JP2007122041A - 描画装置及び画像データの作成方法 - Google Patents
描画装置及び画像データの作成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007122041A JP2007122041A JP2006266520A JP2006266520A JP2007122041A JP 2007122041 A JP2007122041 A JP 2007122041A JP 2006266520 A JP2006266520 A JP 2006266520A JP 2006266520 A JP2006266520 A JP 2006266520A JP 2007122041 A JP2007122041 A JP 2007122041A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image data
- data
- drawing point
- pixel
- scanning direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/70283—Mask effects on the imaging process
- G03F7/70291—Addressable masks, e.g. spatial light modulators [SLMs], digital micro-mirror devices [DMDs] or liquid crystal display [LCD] patterning devices
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F9/00—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/20—Exposure; Apparatus therefor
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70483—Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
- G03F7/70491—Information management, e.g. software; Active and passive control, e.g. details of controlling exposure processes or exposure tool monitoring processes
- G03F7/70508—Data handling in all parts of the microlithographic apparatus, e.g. handling pattern data for addressable masks or data transfer to or from different components within the exposure apparatus
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Storing Facsimile Image Data (AREA)
- Editing Of Facsimile Originals (AREA)
Abstract
【課題】画素ピッチとマイクロミラーの読み出し間ピッチが異なっている場合であっても、高速に読出処理が行えるようにする。
【解決手段】基板に形成される画素ピッチと、マイクロミラーの読み出し間ピッチとが異なっている場合に、画像データ200を、メモリアドレスが連続する予め分割した分割画像データ200A、200Bとしてメモリに格納しておく。メモリに格納された分割画像データ200A、200Bからそれぞれメモリ読出手段によりデータを、高速(短時間)に読み出して、ミラーデータ202A、202Bを作成することができる。
【選択図】図8
【解決手段】基板に形成される画素ピッチと、マイクロミラーの読み出し間ピッチとが異なっている場合に、画像データ200を、メモリアドレスが連続する予め分割した分割画像データ200A、200Bとしてメモリに格納しておく。メモリに格納された分割画像データ200A、200Bからそれぞれメモリ読出手段によりデータを、高速(短時間)に読み出して、ミラーデータ202A、202Bを作成することができる。
【選択図】図8
Description
この発明は、画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき描画点形成要素を描画面に対して走査方向に相対的に移動させることで、前記描画面上に描画点列を形成し、前記描画面上に画像を形成する描画装置及び画像データの作成方法に関する。
また、この発明は、画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき描画点形成要素を、描画面上の正走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に間欠描画点列を形成するとともに、前記正走査方向と反対方向の逆走査方向に前記所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に前記間欠描画点列を埋める間欠描画点列を形成して、前記描画面上に連続描画点列からなる画像を形成する描画装置及び画像データの作成方法に関する。
従来、プリント配線板やフラットパネルディスプレイの基板に所定のパターンを記録する装置として、フォトリソグラフの技術を利用した露光装置が種々提案されている。
上記のような露光装置としては、例えば、フォトレジストが塗布された基板上に光ビームを主走査及び副走査方向に走査させるとともに、その光ビームを、配線パターンを表す画像データに基づいて変調することにより配線パターンを形成する露光装置が提案されている。
このような露光装置として、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(以下、DMDという)等の空間光変調素子を利用し、画像データに応じて前記空間光変調素子により光ビームを変調して露光を行う露光装置が種々提案されている。
DMDは、シリコン等の半導体基板上のメモリアレイ(SRAMアレイ)に、微小なマイクロミラーが2次元状に多数配置されて構成されたものである。そして、メモリアレイに蓄積される電荷による静電気力を制御することによってマイクロミラーを傾斜させて反射面の角度を変化させることができ、この反射面の角度変化により描画面上の所望の位置に描画点を形成して画像を形成することができるものである。
そして、上記のようなDMDを用いた露光装置として、この出願の出願人は、例えば、DMDを露光面の走査方向に対して傾斜させたままでDMDを走査方向に移動させる露光装置を提案している(特許文献1)。
この特許文献1に係る露光装置は、DMDを露光面の走査方向に対して傾斜させることで、露光ビームの走査軌跡(走査線)のピッチを狭くして走査方向と直交する方向の解像度を高くするとともに、1つの走査線上を異なるマイクロミラー列により重ねて露光することで、画像むらを少なくした露光装置である。
ところで、このような露光装置において、図42の模式図に示すように、画素ピッチ(画像解像度)が、例えば1[μm]で、DMD2の走査方向への送りピッチ(画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチ)が2倍の2[μm]等と、画素ピッチと読み出し間ピッチが異なっている場合を考慮する。
この図42例では、メモリ(ハードディスクや主メモリを含む。)に格納されている画素データからなる画像データ200中、同図に示す、例えば2行目の画像データに基づき基板上に1本の走査線に対応する描画点列が形成されるがこの1本の描画点列がミラーA、ミラーBが読み出し間ピッチ毎に駆動制御されることにより形成される。この場合、ミラー(マイクロミラー)Aの読み出し間ピッチの位相とミラー(マイクロミラー)Bの読み出し間ピッチの位相が1/2ピッチ分ずれているので、ミラーAに対して、画素「2、4、6、8、10」の列の画素データがメモリ読出手段により読み出されてミラーAに供給され基板上に描画点として露光される一方、ミラーBに対して、画素「1、3、5、7、9」の列の画素データがメモリ読出手段により読み出されてミラーBに供給され基板上に描画点が露光されることで、描画面に2行目の画素1〜10の描画点からなる1本の走査線に対応する描画点列からなる画像が形成される。
しかしながら、画像データ200から、メモリ読出手段により、離散的に配置されたメモリアドレス、この場合、1つ置きのメモリアドレスをアクセスしながら、画像データを読み出すのは、メモリの制御上、時間がかかり、このメモリ読出のアクセス時間により、走査時間が制限される。
また、上記のような露光装置により、多層プリント配線板を形成するような場合には、各層の配線パターンの位置合わせを高度に行う必要があるが、各層を張り合わせるプレス工程において基板に熱が加えられ、その熱により基板が変形してしまう場合があるため、予め設定された位置に各層の配線パターンを露光したのでは各層の配線パターンの記録位置ずれが生じ、各層の配線パターンの高精度な位置合わせが困難となるおそれがある。また、フラットパネルディスプレイにおいてもカラーフィルタパターンを露光する際、基板に加熱処理が施されるのでその熱によって基板が伸縮し、R,G,Bの各色の記録位置ずれが生じてしまうおそれがある。さらに、例えば、基板を所定の走査方向に移動させることによって基板上を光ビームで走査するようにした場合には、基板を移動させる移動機構の制御精度に応じて、基板の移動方向にずれが生じるような場合があり、このようなずれが生じるとやはり配線パターン等の高精度の位置合わせが困難となるおそれがある。
基板が走査方向に伸縮している場合には、描画面に形成される画像の長さ補正が必要となる。そして、この長さ補正を行うために、画像データに画素データを追加又は削除することが考えられるが、画像データに画素データを追加又は削除した場合には、上記したメモリ読出のアクセス制御がさらに複雑となる。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、画素ピッチとマイクロミラー等により形成される像(描画点形成要素)の画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチとが異なる場合であっても、画像データからメモリ読出手段によりデータを読み出す処理を高速(短時間)に行うことを可能とする描画装置及び画像データの作成方法を提供することを目的とする。
また、この発明は、画素ピッチとマイクロミラー等により形成される像(描画点形成要素)の画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチとが異なる場合であって、さらに画像データに画素データを追加又は削除した場合であっても、画像データからメモリ読出手段によりデータを読み出す処理を高速(短時間)に行うことを可能とする描画装置及び画像データの作成方法を提供することを目的とする。
さらに、この発明は、描画面上に形成される画像の長さ補正を簡単な構成で実施することを可能とする描画装置及び画像データの作成方法を提供することを目的とする。
この発明に係る描画装置は、画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき複数の描画点形成要素を、描画面上の走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に描画点列を形成することで、前記描画面上に画像を形成する描画装置において、前記画素データの画素ピッチと、前記送りピッチとが異なっている場合に、前記画像データを、予め分割した分割画像データとして格納する記憶手段を有し、前記分割画像データは、前記画像データが、前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相に合わせ、かつ前記走査方向と前記記憶手段のメモリアドレスが連続する方向とを一致させて分割されていることを特徴とする。
この発明によれば、前記画像を形成するための画素データからなる前記画像データを、前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での画像形成位置の位相に合わせ、かつ前記走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させて予め分割した分割画像データとして記憶手段に格納しておくようにしているので、画素ピッチと、前記複数の描画点形成要素の送りピッチが異なる場合であっても、分割画像データからそれぞれメモリ読出手段によりデータを読み出すことにより、高速(短時間)に読出処理を行うことができる。 この発明に係る描画装置は、画素データからなる画像データに基づき複数の描画点形成要素を、描画面上の走査方向に沿って相対的に移動して前記描画面上に描画点列を形成することで、前記描画面上に画像を形成する描画装置において、
前記画像データ上における、前記描画点形成要素を制御する前記画素データの読み出し位置の読み出し方向に沿った位相毎に、前記画像データを分割した分割画像データを格納する記憶手段を有することを特徴とする。
前記画像データ上における、前記描画点形成要素を制御する前記画素データの読み出し位置の読み出し方向に沿った位相毎に、前記画像データを分割した分割画像データを格納する記憶手段を有することを特徴とする。
この発明によれば、描画点形成要素の位相毎に画像データを分割し分割画像データとして記憶手段に格納するようにしているので、前記描画点形成要素の位相毎の分割画像データの処理が容易になる。
この場合、さらに、前記位相毎に、前記描画点形成要素に与えるための前記画素データを前記分割画像データから読み出すアクセス手段を有することが好ましい。
そして、前記アクセス手段が、前記描画点形成要素毎に、前記分割画像データから前記画素データを読み出すように構成することが好ましい。
この場合、前記分割画像データを、前記走査方向と前記記憶手段のメモリアドレスが連続する方向とを一致させて格納することが好ましい。
このようにすれば、さらに、前記位相毎に、前記描画点形成要素に与えるための前記画素データを前記分割画像データから読み出すアクセス手段を有し、前記アクセス手段が、前記描画点形成要素毎に、前記分割画像データから複数の前記画素データを連続して読み出すことができる。
なお、前記描画点形成要素の相対移動に応じて、前記描画点形成要素毎に読み出した前記画素データを時系列順に前記描画点形成要素に与えて前記描画点列を形成することが好ましい。
また、走査方向に並ぶ互いに離隔した前記描画点形成要素が互いに近接した位置に前記描画点を描画することが好ましい。
さらにまた、前記描画面に対する前記描画点形成要素の配置に応じて、前記描画点形成要素の各々に対応する前記位相を決めることが好ましい。
また、前記分割画像データ毎に圧縮を施すことが好ましい。
この場合、前記描画点形成要素毎に、前記読み出し位相に対応する前記分割画像データから、前記画素データを、少なくとも一部が圧縮された状態で読み出すことが好ましい。
なお、前記画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチが、前記画素ピッチの整数倍であるとき、前記分割画像データは、前記走査方向と直交する画素データ列単位で分割されることが好ましい。
前記画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチが前記画素ピッチの有理数倍であるとき、前記分割画像データは、前記画素ピッチを、前記読み出し間ピッチが割り切れる高解像度に変換した解像度変換後画像データから前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相にあった分割画像データが作成されることを特徴とする。
この発明によれば、読み出し間ピッチが画素ピッチの整数倍でない場合であっても有理数倍であれば、解像度変換により読み出し間ピッチが整除(この明細書では、実数Aを実数Bで割ったときの商が整数で余りがでないとの意味)できるような数の分割画像データが得られるように解像度変換された解像度変換後画像データから前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での画像形成位置の位相にあった前記分割画像データを作成して前記記憶手段に格納しておくようにしているので、メモリアドレスの連続する分割画像データを得ることができる。
また、前記画素ピッチが前記読出間ピッチの有理数P倍であるとき、前記描画点形成要素の異なる読み出し位相の数を、前記有理数Pを既約分数P=R/Qで表したときの分子Rとし、N(N=0,1…,Q−1)位相目の前記分割画像データは、異なる読み出し位相の前記描画点形成要素毎に、前記画像データからP×i(i=0,1,…)+N/Qの整数部分で決定される順番で画素データを読み出して作成することで、同様にメモリアドレスの連続する分割画像データを得ることができる。
前記描画面に形成される前記画像の長さ補正を行うために、前記画像データに画素データを追加又は削除する場合、前記分割画像データから対応する画素データが追加又は削除され、前記走査方向上、追加又は削除された画素データ以降で、前記記憶手段のメモリアドレスの連続アクセス読出が継続されるように、前記複数の描画点形成要素のそれぞれに前記分割画像データの再割当が行われているようにすることで、長さ補正を行っても、記憶手段のメモリアドレスの連続アクセス読出を継続することができる。
また、前記描画面に形成される前記画像の長さ補正を行うために、前記分割画像データが記憶されている前記記憶手段から画素データを読み出す際、描画点を削除又は追加する画素データが記憶されているメモリアドレスを読み飛ばし又は重複して読み出すようにすることで、分割画像データの再割当を行うことなく、長さ補正を行うことができる。
この発明に係る画像データの作成方法は、画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき複数の描画点形成要素を、描画面上の走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に描画点列を形成することで、前記描画面上に画像を形成する際に用いられる画像データの作成方法において、前記画素データの画素ピッチと、前記送りピッチとが異なっている場合に、前記画像データを、前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相に合わせ、かつ前記走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させて予め分割した分割画像データとして記憶手段に格納しておく分割画像データ作成ステップと、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、分割画像データ作成ステップでは、前記画像を形成するための画素データからなる前記画像データを、前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相に合わせ、かつ前記走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させて予め分割した分割画像データとして記憶手段に格納しておくようにしているので、画素ピッチと、前記複数の描画点形成要素の送りピッチが異なる場合であっても、分割画像データからそれぞれメモリ読出手段によりデータを読み出すことにより、高速(短時間)に読出処理を行うことができる。
この発明に係る画像データの作成方法は、画素データからなる画像データに基づき複数の描画点形成要素を、描画面上の走査方向に沿って相対的に移動して前記描画面上に描画点列を形成することで、前記描画面上に画像を形成する際に用いられる画像データの作成方法において、前記画像データ上における、前記描画点形成要素を制御する前記画素データの読み出し位置の読み出し方向に沿った位相毎に、前記画像データを分割し分割画像データを作成する分割ステップと、前記分割画像データを記憶手段に格納する格納ステップとを有することを特徴とする。
この発明によれば、描画点形成要素の位相毎に画像データを分割し分割画像データとして記憶手段に格納するようにしているので、前記描画点形成要素の位相毎の分割画像データの処理が容易になる。
この場合、さらに、前記位相毎に、前記描画点形成要素に与えるための前記画素データを前記分割画像データからアクセス手段により読み出すアクセスステップを有することが好ましい。
そして、前記アクセス手段が、前記描画点形成要素毎に、前記分割画像データから前記画素データを読み出すように構成することが好ましい。
この場合、前記格納ステップでは、前記分割画像データを、前記走査方向と前記記憶手段のメモリアドレスが連続する方向とを一致させて格納することが好ましい。
このようにすれば、さらに、前記位相毎に、前記描画点形成要素に与えるための前記画素データを前記分割画像データからアクセス手段により読み出すアクセスステップを有し、前記アクセスステップでは、前記描画点形成要素毎に、前記分割画像データから複数の前記画素データを連続して読み出すことができる。
なお、前記描画点列を形成する際、前記描画点形成要素の相対移動に応じて、前記描画点形成要素毎に読み出した前記画素データを時系列順に前記描画点形成要素に与えて前記描画点列を形成することが好ましい。
また、走査方向に並ぶ互いに離隔した前記描画点形成要素が互いに近接した位置に前記描画点を描画することが好ましい。
さらにまた、前記描画面に対する前記描画点形成要素の配置に応じて、前記描画点形成要素の各々に対応する前記位相を決めることが好ましい。
また、前記分割画像データ毎に圧縮を施すことが好ましい。
この場合、前記描画点形成要素毎に、前記読み出し位相に対応する前記分割画像データから、前記画素データを、少なくとも一部が圧縮された状態で読み出すことが好ましい。
なお、前記画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチが、前記画素ピッチの整数倍であるとき、前記分割画像データは、前記走査方向と直交する画素データ列単位で分割されることが好ましい。
前記画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチが前記画素ピッチの有理数倍であるとき、前記分割画像データ作成ステップでは、前記画素ピッチを、前記読み出し間ピッチが割り切れる高解像度に変換した解像度変換後画像データから前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相にあった分割画像データを作成し記憶手段に格納しておくことを特徴とする。
この発明によれば、前記読み出し間ピッチが画素ピッチの整数倍でない場合であっても有理数倍であれば、解像度変換により読み出し間ピッチが整除できるような数の分割画像データが得られるように解像度変換された解像度変換後画像データから前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での画像形成位置の位相にあった前記分割画像データを作成して前記記憶手段に格納しておくようにしているので、メモリアドレスの連続する分割画像データを得ることができる。
また、前記画素ピッチが前記読出間ピッチの有理数P倍であるとき、前記描画点形成要素の異なる読み出し位相の数を、前記有理数Pを既約分数P=R/Qで表したときの分子Rとし、N(N=0,1…,Q−1)位相目の前記分割画像データは、異なる読み出し位相の前記描画点形成要素毎に、前記画像データからP×i(i=0,1,…)+N/Qの整数部分で決定される順番で画素データを読み出して作成することで、同様にメモリアドレスの連続する分割画像データを得ることができる。
この場合、前記描画面に形成される前記画像の長さ補正を行うために、前記画像データに画素データを追加又は削除する場合、前記分割画像データ作成ステップでは、前記分割画像データから対応する画素データを追加又は削除し、前記走査方向上、追加又は削除した画素データ以降で、前記記憶手段のメモリアドレスの連続アクセス読出が継続されるように、前記複数の描画点形成要素のそれぞれに前記分割画像データの再割当を行うようにすることで、長さ補正を行っても、記憶手段からメモリアドレスの連続アクセス読出を継続することができる。
また、前記分割画像データ作成ステップの次に、さらに、前記描画面に形成される前記画像の長さ補正を行うために、前記分割画像データが記憶されている前記記憶手段から画素データを読み出す際、描画点を削除又は追加する画素データが記憶されているメモリアドレスを読み飛ばし又は重複して読み出す長さ補正読み出しステップを備えることで、分割画像データの再割当を行うことなく、長さ補正を行うことができる。
さらに、この発明は、画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき描画点形成要素を、描画面上の正走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に間欠描画点列を形成するとともに、前記正走査方向と反対方向の逆走査方向に前記所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に前記間欠描画点列を埋める間欠描画点列を形成して、前記描画面上に連続描画点列からなる画像を形成する描画装置であって、前記描画面に形成される前記画像の解像度と、前記所定送りピッチとが異なっている場合に、前記画像データを、予め分割した分割画像データとして格納する記憶手段を有し、前記分割画像データは、前記描画点形成要素の前記正走査方向及び前記逆走査方向での描画点形成位置の位相に合わされ、かつ前記正走査方向とメモリアドレスが連続する方向とが一致された分割画像データ及び前記逆走査方向とメモリアドレスが連続する方向とが一致された分割画像データとされていることを特徴とする。
この発明によれば、描画点形成要素を描画面上に相対的に往復移動させて、前記描画面上に連続描画点列からなる画像を形成する際に、前記描画点形成要素の前記正走査方向及び前記逆走査方向での位相に合わせ、かつ前記正走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データ及び前記逆走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データとして記憶手段に格納しているので、メモリ読出手段により画像データを連続アクセスして読み出すことができ、高速(短時間)に読出処理を行うことができる。
さらにまた、この発明は、画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき描画点形成要素を、描画面上の正走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に間欠描画点列を形成するとともに、前記正走査方向と反対方向の逆走査方向に前記所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に前記間欠描画点列を埋める間欠描画点列を形成して、前記描画面上に連続描画点列からなる画像を形成する際に用いられる画像データの作成方法であって、前記描画面に形成される前記画像の解像度と、前記所定送りピッチとが異なっている場合に、前記画像データを、前記描画点形成要素の前記正走査方向及び前記逆走査方向での描画点形成位置の位相に合わせ、かつ前記正走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データ及び前記逆走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データとして記憶手段に格納しておく分割画像データ作成ステップと、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、描画点形成要素を描画面上に往復移動させて、前記描画面上に連続描画点列からなる画像を形成する際に、前記描画点形成要素の前記正走査方向及び前記逆走査方向での位相に合わせ、かつ前記正走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データ及び前記逆走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致しさせた分割画像データとして記憶手段に格納しているので、メモリ読出手段により画像データを連続アクセスして読み出すことができ、高速(短時間)に読出処理を行うことができる。
なお、上記発明において、描画点形成要素としては、マイクロミラーを有するDMDの他、インクジェット記録ヘッド等が含まれ、描画点形成要素を描画面上に往復移動させる描画装置としては、1ビーム走査露光機等が含まれる。
この発明によれば、画素ピッチと描画点形成要素の読み出し間ピッチとが異なる場合であっても、画像データからメモリ読出手段によりデータを読み出す処理を高速(短時間)に行うことができる。
また、この発明によれば、画素ピッチと複数の描画点形成要素の読み出し間ピッチとが異なる場合であって、さらに画像データに画素データを追加又は削除した場合であっても、画像データからメモリ読出手段によりデータを読み出す処理を高速(短時間)に行うことができる。
以下、図面を参照してこの発明の描画装置及び画像データの作成方法の実施形態を用いた露光装置について詳細に説明する。
図1は、第1〜第3実施形態に係る露光装置10の概略構成を示す斜視図である。この露光装置10は、多層プリント配線板である基板12の各層の配線パターンを露光する装置である。
露光装置10は、描画面を有する基板12を表面に吸着して保持する平板状の移動ステージ14を備えている。そして、4本の脚部16に支持された厚い板状の設置台18の上面には、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド20が設置されている。移動ステージ14は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されるとともに、ガイド20によって往復移動可能に支持されている。
設置台18の中央部には、移動ステージ14の移動経路を跨ぐようにコの字状のゲート22が設けられている。コの字状のゲート22の端部の各々は、設置台18の両側面に固定されている。このゲート22を挟んで一方の側にはスキャナ24が設けられ、他方の側には基板12の先端及び後端と、基板12に予め設けられている円形状の複数の基準マーク12aの位置とを検知するための複数のカメラ26が設けられている。
ここで、基板12における基準マーク12aは、予め設定された基準マーク位置情報に基づいて基板12上に形成された、例えば、孔である。なお、孔の他にランドやヴィアやエッチングマークを用いてもよい。また、基板12に形成された所定のパターン、例えば、露光しようとする層の下層のパターン等を基準マーク12aとして利用するようにしてもよい。また、図1においては、基準マーク12aを6個しか示していないが実際には多数の基準マーク12aが設けられている。基準マーク12aは、後述するアライメント補正に使用される基準位置であるので、基板12の辺や隅により代替してもよい。
スキャナ24及びカメラ26はゲート22に各々取り付けられて、移動ステージ14の移動経路の上方に固定配置されている。なお、スキャナ24及びカメラ26は、これらを制御する後述するコントローラ70に接続されている。
スキャナ24は、図2及び図3Bに示すように、2行5列の略マトリックス状に配列された10個の露光ヘッド30(30A〜30J)を備えている。
各露光ヘッド30の内部には、図4に示すように入射された光ビームを空間変調する空間光変調素子(SLM)であるデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)36が設けられている。DMD36は、マイクロミラー38が直交する方向に2次元状に多数配列されたものであり、そのマイクロミラー38の列方向が走査方向と所定の設定傾斜角度θをなすように取り付けられている。したがって、各露光ヘッド30による露光エリア32(32A〜32J:図3B参照)は、走査方向に対して傾斜した矩形状のエリアとなる。移動ステージ14の移動に伴い、基板12には露光ヘッド30ごとに、図3Aに示すような帯状の露光済み領域34が形成される。なお、各露光ヘッド30に光ビームを入射する光源については図示省略してあるが、例えば、レーザ光源等を利用することができる。
露光ヘッド30の各々に設けられたDMD36は、マイクロミラー38単位でオン・オフ制御され、基板12には、DMD36のマイクロミラー38に対応したドットパターン(マイクロミラー38がオンの場合にドットが形成され、オフの場合ドットが形成されない。)が露光される。前述した帯状の露光済み領域34は、図4に示すマイクロミラー38に対応した2次元配列されたドットによって形成される。二次元配列のドットパターンは、走査方向に対して傾斜されていることで、走査方向に並ぶドットが、走査方向と交差する方向に並ぶドット間を通過するようになっており、高解像度化を図ることができる。なお、傾斜角度の調整のバラツキによって、利用しないドットが存在する場合もあり、例えば、図4では、斜線としたドットは利用しないドットとなり、このドットに対応するDMD36におけるマイクロミラー38は常にオフ状態となる。
また、図3A及び図3Bに示すように、帯状の露光済み領域34のそれぞれが、隣接する露光済み領域34と部分的に重なるように、ライン状に配列された各行の露光ヘッド30の各々は、その配列方向に所定間隔ずらして配置されている。このため、例えば、1行目の最も左側に位置する露光エリア32A、露光エリア32Aの右隣に位置する露光エリア32Cとの間の露光できない部分は、2行目の最も左側に位置する露光エリア32Bにより露光される。同様に、露光エリア32Bと、露光エリア32Bの右隣に位置する露光エリア32Dとの間の露光できない部分は、露光エリア32Cにより露光される。
次に、図5を参照して、この露光装置10を含む露光記録システム4の電気的構成について説明する。
この露光記録システム4は、基本的には、露光しようとする配線パターンを表わす画像データを作成しベクトルデータとして出力するCAD装置(CADサーバ)6と、CAD装置6から転送されたベクトルデータをラスタイメージデータであるビットマップデータに変換して出力するラスタイメージプロセッサ(RIP)8と、RIP8から転送された画像データを一旦記憶し、DMD36で取り扱うのに都合のよい画像データに変換するコントローラ70を含む露光装置10とから構成されている。
模式的に内部構成を描いているコントローラ70は、コンピュータであって図示しないCPUと、ハードディスク82、主メモリ84、ミラーデータ一時格納用バッファ(以下、ミラーバッファという。)90、フレームデータ一時格納用バッファ(以下、フレームバッファという。)94を含む記憶手段80とを含み、CPUはハードディスク82に記憶されているプログラムを実行することで、分割画像データ作成手段44等、後述する各種機能手段として動作する。
なお、ミラーデータとは、図42に示した画像データ200を参照して説明すると、図6Aに示すように、DMD36を構成するミラーA、ミラーB、…による基板12の露光点(描画点)の各軌跡{ミラーの像(描画点形成要素)の軌跡と考えることもできる。}に沿ったミラー毎に作成されたデータ(ミラー単位のデータ)である。
また、フレームデータとは、図6Bに示すように、ミラーデータをDMD36の露光時点t1、t2、…毎にまとめたデータであり、ミラーデータをマトリクスにおける転置処理と同様な処理で変換して得られるデータである。
後述するように、DMD36による基板12の露光に際して、画像データに基づきミラーデータが作成され、このミラーデータからフレームデータが作成される。
なお、前記CPUにより達成される機能としては、図5のコントローラ70の模式的な構成で示すように、さらに、カメラ26により撮影された基準マーク12aの画像に基づいて基準マーク12aの検出位置情報を取得する検出位置情報取得手段52と、移動ステージ14のステージ移動方向(走査方向)と直交する方向へのずれ情報を取得するずれ情報取得手段55と、ずれ情報取得手段55により取得されたずれ情報と検出位置情報取得手段52により取得された検出位置情報とに基づいて、実際の露光の際における基板12上の各マイクロミラー38の露光軌跡の情報を取得する露光軌跡情報取得手段54と、この露光軌跡情報取得手段54により取得された各マイクロミラー38毎の露光軌跡情報とRIP8から供給された画像データに基づいて、各マイクロミラー38毎のミラーデータを作成するミラーデータ作成手段41と、ミラーデータ作成手段41により取得された各マイクロミラー38毎のミラーデータから上述したフレームデータを作成するフレームデータ作成手段42と、システム管理サーバー11から供給される基板12に形成される画素ピッチとマイクロミラー38の読み出し間ピッチとが異なっているかどうか判定する判定手段43と、異なっていると判定した場合に、画像データを、各マイクロミラー38の走査方向での描画点形成位置(描画点、露光点)の位相に合わせ、かつ走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させて予め分割した分割画像データとして記憶手段としての主メモリ84又はハードディスク82に格納しておく分割画像データ作成手段44と、記憶手段80に対するメモリ読出・書込を行うメモリアクセス手段45とを備える。
露光装置10は、さらに、フレームデータ作成手段42により作成されたフレームデータに基づいて露光ヘッド30のDMD36により露光されるよう露光ヘッド30を制御する露光ヘッド制御部58と、移動ステージ14をステージ移動方向へ移動させる移動機構60とを備えている。なお、移動機構60は、移動ステージ14をガイド20に沿って往復移動させるものであればどのような既知の構成を採用してもよい。
この第1実施形態に係る露光装置10を含む露光記録システム4は、基本的には以上のように構成されるものである次に露光装置10の動作について説明する。
まず、CAD装置6において、基板12に露光しようとする配線パターンを表すベクトルデータが作成される。そして、そのベクトルデータはRIP8に入力され、RIP8においてラスタデータに変換され、メモリアクセス手段45を介して露光装置10内のハードディスク82に記憶される。
ハードディスク82に記憶されたラスタデータは、図42を再掲した図7に示す画素データからなる画像データ200であるものとする。
画像データ200がハードディスク82に格納されたとき、判定手段43は、システム管理サーバー11から供給される基板12に形成される画素ピッチと、読み出し間ピッチとが異なっているかどうかを判定する(判定ステップ)。
この図7例においては、画素ピッチ(ここでは、走査方向の1画素の大きさ)が10[μm]で、基板12の走査方向に沿うDMD36(マイクロミラー38)の読み出し間ピッチが、その整数倍である2倍の20[μm]であるとする。すなわち、判定手段43により画素ピッチと読み出し間ピッチとが異なっていると判定される。
そして、異なっていると判定した場合には、分割画像データ作成手段44は、メモリアクセス手段45を利用して、画像データ200を、マイクロミラー38のそれぞれの、この実施形態では理解の容易化のためにミラーAとミラーBの走査方向での描画点形成位置の位相(図7中、各矢印の先端位置とする。)に合わせ、かつ走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させて分割し分割画像データとしてハードディスク82あるいは主メモリ84に格納する(分割画像データ作成ステップ)。
すなわち、図8Aに示す画像データ200を、図8Bに示すように、ミラーAと同じ画素「2、4、6、8、10」の列の画素データを利用するマイクロミラー38用の分割画像データ200Aと、ミラーAと読み出し間ピッチが1/2ピッチ異なるミラーBと同じ画素「1、3、5、7、9」の列(ハッチングで示している。)の画素データを利用するマイクロミラー38用の分割画像データ200Bに分割し、分割した分割画像データ200A、200Bをハードディスク82又は主メモリ84のメモリアドレスが連続する位置に一時格納する。
一方、上記のようにして分割画像データ200A、200Bがハードディスク82又は主メモリ84に格納されると、露光装置10全体の動作を制御するコントローラ70が移動機構60に制御信号を出力し、移動機構60はその制御信号に応じて移動ステージ14を図1に示す位置からガイド20に沿って一旦上流側の所定の初期位置まで移動させた後、下流側に向けて所望の速度で移動させる。
なお、上記上流側とは、図1における右側、つまりゲート22に対してスキャナ24が設置されている側のことであり、上記下流側とは、図1における左側、つまりゲート22に対してカメラ26が設置されている側のことである。
そして、上記のようにして移動する移動ステージ14上の基板12が複数のカメラ26の下を通過する際、これらのカメラ26により基板12が撮影され、その撮影画像を表す撮影画像データが検出位置情報取得手段52に入力される。
検出位置情報取得手段52は、入力された撮影画像データに基づいて基板12の基準マーク12aの位置を示す検出位置情報を取得する。基準マーク12aの検出位置情報の取得方法については、例えば、円形状の画像を抽出することにより取得するようにすればよいが、他のどのような既知の取得方法を採用してもよい。また、上記基準マーク12aの検出位置情報は、具体的には座標値として取得されるが、その座標値の原点は、例えば、基板12の撮影画像データの4つの角のうちの1つの角のとしてもよいし、撮影画像データにおける予め設定された所定の位置でもよいし、複数の基準マーク12aのうちの1つの基準マーク12aの位置としてもよい。上記のようにこの実施形態においては、カメラ26と検出位置情報取得手段52とにより位置情報検出手段が構成されている。
そして、上記のようにして取得された基準マーク12aの検出位置情報は、検出位置情報取得手段52から露光軌跡情報取得手段54に出力される。
そして、露光軌跡情報取得手段54において、入力された検出位置情報に基づいて、実際の露光の際における基板12上の各マイクロミラー38毎の露光軌跡の情報が取得される。具体的には、露光軌跡情報取得手段54には、各露光ヘッド30のDMD36の各マイクロミラー38の像が通過する位置を示す通過位置情報が各マイクロミラー38毎に予め設定されている。上記通過位置情報は、移動ステージ14上の基板12の設置位置に対する、各露光ヘッド30の設置位置によって予め設定されているものであり、上記基準マーク位置情報及び上記検出位置情報と同じ点を原点として、ベクトル又は複数点の座標値で表わされるものである。通過位置情報は、例えば移動ステージ14と同一平面状に「<」字状のスリットを設け、そのスリットを通過するビームを検出するエリアイメージセンサを設け、このエリアイメージセンサでビーム位置を検出することによって求めることもできる。
図9に、プレスエ程等を経ていない理想的な形状の基板12、つまり、歪等の変形が生じておらず、基準マーク12aが予め設定された基準マーク位置情報12bの示す位置に配置している基板12と、所定のマイクロミラー38の通過位置情報12cとの関係を示す模式図を示す。
そして、露光軌跡情報取得手段54においては、図10に示すように、走査方向に直交する方向について隣接する検出位置情報12dを結ぶ直線と各マイクロミラー38の通過位置情報12cを表わす直線との交点の座標値が求められる。つまり、図10における×印の点の座標値が求められ、さらに、×印とその×印に上記直交する方向に隣接する各検出位置情報12dとの距離が求められ、上記隣接する検出位置情報12dのうちの一方の検出位置情報12dと×印との距離と、他方の検出位置情報12dと×印との距離との比が求められる。具体的には、図10におけるa1:b1、a2:b2、a3:b3及びa4:b4が露光軌跡情報として求められる。上記のようにして求められた比が、変形後の基板12上におけるマイクロミラー38の露光軌跡(描画点形成軌跡)を表わしていることになる。つまり、実際の露光の際の基板12上におけるマイクロミラー38の露光軌跡を表わしていることになる。
なお、例えば、通過位置情報12cが、図11に示すように、検出位置情報12dで囲まれる範囲外に位置する場合には、図11に示すような外分による比が求められる。
そして、上記のようにして各マイクロミラー38毎に求められた露光軌跡情報が、ミラーデータ作成手段41に入力される。
ミラーデータ作成手段41は、上記のようにして入力された露光軌跡情報に基づいて、各マイクロミラー38用のミラーデータを分割画像データ200A又は分割画像データ200Bよりメモリアクセス手段45により取得してミラーバッファ90に格納する。
この場合、図8Cに示すように、ミラーAに対するミラーデータ202Aは、分割画像データ200Aから連続アドレス指定でミラーバッファ90に格納することができ、ミラーBに対するミラーデータ202Bも分割画像データ200Bから連続アドレス指定でミラーバッファ90に格納することができる。
より具体的には、図12に示すように、画像データD(分割画像データ200Aと分割画像データ200Bを模式的に表した画像データ)には、図12に示すように、上記基準マーク位置情報12bが示す位置に対応した位置に配置された露光画像データ基準位置情報12eが付されており、走査方向に直交する方向に隣接する露光画像データ基準位置情報12eを結ぶ直線を、露光軌跡情報の示す比に基づいて分割した点の座標値が求められる。つまり、以下の式を満たすような点の座標値が求められる。
a1:b1=A1:B1
a2:b2=A2:B2
a3:b3=A3:B3
a4:b4=A4:B4
そして、上記のようにして求められた点を結ぶ直線上にある画素データdが、実際にマイクロミラー38の露光軌跡情報に対応したミラーデータである。したがって、露光画像データD上を上記直線が通過する点の画素データdがミラーデータ(ミラーデータ202A、202Bに対応する。)として取得される。なお、画素データdとは露光画像データDを構成する最小単位のデータである。図12の太線で囲まれた範囲を抽出した図を図13に示す。具体的には、図13のハッチングされた部分の画素データがミラーデータとして取得される。なお、露光軌跡情報の示す比に基づいて分割した点を結んだ直線が、露光画像データD上に存在しない場合には、その直線上のミラーデータは0として取得される。
a2:b2=A2:B2
a3:b3=A3:B3
a4:b4=A4:B4
そして、上記のようにして求められた点を結ぶ直線上にある画素データdが、実際にマイクロミラー38の露光軌跡情報に対応したミラーデータである。したがって、露光画像データD上を上記直線が通過する点の画素データdがミラーデータ(ミラーデータ202A、202Bに対応する。)として取得される。なお、画素データdとは露光画像データDを構成する最小単位のデータである。図12の太線で囲まれた範囲を抽出した図を図13に示す。具体的には、図13のハッチングされた部分の画素データがミラーデータとして取得される。なお、露光軌跡情報の示す比に基づいて分割した点を結んだ直線が、露光画像データD上に存在しない場合には、その直線上のミラーデータは0として取得される。
なお、上記のように露光軌跡情報の示す比に基づいて分割した点を直線で結び、その直線上にある画素データをミラーデータとして取得するようにしてもよいし、図14に示すように、上記点をスプライン補間等によって曲線で結び、その曲線上にある画素データをミラーデータとして取得するようにしてもよい。
上記のようにスプライン補間等によって曲線で結ぶようにすれば、より基板12の変形に忠実な露光点データを取得することができる。また、上記スプライン補間等の演算方法に基板12の材質の特性(例えば、特定の方向にしか伸縮しない等)を反映するようにすれば、さらに、より基板12の変形に忠実なミラーデータを取得することができる。
ミラーデータには、基板12の変形の他、移動ステージ14の移動軌跡のずれ情報を含ませることができる。
すなわち、ずれ情報取得手段55によって移動ステージ14のずれ情報が取得される。ずれ情報とは、図15に示すように、予め設定されたステージ移動方向に対する、実際の移動ステージ14の移動方向のずれを示したものである。具体的には、図15に示すように、予め設定されたステージ移動方向への移動軌跡に対する実際の移動ステージ14の移動軌跡の、ステージ移動方向に直交する方向についてのずれ量を所定の間隔で取得したものである。図15に示す点線矢印の向きと長さがずれ量を示すものである。
ここで、上記のように移動ステージ14の移動軌跡にずれがある場合、露光の際の各マイクロミラー38の基板12上における実際の露光軌跡は、図16に示すように、予め設定された各マイクロミラー38の通過位置情報12cに対して上記ずれ量に応じてずれることになる。したがって、各マイクロミラー38の実際の露光軌跡に対応したミラーデータを取得する必要がある。また、図16に示すように、マイクロミラーm1とマイクロミラーm2とは、基板12上における同じ位置を通過するものであるが、上記のような移動ステージ14の移動軌跡にずれがあると、これらの実際の露光軌跡は位相がずれたものになる。したがって、これらの位相ずれも考慮してミラーデータを取得する必要がある。
そこで、露光装置10においては、上記のような各マイクロミラー38の露光軌跡のずれ量に応じたミラーデータが取得される。具体的には、予め移動ステージ14のずれ量が計測され、その計測されたずれ量が、上記のようにしてずれ情報取得手段55によって取得される。
そして、ずれ情報取得手段55は、取得したずれ量を露光軌跡情報取得手段54に出力する。ずれ量の計測方法としては、例えば、ICウェーハ・ステッパー装置等で利用されるレーザ光を用いた測定方法を用いることができる。例えば、移動ステージ14に、ステージ移動方向に延びる反射面を設けるとともに、その反射面に向けてレーザ光を射出するレーザ光源及び上記反射面において反射した反射光を検出する検出部を設け、移動ステージ14の移動にともなって、反射光の位相ずれを順次検出部により検出することによって上記ずれ量を計測することができる。
露光軌跡情報取得手段54には、各マイクロミラー38毎の通過位置情報12cが設定されており、露光軌跡情報取得手段54は、入力されたずれ量と各マイクロミラー38毎の通過位置情報12cに基づいて、露光の際の各マイクロミラー38毎の基板12上における実際の露光軌跡を表わす露光軌跡情報を取得する。なお、図16に示す通過位置情報12cは、図9〜図11を参照して説明した通過位置情報12cの説明と同様である。
そして、その各マイクロミラー38毎の露光軌跡情報をミラーデータ作成手段41に出力する。そして、ミラーデータ作成手段41は、各マイクロミラー38毎の露光軌跡情報に対応するミラーデータを、一時記憶された露光画像データDから取得する。
具体的には、図17に示す露光画像データDにおいて曲線で示された露光軌跡情報M1、M2上に配置されたミラーデータが取得される。図17の太線で囲まれた範囲を抽出した図を図18に示す。具体的には、図18のハッチングされた部分の画素データが露光点データとして取得される。なお、図17に示す露光軌跡情報M1は、図16に示すマイクロミラーm1の露光軌跡情報であり、図17に示す露光軌跡情報M2は、図16に示すマイクロミラーm2の露光軌跡情報である。また、露光画像データDは、通過位置情報12cと相対的な位置関係を有しており、露光画像データDの各画素データdの配置の基準となる原点と、上記通過位置情報12cの原点とは一致しているものとする。
露光装置10においては、上述のようにして検出位置情報取得手段52において取得された基準マーク12aの検出位置情報と、上述のようにしてずれ情報取得手段55において取得されたずれ情報とが、露光軌跡情報取得手段54に入力される。
そして、露光軌跡情報取得手段54は、入力された上記検出位置情報と上記ずれ情報とに基づいて、露光の際の各マイクロミラー38毎の基板12上における実際の露光軌跡を表わす露光軌跡情報を取得する。
具体的には、露光軌跡情報取得手段54において、図9〜図11を参照して説明したように、走査方向に直交する方向について隣接する検出位置情報12d同士を結ぶ直線と各マイクロミラー38の通過位置情報12cを表わす直線との交点の座標値が求められ、その交点とその交点に上記直交する方向に隣接する各検出位置情報12dとの距離が求められ、上記隣接する検出位置情報12dのうちの一方の検出位置情報12dと上記交点との距離と、他方の検出位置情報12dと上記交点との距離との比が求められる。
一方、露光軌跡情報取得手段54は、入力されたずれ量と各マイクロミラー38毎の通過位置情報12cに基づいて、図17に曲線で示されるような、各マイクロミラー38毎の基板12上における仮露光軌跡情報を取得する。
そして、露光軌跡情報取得手段54は、上記のようにして求められた比と仮露光軌跡情報とを露光軌跡情報としてミラーデータ作成手段41に出力する。
そして、ミラーデータ作成手段41は、図19に示すように、露光画像データDにおいて、走査方向に直交する方向に隣接する露光画像データ基準位置情報12eを結ぶ直線を、入力された比に基づいて分割した点を求めた後、その点を結ぶ直線を求め、その直線の走査方向に対する傾き分だけ仮露光軌跡情報を傾けて露光軌跡情報を表わす曲線を求め、その曲線上における画素データdを露光点データとして取得する。つまり、図19のハッチングされた部分の画素データが露光点データとして取得される。なお、図19におけるA1:B1、A2:B2は、露光軌跡情報取得手段54から入力された比がa1:b1、a2:b2である場合に、a1:b1=A1:B1、a2:b2=A2:B2を満たすような比である。
そして、マイクロミラー38毎のミラーデータがそれぞれ作成され、そのマイクロミラー38毎のミラーデータがミラーバッファ90に格納される。
一方、上記のように、マイクロミラー38毎のミラーデータがミラーバッファ90に格納されると、移動ステージ14が、再び上流側に所望の速度で移動させられる。
そして、基板12の先端がカメラ26により検出されると露光が開始される。具体的には、露光ヘッド制御部58から各露光ヘッド30のDMD36にミラーデータに基づいた制御信号が出力され、露光ヘッド30は入力された制御信号に基づいてDMD36のマイクロミラーをオン・オフさせて基板12を露光する。
なお、露光ヘッド制御部58から各露光ヘッド30へ制御信号が出力される際には、基板12に対する各露光ヘッド30の各位置に対応した制御信号が、移動ステージ14の移動にともなって順次露光ヘッド制御部58から各露光ヘッド30に出力されるが、このとき、例えば、図20(図6Aと同一の技術を示す図)に示すように、各マイクロミラー38毎に取得されたm個のミラーデータの列の各列から、各露光ヘッド30の各位置に応じたミラーデータを1つずつ順次読み出して各露光ヘッド30のDMD36に出力するようにしてもよいが、この実施形態では、フレームデータ作成手段42により、図20に示すように取得されたミラーデータに90度回転処理もしくは行列を用いた転置変換等を施し、図21(図6Bと同一の技術を示す図)に示すように、基板12に対する各露光ヘッド30の各位置に応じたフレームデータ1〜mを生成し、このフレームデータ1〜mを各露光ヘッド30に順次出力するようにしている。
そして、移動ステージ14の移動にともなって順次各露光ヘッド30に制御信号が出力されて露光が行われ、基板12の後端がカメラ26により検出されると露光が終了する。
以上のように上述した第1実施形態によれば、基板12に画像を形成するための画素データからなる画像データ200に基づき複数のマイクロミラー38の像(描画点形成要素)を、基板(描画面)12上の走査方向に沿って相対的に移動して基板(描画面)12上に描画点列を形成することで、基板(描画面)12上に画像を露光記録(形成)する露光装置(描画装置)10において、基板(描画面)12に形成される画素ピッチ(10[μm])と、読み出し間ピッチ(20[μm])とが異なっている場合に、画像データ200を、予め分割した分割画像データ200A、200Bとして格納する記憶手段80(主メモリ84又はハードディスク82)を有している。
この分割画像データ200A、200Bは、画像データ200が、複数のマイクロミラー38のそれぞれの走査方向での描画点形成位置の位相に合わせ、かつ走査方向と記憶手段80のメモリアドレスが連続する方向とを一致させて分割されている。
このように、画像を形成するための画素データからなる画像データ200を、複数のマイクロミラー38のそれぞれの走査方向での画像形成位置の位相に合わせ、かつ走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させて予め分割した分割画像データ200A、200Bとして記憶手段80に格納しておくようにしているので、画素ピッチと、複数のマイクロミラー38の読み出し間ピッチが異なる場合であっても、分割画像データ200A、200Bからそれぞれメモリアクセス手段(メモリ読出手段)45によりデータを読み出すことにより、高速(短時間)に読出処理を行うことができる。
なお、図12〜図19に示したようなアライメントが異なることによる補正(傾き補正)は、各分割画像データ200A、200B内で行うことができる。
次に、第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態においては、マイクロミラー38に対する読み出し間ピッチは、画素ピッチの2倍と整数倍であり、整数倍である場合には、この2倍のときと同様に、画像データを(1/整数倍)に分割した分割画像データとして記憶手段80にメモリアドレスが連続する方向に格納しておくことで高速読出が達成される。
しかし、整数倍でなくとも、有理数倍(有理数倍であっても、ハードウエアやソフトウエアの制約をなるべく少なくするために、好ましくは整数倍からあまりかけ離れすぎずに整数倍に近い有理数倍)ならば、位相分割による画像データの分割が可能である。この場合には、画像を高解像度化し、このときの画像解像度(画素ピッチを見かけ上分割して短かくした画素ピッチ)で読み出し間ピッチが余りなく割り切れれば、位相分割による画像データの分割が可能である。
以下、この考えに基づく第2実施形態についてより具体的に説明する。
例えば、画素ピッチが0.5[μm]であって、読み出し間ピッチが0.9[μm]である場合を考慮する。この場合、読み出し間ピッチは、画素ピッチの有理数倍(0.9/0.5=9/5)である。
図22は、画素データからなる1走査線分の画像データ204に対するミラーa、b、cの露光軌跡情報の関係を示している。実際上、露光軌跡情報は、露光軌跡情報取得手段54に得られる。
図23は、ミラーデータ作成手段41により、図22の露光軌跡情報を参照して作成されたミラーa、b、cに対するミラーデータ206a、206b、206cを示している。
このとき、分割画像データ作成手段44は、画素ピッチ0.5[μm]を、読み出し間ピッチ0.9[μm]に対して、画素ピッチ0.5[μm]の整数分の1倍の画素ピッチ(整数倍解像度)が等しくなるように解像度変換する。ここでは、画素ピッチ0.5[μm]を5倍(整数倍)高い解像度(整数分の1倍の画素ピッチ)0.1[μm]に変換すれば、この整数倍高解像度0.1[μm]で読み出し間ピッチ0.9[μm]を割れば、0.9/0.1=9と割り切れるので、この商9が位相パターンの数となる。
図24は、1走査線分の画像データ204を、解像度0.1[μm]の解像度変換後画像データ214に変換した図を示している。
図25は、図24に示した解像度変換後画像データ214から9種類の位相パターンに対応して、分割画像データ作成手段44により作成された分割画像データ2041〜2049を示している。この9種類の分割画像データ2041〜2049をメモリアドレスが連続する方向でハードディスク82又は主メモリ84に格納しておくことで、ミラーa、b、c用の分割画像データ2047、2045、2049の他、読み出し間ピッチ0.9[μm]の残りの図示していないマイクロミラー38の全てに対するメモリアドレスの連続した分割画像データを得ることができる。
このように上述した第2実施形態では、マイクロミラー38の読み出し間ピッチが画素ピッチの有理数倍である場合、判定手段43により、読み出し間ピッチ0.9[μm]が画素ピッチ0.5[μm]の有理数倍9/5であると判定されたとき、分割画像データ作成手段44は、画素ピッチ0.5[μm]を、読み出し間ピッチ0.9[μm]が割り切れる高解像度0.1[μm]に変換した解像度変換後画像データ214と露光軌跡情報から各マイクロミラー38のそれぞれの走査方向での描画点形成位置の位相にあった分割画像データ2041〜2049を作成しハードディスク82又は主メモリ84に格納するようにしている。
このため、読み出し間ピッチ0.9[μm]が画素ピッチ0.5[μm]の整数倍でない場合であっても有理数倍9/5であれば、解像度変換により読み出し間ピッチ0.9[μm]が整除{実数A(A=0.9)を実数B(B=0.1)で割ったときの商Cが整数であまりがでないとの意}できるような数9の分割画像データが得られるように解像度が高解像度0.1[μm]に変換された解像度変換後画像データ214からDMD36を構成する各マイクロミラー38のそれぞれの走査方向での画像形成位置の位相にあった分割画像データ2041〜2049を作成してハードディスク82又は主メモリ84に格納しておくようにしているので、メモリアドレスの連続する分割画像データ2041〜2049を得ることができる。
次に、第3実施形態について説明する。
この第3の実施形態では、基板12が走査方向に伸縮している場合で、描画面に形成される画像の長さ補正が必要となった場合のメモリ読出のアクセス制御を高速に行えるようにする構成について説明する。
例えば、図26に示すように、走査方向について基板12が伸縮している場合には、その伸縮の程度に応じて、画像データDにおける1つの画素データdから取得するミラーデータの数を変化させるようにしてもよい。具体的には、例えば、上記のように走査方向に基板12が伸縮し、検出位置情報12dと通過位置情報12cとが図26に示すような関係となり、走査方向に隣接する検出位置情報12dの間隔が、理想的な長さLの領域Aと、基板12が走査方向に伸びての上記間隔が長さLの2倍となった領域Bと、基板12が走査方向に縮んで上記間隔が長さLの1/2となった領域Cとが存在する場合には、例えば、図27に示すように、領域Aに対応するミラーデータについては、1つの画素データdに対し1つのミラーデータを取得し、領域Bに対応するミラーデータについては、1つの画素データdに対して2つのミラーデータを取得し、領域Cのミラーデータについては、2つの画素データに対して1つのミラーデータを取得するようにしてもよい。なお、図27おける点線矢印は、各領域について取得するミラーデータの数とそのミラーデータに対応する画素データdとを示している。
また、2つの画素データに対して1つのミラーデータを取得する際には、2つの画素データのうちの1つの画素データをミラーデータとして選択して取得するようにすればよい。上記のように基板12の伸縮に応じてミラーデータの数を変化させるようにすれば、基板12上の所望の位置に所望の露光画像を露光することができる。
次に、長さ補正を行い、位相分割画像データから画素データを連続アクセスする方法について説明する。
図28に示すように画素ピッチ0.5[μm]の画像データ220に対して、送りピッチ1[μm]の4つのミラーp、q、r、sが画像形成用に用いられるものとする。
ここで、図29に示すように、画素「7」と同じ画素データの画素「7´」を1画素挿入した画像データ221とした場合に、各ミラーp、q、r、sによる走査軌跡(露光軌跡)に係わる位相が挿入前後で変わる。
同様に、図30に示すように、画素「7」を削除して画像データ209とした場合に、各ミラーp、q、r、sによる走査軌跡に係わる位相が削除前後で変わる。
次に、図31〜図36Bを参照して、このように長さ補正を行った場合の分割画像データからなるべくメモリアドレスの連続性を崩さないでアクセスするデータアクセス処理について説明する。
図31は、長さ補正前の画素「1〜32」までの画像データ230とミラーp、q、r、sとの位相関係を示している。
図32は、長さ補正前の画像データ230に対して画素「11」と画素「22」の画素データを追加した2画素データ追加の長さ補正後の画像データ232とミラーp、q、r、sとの位相関係を示している。
図33は、長さ補正前の画像データ230に対して画素「11」と画像「22」の画素データを削除した2画素データ削除の長さ補正後の画像データ220とミラーp、q、r、sとの位相関係を示している。
このとき、長さ補正前のミラーp、q、r、sに対する分割画像データは、図31を参照すれば、ミラーp、q、r、sによる軌跡の矢印の先端位置から図34に示すような分割画像データ230p、230q、230r、230sが得られる。
長さ補正前の分割画像データ230p、230r、230q、230sを表す図34中、Index「0、1、…7」は、メモリアドレスの連続する方向である。また、図34に示すように、分割画像データ230p、230r、230q、230sの画像データのファイル番号をそれぞれ、FileNo=0、1、2、3とする。さらに、図34において、下向きの矢線は、データ追加の情報を示し、ハッチングはデータ削除の情報を示している。
そうすると、データ追加の場合のミラーp用の分割画像データの読出方を例として説明すると、ミラーpは、画素「1、5、9」を読み出す際、図32、図34、図35Aを参照すれば、分割画像データ230pが割り当てられることが分かるが、次に露光する画素「12、16、20」を読み出す際、下向きの矢線を参照して、分割画像データ230sが割り当てられ、次に露光する画素「23、27、31」を読み出す際、下向きの矢線を参照して、分割画像データ230qが割り当てられることが分かる。このように読み出すことにより、図35Bに示すように、2データ追加後の読出画像データ240Pが正しく得られる。
同様に、データ削除の場合のミラーp用の分割画像データの読出方を例として説明すると、図33、図34、図36Aを参照すれば、ミラーpは、画素「1、5、9」を読み出す際、分割画像データ230pが割り当てられることが分かるが、次に露光する画素「14、18」を読み出す際、削除画素「11」を参照すれば、分割画像データ230rが割り当てられ、次に露光する画素「23、27、31」を読み出す際、削除画素「22」を参照すれば、分割画像データ230qが割り当てられることが分かる。このように読み出すことにより、図36Bに示すように、2データ削除後の読出画像データ250pが正しく得られる。
以上説明したように、第3実施形態によれば、基板12に形成される画像の長さ補正を行うために、長さ補正前の画像データ230に画素データを追加又は削除する場合、分割画像データ作成手段44は、長さ補正前の分割画像データ230p、230r、230q、230sから対応する画素データを追加又は削除し、走査方向上、追加又は削除した画素データ以降で、メモリアドレスの連続アクセス読出が継続されるように、図34に示したような、下向き矢印に対応する追加情報、ハッチングに対応する削除情報を長さ補正前の分割画像データ230p、230r、230q、230sに目当てを付けておいて記憶しておけば、この目当てに沿って、分割画像データ230p、230r、230q、230sの再割当を行うようにすることで、長さ補正を行っても、ハードディスク82又は主メモリ84からメモリアドレスの連続アクセス読出を継続することができる。
なお、長さ補正時に、分割画像データ230p、230r、230q、230sで、実際に画素データの追加や画素データの削除を行うことなく、描画点を削除又は追加する画素データが記憶されているメモリアドレスを読み飛ばし(削除の場合)又は重複して読み出す(追加の場合)ようにすれば、分割画像データ230p、230r、230q、230sの再割当を行うことなく、長さ補正を行うことができる。
次に、この発明を1ビーム走査露光装置に適用した第4実施形態について説明する。
図37は、図1に示した露光装置10におけるスキャナ24を1ビーム走査露光装置24Aに変更した斜視図を示している。この1ビーム走査露光装置24Aは、光学定盤300を有し、この光学定盤300上に取り付けられたレーザ発生装置302から出力したレーザビームが、光変調器304で画像信号に基づきオン・オフ変調され、レンズ306、反射ミラー308を通じて光偏向器である走査用のガルバノメータミラー310に入射する。
ガルバノメータミラー310によって偏向往復走査されたレーザビームが、走査レンズ312、反射ミラー314、光学定盤300上のスリットを通じて、基板12上を往復走査する。なお、往復走査側の光偏向器としては、ガルバノメータミラー310に代替して共振型ミラーを用いることができる。
この場合、図38に示すように、1ビーム走査露光装置24Aは、基板12上左から右に(正走査方向とする。)走査して偶数描画点の間欠描画点列を基板12上に形成するとともに、基板12上右から左に(前記正走査方向と反対方向の逆走査方向とする。)走査して前記偶数描画点の間欠描画点列を埋める奇数描画点の間欠描画点列を形成して、基板12上に連続描画点列からなる画像を形成する。
この場合にも、基板12に形成される画素ピッチに対して送りピッチ(読み出し間ピッチ)が2倍となっていると考えることができる。
したがって、画像データをガルバノメータミラー310による正走査方向及び逆走査方向での位相に合わせ、かつ正走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データ及び逆走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データとしてハードディスク82又は主メモリ84に格納しておくことで、メモリアクセス手段45により分割画像データから画像データを連続アクセスして読み出すことができ、高速(短時間)に読出処理を行うことができる。この場合、基板12の変形等は、画像データの変更により吸収し、露光軌跡に対応した画像上のミラーデータ取得経路は変えない、換言すればデータを読み出す行は変えないようにしてもよい。
なお、上記の第1乃至第3実施形態では、描画点形成要素としての空間光変調素子としてDMD36を備えた露光装置10について説明したが、このような反射型空間光変調素子の他に、透過型空間光変調素子を使用することもできる。例えば、液晶セルを用いることができる。LED(発光ダイオード)アレイを使用することもできる。
また、上記第1乃至第3実施形態では、いわゆるフラットベッドタイプの露光装置を例に挙げたが、感光材料が外面又は内面に巻きつけられるドラムを有する、いわゆるアウタードラムタイプ又はインナードラムタイムの露光装置としてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態の露光対象である基板12は、プリント配線基板だけでなく、フラットパネルディスプレイの基板であってもよい。また、基板12の形状は、シート状のものであっても、長尺状のもの(フレキシブル基板等)であってもよい。
また、本発明は、インクジェット方式等のプリンタにおける描画にも適用することができる。例えば、インクの吐出による描画点を、本発明と同様に形成することができる。つまり、本発明における描画点形成領域を、インクジェット方式のプリンタの各ノズルから吐出されたインクが付着する領域として考えることができる。
画像データを格納するメモリは、主メモリ84に使用しているDRAMの他、SRAMでもよい。SRAMの場合、連続的にビットアクセス可能な方向をアドレスの連続方向と定義してもよい。
分割画像データ作成手段44で作成した分割画像データ毎に、データ圧縮手段51により圧縮処理をして主メモリ84に記憶するようにしてもよい。圧縮処理として、例えば、データの中に同じ符号が連続して並んでいる場合に、その「符号」と「個数」によって表現することで圧縮するランレングス圧縮(RLE)を用いた場合、圧縮データをそのまま読み出せば、それが、圧縮されたミラーデータ(各ミラーに与えるべき時系列データ)となる。所定ビット分の読み出し単位ずつデータを読み出す場合、読み出し単位の境界部分では、部分的に圧縮データが解凍されるが、その他の部分は、圧縮されたままの状態を維持することができる。
基板12に対する描画は、例えば図39に示すように、走査方向(Y方向)の走査線150上に互いに離隔した2つ以上のマイクロミラー38によるビームが互いに近接した位置に描画点を形成する多重露光により、描画を行うことが好ましい。多重露光は、例えば、ビームの並び方向のうち、走査方向に角度θが近い方に並んだビーム列rbが、隣接する他のビーム列rbと、走査方向Yに重なるように配置することによって実現される。
次に、読み出し間ピッチが画素ピッチの有理数倍である場合の位相分割による画像データの分割の第2実施形態の変形例(リサンプリング処理という。)について説明する。
図40は、画素ピッチfの分割前のオリジナル画像データ260を、読み出し間ピッチ1.25×fの異なる読み出し位相の数が5個(0位相目から4位相目)のマイクロミラーa〜eの像(描画点形成要素)によりに描画する例を示している。
0位相目のマイクロミラーaの読み出し位相は、0、1位相目のマイクロミラーbの読み出し位相は、0.25、2位相目のマイクロミラーcの読み出し位相は、0.5、3位相目のマイクロミラーdの読み出し位相は、0.75、4位相目のマイクロミラーeの読み出し位相は、1である。
ここで、画素ピッチfが読み出し間ピッチ1.25fの有理数倍Pであることを考えると、有理数Pを既約分数P=R/Qで表したときの分子Rが描画点形成要素の異なる位相の数となる。すなわち、P=R/Q=5/4=1.25と表したときの分子R=5が異なる位相(0位相目〜4位相目)の数になる。
この場合、N(N=0,1,2,3,4)位相目の分割画像データは、異なる読み出し位相の前記描画点形成要素毎に、オリジナル画像データ260から次の(1)式で決定される順番の画素データを読み出して作成することができる。
[P×i(i=0,1,…)+N/4=Pi+N/Q] …(1)
ただし、(1)式で[Z]は、Zの整数部分を表す。
ただし、(1)式で[Z]は、Zの整数部分を表す。
具体的に、N=0位相目のミラーaに与える分割画像データ2050(図40参照)は、1.25×i(i=0,1,2…)の整数部分であるので、[0]=0、[1.25]=1、[2.5]=2、[3.75]=3、[5]=5、[6.25]=6、[7.5]=7、[8.75]=8、[10]=10、[11.25]=11、[12.5]=12、[13.75]=13、[15]=15、…で決定される順番の画素データを画像データ260から読み出して作成される。
また、N=1位相目のミラーbに与える分割画像データ2051は、1.25×i(i=0,1,2…)+0.25の整数部分であるので、[0.25]=0、[1.5]=1、[2.75]=2、[4]=4、[5.25]=5、[6.5]=6、[7.75]=7、[9]=9、[10.25]=10、[11.5]=11、[12.75]=12、[14]=14、[15.25]=15、…で決定される順番の画素データを画像データ260から読み出して作成される。 このように、読み出し間ピッチ、図40例では、1.25fが、画素ピッチfの有理数P倍である場合、描画点形成要素の異なる位相の数Rは、整数Qに対しP×Qの値が最小となる整数で決定される。この図40例では、異なる位相の数Rは、P×Q=1.25×4=5と決定される。
上述した分割画像データのファイルとしての格納の仕方は、図41Aに示すように、完全に位相毎に異なる分割画像データ270A、270Bのファイルにする以外に、図41Bに示すように、位相分割したライン毎にまとめたり、図41Cに示すようにライン方向にセグメント分割した上で位相分割しセグメント単位で格納する方策等がある。
すなわち、位相を分割する場合に、図41Aに示すように、各分割画像データ270A、270Bを別のファイルとして形成してもよいし、1つのファイルの中で、位相毎に格納領域を分けた分割画像データとしてもよい。例えば、図41Bに示すように、1つのファイルの中で、各位相(位相0、位相1)のデータを例えば1ライン単位で交互に配置した分割画像データ272としてもよいし、図41Cに示すように、セグメント分割された単位(セグメント0、セグメント1)で、各位相のデータを交互に配置した分割画像データ274としてもよい。この場合、各位相に対応するデータをそれぞれ別の分割画像データとみなしてもよい。なお、図41B及び図41C中のライン番号(ライン0、ライン1、ライン2、…)は、図41A中のライン番号に対応している。
4…露光記録システム 6…CAD装置
8…RIP 10…露光装置
11…システム管理サーバー 12…基板
14…移動ステージ 24…スキャナ
26…カメラ 30…露光ヘッド
36…DMD 38…マイクロミラー
43…判定手段 44…分割画像データ作成手段
45…メモリアクセス手段 52…検出位置情報取得手段
54…露光軌跡情報取得手段 55…ずれ情報取得手段
58…露光ヘッド制御部 70…コントローラ
80…記憶手段
8…RIP 10…露光装置
11…システム管理サーバー 12…基板
14…移動ステージ 24…スキャナ
26…カメラ 30…露光ヘッド
36…DMD 38…マイクロミラー
43…判定手段 44…分割画像データ作成手段
45…メモリアクセス手段 52…検出位置情報取得手段
54…露光軌跡情報取得手段 55…ずれ情報取得手段
58…露光ヘッド制御部 70…コントローラ
80…記憶手段
Claims (34)
- 画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき複数の描画点形成要素を、描画面上の走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に描画点列を形成することで、前記描画面上に画像を形成する描画装置において、
前記画素データの画素ピッチと、前記送りピッチとが異なっている場合に、前記画像データを、予め分割した分割画像データとして格納する記憶手段を有し、
前記分割画像データは、前記画像データが、前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相に合わせ、かつ前記走査方向と前記記憶手段のメモリアドレスが連続する方向とを一致させて分割されている
ことを特徴とする描画装置。 - 画素データからなる画像データに基づき複数の描画点形成要素を、描画面上の走査方向に沿って相対的に移動して前記描画面上に描画点列を形成することで、前記描画面上に画像を形成する描画装置において、
前記画像データ上における、前記描画点形成要素を制御する前記画素データの読み出し位置の読み出し方向に沿った位相毎に、前記画像データを分割した分割画像データを格納する記憶手段を有する
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
さらに、前記位相毎に、前記描画点形成要素に与えるための前記画素データを前記分割画像データから読み出すアクセス手段を有する
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項3記載の描画装置において、
前記アクセス手段が、前記描画点形成要素毎に、前記分割画像データから前記画素データを読み出す
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
前記分割画像データを、前記走査方向と前記記憶手段のメモリアドレスが連続する方向とを一致させて格納する
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項5記載の描画装置において、
さらに、前記位相毎に、前記描画点形成要素に与えるための前記画素データを前記分割画像データから読み出すアクセス手段を有し、前記アクセス手段が、前記描画点形成要素毎に、前記分割画像データから複数の前記画素データを連続して読み出す
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項5記載の描画装置において、
前記描画点形成要素の相対移動に応じて、前記描画点形成要素毎に読み出した前記画素データを時系列順に前記描画点形成要素に与えて前記描画点列を形成する
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
走査方向に並ぶ互いに離隔した前記描画点形成要素が互いに近接した位置に前記描画点を描画する
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
前記描画面に対する前記描画点形成要素の配置に応じて、前記描画点形成要素の各々に対応する前記位相を決める
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
前記分割画像データ毎に圧縮を施す
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項10記載の描画装置において、
前記描画点形成要素毎に、前記読み出し位相に対応する前記分割画像データから、前記画素データを、少なくとも一部が圧縮された状態で読み出す
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
前記画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチが、前記画素ピッチの整数倍であるとき、
前記分割画像データは、
前記走査方向と直交する画素データ列単位で分割される
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
前記画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチが前記画素ピッチの有理数倍であるとき、
前記分割画像データは、
前記画素ピッチを、前記読み出し間ピッチが割り切れる高解像度に変換した解像度変換後画像データから前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相にあった分割画像データが作成される
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
前記画素ピッチが前記読出間ピッチの有理数P倍であるとき、前記描画点形成要素の異なる読み出し位相の数を、前記有理数Pを既約分数P=R/Qで表したときの分子Rとし、
N(N=0,1…,Q−1)位相目の前記分割画像データを、異なる読み出し位相の前記描画点形成要素毎に、前記画像データからP×i(i=0,1,…)+N/Qの整数部分で決定される順番で画素データを読み出して作成する
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
前記描画面に形成される前記画像の長さ補正を行うために、前記画像データに画素データを追加又は削除する場合、
前記分割画像データから対応する画素データが追加又は削除され、前記走査方向上、追加又は削除された画素データ以降で、前記記憶手段のメモリアドレスの連続アクセス読出が継続されるように、前記複数の描画点形成要素のそれぞれに前記分割画像データの再割当が行われている
ことを特徴とする描画装置。 - 請求項2記載の描画装置において、
前記描画面に形成される前記画像の長さ補正を行うために、前記分割画像データが記憶されている前記記憶手段から画素データを読み出す際、描画点を削除又は追加する画素データが記憶されているメモリアドレスを読み飛ばし又は重複して読み出す
ことを特徴とする描画装置。 - 画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき複数の描画点形成要素を、描画面上の走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に描画点列を形成することで、前記描画面上に画像を形成する際に用いられる画像データの作成方法において、
前記画素データの画素ピッチと、前記送りピッチとが異なっている場合に、前記画像データを、前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相に合わせ、かつ前記走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させて予め分割した分割画像データとして記憶手段に格納しておく分割画像データ作成ステップ
を備えることを特徴とする画像データの作成方法。 - 画素データからなる画像データに基づき複数の描画点形成要素を、描画面上の走査方向に沿って相対的に移動して前記描画面上に描画点列を形成することで、前記描画面上に画像を形成する際に用いられる画像データの作成方法において、
前記画像データ上における、前記描画点形成要素を制御する前記画素データの読み出し位置の読み出し方向に沿った位相毎に、前記画像データを分割し分割画像データを作成する分割ステップと、
前記分割画像データを記憶手段に格納する格納ステップと
を有することを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
さらに、前記位相毎に、前記描画点形成要素に与えるための前記画素データを前記分割画像データからアクセス手段により読み出すアクセスステップ
を有することを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項19記載の画像データの作成方法において、
前記アクセス手段が、前記描画点形成要素毎に、前記分割画像データから前記画素データを読み出す
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
前記格納ステップでは、前記分割画像データを、前記走査方向と前記記憶手段のメモリアドレスが連続する方向とを一致させて格納する
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項21記載の画像データの作成方法において、
さらに、前記位相毎に、前記描画点形成要素に与えるための前記画素データを前記分割画像データからアクセス手段により読み出すアクセスステップを有し、前記アクセスステップでは、前記描画点形成要素毎に、前記分割画像データから複数の前記画素データを連続して読み出す
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項21記載の画像データの作成方法において、
前記描画点列を形成する際、前記描画点形成要素の相対移動に応じて、前記描画点形成要素毎に読み出した前記画素データを時系列順に前記描画点形成要素に与えて前記描画点列を形成する
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
走査方向に並ぶ互いに離隔した前記描画点形成要素が互いに近接した位置に前記描画点を描画する
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
前記描画面に対する前記描画点形成要素の配置に応じて、前記描画点形成要素の各々に対応する前記位相を決める
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
前記分割画像データ毎に圧縮を施す
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項26記載の画像データの作成方法において、
前記描画点形成要素毎に、前記読み出し位相に対応する前記分割画像データから、前記画素データを、少なくとも一部が圧縮された状態で読み出す
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
前記画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチが、前記画素ピッチの整数倍であるとき、
前記分割画像データは、
前記走査方向と直交する画素データ列単位で分割される
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
前記画素データの読み出し位置の読み出し間ピッチが前記画素ピッチの有理数倍であるとき、
前記分割画像データ作成ステップでは、前記画素ピッチを、前記読み出し間ピッチが割り切れる高解像度に変換した解像度変換後画像データから前記複数の描画点形成要素のそれぞれの前記走査方向での描画点形成位置の位相にあった分割画像データを作成し、前記記憶手段に格納しておく
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
前記画素ピッチが前記読出間ピッチの有理数P倍であるとき、前記描画点形成要素の異なる読み出し位相の数を、前記有理数Pを既約分数P=R/Qで表したときの分子Rとし、
N(N=0,1…,Q−1)位相目の前記分割画像データは、異なる読み出し位相の前記描画点形成要素毎に、前記画像データからP×i(i=0,1,…)+N/Qの整数部分で決定される順番で画素データを読み出して作成する
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
前記描画面に形成される前記画像の長さ補正を行うために、前記画像データに画素データを追加又は削除する場合、
前記分割画像データ作成ステップでは、前記分割画像データから対応する画素データを追加又は削除し、前記走査方向上、追加又は削除した画素データ以降で、前記記憶手段のメモリアドレスの連続アクセス読出が継続されるように、前記複数の描画点形成要素のそれぞれに前記分割画像データの再割当を行う
ことを特徴とする画像データの作成方法。 - 請求項18記載の画像データの作成方法において、
前記分割画像データ作成ステップの次に、さらに、
前記描画面に形成される前記画像の長さ補正を行うために、前記分割画像データが記憶されている前記記憶手段から画素データを読み出す際、描画点を削除又は追加する画素データが記憶されているメモリアドレスを読み飛ばし又は重複して読み出す長さ補正読み出しステップ
を備えることを特徴とする画像データの作成方法。 - 画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき描画点形成要素を、描画面上の正走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に間欠描画点列を形成するとともに、前記正走査方向と反対方向の逆走査方向に前記所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に前記間欠描画点列を埋める間欠描画点列を形成して、前記描画面上に連続描画点列からなる画像を形成する描画装置であって、
前記描画面に形成される前記画像の解像度と、前記所定送りピッチとが異なっている場合に、前記画像データを、予め分割した分割画像データとして格納する記憶手段を有し、
前記分割画像データは、前記描画点形成要素の前記正走査方向及び前記逆走査方向での描画点形成位置の位相に合わされ、かつ前記正走査方向とメモリアドレスが連続する方向とが一致された分割画像データ及び前記逆走査方向とメモリアドレスが連続する方向とが一致された分割画像データとされている
ことを特徴とする描画装置。 - 画像を形成するための画素データからなる画像データに基づき描画点形成要素を、描画面上の正走査方向に沿って所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に間欠描画点列を形成するとともに、前記正走査方向と反対方向の逆走査方向に前記所定送りピッチで相対的に移動して前記描画面上に前記間欠描画点列を埋める間欠描画点列を形成して、前記描画面上に連続描画点列からなる画像を形成する際に用いられる画像データの作成方法であって、
前記描画面に形成される前記画像の解像度と、前記所定送りピッチとが異なっている場合に、前記画像データを、前記描画点形成要素の前記正走査方向及び前記逆走査方向での描画点形成位置の位相に合わせ、かつ前記正走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データ及び前記逆走査方向とメモリアドレスが連続する方向とを一致させた分割画像データとして記憶手段に格納しておく分割画像データ作成ステップと、
を備えることを特徴とする画像データの作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006266520A JP2007122041A (ja) | 2005-09-30 | 2006-09-29 | 描画装置及び画像データの作成方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005286613 | 2005-09-30 | ||
JP2006266520A JP2007122041A (ja) | 2005-09-30 | 2006-09-29 | 描画装置及び画像データの作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007122041A true JP2007122041A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=37899814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006266520A Pending JP2007122041A (ja) | 2005-09-30 | 2006-09-29 | 描画装置及び画像データの作成方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20090059295A1 (ja) |
JP (1) | JP2007122041A (ja) |
KR (1) | KR101391215B1 (ja) |
TW (1) | TW200723852A (ja) |
WO (1) | WO2007037394A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209154A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-11-06 | ビアメカニクス株式会社 | 描画方法、描画装置及び露光装置 |
JP2021032978A (ja) * | 2019-08-21 | 2021-03-01 | 株式会社Screenホールディングス | 描画方法、および、描画装置 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102595081B1 (ko) * | 2014-11-27 | 2023-10-27 | 칼 짜이스 에스엠티 게엠베하 | 복수의 개별적으로 제어가능한 기록 헤드를 포함하는 리소그래피 장치 |
JP6783172B2 (ja) * | 2017-03-24 | 2020-11-11 | 株式会社Screenホールディングス | 描画装置および描画方法 |
CN112764320A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-05-07 | 暨南大学 | 一种多焦点激光并行直写密排纳米结构的光刻曝光系统及方法 |
JP2022164045A (ja) * | 2021-04-15 | 2022-10-27 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置とその制御方法、及びプログラム |
CN113689334A (zh) * | 2021-08-24 | 2021-11-23 | 深圳市先地图像科技有限公司 | 一种激光成像设备以及激光成像控制方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4574293A (en) * | 1983-05-23 | 1986-03-04 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Compensation for heat accumulation in a thermal head |
DE3741856C1 (de) * | 1987-12-10 | 1989-04-20 | Messerschmitt Boelkow Blohm | Optronische stoergeschuetzte Flugkoerperortung |
WO2000024189A1 (en) * | 1998-10-19 | 2000-04-27 | Fujitsu Limited | Printing apparatus and method |
JP3856361B2 (ja) * | 1999-06-10 | 2006-12-13 | 株式会社リコー | 画像データ処理方法および装置 |
JP4568950B2 (ja) * | 2000-02-29 | 2010-10-27 | ソニー株式会社 | グラフィックス描画装置 |
US6985159B2 (en) * | 2002-05-08 | 2006-01-10 | Intel Corporation | Arrangements for antialiasing coverage computation |
JP2004009595A (ja) * | 2002-06-07 | 2004-01-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | 露光ヘッド及び露光装置 |
JP4315694B2 (ja) * | 2003-01-31 | 2009-08-19 | 富士フイルム株式会社 | 描画ヘッドユニット、描画装置及び描画方法 |
US7199806B2 (en) * | 2003-03-19 | 2007-04-03 | Sun Microsystems, Inc. | Rasterization of primitives using parallel edge units |
US7969438B2 (en) * | 2007-01-23 | 2011-06-28 | Pacific Data Images Llc | Soft shadows for cinematic lighting for computer graphics |
US8014596B2 (en) * | 2007-10-30 | 2011-09-06 | Sharp Laboratories Of America, Inc. | Methods and systems for background color extrapolation |
-
2006
- 2006-09-29 WO PCT/JP2006/319504 patent/WO2007037394A1/ja active Application Filing
- 2006-09-29 TW TW095136144A patent/TW200723852A/zh unknown
- 2006-09-29 JP JP2006266520A patent/JP2007122041A/ja active Pending
- 2006-09-29 US US11/992,849 patent/US20090059295A1/en not_active Abandoned
- 2006-09-29 KR KR1020087010441A patent/KR101391215B1/ko active IP Right Grant
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209154A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-11-06 | ビアメカニクス株式会社 | 描画方法、描画装置及び露光装置 |
JP2021032978A (ja) * | 2019-08-21 | 2021-03-01 | 株式会社Screenホールディングス | 描画方法、および、描画装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20090059295A1 (en) | 2009-03-05 |
WO2007037394A1 (ja) | 2007-04-05 |
KR101391215B1 (ko) | 2014-05-26 |
KR20080059415A (ko) | 2008-06-27 |
TW200723852A (en) | 2007-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007122041A (ja) | 描画装置及び画像データの作成方法 | |
JP2008089868A (ja) | 描画点データ取得方法および装置ならびに描画方法および装置 | |
JP4390189B2 (ja) | パターン描画装置 | |
JP2006192607A (ja) | フレームデータ作成方法および装置並びにフレームデータ作成プログラム、描画方法および装置 | |
KR101261353B1 (ko) | 묘화점 데이터 취득 방법 및 장치, 묘화 방법 및 장치 | |
KR101356184B1 (ko) | 묘화점 데이터 취득 방법 및 장치 | |
JP2006327084A (ja) | フレームデータ作成方法および装置、プログラム | |
JP4931041B2 (ja) | 描画点データ取得方法および装置並びに描画方法および装置 | |
JP4895571B2 (ja) | 描画装置及び画像長さ補正方法 | |
JP2010134375A (ja) | 描画装置および描画方法 | |
JP4823751B2 (ja) | 描画点データ取得方法および装置並びに描画方法および装置 | |
WO2007037165A1 (ja) | 描画データ取得方法および装置並びに描画方法および装置 | |
US20090073511A1 (en) | Method of and system for drawing | |
JP5420942B2 (ja) | パターン描画装置およびパターン描画方法 | |
JP4448075B2 (ja) | 描画データ取得方法および装置並びに描画方法および装置 | |
JP2007034186A (ja) | 描画方法および装置 | |
JP4179478B2 (ja) | 描画データ取得方法および装置並びに描画方法および装置 | |
JP2007079383A (ja) | 描画データ取得方法および装置並びに描画方法および装置 | |
WO2006090737A1 (ja) | 画像データ格納方法および制御装置並びにプログラム、フレームデータ作成方法および装置並びにプログラム、データ取得方法および装置、描画方法および装置 | |
JP2006113412A (ja) | 描画方法および描画装置 | |
JP2006287534A (ja) | 画像処理方法および装置 | |
JP2007286528A (ja) | 描画データ取得方法および装置 | |
JP2007096124A (ja) | フレームデータ作成装置、方法及び描画装置 | |
JP2006272854A (ja) | フレームデータ作成方法および装置並びに描画方法および装置 | |
JP2007101617A (ja) | 描画装置及び描画方法 |