JP2004006151A - 電子閃光装置およびカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】電子閃光装置におけるフライバック昇圧回路の充電効率の向上を目的とする。
【解決手段】放電管と、放電管の発光エネルギーを蓄積する主コンデンサーと、電源電圧を昇圧する発振トランスを含む昇圧手段と、電池内部抵抗を検出するバッテリーチェック手段と、電池電圧が所定電圧に低下した事を検出する電池低下検出手段と、バッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定する閾値設定手段とを有し、昇圧手段の発振トランス一次電流の電流を所定電流に制限するために、バッテリーチェック手段の検出結果に応じて電池低下検出手段の閾値を設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】放電管と、放電管の発光エネルギーを蓄積する主コンデンサーと、電源電圧を昇圧する発振トランスを含む昇圧手段と、電池内部抵抗を検出するバッテリーチェック手段と、電池電圧が所定電圧に低下した事を検出する電池低下検出手段と、バッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定する閾値設定手段とを有し、昇圧手段の発振トランス一次電流の電流を所定電流に制限するために、バッテリーチェック手段の検出結果に応じて電池低下検出手段の閾値を設定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子閃光装置およびこれを備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例を、図5に示す。図5の(201)は電源であるところの電池、(1a)は電池内内部抵抗、(205)は、不図示のカメラの測光、測距、レンズ駆動、フィルム給送等のカメラシーケンス及び本発明に付随するストロボ閃光装置の制御を行なう制御ICである。
【0003】
(206)は、電池正極、FET、一次巻線、電池負極のループで電流を流すことによりエネルギーをコアに蓄積し、そのエネルギーで逆起電力を発生させるトランス、(207)は、トランス(206)の一次巻線の電流を駆動する、FETである。
【0004】
(213)は一次巻線の電流を検出する抵抗、(209)は、電化を蓄積する主コンデンサ、(208)は、二次巻線より発生した逆起電力を主コンデンサに蓄積する電荷の電流ループを形成する高圧整流ダイオード、(210)はトリガー回路で、(211)は、トリガー回路(210)よりトリガー電圧を受け、主コンデンサに蓄積された電荷により発光する放電管である。
【0005】
上記、従来回路の昇圧回路の回路動作について説明する。
【0006】
まず、図6のタイミングチャートの信号の説明をする。Vbatは電池電圧で回路上(a1)の電圧を示す、compoutは不図示制御IC内コンパレタの出力を示す、FETGATEは回路上(c1)のFET(207)ゲート入力信号を示す。
【0007】
一次電流はトランス(206)の一次巻線に流れる回路上(d1)の電流を示す、二次電流はトランス(206)の二次巻線に流れる回路上(e1)の電流を示す、RFBは一次電流を流した際に電流検出抵抗(213)に発生する電圧で、回路上(f1)の電圧を示す。
【0008】
次に、図6のタイミングチャートに沿って充電動作を説明する。
【0009】
制御IC(205)から接続端子(c1)を介してFET(207)のゲートに所定の発振信号(図6(a)FETGATE▲1▼のタイミング)を与える。この為FET(207)の制御電極にハイレベル及びローレベルの信号が与えられることでドレイン=ソース発振トランス(206)一次巻線、電池負極のループで電流が流れる。
【0010】
この為、トランス(206)の二次巻線には誘導起電力が発生するが、この電流の極性は高圧整流用ダイオード(208)によりブロックされる極性となるためトランス(206)からは励起電流が流れずエネルギーがトランス(206)に蓄積される。このエネルギー蓄積(電流駆動)は、電流が所定電流に達するまで駆動され、所定電流に達したことを検出をしたら電流駆動を停止する。
【0011】
この所定電流の検出は、一次巻線の電流を検出する抵抗(213)に発生する電圧(図6(a)RFB▲2▼のタイミング)により、不図示の制御IC(205)内コンパレータにて検出(図6compout▲2▼のタイミング)する。ここで所定電流に達したことを検出したら、端子(c)をローレベルとしてFET(207)をオフ(図6(a)FETGATE▲2▼のタイミング)として電流を遮断して非導通とする。
【0012】
これによりトランス(206)の二次巻線には逆起電力が発生する。この逆起電力は整流ダイオード(208)、主コンデンサ(209)、のループで流れ(図6二次電流e2波形)主コンデンサ(209)に電荷が蓄積される。発振トランス内のエネルギーが放出された時点で再び端子(c1)よりハイレベル信号が発生すると、同様に再びFET(207)、導通(図6(a)FETGATE▲3▼のタイミング)して発振トランス(206)にエネルギーを蓄積し、また、ローレベル信号によりFET(207)非導通となり、発振トランス(206)の蓄積エネルギーが放出され電荷が主コンデンサ(209)に充電される。
【0013】
この動作を繰り返すこと(図6b)で主コンデンサ(209)の電圧は上昇する。この充電回路は、一般的にフライバック方式の充電回路と呼ばれている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、一次電流を検出する抵抗(213)にて損失(図6RFB(f1)に示す電圧)を発生させるため、図7、図8の▲1▼と▲2▼に示すように充電の際に、効率充電効率の低下、充電時間の長時間化を招いてしまう。図7の▲1▼と▲2▼の差は、▲1▼は検出抵抗が無い時効率、▲2▼は検出抵抗が有る時を示す。図8の▲1▼と▲2▼の差は、▲1▼は検出抵抗が無い時効率、▲2▼は検出抵抗が有る時を示す。
【0015】
また、次電流を検出する抵抗(213)の電力消費が大きいため、抵抗(213)の大型化の必要性があり、実装面積の小型の障害になってしまう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、放電管と、放電管の発光エネルギーを蓄積する主コンデンサーと、電源電圧を昇圧する発振トランスを含む昇圧手段と、電池内部抵抗を検出するバッテリーチェック手段と、電池電圧が所定電圧に低下した事を検出する電池低下検出手段と、バッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定する閾値設定手段とを有し、昇圧手段の発振トランス一次電流の電流を所定電流に制限するために、バッテリーチェック手段の検出結果に応じて電池低下検出手段の閾値を設定することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1に本発明の一実施例である電子閃光装置の回路図を示す。図1を用いて電子閃光装置の回路構成を説明する。
【0018】
(101)は電源であるところの電池、(101a)は電池内内部抵抗、(102)はシャッターコイル、(103)はシャッターコイル(102)を駆動するトランジスタである。
【0019】
(104)はシャッターコイル(102)を定電流駆動を行なう際に電流検出を行なう抵抗、(105)は、カメラの測光、測距、レンズ駆動、フィルム給送等のカメラシーケンス及び本発明に付随するストロボ閃光装置の制御を行なう制御ICであり、(105a)は、制御IC内の記憶手段RAMを有し、カメラシーケンスの制御を行なうマイコンである。
【0020】
(105b)はシャッターコイル(102)にトランジスタ(103)により定電流駆動の制御を行なう定電流回路、(105c)は、マイコン(105a)の設定信号により、任意に電圧を出力するD/A、(105d)は入力された電圧を、デジタル化するA/D、(105e)は、電池電圧がD/A(105c)で設定された電圧より高いか低いかの判定を行なうコンパレータ、(105f)は、コンパレータの出力をプルアップする抵抗である。
【0021】
(106)は、一次巻線、電池負極のループで電流が流すことによりエネルギーをコアに蓄積し、そのエネルギーで逆起電力を発生させるトランス、(107)は、トランス(106)の一次巻線の電流を駆動する、FETである。(109)は、電化を蓄積する主コンデンサ、(108)は、二次巻線より発生した逆起電力を主コンデンサ蓄積する電荷を電流ループを形成する高圧整流ダイオード、(110)はトリガー回路で、(111)は、トリガー回路(110)よりトリガー電圧を受け、主コンデンサに蓄積された電荷により発光する放電管である。
【0022】
(112)は主コンデサ(109)に蓄積された電圧を検出する充電電圧検出手段であり、制御IC(105)内のA/D(105a)に接続されている。(113)は被写体輝度を検出する測光手段、(114)は、被写体までの距離を検出する測距手段、(115)は、測距手段(114)からの検出結果をもとに撮影レンズを駆動を行いフィルム面に被写体ピントを合わせるレンズ駆動手段、、(116)はフィルムのオートローディング、巻き上げ、巻戻しを行うフィルム給送手段、(117)は、カメラを撮影準備状態にするMAINSW、(118)は、シャッターボタンの第1ストロークでカメラ内の電気回路を起動させ測光、及び測距等の検出を行うSW1、(119)はシャッターボタンの第2ストロークで、SW1以後の撮影シーケンスの起動信号となるSW2である。
【0023】
ここで、本発明の昇圧回路の回路動作について説明する。
【0024】
まず、図3のタイミングチャートの信号の説明をする。Vbatは電池電圧で回路上a2の電圧を示す、compoutは制御IC(5)内コンパレタ(5a)の回路上b2の出力を示す、FETGATEは回路上c2のゲート入力信号を示す、一次電流はトランス(6)の一次巻線に流れる回路上d2の電流を示す、二次電流はトランス(6)の二次巻線に流れる回路上e2の電流を示す。
【0025】
次に回路動作を説明する。制御IC(105)から接続端子(c2)を介してFET(107)のゲートに所定の発振信号(図3(a)FETGATE▲1▼のタイミング)を与える。この為FET(107)の制御電極にハイレベル及びローレベルの信号が与えられることで、ドレイン=ソース発振トランス(106)一次巻線、電池負極のループで電流が流れる。
【0026】
この為、トランス(106)の二次巻線には誘導起電力が発生するが、この電流の極性は高圧整流用ダイオード(108)によりブロックされる極性となるため、トランス(106)からは励起電流が流れずエネルギーがトランス(106)内コアに蓄積される。
【0027】
このエネルギー蓄積(電流駆動)は、電流が所定電流に達するまで駆動され、所定電流に達したことを検出したら電流駆動を停止する。この所定電流の検出は、電池の内部抵抗による電圧降下(図3(a)Vbat▲2▼のタイミング)を、制御IC(105)内コンパレータ(105e)より検出(図3(a)compout▲2▼のタイミング)する。
【0028】
ここで、所定電流に達したことを検出したら、端子(c2)をローレベルとしてFET(107)をオフ(図3(a)FETGATE▲2▼のタイミング)として電流を遮断して非導通とする。これによりトランス(106)の二次巻線には逆起電力が発生する。
【0029】
この逆起電力は整流ダイオード(108)、主コンデンサ(109)、のループで流れ主コンデンサ(109)に電荷が蓄積される。発振トランス内のエネルギーが放出された時点で再び端子(c2)よりハイレベル信号が発生すると、同様に再びFET(107)、導通(図3(a)FETGATE▲3▼のタイミング)して発振トランス(106)にエネルギーを蓄積し、また、ローレベル信号によりFET(107)非導通となり、発振トランス(106)の蓄積エネルギーが放出され、電荷が主コンデンサ(109)に充電される。
【0030】
この動作を繰り返すこと(図3b)で主コンデンサ(109)の電圧は上昇する。この充電回路は、一般的にフライバック方式の充電回路と呼ばれている。
【0031】
以下、図1の昇圧回路の構成で図4のフローチャートをもとに本発明の特徴を説明する。
【0032】
まず、ステップ(S101)で、MAINSWがONしたか否かの検出を行なう。ここで、MAINSWのONを検出したらステップ(S102)カメラの電池電圧がカメラ動作が可能で有るか否かを検出するための、バッテリーチェック(以後BC)を行なう。
【0033】
BCは、図2のタイミングチャートA/Dの▲1▼のとき制御IC(105)内A/D(105c)にて無負荷時の電池電圧の検出を行い、その電池電圧の検出結果を、制御IC(105)内マイコン(105a)に有するRAMに記憶する。
【0034】
次に、制御IC(105)内マイコン(105a)からの駆動信号を受け、定電流回路(105b)の(f2)信号により、所定時間のシャッターコイル(102)に、所定電流の定電流駆動を行なう。この定電流駆動は、不図示のシャッターが閉じる方向に電流駆動される。そして、定電流駆動開始より所定時間経過したタイミング▲2▼で、制御IC(105)内A/D(105d)にて電池電圧の検出を行ない、その電池電圧の検出結果を、制御IC(105)内マイコン(105a)に有するRANに記憶する。
【0035】
次に、ステップ(S103)の被写体輝度検出の測光手段(114)による測光を行い制御IC(105)内RAMに測光結果を記憶する。次にステップ(S104)でステップ(S103)にて制御IC(105)内RAMの測光検出結果が撮影に際してストロボ発光を必要とする測光結果であるか否かを被写体輝度情報から判定する。ここで、ストロボ発光を必要としない輝度でストロボ予備充電を必要としない場合には、ステップ(S108)のSW1(118)ON待機状態に進む。
【0036】
ステップ(S104)にてストロボが必要な輝度でストロボ予備充電が必要あったら、ステップ(S105)に進みストロボ充電時の充電電流の設定を行なう。この充電電流は、コンパレータ(105e)のコンパレータ電圧をステップ(S102)にて行なったBCの結果をもとに算出する。算出は、まずステップ(S102)にて制御IC(105)内RAMに記憶されている図2に示す、▲1▼と▲2▼のタイミングで行なった電池電圧のA/Dの結果から電池内部抵抗を算出する。
【0037】
▲1▼は無負荷時の電池電圧の検出を行い、▲2▼はシャッターコイル(102)に、所定電流の定電流駆動を行ない検出している。
【0038】
よって、電池内部抵抗は、
(電池開放電圧−電池負荷時電圧)/BC電流
で求められる。
【0039】
次に、上記電池内部抵抗をもとに、コンパレータ(105e)のコンパレータ電圧の設定値を決定する。例えば、電池電圧が3Vで、算出された電池内部抵抗が0.6Ωで、トランス(106)の一次電流のピーク値を2Aに設定したい場合、コンパレータ(105e)のコンパレータレベルは、
電池電圧−電池内部抵抗*一次電流ピーク=3−0.6×2=1.8V
となり、制御IC(105)内マイコン(105a)からD/A(105d)の設定をする。
【0040】
但し、上記BC時に算出された電池内部抵抗は、電池の種類による特性の差や温度特性、或いは、電池に付加するコンデンサ等の回路構成により、何らかの係数をかけなければならないことは、言うまでもない。
【0041】
次に、ステップ(S106)にて回路動作で説明した制御IC(105)内マイコン(105a)より、FET(107)に駆動信号を出力し充電を開始する。次に、ステップ(S107)で制御IC(105)内のA/D(105d)に充電電圧検出回路を介した電圧により充電電圧を検出して、ストロボ充電完了電圧を検出するまで充電を行い充電完了電圧を検出したらステップ(S108)に進み、充電信号を充電停止として充電を停止する。
【0042】
次に、ステップ(S109)でレリーズSWの第1ストロークで有るSW1(109)がONされたか否かの検出を行う。ここで、ステップ(S109)でSW1(18)を検出したら、ステップ(S110)にてステップ(S102)と同様にカメラの電池電圧がカメラ動作が可能で有るか否かを検出するための、バッテリーチェック(以後BC)を行ない、その電池電圧の検出結果を、制御IC(105)内マイコン(105a)に有するRANに記憶する。
【0043】
次に、ステップ(S111)で測距手段(114)により被写体までの距離を検出し、制御IC(105)内RAM(105a)に測距結果を記憶する。次にステップ(S112)被写体輝度の検出を行なう測光手段(113)による測光を行い、測距と同様に制御IC(105)内RAM(105a)に測光結果を記憶する。
【0044】
次にステップ(S113)にてステップ(S112)で検出して制御IC(105)内RAM(105a)に記憶している測光データをもとにストロボ充電が必要で有るか否かの判定を行なう。このストロボの発光が必要な場合としては、撮影状況が暗い、或いは逆光等が有る。
【0045】
ここでストロボ発光が必要であったらステップ(S114)に、必要なかったら(S119)に進み、SW2(119)のONの待機状態になる。ステップ(S113)にてストロボ充電が必要でステップ(S114)に進んだら、主コンデンサの充電電圧が完了状態にあるか否かを判定する。ステップ(S114)にて充電完了をしていたら、(S119)に進みSW2(112)のONの待機状態になる。
【0046】
充電完了をしていなかったら、ステップ(S115)にてステップ(S105)と同様にストロボ充電時の充電電流の設定を行ない、次に、ステップ(S116)にて回路動作で説明した通り、制御IC(105)内マイコン(105a)より、FET(107)に駆動信号を出力し充電を開始する。
【0047】
次に、ステップ(S117)で制御IC(105)内のA/D(105d)に充電電圧検出回路を介した電圧により充電電圧を検出して、ストロボ充電完了電圧を検出するまで充電を行い充電完了電圧を検出したらステップ(S118)に進み充電信号を充電停止として充電を停止して、SW2(119)のONの待機状態になる。
【0048】
ステップ(S119)でSW2(119)のONを検出したら、ステップ(S120)に進み、ステップ(S111)において行なった測距の制御IC(105)内RAM(105a)に記憶している測距データに従い、レンズ駆動手段(115)により撮影レンズの駆動制御を行なう。
【0049】
次に、ステップ(S121)に進み、ステップ(S112)にて行なった測光の制御IC(105)内RAM(105a)に記憶している測光データに従い、ストロボ発光が必要であったら制御IC(105)からのトリガ信号をトリガ回路(110)が発光信号を出力し、ストロボ発光を行なうとともに、シャッターコイル(102)、トランジスタ(103)、電流検出を行なう抵抗(104)、で構成される、シャッター駆動手段によるシャッター駆動制御を行なう。
【0050】
次にステップ(S122)でフィルム駆動手段(116)により次の撮影駒へのフィルム給送制御を行ない、次にステップ(S125)にてストロボ予備充電を行なうか否かの判定を行なう。ここで、ストロボ予備充電を行なわない場合は、ステップ(S110)にて行なった測光結果をもとにステップ(S113)にて判定した結果がストロボ発光撮影モードがストロボ発光撮影モードで無い場合である。
【0051】
また、ストロボ予備充電を行なう場合は、ステップ(S111)にて行なった測光結果をもとにステップ(S113)にて判定した結果がストロボ発光撮影モードがストロボ発光撮影モードであった場合である。ここで、ステップ(S123)の結果がストロボ予備充電を行なわない場合は、そのままカメラシーケンスを終える。
【0052】
ステップ(S123)の結果がストロボ予備充電を行なう場合には、ステップ(S125)にてステップ(S115)と同様にストロボ充電時の充電電流の設定を行なう。この時充電電流の設定値はステップ(S110)にて行なったBCをもとに設定する。次に、ステップ(S125)にて前述した通り制御IC(105)内マイコン(105a)より、FET(107)に駆動信号を出力し充電を開始する。
【0053】
次に、ステップ(S126)で制御IC(105)内のA/D(105d)に充電電圧検出回路を介した電圧により充電電圧を検出して、ストロボ充電完了電圧を検出するまで充電を行い充電完了電圧を検出したらステップ(S127)に進み、充電信号を充電停止として充電を停止して、シーケンスを終了する。
【0054】
【発明の効果】
放電管と放電管の発光エネルギーを蓄積する主コンデンサーと電源電圧を昇圧する発振トランスを含む昇圧手段と電池内部抵抗を検出するバッテリーチェック手段と電池電圧が所定電圧に低下した事を検出する電池低下検出手段とバッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定する閾値設定手段有し、昇圧手段の発振トランス一次電流の電流を、バッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定し、制限する事により、一次電流検出抵抗の損失を無くすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子閃光装置のカメラのブロック図を含む回路図を示す。
【図2】本発明のバッテリーチェックの波形。
【図3】本発明の各信号の昇圧時の波形。
【図4】本発明のカメラ動作のフローチャート。
【図5】従来の電子閃光装置のカメラのブロック図を含む回路図を示す。
【図6】従来の各信号の昇圧時の波形。
【図7】充電時間を表すグラフ。
【図8】効率を表すグラフ。
【符号の説明】
101 電源電池
106 発振トランス
112 電圧検出回路
111 放電管
121 主コンデンサ
122 カメラの制御回路ブロック
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子閃光装置およびこれを備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例を、図5に示す。図5の(201)は電源であるところの電池、(1a)は電池内内部抵抗、(205)は、不図示のカメラの測光、測距、レンズ駆動、フィルム給送等のカメラシーケンス及び本発明に付随するストロボ閃光装置の制御を行なう制御ICである。
【0003】
(206)は、電池正極、FET、一次巻線、電池負極のループで電流を流すことによりエネルギーをコアに蓄積し、そのエネルギーで逆起電力を発生させるトランス、(207)は、トランス(206)の一次巻線の電流を駆動する、FETである。
【0004】
(213)は一次巻線の電流を検出する抵抗、(209)は、電化を蓄積する主コンデンサ、(208)は、二次巻線より発生した逆起電力を主コンデンサに蓄積する電荷の電流ループを形成する高圧整流ダイオード、(210)はトリガー回路で、(211)は、トリガー回路(210)よりトリガー電圧を受け、主コンデンサに蓄積された電荷により発光する放電管である。
【0005】
上記、従来回路の昇圧回路の回路動作について説明する。
【0006】
まず、図6のタイミングチャートの信号の説明をする。Vbatは電池電圧で回路上(a1)の電圧を示す、compoutは不図示制御IC内コンパレタの出力を示す、FETGATEは回路上(c1)のFET(207)ゲート入力信号を示す。
【0007】
一次電流はトランス(206)の一次巻線に流れる回路上(d1)の電流を示す、二次電流はトランス(206)の二次巻線に流れる回路上(e1)の電流を示す、RFBは一次電流を流した際に電流検出抵抗(213)に発生する電圧で、回路上(f1)の電圧を示す。
【0008】
次に、図6のタイミングチャートに沿って充電動作を説明する。
【0009】
制御IC(205)から接続端子(c1)を介してFET(207)のゲートに所定の発振信号(図6(a)FETGATE▲1▼のタイミング)を与える。この為FET(207)の制御電極にハイレベル及びローレベルの信号が与えられることでドレイン=ソース発振トランス(206)一次巻線、電池負極のループで電流が流れる。
【0010】
この為、トランス(206)の二次巻線には誘導起電力が発生するが、この電流の極性は高圧整流用ダイオード(208)によりブロックされる極性となるためトランス(206)からは励起電流が流れずエネルギーがトランス(206)に蓄積される。このエネルギー蓄積(電流駆動)は、電流が所定電流に達するまで駆動され、所定電流に達したことを検出をしたら電流駆動を停止する。
【0011】
この所定電流の検出は、一次巻線の電流を検出する抵抗(213)に発生する電圧(図6(a)RFB▲2▼のタイミング)により、不図示の制御IC(205)内コンパレータにて検出(図6compout▲2▼のタイミング)する。ここで所定電流に達したことを検出したら、端子(c)をローレベルとしてFET(207)をオフ(図6(a)FETGATE▲2▼のタイミング)として電流を遮断して非導通とする。
【0012】
これによりトランス(206)の二次巻線には逆起電力が発生する。この逆起電力は整流ダイオード(208)、主コンデンサ(209)、のループで流れ(図6二次電流e2波形)主コンデンサ(209)に電荷が蓄積される。発振トランス内のエネルギーが放出された時点で再び端子(c1)よりハイレベル信号が発生すると、同様に再びFET(207)、導通(図6(a)FETGATE▲3▼のタイミング)して発振トランス(206)にエネルギーを蓄積し、また、ローレベル信号によりFET(207)非導通となり、発振トランス(206)の蓄積エネルギーが放出され電荷が主コンデンサ(209)に充電される。
【0013】
この動作を繰り返すこと(図6b)で主コンデンサ(209)の電圧は上昇する。この充電回路は、一般的にフライバック方式の充電回路と呼ばれている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、一次電流を検出する抵抗(213)にて損失(図6RFB(f1)に示す電圧)を発生させるため、図7、図8の▲1▼と▲2▼に示すように充電の際に、効率充電効率の低下、充電時間の長時間化を招いてしまう。図7の▲1▼と▲2▼の差は、▲1▼は検出抵抗が無い時効率、▲2▼は検出抵抗が有る時を示す。図8の▲1▼と▲2▼の差は、▲1▼は検出抵抗が無い時効率、▲2▼は検出抵抗が有る時を示す。
【0015】
また、次電流を検出する抵抗(213)の電力消費が大きいため、抵抗(213)の大型化の必要性があり、実装面積の小型の障害になってしまう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、放電管と、放電管の発光エネルギーを蓄積する主コンデンサーと、電源電圧を昇圧する発振トランスを含む昇圧手段と、電池内部抵抗を検出するバッテリーチェック手段と、電池電圧が所定電圧に低下した事を検出する電池低下検出手段と、バッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定する閾値設定手段とを有し、昇圧手段の発振トランス一次電流の電流を所定電流に制限するために、バッテリーチェック手段の検出結果に応じて電池低下検出手段の閾値を設定することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1に本発明の一実施例である電子閃光装置の回路図を示す。図1を用いて電子閃光装置の回路構成を説明する。
【0018】
(101)は電源であるところの電池、(101a)は電池内内部抵抗、(102)はシャッターコイル、(103)はシャッターコイル(102)を駆動するトランジスタである。
【0019】
(104)はシャッターコイル(102)を定電流駆動を行なう際に電流検出を行なう抵抗、(105)は、カメラの測光、測距、レンズ駆動、フィルム給送等のカメラシーケンス及び本発明に付随するストロボ閃光装置の制御を行なう制御ICであり、(105a)は、制御IC内の記憶手段RAMを有し、カメラシーケンスの制御を行なうマイコンである。
【0020】
(105b)はシャッターコイル(102)にトランジスタ(103)により定電流駆動の制御を行なう定電流回路、(105c)は、マイコン(105a)の設定信号により、任意に電圧を出力するD/A、(105d)は入力された電圧を、デジタル化するA/D、(105e)は、電池電圧がD/A(105c)で設定された電圧より高いか低いかの判定を行なうコンパレータ、(105f)は、コンパレータの出力をプルアップする抵抗である。
【0021】
(106)は、一次巻線、電池負極のループで電流が流すことによりエネルギーをコアに蓄積し、そのエネルギーで逆起電力を発生させるトランス、(107)は、トランス(106)の一次巻線の電流を駆動する、FETである。(109)は、電化を蓄積する主コンデンサ、(108)は、二次巻線より発生した逆起電力を主コンデンサ蓄積する電荷を電流ループを形成する高圧整流ダイオード、(110)はトリガー回路で、(111)は、トリガー回路(110)よりトリガー電圧を受け、主コンデンサに蓄積された電荷により発光する放電管である。
【0022】
(112)は主コンデサ(109)に蓄積された電圧を検出する充電電圧検出手段であり、制御IC(105)内のA/D(105a)に接続されている。(113)は被写体輝度を検出する測光手段、(114)は、被写体までの距離を検出する測距手段、(115)は、測距手段(114)からの検出結果をもとに撮影レンズを駆動を行いフィルム面に被写体ピントを合わせるレンズ駆動手段、、(116)はフィルムのオートローディング、巻き上げ、巻戻しを行うフィルム給送手段、(117)は、カメラを撮影準備状態にするMAINSW、(118)は、シャッターボタンの第1ストロークでカメラ内の電気回路を起動させ測光、及び測距等の検出を行うSW1、(119)はシャッターボタンの第2ストロークで、SW1以後の撮影シーケンスの起動信号となるSW2である。
【0023】
ここで、本発明の昇圧回路の回路動作について説明する。
【0024】
まず、図3のタイミングチャートの信号の説明をする。Vbatは電池電圧で回路上a2の電圧を示す、compoutは制御IC(5)内コンパレタ(5a)の回路上b2の出力を示す、FETGATEは回路上c2のゲート入力信号を示す、一次電流はトランス(6)の一次巻線に流れる回路上d2の電流を示す、二次電流はトランス(6)の二次巻線に流れる回路上e2の電流を示す。
【0025】
次に回路動作を説明する。制御IC(105)から接続端子(c2)を介してFET(107)のゲートに所定の発振信号(図3(a)FETGATE▲1▼のタイミング)を与える。この為FET(107)の制御電極にハイレベル及びローレベルの信号が与えられることで、ドレイン=ソース発振トランス(106)一次巻線、電池負極のループで電流が流れる。
【0026】
この為、トランス(106)の二次巻線には誘導起電力が発生するが、この電流の極性は高圧整流用ダイオード(108)によりブロックされる極性となるため、トランス(106)からは励起電流が流れずエネルギーがトランス(106)内コアに蓄積される。
【0027】
このエネルギー蓄積(電流駆動)は、電流が所定電流に達するまで駆動され、所定電流に達したことを検出したら電流駆動を停止する。この所定電流の検出は、電池の内部抵抗による電圧降下(図3(a)Vbat▲2▼のタイミング)を、制御IC(105)内コンパレータ(105e)より検出(図3(a)compout▲2▼のタイミング)する。
【0028】
ここで、所定電流に達したことを検出したら、端子(c2)をローレベルとしてFET(107)をオフ(図3(a)FETGATE▲2▼のタイミング)として電流を遮断して非導通とする。これによりトランス(106)の二次巻線には逆起電力が発生する。
【0029】
この逆起電力は整流ダイオード(108)、主コンデンサ(109)、のループで流れ主コンデンサ(109)に電荷が蓄積される。発振トランス内のエネルギーが放出された時点で再び端子(c2)よりハイレベル信号が発生すると、同様に再びFET(107)、導通(図3(a)FETGATE▲3▼のタイミング)して発振トランス(106)にエネルギーを蓄積し、また、ローレベル信号によりFET(107)非導通となり、発振トランス(106)の蓄積エネルギーが放出され、電荷が主コンデンサ(109)に充電される。
【0030】
この動作を繰り返すこと(図3b)で主コンデンサ(109)の電圧は上昇する。この充電回路は、一般的にフライバック方式の充電回路と呼ばれている。
【0031】
以下、図1の昇圧回路の構成で図4のフローチャートをもとに本発明の特徴を説明する。
【0032】
まず、ステップ(S101)で、MAINSWがONしたか否かの検出を行なう。ここで、MAINSWのONを検出したらステップ(S102)カメラの電池電圧がカメラ動作が可能で有るか否かを検出するための、バッテリーチェック(以後BC)を行なう。
【0033】
BCは、図2のタイミングチャートA/Dの▲1▼のとき制御IC(105)内A/D(105c)にて無負荷時の電池電圧の検出を行い、その電池電圧の検出結果を、制御IC(105)内マイコン(105a)に有するRAMに記憶する。
【0034】
次に、制御IC(105)内マイコン(105a)からの駆動信号を受け、定電流回路(105b)の(f2)信号により、所定時間のシャッターコイル(102)に、所定電流の定電流駆動を行なう。この定電流駆動は、不図示のシャッターが閉じる方向に電流駆動される。そして、定電流駆動開始より所定時間経過したタイミング▲2▼で、制御IC(105)内A/D(105d)にて電池電圧の検出を行ない、その電池電圧の検出結果を、制御IC(105)内マイコン(105a)に有するRANに記憶する。
【0035】
次に、ステップ(S103)の被写体輝度検出の測光手段(114)による測光を行い制御IC(105)内RAMに測光結果を記憶する。次にステップ(S104)でステップ(S103)にて制御IC(105)内RAMの測光検出結果が撮影に際してストロボ発光を必要とする測光結果であるか否かを被写体輝度情報から判定する。ここで、ストロボ発光を必要としない輝度でストロボ予備充電を必要としない場合には、ステップ(S108)のSW1(118)ON待機状態に進む。
【0036】
ステップ(S104)にてストロボが必要な輝度でストロボ予備充電が必要あったら、ステップ(S105)に進みストロボ充電時の充電電流の設定を行なう。この充電電流は、コンパレータ(105e)のコンパレータ電圧をステップ(S102)にて行なったBCの結果をもとに算出する。算出は、まずステップ(S102)にて制御IC(105)内RAMに記憶されている図2に示す、▲1▼と▲2▼のタイミングで行なった電池電圧のA/Dの結果から電池内部抵抗を算出する。
【0037】
▲1▼は無負荷時の電池電圧の検出を行い、▲2▼はシャッターコイル(102)に、所定電流の定電流駆動を行ない検出している。
【0038】
よって、電池内部抵抗は、
(電池開放電圧−電池負荷時電圧)/BC電流
で求められる。
【0039】
次に、上記電池内部抵抗をもとに、コンパレータ(105e)のコンパレータ電圧の設定値を決定する。例えば、電池電圧が3Vで、算出された電池内部抵抗が0.6Ωで、トランス(106)の一次電流のピーク値を2Aに設定したい場合、コンパレータ(105e)のコンパレータレベルは、
電池電圧−電池内部抵抗*一次電流ピーク=3−0.6×2=1.8V
となり、制御IC(105)内マイコン(105a)からD/A(105d)の設定をする。
【0040】
但し、上記BC時に算出された電池内部抵抗は、電池の種類による特性の差や温度特性、或いは、電池に付加するコンデンサ等の回路構成により、何らかの係数をかけなければならないことは、言うまでもない。
【0041】
次に、ステップ(S106)にて回路動作で説明した制御IC(105)内マイコン(105a)より、FET(107)に駆動信号を出力し充電を開始する。次に、ステップ(S107)で制御IC(105)内のA/D(105d)に充電電圧検出回路を介した電圧により充電電圧を検出して、ストロボ充電完了電圧を検出するまで充電を行い充電完了電圧を検出したらステップ(S108)に進み、充電信号を充電停止として充電を停止する。
【0042】
次に、ステップ(S109)でレリーズSWの第1ストロークで有るSW1(109)がONされたか否かの検出を行う。ここで、ステップ(S109)でSW1(18)を検出したら、ステップ(S110)にてステップ(S102)と同様にカメラの電池電圧がカメラ動作が可能で有るか否かを検出するための、バッテリーチェック(以後BC)を行ない、その電池電圧の検出結果を、制御IC(105)内マイコン(105a)に有するRANに記憶する。
【0043】
次に、ステップ(S111)で測距手段(114)により被写体までの距離を検出し、制御IC(105)内RAM(105a)に測距結果を記憶する。次にステップ(S112)被写体輝度の検出を行なう測光手段(113)による測光を行い、測距と同様に制御IC(105)内RAM(105a)に測光結果を記憶する。
【0044】
次にステップ(S113)にてステップ(S112)で検出して制御IC(105)内RAM(105a)に記憶している測光データをもとにストロボ充電が必要で有るか否かの判定を行なう。このストロボの発光が必要な場合としては、撮影状況が暗い、或いは逆光等が有る。
【0045】
ここでストロボ発光が必要であったらステップ(S114)に、必要なかったら(S119)に進み、SW2(119)のONの待機状態になる。ステップ(S113)にてストロボ充電が必要でステップ(S114)に進んだら、主コンデンサの充電電圧が完了状態にあるか否かを判定する。ステップ(S114)にて充電完了をしていたら、(S119)に進みSW2(112)のONの待機状態になる。
【0046】
充電完了をしていなかったら、ステップ(S115)にてステップ(S105)と同様にストロボ充電時の充電電流の設定を行ない、次に、ステップ(S116)にて回路動作で説明した通り、制御IC(105)内マイコン(105a)より、FET(107)に駆動信号を出力し充電を開始する。
【0047】
次に、ステップ(S117)で制御IC(105)内のA/D(105d)に充電電圧検出回路を介した電圧により充電電圧を検出して、ストロボ充電完了電圧を検出するまで充電を行い充電完了電圧を検出したらステップ(S118)に進み充電信号を充電停止として充電を停止して、SW2(119)のONの待機状態になる。
【0048】
ステップ(S119)でSW2(119)のONを検出したら、ステップ(S120)に進み、ステップ(S111)において行なった測距の制御IC(105)内RAM(105a)に記憶している測距データに従い、レンズ駆動手段(115)により撮影レンズの駆動制御を行なう。
【0049】
次に、ステップ(S121)に進み、ステップ(S112)にて行なった測光の制御IC(105)内RAM(105a)に記憶している測光データに従い、ストロボ発光が必要であったら制御IC(105)からのトリガ信号をトリガ回路(110)が発光信号を出力し、ストロボ発光を行なうとともに、シャッターコイル(102)、トランジスタ(103)、電流検出を行なう抵抗(104)、で構成される、シャッター駆動手段によるシャッター駆動制御を行なう。
【0050】
次にステップ(S122)でフィルム駆動手段(116)により次の撮影駒へのフィルム給送制御を行ない、次にステップ(S125)にてストロボ予備充電を行なうか否かの判定を行なう。ここで、ストロボ予備充電を行なわない場合は、ステップ(S110)にて行なった測光結果をもとにステップ(S113)にて判定した結果がストロボ発光撮影モードがストロボ発光撮影モードで無い場合である。
【0051】
また、ストロボ予備充電を行なう場合は、ステップ(S111)にて行なった測光結果をもとにステップ(S113)にて判定した結果がストロボ発光撮影モードがストロボ発光撮影モードであった場合である。ここで、ステップ(S123)の結果がストロボ予備充電を行なわない場合は、そのままカメラシーケンスを終える。
【0052】
ステップ(S123)の結果がストロボ予備充電を行なう場合には、ステップ(S125)にてステップ(S115)と同様にストロボ充電時の充電電流の設定を行なう。この時充電電流の設定値はステップ(S110)にて行なったBCをもとに設定する。次に、ステップ(S125)にて前述した通り制御IC(105)内マイコン(105a)より、FET(107)に駆動信号を出力し充電を開始する。
【0053】
次に、ステップ(S126)で制御IC(105)内のA/D(105d)に充電電圧検出回路を介した電圧により充電電圧を検出して、ストロボ充電完了電圧を検出するまで充電を行い充電完了電圧を検出したらステップ(S127)に進み、充電信号を充電停止として充電を停止して、シーケンスを終了する。
【0054】
【発明の効果】
放電管と放電管の発光エネルギーを蓄積する主コンデンサーと電源電圧を昇圧する発振トランスを含む昇圧手段と電池内部抵抗を検出するバッテリーチェック手段と電池電圧が所定電圧に低下した事を検出する電池低下検出手段とバッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定する閾値設定手段有し、昇圧手段の発振トランス一次電流の電流を、バッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定し、制限する事により、一次電流検出抵抗の損失を無くすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子閃光装置のカメラのブロック図を含む回路図を示す。
【図2】本発明のバッテリーチェックの波形。
【図3】本発明の各信号の昇圧時の波形。
【図4】本発明のカメラ動作のフローチャート。
【図5】従来の電子閃光装置のカメラのブロック図を含む回路図を示す。
【図6】従来の各信号の昇圧時の波形。
【図7】充電時間を表すグラフ。
【図8】効率を表すグラフ。
【符号の説明】
101 電源電池
106 発振トランス
112 電圧検出回路
111 放電管
121 主コンデンサ
122 カメラの制御回路ブロック
Claims (3)
- 放電管と、放電管の発光エネルギーを蓄積する主コンデンサーと、電源電圧を昇圧する発振トランスを含む昇圧手段と、電池内部抵抗を検出するバッテリーチェック手段と、電池電圧が所定電圧に低下した事を検出する電池低下検出手段と、バッテリーチェック手段の検出結果をもとに電池低下検出手段の閾値を設定する閾値設定手段とを有し、
前記昇圧手段の発振トランス一次電流の電流を所定電流に制限するために、前記バッテリーチェック手段の検出結果に応じて前記電池低下検出手段の閾値を設定することを特徴とする電子閃光装置。 - 前記閾値は、所定電流および電池内部抵抗の積と開放電圧とで決定することを特徴とする請求項1に記載の電子閃光装置。
- 請求項1又は2に記載の電子閃光装置を有することを特徴とするカメラ。
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JP2002160561A JP2004006151A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 電子閃光装置およびカメラ |
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JP2002160561A JP2004006151A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 電子閃光装置およびカメラ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100352133C (zh) * | 2004-12-08 | 2007-11-28 | 裕邦科技股份有限公司 | 闪光灯电容充电控制方法和装置 |
CN111295003A (zh) * | 2018-11-21 | 2020-06-16 | 浙江宇视科技有限公司 | 爆闪灯及爆闪系统 |
-
2002
- 2002-05-31 JP JP2002160561A patent/JP2004006151A/ja active Pending
Cited By (3)
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CN111295003B (zh) * | 2018-11-21 | 2021-08-31 | 浙江宇视科技有限公司 | 爆闪灯及爆闪系统 |
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