JP4058846B2 - ストロボ装置付きカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はストロボ装置付きカメラに係り、特に銀塩カメラやデジタルカメラなどに内蔵又は外部接続されるストロボ装置の充電制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ストロボ装置を内蔵した銀塩カメラや電子スチルカメラは、ストロボの電源と、カメラ制御回路(CCD駆動回路及びLCD駆動回路等を含む回路)の電源とが共用される傾向にあるが、ストロボ装置の充電開始初期には負荷が重いためカメラ制御回路部に対し正常な作動を保証する駆動電圧を供給できない問題が生じる。このため、充電中は他の制御回路を作動させない、又は制御回路を作動させる時には充電を中断するという制御シーケンスが採用されていることが多い(特許第2521128号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のカメラの場合、ストロボ装置のメインコンデンサが満充電(フル充電)に達した後にカメラ制御回路の作動を開始させているため、充電時間に加えて液晶ディスプレイ(LCD)が表示可能になるまでの準備時間(LCDの立ち上がり時間)や、CCDによる撮像が可能になるまでのCCD駆動準備時間などのシーケンスが終わるまで次の撮影ができず、シャッターチャンスを逃してしまうという欠点がある。
【0004】
この点、特開平10−80069号公報には、ストロボ装置におけるメインコンデンサの発光可能電圧を検知して、フル充電より前に撮影可能とするカメラが提案されているが、液晶モニターへの画像表示後に撮影可能とする電子スチルカメラの場合、LCDの駆動に比較的大きな電流を消費するので、実際にはフル充電の完了まで液晶表示は行われない。したがって、結局上述と同様に撮影可能な状態に至るまでの時間が長く、シャッターチャンスを逃してしまうという不具合がある。
【0005】
その一方、特開平6−205277号公報に開示されているストロボ装置付きの撮像装置は、発光可能な電圧に達した時点で充電を中止し、液晶表示を行うようにしているので、撮影可能な状態に至る時間を短くすることができるが、ガイドナンバーの低下や発光可能時間が短くなるという問題がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ストロボの性能を低下させることなく、充電電圧が発光可能な領域に到達したら直ちに撮影できる速写性の高いストロボ装置付きカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係るストロボ装置付きカメラは、メインコンデンサを充電する充電回路と、前記メインコンデンサに蓄えられている電力の放出によって閃光発光する発光部と、を有するストロボ装置と、前記充電回路に電力を供給するとともに前記ストロボ装置以外のカメラ回路に電力を供給する電源部と、メインコンデンサの充電電圧を検知する充電電圧検知手段と、充電開始から充電電圧が満充電レベル手前の発光可能電圧に到達するまでの期間は前記カメラ回路の機能を停止させるとともに第1の充電電流値によってストロボ充電を行い、充電電圧が発光可能電圧に到達した以降は前記第1の充電電流値よりも小さい第2の充電電流値に切り替えてストロボ充電を続行させるとともに前記カメラ回路の作動を許容して撮影可能状態にする制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、電源部はストロボ装置及びカメラ回路の電源として共用され、制御部はカメラがより短時間で撮影可能な状態になるようにメインコンデンサの充電と、カメラ回路の動作を制御する。すなわち、充電開始時はカメラ回路の機能を停止し、ストロボ充電回路に大きな電流(第1の充電電流値)を流して急速に充電を行う。その後充電電圧が満充電レベル手前の撮影可能レベル(発光可能電圧)に到達したら、以後充電電流を下げて第2の充電電流値により充電を継続する一方、撮影開始指示の受入に応じて撮影動作可能な撮影可能状態にする。
【0009】
かかる制御方法を採用することで、発光可能電圧に到達直後、極めて短時間で撮影することができ、満充電到達後にカメラ回路の起動を開始していた従来のカメラに比べて、シャッターシーケンスの短縮を図ることができる。しかも、発光可能電圧到達以降も第2の充電電流値によって充電を継続しているので、ガイドナンバーが低下したり、発光可能時間が短くなるといった不具合も生じない。
【0010】
本発明の他の態様に係るストロボ装置付きカメラは、前述の制御部に代えて、充電開始から充電電圧が満充電レベル手前の発光可能電圧よりも更に所定量だけ低い設定電圧に到達するまでの期間は前記カメラ回路の機能を停止させるとともに第1の充電電流値によってストロボ充電を行い、充電電圧が前記設定電圧に到達した以降は前記第1の充電電流値よりも小さい第2の充電電流値に切り替えてストロボ充電を続行させるとともに前記カメラ回路を起動させる制御部を備えていることを特徴としている。
【0011】
この発明によれば、充電開始時はカメラ回路の機能を停止し、ストロボ充電回路に大きな電流(第1の充電電流値)を流して急速充電を行う。その後充電電圧が撮影可能レベル(発光可能電圧)よりも所定量だけ低い設定電圧に到達したら、以後充電電流を下げて第2の充電電流値により充電を継続し、かかる充電電流の切り替えと同時にカメラ回路の起動を開始する。第2の充電電流値による充電動作が進行し、充電電圧が発光可能電圧に到達するのと略同タイミングでカメラ回路も立ち上がり、撮影可能な状態となる。
【0012】
このようにカメラ回路を早めに起動させるようにしたので従来のカメラに比べて撮影準備時間を短縮でき、更に、発光可能電圧到達後も第2の充電電流値によって充電を続行しているので、ストロボ性能の低下という不具合も生じない。
【0013】
また、本発明の他の態様として、前記電源部が供給することができる電力を検知する最大電力検知手段と、前記最大電力検知手段の検知結果に基づき当該電源部の供給可能電力に応じて前記設定電圧や前記第1及び第2の充電電流値を適宜変更し得る自動設定手段と、を付加することが望ましい。
【0014】
特に、本発明は液晶モニター付き電子スチルカメラのように、撮像素子と、前記撮像素子から出力される信号を処理して画像データを作成する信号処理回路と、前記画像データに基づいて画像を表示する画像表示装置と、をカメラ回路に含むカメラに適用すると効果的である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るストロボ装置付きカメラの好ましい実施の形態について説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態に係るストロボ装置付きカメラにおける制御システムの構成を示すブロック図である。このカメラ10は、主として電源部12、電源部12から供給可能な電力を検知する最大電力検知回路14、システムコントローラ(以下、シスコンという。)16、シスコン16を駆動するための電源を供給するDCDCコンバータ18、ストロボ充電回路20、液晶ディスプレイ(LCD)を駆動するためのLCDバックライト回路22、LCDバックライト回路22を駆動するための電源を供給するDCDCコンバータ24、CCD固体撮像素子(以下、CCDという。)とその駆動回路及びCCD出力信号を処理するアナログ処理回路等を含む撮像回路26、撮像回路26を駆動する電源を供給するDCDCコンバータ28、撮像回路26のアナログ処理部を経た画像データをデジタル処理するデジタル回路30、デジタル回路30を駆動するための電源を供給するDCDCコンバータ32等から構成される。
【0017】
電源部12は各DCDCコンバータ18、24、28、32及びストロボ充電回路20に電力を供給するもので、例えば電池が用いられる。最大電力検知回路14は、例えば小さな抵抗値の電気抵抗を有し、該電気抵抗に流れる電流値を測定することにより電源部12の最大電力を検知する。
【0018】
シスコン16は中央演算処理装置(CPU)を主体とし、その他の機能をサポートする周辺回路を備えたものであり、所定の制御プログラムに従って各回路を制御するとともに、各DCDCコンバータ18、24、28の制御等を行う。ストロボ充電回路20は充電電圧検知回路34及び充電電流制御回路36を含む。
【0019】
ストロボ装置の詳細な構成は図示しないが、ストロボ装置は周知の如く、メインコンデンサ及びキセノン管(発光部)を有し、メインコンデンサに蓄えられている電力をシャッターボタンの押圧操作に呼応して放出することによりキセノン管を閃光発光させるように構成されている。
【0020】
次に、上記構成のストロボ装置付きカメラの動作について説明する。
【0021】
はじめに、一般的な充電制御方法を説明しておく。図示せぬ電源スイッチの操作によって本システムに電源が投ぜられると、シスコン16の指示によりカメラ10を撮影可能状態にするためにストロボ充電回路20を起動させメインコンデンサへの充電を開始する。メインコンデンサの電圧は充電電圧検知回路34によって監視され、その検知結果は充電電流の制御のみならず、LCDその他のカメラ回路の制御に利用される。
【0022】
充電の開始に伴いメインコンデンサの電圧が上昇し、事前に設定されている撮影可能電圧(発光可能電圧)以上になると、撮影可能電圧に達したことを示す信号Cok(ストロボ充電完了信号という。)がストロボ充電回路20からシスコン16に通知される。
【0023】
その後もタイマーによって充電状態を一定時間続行するとメインコンデンサの電圧は更に上昇し、やがて一定電圧のままそれ以上電圧が上昇しない状態(満充電状態という。)になる。メインコンデンサが満充電状態に至ると、シスコン16は次のような命令を行う。第1はカメラ使用者に当該カメラが撮影可能な状態であることを知らせるべく所定の情報提示手段に指令を与える。情報提示の形態としては、例えば、ランプ点灯、メッセージ表示等がある。第2はストロボ充電回路20の充電動作を停止(オフ)させる。なお、充電動作をオフすると高圧ラインに接続されている抵抗によりメインコンデンサの電圧は少しずつ低下する。第3はLCDバックライト回路用のDCDCコンバータ24を起動し、LCDバックライト回路22に電源を供給する。第4は撮像回路用のDCDCコンバータ28を起動し、撮像回路26に電源を供給する。こうしてLCD及び撮像回路26等が立ち上がった時に撮影待機状態となる。
【0024】
この撮影待機状態では撮像回路26中のCCDによって撮像信号が得られ、その撮像信号に所定のアナログ信号処理が施された後、デジタル回路30に提供される。デジタル回路30において輝度信号及び色差信号の生成、ガンマ補正など周知のデジタル画像処理が施される。デジタル処理を経た画像データはLCDに供給され、LCDの画面上に画像が表示される。このLCD表示はいわゆるムービー状態であり、撮像部が捉えている映像が動画として表示される。
【0025】
撮影待機状態においてシャッターボタンが押されると、カメラは撮影モード状態になり、シャッターボタンの押圧操作に呼応して画像データの取り込みを行うとともに、その取得した画像データの記録(書き込み)動作を開始する。
【0026】
上述のカメラ制御シーケンスを消費電流の観点から整理すると以下の通りとなる。
【0027】
まず、ストロボ充電時の消費電流は図2に示すようになる。すなわち、充電開始時から一定の電流値I1 によってメインコンデンサの充電が行われ、撮影可能電圧に達した時にその旨を示す信号(ストロボ充電完了信号)Cokがストロボ充電回路20からシスコン16に出力される。ストロボ充電完了信号Cokが出力されるタイミングT1 から更にTa の期間だけ充電動作を継続することによってメインコンデンサの電圧を十分高くし、満充電レベルまで充電する。これにより、ストロボ充電動作停止(T2 )以後に、メインコンデンサの電圧が撮影可能電圧以下に下がりすぎるのを防止している。
【0028】
次に、LCDの消費電流を図3に示す。LCDの立ち上げをT3 のタイミングで開始すると、実際にLCDの画面に映像が映し出されるまでにはタイムラグ(Tb )があり、T4 のタイミングからモニター画を見ることができるようになる。なお、モニター画の表示が行われる時の消費電流値はI2 である。
【0029】
図2で説明したメインコンデンサの充電動作終了(T2 )後に、図3に示したLCDの立ち上げシーケンスを開始した場合の消費電流は図4に示すようになる。図4に示す制御シーケンスを採用する場合、ストロボ充電完了信号(Cok)の出力からモニター画の出力が得られるまでに要する時間はTa +Tb となる。
【0030】
これに対して、本発明の実施の形態に係るストロボ装置付きカメラのシステムでは、次のような制御方法が採用されている。図5には本発明によるストロボ充電時の消費電流が示されている。
【0031】
まず、図示しない電源スイッチの操作によりカメラシステムに電源が投ぜられると、シスコン16の指示によりカメラ10を撮影可能状態にするためにストロボ充電回路20を起動させメインコンデンサへの充電を開始する。この時の充電電流値(第1の充電電流値)はI1 とする。充電中メインコンデンサの電圧は充電電圧検知回路34によって監視される。
【0032】
その後、充電電圧が撮影可能電圧に達したことが検知されると、ストロボ充電回路20からストロボ充電完了信号(Cok)が出力される。シスコン16はストロボ充電回路20から発せられるストロボ充電完了信号(Cok)の受入に呼応して充電電流制御回路36の充電電流設定端子をI3 (第2の充電電流値に相当)に設定し、充電電流を下げて充電を続行する。これと同時にシスコン16の指示によりLCDバックライト回路用のDCDCコンバータ24を起動し、LCDバックライト回路22に電源を供給するともに、撮像回路用のDCDCコンバータ28を起動し、撮像回路26に電源を供給する。やがてLCDが立ち上がり、撮影可能な状態(撮影待機状態)となる。このとき、所定の情報提示手段によってカメラ使用者に当該カメラが撮影可能な状態に至っていることが知らされる。
【0033】
充電電流値I3 による充電状態を一定時間(Tc)継続すると、メインコンデンサの電圧は満充電レベルに達する。満充電到達以後は充電電流を更に下げて充電電流値I4 に設定し、充電を続行する。このように、満充電後も低電流値(I4 )で充電を続行するのは、高圧ラインに接続されている抵抗による放電の損失を補うためであり、図5のように一定の電流値(I4 )による充電を継続する方法に代えて、所定の時間間隔でパルス的に電力補充を与えるようにしてもよい。
【0034】
撮影待機状態は図4で説明した例と同様に、LCDの画面上にムービー画が表示される。この撮影待機状態においてシャッターボタンが押されると、カメラは撮影モード状態に移行すべく、先ずストロボ充電動作を中止する。そして、シャッターボタンの押圧操作に呼応して画像データの取り込みを行うとともに、その取得した画像データの記録(書き込み)動作を開始する。なお、画像データの記録手段はメモリカード等の外部記憶媒体でもよいし、内蔵メモリでもよい。そして、記録処理後には第1の充電電流値による充電動作が再開される。
【0035】
上述した本発明の実施の形態に係るストロボ装置付きカメラの制御シーケンスを消費電流の観点から整理すると以下の通りとなる。
【0036】
図5で説明したように、ストロボの充電開始時には充電電流はI1 に設定されている。ストロボ充電回路20からストロボ充電完了信号Cokが出力されると、充電電流がI3 に下げられ充電が続行される。この場合、充電電流I3 はI1 よりも小さいのでメインコンデンサが満充電レベルに達するのに要する時間はTc となり、図2に示した時間Ta と比較して時間が長くなっている。なお、Ta に対してTc がどの程度長くなるかはI3 の大きさに依存する。
【0037】
一方、LCDの消費電流は図3で説明した通りである。本発明が適用されたカメラの制御シーケンスの場合、図5においてストロボ充電完了信号Cokが出力されたタイミングでLCDの立ち上げが開始される。かかるシーケンスにおける消費電流を図6に示す。図6に示すように、ストロボ充電完了信号(Cok)からモニター画出力が得られるまでの時間はTb となり、図4で説明した制御例のTa +Tb よりも短時間になる。これにより、カメラセットとしてより早く撮影可能な状態にすることができる。
【0038】
次に、本発明の他の実施の形態を説明する。
【0039】
図1に示したカメラ10のシステムにおいて、図7に示すような制御シーケンスを採用してもよい。すなわち、図示しない電源スイッチの操作によりカメラシステムに電源が投ぜられると、シスコン16の指示によりカメラ10を撮影可能状態にするためにストロボ充電回路20を起動させメインコンデンサへの充電を開始する。この時、充電電流は第1の充電電流値に設定される。
【0040】
充電中メインコンデンサの電圧は充電電圧検知回路34によって監視され、メインコンデンサの充電電圧が予め定められている設定電圧に達すると、充電電流が前記第1の充電電流値よりも小さい第2の充電電流値に切り替えられて充電が続行される。この充電電流の切り替え処理と同時に、LCDバックライト回路22及び撮像回路26への電源供給を開始する。
【0041】
設定電圧は撮影可能電圧よりも所定量だけ低い値に設定されており、例えば、撮影可能電圧が270Vであるとき、設定電圧はこれよりも30Vだけ低い240Vに設定される。また、第2の充電電流値は電源部12の能力に応じてストロボ充電回路20以外の他の回路(LCDバックライト回路22及び撮像回路26等)を正常に作動させながら、これと並行してストロボ充電回路20に供給できる電流値に設定される。
【0042】
第2の充電電流値による充電に切り替えられてから一定時間(Td )後に、メインコンデンサは撮影可能電圧に到達し、LCDにはムービー画が表示され、撮影可能な状態(撮影待機状態)となる。
【0043】
その後も第2の充電電流値による充電が続行され、満充電レベルに達した以降は充電電流を更に引き下げて第3の充電電流値に設定し、接続抵抗による放電を補うために充電を続行する。図5でも説明したように、放電による損失を補償する充電については一定の電流値による充電を継続する方法に代えて、所定の時間間隔でパルス的に充電してもよい。
【0044】
撮影待機状態においてシャッターボタンが押されると、カメラは撮影モード状態に移行すべく、先ずストロボ充電動作を中止する。そして、シャッターボタンの押圧操作に呼応して画像データの取り込みを行うとともに、その取得した画像データの記録(書き込み)動作を開始する。
【0045】
このように、メインコンデンサが撮影可能電圧に達する以前からLCDバックライト回路22及び撮像回路26に電源を供給するようにしたので、メインコンデンサが撮影可能電圧に到達すると直ちに撮影を行うことができ、充電開始から撮影可能状態に至るまでの準備時間を短縮することができる。
【0046】
設定電圧や第1の充電電流値及び第2の充電電流値は電源部12の能力に応じてそれぞれ適当な値に設定されるが、最大電力検知回路14によって電源部12の最大電力を検知し、その検知結果に基づいてシスコン16の指示により設定電圧、第1の充電電流値及び第2の充電電流値のうち少なくとも一つの値を適宜に最適な値に自動調整する機能を付加することにより、充電開始から撮影準備完了までに要する時間を一層短縮することができる。
【0047】
上記説明では電源スイッチの操作に伴う電源立ち上げ時の動作を例に説明したが、電源立ち上げ時に限らず、再生モードから撮影モードへの切り替え時などモード変更による撮影モードへの移行時の動作等においても同様の充電制御シーケンスが適用される。
【0048】
また、上記説明では本発明をLCD付きカメラに適用した例を述べたが、LCD等の画像表示装置を有しないカメラの場合にはシャッターボタンの押圧操作に連動してカメラ回路を起動させるようにしてもよい。この場合、充電電圧が撮影可能電圧に到達した以後は充電電流値を下げるとともに、直ちに撮影待機状態となり撮影開始の指示入力を受け付ける。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るストロボ装置付きカメラによれば、スロトボの充電電圧が満充電レベル手前の発光可能電圧に到達した以後は充電電流を下げて充電を続行するとともに、この段階でカメラ回路を起動する等により早期に撮影できる状態に整える制御方法を採用したので、ガイドナンバーの低下や発光可能時間の減少といったストロボ性能の低下を招くことなく、充電開始から撮影可能状態までの準備時間を短縮することができ、スロトボ撮影時に速写性の高いカメラを提供することができる。
【0050】
また、本発明に係るストロボ装置付きカメラによれば、スロトボの充電電圧が発光可能電圧よりも更に所定量だけ低い設定電圧に到達した以降は充電電流を下げて充電を続行する一方、これと同時にカメラ回路の起動を開始させるようにしたので、ストロボの性能を落さずに、充電電圧が発光可能なレベルに到達後すぐに撮影できる状態になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るストロボ装置付きカメラの構成を示すブロック図
【図2】一般的な充電制御方法によるストロボ充電時のストロボブロックの消費電流を示すグラフ図
【図3】液晶ディスプレイ(LCD)立ち上げ時のLCDブロックの消費電流を示すグラフ図
【図4】一般的な充電制御方法によるストロボブロックとLCDブロックとを合わせた消費電流を示すグラフ図
【図5】本発明を適用したストロボ装置付きカメラの充電制御方法によるストロボ充電時のストロボブロックの消費電流を示すグラフ図
【図6】本発明を適用したストロボ装置付きカメラの充電制御方法によるストロボブロックとLCDブロックとを合わせた消費電流を示すグラフ図
【図7】本発明の他の実施の形態に係るストロボ装置付きカメラの充電制御方法によるストロボブロックとLCDブロックとを合わせた消費電流を示すグラフ図
【符号の説明】
10…カメラ
12…電源部
14…最大電力検知回路
16…システムコントローラ(制御部)
20…ストロボ充電回路
22…LCDバックライト回路(カメラ回路)
24、28、32…DCDCコンバータ(カメラ回路)
26…撮像回路(カメラ回路)
30…デジタル回路(カメラ回路)
34…充電電圧検知回路
36…充電電流制御回路(制御部)
Claims (7)
- メインコンデンサを充電する充電回路と、前記メインコンデンサに蓄えられている電力の放出によって閃光発光する発光部と、を有するストロボ装置と、前記充電回路に電力を供給するとともに前記ストロボ装置以外のカメラ回路に電力を供給する電源部と、メインコンデンサの充電電圧を検知する充電電圧検知手段と、充電開始から充電電圧が満充電レベル手前の発光可能電圧に到達するまでの期間は前記カメラ回路の機能を停止させるとともに第1の充電電流値によってストロボ充電を行い、充電電圧が発光可能電圧に到達した以降から満充電レベルに至るまでは前記第1の充電電流値よりも小さい第2の充電電流値に切り替えてストロボ充電を続行させるとともに前記カメラ回路の作動を許容して撮影可能状態にする制御部と、を備えたストロボ装置付きカメラ。
- メインコンデンサを充電する充電回路と、前記メインコンデンサに蓄えられている電力の放出によって閃光発光する発光部と、を有するストロボ装置と、前記充電回路に電力を供給するとともに前記ストロボ装置以外のカメラ回路に電力を供給する電源部と、メインコンデンサの充電電圧を検知する充電電圧検知手段と、充電開始から充電電圧が満充電レベル手前の発光可能電圧よりも更に所定量だけ低い設定電圧に到達するまでの期間は前記カメラ回路の機能を停止させるとともに第1の充電電流値によってストロボ充電を行い、充電電圧が前記設定電圧に到達した以降は前記第1の充電電流値よりも小さい第2の充電電流値に切り替えてストロボ充電を続行させるとともに前記カメラ回路を起動させる制御部と、を備えたストロボ装置付きカメラ。
- 前記制御部は、充電電流を第1の充電電流値から第2の充電電流値へ切り替える時に前記カメラ回路を起動させることを特徴とする請求項1記載のストロボ装置付きカメラ。
- 前記電源部が供給することができる電力を検知する最大電力検知手段と、前記最大電力検知手段の検知結果に基づき当該電源部の供給可能電力に応じて前記第1及び第2の充電電流値のうち少なくとも一方の値を変更し得る自動設定手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のストロボ装置付きカメラ。
- 前記電源部が供給することができる電力を検知する最大電力検知手段と、前記最大電力検知手段の検知結果に基づき当該電源部の供給可能電力に応じて前記設定電圧、前記第1及び第2の充電電流値のうち少なくとも一つの値を変更し得る自動設定手段と、を備えたことを特徴とする請求項2記載のストロボ装置付きカメラ。
- 前記カメラ回路には、撮像素子と、前記撮像素子から出力される信号を処理して画像データを作成する信号処理回路と、前記画像データに基づいて画像を表示する画像表示装置と、が含まれることを特徴とする請求項1又は2記載のストロボ装置付きカメラ。
- 前記制御部は前記満充電レベル到達後前記第2の充電電流値よりも小さい第3の充電電流値に切り替えてストロボ充電を続行させることを特徴とする請求項1、3または4に記載のストロボ装置付きカメラ。
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