JP2005209383A - 発光装置、撮像装置、発光制御方法 - Google Patents

発光装置、撮像装置、発光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ストロボ発光のために用いるバッテリの負担軽減を図る。また、例えばキセノン管などの発光部のガイドナンバ以上のストロボ発光量が得られるようにする。
【解決手段】発光用電圧を生成するコンデンサを複数設け、発光部への発光用電圧印加をコンデンサごとに独立してコントロール可能に構成する。また、複数のコンデンサのキャパシタンスについて、例えば発光手段の最大可能発光量を得るのに必要となる総キャパシタンスを、これら複数のコンデンサ間で分配するようにして設定する。そして、複数のコンデンサに対する充電は、充電期間が重複しないように順次的に行う。あるいは、逆に、複数のコンデンサのキャパシタンスの総合値が、発光手段の最大発光光量に対応するキャパシタンス以上の値となるように、複数のコンデンサのキャパシタンスの各々を設定しておき、発光時には、所定のコンデンサの順で1回ずつ発光用電圧を印加して発光させる動作を順次行うようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば撮影時においてストロボといわれる照明を発光させるための発光装置、発光制御方法に関する。また、このような発光装置、発光制御方法を適用する撮像装置に関する。
いわゆるスチルカメラといわれる静止画を撮影する撮像装置では、光量が不足しているような場合に、例えばこの不足の光量を補ってより良好な撮像が行われるように、ストロボ光といわれる補助光を発光させることが行われる。このためには、ストロボ光を発光させるための発光装置が用いられる。このような発光装置は、例えば単体のものもあるが、発光装置を搭載した撮像装置も広く普及している。
このような発光装置によりストロボ光を発光させる場合には、例えば設定された露出などに適合した光量が得られるようにすることが好ましい。そこで、発光装置としては、ストロボ光について調光制御を可能なものも広く知られている。
図13は、ストロボ光の調光を制御可能に構成された発光装置の例をしている。
この図に示す発光装置においては、例えばキセノン管から成る発光部101が発光することでストロボ光が得られるようにされている。この発光部101の発光動作(発光の開始/停止)は、発光制御部102が出力する発光制御信号により制御される。
また、受光部103は、発光部101が発光して得られたストロボ光(出射光)が、例えば被写体200にて反射して戻ってくる反射光を受光する部位である。この受光部103では受光した光量に応じたレベルの受光信号を出力するようにされている。ここでは受光信号はA/Dコンバータ105に入力されるようになっている。
また、この場合には、受光部103からの受光信号に対して、抵抗R1,R2及びスイッチ104から成るゲイン設定回路が備えられている。スイッチ104は、コントローラ108から出力される制御信号によってオン/オフ状態が切り換えられる。スイッチ104がオンとされると、抵抗R1と抵抗R2の並列接続が有効となり、スイッチ104がオフとされると抵抗R1のみが有効となる。これにより、受光信号のゲインの切り換えが2段階で行われることになる。例えばコントローラ108は、受光部103から出力される受光信号の出力値が大きいと認識したときに、スイッチ104を制御してゲインを小さくする。これにより、受光部103からの受光信号の出力値の飽和を防止するようにされる。
なお、コントローラ108は、例えばマイクロコンピュータとして構成され、この図に示す発光装置を含め、例えばこの発光装置を搭載する撮像装置全体についての動作制御を実行する。
A/Dコンバータ105では、入力されたアナログ信号としての受光信号の電圧値V2についてデジタル値に変換する。つまり、デジタル値による受光レベルのデータを得る。この受光レベルデータは、コントローラ108に対して出力される。例えば、コントローラ108は、このようにして入力される受光レベルデータの値に基づいて、上記受光信号のゲイン切り換え(スイッチ104のオン/オフ制御)を実行する。
また、受光レベルデータは、分岐して積算演算部106に対しても入力される。
積算演算部106には、上記受光レベルデータとともに、発光制御部102の発光制御信号も入力されるようになっている。
ここで、発光制御部102から、発光部101を発光させるための発光制御信号が出力されたとすると、積算演算部106では、このときに入力されてくる受光レベルデータについて積算を行う。この積算により得られる積算値は、受光総量を示すことになる。そして、この積算値Iは比較部107に対して入力される。また、分岐してコントローラ108に対しても入力される。
比較部107では、上記積算値Iと、発光制御部102から出力される基準値Isとについて比較し、その比較結果を発光制御部102に対して出力するようにしている。
上記基準値Isは、現在のストロボ発光を利用した撮像を行っているときに対応して得られる各種情報に基づいて設定される露光条件に基づくものであり、例えば、被写体までの距離、絞り値、露光感度、発光部101のガイドナンバ、受光部103のゲイン等の情報を利用して設定される。このようにして設定される基準値Isは、現在の撮像のためのストロボ発光として最適とされる発光量に対応して得られるべき、受光部103での受光総量を示すものとなる。
上記もしているように、積算値Iは、発光部101を実際に発光させて得られる反射光の受光総量である。また、受光部103にて受光された光量を積算しているものとされるから、発光部101が発光している間は、時間経過に応じて増加していく性質のものである。
従って、発光部101の発光が開始されてから或る期間までは、積算値Iは基準値Isよりも小さい状態となっている。この状態は、発光部101の発光により実際に得られている発光量として、未だ適正量に至っていないことを意味する。
そして、発光部101の発光開始から或る期間経過して、基準値Isとほぼ同値となるまでに積算値Iが増加したとされると、この時点で発光部101の発光により実際に得られている発光量は適正量であるということになる。例えば比較部107は、このようにして、基準値Isと積算値Iとの関係として、Is>Iの関係から、Is≦Iの関係となったときに検出信号を切り換えて出力するようにされる。つまり、検出信号は、基準値Isと積算値Iがほぼ等しくなったときに切り換わることになるが、これに応じて、発光制御部102では、発光部101の発光を停止させるための発光制御信号を出力する。これに応じて、発光部101における発光が停止することになる。
このようにして発光停止の制御が行われることで、発光部101の発光により得られる発光光量としては、設定された露光条件に対応する発光光量に対して過不足が無いようにして、ほぼ同程度となるように制御されることになる。つまり、適正な発光光量が得られるようにするための調光が行われるものである。
図14は、上記図13に示した発光部101の内部構成例を示している。
例えばこの図に示すように、発光部101は、キセノン管110、スイッチ111、コンデンサC10、スイッチ112、直流電源113を備えて成る。
周知のようにしてキセノン管110は、放電管の1種であり、高電圧が印加されることによって放電管内で放電が行われることで発光する。キセノン管110を発光させるための高電圧はコンデンサC10の両端電圧として得られる。また、コンデンサC10に高電圧を生じさせるための充電(蓄電)は、直流電源113の電力を用いる。この直流電源113は、例えば高圧発生回路などにより生成される所定の高圧レベルとされる直流である。
スイッチ111はキセノン管110とコンデンサC10との間の高電圧供給ラインに対して挿入される。また、スイッチ112は、直流電源113とコンデンサC10との間の充電ラインに対して挿入される。
図14に示す構成においてキセノン管110を発光させる手順としては次のようになる。先ず、図14に示す発光部101の最初の状態としては、スイッチ111及びスイッチ112は共にオフとなるようにされている。そして、この状態からキセノン管110を発光させることとなった場合には、先ず、図13に示したコントローラ108が、充電指示信号としてスイッチ112をオフからオンとするための信号を出力する。これにより、スイッチ112はオンとなって直流電源113とコンデンサC10との間の充電ラインが接続されることとなり、直流電源113からコンデンサC10に対して充電が行われる。そして、この充電動作により、コンデンサC10の両端電圧として所定レベルの直流高電圧が生成される。この直流高電圧が発光用電圧となる。
そして、上記のようにしてコンデンサC10にて発光用電圧が得られたとされると、この後においてストロボ発光をさせるべきタイミングに応じて、発光制御部102は、スイッチ111をオフからオンとするための制御信号を出力する。このようにしてスイッチ111がオン状態となって、キセノン管110とコンデンサC10との間の高電圧供給ラインが接続されると、コンデンサC10がキセノン管110を経由して放電するようにして、キセノン管110に対してコンデンサC10の高電圧が印加されることになり、キセノン管110は発光を開始することになる。
また、例えば図13にて説明したように、比較部107により基準値Isと積算値IとについてIs≦Iとなったことに応じた検出信号が出力されると、これに応じて、発光制御部102は、スイッチ111をオンからオフとするための発光制御信号を出力する。
これにより、キセノン管110とコンデンサC10との間の高電圧供給ラインは切断されることとなってキセノン管110には高電圧が印加されなくなり、発光を停止することになる。
なお、従来としては、上記図13及び図14により説明した、受光光量の積算値に基づいた調光制御のほかに、例えは、単純に時間のみにより調光を制御する構成も採ることがある。つまり、この場合には、例えば発光部(キセノン管)のガイドナンバなどに応じて、発光開始から終了までの時間長(発光期間長)を予め設定しておくようにする。そして調光制御としては、先ず、発光開始のために、キセノン管に高電圧(発光用電圧)を印加し、この発光用電圧の印加時点から計時を開始する。そして、この計時時間が発光期間長に至った時点で発光用電圧の印加を停止させることで、発光も停止されるようにする。
特開2000−284338号公報
ところで、上記図14に示したような構成の発光部を備える発光装置においては、次のような課題を有している。
先ず、発光用電圧を生成するためには、直流電源113によりコンデンサC10に対して充電を行うようにされる。この場合において、実際には、直流電源113は、例えばバッテリから供給される直流電圧を、昇圧電源回路などによりスイッチングして昇圧、整流することで得るようにされている。そして、コンデンサC10の両端電圧として発光用電圧を生成するときには、上記昇圧電源を起動して生成した上記直流電源113を、オン状態のスイッチ112を介してコンデンサC10に印加して充電する。ここで、発光用電圧は相応の高電圧であるが、この高電圧を生成するためにコンデンサC10に対しては急激に充電電流が流れ込むことになる。このとき、上記昇圧電源の負荷としては相応に重くなり、この昇圧電源の入力であるバッテリにおいても、比較的大幅の電圧降下が生じることが分かっている。
このようにしてバッテリの電圧降下が生じるということは、それだけ、バッテリから取り出される電力が大きくなるということであり、バッテリに負担がかかっているということになる。
また、例えば発光装置がデジタルスチルカメラなどの撮像装置に備えられている場合において、バッテリは、撮像装置全体に電源を供給するためのものを上記直流電圧113の生成にも利用している場合が多い。通常、このようなバッテリは、例えば電圧を検出することで充電残量をチェックするようにしている。そして、或る一定以上の電圧の低下が検出されたときに、撮像装置の保護やデータの消失防止などのために電源を停止させるように制御している。つまり、バッテリに或る程度の蓄電量が残っているとしても、安全を期して電源を停止させるようにしている。
このような電源の停止制御が行われている環境の下で、上記のようにして発光用の高電圧生成のためにコンデンサC10を充電していることで、バッテリに比較的大きな電圧降下が生じた場合、この電圧降下を検出して電源が停止される場合があることになる。つまり、バッテリとしては、未だ充分とされる蓄電量が残っているのにもかかわらず、コンデンサC10への充電による一時的な電圧降下が原因でバッテリ残量が無いと検出されて電源が停止されてしまうという状況が生じることになる。このことは、ユーザ側からみた場合には、バッテリによる動作時間が短いという問題として捉えられることになってしまう。
また、発光動作として、発光開始/停止制御のための発光制御信号の印加タイミングと、実際にキセノン管が発光開始/停止するタイミングとの間には相応のずれが生じることが分かっている。これは、キセノン管の発光原理として、物理的なプラズマ発光により発光することに起因している。つまり、例えば発光開始時の場合であれば、発光を開始させるために高電圧を印加したタイミングから、この電圧印加に応じて管内のキセノンガスがイオン化励磁状態となって実際に発光するまでの間には、或る程度の遅延時間が生じる。
このようなことから、例えば従来においても述べたようにして、単純に発光期間長のみに基づいて調光制御を行う場合には、上記のような発光開始/終了制御タイミングと実際の発光開始/終了タイミングとのずれがあることで、設定した発光期間により理想的に得られる光量と、実際に得られる光量との間に誤差が生じる可能性が高い。つまり、調光制御が適正に行われずに、光量不足、或いは光量オーバーとなる場合が生じやすくなる。
そこで例えば、上記した発光開始/終了制御タイミングと実際の発光開始/終了タイミングとの間にタイムラグが存在することを考慮して発光制御期間を設定することも考えられる。しかしながら実際には、例えばキセノン管ごとの個々の発光特性のばらつきがあることや、1回あたりのキセノン管の発光時間長が、例えばシャッター速度に対応する露光時間に対して非常に短いことなどに依り、適正に発光制御期間を設定すること、つまり、精度の高い調光制御を行うことは困難とされているのが実情である。
また、キセノン管に代表されるストロボ発光素子の光量を示す値としてガイドナンバが知られている。ストロボ発光素子は、このガイドナンバが示す光量以上で発光することはできない。
キセノン管等のストロボ発光素子は、一般に小型になるほどガイドナンバが小さくなる、つまり、発光量が少なくなる。そして、近年においては、例えばデジタルスチルカメラなどの撮像装置での1つの傾向として、小型化が促進されている。このようにして小型化していく撮像装置に対してストロボ発光素子を搭載しようとした場合には、ストロボ発光素子としても相応に小型化してくることになるので、そのガイドナンバ、つまり発光量も少なくなっていく。つまり、ストロボ発光素子を搭載する撮像装置として小型化が図られるほど、発光量が少なくなって光量不足に陥りやすいという問題を抱えることになる。
これらの課題を考慮して本発明としては、発光用電圧を生成するために設けられる複数のコンデンサと、発光のために上記発光用電圧の印加を必要とする発光手段と、複数のコンデンサごとについて、発光手段に対する発光用電圧の印加を制御する電圧印加制御手段とを備えることとした。
また、撮像装置として次のように構成する。
本発明による撮像装置としては、被写体側に対して光を照射する発光部と、被写体を撮像する撮像部とを少なくとも備えて成る。
そして、上記発光部は、発光用電圧を生成するために設けられる複数のコンデンサと、発光のために上記発光用電圧の印加を必要とする発光手段と、複数のコンデンサごとについて、発光手段に対する発光用電圧の印加を制御する電圧印加制御手段とを備えて構成することとした。
また、発光制御方法として、発光用電圧を生成するために設けられる複数のコンデンサを設けると共に、発光のために上記発光用電圧の印加を必要とする発光手段に対する発光用電圧の印加を、上記複数のコンデンサごとに制御する電圧印加制御処理を実行するようにして構成することとした。
上記各構成では、発光手段を発光させるための構成として、発光手段の発光に必要な発光用電圧を生成するコンデンサを複数備えることとしている。そのうえで、コンデンサから発光手段への発光用電圧の印加動作を、これら複数のコンデンサごとに独立して制御することが可能とされている。
このような構成によると、先ず、複数のコンデンサのキャパシタンスについて、例えば発光手段の最大可能発光量を得るのに必要となる総キャパシタンスを、これら複数のコンデンサ間で分配するようにして設定することが可能となる。
あるいは、逆に、複数のコンデンサのキャパシタンスの総合値が、発光手段の最大発光光量に対応するキャパシタンス以上の値となるように、複数のコンデンサのキャパシタンスの各々を設定することも可能となる。
さらには、発光手段への発光用電圧の印加動作を、これら複数のコンデンサごとに独立して制御できることで、任意のコンデンサごとに対応して、同時、あるいは時間差で順次的に、発光用電圧を印加可能であることになる。
上記したことに基づき、本発明としては、以降の実施の形態の説明からも理解されるように、先ず、複数のコンデンサのキャパシタンス設定によっては、発光用電圧生成のためにコンデンサへ充電するときの負荷を軽いものとすることが可能である。これにより、例えばコンデンサへの充電電圧を生成する基となる電力源の電圧降下も抑制することができる。つまり、電力源の負担を軽減することが可能であり、この点で信頼性を向上させることが可能となる。そして、この電力源がバッテリである場合には、このときの電圧降下を検出して電源が停止されるような保護動作がはたらくことが無いようにされることから、これまでよりもバッテリを長時間使用することが可能になる。
また、上記した複数のコンデンサのキャパシタンス設定に加えて、目的に応じて、各コンデンサからの発光用電圧の印加の順序、組み合わせなどを印加設定して発光用電圧制御を行うことで、これまでよりも高精度な調光制御結果を得ることも可能となる。
さらに、例えば発光手段の最大可能発光量よりも大きな発光量を実質的に得るように発光手段を発光制御することも可能とされる。例えば近年の撮像装置の小型化に伴っては、搭載される発光素子(発光手段)も小型となって最大可能発光量(ガイドナンバ)が少なくなっている状況にある。このような状況に対応して本発明を適用すれば、例えば小型の撮像装置でも、上記発光手段の最大可能発光量以上の充分な発光量が得られることになって、より良好な撮像画像が得られることになるので、特に有用であるといえる。
図1は、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」ともいう)としての発光装置が搭載される撮像装置である、デジタルスチルカメラ1の構成例が示されている。なお、本明細書においては、実施の形態として、第1〜第3の実施の形態の3形態について説明するのであるが、この図1に示すデジタルスチルカメラ1の構成については、各実施の形態において共通とされる。
この図に示すデジタルスチルカメラ1において、光学系部2は、撮像レンズ、絞りなどを備えて成り、入射された光を撮像光として、後段のCCD(Charge Coupled Device)3に結像させる。また、光学系部2においては、フォーカス(焦点)調整のためのフォーカス調整機構や、絞り値に応じて絞りを可変する絞り可変機構などを備えているものとされ、このような機構部の駆動は、絞り/フォーカス駆動部7から出力される駆動信号によって行われる。また、絞り/フォーカス駆動部7では、コントローラ15の制御に応じて、しかるべきフォーカス状態や絞りの状態等が得られるように所要の駆動信号を出力するようにされている。また、例えば光学ズーム機能を与えることとした場合には、光学系部2においてズームレンズを移動させるズーム機構を設けると共に、上記と同様にして、コントローラ15の制御に応じて上記ズーム機構を移動させる駆動部を設けるようにすればよい。
CCD3では、光学系部2から入射されて受光面にて結像された撮像光を光電変換することで撮像信号を生成してカメラ部4に出力する。撮影時においては、例えば露出設定結果に応じて決定されるシャッター速度の指示が、コントローラ15からカメラ部4に通知される。カメラ部4では、通知されたシャッター速度に対応する走査タイミング信号をCCD3に出力する。CCD3は、この走査タイミング信号に応じて走査を行うようにして、光電変換処理を実行して映像信号を出力するようにされる。
カメラ部4では、CCD3から入力されたアナログの映像信号について、例えばゲイン調整、サンプルホールド処理を施すことによって波形整形を行ったうえで、A/D変換を行うことで、デジタルとしての画像信号データに変換する。
信号処理部ブロック5は、上記カメラ部4から入力されたデジタル画像信号について、例えば、表示用輝度データの生成処理などをはじめ、表示部6にて表示が行われるようにするための画像信号処理を実行する。また、信号処理部ブロック5では、コントローラ15の制御に応じてキャラクタ画像なども撮像画像に重畳して表示可能なように、いわゆるオンスクリーンディスプレイのための信号処理も実行可能とされている。
表示部6として採用される実際のディスプレイデバイスについては特に限定されるべきものではないが、現状においては、広く液晶ディスプレイパネルが採用されている。
また、信号処理ブロック5は、カメラ部4から入力されたデジタル画像信号について、例えば所定方式による画像データ圧縮処理を施して、圧縮画像データを生成することも可能とされている。この圧縮画像データは、記録用データとして、例えばコントローラ15の制御によってデータバスを経由してメディアドライブ13に転送される。
この場合、メディアドライブ13は、所定形式のカードメモリ14を挿脱可能とされており、装填されたカードメモリ14に対してデータの書き込み/読み出しを行うことが可能に構成されている。また、この場合のカードメモリ14は、例えば所定容量のフラッシュメモリを記憶媒体として備え、所定の外形サイズを有するリムーバブルメディアとされる。
メディアドライブ13では、上記のようにして記録用データとして圧縮画像データが転送されてくるのに応じて、この圧縮画像データを、装填されているカードメモリ14に対して書き込んで記憶させる。このようにしてカードメモリ14に記録される圧縮画像データが、いわゆる写真画像データとして記憶管理されることになる。
また、例えばカードメモリ14に記憶されている写真画像データを再生するときには、メディアドライブ13は、コントローラ15の指示、制御に従って、所要の写真画像データを選択して読み出し、データバスを経由して信号処理ブロック5に転送する。
このようにして写真画像データが転送されてきた場合、信号処理ブロック5は、この写真画像データの画像が表示部6にて再生表示されるように、画像信号処理を実行する。
コントローラ15は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM等から成るマイクロコンピュータを備えて構成されるもので、例えば内部ROMに格納されるプログラムに従って、デジタルスチルカメラ1についての各種動作制御を実行する。
この場合の操作部16は、デジタルスチルカメラ1に備えられる各種操作子を一括して示しているものとされる。例えば、この操作部16における操作子としては、写真撮影時に操作されるシャッターボタン、撮影モードなどを選択する操作子、パラメータのアップ/ダウンを行うための操作子などが含まれる。
この図1に示すデジタルスチルカメラ1の構成において、ストロボ電源部8、ストロボ発光制御部9、及び発光部10から成る部位が、本実施の形態の発光装置としての部位となる。
ストロボ電源部8は、ストロボ発光制御部9内に備えられるとされるコンデンサに対して充電を行うための電圧である、充電用電圧E1を生成する電源回路部位とされる。この充電用電圧E1の生成の開始/停止は、コントローラ15により制御される。つまり、ストロボ電源部8では、コントローラ15から出力される制御信号S1に応じて、充電用電圧E1を生成する動作を開始し、また、停止するようにされている。
ストロボ発光制御部9は、発光部10の発光を制御するための回路部位とされ、このために、発光用電圧E2とトリガ電圧TGを所要のタイミングで出力するようにされている。
また、発光部10を発光させる指示は、コントローラ15が発光を指示するための制御信号S2をストロボ発光制御部9に対して出力することで行われる。つまり、コントローラ15は、ストロボ光を発光させるべき機会、タイミングとなったのに応じて、ストロボ光の発光を指示する制御信号S2を出力するようにされる。
なお、このストロボ電源部8と、ストロボ発光制御部9の内部構成例については後述する。これらストロボ電源部8及びストロボ発光制御部9の内部構成は、以降説明する第1、第2、第3の実施の形態ごとに異なるものとなる。
発光部10は、上記のようにしてストロボ発光制御部9により発光駆動される発光素子から成るものであり、この場合には、デジタルスチルカメラ1の本体に一体化されるようにして取り付けられている。この発光部10にて発せられる光が、撮影時の光量不足を補ういわゆるストロボ光となる。本実施の形態では、発光部10を成す発光素子としてキセノン管を用いることとしている。
受光素子11は、外部からの入射光を受光して、その受光量に応じたレベルの電気信号(受光信号)を出力する。この受光信号は、アンプ12により増幅されて、この場合にはコントローラ15に対して入力されるようになっている。なお、受光素子11は、図1に示すとおりに、CCD3に対して独立した部位として設けられてもよいし、近年において普及してきている技術である、CCD3を流用した構成とされてもよい。
この受光素子11、アンプ12から成る信号系は、発光部10にて被写体に照射するようにして発光されたストロボ光の反射光量を検出するために設けられるものである。このストロボ光の反射光量の検出結果に基づいて、コントローラ15は、例えば、ストロボ光を発光させての撮影に際して、適正な露出が得られるように制御を実行することができる。
また、上記露出制御にあたっては、上記受光素子11からの受光信号のほかに、外光照度の情報と、被写体までの距離、絞り値、露光感度、発光部10(キセノン管)のガイドナンバ、受光素子11の出力ゲイン、デジタルスチルカメラ1の電源の動作状態などの情報に基づいて、露出量を判定するようにしている。
また、上記のような露出量の判定には、いわゆるプリ発光を用いることができる。プリ発光の動作としては、先ず、実際の写真撮影動作を開始させる前の所定タイミングで発光部10によりストロボ発光させるようにして被写体側に照射する。そして、このときに受光素子11から出力される受光信号に基づいて得られる反射光量の情報を、露出量の判定のための1つのパラメータとして用いるものである。
図2は、第1の実施の形態としてのストロボ電源部8及びストロボ発光制御部9の内部構成例を、発光部10と共に示している。
先ず、ストロボ電源部8としては、昇圧電源回路21、バッテリ22、及びダイオードD1を備えて成る。昇圧電源回路21は、バッテリ22から供給される直流電圧を入力電圧として、例えばスイッチング電源回路としての構成により、DC−AC変換を行うことで所定の高圧とされるレベルにまで昇圧された交番電圧を生成する。そして、この昇圧交番電圧をダイオードD1により整流した出力が充電用電圧E1としてストロボ発光制御部9に対して供給されるようになっている。なお、充電用電圧E1としては、昇圧電源回路21による定電圧制御動作により所定レベルで安定化して出力されるものとする。
また、昇圧電源回路21は、コントローラ15から出力される制御信号S1に応じて、自身の動作を開始/停止させることができるようになっている。昇圧電源回路21が動作を開始すれば、充電用電圧E1の出力も開始されることになる。また、昇圧電源回路21が動作を停止すれば、充電用電圧E1の出力も停止される。
また、この場合のバッテリ22としては、例えばストロボ光の発光のみのために設けられるものとしてもよいのであるが、本実施の形態としては、デジタルスチルカメラ1全体の各部に対して電源電圧を供給するためのものとされる。従って、このバッテリ22が外されたり、あるいは蓄電容量が所定以下となった状態では、デジタルスチルカメラ1としては供給電源がなくなって動作しなくなる。
この場合のストロボ発光制御部9は、発光用電圧を生成するためのコンデンサ素子として、2本の第1コンデンサC1,第2コンデンサC2を備える。そして、第1コンデンサC1に対応しては、発光用電圧印加スイッチ素子Q1と、充電用電圧印加スイッチ素子Q2が備えられる。同様に、第2コンデンサC2に対応しては、発光用電圧印加スイッチ素子Q3と、充電用電圧印加スイッチ素子Q4が備えられる。この場合において、発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を採用している。また、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4にはNPN型のバイポーラトランジスタを採用している。
さらに、ストロボ発光制御部9においては、発光制御回路23、トリガ発生回路24、及び充電電圧検出回路25が備えられる。
これらの素子、回路部から成るストロボ発光制御部9において、ストロボ電源部8から出力される充電用電圧E1のラインは、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4の各コレクタに対して分岐して接続されている。また、この充電用電圧E1のラインと上記充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4の各コレクタとの接続点は、充電電圧検出回路25の検出入力と接続される。
充電用電圧印加スイッチ素子Q2のエミッタは、第1コンデンサC1を介してアースに接続される。充電用電圧印加スイッチ素子Q4のエミッタは、第2コンデンサC2を介してアースに接続される。
また、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4のベースには、それぞれ、発光制御回路23から出力されるスイッチ制御信号が入力されるようになっている。
また、発光用電圧印加スイッチ素子Q1のコレクタは、第1コンデンサC1を介してアースと接続される。また、エミッタは、発光部10に発光用電圧E2を印加する発光用電圧ラインと接続される。ゲートに対しては、発光制御回路23から出力されるスイッチ制御信号のラインが接続される。
発光用電圧印加スイッチ素子Q3のコレクタは、第2コンデンサC2を介してアースと接続される。また、エミッタは、発光部10に発光用電圧E2を印加する発光用電圧ラインと接続される。ゲートに対しては、発光制御回路23から出力されるスイッチ制御信号のラインが接続される。
また、トリガ発生回路24は、発光制御回路23からの指示に応じて、トリガ電圧TGを発生して発光部10(キセノン管)のトリガ電極に印加する。
発光制御回路23は、コントローラ15から出力される制御信号S2に応じて、例えば後述する所要のタイミングで、しかるべきスイッチ制御信号を出力することで、発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4のオン/オフ制御を行う。特に、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4のオン/オフ制御については、充電電圧検出回路25の検出出力に応じて行うようにもされている。
また、トリガ発生回路24にトリガ電圧TGを発生させるための指示信号を出力するようにもされる。
このような構成では、充電用電圧E1が生成されている状態のもとで充電用電圧印加スイッチ素子Q2のオン/オフ状態を切り換えることで、第1コンデンサC1に対して充電用電圧E1により充電を行う動作と、充電を行わない動作とを切り換えることができる。同様にして、充電用電圧印加スイッチ素子Q4のオン/オフ状態を切り換えることで、第2コンデンサC2に対して充電用電圧E1により充電を行う動作と、充電を行わない動作とを切り換えることができる。
この場合において、発光制御回路23から、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4の各ベースに対して供給されるスイッチ制御信号は共通ではなく、それぞれ独立した信号経路となっている。つまり、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4のオン/オフ制御は、発光制御回路23によってそれぞれ個別に独立して行うことができるようになっている。
また、第1コンデンサC1に対して充電が行われた結果、所定の高圧とされる両端電圧が生じているとされる状態の下で、発光用電圧印加スイッチ素子Q1をオンとすれば、この第1コンデンサC1の充電電荷により発光用電圧印加スイッチ素子Q1を介して、発光部10に対して発光用電圧を印加するようにされる。
同じようにして、第2コンデンサC2に対して充電が行われたことで、所定の高圧の両端電圧が生じているとされる状態の下で、発光用電圧印加スイッチ素子Q3をオンとすれば、この第2コンデンサC2の充電電荷により発光部10に対して発光用電圧を印加するようにされる。
そして、この発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3のゲートに対するスイッチ制御信号についても、発光制御回路23からそれぞれ独立して出力されていることから分かるように、発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3のオン/オフ制御としても相互に独立して行うことが可能とされている。
例えば従来としては、図14に示したように、発光用電圧を生成するためのコンデンサは1つとされていた。これに対して、本実施の形態としては、図2に示すストロボ発光制御回路9に示されるように、第1,第2コンデンサC1,C2の2本が備えられる。つまり、発光用電圧を生成するコンデンサとして、発光部10に対して複数を並列的に接続するようにして設けることとしている。
そのうえで、上記したように、第1,第2コンデンサC1、C2の各両端電圧として得られた発光用電圧を発光部10に対して印加する動作(発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3のオン/オフ制御)は、それぞれ独立して実行させることが可能となっている。
さらに、第1,第2コンデンサC1,C2に対する充電、つまり、第1,第2コンデンサC1,C2の各両端電圧として発光用電圧を生成する動作(充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4のオン/オフ制御)も、それぞれ独立して制御可能とされている。
そのうえで、この図2に示す第1の実施の形態の構成の下では、2本の第1,第2コンデンサC1,C2についてのキャパシタンスは、次のようにして設定することとしている。
周知のように、発光部10としてのキセノン管は、ガイドナンバで示される値に対応した発光量が、最大可能発光量とされている。そして、最大可能発光量が決まれば、この最大可能発光量による発光をさせるのに必要な発光用電圧レベルも決まり、さらには、この発光用電圧レベルを得るための、発光用電圧生成用のコンデンサのキャパシタンスも決まることになる。
キセノン管による発光部10は、1回あたりの発光によっては、上記ガイドナンバに対応する最大可能発光量以上の発光量を得ることはできないとされている。従って、例えば最大可能発光量に対応する以上の発光用電圧レベルを印加しても、そのときの発光量は、最大可能発光量にとどまるので、無駄な電力が消費されることになる。また、発光部10への過度の負担もかかる。このために、例えば従来のようにして発光用電圧生成用のコンデンサが1つである場合には、通常、このコンデンサに対して、発光部10の最大可能発光量にほぼ一致するようにして対応させたキャパシタンスを設定することとして、発光時には、電力的無駄や負担のない状態で、発光部10の最大可能発光量が得られるように設定するようにしている。
これに対して、本実施の形態では、2つの第1,第2コンデンサC1,C2のキャパシタンスの合計値が、発光部10の最大可能発光量にほぼ一致するようにして、第1,第2コンデンサC1,C2の各キャパシタンスを設定することとしている。つまり、2つの第1,第2コンデンサC1,C2の発光用電圧を併用して発光部10を発光させたときに、最大可能発光量が得られるように設定する。また、コンデンサC1,C2の各キャパシタンス値については、実際の使用上のこと等を考慮して任意に設定されればよいが、本実施の形態としては、第1コンデンサC1側をメインの発光、第2コンデンサC2側をサブの発光に対応させることとしている。そこで、第1コンデンサC1のキャパシタンスとしては、メイン発光として必要な発光量が得られるようにして設定が行われる。例えば、発光部10の最大可能発光量が相応に余裕のあるような場合、最大可能発光量より小さくとも或る程度以上の発光量が得られれば、良好な露出が得られる。メイン発光として必要な発光量は、このような発光量を考慮して設定される。そして、第2コンデンサC2のキャパシタンスとしては、最大可能発光量に対する第1コンデンサC1のキャパシタンスの不足分を補うようにして設定する。
図3のフローチャートは、上記図2に示した構成を採る第1の実施の形態の場合におけるコンデンサへの充電動作、つまり、発光用電圧の生成動作の手順を示している。なお、この図に示す手順が開始される段階においては、昇圧電源回路21は動作を停止しており、かつ、発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4は全てオフとなっている初期状態であることとする。
発光用電圧を生成すべきタイミングに至ったとされると、先ずは、ステップS101の手順として示すように、充電用電圧E1を発生させる。このためには、コントローラ15が、ストロボ電源部8内の昇圧電源回路21に対して制御信号S1を出力して、昇圧電源回路21の動作を開始させる。これにより、昇圧電源回路21が起動して充電用電圧E1が得られることになる。
上記のようにして充電用電圧E1を発生させたとすると、続くステップS102においては、メイン発光のための第1コンデンサC1に対する充電を開始させる。つまり、コントローラ15は、発光制御回路23に対して第1コンデンサC1に対する充電開始の指示を制御信号S2として出力する。これに応じて、発光制御回路23は、充電用電圧印加スイッチQ2をオンとするようにスイッチ制御信号を出力する。これにより、第1コンデンサC1に対して充電用電圧E1による充電が行われることになる。
そして、次のステップS103により、上記ステップS102により開始した第1コンデンサC1に対する充電が完了した状態となるのを待機する。この手順の実際は、第1コンデンサC1に対する充電時において、充電電圧検出回路25が、充電用電圧印加スイッチQ2を介して得られる第1コンデンサC1の充電電位を検出して、その検出信号を発光制御回路23に対して出力する。なお、このときには、第2コンデンサC2側の充電用電圧印加スイッチQ4はオフ状態にあり、第2コンデンサC2の正極端子は充電電圧検出回路25の検出入力とは接続されていない。従って、第2コンデンサC2の充電電位の影響で、第1コンデンサC1の充電電位を誤検出することはない。
発光制御回路23では、例えば、この検出信号が示す充電電位が、例えば第1コンデンサC1に対する満充電状態に対応するレベルに到達したか否か(つまり充電完了状態か否か)を検出するようにされる。そして、発光制御回路23により充電完了状態であることが判別されると、ステップS104の手順に移行する。
ステップS104においては、第1コンデンサC1に対する充電動作を停止させる。つまり、例えば発光制御回路23は、上記のようにして第1コンデンサC1への充電が完了した状態となったことを判別したのに応じて、充電用電圧印加スイッチQ2をオフとするように制御する。これにより、第1コンデンサC1と充電用電圧E1のラインとは遮断されて、第1コンデンサC1に対する充電動作は停止される。
続いて発光制御回路23は、ステップS105の手順として、第2コンデンサC2に対する充電を開始させるために、充電用電圧印加スイッチQ4をオンとするためのスイッチ制御信号を出力する。なお、このときのスイッチ制御信号出力のトリガとしては、ステップS102の場合のようにして、コントローラ15からの指示に応じたものとしてもよい。また、例えば、発光制御回路23内で完結した動作として、上記ステップS104による充電用電圧印加スイッチQ2をオフとするためのスイッチ制御信号の切り換えを行った後に、充電用電圧印加スイッチQ4をオンとするスイッチ制御信号を出力するように構成してもよい。
次のステップS106においては、先のステップS103と同様に、発光制御回路23が、充電電圧検出回路25の検出信号に基づいて第2コンデンサC2の充電電位を監視することで、第2コンデンサC2が充電完了状態となるのを待機する。また、このときにも、第1コンデンサC1側の充電用電圧印加スイッチQ2はオフ状態となっているので、第2コンデンサC1の充電電位の影響による第2コンデンサC2の充電電位の誤検出は生じない。
そして、ステップS106において第2コンデンサC2の充電が完了したことが判別されるとステップS107により、充電用電圧印加スイッチQ4をオフとするように制御することで、第2コンデンサC2に対する充電動作を停止させる。
上記ステップS107までの手順が終了した段階では、第1,第2コンデンサC1,C2の両者において所要レベルの充電電位が得られている状態となっている。つまり、以降において第1,第2コンデンサC1,C2の何れからも発光部10に対して発光用電圧を印加可能となっている。
そして、このような状態となった後は、ステップS108の手順として示すように、充電用電圧を停止させる。このためには、コントローラ15が例えば発光制御回路23の動作を監視できるようにしておく。そして、発光制御回路23の動作として第1,第2コンデンサC1,C2に対する充電を完了させたことを認識したときに、昇圧電源回路21の動作の停止を指示する制御信号S1を出力するようにされる。
このような第1の実施の形態の充電動作としては、先ず、複数のコンデンサに対する充電期間が重複しないようにして、順次的に各コンデンサの充電を行っているということがいえる。つまり、第1コンデンサC1に対して充電しているときは、第2コンデンサC2に対する充電は行っておらず、また、第2コンデンサC2に対して充電しているときは、第1コンデンサC1に対する充電は行わないようにしている。
そのうえで、第1の実施の形態としては、前述したように、第1コンデンサC1,C2の各キャパシタンスとしては、その合計値が、発光部10の最大可能発光量にほぼ一致するようにされたうえで、そのキャパシタンスの合計値を分割するようにして設定している。
従来においては、発光用電圧生成用のコンデンサが1つであり、従って、この1つのコンデンサについて発光部10の最大可能発光量にほぼ一致するキャパシタンスを設定していた。これを本実施の形態と比較すると、発光部10の最大可能発光量を同一とした条件では、本実施の形態の複数のコンデンサのキャパシタンスの各々は、従来の構成におけるコンデンサのキャパシタンスよりも小さいということになる。
このことから、本実施の形態では、例えば第1コンデンサC1を充電するときに要する充電電流量と、第1コンデンサC2を充電するときに要する充電電流量は、従来よりも少ないということになる。これは、昇圧電源回路21の負荷としても、従来より軽くなっているということを意味する。
これにより、昇圧電源回路21に入力電圧を供給するバッテリ22の負担も軽減されることとなって、例えば電池寿命なども有利となる。
また、昇圧電源回路21の負荷が軽減された分、バッテリ22の電圧降下も抑制される。
これにより、例えばデジタルスチルカメラ1のシステム保護動作として、バッテリ22の電圧が一定以下となったときに電源の停止制御を行うように構成した場合にも、例えば従来のようにしてバッテリ22の蓄電量が未だ充分とされる状態であるのにもかかわらず、コンデンサへの充電時におけるバッテリ22の一時的な電圧降下により、電源の停止制御が実行されてしまうという不都合は回避される。そしてこの結果、バッテリ22の使用時間を延長させることができる。
続いては、図4のフローチャートを参照して、第1の実施の形態における写真撮影時に対応する発光制御の手順を説明する。なお、この図に示す手順が開始される段階においては、既に先の図3のフローチャートに示した手順により第1,第2コンデンサC1,C2に対する充電は完了しており、任意のときに発光用電圧E2を印加して発光部10を発光駆動可能な状態にある。
例えば先ず、操作部16としてのシャッターボタンなどの操作に応じて、写真撮影を指示する撮影指示信号が得られたとする。すると、ステップS201の手順として、例えばコントローラ15が、この撮影指示信号を読み取る。この撮影指示信号の読み取りに応じて、以降の発光制御のための手順が順次実行されていくことになる。
次のステップS202では、発光条件を設定する。つまり、例えばコントローラ15は、前述もしたように、外光照度の情報と、被写体までの距離、絞り値、露光感度、発光部10(キセノン管)のガイドナンバ、受光素子11の出力ゲイン、デジタルスチルカメラ1の電源の動作状態などの情報に基づいて露出量を判定するようにしている。そして、この露出量に基づいて、必要な発光部10の発光量を決定する。
そして、上記のようにして発光条件を設定すると、ステップS203の手順により発光部10についてのメイン発光を開始させる。つまり、コントローラ15から出力される制御信号S2に応じて、発光制御回路23は、メイン発光に対応する第1コンデンサC1と発光用電圧ラインとの間に挿入される発光用電圧印加スイッチ素子Q1をオンとするスイッチ制御信号(ゲート信号)を出力する。
これにより、第1コンデンサC1のキャパシタンスにより決まるとされる充電電位に応じたレベルの発光用電圧E2が発光部10に対して印加されることになる。また、キセノン管としての発光部10が発光するには、発光用電圧E2が印加されて発光可能状態とされたうえで、さらにトリガ電極にトリガ電圧が印加されていることが必要である。このために、発光制御回路23は、このようにして発光部10を発光させるために発光用電圧E2を印加する際には、発光用電圧E2の印加タイミングに対応させた所定タイミングでトリガ発生回路24から発光部10のトリガ電極に対してトリガ電圧TGを出力するようにされる。以降において、トリガ電圧TGの出力に関しては特に言及はしないが、発光用電圧を印加して発光部10を発光させるときには、しかるべきタイミングでトリガ電圧TGが印加されているものである。
次のステップS204においては、メイン発光により得られる露出状態を検出する。このためには、受光素子11にてメイン発光により発せられた光の反射光を受光して得られる検出信号(受光信号)をアンプ12を介して、コントローラ15が取り込むようにされる。そして、コントローラ15では、この受光信号レベルについての積算を行う。この積算値は、メイン発光の発光光量を示す情報となる。
そして、続くステップS205により、上記ステップS204の検出結果に基づいて、メイン発光が開始されたとする時点から一定時間が経過するまでの間に、露出が適正となったか否かについて判別する。つまり、この場合には、メイン発光による発光光量として適正量に至ったか否かについての判別が行われる。この判別は、コントローラ15が行う。
ステップS205の判別結果として、適正な露出が得られたと判別された場合にはステップS210の手順に進む。ステップS210では、これまでのメイン発光を停止させる。このために、例えばコントローラ15は、メイン発光の停止を指示する制御信号S2を出力する。これに応じて、発光制御回路23は、これまでオンとされていた発光用電圧印加スイッチ素子Q1をオフとするようにスイッチ制御信号を切り換える。これにより、発光部10に対する発光用電圧E2の印加も停止され、発光部10の発光も停止するようにして制御される。
これに対して、ステップS205において、メイン発光開始から一定時間経過しても適正露出が得られないとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS206以降の手順を行うことになる。
ステップS206では、先ず、上記したステップS210と同様の動作を実行することで、これまでのメイン発光を停止させる。
ここで、ステップS206までの手順が完了した段階においては、第1コンデンサC1の充電電荷が放出されたぶん、その電位が低下している状態にあるが、第2コンデンサC2については、最後の充電完了時以降において未だ放電が行われていないので、充電完了時と同等の電位が維持されている状態にある。
そこで、次のステップS207の手順によっては、サブ発光を開始させる。つまり、コントローラ15は、サブ発光を指示するための制御信号S2を出力し、これに応じて、発光制御回路23は、発光用電圧印加スイッチ素子Q3をオン状態とするためのスイッチ制御信号(ゲート信号)を出力する。これにより、第2コンデンサC2のキャパシタンスにより決まるとされる充電電位に応じたレベルの発光用電圧E2が発光部10に対して印加されることになる。
この場合、ステップS206によっては、先ず、第1コンデンサC1からの発光用電圧E2の印加を停止してメイン発光を一旦停止させ、これに続けて上記ステップS207により第2コンデンサC2から発光用電圧E2を印加するようにしている。しかしながら、この、このステップS206からステップS207の手順に移行する時間は、キセノン管としての発光部10の管内の状態として、メイン発光により生じているキセノンガスのイオン化励磁状態が消失しない程度に短いものとなっている。従って、ステップS207により第2コンデンサC2から発光用電圧E2を印加開始した時点では、上記キセノンガスのイオン化励磁状態が残っており、発光部10はメイン発光から継続するようにしてサブ発光に移行することができる。
また、この段階では、先のステップS204により開始されたとする露出状態の検出動作がコントローラ15にて継続されている状態にある。そして、ステップS207によりサブ発光を開始させた後においても、先のステップS205と同様にして、適正露出が得られるのを待機するようにされている。そして、適正露出が得られたのであれば、ステップS209の手順により、サブ発光を停止させる。つまり、コントローラ15は、サブ発光の停止を指示する制御信号S2を発光制御回路23に出力する。発光制御回路23は、この指示に応じて、発光用電圧印加スイッチ素子Q3をオフとするようにスイッチ制御信号を切り換える。
このようにして、図4に示す手順によって発光部10の発光制御を行う場合、例えば最初のメイン発光による発光量では露光量が不足していると判定されれば、これに続けてサブ発光を行うようにされている。これにより、露光量が不足することはないようにされている。また、ステップS205又はステップS208の手順により適正露出が得られたと判定した場合には、ステップS210又はステップS209の手順により、これまでの発光を強制停止させるための制御も実行するようにされているから、適正露出を越えた光量の発光が行われることもないようにされる。このようにして、図4に示す発光制御の手順によっては、露出不足となることも露出オーバーとなることも無いようにされている。
また、ステップS205又はステップS208による適正露出の判定は、受光素子11により受光された受光信号を積算した値に基づいている。つまり、実際にストロボ発光により得られた発光量に基づいて適正露出の判定を行っている。従って、適正露出の判定結果も高い精度が得られていることになる。
例えば、従来の問題として述べたように、発光部10としてのキセノン管は、発光を開始させるための電圧印加が行われたタイミングと、実際に管内のキセノンガスがイオン化励磁状態となって発光を開始するタイミングとの間に遅延が生じることが分かっている。従って、単純に時間制御によって発光開始/停止制御のための電圧印加開始/停止のタイミングを設定したとしても、発光部10の実際の発光量が適正露出とずれる可能性が高い。つまり、適正露出の判定結果としての精度は低いということがいえ、信頼性が低い。これに対して本実施の形態では、上記のようにして、実際のストロボ発光により得られた発光量に基づいて適正露出の判定を行っているから、上記した実際のストロボ発光の開始タイミングの遅延などにかかわらず、高い精度で露出判定が行えることになる。
そのうえで、さらに本実施の形態では、発光用電圧生成のためのコンデンサを複数設け、これらのコンデンサのキャパシタンスについては、その合計値が発光部10の最大可能発光量に対応するものとなるようにしている。これに対して、例えば従来においては、1つのコンデンサのキャパシタンスについて、発光部10の最大可能発光量に対応させることとしている。つまり、1つあたりのコンデンサがまかなうべきストロボ発光量は、本実施の形態のほうが小さいということになる。
そして、例えば同じ発光光量を得るための発光制御を行うのにあたり、従来では、この1つのコンデンサからの発光用電圧印加の開始/停止タイミングの制御となる。つまり、1回の発光用電圧印加の開始/停止制御により行うことになる。これに対して、本実施の形態では、複数のコンデンサについての順次的な発光用電圧印加の開始/停止制御となる。つまり、複数回による段階的な発光用電圧印加の開始/停止制御となるものである。この点でも、本実施の形態のほうが、より高い精度の調光制御結果が得られるということがいえる。
また、発光用電圧を生成するためのコンデンサには、例えば同じ規格品であっても、実際のキャパシタンスについて製造のばらつきが存在することがある。このばらつきによっては、例えば充電電荷に誤差が生じることとなって、結果的に、発光部10の発光量としても、想定している量との誤差を生じ、調光精度が低下する原因となり得る。
そこで、例えば図3に示したようにして発光用電圧生成用のコンデンサに対して充電を行っているときに、コンデンサごとに充電時間を検出するように構成することが考えられる。例えば、充電電圧レベルなど充電時の条件を決めておけば、キャパシタンスと充電時間との関係は一義的に決めることができる。そこで、理想的なキャパシタンスに対応する充電時間を示す基準値を設定しておき、この基準値と実際に検出された充電時間とを比較することで、コンデンサの実際のキャパシタンスの誤差を認識することが可能となる。このようにして認識されたキャパシタンスの誤差は、理想的なキャパシタンスを想定した場合の発光光量と、実際の発光光量との誤差にも対応していることになる。そして、コンデンサのキャパシタンスの誤差を把握しておけば、この誤差を考慮して、例えばステップS202の発光条件を設定するなどして、実際の調光制御に利用することができる。
また、変形例として、図2に示した第1の実施の形態の構成に対応しては、先に図3に示した充電動作以外に、例えば次のような手順による充電動作とすることもできる。この変形例としての充電動作について、図5を参照して説明する。
この場合においても、先ず、ステップS301の手順によって、先の図3のステップS101と同様にして充電用電圧を発生させる。そして、続くステップS302においては、必要発光量を判定する。これは、例えば図4のステップS202として説明した発光条件設定と同様の処理によって必要な発光部10の発光量を求めるようにすればよい。
そして、この場合においては、ステップS302の手順により求められた必要発光量について、レベル1、レベル2、レベル3による3段階のレベル区分を行うこととしている。なお、これらレベル1、レベル2、レベル3についての発光量の大小関係については、レベル1>レベル2>レベル3となる。
そして、次のステップS303においては、ステップS302にて判定された必要発光量がどのレベル範囲にあるものであるのかを判定する。そして、先ず、レベル1であると判別された場合には、ステップS304の手順に移行する。
ステップS304では、第1コンデンサC1に対する充電を行う。このステップS304の実際としては、例えば図3のステップS102〜104と同様の手順を行うようにされる。なお、この点は、後述するステップS306による第1コンデンサC1への充電の手順についても同様である。そして、ステップS304により第1コンデンサC1に対する充電が完了したとされると、次のステップS305により第2コンデンサC2に対する充電を行う。このステップS305では、図3のステップS105〜S107の手順を行うようことになる。これは後述するステップS307についても同様である。
そしてステップS305により第2コンデンサC2に対する充電が完了したのであれば、ステップS308により、充電用電圧を停止させる。なお、このステップS308は、図3のステップS108と同様の動作を実行すべきものとなる。
またステップS303にてレベル2であると判別された場合には、ステップS306により第1コンデンサC1に対する充電を行った後に、ステップS308により充電用電圧を停止させる。
また、ステップS303にてレベル3であると判別された場合には、ステップS307により、第2コンデンサC2に対する充電を行った後に、ステップS308により充電用電圧を停止させる。
このようにして本実施の形態では、判定した必要発光量として、レベル1に対応する所定以上のレベル範囲であるときには、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2の両方を充電しておき、いずれのコンデンサからも発光用電圧が印加できるようにしている。この場合には、最大で、発光部10の最大可能発光量までの発光量で以て発光させることができる。
また、レベル1の次に低いとされる、中間のレベル2に対応するレベル範囲であるときには、第1コンデンサC1のみを充電する。この場合には、発光部10の発光量として、第1コンデンサC1のキャパシタンスに応じた発光量が最大の発光量となる。
さらに最も低いレベル範囲であるレベル3であるときには、第2コンデンサC2のみを充電する。この場合の発光部10の最大発光量としては、第2コンデンサC2のキャパシタンスに応じたものとなる。ちなみに、ここでは、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2のキャパシタンスは、C1>C2となる関係であることを前提としている。
つまり、図5に示す充電動作では、必要発光量に応じて、予め充電しておく(発光用電圧を生成しておく)コンデンサを選択するようにしている。このようにすれば、必要発光量が所要以下とされる場合には、例えば第1コンデンサC1のみ、あるいは、第2コンデンサC2のみを充電する場合があることとなる。つまりは、充電動作として、常に、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2との両者について充電する必要はないということであり、これによって、消費される充電電流量はさらに少ないものとなる。この結果、例えばバッテリ22の蓄電量がより有効に節約され、バッテリ22のさらなる長時間使用も可能となる。
なお、第1の実施の形態の構成として、図2においては、発光用電圧生成用のコンデンサとして、第1,第2コンデンサC1,C2の2本を備えることとしているのであるが、これに限定されるべきものではなく、3本以上の任意の数のコンデンサを備えることとしてよい。
続いては、図6〜図9を参照して、第2の実施の形態について説明を行うこととする。
図6は、第2の実施の形態としてのストロボ電源部8とストロボ発光制御部9の構成例を示している。なお、この図において図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態としては、ストロボ発光制御部9において、発光用電圧生成のためのコンデンサとして、第1コンデンサC1,第2コンデンサC2,第3コンデンサC3、第4コンデンサC4の4本のコンデンサが備えられている。
そして、例えば第1コンデンサC1に対応しては、図2と同様の接続形態によって、発光用電圧印加スイッチ素子Q1、充電用電圧印加スイッチ素子Q2が接続されている。以降、同様にして、第2コンデンサC2に対しては、発光用電圧印加スイッチ素子Q3、充電用電圧印加スイッチ素子Q4が接続される。第3コンデンサC3に対しては、発光用電圧印加スイッチ素子Q5、充電用電圧印加スイッチ素子Q6が接続される。第4コンデンサC4に対しては、発光用電圧印加スイッチ素子Q7、充電用電圧印加スイッチ素子Q8が接続される。
この場合、ストロボ電源部8から出力される充電用電圧E1のラインは、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4,Q6,Q8のコレクタに対して共通に接続される。
また、発光用電圧E2のラインは、発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3,Q5,Q7のエミッタが共通に接続されている。
また、発光制御部23としては、発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3,Q5,Q7、充電用電圧印加スイッチ素子Q2,Q4,Q6,Q8のそれぞれに対応したスイッチ制御信号のラインが設けられている。つまり、4つの第1コンデンサC1,第2コンデンサC2,第3コンデンサC3、第4コンデンサC4のそれぞれに対する充電動作を、独立してコントロールすることが可能とされていると共に、第1コンデンサC1,第2コンデンサC2,第3コンデンサC3、第4コンデンサC4のそれぞれからの発光用電圧E2の印加動作も独立してコントロール可能とされている。
そして、これら第1コンデンサC1,第2コンデンサC2,第3コンデンサC3、第4コンデンサC4のキャパシタンス設定としては、先ず、これら4本のコンデンサのキャパシタンスの合計値が、発光部10の最大可能発光量に対応するものとなるようにしている。そのうえで、第1コンデンサC1,第2コンデンサC2,第3コンデンサC3、第4コンデンサC4ごとで、バイナリ的に重み付けが行われるようにしてそれぞれ異なるキャパシタンス値を設定するようにしている。
具体的には、割合として、発光部10の最大可能発光量に対応するキャパシタンス値を1とすると、第1コンデンサC1は1/2、第2コンデンサC2は1/4、第3コンデンサC3は1/8、第4コンデンサC4は1/16となるように設定することとしている。
このようなキャパシタンス設定のもとでは、第1コンデンサC1〜第4コンデンサC4のキャパシタンスの組み合わせに応じて、15パターンのキャパシタンス値を得ることができる。ここで、コンデンサのキャパシタンスは、発光部10を発光させることのできる光量に対応する。
このことに基づけば、図7に示すようにして、全く発光させない場合を1パターンとして含めれば、キャパシタンス値の組み合わせに応じた16段階の分解能による発光量を得ることが可能となる。図7においては、第1コンデンサC1〜第4コンデンサC4のうちで組み合わせとして有効なコンデンサを○で示し、無効なコンデンサを×で示している。また、この図では、16段階の発光量を、発光量が大きい順から、発光レベル15〜0として示している。
このようにして構成される第2の実施の形態に対応する、第1コンデンサC1〜第4コンデンサC4に対する充電動作の手順を、図8のフローチャートに示す。
この図8に示す充電動作の手順は、先の第1の実施の形態に対応する図3に示した充電動作に準じて、第1コンデンサC1〜第4コンデンサC4に対して、充電期間が重複しないようにして、順次的に充電を行っていくものとなる。
つまり、先ずステップ401により充電用電圧E1を発生させ、続くステップS402〜S404により第1コンデンサC1に対する充電を完了させる。以降、同様にして、次のステップS405〜S407により第2コンデンサC2に対する充電を完了させ、ステップS408〜S410により第3コンデンサC3に対する充電を完了させ、ステップS411〜S413により第4コンデンサC4に対する充電を完了させる。ここまでの手順により、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2、第3コンデンサC3、第4コンデンサC4の全てについて充電が完了した状態が得られることになる。そして、最後のステップS414によりこれまで発生させていた充電用電圧E1の発生を停止させる。
このような充電動作によっても、先の第1の実施の形態と同様にして、バッテリ22への負担は軽減されることになる。また、この場合にも、コンデンサへの充電時のバッテリ23の電圧降下は抑制されることとなるから、バッテリの長時間使用が可能となる。
続いて図9のフローチャートを参照して、第2の実施の形態における写真撮影時に対応する発光制御の手順を説明する。この図に示す手順が開始される段階においても、上記図8に示した手順により第1コンデンサC1〜第4コンデンサC4に対する充電は完了しており、任意のときに発光用電圧E2を印加して発光部10を発光駆動可能な状態にあるものとされる。
この場合においても、最初のステップS501では、コントローラ15が、例えば操作部16としてのシャッターボタンなどの操作に応じて得られた撮影指示信号を読み取るようにされる。そして、次のステップS502において発光条件を設定するようにされる。
このステップS502における発光条件設定としても、例えば、図4のステップS202の場合と同様にして所要の各種情報に基づいて、必要な発光部10の発光量を求めるようにされる。そして、本実施の形態では、次のステップS503の手順により、図7に示した16段階の発光レベルのうちで、上記のようにして求められた発光量に対応する発光レベルを判定する。そして、最終的な判断として、この場合には、判定された発光レベルに対応して組み合わせが有効とされているコンデンサを、第1コンデンサC1〜第4コンデンサC4のうちから選択するようにされる。
そして、次のステップS504においては、上記のようにして設定された発光条件に従って、発光部10の発光制御を行う。
つまり、上記ステップS503では、発光条件として、判定された発光レベル(発光量)に対応して有効となるコンデンサが第1コンデンサC1〜第4コンデンサC4のうちから選択されている。このようにして選択されたコンデンサは、上記判定された発光レベル(発光量)を得るために、発光部10に対して発光用電圧E2を印加すべきコンデンサとなる。
そこで、ステップS504では、例えばコントローラ15は、発光制御回路23に対して、選択したコンデンサによる発光用電圧の印加を指示する制御信号S2を出力する。これに応じて、発光制御回路23は、発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3,Q5,Q7のうち、これらの選択されたコンデンサに対応する発光用電圧印加スイッチ素子を、同時にオンとする。
具体例として、例えばステップS503において、発光レベルが[12]であると判定したとすると、この発光レベル[12]に対応して、第1コンデンサC1と、第2コンデンサC2を選択することになる。そこで、この場合にはステップS504の動作として、発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3,Q5,Q7のうちから、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2に対応する発光用電圧印加スイッチ素子Q1,Q3を同時にオンとするようにして発光制御回路23が動作することになる。
これにより、発光部10に対しては、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の各キャパシタンスの合計値に応じた充電電荷により発光用電圧E2が印加されることになる。そして、このようにして印加される発光用電圧E2としては、発光レベル12に対応する発光量による発光が発光部10にて行われることとなる。つまり、ステップS502にて設定された発光条件に対応してして必要とされる光量による発光が行われる。
そして、この場合においては、例えばステップS504の手順により発光を開始させた後の所定時間を経過して、発光に用いたコンデンサの充電電荷がほぼ無くなって発光が終了されたタイミングで、発光制御回路23は、これまでオンとしていた発光用電圧印加スイッチ素子をオフに切り換える。
この第2の実施の形態では、必要とされる発光量を、例えば図7に示す16段階の発光レベル(コンデンサの組み合わせ)により制御して得るようにしている。従って、例えば実使用上において、16段階の分解能による発光量の制御により、良好とされる露出制御結果が得られるのであれば、この点で、調光制御としては高い精度が得られているということがいえる。
このことは、この第2の実施の形態としての調光制御としては、その分解能設定が適切であれば、例えば従来として説明したように、単純に発光期間長のみに基づいた調光制御と比較すれば、より容易に、高い精度での調光制御結果が得られるということを意味する。
このために、第2の実施の形態における図9に示した発光動作の手順としては、図4のステップS205,S208として示したような、実際の発光部10の発光光量を受光信号の積算値として得て、この積算値に応じた発光停止制御を行う必要は特にないということになる。第2の実施の形態では、発光用電圧を印加すべきコンデンサの組み合わせにより、必要とされる発光量に一致するとされる発光量が実際において正確に得られることになるからである。
もちろんのこと、第2の実施の形態として、例えばより高い調光精度を求めることを目的として、受光信号の積算値に基づいた発光停止制御の手順、構成を付加してもかまわない。
また、この第2の実施の形態としても、充電動作として、先の第1の実施の形態における変形例として示した、図5の手順を適用することができる。
つまり、図5におけるステップS303の手順として、ステップS302により判定された必要発光量に応じた発光レベルを特定し、この特定された発光レベルに対応して組み合わせが有効とされるコンデンサを選択する。そして、この選択したコンデンサのみに対して、順次的に充電を行うようにするものである。第2の実施の形態としても、この図5に準じた手順を適用すれば、バッテリ22の蓄電容量の節約を図ることが可能となる。
また、第2の実施の形態としても、例えば複数のコンデンサのキャパシタンスの合計値が、発光部10の最大可能発光量に対応しており、所定規則に従った重み付けにより、それぞれ異なるキャパシタンスを設定することとすれば、発光用電圧生成用のコンデンサの数については、特に限定されるべきものではない。この場合において、例えばコンデンサ数が多くなるほど、発光レベルの段階数も多くなって、より高い分解能による調光制御が可能となり、調光精度はさらに向上されることになる。
続いては、図10〜図12を参照して、第3の実施の形態について説明する。
上記第1及び第2の実施の形態は、主としてバッテリの負担軽減、バッテリの長時間使用、及び調光精度の向上などを目的とするものであった。これに対して、第3の実施の形態としては、主として、例えば発光部10のガイドナンバによってきまる最大可能発光量の制限を超えて、これよりも明るいとされるより大きな発光量が実質的に得られることを目的とする。
図10は、第3の実施の形態としてのストロボ電源部8とストロボ発光制御部9の構成例を示している。なお、この図において図1及び図6と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
先ず、この場合のストロボ発光制御部9においては、発光用電圧生成のためのコンデンサは、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の2本としている。
第1コンデンサC1に対しては、発光用電圧印加スイッチ素子Q1がこれまでの第1、第2の実施の形態と同様の接続態様により接続されているが、先の各実施の形態において備えられていた充電用電圧印加スイッチ素子Q2は省略されている。
同様にして、第2コンデンサC2に対しても、発光用電圧印加スイッチ素子Q3が同様の接続態様により接続されるが、充電用電圧印加スイッチ素子Q4は省略されている。
また、この場合のストロボ電源部8においては、上記のようにして2本の発光用電圧生成用のコンデンサを備えるのに応じて、2本のダイオードD10,D11を備える。昇圧電源回路21にて生成されて出力される高圧の交番電圧ラインは、分岐して、これらダイオードD10,D11のアノードに対して出力されるようになっている。また、ダイオードD10のカソードは第1コンデンサC1の正極端子に対してスイッチ素子などを介することなく直接的に接続されている。同様にして、ダイオードD11のカソードは、第2コンデンサC2の正極端子に対して直接的に接続される。
従って、この場合には、第1コンデンサC1は、昇圧電源回路21から出力される交番電圧をダイオードD10により整流した出力である充電用電圧E1Aにより充電されることになる。また、第2コンデンサC2は、昇圧電源回路21から出力される交番電圧をダイオードD11により整流した出力である充電用電圧E1Aにより充電されることになる。
このようにして、整流用のダイオードを、コンデンサごとに対応して設けているのは、後述するようにして、第3の実施の形態の充電動作としては、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2とで同時に行う場合があることに依る。第1コンデンサC1と第2コンデンサC2に充電を行うときには、昇圧電源回路21の負荷としては相応に重くなるから、昇圧電源回路21から整流用のダイオードに流れる電流も増加する。
例えば第3の実施の形態としても、複数の発光用電圧生成用のコンデンサに対して整流用のダイオードは共通とする構成を採ってもよい。しかしながら、このような構成を採った場合の実際として、この1本のダイオードにより相応の重負荷の条件での電流量に対応することになるので、ダイオードに負担がかかり、例えば電力変換効率の低下や発熱などの問題が生じ得る。そこで、本実施の形態としては、例えばコンデンサごとに対応して個々に整流用ダイオードを備えることとしている。
そして、このような構成では、先ず、充電用電圧印加スイッチ素子を備えていないことから、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2とに対する充電は常に同時に行われることになる。
これに対して、発光用電圧印加スイッチ素子を備えていることで、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2とに対応して、それぞれ独立して発光用電圧E2の印加動作をコントロール可能とされる点は、先の第1及び第2の実施の形態と同様である。つまり、主要となる構成部位については、各実施の形態で共通となっている。
また、この場合の充電電圧検出回路25は、第1コンデンサC1の正極端子と接続される検出入力と、第2コンデンサC2の正極端子と接続される検出入力との2つの検出入力を備えることとしており、これにより、充電用電圧印加スイッチ素子が無くとも、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の充電電位をそれぞれ独立して検出可能とされている。
そして、この第3の実施の形態における第1コンデンサC1と第2コンデンサC2のキャパシタンスとしては、次のようにして設定することとしている。
先ず、本実施の形態では、後述するようにしてメイン発光とサブ発光とをそれぞれ時分割的に実行可能とされているが、これに対応する第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の役割分担としては、第1コンデンサC1をメイン発光に対応させ、第2コンデンサC2をサブ発光に対応させることしている。
そして、第1コンデンサC1については、発光部10の最大可能発光量に対応するキャパシタンスを設定する。
これに対して、第2コンデンサC2については、必要とされるサブ発光量に対応して必要とされる任意のキャパシタンスを設定する。なお、この場合のサブ発光は、メイン発光では不足する光量を補うことを目的とするものであるが、実際としては、第2コンデンサC2のキャパシタンスとしては、第1コンデンサC1とほぼ同等か、これよりも小さい値が設定される。
図11は、上記構成を採る第3の実施の形態に対応する、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2に対する充電動作の手順を示している。
この場合にも、先ず、コントローラ15は、ステップS601の手順として、充電用電圧を発生させる。第3の実施の形態としては、充電用電圧発生のために昇圧電源回路21を起動させると、その交番電圧出力が整流用ダイオードD10,D11により整流されることとなり、2つの充電用電圧E1A,E1Bが同時に得られることになる。そして、この充電用電圧E1A,E1Bが、それぞれ第1コンデンサC1、第2コンデンサC2に印加されることとなって、これにより、ステップS602(S602a,S602b)として示すようにして、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2に対して同時に充電する動作が得られることとなる。
上記のようにして、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2に対する充電が行われているとき、充電電圧検出回路25では、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2それぞれの充電電位を検出しており、例えば各コンデンサの充電電位を示す検出信号を発光制御回路23に対して出力するようにしている。
この検出信号を監視することで、ステップS603の手順として、発光制御回路23は、第1コンデンサC1と、第2コンデンサC2との両方について充電が完了する(つまり、例えば満充電に対応する充電電位に至る)ことを待機している。
このときに、例えば第2コンデンサC2よりも、第1コンデンサC1とでは、第1コンデンサC1のほうがキャパシタンスが大きいので、2つのコンデンサの充電電荷が共に0とされるような状態から充電が開始された場合には、先に第2コンデンサC2のほうが充電を完了することになる。
あるいは、例えば前回のストロボ発光を伴う撮影時において、例えばメイン発光のみが行われたような場合、第1コンデンサC1は充電電荷がほぼ0であるが、第2コンデンサC2については充電完了の状態(満充電の状態)を維持しているような状態となる。
つまり、一方のコンデンサは充電を完了しているが、他方のコンデンサは充電を完了していないという状態が生じる場合がある。
このような状態においても、ステップS603の手順としては、残る一方のコンデンサの充電が完了するまで、昇圧電源回路21の動作を継続させることで、充電動作を継続させることとしている。つまり、例えば第2コンデンサC2に対する充電は完了しているが、第1コンデンサC1に対する充電は完了していない状態では、ステップS602として、第1コンデンサC1のみに対する充電であるステップS602aとしての動作手順を実行することになる。これに対して、例えば第1コンデンサC1に対する充電は完了しているが、第2コンデンサC2に対する充電は完了していない状態では、ステップS602として、第2コンデンサC2のみに対する充電であるステップS602bとしての動作手順を実行する。このような一方のコンデンサに対してのみの充電を行うとき、図10に示す回路構成では、充電が完了している側のコンデンサにも、充電用電圧(E1A又はE1B)が印加されることになるが、充電が完了している側のコンデンサは、このとき満充電状態であるから、これ以上充電電流は流れないから負荷となるものではなく、これ以上の充電電位の変化もないわけであり、特に問題にはならない。
そして、ステップS603として、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2の両方について充電が完了した状態が得られることとなると、例えばこのことが、発光制御回路23からコントローラ15に通知される。なお、充電電圧検出回路25の検出信号をコントローラ15に入力して、この検出信号によりコントローラ15が、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2の両方の充電が完了したことを認識するようにしてもよい。
コントローラ15は、このようにして第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2が共に充電されたことを認識すると、次のステップS604の手順により充電用電圧の生成を停止させる。つまり、昇圧電源回路21の動作を停止させる制御を実行する。
なお、第3の実施の形態としては、前述もしたように、第1及び第2の実施の形態と同様の主要な回路構成を採ることとした上で、発光部10の最大可能発光量よりも大きな発光量が得られるようにすることを目的としている。このために、図11に示す充電動作としては、複数のコンデンサに対して同時に行うこととしている。しかしながら、第3の実施の形態としても、先の第1及び第2の実施の形態と同様にして、充電期間が重複しないようにして複数のコンデンサに充電を行う動作手順とすることも可能であり、この場合には、先の各実施の形態と同様にして、バッテリへの負担軽減、バッテリ持続時間の延長などの効果が得られる。
図12のフローチャートは、第3の実施の形態としての発光動作の手順例を示している。
この場合においても、先ずステップS701においては、コントローラ15が撮影指示信号の読み取りを行い、これに応じて、次のステップS702の手順として発光条件の設定を行う。
そして、次のステップS703の手順として、コントローラ15は、上記ステップS702にて設定された発光条件に基づいて得られる必要発光量が、メイン発光による発光量以内であるか否かについて判別する。つまり、必要発光量が、メイン発光により得られる発光光量で足りるものであるか否かについて判別する。
ちなみに、メイン発光による最大発光量がどの程度のものであるのかについては、発光部10のガイドナンバなどの仕様、及び第1コンデンサC1について設定したキャパシタンス、充電用電圧レベル、さらには実際の試験などに基づいて、予め、相応に正確な値を推定することができる。
ステップS703により、必要発光量がメイン発光量以内であるとして認識された場合には、ステップS704の手順によりメイン発光を開始させる。このためには、例えばコントローラ15が発光制御回路23に対して、メイン発光を指示する制御信号S2を出力するようにされる。これに応じて、発光制御回路23は、発光用電圧印加スイッチ素子Q1をオンとするためのスイッチ制御信号を出力する。これにより、第1コンデンサC1の充電電荷による発光用電圧E2が印加され、発光部10は、この第1コンデンサC1のキャパシタンスに応じた光量の発光を開始することになる。
このようにしてステップS704によりメイン発光が開始されると、例えばコントローラ15は、ステップS709の手順により露出が適正となったか否かついて判別する。このステップS709の手順は、例えば図4に示したステップS205、S208などと同様のものとなる。
そして、ステップS709により適正露出が得られたことが判別されると、ステップS710によりこれまでの発光部10の発光を停止させる。ステップS704からステップS709を経て、ステップS710に至った場合には、メイン発光が行われていたのであるから、ステップS710としては、これまでのメイン発光を停止させることになる。このために、例えばコントローラ15は、メイン発光の停止を指示する制御信号S2を出力する。これに応じて発光制御回路23は、発光用電圧印加スイッチ素子Q1をオフとするようにされる。
これに対して、ステップS703にて、必要発光量がメイン発光量より大きい、つまり、必要発光量がメイン発光量のみでは足りないと判別した場合、ステップS705以降の手順を行うことになる。
ステップS705では、先ず、メイン発光を開始させる。このための制御動作としては、ステップS704と同様となる。
そして、この場合には、上記ステップS705によりメイン発光を開始させた後、ステップS706の手順により、一定時間が経過するのを待機する。
ここで、上記ステップS706において設定される一定時間の実際の時間長としては、メイン発光が開始されてから、第1コンデンサC1の充電電荷が一定以下に減少して、発光部10が発光を一旦終了するまでの時間長に対応して設定される。従って、上記ステップS706において一定時間が経過したと判別された時点では、メイン発光としての発光部10の発光は自然終了に入った状態となっている。なお、このような時間設定とする理由については後述する。
そして、上記のようにして、ステップS706により一定時間が経過したことを判別すると、先ず、次のステップS707によりメイン発光(第1コンデンサC1)に対応する発光用電圧印加スイッチ素子Q1をオフとする。これにより、次のサブ発光により第2コンデンサC2により発光用電圧の印加が行われたときに、この第2コンデンサC2の充電電荷による充電電流が第1コンデンサC1に流入するのを防ぐ。そして、次のステップS708によってサブ発光を開始させるための制御を実行する。
ちなみに、実際にステップS706からステップS708に至るの手順を実現するのにあたっては、例えば1つには、コントローラ15が、例えばステップS705で発光用電圧印加スイッチ素子Q1のオンを指示する制御信号S2を出力してから一定時間分を計時する。そして、一定時間分の計時が完了したら、コントローラ15が、先ず、発光用電圧印加スイッチ素子Q1のオフを指示する制御信号S2を出力し、発光用電圧印加スイッチ素子Q3のオンを指示する制御信号S2を出力する。これに応じて発光制御回路23は、先ず、発光用電圧印加スイッチ素子Q1をオフとするためのスイッチ制御信号を出力し、さらに続けて発光用電圧印加スイッチ素子Q3をオンとするためのスイッチ制御信号を出力するようにされる。
あるいは、発光制御回路23で完結した動作とすることもできる。つまり、発光制御回路23内にカウンタなどを設けて、このカウンタにより上記一定時間分を計時し、一定時間が経過したら、発光用電圧印加スイッチ素子Q1をオフとするためのスイッチ制御信号を出力し、続けて発光用電圧印加スイッチ素子Q3をオンとするためのスイッチ制御信号を出力するように構成するものである。
いずれにせよ、上記のようにして、ステップS708としては、発光用電圧印加スイッチ素子Q3がオンとされることで、第2コンデンサC2の充電電荷による発光用電圧E2が印加されることとなって、発光部10は、第2コンデンサC2のキャパシタンスに応じた発光量によるサブ発光を開始することになる。
ステップS708によりサブ発光が開始された後においても、ステップS709により露出が適正となったか否かついて判別することになる。そして、ステップS709により適正露出が得られたことが判別されると、ステップS710によりこれまでの発光部10の発光を停止させる。この場合には、サブ発光が行われていたのであるから、発光用電圧印加スイッチ素子Q3をオフとするように制御してサブ発光を停止させることになる。
このような発光動作の手順によると、ステップS705から708の手順が行われることで、或る一定期間内において、メイン発光に続けてサブ発光が行われることになる。この場合において、メイン発光によっては、発光部10の最大可能発光量に対応する光量が得られている。従って、このメイン発光とサブ発光とが行われる期間内において得られる光量全体としては、発光部10の最大可能発光量以上の光量が得られることになる。このようにして本実施の形態としては、ストロボ発光として、発光部の最大可能発光量以上の発光量を得ることを可能としているものである。
このような第3の実施の形態により得られる効果は、例えば小型のデジタルスチルカメラなどの撮像装置に適用することでより有効なものとなる。つまり、デジタルスチルカメラなどで小型化を図ろうとすると、発光部としてのキセノン管も小さいものを搭載することになるので、それだけ発光部そのものの最大可能発光量(ガイドナンバ)も小さくなる。このために、小型のデジタルスチルカメラなどでは、ストロボ発光の光量が不足して露出も不足する傾向となりやすい。そこで、第3の実施の形態の構成を適用すれば、小さな発光部であっても、必要充分なストロボ発光量を得ることが可能となって、適正露出が容易に得られることとなる。
また、図12に示す発光動作においては、ステップS709、S710の手順により、メイン発光のみを行った場合(S704)にも、また、メイン発光とサブ発光を行った場合(S705〜S708)にも、適正露出が得られるのに応じてこれまでの発光が停止される。従って、メイン発光のみのストロボ発光と、メイン発光+サブ発光によるストロボ発光を行った場合のいずれにおいても、露出オーバーとなることが防止されるようにもなっている。
また、ステップS706において設定される一定の待機時間の実時間長について、上記したように、メイン発光が一旦終了するようにして設定されているのは、次のような理由による。
本実施の形態では、ステップS705により開始されるメイン発光は、発光部10の最大可能発光量を発光させるものとなっている。発光部10としては、1回の発光にあたっては、予め決まっている最大可能発光量(ガイドナンバ)以上の発光量を得ることはできない。これは、例えば最大可能発光量に対応するよりも大きなキャパシタンス(充電電荷)により発光させたとしても、最大可能発光量以上の発光はできないことを意味する。このため、仮に、ステップS705にて開始されたメイン発光が終了する直前のタイミングで、サブ発光のために第2コンデンサC2から発光用電圧を印加開始させて、継続的に発光させようとしても、最大可能発光量以上の発光量を得ることはできない。また、このような発光用電圧の印加タイミングは、1回の発光において最大可能発光量に対応する以上の電圧印加が生じることとなるので、発光部10にも負担がかかって好ましくない。そこで、ステップS706にて設定する待機時間を上記のようにして設定することで、メイン発光による1回目の発光動作と、サブ発光による2回目の発光動作とが適正に行われるようにして、結果的に、最大可能発光量以上の発光量が確実に得られるようにしている。また、発光部10に対する負担も軽減されるようにしている。
なお、第3の実施の形態としても、発光用電圧生成用のコンデンサとしては、3以上備えられてよい。この場合においては、例えばメイン発光のためのコンデンサを2以上としてもよい。つまり、所定の2以上のコンデンサのキャパシタンスの合計値が、発光部10の最大可能発光量に対応するように設定する。そして、メイン発光を得るときには、これらの複数のコンデンサから同時に発光部10に対して発光用電圧を印加するようにされる。また、サブ発光に対応するコンデンサも複数備えられてよい。この場合には、サブ発光時において、必要な発光量に対応する所定複数のコンデンサから同時に発光用電圧を印加するように構成してもよいし、例えば露光量を監視しながら、順次的に所要のコンデンサから発光用電圧を印加するように構成することも考えられる。
また、これまで説明した各実施の形態について共通なこととして、本発明としては、例えばデジタルスチルカメラのみに適用されるべきものではなく、例えば、銀塩カメラともいわれる通常の写真用フィルムを使用して撮影するカメラ装置にも適用可能である。また、例えば、スチルカメラ的な機能を有するビデオカメラ装置などにも適用できる。さらには、撮像装置以外にも、ストロボ的に発光された光を必要とするために発光装置を備える機器に適用可能であるし、また、特定の目的を有して構成される単体の発光装置とされてもよいものである。
本発明の実施の形態としてのデジタルスチルカメラの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態としてのストロボ電源部及びストロボ発光制御部の構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態としての充電動作の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態としての発光動作の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態としての他の発光動作(変形例)の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態としてのストロボ電源部及びストロボ発光制御部の構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態において、発光レベルと、発光用電圧生成用のコンデンサの組み合わせとを示す図である。 第2の実施の形態としての充電動作の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態としての発光動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態としてのストロボ電源部及びストロボ発光制御部の構成例を示すブロック図である。 第3の実施の形態としての充電動作の手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態としての発光動作の手順を示すフローチャートである。 従来としての発光装置の構成例を示すブロック図である。 図13に示す発光装置における発光部の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 デジタルスチルカメラ、2 光学系部、3 CCD、4 カメラ部、5 信号処理部ロック、6 表示部、7 絞り/フォーカス駆動部、8 ストロボ電源部、9 ストロボ発光制御部、10 発光部、11 受光素子、12 アンプ、13 メディアドライブ、14 カードメモリ、15 コントローラ、16 操作部、21 昇圧電源回路、22 バッテリ、23 発光制御回路、24 トリガ発生回路、25 充電電圧検出回路、C1,C2,C3,C4(発光電圧生成用)コンデンサ、Q1,Q3,Q5,Q7 発光用電圧印加スイッチ素子、Q2,Q4,Q6,Q8 充電用電圧印加スイッチ素子、D1,D10,D11 ダイオード

Claims (10)

  1. 発光用電圧を生成するために設けられる複数のコンデンサと、
    発光のために上記発光用電圧の印加を必要とする発光手段と、
    上記複数のコンデンサごとに対応して、上記発光手段に対する上記発光用電圧の印加を制御する電圧印加制御手段と、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  2. 上記複数のコンデンサのキャパシタンスの合計値により、上記発光手段の最大可能発光量に対応した発光量が得られるようにされたうえで、これら複数のコンデンサの各キャパシタンスが設定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 発光用電圧を生成するために上記複数のコンデンサに対して充電を行うためのものであり、上記複数のコンデンサの各々に対して、それぞれ異なる期間により充電を行う充電制御手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  4. 外光を受光する受光手段と、
    上記発光手段が発光させるべき必要発光量を設定する設定手段と、
    上記受光手段において受光されるべき必要受光量が、上記必要発光量に対応して適正に得られているか否かを判別する判別手段と、をさらに備えると共に、
    上記電圧印加制御手段は、
    上記複数のコンデンサのうち、所要の1つのコンデンサの発光用電圧を印加して上記発光手段を発光させる制御を終了させるまでに、上記判別手段による判別結果として、上記必要受光量が適正に得られていないとされる場合には、上記1つのコンデンサの発光用電圧の印加に続けて他の所要の1つのコンデンサの発光用電圧を印加することによる、上記発光手段を発光させる制御を継続するように構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  5. 上記発光手段により発光させるべき必要発光量を設定する設定手段と、
    上記発光用電圧を生成するために上記複数のコンデンサに対して充電を行うためのものであり、上記複数のコンデンサのうち、上記設定手段により設定された必要発光量に応じて選択した1以上の所要の上記コンデンサの各々に対して、それぞれ異なる期間により充電を行う充電制御手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  6. 上記複数のコンデンサの各キャパシタンスは、所定比率により重み付けされた関係が得られるようにしてそれぞれ異なる値が設定されているとともに、
    上記発光手段により発光させるべき必要発光量を設定する設定手段とをさらに備え、
    上記電圧印加制御手段は、
    上記設定手段により設定された必要発光量に応じて、上記複数のコンデンサのうちで発光させるべき1以上の所要のコンデンサの組み合わせを決定し、この1以上の所要のコンデンサの発光用電圧を、同時とされるタイミングで印加する制御を実行するように構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  7. 上記複数のコンデンサのうち、特定の第1のコンデンサは、上記発光手段の最大可能発光量に対応した発光量が得られるようにして合計のキャパシタンスが設定されており、これ以外の第2のコンデンサは、上記発光手段の最大可能発光量以下とされる所定の発光量が得られるようにしてキャパシタンスが設定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  8. 上記発光手段が発光させるべき必要発光量を設定する設定手段をさらに備え、
    上記電圧印加制御手段は、
    上記設定手段により設定された必要発光量が所定以下である場合には、上記第1のコンデンサの発光用電圧のみを上記発光手段に対して印加する制御を実行し、
    上記設定手段により設定された必要発光量が所定以上である場合には、上記第1のコンデンサの発光用電圧を上記発光手段に対して印加して所定時間経過した後に、所要の上記第2のコンデンサの発光用電圧を上記発光手段に対して印加するようにして制御を実行する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
  9. 被写体側に対して光を照射する発光部と、
    被写体を撮像する撮像部と、を少なくとも備えて成り、
    上記発光部は、
    発光用電圧を生成するために設けられる複数のコンデンサと、
    発光のために上記発光用電圧の印加を必要とする発光手段と、
    上記複数のコンデンサごとに対応して、上記発光手段に対する上記発光用電圧の印加を制御する電圧印加制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする撮像装置。
  10. 発光用電圧を生成するために設けられる複数のコンデンサを設けると共に
    発光のために上記発光用電圧の印加を必要とする発光手段に対する上記発光用電圧の印加を、上記複数のコンデンサごとに制御する電圧印加制御処理、
    を実行するように構成されていることを特徴とする発光制御方法。
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