JP2007121640A - カメラの発光装置及びカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】発光ダイオード等の発光素子をフラッシュ光源とする場合に、発光素子の発光時に電池の電圧降下を防止し、電池の利用率を向上させる。
【解決手段】カメラはフラッシュ発光装置としてXe管発光部15及びLED16をフラッシュ光源とする発光装置を備えている。LED16をフラッシュ発光させる場合には、Xe管発光部15を発光するために予め充電されているメインコンデンサ110の電力を利用する。即ち、メインコンデンサ110の電圧をLED用降圧定電流回路120を介して降圧してLED16に供給するようにしている。このLED16の発光期間中には、電池20の電力を使用しないため、LED20の発光に伴う電池20の電圧降下を防止することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】カメラはフラッシュ発光装置としてXe管発光部15及びLED16をフラッシュ光源とする発光装置を備えている。LED16をフラッシュ発光させる場合には、Xe管発光部15を発光するために予め充電されているメインコンデンサ110の電力を利用する。即ち、メインコンデンサ110の電圧をLED用降圧定電流回路120を介して降圧してLED16に供給するようにしている。このLED16の発光期間中には、電池20の電力を使用しないため、LED20の発光に伴う電池20の電圧降下を防止することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明はカメラの発光装置及びカメラに係り、特にカメラ電池の利用率を高める技術に関する。
デジタルカメラ等のカメラでは、キセノン管をフラッシュ光源とするフラッシュ装置が主に使用されており、その電源として電池の電圧を約300Vに昇圧した電圧を、メインコンデンサに蓄えて発光用の電源として用いている。
特許文献1には、メインコンデンサの充電初期の大電流を制限し、電池に搭載された安全回路が作動しないようにする技術が開示されている。
一方、近年、発光ダイオード(LED)をフラッシュ光源とするフラッシュ装置が提案されている。LEDに供給される電圧は低いものの、発光期間に電流を消費し続けることにより所要の発光量を得るようにしている。
特許文献2に記載のデジタルカメラ用電源回路は、被写体を補助照明するLEDの起動時であっても電池の電圧降下を発生させないように、電池によって充電されるバックアップ手段(コンデンサ)を備えている。また、特許文献2には、LEDとストロボ(キセノン管)とを併設し、撮影条件に応じていずれか一方又は両方を使用する記載がある。
特開平11−15050号公報
特開2005−84411号公報
特許文献1の記載の発明は、キセノン管をフラッシュ光源とする電子閃光装置であり、LEDをフラッシュ光源とすることを想定していない。
一方、特許文献2に記載の発明は、LEDとストロボとを併設し、撮影条件に応じていずれか一方又は両方を使用しているが、LED等の発光時に電池の電圧降下が発生しないようにバックアップ手段(コンデンサ)を備える必要がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、発光ダイオード等の発光素子をフラッシュ光源とする場合に、電池の直流電力を充電しておくバックアップ手段を設けることなく、前記発光素子の発光時に電池の電圧降下を防止することができ、これにより電池の利用率を向上させることができるカメラの発光装置及びカメラを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係るカメラの発光装置は、フラッシュ光源として使用されるキセノン管と、前記キセノン管に高圧電源を供給するメインコンデンサと、カメラ電池の電圧を昇圧して前記メインコンデンサを充電する昇圧手段と、前記メインコンデンサに充電された電力をフラッシュ電源として使用し、前記キセノン管を発光させる第1の発光制御手段と、フラッシュ光源として使用される発光素子と、前記メインコンデンサの電圧を降圧する降圧手段と、前記降圧手段によって降圧された電力をフラッシュ電源として使用し、前記発光素子をフラッシュ発光させる第2の発光制御手段と、を備えたことを特徴としている。
即ち、フラッシュ光源として、キセノン管と発光素子とを有しており、発光素子を発光させる場合には、キセノン管の発光用に予め充電されているメインコンデンサの電力を使用する。ここで、充電されているメインコンデンサの電圧は、発光素子の発光に必要な電圧に比べて高いため、降圧手段によってメインコンデンサの電圧を降圧して発光素子に供給するようにしている。この発光素子の発光期間中には、電池の電力を使用しないため、発光素子の発光に伴う電池の電圧降下を防止することができる。
請求項2に示すように請求項1に記載のカメラの発光装置において、前記第2の発光制御手段は、前記メインコンデンサの電圧を降圧して前記発光素子に定電流を供給する降圧定電流回路を含むことを特徴としている。
請求項3に示すように請求項2に記載のカメラの発光装置において、前記第2の発光制御手段は、前記発光素子に定電流を供給する供給時間及び該定電流の電流値を変更し、前記発光素子の発光時間及び発光輝度を可変させることを特徴としている。これにより、発光素子の発光量を適切に制御可能にしている。
請求項4に示すように請求項1に記載のカメラの発光装置において、前記昇圧手段及び前記降圧手段は、共通のコンバータトランスによる可逆性電力変換手段からなることを特徴としている。これにより、昇圧手段及び降圧手段のコスト低減を図ることができる。
請求項5に示すように請求項4に記載のカメラの発光装置において、前記可逆性電力変換手段は、前記コンバータトランスの入力側と出力側にそれぞれスイッチング制御手段を有することを特徴としている。
請求項6に示すように請求項5に記載のカメラの発光装置において、前記可逆性電力変換手段は、入力側に第1の電界効果トランジスタを有し、前記第1の電界効果トランジスタの寄生ダイオードを前記カメラ電池に対する逆流防止ダイオードとして利用するとともに、昇圧動作時には前記第1の電界効果トランジスタをオンにして前記寄生ダイオードによる電力損失を低減させることを特徴としている。
請求項7に示すように請求項5又は6に記載のカメラの発光装置において、前記可逆性電力変換手段は、昇圧出力側に第2の電界効果トランジスタを有し、前記第2の電界効果トランジスタの寄生ダイオードを整流ダイオードとして利用するとともに、降圧動作時には前記第2の電界効果トランジスタを介して前記メインコンデンサから電力の取り出しを可能にすることを特徴としている。
請求項8に係るカメラは、請求項1乃至7のいずれかに記載のカメラの発光装置と、前記第1の発光制御手段では制御ができない微小発光のフラッシュ撮影か否かを判別する判別手段と、前記微小発光のフラッシュ撮影時と判別されると、前記第2の発光制御手段を介して前記発光素子からの発光量を制御する手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項9に示すように請求項8に記載のカメラにおいて、前記発光量を制御する手段は、前記発光素子から調光用プリ発光を行わせるプリ発光制御手段と、前記調光用プリ発光の被写体からの反射光量に基づいて本発光時間を決定する手段と、微小発光のフラッシュ撮影時に前記決定した本発光時間だけ前記発光素子を発光させる本発光制御手段とを含むことを特徴としている。
本発明によれば、フラッシュ光源として使用する発光ダイオード等の発光素子の発光時にメインコンデンサに充電された電力を利用するようにしたため、電池の電圧降下を防止することができ、これにより電池の利用率を向上させることができる。
以下添付図面に従って本発明に係るカメラの発光装置及びカメラの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明に係るカメラ1の全体構成例を示すブロック図である。
図1において、カメラ(この実施の形態では、デジタルカメラ)1は、主としてCPU(中央処理装置)10、撮像部12、フラッシュ発光部14、電源装置18、電源(電池)20、電源電圧監視回路22、ROM(Read Only Memory)24、RAM(Random Access Memory)26、操作部28、モニタ30、及び記録メディア32が接続されるメディアインタフェース34を含んで構成されている。
CPU10は、カメラ1の各部を統括して制御するものである。
撮像部12は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子13を含んで構成されており、被写体を撮像して画像を生成するものである。
フラッシュ発光部14は、キセノン(Xe)管をフラッシュ光源とするXe管発光部15と、発光ダイオード(LED)16とを含んでいる。このLED16は、フラッシュ撮影時に本撮影を補助する補助光を発光するものである。
補助光は、オートフォーカスを補助するAF補助光、フラッシュ撮影時に被写体輝度の不足を補う撮影補助光、赤目軽減のための補助的な発光である赤目軽減光、調光用のプリ発光等の本撮影を補助する光である。また、LED16は、機能表示を行う機能表示装置を兼ねている。機能表示は、セルフタイマ撮影の計時中であることを表示するセルフタイマ表示、操作その他の事象の発生に対する応答を表示する応答表示、その他のカメラ1の機能を示す表示である。
電源装置18は、電池20から直流電源が供給され、フラッシュ発光部14に電力を供給するとともに、カメラ内の電力を消費する各デバイスに所要電圧の電力を供給するものである。尚、電源装置18の詳細については後述する。
電源電圧監視回路22は、電池20の電圧を監視し、一定電圧値(カメラ動作が正常に行われる限界値)以下に達したか否かを示す信号をCPU10に出力し、CPU10は、電源電圧監視回路22から電池20の電圧が一定電圧値以下に達したことを示す信号を入力すると、電源をオフにしてカメラの動作を停止させる。
ROM24は、CPU10が実行するプログラムやそのプログラムの動作に必要な各種の固定データを記憶するメモリである。
RAM26は、CPU10によるプログラムの実行に必要な作業領域として用いられるほか、画像を一時記憶する一時記憶領域としても用いられるメモリである。
操作部28は、ユーザが操作を行うものであり、被写体の撮像を指示するシャッタボタン等の各種のボタンを含んで構成されている。
モニタ30は、LCD(液晶ディスプレイ)などで構成されており、被写体を撮像して得られた画像や、メニュー画面などを表示するものである。
メディアインタフェース34は、メモリカードなどの記録メディア32が接続されるもの(接続ポート)である。
<第1実施形態のカメラの発光装置>
図2は第1実施形態のカメラの発光装置を示すブロック図であり、主として図1に示した電源装置18の概略を示す第1実施形態に関して示している。
図2は第1実施形態のカメラの発光装置を示すブロック図であり、主として図1に示した電源装置18の概略を示す第1実施形態に関して示している。
図2に示す第1実施形態の電源装置18−1は、Xe管用電力変換回路100、メインコンデンサ110、LED用降圧定電流回路120、及びその他のセット電源回路130から構成されている。
Xe管用電力変換回路100は、電池20の電圧を高圧(例えば、300V)に昇圧し、この昇圧した電圧によりメインコンデンサ110を充電する。メインコンデンサ110に充電された電力は、Xe管発光部15の発光時の供給電源として使用されるとともに、LED16の発光時の供給電源として使用される。
LED16の発光時には、メインコンデンサ110の電圧は、LED用降圧定電流回路120によってLED16に定電流が流れるように降圧制御される。尚、LED用降圧定電流回路120の詳細については後述する。
セット電源回路130は、例えば、DC/DCコンバータで構成され、セットが必要とする各種の電圧の電源を生成し、各デバイス(CPU10、撮像素子13、モニタ30等)に供給する。
図3はXe管発光部15の一例を示す回路図である。
同図に示すように、Xe管発光部15は、Xe管15A,トリガ回路15B,トランジスタ15C等を含み、CPU10からはシャッターレリーズに同期した発光制御信号を入力する。
Xe管用電力変換回路100によりメインコンデンサ110が充電された後、シャッタレリーズボタンが押されると、CPU10は、そのシャッタレリーズボタンの操作に同期した発光制御信号を出力し、トランジスタ15Cをオンにする。
トリガ回路15Bは、トランジスタ15Cがオンされると同時にトリガ回路15B内のトランスに電流が流れ、Xe管15Aのトリガ電極に高電圧を印加する。これにより、Xe管15Aの両極間でアーク放電し、メインコンデンサ110から電力が供給されてXe管15Aが発光する。
このようにメインコンデンサ110に充電された電力は、Xe管15Aの発光時に使用される。
一方、LED16の発光時には、メインコンデンサ110からLED用降圧定電流回路120を経由して降圧された電力がLED16に供給され、LED16の発光が制御される。即ち、LED16の発光時の発光電力を、メインコンデンサ110の充電電力によって賄うことができる。
これにより、LED16の発光時に、その他のセット電源回路120への影響を少なくすることができるとともに、電池20の急激な電力変動を抑制することができる。その結果、電池20は、電源電圧監視回路22で設定された電圧値まで安定して使用することができる。
次に、図2に示したLED用降圧定電流回路120について、図4を参照しながら説明する。
同図に示すように、このLED用降圧定電流回路120は、PチャンネルMOS型電界効果トランジスタ(以下、単に「FET」という)a、チョークコイルb、電流検出抵抗c、転流ダイオードd、第1電圧検出抵抗e、第2電圧検出抵抗f、出力制御回路g、ドライブ回路h、及び出力コンデンサiから構成されている。
出力制御回路gは、ドライブ回路hを介してFET_aのオン/オフを制御するもので、LED16の発光期間中にFET_aをオン/オフ制御するパルス信号をドライブ回路hから出力させる。このパルス信号によってFET_aがオンされると、メインコンデンサ110からFET_aを介してチョークコイルFにパルス電圧が印加され、チョークコイルF、電流検出抵抗c及び出力コンデンサiで平滑化された直流電流がLED16に供給される。また、出力制御回路gは、電流検出抵抗cの前後の電圧値から電流値を検出するとともに、第1電圧検出抵抗eと第2電圧検出抵抗fとの分圧値に基づいて電圧値を検出し、これらの検出値に基づいてLED16に定電流が供給されるように制御する。即ち、CPU10からD/Aコンバータ140を介して加えられる電圧の設定値と、検出した電圧値とが一致するようにFET_aをオン/オフさせるパルス信号のオン時間とオフ時間との比(降圧する電圧)を制御する。
<第2実施形態のカメラの発光装置>
図5は第2実施形態のカメラの発光装置を示すブロック図であり、主として図1に示した電源装置18の概略を示す第2施形態に関して示している。
図5は第2実施形態のカメラの発光装置を示すブロック図であり、主として図1に示した電源装置18の概略を示す第2施形態に関して示している。
図5に示す第2実施形態の電源装置18−1は、可逆性電力変換回路150、メインコンデンサ110、LED用定電流回路160、及びその他のセット電源回路130から構成されている。尚、図2に示した第1実施形態の電源装置18−2と共通する部分には同一の符号が付されている。
可逆性電力変換回路150は、電池20の電圧を高圧(例えば、300V)に昇圧し、この昇圧した電圧によりメインコンデンサ110を充電する昇圧回路として機能するとともに、メインコンデンサ110に充電された高圧電圧を降圧する降圧回路として機能する。
可逆性電力変換回路150によって充電されたメインコンデンサ110の電力は、Xe管発光部15の発光時の供給電源として使用されるとともに、可逆性電力変換回路150によって降圧され、LED16の発光時の供給電源として使用される。
可逆性電力変換回路150によって降圧された電力は、LED16の発光時には、メインコンデンサ110の電圧は、LED用定電流回路160に供給される。LED用定電流回路160は、公知の定電流回路で構成され、LED16に所定の定電流が流れるように電流制御を行う。
<第1実施形態の可逆性電力変換回路>
次に、図5に示した可逆性電力変換回路150の第1実施形態について、図6を参照しながら説明する。
次に、図5に示した可逆性電力変換回路150の第1実施形態について、図6を参照しながら説明する。
同図に示すように、第1実施形態の可逆性電力変換回路150−1は、PチャンネルMOS型電界効果トランジスタ(以下、単に「FET」という)A、Fと、NチャンネルMOS型電界効果トランジスタ(以下、単に「FET」という)B、Eと、第1電流検出抵抗Cと、コンバータトランスDと、第1電流検出抵抗Gと、第1電圧検出抵抗Hと、第2電圧検出抵抗Iと、第1ドライバJと、第2ドライバKと、制御回路Lと、整流ダイオードMと、第3電圧検出抵抗Nと、第4電圧検出抵抗Oと、コンデンサPとから構成されている。
この可逆性電力変換回路150−1は、FET_A、FET_B、第1電流検出抵抗C及び第1ドライバJと、FET_F、FET_E、第2電流検出抵抗G及び第2ドライバKとが、コンバータトランスDを挟んで対称的に構成されている。
メインコンデンサ110の充電時(昇圧動作)には、FET_A及びFET_Eは常時オンされ、FET_Bは、昇圧するためのスイッチング制御が行われる。このとき、FET_Fは、常時オフ状態(又はFET_Bと同期整流の状態)となっており、電池20の電圧は、コンバータトランスDを介して昇圧電力変換され、FET_Fの寄生ダイオードを介して整流され、メインコンデンサ110に充電される。
制御回路Lは、第1電圧検出抵抗Hと第2電圧検出抵抗Iとの分圧値FB1に基づいてメインコンデンサ110の充電電圧を検出し、約300Vの所定の電圧に達すると、充電動作を停止する。
一方、メインコンデンサ110に充電された電力を使用してLED16を発光させるとき(降圧動作時)には、FET_B及びFET_Fは常時オンされ、FET_Eは、降圧するためのスイッチング制御が行われる。このとき、FET_Aは、電池20に電圧が印可されないように常時オフにされており、メインコンデンサ110の電圧は、コンバータトランスDを介して降圧電力変換され、整流ダイオードM及びコンデンサPによって平滑化される。これにより、LED用定電流回路160への電源供給が行われる。
制御回路Lは、第3電圧検出抵抗Nと第4電圧検出抵抗Oとの分圧値FB2に基づいてコンデンサPの充電電圧が所定の電圧になるようにFET_Eをスイッチング制御する。
<第2実施形態の可逆性電力変換回路>
次に、図5に示した可逆性電力変換回路150の第2実施形態について、図7を参照しながら説明する。尚、図6に示した第1実施形態の可逆性電力変換回路150−1と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、図5に示した可逆性電力変換回路150の第2実施形態について、図7を参照しながら説明する。尚、図6に示した第1実施形態の可逆性電力変換回路150−1と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示す第2実施形態の可逆性電力変換回路150−2は、第1実施形態の可逆性電力変換回路150−1と比較して、FET_Aの代わりにPチャンネルトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」という)A’を使用するとともに、FET_B及びFET_Fを削除して構成されている。
メインコンデンサ110の充電時(昇圧動作)には、トランジスタA’は、昇圧するためのスイッチング制御が行われる。このとき、FET_Eは常時オフ状態となっており、電池20の電圧は、コンバータトランスDを介して昇圧電力変換され、FET_Eの寄生ダイオードを介して整流され、メインコンデンサ110に充電される。
一方、メインコンデンサ110に充電された電力を使用してLED16を発光させるとき(降圧動作時)には、トランジスタA’は常時オフされ、電池20からの電流の流れ込みを防止するとともに、電池20に電圧が印可されないようにする。そして、FET_Eは、降圧するためのスイッチング制御が行われる。
メインコンデンサ110の電圧は、コンバータトランスDを介して降圧電力変換され、整流ダイオードM及びコンデンサPによって平滑化される。これにより、LED用定電流回路160への電源供給が行われる。
<カメラ全体の動作>
次に、上記構成のカメラの発光装置を備えたカメラ全体の動作について説明する。
次に、上記構成のカメラの発光装置を備えたカメラ全体の動作について説明する。
図1において、CPU10は、撮像部12を介して取り込んだ画像信号の積算値を算出し、この積算値と、測光時の絞り値、シャッタ速度及び撮影感度とに基づいて被写体の明るさ検出し、この検出した被写体の明るさに基づいて標準となる露出値(EV値)を算出する。
続いて、前記算出したEV値と、手ブレ限界シャッタ速度と、フラッシュ発光モード(低輝度フラッシュ自動発光モード、フラッシュ発光禁止モード、フラッシュ強制発光モード等)とに基づいてフラッシュを発光すべきか否かを判別する。
例えば、低輝度フラッシュ自動発光モードの場合には、EV値が小さくなり、撮影感度を上げても、シャッタ速度が手ブレ限界シャッタ速度を維持できなくなる場合にフラッシュを発光させる。
フラッシュを発光させるときの撮影感度が高い場合(例えば、ISO800,ISO1600)には、Xe管発光部15によるフラッシュ発光量の調節ができなくなる場合がある。なぜならば、撮影感度が高く、かつ被写体が近い場合には、Xe管発光部15は、微小発光しなければならないが、Xe管15Aを光源としているため、制御可能な微小発光量には限界があるからである。
CPU10は、Xe管発光部15では制御ができない微小発光のフラッシュ撮影か否かを判別し、微小発光のフラッシュ撮影時と判別すると、Xe管発光部15に代えて、LED16から撮影補助光を発光させる。
即ち、CPU10は、LED16ら調光用のプリ発光を行わせ、このプリ発光時に被写体からの反射光量を検知し、その反射光量に基づいてフラッシュ発光量(この場合、LED16からは発光輝度が一定のため、本発光時間)を決定する。続いて、前記決定した本発光時間だけLED16を発光させる。
このようなフラッシュ撮影時に撮像部12を介して取り込まれた画像は、ホワイトバランス調整などの所定の画像処理が施された後に、RAM26に一時記憶され、所要の画像処理が施され、モニタ30に表示されるとともに、圧縮処理されてメディアインタフェース34を介して記録メディア32に記憶される。
尚、この実施の形態のカメラの発光装置は、カメラに設けられたものであるが、カメラに外付けされる発光装置単体のものも含む。また、本発明に係るカメラは、デジタルカメラに限定されるものではなく、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯端末(例えば、携帯電話、携帯ゲーム機など)、その他の撮影機能を有する装置に適用してよいのはもちろんである。
1…カメラ、10…中央処理装置(CPU)、12…撮像部、14…フラッシュ発光部、15…Xe管発光部、16…LED、18、18−1、18−2…電源装置、20…電池、22電源電圧監視回路、100…Xe管用電力変換回路、110…メインコンデンサ、120…LED用降圧定電流回路、130…セット電源回路、150、150−1、150−2…可逆性電力変換回路、160…LED用定電流回路、A、F…PチャンネルMOS型電界効果トランジスタ、A’…Pチャンネルトランジスタ、B、E…NチャンネルMOS型電界効果トランジスタ、D…コンバータトランス、L…制御回路、M…整流ダイオード、P…コンデンサ
Claims (9)
- フラッシュ光源として使用されるキセノン管と、
前記キセノン管に高圧電源を供給するメインコンデンサと、
カメラ電池の電圧を昇圧して前記メインコンデンサを充電する昇圧手段と、
前記メインコンデンサに充電された電力をフラッシュ電源として使用し、前記キセノン管を発光させる第1の発光制御手段と、
フラッシュ光源として使用される発光素子と、
前記メインコンデンサの電圧を降圧する降圧手段と、
前記降圧手段によって降圧された電力をフラッシュ電源として使用し、前記発光素子をフラッシュ発光させる第2の発光制御手段と、
を備えたことを特徴とするカメラの発光装置。 - 前記第2の発光制御手段は、前記メインコンデンサの電圧を降圧して前記発光素子に定電流を供給する降圧定電流回路を含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラの発光装置。
- 前記第2の発光制御手段は、前記発光素子に定電流を供給する供給時間及び該定電流の電流値を変更し、前記発光素子の発光時間及び発光輝度を可変させることを特徴とする請求項2に記載のカメラの発光装置。
- 前記昇圧手段及び前記降圧手段は、共通のコンバータトランスによる可逆性電力変換手段からなることを特徴とする請求項1に記載のカメラの発光装置。
- 前記可逆性電力変換手段は、前記コンバータトランスの入力側と出力側にそれぞれスイッチング制御手段を有することを特徴とする請求項4に記載のカメラの発光装置。
- 前記可逆性電力変換手段は、入力側に第1の電界効果トランジスタを有し、前記第1の電界効果トランジスタの寄生ダイオードを前記カメラ電池に対する逆流防止ダイオードとして利用するとともに、昇圧動作時には前記第1の電界効果トランジスタをオンにして前記寄生ダイオードによる電力損失を低減させることを特徴とする請求項5に記載のカメラの発光装置。
- 前記可逆性電力変換手段は、昇圧出力側に第2の電界効果トランジスタを有し、前記第2の電界効果トランジスタの寄生ダイオードを整流ダイオードとして利用するとともに、降圧動作時には前記第2の電界効果トランジスタを介して前記メインコンデンサから電力の取り出しを可能にすることを特徴とする請求項5又は6に記載のカメラの発光装置。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載のカメラの発光装置と、
前記第1の発光制御手段では制御ができない微小発光のフラッシュ撮影か否かを判別する判別手段と、
前記微小発光のフラッシュ撮影時と判別されると、前記第2の発光制御手段を介して前記発光素子からの発光量を制御する手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。 - 前記発光量を制御する手段は、前記発光素子から調光用プリ発光を行わせるプリ発光制御手段と、前記調光用プリ発光の被写体からの反射光量に基づいて本発光時間を決定する手段と、微小発光のフラッシュ撮影時に前記決定した本発光時間だけ前記発光素子を発光させる本発光制御手段とを含むことを特徴とする請求項8に記載のカメラ。
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