JP4136445B2 - 電源制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の電子機器に電源として内蔵される電池を効率的に用いることができるようにした電源制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばデジタルスチルカメラなどのような携帯型の電子機器には一次電池や二次電池が電源として用いられる。一般に電池は電源容量が限られているため、無駄な電源消耗を防ぎ、効率的に電力を取り出して利用することができるように種々の工夫がなされている。
【0003】
例えば特許第2747971号公報記載の電源供給装置は、携帯型の情報処理機器に電源として内蔵されるバッテリの利用効率を向上させるために、通常動作モードで使用するメインバッテリの他にサスペンドモード(バックアップモード)用のバックアップバッテリとを使用し、メインバッテリからの給電を受けて昇圧を行うメインDC/DCコンバータとバックアップバッテリからの給電を受けて昇圧を行う補助DC/DCコンバータとを使い分けている。
【0004】
メインDC/DCコンバータは通常動作時にその電源効率が最適化され、補助DC/DCコンバータはサスペンド時(バックアップモード時)にその電源効率が最適化されている。そして、通常動作モードとサスペンドモードとの間での遷移の際にDC/DCコンバータの切り換えを行うことによって、メインバッテリとバックアップバッテリとを効率的に使用できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、デジタルスチルカメラには機能が異なる複数種類の負荷回路が内蔵され、電源電池の出力電圧は一定であるにもかかわらず、負荷回路の種類に応じて異なったレベルの電圧を供給しなければならないのが通常である。しかもデジタルスチルカメラでは、例えば撮影モードと再生モードとで同じ駆動電圧を必要とする負荷回路を使用することがあるため、出力電圧が異なるDC/DCコンバータをモード切り換えに応じて単純に切り換えることはできない。
【0006】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、負荷回路の入力電圧に応じてチャンネルごとに設けられたDC/DCコンバータを効率的に用いることができるようにした電源制御装置を提供することを目的とする。また、最近ではカメラボディの小型化のために、大型のコイルやスイッチング素子,コンデンサを必要とするブロッキングコンバータ方式に代わり、スイッチング用のMOSFETに入力するスイッチングパルスのデューティ比で昇圧レベルが調節できるパルス幅変調方式のDC/DCコンバータが利用されることが多いが、このようなパルス幅変調方式のDC/DCコンバータをチャンネルごとに複数設け、これらを共通の電源電池からの給電により作動させる際の電源の利用効率を高めることも本発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するにあたり、電源電池から給電を受けた第1のDC/DCコンバータと、第1のDC/DCコンバータの出力端に入力端が接続された第2のDC/DCコンバータと、第1のDC/DCコンバータの入力電力及び出力電力を求め、第1のDC/DCコンバータの電力効率を検知する第1の効率検知手段と、第2のDC/DCコンバータの出力電力を求めるとともに、第1のDC/DCコンバータの出力電力を第2のDC/DCコンバータの入力電力として用い、第2のDC/DCコンバータの電力効率を検知する第2の効率検知手段と、第1及び第2の効率検知手段で検知された各々の電力効率を監視し、電力効率が予め決められた設定値よりも低いDC/DCコンバータについてはその作動をオフさせる制御手段とを用いている。なお、制御手段は、電源電池の電源スイッチを投入した直後の一定時間内は、第1及び第2のDC/DCコンバータの作動を強制的にオンとすることが好ましい。また、制御手段は、第1及び第2のDC/DCコンバータのいずれかでその電力効率が予め決められた設定値よりも低くなったときに、第1及び第2のDC/DCコンバータの動作を共にオフさせることも好ましい。また、第1及び第2のDC/DCコンバータは、出力電圧のレベルに応じて調節されるデューティー比の駆動パルスによりスイッチングトランジスタをオン/オフさせて出力電圧を得る同期整流回路であることが好ましい。さらに、第1のDC/DCコンバータは昇圧回路、第2のDC/DCコンバータは降圧回路であり、第2のDC/DCコンバータには、駆動パルスのデューティー比が規定レベル範囲外であるときに、これに応答して第2のDC/DCコンバータの動作を停止させる安全回路が設けられていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を用いたデジタルスチルカメラの外観を図1に示す。カメラボディ2の上面に電源スイッチ3が設けられ、これをオン操作することによって電源の立ち上げが行われる。カメラモードでの使用時には、図示のようにレンズバリア4をスライド操作すると撮影レンズ5が前面に露呈して撮影待機状態となる。カメラモードで作動が開始されると、撮影レンズ5の奥に設けられたイメージセンサによって動画撮影が開始され、カメラボディ2の背面に組み込まれた液晶表示パネルにいわゆるスルー画像が動画表示される。
【0009】
液晶表示パネル(以下、LCD)を利用し、またカメラボディ背面にズーム操作部により撮影レンズ5のズーミングを行ってフレーミングを行った後、シャッタボタン6を押圧すると、その半押し操作によって測光、測距、撮影レンズ5のピント合わせが行われ、引き続き全押し操作すると静止画像の撮影が行われる。この撮影で得られた静止画像の画像データは、カメラボディ2に着脱自在に装填されているメモリカードに記録される。なお、静止画像を撮影するとき、被写体輝度が規定レベル以下であって、しかもストロボの設定モードが低輝度自動発光モードや強制発光モードにセットされていた場合には、ストロボ発光窓7から被写体に向けてストロボ光が照射される。
【0010】
カメラボディ2に装填された電池を利用する場合、LCDを使用すると電源が消耗しやすい。このため、LCDを使用せずにフレーミングを行うことができるように光学式ファインダ8も設けられている。そして、ユーザはカメラボディ2の背面に設けられた操作パネルから切換え操作を行うことによって、LCDの使用の要否を選択することができる。また、カメラボディ2の一方の側面には外部給電端子9が設けられ、カメラアダプタとして供給されているAC/DCコンバータの出力端子10を接続することができる。出力端子10が接続されると、電池が装填されていたとしてもその接続が断たれ、優先的に外部電源によって給電が行われる。
【0011】
このデジタルカメラを再生モードで使用すると、メモリカードに記録された画像データが読み出され、LCDにその画像表示が行われる。この再生モード下では、イメージセンサの駆動やストロボ充電などのカメラモードでは必須の処理は不要となるため、これらの回路負荷に対しては給電が断たれる。
【0012】
図2に上記デジタルカメラの回路構成の概略を示す。電源制御部12は、交換可能に装填された電池13又は、図1に示す給電端子9の一方から給電を受けて作動する。電源制御部12は詳しくは後述するように、互いにレベルが異なる出力電圧V1,V2,V3を生成して負荷回路各部に給電する。システムコントローラ15は操作パネルやシャッタボタン6などの各種操作部が操作されたとき、操作信号入力部16からの操作信号に応答して負荷回路各部を作動させ、あるいはその作動を監視して所定の処理を実行する。
【0013】
イメージセンサ17は撮影レンズ5の結像面に配置され、センサドライバ18からの駆動パルスを受けてその光電面に結像された光学的な被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。A/Dコンバータ19は、プリアンプを通して入力されてくる撮像信号を画像データにデジタル変換して画像データ処理回路20に入力する。画像データ処理回路20は、画像データにマトリクス演算,ガンマ補正,色補正,階調補正などの各種の画像処理を施す。メモリ制御回路21は、システムコントローラ15からのコマンドを受けて画像データ処理回路20で処理された画像データを内部メモリ22に転送し、画像データの記録が行われる。
【0014】
内部メモリ22に記録された画像データは、引き続きメモリ制御回路21によって読み出され、画像データ処理回路20に送られる。画像データ処理回路20は画像データを表示用の画像データに加工し、LCDドライバ23に供給する。LCDドライバ23でLCD24を駆動することによって、LCD24には被写体画像の表示が行われる。イメージセンサ17による撮像信号の取り込みと、画像データ処理回路20,メモリ制御回路21,LCDドライバ23の作動を順次に継続させることにより、LCD24には被写体画像がスルー画像としてリアルタイムで表示されるようになる。
【0015】
鏡胴駆動回路25は撮影レンズ5のピント合わせ及びズーミングを行う。操作信号入力部16からズーム操作信号がシステムコントローラ15に入力されると、システムコントローラ15から鏡胴駆動回路25にズーム信号が入力され、撮影レンズ5のズーミングが行われる。シャッタボタン6を半押ししたときには、画像データ処理回路20で各種信号処理を行う前の画像データがAE/AF演算IC27に入力され、被写体輝度の測定と合焦状態の判定が行われる。被写体輝度の測定データは、シャッタボタン6を全押しして静止画像の撮影を行うとき、イメージセンサ17の電荷蓄積時間を調節するために用いられる。
【0016】
さらにAE/AF演算IC27は、一画面ごとに順次に入力されてくる画像データを比較してコントラスト検出方式にしたがってピントの合否判定を行う。ピントが適切でないと判定された場合には、システムコントローラ15を介して鏡胴駆動回路25にピント調節信号がフィードバックされ、撮影レンズ5に組み込まれているフォーカスレンズが移動してピント調節が行われる。このピント調節処理はAE/AF演算IC27からフィードバックされてくるピント調節信号に応じて繰り返し行われる。
【0017】
ストロボ装置28はストロボ発光窓7の奥に組み込まれたストロボ放電管と、発光用メインコンデンサを充電するための充電回路及び発光トリガを与えるトリガ回路、また被写体に照射されたストロボ光が適正なレベルに達したことを検知してストロボの発光を停止させる調光回路などを含む。このデジタルカメラがカメラモードで立ち上げられたときには、システムコントローラ15からのコマンドにより自動的にメインコンデンサへの充電が開始される。インターフェース回路29はシステムコントローラ15の管制下で作動し、内部メモリ22と、パソコンなどの外部機器が接続される接続端子群や、着脱式の記憶媒体としてこのデジタルカメラに装填されるメモリカード30との間で画像データの授受を行うときに用いられる。
【0018】
図3に電源制御部12の機能ブロックを示す。電池13には例えば3本の単3電池が用いられ、その電源電圧が2.7V〜5.4Vの範囲であるときに有効な電源として用いられる。CH1,CH2,CH3はそれぞれチャンネルごとに設けられたDC/DCコンバータを示し、電池13からの給電を受けてそれぞれ出力電圧V1(5V)、V2(3V)、V3(8V)を出力する。DC/DCコンバータCH1〜CH3には、7〜9mm角程度にICパッケージ化された同期整流方式のものが用いられ、大型のコイルやスイッチング素子,コンデンサなどを用いる従来品と比較して大幅な小型化が図られている。これらの出力電圧V1〜V3はその電圧レベルに応じた負荷回路Z1〜Z3に供給される。
【0019】
負荷回路Z1は、システムコントローラ15,操作信号入力部16,画像データ処理回路20,メモリ制御回路21,鏡胴駆動回路25などの撮影系回路負荷及び、LCDドライバ23,LCD24,インターフェース回路29などの再生系回路負荷を含む。負荷回路Z2は、負荷回路Z1に含まれる各種回路のうち、機械的な駆動負荷を伴う鏡胴駆動回路25や消費電力が大きいバックライトを有するLCD24などを除く負荷回路となっている。したがって、負荷回路Z2に含まれる多くの回路は負荷回路Z1にも属しているが、これらの負荷回路Z2は実際の駆動時にはDC/DCコンバータCH1から出力電圧V1の給電を受け、待機状態やスリープ状態時にはDC/DCコンバータCH2から出力電圧V2の給電を受けるようになる。これにより、例えばシステムコントローラ15からのクロックパルスの周波数が低く抑えられ、これらの負荷回路Z2は低消費電力モードに移行する。負荷回路Z3は主としてストロボ装置28であり、その充電開始の初期には大電流を消費する。
【0020】
コンパレータ35は、DC/DCコンバータCH1の電力効率η1が参照電力効率ηs1以上であるか否かを判定し、参照電力効率ηs1以上であるときにはハイレベル信号(以下「H」という)、参照電力効率ηs1未満であるときにはローレベル信号(以下「L」という)を出力する。同様に、コンパレータ37,36は、DC/DCコンバータCH2,CH3の電力効率η2,η3が各々の参照電力効率ηs2,ηs3以上であるか否かに応じてそれぞれ「H」,「L」を出力する。なお、DC/DCコンバータCH1〜CH3の電力効率η1〜η3は各チャンネルごとの入力電力に対する出力電力の比で表される。
【0021】
これらの各コンパレータ35〜37の出力はそれぞれDC/DCコンバータCH1〜CH3の制御端子に入力され、「L」入力時には該当するDC/DCコンバータの作動が停止する。結果的に、これらのコンパレータ35〜37は、それぞれのDC/DCコンバータの電力効率を監視して対応するDC/DCコンバータの作動/停止を制御する制御手段として機能する。
【0022】
DC/DCコンバータのCH2とCH3との間に外部給電端子9が設けられている。この外部給電端子には、AC/DCコンバータからの入力電圧V1(5V)が供給される。前述のように、外部給電端子9から給電が行われるときには、自動的に電池13からの給電が断たれ、DC/DCコンバータのCH1は不作動となるが、外部給電端子からの入力電圧V2がそのまま負荷回路Z1に供給されるようになる。また、外部給電端子からの給電はDC/DCコンバータCH3にも有効に行われるようになっている。
【0023】
上記によれば、カメラモードであれ再生モードであれ、このデジタルカメラを使用するときに、DC/DCコンバータCH1〜CH3の電力効率η1〜η3が適切でないときには、該当するDC/DCコンバータが休止状態に移行し、非効率的な昇圧,降圧動作を禁止して無駄な電源消耗を避けることができる。また、各DC/DCコンバータCH1〜CH3の動作中に負荷回路Z1〜Z3に含まれているいずれかの回路に過電流が流れると、DC/DCコンバータのいずれかに明らかな電力効率の低下が現れるので、該当するDC/DCコンバータの作動を停止させることにより、焼損による絶縁破壊や回路素子の焼損を防いで安全性を高めることもできるようになる。
【0024】
さらに、電池13が消耗して電圧レベルが低下してくると、DC/DCコンバータCH1〜CH3の電力効率も当然に低下してくるから、バッテリ警告を出すとともに全てのDC/DCコンバータCH1〜CH3の動作を停止させることも可能である。なお、電源スイッチを投入した直後の起動時にはタイマーを作動させ、各DC/DCコンバータCH1〜CH3の電力効率η1〜η3が適切に算出されるまでの一定時間は、コンパレータ35〜37の出力端を「H」に保つようにしておけばよい。
【0025】
図4は、電源制御部12の具体的な回路構成の一例を示す。端子S1〜S11を結ぶ一点鎖線の上方がDC/DCコンバータCH1〜CH3の回路構成部分、下方が演算制御部分となっている。DC/DCコンバータCH1,CH3は同期整流方式(ショットキーダイオード型)の昇圧回路で、MOS−FETのベース端子に昇圧電圧レベルに応じて調節されるデューティー比をもった駆動パルスを供給することによって、ショットキーダイオードの出力端にそれぞれ出力電圧V1,V3を出力する。
【0026】
DC/DCコンバータCH2は、ショットキーダイオードによるロスを低減させるために能動素子としてトランジスタを用いた同期整流方式の降圧回路で、同様にMOS−FETのベース端子には所定のデューティー比をもつ駆動パルスが供給される。これらのDC/DCコンバータCH1〜CH3は、いずれもMOS−FETのベース端子への駆動パルスの供給を絶つことによってその作動を停止させることができる。なお、MOS−FETのベース端子に供給される駆動パルスのデューティー比を各々の出力電圧のレベルに応じてフィードバック制御することにより、これらのDC/DCコンバータCH1〜CH3は同時に電圧レギュレータとしても作用することになる。
【0027】
端子S1には電池13の出力電圧、すなわちDC/DCコンバータCH1の入力電圧が入力され、端子S3にはDC/DCコンバータCH1の入力電流(出力電流と同じ)に比例した信号電圧が入力される。これらの入力電圧と信号電圧はデジタル変換の後に積算器40に入力され、DC/DCコンバータCH1の入力電力が算出される。端子S4にはDC/DCコンバータCH1の出力電圧が入力され、端子S3からの信号電圧とともに積算器41に入力され、DC/DCコンバータCH1の出力電力が算出される。
【0028】
同様に、積算器42には端子S8からの信号電圧と端子S9からの出力電圧を入力し、また積算器43には端子S10からの信号電圧と端子S11からの出力電圧を入力することによって、DC/DCコンバータCH2,CH3の出力電力を算出することができる。なお、DC/DCコンバータCH1の出力電力はDC/DCコンバータCH2の入力電力であり、DC/DCコンバータCH1の入力電力はDC/DCコンバータCH3の入力電力にもなっている。
【0029】
DC/DCコンバータCH1〜CH3の入力電力及び出力電力は、チャンネルごとに設けられた演算判定回路45〜47に入力され、それぞれの電力効率η1〜η3が算出される。演算判定回路45〜47には、さらにチャンネルごとの参照電力効率ηs1,ηs2,ηs3が入力されており、演算判定回路45〜47は電力効率η1〜η3と参照電力効率ηs1〜ηs3との比較を行う。なお、参照電力効率ηs1,ηs2,ηs3の値としては、それぞれチャンネルごとの標準的な電力効率の75%程度で一律に設定してもよく、またチャンネルごとに異なった値に設定することも可能である。
【0030】
演算判定回路45〜47での比較の結果、電力効率η1〜η3がいずれも参照電力効率ηs1〜ηs3以上であれば、演算判定回路45〜47からは「H」が出力され、それぞれの出力端に接続されたスイッチングトランジスタを導通させる。これにより、チャンネルごとに設けられたパルス幅変調回路48,49,50に2抵抗で分圧された信号電圧が入力されない状態となり、パルス幅変調回路48〜50のそれぞれは動作状態に維持される。
【0031】
パルス幅変調回路48には、そのほかにDC/DCコンバータCH1の基準出力電圧Vs1と実際の出力電圧V1との差動入力と、オシレータからのクロックパルスとが入力される。この差動入力は、DC/DCコンバータCH1の実出力電圧のフィードバック入力となる。そして、パルス幅変調回路48はクロックパルスの分周率を調節し、DC/DCコンバータCH1のMOS−FETに供給される駆動パルスのデューティー比を変更する。これにより、DC/DCコンバータCH1の実出力電圧V1は基準出力電圧Vs1とほぼ一致するようになる。上記作用は、他のパルス幅変調回路49,50も全く同様である。
【0032】
なお、パルス幅変調回路49には安全回路51が接続されている。この安全回路51は、パルス幅変調回路49から出力される駆動パルスのデューティー比が規定レベル範囲外のものであったときには、これに応答してDC/DCコンバータCH2の作動を緊急停止させる。DC/DCコンバータCH2の出力電圧は負荷回路Z2、すなわちこのデジタルカメラの種々の負荷回路のうちで主要な機能回路部分に供給されているから、特にパルス幅変調回路49に安全回路51を接続しておけば、これらを保護するうえで有用である。
【0033】
上述の正常な動作に対し、例えばDC/DCコンバータCH3の電力効率η3が参照電力効率ηs3まで降下すると、演算判定回路47の出力が「L」となる。この結果、その出力端に接続されたトランジスタが遮断状態となり、パルス幅変調回路50には2抵抗で分圧された信号電圧が入力される。これに応答し、パルス幅変調回路50はオフ状態になり、DC/DCコンバータCH3のMOS−FETへの駆動パルスの供給が断たれ、DC/DCコンバータCH3の作動が停止する。この処理は、他のチャンネルのDC/DCコンバータCH1,CH2でも同様に行われ、またこのデジタルカメラを外部電源で使用しているときにも同様に行われるから、電力効率が低下したチャンネルのDC/DCコンバータについてはその作動を自動的に停止させ、無駄な電力消耗を防ぐことができるようになる。
【0034】
図5に上記構成による作用をフローチャートで示す。電源スイッチの投入によりデジタルカメラが通常起動すると、まずカメラモードで立ち上げられたか再生モードで立ち上げられたかの確認が行われる。再生モードであるときにはストロボ装置28は不要となるので、負荷回路Z3への給電を行うDC/DCコンバータCH3は停止状態となる。続いて、DC/DCコンバータCH1,CH2の電力効率が測定され、電力効率η1,η2がそれぞれ参照電力効率ηs1,ηs2と比較され、いずれもOKであれば再生スタンバイとなり、その少なくとも一方がNGであれば自動的に電源がオフする。カメラモードで立ち上げられた場合には、全てのチャンネルについてDC/DCコンバータの電力効率が測定される。全てのチャンネルについてOKであれば撮影スタンバイとなり、いずれか1チャンネルでもNGがあれば安全を考慮して電源が自動的にオフし、不正規な状態のままで使用することが禁止される。
【0035】
図6に示すフローチャートは、DC/DCコンバータCH1,CH3の出力電圧が同レベル(5V)に設定された場合の例を示している。また、再生モードで立ち上げられたときに、LCD24のバックライトが使用状態(オン)に設定されているか不使用状態(オフ)に設定しているかの判断を加えてある。バックライトオフでの再生モードでは、例えばインターフェース回路29の接続端子群を利用してデジタルカメラにパソコンを接続し、メモリカード30から読み出した画像データでパソコンのモニタ画面に画像表示をするような利用形態がある。再生モード時には、やはりストロボ装置28は不要であるから、同様にDC/DCコンバータCH3の作動は停止される。そして、そのほかのチャンネルについても個別に電力効率の測定が行われ、いずれかのチャンネルで電力効率が規定レベルに満たないようなときには、安全のために自動的に電源オフ状態に移行するようにしている。
【0036】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の電源制御装置によれば、DC/DCコンバータが負荷回路に応じて複数チャンネル分設けられている場合、各チャンネルごとに電力効率を個別に監視するとともに、電力効率が落ちたチャンネルについてはそのチャンネルのDC/DCコンバータの作動を停止させるようにしているから、電力効率が低下したままでDC/DCコンバータの作動を継続させることによる無駄な電源消耗を防ぐことができる。また、いずれかのチャンネルでDC/DCコンバータに電力効率が予め決められた設定値よりも低下した時点で、安全面を考慮して全チャンネルのDC/DCコンバータの作動を停止させることも効果的である。さらに、本発明は、MOS−FETに供給する駆動パルスのデューティー比を調節(パルス幅変調)して出力電圧のレベル調節が自在である同期整流方式のDC/DCコンバータを利用した電源装置に好適であり、特に小型化が要求されるデジタルカメラに用いた場合に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたデジタルカメラの外観図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラの電気的構成の概略を示すブロック図である。
【図3】本発明を用いた電源制御部の機能ブロック図である。
【図4】電源制御部の構成の一例を示す回路図である。
【図5】本発明を用いたデジタルカメラの電源供給処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】電源供給処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 カメラボディ
6 シャッタボタン
7 ストロボ発光窓
9 外部給電端子
12 電源制御部
13 電池
CH1〜CH3 DC/DCコンバータ
35〜37 コンパレータ
40〜42 積算器
45〜47 演算判定回路
48〜50 パルス幅変調回路

Claims (4)

  1. 電源電池から給電を受けた第1のDC/DCコンバータと、
    前記第1のDC/DCコンバータの出力端に入力端が接続された第2のDC/DCコンバータと、
    前記第1のDC/DCコンバータの入力電力及び出力電力を求め、前記第1のDC/DCコンバータの電力効率を検知する第1の効率検知手段と、
    前記第2のDC/DCコンバータの出力電力を求めるとともに、前記第1のDC/DCコンバータの出力電力を前記第2のDC/DCコンバータの入力電力として用い、前記第2のDC/DCコンバータの電力効率を検知する第2の効率検知手段と、
    前記第1及び第2の効率検知手段で検知された各々の電力効率を監視し、電力効率が予め決められた設定値よりも低いDC/DCコンバータについてはその作動をオフさせる制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記電源電池の電源スイッチを投入した直後の一定時間内は、前記第1及び第2のDC/DCコンバータの作動を強制的にオンとする
    ことを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1及び第2のDC/DCコンバータのいずれかでその電力効率が予め決められた設定値よりも低くなったときには、前記第1及び第2のDC/DCコンバータの動作を共にオフさせることを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記第1及び第2のDC/DCコンバータは、出力電圧のレベルに応じて調節されるデューティー比の駆動パルスによりスイッチングトランジスタをオン/オフさせて出力電圧を得る同期整流回路であることを特徴とする請求項1または2に記載の電源制御装置。
  4. 前記第1のDC/DCコンバータは昇圧回路、前記第2のDC/DCコンバータは降圧回路であり、前記第2のDC/DCコンバータには、前記駆動パルスのデューティー比が規定レベル範囲外であるときに、これに応答して前記第2のDC/DCコンバータの動作を停止させる安全回路が設けられていることを特徴とする請求項1からいずれか1項に記載の電源制御装置。
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