JP2007133600A - 電源ユニット及び電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、複数回路分の発熱部品の夫々を適正に空冷できる電源ユニットを提供する。
【解決手段】ユニットベース31の一端部に配置した制御部38と、ベース31の他端部に配置した第1の発熱部40との間に第2の発熱部44を配置する。発熱部40,44を、電力制御用の電気部品41,45及びこの左右に隣り合ったリアクタ42,46で形成する。第1、第2の発熱部40,44の前方であって、これら発熱部40,44間に吸気部61を設けたフロント部材52を備える。ベース31に、第1の整流部65と、これとの間に第1の排気間隙G1を形成する信号線コネクタ67を設ける。ベース31に、第2の排気間隙G2を形成する入力端子69.70と、これら端子69.70とコネクタ67との間に発熱部40,44間に対応して第2の整流部72を設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばテレビスタジオ、舞台、ホール等の明るさを変えるためにテレビスタジオ等に設置された照明器具のような電気的負荷への供給電力を制御する電源ユニット、及びこの電源ユニットを多数備えて例えば調光装置等として構成される電源装置に関する。
従来、照明負荷への供給電力を位相制御する調光制御部と、ブレーカと、基板とを、一つのケーシング内に設けて調光ユニットを構成し、盤ボックスの中に調光ユニットを複数配列してなる調光盤が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
前記調光制御部は発熱するサイリスタ及びスイッチング素子を有して形成されている。前記ケーシングは格子状をなし、その格子の目に相当する空間内に、サイリスタ、スイッチング素子、ブレーカ、及び基板が個別に収容されている。ブレーカは調光ユニットの前面側から操作できるように収容されている。サイリスタとスイッチング素子が収容された夫々の空間の入口はケーシングの前面に開口し、同空間の出口はケーシングの後面に開口し、これらの出入口を有した空間は通気路として形成されている。そして、盤ボックスの上部には冷却ファンが設置されている。
このため、冷却ファンの運転により、外気が、各通気路の入口から吸込まれるとともに、通気路の出口から後方に排気された後、冷却ファンを通ってケーシング外に排出されるに伴い、各通気路に個別に収容されているサイリスタとスイッチング素子とを空冷できる。
特開平9−320767号公報(段落0009−0012、図1−図2)
以上のように発熱部品を空冷する先行技術文献では、前から吸込まれて後方に吐出される外気が通る通気路が、サイリスタとスイッチング素子毎に独立しているので、外気の流れが円滑で効率よく発熱部品を冷却できる点では好ましい。しかし、サイリスタとスイッチング素子の1セットは、一つの照明負荷に対して供給電力を制御する一回路分の調光制御部をなしている。このため、調光制御部の数が多くなる程、調光ユニットを左右方向に数多く並設しなければならない。調光ユニットは一つの盤ボックスに組込まれるので、結果として盤ボックスの大きさ、つまり、調光盤(電源装置)が左右方向に大きくなって、設置上不利となる。
この点を改善するために、本発明者は、一つの調光ユニット内に複数の調光制御部を設けて、このユニットを多数上下方向に重なるようにキャビネットに組込んで、前方からのブレーカの操作性を損なうことなく、前から吸込まれて後方に吐出される外気が通る通気によって複数の調光制御部を空冷す電源装置を試作した。この場合、複数の調光制御部をなす発熱部品毎に個別の通気路を設けることは構造が複雑化するので、複数の調光制御部は互いの間に仕切りを設けることなく同じ収容空間内に並べて配置した。
しかし、この構成では、前記収容空間を通過する冷却空気の流れを制御する構成を格別採用していないので、個々の発熱部品に対する冷却空気の流れに偏り及び集中を生じて、各発熱部品を適正に冷却することができないことが判明した。
本発明が解決しようとする課題は、複数回路分の発熱部品の夫々を適正に空冷できる電源ユニット、及びこれを多数備えるにも拘わらず左右方向の大形化が抑制されて、平面上の設置スペースが小さくて済む電源装置を提供することにある。
請求項1の発明の電源ユニットは、前後方向の奥行きよりも左右方向に長く形成されてこの左右方向の両端に側壁を有したユニットベースと;このベースの左右方向一端部に配置された制御部と;前記ユニットベースの左右方向他端部に配置され、前記制御部で制御される電力制御用の電気部品及びこれに左右方向に隣り合ってかつ電気的に接続されたリアクタからなる第1の発熱部と;この第1の発熱部と前記制御部との間に配置され、前記制御部で制御される他の電力制御用の電気部品及びこれに左右方向に隣り合ってかつ電気的に接続された他のリアクタからなる第2の発熱部と;前記第1、第2の発熱部の前方であって、前記第1、第2の発熱部間に設けられた吸気部を有したフロント部材と;前記ユニットベースの左右方向一端部でかつ前記制御部の後側に設けられた第1の整流部と;この第1の整流部との間に第1の排気間隙を形成して前記ユニットベースに設けられ前記制御部に対する送受信号を中継する信号線コネクタと;互いの間に第2の排気間隙を形成して前記ユニットベースの左右方向他端部でかつ後側部位に設けられた一対の入力端子と;この入力端子と前記信号線コネクタとの間に前記第1、第2の発熱部間に対応して設けられた第2の整流部と;を具備することを特徴としている。
この発明で、ユニットベースの側壁は、ベース部と別体でベース部に連結したものでも、ベース部と一体に形成したものでもよい。この発明で、電力制御用の電気部品には、電気的負荷への供給電力を位相制御するサイリスタを好適に使用できる他、交流電源を全波整流した後に交流電力に変換するインバータを用いることもできる。この発明で、リアクタには磁芯に被覆銅線を巻き付けてなる一般的なコイル、又はトロイダル型のコイルを用いることもできる。この発明で、第1、第2の整流部は、ベース部と別体でベース部に連結したものでも、ベース部と一体に形成したものでもよい。この発明で、第1、第2の整流部は、別々に設けても、或いは一体に設けてもよい。この発明で、フロント部材の吸気部は、ユニット内へのある程度の大きさの異物の吸い込みを抑制できるように複数のスリットを並設して構成することが好ましいが、単なる開口であってもよく、又、フィルタなどが補助的に装着されていてもよい。
請求項1の発明では、第1、第2の発熱部は夫々1回路分の電力制御をする。そして、これらの発熱部は以下説明する気流に晒されて強制空冷される。この空冷用の気流は、前方から負荷線の接続が可能な出力端子を左右両端部に有したフロント部材の吸気部を通って前方から吸込まれ、ユニットベースの側壁によりユニットベースの左右両側への排出を妨げられながら第1、第2の排気間隙から後方へ流出する。この空冷において、第1の整流部によって、第1、第2の発熱部から外れた位置の制御部からその後方に、前記気流が通り抜けることが抑制されるとともに、第2の整流部によって、前記気流が第1、第2の発熱部間に対応した位置を通って後方に通り抜けることが抑制される。同様に、前記気流は、信号線コネクタ及び各入力端子部でも、そこを通って後方に通り抜けることが抑制される。その結果、第1、第2の発熱部間に設けられた吸気部から第1、第2の排気間隙に至る空気の流れ制御されて、各電力制御用の電気部品の周りに前記気流が集中的に通り抜けるように冷却空気の流れを整えることができる。しかも、各発熱部をなす電力制御用の電気部品とリアクタを左右方向に並べたので、いずれか一方が他方に対する気流の到達を妨げることがなく、整流された気流を電力制御用の電気部品の左右両側に通すとともに、各リアクタの左右両側に通して、これらを空冷できる。
又、請求項2の発明の電源装置は、キャビネット本体、この本体の前面に着脱可能に取付けられた前面パネル、及び前記キャビネット本体内に上下方向に延びて設けられた左右一対のラック部材を有するキャビネットと;上下方向に重なるように多数配置された請求項1記載の電源ユニットであって、これらユニットのブレーカ及び吸気部を前記キャビネットの前面に露出させて前記一対のラック部材に左右両端部を支持されるとともに、この支持状態で前記キャビネット本体の後壁との間に上下方向に延びる排気空間を形成する電源ユニットと;前記キャビネットに取付けられて前記排気空間内の空気を前記キャビネット外に強制排気する排気ユニットと;を具備することを特徴としている。
請求項2の発明では、請求項1の電源ユニットを多数上下方向に重なるようにキャビネット内に配置したので、必要な回路数を確保しても左右方向に大きくならず、平面的な設置スペースを小さくできる。そして、排気ユニットの運転により、各電源ユニットの前方から吸込んだ外気をキャビネット内の排気空間を経由させてから排気ユニットを通過させてキャビネット外に排出できる。これにより、請求項1の発明のように各電源ユニットに外気を流通させて、その発熱部を強制空冷できる。
請求項1の発明によれば、複数回路分の発熱部品の夫々を適正に空冷できる電源ユニットを提供できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の電源ユニットを多数備えるにも拘わらず、左右方向の大形化が抑制されて、平面上の設置スペースが小さくて済む電源装置を提供できる。
図1〜図14を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1中の符号1は例えば調光装置として構成される電源装置を示し、この電源装置1はテレビスタジオ等に設置された照明器具(電気的負荷)への供給電力を制御するために使用される。電源装置1は、キャビネット2と、排気ユニット15と、電源ユニット21〜23を備えている。
キャビネット2は、キャビネット本体3と、例えば左右一対の前面パネル6と、同じく左右一対のラック部材7などを備えている。
キャビネット本体3は、上下方向に延びる四角い箱状をなし、その前面は上下両端部を除いて開放されている。このキャビネット本体3の下端には前後方向に延びる脚部4が設けられている。図1(B)に示すようにキャビネット本体3は天井壁3aを有している。
天井壁3aの上面には排気ユニット15が連結されている。排気ユニット15には排気ファン装置(図示しない)が内蔵されている。排気ファン装置は、キャビネット本体3内の空気を排気ユニット15の上面に開設した排気口15aを通して外部に強制排出させるもので、そのために、この排気ファン装置の吸気側は天井壁3aに設けた図示しない通気口を通してキャビネット本体3内に連通されている。
図1(B)に示すように排気ユニット15は平面視四角形で、その大きさはキャビネット2の天井壁3aより小さい。それにより、排気ユニット15がキャビネット2の前後左右の各面から天井壁3aの中央部方向に後退されて段差を作る結果、電源装置1を視認した場合に、この装置の高さを排気ユニット15が高く見えないようにできる。
既述のように排気ユニット15が小さいことにより天井壁3aの周部は外部に露出されている。この天井壁3aの四隅には上向きに突出す吊ボルト等の吊金具5が夫々取付けられている。これら吊金具5は、例えば電源装置1全体を吊り上げて移動させる際などに吊ワイヤを掛ける部分として用いられる。なお、排気ユニット15はキャビネット本体3よりも機械的強度が弱いので、排気ユニット15に吊金具5を取付けることは、電源装置1の移動時にこの装置全体の重量が作用するため好ましくない。
二枚の前面パネル6の内の一方は、キャビネット本体3の左側前面部に着脱可能に取付けられている。この左側の前面パネル6に対して右方向に離間して他方の前面パネル6が、キャビネット本体3の右側前面部に着脱可能に取付けられている。これら前面パネル6の着脱は、電源ユニット21の着脱や負荷線(図示しない)の接続時などに行われる。なお、負荷線はテレビスタジオ内の照明器具に接続される。
図3及び図5に示すように上下方向に延びて柱状をなす一対のラック部材7は、キャビネット本体3に夫々内蔵されている。これらラック部材7は前方から前面パネル6で覆い隠されている。キャビネット本体3内は左右のラック部材7間の中央領域と、これらラック部材7とキャビネット本体3の側壁との間の側部領域2bとは、ラック部材7より後側の後部領域2cとに分けられている。
中央領域は電源ユニットの配置空間として用いられる。左右の側部領域2bはいずれも負荷線の一部を納めるスペースとして使用される。後部領域2cは、キャビネット本体3の後壁3bで仕切られ、かつ、左右の側部領域2bにわたっていて、キャビネット2の上下方向に延びる排気空間として用いられる。
左右のラック部材7の互いに対向する面には、多数のユニット受け例えば第1のレール8が上下方向に間隔的に取付けられているとともに、1以上の他のユニット受け例えば第2のレール9が取付けられている。左右方向に対向する第1のレール8は同じ高さ位置に設けられ、これとは異なった高さ位置に左右方向に対向する第2のレール9(一方のみ図示)が設けられている。これらのレール8,9はいずれも前後方向に延びている。
図8で代表して示すように第1のレール8の前端部は第1の位置決め端部をなしている。この第1の位置決め端部は、前方に突出した突出部8aとこれより後退した逃げ部8bとから形成されている。そして、例えば、突出部8aの方が逃げ部8bの上側に設けられているとともに、逃げ部8bの方が突出部8aの下側に設けられている。同様に、第2のレール9の前端部も第2の位置決め端部をなしている。この第2の位置決め端部は、前方に突出した突出部9aとこれより後退した逃げ部9bとから形成されている。そして、第1の位置決め端部とは逆に突出部9aの方が逃げ部9bの下側に設けられているとともに、逃げ部9bの方が突出部9aの上側に設けられている。なお、第1、第2の位置決め端部の突出部と逃げ部との上下関係は、以上の説明と逆にしてもよい。
図2〜図6及び図9を参照して電源ユニット21を説明する。多数使用される電源ユニット21は、ユニットベース31、制御部38、第1の発熱部40、第2の発熱部44、第3の発熱部48、フロント部材52、第1の整流部65、信号線コネクタ67、正負一対の入力端子69,70、及び第2の整流部72を備えている。
ユニットベース31は、金属好ましくは放熱性に優れかつ軽量なアルミニウム合金の板材からなり、その下面は平坦状をなしている。ユニットベース31は、その前後方向の奥行きよりも左右方向に長い長方形状に形成され、左右両端部に夫々側壁32を有している。側壁32は例えばアルミニウム合金の型材製であり、ユニットベース31に連結されている。左右両側の側壁32の外面には係合部例えばレール嵌合部33が形成されている。このレール嵌合部33は、側壁32の外面及び後端に夫々開放する溝からなり、前後方向に延びていて、前記第1のレール8に挿脱可能に嵌合される。
図6に代表して示すように側壁32の後部には位置決め部材34がねじ止めされている。この位置決め部材34は、後方に突出した突出部34aとこれより前側に後退した逃げ部34bを有している。突出部34aの方が逃げ部34bの下側に設けられているとともに、逃げ部34bの方が突出部34aの上側に設けられている。つまり、突出部34aと逃げ部34bは、第1のレール8の突出部8aと逃げ部8bの高さ位置関係とは逆である。
それにより、電源ユニット21を適正に支持するための第1のレール8に、レール嵌合部33を前側から後方に向けて嵌合させた場合に、突出部34aと逃げ部8bが合わさるとともに、逃げ部34bと突出部8aが合わさるので、位置決め部材34と第1のレール8の第1の位置決め端部とが噛み合って、電源ユニット21が適正な奥行き深さまで挿入される。
これに対して、電源ユニット22を適正に支持するための第2のレール9に、レール嵌合部33を前側から後方に向けて嵌合させた場合に、突出部34a、9a同士が突き当たって、逃げ部34b、9b同士が離間対向するので、位置決め部材34と第2のレール9の第1の位置決め端部とが噛み合うことがない。つまり、電源ユニット21が適正な奥行き深さまで挿入されることがなく、この電源ユニット21の誤挿入が防止される。又、この逆に、電源ユニット23をそれ用とは異なる第1のレール8に挿入した場合にも、同じ理由で電源ユニット23の誤挿入が防止される。
側壁32には位置決め部材34より前側に位置してL形の取付け板35がねじ止めされている。そして、前記適正位置に電源ユニット21が挿入された場合に、取付け板35がラック部材7の前面に当接され、この状態で取付け板35を通ってラック部材7に着脱可能にねじ込まれるねじによって、左右のラック部材7にわたって電源ユニット21が固定されるようになっている。なお、側壁32をダイキャスト成形品とする場合には、側壁32に対して位置決め部材34と取付け板35に相当する部位を一体に成形できる。
制御部38は硬質なプリント回路基板に各種の電気部品を実装して形成されている。実装された電気部品により後述するサイリスタの導通角を制御して照明器具への供給電力を変化させる。この制御部38は、ユニットベース31の左右方向(長手方向)の一端部例えば左側の端部上面に絶縁して配置されている。
一つの照明器具系統(電気回路)に対する供給電力の制御を担う第1の発熱部40は、電力制御用の電気部品例えば半導体具体的にはサイリスタ41と、これに電気的に接続されたスイッチングノイズ低減用のリアクタ42を対として形成されている。1セットとして用いられるサイリスタ41とリアクタ42はいずれも発熱部品である。第1の発熱部40は、ユニットベース31の制御部38が配置されていない方の右側端部に前方に寄せて配置されている。
この配置において、図2及び図3に示すようにサイリスタ41とリアクタ42は、非接触、つまり、互いの間に前後方向には仕切られることがない隙間g1を形成し左右方向に隣り合って設けられている。これとともに、サイリスタ41は隙間g2を形成して前側から見て右側の側壁32から離間している。
他の照明器具系統(電気回路)に対する供給電力の制御を担う第2の発熱部44も、サイリスタ45と、これに電気的に接続されたリアクタ46を対として形成されている。他の1セットとして用いられるサイリスタ45とリアクタ46はいずれも発熱部品である。第2の発熱部44はユニットベース31にその前方に寄せて設けられている。
この第2の発熱部44は、制御部38に寄ってこれと第1の発熱部40との間に配置されている。この配置においても、図2及び図3に示すようにサイリスタ45とリアクタ46は、非接触、つまり、互いの間に前後方向には仕切られることがない隙間g3を形成し左右方向に隣り合って設けられている。
更に他の照明器具系統(電気回路)に対する供給電力の制御を担う第3の発熱部48も、サイリスタ49と、これに電気的に接続されたリアクタ50を対として形成されている。更に他の1セットとして用いられるサイリスタ49とリアクタ50はいずれも発熱部品である。第3の発熱部48はユニットベース31にその前方に寄せて設けられている。この第3の発熱部48は第1の発熱部40と第2の発熱部44との間に配置されている。
この配置においても、図2及び図3に示すようにサイリスタ49とリアクタ50は、非接触、つまり、互いの間に前後方向には仕切られることがない隙間g4を形成し左右方向に隣り合って設けられている。そして、サイリスタ49と第1の発熱部40のリアクタ42も、非接触、つまり、互いの間に前後方向には仕切られることがない隙間g5を形成し左右方向に隣り合って設けられている。これとともに、リアクタ50と第2の発熱部44のサイリスタ45も、非接触、つまり、互いの間に前後方向には仕切られることがない隙間g6を形成し左右方向に隣り合って設けられている。
なお、以上のようにユニットベース31の左右方向に間隔的に分散して配置された第1の発熱部40、第2の発熱部44、及び第3の発熱部48において、サイリスタとリアクタの配置は図2及び図3の状態とは左右逆にしてもよい。又、サイリスタ41,45,49は夫々ユニットベース31に熱伝導により放熱可能に取付けられ、同様にリアクタ42,46,50の夫々もユニットベース31に熱伝導により放熱可能に取付けられている。
フロント部材52は、硬質合成樹脂製であり、ユニットベース31の前端部に連結されており、側壁32の前端を覆っている。このフロント部材52の内側には、図2、図3、図9等に示すように第1のブレーカ53〜第3のブレーカ55が取付けられている。なお、これら第1のブレーカ53〜第3のブレーカ55は、ユニットベースに取付けられていてもよい。
第1のブレーカ53は第1の発熱部40に対向してその前方に配置されている。この第1のブレーカ53が有したレバー状の操作部53aは、フロント部材52の前方から操作されるようにフロント部材52の前面に露出されている(図5等参照)。第1のブレーカ53は図示しない電気配線を介して第1の発熱部40のリアクタ42に接続されている。
同様に、第2のブレーカ54も第2の発熱部44に対向してその前方に配置されている。この第2のブレーカ54が有したレバー状の操作部54aも、フロント部材52の前方から操作されるようにフロント部材52の前面に露出されている。第2のブレーカ54は図示しない電気配線を介して第2の発熱部44のリアクタ46に接続されている。
同様に、第3のブレーカ55も第3の発熱部48に対向してその前方に配置されている。この第3のブレーカ55が有したレバー状の操作部55aも、フロント部材52の前方から操作されるようにフロント部材52の前面に露出されている。第3のブレーカ55は図示しない電気配線を介して第3の発熱部48のリアクタ50に接続されている。
フロント部材52の左右両端部の内の一方例えば右側の端部には、図3及び図5に示すように第1の出力端子57が取付けられている。この第1の出力端子57は、フロント部材52の前方から負荷線が着脱されるようにフロント部材52の前面に露出されている。この第1の出力端子57は第1の発熱部40のリアクタ42と図示しない電気配線を介して接続されている。
フロント部材52の例えば左側の端部には、図3及び図5に示すように第2の出力端子58と第3の出力端子59とが夫々取付けられている。第2の出力端子58と第3の出力端子59は、フロント部材52の前方から負荷線が着脱されるようにフロント部材52の前面に露出されている。第2の出力端子58は第2の発熱部44のリアクタ46と図示しない電気配線を介して接続され、同様に第3の出力端子59は第3の発熱部48のサイリスタ49と図示しない電気配線を介して接続されている。
フロント部材52の前面に、第1のブレーカ53〜第3のブレーカ55、及び第1の出力端子57〜第3の出力端子59を避けて吸気部61が設けられている。詳しくは、図3、図5及び図9に示すように吸気部61は、第1のブレーカ53と第3のブレーカ55との間、及び第2のブレーカ54と第3のブレーカ55との間に夫々設けられている。したがって、これら二つの吸気部61は、第3のブレーカ55の操作部55aの両側に設けられて、互いにフロント部材52の左右方向に離れているとともに、前方から見た場合に第1の発熱部41と第2の発熱部44との間に位置して設けられている。吸気部61は、フロント部材52の厚み方向(上下方向)に延びる多数のスリットからなる。なお、図5及び図9中の符号62,63は補助吸気部を示している。補助吸気部62,63は省略可能である。補助吸気部62は第1のブレーカ53と第1の出力端子57との間に対応してフロント部材52の前面に形成され、補助吸気部63は第2のブレーカ54と第3の出力端子59との間に対応してフロント部材52の前面に形成されている。これらの補助吸気部62,63の通気面積は、吸気部61の通気面積より格段に小さい。
第1の整流部65は、板状をなし、ユニットベース31の例えば左側端部でかつこのユニットベース31の後方部位から起立して設けられている。第1の整流部65は、制御部38の左右方向の幅寸法よりも長く形成されていて、制御部38に対向してその後方に配置されている。第1の整流部65の高さは側壁32の高さに略等しいとともに、この第1の整流部65の一端は、ユニットベース31の例えば左側位置の側壁32に接して連続している。
信号線コネクタ67は制御部38に対する信号の送受を中継するものである。信号線コネクタ67は、第1の整流部65に寄せてユニットベース31に、このユニットベース31の後方部位から起立するように取付けられて、第2の発熱部44のリアクタ46の真後ろに対向している。信号線コネクタ67と第1の整流部65とは非接触で互いに間に第1の排気間隙G1を形成している。
一対の入力端子69,70は、ユニットベース31の例えば右側端部に、このユニットベース31の後方部位から起立するように取付けられていて、第1の発熱部40の真後ろに対向している。一方の入力端子69は、ユニットベース31の右側の側壁に近接して設けられている。この入力端子69と他方の入力端子70との間には第2の排気間隙G2が形成されている。これらの入力端子69,70は図示しない電気配線を介して第1のブレーカ53〜第3のブレーカ55に夫々接続されている。
第2の整流部72は、板状をなし、信号線コネクタ67と入力端子70との間に位置してユニットベース31の後方部位から起立して設けられている。この第2の整流部72は第1の発熱部40と第2の発熱部44との間に対応しており、したがって、電源ユニット21においては第3の発熱部48に対向してその後方に配置されている。第2の整流部72の高さは側壁32の高さに略等しく、この第2の整流部72の一端は信号線コネクタ67に接近ないしは接触され、第2の整流部72の他端は入力端子70に接近ないしは接触されている。
他の種類の電源ユニット22は供給電力の制御が二回路のものである。この電源ユニット22は、以下説明する事項以外は、供給電力の制御が三回路の電源ユニット21と同じ構成であるので、同一部分には同じ符号を付して説明を省略する。
この電源ユニット22では、前記電源ユニット21で用いた第3の発熱部及び第3のブレーカと第2の整流部が省略されている。その代わりにユニットベース31上には第1の発熱部40と第2の発熱部44との間に位置して新たに図14に示した第2の整流部73が取付けられている。
第2の整流部73は、コの字形状に曲げられており、その互いに平行な2辺を前後方向に延ばすとともに、これら2片にわたるブリッジ部分73aを前側に寄せて設けられている。ブリッジ部分73aは、一対の吸気部61から吸込まれた外気が、直接工場に流通することを妨げて、右隣の第1の発熱部40と左隣りの第2の発熱部に外気を導く。
第1の発熱部40のリアクタ42との間に間隙を形成する第2の整流部73の一辺73bの後端は入力端子70に近接されている。第2の発熱部44のサイリスタ45との間に間隙を形成する第2の整流部73の他辺73cの後端は信号線コネクタ67に近接されている。
左右の吸気部61間には閉鎖板74が装着されて、第3のブレーカ55を設けた場合にその操作部を前方に露出させる部分を閉じている。又、リアクタ42、46にはトロイダル型のものが使用されている。以上説明した事項以外は電源ユニット21と、構成、形状、及び大きさとも同じであり、既述の第2の整流部73、閉鎖板74、及びリアクタ42、46以外の部材は、それに対応する電源ユニット21と共通部材となっている。
図11〜図13に示す更に他の種類の電源ユニット23は、供給電力の制御が三回路のものであり、電源ユニット21より電流容量が大きい。この電源ユニット23は、以下説明する事項以外は、電源ユニット21と同じ構成であるので、同一部分には同じ符号を付して説明を省略する。
この電源ユニット23では、第1の発熱部40のリアクタ42、第2の発熱部44のリアクタ46、及び第3の発熱部48のリアクタ50には、図11に示すように夫々トロイダル型のものが使用されていて、その巻線には、電流容量に合せて電源ユニット21で使用した巻線よりも太いものが使用されている。それにより、電源ユニット23は、電源ユニット21の2倍の厚みを有して形成されている。
更に、電源ユニット21の第1の整流部65及び第2の整流部72に代えて、電源ユニット23では図12及び図13に示す単一の整流部材81を使用している。この整流部材81は、左右の側壁32の後端間にわたる縦板82と、この縦板82の高さ方向中間位置から前方に一体に突出された横板83とからなる。
縦板82は、側壁32と略同じ高さで、その下部に第1の切欠き84と第2の切欠き85とを有している。第1の切欠き84は信号線コネクタ67を逃げて設けられていて、信号線コネクタ67の一端との間に第1の排気間隙G1を形成してこの信号線コネクタ67より長く形成されている。第2の切欠き85は、一対の入力端子69,70にわたる大きさで、第2の排気間隙G2を塞がないように形成されている。したがって、第1の排気間隙G1に隣接した縦板82の一端側下部が第1の整流部65をなし、信号線コネクタ67と入力端子70とで挟まれる縦板82の中間下部が第2の整流部72をなしている。
横板83は図13に示すように各発熱部40,44,48の上方を覆って設けられている。これにより、電源ユニット23の大きな厚みを原因として、吸気部61から吸込まれた外気が、各発熱部40,44,48の上方を迂回して流通することを抑制して、各発熱部40,44,48に外気を効率よく当たるようにしている。以上説明した事項以外は電源ユニット21と、構成、形状、及び大きさ(厚みを除く)とも同じであり、既述のリアクタ42,46,50、及び整流部材81以外の部材は、それに対応する電源ユニット21と共通部材となっている。
前記構成の各電源ユニット21〜23は、いずれも既に電源ユニット21で説明した取付け手順にしたがって、一対のラック部材7間に前方から挿入して取付けられる。それにより、左右の横幅寸法と奥行き寸法とが同じ各電源ユニット21〜23は、互いに上下方向に重なるように配置されて、それらの後端はキャビネット本体3の後壁3bから離間して、排気空間としての前記後部領域2cが維持される。この状態で、上下に隣接された電源ユニットの前部相互間に1mm程度のギャップが形成される。
又、この状態で各電源ユニット21〜23の出力端子57〜58の夫々には対応する負荷線(図示しない)が接続されて、これらの負荷線はキャビネット本体3内においてその側部領域2bを通って配線される。このため、負荷線が各ブレーカ53〜55の操作の邪魔にならないとともに、吸気部61及び補助吸気部62,63からの外気の吸込みの邪魔となることもない。
こうした負荷線の接続後に、キャビネット本体3の前面左右両側部に夫々前面パネル6が取付けられて、各出力端子57〜58が覆われるとともに側部領域2bの前面が閉じられる。それにより、各電源ユニット21〜23の吸気部61及び各ブレーカ53〜55の操作部53a〜55aが、一対の前面パネル6相互間に露出された状態に組立てられる。
この状態で電源装置1は使用され、その際に排気ユニット15が同時に運転されるので、各電源ユニット21〜23の発熱部に対する強制空冷がなされる。すなわち、電源ユニット21について代表して説明する。
電源ユニット21は三系統の照明器具に対する供給電力の制御を個別に担う三回路分の発熱部、つまり、第1の発熱部40、第2の発熱部44、及び第3の発熱部48を備え、これらは、一箇所に集中させないでユニットベース31に対してその左右方向に間隔的に分散配置されている。そのため、各発熱部40,44,48からユニットベース31に放出される熱は、このユニットベース31の一部に集中してこもることがなく、ユニットベース31の全域に速やかに分散される。そして、上下に隣接した電源ユニット21の前部相互間のギャップを通過してキャビネット本体3内に吸込まれる外気が、ユニットベース31の下側面に沿って流れるので、この外気の流れにユニットベース31の熱が放出される。したがって、各発熱部40,44,48からユニットベース31への放熱性が向上され、各発熱部40,44,48の温度過昇を抑制できる。
この冷却作用とは別に電源ユニット21は以下のように空冷される。つまり、排気ユニット15の運転による排気作用で、キャビネット本体3内の後部領域2cが負圧になるので、キャビネット2の前面に露出しているフロント部材52の前面から外気が吸込まれる。具体的には、負荷線が接続された左右の出力端子57〜59と前方から操作が可能な第1のブレーカ53〜第3のブレーカ55間に設けられた吸気部61から外気が吸込まれる。こうして、電源ユニット21内に吸込まれた外気は、ユニットベース31の側壁32によりユニットベース31の左右両側への排出を妨げられながら電源ユニット21内を流通し、主として第1の排気間隙G1及び第2の排気間隙G2を通って後部領域2cに排出される。このような外気の前吸込み後吐出しに伴って、各発熱部40,44,48及びユニットベース31が空冷される。
この空冷において、第1の整流部65によって、第1の発熱部40、第2の発熱部44、及び第3の発熱部48から外れた位置の制御部38からその後方に、前記気流が通り抜けることが抑制される。これとともに、第2の整流部72によって、前記気流が第1の発熱部40と第2の発熱部44間に対応した位置を通って後方に通り抜けることが抑制される。しかも、前記気流は、信号線コネクタ67及び各入力端子部69,70でも、そこを通って後方に通り抜けることが抑制される。
その結果、複数の発熱部が分散配置された電源ユニット21において、その前面の吸気部61から後端部の排気隙間G1,G2に至る空気の流れが制御されて、各電力制御用の電気部品の周りに前記気流が集中的に通り抜けるように冷却空気の流れを整えることができる。
つまり、図10中右側位置の吸気部61から吸込まれた外気は、この吸気部61に対向したサイリスタ49によって左右に分流され、その内の右方向に分かれた流れは、更に隙間g5を通る流れ(矢印A参照)と隙間g1を通る流れ(矢印B)となって、リアクタ42の両側に流れた後に、リアクタ42の後側で合流して第2の排気間隙G2を通ってキャビネット2の後部領域に流出される。こうした矢印A,Bの流れはリアクタ42を左右両側から空冷する。これとともに、矢印Aの流れはリアクタ50を右側から空冷し、矢印Bの流れはサイリスタ41を左側から空冷する。
そして、左方向に分かれた流れは、更に隙間g4を通る流れ(矢印C参照)と隙間g6を通す流れ(矢印D参照)となって、サイリスタ49の両側に流れる。そして、隙間g4を通った矢印Cの流れは第2の整流部72により流出を妨げられて、主に前記流れAに合流して第2の排気間隙G2から流出する。このため、サイリスタ49は、隙間g5を通る気流と隙間g6を通る気流により両側から空冷される。更に、隙間g6を通った矢印Dの流れは、信号線コネクタ67により流出を妨げられて、第1の排気間隙G1から流出して、サイリスタ45を右側から空冷する。
又、図10中左側位置の吸気部61から吸込まれた外気は、この吸気部61に対向したサイリスタ45によって左右に分流され、その内の右方向に分かれた流れは、更に隙間g6を通る流れ(矢印D参照)に合流するとともに、隙間g4を通る流れ(矢印C)に合流する。このため、矢印Dの気流は、サイリスタ45リアクタ46を右側から空冷するとともに、リアクタ50を左側から空冷する。矢印Cの気流は、既述のようにリアクタ50を左側から空冷している。したがって、リアクタ50は左右両側から空冷される。
そして、左方向に分かれた流れは、更に隙間g3を通る流れ(矢印E参照)と、サイリスタ45と左側の側壁32との間の空隙g7を通る流れ(矢印F参照)となる。隙間g3を通る矢印Eの気流は、サイリスタ45とリアクタ46とを空冷する。これにより、サイリスタ45が、矢印Eの気流と矢印Dの気流により左右両側から空冷される。又、空隙g7を通る気流は第1の整流部65により後部領域2cへの流出を妨げられるので、第1の排気間隙G1に向けて流れが集中するように制御され、それにより、リアクタ46の左側に沿って集中して流れるようになる。したがって、矢印Eと矢印Fの気流によりリアクタ46が左右両側から空冷される。又、矢印Eと矢印Fの気流はサイリスタ45の後側で合流して第1の排気間隙G1を流通する。
なお、左側位置の補助吸気部62から吸込まれた外気は、矢印Gで示すように第1の整流部65により矢印Fの気流と同様に制御され、その一部がリアクタ46の空冷に供される他は、主として制御部38の空冷に供される。
又、右側位置の補助吸気部63から吸込まれた外気は隙間g2を通る流れ(矢印G)となって、サイリスタ41の左側に流れた後に、右側の側壁32と入力端子69との間の隙間を通り抜けてキャビネット2の後部領域2cに流出され、サイリスタ41の冷却に供される。したがって、サイリスタ41は矢印Bで示す気流と矢印Hで示す気流により左右両側から空冷される。
以上のように複数の発熱部40,44,48が格別に仕切られた領域に個別に設けられることなく、単一空間内に分散して配置されているにも拘わらず、第1のブレーカ53と第2のブレーカ54との間に設けた二つの吸気部61等から外気を吸込んで後方に排出される気流の流れを、第1の整流部65、第2の整流部72、信号線コネクタ67、及び入力端子69,70で整えて、各発熱部40,44,48のサイリスタ41,45,49の夫々をその左右両側に集中して通る気流としたことにより、効率よく空冷できるとともに、各発熱部40,44,48のリアクタ42,46,50の夫々をその左右両側に集中して通る気流により効率よく空冷できる。
しかも、各発熱部をなす電力制御用のサイリスタ41,45,49と、ノイズ吸収用のリアクタ42,46,50を左右方向に並べたので、いずれか一方が他方に対する気流の到達を妨げることがない。これにより、既述のように整流された気流を各サイリスタ41,45,49の左右両側に通すとともに、各リアクタ42,46,50の左右両側に通して、これらを空冷できる。
以上説明したように電源ユニット21が備える各発熱部40,44,48の各発熱部品の夫々を適正に空冷できる。シュミレイションの結果によれば、最も温度が上がりやすいリアクタ42,46,50の最高温度を126℃と抑制できることが分かった。
又、以上の空冷作用は、第3の発熱部を備えないで、コの字形状の第2の整流部72を有した電源ユニット22においても同様に実現できるとともに、これらよりも電流容量が大きな電源ユニット23においても同様に実現できる。しかも、電源ユニット23ではその厚みが電源ユニット21,22より大きいにも拘わらず、整流部材81に設けた横板83によって気流が発熱部品の情報に迂回して流れることを抑制できる。
又、この電源装置1の電源ユニット21〜23は、既述のように複数の電力供給系統、例えば三系統の照明器具に対する供給電力の制御を個別に担う三回路分の発熱部40,44,48を備えて、それ自体は左右方向に大きくなっている。しかし、これらの電源ユニット21〜23を多数上下方向に重なるようにキャビネット2内に配置したので、電源装置1は、必要な回路数を確保しても左右方向に大きくならず、平面的な設置スペースが小さくて済む。
(A)は本発明の一実施形態に係る電源装置を示す斜視図。(B)は同電源装置を示す平面図。 図1の電源装置が備える第1の電源ユニットを示す斜視図。 図2の電源ユニットを一部切欠して示す平面図。 図2の電源ユニットを示す底面図。 図1の電源装置の一部をこの装置の前面パネルを除去した状態で示す正面図。 図2の電源ユニットの一側部を示す斜視図。 図1の電源装置が備える第3の電源ユニットの一側部を示す斜視図。 図1の電源装置のラック部材の一部を示す斜視図。 図2の電源ユニットの部品の配置を概略的に示す概略的斜視図。 図2の電源ユニットに対する冷却風の流れを概略的に示す図。 図1の電源装置が備える第3の電源ユニットをその整流部材を外した状態で示す斜視図。 図1の電源装置が備える第3の電源ユニットを示す斜視図。 図12の電源ユニットを示す概略断面図。 図1の電源装置が備える第3の電源ユニットを示す概略的斜視図。
符号の説明
1…電源装置、2…キャビネット、2c…後部領域(排気空間)、3…キャビネット本体、3a…キャビネット本体の後壁、6…前面パネル、7…ラック部材、15…排気ユニット、21〜23…電源ユニット、31…ユニットベース、32…側壁、38…制御部、40…第1の発熱部、41…サイリスタ(電力制御用の電気部品)、42…リアクタ、44…第2の発熱部、45…他のサイリスタ(電力制御用の電気部品)、46…他のリアクタ、52…フロント部材、53…第1のブレーカ、54…第2のブレーカ、53a…第1のブレーカの操作部、54a…第2のブレーカの操作部、57…第1の出力端子、58…第2の出力端子、61…吸気部、65…第1の整流部、67…信号線コネクタ、69,70…入力端子、72…第2の整流部、g1〜g6…発熱部周りの隙間、G1…第1の排気間隙、G2…第2の排気間隙、73…第2の整流部、81…整流部材

Claims (2)

  1. 前後方向の奥行きよりも左右方向に長く形成されてこの左右方向の両端に側壁を有したユニットベースと;
    このベースの左右方向一端部に配置された制御部と;
    前記ユニットベースの左右方向他端部に配置され、前記制御部で制御される電力制御用の電気部品及びこれに左右方向に隣り合ってかつ電気的に接続されたリアクタからなる第1の発熱部と;
    この第1の発熱部と前記制御部との間に配置され、前記制御部で制御される他の電力制御用の電気部品及びこれに左右方向に隣り合ってかつ電気的に接続された他のリアクタからなる第2の発熱部と;
    前記第1、第2の発熱部の前方であって、前記第1、第2の発熱部間に設けられた吸気部を有したフロント部材と;
    前記ユニットベースの左右方向一端部でかつ前記制御部の後側に設けられた第1の整流部と;
    この第1の整流部との間に第1の排気間隙を形成して前記ユニットベースに設けられ前記制御部に対する送受信号を中継する信号線コネクタと;
    互いの間に第2の排気間隙を形成して前記ユニットベースの左右方向他端部でかつ後側部位に設けられた一対の入力端子と;
    この入力端子と前記信号線コネクタとの間に前記第1、第2の発熱部間に対応して設けられた第2の整流部と;
    を具備することを特徴とする電源ユニット。
  2. キャビネット本体、この本体の前面に着脱可能に取付けられた前面パネル、及び前記キャビネット本体内に上下方向に延びて設けられた左右一対のラック部材を有するキャビネットと;
    上下方向に重なるように多数配置された請求項1記載の電源ユニットであって、これらユニットのブレーカ及び吸気部を前記キャビネットの前面に露出させて前記一対のラック部材に左右両端部を支持されるとともに、この支持状態で前記キャビネット本体の後壁との間に上下方向に延びる排気空間を形成する電源ユニットと;
    前記キャビネットに取付けられて前記排気空間内の空気を前記キャビネット外に強制排気する排気ユニットと;
    を具備することを特徴とする電源装置。
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