JP2021110848A - 撮像装置、制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】外部装置から供給される電力を利用して撮像装置の性能を向上させる。【解決手段】撮像装置(100)は、外部装置と接続可能な接続手段と、シャッター手段を駆動する駆動手段と、前記接続手段に接続されている前記外部装置が電池よりも高い電力の供給が可能な外部装置である場合は、前記外部装置からの電力が前記接続手段を介して前記駆動手段に供給されるように前記撮像装置内の電力供給経路を制御すると共に、複数の静止画の撮影が第2の連写速度よりも速い第1の連写速度で行われるように前記駆動手段を制御する制御手段とを有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、外部装置からの供給電力で動作可能な撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、メイン電源の出力電力が低下した場合に、優先度の高い負荷にサブ電源からの電力が供給される電源システムが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている電源システムは、車両に適用されることを想定したものであって、外部装置から供給される電力を利用する撮像装置に適用されることを想定したものではない。そのため、特許文献1に記載されている電源システムを利用しても、外部装置から供給される電力を利用する撮像装置の性能を向上させることはできない。
そこで、本発明は、外部装置から供給される電力を利用して撮像装置の性能を向上させることを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像装置であって、外部装置と接続可能な接続手段と、シャッター手段を駆動する駆動手段と、前記接続手段に接続されている前記外部装置が電池よりも高い電力の供給が可能な外部装置である場合は、前記外部装置からの電力が前記接続手段を介して前記駆動手段に供給されるように前記撮像装置内の電力供給経路を制御すると共に、複数の静止画の撮影が第2の連写速度よりも速い第1の連写速度で行われるように前記駆動手段を制御する制御手段とを有する。
本発明によれば、外部装置から供給される電力を利用して撮像装置の性能を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
図1を参照して、実施形態1における撮像装置100の一部の構成要素を説明する。
図1を参照して、実施形態1における撮像装置100の一部の構成要素を説明する。
接続部101は、外部装置である電力供給装置と接続可能である。接続部101は、電力供給装置から供給される電力を受けることが可能な受電部として動作する。接続部101は、USB(Universal Serial Bus)規格、USB Type−C規格およびUSB PD(Power Delivery)規格に準拠している。接続部101は、USB PD規格におけるPPS(Programmable Power Supply)と呼ばれる機能にも準拠している。接続部101がPPSに準拠していることにより、接続部101は、撮像装置100からの要求に応じた電力を電力供給装置から受けることができる。接続部101は、電力供給装置からの電力が供給されるVBUS端子、USB PD規格およびPPSに準拠した通信を行うのに用いられるCC1端子およびCC2端子、GND端子などを有する。
スイッチ回路102は、接続部101を介した撮像装置100への電力供給を制御する。スイッチ回路102は、FET(Field Effect Transistor)などのスイッチング素子を有する。スイッチ回路102の状態(オン状態またはオフ状態)は、PD通信制御部103によって制御される。
PD通信制御部103は、PD通信制御部103は、USB PD規格に準拠し、PPSにも準拠している。PD通信制御部103は、CC1端子またはCC2端子を介して、USB PD規格およびPPSに準拠した通信を電力供給装置と行うことができる。PD通信制御部103は、接続部101に接続されている電力供給装置から供給される電力を制御したり、システム制御部104からの指示に応じてスイッチ回路102の状態(オン状態またはオフ状態)を制御したりする。接続部101およびPD通信制御部103がPPSに準拠していることにより、接続部101は、撮像装置100からの要求に応じた電力を電力供給装置から受けることができる。
システム制御部104は、撮像装置100を制御するためのプログラムを記憶したメモリと、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより撮像装置100を制御するマイクロコンピュータとを有する。
スイッチ回路105は、接続部101に接続されている電力供給装置から第1の給電部115への電力供給を制御する。スイッチ回路105は、FETなどのスイッチング素子を有する。スイッチ回路105の状態(オン状態またはオフ状態)は充電制御部107によって制御される。
充電部106は、接続部101に接続されている電力供給装置から供給された電力で電池110の充電を行う。充電部106は、例えば、昇圧動作および降圧動作が可能なDC/DCコンバータを有する。充電部106の出力電圧または出力電流は、充電部106のDC/DCコンバータによって生成される。
充電制御部107は、検出回路108で検出された電圧および電流に基づき、充電部106を制御する。充電部106が電池110の充電を行う場合、充電制御部107は、充電部106から電池110への充電電圧または充電電流が所定の値になるように充電部106の出力電圧または出力電流を制御する。
検出回路108は、電池110の電池電圧を検出する。検出回路108で検出された電池電圧は、充電制御部107に供給される。これにより、充電制御部107は、電池110の電池電圧を知ることができる。
スイッチ回路109は、電池110から撮像装置100への電力供給を制御する。スイッチ回路109は、FETなどのスイッチング素子を有する。スイッチ回路109の状態(オン状態またはオフ状態)は、充電制御部107によって制御される。
電池110は、撮像装置100の主電源として使用される。電池110は、撮像装置100から取り外し可能な充電可能な電池であり、例えば直列接続された2つの電池セルを有する。電池110が有する2つの電池セルは、例えばリチウムイオン電池セルである。電池110は、スイッチ回路109を介して撮像装置100に電力を供給する。電池110は、充電部106で変換された電力によって充電される。例えば、電池110が満充電まで充電された場合、電池110の電圧は、例えば、約8.4Vである。電池110の終止電圧は、例えば、約6.0Vである。なお、電池110が有する電池セルの数は、2つに限るものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
スイッチ回路111は、接続部101に接続されている電力供給装置からシャッター駆動部117への電力供給を制御するための回路である。スイッチ回路111の状態(オン状態またはオフ状態)は、システム制御部104によって制御される。スイッチ回路112は、第1の給電部115の電源を変更するための回路であり、システム制御部104によって制御される。スイッチ回路112とスイッチ回路105は同時にオン状態にしないように制御される。スイッチ回路113およびスイッチ回路114は、第2の給電部116の電源を変更するための回路であり、システム制御部104によって制御される。スイッチ回路113とスイッチ回路114は同時にオン状態にしないように制御される。
第1の給電部115は、入力された電圧を昇圧または降圧する電圧変換回路を有する。第1の給電部115は、例えば、インダクタ素子、コンデンサ素子、スイッチング素子から構成されるブースト型DC/DCコンバータ回路またはバック・ブースト型DC/DCコンバータ回路を有する。第1の給電部115は、例えば、5V〜15Vの入力電圧を3.3V〜25Vの出力電圧に変換し、3.3V〜25Vの出力電圧を高電圧負荷部118に供給する。
第2の給電部116は、入力された電圧を降圧する電圧変換回路を有する。第2の給電部116は、例えば、インダクタ素子、コンデンサ素子、スイッチング素子から構成されるバック型DC/DCコンバータ回路を有する。第2の給電部116は、例えば、3.3Vの入力電圧を0.7V〜1.8Vの出力電圧に変換し、0.7V〜1.8Vの出力電圧を低電圧負荷部119に供給する。
シャッター駆動部117は、シャッターユニット203を駆動する。高電圧負荷部118は、高電圧で駆動する負荷部であり、例えば、バックライト回路などを含む。低電圧負荷部119は、低電圧で駆動する負荷部であり、例えば、撮像素子204、画像処理部206などを含む。
なお、上記したスイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態がシステム制御部104によって制御されることにより、撮像装置100内の電力供給経路は第1の状態または第2の状態に変更される。ここで、第1の状態は、電池110からの電力がシャッター駆動部117に供給され、接続部101に接続されている電力供給装置からの電力がシャッター駆動部に供給されない状態をいう。第2の状態は、接続部101に接続されている電力供給装置からの電力がシャッター駆動部117に供給され、電池110からの電力がシャッター駆動部117に供給されない状態をいう。撮像装置100内の電力供給経路を第1の状態または第2の状態のいずれにするかは、撮像装置100の現在の連写速度などに従って制御される。
なお、PD通信制御部103、システム制御部104および充電制御部107は、一体的に構成されていてもよい。
次に、図2を参照して、撮像装置100の他の一部の構成要素を説明する。
撮像部200は、レンズユニット201、レンズ駆動部202、シャッターユニット203、シャッター駆動部117、撮像素子204およびAD変換部205を有する。
レンズユニット201は、光量を絞る絞り機構、レンズ位置を変更して焦点距離を変更するズーム機構、レンズ位置を変更してピントを合わせるフォーカス機構を有する。レンズ駆動部202は、システム制御部104からの指示に従って、レンズユニット201の絞り機構、ズーム機構、フォーカス機構を駆動する。
シャッターユニット203は、レンズユニット201から撮像素子204に到達する光の露光時間を制御するユニットである。シャッター駆動部117は、シャッターユニット203を駆動する。撮像素子204は、例えばCMOSセンサやCCDセンサなどから構成される。被写体像は、レンズユニット201を介して撮像素子204上に結像される。撮像素子204は、撮像素子204上に結像された被写体像を撮像し、撮像画像に対応するアナログ信号を出力する。AD変換部205は、撮像素子204から出力されるアナログ信号をデジタル画像データに変換する。
画像処理部206は、AD変換部205で生成された画像データのために、所定の画像処理(画素補間、リサイズ、色変換などを含む)を行う。また、画像処理部206は、AD変換部205で生成された画像データを用いて所定の演算処理を行い、その演算結果に基づいてシステム制御部104が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部206はさらに、AD変換部205で生成された画像データを用いて所定の演算処理を行い、その演算結果に基づいてシステム制御部104がTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。画像処理部206は、撮像画像を表示部211に表示するためのVRAM画像データの生成なども行う。画像処理部206は、画像データの全領域に対して画像処理を行うこともできるし、画像データの一部の領域に対して画像処理を行うことも可能である。画像処理部206で処理された画像データは、記録媒体209に記録される。
メモリ制御部207は、AD変換部205、画像処理部206、メモリ208、記録媒体209および表示部211との間のデータの送信および受信を制御する。AD変換部205で生成された画像データは、画像処理部206およびメモリ制御部207を介してメモリ208に書き込まれる。
メモリ208は、DDR4 SDRAMなどの高速なアクセスが可能なメモリである。メモリ208は、例えば、画像処理部206が所定の画像処理を行う場合に使用される。記録媒体209は、例えば、内蔵メモリ、ハードディスク装置およびメモリカード(例えば、SDカード、CFカード)のいずれであってもよい。メモリ210は、例えば、フラッシュROM、EEPROMのいずれであってもよい。メモリ210には、表示部211の特性データ、画像処理部206が画像処理を行うための画像処理パラメータなどが記憶されうる。
表示部211は、撮像装置100の背面に配置されたディスプレイである。実施形態1において、表示部211は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示器)でありうる。表示部211は、システム制御部104からの指示により、メモリ210の画像表示用データ領域に格納されたメニュー画面、または記録媒体209に格納された画像ファイルを表示することが可能である。また、表示部211は、撮像素子204から得られた撮像データを逐次リアルタイムにスルー表示することで、撮影時の「ライブビュー」を行うことができる。
バックライト部212は、表示部211に対して背面照射を行う照明部である。バックライト部212は、例えば、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)、OLED(Organic Light Emitting Diode:有機発光ダイオード)または蛍光管を有する。バックライト部212は、システム制御部104からの指示に応じて、照明を任意に点灯あるいは消灯することが可能である。
実施形態1では、バックライト部212において、以下の特性を持つ白色LEDが5個直列接続されている場合を例に説明する。
VF(順方向電圧):3.75[V]、
ただし、IF(順方向電流)=26.7mAの場合。
VF(順方向電圧):3.75[V]、
ただし、IF(順方向電流)=26.7mAの場合。
LEDを駆動するために必要な電圧は、3.75×5=15[V]である。バックライト部212は、第1の給電部115から電力供給を受ける。
タイマー213は、時間をカウントする。システム制御部104は、タイマー213で計時された時間に基づき、撮像装置100の制御を行いうる。
撮像装置100は、ユーザによって押下されうるレリーズ釦214を有する。レリーズ釦214は、第1レリーズスイッチ215(第1スイッチ)と第2レリーズスイッチ216(第2スイッチ)とを有する。第1レリーズスイッチ215は、レリーズ釦214が半押し状態にされた場合にオン状態となる。第1レリーズスイッチ215がオン状態になると、第1レリーズスイッチ215は、撮影準備動作の開始をシステム制御部104に指示するための第1レリーズ信号SW1を発生する。システム制御部104は、第1レリーズ信号SW1が発生されたことに応じて、撮影準備動作を開始する。撮影準備動作は、例えば、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理およびEF(フラッシュプリ発光)処理を含む。第2レリーズスイッチ216は、レリーズ釦214が全押し状態にされた場合にオン状態となる。第2レリーズスイッチ216がオン状態になると、第2レリーズスイッチ216は、撮影動作の開始をシステム制御部104に指示するための第2レリーズ信号SW2を発生する。システム制御部104は、第2レリーズ信号SW2が発生されたことに応じて、撮影動作を開始する。撮影動作は、撮像素子204で撮像された被写体像から画像データを生成する処理と、生成された画像データを記録媒体209に記録する処理とを含む。
表示部211が液晶表示器で構成される場合、液晶表示器にタッチパネルを設けることにより、表示部211は操作部としても機能しうる。ユーザは、表示部211に表示されたメニュー画面などを操作することにより撮像装置100の撮影制御パラメータを変更することができる。また、撮像装置100は、複数の動作モードを有する。一例において、撮像装置100は、動作モードとして静止画撮影モードと動画ライブビュー(LV)撮影モードとを有する。静止画撮影モードはシャッターユニット203とシャッター駆動部117を駆動させる動作モードであり、動画LV撮影モードはシャッターユニット203とシャッター駆動部117を駆動させないモードである。
次に、図3を参照して、シャッターユニット203およびシャッター駆動部117の構成要素を説明する。
シャッターユニット203は、光路を遮断するシャッター幕308と、シャッター幕308を走行させる幕走行部材307とを有する。シャッターユニット203は、幕走行部材307を付勢する付勢部材306と、付勢部材306の付勢力を保った状態で幕走行部材307を係止する係止部材305と、モーター304とをさらに有する。シャッターユニット203は、モーター304によって幕走行部材307の位置を変更すると共に付勢部材306に付勢力を加える。
シャッター駆動部117は、例えばHブリッジ回路で構成されたモーター制御部301を有する。モーター制御部301は、第1の給電部115またはスイッチ回路111を介して供給された電力のモーター304への供給方向、供給時間、および供給電圧を制御することでモーター304の回転方向および回転速度を制御する。モーター304は、例えば、電池110の電圧より高い9.0Vが供給された場合に最速に動作でき、供給される電圧の低下に伴い回転の速度が低下しうる。シャッター駆動部117は、アクチュエータ302と、アクチュエータ302への通電を制御するスイッチ回路303とを有する。スイッチ回路303の状態(オン状態またはオフ状態)は、システム制御部104によって制御される。アクチュエータ302は、例えば電磁石を含む。第1の給電部115またはスイッチ回路111を介して電力供給されている場合に、スイッチ回路303がオン状態にされると、アクチュエータ302の磁力によって係止部材305が付勢部材306を係止する。その後、スイッチ回路303がオフ状態にされると、アクチュエータ302の磁力が消失し、係止部材305による付勢部材306の係止が解除され、シャッター幕308が走行する。
次に、図4Aおよび図4Bのフローチャートを参照して、撮像装置100の動作の例を説明する。
ステップS401において、システム制御部104は、電池110が撮像装置100に接続されているか否かを判定する。電池110が接続されている場合、システム制御部104は、ステップS402に進む。電池110が接続されていない場合、システム制御部104は、ステップS403に進む。
ステップS402において、検出回路108は、電池110の電池電圧を検出する。
ステップS403において、システム制御部104は、電力供給装置が接続部101に接続されているか否かを判定する。電力供給装置が接続部101に接続されていると判定された場合、システム制御部104は、ステップS404に進む。電力供給装置が接続部101に接続されていると判定されなかった場合、システム制御部104は、ステップS407に進む。
ステップS404において、システム制御部104は、PD通信制御部103を介して電力供給装置と所定の通信を行うことにより、電力供給装置がPPS(Programmable Power Supply)に準拠しているか否かを判定する。電力供給装置がPPSに準拠していると判定された場合、システム制御部104は、ステップS405に進む。電力供給装置がPPSに準拠していると判定されなかった場合、システム制御部104は、ステップS407に進む。
ステップS405において、システム制御部104は、PD通信制御部103を介して電力供給装置と所定の通信を行うことにより、電力供給装置の供給能力を検出する。システム制御部104で検出された電力供給装置の供給能力を示す情報は、例えば、メモリ210に記録される。
ステップS406において、システム制御部104は、撮像装置100の動作モードが静止画撮影モードであるか動画LV撮影モードであるかを判定する。撮像装置100の動作モードが動画LV撮影モードであると判定された場合、システム制御部104は、ステップS408に進む。撮像装置100の動作モードが静止画撮影モードであると判定された場合、システム制御部104は、ステップS410に進む。
ステップS408において、システム制御部104は、動画LV撮影モードで撮像装置100を動作させる。
ステップS407において、システム制御部104は、撮像装置100の動作モードが静止画撮影モードであるか動画LV撮影モードであるかを判定する。撮像装置100の動作モードが動画LV撮影モードであると判定された場合、システム制御部104は、ステップS409に進む。撮像装置100の動作モードが静止画撮影モードであると判定された場合、システム制御部104は、ステップS414に進む。
ステップS409において、システム制御部104は、ステップS408と同様に、動画LV撮影モードで撮像装置100を動作させる。
ステップS410において、システム制御部104は、ステップS402で検出された電池電圧とステップS405で検出された電力供給装置の供給能力とに基づき、撮像装置100の連写速度をより速い連写速度に変更できるか否かを判定する。撮像装置100の連写速度をより速い連写速度に変更できると判定された場合、システム制御部104は、ステップS411に進む。撮像装置100の連写速度をより速い連写速度に変更できると判定されなかった場合、システム制御部104は、ステップS414に進む。
実施形態1および他の実施形態では、複数の静止画を連続的に撮影する場合における撮影速度を「連写速度」と呼ぶ。連写速度は、例えば、単位時間あたりに撮影される静止画の数で表すことができる。例えば、システム制御部104は、図5に示すような判定閾値に応じて撮像装置100の撮影シーケンスを変更できるか否かを判定する。例えば、図5に示す第2の撮影シーケンスは、電力供給装置が接続部101に接続されておらず、撮像装置100が電池110のみで稼動している場合の撮影シーケンスである。接続部101に接続されている電力供給装置の供給能力が13.5W以上(例えば、9.0V以上、1.5A以上)である場合、システム制御部104は、接続部101に接続されている電力供給装置が電池110よりも高い電力の供給が可能な電力供給装置であると判定する。こうして、電池110よりも高い電力の供給が可能な電力供給装置が接続部101に接続されていることが検出される。この場合、システム制御部104は、第1の撮影シーケンスを選択する。ここで、第1の撮影シーケンスは、第2の撮影シーケンスにおける第2の連写速度よりも速い第1の連写速度で複数の静止画の撮影が行われる撮影シーケンスである。
次に、図6(A)および図6(B)を参照して、撮像装置100の撮影シーケンスの例を説明する。図6(A)は第1の撮影シーケンスを示し、図6(B)は第2の撮影シーケンスを示している。
まず、図6(B)を参照して、第2の撮影シーケンスを説明する。第1レリーズ信号SW1が発生すると、レンズユニット201のAF駆動が行われる。その後、第2レリーズ信号SW2が発生すると、撮像素子204で被写体光の蓄積動作が行われる。第2レリーズ信号SW2の発生から時間TB1経過後に、シャッター駆動部117によりモーター304に通電されシャッターユニット203の付勢部材306の付勢力が蓄積される。後述するように、第2の撮影シーケンスにおいては、シャッター駆動部117には、電池110からの電力が第1の給電部115を介して供給される。実施形態1では、モーター304の動き出しトルクのために電圧9V、電流1.5Aの供給が必要な撮像装置を想定している。また、時間TB1経過後に、画像処理からメモリ書込みまでの処理とレンズの絞り駆動(開放)動作が開始される。時間TB1から時間TB2経過後、シャッターユニット203の係止部材305が移動されると共に、アクチュエータ302に通電され、撮影待機状態となる。時間TB2から時間TB3経過後、アクチュエータ302の通電が停止され、係止部材305が解除されてシャッター幕308が走行する。時間TB1,TB2およびTB3の合計が1コマ目の静止画撮影に要する時間である。2コマ目以降の静止画撮影も、時間TB1,TB2およびTB3の動作が繰り返される。なお、第2の撮影シーケンスにおいては、撮像装置100はシャッター駆動部117で使用する以外の構成要素も電池110からの電力で動作する。
次に、図6(A)を参照して、第1の撮影シーケンスを説明する。第1レリーズ信号SW1の発生から第2レリーズ信号SW2の発生までの動作は図6(B)と同様である。第2レリーズ信号SW2の発生から時間TA1経過後に、シャッター駆動部117によりモーター304に通電されシャッターユニット203の付勢部材306の付勢力が蓄積される。後述するように、第1の撮影シーケンスにおいては、接続部101に接続されている電力供給装置からの電力がスイッチ回路111を経由してシャッター駆動部117に供給されうる。時間TA1から時間TA2経過後、シャッターユニット203の係止部材305が移動されると共に、アクチュエータ302に通電され、撮影待機状態となる。時間TA2から時間TA3経過後、アクチュエータ302の通電が停止され、係止部材305が解除されてシャッター幕308が走行する。時間TA1,TA2およびTA3の合計が1コマ目の静止画撮影に要する時間である。2コマ目以降の静止画撮影も時間TA1,TA2およびTA3の動作が繰り返される。第1の撮影シーケンスでは、時間TA1,TA2およびTA3のうち少なくともTA2は、TB2より短い時間である。また、第1の撮影シーケンスにおいては、シャッター駆動部117以外の構成要素は電池110からの電力で動作する。
なお、図6(B)における時間TB1,TB2およびTB3の間の単位時間あたりの電力が電池110の定格を下回るように、時間TB1,TB2およびTB3が設定されている。
ステップS411において、システム制御部104は、第2の連写速度を第2の連写速度よりも速い第1の連写速度に変更できることをユーザに通知するための情報を表示部211に表示する。ここで、表示部211に表示される情報の例を図7(A)に示す。図7(A)において、表示情報701は、撮像装置100の連写速度の変更が可能であることをユーザに通知するための表示情報である。表示情報701には、例えば、撮像装置100の連写速度が12コマ/秒から14コマ/秒に変更可能であることが示されている。表示情報702は、撮像装置100の連写速度を表示情報701に表示されているように変更することをシステム制御部104に指示するための表示情報である。表示情報703は、撮像装置100の連写速度を表示情報701に表示されているように変更しないことをシステム制御部104に指示するための表示情報である。ユーザは、表示情報702または表示情報703をタッチすることで、表示情報702または表示情報703を選択することができる。ユーザが表示情報702を選択した場合、撮像装置100の連写速度を表示情報701に表示されているように変更することがシステム制御部104に指示される。ユーザが表示情報703を選択した場合、撮像装置100の連写速度を表示情報701に表示されているように変更しないことがシステム制御部104に指示される。このように、ユーザは、表示情報702または表示情報703をタッチすることにより、所望の連写速度を選択することができる。
ステップS412において、システム制御部104は、表示情報702がユーザによって選択されたか表示情報703がユーザによって選択されたかを判定する。表示情報702がユーザによって選択されたと判定された場合、システム制御部104は、ステップS413に進む。表示情報703がユーザによって選択されたと判定された場合、システム制御部104は、ステップS414に進む。
ステップS413において、システム制御部104は、第1の撮影シーケンスを撮像装置100の撮影シーケンスとして選択する。なお、ステップS413において、システム制御部104は、メモリ210に記憶されているパラメータに従って、タイマー213で計時される時間が第1の撮影シーケンスの設定時間となるように撮像装置100の撮影動作を制御する。
ステップS414において、システム制御部104は、第2の撮影シーケンスを撮像装置100の撮影シーケンスとして選択する。なお、ステップS414において、システム制御部104は、メモリ210に記憶されているパラメータに従って、タイマー213で計時される時間が第2の撮影シーケンスの設定時間となるように撮像装置100の撮影動作を制御する。
ステップS415において、システム制御部104は、電池110が満充電状態であるか否かを判定する。例えば、システム制御部104は、ステップS402で検出された電池110の電池電圧がしきい値以上である場合、システム制御部104は、電池110が満充電状態であると判定する。ステップS402で検出された電池110の電池電圧がしきい値未満である場合、システム制御部104は、電池110が満充電状態でないと判定する。電池110が満充電状態である場合、システム制御部104は、ステップS418に進む。電池110が満充電状態でない場合、システム制御部104は、ステップS416に進む。
ステップS416において、システム制御部104は、PD通信制御部103を制御することにより、電池110の電池電圧に対応した電圧および電流を電力供給装置に要求する。ステップS416において、PD通信制御部103は、電池110の電池電圧に対応した電圧および電流をPPSに従って電力供給装置に要求する。
ステップS417において、システム制御部104は、充電制御部107に充電指令を送信する。充電指令を受信した充電制御部107は、充電部106を制御して電池110の充電を開始または継続する。
ステップS418において、システム制御部104は、第1レリーズスイッチ215がオン状態であるか否かを判定する。第1レリーズスイッチ215がオン状態であると判定された場合、システム制御部104は、ステップS419に進む。第1レリーズスイッチ215がオン状態であると判定されなかった場合、システム制御部104は、ステップS415に戻る。ステップS415に戻ることにより、電池110が満充電状態になるまで電池110の充電が繰り返される。
ステップS419において、システム制御部104は、充電制御部107に充電停止指令を送信する。充電停止指令を受信した充電制御部107は、充電部106を制御して電池110の充電を停止する。このように、レリーズ釦214が操作されていない間、電力供給装置からの電力が接続部101を介して電池110に供給されて、電池110の充電が行われうる。
ステップS420において、システム制御部104は、第1の撮影シーケンスが撮像装置100の撮影シーケンスとして選択されているか第2の撮影シーケンスが撮像装置100の撮影シーケンスとして選択されているかを判定する。第1の撮影シーケンスが撮像装置100の撮影シーケンスとして選択されている場合、システム制御部104は、ステップS421に進む。第2の撮影シーケンスが撮像装置100の撮影シーケンスとして選択されている場合、システム制御部104は、ステップS427に進む。
ステップS421において、システム制御部104は、PD通信制御部103を制御することにより、第1の連写速度に対応した電圧および電流を電力供給装置に要求する。実施形態1において、第1の連写速度に対応した電圧は、例えば9.0Vである。ステップS421において、PD通信制御部103は、第1の連写速度に対応した電圧および電流をPPSに従って電力供給装置に要求する。
ステップS422において、システム制御部104は、スイッチ回路102,109,111,112および114がオン状態にし、スイッチ回路105および113がオフ状態にする。さらに、システム制御部104は、第1の給電部115からの電力がシャッター駆動部117に供給されないように第1の給電部115を制御する。これにより、電力供給装置からの電力がスイッチ回路102および111を介してシャッター駆動部117に供給され、第1の給電部115からの電力はシャッター駆動部117に供給されないこととなる。
ステップS423において、システム制御部104は、ステップS402で検出された電池110の電池電圧が第1の所定値以上であるか否かを判定する。第1の所定値は、例えば、図5に示すように、6.0Vまたは6.7Vである。第1の撮影シーケンスが撮像装置100の撮影シーケンスとして選択されている場合は6.0Vが第1の所定値として選択され、第2の撮影シーケンスが撮像装置100の撮影シーケンスとして選択されている場合は6.7Vが第1の所定値として選択される。電池110の電池電圧が第1の所定値以上であると判定された場合、システム制御部104は、ステップS424に進む。電池110の電池電圧が第1の所定値未満であると判定された場合、システム制御部104は、ステップS425に進む。
ステップS424において、システム制御部104は、電力供給装置の供給電力が第2の所定値以上であるか否かを判定する。第2の所定値は、図5に示すように、例えば、13.5W(=9.0V×1.5A)である。電力供給装置の供給電力が第2の所定値以上であると判定された場合、システム制御部104は、接続部101に接続されている電力供給装置が電池110よりも高い電力の供給が可能な電力供給装置であると判定し、ステップS426に進む。電力供給装置の供給電力が第2の所定値未満であると判定された場合、システム制御部104は、接続部101に接続されている電力供給装置が電池110よりも高い電力の供給が可能な電力供給装置でないと判定し、ステップS425に進む。
ステップS425において、システム制御部104は、撮像装置100の連写速度が第1の連写速度から別の連写速度(例えば第2の連写速度)に変更されることをユーザに通知するための処理を行う。例えば、システム制御部104は、図7(B)に示すように、撮像装置100の連写速度が第1の連写速度であることを示す表示情報704を点滅させる。表示情報704を点滅させることで、撮像装置100の連写速度が第1の連写速度から別の連写速度(例えば第2の連写速度)に変更されることをユーザに通知することができる。表示情報704の点滅は、所定時間行われる。表示情報704の点滅が所定時間行われた後、システム制御部104は、ステップS426に進む。
ステップS426において、システム制御部104は、第2の撮影シーケンスを撮像装置100の撮影シーケンスとして選択する。これにより、撮像装置100の撮影シーケンスは、第1の撮影シーケンスから第2の撮影シーケンスに変更される。そして、システム制御部104は、図7(C)のように、撮像装置100の連写速度が第1の撮影シーケンスであることを示す表示情報704を、撮像装置100の連写速度が第2の撮影シーケンスであることを示す表示情報705に変更する。これにより、表示部211には、表示情報704の代わりに表示情報705が表示される。なお、ステップS426において、システム制御部104は、メモリ210に記憶されているパラメータに従って、タイマー213で計時される時間が第2の撮影シーケンスの設定時間となるように撮像装置100の撮影動作を制御する。
ステップS427において、システム制御部104は、第2レリーズスイッチ216がオン状態であるか否かを判定する。第2レリーズスイッチ216がオン状態であると判定された場合、システム制御部104は、ステップS428に進む。第2レリーズスイッチ216がオン状態であると判定されなかった場合、システム制御部104は、ステップS418に戻る。ステップS418に戻ることにより、撮像装置100の撮影準備動作が繰り返される。
ステップS428において、システム制御部104は、第1の撮影シーケンスまたは第2の撮影シーケンスに従って連写を開始する。
ステップS429において、システム制御部104は、1コマの静止画の撮影が完了したか否かを判定する。1コマの静止画の撮影が完了したと判定された場合、システム制御部104は、ステップS430に進む。1コマの静止画の撮影が完了したと判定されなかった場合、システム制御部104は、ステップS429を繰り返す。
ステップS430において、システム制御部104は、再び第2レリーズスイッチ216がオン状態であるか否かを判定する。第2レリーズスイッチ216がオン状態であると判定された場合、システム制御部104は、連写を継続し、次の静止画の撮影を行うためにステップS423に戻る。第2レリーズスイッチ216がオン状態であると判定されなかった場合、システム制御部104は、連写が終了したと判定し、ステップS401に戻る。
次に、図8A〜図8Eを参照して、スイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態を説明する。図8A〜図8Eにおいて、スイッチ回路102,105,109,111,112,113および114のうち、ハッチングで示されたスイッチ回路はオン状態であることを示し、ハッチングで示されていないスイッチ回路はオフ状態であることを示している。
図8Aは、ステップS406におけるスイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態を示す。図8Aにおいて、スイッチ回路102,109,112および114がオン状態であり、スイッチ回路105,111および113がオフ状態である。図8Aにおいて、撮像装置100の構成要素は、電池110からの電力で動作可能である。図8Aでは、スイッチ回路105および111がオフ状態であるため、電力供給装置からの電力は、第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118および低電圧負荷部119のいずれにも供給されない。図8Aでは、電力供給装置からの電力がスイッチ回路102を介して充電部106に供給されるが、充電部106は電池110の充電を行わない。電池110からの電力は、スイッチ回路109および112を介して第1の給電部115に供給される。第1の給電部115からの電力は、シャッター駆動部117および高電圧負荷部118に供給され、スイッチ回路114を介して第2の給電部116に供給される。第2の給電部116からの電力は、低電圧負荷部119に供給される。
このように、図8Aにおいて、撮像装置100の構成要素(第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118、低電圧負荷部119など)の電源は、電池110のみとなる。
図8Bは、ステップS408におけるスイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態を示す。図8Bにおいて、スイッチ回路102,105,109および114がオン状態であり、スイッチ回路111,112および113がオフ状態である。図8Bにおいて、撮像装置100の構成要素は、電力供給装置からの電力で動作可能である。図8Bでは、スイッチ回路112および113がオフ状態であるため、電池110からの電力は、第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118および低電圧負荷部119のいずれにも供給されない。図8Bでは、電力供給装置からの電力がスイッチ回路102を介して充電部106に供給されるが、充電部106は電池110の充電を行わない。電力供給装置からの電力は、スイッチ回路102および105を介して第1の給電部115に供給される。第1の給電部115からの電力は、シャッター駆動部117および高電圧負荷部118に供給され、スイッチ回路114を介して第2の給電部116に供給される。第2の給電部116からの電力は、低電圧負荷部119に供給される。
このように、図8Bにおいて、撮像装置100の構成要素(第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118、低電圧負荷部119など)の電源は、電力供給装置のみとなる。
図8Cは、ステップS409におけるスイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態を示す。図8Cにおいて、スイッチ回路109,112および114がオン状態であり、スイッチ回路102,105,111および113がオフ状態である。図8Cにおいて、撮像装置100の構成要素は、電池110からの電力で動作可能である。図8Cでは、スイッチ回路102がオフ状態であるため、電力供給装置からの電力は、第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118および低電圧負荷部119のいずれにも供給されない。図8Cでは、電力供給装置からの電力がスイッチ回路102を介して充電部106に供給されないため、充電部106は電池110の充電を行わない。電池110からの電力は、スイッチ回路109および112を介して第1の給電部115に供給される。第1の給電部115からの電力は、シャッター駆動部117および高電圧負荷部118に供給され、スイッチ回路114を介して第2の給電部116に供給される。第2の給電部116からの電力は、低電圧負荷部119に供給される。
このように、図8Cにおいて、撮像装置100の構成要素(第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118、低電圧負荷部119など)の電源は、電池110のみとなる。なお、撮像装置100が第2の撮影シーケンスに従って連写を行う場合も、スイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態は、図8Cに示す状態となる。したがって、撮像装置100が第2の撮影シーケンスに従って連写を行う場合も、第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118および低電圧負荷部119の電源は、電池110のみとなる。
図8Dは、ステップS417におけるスイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態を示す。図8Dにおいて、スイッチ回路102,105,109および114がオン状態であり、スイッチ回路111,112および113がオフ状態である。図8Dにおいて、撮像装置100の構成要素は、電力供給装置からの電力で動作可能である。図8Dでは、スイッチ回路112および113がオフ状態であるため、電池110からの電力は、第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118および低電圧負荷部119のいずれにも供給されない。図8Dでは、電力供給装置からの電力がスイッチ回路102を介して充電部106に供給され、充電部106は電池110の充電を行う。電力供給装置からの電力は、スイッチ回路102および105を介して第1の給電部115に供給される。第1の給電部115からの電力は、シャッター駆動部117および高電圧負荷部118に供給され、スイッチ回路114を介して第2の給電部116に供給される。第2の給電部116からの電力は、低電圧負荷部119に供給される。
このように、図8Dにおいて、撮像装置100の構成要素(充電部106、第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118、低電圧負荷部119など)の電源は、電力供給装置のみとなる。
図8Eは、ステップS423におけるスイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態を示す。図8Eにおいて、スイッチ回路102,109,111,112および114がオン状態であり、スイッチ回路105および113がオフ状態である。図8Eにおいて、撮像装置100の構成要素は、電力供給装置および電池110からの電力で動作可能である。図8Eでは、スイッチ回路105がオフ状態であるため、電力供給装置からの電力は、スイッチ回路105を介して第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118および低電圧負荷部119のいずれにも供給されない。ただし、スイッチ回路102および111がオン状態であるため、電力供給装置からの電力は、スイッチ回路102および111を介してシャッター駆動部117に供給される。図8Eでは、電力供給装置からの電力がスイッチ回路102を介して充電部106に供給されるが、充電部106は電池110の充電を行わない。図8Eでは、スイッチ回路113がオフ状態であるため、電池110からの電力は、スイッチ回路113を介して第2の給電部116に供給されない。ただし、スイッチ回路109および112がオン状態であるため、電池110からの電力は、スイッチ回路109および112を介して第1の給電部115に供給される。第1の給電部115からの電力は、高電圧負荷部118に供給され、スイッチ回路114を介して第2の給電部116に供給される。図8Eでは、電力供給装置からの電力がスイッチ回路102および111を介してシャッター駆動部117に供給されるため、第1の給電部115からの電力はシャッター駆動部117に供給されない。第2の給電部116からの電力は、低電圧負荷部119に供給される。
このように、図8Eにおいて、撮像装置100の構成要素(第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118、低電圧負荷部119など)の電源は、電力供給装置および電池110となる。なお、撮像装置100が第1の撮影シーケンスに従って連写を行う場合も、スイッチ回路102,105,109,111,112,113および114の状態は、図8Eに示す状態となる。したがって、撮像装置100が第1の撮影シーケンスに従って連写を行う場合も、第1の給電部115、第2の給電部116、シャッター駆動部117、高電圧負荷部118および低電圧負荷部119の電源は、電力供給装置および電池110となる。
以上のように、実施形態1によれば、撮像装置100は、電池110から供給される電力だけでなく電力供給装置から供給される電力で動作することが可能となる。また、電力供給装置から供給される電圧をシャッター駆動部117およびモーター304に供給することができるため、最速でモーター304を動作させることができる。実施形態1によれば、電力供給装置から供給される電力を利用して撮像装置100の連写速度を速めることができるため、撮像装置100の性能を向上させることができる。
[実施形態2]
実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法は、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)またはマイクロプロセッサがプログラムを実行することによって実現することもできる。以下、実施形態2では、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)またはマイクロプロセッサを「コンピュータX」と呼ぶ。また、実施形態2では、コンピュータXを制御するためのプログラムであって、実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法を実現するためのプログラムを「プログラムY」と呼ぶ。
実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法は、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)またはマイクロプロセッサがプログラムを実行することによって実現することもできる。以下、実施形態2では、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)またはマイクロプロセッサを「コンピュータX」と呼ぶ。また、実施形態2では、コンピュータXを制御するためのプログラムであって、実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法を実現するためのプログラムを「プログラムY」と呼ぶ。
実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法は、コンピュータXがプログラムYを実行することによって実現される。この場合において、プログラムYは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してコンピュータXに供給される。実施形態2におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ハードディスク装置、磁気記憶装置、光記憶装置、光磁気記憶装置、メモリカード、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどの少なくとも一つを含む。実施形態2におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、non−transitoryな記憶媒体である。
100:撮像装置、101:接続部、103:PD通信制御部、104:システム制御部、110:電池、111:スイッチ回路、117:シャッター駆動部
Claims (11)
- 撮像装置であって、
外部装置と接続可能な接続手段と、
シャッター手段を駆動する駆動手段と、
前記接続手段に接続されている前記外部装置が電池よりも高い電力の供給が可能な外部装置である場合は、前記外部装置からの電力が前記接続手段を介して前記駆動手段に供給されるように前記撮像装置内の電力供給経路を制御すると共に、複数の静止画の撮影が第2の連写速度よりも速い第1の連写速度で行われるように前記駆動手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記制御手段は、前記外部装置が接続されたことにより、前記第2の連写速度を前記第1の連写速度に変更できることをユーザに通知するための処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記接続手段は、USB PD規格のPPS(Programmable Power Supply)に準拠し、
前記制御手段は、前記第1の連写速度に対応した電力の供給を前記外部装置に要求することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、撮影準備動作を開始するための指示に応じて、前記第1の連写速度に対応した電力の供給を前記外部装置に要求することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記電池の電池電圧が所定値より低くなった場合、または、前記外部装置から供給される電力が所定値より低くなった場合、前記制御手段は、前記第1の連写速度を前記第2の連写速度に変更することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第1の連写速度を前記第2の連写速度に変更することをユーザに通知するための処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、撮影準備動作が行われていない間、前記外部装置からの電力を前記電池に供給して前記電池の充電を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記電池の充電のために、前記電池の電池電圧に対応した電圧の供給を前記外部装置に要求することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、撮影準備動作を開始するための指示に応じて、前記電池の充電を停止することを特徴とする請求項7または8に記載の撮像装置。
- 外部装置と接続可能な接続手段と、シャッター手段を駆動する駆動手段とを有する撮像装置の制御方法であって、
前記接続手段に接続されている前記外部装置が電池よりも高い電力の供給が可能である場合は、前記外部装置からの電力が前記接続手段を介して前記駆動手段に供給されるように前記撮像装置内の電力供給経路を制御すると共に、複数の静止画の撮影が第2の連写速度よりも速い第1の連写速度で行われるように前記駆動手段を制御するステップを有することを特徴とする制御方法。 - 外部装置と接続可能な接続手段と、シャッター手段を駆動する駆動手段とを有する撮像装置のコンピュータに、
前記接続手段に接続されている前記外部装置が電池よりも高い電力の供給が可能である場合は、前記外部装置からの電力が前記接続手段を介して前記駆動手段に供給されるように前記撮像装置内の電力供給経路を制御すると共に、複数の静止画の撮影が第2の連写速度よりも速い第1の連写速度で行われるように前記駆動手段を制御するステップを実行させるためのプログラム。
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