JP2003222942A - ストロボ充電装置 - Google Patents

ストロボ充電装置

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JP2003222942A
JP2003222942A JP2002020818A JP2002020818A JP2003222942A JP 2003222942 A JP2003222942 A JP 2003222942A JP 2002020818 A JP2002020818 A JP 2002020818A JP 2002020818 A JP2002020818 A JP 2002020818A JP 2003222942 A JP2003222942 A JP 2003222942A
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current
secondary current
transformer
voltage
charging device
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JP2002020818A
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English (en)
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Shiyouji Ichimasa
昭司 一政
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速且つ高効率な充電を、簡単な回路構成に
より行う。 【解決手段】 トランス104の一次巻線に供給する電
源をオン、オフする第1のスイッチング素子105と、
該第1のスイッチング素子の駆動制御を行う一次駆動制
御手段103aと、前記トランスの一次巻線の駆動停止
後、二次巻線に発生する電流により充電される前記主コ
ンデンサの充電電流を二次電流として検出する二次電流
検出手段とを有し、前記二次電流検出手段により前記二
次電流が所定電流以下に低下したことが検出されること
により、前記一次駆動制御手段が前記第1のスイッチン
グ素子に所定時間駆動信号を出力して、ストロボ充電を
行う構成のストロボ充電装置において、前記二次電流検
出手段を、第2のスイッチング素子108と抵抗109
により構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に具備さ
れる、フライバック式の昇圧回路を具備するストロボ充
電装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特表平6−504182号
の実施例には、図11に示すような昇圧回路が開示され
ている。そして、一次側回路のオン時間を所定の長さに
し、二次側回路の電流レベルを、コンパレータ1002
と抵抗1003により検出し、所定の電流レベルになる
ことを検出する事にもとづいて動作させる、所謂、連続
モードの充電を行う技術が開示されている。
【0003】また、特願2001−234902号の実
施例には、図12に示すような昇圧回路が開示されてい
る。図12において、2001はトランス、2002は
ダイオードであり、該ダイオード2002のカソードと
高圧整流ダイオード2003のアノードが接続され、又
ダイオード2002のアノードは主コンデンサ2004
の負極に接続され、高圧整流ダイオード2003のカソ
ードはトランス2001に接続された回路構成となって
いる。この様な構成において、一次側回路のオン時間を
所定の長さにし、制御回路2005により二次電流が略
0mAであることを検出することにもとづいて充電動作
させる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
表平6−504182号の従来例では、図11に示すよ
うに、トランス1001の二次側に流れる電流を検出す
るためにコンパレータ1002を要していた。そのた
め、制御用ICにコンパレータを内蔵するか、或いは、
コンパレータ素子を実装する必要があった。また、電流
検出を行う抵抗1003はグランド(GND)とトラン
ス1001間に接続され、検出電圧は図11中のVの位
置で検出されている。従って、二次電流が流れている時
に抵抗1003で発生するVは、GNDに対してマイナ
ス電位となる。即ち、コンパレータ1002の比較電圧
Vref はマイナス電位が必要となり、カメラの電源とし
てもVref を構成するマイナス電位を持つ電源構成が必
要になる。従って、回路規模が増大化していた。
【0005】また、特願2001−234902号の従
来例では、回路構成は比較的簡単(複雑となるマイナス
電位を持つ電源構成は必要ないので)であるものの、連
続通電モードによる高効率且つ高速の充電が行えないと
ともに、二次側の電流検出信号はノイズの大きいものと
なる回路構成であった。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、高
速且つ高効率な充電を、簡単な回路構成により行うこと
のできるストロボ充電装置を提供しようとするものであ
る。
【0007】本発明の第2の目的は、簡単な回路構成に
より、二次電流の検出を行うことことのできるストロボ
充電装置を提供しようとするものである。
【0008】本発明の第3の目的は、応答性の良い、二
次電流の検出を行うことのできるストロボ充電装置を提
供しようとするものである。
【0009】本発明の第4の目的は、二次電流の状態を
検出する際に用いられる所定電流を、簡単に設定するこ
とのできるストロボ充電装置を提供しようとするもので
ある。
【0010】本発明の第5の目的は、二次電流を検出す
る為の信号をノイズの少ない信号にでき、昇圧回路の動
作を安定したものにすることのできるストロボ充電装置
を提供しようとするものである。
【0011】本発明の第6の目的は、電解効果トランジ
スタのゲート電圧がその耐圧を超えてしまわないように
することのできるストロボ充電装置を提供しようとする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、主コンデンサに充
電を行うフライバック式の昇圧回路に具備されるトラン
スと、該トランスの一次巻線に供給する電源をオン、オ
フする第1のスイッチング素子と、該第1のスイッチン
グ素子の駆動制御を行う一次駆動制御手段と、前記トラ
ンスの一次巻線の駆動停止後、二次巻線に発生する電流
により充電される前記主コンデンサの充電電流を二次電
流として検出する二次電流検出手段とを有し、前記二次
電流検出手段により前記二次電流が所定電流以下に低下
したことが検出されることにより、前記一次駆動制御手
段が前記第1のスイッチング素子に所定時間駆動信号を
出力して、ストロボ充電を行う構成のストロボ充電装置
において、前記二次電流検出手段を、第2のスイッチン
グ素子と抵抗により構成するストロボ充電装置とするも
のである。
【0013】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2に記載の発明は、前記第2のスイッチング素子
を、トランジスタとした請求項1に記載のストロボ充電
装置とするものである。
【0014】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項3に記載の発明は、前記第2のスイッチング素子
を、電解効果トランジスタとした請求項1に記載のスト
ロボ充電装置とするものである。
【0015】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項4に記載の発明は、前記二次電流の状態を検出す
る際に用いられる前記所定電流の大きさを、前記トラン
ジスタのベース・エミッタ間に配置される抵抗により設
定する請求項2に記載のストロボ充電装置とするもので
ある。
【0016】同じく上記第4の目的を達成するために、
請求項5に記載の発明は、前記二次電流の状態を検出す
る際に用いられる前記所定電流の大きさを、前記電解効
果トランジスタのゲート・ソース間に配置される抵抗に
より設定する請求項3に記載のストロボ充電装置とする
ものである。
【0017】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項6に記載の発明は、前記トランジスタのエミッタ
を高圧整流ダイオードのアノードに接続し、前記トラン
ジスタのベースを前記主コンデンサの負極に接続し、前
記高圧整流ダイオードのカソードを前記トランスに接続
する回路構成にした請求項2又は4に記載のストロボ充
電装置とするものである。
【0018】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項7に記載の発明は、前記電解効果トランジスタの
ソースを高圧整流ダイオードのアノードに接続し、前記
電解効果トランジスタのカソードを前記主コンデンサの
負極に接続し、前記高圧整流ダイオードのゲートを前記
トランスにしたことを特徴とする請求項2又は4に記載
のストロボ充電装置。
【0019】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項8に記載の発明は、前記電解効果トランジスタの
ゲート・ソース間に、定電圧ダイオードを配置した請求
項3、5又は7に記載のストロボ充電装置とするもので
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。
【0021】(実施の第1の形態)図1は本発明に係る
実施の第1の形態であるフライバック式の昇圧回路及び
カメラの制御駆動系の構成を示すブロック図である。
【0022】同図において、101は電源であるところ
の電池、101aは電池内部抵抗、102は電池101
に並列に接続されたコンデンサである。103は制御I
Cであり、カメラの測光、測距、レンズ駆動、フィルム
給送等のカメラシーケンス及びストロボ装置の制御を行
う。103aはマイコンであり、メモリであるRAMを
有し、カメラシーケンスの制御を行う。103bはA/
Dコンバータであり、入力された電圧をデジタル化す
る。104はトランスであり、電池正極、一次巻線、電
池負極のループで電流を流すことによりエネルギーをコ
アに蓄積し、そのエネルギーで逆起電力を発生させる。
【0023】105はFET(電解効果トランジスタ)
であり、トランス104の一次巻線に供給する電源をオ
ン、オフするものである。106は抵抗であり、片側を
制御IC103の入力側に接続され、もう片側を不図示
のDC/DCコンバータにより電池電圧より昇圧された
補助電源Vcc側に接続されている。107は抵抗であ
り、片側を後述のトランジスタ108のコレクタに、も
う片側を制御IC103に接続されている。ここでの抵
抗106と抵抗107の抵抗値の比は、抵抗106が
「5〜10」程度に対して、抵抗107は「1」であ
る。108はトランジスタであり、ベースが後述の主コ
ンデンサ113の負極に、エミッタが後述の高圧整流ダ
イオード110のアノードに、それぞれ接続されてい
る。109は抵抗であり、トランジスタ108のエミッ
タ・ベース間に接続されている。
【0024】前記トランス104の二次巻線より発生し
た逆起電力を後述の主コンデンサ113に蓄積する電荷
の電流ループが、主コンデンサ113、抵抗109を含
めたトランジスタ108のベース・エミッタ間、後述の
高圧整流ダイオード110で形成される。
【0025】110は高圧整流ダイオードであり、前述
の通り、カソードはトランス104の二次巻線の巻き始
めに接続され、アノードはトランジスタ108のエミッ
タに接続されている。111は充電電圧検出回路であ
り、制御IC103内のA/Dコンバータ103cに接
続され、主コンデンサ109に蓄積された電圧を検出す
る。112はトリガー回路である。113は主コンデン
サであり、トランス104で昇圧された電荷を蓄積す
る。114は放電管であり、トリガー回路110よりト
リガー電圧を受け、主コンデンサ113に蓄積された電
荷により発光する。
【0026】115は測光装置であり、被写体輝度を検
出する。116は測距装置であり、被写体までの距離を
検出する。117はレンズ駆動装置であり、測距装置1
15からの検出結果をもとに撮影レンズの駆動を行い、
フィルム面に被写体ピントを合わせる為のものである。
118はシャッタ駆動装置であり、測光装置115から
の検出結果をもとにシャッタの駆動を行い、これにより
フィルムへの露光が行われる。119はフィルム給送装
置であり、フィルムのオートローディング、巻き上げ、
巻戻しを行う。120はカメラを撮影準備状態にするメ
インスイッチ(MAINSW)、121(SW1)はシ
ャッタ釦の第1ストロークでオンするスイッチであり、
該スイッチSW1のオンにより、カメラ内の電気回路が
起動され、測光及び測距等の動作が開始される。122
(SW2)はシャッタ釦の第2ストロークでオンするス
イッチであり、該スイッチSW2のオンにより撮影シー
ケンスが開始される。
【0027】次に、図2のタイミングチャートをもと
に、上記フライバック式の昇圧回路(104〜110の
各素子より成る)を有するストロボ充電装置の動作につ
いて説明する。
【0028】まず、図2のタイミングチャートに示す各
信号について説明をする。
【0029】図2において、「一次電流」はトランス1
04の一次巻線に流れる電流を示す。「二次電流」はト
ランス104の二次巻線に流れる電流を示す。「FET
GATE」はFET105のゲートへの入力信号を示
す。「トランジスタベース・エミッタ電圧」はトランジ
スタ108のベース・エミッタ間電圧を示す。「二次電
流IC入力信号」は、抵抗106と抵抗107が接続さ
れ、且つ制御IC103へ接続されているコレクタ電圧
であるところの二次電流検出信号を示す。
【0030】また、図2a)は充電電圧の低い時点での
各信号の状態を、(b)は充電中期での各信号の状態
を、(c)は充電電圧の高い時点での各信号の状態を、
それぞれ示している。
【0031】次に、昇圧回路の動作について述べる。
【0032】制御IC103から接続端子を介してFE
T105のゲートに所定の発振信号を与える(図2のF
ETGATEののタイミング)。これにより、FET
105の制御電極のゲートにハイレベルの信号が与えら
れ、電池101の正極、トランス104の一次巻線、F
ET105ドレイン・ソース、電池101の負極のルー
プで電流が流れる(図2の一次電流ののタイミン
グ)。この為、トランス104の二次巻線には誘導起電
力が発生するが、この際、電流の極性は高圧整流ダイオ
ード110によりブロックされる極性となるため、トラ
ンス104からは励起電流が流れず、エネルギーがトラ
ンス104内コアに蓄積される。このエネルギー蓄積
(電流駆動)は駆動開始からタイマが計時した所定時間
(図2のFETGATEののタイミングまで)行われ
る。
【0033】上記所定時間まで電流駆動を行ったら、F
ET105のゲートをローレベルにして該FET105
をオフ(図2のFETGATEののタイミング)にし
て、電流を遮断して非導通とする。これにより、トラン
ス104の二次巻線には逆起電力が発生する。この逆起
電力により二次電流が、トランス104より主コンデン
サ113、トランジスタ108及び抵抗109、高圧整
流ダイオード110のループで流れ(図2の二次電流の
〜のタイミング)、主コンデンサ113に電荷が蓄
積される。
【0034】そして、トランジスタ108のエミッタ・
ベース間電圧は、二次電流の発生により抵抗109に電
位差が生じた信号となる。前記電位差がトランジスタ1
08のVbe(ベース・エミッタ間電圧)に達する(図
2のトランジスタベース・エミッタ電圧ののタイミン
グ)ことにより、該トランジスタ108はオン状態とな
り、電源Vccで抵抗106によりプルアップされていた
二次電流IC入力信号は二次電流の放出開始とほぼ同時
にローレベル(図2の二次電流IC入力信号ののタイ
ミング)となる。
【0035】次に、トランス104内の蓄積されたエネ
ルギーが放出され、トランジスタ108及び抵抗109
に流れていた二次電流が所定電流(Vbe電圧)まで低
下(図2のトランジスタベース・エミッタ間電圧のの
タイミング)することにより(図2の二次電流ののタ
イミング)、ローレベルを維持していた二次電流IC入
力信号がローレベルからハイレベルに反転する (図2の
二次電流IC入力信号ののタイミング)。
【0036】このように二次電流IC入力信号がローレ
ベルからハイレベルに反転したことを受けて、制御IC
103はFET105のゲートに再びハイレベル信号を
発生させ、前述した一次電流駆動と同様に再びFET1
05を導通(図2のFETGATEののタイミング)
して、トランス104に所定時間エネルギー蓄積を行
う。そして所定時間経過後、ローレベル信号によりFE
T105を非導通とし、トランス104から蓄積エネル
ギーを放出させ、電荷を主コンデンサ114に充電させ
る。
【0037】上記説明した、 (1)一次電流の駆動開始(図2のタイミングチャート
) (2)所定時間後、一次電流の駆動停止(図2のタイミ
ングチャート) (3)二次電流が所定電流になることの検出(図2のタ
イミングチャート) (4)一次電流の駆動開始(図2のタイミングチャート
(図2のタイミングチャートとはほぼ同時)) の各動作を繰り返すことで、主コンデンサ109の充電
電圧は上昇していく。
【0038】以上が実施の第1の形態における充電動作
である。
【0039】ところで、上記二次電流の「所定電流」
は、抵抗109に流れる電流で発生する電圧が、トラン
ジスタ108のベース・エミッタ間の電圧Vbeに達す
る電流と、電源Vccにプルアップされている抵抗106
と抵抗107が接続されているトランジスタ108のコ
レクタがローレベルになるベース電流の和である。
【0040】例えば、ここでプルアップ抵抗である抵抗
106が1KΩで、抵抗107が150Ωであった場
合、トランジスタ108のコレクタに流れる電流は、電
源Vccを5Vと仮定した場合、「(5−Vce(コレク
タ・エミッタ間電圧))/(1000+150)」であ
るが、このときのVceは極めて低い電圧である。よっ
て、「5/(1000+150)≒4.3mA」程度と
なる。従って、トランジスタ108のベース電流は、該
トランジスタ108のhfeが30程度とすると、0.
14mA程度である。このとき一次巻線に流すピーク電
流 (図2の一次電流ののタイミングでの電流)が3A
とすると、トランス104に流れる二次電流のピーク
(図2の二次電流ののタイミングでの電流)は、一次
巻線と二次巻線の巻数比(Ratio)に依存するが、
例えば二次巻線の巻線が一次巻線「1」に対して「26
(Retio=1:26)」の場合、150mA程度と
なる。この二次電流のピークに対して1/3程度の50
mAを検出する所定電流とする場合、二次電流の実際の
検出値は、50.14mAとなる。
【0041】上記のようなことから、所定電流の設定に
当たっては、トランジスタ108のベース電流の影響は
極めて小さいものであり、無視しても良い。即ち、「所
定電流≒Vbe/抵抗109の抵抗値」で設定できる。
よって、抵抗109の抵抗値は、「Vbe/所定電流」
で求められ、上記のような場合、Vbeを0.6Vとす
ると、抵抗109は12Ωとなる。
【0042】また、上記の充電方式のように、トランス
104にエネルギーが残留している場合の二次電流検出
においては、特にトランス104にノイズを発生させる
エネルギーも当然大きくなる。よって、二次電流の検出
をトランス104のGND側で検出するもので、仮に図
3に示すように高圧整流ダイオード110をトランス1
04の(+)側に挿入した回路構成とした場合、一次電
流の駆動開始時に該トランス104の一次側の浮遊容量
による振動電流が二次電流を検出する抵抗109に乗っ
てしまっていた。よって、一次電流同時駆動時に発生す
る振動電流ループを、高圧整流ダイオード110で遮断
する図1のような回路構成が望ましい。
【0043】図3と図1の各回路構成の場合における各
信号を図示すると、図3の回路構成では、図4に示す波
形になり、図1の回路構成では、図5に示す波形にな
る。
【0044】図4の波形を見ると、トランジスタ108
のベース・エミッタ間の信号は、一次電流の駆動開始時
に発生するトランス104の一次側の浮遊容量による振
動電流のノイズを直接受け、ノイズがVbeを超える状
態になっている。その為、コレクタ信号である二次電流
IC入力信号は、図4に示すように、検出信号を誤検出
してしまう状態になっている。
【0045】これに対して、図5の波形を見ると、トラ
ンジスタ108のベース・エミッタ間の信号は、一次電
流の駆動開始時に発生するトランス104の一次側の浮
遊容量による振動電流のノイズを高圧整流ダイオード1
10でブロックすることになる。よって、ノイズはVb
eを超えることが無い状態となり、コレクタ信号である
二次電流IC入力信号は、図5に示すような誤動作の無
い信号として得られ、回路の安定動作が出来る。
【0046】ここで、従来の図12の構成と、本発明の
実施の第1の形態に係る図1との構成との違いによる、
効果の差異について説明する。
【0047】図12の従来例は、図1と同一の位置に高
圧整流ダイオードを配置しているので、図1と同様にノ
イズの無い二次電流検出信号を得ることができるように
思えるが、以下の理由によりノイズの大きな二次電流検
出信号となってしまう。
【0048】つまり、図1及び図12の高圧整流ダイオ
ードのアノード側には、一次電流駆動開始時に一次側の
浮遊容量による振動電流が二次電流として±の電流が発
生するが、図12に示す高圧整流ダイオード2003で
は、トランス2001の一次側の浮遊容量による振動エ
ネルギーが該高圧整流ダイオード2003でブロックさ
れる為、まずカソードに対して電圧が上昇する。また、
振動が反転したらブロックされていたエネルギーが二次
電流として発生して、検出信号をローに反転させてしま
う。よって、図12の構成では結果として振動の大きい
ノイズが発生する。
【0049】これに対し、上記図1の構成の場合、トラ
ンジスタ108のベース・エミッタ間に具備した抵抗1
09が、トランス104の一次側の浮遊容量による振動
エネルギーを放出するとともにエミッタの電圧上昇を抑
えることになる。また、振動エネルギーの反転も、反転
前に振動エネルギーが軽減されている為、ノイズが小さ
く、誤動作に至らないようになる。
【0050】また、図12の構成に比べ、図1の構成の
方が、高効率且つ高速の充電が行えるのは、従来の技術
の項で、図12の構成には「制御回路2005により二
次電流が略0mAであることを検出することにもとづい
て充電動作させる技術が開示されている。」と述べた通
り、制御回路2005では二次電流が所定電流残ってい
る状態は検出できない。一方、上記図1の構成は、二次
電流が所定電流に低下した事が検出できる構成になって
いるので、充電効率の良い充電(所謂連続モードを含
み)を行うことができる。なお、連続モードについては
詳述しないが、二次電流が0mAに低下する前に一次電
流の駆動を開始する駆動方法であり、図1の構成にする
ことにより、連続モードにも充電効率の良い充電が可能
になるものである。
【0051】以下、上記構成におけるカメラの動作につ
いて、図6〜図8のフローチャートを用いて説明する。
【0052】まず、図6のフローチャートを用いて、メ
インスイッチ(MAINSW)120がオンした場合の
動作について説明する。
【0053】図6のステップ#401にて、メインスイ
ッチ120がオンしたか否かの判定を行い、オンしてい
ない場合はこのステップで待機する。その後該メインス
イッチ120がオンするとステップ#402へ進み、カ
メラの電池電圧がカメラ動作を行うのに十分な電圧であ
るかを調べるためにバッテリーチェック(BC)を行
い、その結果をマイコン103a内のRAMに記憶す
る。そして、次のステップ#403にて、上記RAMに
記憶しているバッテリーチェック結果から、電池電圧が
カメラの動作可能な電圧である否かの判定を行い、動作
可能電圧であればステップ#404へ進み、動作が不可
能な電圧であれば警告等を行ってステップ#401へ戻
る。
【0054】電池電圧が十分であるとしてステップ#4
04へ進むと、ここでは測光装置115を駆動して被写
体輝度の検出(測光動作)を行い、得られる測光結果を
マイコン103a内のRAMに記憶する。次のステップ
#405では、上記RAMに記憶した測光結果が、撮影
に際してストロボ発光を必要とする測光状態であった
か、つまりストロボ発光撮影モードであるかの判定を行
い、そうでなければ(ストロボ発光を必要とせず、スト
ロボ予備充電を必要としない場合)、このシーケンスを
終了する。一方、ストロボ発光撮影モードである場合
(ストロボ発光が必要な被写体輝度であり、ストロボ予
備充電を必要とする場合)はフラッシュモードであるス
テップ#406へ進み、ストロボ充電を行う。
【0055】ここで、上記ステップ#406にて行われ
るフラッシュモード時におけるストロボ充電について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0056】図7のフローチャートへ進むと、まずステ
ップ#201にて、メインコンデンサ113の充電電圧
の検出を行う。詳しくは、メインコンデンサ113の充
電電圧を充電電圧検出回路111にて検出してこれを制
御IC103内のA/Dコンバータ103cを介してデ
ジタル値として取り込み、マイコン103a内のRAM
に記憶する。そして、次のステップ#202にて、上記
RAMに記憶した充電電圧より充電を行う必要があるか
(充電完了か否か)の判定を行う。この結果、充電完了
であった場合は直ちにステップ#208へ進み、充電O
Kのフラグを立てて、このフラッシュモードを終了す
る。
【0057】一方、ステップ#202にて充電が完了し
ていないことを判定するとステップ#203へ進み、充
電時間計時用の充電タイマをスタートさせる。そして、
次のステップ#204にて、前述した (1)一次電流の駆動開始(図2のタイミングチャート
) (2)所定時間後、一次電流の駆動停止(図2のタイミ
ングチャート) (3)二次電流の所定電流になることの検出(図2のタ
イミングチャート) (4)一次電流の駆動開始(図2のタイミングチャート
(図2のタイミングチャートとはほぼ同時)) の各動作、つまり充電動作を行う。
【0058】その後はステップ#205へ進み、ここで
は再度メインコンデンサ113の充電電圧の検出を行
う。つまり、メインコンデンサ113の充電電圧を充電
電圧検出回路111にて検出してこれを制御IC103
内のA/Dコンバータ103cを介してデジタル値とし
て取り込み、マイコン103a内のRAMに記憶する。
そして、次のステップ#206にて、上記RAMに記憶
した充電電圧より充電が完了しているか否かの判定を行
う。この結果、充電完了していればステップ#207へ
進み、充電動作を停止して、続くステップ#208に
て、充電OKのフラグを立てて、このフラッシュモード
を終了する。
【0059】また、上記ステップ#206にて充電が完
了していないことを判定するとステップ#209へ進
み、上記ステップ#203にて開始した充電タイマが所
定時間を計時しているか(カウントアップしたか)否か
の判定を行い、所定時間を計時していた場合はステップ
#204へ進み、充電動作を停止して、次のステップ#
211にて、充電NGのフラグを立てて、このフラッシ
ュモードを終了する。
【0060】一方、充電タイマが所定時間を計時してい
ない場合はステップ#205に戻り、上記ステップ#2
04にて開始されている充電電圧を取り込みつつ、その
充電完了の検出及び充電タイマが所定時間を計時したか
の判定を繰り返し行う(#205→#206→#209
→#205)。その後、ステップ#206にて充電完了
を判定すると、前述したステップ#207,#208を
動作を行い、又ステップ#209にて充電タイマが所定
時間を計時したことを判定すると、前述したステップ#
210,#211を動作を行い、このフラッシュモード
を終了する。
【0061】次に、図8のフローチャートを用いて、カ
メラのレリーズシーケンスについて説明する。
【0062】まず、ステップ#101にて、マイコン1
03aの初期設定を行い、次のステップ#102にて、
各種スイッチの状態を検出する。そして、次のステップ
#103では、レリーズ釦の第1ストロークでオンする
スイッチSW1の状態を調べ、オンしていなければステ
ップ#102へ戻る。一方、該スイッチSW1がオンし
ていればステップ#104ヘ進み、上記図6のステップ
#402と同様に、電池電圧がカメラの動作可能電圧で
あるか否かを検出するためのバッテリーチェック(B
C)を行い、その検出結果を、マイコン103a内のR
AMに記憶する。そして、次のステップ#105にて、
上記RAMに記憶したバッテリーチェックの結果から、
電池電圧がカメラ動作可能な電圧であるか否かの判定を
行い、動作可能電圧であったらステップ#106へ進
み、動作が不可能な電圧であったらステップ#102へ
戻る。
【0063】電池電圧がカメラ動作可能な電圧であると
してステップ#106へ進むと、測距装置112により
被写体までの距離を検出し、マイコン103a内のRA
Mにその測距結果を記憶する。続くステップ#107で
は、測光装置111により被写体輝度の検出を行い、そ
の結果(測光結果)をマイコン103a内のRAMに記
憶する。
【0064】その後はステップ#108へ進み、上記ス
テップ#107にて得られた測距結果をもとにストロボ
発光が必要であるか否かの判定を行う。ストロボ発光が
必要な場合としては、撮影状況が暗い、 或いは逆光等
がある。ここでストロボ発光が必要である場合はステッ
プ#109へ進み、ストロボ発光が必要でなかったらス
テップ#111へ進み、スイッチSW2のオンの待機状
態になる。
【0065】上記ステップ#108にてストロボ発光が
必要であるとしてステップ#109へ進むと、図7のフ
ローチャートにて説明したフラッシュモードのシーケン
スを実行する。このシーケンスは、前述した通りなので
ここではその説明は省略する。その後はステップ#11
0へ進み、充電が完了がしたか否かの判定をする。この
判定は、上記図7のステップ#208のシーケンスにて
充電がOKになったか否かのフラグより判定し、充電が
OKであり、充電が完了していたらステップ#111の
スイッチSW2のオンの待機状態に入る。一方、充電が
NGであり、充電が完了していなかったらステップ#1
02へ戻る。
【0066】ステップ#111へ進み、スイッチSW2
のオンの待機状態において、該スイッチSW2がオンし
たことを検出するとステップ#112へ進み、上記ステ
ップ#106にて得られた測距結果に従い、レンズ駆動
装置113により撮影レンズのピント調整を行う。そし
て、次のステップ#113にて、上記ステップ#107
にて得られた測光結果より、ストロボ発光が必要であっ
たらマイコン103aはトリガー信号を出力し、これを
受けるトリガー回路108は放電管114へ発光信号を
出力する。これにより、放電管114が主コンデンサ1
13のエネルギーによってストロボ発光を行う。又これ
と同時に、シャッタ駆動装置114によるシャッタ駆動
制御を行う。次にステップ#114では、合焦位置にあ
るレンズを該レンズの初期位置に戻すレンズリセットを
行う。
【0067】続くステップ#115では、フィルム駆動
装置115により次の撮影駒へのフィルム給送制御を行
い、次のステップ#116にて、ストロボ予備充電を行
うか否かの判定を行う。ここで、ストロボ予備充電を行
わない場合とは、上記ステップ#107にて行った測光
結果をもとに上記ステップ#108にて判定した結果が
フラッシュモードで無い場合である。この場合はステッ
プ#102へ戻る。
【0068】また、ストロボ予備充電を行う場合はステ
ップ#116からステップ#117へ進み、前述したフ
ラッシュモードのシーケンスを実行する。その後はステ
ップ#102へ戻る。
【0069】なお、一次電流の駆動を行う手段として
は、一次電流の駆動信号の電圧或いは回路構成に応じて
トランジスタを用いても良い。
【0070】(実施の第2の形態)図9は本発明に係る
実施の第2の形態であるフライバック式の昇圧回路及び
カメラの制御駆動系の構成を示すブロック図であり、図
1と同じ部分は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0071】図9では、図1に対して、トランジスタ1
08がFET123に変更されている。また、抵抗10
9はFET123のゲート・ソース間に接続され、定電
圧ダイオード124のアノードがFET123のソース
に、定電圧ダイオード124のカソードがFET123
のゲートに、それぞれ接続されている。
【0072】次に、図10のタイミングチャートをもと
に、上記フライバック式の昇圧回路を具備したストロボ
充電装置の動作について説明する。
【0073】まず、図10のタイミングチャートにおけ
る各信号について説明をする。
【0074】図10において、「一次電流」はトランス
104の一次巻線に流れる電流を示す。「二次電流」は
トランス104の二次巻線に流れる電流を示す。「FE
TGATE」はFET105のゲート入力信号を示す。
「FETゲート・ソース間電圧」はFET123のゲー
ト・ソース間電圧を示す。「二次電流IC入力信号」は
抵抗106と抵抗107が接続され且つ制御IC103
へ接続されているラインを流れる二次電流検出信号を示
す。
【0075】また、図10(a)は充電電圧の低い時点
での各信号を、(b)は充電中期での各信号を、(c)
は充電電圧の高い時点での各信号を、それぞれ示してい
る。
【0076】次に、昇圧回路の動作について説明する。
【0077】制御IC103から接続端子を介してFE
T105のゲートに所定の発振信号を与える(図10の
FETGATEののタイミング)。これにより、FE
T105の制御電極のゲートにハイレベルの信号が与え
られることで、電池101の正極、トランス104の一
次巻線、FET105のドレイン・ソース、電池101
の負極のループで電流が流れる(図10の一次電流の
のタイミング)。この為、トランス104の二次巻線に
は誘導起電力が発生するが、この際、電流の極性は高圧
整流ダイオード110によりブロックされる極性となる
ため、トランス104からは励起電流が流れず、エネル
ギーがトランス104内コアに蓄積される。このエネル
ギー蓄積(電流駆動)は、駆動開始からタイマが計時し
た所定時間(図10のFETGATEののタイミン
グ)行われる。
【0078】ここで所定時間まで電流駆動を行ったら、
FET105のゲートをローレベルにしてFET105
をオフ(図10のFETGATEののタイミング)に
して電流を遮断して非導通とする。これにより、トラン
ス104の二次巻線には逆起電力が発生する。この逆起
電力により二次電流(図10の二次電流の〜のタイ
ミング)が、トランス104より主コンデンサ113、
抵抗109及び定電圧ダイオード124、高圧整流ダイ
オード110のループで流れ、主コンデンサ113に電
荷が蓄積される。
【0079】FET123のゲート・ソース間電圧は二
次電流の発生により抵抗109に電位差が生じた信号と
なる。前記電位差が、FET123のゲートが所定電圧
Vgs(ゲート・ソース間電圧)に達した(図10のF
ETソース電圧ののタイミング)ことにより、該FE
T123はオン状態となり、電源Vccで抵抗106によ
りプルアップされていた二次電流IC入力信号は、二次
電流の放出開始とほぼ同時にローレベル(図10の二次
電流IC入力信号ののタイミング)となる。このと
き、FET123のゲート・ソース間電圧は、FET1
23のゲート・ソース間に接続された定電圧ダイオード
124により、所定電圧(ツェナー電圧)Vzdより上
昇しないように構成されている。
【0080】次に、トランス104内の蓄積されたエネ
ルギーが放出され、抵抗109及び定電圧ダイオード1
24に流れていた二次電流の低下により定電圧ダイオー
ド124のツェナー電圧Vzd以下となり(図10のF
ETゲート・ソース間電圧ののタイミング)、FET
123のゲート・ソース間電圧は徐々に低下していく。
そして、二次電流が所定電流(Vgs電圧)まで低下
(図10のFETゲート・ソース間電圧ののタイミン
グ)することにより (図10の二次電流ののタイミン
グ)、ローレベルを維持していた二次電流IC入力信号
が、ローレベルからハイレベルに反転する (図10の二
次電流IC入力信号ののタイミング)。
【0081】この二次電流IC入力信号がローレベルか
らハイレベルに反転したことを受けて、制御IC103
はFET105のゲートに再びハイレベル信号が発生さ
せ、前述した一次電流駆動と同様に再びFET105を
導通(図10のFETGATEののタイミング)し
て、トランス104に所定時間エネルギー蓄積を行う。
そして、所定時間経過後、ローレベル信号によりFET
105非導通として、トランス104から蓄積エネルギ
ーが放出され、電荷が主コンデンサ114に充電され
る。
【0082】上記説明した、 (1)一次電流の駆動開始(図10イミングチャート
) (2)所定時間後、一次電流の駆動停止(図10イミン
グチャート) (3)二次電流がVzs電圧まで低下(図10イミング
チャート) (4)二次電流が所定電流となることの検出(図10イ
ミングチャート) (5)一次電流の駆動開始(図10イミングチャート
(図10イミングチャートとはほぼ同時)) の各動作を繰り返すことで、主コンデンサ109の充電
電圧は上昇していく。
【0083】以上が実施の第2の形態における充電動作
である。
【0084】ところで、この実施の第2の形態における
上記二次電流の「所定電流」であるが、これは、抵抗1
09に流れる電流で発生する電圧が、FET123のゲ
ート・ソース間の電圧Vgsに達した時の電流である。
【0085】例えば、Vgsが1.5Vであった場合、
このとき一次巻線に流すピーク電流が3Aとすると (図
10の一次電流ののタイミング)、トランス109に
流れる二次電流のピーク(図10の二次電流ののタイ
ミングでの電流)は、一次巻線と二次巻線の巻数比(R
atio)に依存するが、例えば二次巻線の巻線が一次
巻線1に対して「26(Retio=1:26)」の場
合、150mA程度となる。この二次電流のピークに対
して1/3程度の50mAを所定電流とする場合、所定
電流の設定に当たっては、「所定電流=Vgs/抵抗1
09の抵抗値」で設定できる。即ち、上記のような場
合、抵抗109の抵抗値は「Vgs/所定電流=30
Ω」とする。
【0086】また、前述の実施の第1の形態の説明と同
様に、二次電流の放電ループの接続構成を上記説明した
ように、トランス104より主コンデンサ113、定電
圧ダイオード124及び抵抗109、高圧整流ダイオー
ド110のループで構成した。このように二次電流の放
電ループを構成することにより、トランジスタ123の
ゲート・ソース間の信号はトランス104のノイズを直
接受けず高圧整流ダイオード110でブロックすること
になり、ノイズはVgsを超えることが無い状態にな
る。よって、ドレイン信号である二次電流IC入力信号
は誤動作の無い信号となり、回路の安定動作が出来る。
【0087】以上の実施の各形態によれば、主コンデン
サ113に充電を行うフライバック式の昇圧回路に具備
されるトランス104の一次巻線に供給する電源をオ
ン、オフする第1のスイッチング素子であるFET10
5と、該FET105の駆動制御を行う一次駆動制御手
段を担うマイコン103aと、前記トランス104の一
次巻線の駆動停止後、二次巻線に発生する電流により充
電される前記主コンデンサ113の充電電流を二次電流
として検出する二次電流検出手段とを有し、前記二次電
流検出手段により前記二次電流が所定電流以下に低下し
たことが検出されることにより、前記一次駆動制御手段
を成るマイコン103aは前記FET105に所定時間
の駆動信号するストロボ充電装置において、前記二次電
流検出手段を、第2のスイッチング素子であるトランジ
スタ108と抵抗109(図1の例)、もしくは、第2
のスイッチング素子であるFET123と抵抗109
(図9の例)により構成しているので、ノイズに影響さ
れることなく、高速且つ高効率な充電を、簡単な回路構
成により実現することができる。
【0088】詳しくは、例えば図1の構成の場合、トラ
ンジスタ108のベース・エミッタ間に具備した抵抗1
09が、トランス104の一次側の浮遊容量による振動
エネルギーを放出するとともにエミッタの電圧上昇を抑
えることになり、振動エネルギーの反転も、反転前に振
動エネルギーが軽減されている為、ノイズが小さく、誤
動作に至らないようになる。また、図12の構成のよう
に、二次電流が略0mAであることを検出(二次電流が
所定電流残っている状態は検出できない)して充電動作
を行う構成とは異なり、二次電流が所定電流に低下した
事が検出することで、高速且つ充電効率の良い充電を行
うことができる。
【0089】また、上記第2のスイッチング素子とし
て、図1のようにトランジスタ108を用いることによ
り、簡単な回路構成で、二次電流の検出が可能になる。
又上記第2のスイッチング素子として、図9のようにF
ET123を用いることにより、上記トランジスタ10
8を用いる場合に比べて、応答性の良い、二次電流の検
出が可能になる。
【0090】また、前記二次電流の状態を検出する際に
用いられる前記所定電流は、図1の構成においては、前
記トランジスタ108のベース・エミッタ間に配置され
る抵抗109により、又図9の構成においては、前記F
ET123のゲート・ソース間に配置される抵抗109
により、設定するようにしているので、簡単に前記所定
電流の大きさを設定することができる。
【0091】また、図1の構成においては、二次電流検
出手段の構成要素である前記トランジスタ108のエミ
ッタを高圧整流ダイオード110のアノードに接続し、
前記トランジスタ108のベースを主コンデンサ113
の負極に接続し、前記高圧整流ダイオード110のカソ
ードをトランス104に接続する回路構成にしているの
で、前記二次電流を検出する為の信号(二次電流IC入
力信号)をノイズの少ない信号にでき、回路動作の安定
動作を可能にする。
【0092】また、図9の構成においては、二次電流検
出手段の構成要素であるFET123のソースを高圧整
流ダイオード110のアノードに接続し、前記FET1
23のゲートを主コンデンサ113の負極に接続し、前
記高圧整流ダイオード110のカソードをトランス10
4に接続した回路構成にしているので、前記二次電流を
検出する為の信号(二次電流IC入力信号)をノイズの
少ない信号にでき、回路動作の安定動作を可能にする。
【0093】また、図9のように、FET123のゲー
ト・ソース間に定電圧ダイオード124を配置すること
により、FET123のゲート電圧がその耐圧を超えて
しまわないようにすることができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、高速且つ高効率な充電を、簡単な回路構
成により行うことができるストロボ充電装置を提供でき
るものである。
【0095】また、請求項2に記載の発明によれば、簡
単な回路構成により、二次電流の検出を行うことができ
るストロボ充電装置を提供できるものである。
【0096】また、請求項3に記載の発明によれば、応
答性の良い、二次電流の検出を行うことができるストロ
ボ充電装置を提供できるものである。
【0097】また、請求項4又は5に記載の発明によれ
ば、二次電流の状態を検出する際に用いられる所定電流
を、簡単に設定することができるストロボ充電装置を提
供できるものである。
【0098】また、請求項6又は7に記載の発明によれ
ば、二次電流を検出する為の信号をノイズの少ない信号
にでき、昇圧回路の動作を安定したものにすることがで
きるストロボ充電装置を提供できるものである。
【0099】また、請求項8に記載の発明によれば、電
解効果トランジスタのゲート電圧がその耐圧を超えてし
まわないようにすることができるストロボ充電装置を提
供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る回路構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の昇圧回路での充電動作時のタイミングチ
ャートである。
【図3】図1の回路構成との対比して説明する為の回路
構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の回路構成時における充電時のタイミング
チャートである。
【図5】本発明の実施の第1の形態である図1の回路構
成時における充電時のタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施の第1の形態においてメインスイ
ッチがオンした際の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の第1の形態における充電動作を
示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の第1の形態におけるカメラの一
連の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の第2の形態に係る回路構成を示
すブロック図である。
【図10】図9の昇圧回路での充電動作時のタイミング
チャートである。
【図11】従来の昇圧回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図12】従来の昇圧回路の他の例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
101 電池 103 制御IC 103a マイコン 104 トランス 105 FET 108 トランジスタ 109 抵抗 110 高圧整流ダイオード 111 充電電圧検出回路 112 トリガー回路 113 主コンデンサ 114 放電管 123 FET 124 ダイオード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主コンデンサに充電を行うフライバック
    式の昇圧回路に具備されるトランスと、該トランスの一
    次巻線に供給する電源をオン、オフする第1のスイッチ
    ング素子と、該第1のスイッチング素子の駆動制御を行
    う一次駆動制御手段と、前記トランスの一次巻線の駆動
    停止後、二次巻線に発生する電流により充電される前記
    主コンデンサの充電電流を二次電流として検出する二次
    電流検出手段とを有し、前記二次電流検出手段により前
    記二次電流が所定電流以下に低下したことが検出される
    ことにより、前記一次駆動制御手段が前記第1のスイッ
    チング素子に所定時間駆動信号を出力して、ストロボ充
    電を行う構成のストロボ充電装置において、 前記二次電流検出手段を、第2のスイッチング素子と抵
    抗により構成することを特徴とするストロボ充電装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のスイッチング素子は、トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項1に記載のストロ
    ボ充電装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のスイッチング素子は、電解効
    果トランジスタであることを特徴とする請求項1に記載
    のストロボ充電装置。
  4. 【請求項4】 前記二次電流の状態を検出する際に用い
    られる前記所定電流の大きさを、前記トランジスタのベ
    ース・エミッタ間に配置される抵抗により設定すること
    を特徴とする請求項2に記載のストロボ充電装置。
  5. 【請求項5】 前記二次電流の状態を検出する際に用い
    られる前記所定電流の大きさを、前記電解効果トランジ
    スタのゲート・ソース間に配置される抵抗により設定す
    ることを特徴とする請求項3に記載のストロボ充電装
    置。
  6. 【請求項6】 前記トランジスタのエミッタを高圧整流
    ダイオードのアノードに接続し、前記トランジスタのベ
    ースを前記主コンデンサの負極に接続し、前記高圧整流
    ダイオードのカソードを前記トランスに接続する回路構
    成にしたことを特徴とする請求項2又は4に記載のスト
    ロボ充電装置。
  7. 【請求項7】 前記電解効果トランジスタのソースを高
    圧整流ダイオードのアノードに接続し、前記電解効果ト
    ランジスタのカソードを前記主コンデンサの負極に接続
    し、前記高圧整流ダイオードのゲートを前記トランスに
    接続する回路構成にしたことを特徴とする請求項2又は
    4に記載のストロボ充電装置。
  8. 【請求項8】 前記電解効果トランジスタのゲート・ソ
    ース間に、定電圧ダイオードを配置したことを特徴とす
    る請求項3、5又は7に記載のストロボ充電装置。
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