JP2007139098A - 配管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高圧燃料配管に用いられる従来の配管継手は、テーパ面を押し付けてシールする構造を採用している。このため、燃料圧力が高まり第1配管が外側へ広がると、第1配管と第2配管が引き離される方向に作用するため、シール漏れが生じやすくなる。
【解決手段】 コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が作用する配管継手は、第1配管21を第2配管22の内側に入れ込み、第1配管21内の燃料圧力により第1配管21の外周面を第2配管22の内周面に押し付ける構造を採用している。これにより、高圧燃料が第1配管21の内部に作用する状態では、高圧燃料により第1配管21が外側へ広がり、当接部24の外周面と第2配管22の内周面のシール面圧が圧入時よりもさらに高められる。即ち、高圧作用時ほど高いシール性が得られ、高圧燃料が供給されても燃料漏れが生じない。
【選択図】 図1
【解決手段】 コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が作用する配管継手は、第1配管21を第2配管22の内側に入れ込み、第1配管21内の燃料圧力により第1配管21の外周面を第2配管22の内周面に押し付ける構造を採用している。これにより、高圧燃料が第1配管21の内部に作用する状態では、高圧燃料により第1配管21が外側へ広がり、当接部24の外周面と第2配管22の内周面のシール面圧が圧入時よりもさらに高められる。即ち、高圧作用時ほど高いシール性が得られ、高圧燃料が供給されても燃料漏れが生じない。
【選択図】 図1
Description
本発明は、第1配管と第2配管とを結合部材で結合する配管継手に関するものであり、例えば、コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が流れる高圧配管の継手に用いられて好適な技術に関する。
(従来技術)
例えば、コモンレール式燃料噴射装置では、サプライポンプ→コモンレール→インジェクタに超高圧(例えば、100MPa以上)の燃料を供給する。サプライポンプとコモンレール、コモンレールとインジェクタは、燃料配管によって接続されるものであり、各燃料配管は配管継手によって結合される(例えば、特許文献1)。
具体的な一例として、図8にサプライポンプ3と高圧ポンプ配管6との配管継手を示す。
図8に示す配管継手の構造を、図9を参照して説明する。なお、以下では、サプライポンプ、コモンレール、インジェクタに接続される高圧燃料配管を第1配管J1と称し、サプライポンプ、コモンレール、インジェクタの配管接続ジョイントを第2配管J2と称す。
例えば、コモンレール式燃料噴射装置では、サプライポンプ→コモンレール→インジェクタに超高圧(例えば、100MPa以上)の燃料を供給する。サプライポンプとコモンレール、コモンレールとインジェクタは、燃料配管によって接続されるものであり、各燃料配管は配管継手によって結合される(例えば、特許文献1)。
具体的な一例として、図8にサプライポンプ3と高圧ポンプ配管6との配管継手を示す。
図8に示す配管継手の構造を、図9を参照して説明する。なお、以下では、サプライポンプ、コモンレール、インジェクタに接続される高圧燃料配管を第1配管J1と称し、サプライポンプ、コモンレール、インジェクタの配管接続ジョイントを第2配管J2と称す。
第1配管J1の先端には、先端に向けて小径となる円錐面J3が形成されており、この円錐面J3の先端において内部燃料通路が開口する。また、第1配管J1の外周面には、第1配管J1を第2配管J2に結合するための結合部材(配管締結ナット)J4が装着されている。
一方、第2配管J2の先端には、先端に向けて径大となるテーパ座面J5が形成されており、このテーパ座面J5の底部で内部燃料通路が開口する。また、第2配管J2の外周面には、配管締結用の雄ネジJ6が形成されている。
そして、第1配管J1の円錐面J3を、第2配管J2のテーパ座面J5に差し入れ、第1配管J1に装着された結合部材J4を、第2配管J2の雄ネジJ6に締結することで、第1配管J1の円錐面J3が、第2配管J2のテーパ座面J5に押し付けられて、第1配管J1と第2配管J2が結合する。
一方、第2配管J2の先端には、先端に向けて径大となるテーパ座面J5が形成されており、このテーパ座面J5の底部で内部燃料通路が開口する。また、第2配管J2の外周面には、配管締結用の雄ネジJ6が形成されている。
そして、第1配管J1の円錐面J3を、第2配管J2のテーパ座面J5に差し入れ、第1配管J1に装着された結合部材J4を、第2配管J2の雄ネジJ6に締結することで、第1配管J1の円錐面J3が、第2配管J2のテーパ座面J5に押し付けられて、第1配管J1と第2配管J2が結合する。
図9に示す配管継手では、燃料圧力が高まるにつれて、第1配管J1内の燃料圧力により第1配管J1には外側へ広がる力が発生する。この広がる力は、第1配管J1と第2配管J2を引き離す方向に作用する。このため、燃料圧力が高まるほど、シール漏れが生じやすくなり、燃料漏れが生じる可能性が高まる。
なお、上記では、高圧燃料を例に説明したが、使用される流体は燃料でなくても高圧になるほど上記の不具合が生じる。
特開2005−9672号公報
なお、上記では、高圧燃料を例に説明したが、使用される流体は燃料でなくても高圧になるほど上記の不具合が生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体圧力が高まることでシール性も高まる配管継手の提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の配管継手は、第1配管を第2配管の内側に入れ込み、第1配管内の流体圧力により第1配管の外周面を第2配管の内周面に押し付ける構造を採用している。
このため、第1配管内の流体圧力が高まって第1配管の外周面が外側へ広がることで、第1配管と第2配管のシール性が高まる。即ち、高圧作用時ほど高シール性となる。このように、流体圧力が高まるほど高シールとなるため、高圧流体の漏れを防ぐことができる。
請求項1の配管継手は、第1配管を第2配管の内側に入れ込み、第1配管内の流体圧力により第1配管の外周面を第2配管の内周面に押し付ける構造を採用している。
このため、第1配管内の流体圧力が高まって第1配管の外周面が外側へ広がることで、第1配管と第2配管のシール性が高まる。即ち、高圧作用時ほど高シール性となる。このように、流体圧力が高まるほど高シールとなるため、高圧流体の漏れを防ぐことができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の配管継手は、第1配管の外周面が第2配管の内周面に圧入されるものである。
これによって、流体圧力が低い状態であっても、第1配管と第2配管のシール性を確保でき、流体圧力が低い状態から高い状態の全範囲に亘って、流体の漏れを防ぐことができる。
請求項2の配管継手は、第1配管の外周面が第2配管の内周面に圧入されるものである。
これによって、流体圧力が低い状態であっても、第1配管と第2配管のシール性を確保でき、流体圧力が低い状態から高い状態の全範囲に亘って、流体の漏れを防ぐことができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の配管継手は、第2配管の内周面が、第1配管の挿入側ほど小さいテーパ面に設けられている。
これにより、高圧流体の圧力により第1配管に抜ける力が加わることで、第1配管と第2配管のシール性が高まり、流体の漏れを防ぐことができる。
請求項3の配管継手は、第2配管の内周面が、第1配管の挿入側ほど小さいテーパ面に設けられている。
これにより、高圧流体の圧力により第1配管に抜ける力が加わることで、第1配管と第2配管のシール性が高まり、流体の漏れを防ぐことができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の配管継手は、結合部材が第1配管の端部に設けられたものである。
請求項4の配管継手は、結合部材が第1配管の端部に設けられたものである。
〔請求項5の手段〕
請求項5の配管継手は、コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が流れる高圧配管の継手に用いられるものである。
これにより、コモンレール式燃料噴射装置に用いられる超高圧の燃料圧力であっても、燃料漏れを防ぐことができる。
請求項5の配管継手は、コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が流れる高圧配管の継手に用いられるものである。
これにより、コモンレール式燃料噴射装置に用いられる超高圧の燃料圧力であっても、燃料漏れを防ぐことができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6の配管継手は、第1配管の内径寸法をd、第1配管の肉厚寸法をtとした場合、
d/t≧2
の関係を満足するものである。
これによって、コモンレール式燃料噴射装置の燃料圧力が100MPa以上であっても、燃料漏れを防ぐことができる。
請求項6の配管継手は、第1配管の内径寸法をd、第1配管の肉厚寸法をtとした場合、
d/t≧2
の関係を満足するものである。
これによって、コモンレール式燃料噴射装置の燃料圧力が100MPa以上であっても、燃料漏れを防ぐことができる。
最良の形態1の配管継手は、例えば、コモンレール式燃料噴射装置の高圧燃料配管の継手に用いられるものであり、第1配管と第2配管とを結合部材で結合する構造を採用する。
そして、第1配管は、第2配管の内側に入れ込まれるものであり、第1配管内の燃料圧力(流体圧力の一例)により第1配管の外周面が第2配管の内周面に押し付けられて、シール性が高まる。
そして、第1配管は、第2配管の内側に入れ込まれるものであり、第1配管内の燃料圧力(流体圧力の一例)により第1配管の外周面が第2配管の内周面に押し付けられて、シール性が高まる。
この実施例1では、まず、コモンレール式燃料噴射装置のシステム構成を図5を参照して説明し、続いてコモンレール式燃料噴射装置の高圧燃料配管に用いられる配管継手を図1〜図4を参照して説明する。
(コモンレール式燃料噴射装置の説明)
図5に示すコモンレール式燃料噴射装置は、エンジン(例えばディーゼルエンジン:図示しない)の各気筒に燃料噴射を行うシステムであり、コモンレール1、インジェクタ2、サプライポンプ3、ECU4(エンジン制御ユニット)、EDU5(駆動ユニット)等から構成される。なお、EDU5はECU4のケース内に内蔵される場合もある。
図5に示すコモンレール式燃料噴射装置は、エンジン(例えばディーゼルエンジン:図示しない)の各気筒に燃料噴射を行うシステムであり、コモンレール1、インジェクタ2、サプライポンプ3、ECU4(エンジン制御ユニット)、EDU5(駆動ユニット)等から構成される。なお、EDU5はECU4のケース内に内蔵される場合もある。
コモンレール1は、インジェクタ2に供給する高圧燃料を蓄圧する蓄圧容器であり、燃料噴射圧に相当するコモンレール圧が蓄圧されるように高圧ポンプ配管6を介して高圧燃料を圧送するサプライポンプ3の吐出口と接続されるとともに、各インジェクタ2へ高圧燃料を供給する複数のインジェクタ配管7が接続されている。
コモンレール1から燃料タンク8へ燃料を戻すリリーフ配管9には、プレッシャリミッタを兼ねた減圧弁10が取り付けられている。プレッシャリミッタの機能は圧力安全弁であり、コモンレール圧が限界設定圧を超えた際に開弁して、コモンレール圧を限界設定圧以下に抑える。また、減圧弁10は、ECU4およびEDU5の指示により開弁して、コモンレール圧を急速に減圧するものである。なお、減圧弁10とは別にプレッシャリミッタを独立して搭載する機種もある。
インジェクタ2は、エンジンの各気筒毎に搭載されて燃料を各気筒内に噴射供給するものであり、コモンレール1より分岐する複数のインジェクタ配管7の下流端に接続されて、コモンレール1に蓄圧された高圧燃料を各気筒内に噴射供給する燃料噴射ノズル、およびこの燃料噴射ノズル内に収容されたニードルのリフト制御を行う電磁弁等を搭載している。
なお、インジェクタ2からのリーク燃料も、リリーフ配管9を経て燃料タンク8に戻される。
なお、インジェクタ2からのリーク燃料も、リリーフ配管9を経て燃料タンク8に戻される。
サプライポンプ3は、コモンレール1へ高圧燃料を圧送する高圧燃料ポンプであり、燃料タンク8内の燃料をフィルタ11を介してサプライポンプ3へ吸引するフィードポンプと、このフィードポンプによって吸い上げられた燃料を高圧に圧縮してコモンレール1へ圧送する高圧ポンプとを搭載する。フィードポンプおよび高圧ポンプは共通のカムシャフト12によって駆動される。なお、このカムシャフト12は、エンジンによって回転駆動されるものである。
サプライポンプ3には、燃料を高圧に加圧する加圧室内に燃料を導く燃料流路に、その燃料流路の開度度合を調整するためのSCV13(吸入調量弁)が搭載されている。このSCV13は、ECU4からのポンプ駆動信号によって制御されることにより、加圧室内に吸入される燃料の吸入量を調整し、コモンレール1へ圧送する燃料の吐出量を変更するバルブであり、コモンレール1へ圧送する燃料の吐出量を調整することにより、コモンレール圧を調整するものである。即ち、ECU4はSCV13を制御することにより、コモンレール圧を車両走行状態に応じた圧力に制御できる。
ECU4は、CPU、記憶装置(ROM、RAM、SRAM、EEPROM等のメモリ)を搭載しており、ROMに記憶されたプログラムと、RAM等に読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて各種の演算処理を行う。
具体的な演算の一例を示すと、ECU4は、燃料の噴射毎に、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて、各気筒毎の目標噴射量、噴射形態、インジェクタ2の開弁閉弁時期、SCV13の開度(通電電流値)を決定するように設けられている。
具体的な演算の一例を示すと、ECU4は、燃料の噴射毎に、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて、各気筒毎の目標噴射量、噴射形態、インジェクタ2の開弁閉弁時期、SCV13の開度(通電電流値)を決定するように設けられている。
EDU5は、インジェクタ駆動回路を備える。このインジェクタ駆動回路は、ECU4から与えられるインジェクタ開弁信号に基づいてインジェクタ2の電磁弁へ開弁駆動電流を与える駆動回路であり、開弁駆動電流を電磁弁に与えることにより高圧燃料が気筒内に噴射供給され、開弁駆動電流を停止することで燃料噴射が停止するものである。なお、この図5では、SCV13の電磁弁へ駆動電流を与えるSCV駆動回路がECU4のケース外に設けられる例を示すが、EDU5のケース内に配置されるものであっても良い。
なお、ECU4には、車両の運転状態等を検出する手段として、コモンレール圧を検出する圧力センサ14の他に、アクセル開度を検出するアクセルセンサ、エンジン回転数を検出する回転数センサ、エンジンの冷却水温度を検出する水温センサ等のセンサ類が接続されている。
(配管継手の説明)
コモンレール式燃料噴射装置では、サプライポンプ3→コモンレール1→インジェクタ2に超高圧(例えば、100MPa以上)に加圧された燃料が供給されるものであり、上述したように、サプライポンプ3とコモンレール1の間は高圧ポンプ配管6で接続され、コモンレール1と複数のインジェクタ2の間は複数のインジェクタ配管7で接続される。 このため、上記各装置1〜3と、各配管6、7とは、配管継手により結合される。即ち、図2〜図4に示すように、(1)サプライポンプ3と高圧ポンプ配管6の接続箇所A、(2)コモンレール1と高圧ポンプ配管6の接続箇所A、(3)コモンレール1とインジェクタ配管7の接続箇所A、(4)インジェクタ2とインジェクタ配管7の接続箇所Aは、それぞれ配管継手により結合される。
コモンレール式燃料噴射装置では、サプライポンプ3→コモンレール1→インジェクタ2に超高圧(例えば、100MPa以上)に加圧された燃料が供給されるものであり、上述したように、サプライポンプ3とコモンレール1の間は高圧ポンプ配管6で接続され、コモンレール1と複数のインジェクタ2の間は複数のインジェクタ配管7で接続される。 このため、上記各装置1〜3と、各配管6、7とは、配管継手により結合される。即ち、図2〜図4に示すように、(1)サプライポンプ3と高圧ポンプ配管6の接続箇所A、(2)コモンレール1と高圧ポンプ配管6の接続箇所A、(3)コモンレール1とインジェクタ配管7の接続箇所A、(4)インジェクタ2とインジェクタ配管7の接続箇所Aは、それぞれ配管継手により結合される。
次に、上記接続箇所Aに用いられる本発明が適用された配管継手を説明する。なお、以下では、高圧ポンプ配管6およびインジェクタ配管7を第1配管21と称し、この第1配管21に接続されるコモンレール1、インジェクタ2、サプライポンプ3の配管接続ジョイントを第2配管22と称して説明する。
配管継手は、第1配管21と第2配管22とを結合部材23で結合する構造を採用している。そして、本実施例の配管継手は、第1配管21を第2配管22の内側に入れ込み、第1配管21内の燃料圧力により第1配管21の外周面を第2配管22の内周面に押し付ける構造を採用している。
なお、第1配管21内の燃料圧力によって第1配管21の外周面が外側へ広がる拡径量が、第2配管22内の燃料圧力によって第2配管22の内周面が外側へ広がる拡径量より大きくなるように、第2配管22は高強度に設けられている。
配管継手は、第1配管21と第2配管22とを結合部材23で結合する構造を採用している。そして、本実施例の配管継手は、第1配管21を第2配管22の内側に入れ込み、第1配管21内の燃料圧力により第1配管21の外周面を第2配管22の内周面に押し付ける構造を採用している。
なお、第1配管21内の燃料圧力によって第1配管21の外周面が外側へ広がる拡径量が、第2配管22内の燃料圧力によって第2配管22の内周面が外側へ広がる拡径量より大きくなるように、第2配管22は高強度に設けられている。
次に、実施例1における配管継手の具体的構造を説明する。
第1配管21は、例えばステンレス管であり、先端の外周面には、外径方向に膨出する当接部24が形成されている。この当接部24の最外周は全周に亘って平滑な円形を呈するものであり、当接部24の外径寸法は、第2配管22の内径寸法より僅かに大径に設けられている。
また、第1配管21の端部には、第1配管21を第2配管22に結合するための結合部材23が装着されている。この結合部材23は、第1配管21の外周面に形成された溝25内に嵌まり合い、第1配管21に対して回転可能に設けられた配管締結ナットである。結合部材23には、内周面に第2配管22の雄ネジ27(後述する)に螺合する雌ネジ26が形成されており、外周面に工具(六角レンチ等)と係合可能な工具係合部(六角部等)が形成されている。
第1配管21は、例えばステンレス管であり、先端の外周面には、外径方向に膨出する当接部24が形成されている。この当接部24の最外周は全周に亘って平滑な円形を呈するものであり、当接部24の外径寸法は、第2配管22の内径寸法より僅かに大径に設けられている。
また、第1配管21の端部には、第1配管21を第2配管22に結合するための結合部材23が装着されている。この結合部材23は、第1配管21の外周面に形成された溝25内に嵌まり合い、第1配管21に対して回転可能に設けられた配管締結ナットである。結合部材23には、内周面に第2配管22の雄ネジ27(後述する)に螺合する雌ネジ26が形成されており、外周面に工具(六角レンチ等)と係合可能な工具係合部(六角部等)が形成されている。
第2配管22は、例えば、鉄系金属を加工してなる配管ジョイントであり、内側には第1配管21が挿入される燃料通路が形成されている。第2配管22の内径寸法は、上述したように、第1配管21の端部に形成された当接部24の外径寸法より僅かに小径なものであり、内周面は全周に亘り平滑な円筒を呈する。ここで、この実施例1における第2配管22の内周面は、第1配管21の挿入側の内径寸法D1〜第1配管21の挿入奥側の内径寸法D2が一定寸法(D1=D2)に設けられている。
また、第2配管22の外周面には、上述した結合部材23の雌ネジ26と螺合可能な雄ネジ27が形成されている。
また、第2配管22の外周面には、上述した結合部材23の雌ネジ26と螺合可能な雄ネジ27が形成されている。
配管継手の結合は、先ず、第1配管21の先端に設けられた当接部24を、第2配管22の内周面に圧入する。次に、結合部材23の雌ネジ26を第2配管22の雄ネジ27に螺合する。これにより、配管継手の結合が完了する。
第1配管21および第2配管22の内部には、エンジンの運転状態に応じて100MPa以上の高圧燃料が供給される。この高圧燃料により、第1配管21には外側へ広がる力が発生する。この結果、燃料圧力が高まるほど、第1配管21に形成された当接部24が外側へ広がり、当接部24の外周面と第2配管22の内周面のシール面圧が、圧入時よりもさらに高まる。即ち、第1配管21内の燃料圧力によって第1配管21が外側へ広がることで、第1配管21と第2配管22のシール性が圧入時よりも高まる。
第1配管21および第2配管22の内部には、エンジンの運転状態に応じて100MPa以上の高圧燃料が供給される。この高圧燃料により、第1配管21には外側へ広がる力が発生する。この結果、燃料圧力が高まるほど、第1配管21に形成された当接部24が外側へ広がり、当接部24の外周面と第2配管22の内周面のシール面圧が、圧入時よりもさらに高まる。即ち、第1配管21内の燃料圧力によって第1配管21が外側へ広がることで、第1配管21と第2配管22のシール性が圧入時よりも高まる。
第1配管21内の燃料圧力によって当接部24が外側へ広がる拡径作用は、第1配管21の内径寸法dが大きいほど、また第1配管21の肉厚寸法tが小さいほど大きくなる。 このため、第1配管21の外側への変形(拡径化)により、所定のシール面圧を確保するには、内径寸法dと、肉厚寸法tの比率d/tに適値が存在する。
次に、表1、表2を参照して、コモンレール式燃料噴射装置における比率d/tの適値を説明する。
次に、表1、表2を参照して、コモンレール式燃料噴射装置における比率d/tの適値を説明する。
表1の解析結果に基づき、100MPaの実使用圧において、シール面圧の余裕度を25MPaとする。
その場合、比率d/t≧2の関係を満たすことで、上記条件を満足できる。
上記の結果を踏まえ、この実施例1の配管継手は、第1配管21の内径寸法をd、第1配管21の肉厚寸法をtとした場合、
d/t≧2
の関係を満たすように設けられている。
これにより、実使用圧が100MPa以上のコモンレール式燃料噴射装置において、実施例1の配管継手を有効にできる。
その場合、比率d/t≧2の関係を満たすことで、上記条件を満足できる。
上記の結果を踏まえ、この実施例1の配管継手は、第1配管21の内径寸法をd、第1配管21の肉厚寸法をtとした場合、
d/t≧2
の関係を満たすように設けられている。
これにより、実使用圧が100MPa以上のコモンレール式燃料噴射装置において、実施例1の配管継手を有効にできる。
(実施例1の効果)
実施例1の配管継手は、上述したように、100MPa以上の高圧燃料が第1配管21の内部に作用する。この高圧燃料により、第1配管21は外側へ広がり、当接部24の外周面と第2配管22の内周面のシール面圧が、圧入時よりもさらに高められ、高圧作用時ほど高シール性が得られる。この結果、実施例1の配管継手からは燃料漏れが生じない。
実施例1の配管継手は、上述したように、100MPa以上の高圧燃料が第1配管21の内部に作用する。この高圧燃料により、第1配管21は外側へ広がり、当接部24の外周面と第2配管22の内周面のシール面圧が、圧入時よりもさらに高められ、高圧作用時ほど高シール性が得られる。この結果、実施例1の配管継手からは燃料漏れが生じない。
また、第1配管21の先端に設けられた当接部24が、第2配管22の内周面に圧入されている。このため、燃料圧力が例え低い状態であっても、第1配管21と第2配管22のシール性を確保できる。この結果、燃料圧力が低い状態から、燃料圧力が高い状態の全範囲に亘って、燃料漏れの発生を無くすことができる。
なお、エンジンが停止された状態でも、サプライポンプ3→コモンレール1→インジェクタ2には高圧燃料が蓄圧される。このため、エンジンが停止された状態でも、蓄圧された高圧燃料により第1配管21が外側へ広がった状態が保たれて配管継手のシール性が確保されるため、第2配管22に対する第1配管21の圧入は、軽圧入であっても良い。
なお、エンジンが停止された状態でも、サプライポンプ3→コモンレール1→インジェクタ2には高圧燃料が蓄圧される。このため、エンジンが停止された状態でも、蓄圧された高圧燃料により第1配管21が外側へ広がった状態が保たれて配管継手のシール性が確保されるため、第2配管22に対する第1配管21の圧入は、軽圧入であっても良い。
図6を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例において、上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
この実施例2の配管継手は、第2配管22の内周面が、当接部24の圧入範囲において第1配管21の挿入側ほど小さいテーパ面に設けられている。即ち、実施例2の第2配管22の内周面は、第1配管21の挿入側の内径寸法D1が第1配管21の挿入奥側の内径寸法D2より小さく設けられている(D1<D2)。
この実施例2の配管継手は、第2配管22の内周面が、当接部24の圧入範囲において第1配管21の挿入側ほど小さいテーパ面に設けられている。即ち、実施例2の第2配管22の内周面は、第1配管21の挿入側の内径寸法D1が第1配管21の挿入奥側の内径寸法D2より小さく設けられている(D1<D2)。
ここで、第2配管22内の高圧燃料は、第1配管21の先端面に作用して、第1配管21に押し出す力(第1配管21が抜ける方向の力)を発生する。第2配管22内の高圧燃料が第1配管21を押し出す力は、高圧作用時ほど大きくなる。
しかし、この実施例2では、第2配管22の内周面がD1<D2のテーパ面に設けられているため、第1配管21に抜ける方向の力が加わることで、当接部24の外周面が第2配管22の内周面に強く押し付けられることになり、第1配管21と第2配管22のシール性が高まる。
このように、実施例2の配管継手は、第2配管22内の高圧燃料が第1配管21を押し出す方向の力を発生することを利用して、高圧作用時ほど第1配管21と第2配管22のシール性を高めるものである。
しかし、この実施例2では、第2配管22の内周面がD1<D2のテーパ面に設けられているため、第1配管21に抜ける方向の力が加わることで、当接部24の外周面が第2配管22の内周面に強く押し付けられることになり、第1配管21と第2配管22のシール性が高まる。
このように、実施例2の配管継手は、第2配管22内の高圧燃料が第1配管21を押し出す方向の力を発生することを利用して、高圧作用時ほど第1配管21と第2配管22のシール性を高めるものである。
図7を参照して実施例3を説明する。なお、この実施例3は、当接部24の変形例を示すものである。
上記実施例1、2では、当接部24を曲面(R面)に設けた。
これに対し、図7(a)は、第2配管22の内周面に当接する面(当接部24の外周面)を、第2配管22の内周面に一致する平面に設けたものである。このように設けても、上記実施例1、2の効果が得られる。
上記実施例1、2では、当接部24を曲面(R面)に設けた。
これに対し、図7(a)は、第2配管22の内周面に当接する面(当接部24の外周面)を、第2配管22の内周面に一致する平面に設けたものである。このように設けても、上記実施例1、2の効果が得られる。
上記図7(a)は、当接部24の先端側に小径部28が形成されている。この小径部28の外周面に高圧燃料が作用するため、小径部28は高圧燃料を受けても外側に広がる力を発生しない。
これに対し、図7(b)は、上記小径部28を無くし、第1配管21の先端部においても高圧燃料を受けて外側に広がる力を発生するものである。
これに対し、図7(b)は、上記小径部28を無くし、第1配管21の先端部においても高圧燃料を受けて外側に広がる力を発生するものである。
上記図7(a)、(b)は、第2配管22に差し込まれる範囲の先端部分のみに当接部24を設け、高圧燃料を受けて外側に広がる力を第1配管21の先端に設けた当接部24に集中させてシール面圧を高める例を示した。
これに対し、図7(c)は、第2配管22に差し込まれる広い範囲に当接部24を設けて、第1配管21と第2配管22のシール面積を増大させたものである。
これに対し、図7(c)は、第2配管22に差し込まれる広い範囲に当接部24を設けて、第1配管21と第2配管22のシール面積を増大させたものである。
[変形例]
上記の実施例では、第1配管21をステンレスで設ける例を示したが、高圧燃料に耐える材料であれば、黄銅など他の材料を用いても良い。
上記の実施例では、コモンレール式燃料噴射装置の高圧燃料が作用する配管継手に本発明を適用する例を示したが、高圧流体により第1配管21の外周面が第2配管22の内周面に押し付けられてシール性を高めるものであれば良く、他の高圧流体を扱う配管継手に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、第1配管21をステンレスで設ける例を示したが、高圧燃料に耐える材料であれば、黄銅など他の材料を用いても良い。
上記の実施例では、コモンレール式燃料噴射装置の高圧燃料が作用する配管継手に本発明を適用する例を示したが、高圧流体により第1配管21の外周面が第2配管22の内周面に押し付けられてシール性を高めるものであれば良く、他の高圧流体を扱う配管継手に本発明を適用しても良い。
6 高圧ポンプ配管(コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が流れる高圧配管)
7 インジェクタ配管(コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が流れる高圧配管)
21 第1配管
22 第2配管
23 結合部材
7 インジェクタ配管(コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が流れる高圧配管)
21 第1配管
22 第2配管
23 結合部材
Claims (6)
- 第1配管と第2配管とを結合部材で結合する配管継手において、
前記第1配管を前記第2配管の内側に入れ込み、前記第1配管内の流体圧力により前記第1配管の外周面を前記第2配管の内周面に押し付けることを特徴とする配管継手。 - 請求項1に記載の配管継手において、
前記第1配管の外周面は、前記第2配管の内周面に圧入されることを特徴とする配管継手。 - 請求項1または請求項2に記載の配管継手において、
前記第2配管の内周面は、前記第1配管の挿入側ほど小さいテーパ面に設けられていることを特徴とする配管継手。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の配管継手において、
前記結合部材は、前記第1配管の端部に設けられたことを特徴とする配管継手。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の配管継手において、
この配管継手は、コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料が流れる高圧配管の継手に用いられることを特徴とする配管継手。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の配管継手において、
前記第1配管の内径寸法をd、前記第1配管の肉厚寸法をtとした場合、
d/t≧2
の関係を満足することを特徴とする配管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005334853A JP2007139098A (ja) | 2005-11-18 | 2005-11-18 | 配管継手 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-11-18 JP JP2005334853A patent/JP2007139098A/ja active Pending
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