JP2002014392A - ストロボ装置及びストロボ装置を有するカメラ - Google Patents

ストロボ装置及びストロボ装置を有するカメラ

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JP2002014392A
JP2002014392A JP2000199697A JP2000199697A JP2002014392A JP 2002014392 A JP2002014392 A JP 2002014392A JP 2000199697 A JP2000199697 A JP 2000199697A JP 2000199697 A JP2000199697 A JP 2000199697A JP 2002014392 A JP2002014392 A JP 2002014392A
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JP
Japan
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charging
circuit
main capacitor
booster circuit
camera body
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JP2000199697A
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English (en)
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Shiyouji Ichimasa
昭司 一政
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ装置を急なシャッタチャンスにも対
応可能にする。 【解決手段】 CPU101は、S105では撮影者
が撮影しようとしている状態であり、この撮影準備動作
を行わせるための信号が入力されると(SW1=O
N)、早急にストロボ撮影可能な状態とすることが求め
られるものとして、第2の充電回路109bすなわちス
ピード重視のフォワード式昇圧回路により主コンデンサ
21の充電を開始し、S107に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ストロボ装置及
びこれを有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】ストロボ装置の電源電圧を昇圧させる昇
圧回路として、主としてフォワード式昇圧回路が用いら
れてきた。フォワード式昇圧回路は、充電までの時間が
短いという利点があるが、主コンデンサの充電開始時に
は大電流が流れるため、充電開始時における効率が悪
く、電池の消耗が激しいという欠点があった。一方、こ
れと全く逆の特性を持つ昇圧回路として、フライバック
式昇圧回路がある。フライバック式昇圧回路は、充電時
間は比較的長いものの、充電効率が良く電池にかかる負
担が小さいという利点がある。
【0003】そこで、これら両者の利点を活かしたスト
ロボ装置として、主コンデンサの昇圧回路としてフライ
バック充電回路とフォワード充電回路との双方を用い、
主コンデンサの充電電圧に応じて、選択的に回路を切替
えて充電を行なうものが、この出願人により提案されて
いる。このストロボ装置では、主コンデンサの充電電圧
に応じてフライバック充電回路とフォワード充電回路と
を選択的に回路を切替えて充電を行なうことにより、主
コンデンサの充電効率を向上させ、1本の電池でストロ
ボ撮影可能な駒数の増加が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォワ
ード式昇圧回路とフライバック式昇圧回路とを選択的に
用いて主コンデンサの充電を行う場合、従来のフォワー
ド式昇圧回路のみで充電を行う場合より充電完了までの
スピードが遅くなるために、急なシャッタチャンスを逃
す可能性があり、従来の製品よりも使い勝手が悪くなる
おそれがある。
【0005】そこで、この発明は、フォワード式昇圧回
路とフライバック式昇圧回路とを選択的に用いて主コン
デンサの充電を行うとともに、急なシャッタチャンスに
も対応できるストロボ装置およびストロボ装置を有する
カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のストロボ装置は、カメラ本体に内蔵もし
くは装着され、フォワード式昇圧回路とフライバック式
昇圧回路とを選択的に用いて主コンデンサの充電を行う
ストロボ装置において、カメラ本体に撮影準備動作を行
わせるための信号が入力されたときに、フォワード式昇
圧回路により主コンデンサの充電を行い、カメラ本体に
撮影準備動作を行わせるための信号が入力されないとき
に、フライバック式昇圧回路により主コンデンサの充電
を行う制御回路を有する。
【0007】これにより、カメラ本体に撮影準備動作を
行わせるための信号が入力されたとき、このストロボ装
置は、充電速度が速いフォワード式昇圧回路を選択して
主コンデンサの充電を行うから、急なシャッタチャンス
にも対応できる。一方、カメラ本体に撮影準備動作を行
わせるための信号が入力されないとき、このストロボ装
置は、充電効率優先のフライバック昇圧回路による充電
を行わせるようにしたので、電池の消耗を防止すること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図3はこの発明のストロボ
装置を有するカメラの構成の一例を説明するための図で
ある。図1はストロボ装置の回路図である。図2はスト
ロボ装置を制御するカメラ制御装置のブロック図であ
る。図3はこのカメラの動作の流れを示すフローチャー
トである。
【0009】まず、ストロボ装置の回路構成について図
1を用いて説明する。
【0010】1は電源であるところの電池、2はコンデ
ンサ、3は抵抗である。4は第1の発振トランジスタで
あり、コンデンサ2と抵抗3の並列回路が第1の発振ト
ランジスタ4のベース=エミッタ間に接続されている。
5は抵抗、6は第1のスイッチ素子としてのFET、8
は第1のスイッチ素子6の制御端子のプルダウン抵抗で
ある。
【0011】9はコンデンサ、10は抵抗、11は第2
の発振トランジスタで、コンデンサ9と抵抗10の並列
回路が第2の発振トランジスタ11のベース=エミッタ
間に接続されている。12は第2のスイッチ素子として
のFET、13は抵抗、14はダイオードであり、抵抗
13は第2のスイッチ素子12の制御電極のプルダウン
抵抗として接続されていて、アノードが電池1の負極
と、カソードが第2のスイッチ素子12とそれぞれ接続
される。
【0012】15は発振トランスであり、その一次巻線
Pには中間タップが設けられ、この中間タップに取り付
けられた中間電極が電池1の負極に接続されている。発
振トランス15における一次巻線Pの両端は、第1の発
振トランジスタ4のコレクタ及び第2の発振トランジス
タ11のコレクタに、それぞれ接続されている。発振ト
ランス15の2次巻線Sとフィードバック巻線Fの接続
点は、第2のスイッチ素子12及びダイオード14のカ
ソードに接続されている。
【0013】16は抵抗で、発振トランス15のフィー
ドバック巻線Fの電流制限用として接続されている。1
7は高圧整流用ダイオード、18は電圧検出回路、19
はトリガー回路、20は放電管、21は主コンデンサ
で、トリガー回路19からの出力端子が放電管20のト
リガー電極に接続されている。放電管20は主コンデン
サ21と並列に接続され、電圧検出回路18も主コンデ
ンサ21の電圧を検出するため、主コンデンサ21に並
列に接続されている。22はカメラ制御回路である。
【0014】このストロボ回路は、接続ラインa〜eを
介してカメラ制御回路22(具体的には後述するCPU
101;図2)と接続され、このカメラ制御回路22に
より制御される。
【0015】接続ラインaはカメラ制御回路22の第1
のスイッチ素子6の制御電極に接続されている。接続ラ
インbは第2のスイッチ素子12の制御電極に接続され
ている。
【0016】接続ラインcは電圧検出回路18を駆動さ
せるための電圧検出駆動信号ラインである。接続ライン
dは、電圧検出回路18により検出された主コンデンサ
21の電圧が出力されるためのラインである。電圧検出
回路18は、CPU101から接続ラインcを介して出
力される電圧検出駆動信号を入力すると、主コンデンサ
21の電圧を検出し、検出した電圧を分圧して接続ライ
ンdを介してCPU101に供給する。
【0017】接続ラインeは、トリガー回路19の入力
端子に接続されている。トリガー回路19は、接続ライ
ンeを介してCPU101からの発光起動の制御信号を
入力すると、出力端子からトリガー電圧を出力して放電
管20を発光させるようになっている。
【0018】次に、上述のストロボ回路を有するカメラ
の全体的構成について図1および図2を用いて説明す
る。
【0019】101はカメラ全体のシーケンス制御を行
うCPUであり、各種情報を記憶するRAMと、アナロ
グ信号をデジタル化するA/D回路とを含んでいる。1
02は被写体輝度を検出する測光回路、103は被写体
までの距離を検出する測距回路、104は前記測光回路
102からの検出結果をもとにシャッタの開口制御を行
うシャッタ駆動回路である。
【0020】105は、測距回路103からの検出結果
をもとに撮影レンズを駆動を行いフィルム面に被写体ピ
ントを合わせるレンズ駆動回路、106はフィルムのオ
ートローディング、巻き上げ、巻戻しを行うフィルム給
送回路、107はカメラの撮影モードを設定する撮影モ
ード設定回路、113はストロボ充電をスピード優先の
充電か、効率優先の省エネ充電かを設定する急速充電モ
ード設定回路である。
【0021】108はフラッシュ撮影の際にストロボ発
光を行うストロボ2次回路であり、図1に示すように、
発振トランス15、抵抗16、高圧整流ダイオード1
7、電圧検出回路18、トリガー回路19、放電管20
および主コンデンサ21で構成されている。
【0022】109はストロボ装置に有する主コンデン
サ21に充電を行うストロボ1次回路であり、図2に示
すように、第1の充電回路109aと第2の充電回路1
09bとにより構成され、第1の充電回路109aまた
は第2の充電回路109bが選択的に作動するようにな
っている。
【0023】第1の充電回路109aは、図1に示すよ
うに、コンデンサ2、抵抗3、第1の発振トランジスタ
4、抵抗5、第1のスイッチ素子6、抵抗8および発振
トランス15によって構成されている。一方、第2の充
電回路109bは、図1に示すように、コンデンサ9、
抵抗10、第2の発振トランジスタ11、第2のスイッ
チ素子12、抵抗13、ダイオード14および発振トラ
ンス15によって構成されている。
【0024】110はカメラの動作を開始させるメイン
スイッチ(メインSW)、111はSW1スイッチであ
り、SW1スイッチがONになると、後述するように測
光及び測距等の検出が行われる。一方、112はシャッ
タ釦の第2ストロークでオンとなるSW2スイッチであ
り、SW2スイッチがONになると、SW1スイッチ1
11のON以降における撮影シーケンスの起動信号がC
PU101により出力される。
【0025】次に、第1の充電回路109aおよび第2
の充電回路109bの動作について詳細に説明する。
【0026】第1の充電回路109aは、上述のよう
に、コンデンサ2、抵抗3、第1の発振トランジスタ
4、抵抗5、第1のスイッチ素子6、抵抗8および発振
トランス15で構成されている。第1の充電回路109
aによる充電開始にあたっては、CPU101から接続
端子aを介して図1の第1のスイッチ素子6の制御電極
に、所定の発振信号が供給される。ここで、所定の発振
信号とは、ハイレベル信号とロウレベル信号とが所定の
周期で繰り返し出力される他励発振用の信号を言う。
【0027】ストロボ装置では、第1のスイッチ素子6
の制御電極にハイレベル信号が与えられると、第1のス
イッチ素子6がオンとなり、第1の発振トランジスタ4
のベース電流が電流制限用の抵抗5を介して流れる。そ
して、第1の発振トランジスタ4が導通することによ
り、電池1の正極〜第1の発振トランジスタ4のエミッ
タ=コレクタ〜発振トランス15の一次巻線Pの中間端
子〜電池1の負極、のループで、ベース電流のhfe倍の
コレクタ電流が流れる。
【0028】このため、発振トランス15の二次巻線S
には誘導起電力が発生するが、この誘導起電力は高圧整
流用ダイオード17によりブロックされる極性となるた
め、発振トランス15からは励起電流が流れず、エネル
ギーが発振トランス15に蓄積される。
【0029】次に、第1のスイッチ素子6の制御電極に
ロウレベル信号が与えられると、第1のスイッチ素子6
がオフとなり、第1の発振トランジスタ4のベース電流
が遮断されるため、第1の発振トランジスタ4が非導通
となり、発振トランス15の二次巻線Sには逆起電力が
発生する。この逆起電力により、発振トランス15内に
蓄積されたエネルギーが放出され、この際に高圧整流用
ダイオード17〜主コンデンサ21〜ダイオード14の
ループで電流が流れ、主コンデンサ21に電荷が蓄積さ
れる。
【0030】さらに、発振トランス15内のエネルギー
が放出された時点で第1のスイッチ素子6の制御電極に
再びハイレベル信号が与えられると、同様に再び第1の
スイッチ素子6及び第1の発振トランジスタ4が導通し
て発振トランス15にエネルギーを蓄積する。そして、
次に第1のスイッチ素子6の制御電極に与えられるロウ
レベル信号により、第1のスイッチ素子6及び第1の発
振トランジスタ4が非導通となり、発振トランス15の
蓄積エネルギーが放出され、電荷が主コンデンサ21に
充電される。ストロボ回路では、この動作を繰り返すこ
とで、主コンデンサ21の電位が上昇する。この充電回
路は、一般的にフライバック式の充電回路と呼ばれてい
る。
【0031】CPU101は、このような動作の繰り返
しによる主コンデンサ21の充電を行いながら、接続ラ
インcを介して電圧検出回路18に電圧検出駆動信号を
与え、電圧検出回路18から出力される主コンデンサ2
1の分圧された電圧を接続ラインdを介して入力し、主
コンデンサ21の充電電圧を検出する。この電圧検出
は、CPU101における図2のA/Dコンバータを介
して行われ、所定電圧となったところで、主コンデンサ
21が充電完了状態になったことが検出される。
【0032】一方、第2の充電回路109bは、上述の
ように、コンデンサ9、抵抗10、第2の発振トランジ
スタ11、第2のスイッチ素子12、抵抗13、ダイオ
ード14および発振トランス15によって構成されてい
る。
【0033】CPU101は、接続ラインaからロウレ
ベル信号を出力し、かつ、接続ラインbを介して第2の
スイッチ素子12の制御電極にハイレベル信号を出力す
る。これにより、第1のスイッチ素子6はオフ(非導通
状態)を保ち、一方、第2のスイッチ素子12はオンと
なる。
【0034】ストロボ装置では、第2のスイッチ素子1
2がオンになると、電池1より第2の発振トランジスタ
11のベース=エミッタ、第2のスイッチ素子12、発
振トランス15のフィードバック巻線F、抵抗16を介
して、第2の発振トランジスタ11のベース電流が流れ
ることから、このベース電流のhfe倍のコレクタ電流
が、発振トランス15の一次巻線P、中間端子を介し
て、電池1の負極へと流れる。
【0035】このコレクタ電流により、発振トランス1
5の二次巻線Sには誘導起電力が発生し、これにより、
高圧整流用ダイオード17〜主コンデンサ21〜電池1
〜第2の発振トランジスタ11のベース=エミッタ〜第
2のスイッチ素子12〜発振トランス15の二次巻線S
〜高圧整流用ダイオード17のループで主コンデンサ2
1に充電されるが、この誘導起電力は同時に第2の発振
トランジスタ11のベース電流となるため、発振トラン
ジスタ11のベース電流が増加して戻ることで正帰還が
かかり、第2の発振トランジスタ11のコレクタ=エミ
ッタ間電圧は瞬時にして飽和状態となる。
【0036】また、上述の電流が流れてしばらくする
と、発振トランス15のコア内の磁束が飽和し、発振ト
ランス15の二次巻線S及びフィードバック巻線Fには
逆起電力が発生する。そして、発振トランス15の二次
巻線Sに発生した逆起電力は、第2のスイッチ素子12
〜第2の発振トランジスタ11のベース=エミッタ間〜
電池1〜主コンデンサ21〜高圧整流用ダイオード17
の寄生容量〜発振トランス15の二次巻線S、のループ
で、第2の発振トランジスタ11にベース逆バイアスを
与える。これと共に、発振トランス15のフィードバッ
ク巻線Fに発生した逆起電力も、第2のスイッチ素子1
2〜第2の発振トランジスタ11のベース=エミッタ間
〜電池1〜抵抗16〜フィードバック巻線Fのループ
で、第2の発振トランジスタ11のベース逆バイアスを
与えるため、第2の発振トランジスタ11は急激に非導
通となる。
【0037】そして、発振トランス15のコア内の磁束
飽和が解消されると、再び第2の発振トランジスタ11
のベース電流が流れ、同様な動作で第2の発振トランジ
スタ11が導通/非導通を繰り返して主コンデンサ21
に充電を行う。この充電回路は、一般的にフォワード方
式の充電回路と呼ばれている。
【0038】これら2種の昇圧回路の充電効率および充
電スピードについて図4および図5を用いて説明する。
図4および図5は、充電効率および充電スピードをそれ
ぞれ示すグラフである。図4では、横軸に主コンデンサ
21の充電電圧VCMを、縦軸に電池1より出力される
エネルギーと主コンデンサ21に充電されるエネルギー
の比としてのリアルタイムの効率ηを示している。一
方、図5では、横軸に主コンデンサ21の充電時間を、
縦軸に主コンデンサ21の充電電圧VCMを示してい
る。また、図4及び図5では、特性Aがフライバック式
昇圧回路による効率を、特性Bがフォワード式昇圧回路
による効率を、それぞれ示している。
【0039】図4に示すフライバック方式の充電回路に
よる各充電電圧時のリアルタイムの効率は、電池1から
の入力電流が初期より設定された電流で変化せず、効率
の変化も平坦で、平均的に充電効率が良い。但し、図5
に示すフライバック式昇圧回路の特性は、フォワード式
昇圧回路と比較して、主コンデンサ21が充電完了状態
(充電完了電圧)になるまでの充電時間が遅いことを特
徴とする。
【0040】これに対して、フォワード方式の充電回路
では、主コンデンサ21の電圧が低いほど電流値が大き
いため、図4に示すように、初期のラッシュ電流が流れ
る時点での効率が著しく悪いが、図5に示すように、フ
ライバック方式の充電回路と比較して充電時間が早いの
が特徴である。
【0041】この実施形態では、この2種類の昇圧回路
の特徴を活かしながら、以下のように各充電回路を切り
替えることにより、充電効率の良さと使い勝手の良さの
両立を図っている。
【0042】以下、カメラの動作及びCPU101によ
る各充電回路の切替制御について図3のフローチャート
を用いて説明する。
【0043】まず、S101で、CPU101は、メイ
ンSW110の出力を監視して、メインSW110がO
Nになったか否かについて判定し、ONになるとS10
2に進む。
【0044】S102で、CPU101は、測光回路1
02を制御して被写体輝度検出による測光を行い、測光
検出結果を被写体輝度情報としてRAMに記憶してS1
03に進む。
【0045】S103で、CPU101は、ストロボ撮
影を必要とするストロボ撮影モードであるか否かについ
て判定する。具体的には、CPU101は、S102で
行った測光検出結果につき、撮影に際してストロボ発光
を必要とする輝度であるか否かを被写体輝度情報に基づ
いて判定し、ストロボ発光を必要としない輝度でストロ
ボ充電を必要としない場合には、後述のS109に進ん
でSW1スイッチ111のONを待機する状態となる。
【0046】一方、S103でストロボが必要な輝度で
ストロボ充電が必要と判定した場合には、CPU101
は、S104に進んで、SW1スイッチ111がONで
あるか否かの判定を行い、ONである場合にはS105
に進み、ONでないすなわちOFFの場合にはS106
に進む。
【0047】CPU101は、S105では撮影者が撮
影しようとしている状態であり、この撮影準備動作を行
わせるための信号が入力されると(SW1=ON)、早
急にストロボ撮影可能な状態とすることが求められるも
のとして、第2の充電回路109bすなわちスピード重
視のフォワード式昇圧回路により主コンデンサ21の充
電を開始し、S107に移行する。具体的には、CPU
101は、接続ラインbを介して第2のスイッチ素子1
2の制御電極にハイレベル信号を出力する。
【0048】一方、S106では撮影者が撮影しようと
している状態ではなく、CPU101は、この撮影準備
動作を行わせるための信号が入力されないと(SW1=
OFF)、急速な充電を行う必要なしとして、図2に示
す接続端子aを介して第1のスイッチ素子6の制御電極
に所定の発振信号を与えて、第1の充電回路109aす
なわち充電効率重視のフライバック式昇圧回路により主
コンデンサ21の充電を行い、S107に移行する。
【0049】CPU101は、S107でA/D回路に
より主コンデンサ21の充電電圧を検出して、主コンデ
ンサ21が充電完了状態状態となる充電完了電圧(図
4、図5のVstop)を検出するまで充電を継続する。こ
の実施形態では、充電完了電圧を検出しない間は、S1
04に戻ってS104〜S107のループを繰り返すよ
うになっている。従って、主コンデンサ21が充電完了
状態にならない間は、SW1スイッチ111がONであ
るか否かの判定が繰り返し行われ、SW1スイッチ11
1の状態に応じて主コンデンサ21に対する充電回路が
切り替わることになる。これにより、SW1スイッチ1
11がOFFの場合には充電効率が優先されて電池1の
省エネ化が図られ、SW1スイッチ111がONの場合
には充電スピードが優先されて主コンデンサ21に対す
る迅速な充電が行われることになる。
【0050】そして、CPU101は、S107で充電
完了電圧を検出すると、S108に移行して充電停止の
充電信号を出力することにより、フライバック式昇圧回
路又はフォワード式昇圧回路の動作を停止させて、主コ
ンデンサ21への充電を停止させる。CPU101は、
次のS109で再びSW1スイッチ111がONである
か否かの判定を行って、ONになるまで待機して、ON
を検出するとS111に移行する。
【0051】CPU101は、S111で、測距回路1
03により被写体までの距離を検出し、RAMに測距結
果を記憶し、S112で被写体輝度の検出を行なう測光
回路102による測光を行い、同様にRAMに測光結果
を記憶し、S112に移行する。
【0052】次のS112で、CPU101は、S10
9で検出しRAMに記憶した測光データをもとに、スト
ロボ充電が必要なストロボ撮影モードであるか否かの判
定を再度行なう。ストロボ発光が必要な場合としては、
撮影状況が暗い場合、或いは逆光等の場合がある。ここ
で、CPU101は、ストロボ発光が必要と判定すると
S113に進み、必要ないと判定するとS118に進
む。
【0053】S113で、CPU101は、A/D回路
により主コンデンサ21の充電電圧を検出して、上述の
充電完了電圧にあるか否かについて再度判定し、充電完
了電圧にある場合にはS118に進み、例えば自然放電
等により充電完了電圧にない場合にはS114に進む。
【0054】CPU101は、S114で第2の充電回
路109bによる充電スピード優先のフォワード回路に
よる充電を開始し、次のS116で主コンデンサ21の
充電電圧を検出して、上述の充電完了電圧に達するのを
待ち、充電完了電圧に達すると、S117で充電を停止
してS118に移行する。
【0055】そして、CPU101は、S118でSW
2スイッチ112がONになるまで監視し、ONになる
とS119に移行する。S119では、CPU101
は、S110において測距しRAMに記憶した測距デー
タに基づき、レンズ駆動回路105に制御信号を出力し
て撮影レンズの駆動制御を行なう。
【0056】次のS120で、CPU101は、シャッ
タ駆動回路104に制御信号を出力してシャッタ駆動制
御を行なう。このときに、ストロボ発光撮影モードであ
る場合には、CPU101は、上述のように接続ライン
eを介してトリガー回路19に発光起動の制御信号(ハ
イレベル信号)を出力することで、トリガー回路19の
出力端子からトリガー電圧を出力して放電管20を発光
させ、ストロボ撮影を行う。
【0057】ここで、接続ラインeにハイレベル信号が
与えられると、トリガー回路19の出力端子から高圧の
パルス電圧が発生して放電管20のトリガー電極に出力
され、放電管20が励起される。この励起により、放電
管20は、一気にインピーダンスが低下し、主コンデン
サ21の充電エネルギーを放電して光エネルギーに変換
して発光し、被写体を照明する。
【0058】次のS121で、CPU101は、フィル
ム駆動回路107に制御信号を出力して次の撮影駒への
フィルム給送制御を行ない、続くS122にてストロボ
予備充電を行なうか否かの判定を行なう。
【0059】ここで、ストロボ予備充電を行なわない場
合とは、S111にて行なった測光結果に基づくS11
2の判定でストロボ発光撮影モードで無いと判定された
場合であり、一方、ストロボ予備充電を行なう場合と
は、S112の判定でストロボ発光撮影モードであると
判定された場合である。
【0060】そして、CPU101は、S122でスト
ロボ予備充電を行なわないと判定した場合には、そのま
まカメラシーケンスを終え、S122でストロボ予備充
電を行うと判定した場合にはS123に進む。
【0061】CPU101は、S123で、SW1スイ
ッチ111がONであるか否かの判定を行い、ONであ
る場合にはS124に進み、ONでないすなわちOFF
の場合にはS125に進む。
【0062】CPU101は、S124では、早急な撮
影が行われる可能性ありとして、第2の充電回路109
bすなわちスピード重視のフォワード式昇圧回路により
主コンデンサ21の充電を行い、S126に移行する。
一方、S125では、CPU101は、急速な充電を行
う必要なしとして、充電効率重視のフライバック式昇圧
回路により主コンデンサ21の充電を行い、S126に
移行する。
【0063】CPU101は、S126でA/D回路に
より主コンデンサ21の充電電圧を検出して、主コンデ
ンサ21が充電完了状態となる充電完了電圧(図4、図
5のVstop)を検出するまで充電を継続する。この実施
形態では、充電完了電圧を検出しない間は、S123に
戻ってS123〜S126のループを繰り返すようにな
っている。このループは、上述したS104〜S107
のループと同様であり、主コンデンサ21が充電完了状
態にならない間は、SW1スイッチ111がONである
か否かの判定が繰り返し行われ、SW1スイッチ111
の状態に応じて主コンデンサ21に対する充電回路が切
り替わることになる。これにより、SW1スイッチ11
1がOFFの場合には充電効率が優先されて電池1の省
エネ化が図られ、SW1スイッチ111がONの場合に
は充電スピードが優先されて主コンデンサ21に対する
迅速な充電が行われる。
【0064】そして、CPU101は、S126で充電
完了電圧を検出すると、S127に移行して充電停止の
充電信号を出力することにより、フライバック式昇圧回
路又はフォワード式昇圧回路の動作を停止させて、主コ
ンデンサ21への充電を停止させ、一連の処理を終了す
る。
【0065】このように、この実施形態では、レリーズ
スイッチのSW1スイッチ111の検出前後で使用する
昇圧回路を切り替えることとし、SW1スイッチ111
の検出後には充電スピード優先のフォワード昇圧回路と
するから急なシャッタチャンスにも対応でき、SW1ス
イッチ111がONになる前では充電効率優先のフライ
バック昇圧回路による充電を行なうようにしたので、電
池の消耗を防止することができる。
【0066】なお、この発明は、上述の実施形態にのみ
限定されるものではなく、設計に応じて種々の変更を加
えることができる。
【0067】例えば、上述の実施形態では、昇圧回路を
1個の発振トランスにて示したが、昇圧手段は、2個独
立した発振回路で構成しても良い。
【0068】また、上述の実施形態では、SW1=ON
になることによりCPU101に撮影準備動作を行わせ
るための信号が入力するが、例えばリモコン操作により
CPU101に撮影準備動作を行わせるための信号を入
力してもよい。
【0069】また、上述の実施形態においては、スピー
ド優先昇圧手段を一次電流の高いフォワード昇圧回路に
よる充電、効率優先昇圧手段を一次電流を低く押さえる
ことの出来るフライバック昇圧回路による充電とした
が、スピード優先昇圧手段、効率優先昇圧手段の各昇圧
手段は、フォワード昇圧回路とフライバック昇圧回路に
よる構成に限られたものでは無く、昇圧回路がフライバ
ック昇圧回路においては、一次電流を高く設定すること
によりスピード優先昇圧手段、低くする設定することに
より効率優先昇圧手段となる。
【0070】また、特開平06-089794 にて公開されてい
るように、フォワード昇圧回路で、昇圧特性の異なる
(一次巻線と二次巻線の巻線比)トランスを組み合わせ
て充電回路を形成されている回路においては、トランス
の一次巻線と二次巻線の巻数比を、所定巻数比の昇圧回
路を第1の昇圧手段の効率優先昇圧手段とし、前記、効
率優先の昇圧回路より巻数比の大きい(一次電流が高
い)昇圧回路を第2昇圧手段のスピード優先昇圧手段と
しても良い。
【0071】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、この発
明のストロボ装置およびこのストロボ装置を有するカメ
ラによれば、カメラ本体に撮影準備動作を行わせるため
の信号が入力されたとき、このストロボ装置は、充電速
度が速いフォワード式昇圧回路を選択して主コンデンサ
の充電を行うから、急なシャッタチャンスにも対応でき
る。一方、カメラ本体に撮影準備動作を行わせるための
信号が入力されないとき、このストロボ装置は、充電効
率優先のフライバック昇圧回路による充電を行わせるよ
うにしたので、電池の消耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストロボ装置の回路図である。
【図2】ストロボ装置を制御するカメラ制御装置のブロ
ック図である。
【図3】カメラの動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】充電効率を示すグラフである。
【図5】充電スピードを示すグラフである。
【符号の説明】
1:電池 2:コンデンサ 3:抵抗 4:第1の発振トランジスタ 5:抵抗 6:FET(第1のスイッチ素子) 8:抵抗 9:コンデンサ 10:抵抗 11:第2の発振トランジスタ 12:FET(第2のスイッチ素子) 13:抵抗 14:ダイオード 15:発振トランス 16:抵抗 17:高圧整流用ダイオード 18:電圧検出回路 19:トリガー回路 20:放電管 21:主コンデンサ 22:カメラ制御回路 101:CPU 102:測光回路 103:測距回路 104:シャッタ駆動回路 105:レンズ駆動回路 106:フィルム給送回路 107:撮影モード設定回路 108:ストロボ2次回路 109:ストロボ1次回路 110:メインSW 111:SW1スイッチ 112:SW2スイッチ 113:急速充電モード設定回路 a,b,c,d,e:接続ライン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に内蔵もしくは装着され、フ
    ォワード式昇圧回路とフライバック式昇圧回路とを選択
    的に用いて主コンデンサの充電を行うストロボ装置にお
    いて、 前記カメラ本体に撮影準備動作を行わせるための信号が
    入力されたときに、前記フォワード式昇圧回路により前
    記主コンデンサの充電を行い、前記カメラ本体に撮影準
    備動作を行わせるための信号が入力されないときに、前
    記フライバック式昇圧回路により前記主コンデンサの充
    電を行う制御回路を有することを特徴とするストロボ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記フォワード式昇圧回路を用いて前記
    主コンデンサの充電電圧を任意値から充電完了電圧にす
    るまでに要する時間は、前記フライバック式昇圧回路を
    用いた場合より短いことを特徴とする請求項1に記載の
    ストロボ装置。
  3. 【請求項3】 カメラ本体に内蔵もしくは装着され、任
    意に駆動電流が設定可能なフライバック式昇圧回路によ
    り、主コンデンサの充電を行うストロボ装置であって、 前記カメラ本体に撮影準備動作を行わせるための信号が
    入力されたときに、前記フライバック式昇圧回路による
    駆動電流を所定の第1電流に設定して前記主コンデンサ
    の充電を行い、前記カメラ本体に撮影準備動作を行わせ
    るための信号が入力されないときは、前記フライバック
    式昇圧回路による駆動電流を前記第1電流より低い所定
    の第2電流に設定して前記主コンデンサの充電を行う制
    御回路を有することを特徴とするストロボ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1電流に設定して前記主コンデン
    サの充電電圧を任意値から充電完了電圧にするまでに要
    する時間は、前記第2電流に設定した場合より短いこと
    を特徴とする請求項3に記載のストロボ装置。
  5. 【請求項5】 カメラ本体に内蔵もしくは装着され、第
    1のトランスと、この第1のトランスより巻線比が低い
    第2のトランスとを有するフォワード式昇圧回路によ
    り、主コンデンサの充電を行うストロボ装置において、 前記カメラ本体に撮影準備動作を行わせるための信号が
    入力されたときに、前記第1のトランスを用いて前記主
    コンデンサの充電を行い、前記カメラ本体に撮影準備動
    作を行わせるための信号が入力されないときは、前記第
    2のトランスを用いて前記主コンデンサの充電を行う制
    御回路を有することを特徴とするストロボ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のトランスを用いて前記主コン
    デンサの充電電圧を任意値から充電完了電圧にするまで
    に要する時間は、前記第2のトランスを用いた場合より
    短いことを特徴とする請求項5に記載のストロボ装置。
  7. 【請求項7】 レリーズスイッチが第1ストローク操作
    された状態に設定されることにより、前記カメラ本体に
    撮影準備動作を行わせるための信号が入力されることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のストロボ装
    置。
  8. 【請求項8】 リモコン操作により、前記カメラ本体に
    撮影準備動作を行わせるための信号が入力されることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のストロボ装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜85のいずれかに記載のスト
    ロボ装置を有することを特徴とするカメラ。
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