JP2007124975A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 リール本体に回転自在に支持されたスプールと、当該スプールを回転駆動するスプール駆動モータの間に遊星歯車動力伝達機構を設けて、スプール駆動モータの駆動力をスプールに伝達する魚釣用リールに於て、上記遊星歯車動力伝達機構を構成する各歯車をはすば歯車で形成し、スプールに加わる巻取り負荷に伴うはすば歯車の歯すじのねじれ角度に応じた軸方向移動で遊星歯車動力伝達機構の動力伝達状態を自動的に切換え可能として、当該遊星歯車動力伝達機構に入力されるスプール駆動モータの駆動力を自動変速してスプール側に出力することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
また、上記機械式変速装置に於ける調節ノブの機構を自動化するには、制動力が付与される制御歯車を含めたトルクリミッター装置が必要となったり、スプール駆動モータのモータ駆動回路の過電流値の検出に基づいて動力伝達経路を規制制御するアクチュエータが必要になる等、別の装置が必要となって構造が複雑化してしまう等の課題が残されている。
図1は請求項1に係る魚釣用リールの一実施形態を示し、図中、1,3はフレーム5の左右に取り付く側板で、両側板1,3とフレーム5とで本実施形態に係る魚釣用リール7のリール本体9が構成され、両側板1,3間にスプール軸11を介してスプール13が回転可能に支持されている。
スプール13は、スプール駆動モータ23の駆動力とハンドル25の巻取り操作で巻取り方向へ回転して釣糸が巻回されるようになっており、スプール駆動モータ23は、スプール13前方のフレーム5に一体成形された筒状のモータケース27内に収納されている。
機械式変速装置31は、太陽歯車49を含め、以下に記述する総ての歯車がはすば歯車(ブランク外周に斜向きの歯が刻まれた歯車)で構成されており、図2中、57は第1の支持体47を覆ってフレーム5にビス止めされた第2の断面皿状の支持体で、支持体47はこの第2の支持体57と一体にフレーム5に固着されている。
このため、スプール軸11(スプール13)側から巻取り負荷が機械式変速装置31に加わっていない状態では、スプール駆動モータ23の駆動力が遊星歯車減速機構29から入力されると、機械式変速装置31は一体となって回転する。
そして、実釣時に魚がかかって、スプール軸11(スプール13)側から巻取り負荷が動力伝達機構19を経て機械式変速装置31に加わると、先ず、遊星歯車63が自転し、太陽歯車49とキャリア67との間で回転差が生じる。そして、この回転差が大きくなると、内側歯車59は太陽歯車49と逆方向に回転を始め、遊星歯車63と内側歯車59の間で力の伝達が始まると、はすば歯車の歯すじのねじれ角度によって内側歯車61はスラスト方向への力を受けて、付勢バネ77のバネ力に抗して矢印B方向へ移動する。
このように機械式変速装置31は、巻取り負荷に応じギヤ比が自動的に切り換わることを特徴とする。
図1及び図2に示すように動力伝達機構19は、既述したスプール軸駆動歯車21と上記動力伝達歯車71、そして、当該スプール軸駆動歯車21と動力伝達歯車71との間に配置されてこれらに順次噛合する2枚の連結歯車85,87とで構成されている。そして、図2に示すように連結歯車85は、セットプレート15に支軸89を介して回転可能に支持されているが、当該支軸89に一方向クラッチ91が装着されており、ハンドル25の巻取り操作時に当該一方向クラッチ91の楔作用で連結歯車85の回転が阻止されて、その反力でハンドル25の駆動力が後述する第2の遊星歯車減速機構93を介してスプール13に伝達されるようになっている。
従来と同様、この遊星歯車減速機構93は、スプール軸11の突出端に取り付けられた太陽歯車95とこれに噛合する複数の遊星歯車97、そして、スプール13の一端に刻設された内歯歯車99からなり、内歯歯車99と太陽歯車95に遊星歯車97が噛合している。そして、遊星歯車97は支軸101を介してキャリア103に取り付けられており、キャリア103はスプール13に取り付けたブラケット105に嵌合し、軸受107を介してスプール軸11に回転可能に支持されている。
また、図示しないが上記ラチェット111には、ばねで付勢された周知の係止爪が係止しており、斯様にラチェット111に係止爪が係止してスプール13の逆転止めが図られている。
そして、マイクロコンピュータのCPUは、パワーレバー121の変位量に応じたパルス信号のデューティ比として、モータ駆動電流通電時間率をスプール駆動モータ23のモータ駆動回路中に接続したスィッチング素子で可変制御して、スプール駆動モータ23のモータ出力を増減調節するようになっている。
そして、このクラッチOFF状態でハンドル25を巻取り方向へ回転させると、図示しない周知の復帰機構を介してクラッチ機構129がクラッチON状態に復帰するように構成されており、このクラッチレバー131とハンドル25のクラッチON/OFFの切換え操作で、スプール13が釣糸巻取り状態とスプールフリー状態とに切り換わって、スプール13へのスプール駆動モータ23やハンドル25の回転力が伝達/遮断されるようになっている。
而して、マイクロコンピュータのCPUは、特開平5−103567号公報で開示された糸長計測プログラムと同様、ホール素子135から出力されるスプール13の正転,逆転の判定信号を取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると共に、ホール素子135から取り込むスプール13の回転パルス信号をカウントして、この計数値を基にマイクロコンピュータのROMに記憶された糸長計算式を演算実行するようになっている。
本実施形態はこのように構成されているから、クラッチレバー131のクラッチOFF操作で釣糸がスプール13から繰り出され、また、ハンドル25の巻取り方向への回転操作やクラッチレバー131のクラッチON操作でクラッチ機構129がクラッチON状態に復帰し、パワーレバー121によるスプール駆動モータ23の巻取り駆動やハンドル25の巻取り操作でスプール13に釣糸が巻回され、釣糸の繰出しや巻取りに伴い、回転検出手段133の検出値を基に糸長が計測されて表示器141に表示されるが、パワーレバー121の操作で駆動制御されるスプール駆動モータ23の回転が、遊星歯車減速機構29で予め減速されて機械式変速装置31に伝達される。
尚、上記機械式変速装置31は、スプール駆動モータ23またはハンドル軸109とスプール13との駆動経路の間の任意位置に配置することが可能であり、また、複雑組み合わせて構成してもよい。
5 フレーム
7 魚釣用リール
9 リール本体
11 スプール軸
13 スプール
19 動力伝達機構
21 スプール軸駆動歯車
23 スプール駆動モータ
25 ハンドル
29,93 遊星歯車減速機構
31,31-1 機械式変速装置(遊星歯車動力伝達機構)
35,49,95 太陽歯車
39,61 内歯
41,63,97 遊星歯車
45,67,103 キャリア
47,57 支持体
51 回転軸
55 連結部材
59 内側歯車
69 動力出力軸
71 動力伝達歯車
73 フランジ
75 段部
77 付勢バネ
79 ストッパ
81 係合凹部
83 係合凸部
85,87 連結歯車
91 一方向クラッチ
99 内歯歯車
109 ハンドル軸
113 ドライブギヤ
115 ドラグ装置
121 パワーレバー
127 制御ボックス
129 クラッチ機構
131 クラッチレバー
133 回転検出手段
145 付勢力調節体
Claims (1)
- リール本体に回転自在に支持されたスプールと、当該スプールを回転駆動するスプール駆動モータの間に遊星歯車動力伝達機構を設けて、スプール駆動モータの駆動力をスプールに伝達する魚釣用リールに於て、
上記遊星歯車動力伝達機構を構成する各歯車をはすば歯車で形成し、スプールに加わる巻取り負荷に伴うはすば歯車の歯すじのねじれ角度に応じた軸方向移動で遊星歯車動力伝達機構の動力伝達状態を自動的に切換え可能として、当該遊星歯車動力伝達機構に入力されるスプール駆動モータの駆動力を自動変速してスプール側に出力することを特徴とする魚釣用リール。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005322107A JP4468288B2 (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005322107A JP4468288B2 (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | 魚釣用リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007124975A true JP2007124975A (ja) | 2007-05-24 |
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ID=38148179
Family Applications (1)
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JP2005322107A Active JP4468288B2 (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4468288B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009039027A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用電動リール |
-
2005
- 2005-11-07 JP JP2005322107A patent/JP4468288B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009039027A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用電動リール |
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JP4468288B2 (ja) | 2010-05-26 |
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