズ−ムモ−タ駆動回路106、第1レンズアクチユエ
−タ駆動回路107、第2レンズアクチユエ−タ駆動回
路108から構成される。
御について説明する。図5はズ−ムレンズ制御回路のブ
ロツク図である。制御回路はCPU101と、CPU1
01の入力ポ−トに接続されたズ−ム操作環13の回転
角を検出するズ−ム操作環エンコ−ダ102、ズ−ムカ
ム環22の回転角を検出するカム環エンコ−ダ103、
第1レンズ群の位置を検出する第1レンズ群位置センサ
104、第2レンズ群の位置を検出する第2レンズ群位
置センサ105、CPU101の出力ポ−トに接続され
たズ−ムモ−タ駆動回路106、第1レンズアクチユエ
−タ駆動回路107、第2レンズアクチユエ−タ駆動回
路108から構成される。
【0033】なお、これ等のエンコ−ダ、センサの構
成、レンズ装置内における配置等は図示してないが、公
知のエンコ−ダ、センサが使用でき、またその配置も当
業者が適宜配置できる事項である。
成、レンズ装置内における配置等は図示してないが、公
知のエンコ−ダ、センサが使用でき、またその配置も当
業者が適宜配置できる事項である。
【0034】[レンズの制御動作]まず、レンズのズ−
ミング制御動作を説明する。この発明のレンズの光学系
は、設定焦点距離に応じて繰り出し量が変化するバリフ
オ−カル光学系である。
ミング制御動作を説明する。この発明のレンズの光学系
は、設定焦点距離に応じて繰り出し量が変化するバリフ
オ−カル光学系である。
【0035】図6はレンズに設定される焦点距離と第1
レンズ群L1 、第2レンズ群L2 、第3レンズ群L3 及
び第4レンズ群L4 の位置を説明する図で、設定される
焦点距離に応じて移動する各レンズ群の移動軌跡を示し
ている。
レンズ群L1 、第2レンズ群L2 、第3レンズ群L3 及
び第4レンズ群L4 の位置を説明する図で、設定される
焦点距離に応じて移動する各レンズ群の移動軌跡を示し
ている。
【0036】図6において、広角端W〜焦点距離f1 の
間はフオ−カス時の第1レンズ群L1 、第2レンズ群L
2 の繰出し量が等しいフロ−テイング比1対1のゾ−ン
であり、焦点距離f2 〜f3 の間はフロ−テイング比2
対1のゾ−ンであることを示している。
間はフオ−カス時の第1レンズ群L1 、第2レンズ群L
2 の繰出し量が等しいフロ−テイング比1対1のゾ−ン
であり、焦点距離f2 〜f3 の間はフロ−テイング比2
対1のゾ−ンであることを示している。
【0037】焦点距離f1 〜f2 の間、及び焦点距離f
3 〜f4 の間は、後で説明するフオ−カスパタ−ンの切
り換えゾ−ンで、フオ−カスレンズの急激な切り換えを
緩和する切り換えゾ−ンである。また、焦点距離がf4
〜望遠端Tの間は第1レンズ群L1 のみを移動(前玉繰
り出し)させて焦点距離を設定する範囲で、この間は第
2レンズ群L2 は移動しない。
3 〜f4 の間は、後で説明するフオ−カスパタ−ンの切
り換えゾ−ンで、フオ−カスレンズの急激な切り換えを
緩和する切り換えゾ−ンである。また、焦点距離がf4
〜望遠端Tの間は第1レンズ群L1 のみを移動(前玉繰
り出し)させて焦点距離を設定する範囲で、この間は第
2レンズ群L2 は移動しない。
【0038】被写体が無限遠∞にあるときは、従来のズ
−ムレンズと同じ動作を行う。即ち、撮影者がズ−ム操
作環13を回転操作してズ−ミングを開始すると、ズ−
ム操作環13の回転角がズ−ム操作環エンコ−ダ102
で検出され、CPU101は検出された回転角に応じて
ズ−ムモ−タ25を駆動する。ズ−ムモ−タ25の回転
はピニオン24、駆動ギア23を介してズ−ムカム環2
2を回転させる。
−ムレンズと同じ動作を行う。即ち、撮影者がズ−ム操
作環13を回転操作してズ−ミングを開始すると、ズ−
ム操作環13の回転角がズ−ム操作環エンコ−ダ102
で検出され、CPU101は検出された回転角に応じて
ズ−ムモ−タ25を駆動する。ズ−ムモ−タ25の回転
はピニオン24、駆動ギア23を介してズ−ムカム環2
2を回転させる。
【0039】ズ−ムカム環22及び61には、図6に示
すようなズ−ム軌跡に対応したカム溝22a、22b、
22c、22d、及び61cが設けてあるので、第1レ
ンズ群L1 、第2レンズ群L2 、第3レンズ群L3 及び
第4レンズ群L4 は、これらのカム溝に沿つて図6の実
線で示すように移動し、ズ−ミングが行われる。
すようなズ−ム軌跡に対応したカム溝22a、22b、
22c、22d、及び61cが設けてあるので、第1レ
ンズ群L1 、第2レンズ群L2 、第3レンズ群L3 及び
第4レンズ群L4 は、これらのカム溝に沿つて図6の実
線で示すように移動し、ズ−ミングが行われる。
【0040】被写体が無限遠以外の中間の有限の距離に
あり、この有限距離の被写体にピントが合つているとす
ると、設定される焦点距離に応じてフオ−カスレンズの
正確にピントが合つている繰り出し位置は図6の破線で
示した位置となり、ズ−ムカム環のカム溝で決定される
位置とは僅かにずれる。したがつて、ズ−ミングに伴つ
て第1レンズ群L1 、第2レンズ群L2 を繰り出し又は
繰り込んで、バリフオ−カル補正を行う必要があり、こ
の補正のためにレンズアクチユエ−タが使用される。
あり、この有限距離の被写体にピントが合つているとす
ると、設定される焦点距離に応じてフオ−カスレンズの
正確にピントが合つている繰り出し位置は図6の破線で
示した位置となり、ズ−ムカム環のカム溝で決定される
位置とは僅かにずれる。したがつて、ズ−ミングに伴つ
て第1レンズ群L1 、第2レンズ群L2 を繰り出し又は
繰り込んで、バリフオ−カル補正を行う必要があり、こ
の補正のためにレンズアクチユエ−タが使用される。
【0041】焦点距離に応じたフオ−カスレンズの位置
に関する情報は、例えば焦点距離毎に決定される繰り出
し位置をROM等の記憶装置に格納しておくとか、設定
された焦点距離から演算により求めるなどの手段で得る
ことができる。
に関する情報は、例えば焦点距離毎に決定される繰り出
し位置をROM等の記憶装置に格納しておくとか、設定
された焦点距離から演算により求めるなどの手段で得る
ことができる。
【0042】カム環エンコ−ダ103により、ズ−ミン
グ操作中の焦点距離fを逐一検出してCPU101に入
力し、それに応じたフオ−カスレンズの位置をROM等
の記憶装置から読み出すか演算し、レンズアクチユエ−
タを駆動するパルス数を求める。そして、第1レンズア
クチユエ−タ駆動回路107、第2レンズアクチユエ−
タ駆動回路108を介してレンズアクチユエ−タ42、
レンズアクチユエ−タ52にそれぞれ所要数の駆動パル
スを供給し、第1レンズ群L1 、第2レンズ群L2 を所
望の位置に設定する。これにより第1レンズ群L1 、第
2レンズ群L2は設定される焦点距離に応じて繰り出し
或いは繰り込まれて、バリフオ−カル補正が行なわれ、
図6の破線で示したピントずれの無い位置に設定するこ
とができる。
グ操作中の焦点距離fを逐一検出してCPU101に入
力し、それに応じたフオ−カスレンズの位置をROM等
の記憶装置から読み出すか演算し、レンズアクチユエ−
タを駆動するパルス数を求める。そして、第1レンズア
クチユエ−タ駆動回路107、第2レンズアクチユエ−
タ駆動回路108を介してレンズアクチユエ−タ42、
レンズアクチユエ−タ52にそれぞれ所要数の駆動パル
スを供給し、第1レンズ群L1 、第2レンズ群L2 を所
望の位置に設定する。これにより第1レンズ群L1 、第
2レンズ群L2は設定される焦点距離に応じて繰り出し
或いは繰り込まれて、バリフオ−カル補正が行なわれ、
図6の破線で示したピントずれの無い位置に設定するこ
とができる。
【0043】次に、レンズの合焦制御動作を説明する。
このレンズではカム環エンコ−ダ103の出力がCPU
101に入力され、ズ−ミング操作中の焦点距離fが逐
一検出されている。いま、例えば焦点距離fが図6の広
角端Wとf1 の間にあるとする。このとき、CPU10
1は第1レンズ群L1 と第2レンズ群L2 との繰り出し
量が1対1の範囲にあると判定する。そして、狙つた被
写体に対するデフオ−カス量から既知の方法(例えば、
デフオ−カス量に繰り出し量変換係数を掛ける等)でレ
ンズの繰り出し量を求め、レンズアクチユエ−タを駆動
するパルス数を求める。そして、第1レンズアクチユエ
−タ駆動回路107、第2レンズアクチユエ−タ駆動回
路108を介してレンズアクチユエ−タ42、レンズア
クチユエ−タ52に所要の駆動パルスを供給し、第1レ
ンズ群L1 、第2レンズ群L2 に同じ繰り出し量を与え
て所望の位置に設定する。
このレンズではカム環エンコ−ダ103の出力がCPU
101に入力され、ズ−ミング操作中の焦点距離fが逐
一検出されている。いま、例えば焦点距離fが図6の広
角端Wとf1 の間にあるとする。このとき、CPU10
1は第1レンズ群L1 と第2レンズ群L2 との繰り出し
量が1対1の範囲にあると判定する。そして、狙つた被
写体に対するデフオ−カス量から既知の方法(例えば、
デフオ−カス量に繰り出し量変換係数を掛ける等)でレ
ンズの繰り出し量を求め、レンズアクチユエ−タを駆動
するパルス数を求める。そして、第1レンズアクチユエ
−タ駆動回路107、第2レンズアクチユエ−タ駆動回
路108を介してレンズアクチユエ−タ42、レンズア
クチユエ−タ52に所要の駆動パルスを供給し、第1レ
ンズ群L1 、第2レンズ群L2 に同じ繰り出し量を与え
て所望の位置に設定する。
【0044】同様に、焦点距離fが図6のf2 〜f3 の
間にあるときは第1レンズ群L1 と第2レンズ群L2 と
の繰り出し量が2対1の範囲にあると判定し、第1レン
ズ群L1 、第2レンズ群L2 に所要の繰り出し量を与え
て所望の位置に設定する。
間にあるときは第1レンズ群L1 と第2レンズ群L2 と
の繰り出し量が2対1の範囲にあると判定し、第1レン
ズ群L1 、第2レンズ群L2 に所要の繰り出し量を与え
て所望の位置に設定する。
【0045】また、焦点距離fが図6のf4 〜望遠端T
の間は、先に説明したとおり第1レンズ群L1 のみを移
動(前玉繰り出し)させる。
の間は、先に説明したとおり第1レンズ群L1 のみを移
動(前玉繰り出し)させる。
【0046】先に説明したとおり、図6において焦点距
離f1 〜f2 の間、及び焦点距離f3 〜f4 の間はレン
ズのフロ−テイング比が急激に変化する切り換えゾ−ン
で、焦点距離f1 〜f2 の間ではレンズの繰り出し量は
1対1から2対1に変化し、焦点距離f3 〜f4 の間で
は繰り出し量は2対1から1対0に変化する。
離f1 〜f2 の間、及び焦点距離f3 〜f4 の間はレン
ズのフロ−テイング比が急激に変化する切り換えゾ−ン
で、焦点距離f1 〜f2 の間ではレンズの繰り出し量は
1対1から2対1に変化し、焦点距離f3 〜f4 の間で
は繰り出し量は2対1から1対0に変化する。
【0047】これらの切り換えゾ−ンでは、レンズの繰
り出し量は焦点距離に応じて徐々に変化する。切り換え
ゾ−ンは、ズ−ミング操作においてバリフオ−カル補正
によりフオ−カスレンズを駆動するとき、急激な切り換
わりによる断点をなくすためのものである。例えば、焦
点距離f3 〜f4 のゾ−ン間がない場合は、広角側から
望遠側にズ−ミング操作をしたとき、焦点距離f3 で第
2レンズ群L2 が急激に(一瞬に)無限遠位置へ復帰し
なければならないことになる。
り出し量は焦点距離に応じて徐々に変化する。切り換え
ゾ−ンは、ズ−ミング操作においてバリフオ−カル補正
によりフオ−カスレンズを駆動するとき、急激な切り換
わりによる断点をなくすためのものである。例えば、焦
点距離f3 〜f4 のゾ−ン間がない場合は、広角側から
望遠側にズ−ミング操作をしたとき、焦点距離f3 で第
2レンズ群L2 が急激に(一瞬に)無限遠位置へ復帰し
なければならないことになる。
【0048】さて、設定された焦点距離がこの切り換え
ゾ−ンにあるときは、この範囲の焦点距離を細かく分割
し、分割した焦点距離に応じて第1レンズ群L1 と第2
レンズ群L2 との繰り出し量の比を決定してROM等の
記憶装置に格納しておく。そして、検出された焦点距離
に応じて繰り出し量の比を記憶装置から読み出し、第1
レンズ群L1 と第2レンズ群L2 の位置を制御する。検
出された焦点距離に応じて繰り出し量の比をその都度演
算により決定してレンズ位置を制御するようにすること
もできる。
ゾ−ンにあるときは、この範囲の焦点距離を細かく分割
し、分割した焦点距離に応じて第1レンズ群L1 と第2
レンズ群L2 との繰り出し量の比を決定してROM等の
記憶装置に格納しておく。そして、検出された焦点距離
に応じて繰り出し量の比を記憶装置から読み出し、第1
レンズ群L1 と第2レンズ群L2 の位置を制御する。検
出された焦点距離に応じて繰り出し量の比をその都度演
算により決定してレンズ位置を制御するようにすること
もできる。
【0049】また、これらの切り換えゾ−ンではフロ−
テイング比が連続して変化するが、この切り換えゾ−ン
の幅は通常のゾ−ンに比べて狭く設定されているので、
レンズ全体の制御は容易に行うことができる。
テイング比が連続して変化するが、この切り換えゾ−ン
の幅は通常のゾ−ンに比べて狭く設定されているので、
レンズ全体の制御は容易に行うことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、複数のレンズ部材には、設定される焦点距離に応じ
て、少なくとも2以上の異なる移動比で移動する複数の
焦点距離ゾ−ンと、前記移動比の異なる2つの焦点距離
ゾ−ンの中間に第3の焦点距離ゾ−ンが設定され、第3
の焦点距離ゾ−ンでは設定された焦点距離に応じて決定
されてる移動比でレンズ部材が駆動されるので、レンズ
部材を急激に移動させることなくレンズ部材を移動させ
ることができ、ズ−ミング操作中に設定される焦点距離
の広角側においても、また望遠側においても常にピント
ずれの生じないように制御できる。
ば、複数のレンズ部材には、設定される焦点距離に応じ
て、少なくとも2以上の異なる移動比で移動する複数の
焦点距離ゾ−ンと、前記移動比の異なる2つの焦点距離
ゾ−ンの中間に第3の焦点距離ゾ−ンが設定され、第3
の焦点距離ゾ−ンでは設定された焦点距離に応じて決定
されてる移動比でレンズ部材が駆動されるので、レンズ
部材を急激に移動させることなくレンズ部材を移動させ
ることができ、ズ−ミング操作中に設定される焦点距離
の広角側においても、また望遠側においても常にピント
ずれの生じないように制御できる。
【図1】この発明を適用したズ−ムレンズの構成を示す
断面図。
断面図。
【図2】レンズアクチユエ−タの構成をを示す一部を切
欠した斜視図。
欠した斜視図。
【図3】レンズアクチユエ−タの駆動軸と接触部材の摩
擦接触状態を示す断面図。
擦接触状態を示す断面図。
【図4】レンズアクチユエ−タに印加される駆動パルス
の波形を示す図。
の波形を示す図。
【図5】ズ−ムレンズ制御回路のブロツク図。
【図6】ズ−ムレンズを構成するレンズ部材の移動軌跡
を説明する図。
を説明する図。
11 ズ−ムレンズ外筒 12 マウント部 13 ズ−ム操作環 21 固定内筒 22 ズ−ムカム環 42 レンズアクチユエ−タ 52 レンズアクチユエ−タ 31 第1レンズ群保持枠 32 第2レンズ群保持枠 33 第3レンズ群保持枠 34 第4レンズ群保持枠 41 第1レンズ群移動枠 51 第2レンズ群移動枠 61 ズ−ムカム環 L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群 L4 第4レンズ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋村 淳司 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内
Claims (1)
- 【請求項1】 レンズを構成する複数のレンズ部材と、 電気−機械変換素子と、前記電気−機械変換素子に結合
して電気−機械変換素子と共に変位する駆動部材と、前
記レンズ部材に固着結合され且つ前記駆動部材に摩擦結
合した被駆動部材とから構成される複数のレンズ部材に
対応する複数の駆動機構と、 レンズに設定される焦点距離情報に基づいて前記複数の
駆動機構を駆動して前記複数のレンズ部材をそれぞれ所
定の位置に移動する制御手段とを備えたレンズ駆動装置
において、 前記複数のレンズ部材には、設定される焦点距離に応じ
て少なくとも2以上の異なる移動比で移動する複数の焦
点距離ゾ−ンと、前記移動比の異なる2つの焦点距離ゾ
−ンの中間に中間焦点距離ゾ−ンが設定され、 前記制御手段は、移動比が設定されている焦点距離ゾ−
ンでは設定された移動比でレンズ部材を駆動し、前記中
間焦点距離ゾ−ンでは焦点距離に応じて決定される移動
比でレンズ部材を駆動することを特徴とするレンズ駆動
装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17974294A JPH0821947A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | レンズ駆動装置 |
US08/499,297 US5786941A (en) | 1994-07-08 | 1995-07-07 | Zoom lens system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17974294A JPH0821947A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0821947A true JPH0821947A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=16071077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17974294A Pending JPH0821947A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0821947A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143345A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2007143348A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2007143347A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2007143343A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2007143344A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2013050701A (ja) * | 2011-08-01 | 2013-03-14 | Panasonic Corp | レンズ鏡筒および撮像装置 |
US20150313351A1 (en) * | 2010-08-18 | 2015-11-05 | Trisa Holding Ag | Process for producing a toothbrush having a bristle area design |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP17974294A patent/JPH0821947A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143345A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2007143348A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2007143347A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2007143343A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
JP2007143344A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fujinon Corp | 駆動制御装置及び駆動制御方法 |
US20150313351A1 (en) * | 2010-08-18 | 2015-11-05 | Trisa Holding Ag | Process for producing a toothbrush having a bristle area design |
US10076181B2 (en) * | 2010-08-18 | 2018-09-18 | Trisa Holding Ag | Toothbrush having a bristle area design |
JP2013050701A (ja) * | 2011-08-01 | 2013-03-14 | Panasonic Corp | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1048503A (ja) | ズームレンズ鏡胴 | |
US6028714A (en) | Zoom lens | |
JPH08146296A (ja) | 可変焦点距離レンズ | |
US5786941A (en) | Zoom lens system | |
JPH0821947A (ja) | レンズ駆動装置 | |
JPH0821946A (ja) | 電気−機械変換素子を使用したレンズ装置駆動機構 | |
JP3417390B2 (ja) | 電気機械変換素子を使用したアクチエータ | |
JP3742444B2 (ja) | レンズ駆動装置 | |
JP2790812B2 (ja) | レンズ位置制御方法及び光学機器 | |
JP2593659B2 (ja) | 内焦式ズームレンズ | |
JPH0534563A (ja) | ズームレンズ鏡胴 | |
US20020135897A1 (en) | Zoom lens barrel assembly | |
JPH0373907A (ja) | ズームレンズ | |
JPH0821948A (ja) | レンズ駆動装置 | |
JP2795439B2 (ja) | 光学機器 | |
JP3827260B2 (ja) | ズームレンズ装置 | |
JPH1164707A (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JP2548307B2 (ja) | 光学機器におけるレンズ位置制御装置 | |
JP4455788B2 (ja) | ズームレンズ鏡胴 | |
JP3503282B2 (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JP4451865B2 (ja) | 複数光学系を有する撮像装置 | |
JP2007148251A (ja) | カメラ | |
JP4054611B2 (ja) | カメラのレンズ装置及びズームカメラ | |
JPH02167512A (ja) | 変倍レンズの駆動制御装置 | |
JP2802896B2 (ja) | 変倍レンズ制御装置 |