JP2005043664A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ストロボコンデンサに蓄積された電力の電源オフ時における有効活用を適切に図ることを実現した電源装置を提供する。
【解決手段】このカメラは、ストロボ発光用の電力を蓄積するためのストロボ用コンデンサ18と、電源部12からの電力を昇圧するための昇圧/降圧回路19が設けられ、制御部10は、ストロボ発光を伴う撮影をいつでも速やかに行えるよう、ストロボ用コンデンサ18を常時ほぼ満充電の状態に保つように制御する。そして、制御部10は、操作スイッチ11により電源オフが指示されると、例えば沈胴レンズの収納位置への移動を鏡枠駆動部13に指示したり、LCDの正規手順での停止を画像表示部15に指示する等の終了処理を実行するが、この時の電力として、(何らの手当もしなければいずれ自然放電してしまう)ストロボ用コンデンサ18に蓄積された電力を転用する。
【選択図】 図1
【解決手段】このカメラは、ストロボ発光用の電力を蓄積するためのストロボ用コンデンサ18と、電源部12からの電力を昇圧するための昇圧/降圧回路19が設けられ、制御部10は、ストロボ発光を伴う撮影をいつでも速やかに行えるよう、ストロボ用コンデンサ18を常時ほぼ満充電の状態に保つように制御する。そして、制御部10は、操作スイッチ11により電源オフが指示されると、例えば沈胴レンズの収納位置への移動を鏡枠駆動部13に指示したり、LCDの正規手順での停止を画像表示部15に指示する等の終了処理を実行するが、この時の電力として、(何らの手当もしなければいずれ自然放電してしまう)ストロボ用コンデンサ18に蓄積された電力を転用する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ストロボ発光用のストロボコンデンサを備えたカメラや撮像機能を有するPDA端末等の電子機器に適用される電源装置に関する。
被写体に光を照射するためのストロボは、その発光に高圧の電力を必要とするため、このストロボを内蔵または接続可能なカメラでは、各部の動作用の電力からストロボ発光用の電力を生成するための昇圧回路と、この昇圧された電力を蓄積するためのストロボコンデンサとを備えている。また、このストロボコンデンサは、ユーザの要求に応じて即座にストロボを発光させることができるように、カメラの電源オン中は、常時、ほぼ満充電の状態に保たれるのが一般的である。つまり、多くのストロボコンデンサは、その使用有無に関わらずに、カメラの電源オン時には、その充電が速やかに開始され、また、ストロボを使った発光撮影後も、直ちに再充電されることになる。
一方、カメラが電源オフされた場合、このストロボコンデンサに蓄積された電力は、いずれ自然放電することになる。このようなことから、このストロボコンデンサに蓄積された電力を無駄に自然放電させることをなくすため、電源オフ時に、その電力を使ってバックアップコンデンサを充電するカメラも提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−287218号公報
ところで、コンパクトカメラなどと称されるカメラでは、いわゆる沈胴レンズを備えており、電源オフ時には、終了処理の一環として、レンズをカメラ本体内の沈胴位置まで戻すことを行っている。また、フォーカスレンズは、電源オフ時、初期位置に移動させることが行われる。
ここで、バッテリ駆動中のカメラが電源オフされた場合を考える。そして、この時のバッテリの状態が、前述の終了処理を完了させることができない程度のローバッテリ状態にあるものと想定する。このような場合、前述した特許文献1のカメラでは、ストロボコンデンサに蓄積された電力の有効活用は確かに図れるものの、正常な終了処理が行えないといったエラーの発生を防止することはできない。
また、この特許文献1のカメラでは、電源オフ後、直ちにストロボコンデンサに蓄積された電力がバックアップコンデンサの充電用に転用されるので、例えば誤って電源オフ操作を行ってしまったため、その直後に電源オン操作を行った場合であっても、ストロボを使った発光撮影をすぐには行えないといった問題が生じてしまう。
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、ストロボコンデンサに蓄積された電力の電源オフ時における有効活用を適切に図ることを実現した電源装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、この発明の電源装置は、各部に動作用の電力を供給する第1の電力供給手段と、前記第1の電力供給手段からの電力で充電されるストロボ発光用のストロボコンデンサと、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力を降圧して各部に動作用の電力として供給する第2の電力供給手段と、通常時には、前記第1の電力供給手段から各部に電力が供給され、電源オフ時には、前記第2の電力供給手段から各部に電力が供給されるように選択を行うための選択手段とを具備することを特徴とする。
この発明の電源装置においては、電源オフ時、ストロボコンデンサに蓄積された電力が各部に動作用として供給されることになり、例えばローバッテリ状態にあっても、終了処理を確実に完了させることができる。
また、この発明の電源装置は、メモリの内容を保持するための繰り返し充放電可能なバックアップ電源と、ストロボ発光用のストロボコンデンサと、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力を降圧して前記バックアップ電源に蓄積する充電手段と、電源オフが指示されてから所定時間が経過した後、前記バックアップ電源の充電を開始するように前記充電手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
この発明の電源装置においては、電源オフが指示されてから所定時間が経過した後、ストロボコンデンサに蓄積された電力をバックアップ電源の充電に転用し始めるので、電源オフ操作直後に電源オン操作を行った場合には、ストロボを使った発光撮影を即座に行うことが可能となる。
このように、この発明の電源装置によれば、ストロボコンデンサに蓄積された電力の電源オフ時における有効活用を適切に図ることを実現した電源装置を提供できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
まず、この発明の第1実施形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係るカメラの機能ブロック図である。
まず、この発明の第1実施形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係るカメラの機能ブロック図である。
このカメラは、被写体像をCCDにより撮像して記録メディアに格納するバッテリ駆動可能なデジタルカメラであり、図1に示すように、制御部10、操作スイッチ11、電源部12、鏡枠駆動部13、撮像部14、画像表示部15、記録部16、発光部17、ストロボ用コンデンサ18および昇圧/降圧回路19を有している。
制御部10は、このカメラ全体の動作制御を司り、ユーザによる操作スイッチ11の操作に応じて各部を駆動制御する。制御部10は、電源部12からの電力供給を常時受けており、操作スイッチ11により電源オンが指示されると、この電源部12による各部に対する電力供給を開始させる。また、このカメラは、いわゆる沈胴レンズを備えるコンパクトタイプのカメラであり、この電源オン時、制御部10は、電力供給を受け始めた鏡枠駆動部13に対して、沈胴レンズを収納位置から使用位置に移動させる旨を指示する。
また、これとほぼ同時に、制御部10は、このレンズを介して入力される被写体像を撮像するように撮像部14を駆動制御するとともに、その撮像された被写体像を表示するように画像表示部15を駆動制御する。この画像表示部15は、例えばカメラ本体の筐体背面に配置されるLCDであり、ユーザは、このLCDをファインダとして利用することにより被写体像をリアルタイムに確認することができる。
操作スイッチ11によりレリーズ操作が行われると、制御部10は、その時に撮像部14が撮像した被写体像の画像データを記録部16に格納させる。この記録部16に格納された被写体像は、操作スイッチ11の操作に応じて、画像表示部15に表示させることが可能である。
また、このカメラは、被写体像を照明するためのストロボを有しており、ユーザの明示的な設定に基づき、または、一定の条件下で自動的に、制御部10は、操作スイッチ11によるレリーズ操作時にストロボを発光させるように発光部17を駆動制御する。この発光部17によるストロボ発光には、電源部12が各部に供給する電力よりも高い電圧の電力を必要とするので、このカメラでは、このストロボ発光用の電力(電荷)を蓄積するためのストロボ用コンデンサ18と、電源部12からの電力を昇圧するための昇圧/降圧回路19が設けられ、制御部10は、ストロボ発光を伴う撮影をいつでも速やかに行えるよう、このストロボ用コンデンサ18を常時ほぼ満充電の状態に保つように制御する。
一方、操作スイッチ11により電源オフが指示されると、制御部10は、例えば沈胴レンズの収納位置への移動を鏡枠駆動部13に指示したり、LCDの正規手順での停止を画像表示部15に指示する等の終了処理を実行する。そして、制御部10は、この電源オフ時に、(何らの手当もしなければいずれ自然放電してしまう)ストロボ用コンデンサ18に蓄積された電荷による電力を無駄にすることなく、終了処理に利用すべく制御するための電源制御部101を有しており、以下、この電源制御部101の動作原理について説明する。
図2は、この電源制御部101の動作原理を説明するためのカメラの構成の一部を示す図である。なお、電池103による電力供給が第1の電力供給手段、ストロボ用コンデンサ18による電力供給が第2の電力供給手段、ACアダプタ102による電力供給が第3の電力供給手段にそれぞれ対応する。
このカメラは、ACアダプタ102を介して外部電源を入力することができ、このACアダプタ102により外部電源を入力可能な場合、電源制御部101は、カメラ内部に装着される電池103に代わって、この外部電源からの電力を使用するようにスイッチ104を制御する。そして、このスイッチ104により選択された側の電力が、このカメラ内の各部が動作するための電力を生成するDC/DCコンバータ(負荷)に供給されることになる。つまり、発光部17を発光させるための電力を蓄積するストロボ用コンデンサ18も、このスイッチ104により選択された側の電力によって充電される。
このスイッチ104により選択されたACアダプタ102または電池103からの電力は、昇圧/降圧回路19によって昇圧されることによってストロボ用コンデンサ18に蓄積するための電圧に変換される。電源制御部101は、この昇圧/降圧回路19に対する電力の供給または遮断をスイッチ105により選択し、昇圧/降圧回路19を機能させるかどうかをスイッチ106により選択する。スイッチ105およびスイッチ106は、信号線aおよび信号線bを介して制御される。
次に、電源オフが指示された際、前述した終了処理を行うための負荷側への電力供給をどのように制御するのかについて説明する。
もし、ACアダプタ102を介して外部電源が入力されている場合、電源制御部101は、その外部電源を利用した負荷側への電力供給を継続する。一方、電池103からの電力により動作している場合には、その電池103の消耗を少しでも防ぐため、ストロボ用コンデンサ18に蓄積された電力の負荷側への供給を実行する。この場合、電源制御部101は、スイッチ105をオフにし、スイッチ106をオンにする。そして、電源制御部101は、ストロボ用コンデンサ18に残存する電力の電圧値に応じて、スイッチ107をオン/オフ制御する。その結果、昇圧/降圧回路19に対する電池103からの電力供給が遮断され、かつ、ストロボ用コンデンサの電力がスイッチ107経由で昇圧/降圧回路19に供給された状態で、昇圧/降圧回路19が機能することになり、電源オン中の充電時とは逆に、ストロボ用コンデンサ18からの電力が降圧される。この時、昇圧/降圧回路19は、電池103からの電力よりも高い電圧値の電圧が出力されるように降圧を実行する。スイッチ107のオン/オフ制御は、信号線cを介して行われ、また、ストロボ用コンデンサ18の電力(電荷)の電圧値は、信号線dを介して監視される。
この昇圧/降圧回路19によって降圧されたストロボ用コンデンサ18の電力は、選択部108に導かれる。また、この選択部108には、電池103からの電力も導かれており、この選択部108からは、この電池103とストロボ用コンデンサ13の2つの電源のうちの電圧値の高い方の電源の電力が選択されて負荷側に出力されることになる。また、この時、電源制御部101は、信号線eを介して電池103の電力の電圧値を監視し、前述の信号線dを介して監視するストロボ用コンデンサ18の電力の電圧値が電池103の電力の電圧値を下回った場合、この昇圧/降圧回路19による降圧を停止させる。
図14は、図2の選択部108の他の例(選択部108b)を示す図であり、図2と同一の箇所は同じ符号を付している。図2の例においては、選択部108でダイオードを2つ使用して負荷側に供給する電源を選択しているが、図14に示すように、2つのダイオードの代わりに2つのPchFETを使用し、電源制御部101で、f信号の電圧が規定以上か否かを検出して、PchFETを信号線k,jにて制御するようにしてもよい。
これにより、電源オフ時、ストロボ用コンデンサ18の電力の電圧値が電池103の電力の電力値を上回っている間は、このストロボ用コンデンサ18の電力が降圧されて負荷側に供給され、この電力によって終了処理が実行されることになる。この終了処理で消費される電力の総量は、通常、ストロボ用コンデンサ18に蓄積される電力の総量よりも小さいので、このストロボ用コンデンサ18の電力のみで終了処理を完了でき、電池103の消耗を防ぐことができる。また、仮に発光撮影の直後に電源オフされたような場合であって、その終了処理が完了する前にストロボ用コンデンサ18の電力の電圧値が電池103の電力の電圧値を下回った場合であっても、電池103の電力が引き続き負荷側に供給されるので、当該終了処理に悪影響を与えることもない。
図3は、電源制御部101の制御によって各信号がどのように推移するのかを示したタイミングチャートである。なお、ここでは、電池103の電力によってカメラが動作しているものとする。
電源オン中に発光撮影が行われると(図3の(1))、ストロボ用コンデンサ18の電圧は0まで低下するが、その直後、電池103の電力によってほぼ満充電の状態になるまで充電される。この動作は、電源オン中、発光撮影が行われる度に繰り返される。
その後、電源オフが指示されると(図3の(2))、これに伴い、スイッチ105がオフ、スイッチ106がオンにそれぞれ切り替わり、スイッチ107のオン/オフによりストロボ用コンデンサ18からの電力のパルス幅が調整される。このパルス幅の調整は、前述したように、ストロボ用コンデンサ18の電力の電圧値に基づいて行われるものであるが、パルス幅を調整するのではなく、つまり出力される電圧のパルス幅は一定にして、その周波数を制御するようにしてもよい。
そして、ストロボ用コンデンサ18の電圧が、電池103の電圧を下回ると(図3の(3))、スイッチ105がオン、スイッチ106がオフにそれぞれ復帰し、ストロボ用コンデンサ18の電力の昇圧/降圧回路19による降圧が停止する。
図4は、このカメラの電源オフ時の動作手順を示したフローチャートである。
電源がオフされると、このカメラは、終了動作を開始し(ステップA1)、ACアダプタ102を介して外部電源が入力されていれば(ステップA2のYES)、この外部電源からの電力供給を実行する(ステップA3)。一方、入力されていなければ(ステップA2のNO)、ストロボ用コンデンサ18の電圧が電池103の電圧を越えているかどうかを調べ(ステップA4)、越えていなければ(ステップA4のNO)、電池103からの電力供給を実行する(ステップA5)。
そして、外部電源が入力されておらず、かつ、ストロボ用コンデンサ18の電圧が電池103の電圧を越えていれば(ステップA4のYES)、ストロボ用コンデンサ18の電力の昇圧/降圧回路19による降圧を実行する(ステップA6)。また、終了動作が実行中の間は(ステップA7のNO)、ステップA2からの処理が繰り返され、当該終了動作が終了次第(ステップA7のYES)、この処理を終了する。
ところで、以上では、ストロボ用コンデンサ18の電力の電圧値が電池103の電力の電圧値を上回っている間だけ、昇圧/降圧回路19を利用してストロボ用コンデンサ18の電力を降圧する例を説明したが、この昇圧/降圧回路19を利用すれば、ストロボ用コンデンサ18の電力を昇圧することも可能である。つまり、ストロボ用コンデンサ18の電力の電圧値が電池103の電力の電圧値を下回った後は、昇圧/降圧回路19によりストロボ用コンデンサ18の電力を昇圧することにより、ストロボ用コンデンサ18の電力をほぼ使い切ることが可能である。
この場合、電源制御部101は、昇圧/降圧回路19により昇圧されて選択部108に導かれる電力の電圧値を信号線dを介して監視し、この値が0Vになった時点で、昇圧/降圧回路19による昇圧を停止する。
図5には、この場合のタイミングチャートが示されており、電源オフされた直後からストロボ用コンデンサ18の電圧は下がり始め(図5の(1))、しばらくすると、電池103の電力の電圧値を下回る(図5の(2))。これ以降、昇圧/降圧回路19では、それまでの降圧から昇圧が行われるようになる。そして、ストロボ用コンデンサ18の電圧の電圧値がさらに低下して0になると(図5の(3))、昇圧/降圧回路19による昇圧も停止し(図5の(3))、電池103からの供給に切り替わる。
図6は、この場合の電源オフ時の動作手順を示したフローチャートである。
このフローチャートと図4のフローチャートとの違いは、図4のフローチャートのステップA4およびステップA6に対応するステップB4およびステップB6であり、ストロボ用コンデンサ18に電力が残存する間は(ステップB4のNO)、ストロボ用コンデンサ18の電力の昇圧/降圧回路19による昇降圧を実行する(ステップB6)。
このように、この第1実施形態のカメラによれば、ストロボコンデンサに蓄積された電力の電源オフ時における有効活用が図ることができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態について説明する。
図7は、この発明の第2実施形態に係るカメラの機能ブロック図である。
次に、この発明の第2実施形態について説明する。
図7は、この発明の第2実施形態に係るカメラの機能ブロック図である。
この第2実施形態のカメラと前述した第1実施形態のカメラとの違いは、バックアップブロック20が新設され、また、電源制御部101に代わってバックアップ充電制御部150が設けられた点にある。
このカメラは、例えばユーザが任意に設定する撮像条件等を保持するためのメモリが制御部10に内蔵されており、バックアップブロック20は、カメラの電源オフ中、このメモリの内容を保持するための電力を供給する。また、バックアップ充電制御部150は、前述の第1実施形態の電源制御部101と同様に、電源オン中におけるストロボ用コンデンサ18の充電制御を行うとともに、電源オフ時に、このストロボ用コンデンサ18に蓄積された電力を利用したバックアップブロック20の充電制御を実行する。
図8は、このバックアップ充電制御部150の動作原理を説明するためのカメラの構成の一部を示す図である。
なお、ここでは、ACアダプタを介した外部電源の入力は考えず、電源オン中における電力供給はすべて電池103から行われているものとする。また、ストロボ用コンデンサ18を充電する場合のバックアップ充電制御部150の動作原理は、前述した第1実施形態の電源制御部101と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
電源オフが指示されると、バックアップ充電制御部150は、まず、その電源オフ状態のまま例えば2〜3秒等の所定時間が経過するのを待機する。もし、この所定時間経過前に電源オンが指示された場合、バックアップ充電制御部150は、ストロボ用コンデンサ18に蓄積された電力をそのまま維持する。
一方、電源オンが指示されず、電源オフ状態のまま所定時間が経過した場合、バックアップ充電制御部150は、スイッチ105をオフにし、スイッチ106をオンにするとともに、ストロボ用コンデンサ18に残存する電力の電圧値に応じて、スイッチ107をオン/オフ制御する。これにより、ストロボ用コンデンサ18からの電力が降圧され、バックアップブロック20に供給されることになる。
つまり、例えば誤って電源オフ操作を行ってしまった場合でも、その所定時間内に電源オン操作を行えば、ストロボを使った発光撮影をすぐに行うことが可能である。
図9は、バックアップ充電制御部150の制御によって各信号がどのように推移するのかを示したタイミングチャートである。
電源オン中に発光撮影が行われると(図9の(1))、ストロボ用コンデンサ18の電圧は0まで低下するが、その直後、電池103の電力によってほぼ満充電の状態になるまで充電される。この動作は、電源オン中、発光撮影が行われる度に繰り返される。
その後、電源オフが指示されると(図9の(2))、所定時間経過後、スイッチ105がオフ、スイッチ106がオンにそれそれ切り替わり、スイッチ107のオン/オフによりストロボ用コンデンサ18からの電力有無が調整される。なお、ここでは、電圧のパルス幅が一定の電力を各周期毎に出力するか否かの調整を行う例を図示しているが、第1実施形態に示したように、各出力毎にそのパルス幅を調整するようにしてもよい。
そして、バックアップブロック20が満充電状態となるか、または、ストロボ用コンデンサ18の電圧が0まで低下すると(図9の(3))、スイッチ105がオン、スイッチ106がオフにそれぞれ復帰し、ストロボ用コンデンサ18の電力の昇圧/降圧回路19による降圧または昇圧が停止する。なお、バックアップブロック20が満充電状態となったかどうかは、信号線gを介して監視される。
図10は、このカメラの電源オフ時の動作手順を示したフローチャートである。
電源がオフされると、このカメラは、そのまま、所定時間の経過を待機する(ステップC1)。もし、所定時間内に電源オンが指示されると(ステップC1のNO,ステップC2のYES)、ストロボ用コンデンサ18の電力をそのまま維持したまま、この処理を終了する。
電源オフの状態で所定の時間が経過すると(ステップC1のYES)、ストロボ用コンデンサ18の電圧値が0かどうかを調べる(ステップC3)。0であれば(ステップC3のYES)、さらに、電池103の電圧値がバックアップブロック20の電圧値を下回っているかどうかを調べる(ステップC4)。そして、下回っていれば(ステップC4のYES)、この電池103を使ったバックアップブロック20の充電は行わず、そのままこの処理を終了する。一方、上回っていれば(ステップC4のNO)、この電池103を使ったバックアップブロック20の充電を行い(ステップC5)、バックアップブロック20が満充電状態かどうかを調べる(ステップC6)。ここで、満充電状態でなければ(ステップC6のNO)、ステップC4からの処理を繰り返し、また、満充電状態にまで達したら(ステップC6のYES)、この処理を終了する。
一方、ストロボ用コンデンサ18の電圧値が0でなければ(ステップC3のNO)、バックアップブロック20が満充電状態かどうかを調べ(ステップC7)、満充電状態でなければ(ステップC7のNO)、ストロボ用コンデンサ18の電力の昇圧/降圧回路19による降圧または昇圧を実行する(ステップC8)。その後、ストロボ用コンデンサ18の電圧値が0かどうかを再度調べて(ステップC9)、0であれば(ステップC9のYES)、ステップC4に移行し、また、0でなければ(ステップC9のNO)、ステップC7からの処理を繰り返す。さらに、バックアップブロック20が満充電状態にまで達したら(ステップC7のYES)、この処理を終了する。
ところで、以上では、バックアップ充電制御部150は、ストロボ用コンデンサ18の電力が残存する間は、その電力を用いてバックアップブロック20の充電を行う例を説明したが、昇圧/降圧回路19には、ストロボ用コンデンサ18の電力の降圧のみを行わせるように、つまり、ストロボ用コンデンサ18の電力値がバックアップブロック20の電圧値を下回った時点でその降圧を停止するように制御してもよい。
図11には、この場合のタイミングチャートが示されており、電源オフが指示されてから所定時間が経過した後(図11の(1),(2))、スイッチ105がオフ、スイッチ106がオンにそれそれ切り替わり、スイッチ107のオン/オフによりストロボ用コンデンサ18からの電力有無が調整されることにより、昇圧/降圧回路19によるストロボ用コンデンサ18の電力の降圧が行われるが、ストロボ用コンデンサ18の電力値がバックアップブロック20の電圧値を下回ると(図11の(3))、スイッチ105がオン、スイッチ106がオフにそれぞれ復帰し、ストロボ用コンデンサ18の電力の昇圧/降圧回路19による降圧が停止する。その結果、電池103によるバックアップブロック20の充電に切り替わる。
図12は、この場合の電源オフ時の動作手順を示したフローチャートである。
このフローチャートと図10のフローチャートとの違いは、図10のフローチャートのステップC3およびステップC8に対応するステップD3およびステップD8であり、ストロボ用コンデンサ18の電圧値がバックアップブロック20の電圧値を上回っている場合に限り(ステップD3のNO)、ストロボ用コンデンサ18の電力の昇圧/降圧回路19による降圧を実行する(ステップD8)。
このように、この第2実施形態のカメラによれば、ストロボコンデンサに蓄積された電力の電源オフ時における有効活用が適切に図られることになる。
なお、バックアップ充電制御部150は、このストロボ用コンデンサ18からの電力によるバックアップブロック20の充電を、電源オフ時だけでなく、電源オフ中にバックアップブロック20の電力が低下した場合に行うように制御してもよい。図13は、この場合の動作手順をフローチャートである。
つまり、ストロボ用コンデンサ18からの電力によりバックアップブロック20が満充電状態となった後(ステップE7のYES)、バックアップ充電制御部150は、充電待機状態としてバックアップブロック20の状態を監視し続け(ステップE10)、満充電状態から外れた場合に(ステップE11のNO)、ステップE8の処理に移行する。
これにより、ストロボコンデンサに蓄積された電力の有効活用がより一層図られることになる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…制御部、11…操作スイッチ、12…電源部、13…鏡枠駆動部、14…撮像部、15…画像表示部、16…記録部、17…発光部、18…ストロボ用コンデンサ、19…昇圧/降圧回路、20…バックアップブロック、101…電源制御部、102…ACアダプタ、103…電池、104,105,106,107…スイッチ、108,108b…選択部、150…バックアップ充電制御部、a〜g,j,k…信号線。
Claims (11)
- 各部に動作用の電力を供給する第1の電力供給手段と、
前記第1の電力供給手段からの電力で充電されるストロボ発光用のストロボコンデンサと、
前記ストロボコンデンサに蓄積された電力を降圧して各部に動作用の電力として供給する第2の電力供給手段と、
通常時には、前記第1の電力供給手段から各部に電力が供給され、電源オフ時には、前記第2の電力供給手段から各部に電力が供給されるように選択を行うための選択手段と
を具備することを特徴とする電源装置。 - 前記選択手段は、電源オフ時、前記第1の電力供給手段および前記第2の電力供給手段のうち、それぞれから供給される電力の電圧値の高い方を選択することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
- 前記ストロボコンデンサに蓄積させる電力を生成するために前記第1の電力供給手段から供給される電力を昇圧する昇圧手段をさらに具備し、
前記第2の電力供給手段は、前記昇圧手段を用いて、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力の降圧を行うことを特徴とする請求項1記載の電源装置。 - 前記第2の電力供給手段は、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力の電圧値が前記第1の電力供給手段から供給される電力の電圧値を下回っている場合、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力の降圧を停止することを特徴とする請求項1、2または3記載の電源装置。
- 前記第2の電力供給手段は、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力の電圧値が前記第1の電力供給手段から供給される電力の電圧値を上回っている間は、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力を降圧し、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力の電圧値が前記第1の電力供給手段から供給される電力の電圧値を下回った後は、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力を昇圧することを特徴とする請求項1、2または3記載の電源装置。
- 外部接続される電源からの電力を入力して各部に供給する第3の電力供給手段をさらに具備し、
前記選択手段は、前記第3の電力供給手段から各部に電力が供給されている場合には、電源オフ時においても、前記第3の電力供給手段から各部に電力が供給されるように選択を行うことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の電源装置。 - 前記第2の電力供給手段は、前記第1の電力供給手段が供給する電力よりも高い電圧値となるように、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力を降圧することを特徴とする請求項3記載の電源装置。
- メモリの内容を保持するための繰り返し充放電可能なバックアップ電源と、
ストロボ発光用のストロボコンデンサと、
前記ストロボコンデンサに蓄積された電力を降圧して前記バックアップ電源に蓄積する充電手段と、
電源オフが指示されてから所定時間が経過した後、前記バックアップ電源の充電を開始するように前記充電手段を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする電源装置。 - 前記制御手段は、前記ストロボコンデンサに蓄積された電力の電圧値が前記バックアップ電源に蓄積された電力の電圧値よりも下回っている場合、前記バックアップ電源の充電を停止するように前記充電手段を制御することを特徴とする請求項8記載の電源装置。
- 前記制御手段は、前記バックアップ電源が満充電状態となった場合、前記バックアップ電源の充電を停止するように前記充電手段を制御することを特徴とする請求項8または9記載の電源装置。
- 前記制御手段は、電源オフ後、前記バックアップ電源に蓄積された電力の電圧値が低下した場合に、前記バックアップ電源の充電を再開するように前記充電手段を制御することを特徴とする請求項10記載の電源装置。
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JP2009055389A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Funai Electric Co Ltd | 撮像装置 |
JP2016057485A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | キヤノン株式会社 | 発光制御装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 |
-
2003
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