JPH0675270A - カメラの電源回路 - Google Patents

カメラの電源回路

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JPH0675270A
JPH0675270A JP22997492A JP22997492A JPH0675270A JP H0675270 A JPH0675270 A JP H0675270A JP 22997492 A JP22997492 A JP 22997492A JP 22997492 A JP22997492 A JP 22997492A JP H0675270 A JPH0675270 A JP H0675270A
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JP
Japan
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circuit
strobe
switching
battery
main capacitor
Prior art date
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Application number
JP22997492A
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English (en)
Inventor
Koji Mizobuchi
孝二 溝渕
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明のカメラの電源回路にあっては、電池
電圧に左右されず、常に安定したAFの投光を行ってA
Fの測距精度を劣化させないために、被写体輝度に基い
て、電池とストロボのメインコンデンサと選択的に切換
えることを特徴とする。 【構成】切換部14は、電池11或いはストロボ発光部
13内のメインコンデンサの何れかを選択的に切換え
る。判定部15は、外部からの被写体輝度判定信号に基
いて、電池11或いはストロボ発光部13のメインコン
デンサの何れをAF投光部16に供給するかを判定す
る。AF投光部16は、AFの赤外発光LEDを駆動す
るための制御回路で、判定部15の判定により切換選択
された切換部15の出力を受けると共に、AF測距部1
7から出力される制御信号に従って、切換部14で選択
した電源を駆動源として、赤外発光LEDを発光させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカメラの電源回路に関
し、特にストロボ発光装置の回路構成の一部を自動焦点
調節装置の電源回路と兼用するカメラの電源回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】今日使用されているカメラ、特にコンパ
クトカメラは、小型軽量が追求される一方で高機能化も
促進されてきた。その結果、小さなボディの中に自動露
出装置、自動焦点装置、自動フィルム巻上げ装置及び自
動ストロボ発光装置等が組込まれ、撮影者のカメラ操作
は非常に簡単で且つ失敗のない写真撮影が可能になっ
た。
【0003】しかしながら、その反面、上記機構装置を
働かせるための電源負荷も益々重くなっている。特に、
最近では、エネルギー密度の高いリチウム電池(単セル
公称値:3V、1200mAh)を、システムの電源に
使用(通常1〜2個)した場合でも、負荷の重いストロ
ボ充電時、フィルム巻上げ時、或いはオートフォーカス
(アクティブAF)の赤外LED閃光発光時は、電池の
端子電圧が大きく変動(降下)する。そのため、通常は
大きな負荷の重複を避けるために大部分のシーケンスは
時系列的に組まれている。また、機能の一部を共用する
ことにより、負荷(電源電圧の変動)の発生回数を抑え
る工夫がなされている。
【0004】例えば、実開昭55−71331号公報に
示されるものは、自動焦点調節装置の電源をストロボ昇
圧回路と共用している。すなわち、昇圧回路の2次側コ
イルにセンタタップを設け、この昇圧電圧をレギュレー
タに供給することにより安定した電源電圧を得ようとし
ている。
【0005】更に、特開昭57−135936号公報に
示されるものは、自動露出装置及び自動焦点調節装置の
電源にストロボの昇圧回路とは別に専用の昇圧回路を併
設し、重負荷(ストロボ充電、フィルム巻上げ)直後の
電池の完全回復を待たなくても、直ちに撮影が再開でき
るようになっている。また、上記昇圧回路の出力電圧
は、上記自動焦点調節装置の赤外投光LEDの電源用コ
ンデンサに供給されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者
(実開昭55−71331号公報)の場合、自動焦点調
節装置を動作させるときは、常にストロボの昇圧回路を
起動しなければならない。したがって、昇圧回路起動時
の消費電流が、自動焦点調節装置の消費電流よりも大き
くなりがちとなる。また、オートフォーカス(AF)動
作中に昇圧回路が動作するので、配線の引回し等の実装
状態によって、微小信号を扱う自動焦点調節装置の測距
回路にノイズが入り込む危険もある。
【0007】一方、後者(特開昭54−135936号
公報)の場合、専用の昇圧回路があるため、システムの
電源系は非常に強力になっているものの、部品点数が増
大し、システムが複雑化している。
【0008】このように、単にストロボ昇圧回路の兼用
では確実なAF動作(測距精度)は得られない。また、
単に専用の昇圧回路の併設では実現性の高いシステムは
期待できないものであった。
【0009】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、電池電圧に左右されない電源回路を用いることによ
り、常に安定したAFの赤外投光を行い、AFの測距精
度を劣化させず、システムが複雑化しないカメラの電源
回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、少
なくとも自動焦点調節装置及びストロボ発光装置を有す
るカメラに於いて、上記ストロボ発光装置を発光させる
べく所定の設定電圧まで充電を行うストロボ電圧充電手
段と、所定の電圧値に設定される電源手段と、被写体の
輝度を測定する被写体輝度測定手段と、この被写体輝度
測定手段の出力に基いて、上記自動焦点調節装置に供給
する電源を上記ストロボ電圧充電手段と上記電源手段の
何れから供給するかを判定する判定手段と、この判定手
段の判定に応じて上記ストロボ電圧充電手段と上記電源
手段とを選択的に切換える切換手段とを具備することを
特徴とする。
【0011】
【作用】この発明のカメラの電源回路にあっては、AF
の赤外発光LED駆動時の電源をストロボのメインコン
デンサから直接給電する。これにより、電池の負荷変動
に対する測距時のS/N比等の影響をなくすことができ
る。更に、被写体輝度を判定することにより、AFの赤
外発光LEDの駆動電源を明るい場合はストロボのメイ
ンコンデンサの方に切換え、暗い場合は電池の方に切換
えるようにしている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0013】図1は、この発明の第1の実施例で、カメ
ラの電源回路の概念を示すブロック図である。同図に於
いて、電池11の出力は、ストロボ昇圧回路12からス
トロボ発光部13を介した出力と共に切換部14に接続
される。この切換部14は、判定部15から出力される
判定に応じて、切換出力をAF投光部16に供給する。
また、このAF投光部16には、AF測距部17が接続
されている。
【0014】上記電池11は通常のマンガン電池、リチ
ウム電池等で構成され、ストロボ昇圧回路12及びスト
ロボ発光部13は従来のストロボ制御回路に一般的によ
く用いられる基本的な構成のものである。例えば、スト
ロボ昇圧回路12は、ブロッキング発振回路から成る自
励式のインバータ回路で構成される。また、ストロボ発
光部13は、キセノン管、メインコンデンサ、トリガト
ランス等の主要構成部品から成る発光制御回路で構成さ
れる。ここでは、ストロボ制御回路そのものがこの発明
に直接関係することはないので詳細な説明は省略する。
【0015】切換部14は、電池11或いはストロボ発
光部13内のメインコンデンサの何れかを選択的に切換
えるものである。図1には特に示されないが、外部から
の制御信号(被写体輝度判定信号)に基いて、電池1
1、或いはストロボ発光部13(のメインコンデンサ)
の何れをAF投光部16に供給するかを、判定部15が
判定する。
【0016】この判定部15の判定により切換選択され
た切換部15の出力は、AFの赤外発光LEDを駆動す
るための制御回路であるAF投光部16に供給される。
そして、AF測距部17から出力される制御信号に従っ
て、上記切換部14の選択した電源を駆動源として、赤
外発光LEDを発光させる。次に、この発明の第2の実
施例を説明する。図2は、第2の実施例に従ったカメラ
の電源回路を示すブロック図で、上述した第1の実施例
を具体的に表現したものである。
【0017】駆動源として供給される電池18のプラス
端子には、ストロボ昇圧回路12と、切換回路19を介
してAF測距回路20が接続される。上記ストロボ昇圧
回路12には、図示極性のダイオード21を介してスト
ロボ発光回路22、キセノン管23及び図示極性のメイ
ンコンデンサ24が接続されている。
【0018】上記ストロボ昇圧回路12は、ストロボ充
電時に、メインコンデンサ24を所定の設定電圧(例え
ば、300[V])まで充電するものである。また、ダ
イオード21は、ストロボ昇圧回路12に含まれる昇圧
トランスの2次側コイル出力を整流するためのものであ
る。更に、ストロボ発光回路22は、キセノン管23を
励起するためのトリガ回路である。そして、ストロボ昇
圧回路12、ダイオード21、ストロボ発光回路22、
キセノン管23及びメインコンデンサ23は、ストロボ
制御回路を構成する主要部分である。
【0019】上記切換回路19は、抵抗25、抵抗2
6、及び1回路2接点のスイッチ27で構成される。こ
の切換回路19には、電池18から抵抗25に電源が供
給されると共に、外部からの切換信号が供給される。そ
して、図示されるように、スイッチ27が接点bに閉じ
ている場合は、抵抗26を介して接続されているメイン
コンデンサ24を選択しており、接点aに閉じている場
合は、電池18を選択している。
【0020】切換回路19のスイッチ27は、赤外発光
LED28を介して図示極性のNPNトランジスタ29
に接続されている。赤外発光LED28のiF (順方向
電流)は、上記抵抗25及び26により制限される。そ
して、赤外発光LED28は、PSD30を有したAF
測距回路20から出力される駆動信号に同期してスイッ
チングするNPNトランジスタ29により、オン/オフ
(発光/非発光)する。
【0021】また、被写体31に照射される赤外発光L
ED28のパルス光は、AF測距回路20のPSD面に
結像し、測距演算が行われる。上記赤外発光LED2
8、NPNトランジスタ29、PSD30、AF測距回
路20、そして被写体31は、アクティブAFの基本構
成である。
【0022】図3は、図2の切換回路の他の構成例を示
した図である。同図に於いて、切換回路32は、図2の
スイッチ27を電気的に切換えられるように、PNPト
ランジスタ33とPNPトランジスタ34に置換して構
成したものである。
【0023】NPNトランジスタ34のエミッタは、上
述したストロボ制御回路のキセノン管23に併設されて
いるメインコンデンサ24のプラス端子に接続されてい
る。更に、PNPトランジスタ34のベースには、ベー
ス電流制限用の抵抗35を介して、インバータ36及び
37が直列に接続されている。そして、インバータ37
から“L(ロー)”の切換信号が入力されることによ
り、PNPトランジスタ34がオンされる。
【0024】一方、PNPトランジスタ33は、そのエ
ミッタが図2の電池18のプラス端子に接続されてお
り、そのコレクタが抵抗38及び39を介して上記PN
Pトランジスタ34のコレクタに接続されている。そし
て、PNPトランジスタ33のベースには、ベース電流
制限用の抵抗40を介してインバ―タ41が接続され
る。このインバータ41に“H(ハイ)”の切換信号が
入力されることにより、PNPトランジスタ33がオン
される。尚、抵抗38及び39は、赤外発光LED28
のiF 制限抵抗であり、所定のiF 値を得るためにそれ
ぞれの供給電圧に見合った抵抗値を有している。
【0025】このように、図2に示された切換回路19
は、そっくりそのまま切換回路32に置換することがで
きる。切換信号は、図3の回路そのもののフェイルセー
フを考慮して、通常は“H”に設定される。また、NP
Nトランジスタ29のベースに入力されるAF赤外LE
D発光信号も、通常は“L”に設定される。
【0026】図4は、図2の切換回路の更に他の構成例
を示した図で、図3の切換回路32のPNPトランジス
タ33とPNPトランジスタ34を、Nチャネルのパワ
ーMOSFET(以下N−MOSFETと略記する)で
置換したものである。
【0027】図4に於いて、切換回路42内のN−MO
SFET43とN−MOSFET44は、インバータ4
5と直列に接続されたインバータ46に“L”若しくは
“H”の切換信号が入力されることにより、どちらか一
方だけがオンされることができる。例えば、キセノン管
23に併設されているメインコンデンサ24を選択する
場合は、切換信号を“H”に設定すればよい。抵抗4
7、抵抗48、赤外発光LED28及びNPNトランジ
スタ29の役割と機能の説明は、図3ですでに行ってい
るので省略する。
【0028】図5は、この発明に従った第3の実施例
で、自動焦点調節装置、自動露出制御装置及びストロボ
発光装置を有するカメラの基本的なブロック構成図であ
る。CPU49は、ここに図示するカメラの基本ブロッ
クであるAE測光回路50、AF測距回路30及びスト
ロボ制御回路51を統括的に制御(シーケンシャル制
御、数値演算等)するものである。
【0029】例えば、被写体輝度を測光する場合は、先
ずCPU49からAE測光回路50に測光開始信号を出
力する。すると、フォトダイオード52を有したAE測
光回路50は測光を開始し、その測光結果(アナログ電
圧値)をCPU49に出力する。CPU49は、AE測
光回路50の出力値(測光結果)をA/D変換すること
によりデジタル値に変換し、露出演算を行う。このよう
に、CPU49の役割は、必要に応じて各々のブロック
を動作させることである。
【0030】次に、図6乃至図8のフローチャートを参
照して、この第3の実施例の動作を説明する。通常、カ
メラにはパワースイッチ(SW)(或いは全く同じ機能
を有する別のSW)が設けられており、上記パワーSW
をオンすることによりカメラの全機能が能動状態とな
る。図6は、この状態を表わしているフローチャートで
ある。尚、この図6のフローチャートの説明における実
際の動作は、図5に於いけるCPU49とストロボ制御
回路51の間で行われる。
【0031】先ず、ステップS1にてパワーSWがオン
されると、ステップS2に進んでストロボの充電が開始
される。すなわち、低輝度の被写体の場合でも撮影がで
きるように、レリーズ直前の僅かな時間を利用してスト
ロボのメインコンデンサがフル充電される。そして、ス
テップS3に於いて充電が完了すると、ステップS4に
進んでレリーズ待ち(1st.レリーズ)の状態とな
る。
【0032】ここで、1st.レリーズが入力(ls
t.レリーズSWオン)されると、ステップS5に移行
して直ちにレリーズ処理のサブルーチンが実行される。
そして、1st.レリーズが入力されない場合、及びレ
リーズ処理が終了されると、ステップS6に進んでパワ
ーSWのオン状態が判断される。ここで、オンであれば
ステップS4に戻って再び1st.レリーズの状態が判
断される。また、オフであればステップS1に戻る。次
に、図7のフローチャートを参照して、1st.レリー
ズ以降のレリーズ処理の動作を説明する。
【0033】レリーズ処理に於いて、ステップS11に
て最初に実行されるのが測光である。この測光の動作説
明は、上述したCPU49の説明の中ですでに行ってい
るので省略する。測光が終了すると、ステップS12に
進んでAFの測距が開始される。ここで注意しておくべ
きことは、同実施例の測距はアクティブAFを前提にし
ていることである。
【0034】測距のサブルーチンが終了すると、ステッ
プS13に進んでAF演算が実行される。その後、ステ
ップS14に於いて2nd.レリーズ待ちとなる。ここ
で、2nd.リレーズが入力されなければ、ステップS
15に移行して1st.レリーズが入力されているか否
かが判断される。1st.レリーズが入力されていれ
ば、ステップS14に戻る。一方、lst.レリーズが
オフされた場合は、直ちにメインフローにリターンす
る。
【0035】ステップS14にて、2nd.レリーズが
入力されると、全自動カメラ必携の一連のシーケンスが
実行される。すなわち、レンズ駆動(ステップS1
6)、シャッタ駆動(ステップS17)及びフィルム巻
上げ(ステップS18)が実行され、その後メインフロ
ーにリターンする。次に、図8のフローチャートを参照
して、測距の動作を説明する。
【0036】この測距のサブルーチンに移行して、ステ
ップS21で最初に実行されるのが被写体輝度判断であ
る。この被写体輝度は、上述した測光に於いてすでに判
明している。したがって、ステップS22に於いて、予
め設定されている基準値(判定レベル)に対して測光結
果(被写体輝度)が大きいか小さいか、言換えれば明る
いか暗いかが判定される。
【0037】通常、被写体輝度が大きいと、概して被写
体周辺の外乱ノイズ(背景ノイズ)も増えている場合が
多い。この状態でAFの赤外発光LEDによる赤外投光
を行うと、図5のPSD30のセンサ上には、被写体で
反射された赤外光以外にも潜在的なノイズ成分(定常光
等)が数多く重畳されることになる。言換えれば、S/
N比が悪いということである。周知の事実ではあるが、
このS/N比を向上させる一番の方法は、赤外発光LE
Dの発光出力を大きくすればよい。そこで、同実施例で
は、上記被写体輝度の判定により赤外発光LEDに供給
される電源を切換え、常に安定したS/N比が得られる
ようにしている(被写体輝度に左右されない測距精度の
確保)。
【0038】上記ステップS22に於いて、被写体輝度
が判定レベルより小さい(暗い)場合は、ステップS2
3に進み、電池電圧をそのまま用いる。一方、被写体輝
度が判定レベルより大きい(明るい)場合は、ステップ
S24に進んで赤外発光LED28の電源を、ストロボ
制御回路51内のメインコンデンサに切換える。
【0039】上記判定による切換信号は、CPU49か
ら直接ストロボ制御回路51に出力される。そして、図
3或いは図4の切換回路32或いは42により、メイン
コンデンサ24或いは電池18の何れか一方の電源が選
択される。この電源選択後、ステップS25にて、AF
測距回路20のAF赤外LED発光信号により赤外発光
LED28が発光され、所定のアクティブAFの測距動
作が実行される。次に、被写体輝度が大きい場合にスト
ロボのメインコンデンサを電源に用いる理由について述
べる。図9は、同実施例の電源をメインコンデンサに切
換えたときの動作を説明する回路図である。
【0040】同図に於いて、C1 はメインコンデンサの
静電容量、VC はメインコンデンサの初期充電電圧、R
1 はiF 制限抵抗値、iF は赤外発光LED(D1 )の
順方向電流を表している。また、VR 及びVF は、順方
向電流iF が流れたときに発生するiF 制限抵抗および
赤外発光LED(D1 )の端子電圧である。先ず、NP
Nトランジスタ(Q1 )がオフのとき(初期状態)のメ
インコンデンサC1 に蓄えられるエネルギーEC は、数
1の関係式の如く表される。
【0041】
【数1】
【0042】ここで、もし図10に示されるような、A
F赤外LED発光信号がNPNトランジスタ(Q1 )の
ベース側に入力されると、発光後のメインコンデンサC
1 の残留エネルギーEC ′は、数2の関係式のように表
される。
【0043】
【数2】
【0044】仮に、C1 =280[μF]、VC =30
0[V]、R1 =1.1[kΩ]、tON=150[μ
S]、rP =128[回]という数値を代入すると、数
3の関係式のようになる。
【0045】
【数3】
【0046】すなわち、上記定数の回路に於いて、1回
の発光で消費するメインコンデンサC1 のエネルギー
は、百分率ρc で表すと、初期のエネルギーに対してρ
c =1.39/12.6×100=11[%]となる。
ちなみに、発光後のメインコンデンサC1 の残留電圧V
C ′は、数4の関係式のようになる。
【0047】
【数4】
【0048】また、1回の発光の最中に変動するiF
は、やはり百分率ρi で表すと、初期値に対してρc
(1.39/12.6)×100=6[%]減となる。
この値(ρi )は、電池電圧の重負荷に対する変動率と
比べると、1/2〜1/3小さい値である。特に、電池
電圧が低い(30[V]系)システムほど、赤外発光L
ED駆動時の電圧変動が発生し易い。そのため、発光効
率が低下し、測距精度に悪影響を与えるので、この意味
においても電源電圧は高い方が有利である。
【0049】更に、赤外発光LED(D1 )の順方向電
圧VF とNPNトランジスタ(Q1)のコレクタ・エミ
ッタ間飽和電圧VCEの影響も、電源電圧が高い方が有利
(メインコンデンサC1 の充電電圧に比べて1[%]以
内)である。
【0050】このように、メインコンデンサを電源にす
ると、測距条件が比較的悪い場合(被写体輝度が大きい
とき)でも赤外発光LEDの発光効率を適時に向上させ
ることができる。また、同時に電池電圧も安定する(従
来の赤外発光LED駆動時のドライブノイズがない)の
で測距精度が良くなる(S/N比向上)という特徴を有
する。加えて、メインコンデンサを電源にする場合の被
写体輝度は、ストロボの発光が必要ないほど大きい(明
るい)場合なので、メインコンデンサのエネルギーを消
費することに対して何の不都合も生じない。
【0051】ところで、被写体輝度が判定レベルよりも
小さい場合、図5のCPU49から出力される切換信号
は、電池を選択する。何故ならば、被写体輝度が小さい
ときは、ストロボ発光が必要条件となるため、メインコ
ンデンサをフル充電の状態に保つ(ガイドナンバの低下
を防ぐ)必要がある。但し、ガイドナンバの多少の低下
を全く問題にしないのならばその限りではない。更に別
の理由として、低輝度の被写体の場合、被写体周辺の外
乱ノイズも高輝度時に比べると低減している(測距条件
がよい)ので、S/N比はそれほど悪くならない。ここ
で、切換回路を含む実際の赤外発光LEDの駆動回路を
もう少し詳しく述べる。
【0052】一般的に、赤外発光LEDは、電源電圧の
変動の影響を緩和するため、ほとんどの場合低電流で駆
動される。図11は、定電流で赤外発光LEDを駆動す
ることができるように、図3の回路を改良したものであ
る。
【0053】図11に於いて、切換回路53内のPNP
トランジスタ54及び55、抵抗56、インバ―タ57
及び58、抵抗59、インバ―タ60は、それぞれ図3
のPNPトランジスタ33及び34、抵抗35、インバ
―タ36及び37、抵抗40、インバ―タ41に相当す
る。
【0054】NPNトランジスタ61のエミッタ側には
負荷抵抗62が直列に接続され、AF測距回路20に内
蔵されたオペアンプ63のマイナス入力に負荷抵抗62
の端子電圧がフィードバックされる。オペアンプ63で
は、プラス入力のVref 値とマイナス入力のフィードバ
ック値が参照されることにより、常に赤外発光LED2
8に流れる順方向電流iF の値が一定に保たれるよう、
NPNトランジスタ61のベース電流が制御される。
【0055】このように定電流化を行うことにより、図
3のiF 制限抵抗38及び39は不用となり、図11の
切換回路53のような簡単な構成になる。仮に、負荷抵
抗62をRS とすると、順方向電流iF は数5の関係式
で表される。
【0056】
【数5】
【0057】また、図4のように切換スイッチがN−M
OSFETで構成されている場合でも、図11の定電流
回路は、何の不都合もなく適用することができる。特に
同実施例の場合、切換回路53が電池を選択している場
合に効果が現れる。次に、この発明の第4の実施例につ
いて説明する。
【0058】図12はこの発明に従った第4の実施例を
示すブロック図で、基本的な構成は図5の第3の実施例
と同じであるので説明は省略する。但し、第3の実施例
ではCPU49から出力されていた切換信号を、この第
4の実施例ではAE測光回路50から直接ストロボ制御
回路51に出力したところに相違点がある。
【0059】すなわち、図5のCPU49内で実行して
いた被写体輝度判断を、図12のAE測光回路50で処
理することにより、図12のCPU49にかかる負担
(ROM容量、出力ポート)を軽減している。第4の実
施例の上記以外の説明は、上述した第3の実施例ですで
に詳述しているのでここでは省略する。
【0060】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、システ
ムが複雑化せずに、被写体の輝度の大きさに応じてAF
の赤外発光LED駆動用電源を切換え、被写体輝度に左
右されない精度の良い測距をすることができ、一方の電
源をストロボのメインコンデンサと兼用するので、撮影
者にはカメラ本体の容積の増加等の不都合が生じること
もなく写真撮影をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例で、カメラの電源回路
の概念を示すブロック図である。
【図2】この発明の第2の実施例に従ったカメラの電源
回路を示すブロック図である。
【図3】図2の切換回路の他の構成例を示した図であ
る。
【図4】図2の切換回路の更に他の構成例を示した図で
ある。
【図5】この発明に従った第3の実施例で、自動焦点調
節装置、自動露出制御装置及びストロボ発光装置を有す
るカメラの基本的なブロック構成図である。
【図6】第3の実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図7】1st.レリーズ以降のレリーズ処理の動作を
説明するサブルーチンである。
【図8】測距動作を説明するサブルーチンである。
【図9】第3の実施例の電源をメインコンデンサに切換
えたときの動作を説明する回路図である。
【図10】図9の回路の動作を説明するタイムチャート
である。
【図11】図3の回路の変形例で、定電流で赤外発光L
EDを駆動することができるようにした図である。
【図12】この発明に従った第4の実施例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11、18…電池、12…ストロボ昇圧回路、13…ス
トロボ発光部、14…切換部、15…判定部、16…A
F投光部、17…AF測距部、19、32、42、53
…切換回路、20…AF測距回路、21…ダイオード、
22…ストロボ発光回路、23…キセノン管、24…メ
インコンデンサ、25、26…抵抗、27…スイッチ、
28…赤外発光LED、29…NPNトランジスタ、3
0…PSD、31…被写体、49…CPU、50…AE
測光回路、51…ストロボ制御回路、52…フォトダイ
オード。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】また、1回の発光の最中に変動するi
は、やはり百分率ρで表すと、初期値に対してρ
(1.39/12.6)×100=6[%]減となる。
この値(ρ)は、電池電圧の重負荷に対する変動率と
比べると、1/2〜1/3小さい値である。特に、電池
電圧が低い(3.0[V]系)システムほど、赤外発光
LED駆動時の電圧変動が発生し易い。そのため、発光
効率が低下し、測距精度に悪影響を与えるので、この意
味においても電源電圧は高い方が有利である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】一般的に、赤外発光LEDは、電源電圧の
変動の影響を緩和するため、ほとんどの場合電流で駆
動される。図11は、定電流で赤外発光LEDを駆動す
ることができるように、図3の回路を改良したものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/36 15/05 7139−2K 7316−2K G03B 3/00 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも自動焦点調節装置及びストロ
    ボ発光装置を有するカメラに於いて、 上記ストロボ発光装置を発光させるべく所定の設定電圧
    まで充電を行うストロボ電圧充電手段と、 所定の電圧値に設定される電源手段と、 被写体の輝度を測定する被写体輝度測定手段と、 この被写体輝度測定手段の出力に基いて、上記自動焦点
    調節装置に供給する電源を上記ストロボ電圧充電手段と
    上記電源手段の何れから供給するかを判定する判定手段
    と、 この判定手段の判定に応じて上記ストロボ電圧充電手段
    と上記電源手段とを選択的に切換える切換手段とを具備
    することを特徴とするカメラの電源回路。
JP22997492A 1992-08-28 1992-08-28 カメラの電源回路 Withdrawn JPH0675270A (ja)

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