JP4650667B2 - 電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電源回路に係り、詳しくは、電池電源の有効活用及び安定性を図ることができる電源回路に関する。
従来より、携帯用電気機器の電源回路は、電池のエネルギーを有効に使うため、スイッチング・レギュレータを使用していたが、高負荷時では、より強い電流を電池から引き出していたため、電池の内部抵抗により電源電圧が低下し、電流の供給が追いつかなかった。また、図10に示すように、ある電圧以下では、スイッチング・レギュレータの効率が低下していたため、されに状況が悪化していた。
このため、大容量、且つ、低インピーダンスの電気2重層コンデンサを電池と並列に接続して、該電気2重層コンデンサを充電することにより、高負荷時に該電気2重層コンデンサを放電させることにより電池の負荷を和らげていた。
図11は、従来のデジタルカメラの電源回路13の概略を示すものであり、電池14と大容量、且つ、低インピーダンスの電気2重層コンデンサC6を並列接続している。また、電気2重層コンデンサC6の第1端子には、入力された電圧を5.5Vに昇圧する昇圧回路15の入力端子、3.3Vに昇圧する昇圧回路16の入力端子が接続されている。
昇圧回路15の出力端子は、モータドライバ&モータ17に接続されている。モータドライバ&モータ17は、絞りやフォーカスレンズ、ズームレンズなどを駆動させるためのものである。また、昇圧回路15の出力端子は、コンデンサC8の第1端子と接続されており、コンデンサC8の第2端子はグランドGNDに接続されている。
昇圧回路16の出力端子は、ロジック回路18に接続されている。ロジック回路18は、CPUやDRAMなどを含むデジタルカメラの各部のこという。また、昇圧回路16の出力端子は、コンデンサC7の第1端子と接続されており、コンデンサC7の第2端子はグランドGNDに接続されている。
また、下記特許公開公報には、電源回路なる発明が開示されている。詳しくは、電池には、スイッチ回路部を介して低インピーダンスで大容量の電気二十層コンデンサを並列接続し、負荷回路が非動作状態のときにはスイッチ回路をオフにすることにより、電気2重層コンデンサによるリーク電流の発生を防ぐことにより、消費電流を少なくするというものである。
公開特許公報 特開平2003−333756(段落「0019」〜段落「0034」参照)
しかしながら、従来の電源回路にあっては、電気二重層コンデンサを並列に接続していたため、放出するエネルギーに対して非常に大きな容量を持ったコンデンサを使用しないと、高負荷時に電源電圧が低下して、電池を有効に利用できず、また、コンデンサの使用効率も悪いという問題点があった。
また、電池の電圧が低下する電池末期においては、コンデンサの電圧も低下するので、電源回路の効率の悪い領域を使用するという問題点もあった。
また、モータを駆動させる場合には、大容量の電流を必要とするため、電池の内部抵抗によって電圧が下がるためロジック回路の方にノイズ電流がのるという問題点があった。
また、このような問題点は、上記した特許文献に記載の技術でも解決することができるというものではなかった。
そこで本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、電池電源の有効活用及び安定性を図ることができる電源回路を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による電源回路は、電圧を供給する電池と、前記電池からの出力電圧を第1の電圧にして第1の負荷部に出力する第1の出力手段と、前記電池からの出力電圧をコンデンサに充電する充電手段と、前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧にして第2の負荷部に出力する第2の出力手段と、前記第2の負荷部に流れる電流が大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記第2の負荷部に流れ込む電流が大きいと判断した場合は、前記充電手段によるコンデンサへの充電を停止させ、前記第2の負荷部に流れる電流が大きくないと判断した場合は、前記充電手段によるコンデンサへの充電を行わせる制御手段と、を備え、前記コンデンサは、前記電池と直列に接続され、且つ、前記第1の出力手段の入力側と、前記第2の出力手段の入力側との間に設けられたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明による電源回路は、電圧を供給する電池と、前記電池からの出力電圧を第1の電圧にして第1の負荷部に出力する第1の出力手段と、前記電池からの出力電圧をコンデンサに充電する充電手段と、前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧にして第2の負荷部に出力する第2の出力手段と、前記コンデンサの充電量を検出する検出手段と、を備え、前記コンデンサは、前記電池と直列に接続され、且つ、前記第1の出力手段の入力側と、前記第2の出力手段の入力側との間に設けられ、前記制御手段は、前記検出手段により前記コンデンサの充電量が第1の所定電圧以下と検出され、且つ、前記判断手段により前記第2の負荷部に流れる電流が大きくないと判断された場合は、前記充電手段によるコンデンサへの充電を行わせることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明による電源回路は、電圧を供給する電池と、前記電池からの出力電圧を第1の電圧にして第1の負荷部に出力する第1の出力手段と、前記電池からの出力電圧をコンデンサに充電する充電手段と、前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧にして第2の負荷部に出力する第2の出力手段と、を備え、前記コンデンサは、前記電池と直列に接続され、且つ、前記第1の出力手段の入力側と、前記第2の出力手段の入力側との間に設けられ、前記制御手段は、前記検出手段により前記コンデンサの充電量が第2の所定電圧以上と検出された場合は、前記判断手段により前記第2の負荷部に流れる電流が小さいと判断されても、前記充電手段によるコンデンサへの充電を停止させることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、前記第2の所定電圧は、前記第1の所定電圧より高いことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明による電源回路は、電圧を供給する電池と、前記電池からの出力電圧を第1の電圧にして第1の負荷部に出力する第1の出力手段と、前記電池からの出力電圧をコンデンサに充電する充電手段と、前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧にして第2の負荷部に出力する第2の出力手段と、を備え、前記コンデンサは、前記電池と直列に接続され、且つ、前記第1の出力手段の入力側と、前記第2の出力手段の入力側との間に設けられ、前記第2の負荷部は、モータであり、前記判断手段は、前記モータが駆動するときには、前記第2の負荷部に流れる電流は大きいと判断することを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、前記判断手段は、前記モータが駆動してから一定時間経過後は、前記第2の負荷部に流れる電流は大きくないと判断することを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、前記第1の出力手段は、前記電池からの出力電圧を第1の電圧に昇圧して前記第2の負荷部に出力し、前記充電手段は、前記電池からの出力電圧を昇圧して、前記コンデンサに充電し、前記第2の出力手段は、前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧に昇圧して出力することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、第2の負荷部に流れる電流が大きいか否かを判断し、第2の負荷部に流れる電流が大きくない場合には、コンデンサへの充電を行い、第2の負荷部に流れる電流が大きい場合には、コンデンサへの充電を止めるので、大電流が第2の負荷部に流れるときとの電池電流と流れないときとの電池電流の大きさがあまり変わらず、電池の負担を軽減することができ、電池性能や電池寿命を向上することができる。
また、第1の負荷部にノイズ電流が流れることなく、第1の負荷部の動作が安定になる。また、電池2から供給される電流の変動を抑えることができるので、電池性能や電池寿命を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、コンデンサの充電量を検出する検出手段を備え、検出手段によりコンデンサの充電量が第1の所定電圧より小さいと判断された場合は、コンデンサへの充電を行うので、無駄にコンデンサへの充電を行うことがなく、電池の寿命を延ばすことができる。
請求項3記載の発明によれば、検出手段によりコンデンサの充電量が第2の所定電圧より大きいと判断された場合は、コンデンサへの充電を停止させるので、無駄にコンデンサへの充電を行うことがなく、電池の寿命を延ばすことができる。
請求項4記載の発明によれば、第2の所定電圧は、第1の所定電圧より高いので、コンデンサの電圧を第1の所定電圧と第2の所定電圧との間に保つことができる。
請求項5記載の発明によれば、第2の負荷部はモータであり、モータの駆動時には、第2の負荷部に流れる電流は大きいと判断するので、電池電流に変動がなくなり、第1の負荷部の動作が安定になる。
請求項6記載の発明によれば、モータが駆動してから一定時間経過後は、前記第2の負荷部に流れる電流は大きくないと判断するので、次のモータ始動に即応することができる。
請求項7記載の発明によれば、コンデンサを電池2と直列に接続し、且つ、第1の出力手段の入力側と第2の出力手段の入力側との間に設けるようにしたので、電気2重層コンデンサの使用効率が高くなり、よりよい性能を発揮することができ、コンデンサに蓄えられた電力を用いて第2の電圧を生成して第2の負荷部に大電流を供給するようにしたので、電池電流の変動がなく、電池性能や電池寿命を向上させることできる。また、第1の負荷部にノイズ電流も流れないので、第1の負荷部の動作が安定する。
以下、本実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
A.電源回路1の構成
図1は、本発明の電源回路1を構成する回路図である。ここでは、本発明の電源回路1をデジタルカメラに適用して説明する。
電源回路1は、電池2、コンデンサC1、コンデンサC2、コンデンサC3、電気2重層コンデンサC4、昇圧・充電回路3、昇圧回路4、昇圧回路5、モータドライバ&モータ部6、ロジック回路7から構成されている。
ロジック回路7は、図2に示すように、CPU8、キー入力部9、DRAM10、ROM11、フラッシュメモリ12などのデジタルカメラの各部を含み、3.3V電圧を必要とする。
CPU8は、デジタルカメラの各部を制御するワンチップマイコンである。また、キー入力部9は、シャッターボタン、実行キー、キャンセルキー、ズームボタン等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をCPU8に出力する。
DRAM10は、図示しないCCDによって撮像された後、デジタル化された被写体の画像データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、CPU8のワーキングメモリとしても使用される。
ROM11には、CPU8の各部に必要な制御プログラム、及び必要なデータが記録されており、フラッシュメモリ12は、図示しないCCDにより撮像された画像データを記録する記録領域である。
また、CPU8は、昇圧・充電回路3に制御信号を送ることにより、コンデンサC4の充電を制御する(制御手段)。つまり、CPU8は、昇圧・充電回路3にOn/Off(1/0)の制御信号を送って昇圧・充電回路3の駆動制御を行うことにより、コンデンサC4の充電を制御する。
モータドライバ&モータ部6は、絞りやフォーカスレンズ、ズームレンズを駆動させるモータドライバやモータであり5V電圧を必要とする。また。モータドライバ&モータ部6は、CPU8からの制御信号にしたがって駆動する。
電池2の電圧Vbatは、2.4V以下の電圧を有している。
電池2の正極には、昇圧・充電回路3の入力端子が接続されおり、負極はグランドGNDに接続されている。また、電池2の正極は、コンデンサC1の第一端子に接続されており、コンデンサC1の第2端子は、グランドGNDに接続されている。
昇圧・充電回路3の出力端子は、昇圧回路4の入力端子と接続されており、昇圧回路4の出力端子はモータドライバ&モータ部6に接続されている。昇圧回路4は、入力された電圧を5.0Vに昇圧して出力する回路である。また、昇圧回路4の出力端子はコンデンサC3の第1端子と接続されており、コンデンサC3の第2端子はグランドGNDに接続されている。
また、コンデンサC1の第1端子は、昇圧回路5の入力端子に接続されており、昇圧回路5の出力端子はロジック回路7と接続されている。昇圧回路5は、入力された電圧を3.3Vに昇圧して出力する回路である。また、昇圧回路5の出力端子はコンデンサC2の第1端子と接続されており、コンデンサC2の第2端子はグランドGNDに接続されている。
また、昇圧回路4の入力端子と昇圧回路5の入力端子の間に、大容量、且つ、低インピーダンスの電気2重層コンデンサC4(以下、コンデンサC4)が接続されている。コンデンサC4の第1端子は昇圧回路4の入力端子側に、コンデンサC4の第2端子は昇圧回路5の入力端子側に接続されている。
B.電源回路1の動作について説明する。
CPU8は、フォーカスレンズなどを動かさすためにモータドライバ&モータ部6を駆動させる場合など、大電流がモータドライバ&モータ部6に流れるか否かを判断する(判断手段)。例えば、フォーカスレンズやズームレンズ、絞りなどを動かすために、モータドライバ&モータ部6に制御信号を送る場合には、モータドライバ&モータ6が駆動するので、大電流が流れると判断する。
まず、絞りや、フォーカスレンズなどを駆動させない時には、大電流がモータドライバ&モータ部6に流れないと判断し、CPU8は、昇圧・充電回路3に制御信号(On)を送ることにより昇圧・充電回路3を駆動させ、昇圧・充電回路3は、コンデンサC4への充電を行う。
一方、フォーカスレンズなどを駆動させるときには、大電流がモータドライバ&モータ部に流れると判断し、CPU8からの制御信号(Off)により昇圧・充電回路3は、コンデンサC4への充電を停止させる。
そして、昇圧回路4は、コンデンサC4に充電された電力を用いて5V電圧を出力し(電池2の電圧VbatにコンデンサC4に充電された電圧を加えた電圧を5Vに昇圧して出力し)、モータドライバ&モータ部6に5V電圧が供給される。
モータ駆動時には大電流を必要とするため、従来では、電池の性能が追いつかず、電池の内部抵抗によりロジック回路にノイズ電流が乗ってしまうが、本発明によれば、コンデンサC4に蓄えられた電力をも使用するので、モータ駆動時であっても電池2から流れる電流の変動を押させることができ、ロジック回路7にノイズ電流が乗るということを防ぐことが可能となり、電池2の寿命を延ばすことも可能となる。また、コンデンサC4と電池2を直列に接続させたので、コンデンサC4の利用効率が非常に高く、よりよい性能を発揮することが可能となる。
なお、フォーカスレンズを駆動させるか否かにかかわらず、昇圧回路5は、電池2の電圧Vbatを3.3Vに昇圧して、ロジック回路7に3.3V電圧を供給する。
C.昇圧・充電回路3の構成
次に、昇圧・充電回路3の回路図を図3に示す。
昇圧・充電回路3は、Off時間設定用タイマーIC1、アンド回路IC2、増幅器IC3、コンパレータIC4、コンパレータIC5、コンデンサC5、抵抗R、コイルL、ダイオードD、Nチャネル形MOSFETトランジスタTr(以下、トランジスタTrという)、Vref1、Vref2、Batlから構成されている。なお、コンデンサC4は、上述した大容量且つ低インピーダンスの電気2重層コンデンサであり、昇圧・充電回路3によってコンデンサC4に電力が充電される。
このトランジスタTr、コイルL、ダイオードD、コンデンサC4、コンデンサC5、増幅器IC3は、チョッパー型昇圧回路を構成し、抵抗R、コンパレータIC5、Vref1は、電流検出回路を構成する。
また、コンパレータIC4、Vref2、アンド回路IC2は、On/OFF制御回路を構成する。
アンド回路IC2の出力端子は増幅器IC3の入力端子と接続され、増幅器IC3の出力端子は、トランジスタTrのゲートと接続されている。
トランジスタTrのドレインはコイルLの第1端子と接続され、コイルLの第2端子はBatlの正極に接続されており、Batlの負極はグランドGNDに接続されている。
また、コイルLの第1端子は、ダイオードDのアノードと接続されており、ダイオードDのカソードはコンデンサC4の第1端子に接続され、コンデンサC4の第2端子は、コイルLの第2端子と接続されている。つまり、コイルLとダイオードD及びコンデンサC4とは並列接続されている。
また、コンデンサC4の第1端子は、昇圧回路4に接続されており、コンデンサC4の第2端子は、電池2の正極、コンデンサC1及び昇圧回路5と接続されている。
また、Vref2の負極は、コンデンサC4の第2端子に接続されており、Vref2の正極は、コンパレータIC4の+側の入力端子に接続され、ダイオードDのカソードは、コンパレータIC4の−側の入力端子に接続されている。そして、コンパレータIC4の出力端子は、アンド回路IC2の第1入力端子に接続されている。
トランジスタTrのソースと抵抗Rの第1端子は接続されており、抵抗Rの第2端子はグランドGNDに接続されている。また、抵抗Rの第1端子とコンデンサC5の第1端子は接続され、コンデンサC5の第2端子はグランドGNDに接続されている。つまり、抵抗RとコンデンサC5は並列接続されている。
また、コンデンサC5の第1端子とコンパレータIC5の+側入力端子が接続されており、コンパレータIC5の−側入力端子はVref1の正極と接続されており、Vref1の負極はグランドGNDに接続されている。
コンパレータIC5の出力端子は、Off時間設定用タイマーIC1(以下、タイマーIC1という)の入力端子に接続されており、タイマーIC1の出力端子は、アンド回路IC2の第3入力端子に接続されている。
アンド回路IC2の第2入力端子には、CPU8からのOn/Off(1/0)の制御信号が入力される。
D.次に、昇圧・充電回路3の動作を説明する。
チョッパー回路、電流検出回路の動作について
チョッパー回路、電流検出回路の動作を図4のタイミングチャートを用いて説明する。
コンパレータIC5からの出力がHigh、CPU8からの制御信号がOn、タイマーIC1からの出力がHighになると、アンド回路IC2の出力はHighとなり、トランジスタTrは、On状態となる。
トランジスタTrがOn状態になると、コイルLに流れる電流iが増加し始める。
そして、電流iの増加とともに抵抗Rの電圧が増加し、抵抗Rの電圧がコンパレータIC5の上側閾電圧に達すると、コンパレータIC5からの出力がLowからHigh状態に移行し、タイマーIC1からの出力はLowとなり、トランジスタTrがOff状態になる。このときの、電流iの大きさ、つまり、抵抗Rの電圧がコンパレータIC5の上側閾電圧に達したときの電流iの大きさは、図4に示す点20の位置となる。
トランジスタTrがOff状態になると、コイルLの逆起電力によりダイオードDを介してコンデンサC4及びコンデンサC5に電流iが伝わり、電流iは減少し始める。このときに、コンデンサC4及びコンデンサC5に電圧が蓄えられる。
電流iが減少し始め、抵抗Rの電圧がコンパレータIC5の下側閾電圧に達すると、IC5の出力がHighからLow状態に移行し、タイマーIC1は、出力を一定時間Low状態する(この機能が、Off時間設定用タイマー)。これにより、トランジスタはその一定時間Off状態のままとなる。このときの電流iの大きさ、つまり、抵抗Rの電圧がコンパレータIC5の下側閾電圧に達したときの電流iの大きさは、図4に示す点21の位置となる。
そして、一定時間経過後、タイマーIC1の出力は、LowからHighになり、トランジスタTrがOn状態となり、電流iは増加し始める。この一定時間経過直後の電流iの大きさは、図4に示す点22の位置となる。
このように、トランジスタTrは、On/Offを繰り返し、トランジスタTrがOffになる度に、コンデンサC4の電圧は上昇していく。
On/OFF制御回路の動作について
また、トランジスタTrのON/Offの動作により(繰り返しにより)、コンデンサC4の電圧が増加し、コンデンサC4の電圧がコンパレータIC4の上側閾電圧に達すると、コンパレータIC4の出力がHighからLowに移行し、トランジスタTrのゲート電圧がLowに固定され、暫くの間トランジスタTrをOffの状態にして、スイッチングを停止する。
そして、コンデンサC4の電圧が低下していき、コンデンサC4の電圧がIC4の閾電圧を下回ると、再び、コンパレータIC4の出力は、LowからHighに移行し、再び、トランジスタTrはスイッチング(On/Off)を開始する。
このため、昇圧・充電回路3からの出力電圧Vmotの電圧はコンパレータIC4の閾値付近に固定される。なお、コンパレータIC4の閾値の中心値であるVref2は、コンデンサC4の耐圧近くに設定する。
また、昇圧・充電回路3の給電能力は、電流iのピークの電流値で調整することができ、Vref1を大きく設定すれば大きな容量を得ることができる。なお、Vref1は、2段階の電圧に設定できる可変電圧である。
アンド回路IC2の真ん中の入力端子は、CPU8からのOn/Offの制御信号が入力される。
つまり、モータ駆動時でないときには、CPU8はOnの制御信号をアンド回路IC2に入力することにより、コンパレータIC4、コンパレータIC5によって、トランジスタTrのOn/Offが制御され、コンデンサC4に一定の電圧を充電することができる。そして、モータ駆動時には、CPU8はOffの制御信号をアンド回路IC2に入力することにより、トランジスタTrはOff状態となり、コンデンサC4への充電を停止することができる。
以上のように第1の実施の形態においては、大容量且つ低インピーダンスのコンデンサC4を電池2と直列に接続し、且つ、コンデンサC4の第1端子に昇圧回路4の入力端子を、コンデンサC4の第2端子に昇圧回路5の入力端子を接続し、この直列に接続されたコンデンサに蓄えられた電力を利用して、モータ駆動時に必要となる大電流を供給するようにしたので、モータ駆動時に電池電流が変動することなく、CPU8やDRAM10などのロジック回路7の動作が安定になる。
また、電池2と大容量且つ低インピーダンスの電気2重層コンデンサC4とを直列に接続させるので、電気2重層コンデンサC4の使用効率が良くなり、電池2から供給される電流の変動が抑えられ、電池性能や電池寿命を向上させることができる。
また、コンデンサを電池2と直列に接続させたので、利用効率が非常に高く、よりよい性能を発揮することができ、耐圧や容量を下げて小スペース化や低コスト化を図ることができる。
なお、コンデンサC4への充電を行う場合(モータ駆動時でない場合)は、コンデンサC4の電圧Vcapの高低により、タイマーIC1のOff時間設定タイマーの時間を変えるようにしてもよい。これにより、コンデンサC4の電圧Vcapが高い場合にはC4への充電を遅く行い、コンデンサC4の電圧Vcapが低い場合にはC4への充電を早く行うことができる。
また、モータ駆動時でない場合でも、コンデンサC4の電圧Vcapが高い場合には、コンデンサC4への充電を行わないようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、昇圧・充電回路3をデューティにより制御し、コンデンサC4の充電を行うというものである。
E.電源回路1の構成
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有する電源回路1を用いる。ここでも、本発明の電源回路1をデジタルカメラに適用する。
但し、昇圧・充電回路3の構成が第1の実施の形態とは異なり、ロジック回路の機能も多少異なる。
昇圧・充電回路3について
図5(a)は、第2の実施の形態における昇圧・充電回路3の回路図を示すものである。
昇圧・充電回路3は、トランジスタTr、コイルL、ダイオードDから構成され、昇圧・充電回路3によってコンデンサC4に電力が供給される。
トランジスタTrのゲートには、CPU8からの制御信号(On/Off)が入力される。
また、トランジスタTrのドレインには、コイルLの第1端子が接続されており、コイルLの第2端子にはコンデンサC4の第2端子が接続されている。また、コイルLの第1端子には、ダイオードDのアノードが接続されており、ダイオードDのカソードは、コンデンサC4の第1端子が接続されている。つまり、コイルLとダイオードD及びコンデンサC4は並列接続されている。
また、コンデンサC4の第1端子は、昇圧回路4の入力端子に接続されており、コンデンサC4の第2端子は、電池2の正極、コンデンサC1の第1端子、昇圧回路5の入力端子に接続されている。
まず、CPU8からのOnの制御信号により、トランジスタTrのOn状態になり、コイルLに電流iが流れる。そして、CPUからの制御信号がOffになると、トランジスタTrはOff状態となり、コイルLの逆起電力によりダイオードDを介してコンデンサC4に電流iが伝わり、電流iは減少し始める。
つまり、CPUからのON/Offの制御信号によりトランジスタTrはOn/Offを繰り返し、トランジスタTrがOff状態のときにコンデンサC4に電力が充電されることとなる。
ロジック回路7について
ロジック回路7は、図示しない電池2の電圧Vbat及び昇圧・充電回路3から出力される電圧Vmotの電圧を検出する検出器を備えている。この電池2の電圧Vbatを検出する機能は、本発明の電池電圧検出手段に相当する。
CPU8は、電池2の電圧VbatがLow状態であるか否かを判断する。Low状態とは、電池2の電圧Vbatが殆どない状態をいい、電池2の交換が必要か、若しくは、電池2の充電が必要な状態をいう。デジタルカメラの各部に電圧を供給させることができないからである。
CPU8は、電池2の電圧VbatがLow状態であると判断すると処理を終了させ、電池2の電圧VbatがLow状態でないと判断すると、コンデンサC4の電圧Vcapがある一定の幅の電圧を保つように、昇圧・充電回路3のコンデンサC4への充電の開始及び停止の制御を行う(コンデンサ電圧保持操作)。コンデンサ電圧保持操作については後で詳しく説明する。
そして、コンデンサ電圧保持操作を行うと、コマンドがあるか否かを判断する(判断手段)。コマンドとは、フォーカスレンズやズームレンズを駆動させる命令のことであり、この場合にはモータドライバ&モータ部6に大電流が流れるからである。例えば、ユーザのキー入力部9の操作により、ズームレンズを動かすための操作信号をCPU8が受け取った場合など、フォーカスレンズやズームレンズを動かすための制御信号をモータドライバ&モータ部6に送る場合には、大電流がモータドライバ&モータ部6に流れるため、コマンドがあると判断する。
そして、CPU8は、コマンドがないと判断すると、電池2の電圧VbatがLow状態か否かの判断を行い上記した処理を繰り返し、コマンドがあると判断すると、コマンドの実行処理を行う。つまり、モータドライバ&モータ部6にフォーカスレンズなどを動かすための制御信号を送り、モータドライバ&モータ部6は、該制御信号にしたがってフォーカスレンズなどを駆動させる。このコマンド実行処理については後で、詳しく説明する。
コンデンサ電圧保持操作について
CPU8は、検出器により検出された電池2の電圧Vbat及び昇圧・充電回路3から出力される電圧VmotからコンデンサC4に充電されている電圧Vcapを算出する。この電圧Vcapの算出は、電圧Vmotから電圧Vbatを引くことにより求めることができる。この電圧Vcapを算出する機能は、本発明の検出手段に相当する。
そして、CPU8は、算出したコンデンサC4の電圧Vcapが、モータを駆動させるのに必要最小限の電圧Vcap(min)以下か否かを判断する(検出手段)。この電圧Vcap(min)の値は、予めROM11に記録しておく。
CPU8は、求めたコンデンサC4の電圧VcapがVcap(min)以下と判断すると、電池2の電圧Vbat及び電圧Vcap及びデューティ表から適切なデューティを得る。
図5(b)は、デューティ表を表したものであり、電圧Vcapが低くなればなるほどデューティが高くなり、電圧Vcapが高くなればなるほどデューティは低くなることがわかる。
また、電圧2の電圧Vbatの高低により、デューティの値も異なることがわかる。つまり、電池2の電圧Vbatが高い場合には、電圧Vcapの低下とともにデューティも高くなるが、電池2の電圧Vbatが低くなっていくと、電圧Vcapの低下とともに、デューティはある程度まで高くなるが、ある一定の電圧まで電圧Vcapが低くなると、デューティは一定であることがわかる。つまり、電池2の消耗に応じて(電圧Vbatの高さによって)、デューティの最大値を下げていく。このように、電池2の消耗に応じてデューティを変えることにより、コンデンサC4への充電量を軽減して、電池2の寿命を延ばすことが可能となる。このデューティ表は、予めROM11に記録しておく。
なお、デューティとは、CPU8から昇圧回路3(図5(a)参照)のトランジスタTrに入力させる制御信号のOn/Offの割合のことをいう。また、電圧Vcap(min)は、任意に設定することができる。
そして、CPU8は、該得たデューティで昇圧・充電回路3を駆動させて、コンデンサC4への充電を開始させる(制御手段)。このときは、コンデンサC4には殆ど電圧が充電されていない状態であるから、電圧Vcapの状態はLow状態である。
一方、CPU8は、電圧Vcapがモータを駆動させるのに必要最小限の電圧Vcap(min)以下でないと判断すると、電圧Vcapがモータを駆動させるのに必要最大限の電圧Vcap(max)以上か否かを判断する(検出手段)。この電圧Vcap(max)の値は、予めROM11に記録しておく。
電圧Vcapが電圧Vcap(max)以上であると判断すると、CPU8は、デューティ=0で、昇圧・充電回路3を駆動させて、コンデンサC4の充電を停止させる(制御手段)。このときは、コンデンサC4には十分に電圧が充電されている状態であるから、電圧Vcapの状態はHigh状態である。
一方、電圧Vcapが電圧Vcap(max)以上でもないと判断すると、CPU8は、何も処理を行わない。つまり、現在、昇圧・充電回路3がコンデンサC4への充電を行っている場合にはそのまま充電を継続させ、現在、昇圧・充電回路3がコンデンサC4への充電を停止している場合には充電を行わない。このときは、コンデンサC4には、ある程度の適当な電圧が充電されている状態であるから、電圧Vcapの状態はProp状態である。
このように、CPU8は、コンデンサの電圧Vcapの高さにより、コンデンサC4への充電を停止させたり、開始させたりするので、コンデンサC7の電圧Vcapは、ある一定の幅の電圧に保持される。
コマンド実行処理について
まず、CPU8は、コンデンサC4の電圧Vcapの状態がLow状態であるか否かを判断する。Low状態とは、コンデンサC4に殆ど電圧が充電されていない状態のことをいう。
CPU8は、電圧Vcapの状態がLow状態であると判断すると、コンデンサ電圧保持操作を行ってから、電圧Vcapの電圧がLow状態であるか否かの判断を行う。
一方、電圧VcapがLow状態でないと判断すると、CPU8は、デューティ=0、で昇圧・充電回路3を駆動させて、コンデンサC4への充電を停止させる。
そして、CPU8は、モータドライバ&モータ部6に制御信号を送り、モータドライバ&モータ部6は該制御信号にしたがって、フォーカスレンズやズームレンズを駆動させる。このとき、モータドライバ&モータ部6には、コンデンサC4に充電された電力を用いて昇圧回路4によって昇圧された5V電圧が供給されることとなる。
F.電源回路1の動作
次に、第2の実施の形態における電源回路1の動作を図6〜図8のフローチャートにしたがって説明する。
まず、第2の実施の形態における電源回路1のメイン動作を図6のフローチャートにしたがって説明する。
まず、ステップS1に進み、電池2の電圧VbatがLow状態であるか否かを判断する。電池2の電圧VbatがLow状態とは、電池2の電圧がほとんどない状態をいい、電池2の交換が必要か、若しくは、電池2の充電が必要な状態をいう。
電池2の電圧VbatがLow状態であると判断すると(ステップS1でYに分岐)処理を終了する。電池2の電圧VbatがLow状態であれば、フォーカスレンズを動かしたり、コンデンサC4に充電をすることができないからである。
一方、電池2の電圧VbatがLow状態でないと判断すると(ステップS1でNに分岐)、ステップS2に進み、コンデンサ電圧保持操作を行う。コンデンサ電圧保持操作とは、コンデンサC4の充電の開始及び停止を行うことをいう。このコンデンサ電圧保持操作については、後で詳細に述べる。
次いで、ステップS3で、コマンドがあるか否かを判断する。コマンドとは、フォーカスレンズやズームレンズを駆動させる命令のことをいう。つまり、CPU8がキー入力部9からズームレンズを動かすための制御信号を受けとった場合など、フォーカスレンズやズームレンズを動かすためにモータドライバ&モータ部6に制御信号を送る場合には、コマンドがあると判断する。
コマンドがあると判断すると(ステップS3でYに分岐)、ステップS4に進んで、コマンドを実行してからステップS1に戻り、コマンドがないと判断すると(ステップS3でNに分岐)、そのままステップS1に戻り電池2の電圧VbatがLow状態であるか否かの判断を行う。このコマンドの実行については、後で詳細に述べる。
次に、コンデンサ電圧保持操作の動作を図7のフローチャートにしたがって説明する。
ステップS11で、電池2の電圧Vbat及び昇圧・充電回路3からの出力電圧Vmotを取り込む。
次いで、ステップS12で、取り込んだ出力電圧Vmotから電池2の電圧Vbatを引くことにより、コンデンサC4の電圧Vcapを求める。
次いで、ステップS13で、求めたコンデンサC4の電圧Vcapが、モータ駆動させるのに必要最小限の電圧Vcap(min)より小さいか否かを判断する。
求めたコンデンサC4の電圧Vcapが電圧Vcap(min)より低いと判断された場合は、ステップS14に進み、電池Vbatの電圧、コンデンサC4の電圧Vcap及びデューティ表からデューティを得る。
次いで、ステップS15で、ステップS14で得たデューティで昇圧・充電回路3を動かす。つまり、コンデンサC4の充電を開始する。この場合には、現在のコンデンサC4の電圧Vcapの状態はLow状態である。Low状態とは、モータを駆動させるのに必要な電圧がない状態をいう。
一方、ステップS13で、コンデンサC4の電圧Vcapが、電圧Vcap(min)より小さくないと判断すると、ステップS16に進み、コンデンサC4の電圧Vcapが、モータを駆動させるのに必要最大限の電圧Vcap(max)より大きいか否かを判断する。
電圧Vcapが電圧Vcap(max)より高いと判断された場合は、ステップS17に進み、昇圧・充電回路3をデューティ=0で動かす。つまり、コンデンサC4の充電を停止させる。コンデンサC4は十分に充電されているからである。この場合には、現在のコンデンサC4の電圧Vcapの状態はHigh状態である。High状態とは、モータを駆動させるのに十分過ぎる電圧が充電されている状態をいう。
一方、ステップS16で、電圧Vcapが電圧Vcap(max)より大きくないと判断すると、そのまま動作を終了させる。つまり、現在、充電を行っている場合はそのまま充電を継続し、充電を行っていない場合には充電を行わない。この場合には、現在のコンデンサC4の電圧Vcapの状態は、Prop状態である。Prop状態とは、モータを駆動させるのに適切な電圧が充電されている状態をいう。
次に、コマンド実行の動作を図8のフローチャートにしたがって説明する。
ステップS21で、現在のコンデンサC4の電圧Vcapの状態がLow状態であるか否かを判断する。Low状態であると判断すると(ステップS21でYに分岐)、ステップS22に進み、コンデンサ電圧保持操作を行い、ステップS21に戻る。コンデンサC4は殆ど充電されていない状態なので、モータドライバ&モータ部に必要な電力を供給することができないからである。
ステップS21で、コンデンサC4の電圧Vcapの状態がLow状態でないと判断すると、ステップS23に進み、昇圧・充電回路3を、デューティ=0、で動かす。つまり、コンデンサC4への充電を停止させる。
次いで、ステップS24に進み、CPU8は、モータドライバ&モータ部6に制御信号を送り、モータを駆動させる。このとき、モータドライバ&モータ部6には、コンデンサC4に充電された電圧を用いて昇圧回路4によって昇圧された5V電圧が供給される。
以上のように、第2の実施の形態においては、コンデンサC4の電圧Vcapに応じてデューティを変えるので、無駄にコンデンサC4に充電を行うことなく、電池2の寿命を延ばすことができる。
また、電池2の消耗に応じて(電圧Vbatに応じて)デューティの最大値を下げていくので、コンデンサC4への充電量を軽減することができ、電池2の寿命を延ばすことができる。
[変形例]
第2の実施の形態は、以下のような変形例も可能である。
第2の実施の形態においては、モータの駆動中には、コンデンサC4への充電を行わなかったが、モータを駆動させるときには、始動時に大きな電流が流れ、モータの回転数の上昇とともに、電流も定常値に収束するので(電流も小さくなるので)、モータの始動時には、コンデンサC4への充電を止め、電流が定常値に収束すると、モータ駆動中であっても、コンデンサC4への充電を行うというものである。
G.電源回路1の動作
コマンド実行の動作以外は、第2の実施の形態と同様なので、ここでは、コマンド実行の動作を図9のフローチャートにしたがって詳しく説明する。
ステップS31で、現在のコンデンサC4の電圧Vcapの状態がLow状態であるか否かを判断する。Low状態であると判断すると(ステップS31でYに分岐)、ステップS32に進み、コンデンサ電圧保持操作を行い、ステップS31に戻る。コンデンサC4は殆ど充電されていない状態なので、モータドライバ&モータ部に必要な電力を供給することができないからである。
ステップS31で、コンデンサC4の電圧Vcapの状態がLow状態でないと判断すると、ステップS33に進み、昇圧・充電回路3を、デューティ=0、で動かす。つまり、コンデンサC4への充電を停止させる。
次いで、ステップS34に進み、CPU8は、モータドライバ&モータ部に制御信号を送り、モータを駆動させる。
次いで、ステップS35に進み、所定時間待ち動作を行う。つまり、電流が定常値に収束するまで待ち動作を行う。
次いで、ステップS36に進み、電池Vbatの電圧、コンデンサC4の電圧Vcapからデューティを得る。
次いで、ステップS37に進み、得たデューティで昇圧・充電回路3を動かす。つまり、充電を開始する。
次いで、ステップS38に進み、モータ動作が終了したか否かを判断し、終了していない場合は(ステップS38でNに分岐)、終了するまでコンデンサC4への充電を継続し、終了した場合は(ステップS38でYに分岐)、コマンド実行の動作を終了させる。
以上のように、変形例においては、モータが駆動するときには、コンデンサC4への充電を停止し、電流が定常値に収束した場合にはモータ駆動中であっても、コンデンサC4への充電を行うので、次のモータ始動に即応することができる。
なお、第1の実施の形態においては、モータ駆動時にはコンデンサC4への充電を停止したが、上記した変形例と同様、モータが駆動中であっても、電流が定常値に収束した(電流が小さくなった)場合には、コンデンサC4への充電を行うようにしてもよい。
また、本発明においては、モータについて限定したが、大電流が必要な場合には、コンデンサC4への充電を停止させ、コンデンサC4に充電された電圧を用いて電圧(電流)を供給し、電流が小さい場合には、コンデンサC4への充電を行うようにしてもよい。つまり、モータに限らず、大電流を用いる部品(液晶など)にも本発明を適用することができる。
また、本発明においては、昇圧回路を用いて説明したが、これに限られるものではなく、レギュレータであってもよい。また、同様に昇圧・充電回路を用いて説明したが、入力電圧を昇圧しないで、コンデンサC4に充電する充電回路であってもよい。
また、電池から2以上の(大小の異なる)電圧を生成して供給する電源回路について説明したが、3以上の電圧を生成して供給する電源回路についても適用することができる。
また、上記各実施の形態における電源回路は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、カメラ付き携帯電話、PDA、パソコン等、又はデジタルビデオカメラ等でもよく、要は2以上の電圧を供給する電源回路であれば何でもよい。
本発明の実施の形態の電源回路を示す回路図である。 ロジック回路の構成を示す図である。 第1の実施の形態の昇圧・充電回路を示す回路図である。 チョッパー回路、電流検出回路の動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態の昇圧・充電回路を示す回路図、及び、デューティ表を示す図である。 第2の実施の形態の電源回路の動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の電源回路の動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の電源回路の動作を示すフローチャートである。 変形例における電源回路の動作を示すフローチャートである。 スイッチング・レギュレータの特性を示す図である。 従来の電源回路を示す回路図である。
符号の説明
1 電源回路
2 電池
3 昇圧・充電回路(充電手段)
4 昇圧回路(第2の出力手段)
5 昇圧回路(第1の出力手段)
6 モータドライバ&モータ部(第2の負荷部)
7 ロジック回路(第1の負荷部)
8 CPU(制御手段、判断手段)
9 キー入力部
10 DRAM
11 ROM
12 フラッシュメモリ
13 従来の電源回路
14 電池
15 昇圧回路
16 昇圧回路
17 モータドライバ&モータ部
18 ロジック回路

Claims (7)

  1. 電圧を供給する電池と、
    前記電池からの出力電圧を第1の電圧にして第1の負荷部に出力する第1の出力手段と、
    前記電池からの出力電圧をコンデンサに充電する充電手段と、
    前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧にして第2の負荷部に出力する第2の出力手段と、
    前記第2の負荷部に流れる電流が大きいか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記第2の負荷部に流れ込む電流が大きいと判断した場合は、前記充電手段によるコンデンサへの充電を停止させ、前記第2の負荷部に流れる電流が大きくないと判断した場合は、前記充電手段によるコンデンサへの充電を行わせる制御手段と、
    を備え、
    前記コンデンサは、前記電池と直列に接続され、且つ、前記第1の出力手段の入力側と、前記第2の出力手段の入力側との間に設けられたことを特徴とする電源回路。
  2. 電圧を供給する電池と、
    前記電池からの出力電圧を第1の電圧にして第1の負荷部に出力する第1の出力手段と、
    前記電池からの出力電圧をコンデンサに充電する充電手段と、
    前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧にして第2の負荷部に出力する第2の出力手段と、
    前記コンデンサの充電量を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記コンデンサは、前記電池と直列に接続され、且つ、前記第1の出力手段の入力側と、前記第2の出力手段の入力側との間に設けられ、
    前記制御手段は、前記検出手段により前記コンデンサの充電量が第1の所定電圧以下と検出され、且つ、前記判断手段により前記第2の負荷部に流れる電流が大きくないと判断された場合は、前記充電手段によるコンデンサへの充電を行わせることを特徴とする電源回路。
  3. 電圧を供給する電池と、
    前記電池からの出力電圧を第1の電圧にして第1の負荷部に出力する第1の出力手段と、
    前記電池からの出力電圧をコンデンサに充電する充電手段と、
    前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧にして第2の負荷部に出力する第2の出力手段と、
    を備え、
    前記コンデンサは、前記電池と直列に接続され、且つ、前記第1の出力手段の入力側と、前記第2の出力手段の入力側との間に設けられ、
    前記制御手段は、前記検出手段により前記コンデンサの充電量が第2の所定電圧以上と検出された場合は、前記判断手段により前記第2の負荷部に流れる電流が小さいと判断されても、前記充電手段によるコンデンサへの充電を停止させることを特徴とする電源回路。
  4. 前記第2の所定電圧は、前記第1の所定電圧より高いことを特徴とする請求項3記載の電源回路。
  5. 電圧を供給する電池と、
    前記電池からの出力電圧を第1の電圧にして第1の負荷部に出力する第1の出力手段と、
    前記電池からの出力電圧をコンデンサに充電する充電手段と、
    前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧にして第2の負荷部に出力する第2の出力手段と、
    を備え、
    前記コンデンサは、前記電池と直列に接続され、且つ、前記第1の出力手段の入力側と、前記第2の出力手段の入力側との間に設けられ、
    前記第2の負荷部は、モータであり、
    前記判断手段は、前記モータが駆動するときには、前記第2の負荷部に流れる電流は大きいと判断することを特徴とする電源回路。
  6. 前記判断手段は、前記モータが駆動してから一定時間経過後は、前記第2の負荷部に流れる電流は大きくないと判断することを特徴とする請求項5記載の電源回路。
  7. 前記第1の出力手段は、前記電池からの出力電圧を第1の電圧に昇圧して前記第2の負荷部に出力し、
    前記充電手段は、前記電池からの出力電圧を昇圧して、前記コンデンサに充電し、
    前記第2の出力手段は、前記電池の電圧に前記コンデンサに充電された電圧を加えた電圧を第2の電圧に昇圧して出力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電源回路。
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