JP2007143344A - 駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents

駆動制御装置及び駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被駆動部材を位置決め動作開始基準位置へ移動させる際の補正を行い、より高い精度の駆動制御を行う。
【解決手段】所定方向に沿った圧電素子12の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して圧電素子12を伸縮させることで駆動棒17を振動させ、駆動棒17に摩擦係合したレンズ21を所定方向に沿った双方向に移動させる駆動制御装置20において、レンズ21の焦点合わせ動作の開始位置についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶したEEPROM36と、レンズ21の焦点合わせ動作前に補正駆動パルス数を読み出す読出し手段33と、該補正駆動パルス数に基づいて、レンズ21を上記開始位置へ移動させるための駆動パルス数を補正する補正手段34と、補正後の駆動パルス数に応じた駆動パルスを圧電素子12へ供給する移動制御手段31とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気機械変換素子を用いた駆動制御装置及び駆動制御方法に関する。
従来、圧電素子を用いたアクチュエータが種々提案されている。例えば、カメラのレンズのフォーカス駆動のための圧電素子を用いたアクチュエータも提案されている(下記の特許文献3参照)。かかるアクチュエータでは、所定方向に沿った圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう該圧電素子への駆動パルスの供給を制御して該圧電素子を伸縮させることで、レンズ駆動用の軸部材を上記所定方向に沿って振動させ、該軸部材に摩擦係合したレンズを上記所定方向に沿って微小に移動させるのが一般的である。
ところが、上記のアクチュエータでは、所定方向に沿った圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう該圧電素子を伸縮させることで、軸部材を上記所定方向に沿って振動させ、該軸部材に摩擦係合したレンズを微小に移動させていたため、駆動パルス数に比例した距離だけレンズを移動させることは困難であった。
かかる問題点を踏まえ、下記特許文献1には、レンズのフォーカス駆動の精度を向上させるべく、レンズの移動量を検出し該レンズの移動速度を求め、該レンズの移動速度が予め定められた目標速度となるよう、レンズの駆動のための駆動パルスの供給停止時間を制御する技術が開示されている。
特開平11−356070号公報 特許第3297659号公報 特許第2633066号公報
しかしながら、レンズのフォーカス駆動を開始する際のレンズの開始位置(基準となる開始位置)を精度良く調整することはフォーカス駆動の精度向上のために不可欠であるが、特許文献1には、レンズを開始位置まで移動させる際の補正については言及されていない。また、特許文献2には、フォトインタラプタ切替り位置から待機位置までレンズを移動させレンズのフォーカス駆動を開始する点が言及されているものの、レンズを開始位置まで移動させる際の補正については言及されていない。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、被駆動部材を位置決め動作開始基準位置へ移動させる際の補正を行い、より高い精度での駆動制御を実現することができる駆動制御装置及び駆動制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る駆動制御装置は、所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、所定方向における電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部とを備え、駆動パルス制御部が、所定方向に沿った電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して電気機械変換素子を伸縮させることで、駆動部材を所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合した被駆動部材を、所定方向に沿った一の方向及びその逆方向を含む双方向に移動させる駆動制御装置であって、駆動パルス制御部は、被駆動部材の位置決め動作開始位置についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶した補正情報記憶手段と、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の開始前に、補正情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出す読出し手段と、読出し手段により読み出された補正駆動パルス数に基づいて、被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させるための駆動パルス数を補正する補正手段と、補正後の駆動パルス数に基づいて被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させる移動制御手段とを含んで構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る駆動制御方法は、所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、所定方向における電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、被駆動部材の位置決め動作開始位置についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶した補正情報記憶手段とを備えた駆動制御装置にて、駆動パルス制御部によって、所定方向に沿った電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して電気機械変換素子を伸縮させることで、駆動部材を所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合した被駆動部材を、所定方向に沿った一の方向及びその逆方向を含む双方向に移動させる駆動制御方法であって、駆動パルス制御部が、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の開始前に、補正情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出す読出しステップと、駆動パルス制御部が、読み出された補正駆動パルス数に基づいて、被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させるための駆動パルス数を補正する第1の補正ステップと、駆動パルス制御部が、補正後の駆動パルス数に基づいて被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させる移動制御ステップとを有することを特徴とする。
上記の本発明に係る駆動制御装置又は駆動制御方法によれば、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の開始前に、駆動パルス制御部が、補正情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出し、読み出された補正駆動パルス数に基づいて、被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させるための駆動パルス数を補正する。そして、駆動パルス制御部は、補正後の駆動パルス数に基づいて被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させる。
このように本発明では、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の開始前に、被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させるための駆動パルス数を補正するので、より高い精度での駆動制御を実現することができる。
なお、本発明に係る駆動制御装置では、駆動パルス制御部は、被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の開始前に、双方向のそれぞれについて、規定の距離だけ被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定する実駆動パルス数測定手段と、双方向それぞれについての実駆動パルス数及び予め定めた基準パルス数より求められる、実駆動パルス数と基準パルス数との乖離に相関する所定の係数と、所定の基準値とに基づいて、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要するか否かを判断する補正判断手段とをさらに含み、補正手段は、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要すると判断された場合、補正駆動パルス数に基づく駆動パルス数の補正に加え、予め定められた温度変化に応じた該駆動パルス数の補正を行う構成とすることが望ましい。
また、本発明に係る駆動制御方法は、駆動パルス制御部が位置決め動作の開始前に、双方向のそれぞれについて、規定の距離だけ被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定する実駆動パルス数測定ステップと、駆動パルス制御部が、双方向それぞれについての実駆動パルス数及び予め定めた基準パルス数より求められる、実駆動パルス数と基準パルス数との乖離に相関する所定の係数と、所定の基準値とに基づいて、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要するか否かを判断する補正判断ステップと、駆動パルス制御部が、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要すると判断された場合、予め定められた温度変化に応じた該駆動パルス数の補正を行う第2の補正ステップとをさらに有することが望ましい。
このように、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要するか否かを判断し、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要すると判断された場合に、予め定められた温度変化に応じた補正を駆動パルス数に対し施すことで、より精度の高い駆動制御を実現することができる。
なお、上記の被駆動部材はレンズを含んで構成され、所定方向はレンズの光軸方向とすることができる。即ち、本発明に係る駆動制御装置及び駆動制御方法は、光軸方向に沿ったレンズの位置決めにおけるレンズの駆動制御に適用することができる。
本発明によれば、被駆動部材を位置決め動作開始基準位置へ移動させる際の補正を行い、より高い精度での駆動制御を実現することができる。
以下、図1乃至図5を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
[駆動制御装置の概略構成]
図1には、本発明に係る駆動制御装置20の一例の分解斜視図を示す。図1において、駆動制御装置20は、被駆動部材としてのレンズ21(図2)を内蔵した鏡筒1と、鏡筒1を支持するとともにレンズ21の光軸方向に沿って鏡筒1を案内するガイドバー3とを含んで構成される。鏡筒1の左側の突部1aの孔1bと突部1cの孔1dには鏡筒1を支持するとともに鏡筒1を軸方向移動させる鏡筒支持部材兼駆動棒17が挿入されており、該駆動棒17(以下「駆動棒」と略記する)は駆動棒支持部材13に形成された第1の直立部13aの孔13b及び第2の直立部13cの孔13dに軸方向移動可能に挿入されている。また、駆動棒17は該駆動棒支持部材13の第2の直立部13cよりも更に後方に突出しており、該駆動棒の後端は該駆動棒支持部材13の第3の直立部13eに後端を固着された圧電素子12の前端に固定されている。
鏡筒1の突部1a及び1cの下面には鉛直なネジ孔が形成され、それぞれのネジ孔の位置と一致するバカ孔14a及び14bを両端に有した長方形の板バネ14がビス15及び16によって突部1a及び1cの下面に駆動棒17と平行に取付けられている。板バネ14の中央には上向きに突出した屈曲部14cが形成され、この屈曲部14cは突部1aと1cとの中間位置において駆動棒17の下面に圧接されている。このため突部1aの孔1b及び突部1cの孔1dのそれぞれの中で駆動棒17が上の方へ片寄せされ、孔1b及び1dのそれぞれの上側の内周面に駆動棒17の上側の外周面が板バネ14の弾発力により圧接されている。従って、孔1b及び1dと駆動棒17との摩擦力及び屈曲部14cと駆動棒17の摩擦力以下の軸方向力が駆動棒17に加えられた時には鏡筒1と駆動棒17とは一体となって動くが、該摩擦力以上の軸方向力が駆動棒17に加わった時には駆動棒17のみが軸方向に移動可能となる。なお、w1及びw2は圧電素子12に給電するためのリード線である。
次に、駆動棒17と鏡筒1を摩擦係合する板バネ14の作用について説明する。摩擦力を安定して発生させ、板バネ14による弾性力が鏡筒1の変位方向に作用しないようにするために板バネ14の弾性力は駆動棒17に略垂直に加わるようになされている。更に圧電素子12の伸縮により、板バネ14が圧電素子12の伸縮方向に弾性変形すると駆動棒17と鏡筒1との摩擦力が変化し、更に鏡筒1の変位方向に弾性力が作用し、鏡筒1の変位が不安定になる。これを防ぐため、板バネ14は圧電素子12の伸縮方向と平行な平面部を有し、この方向には大きな剛性を有するようになされている。
[駆動制御装置の機能的構成]
図2には駆動制御装置20に関する機能ブロック図を示す。図2に示すように、駆動制御装置20は、図1の鏡筒1に内蔵されたレンズ21と、レンズ21の位置を光軸方向に沿って調整するための駆動棒17と、駆動棒17に連結され該駆動棒17を光軸方向に沿って移動させる作用を持つ圧電素子12と、圧電素子12への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部30とを備えている。このうち駆動パルス制御部30は、光軸方向に沿った圧電素子12の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう駆動パルスの供給を制御して圧電素子12を伸縮させることで、駆動棒17を光軸方向に沿って振動させ、駆動棒17に摩擦係合した鏡筒1(及び内蔵されたレンズ21)を、光軸方向に沿って被写体に近づく方向(以下「N方向」という)及び被写体から遠ざかる方向(以下「INF方向」という)に移動させる。
駆動パルス制御部30は、従来より知られたフォトインタラプタ(不図示)を備え該フォトインタラプタからの出力信号(以下「PI出力」という。)に基づいてレンズ21の位置を検出するポジションセンサ32を備えている。PI出力は、一例として図3に示すようにH区間であるA領域、D領域と、L区間であるB領域、C領域とを含んだグラフで表される。ポジションセンサ32は、レンズ21の焦点合わせ動作の開始前に、N方向及びINF方向のそれぞれについて、図3のA領域に相当するパルス数(規定の距離だけレンズ21を実際に移動させるに要したパルス数、以下「実駆動パルス数」という)を測定する実駆動パルス数測定手段としての機能を有する。
また、駆動パルス制御部30は、レンズ21の焦点合わせ動作の開始基準位置(以下「ホームポジション」という)についての補正量に対応する予め調整されたパルス数である補正駆動パルス数ΔPや、後述の測温係数算出で用いられる基準パルス数(即ち、常温正姿勢で予め求められたN方向基準パルス数P2とINF方向基準パルス数P2INF)などのさまざまな規定値を記憶したEEPROM36と、レンズ21の焦点合わせ動作の開始前にEEPROM36から補正駆動パルス数ΔPを読み出す読出し手段33と、読み出された補正駆動パルス数ΔPを用いて、レンズ21をホームポジションへ移動させるための駆動パルス数を補正する補正手段34と、レンズ21をホームポジションへ移動させるべく補正後の駆動パルス数に応じた駆動パルスを圧電素子12へ供給する移動制御手段31とを備える。
さらに、駆動パルス制御部30は、N方向及びINF方向それぞれについての実駆動パルス数及び予め定めた基準パルス数より、実駆動パルス数と基準パルス数との乖離に相関する係数(測温係数)を求め、該測温係数と所定の基準値とに基づいて、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要するか否かを判断する補正判断手段35をさらに備える。もちろん、補正手段34は、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要すると判断された場合、後述する温度変化に応じた補正を上記駆動パルス数に対し施す。
[駆動制御装置における処理動作]
以下、駆動制御装置20における処理動作を説明する。図4には、レンズ21の焦点合わせ動作の開始前に駆動パルス制御部30により実行される処理動作を示す。この図4に示すように、まずステップS10では、駆動パルス制御部30内の読出し手段33がEEPROM36から補正駆動パルス数ΔPを読み出し、次のステップS20では、図5に示す温度補正処理を実行する。
ステップS20の温度補正処理では、まずは図5のステップS21にて、ポジションセンサ32が、N方向及びINF方向のそれぞれについて、図3のA領域に相当する実駆動パルス数を測定する。つまり、ポジションセンサ32が、図3のA領域について最初にN方向の実駆動パルス数を測定し、次にA領域についてINF方向の実駆動パルス数を測定する。
具体的には、図3に示すように、当該時点のポジションセンサ32の被測定位置がPI出力におけるA領域内に相当する場合、駆動パルス制御部30は、レンズ21をN方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ32によりPI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からC領域への切替り)を検出したら、その立ち下がり位置から所定パルス(例えば10パルス)だけ駆動パルスを供給した時点で供給を停止する。その後、駆動パルス制御部30は、レンズ21をINF方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ32によりPI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からB領域への切替り)を検出したら、その立ち下がり位置から所定パルス(例えば10パルス)だけ駆動パルスを供給した時点で供給を停止する。次に、駆動パルス制御部30はレンズ21をN方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始し、ポジションセンサ32は、PI出力におけるLからHへの立ち上がり(B領域からA領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを開始し、その後、PI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からC領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを終了する。このようにしてN方向の実駆動パルス数P1が測定される。同様に、駆動パルス制御部30がレンズ21をINF方向に移動させるよう圧電素子12への駆動パルス供給を開始した後、ポジションセンサ32は、PI出力におけるLからHへの立ち上がり(C領域からA領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを開始し、その後、PI出力におけるHからLへの立ち下がり(A領域からB領域への切替り)を検出した時点で実駆動パルス数のカウントを終了する。このようにしてINF方向の実駆動パルス数P1INFが測定される。
図5において次のステップS22では、補正判断手段35がN方向基準パルス数P2とINF方向基準パルス数P2INFとをEEPROM36から読み出し、次のステップS23では、補正判断手段35が、以下の式(1)に基づき、実駆動パルス数と基準パルス数との乖離に相関する所定の係数としての測温係数Dを算出するとともに、高温補正を要すると判断するための基準となる高温判断基準E、及び低温補正を要すると判断するための基準となる低温判断基準EをEEPROM36から読み出す。
D=(P1+P1INF)/(P2+P2INF) ・・・(1)
次のステップS24では、補正判断手段35は、算出された測温係数Dが高温判断基準Eよりも大きい(即ち、高温補正を要する)か否かを判断する。測温係数Dが高温判断基準Eよりも大きいと判断された場合、後述するステップS27へ進み、高温補正が行われる。
一方、ステップS24で、測温係数Dが高温判断基準E以下と判断された場合は、ステップS25へ進み、補正判断手段35は、算出された測温係数Dが低温判断基準Eよりも小さい(即ち、低温補正を要する)か否かを判断する。測温係数Dが低温判断基準Eよりも小さいと判断された場合、後述するステップS26へ進み、低温補正が行われる。
ステップS25で測温係数Dが低温判断基準E以上と判断された場合は、高温補正も低温補正も要しないため、図4のステップS10で読み出された補正駆動パルス数ΔPを補正することなく、図5の処理を終了する。
さて、ステップS24で測温係数Dが高温判断基準Eよりも大きいと判断された場合、ステップS27にて補正手段34は、補正駆動パルス数ΔPに対し高温補正を行う。例えば、補正手段34は、予め求められEEPROM36に記憶された高温補正用パルス数調整値Fを読み出し、読み出した高温補正用パルス数調整値Fを補正駆動パルス数ΔPに加算し、加算で得られたパルス数を高温補正後の補正駆動パルス数ΔPとする。
一方、ステップS25で測温係数Dが低温判断基準Eよりも小さいと判断された場合、ステップS26にて補正手段34は、補正駆動パルス数ΔPに対し低温補正を行う。例えば、補正手段34は、予め求められEEPROM36に記憶された低温補正用パルス数調整値Fを読み出し、読み出した低温補正用パルス数調整値Fを補正駆動パルス数ΔPに加算し、加算で得られたパルス数を低温補正後の補正駆動パルス数ΔPとする。
図4へ戻って、次のステップS30では、補正手段34は、ステップS20の温度補正処理を経た補正駆動パルス数ΔPを、レンズ21をホームポジションへ移動させるための予め定められた駆動パルス数Pに加算することで、駆動パルス数Pを補正する。これにより、補正後の駆動パルス数(P+ΔP)が得られる。そして、次のステップS40では、移動制御手段31が、補正後の駆動パルス数(P+ΔP)の駆動パルスを圧電素子12へ供給することで、レンズ21をホームポジションへ移動させる。
以上のような本実施形態によれば、レンズ21の焦点合わせ動作の開始前に、レンズ21をホームポジションへ移動させるための駆動パルス数を補正するので、より高い精度での駆動制御を実現することができる。それに加え、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要するか否かを判断し、温度変化に応じた駆動パルス数の補正を要すると判断された場合に、温度変化に応じた補正を駆動パルス数に対し施すので、より精度の高い駆動制御を実現することができる。
なお、上記実施形態では、被駆動部材としてレンズを駆動する例を示したが、被駆動部材としてはレンズに限定されるものではなく、精度の高い位置決めを要する工作機械の切削部材を被駆動部材として本発明を適用することもできる。
本発明に係る駆動制御装置の一例を示す分解斜視図である。 駆動制御装置に関する機能ブロック図である。 ポジションセンサに含まれるフォトインタラプタからの出力信号を示すグラフである。 駆動制御装置における処理動作を示す流れ図である。 温度補正処理の処理動作を示す流れ図である。
符号の説明
1…鏡筒、3…ガイドバー、12…圧電素子、13…駆動棒支持部材、14…板バネ、15…ビス、17…駆動棒、20…駆動制御装置、21…レンズ、30…駆動パルス制御部、31…移動制御手段、32…ポジションセンサ、33…読出し手段、34…補正手段、35…補正判断手段、36…EEPROM。

Claims (5)

  1. 所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、
    前記所定方向における前記電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、
    前記電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、
    を備え、
    前記駆動パルス制御部が、前記所定方向に沿った前記電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう前記駆動パルスの供給を制御して前記電気機械変換素子を伸縮させることで、前記駆動部材を前記所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合した被駆動部材を、前記所定方向に沿った一の方向及びその逆方向を含む双方向に移動させる駆動制御装置であって、
    前記駆動パルス制御部は、
    前記被駆動部材の位置決め動作開始位置についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶した補正情報記憶手段と、
    前記被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の開始前に、前記補正情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出す読出し手段と、
    前記読出し手段により読み出された補正駆動パルス数に基づいて、前記被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させるための駆動パルス数を補正する補正手段と、
    補正後の駆動パルス数に基づいて前記被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させる移動制御手段と、
    を含んで構成される駆動制御装置。
  2. 前記駆動パルス制御部は、
    前記被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の開始前に、前記双方向のそれぞれについて、規定の距離だけ前記被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定する実駆動パルス数測定手段と、
    前記双方向それぞれについての実駆動パルス数及び予め定めた基準パルス数より求められる、前記実駆動パルス数と前記基準パルス数との乖離に相関する所定の係数と、所定の基準値とに基づいて、温度変化に応じた前記駆動パルス数の補正を要するか否かを判断する補正判断手段と
    をさらに含み、
    前記補正手段は、
    温度変化に応じた前記駆動パルス数の補正を要すると判断された場合、前記補正駆動パルス数に基づく前記駆動パルス数の補正に加え、予め定められた温度変化に応じた該駆動パルス数の補正を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動制御装置。
  3. 前記被駆動部材はレンズを含んで構成され、前記所定方向は前記レンズの光軸方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動制御装置。
  4. 所定方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、
    前記所定方向における前記電気機械変換素子の一端に固定された駆動部材と、
    前記電気機械変換素子への駆動パルスの供給を制御する駆動パルス制御部と、
    被駆動部材の位置決め動作開始位置についての補正量に対応する予め調整された補正駆動パルス数を記憶した補正情報記憶手段と、
    を備えた駆動制御装置にて、
    前記駆動パルス制御部によって、前記所定方向に沿った前記電気機械変換素子の伸び速度と縮み速度とを異ならせるよう前記駆動パルスの供給を制御して前記電気機械変換素子を伸縮させることで、前記駆動部材を前記所定方向に沿って振動させ、当該駆動部材に摩擦係合した前記被駆動部材を、前記所定方向に沿った一の方向及びその逆方向を含む双方向に移動させる駆動制御方法であって、
    前記駆動パルス制御部が、前記被駆動部材の位置決めを行う位置決め動作の開始前に、前記補正情報記憶手段から補正駆動パルス数を読み出す読出しステップと、
    前記駆動パルス制御部が、読み出された補正駆動パルス数に基づいて、前記被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させるための駆動パルス数を補正する第1の補正ステップと、
    前記駆動パルス制御部が、補正後の駆動パルス数に基づいて前記被駆動部材を位置決め動作開始位置へ移動させる移動制御ステップと、
    を有する駆動制御方法。
  5. 前記駆動パルス制御部が、前記位置決め動作の開始前に、前記双方向のそれぞれについて、規定の距離だけ前記被駆動部材を実際に移動させるに要した実駆動パルス数を測定する実駆動パルス数測定ステップと、
    前記駆動パルス制御部が、前記双方向それぞれについての実駆動パルス数及び予め定めた基準パルス数より求められる、前記実駆動パルス数と前記基準パルス数との乖離に相関する所定の係数と、所定の基準値とに基づいて、温度変化に応じた前記駆動パルス数の補正を要するか否かを判断する補正判断ステップと、
    前記駆動パルス制御部が、温度変化に応じた前記駆動パルス数の補正を要すると判断された場合、予め定められた温度変化に応じた該駆動パルス数の補正を行う第2の補正ステップと、
    をさらに有する請求項4記載の駆動制御方法。
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