JP2004157320A - 電池残量チェック方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な制御操作を行なうだけで、カメラ電池の残量を的確に把握でき、周囲条件の如何に拘りなく電池残量を正確に測定可能な電池残量チェック方法及びその装置を提供。
【解決手段】本発明の電池残量チェック方法は、ストロボ装置4を備えたカメラCにおける電池1の残量をチェックする電池残量チェック方法であって、ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401における一次巻線401aの直流抵抗を利用し、この直流抵抗による電圧降下の値に基づいて電池1の残量を判定することを主たる特徴としている。本発明の電池残量チェック装置は、上記電池残量チェック方法を実施する為の装置であって、前記一次巻線401aの直流抵抗値に基づく電圧降下値を測定する手段と、測定された電圧降下値に基づいて電池1の残量を判定する判定手段(CPU2など)とを備えたことを主たる特徴としている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボ装置を備えたカメラ(銀塩カメラ、デジタルカメラを含む)におけるカメラ電池の残量をチェックする電池残量チェック方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電池の残量を測定するための回路を含むストロボ装置を備えたカメラとして、ストロボ充電回路と電池残量測定回路とを共用し、ストロボ充電時においてはスイッチング素子をオンオフ動作させることにより、ストロボ発光用のメインコンデンサに充電を行ない、電池残量測定時においては上記スイッチング素子に対し当該スイッチング素子が所定の抵抗値を示す制御信号を与え、同素子の不飽和領域の抵抗値に応じた電流を、ストロボ充電回路の一部を介して電池に流し、当該電池の残量を調べるように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−23230号公報([段落11]、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した公知の電池残量測定回路では、電池残量を測定するとき、ストロボ充電回路の一部を介して電池に流れる電流を一定に保つ為に、比較的回路規模の大きな定電流回路を必要とする。従ってコストアップが避けられない。しかもストロボ充電回路の一部を構成する昇圧用トランスの一次側に流れる電流は、同トランスの二次側のインピーダンスによりその電流値が変化する。また電池の残量の大きさや、周囲温度や内部抵抗の大きさ等によっても変化する。このため全ての条件を満足させるためには極めて複雑な電流制御を行なうことが必要となる。
【0005】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は下記のような利点を有する電池残量チェック方法及びその装置を提供することにある。
【0006】
(a)簡単な制御操作を行なうだけで、カメラ電池の残量を的確に把握できる。
【0007】
(b)周囲条件の如何に拘りなく、カメラ電池の残量を正確に測定可能である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の電池残量チェック方法及びその装置は下記のような特徴ある構成を有している。なお下記以外の特徴ある構成については実施形態の中で明らかにする。
【0009】
(1)本発明の電池残量チェック方法は、ストロボ装置を備えたカメラにおける電池の残量をチェックする電池残量チェック方法であって、前記ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスにおける一次巻線の直流抵抗を利用し、この直流抵抗による電圧降下の値に基づいて、前記電池の残量を判定することを特徴としている。
【0010】
上記電池残量チェック方法においては、一次巻線の直流抵抗を利用し、この直流抵抗による電圧降下の値に基づいて、前記電池の残量を判定するようにしているので、昇圧トランスの二次側インピーダンスなど周囲条件の影響を受けずに、簡単な制御操作を行なうだけで、カメラ電池の残量を的確に判定可能である。
【0011】
(2)本発明の電池残量チェック装置は、ストロボ装置を備えたカメラにおける電池の残量をチェックする電池残量チェック装置であって、前記ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスにおける一次巻線の直流抵抗値に基づく電圧降下値を測定する測定手段と、この測定手段にて測定された電圧降下値に基づいて前記電池の残量を判定する判定手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
上記電池残量チェック装置においては、前記(1)の電池残量チェック方法を容易かつ的確に実施可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
図1は本発明の第一実施形態に係るカメラCの内部構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、このカメラCは、カメラ電源である電池1、カメラ全体の制御を行なうCPU(中央処理装置)2、カメラCの撮影済みの駒数や各種調整値のデータを格納する記憶装置3、低輝度時の撮影補助用光源であるストロボ装置4、電源スイッチやレリーズスイッチ等のスイッチからの信号を入力するためのスイッチ入力回路5、被写体の光量を測定する測光回路6、カメラと被写体間の距離を測定する測距回路7、フィルムの巻き上げ・巻戻しを行なうワインド装置8、フィルムへの露出制御を行なうシャッター装置9、及び各種表示を行なう表示装置10を備えている。
【0014】
図1に示すカメラCにおいては、レリーズスイッチからの信号が、スイッチ入力回路5を介してCPU2に入力すると、当該CPU2及びストロボ装置4の中に含まれている電池残量チェック装置が動作し、電池1の残量をチェックする。電池残量チェックの結果、電池1の電池残量が1コマ撮影を行なえない量しか残っていない場合には、表示装置10にて電池切れの表示を行なうと共に、撮影を終了する。電池残量が1コマ撮影可能な量より多く残っている場合には、測光回路6が動作し、被写体の輝度を測定する。これと同時に測距回路6が動作し、被写体までの距離を測定する。
【0015】
CPU2は、上記測光回路6及び測距回路7による測定の結果と、記憶装置3に予め格納されている各種調整値データを用いて、フィルムへの露光時間を算出する。そしてストロボ発光の要・不要の決定、シャッタースピードと絞り値の設定、ピント調節のためのレンズ駆動等を行なった後、シャッター装置9を動作させフィルムへの露光を行なう。フィルムへの露光が終了すると、次の撮影の準備のためにワインド装置8に1コマ巻き上げ指令信号が与えられ、フィルムの巻き上げが行なわれる。
【0016】
図2はストロボ装置4の具体的な回路構成を電池1及びCPU2と共に示す回路図である。図2に示すストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401は、電池1の電圧を昇圧させるためのフォワード型昇圧トランスであって、その一次巻線401aは、スイッチング素子402を介して電池1に接続されている。スイッチング素子402はMOSFETトランジスタからなり、CPU2の出力端子205から出力される制御信号により、一次巻線401aに流す電流をオンオフ制御する。昇圧トランス401の二次巻線402には、逆電圧印加防止を兼ねたダイオード403を介して、二つの分圧抵抗体404と405とを直列接続した充電電圧検出回路CDが接続されている。上記充電電圧検出回路CDには、逆流阻止用のダイオード406を介して、発光エネルギーを蓄積するための主コンデンサ410が並列に接続されている。
【0017】
前記主コンデンサ410には、被写体に光を照射するキセノン管411と、発光電流をオンオフ制御するスイッチング素子(IGBT:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)412との直列回路が並列に接続されている。キセノン管411の両極間にはトリガ回路TGへ電源を供給するための抵抗体413が接続されている。
【0018】
上記スイッチング素子412と並列に、キセノン管411に高電圧を印加するためのトリガ回路TGにおけるトリガーコイル414の一次巻線414aとエネルギー蓄積用コンデンサ415との直列回路が接続されている。トリガーコイル414の二次巻線414bの一端は、キセノン管411の外壁に配設されているトリガー電極411cに接続され、他端はスイッチング素子412の負側端子(NPNトランジスタのエミッタ電極)に接続されている。なおキセノン管411のトリガー電極411cは、キセノン管411のアーク放電を起す部分の外周全体に被着されたネサコートと呼ばれる透明電極からなる。
【0019】
CPU2は、電池1から電源の供給を受けるための端子201,202を有している。また内蔵する電源電圧測定回路(不図示)へ電源電圧を与えるべく電池1の正電圧を入力するための端子203を有している。更に前記一次巻線401aとオンオフ制御用のスイッチング素子402との接続点Pの電圧を入力するための入力端子204、上記スイッチング素子402の制御極にオンオフ制御信号を出力するための出力端子205、主コンデンサ410の充電電圧を測定すべく充電電圧検出回路CDの二つの分圧抵抗体404と405との接続点Qの電圧を入力するための入力端子206、発光電流制御用のスイッチング素子412の制御極に制御信号を出力するための出力端子207等を有している。
【0020】
図3は上記の如く構成されたストロボ装置4における主コンデンサ410への充電動作のタイミングを示す図である。図3に示すように、CPU2の出力端子205からオンオフ制御信号S205が出力され、これがスイッチング素子402の制御極に与えられると、スイッチング素子402はオンオフ動作を開始する。
【0021】
スイッチング素子402が時点t1でオン動作すると、電源1〜昇圧トランス401の一次巻線401a〜スイッチング素子402、の閉ループに電流が流れる。そうすると、電磁誘導作用により昇圧トランス401の二次巻線401bには昇圧された電気エネルギーが誘起する。二次巻線401bに誘起された電気エネルギーは、当該二次巻き線401b〜ダイオード403〜ダイオード406〜主コンデンサ410、の閉ループに通流する。したがって主コンデンサ410に所定の時定数で充電が行なわれ、コンデンサ410の両端電圧V401が上昇する。
【0022】
スイッチング素子402が時点t2でオフ動作すると、昇圧トランス401の一次巻線401aに流れていた電流が断たれる。この時、昇圧トランス401の一次巻線401aには先程作り出された電気エネルギーとは逆方向の電気エネルギーが発生する。このため電磁誘導作用により発振トランス401の二次巻線401bには前とは逆向きの電気エネルギーが誘起する。しかし昇圧トランス402の二次巻線401bには図示の向きのダイオード403が直列に接続されているため、昇圧トランス402の二次側に電流は流れない。そのかわりにダイオード403のアノード側に逆高電圧が発生することで、逆方向のエネルギー放出がなされる。この逆方向のエネルギー放出により充電回路は初期状態に戻る。
【0023】
このように、CPU2の出力端子205からオン制御信号とオフ制御信号が所定周期で出力することにより、主コンデンサ410の充電電圧V410は、次第に上昇していく。
【0024】
主コンデンサ410の充電電圧V410は、一対の分圧抵抗体404、405からなる充電電圧検出回路CDを介して検出される。すなわち分圧抵抗体404、405の接続点Qに生じる主コンデンサ410の充電電圧V410に比例した電圧(電位)は、CPU2の入力端子206に検出電圧V206として与えられる。このためCPU2に内蔵されている充電電圧測定回路(不図示)によって主コンデンサ410の充電電圧V410の値が測定される。主コンデンサ410に蓄えられた電荷は、逆流阻止用ダイオード406によって、抵抗体404、405を通して流出するのを阻止される。
【0025】
抵抗体404と抵抗体405の抵抗値の比率は、主コンデンサ410の充電停止電圧とCPU2に内蔵されている充電電圧測定回路(不図示)の基準電圧との比率と同じ比率に設定されている。従ってコンデンサ410の充電電圧V410が、例えば時点t3で充電停止電圧値Vsに達すると、検出電圧V206が充電電圧測定回路(不図示)の基準電圧を越え、上記測定回路から充電停止信号が出力される。この充電停止信号は、出力端子205からスイッチング素子402の制御端に与えられる。従ってスイッチング素子402は時点t3でオンオフ動作を停止する。
【0026】
このように、CPU2の端子205から周期的にオンオフ制御信号S205が出力されることにより、主コンデンサ410に電荷が蓄えられていき、主コンデンサ410の充電電圧V410が充電停止電圧Vsとなったところで、充電動作は終了する。
【0027】
次にストロボ装置4の発光動作について説明する。初期状態として主コンデンサ410の電圧V410が発光可能な充電状態にあり、トリガー回路TGのコンデンサ415には主コンデンサ410と同電圧の電荷が蓄えられているものとする。この状態においてCPU2の出力端子207から発光開始信号が発せられると、スイッチング素子412がオン動作する。このためコンデンサ415に蓄積されていた電荷が、当該コンデンサ415〜スイッチング素子412〜トリガーコイル414の一次巻線414a、の閉ループに流れる。そうすると電磁誘導作用によりトリガーコイル414の二次巻線414bに電気エネルギーが誘起する。
【0028】
二次巻線414bに誘起した電気エネルギーは、キセノン管411のトリガー電極411c与えられる。キセノン管411の外壁を形成しているガラス管は絶縁体であるため、キセノン管411のトリガー電極411c与えられた前記電気エネルギーは、その殆どが電圧値に変換され、結果的にキセノン管411のガラス管外周に高電圧が印加される。このためキセノン管411内のキセノンガスが励起され、同ガスは絶縁体から導電体に変わる。このため主コンデンサ410に蓄えられている電荷が、当該コンデンサ410〜キセノン管411〜スイッチング素子412、の閉ループに流れ、キセノン管411が発光を開始する。
【0029】
発光を開始したのち所定時間が経過した時点でCPU2の出力端子207から発光停止信号が出力されると、スイッチング素子412がオフ動作する。このためにキセノン管411に流れていた電流が断たれて発光が停止する。キセノン管411の発光が停止すると、キセノン管411のカソード側の電圧はアノード側の電圧と同じ電圧まで上昇する。このため、発光終了と同時にコンデンサ415の充電が完了し、初期状態に戻る。
【0030】
図4は上記ストロボ装置4の充電回路を用いて、電池1の電池残量を測定する際の動作のタイミングを示す図である。時点t11においてCPU2の出力端子205からオン動作信号S205が出力されると、前述した充電時の場合と同様に、スイッチング素子402がオン動作する。このため電源1より昇圧トランス401の一次巻線401a〜スイッチング素子402、の閉ループに一次側電流I402が流れる。この時、上記一次側電流のピーク値は、昇圧トランス401の二次側のインピーダンスの影響を受ける。すなわち、上記一次側電流のピーク値は、主コンデンサ410の充電電圧のレベルが低い時は大きく、主コンデンサ410の充電電圧のレベルが高い時は小さくなる。
【0031】
上記スイッチング素子402に流れる一次側電流I402、すなわち昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流に変化が生じると、電磁誘導作用により昇圧トランス401の二次巻線401bに電気エネルギーが誘起され、主コンデンサ410への充電が行なわれる。昇圧トランス401の二次側に流れる二次側電流すなわちダイオード403に流れる電流I403は、スイッチング素子402が動作した直後は一次巻線401aに流れる電流値のトランス巻数比分の一{1/(一次巻線数/二次巻線数)}に比例して流れる。一次巻線401aにて発生したエネルギーが放出されるのに伴って二次側電流I403は減少し、エネルギーが無くなったところで二次側電流I403は流れなくなる。この時、一次側電流I402は、二次側電流I403の減少には比例せず、若干減少しながら流れ続ける。時点t12において二次側電流I403が流れなくなると、昇圧トランス401はトランスとしての機能を果たさなくなる。つまり一次巻線401aは単なる抵抗体となり、一次側電流I402は一定レベルIsまで増大する。
【0032】
一次巻線401aが単なる抵抗体となったところで、CPU2の入力端子203に与えられる電池1の電圧が、CPU2の電源電圧測定回路(不図示)によって測定される。そして端子204に与えられる電圧から、スイッチング素子402の両端電圧が測定される。
【0033】
CPU2の端子203と204に与えられる電圧を測定することで、昇圧トランス401の一次巻線401aの両端電圧を求め、この求めた一次巻線401aの両端電圧から電池1の電池残量が判定される。
【0034】
上記電池残量の判定動作が終了した時点t13で、CPU2の出力端子205よりスイッチング素子402にオフ制御信号が出力されると、同スイッチング素子402がオフ動作し一次巻線421aに流れていた電流I402 は断たれる。
【0035】
ここで電池残量を判定する手段について説明する。電池残量を判定するためには、まずストロボ装置4における昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流を計測する必要がある。そのために予め昇圧トランス401の一次巻線401aの直流抵抗値を測定して記憶装置3に記憶させておく。そしてCPU2の入力端子203に与えられる電圧とCPU2の入力端子204に与えられる電圧との差(V 403 − V 404)と、上記記憶装置3に記憶させた一次巻線401aの直流抵抗値 R 401とから、昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流I 401 、すなわちストロボ装置4の充電回路に流れる電流を次式により求める。
【0036】
I 401 = (V 403 − V 404)/ R 401
上式により求められた昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流の値とCPU2に格納されている当該電池1のデータ特性とに基づいて、電池1の電池残量が判定される。上記電池残量の判定動作が終了した時点t13で、CPU2の出力端子205よりスイッチング素子402にオフ制御信号が出力されると、スイッチング素子402がオフ動作し一次巻線421aに流れていた電流I402が断たれる。
【0037】
図5はCPU2に格納されているデータ、すなわち充電回路に流れる電流に対応する電池電圧と電池寿命との関係を示す特性グラフである。図中1A,2A,3Aは電池残量測定時にストロボ装置4の充電回路に流れる電流値を示す。また電池寿命を示す横軸上のALは電池残量が残り少なくなったことを示す警告レベル、RLは電池残量が殆どなくなりカメラCが動作しなくなるカメラ動作ロックレベルである。
【0038】
図5の特性グラフを用いることによって、電池残量が警告レベルAL(残量が約20%を下回り、早い時期に電池交換を促すレベル)、あるいはカメラ動作ロックレベルRL(電池残量が撮影不可能なレベルであって、レリーズ動作を含むカメラ動作をロックして撮影を禁止するレベル)に達したか否かを判定することができる。
【0039】
前記電池残量の判定結果は、表示装置10によって表示され、カメラCのユーザーに伝えられる。
【0040】
図6は電池残量判定の手順を示すフロー図である。図6に示すフロー図に基づいて電池残量判定の手順を説明する。
【0041】
ステップST1:電池残量測定のサブルーチンに入り、電池残量の判定動作が開始される。
【0042】
ステップST2:電池残量測定のサブルーチンに入ってくると、CPU2の出力端子205からオン制御信号が出力され、スイッチング素子402がオン動作する。
【0043】
ステップST3:スイッチング素子402がオン動作したのち、一定時間が経過するまで待機する。すなわち昇圧トランス401の一次巻線401aがコイルとしての機能を終了し、単なる直流抵抗体となるのを待つ。一定時間が経過するとステップST4へ進む。
【0044】
ステップST4:一定時間が経過した事により昇圧トランス401の一次巻線401aが単なる直流抵抗体として働く。そこでCPU2の入力端子203に印加される電圧から電池1の電圧値の測定が行なわれる。
【0045】
ステップST5:CPU2の入力端子204に印加される電圧からスイッチング素子402に発生している電圧降下が測定される。
【0046】
ステップST6:CPU2において、記憶装置3に記憶されている昇圧トランス401の一次巻線401aの直流抵抗値と、ステップST4及びステップST5で測定された各電圧値の差に基づいて、昇圧トランス401の一次巻線401aに流れている電流値が計算により求められる。
【0047】
ステップST7:ステップST6で求められた電流値と電池特性に基づいて、電池残量が求められる。
【0048】
ステップST8:電池残量がロックレベルRL以下であるか否かが判定される。ロックレベルRLを上回っている場合はステップST9へ進み、ロックレベルRL以下である場合はステップST12へ進む。
【0049】
ステップST9:電池残量が警告レベルAL以下であるか否かが判定される。電池残量が警告レベルを上回っている場合はステップST10へ進み、警告レベルAL以下である場合はステップST11へ進む。
【0050】
ステップST10:電池残量が警告レベルを上回っている場合、表示装置10で電池残量OKである旨の表示を行ない、ステップST14へ進む。
【0051】
ステップST11:電池残量が警告レベル以下である場合、表示装置10で電池残量が警告レベル以下である旨の表示を行ない、ステップST14へ進む。
【0052】
ステップST12:ステップST8で電池残量がロックレベルRL以下であると判定された場合、表示装置10で電池切れである旨の表示を行ない、ステップST13へ進む。
【0053】
ステップST13:カメラ動作をロックして撮影を禁止させ、ステップST14へ進む。
【0054】
ステップST14:サブルーチンを終了しリターンする。
【0055】
以上説明したように、第一実施形態では、ストロボ装置4の充電回路をカメラ電源である電池1の電池残量チェック回路に利用している。すなわち、電池残量チェック時には昇圧トランス401の一次巻線401aに直列接続されたスイッチング素子402をオン動作させ、一定時間経過後すなわち上記一次巻線401aに流れる電流の変動が静定したタイミングにおいて、電池残量チェックを行なうように構成されている。つまりトランス401の一次巻線401aの直流抵抗値を利用し、この直流抵抗による電圧降下の値に基づいて、電池1の残量を判定している。従ってストロボ装置4の昇圧トランス401の二次側のインピーダンスなどの周囲条件の影響を受けずに、電池1の残量を正確に測定することが可能である。しかも格別の回路部品を別途用意する必要もなく、構成が簡単であり、低コスト化が図れる。
【0056】
(第二実施形態)
図7は本発明の第二実施形態に係るカメラCにおけるストロボ装置4′の具体的な回路構成を電池1及びCPU2と共に示す回路図である。この図7に示す第二実施形態のストロボ装置4′が、図2に示す前記第一実施形態のストロボ装置4と異なる主な点は、電池1の電圧を昇圧させるための昇圧トランスとして、フライバック型昇圧トランス421を用いた点である。フライバック型昇圧トランス421を用いた充電回路では、昇圧トランス421の一次巻線421aに電流を流すことで電気エネルギーが磁気エネルギーに変換され、トランスコアに一旦蓄積される。そして一次電流がオフした瞬間から昇圧トランス421の二次巻線421bにエネルギーが伝達され、主コンデンサ410に電気エネルギーが蓄積される。なお図7において図2と同一機能を有する部分には同一符号を付してある。
【0057】
図8は、図7に示すフライバック型昇圧トランス421を備えた充電回路を用いて電池1の電池残量を測定するときの動作のタイミングを示す図である。
【0058】
CPU2の出力端子205から時点t21においてオン制御信号S205が出力されると、スイッチング素子402がオン動作し、電池1〜昇圧トランス421の一次巻線421a〜スイッチング素子402、の閉ループに電流I402が流れる。この電流I402は、電池1の内部抵抗、スイッチング素子402の抵抗分、昇圧トランス421の抵抗分およびインダクタンス分によって、初期においては、図8に示すように、右肩上がりに一定の割合で増加する。この電流値の変化によって電気エネルギーが発生し、この電気エネルギーが磁気エネルギーに変換されて昇圧トランス421のトランスコアに蓄積される。トランスコアに蓄積される磁気エネルギーには限度がある。その限度を超えた時点t22で、昇圧トランス421の一次巻線421aはコイルとしての機能を果たさなくなり、単なる抵抗体として電流を流す。
【0059】
このような状態になったところで、第一実施形態と同様に、CPU2の入力端子203と204に印加される電圧V203、V204から、昇圧トランス421の一次巻線421aの両端電圧が測定される。そして昇圧トランス421の一次巻線421aに流れる電流、すなわちストロボ装置4′の充電回路に流れる電流値が求められ、その電流値と電池特性とに基づいて電池1の電池残量が判定される。
【0060】
上記電池残量の判定動作が終了した時点t23で、CPU2の出力端子205よりスイッチング素子402にオフ制御信号が出力されると、スイッチング素子402がオフ動作し一次巻線421aに流れていた電流I402が断たれる。一次巻線421aの電流が断たれると、それまで昇圧トランス421のトランスコアに蓄えられていた磁気エネルギーが電気エネルギーに変換され、二次巻線421bに電流I403が流れる。この電流I403は電流値が極めて少く、しかも短時間で消滅する。このため主コンデンサ410の充電電圧に与える影響は殆どない。なお、第二実施形態のカメラCの電池残量の判定フロー図は第一実施形態のものと同じであるため省略する。
【0061】
このように昇圧トランスとして、フライバック型昇圧トランス421を用いた第二実施形態のカメラにおいても、第一実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0062】
(実施形態における特徴点)
[1]実施形態に示された電池残量チェック方法は、
ストロボ装置4を備えたカメラCにおける電池1の残量をチェックする電池残量チェック方法であって、
前記ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401における一次巻線401aの直流抵抗を利用し、この直流抵抗による電圧降下の値に基づいて、前記電池1の残量を判定することを特徴としている。
【0063】
上記電池残量チェック方法においては、一次巻線401aの直流抵抗を利用し、この直流抵抗による電圧降下の値に基づいて、前記電池1の残量を判定するようにしているので、昇圧トランス401の二次側インピーダンスなど周囲条件の影響を受けずに、簡単な制御操作を行なうだけで、カメラ電池の残量を的確に判定可能である。
【0064】
[2]実施形態に示された電池残量チェック方法は、
ストロボ装置4を備えたカメラCにおける電池1の残量をチェックする電池残量チェック方法であって、
前記ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流の変動が静定したタイミングで、当該昇圧トランス401の一次巻線401aの両端電圧を測定し、この測定結果に基づいて、前記電池1の残量を判定することを特徴としている。
【0065】
上記電池残量チェック方法においては、昇圧トランス401の一次巻線401aが実質的にトランス機能を失い、単なる直流抵抗体となったタイミングで、一次巻線401aの両端電圧の測定が行なわれるため、[1]と同様の作用効果を奏する。
【0066】
[3]実施形態に示された電池残量チェック方法は、
ストロボ装置4を備えたカメラCにおける電池1の残量をチェックする電池残量チェック方法であって、
前記ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401の一次巻線401aに直列接続されたスイッチング素子402をオン動作させ、上記昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流の変動が静定したタイミングで、当該昇圧トランスの一次巻線の両端電圧を測定し、この測定の結果に基づいて、前記電池の残量を判定することを特徴としている。
【0067】
上記電池残量チェック方法においては、ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401の一次巻線401aをオンオフ制御するスイッチング素子402のオン動作に関連して、一次巻線401aの両端電圧の測定が行なわれるため、[1]あるいは[2]と同様の作用効果を奏する。
【0068】
[4]実施形態に示された電池残量チェック方法は、前記[2]又は[3]に記載の電池残量チェック方法であって、
前記昇圧トランス401の昇圧動作に一定の相関を有する操作(たとえばスイッチング素子402のオン動作)が行なわれたのち、一定の時間が経過したタイミングを、上記昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流の変動が静定したタイミングとして、当該昇圧トランス401の一次巻線401aの両端電圧の測定を行なうことを特徴としている。
【0069】
上記電池残量チェック方法においては、たとえばスイッチング素子402のオン動作開始時点からの経過時間を計測することで、一次巻線401aに流れる電流の変動が静定するタイミングを推定可能であり、簡便で且つ適切な電池残量チェックができる。
【0070】
[5]実施形態に示された電池残量チェック方法は、前記[1]ないし[4]のいずれか一つに記載の電池残量チェック方法であって、
前記測定によって得られた前記昇圧トランス401の一次巻線401aの両端電圧と、上記一次巻線401aの直流抵抗値とに基づいて、当該一次巻線401aに流れる電流値を算出し、この算出の結果及び適用された前記電池の特性データに依拠して当該電池1の残量を判定することを特徴としている。
【0071】
上記電池残量チェック方法においては、一次巻線401aの両端電圧を測定した後、当該電池の特性を反映させた電池残量チェックが行なわれるため、精度のよいチェックが行なわれ得る。
【0072】
[6]実施形態に示された電池残量チェック方法は、前記[5]に記載の電池残量チェック方法であって、
前記一次巻線401aの直流抵抗値を予め測定し、この測定結果を巻線データとして記憶装置3に記憶しておき、記憶した巻線データを所要のタイミングで読み出して、前記一次巻線401aに流れる電流値の算出に供することを特徴としている。
【0073】
上記電池残量チェック方法においては、一次巻線401aの直流抵抗の実測値を演算に適用した精度のよい電池残量チェックが行なわれる。
【0074】
[7]実施形態に示された電池残量チェック装置は、
ストロボ装置4を備えたカメラCにおける電池1の残量をチェックする電池残量チェック装置であって、
前記ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401における一次巻線401aの直流抵抗値に基づく電圧降下値を測定する測定手段と、
この測定手段にて測定された電圧降下値に基づいて、前記電池1の残量を判定する判定手段(CPU2など)と、
を備えたことを特徴としている。
【0075】
上記電池残量チェック装置においては、前記[1]の電池残量チェック方法を容易かつ的確に実施可能となる。
【0076】
[8]実施形態に示された電池残量チェック装置は、
ストロボ装置4を備えたカメラCにおける電池1の残量をチェックする電池残量チェック装置であって、
前記ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流の変動が静定したタイミングを検知するタイミング検知手段(CPU2など)と、
このタイミング検知手段で検知された所定のタイミングで前記昇圧トランス401の一次巻線401aの両端電圧を測定する巻線電圧測定手段(CPU2、V203,V204など)と、
この巻線電圧測定手段による測定結果に基づいて、前記電池1の残量を判定する判定手段(CPU2など)と、
を備えたことを特徴としている。
【0077】
上記電池残量チェック装置においては、前記[2]の電池残量チェック方法を容易かつ的確に実施可能となる。
【0078】
[9]実施形態に示された電池残量チェック装置は、
ストロボ装置4を備えたカメラCにおける電池1の残量をチェックする電池残量チェック装置であって、
前記ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401の一次巻線401aに直列接続されたスイッチング素子402をオン動作させるオン動作手段S205と、
このオン動作手段でオン動作した前記スイッチング素子402を介して前記昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流の変動が静定したタイミングを検知するタイミング検知手段(CPU2など)と、
このタイミング検知手段で検知されたタイミングで前記昇圧トランス401の一次巻線401aの両端電圧を測定する巻線電圧測定手段(CPU2、V203,V204など)と、
この巻線電圧測定手段による測定結果に基づいて、前記電池1の残量を判定する判定手段(CPU2など)と、
を備えたことを特徴としている。
【0079】
上記電池残量チェック装置においては、前記[3]の電池残量チェック方法を容易かつ的確に実施可能となる。
【0080】
[10]実施形態に示された電池残量チェック装置は、前記[8]又は[9]に記載の電池残量チェック装置であって、
前記タイミング検知手段(CPU2など)は、前記昇圧トランス401の昇圧動作に一定の相関を有する操作(たとえばスイッチング素子402のオン動作)が行なわれたのち、一定の時間が経過したタイミングを、上記昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流の変動が静定したタイミングとして検知するものであることを特徴としている。
【0081】
上記電池残量チェック装置においては、前記[4]の電池残量チェック方法を容易かつ的確に実施可能となる。
【0082】
[11]実施形態に示された電池残量チェック装置は、前記[7]ないし[10]のいずれか一つに記載の電池残量チェック装置であって、
前記判定手段(CPU2など)は、前記巻線電圧測定手段(CPU2、V203,V204など)による測定結果たる前記昇圧トランス401の一次巻線401aの両端電圧と当該一次巻線401aの直流抵抗値とに基づいて当該一次巻線401aに流れる電流値を算出する算出手段(CPU2など)と、この算出手段による算出結果及び適用された前記電池1の特性データに依拠して当該電池1の残量を判定する判定手段(CPU2など)とを備えていることを特徴としている。
【0083】
上記電池残量チェック装置においては、前記[5]の電池残量チェック方法を容易かつ的確に実施可能となる。
【0084】
[12]実施形態に示された電池残量チェック装置は、前記[7]ないし[11]のいずれか一つに記載の電池残量チェック装置であって、
前記昇圧トランス401はフォワード型昇圧トランスであることを特徴としている。
【0085】
[13]実施形態に示された電池残量チェック装置は、前記[7]ないし[11]のいずれか一つに記載の電池残量チェック装置であって、
前記昇圧トランス401は、フライバック型昇圧トランスであることを特徴としている。
【0086】
[14]実施形態に示されたカメラCは、前記[7]ないし[13]のいずれか一つに記載の電池残量チェック装置を備えたことを特徴としている。
【0087】
[15]実施形態に示されたカメラは、
カメラ電源として適用された電池1の電圧を昇圧する昇圧トランス401と、この昇圧トランス401で昇圧された電圧を印加され電荷を蓄積するコンデンサ410と、このコンデンサ410に蓄積された電荷を光エネルギーに変換し被写体に向けて光を放射するキセノン管411とを有するストロボ装置4を備えたカメラCであって、
前記電荷を前記コンデンサ410に蓄積する際には、前記昇圧トランス401をスイッチング素子402で周期的にオンオフ動作させ、前記電池1の残量を判定する際には、前記スイッチング素子402をオン動作させ、一定時間経過後において前記電池1の残量を判定する判定手段(CPU2など)を備えたことを特徴としている。
【0088】
上記カメラにおいては、ストロボ装置4のコンデンサの充電回路を、電池残量チェック用回路として利用可能であり、しかも簡単な制御操作を行なうだけで、カメラ電池の残量を的確に把握できるうえ、周囲条件の如何に拘りなく電池残量を正確に測定可能である。また、小型で低コストのカメラを提供することができる。
【0089】
[16]実施形態に示されたカメラは、
カメラ電源として適用された電池1の電圧を、ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401によって昇圧し、上記主コンデンサ410を充電するように構成されたカメラCであって、
前記昇圧トランス401の一次巻線401aに流れる電流の変動が静定したタイミングで、当該昇圧トランス401の一次巻線401aの両端電圧を測定する巻線電圧測定手段(CPU2、V203,V204など)と、
この巻線電圧測定手段による測定結果に基づいて、上記電池1の残量を判定する判定手段(CPU2など)と、
を備えたことを特徴としている。
【0090】
上記カメラにおいては、ストロボ装置4の主コンデンサ充電用昇圧トランス401の一次巻線401aの直流抵抗を利用して、電池残量のチェックを行なえる上、簡単な制御操作を行なうだけで、カメラ電池の残量を的確に把握でき、しかも周囲条件の如何に拘りなく電池残量を正確に測定可能である。
【0091】
(変形例)
実施形態に示された電池残量チェック装置は、下記の変形例を含んでいる。
【0092】
・スイッチング素子402として、MOS FET以外のたとえば通常のPNPトランジスタやNPNトランジスタ、更にはその他の半導体スイッチング素子を用いたもの。
【0093】
・デジタルカメラに適用したもの。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、下記のような作用効果を有する電池残量チェック方法及びその装置を提供できる。
【0095】
(a)ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスの一次巻線の直流抵抗を利用して、電池残量のチェックを行なうように構成されているので、簡単な制御操作を行なうだけで、カメラ電池の残量を的確に把握できる。
【0096】
(b)昇圧トランスの二次側インピーダンスなど周囲条件の影響を受けずに測定可能であるため、周囲条件の如何に拘りなくカメラ電池の残量を正確に測定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るカメラの内部構成を概略的に示すブロック図。
【図2】本発明の第一実施形態に係るストロボ装置の具体的な回路構成を電池及びCPUと共に示す回路図。
【図3】本発明の第一実施形態に係るストロボ装置における主コンデンサへの充電動作のタイミングを示す図。
【図4】本発明の第一実施形態に係るストロボ装置の充電回路を用いて電池残量を測定する際の動作のタイミングを示す図。
【図5】本発明の第一実施形態に係るストロボ装置の充電回路に流れる電流に対応する電池電圧と電池寿命との関係を示す特性曲線図。
【図6】本発明の第一実施形態に係る電池残量チェック方法における電池残量判定の手順を示すフロー図。
【図7】本発明の第二実施形態に係るストロボ装置(フライバック型昇圧トランス使用)の具体的な回路構成を電池及びCPUと共に示す回路図。
【図8】本発明の第二実施形態に係るストロボ装置の充電回路を用いて電池残量を測定するときの動作のタイミングを示す図。
【符号の説明】
C カメラ
1 電池
2 CPU(中央処理装置)
3 記憶装置
4 ストロボ装置
201〜207 CPU2の端子
401 主コンデンサ充電用昇圧トランス(フォワード型)
401a 昇圧トランス401の一次巻線
401b 昇圧トランス401の二次巻線
402 スイッチング素子(MOSFETトランジスタ)
403 逆電圧印加防止を兼ねたダイオード
406 逆流阻止用のダイオード
CD 充電電圧検出回路
404,405 分圧抵抗体
410 主コンデンサ
411 キセノン管
412 スイッチング素子(NPNトランジスタ)
413 抵抗体
TG トリガ回路
414 トリガーコイル
414a トリガーコイルの一次巻線
414b トリガーコイルの二次巻線
415 エネルギー蓄積用コンデンサ401
421 主コンデンサ充電用昇圧トランス(フライバック型)
421a 昇圧トランス421の一次巻線
421b 昇圧トランス421の二次巻線

Claims (13)

  1. ストロボ装置を備えたカメラにおける電池の残量をチェックする電池残量チェック方法であって、
    前記ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスにおける一次巻線の直流抵抗を利用し、この直流抵抗による電圧降下の値に基づいて、前記電池の残量を判定することを特徴とする電池残量チェック方法。
  2. ストロボ装置を備えたカメラにおける電池の残量をチェックする電池残量チェック方法であって、
    前記ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスの一次巻線に流れる電流の変動が静定したタイミングで、当該昇圧トランスの一次巻線の両端電圧を測定し、この測定結果に基づいて、前記電池の残量を判定することを特徴とする電池残量チェック方法。
  3. ストロボ装置を備えたカメラにおける電池の残量をチェックする電池残量チェック方法であって、
    前記ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスの一次巻線に直列接続されたスイッチング素子をオン動作させ、上記昇圧トランスの一次巻線に流れる電流の変動が静定したタイミングで、当該昇圧トランスの一次巻線の両端電圧を測定し、この測定の結果に基づいて、前記電池の残量を判定することを特徴とする電池残量チェック方法。
  4. 前記昇圧トランスの昇圧動作に一定の相関を有する操作が行なわれたのち、一定の時間が経過したタイミングを、上記昇圧トランスの一次巻線に流れる電流の変動が静定したタイミングとして、当該昇圧トランスの一次巻線の両端電圧の測定を行なうことを特徴とする請求項2又は3に記載の電池残量チェック方法。
  5. 前記昇圧トランスの一次巻線の両端電圧と、上記一次巻線の直流抵抗値とに基づいて、当該一次巻線に流れる電流値を算出し、この算出の結果及び適用された前記電池の特性データに依拠して当該電池の残量を判定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の電池残量チェック方法。
  6. 前記一次巻線の直流抵抗値を予め測定し、この測定結果を巻線データとして記憶装置に記憶しておき、記憶した巻線データを所要のタイミングで読み出して、前記一次巻線に流れる電流値の算出に供することを特徴とする請求項5に記載の電池残量チェック方法。
  7. ストロボ装置を備えたカメラにおける電池の残量をチェックする電池残量チェック装置であって、
    前記ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスにおける一次巻線の直流抵抗値に基づく電圧降下値を測定する測定手段と、
    この測定手段にて測定された電圧降下値に基づいて、前記電池の残量を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする電池残量チェック装置。
  8. ストロボ装置を備えたカメラにおける電池の残量をチェックする電池残量チェック装置であって、
    前記ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスの一次巻線に流れる電流の変動が静定したタイミングを検知するタイミング検知手段と、
    このタイミング検知手段で検知された所定のタイミングで前記昇圧トランスの一次巻線の両端電圧を測定する巻線電圧測定手段と、
    この巻線電圧測定手段による測定結果に基づいて、前記電池の残量を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする電池残量チェック装置。
  9. ストロボ装置を備えたカメラにおける電池の残量をチェックする電池残量チェック装置であって、
    前記ストロボ装置の主コンデンサ充電用昇圧トランスの一次巻線に直列接続されたスイッチング素子をオン動作させるオン動作手段と、
    このオン動作手段でオン動作した前記スイッチング素子を介して前記昇圧トランスの一次巻線に流れる電流の変動が静定したタイミングを検知するタイミング検知手段と、
    このタイミング検知手段で検知されたタイミングで前記昇圧トランスの一次巻線の両端電圧を測定する巻線電圧測定手段と、
    この巻線電圧測定手段による測定結果に基づいて、前記電池の残量を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする電池残量チェック装置。
  10. 前記タイミング検知手段は、前記昇圧トランスの昇圧動作に一定の相関を有する操作が行なわれたのち、一定の時間が経過したタイミングを、上記昇圧トランスの一次巻線に流れる電流の変動が静定したタイミングとして検知するものであることを特徴とする請求項8又は9に記載の電池残量チェック装置。
  11. 前記判定手段は、前記巻線電圧測定手段による測定結果たる前記昇圧トランスの一次巻線の両端電圧と当該一次巻線の直流抵抗値とに基づいて当該一次巻線に流れる電流値を算出する算出手段と、この算出手段による算出結果及び適用された前記電池の特性データに依拠して当該電池の残量を判定する判定手段とを備えていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか一つに記載の電池残量チェック装置。
  12. 前記昇圧トランスはフォワード型昇圧トランスであることを特徴とする請求項7ないし11のいずれか一つに記載の電池残量チェック装置。
  13. 前記昇圧トランスは、フライバック型昇圧トランスであることを特徴とする請求項7ないし11のいずれか一つに記載の電池残量チェック装置。
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