JP2022164045A - 画像処理装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置とその制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来、画像データに対する、複数の方向性に依存する画像処理の複雑化などにより回路規模の増加につながっていた。【解決手段】第1記憶手段或いは第2記憶手段から供給された画像データに画像処理を行う複数の画像処理手段を有し、画像処理手段により処理された画素データを第2記憶手段へ書き込む。画像処理手段の内の一つ又は複数は、処理対象の画素データより前に入力した画素データの画素値、又は、当該画素データが画像処理手段のいずれかで処理された処理結果を用いて画像処理を行う方向性画像処理手段を含む。第2記憶手段への書き込みに際して、方向性画像処理手段により処理された画素データを、第1記憶手段に記憶されている画像データの画素の配置順とは異なる配置順で書き込み、第2記憶手段に書き込まれた画素データを画像処理手段に供給することにより、方向性画像処理手段は画像データに対して互いに異なる方向の画像処理を実施する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置とその制御方法、及びプログラムに関する。
従来は、印刷装置を使用して印刷を行う際、ホスト機器で画像データを、その印刷装置の印刷形式に応じて画像処理して印刷データに変換し、その印刷データを印刷装置に送信して印刷していた。このとき良質な印刷結果を得るためには、高度な画像処理をホスト機器で行う必要がある。しかしながらホスト機器が従来よりも多様化してきており、印刷装置の記録形式に関連する処理をホスト機器で行うことが難しくなりつつある。そのため、印刷装置内で記録形式に応じた最良な画像処理を行うのが望ましいが、印刷装置の処理能力はホスト機器よりも劣ることが多い。
一方で、印刷装置により印刷された印刷物の画質は、従来よりも高画質化しており、印刷装置内での画像処理の負荷が大きくなっている。その一例として、特許文献1には、インクジェットの記録ヘッド内部のインクの濃縮度合いを予め算出して求めておき、画像処理によって記録データを補正することで良質な記録画像を得る技術が記載されている。
特開2016-215571号公報
しかしながら、このような画像データを処理する画像処理には、その処理の順番が重要(以下、方向性で表現する)な場合があり、入力する画像データの画素の並び順や処理時の画像データの入力順に応じて処理の方向が決まってしまうことがある。そしてそれは、印刷装置の記録ヘッドの走査方向や、記録紙の搬送方向などのメカ構成に対応づけられることが多い。一方で、記録ヘッドを走査させて記録する印刷装置では、記録ヘッドを左右双方向に走査させて記録するため、その走査方向に応じた適切な処理を実施するために、複数の走査方向に対して画像処理を実施する必要がある。しかし、画像データの並び順は決まっているため、その処理方向に対して、画像処理の順番の制限を受ける。そのため、方向性のある画像処理を実施するには、バッファの増加や、処理の複雑化による機器内部の画像処理の回路規模の増加につながるという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、バッファの増加や画像処理に要する回路規模の増大を抑えて、方向性のある画像処理を実施できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
画像データを記憶する第1記憶手段及び第2記憶手段と、
前記第1記憶手段或いは前記第2記憶手段から前記画像データの画素データを読み出して供給する供給手段と、
前記供給手段が供給した画素データに画像処理を行う複数の画像処理手段と、
前記複数の画像処理手段により処理された画素データを前記第2記憶手段へ書き込む書込み手段と、を有し
前記複数の画像処理手段の内の一つ又は複数は、処理対象の画素データより前に入力した画素データの画素値、又は、当該画素データが前記複数の画像処理手段のいずれかで処理された処理結果を用いて前記処理対象の画素データの画像処理を行う方向性画像処理手段を含み、
前記書込み手段は、前記方向性画像処理手段により処理された前記処理対象の画素データを、前記第1記憶手段に記憶されている前記画像データの画素の配置順とは異なる配置順で前記第2記憶手段に書き込む書き込み処理を行い、
前記第2記憶手段に書き込まれた前記画素データを前記供給手段により画像処理手段に供給することにより、前記方向性画像処理手段は前記画像データに対して互いに異なる方向の画像処理を実施することを特徴とする。
本発明によれば、方向性のある画像処理部の処理内容を大きく変えることなく複数の方向で処理を行うことができ、他の画像処理部への影響も最小限に抑えて、より高度な画像処理が可能になるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
実施形態1に係る画像データ処理部の構成を説明するブロック図。 本発明の実施形態1に係る画像形成装置を制御する制御系の概略構成を説明するブロック図。 実施形態1に係る画像データ処理部が扱うラスタ画像データとバンドメモリとの関係を説明する図(A)と、実施形態1に係る画像データ処理部の入力DMACから出力される画素データの順番を説明する図(B)。 実施形態1に係る画像データ処理部で実施しているパイプライン処理を説明するタイミングチャート(A)と、実施形態1に係る画像処理部の入出力画素データの一例を示す図(B)。 実施形態に係る記録処理部による記録の様子を説明する図。 実施形態1に係る記録ヘッドが1回の左から右方向への記録走査で記録媒体に記録する1バンド分の実画像と、記録ヘッドに配置されているノズル列のノズル内部におけるインク濃縮の程度を説明する図。 実施形態1に係る記録ヘッドが1回の右から左方向への記録走査で記録媒体に記録する1バンド分の実画像と、記録ヘッドに配置されているノズル列のノズル内部におけるインク濃縮の程度を説明する図。 実施形態1に係る画像データ処理部の具体例を示す図。 実施形態1に係るインク濃度補正処理部の構成を説明するためのブロック図。 実施形態1において、メインメモリに記憶された画像データに対して、画像データ処理部による画素データの読み出しと、画像データ処理部が処理した途中の画素データをメインメモリに書込むときのデータの流れを説明する図。 実施形態1に係る記録装置における一連の画像処理部によるデータ処理を説明するフローチャート。 実施形態2に係る下方向エッジ検出フィルタの処理を説明する図。 実施形態2に係るフィルタ処理の内部バッファの変化例を説明する図。 本発明の実施形態2に係る、メインメモリ上に置かれた画像データに対して、フィルタを用いて行う一連の画像データ処理を説明する図。 実施形態2における上下反転処理で画素位置を変換する例を説明する図。 実施形態2における他の画像データ処理例を説明する図。 実施形態2に係る右方向エッジ検出フィルタ処理を説明する図。 実施形態2における他の画像データ処理の一例を説明する図。 実施形態1に係る画像データの左右反転における画素位置変換の例一例を示す図(A)と、他の実施形態に係る画像データの画素配置例を示す図(B)。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。また本実施形態では、本発明の画像処理装置の一例を、例えばインクジェット記録装置のような画像形成装置を例に説明する。
尚、以下で説明する実施形態において、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
[実施形態1]
図2は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置を制御する制御系の概略構成を説明するブロック図である。ここでは、この画像形成装置は、インクジェット記録装置2の場合で説明する。
入力部202から入力された多値の画像データは、データバス205を介して、例えば揮発性のRAMで構成されるメインメモリ201に格納される。その後、画像データ処理部100がその画像データを所定の順番に従って1画素データずつ読み出し、所定の画像処理を施すことによって、記録「1」又は非記録「0」を示す2値データに変換した後、再びメインメモリ201に格納する。記録データ生成部203は、メインメモリ201に格納された2値データを所定の順番で読み出し、この記録装置2が使用する記録ヘッドの個々のノズルに対応づけて、記録処理部204に提供する。記録処理部203は、インクを滴として吐出するノズルが複数配列してなるノズル列がインク色に対応する数だけ配備された記録ヘッド503(図5)や、記録媒体の搬送動作を実行する搬送部504(図5)等を有する。記録処理部204は、このような記録ヘッド503や搬送部504を使用して、記録データ生成部203から受けとった記録データに従って画像を記録する。制御部200は、上記複数の処理部を含むインクジェット記録装置2全体を総括的に制御している。
図1は、実施形態1に係る画像データ処理部100の構成を説明するブロック図である。
画像データは、メインメモリ201からデータバス205を介して入力DMAC101に入力される。入力DMAC101は、入力した画像データを1画素データずつ内部の画像データバス108に出力するDMAコントローラである。画像データバス108は、各画像処理部を接続するようなインターコネクトでもよいし、クロスバースイッチのようなものでも良い。画像処理部105~107、方向性画像処理部110は、共通の画像データバス108を介して画素データを入力し、それぞれ固有の画像処理を施した画素データを画像データバス108に出力する。このとき各画像処理部は、前の画像処理部が処理した画素データに対して重ねて処理を行うことで、パイプライン的に直列に画像処理を行う。また方向性画像処理部110は、入力された画像データの画素の並び順に対して方向性を持って処理を行う画像処理部である、その詳細は後述する。
こうして全ての画像処理が終了すると、例えば画像処理部107が最後の処理部として、画像処理部107が画像処理を終えた画像データを出力し、それを出力DMAC102が受け取る。出力DMAC102は、データバス205を介して画像処理済みの画素データを1つずつ、または複数まとめてメインメモリ201に書き出す。
次に、実施形態1に係る画像データ処理部100が処理する画像データの画素の配列について説明する。
図3(A)は、実施形態1に係る画像データ処理部100が扱うラスタ画像データとバンドメモリとの関係を説明する図である。
画像データ処理部100では、図3(A)のように、例えば1ページの画像データ300の画像処理を行う。画像データ300の各画素データは、カラーであればR(赤)、G(緑)、B(青)の3つのコンポーネントを有し、各コンポーネントは8ビットで0~255の値を取り得る。モノクロ画像データであれば、グレイ等の1つのコンポーネントとなり、データの形式により、そのコンポーネント数やビット数は変化する。ここでは各画素データを1ページ分のメモリ上に並べて配置したものが画像データ300としてメモリ上に置かれている。画像データ300は、画像の左上端を原点とし、右方向に連続して画素データが配置される一般的なラスタデータである。そのため、画像データは左から右、上から下に向かってデータが連続して続く構成である。画像データ処理部100は、その画像データを複数のバンド領域に分割し、分割した各バンド領域をバンドメモリ301に逐次割り当てて処理することで、ハードウェアリソースの最適化を考えた処理を行っている。
図3(A)では、1ページの画像データ300を縦12画素の画素列のバンドデータに分割した例で示している。上述したように画像データ300は左上を原点0として右方向及び下方向に連続してメモリ201に置かれており、画像処理部105~107の処理の順番はその方向に制約されている。実施形態1では、画像データ300を横方向に分割した矩形で処理するバンド構成としているが、例えば、格子状に分割してタイル状の処理としても良く、その分割方法はこの限りではない。
次に、画像データ処理部100の各画像処理部における画像処理の順番について説明する。
画像データ処理部100の入力DMAC101は、入力した画素データを画像データバス108上に1画素データずつ送出する。
図3(B)は、実施形態1に係る画像データ処理部100の入力DMAC101から出力される画素データの順番を説明する図である。
図3(B)の画素データ310は、その時に送出される画素データを表し、画素データに付与した番号「00」は、図3(A)の画像データ300における左端の最上部の座標(0,0)の画素データであることを表している。実施形態1では、画像データ300を処理する処理順であるクロスバンド処理について説明する。説明の便宜上、各画素データに番号を割り当てており、前述の「00」の画素から下方向に進むにつれて「01」、「02」と進むように番号を割り当てる。また「00」の画素から右方向に進むにつれて「10」、「20」と番号を割り当てていく。
図3(B)に示す実施形態1のクロスバンド処理では、バンドの中の画素データを「00」から下方向に「01」、「02」と順番に処理を行う。そしてバンドの下端「0B」(縦方向の12番目の画素)まで到達すると、右隣の列の一番上の画素「10」から更に順番に出力していく。こうしてバンドの右下端の画素まで順次処理を行っていく。上述したように、画像データ300は、左上端を原点として左から右方向へ進むラスタデータであるため、クロスバンドで処理を行ったとしても、左上端を原点として上から下方向、左から右方向を維持するように処理される。
図4(A)は、実施形態1に係る画像データ処理部100で実施しているパイプライン処理を説明するタイミングチャートである。
最上段のクロック波形は、データの出力タイミングを示し、実施形態1では、その波形の立ち上がりエッジで、処理した画素データを出力する。2段目の信号波形は入力DMAC101の出力を示し、画像処理部105に入力される画素を示す波形である。3段目の信号波形は画像処理部105の出力を示し、これは画像処理部106に入力される画素を示す信号波形と同じである。4段目は画像処理部106の出力を示し、これは後続の画像処理部に入力される画素を示す信号波形となる。このようにパイプラインで画像処理を行って、画像データバス108を流れるデータをそれぞれ示している。尚、図4(A)において、「00a」「01a」…等は画像処理部105が出力する画素データを、「00b」「01b」…等は画像処理部106が出力する画素データを示している。
入力DMAC101は、メインメモリ201から入力した画素データを画像データバス108に出力する。図4(A)の上段の入力DMAC101の処理のタイミングで「00」のデータから「01」、「02」、…と順に出力し、「0B」まで進むと次の列の先頭画素である「10」を転送する。このように入力DMAC101は、クロック信号の立ち上がりエッジに同期して画像データバス108に1画素ずつデータを出力していく。画像データバス108を流れる画素データは、画像データの1画素データであり、その画素データのRGBの各要素を8ビットや16ビットの値で表現したものである。
図4(B)は、実施形態1に係る画像処理部の入出力画素データの一例を示す図で、ここでは画素データが各画像処理部で処理される際の変化を表している。
画像処理部105に入力される画素データ「00」310は、画像処理部105で処理される。その処理は、例えばLUT(ルックアップテーブル)による色変換処理等である。入力される画素データが、デバイスRGBなどの色空間のデータの場合、それを標準の色空間であるsRGB等に変換する。画像処理部105で処理された画素データは「00a」400で表している。出力された画素データ「00a」400は、その後段の画像処理を行う画像処理部106によって処理される。画像処理部106に画素データ「00a」400が入力され、処理された結果「00b」401として出力される。このようにして、画像処理部が1画素データごとに入力と出力とを繰り返して、バンドメモリ301に記憶される1バンド分の画像データの処理を行う。
このとき画像処理部105、画像処理部106が出力する画素データをタイミングチャートに表すと図4(A)の3段目と4段目になる。各画像処理部はパイプライン処理が可能となっている。こうして、後段の画像処理部である画像処理部106が画素データ「00」に対する画像処理を行っているとき、前段の画像処理部105は、次の画素データ「01」に対する処理を行うことで処理の効率化を図っている。
尚、ここでは説明を分かり易くするために、画像データの処理タイミングを全ての処理で同じタイミングで表わしている。また、処理済データの出力タイミングも1サイクルごとの出力としている。しかし、処理の内容に応じて、各画像処理部の処理及び、処理結果の出力タイミングが、例えば2サイクルや3サイクルの遅れてもよい。従って、この実施形態1の図は、あくまでも一例であり、本発明は、前述のタイミングなどに限定されない。
次に、実施形態1に係る方向性画像処理について説明する。この方向性画像処理は、注目画素データを処理する際に、注目画素データよりも前に入力した画素データの処理結果を参照し、その処理結果に基づいて注目画素データの画像処理の内容を変化させる処理のことを指す。まず、この方向性画像処理を適用するにあたって、実施形態1に係るインクジェット記録装置2の記録構成を説明する。
図5は、実施形態に係る記録処理部204による記録の様子を説明する図である。
記録データ生成部203が生成した記録データは、データ受信部501を介して制御ユニット502に提供される。制御ユニット502は、記録ヘッド503や搬送部504を制御することによって、記録データに基づいた画像をシート等の記録媒体Pに記録する。記録ヘッド503には、それぞれがインク滴を吐出するM個のノズルを配列したノズル列507が、インク色に対応する数だけ配備されている。
実施形態1に係る記録装置2では、ノズル列507からインク滴を吐出しながらノズルの配列方向と交差するX方向に移動する記録走査と、記録走査による記録幅に対応する距離だけ記録媒体PをY方向に搬送する搬送動作を交互に繰り返して画像を記録する。
図6は、実施形態1に係る記録ヘッド503が1回の左から右方向への記録走査で記録媒体Pに記録する1バンド分の実画像601と、記録ヘッド503に配置されているノズル列507のノズル内部におけるインク濃縮の程度を説明する図である。
図6において、実画像601は、画像データに従って記録媒体上に記録された実画像である。また604は、実画像601中の1つのライン603に対応するノズル列507のノズル602に着目した場合の、インク濃縮の程度が時間とともに変化する様子を示している。ここでは、標準の濃度が実現されている状態を濃縮度0で示している。また図6において、ノズル602が記録する吐出領域のラインは、周囲のラインと区別するため白黒反転して示している。
記録走査の開始直前には、画像データとは無関係な予備吐出が行われ、全てのノズルから所定数のインク滴が吐出される。そのため、記録走査の開始直後、ノズル602内のインクの濃縮度は「0」となっている。その後、記録ヘッド503はX方向に走査しながらインクの吐出領域に到達するとインク滴を吐出する。そのとき図6に示すように、ライン603では、記録走査を開始してからしばらくの間、非吐出領域が続いている。この間、ノズル602内のインクの水分が吐出口から徐々に蒸発するため、インクの濃縮度が上昇する。そして非吐出領域が終了して吐出領域に到達すると、濃縮されたインク滴はノズル507の吐出動作に伴って排出される。これにより、インクの濃縮度が低下してやがて「0」になる。図6の例では、濃縮度が「0」になった後もしばらく吐出領域が続いているため、その間、インクの濃縮度は標準濃度「0」に維持されている。その後、再度、非吐出領域に入ると、ノズル507内のインクの濃縮度は再び上昇する。このように、ノズル602内のインクの濃縮度はノズルの吐出履歴に依存している。言い換えると、ノズル602におけるインクの濃縮度は、ノズル602に対応する記録データに基づいて、ある程度予測することができる。例えば、記録走査の開始直前の予備吐出を行わなかったとしても、直前の記録走査での濃縮度が判れば、これを基準として、そのノズル内のインクの濃縮度を予測することができる。
このようにノズル内のインクの濃縮度を予測して、画像データを補正するための画像処理を実施するために、画像データ処理部100の画像処理部105や画像処理部106のようなモジュールを配置している。また図6では、記録ヘッド503を右から左方向に走査した例を示したが、図7では記録ヘッド503を右から左方向に走査した場合の同様の事象を表している。
図7は、実施形態1に係る記録ヘッド503が1回の右から左方向への記録走査で記録媒体Pに記録する1バンド分の実画像601と、記録ヘッド503に配置されているノズル列507のノズル602内部のインク濃縮の程度を説明する図である。
図7は、図6と比較すると、記録ヘッド503の走査方向が右から左方向であるだけで、そのほかの説明は図6と同じであるため、その説明を省略する。
このように、ノズル602内のインクの濃縮と濃縮の解消は、記録ヘッド503の走査方向によっても変化する。実施形態1では、この記録ヘッド503を右から左、左から右の双方向に走査する記録形式において、上記のインク濃度補正処理を、処理内容を変えることなく、右から左方向への走査での補正処理と、左から右方向への走査での補正処理との両方に対応可能となる。
図8は、実施形態1に係る画像データ処理部100の具体例を示す図である。
この画像データ処理部100では、デバイス色変換部801から量子化部805までの5つの処理を直列に行っている。ここでは、デバイス色変換部801が色変換処理を行った結果の画素データを濃度輝度変換部802に入力する。そして濃度輝度変換部802で変換処理を行った結果の画素データをOPG803に入力する。このように各画像処理部は、前段の画像処理部の処理結果を受け取りながら順次画像処理を行うことで、直列に処理している。
デバイス色変換部801は、この記録装置2の色特性に合わせるように色変換処理を行う画像処理部である。即ち、入力した画素データのR,G,Bの色空間のそれぞれの値を、この記録装置2で表現できる色空間に変換する処理を行う。濃度輝度変換部802は濃度信号を輝度信号に変換する。即ち、デバイス色変換部801で処理を行ったRGBデータに対して、LUT処理などにより、この記録装置2で記録するためのインク色であるCMYKデータに変換する。OPG803は、OPG(OutPutGamma)変換処理を行う。これは紙面上に吐出されるインクの量と発色特性とを基に、画素データに対してガンマ補正を行う画像処理部である。そして、インク濃度補正処理部804は、実施形態1の特徴であるインク濃度補正処理を実行する。
図9は、実施形態1に係るインク濃度補正処理部804の構成を説明するためのブロック図である。実施形態1において、インク濃度補正処理は、前述したようにインクの水分が少なくなってインクが濃縮されることによるインク濃度の増大を、画像データを補正することで補正する処理である。この処理部は、図1で示した方向性画像処理部110に相当する処理部として考えることができる。
まず、このインク濃度補正処理部804には、画像データバス108を介して1画素データずつ入力される。入力された画素データは、インク色C、M、Y、Kに対応しており、濃度補正部901は、プレーンごと、即ちインク色毎に独立、かつ並列に濃度補正を行う。各色の画素データは8ビット(256階調)で表される多値データとし、画素データが有するデータ値が大きいほど、その画素の濃度は濃くなる。このような多値濃度データは、図3で説明したクロスバンドの順番で1画素ずつ入力され、濃度補正部901で所定の濃度補正処理が施された後、次の処理部へ出力される。
濃縮度パラメータ記憶部902は、図5に示すノズル列507の現時点でのインク濃縮の程度を表す濃縮度パラメータを管理するメモリである。濃度補正部901は、濃縮度パラメータ記憶部902から、現時点での濃縮度パラメータを取得し、これに基づいて入力された多値濃度データの補正処理を行う。濃縮度パラメータ更新部903は、濃度補正部901によって補正された補正後の多値濃度データに基づいて、濃縮度パラメータ記憶部902に記憶されている濃縮度パラメータに、現在処理を行った画素データの情報を追加し、濃縮度パラメータを最新の情報に更新する。
具体的には、注目画素データの濃度値を確認し、吐出される濃度値(例えば最大値の2分の1の値を閾値とし、それ以上の濃度値)である場合は、ノズルからインク滴が吐出される。インクが吐出されるとインクの濃縮度が減少するため、濃縮度パラメータを減らす方向に更新する。また、インクが吐出されないような濃度値(上述の閾値を下回る濃度値)の場合はノズルからインクが吐出されない。この場合は、インクの濃縮度が増加するため濃縮度パラメータを増やす方向に更新する。
更に、濃度補正部901から出力される補正後の多値濃度データは、画像データバス108に出力され、後段の画像処理部によって次の処理がなされる。この処理では、現在処理中の画素を注目画素とした場合、その注目画素以前に入力された画素データを基に、濃縮度パラメータを更新した結果を参照して、注目画素の濃度補正が実行される。
この処理は、このインク濃度補正処理部804へ入力した画素データの順番に依存して処理結果が変化するため、方向性画像処理と呼んでいる。即ち、入力した画素データの順番に対応して方向性を持つため、1回の処理では図6や図7に示すような複数の走査方向におけるインクの濃縮の程度を表現できない。そのため、入力した画素データの方向に対応するインク濃度補正処理に限定される。
そして最後に、量子化部805によって量子化処理を行う。この量子化処理では、デバイス色変換部801からインク濃度補正処理部804により処理されたインク色の濃度データに対して量子化処理を行い、記録データ生成部203が受け取り可能な2値データに変換する。そうして画像処理されたデータは、出力DMAC102を通してメインメモリ201に書き出される。
通常は、デバイス色変換部801から量子化部805までの画像処理を1度だけ実施するため、全ての処理を直列にパイプライン処理で並行して実施する。そのため、方向性画像処理においては、入力した画像データの画素の並び順と同一の方向に対してしか処理を実施することができず、制限となっていた。
これに対して実施形態1では、インク濃度補正処理部804による処理を2度実施できるようにしている。更に、その1度目と2度目の処理では、入力画像データの画素データの入力順を変更している。1度目は処理対象の入力画像データの画素データを左から右方向に入力することで、インク濃度補正処理部804も左から右方向の補正を実施する。そして2度目は、当初の入力画像データに対して右から左方向の順番で画素データを入力する。これにより、インク濃度補正処理部804による処理を右から左方向に実施しながら画像処理を実施できる。実施形態1に係る制御方法を図10に示している。
図10は、実施形態1において、メインメモリ201に記憶された画像データに対して、画像データ処理部100による画素データの読み出しと、画像データ処理部100が処理した途中の画素データをメインメモリ201に書込むときのデータの流れを説明する図である。画像データ処理部100の処理部801~805において、一連の処理の中で実施する処理は白抜きの四角で表現し、実施せずにスキップする処理はグレーで表現している。
図10(A)では、メインメモリ201に、左から右方向に画素が並ぶ画像データが置かれている。このメインメモリ201の領域を第1領域1000とする。第1領域1000から画像データ処理部100に対して図3及び図4で説明したように、画素データをクロスバンド順で入力する。そうして入力された画素データは、デバイス色変換部801から順番にインク濃度補正処理部804まで処理される。ここでは1つめの処理を終わった画素データに対して2つめの処理を実施し、2つめの処理を終わった画素データに対して3つ目の処理を実施するような順番を維持した処理となる。このため、直列に処理を行うという表現で記載する。
インク濃度補正処理部804は、入力した画素データの順番に処理を行う方向性画像処理を行うため、入力画像データの画素データの並び順である左から右方向に対してインク濃度補正処理を実施する。インク濃度補正処理部804により処理された画素データは、量子化処理部805による量子化処理を実施せずに出力DMAC102aへ送られる。そして出力DMAC102aは、画像データの画素の配置順を左右反転する画素位置変換を行って、メインメモリ201にその画素データを記憶する。こうしてメインメモリ201の第2領域1001に、左右反転された処理途中の画素データが記憶される。
左右反転による画素位置変換は、左右反転の際の画素位置を図19(A)に記載している。図19(A)は、実施形態1に係る画像データの左右反転における画素位置変換の例一例を示す図である。
図19(A)では、当初の画像の画素位置1901に対して左右反転を実施することにより、左右反転された画像の画素位置1902を示している。ここでは、X方向の際右端の座標値をNとして表現している。当初の画像1901では、X座標が0、Y座標が0の「00」画素を左右反転すると、画素位置1902上のX座標がN、Y座標が0の画素となる。このように、左右反転ではY座標の座標を変えずに、X座標を左右入れ替えるような処理を行う。この画像データの左右反転における画素位置の変換処理では、左上が原点の画像データの左右を反転して第2領域1001の右上から処理済みのデータを配置していく処理を行う。そうして出力された処理途中の画像データは、メインメモリ201上の入力前の画像データの画素の並び順とは左右が逆の並び順となった画像データとしてメモリ201に保持される。
続いて、図10(B)では、右から左方向の処理を実施する様子を示している。
その場合、入力となるデータは図10(A)で出力したメインメモリ201の第2領域1001の画像データである。その画像データを図10(A)と同様にクロスバンド順で、第2領域1001に配置されている画素データの順番で入力する。この例では、図10(A)の入力の順と等しい順で入力している。ここで、第2領域1001の画像データの画素の並びは図10(A)の処理によって左右反転されているため、画素位置が左右反転された状態のまま連続して入力される。
ここで入力されるデータは、図10(A)の処理によってデバイス色変換部801からOPG803までの処理が完了しているため、グレーで示すように、今回は実施しない。そしてインク濃度補正処理部804による処理を実施する。このとき画素データの入力からインク濃度補正処理804に至るまでの画素データの順番は変更していない。しかしメインメモリ201に配置されている画素データの並び順は、当初の画素データの並び順の左右逆となっているため、補正処理も左右逆方向で実施される。従って、図10(B)のインク濃度補正処理804は、当初の画像データの画素データに対して、右から左方向にインク濃度補正処理を実施することになる。
こうすることで、入力する画像データの画素データに対して右から左方向のインク濃度補正処理と、左から右方向のインク濃度補正処理の両方の処理(双方向インク濃度補正処理)を実施することができる。こうして処理が完了した画素データは、量子化処理805により量子化され、出力DMAC102aで左右反転されてメインメモリ201の第3領域1002へ出力される。第3領域1002は、第2領域1001が当初の画像データの画素データに対して左右反転されているため、再度、左右反転することによって、元の第1領域1000と同じ画素データの並び順になる。そうして記録データ生成部203で記録処理可能な形式のデータに変換されて、メインメモリ201に出力される。
図11は、実施形態1に係る記録装置2における上述の一連の画像処理部によるデータ処理を説明するフローチャートである。
まずS1101で、メインメモリ201の第1領域1000から画素データの読み出しを行う。これは図10(A)の入力DMAC101による読み出し処理に相当する。前述したように、読み出された画素データはクロスバンド順で画像処理部に順次送られる。次にS1102に進み、各種画像処理を行う。図10(A)では、デバイス色変換部801、濃度輝度変換部802、及びOPG803による処理などの、入力データの順番に依存しない各種画像処理を実施する。次にS1103に進み、これら画像処理部で処理された画素データはインク濃度補正処理部804に入力され、インク濃度補正が実施される。ここでは前述した方向性画像処理が、入力画像データの画素データの順番に応じて実施されるため、左から右方向に記録ヘッド503が走査して記録するときのインクの濃縮による記録濃度の変動を補正できる。
次にS1104に進み、出力DMAC102aによる画素位置変換を行った画素データのメインメモリの第2領域1001への書込み処理を行う。図10(A)の出力DMA102aによる左右反転処理がこれに該当する。入力されて順次処理された画素データは、左から右方向へと続く連続データとなっているが、出力DMA102aによる左右反転処理により、その画素データを右から順番に第2領域1001に書き込む。そうすることで第1領域1000の画素データが左右反転された画素データが第2領域1001に格納される。
次にS1105に進み、メインメモリ201の第2領域1001から画素データの読み出し処理を行う。これは図10(B)の入力DMAC101により実施される。ここでは、S1104で第2領域1002に書き込まれた画素データを、S1101と同じ順番で読み出す。前述したように、第2領域1001には左右反転された処理途中の画素データが記憶されており、それを左上から順番に読み出す。これによって、後続の画像処理部に対して、左右が反転された画素データをクロスバンドとして流していく。次にS1106に進み、インク濃度補正処理部804による画像処理を行う。ここではインク濃度補正処理部804は、入力してきた画素データの順番に依存したインク濃度補正処理を実施するため、右から左方向へと記録ヘッド503が走査するときのインクの濃縮によるインク濃度の上昇を補正することが可能となる。
そしてS1107に進み、量子化処理部805による量子化処理が行われる。量子化処理部805は、インク濃度補正処理がなされた画素データを順次入力して量子化処理を行うことで、多値の画素データを2値のデータに変換する。そしてS1108に進み、画素位置変換を行った画素データを、メインメモリ201の第3領域1002へ書込む処理を行う。ここでは、図10(B)の出力DMAC102aが、入力した第2領域1001の画像データの並びに対して左右反転を行って、第3領域1002への書込み処理を実施する。このように、S1104とS1108で画素データの左右反転処理を2回実施しているため、最終的に第3領域1002に出力された画像データは、第1領域1000にある画像データの順番と等しい配置となる。そしてこの終了する。
尚、このフローチャートのS1101~S1104の処理は、第1領域1000の画素データに対して左から右方向へ順番に処理している。一方、S1105~S1108の処理では、第1領域1000の画素データに対して右から左方向へ順番に処理している。そして記録処理部204は、双方向のインク濃度補正処理が施された記録データに基づいて、記録ヘッド503を走査して記録媒体Pに画像を形成する。その際、記録ヘッド503が左から右方向に走査する際のインクの濃縮度の変化(図6)に対しても、右から左方向に走査する際のインクの濃縮度の変化(図7)に対しても補正を行うことができる。このように、インク濃度の補正処理が有効に働いた記録データに基づいて記録が行われるため、インクの濃縮度の変動による濃度変化を抑えた記録処理が可能となる。
以上説明したように実施形態1によれば、記録ヘッドの走査方向(左右方向)に依存し、かつ記録ヘッドの走査によるインク濃度の変化に起因する記録濃度の補正処理を、一つのインク濃度補正処理部により実行することができる。
また、方向性のある画像処理部の処理内容を大きく変えることなく、複数の方向で画像処理を行うことができ、他の画像処理部への影響も最小限に抑えることで回路規模の増加を抑えてより高度な画像処理が可能になるという効果がある。
また画素データの左右反転処理を複数回実行(ここでは2回)することで、最終的に元の画像データの画素の配置順と同じ配置順の画像データを得ることができる。
また方向性画像処理部以外の画像処理は一度だけ実施されるため、効率的に画像処理を実行することができる。
[実施形態2]
上述の実施形態1では、インク濃度補正処理部804の処理は、記録ヘッドの走査方向である左右方向の方向性を有する処理として説明した。これに対して実施形態2では、下方向エッジ検出フィルタとして、上下方向の方向性を持った処理が存在する場合の処理について説明する。尚、実施形態2に係る記録装置2のハードウェア構成などは前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図12は、実施形態2に係る下方向エッジ検出フィルタ1200の処理を説明する図である。この処理モジュールも、インク濃度補正処理部804や他の画像処理部と同様に、画像データ処理部100の画像処理部105や画像処理部106などと同様の構成である。画像データ処理部100の画像データバス108を流れる画像データに対して処理を行い、処理を行った結果を画像データバス108に出力するという形態をとる。
図12(A)に示す下方向エッジ検出フィルタ1200は、フィルタ処理のため、注目画素とその周辺エリアを参照してエッジ検出を行う。実施形態2では、3x3の参照エリアとして説明する。下方向エッジ検出フィルタ1200は、3x3の参照エリア処理を可能にするため2列と3画素分のバッファを備える。このバッファに処理サイズ分の画素データが溜まると、そのバッファから3x3のエリアの画素データを取り出して演算処理を行い、処理済みのデータとして順次出力する。図12においても、下方向エッジ検出フィルタ1200に入力される画素データ「00」310、下方向エッジ検出フィルタ1200から出力された画素データ「00a」400で示している。
下方向エッジ検出フィルタ1200のフィルタ係数値の例を、フィルタ1201で示している。このフィルタ1201では、注目画素(処理する際の中心に位置する対象画素)に対して、上側の係数を+1、下側の係数を-1と設定している。これにより、RGB値の大きな画素(色の薄い画素)からRGB値の小さな画素(色の濃い画素)に対して上から下方向に変化するエッジ部分を検出できる。
図13は、実施形態2に係るフィルタ処理の内部バッファの変化例を説明する図である。
図13(A)に示すように、入力した画素データが3x3のエリアを構成できるようになるまでは、入力した画素データを3x3下方向エッジ検出フィルタ1200の内部バッファに順次保持していく。図13(B)は、入力バッファが3x3のエリア画像を構成できる2列と3画素を入力した時点を示し、3x3画素を下方向エッジ検出フィルタ処理して出力する。その後、図13(C),(D)で、1画素データを入力するごとに、3×3画素のウィンドウを下にずらしながら次々と下方向エッジ検出フィルタ1200処理を行い、その結果を出力する。そうして処理を進めていき、図13(E)でバンド領域の最後の画素データを入力すると、バンドの右下の3×3画素を下方向エッジ検出フィルタ1200で処理したものが最終の出力画像として出力される。このように、図12の画素データ310を入力してから図12の画素データ400を出力するまでの遅延が生じる。その遅延は、エリア画素が3×3の場合は、少なくとも(2行分の画素数+縦エリアサイズ分)に相当する。
図12(B)は、フィルタ処理を実行するときの入力画素データと出力画素データとの関係を表した図である。
3x3エリア画像処理を行った結果、そのエリアの中心画素に対する画像処理が完了するため、図12(B)では、入力画像データは縦12ラインであるのに対して出力画像データは縦10ラインになっている。このように入力画像データよりも出力画像データは上下左右に2ラインずつ小さくなる。これは横方向に対しても同様である。尚、実施形態では、出力画像データが小さくなる場合で説明を行っているが、小さくせずに出力する(端部が処理したなりの結果で出力するなどの対応)も可能である。
これらのエリアの画像処理のサイズは3×3だけでなく、5×5、7×7、3×9など、いかなるサイズでも可能である。その場合の画素バッファ数及び遅延画素数は、サイズをN(横)×M(縦)とした場合、{(N-1)×バンド高さ分+M画素}が最低限必要となる。また、処理を簡素化するためにそれ以上のサイズに設定することも可能である。
図14は、本発明の実施形態2に係る、メインメモリ201上に置かれた画像データに対して、フィルタを用いて行う一連の画像データ処理を説明する図である。
図14(A)では、メインメモリ201の第1領域1000にある画像データに対して読み出し手段(ここでは入力DMAC101)を用いて読み出しを行う。そして、その入力した画素データに対して下方向エッジ検出フィルタ1200によるフィルタ処理を実施する。そのフィルタ処理後の画素データに対して、後続の処理部801~803、805による処理を実施せずに、書込み手段(画像データの画素の配置順を上下反転して出力する出力DMAC102b)によりメインメモリ201の第2領域1001に書込む。出力DMAC102bは、画素データの画素位置を上下反転することで画像データの上下を反転してメインメモリ201に出力する。
図15は、実施形態2における上下反転処理で画素位置を変換する例を説明する図である。
第1領域1000から入力されるクロスバンドのデータを画像1501で示す。入力されてきたデータを第2領域1002に書き込む際は、図15のように画素の位置を変化させてメモリ領域への書込みを行う。画像1502は、その時の領域と画素の位置を示している。画像1501で、X方向の座標が0、Y方向の座標が0にある「00」の画素は、画像1502では、X方向の座標が0、Y方向の座標が11の画素として出力される。同様に、画像1501におけるX方向の座標が0、Y方向の座標が1の「01」の画素は、画像1502では、X方向の座標が0、Y方向の座標が10の画素として出力される。このように上下反転処理では、Y方向の座標を処理バンドの高さをHとすると、X座標は変更せず、Y座標は{H-(入力時のY座標)}として、入力されたバンドの画素データを配置するように書込みを行う。
次に図14(B)では、図14(A)で書込まれた第2領域1002の画素データをそのままの位置関係で画像データ処理部100に入力する。画像データ処理部100は、入力DMAC101を使用して第2領域1001から画素データを読み出して後続の画像処理部に転送する。下方向エッジ検出部フィルタ1200は、その画素データを入力し、上から下方向に向かって処理してエッジ検出を行う。即ち、入力画素データに対して上から下(当初の入力データに対して下から上)に対するエッジ検出フィルタを適用する。
こうして下方向エッジ検出フィルタ1200による処理が適用された画素データに対してデバイス色変換部801、濃度輝度変換部802、OPG803、及び量子化部805による処理を実施する。加えて、画像データの上下を反転して出力する出力DMAC102bにより、上下反転された画像データ、即ち、元の画像データと同じ向きのデータをメインメモリ201の第3領域1002に書き込む。こうして、当初と同じ向きになるように画像データを変換する。
また図16のように、入力DMACが画素位置の上下を判定するようにしてもよい。
図16は、実施形態2における他の画像データ処理例を説明する図である。
図16(A)では、画像データを上下反転して入力する入力DMAC101aで画素位置を変換して読み出す。この画素位置を変換する読み出しは、第1領域1000にある画素データを入力する際に、図15に示すような上下反転した位置関係で読み出しを行うことに該当する。こうして画像データ処理部100内を流れる画素データの順番を上下反転させる。そのため、下方向エッジ検出フィルタ1200では、入力画像データに対して上から下方向にエッジ検出処理を行うと、第1領域1000の画像データに対して下から上方向のエッジ検出を実施することになる。この場合も図14(A)と同様に、画像処理部801~OPG803、及び量子化部805での処理は行わずに、出力DMAC102により出力する。その際、図14の場合と異なり、出力DMAC102は第2の領域1001への書込み時に、画素位置の変換は行わない。
これにより、メインメモリ201の第2領域1001には、第1領域1000の画像データを上下反転した画素の順番に従って画像データが記憶される。
次に、図16(B)では、その第2領域1001の画像データを、画像データを上下反転して入力する入力DMAC101aにより上下反転して読み出す。これにより、第1領域1000の画像データと同じ向きの画像データが画像データ処理部100の内部に流れ、上から下方向のエッジを検出することが可能となる。
更に、図17のような右方向エッジ検出フィルタ1700のような処理があってもよい。図17は、実施形態2に係る右方向エッジ検出フィルタ処理を説明する図である。
フィルタの係数を左右方向に設定し、フィルタ1703のような形式にする。これにより、左から右方向に変化する画像データのエッジを検出可能となる。その他の制御は下方向エッジ検出フィルタ1200の場合と同様である。図16の処理に図17の処理を加え、更に、左右方向に対する双方向処理を実施するために処理回数を追加したものを図18に示している。
図18は、実施形態2における他の画像データ処理の一例を説明する図である。
図18(A)は、右方向エッジ検出フィルタ1700が追加されているだけで、基本的に図16(A)と同じである。図18(B)では、第2領域1001のデータを入力DMAC101aにより上下反転して読み出す。そして、入力画素データを下方向エッジ検出フィルタ1200で処理し、その出力画素データを右方向エッジ検出フィルタ1700に入力し、さらに続けて処理を行う。第2領域1001の画像データは、図15に示すように、左右方向には当初の入力画像データと同じ並び順であるため、右方向エッジ検出フィルタ1700により、第1領域1000に対して左から右方向に対するエッジ検出を実施できる。その途中の画素データを出力DMAC102aで画素位置を反転(ここでは左右反転)してメインメモリ201の第4領域1801に出力する。左右反転の際の画素位置を、前述の図19(A)に記載している。
図18(C)では、メインメモリ201の第4領域1801にある画素データを入力して処理を行う。この第4領域1801の画素データは、当初の第1領域1000のデータの画素の並びに対して左右反転されたデータである。そのデータに対して入力DMAC101を使用して画素位置を変換せずに読み出し処理を実施する。これにより、右方向エッジ検出フィルタ1700に入力される画素データは、左右方向に並び順が入れ替わったデータであるため、右方向エッジ検出フィルタ1700は、画像データに対して図18(B)の処理と反対方向の処理を実施することになる。
こうして全ての方向性画像処理が完了すると、その処理以降の画像処理を行い、画像データの左右反転を行う出力DMAC102aで、再度、画素位置を変換(左右反転)して、メインメモリ201の第3領域1002に書き出す。つまり、当初の画像データの画素の並び順と一致する形式でメインメモリ201に出力する。
こうすることで、画像データ処理部自体は1方向の処理にしか対応していないにも関わらず、入出力画素データに対して複数方向の処理を実施できる。即ち、従来の画像処理部の構成を変更しなくても、より多様な処理を実施することが可能となる。また、この画像データ処理部による処理によって、画像データの画素の位置関係が変更されないため、後段の記録データ生成部に悪影響を及ぼさずに処理が可能となる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態1、2では、画素データの処理をクロスバンド順として説明を行ったがその限りではなく、一般的な画素並びであるラスタ方向の順番の場合も可能である。その場合の画像データの画素の順番について図19(B)を参照して説明する。
図19(B)は、他の実施形態に係る画像データの画素配置例を示す図である。
ラスタ処理ではX座標が0、Y座標が0の画素「00」を最初の画素データとして処理を開始する。次はX方向に座標をインクリメントしていくため、X座標が1、Y座標が0の画素「10」を処理する。そうしてX方向に続けて処理を行い、右端のX座標がN、Y座標が0の画素「N0」を処理する。この「N0」画素は、画像データの右端の画素であるため、次はY座標を一つインクリメントし、X座標は再度0から進める。そのため、X座標が0、Y座標が1の画素「01」となる。そうして画像データの右下端のX座標がN、Y座標が11の画素「NB」を最後に処理して終了する。
実施形態1、2では、読み出し手段である入力DMAC及び書込み手段である出力DMACは、画素位置の変換なし、及び、画素位置の変換あり、即ち、上下反転、左右反転のいずれかの処理を行うか、行わないよう構成している。しかし本発明に係る画素位置の変換処理の選択はその限りではない、上下左右の同時反転や任意角の回転処理などに対しても本発明の構成を適用可能である。
更に、実施形態では、インク濃度補正処理804と下方向エッジ検出フィルタ処理1200と右方向エッジ検出フィルタ処理1700とを方向性処理として説明した。しかし方向性画像処理はその限りではない。入力画像データの画素の並び順に対応した方向に対して、注目画素を処理する際、その注目画素以前の画素の処理結果や、入力画素値を用いて画像処理を行っていくような画像処理モジュールであれば本発明を適用可能である。
また上述の処理において、第2領域1001がメインメモリ201に含まれるとしている。しかし、第2領域1001及び第4領域1801等、処理途中の画像データを出力するメモリ等は、メインメモリ201に設けなくてもよい。例えば、画像データ処理部のSRAM等の記憶領域に、これら途中データを保持するようにしてもよい。
また上述の説明は、インクジェットプリンタを例として行った。しかしながら、本発明を適用できる記録装置はその限りではなく、全てのイメージング機器において共通のものとなる。イメージング機器とは、例えば、画像を出力するディスプレイ装置やプロジェクタ、又は画像の静止画の撮影を行うカメラ、動画の撮影を行うビデオカメラ、及び、ドキュメント等を画像データに変換するスキャナ等の装置であってもよい。そして内部の画像処理において、画像データに対して方向性を持つ画像処理を実施できる装置であれば、本発明が適用可能である。
以上説明した実施形態によれば、限りあるメモリ領域やハードウェアのリソースを有効活用し、最大限の画像処理を実行できる。このようにして記録装置における画像処理の処理効果を高めることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100…画像データ処理部、101,101a…入力DMAC、102,102a,102b…出力DMAC、105,106,107…画像処理部、110…方向性画像処理部、200…制御部、201…メインメモリ、203…記録データ生成部、204…記録処理部、801…デバイス色変換部、802…濃度輝度変換部、803…OPG、804…インク濃度補正処理部、805…量子化部

Claims (14)

  1. 画像データを記憶する第1記憶手段及び第2記憶手段と、
    前記第1記憶手段或いは前記第2記憶手段から前記画像データの画素データを読み出して供給する供給手段と、
    前記供給手段が供給した画素データに画像処理を行う複数の画像処理手段と、
    前記複数の画像処理手段により処理された画素データを前記第2記憶手段へ書き込む書込み手段と、を有し
    前記複数の画像処理手段の内の一つ又は複数は、処理対象の画素データより前に入力した画素データの画素値、又は、当該画素データが前記複数の画像処理手段のいずれかで処理された処理結果を用いて前記処理対象の画素データの画像処理を行う方向性画像処理手段を含み、
    前記書込み手段は、前記方向性画像処理手段により処理された前記処理対象の画素データを、前記第1記憶手段に記憶されている前記画像データの画素の配置順とは異なる配置順で前記第2記憶手段に書き込む書き込み処理を行い、
    前記第2記憶手段に書き込まれた前記画素データを前記供給手段により画像処理手段に供給することにより、前記方向性画像処理手段は前記画像データに対して互いに異なる方向の画像処理を実施することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2記憶手段に書き込まれた前記画素データは、前記方向性画像処理手段を含む前記複数の画像処理手段のいずれかで画像処理された処理途中の画素データであり、前記供給手段により前記画像処理手段に供給されたときは、前記方向性画像処理手段と前記処理途中の画素データに対して画像処理を行っていない前記複数の画像処理手段の中の画像処理手段とにより処理されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記書込み手段は、前記供給手段が供給した前記画像データの画素の配置順に対して左右反転した画素データを前記第2記憶手段に書き込むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記書込み手段は、前記供給手段が供給した前記画像データの画素の配置順に対して上下反転した画素データを前記第2記憶手段に書き込むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 画像データを記憶する第1記憶手段及び第2記憶手段と、
    前記第1記憶手段或いは前記第2記憶手段から前記画像データの画素データを読み出して、前記画像データの画素の配置順とは異なる配置順で供給する供給手段と、
    前記供給手段が供給した画素データに画像処理を行う複数の画像処理手段と、
    前記複数の画像処理手段により処理された画素データを前記第2記憶手段へ書き込む書込み手段と、を有し
    前記複数の画像処理手段の内の一つ又は複数は、処理対象の画素データより前に入力した画素データの画素値、又は、当該画素データが前記複数の画像処理手段のいずれかで処理された処理結果を用いて前記処理対象の画素データの画像処理を行う方向性画像処理手段を含み、
    前記第2記憶手段に書き込まれた前記画素データを前記供給手段により画像処理手段に供給することにより、前記方向性画像処理手段は前記画像データに対して互いに異なる方向の画像処理を実施することを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記供給手段は、読み出した前記画素データを前記画像データの画素の配置順に対して上下反転した前記画素データを前記画像処理手段に供給することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記書込み手段は、更に、前記画像データの画素の配置順に対して左右反転した前記画素データを前記第2記憶手段へ書き込むことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
  8. 前記供給手段、前記複数の画像処理手段及び前記書込み手段は共通のバスに接続されており、前記画素データは当該バスを介して入力あるいは出力されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記方向性画像処理手段による処理は前記処理対象の画素データに対して複数回実行され、前記処理対象の画素データに対する、前記複数の画像処理手段の前記方向性画像処理手段を含まない画像処理手段により処理は一度だけ実施されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記方向性画像処理手段は、記録ヘッドの走査に依存するインク濃度の変動に起因する記録濃度の変動を、当該記録ヘッドの走査方向に応じて補正する画像処理を実行することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記方向性画像処理手段は、前記画像データの画素の配列方向に依存するフィルタ処理を実行することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 処理対象の画素データより前に入力した画素データの画素値、又は、当該画素データが処理された処理結果を用いて前記処理対象の画素データの画像処理を行う方向性画像処理手段を含み、前記画素データに画像処理を行う複数の画像処理手段と、画像データを記憶する第1記憶手段及び第2記憶手段とを有する画像処理装置における画像処理を制御する画像処理方法であって、
    前記第1記憶手段或いは前記第2記憶手段から前記画像データの画素データを読み出して画像処理手段に供給する供給工程と、
    前記複数の画像処理手段により処理された画素データを前記第2記憶手段へ書き込む書込み工程と、を有し
    前記書込み工程は、前記方向性画像処理手段により処理された前記処理対象の画素データを、前記第1記憶手段に記憶されている前記画像データの画素の配置順とは異なる配置順で前記第2記憶手段に書き込む書き込み処理を行い、
    前記第2記憶手段に書き込まれた前記画素データを前記供給工程により画像処理手段に供給することにより、前記方向性画像処理手段は前記画像データに対して互いに異なる方向の画像処理を実施することを特徴とする画像処理方法。
  13. 処理対象の画素データより前に入力した画素データの画素値、又は、当該画素データが処理された処理結果を用いて前記処理対象の画素データの画像処理を行う方向性画像処理手段を含み、前記画素データに画像処理を行う複数の画像処理手段と、画像データを記憶する第1記憶手段及び第2記憶手段とを有する画像処理装置における画像処理を制御する画像処理方法であって、
    前記第1記憶手段或いは前記第2記憶手段から前記画像データの画素データを読み出して、前記画像データの画素の配置順とは異なる配置順で画像処理手段に供給する供給工程と、
    前記複数の画像処理手段により処理された画素データを前記第2記憶手段へ書き込む書込み工程と、を有し
    前記第2記憶手段に書き込まれた前記画素データを前記供給工程で画像処理手段に供給することにより、前記方向性画像処理手段は前記画像データに対して互いに異なる方向の画像処理を実施することを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータに、請求項12又は13に記載の画像処理方法の各工程のすべてを実行させるためのプログラム。
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