JP5511245B2 - スイッチングレギュレータ及びこれを用いた電子機器 - Google Patents

スイッチングレギュレータ及びこれを用いた電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5511245B2
JP5511245B2 JP2009167034A JP2009167034A JP5511245B2 JP 5511245 B2 JP5511245 B2 JP 5511245B2 JP 2009167034 A JP2009167034 A JP 2009167034A JP 2009167034 A JP2009167034 A JP 2009167034A JP 5511245 B2 JP5511245 B2 JP 5511245B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
drive signal
voltage
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009167034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011024345A (ja
Inventor
公亮 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2009167034A priority Critical patent/JP5511245B2/ja
Publication of JP2011024345A publication Critical patent/JP2011024345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5511245B2 publication Critical patent/JP5511245B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、出力トランジスタをスイッチング駆動することにより、入力電圧から所望の出力電圧を生成し、これを負荷に供給するスイッチングレギュレータ、及び、これを用いた電子機器に関するものである。
図5は、スイッチングレギュレータの第1従来例を示す図である。スイッチングレギュレータ100は、出力トランジスタ101と、コイル102と、ダイオード103と、コンデンサ104と、抵抗105及び抵抗106と、PWM[Pulse Width Modulation]信号生成回路107と、プリドライバ回路108と、を有して成る。PWM信号生成回路107は、出力電圧VOUTに応じた帰還電圧Vfbが所定の基準電圧と一致するようにPWM信号G1を生成する。プリドライバ108は、PWM信号G1に応じて出力トランジスタ101の制御信号G0を生成し、出力トランジスタ101をスイッチング駆動する。このように、スイッチングレギュレータ100は、出力トランジスタ101をスイッチング駆動することにより、入力電圧VINを昇圧して所望の出力電圧VOUTを生成する。
図6は、スイッチングレギュレータの第2従来例を示す図である。スイッチングレギュレータ200は、出力トランジスタ201と、コイル202と、ダイオード203と、コンデンサ204と、抵抗205及び抵抗206と、PWM信号生成回路207aと、PFM[Pulse Frequency Modulation]信号生成回路207bと、プリドライバ回路208と切替制御部209と、を有して成る。PWM信号生成回路207aは、出力電圧VOUTに応じた帰還電圧Vfbが第1基準電圧と一致するようにPWM信号G1を生成する。PFM信号生成回路207bは、帰還電圧Vfbが第2基準電圧と一致するようにPFM信号G2を生成する。プリドライバ208は、PWM信号G1とPFM信号G2のいずれか一に応じて出力トランジスタ201のゲート信号G0を生成し、出力トランジスタ201をスイッチング駆動する。切替制御部209は、PWM信号生成回路207aとPFM信号生成回路207bの一方のみを駆動するように切替信号SWを生成する。このように、スイッチングレギュレータ200は、出力トランジスタ201をスイッチング駆動することにより、入力電圧VINを昇圧して所望の出力電圧VOUTを生成する。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、本願出願人によって開示・提案された特許文献1を挙げることができる。
特開2009−55751号公報
図5に例示したPWM方式のスイッチングレギュレータ100では、負荷に流れる出力電流IOUTの変動(増大)によって出力電圧VOUTも変動(低下)する。これは、出力電流IOUTの変化スピードに対して、フィードバックループの応答速度が遅い場合に生じる。スイッチングレギュレータ100では、そのフィードバックループ中にコイル102とコンデンサ104が必要であるため、コイル102とコンデンサ104から成るLC回路の時定数よりも短い時間で出力電圧VOUTにフィードバックを掛けることはできない。すなわち、上記の時定数よりも短い時間内には、出力電圧VOUTの変動(低下)を抑えられるだけのパルス幅の大きいPWM信号を生成することができない。そのため、従来のスイッチングレギュレータ100では、急峻な出力電流IOUTの変動(増大)に対して、出力電圧VOUTの変動(低下)を小さく抑えきれないという問題があった。特に、電流不連続モードでは、電流連続モードに比べてフィードバックループの応答速度が非常に遅くなるため、上記の問題が顕在化しやすかった。
なお、コイル102のインダクタ値を小さく設計すれば、フィードバックループの応答速度を高めることができるので、出力電流IOUTの急変に対応することが可能となる。しかしながら、このような解決策では、変換効率の低下、出力電圧VOUTや出力電流IOUTのリップル増大、さらには、出力電流IOUTのリップル増大に伴うノイズ発生など、様々な弊害が招かれるため、必ずしも最善の解決策とは言えなかった。
また、PWM方式のスイッチングレギュレータ100では、軽負荷時の効率が低いという問題があった。その解決策として、重負荷時にはPWM方式で出力トランジスタのスイッチング駆動を行い、軽負荷時にはPFM方式で出力トランジスタのスイッチング駆動を行うスイッチングレギュレータが存在する。特に、図6で例示したスイッチングレギュレータ200では、PWM信号生成回路207aとPFM信号生成回路207bとを分けて形成したことにより、これらを一体的に形成した構成と比べて、信号生成回路自体の消費電流を不要に増大させることなく、軽負荷時の消費電流を抑えることが可能となる。
しかしながら、PWM信号生成回路207aとPFM信号生成回路207bとを分けて形成すると、PFM方式からPWM方式への切り替えに際して、PWM信号生成回路207aへの電力供給が開始されてから、そのフィードバックループが安定となるまでの間、PWM信号G1にパルスが立たない状態となるため、出力電圧VOUTが低下してしまうという問題があった。
なお、上記の問題を解決するためには、PFM方式からPWM方式への切り替えに際して、PWM信号生成回路207aへの電力供給が開始されてから、そのフィードバックループが安定となるまでの間、PWM方式への切り替えを行うことなく、PFM方式による出力トランジスタM1のスイッチング駆動を継続させる構成が考えられる。このような構成を実現するためには、PWM信号生成回路207aのフィードバックループが安定となったか否かを判定する回路が必要となる。従来では、図7に示す通り、PWM信号G1とPFM信号G2をそれぞれローパスフィルタ209a、209bで平滑化し、各々の平滑信号をコンパレータ209cで比較することにより、安定検出信号STBLを生成する構成とされていた。しかしながら、このような構成では、高次数のローパスフィルタ209a、209bが2つ必要となるため、回路規模の増大を避けることができなかった。
また、上記の問題を解決するためには、図8に示すように、PFM駆動時の出力目標値をPWM駆動時の出力目標値よりも低く設定しておき、PFM方式からPWM方式への切り替えに際して、PWM駆動時の出力目標値をPFM駆動時の出力目標値から徐々に高めていくことにより、所定のソフトスタート期間中にPWM信号生成回路207aのフィードバックループを安定させる構成も考えられる。
しかしながら、図6に示したように、1系統の帰還電圧VfbをPWM信号生成回路207aとPFM信号生成回路207bの各基準電圧と比較する構成では、外付けされている抵抗205と抵抗206の抵抗比を適宜変化させることによって、帰還電圧Vfbの電圧レベルが調整され、延いては、PWM駆動時の出力目標値とPFM駆動時の出力目標値が調整される。このように、図6に例示したスイッチングレギュレータ200では、抵抗205と抵抗206の抵抗比に応じて、PWM駆動時の出力目標値とPFM駆動時の出力目標値がいずれも同時に変化されるため、上記従来の解決策を採用すると、PWM駆動時の出力目標値とPFM駆動時の出力目標値の一方に制限が生じるという問題があった。
例えば、PWM駆動時の出力目標値を下げる場合には、PFM駆動時の出力目標値が下がり過ぎないように、その設定値に下限が設けられてしまい、逆に、PFM駆動時の出力目標値を上げる場合には、PWM駆動時の出力目標値が上がり過ぎないように、その設定値に上限が設けられてしまうという問題があった。
また、上記従来の解決策では、そもそも、PWM駆動時の出力目標値とPWM駆動時の最終的な出力目標値を同一に設定することができないという問題もあった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、コイルのインダクタ値を不要に小さく設計することなく、急峻な負荷変動にも適切に応答することが可能なスイッチングレギュレータ、及び、これを用いた電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチングレギュレータは、出力トランジスタをスイッチング駆動することにより、入力電圧から所望の出力電圧を生成し、これを負荷に供給するものであって、前記出力電圧に応じた第1帰還電圧と所定の第1基準電圧とが一致するように、パルス幅変調方式の第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成回路と;前記第1帰還電圧と所定の第2基準電圧とが一致するように、パルス周波数変調方式の第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成回路と;負荷変動を検出する負荷変動検出回路と;前記負荷変動が検出されていないときには、前記出力トランジスタの制御信号として、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれか一を任意に選択出力する一方、前記負荷変動が検出されたときには、前記出力トランジスタの制御信号として、前記第2駆動信号を強制的に選択出力するプリドライバ回路と;を有して成る構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るスイッチングレギュレータにおいて、前記プリドライバ回路は、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれか一を選択し、これを前記出力トランジスタの制御信号として出力するセレクタ部と;駆動方式切替信号の入力を受けて前記セレクタ部を制御するロジック部と;を有して成り、前記ロジック部は、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されている間に、前記負荷変動が検出されたときには、前記駆動方式切替信号に依らず、所定のヘルプ期間だけ前記第2駆動信号を選択出力するように前記セレクタ部を制御する構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るスイッチングレギュレータにて、前記ロジック部は、前記ヘルプ期間の開始時に前記第1駆動信号生成回路を一旦リセットし、所定のブースト期間だけ、前記第1基準電圧を前記第2基準電圧より高く設定する構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成るスイッチングレギュレータにおいて、前記負荷変動検出回路は、前記出力電圧、前記第1基準電圧、前記負荷に流れる出力電流、前記出力トランジスタに流れるスイッチング電流、前記出力トランジスタに接続されたコイルに流れるコイル電流、或いは、前記出力トランジスタの両端間電圧の少なくとも一を監視して前記負荷変動を検出する構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第4の構成から成るスイッチングレギュレータにおいて、前記負荷変動検出回路は、前記第1基準電圧と所定の第1閾値電圧とを比較して前記負荷変動を検出する構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第2〜第5いずれかの構成から成るスイッチングレギュレータは、前記出力電圧或いはこれに応じた第2帰還電圧が所定の第2閾値電圧を下回っている間だけ、パルス幅とパルス周波数がいずれも固定された第3駆動信号を生成する第3駆動信号生成回路を有して成り、前記ロジック部は、前記第3駆動信号が生成されているときには、前記駆動方式切替信号に依らず、前記第3駆動信号を選択出力するように前記セレクタ部を制御する構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第2〜第6いずれかの構成から成るスイッチングレギュレータは、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されている間だけ、前記第1駆動信号生成回路への電力供給を行う内部電源回路を有して成り、前記ロジック部は、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されたときには、前記内部電源回路の起動時から所定の移行期間だけ前記第2駆動信号の選択出力を行った後、前記第1駆動信号の選択出力を行うように前記セレクタ部を制御する構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第7の構成から成るスイッチングレギュレータにて、前記ロジック部は、前記内部電源回路の起動時から所定のブースト期間だけ、前記第1基準電圧を前記第2基準電圧より高く設定する構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第2〜第8いずれかの構成から成るスイッチングレギュレータにおいて、前記プリドライバ回路は、前記負荷変動の検出時または前記内部電源回路の起動時に、前記第1駆動信号のパルスカウントを開始するカウンタ部を有して成り、前記ロジック部は、前記カウンタ部のカウント値に基づいて、前記ヘルプ期間、前記ブースト期間、若しくは前記移行期間の経過判定を行う構成(第9の構成)にするとよい。
また、本発明に係る電子機器は、上記第1〜第9いずれかの構成から成るスイッチングレギュレータと、前記スイッチングレギュレータに前記入力電圧を供給する電池と、前記スイッチングレギュレータで生成される前記出力電圧の供給を受ける負荷と、を有して成る構成(第10の構成)とされている。
本発明に係るスイッチングレギュレータ、及び、これを用いた電子機器であれば、コイルのインダクタ値を不要に小さく設計することなく、急峻な負荷変動にも適切に応答することが可能となる。
本発明に係るスイッチングレギュレータの一実施形態を示す図 駆動方式切替動作を説明するためのタイミングチャート 出力低下抑制動作を説明するためのタイミングチャート 出力下限維持動作を説明するためのタイミングチャート スイッチングレギュレータの第1従来例を示す図 スイッチングレギュレータの第2従来例を示す図 安定状態判定部の一従来例を示す図 駆動方式切替動作の一従来例を示すタイミングチャート
以下では、電池を電源とする携帯型の電子機器(携帯電話端末やデジタルスチルカメラなど)に搭載されるスイッチングレギュレータに本発明を適用した場合を例に挙げて、詳細な説明を行う。
図1は、本発明に係るスイッチングレギュレータの一実施形態を示す図である。本実施形態のスイッチングレギュレータは、半導体装置1と、これに外部接続される複数のディスクリート素子(Nチャネル型MOS[Metal Oxide Semiconductor]電界効果トランジスタM1、コイルL1、ツェナダイオードD1、コンデンサC1〜C3、並びに、抵抗R1及び抵抗R2)と、を有して成る。
なお、図1では明示されていないが、本発明に係る電子機器は、スイッチングレギュレータに入力電圧VINを供給する電池(リチウムイオン電池など)と、スイッチングレギュレータで生成される出力電圧VOUTの供給を受ける負荷(マイコンやレンズ駆動部など)と、を有して成る。
まず、半導体装置1の外部接続について説明する。入力電圧VINの印加端は、コイルL1の一端と、コンデンサC1の一端と、半導体装置1の外部端子P2(VIN端子)に各々接続されている。コンデンサC1の他端は接地されている。コイルL1の他端は、トランジスタM1のドレインとダイオードD1のアノードに各々接続されている。トランジスタM1のソース及びバックゲートは、接地端と半導体装置1の外部端子P4(PGND端子)に各々接続されている。トランジスタM1のゲートは、半導体装置1の外部端子P3(OUT端子)に接続されている。ダイオードD1のカソードは、負荷(不図示)と、コンデンサC2の一端と、半導体装置1の外部端子P1(PREV端子)に各々接続されている。コンデンサC2の他端は接地されている。抵抗R1の一端は、出力電圧VOUTの出力端(コンデンサC2の一端)に接続されている。抵抗R1の他端は、抵抗R2の一端と半導体装置1の外部端子P5(FB端子)に各々接続されている。抵抗R2の他端は接地されている。コンデンサC3は、抵抗R1の両端間に接続されている。半導体装置1の外部端子P6(PWM/PFM端子)は、駆動方式切替信号Saの出力回路(マイコンなど)に接続されている。
なお、駆動方式切替信号Saとは、PWM信号G1の選択出力を指示するときにハイレベルとされ、PFM信号G2の選択出力を指示するときにローレベルとされるパルス信号であり、例えば、負荷の動作モード切替信号(スタンバイモードへの移行指示信号など)を流用することができる。
次に、半導体装置1の内部構成について説明する。半導体装置1は、いわゆるスイッチングレギュレータICであり、PWM信号生成回路10と、PFM信号生成回路20と、負荷変動検出回路30と、LV信号生成回路40と、プリドライバ回路50と、内部電源回路60と、UVLO[Under Voltage Locked-Out]回路70と、を集積化して成る。
PWM信号生成回路10は、出力電圧VOUTに応じた第1帰還電圧Vfb1と所定の第1基準電圧Vref1とが一致するように、パルス幅変調方式の第1駆動信号G1(以下では、PWM信号G1と呼ぶ)を生成する第1駆動信号生成回路であり、エラーアンプ11と、直流電圧源12と、抵抗13と、コンデンサ14と、コンパレータ15と、三角波生成部16と、論理積演算器17と、最大デューティ設定部18と、を有して成る。なお、PWM信号生成回路10は、内部電源電圧VREFを受けて駆動する。
エラーアンプ11は、外部端子P5から反転入力端(−)に入力される第1帰還電圧Vfb1と、直流電圧源12から非反転入力端(+)に入力される第1基準電圧Vref1との差分を増幅し、これを誤差電圧Verrとして出力する。すなわち、第1帰還電圧Vfb1が第1基準電圧Vref1よりも低いほど、誤差電圧Verrの電圧レベルは高くなり、第1帰還電圧Vfbが第1基準電圧Vref1に近付くにつれて、誤差電圧Verrの電圧レベルは低くなる。そして、第1帰還電圧Vfbが第1基準電圧Vref1よりも高ければ、誤差電圧Verrの電圧レベルはゼロ値(0V)となる。
直流電圧源12は、第1基準電圧Vref1を生成し、これをエラーアンプ11の非反転入力端(+)に出力する。なお、直流電圧源12は、第1基準電圧Vref1の電圧レベル切替機能を備えているが、この機能については後ほど詳細に説明する。
抵抗13及びコンデンサ14は、エラーアンプ11の出力端と接地端との間に直列接続され、位相補償回路を形成している。
コンパレータ15は、エラーアンプ11から非反転入力端(+)に入力される誤差電圧Verrと、三角波生成部16から反転入力端(−)に入力される三角波電圧Vslpを比較し、その比較結果を比較電圧Vcmpとして出力する。すなわち、誤差電圧Verrが三角波電圧Vslpよりも高ければ、比較電圧Vcmpはハイレベルとなり、誤差電圧Verrが三角波電圧Vslpよりも低ければ、比較電圧Vcmpはローレベルとなる。
三角波生成部16は、所定の周波数を有する三角波電圧Vslpを生成し、これをコンパレータ15の反転入力端(−)に出力する。なお、三角波電圧Vslpの波形は、三角波形状のほか、鋸波形状であってもよい。
論理積演算器17は、コンパレータ15から第1入力端に入力される比較電圧Vcmpと、最大デューティ設定部18から第2入力端に入力されるパルス電圧Vmaxとの論理積演算を行い、その演算結果をPWM信号G1としてプリドライバ回路50に出力する。すなわち、比較電圧Vcmpとパルス電圧Vmaxが共にハイレベルであるときにのみ、PWM信号G1はハイレベルとなり、比較電圧Vcmpとパルス電圧Vmaxのいずれか一方でもローレベルであれば、PWM信号G1はローレベルとなる。このような構成とすることにより、比較電圧Vcmpが常にハイレベルに維持された場合(すなわち、デューティ100%)であっても、PWM信号G1のデューティは、パルス電圧Vmaxのパルス幅によって定められる最大デューティ(例えば95%)に制限される。
最大デューティ設定部18は、PWM信号G1の最大デューティを設定するためのパルス電圧Vmaxを生成し、これを論理積演算器17の第2入力端に出力する。
PFM信号生成回路20は、第1帰還電圧Vfb1と所定の第2基準電圧Vref2とが一致するように、パルス周波数変調方式の第2駆動信号G2(以下では、PFM信号G2と呼ぶ)を生成する第2駆動信号生成回路であり、コンパレータ21と、直流電圧源22と、を有して成る。なお、PFM信号生成回路20は、入力電圧VINまたは出力電圧VOUTを受けて駆動する。
コンパレータ21は、外部端子P5から反転入力端(−)に入力される第1帰還電圧Vfb1と、直流電圧源22から非反転入力端(+)に入力される第2基準電圧Vref2とを比較し、その比較結果をPFM信号G2としてプリドライバ回路50に出力する。すなわち、第1帰還電圧Vfb1が第2基準電圧Vref2よりも高ければ、PFM信号G2はローレベルとなり、逆に、第1帰還電圧Vfb1が第2基準電圧Vref2よりも低ければ、PFM信号G2はハイレベルとなる。
直流電圧源22は、第2基準電圧Vref2を生成し、これをコンパレータ21の非反転入力端(+)に出力する。
負荷変動検出回路30は、第1基準電圧Vref1と所定の第1閾値電圧Vth1とを比較して負荷変動を検出するものであり、コンパレータ31と、直流電圧源32と、エッジ検出部33と、を有して成る。なお、負荷変動検出回路30は、入力電圧VINまたは出力電圧VOUTを受けて駆動する。
コンパレータ31は、外部端子P5から反転入力端(−)に入力される第1帰還電圧Vfb1と、直流電圧源32から非反転入力端(+)に入力される第1閾値電圧Vth1とを比較し、その比較結果をエッジ検出部33に出力する。すなわち、第1帰還電圧Vfb1が第1閾値電圧Vth1よりも高ければ、コンパレータ31の出力信号はローレベルとなり、逆に、第1帰還電圧Vfb1が第1閾値電圧Vth1よりも低ければ、コンパレータ31の出力信号はハイレベルとなる。
直流電圧源32は、第1基準電圧Vth1を生成し、これをコンパレータ31の非反転入力端(+)に出力する。
エッジ検出部33は、コンパレータ31の出力信号がハイレベルに立ち上がったとき、その立上がりエッジを検出して、PFMヘルプ信号Seをローレベルからハイレベルに立ち上げる。すなわち、PFMヘルプ信号Seは、第1帰還電圧Vfb1が第1閾値電圧Vth1を下回った時点でハイレベルに立ち上げられる。なお、PFMヘルプ信号Seは、プリドライバ回路50に出力される。
LV信号生成回路40は、出力電圧VOUT(或いはこれに応じた第2帰還電圧Vfb2)が所定の第2閾値電圧Vth2を下回っている間だけ、パルス幅とパルス周波数がいずれも固定された第3駆動信号G3(以下、LV信号G3と呼ぶ)を生成する第3駆動信号生成回路であり、コンパレータ41と、直流電圧源42と、LVパルス発振器43と、を有して成る。なお、LV信号生成回路40は、入力電圧VINを受けて駆動する。
コンパレータ41は、外部端子P1から反転入力端(−)に入力される出力電圧VOUTと、直流電圧源42から非反転入力端(+)に入力される第2閾値電圧Vth2とを比較し、その比較結果を出力下限検出信号SfとしてLVパルス発振器43及びプリドライバ回路50に出力する。すなわち、出力電圧VOUTが第2閾値電圧Vth2よりも高ければ、出力下限検出信号Sfはローレベルとなり、出力電圧VOUTが第2閾値電圧Vth2よりも低ければ、出力下限検出信号Sfはハイレベルとなる。
直流電圧源42は、第2基準電圧Vth2を生成し、これをコンパレータ41の非反転入力端(+)に出力する。
LVパルス発振器43は、出力電圧VOUTが所定の第2閾値電圧Vth2を下回っている間、すなわち、出力下限検出信号Sfがハイレベルに立ち上げられている間だけ、パルス幅とパルス周波数がいずれも固定されたLV信号G3を生成し、これをプリドライバ回路50に出力する。なお、LV信号G3は、出力電圧VOUTの出力下限維持動作(詳細は後述)に用いられるほか、入力電圧VINを投入した直後における出力電圧VOUTの初期出力動作にも用いられる。
プリドライバ回路50は、負荷変動が検出されていないときには、出力トランジスタM1のゲート信号G0として、PWM信号G1とPFM駆動信号G2のいずれか一を任意に選択出力する一方、負荷変動が検出されたときには、出力トランジスタM1のゲート信号G0として、PFM信号G2を強制的に選択出力する機能を備えており、当該機能を実現するための回路構成要素として、カウンタ部51と、ロジック部52と、セレクタ部53と、を有して成る。なお、プリドライバ回路50は、基本的に入力電圧VINまたは出力電圧VOUTを受けて駆動する。ただし、プリドライバ回路50に含まれるカウンタ部51については、内部電源電圧VREFを受けて駆動する。
カウンタ部51は、負荷変動の検出時または内部電源回路60の起動完了時に、PWM信号G1のパルスカウントを開始する。すなわち、カウンタ部51は、PFMヘルプ信号SeとUVLO信号Sbの立上がりエッジを各々トリガとして、PWM信号G1のパルスカウントを開始する。なお、カウンタ部51は、そのカウント値に基づいてPWM起動信号Scとブースト停止信号Sdを生成し、これらをロジック部52に出力する。
ロジック部52は、外部端子P6から駆動方式切替信号Saの入力を受けてセレクタ部53を制御する機能を備えている。
また、ロジック部52は、駆動方式切替信号SaによってPWM信号G1の選択出力が指示されている間に、負荷変動検出回路30で負荷変動が検出されて、PFMヘルプ信号Seがローレベルからハイレベルに立ち上げられたときには、駆動方式切替信号Saに依らず、所定のヘルプ期間T3だけPFM信号G2を選択出力するようにセレクタ部53を制御する機能を備えている。
また、ロジック部52は、上記したヘルプ期間T3の開始時にPWM信号生成回路10を一旦リセットし、所定のブースト期間T2だけ、第1基準電圧Vref1を第2基準電圧Vref2より高く設定する機能を備えている。
また、ロジック部52は、LV信号生成回路40で出力電圧VOUTの低下が検出されて、出力下限検出信号Sfがローレベルからハイレベルに立ち上げられ、LV信号G3が生成されているときには、駆動方式切替信号Saに依らず、LV信号G3を選択出力するようにセレクタ部53を制御する機能を備えている。
また、ロジック部52は、駆動方式切替信号SaによってPWM信号G1の選択出力が指示されたときには、内部電源回路60の起動時から所定の移行期間T1だけPFM信号G2の選択出力を行い、その後、PWM信号G1の選択出力を行うようにセレクタ部53を制御する機能を備えている。
また、ロジック部52は、内部電源回路60の起動完了時から所定のブースト期間T2だけ、第1基準電圧Vref1を第2基準電圧Vref2よりも高く設定する機能を備えている。
また、ロジック部52は、カウンタ部51から入力されるPWM起動信号Scとブースト停止信号Sdを監視することにより、カウンタ部51のカウント値に基づいて、上記のヘルプ期間T3、ブースト期間T2、若しくは、移行期間T1の経過判定を行う機能を備えている。
なお、上記では、ロジック部52の諸機能に関して、その概要だけを羅列的に説明したが、これらの機能については、後ほど図面を参照しながら、より詳細な説明を行う。
セレクタ部53は、ロジック部52から入力されるPWM選択信号Sx、PFM選択信号Sy、及び、LV選択信号Szに基づいて、PWM信号G1、PFM信号G2、及び、LV信号G3のいずれか一を選択し、これを出力トランジスタM1のゲート信号G0として出力する。具体的に述べると、セレクタ部53は、PWM選択信号Sxがハイレベルとされ、その余がローレベルとされているときに、PWM信号G1を選択出力する。また、セレクタ部53は、PFM選択信号Syがハイレベルとされ、その余がローレベルとされているときに、PFM信号G2を選択出力する。また、セレクタ部53は、LV選択信号Szがハイレベルとされ、その余がローレベルとされているときに、LV信号G3を選択出力する。
内部電源回路60は、駆動方式切替信号SaによってPWM信号G1の選択出力が指示されている間(駆動方式切替信号Saのハイレベル期間)だけ、内部電源電圧VREFを生成し、PWM信号生成回路10への電力供給を行う。
UVLO回路70は、内部電源電圧VREFを監視し、その電圧レベルが所定値を上回ったときに、UVLO信号Sbをローレベルからハイレベルに立ち上げる。すなわち、UVLO信号Sbがハイレベルに立ち上がっていれば、内部電源回路60の起動が完了されており、PWM信号生成回路10が動作可能状態となっていることが分かる。
次に、上記構成から成るスイッチングレギュレータの基本動作(直流/直流変換動作)について、詳細な説明を行う。
トランジスタM1は、半導体装置1の外部端子P3から出力されるゲート信号G0(スイッチング駆動信号)に応じてスイッチング駆動される出力パワートランジスタである。
トランジスタM1がオン状態にされると、コイルL1にはトランジスタM1を介して接地端に向けたスイッチ電流が流れ、その電気エネルギが蓄えられる。なお、トランジスタM1のオン期間において、すでにコンデンサC2に電荷が蓄積されていた場合、負荷にはコンデンサC2からの電流が流れることになる。また、このとき、ダイオードD1のアノード電位は、トランジスタM1を介して、ほぼ接地電位まで低下するため、ダイオードD1は逆バイアス状態となり、コンデンサC2からトランジスタM1に向けて電流が流れ込むことはない。
一方、トランジスタM1がオフ状態にされると、コイルL1に発生した逆起電圧によって、そこに蓄積されていた電気エネルギが放出される。このとき、ダイオードD1は順バイアス状態となるため、ダイオードD1を介して流れる電流は、出力電流IOUTとして負荷に流れ込むとともに、コンデンサC2を介して接地端にも流れ込み、コンデンサC2を充電することになる。上記した動作が繰り返されることによって、負荷には、コンデンサC2によって昇圧され、かつ、平滑された出力電圧VOUTが供給される。
このように、本実施形態のスイッチングレギュレータは、トランジスタM1のオン/オフ制御によってエネルギ貯蔵素子であるコイルL1を駆動することにより、入力電圧VINを昇圧して所望の出力電圧VOUTを生成するチョッパ型の昇圧回路として機能する。
次に、上記構成から成るスイッチングレギュレータの駆動方式切替動作について、図2を参照しながら詳細に説明する。
図2は、駆動方式切替動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、本図では、上から順に、駆動方式切替信号Sa、UVLO信号Sb、PWM起動信号Sc、ブースト停止信号Sd、第1基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2、PWM信号G1、PFM信号G2、LV信号G3、出力電流IOUT、第1帰還電圧Vfb1、PFMヘルプ信号Se、出力電圧VOUT、出力下限検出信号Sf、PWM選択信号Sx、PFM選択信号Sy、LV選択信号Sz、半導体装置1の内部動作状態、並びに、半導体装置1の外部指示状態がそれぞれ示されている。
時刻t11までは、駆動方式切替信号Saがローレベルとされており、PFM信号G2の選択出力が指示されている。ロジック部52は、上記の駆動方式切替信号Saに基づいて、PFM選択信号Syをハイレベルとし、PWM選択信号SxとLV選択信号Szをローレベルとしている。セレクタ部53は、PFM選択信号Syがハイレベルであることを受けて、PFM信号G2を出力トランジスタM1のゲート信号G0として出力している。
なお、時刻t11までは、内部電源回路60による内部電源電圧VREFの生成動作が停止されており、PWM信号生成回路10への電力供給が行われないので、PWM信号G1にパルスが立ち上げられることはない。このように、PWM信号生成回路10の動作を停止させることにより、半導体装置1の消費電力を最小限に抑えることが可能となる。
時刻t11において、駆動方式切替信号Saがローレベルからハイレベルに立ち上げられると、内部電源回路60が起動されて、内部電源電圧VREFの生成が開始される。
時刻t12において、内部電源電圧VREFが所定値を上回ると、UVLO信号Sbがローレベルからハイレベルに立ち上げられる。この立上がりエッジをトリガとして、カウンタ部51では、そのカウント値がリセットされるとともに、PWM信号G1のパルスカウントが開始される。
なお、時刻t12において、内部電源回路60の起動が完了されると、PWM信号生成回路10では、PWM信号G1の生成動作が開始されるものの、そのフィードバックループが安定となるまでの間(誤差電圧Verrが初期電位(0V)から三角波電圧Vslpの最低電位に達するまでの間)、PWM信号G1にはパルスが立たない状態となる。そのため、駆動方式切替信号Saがハイレベルに立ち上げられた時刻t11や、UVLO信号Sbがハイレベルに立ち上げられた時刻t12において、PWM信号G1を選択出力してしまうと、出力トランジスタM1をスイッチング駆動することができず、出力電圧VOUTが目標値から低下してしまうおそれがある(図中の破線を参照)。
そこで、ロジック部52は、駆動方式切替信号SaによってPWM信号G1の選択出力が指示されたときには、内部電源回路60の起動完了時(すなわち時刻t12)から所定の移行期間T1が経過するまでの間、PFM信号G2の選択出力を継続し、その後、移行期間T1が経過して、カウンタ部51から入力されるPWM起動信号Scがローレベルからハイレベルに立ち上げられた時点(すなわち時刻t13)で、PWM信号G1の選択出力を開始するように、セレクタ部53を制御する機能を備えている。
すなわち、ロジック部52は、時刻t11や時刻t12ではなく、時刻t13において初めてPWM選択信号Sxをハイレベルとし、PFM選択信号SyとLV選択信号Szをローレベルとする。セレクタ部53は、PWM選択信号Sxがハイレベルであることを受けて、PWM信号G1を出力トランジスタM1のゲート信号G0として出力する。
このような構成とすることにより、PWM信号生成回路10がPWM信号G1を安定して出力できるようになるまでは、PFM信号G2の選択出力が継続されるので、出力電圧VOUTの意図しない低下を解消することが可能となり、PFM方式からPWM方式への移行をスムーズに実施することができる。
また、ロジック部52は、内部電源回路60の起動完了時(すなわち時刻t12)からブースト期間T2が経過するまでの間、第1基準電圧Vref1を第2基準電圧Vref2(すなわち、その時点で帰還入力されている第1帰還電圧Vfb1とほぼ同値)よりも高い電圧レベルに設定し、その後、ブースト期間T2が経過して、カウンタ部51から入力されるブースト停止信号Sdがローレベルからハイレベルに立ち上げられた時点(すなわち時刻t14)で、第1基準電圧Vref1を通常値に復帰させる機能を備えている。
このように、第1帰還電圧Vfb1が第1基準電圧Vref1よりも確実に低くなるように、第1基準電圧Vref1を第2基準電圧Vref2よりも意図的に高めておく構成であれば、PFM方式からPWM方式への移行に際して、第1基準電圧Vref1が第1帰還電圧Vfb1と同値或いはそれよりも低い電圧レベルとなってエラーアンプ11の誤差電圧Verrがゼロ値(0V)に維持されてしまい、PWM信号G1にパルスが立ち上がらなくなる、といった事態を未然に回避することができるので、PFM方式からPWM方式への移行をより確実に実施することが可能となる。
なお、本実施形態のスイッチングレギュレータにおいて、第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2の通常値は、いずれも同値(例えば0.4V)に設定されている。このような設定により、PFM駆動時の出力目標値とPWM駆動時の出力目標値を互いに一致させることが可能となる。
また、第1基準電圧Vref1のブースト値については、第1基準電圧Vref1や第2基準電圧Vref2のばらつきと、出力電圧VOUTの出力定格を考慮に入れた上で、駆動方式切替時点の第1帰還電圧Vfb1よりも確実に高いと考えられる必要最低限の電圧レベル(例えば0.44V)に設定されている。このような設定により、PFM方式からPWM方式への移行を安定して確実に実行することが可能となる。
なお、ロジック部52は、カウンタ部51から入力されるPWM起動信号Scとブースト停止信号Sdを監視することにより、カウンタ部51のカウント値に基づいて、上記した移行期間T1及びブースト期間T2の経過判定を行う機能を備えている。例えば、UVLO信号Sbの立上がりエッジをトリガとしてリセットされたカウンタ部51では、PWM信号G1のパルス数が所定値A(例えば8パルス)に達した時点で、PWM起動信号Scがローレベルからハイレベルに立ち上げられ、さらにPWM信号G1のパルス数が所定値B(例えば128パルス)に達した時点で、ブースト停止信号Sdがローレベルからハイレベルに立ち上げられる。従って、ロジック部52は、PWM起動信号Scの立上がりエッジをトリガとして、上記の移行期間T1が経過したことを認識し、PWM信号G1の選択出力を開始する。また、ロジック部52は、ブースト停止信号Sdの立上がりエッジをトリガとして、上記のブースト期間T2が経過したことを認識し、第1基準電圧Vref1のブースト動作を停止する。
このような構成とすることにより、極めて簡易な回路を用いて、上記の移行期間T1やブースト期間T2の経過判定を行うことが可能となる。
また、上記構成であれば、エラーアンプ11の出力端に接続された位相補償回路の時定数(すなわち、誤差電圧Verrの立上がり速度)が任意に調整可能な場合であっても、PWM信号生成回路10のフィードバックループが安定となったか否かについては、上記時定数の変動に依ることなく、PWM信号G1のパルス数に基づいて、これを確実に判定することが可能となる。
また、上記構成であれば、図7の従来構成と異なり、高次数のローパスフィルタを要することなく、PWM信号生成回路10のフィードバックループが安定となったか否かを判定することができるので、回路規模の不要な増大を招かずに済む。
また、上記構成であれば、図8の従来構成と異なり、PFM駆動時の出力目標値とPWM駆動時の出力目標値を互いに一致させたまま、PFM方式からPWM方式への移行をスムーズに行うことが可能となる。
なお、時刻t14において、第1基準電圧Vref1のブースト動作が停止された後、PWM信号生成回路10は、第1帰還電圧Vfb1と第1基準電圧Vref1(通常値)を一致させるようにPWM信号G1を生成する。従って、PWM駆動時の出力目標値は、PFM駆動時の出力目標値と一致する。
その後、時刻t15において、駆動方式切替信号Saがハイレベルからローレベルに立ち下げられると、ロジック部52は、PFM選択信号Syをハイレベルとし、PWM選択信号SxとLV選択信号Szをローレベルとする。セレクタ部53は、PFM選択信号Syがハイレベルであることを受けて、PFM信号G2を出力トランジスタM1のゲート信号G0として出力する。このように、PWM方式からPFM方式への移行については、時刻t15において、駆動方式切替信号Saがハイレベルからローレベルに立ち下げられた時点で速やかに実施される。
また、時刻t15において、駆動方式切替信号Saがローレベルに立ち下げられた時点で、内部電源回路60は、その内部電源電圧VREFの生成動作を停止し、PWM信号生成回路10への電力供給が遮断される。これにより、PWM信号G1の生成は停止され、第1基準電圧Vref1はゼロ値(0V)となる。また、内部電源電圧VREFの生成停止に伴い、カウンタ部51のカウント値もクリアされるので、PWM起動信号Scやブースト停止信号Sdはローレベルに立ち下げられる。
次に、上記構成から成るスイッチングレギュレータの出力低下抑制動作について、図3を参照しながら詳細に説明する。
図3は、出力低下抑制動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、本図に示した信号や電圧、及び、その並び順については、先出の図2と同様である。
時刻t21までは、駆動方式切替信号Saがハイレベルとされており、PWM信号G1の選択出力が指示されている。ロジック部52は、上記の駆動方式切替信号Saに基づいて、PWM選択信号Sxをハイレベルとし、PFM選択信号SyとLV選択信号Szをローレベルとしている。セレクタ部53は、PWM選択信号Sxがハイレベルであることを受けて、PWM信号G1を出力トランジスタM1のゲート信号G0として出力している。なお、時刻t21以前の動作状態は、図2の時刻t14〜時刻t15で示されている動作状態に相当するため、重複した説明は割愛する。
時刻t21において、負荷に流れる出力電流IOUTが急峻に増大した場合、PWM信号生成回路10を介したフィードバックループの応答速度が遅いと、図3に示すように、出力電圧VOUTの低下を抑えきれない事態が発生する。
その後、出力電圧VOUTがさらに低下し、時刻t22において、第1帰還電圧Vfb1が所定の第1閾値電圧Vth1を下回った時点で、負荷変動検出回路30は、PFMヘルプ信号Seをローレベルからハイレベルに立ち上げる。この立上がりエッジをトリガとして、カウンタ部51では、そのカウント値がリセットされるとともに、PWM信号G1のパルスカウントが開始される。
このように、駆動方式切替信号SaによってPWM信号G1の選択出力が指示されている間に、負荷変動検出回路30で負荷変動が検出されて、PFMヘルプ信号Seがローレベルからハイレベルに立ち上げられた場合、ロジック部52は、駆動方式切替信号Saに依らず、負荷変動が検出された時点(すなわち時刻t22)から所定のヘルプ期間T3が経過するまでの間、PFM信号G2を選択出力するようにセレクタ部53を制御し、その後、ヘルプ期間T3が経過して、カウンタ部51から入力されるPWM起動信号Scがハイレベルからローレベルに立ち上げられた時点(すなわち時刻t23)で、PWM信号G1の選択出力を再開するようにセレクタ部53を制御する機能を備えている。
すなわち、ロジック部52は、時刻t22において、駆動方式切替信号Saに依らず、PFM選択信号Syをハイレベルとし、PWM選択信号SxとLV選択信号Szをローレベルとする。セレクタ部53は、PFM選択信号Syがハイレベルであることを受けて、PFM信号G2を出力トランジスタM1のゲート信号G0として出力する。
このような構成とすることにより、PWM信号G1の選択出力中に急峻な負荷変動が生じた場合であっても、フィードバックループの応答速度がより速いPFM信号G2を用いて出力トランジスタM1のスイッチング駆動を行うことにより、PWM信号G1の選択出力を継続した場合(図中の破線を参照)に比べて、出力電圧VOUTの低下を抑えることができ、出力電圧VOUTをその出力目標値に維持することが可能となる。従って、本実施形態のスイッチングレギュレータであれば、コイルL1のインダクタ値を不要に小さく設計することなく、急峻な負荷変動にも適切に応答することが可能となる。
なお、時刻t22において、PWM方式からPFM方式への移行が行われる際、PWM信号生成回路10は、ロジック部52からの指示に基づいて、その初期状態(誤差電圧Verrが初期電位(0V)に戻された状態)にリセットされる。そのため、PWM信号生成回路10のフィードバックループが安定となるまでの間、PWM信号G1にはパルスが立たない状態となる。
そこで、ロジック部52は、上記したヘルプ期間T3の開始時(すなわち時刻t22)にPWM信号生成回路10を一旦リセットし、所定のブースト期間T2が経過するまでの間、第1基準電圧Vref1を第2基準電圧Vref2より高く設定し、その後、ブースト期間T2が経過して、カウンタ部51から入力されるブースト停止信号Sdがローレベルからハイレベルに立ち上げられた時点(すなわち時刻t24)で、第1基準電圧Vref1を通常値に復帰させる機能を備えている。なお、第1基準電圧Vref1の通常値やブースト値については、先に述べた内容と同一であるため、重複した説明は割愛する。
このように、第1帰還電圧Vfb1が第1基準電圧Vref1よりも確実に低くなるように、第1基準電圧Vref1を第2基準電圧Vref2よりも意図的に高めておく構成であれば、PFM方式からPWM方式への移行に際して、第1基準電圧Vref1が第1帰還電圧Vfb1と同値或いはそれよりも低い電圧レベルとなってエラーアンプ11の誤差電圧Verrがゼロ値(0V)に維持されてしまい、PWM信号G1にパルスが立ち上がらなくなる、といった事態を未然に回避することができるので、PFM方式からPWM方式への移行をより確実に実施することが可能となる。
ただし、ヘルプ期間T3がPWM信号生成回路10のフィードバック応答時間よりも長い場合には、PWM信号生成回路10をリセットしなくても、動作に支障は生じない。
また、ロジック部52は、カウンタ部51から入力されるPWM起動信号Scとブースト停止信号Sdを監視することにより、カウンタ部51のカウント値に基づいて、上記したヘルプ期間T3及びブースト期間T2の経過判定を行う機能を備えている。例えば、PFMヘルプ信号Seの立上がりエッジによってリセットされたカウンタ部51では、PWM信号G1のパルス数が所定値C(例えば64パルス)に達した時点で、PWM起動信号Scがローレベルからハイレベルに立ち上げられ、さらにPWM信号G1のパルス数が所定値B(例えば128パルス)に達した時点で、ブースト停止信号Sdがローレベルからハイレベルに立ち上げられる。従って、ロジック部52は、PWM起動信号Scの立上がりエッジをトリガとして、上記のヘルプ期間T3が経過したことを認識し、PWM信号G1の選択出力を開始する。また、ロジック部52は、ブースト停止信号Sdの立上がりエッジをトリガとして、上記のブースト期間T2が経過したことを認識し、第1基準電圧Vref1のブースト動作を停止する。
このような構成とすることにより、極めて簡易な回路を用いて、上記のヘルプ期間T3やブースト期間T2の経過判定を行うことが可能となる。
なお、時刻t24において、第1基準電圧Vref1のブースト動作が停止された後、PWM信号生成回路10は、第1帰還電圧Vfb1と第1基準電圧Vref1(通常値)を一致させるようにPWM信号G1を生成する。従って、PWM駆動時の出力目標値は、PFM駆動時の出力目標値と一致する。
次に、上記構成から成るスイッチングレギュレータの出力下限維持動作について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は、出力下限維持動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、本図に示した信号や電圧、及び、その並び順については、先出の図2や図3と同様である。
時刻t31までは、駆動方式切替信号Saがハイレベルとされており、PWM信号G1の選択出力が指示されている。ロジック部52は、上記の駆動方式切替信号Saに基づいて、PWM選択信号Sxをハイレベルとし、PFM選択信号SyとLV選択信号Szをローレベルとしている。セレクタ部53は、PWM選択信号Sxがハイレベルであることを受けて、PWM信号G1を出力トランジスタM1のゲート信号G0として出力している。なお、時刻t31以前の動作状態は、図2の時刻t14〜時刻t15で示されている動作状態に相当するため、重複した説明は割愛する。
時刻t31において、負荷に流れる出力電流IOUTが急峻に増大した場合、PWM信号生成回路10を介したフィードバックループの応答速度が遅いと、図4に示すように、出力電圧VOUTの低下を抑えきれない事態が発生する。
その後、出力電圧VOUTがさらに低下し、時刻t32において、第1帰還電圧Vfb1が所定の第1閾値電圧Vth1を下回った時点で、負荷変動検出回路30は、PFMヘルプ信号Seをローレベルからハイレベルに立ち上げる。この立上がりエッジをトリガとして、カウンタ部51では、そのカウント値がリセットされるとともに、PWM信号G1のパルスカウントが開始される。以後、図3を参照しながら説明したように、PFM信号G2を用いて出力トランジスタM1がスイッチング駆動され、出力電圧VOUTの低下抑制(出力目標値の維持)が試みられる。
しかしながら、上記のPFMヘルプ動作を開始しても、出力電圧VOUTがさらに低下し、時刻t33において、出力電圧VOUTが第2閾値電圧Vth2を下回った場合、LV信号生成回路40は、出力下限検出信号Sfをローレベルからハイレベルに立ち上げてLV信号G3の生成を開始する。
このとき、ロジック部52は、駆動方式切替信号Saに依ることなく、LV信号G3を選択出力するようにセレクタ部53を制御する。すなわち、ロジック部52は、時刻t33において、駆動方式切替信号Saに依らず、LV選択信号Szをハイレベルとし、PWM選択信号SxとPFM選択信号Syをローレベルとする。セレクタ部53は、LV選択信号Szがハイレベルであることを受けて、LV信号G3を出力トランジスタM1のゲート信号G0として出力する。
このような構成とすることにより、PFMヘルプ動作によって出力電圧VOUTの低下が抑え切れない場合には、出力電圧VOUTのフィードバック制御を中断し、パルス幅とパルス周波数がいずれも固定されたLV信号G3を用いて、強制的に一定のオンデューティで出力トランジスタM1のスイッチング駆動が行われるので、PFMヘルプ動作を継続した場合(図中の破線を参照)と異なり、出力電圧VOUTの下限値(すなわち、第2閾値電圧Vth2)を維持することが可能となる。従って、本実施形態のスイッチングレギュレータであれば、半導体装置1自体の電源不足を生じないように、出力電圧VOUTの出力下限維持動作が行われるので、いかなる場合でも負荷への電源供給を継続することが可能となる。
なお、時刻t33以降、LV信号G3の割り込み出力動作によって出力下限維持動作が行われている間、出力電圧VOUTのフィードバック制御は一切行われず、出力電圧VOUTが第2閾値電圧Vth2を下回っているか否かに応じて、LV信号G3の選択出力とPWM信号G1の選択出力とが交互に繰り返される。その結果、出力電圧VOUTは、図4で示すように、第2基準電圧Vth2付近で大きく変動してしまうが、LV信号G3の割り込み出力動作は、出力電圧VOUTが第2閾値電圧Vth2を下回らないように維持することが最大の目的であるため、上記のリップル成分は度外視してもよい。
その後、出力電圧VOUTが第2閾値電圧Vth2を常に上回る状態まで回復すると、LV信号G3の選択出力が完全に停止されて、PWM信号G1が継続的に選択出力されるようになる。なお、時刻t35において、第1基準電圧Vref1のブースト動作が停止された後、PWM信号生成回路10は、第1帰還電圧Vfb1と第1基準電圧Vref1(通常値)を一致させるようにPWM信号G1を生成する。従って、PWM駆動時の出力目標値は、PFM駆動時の出力目標値と一致する。
なお、上記の実施形態では、電池を電源とする携帯型の電子機器(携帯電話端末やデジタルスチルカメラなど)に搭載されるスイッチングレギュレータに本発明を適用した場合を例示して説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、その他の電子機器に搭載されるスイッチングレギュレータにも広く適用することが可能である。
また、上記実施形態では、昇圧型のスイッチングレギュレータに本発明を適用した構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、本発明は、降圧型や昇降圧型のスイッチングレギュレータにも適用することが可能である。
また、上記実施形態では、整流素子としてダイオードD1を用いた非同期整流型のスイッチングレギュレータに本発明を適用した構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、本発明は、整流素子としてトランジスタを用いた同期整流型のスイッチングレギュレータにも適用することが可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
例えば、上記実施形態では、負荷変動検出回路30において、第1基準電圧Vref1と所定の第1閾値電圧Vth1とを比較して負荷変動を検出する構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、出力電圧VOUT、負荷に流れる出力電流IOUT、出力トランジスタM1に流れるスイッチング電流ISW、コイルL1に流れるコイル電流IL、或いは、出力トランジスタM1のソース・ドレイン間電圧VM1の少なくとも一を監視して負荷変動を検出する構成としてもよい。
本発明は、例えば、電池を電源とする携帯型の電子機器(携帯電話端末やデジタルスチルカメラなど)に搭載されるDC/DCコンバータに好適な技術である。
1 半導体装置(スイッチングレギュレータIC)
10 PWM信号生成回路(第1駆動信号生成回路)
11 エラーアンプ
12 直流電圧源(Vref1)
13 抵抗(位相補償用)
14 コンデンサ(位相補償用)
15 コンパレータ
16 三角波生成部
17 論理積演算器
18 最大デューティ設定部
20 PFM信号生成回路(第2駆動信号生成回路)
21 コンパレータ
22 直流電圧源(Vref2)
30 負荷変動検出回路
31 コンパレータ
32 直流電圧源(Vth1)
33 エッジ検出部
40 LV信号生成回路(第3駆動信号生成回路)
41 コンパレータ
42 直流電圧源(Vth2)
43 LVパルス発振器
50 プリドライバ回路
51 カウンタ部
52 ロジック部
53 セレクタ部
60 内部電源回路
70 UVLO回路
M1 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)
L1 コイル
D1 ダイオード(ツェナダイオード)
C1〜C3 コンデンサ
R1、R2 抵抗
Sa 駆動方式切替信号(PWM/PFM)
Sb UVLO信号
Sc PWM起動信号
Sd ブースト停止信号
Se PFMヘルプ信号
Sf 出力下限検出信号
Sx PWM選択信号
Sy PFM選択信号
Sz LV選択信号
G0 ゲート信号(スイッチング駆動信号)
G1 PWM信号
G2 PFM信号
G3 LV信号

Claims (11)

  1. 出力トランジスタをスイッチング駆動することにより、入力電圧から所望の出力電圧を生成し、これを負荷に供給するスイッチングレギュレータであって、
    前記出力電圧に応じた第1帰還電圧と所定の第1基準電圧とが一致するように、パルス幅変調方式の第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成回路と;
    前記第1帰還電圧と所定の第2基準電圧とが一致するように、パルス周波数変調方式の第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成回路と;
    負荷変動を検出する負荷変動検出回路と;
    前記負荷変動が検出されていないときには、前記出力トランジスタの制御信号として、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれか一を任意に選択出力する一方、前記負荷変動が検出されたときには、前記出力トランジスタの制御信号として、前記第2駆動信号を強制的に選択出力するプリドライバ回路と;
    を有して成り、
    前記プリドライバ回路は、
    前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれか一を選択し、これを前記出力トランジスタの制御信号として出力するセレクタ部と;
    駆動方式切替信号の入力を受けて前記セレクタ部を制御するロジック部と;
    を有して成り、
    前記ロジック部は、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されている間に、前記負荷変動が検出されたときには、前記駆動方式切替信号に依らず、所定のヘルプ期間だけ前記第2駆動信号を選択出力するように前記セレクタ部を制御し、前記ヘルプ期間の開始時に前記第1駆動信号生成回路を一旦リセットし、所定のブースト期間だけ、前記第1基準電圧を前記第2基準電圧より高く設定することを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  2. 前記負荷変動検出回路は、前記出力電圧、前記第1基準電圧、前記負荷に流れる出力電流、前記出力トランジスタに流れるスイッチング電流、前記出力トランジスタに接続されたコイルに流れるコイル電流、或いは、前記出力トランジスタの両端間電圧の少なくとも一を監視して前記負荷変動を検出することを特徴とする請求項に記載のスイッチングレギュレータ。
  3. 前記負荷変動検出回路は、前記第1基準電圧と所定の第1閾値電圧とを比較して前記負荷変動を検出することを特徴とする請求項に記載のスイッチングレギュレータ。
  4. 前記出力電圧或いはこれに応じた第2帰還電圧が所定の第2閾値電圧を下回っている間だけ、パルス幅とパルス周波数がいずれも固定された第3駆動信号を生成する第3駆動信号生成回路を有して成り、
    前記ロジック部は、前記第3駆動信号が生成されているときには、前記駆動方式切替信号に依らず、前記第3駆動信号を選択出力するように前記セレクタ部を制御することを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載のスイッチングレギュレータ。
  5. 前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されている間だけ、前記第1駆動信号生成回路への電力供給を行う内部電源回路を有して成り、
    前記ロジック部は、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されたときには、前記内部電源回路の起動時から所定の移行期間だけ前記第2駆動信号の選択出力を行った後、前記第1駆動信号の選択出力を行うように前記セレクタ部を制御することを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載のスイッチングレギュレータ。
  6. 出力トランジスタをスイッチング駆動することにより、入力電圧から所望の出力電圧を生成し、これを負荷に供給するスイッチングレギュレータであって、
    前記出力電圧に応じた第1帰還電圧と所定の第1基準電圧とが一致するように、パルス幅変調方式の第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成回路と;
    前記第1帰還電圧と所定の第2基準電圧とが一致するように、パルス周波数変調方式の第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成回路と;
    負荷変動を検出する負荷変動検出回路と;
    前記負荷変動が検出されていないときには、前記出力トランジスタの制御信号として、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれか一を任意に選択出力する一方、前記負荷変動が検出されたときには、前記出力トランジスタの制御信号として、前記第2駆動信号を強制的に選択出力するプリドライバ回路と;
    前記出力電圧或いはこれに応じた第2帰還電圧が所定の第2閾値電圧を下回っている間だけ、パルス幅とパルス周波数がいずれも固定された第3駆動信号を生成する第3駆動信号生成回路と;
    を有して成り、
    前記プリドライバ回路は、
    前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれか一を選択し、これを前記出力トランジスタの制御信号として出力するセレクタ部と;
    駆動方式切替信号の入力を受けて前記セレクタ部を制御するロジック部と;
    を有して成り、
    前記ロジック部は、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されている間に、前記負荷変動が検出されたときには、前記駆動方式切替信号に依らず、所定のヘルプ期間だけ前記第2駆動信号を選択出力するように前記セレクタ部を制御し、前記第3駆動信号が生成されているときには、前記駆動方式切替信号に依らず、前記第3駆動信号を選択出力するように前記セレクタ部を制御することを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  7. 前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されている間だけ、前記第1駆動信号生成回路への電力供給を行う内部電源回路を有して成り、
    前記ロジック部は、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されたときには、前記内部電源回路の起動時から所定の移行期間だけ前記第2駆動信号の選択出力を行った後、前記第1駆動信号の選択出力を行うように前記セレクタ部を制御することを特徴とする請求項6に記載のスイッチングレギュレータ。
  8. 出力トランジスタをスイッチング駆動することにより、入力電圧から所望の出力電圧を生成し、これを負荷に供給するスイッチングレギュレータであって、
    前記出力電圧に応じた第1帰還電圧と所定の第1基準電圧とが一致するように、パルス幅変調方式の第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成回路と;
    前記第1帰還電圧と所定の第2基準電圧とが一致するように、パルス周波数変調方式の第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成回路と;
    負荷変動を検出する負荷変動検出回路と;
    前記負荷変動が検出されていないときには、前記出力トランジスタの制御信号として、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれか一を任意に選択出力する一方、前記負荷変動が検出されたときには、前記出力トランジスタの制御信号として、前記第2駆動信号を強制的に選択出力するプリドライバ回路と;
    前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されている間だけ、前記第1駆動信号生成回路への電力供給を行う内部電源回路と;
    を有して成り、
    前記プリドライバ回路は、
    前記第1駆動信号と前記第2駆動信号のいずれか一を選択し、これを前記出力トランジスタの制御信号として出力するセレクタ部と;
    駆動方式切替信号の入力を受けて前記セレクタ部を制御するロジック部と;
    を有して成り、
    前記ロジック部は、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されている間に、前記負荷変動が検出されたときには、前記駆動方式切替信号に依らず、所定のヘルプ期間だけ前記第2駆動信号を選択出力するように前記セレクタ部を制御し、前記駆動方式切替信号によって前記第1駆動信号の選択出力が指示されたときには、前記内部電源回路の起動時から所定の移行期間だけ前記第2駆動信号の選択出力を行った後、前記第1駆動信号の選択出力を行うように前記セレクタ部を制御することを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  9. 前記ロジック部は、前記内部電源回路の起動時から所定のブースト期間だけ、前記第1基準電圧を前記第2基準電圧より高く設定することを特徴とする請求項5、7、8のいずれかに記載のスイッチングレギュレータ。
  10. 前記プリドライバ回路は、前記負荷変動の検出時または前記内部電源回路の起動時に、前記第1駆動信号のパルスカウントを開始するカウンタ部を有して成り、
    前記ロジック部は、前記カウンタ部のカウント値に基づいて、前記ヘルプ期間、前記ブースト期間、若しくは、前記移行期間の経過判定を行うことを特徴とする請求項に記載のスイッチングレギュレータ。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載のスイッチングレギュレータと、
    前記スイッチングレギュレータに前記入力電圧を供給する電池と、
    前記スイッチングレギュレータで生成される前記出力電圧の供給を受ける負荷と、
    を有して成ることを特徴とする電子機器。
JP2009167034A 2009-07-15 2009-07-15 スイッチングレギュレータ及びこれを用いた電子機器 Expired - Fee Related JP5511245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009167034A JP5511245B2 (ja) 2009-07-15 2009-07-15 スイッチングレギュレータ及びこれを用いた電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009167034A JP5511245B2 (ja) 2009-07-15 2009-07-15 スイッチングレギュレータ及びこれを用いた電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011024345A JP2011024345A (ja) 2011-02-03
JP5511245B2 true JP5511245B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=43633890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009167034A Expired - Fee Related JP5511245B2 (ja) 2009-07-15 2009-07-15 スイッチングレギュレータ及びこれを用いた電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5511245B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012186916A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Fuji Electric Co Ltd Dc−dcコンバータの制御回路および制御方法
JP5973801B2 (ja) 2012-06-19 2016-08-23 ルネサスエレクトロニクス株式会社 スイッチングレギュレータ制御回路
JP6214213B2 (ja) * 2013-05-21 2017-10-18 旭化成エレクトロニクス株式会社 電源回路
JP6779182B2 (ja) 2017-07-07 2020-11-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 電源装置および電子制御装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282443A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Fuji Electric Systems Co Ltd スイッチングレギュレータ
JP2009055751A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Rohm Co Ltd Dc/dcコンバータ及びこれを用いた電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011024345A (ja) 2011-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10003265B2 (en) Switching power supply device
JP5195182B2 (ja) 電流モード制御型スイッチングレギュレータ
TWI568155B (zh) 用於升降壓轉換器和調控器的高效pfm控制的系統和方法
US7944191B2 (en) Switching regulator with automatic multi mode conversion
US8773099B2 (en) Methods to reduce output voltage ripple in constant on-time DC-DC converters
JP5174390B2 (ja) 電源装置及びこれを備えた電子機器
JP5504685B2 (ja) スイッチングレギュレータ及びその動作制御方法
US7804285B2 (en) Control of operation of switching regulator to select PWM control or PFM control based on phase comparison
JP4762722B2 (ja) 電源装置及びこれを備えた電子機器
US20140049994A1 (en) Device for synchronous dc-dc conversion and synchronous dc-dc converter
US9667144B2 (en) DC-DC converter with reverse current detecting circuit
US20120153919A1 (en) Switching Mode Power Supply Control
US7579817B2 (en) Constant-voltage circuit capable of reducing time required for starting, semiconductor apparatus including constant-voltage circuit, and control method of constant-voltage circuit
JPH10225105A (ja) Dc/dcコンバータ
WO2008111347A1 (en) Switching regulator and method of controlling the same
JP5511245B2 (ja) スイッチングレギュレータ及びこれを用いた電子機器
JP2005354860A (ja) 昇降圧型dc−dcコンバータの制御装置
JP5304173B2 (ja) 電源電圧制御回路及びdc−dcコンバータ
JP5951358B2 (ja) 充電制御回路および充電回路
JP5721403B2 (ja) 昇降圧回路及び昇降圧回路制御方法
EP2362532A1 (en) DC-DC converter efficiency improvement and area reduction using a novel switching technique
JP2006166667A (ja) スイッチングレギュレータ
JP4337060B2 (ja) スイッチング電源装置とその制御装置
JP4686285B2 (ja) スイッチング制御回路、dc−dcコンバータ
JP6692168B2 (ja) Ups機能を有する蓄電装置及びups機能を有する蓄電装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5511245

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees