JP4788694B2 - フローダンパ - Google Patents
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Description
ピストンには、燃料通路の上流側と下流側を連通する絞り通路が形成されている。そして、インジェクタに過剰燃料流出などの異常が生じて、燃料通路において下流に向かう流量が異常増加した場合、ピストンが下流側へ移動し、ピストンの弁部がバルブボディの弁座に着座して燃料通路を閉塞する。このようにして、フローダンパは、万が一、何らかの不具合が生じた際に、高圧燃料の流出を停止させるものである。
バルブボディは、レール本体に強力に締め付けられるため、高軸力が加わるバルブボディのレール本体側に歪みが生じる。
しかし、バルブボディは、内側にピストンを摺動可能な状態で保持するものであるため、バルブボディが上述の理由によって歪み、ピストン摺動孔が内径方向に変形すると、バルブボディとピストンの摺動クリアランスが減少して、ピストンの摺動性が悪化してしまう。
一方、インジェクタ(燃料噴射弁)の噴射時に生じる燃料流れに伴うピストンJ5の移動により、インジェクタ配管に生じる脈動が助長される問題を回避するために、ストッパJ3にオリフィスJ4を設ける技術が提案されている。
具体的には、製造されたフローダンパ(アッシー状態)が適正範囲内で動作するか否かの検査の際に、検査結果が不良(NG)の場合には、圧入されたストッパJ3をバルブボディJ1から外すことができないため、ストッパJ3の交換(ストッパJ3のオリフィス径の変更)、ピストンJ5の交換(ピストンJ5の絞り通路径の変更)、スプリングJ6の交換(セット荷重の変更)ができない。
このため、製造されたフローダンパの製品管理において、フローダンパが適正範囲外の場合、製造されたフローダンパ自体を廃却しなければならなかった。
請求項1の手段を採用するフローダンパは、ピストン摺動孔の内周面に嵌め入れられる小径部、およびバルブボディとレール本体との間に挟み付けられる大径部を有するキャップを具備し、小径部がピストン摺動孔との間に隙間を隔てて隙間嵌めされる。
キャップは、大径部がバルブボディとレール本体との間に挟み付けられることで固定されるものであり、小径部がピストン摺動孔の内周面に隙間嵌めされるものである。このため、一旦組み付けられたフローダンパ(アッシー化されたフローダンパ)であっても、バルブボディからキャップを分離することができる。その結果、キャップの交換、ピストンの交換、スプリングの交換を容易に実施することができ、フローダンパにおける諸特性の調整(例えば、流量調整)が可能になる。
また、キャップ、ピストン、スプリングの交換が可能であるため、汎用性を高めることができる。
このように、ピストン摺動孔の内周面に小径部を挿入配置することで、締結による変形発生部位と、直接摺動範囲とが軸方向にずれるため、締結力によりピストン摺動孔の開口端側のバルブボディに変形が生じたとしても、直接摺動範囲におけるピストン摺動孔の変形が抑えられ、ピストンの摺動性の悪化を防ぐことができる。
また、請求項1の手段によれば、キャップの小径部が、ピストンの燃料上流側への移動を規制するストッパの機能を果たすものである。即ち、小径部がピストンと直接当接するものであり、キャップとピストンとの間には、別部品よりなるストッパが配置されていないものである。
更に、請求項1の手段によれば、小径部の軸方向長が、バルブボディとピストンが直接摺動する直接摺動範囲と、バルブボディとレール本体のネジ螺合範囲とが軸方向でずれる長さに設けられている。
これにより、ネジ螺合範囲は、バルブボディにおいて締結力が加わり応力が発生する範囲であるため、この軸方向に応力が発生する範囲から直接摺動範囲が軸方向にずらされることで、変形が直接摺動範囲に及ばなくなり、締結時の変形によるピストンの摺動性の悪化を確実に防ぐことができる。
請求項2の手段を採用するフローダンパのキャップは、燃料孔と燃料通路の上流側とを連通する連通部にオリフィスを備える。
キャップに設けられたオフィリスの径(オリフィス径)は、コモンレールからインジェクタへ向かう燃料の流量をコントロールするものであるため、レール本体にバルブボディを組付けた状態で流量検査を行った時に、流量特性が適正範囲外の場合、隙間嵌めされたキャップを交換することでオリフィス径を変更することができる。即ち、フローダンパを廃棄することなく、キャップを変更するだけでフローダンパの流量特性を適正範囲内に調整することができる。
バルブボディは、内部に高圧燃料を蓄圧するレール本体に締結されるものであり、内部にレール本体の燃料孔とインジェクタ配管とを連通する燃料通路が形成されている。バルブボディの燃料通路の上流側には、ピストンを軸方向に摺動自在に支持するピストン摺動孔が設けられている。
ピストンは、ピストン摺動孔の内周面において軸方向へ摺動自在に支持されるものであり、スプリングにより燃料上流側に付勢されている。ピストンには、燃料通路の上流側と下流側を連通する絞り通路が形成されており、インジェクタに過剰燃料流出などの異常が生じて、燃料通路において下流に向かう流量が異常増加した場合、絞り通路の前後の圧差が増加し、スプリングの付勢力に抗してピストンが下流側へ移動して、ピストンの弁部がバルブボディの弁座に着座する。これによって燃料通路が閉塞され、万が一、何らかの不具合が生じた際に、高圧燃料の流出を停止させる。
キャップは、バルブボディの燃料上流側に装着されるものであり、ピストン摺動孔の内周面に隙間嵌めされる小径部と、バルブボディとレール本体との間に挟み付けられる大径部とからなる。キャップには、レール本体の燃料孔と、燃料通路の上流側とを連通する連通部に、この連通部の流路面積を絞るオリフィスが形成されている。なお、このオフィリスは、無くても良い。
(コモンレール式燃料噴射装置の説明)
図3に示すコモンレール式燃料噴射装置は、エンジン(例えばディーゼルエンジン:図示しない)の各気筒に燃料噴射を行うシステムであり、コモンレール1、インジェクタ2、サプライポンプ3、ECU4(エンジン制御ユニット)、EDU5(駆動ユニット)等から構成される。
なお、コモンレール1とインジェクタ配管7の接続部分には、フローダンパ31が設けられており、フローダンパ31の詳細は後述する。
また、コモンレール1には、減圧弁11が取り付けられている。この減圧弁11は、ECU4から与えられる開弁指示信号によって開弁してリリーフ配管9を介してコモンレール圧を急速に減圧するものである。このように、コモンレール1に減圧弁11を搭載することによって、ECU4はコモンレール圧を車両走行状態に応じた圧力へ素早く低減制御できる。なお、この減圧弁11が設けられない機種もある。
なお、インジェクタ2からのリーク燃料も、リリーフ配管9を経て燃料タンク8に戻される。
なお、ECU4には、運転状態等を検出する手段として、コモンレール圧を検出するレール圧センサ15の他に、アクセル開度を検出するアクセルセンサ、エンジン回転数を検出する回転数センサ、エンジンの冷却水温度を検出する水温センサ等のセンサ類が接続されている。
インジェクタ制御系は、燃料の噴射毎に、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(エンジンパラメータ)とに基づいて、噴射形態、目標噴射量、噴射開始時期を算出し、インジェクタ開弁信号を算出する。
レール圧制御系は、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(エンジンパラメータ)とに基づいて、目標レール圧を算出し、レール圧センサ15から算出される実レール圧を目標レール圧に一致させるためのSCV駆動信号を算出する。
なお、プレッシャリミッタ10と減圧弁11を一体に設けたものや、減圧弁11を廃止したものであっても良い。
また、レール本体20は、図3に示すように、鍛造技術によって設け、その後に各穴や平面部等(後述するレール内通路、燃料孔23、第1平面26等)を加工したものであっても良いし、図3に示すものではなく、安価なパイプ材で構成し、そのパイプ材の軸方向に多数の配管接続手段21を設けて低コスト化を図ったものであっても良い。
また、レール本体20の側面には、外部とレール内通路を連通する複数の燃料孔23が形成されている(図1参照)。この複数の燃料孔23は、高圧ポンプ配管6、リリーフ配管9、インジェクタ配管7等に連通するものであり、レール本体20の軸方向に適切な間隔を隔てて穴開け加工されたものである。
配管接続手段21のうち、レール本体20とインジェクタ配管7とを接続する部分には、図1に示すフローダンパ31が設けられている。
先ず、フローダンパが組付けられるレール本体20を説明する。
レール本体20には、軸方向に適切な間隔を隔てて円筒ボス24が形成されており、円筒ボス24の底面の略中心に燃料孔23の外側が開口する。
燃料孔23の外開口(外側の開口部)には、外方向に広がった面取り部25が設けられており、燃料孔23の外開口の開口面積が大きくなっている。
円筒ボス24の底面における面取り部25の周囲には、環状の第1平面26が形成されている。
円筒ボス24の内周面には、フローダンパ31(具体的には、後述するバルブボディ32)を締結するための第1雌ネジ27が形成されている。なお、円筒ボス24がレール本体20と一体に設けられる例を示すが、ナットなどの雌ネジ部品をレール本体20に溶接等で固着(一体化)して設けたものであっても良い。
次に、フローダンパ31の各パーツを詳細に説明する。なお、以下では、レール本体20に接続される側を下と称し、インジェクタ配管7が接続される側を上と称して説明するが、実際の組付け方向にかかわるものではない。
バルブボディ32は、鉄などの硬質な金属よりなり、軸中心に燃料通路(後述する上部燃料通路46+ピストン摺動孔43)が形成された略筒状を呈する。
バルブボディ32の外周下側には、レール本体20の第1雌ネジ27内にねじ込まれる第1雄ネジ41が形成され、バルブボディ32の外周上側には、インジェクタ配管7を取り付けるための第2雄ネジ42が形成され、第1雄ネジ41と第2雄ネジ42の間の外周面に工具係合部(例えば、六角部)が形成されている。
第1雄ネジ41の下端には、ピストン摺動孔43の開口周りを囲む環状平面41aが形成されている。
第2雄ネジ42には、配管締結ネジ部材47の内周面に形成された第2雌ネジ48が螺合する。
この配管締結ネジ部材47は、外周面に工具係合部(例えば、六角部)が形成されており、インジェクタ配管7の円錐部44の背部の段差44aに係止した状態で、第2雄ネジ42にねじ込まれるものである。そして、配管締結ネジ部材47を第2雄ネジ42に強くねじ込むことで、インジェクタ配管7の円錐部44が受圧座面45に強く押し付けられて配管シール面(油密面:密着面)が形成される。
この上部燃料通路46とピストン摺動孔43の境界部には、下方に向けて広がる略円錐形状の弁座49が形成されている。ピストン摺動孔43と上部燃料通路46は同芯に設けられ、後述するピストン33の弁部53とバルブボディ32の弁座49の同芯性が確保されている。
ピストン33は、鉄、アルミ、樹脂など燃料高圧下で破損しない材質よりなり、バルブボディ32におけるピストン摺動孔43の内部で軸方向に摺動自在に支持されるもので、ピストン摺動孔43に直接摺動する下側の大径摺動部51と、段差を介して小径となる上側の突出部52とを備え、この突出部52の上端には、バルブボディ32の弁座49に着座して上部燃料通路46を閉塞可能な弁部53が形成されている。また、大径摺動部51と突出部52の間の段差にはスプリング34の下端が当接し、スプリング34によってピストン33が下方へ付勢される構造になっている。
スプリング34は、ピストン33を下方へ付勢する圧縮コイルバネであり、その圧縮荷重によってフローダンパ31の作動値(フローダンパ31が高圧燃料の流出を遮断するセット値)が設定される。なお、フローダンパ31の作動値は、スプリング34の圧縮荷重の他に、絞り56の径、突出部52の軸方向長、および後述するキャップ35のオリフィス59aの径などでも設定される。
キャップ35は、鉄、銅などのシール性に優れた硬質金属によって形成されてバルブボディ32の燃料上流側に装着されるものであり、ピストン摺動孔43の内周面に隙間嵌めされる小径部(ストッパ部)57、およびバルブボディ32とレール本体20との間に挟み付けられる大径部(ガスケット部)58を備えるとともに、レール本体20の燃料孔23と燃料通路の上流側とを連通する連通部59にオリフィス59aを備える。
小径部57の軸方向長は、バルブボディ32とピストン33が直接摺動する直接摺動範囲Aと、バルブボディ32とレール本体20のネジ螺合範囲Bとが軸方向でずれる長さに設けられている。即ち、レール本体20にバルブボディ32が締結された状態で、円筒ボス24の第1雌ネジ27の上端位置より、キャップ35の上端位置(ピストン33が着座するストッパ面)が上となるように、小径部57の軸方向長(挿入長)が設定されている。
なお、この実施例では、締結状態においてキャップ35の上端位置が第1雌ネジ27の上端位置より上となるように設けるが、締結力によりバルブボディ32に歪みが生じる部分は、主にネジ螺合範囲Bの下部であるため、キャップ35の上端位置をネジ螺合範囲Bの1/3より上に設けるものであっても良いし、1/2より上に設けるものであっても良い。
これによって、製造誤差の範囲内で第1平面26と環状平面41aの組付け位置が径方向へズレたとしても、軸方向から見て、環状平面41a内に第1平面26が納まる。このため、大径部58の全周に対して常に安定した軸荷重を与えることができる。即ち、大径部58に対して偏荷重や剪断荷重が与えられる不具合を回避することができ、大径部58において安定したシール力を確保することができる。
また、オリフィス59aは、キャップ35の端部(この実施例1では上端部)に設けられているため、キャップ35の単体状態において、目視によってオリフィス径を容易に確認することができる。このように、目視によってオリフィス径を確認できるため、誤組付けの防止に役立つとともに、後述する流量調整等においてオフィリス径の交換作業が容易になる。
微小噴射など、下流に向かう燃料流量が少ない場合、絞り通路54の前後の圧差が小さく、ピストン33がキャップ35の小径部57に着座した状態であり、連通部59からピストン中心孔55に供給された燃料は、絞り通路54のみを通ってインジェクタ2に導かれる。
大噴射など、下流に向かう燃料流量が正常範囲で増加した場合、絞り通路54の前後の圧差が増加すことで、ピストン33がキャップ35から離座して上側(下流側)へ移動する。すると、連通部59を通過した燃料は、絞り通路54と、ピストン33の大径摺動部51とピストン摺動孔43の間の摺動クリアランスとを通ってインジェクタ2に供給される。
このようにして、フローダンパ31は、万が一、何らかの不具合が生じて、下流に向かう流量が規定量以上に増加すると、高圧燃料の流出を停止させる。
バルブボディ32は、高圧燃料の漏れを確実に防ぐために、レール本体20に強く締結される。バルブボディ32がレール本体20に強力に締め付けられることで、締付による高軸力と回転摺動によりバルブボディ32の下側に歪みが生じ、バルブボディ32の下端近傍が塑性変形する。
一方、バルブボディ32の内部に設けられるピストン摺動孔43は、その内部でピストン33の大径摺動部51を摺動自在に支持するものであり、ピストン33の大径摺動部51とピストン摺動孔43の摺動クリアランスは、同芯精度を高めるために、摺動クリアランスが小さく設けられている(例えば、10〜20μmほど)。このため、直接摺動範囲Aが内径方向に変形すると、摺動クリアランスが減少して、ピストン33の摺動を悪化させてしまう。
このように、ピストン摺動孔43の内周面に小径部57を挿入配置することで、締結により変形が発生する部位と、直接摺動範囲Aとが軸方向にずれるため、締結力によりバルブボディ32に変形が生じたとしても、その変形が直接摺動範囲Aに及ぶことがなく、ピストン33の摺動不良が発生しない。
即ち、従来技術であればフローダンパ31が適正不良の場合に適正不良のフローダンパ31を全て廃却しなければならなかったが、この実施例では、不良要因となった構成部品の一部だけを交換することで、フローダンパ31を適正範囲内に調整することが可能になる。
また、キャップ35、ピストン33、スプリング34の交換が可能であるため、フローダンパ31の汎用性を高めることができ、この汎用性の向上によってもフローダンパ31のコストを抑えることができる。
上記の実施例1では、図4(b)に示すように、キャップ35の上端部(ピストン33側)にオリフィス59aを形成する例を示した。
これに対し、この実施例2は、図4(a)に示すように、キャップ35の下端部(レール本体20側)にオリフィス59aを設けたものである。
このように設けても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、オリフィス59aが、キャップ35の下端に設けられているため、実施例1と同様、目視によってオリフィス径を容易に確認することができるため、流量調整等においてオフィリス径の交換作業を容易に実施できる。
上記の実施例では、小径部57の外径を一定径に設ける例を示したが、例えば小径部57の上側の外径を下側より小径に設けるなど、小径部57が他の形状を採用するものであっても良い。
上記の実施例では、キャップ35の上端または下端にオリフィス59aを設けて、オリフィス径の視認を容易にした例を示した。これに対し、オリフィス径の視認性は低下するが、キャップ35における上下方向の中間部分にオリフィス59aを設けるものであっても良い。
上記の実施例では、キャップ35にオリフィス59aを設ける例を示したが、図5に示すように、キャップ35からオリフィス59aを無くしたものであっても良い。
23 燃料孔
31 フローダンパ
32 バルブボディ
33 ピストン
34 スプリング
35 キャップ
43 ピストン摺動孔
57 小径部
58 大径部
59 連通部
59a オリフィス
α 隙間
A 直接摺動範囲
B ネジ螺合範囲
Claims (2)
- (a)高圧燃料を蓄圧するレール本体に締結され、内部に前記レール本体の燃料孔と連通する燃料通路が形成されたバルブボディと、
(b)前記燃料通路の前記レール本体側に設けられたピストン摺動孔の内周面において摺動自在に支持されたピストンと、
(c)このピストンを前記燃料通路内を流れる燃料の上流側へ向けて付勢するスプリングと、
(d)前記ピストン摺動孔の内周面に嵌め入れられる小径部、および前記バルブボディと前記レール本体との間に挟み付けられる大径部を有し、前記小径部が前記ピストン摺動孔との間に隙間を隔てて隙間嵌めされるキャップと、
を具備し、
前記小径部は、前記ピストンの燃料上流側への移動を規制するストッパの機能を果たすものであり、
前記小径部の軸方向長は、前記バルブボディと前記ピストンが直接摺動する直接摺動範囲と、前記バルブボディと前記レール本体のネジ螺合範囲とが軸方向でずれる長さに設けられていることを特徴とするフローダンパ。 - 請求項1に記載のフローダンパにおいて、
前記キャップは、前記燃料孔と前記燃料通路の上流側とを連通する連通部にオリフィス
を備えることを特徴とするフローダンパ。
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