JP2521128B2 - ストロボ装置付カメラ - Google Patents

ストロボ装置付カメラ

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JP2521128B2 JP63126760A JP12676088A JP2521128B2 JP 2521128 B2 JP2521128 B2 JP 2521128B2 JP 63126760 A JP63126760 A JP 63126760A JP 12676088 A JP12676088 A JP 12676088A JP 2521128 B2 JP2521128 B2 JP 2521128B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ストロボ装置を内蔵した、またはストロボ
装置が接続されたストロボ装置付カメラに関するもので
ある。
(従来の技術) カメラに内蔵または接続されたストロボ装置の多く
は、電源として電池(たとえばDC6V)が使用され、この
電池から取り出した電力をDC-DCコンバータで昇圧して
(たとえば300V)、主コンデンサ(たとえば160μF)
に一旦充電し、この充電したエネルギーを放電管を経由
して一挙に流すことにより閃光発光するように構成され
ている。
上記主コンデンサに充電する際、出力できる限りの大
電力が電池から出力されるため、電力を要する作動装置
(たとえばフィルム搬送装置,シャッタ駆動装置等)に
向けて、該作動装置が正常に作動できる程度に電力を供
給することができないことが生ずる。このことから、ス
トロボ装置が充電している間は、フィルム搬送装置等の
作動装置の作動を停止するように構成されていた(たと
えば特開昭50-97327号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) 上記のようにストロボ装置への充電と作動装置の作動
とが同時には生じないようなシーケンスを組むことによ
り、ストロボ装置への充電により作動装置が正常に動作
しない状態となることが防止できる。
上記シーケンスであってもカメラで1ショットだけ撮
影する場合は問題が少ないが、ストロボ装置を用いて数
ショット連続して撮影する場合、1ショット撮影した後
ストロボの充電が完了するまで待つ必要があり、ストロ
ボの充電が完了するまでの時間が長いと、大事なシャッ
タチャンスを逃がしたり、また、大変にじれったく感じ
られることもある。
本発明は、上記事情に鑑み、カメラの作動装置の作動
に悪影響を与えることなく、ストロボ装置の充電が完了
するまでの待ち時間を短縮させたストロボ装置付カメラ
を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明のストロボ装置付カメラは、 主コンデンサと、主コンデンサを充電する充電回路
と、主コンデンサに充電された電力を放出して閃光発光
する発光部とを有する、カメラに内蔵またはカメラと接
続されたストロボ装置、およびストロボ装置以外の作動
装置を備え、 ストロボ装置と作動装置の双方に電力を供給する電源
からこれら2つの装置に同時に電力を供給する第1のモ
ードと、上記電源からストロボ装置に電力を供給すると
ともに作動装置には電力を供給しない第2のモードとを
有し、 第1のモードにおける主コンデンサの充電電流よりも
第2のモードにおける充電電流が高電流となるように、
作動装置の作動停止と対応して充電電流を高電流に切替
える切換手段を備えたことを特徴とするものである。
ここで、上記充電回路にとっての主な負荷は主コンデ
ンサであるため、主コンデンサが充電されるにつれ、充
電回路にとっては等価的な負荷が大きく変化することに
なる。したがって、上記「第1のモードにおける主コン
デンサの充電電流よりも第2のモードにおける充電電流
が高電流となるように」とは、充電回路から主コンデン
サ側をみた等価的な負荷が大きく変化したすべての場合
において常に第1のモードにおける充電電流よりも第2
のモードにおける充電電流が高電流である必要はなく、
第1のモードと第2のモードにおけるそれぞれの平均的
な電流が上記の関係にあれば十分である。具体的には、
上記充電回路には、時間的に略定電流(ただし等価的な
負荷が大きく変動することによる電流値の変化は許容さ
れる)を負荷に向けて供給するものまたは単位時間当た
り略一定の電力を負荷に向けて供給するもの等が含まれ
る。
上記ストロボ装置付カメラにおいて、上記充電回路
は、たとえばフライバックトランスを用いた昇圧回路を
備え、上記切換手段として該フライバックトランスに流
入する1次電流の電流値を切換えるように構成される。
また、上記作動装置とは、たとえば、上記カメラが該
カメラに内蔵された写真感光材料上に撮影記録するカメ
ラである場合において、このカメラに内蔵された写真感
光材料をカメラ内において搬送し、または、カメラ内か
らカメラ外に搬送する搬送装置等、すなわち、たとえば
モータやソレノイド等を作動させることにより機械的作
動を行なう電磁装置等を指す。
また上記電源には、カメラにとってほぼ無制限に電力
を引き出すことのできる商用電源は含まず、たとえばカ
メラに内蔵される電池等そこから単位時間あたりに引き
出すことのできる電力に限界のあるものを指す。
(作用) 本発明のストロボ装置付カメラは、上記第1のモード
における主コンデンサの充電電流よりも第2のモードに
おける該充電電流が高電流となるように、作動装置の作
動停止と対応して充電電流を高電流に切換える切換手段
を備えているため、作動装置(たとえばフィルム搬送装
置)が作動している最中(たとえばフィルム搬送中)に
おいても該作動装置の作動に差し支えがない程度の電力
を電源から引き出して主コンデンサに充電しておき、作
動装置の作動が停止した後(たとえばフィルム搬送終了
後)は電源から引き出せる電力を全て充電に振り向ける
ようにして、作動装置が作動している間は充電を行なわ
ないようにした場合と比べ、充電が完了するまでの待ち
時間を減らし、連続した撮影を行ない易くし、シャッタ
チャンスを逃がすようなことを減らすことができる。
また、上記ストロボ装置付カメラにおいて、上記充電
回路としてフライバックトランスを用いた昇圧回路を採
用し、上記切換手段として、該フライバックトランスに
流入する1次電流の電流値を切換えるように構成するこ
とにより、比較的簡単な回路構成とすることができ、本
発明のストロボ装置付カメラを安価、小型、かつ信頼性
の高いものにすることができる。
また、上記作動装置は、ストロボ装置以外のカメラに
内蔵された、またはカメラと接続された装置のうち、特
定の装置に限定されるものではないが、上記の作動装置
としてカメラ内の写真感光材料を搬送する搬送装置(パ
トローネ内に巻回された通常の写真フィルムをカメラ内
で巻き上げ及び巻き戻すフィルム給送装置、インスタン
ト写真を撮影するインスタントカメラにおいて、撮影さ
れたインスタント写真フィルムをカメラ外に排出する排
出装置等)を上記ストロボ装置と組み合わせると、スト
ロボ装置の充電が完了するまでの待ち時間をいっそう効
果的に短縮させることができる。
(実施例) 以下図面を参照して、本発明の実施例について説明す
る。
第3図は、カメラの外形の一例を示す正面図である。
このカメラ1の略中央部には撮影レンズ2が備えら
れ、この撮影レンズ2から入射した光がシャッタ(図示
せず)を経由して写真フィルム(図示せず)に達し、被
写体像が写真フィルム上に撮影記録される。撮影レンズ
2の左側には測光窓3が備えられており、この測光窓3
から入射した光が光センサ(図示せず)により受光さ
れ、この入射光量に応じて露出が制御される。撮影レン
ズ2の右上方には、ファインダ4が備えられ、被写体が
観察される。ファインダ4の左方には、いわゆるアクテ
ィブ方式の自動焦点調節装置の投光部5aと受光部5bとが
備えられ、投光部5aから投光され被写体に照射された光
の反射光を受光部5bで受光して、三角測距の原理により
被写体までの距離が測定され、その距離に応じて撮影レ
ンズ2がレンズの光軸上を移動する。また、図の左上端
にはストロボ装置の発光部6が備えられている。シャッ
タ釦7が押されると、図示しないシャッタが作動し、こ
のシャッタの作動と同期して、上記発光部6から被写体
に向けてストロボ光が発光される。発光部6の下方には
セルフタイマスイッチ8が備えられており、このスイッ
チ8をオンにしてシャッタ釦7を押すと、セルフタイマ
撮影が行なわれる。測光部3の上方には、露出を微調整
する露出調整スライドスイッチ9が備えられており、こ
のスイッチ9を左右にスライドさせた状態で撮影する
と、撮影者の好みに応じて全体として淡い写真や全体と
して濃い写真等を得ることができる。尚、この実施例に
おけるカメラ1はインスタント写真を得るインスタント
カメラであり、撮影終了直後にカメラ1内に内蔵され撮
影の終了したシート状のインスタント写真フィルム(図
示せず)が、フィルム搬送装置によりカメラの上部から
カメラ外部に排出される。また、このカメラ1には図示
しない電池が内蔵されており、この電池からカメラ1内
のストロボ装置、フィルム搬送装置等の各装置に電力が
供給される。
第4図は、第3図に示すカメラに内蔵された各装置の
電力の供給系統の概要を示した、電力系統図である。
電池10は、ストロボ装置11、測光窓3(第3図参照)
から入射した光、およびスライドスイッチ9(第3図参
照)のスライド位置に基づいて露出を制御する露出制御
装置12、カメラ1と被写体との距離を測定する自動焦点
調節装置13、撮影の終了したフィルムをカメラ外に排出
するフィルム搬送装置14、およびカメラ1の全体の動作
の順序等を制御するシーケンス制御装置15に接続されて
おり、これら各装置が作動するための電力を供給してい
る。
第5A図は、第4図のスイッチ搬送装置14の回路の概略
を示した回路図、第5B図はそのタイミングチャートであ
る。
第4図の露出制御装置12から時刻Aにおいてシャッタ
が閉じた瞬間を示すシャッタ閉信号S1が単安定マルチバ
イブレータ141に入力される。単安定マルチバイブレー
タ141からは、後述するマイクロスイッチ142から出力さ
れる信号S1″が立ち上がった後に立ち下がるパルス信号
S1′が出力される。このパルス信号S1′はOR回路143の
入力端子143aから該OR回路143に入力される。
マイクロスイッチ142は、接点142aが電池10(第4図
参照)の+側と接続されており、接点142bは接地(電池
10の−側と接続)されている。接点142cはOR回路143の
入力端子143bと接続されている。このマイクロスイッチ
142は、フィルム搬送モータ146の回転と連動して、フィ
ルム搬送開始から該フィルムをカメラ外に排出終了する
までの間に一回転するカム147と係合している。図に示
すように、マイクロスイッチ142のスイッチ切換アーム1
42dがカム147の凹み147a内にあるときは、接点142bと接
点142cとが接続され、カム147が回転してスイッチ切換
アーム142dが図の上方に押し上げられると、接点142bが
開放されて接点142aと接点142cが接続される。
後述するように単安定マルチバイブレータ141からの
出力信号S1′によりフィルム搬送モータ146が回転を開
始すると、カム147も回転し、出力信号S1′が立ち下が
る前にマイクロスイッチ142のスイッチ切換アーム142d
が押し上げられ接点142aと接点142cとが接続され、マイ
クロスイッチから信号S1″が出力される。したがってOR
回路の出力信号であるフィルム搬送中信号S2は、第5B図
に示すようにシャッタ閉信号S1が入力された時点からカ
ム147が一回転終了(フィルム排出終了)時点までの連
続した信号となる。
OR回路143の出力端子143cはNPNトランジスタ144のベ
ース144bと接続されている。トランジスタ144のエミッ
タ144cは接地されている。トランジスタ144のコレクタ1
44aと電池10の+側との間にはリレー145のコイル145dが
接続されている。リレー145の接点145aは電池10の+側
と接続され、接点145bは接地されている。また接点145c
はフィルム搬送モータ146を経由して接地されている。
フィルム搬送中信号S2がトランジスタ144のベース144
bに入力されるとリレー145のコイル145dに通電され、接
点145aと接点145cとが接続された状態になりモータ146
が回転する。フィルムの排出が終了してマイクロスイッ
チ142からの信号S1″が立ち下がると、リレー145のコイ
ル145dへの通電が遮断され、リレー145の接点145bと接
点145cとが接続され、モータ146が停止する。
フィルム搬送中信号S2は、NPNトランジスタ149のベー
ス149bにも入力される。トランジスタ149のエミッタ149
cは接地されており、コレクタ149aはリレー148のコイル
148dを介して電池10の+側と接続されている。フィルム
搬送中信号S2がHレベルの間(第5B図の時刻Aと時刻B
との間)はリレー148のコイル148dに通電され、後述す
るストロボ回路のスイッチ50(リレー148の接点)が開
放状態となり、フィルム搬送装置14の作動停止と対応し
てスイッチ50が閉状態に移行する。
第1図は、第4図に示すストロボ装置11に内蔵された
ストロボ回路の一実施例を示す回路図である。
このストロボ回路20は、主コンデンサ30と、主コンデ
ンサ30を充電する充電回路40と、主コンデンサ30に充電
された電力を放出して閃光発生する発光部60とで構成さ
れている。また充電回路40は、電池10から供給された直
流電力を一旦交流に変換し、フライバックトランス41を
経て、さらにダイオード42により再度直流に変換して主
コンデンサ30を充電するDC-DCコンバータ40aと、主コン
デンサ30の両端の電圧が所定値(たとえば300V)に達し
たことを検知して、DC-DCコンバータ40aの発振を停止さ
せる発振停止回路40bから構成されている。
フライバックトランス41とは、2次側の巻線41cの分
布容量と漏れインダクタンスを利用して設計されるトラ
ンスで、主としてテレビ受像機においてブラウン管の陽
極直流電圧をつくるために用いられているものである。
電池10の両端にはコンデンサ16が接続され電圧が安定
化された後、メインスイッチ17を経由してストロボ回路
20に電力が供給される。
ここで、まず充電回路40の構成について説明する。
フライバックトランス41の巻線41aの一端aは、メイ
ンスイッチ17を経由して電池10の+側10aと接続(以
下、単に「電池10と接続」と呼ぶ。)されており、他端
cはNPNトランジスタ43のコレクタ43aと接続されてい
る。トランジスタ43のエミッタ43cは、電池10の−側10b
と接続(以下「接地」と呼ぶ。尚、この電池10の−側と
接続された不定点を接地点eを呼ぶ。)されている。抵
抗44の一端44aは電池10と接続され、他端44bは、抵抗4
5、フライバックトランス41の巻線41b、および抵抗46を
経由してトランジスタ43のベース43bと接続されてい
る。抵抗45と巻線41bとの接続点dと接地点eの間には
コンデンサ47が接続されている。電池10の両端には、電
池10の+側10aから順に抵抗48、抵抗49、スイッチ50が
直列に接続されている。抵抗48と抵抗49との接続点fに
はPNPトランジスタ51のベース51bが接続されている。ト
ランジスタ51のエミッタ51cは電池10と接続されてい
る。トランジスタ51のコレクタ51aは、抵抗44の上記他
端44bと接続されている。フライバックトランス41の2
次巻線41cの一端gはダイオード42のアノード42aと接続
され、ダイオード42のカソード42bは、主コンデンサ30
の+側30aと接続されている。主コンデンサ30の−側30b
は接地されている。上記2次巻線41cの他端hはNPNトラ
ンジスタ52のエミッタ52cと接続されている。トランジ
スタ52のコレクタ52aはトランジスタ43のベース43bと接
続されている。トランジスタ52のベース52bは接地され
ている。
ダイオード42のカソード側42bと接地点eとの間には
抵抗53と可変抵抗54とが直列に接続され、可変抵抗54の
中間端子54cは比較器55の+側入力端子55aと接続されて
いる。比較器55の一側入力端子55bは発光ダイオード56
のアノード56aと抵抗57の一端57aとが接続されている。
発光ダイオード56カソード56bは接地されている。抵抗5
7の他端57bは電池10と接続されている。ここで発光ダイ
オード56は、この発光ダイオード56のPN接合部で生ずる
電位差を利用して、比較器55の一側入力端子55bに所定
の定電圧を印加する役割を担っている。比較器55の出力
端子55cは抵抗58を経由してNPNトランジスタ59のベース
59bと接続されている。トランジスタ59のコレクタ59aは
トランジスタ43のベース43bと接続されている。トラン
ジスタ59のエミッタ59cは接地されている。
次に発光部60の構成について説明する。
主コンデンサ30の両端30a,30bには、抵抗61とネオン
管66が直列に接続されている。また主コンデンサ30の両
端には、閃光放電管62が接続されている。抵抗63の一端
63aは主コンデンサ30の+側30aと接続されている。抵抗
63の他端63bはコンデンサ64を経由してトランス65の1
次巻線65aの一端iに接続されている。1次巻線65aの他
端jは2次巻線65bの一端kとともに接地されている。
2次巻線65bの他端lは、閃光放電管62のトリガ電極62a
と接続されている。抵抗63の上記他端63bと接地点eと
の間には、カメラのシャッタの動作と連動して、ストロ
ボを発光させるタイミングで接点が閉じる×接点70が接
続されている。
次に、上記のように構成されたストロボ回路20の回路
動作について説明する。
スイッチ50は、電池10からストロボ回路20に電力を供
給するとともに、本発明における作動装置の一例であ
る、カメラに内蔵されたフィルムをカメラ外に排出する
フィルム搬送装置14(第5A図,第5B図参照)とも同時に
電力を供給する第1のモードのときは開放されて、後述
するよう低い電流で主コンデンサ30が充電される。フィ
ルム搬送装置14が停止すると、電池10からストロボ回路
20に電力を供給するとともにフィルム搬送装置14には電
力を供給しない第2のモードに移行し、この第2のモー
ドのときはスイッチ50は閉じられ、後述するように上記
第1のモードのときより高い電流で主コンデンサ30が充
電される。
スイッチ50が開放されているとトランジスタ51のベー
ス51bには電池10の電圧が印加されておりエミッタ51cと
コレクタ51aとの間は開放された状態にある。スイッチ5
0が閉じられると、抵抗48と抵抗49との抵抗値の比率で
定まる分圧がトランジスタ51のベース51bに印加される
ため、エミッタ51cからコレクタ51aに向けて電流が流
れ、このため抵抗44の両端が短絡された状態になる。以
後スイッチ50が開放された状態(第1のモード)につい
て説明する。
メインスイッチ17が閉じられると、抵抗44と抵抗45を
経由してコンデンサ47が充電され、抵抗45とコンデンサ
47との接続点dの電圧が上昇する。接続点dの電圧が上
昇すると、巻線41b、抵抗46を経由してトランジスタ43
にベース電流が流れ、これに伴って巻線41aを経由して
トランジスタ43のコレクタ43aに電流が流れ込む。
上記のようにして巻線41a,41bに電流が流れると、フ
ライバックトランス41の2次巻線41cの両端g,hに、一端
gから他端hに向けて電流が流れる方向に電圧が発生す
るが、ダイオード42に阻止されて電流は流入せず、2次
巻線41c中に所定量のエネルギーが蓄積される。また2
次巻線41cの上記他端hが負電圧となり、トランジスタ5
2のベース52bからベース電流が流入し、これによりトラ
ンジスタ52のコレクタ52aとエミッタ52cとが短絡状態と
なり、トランジスタ43のベース電圧を下げ、トランジス
タ43のコレクタ43aとエミッタ43cとの間が開放され、し
たがって巻線41aに流れていた電流が遮断される。巻線4
1aを流れていた電流が遮断されるとこの遮断による逆起
電力により2次巻線41cには、上記他端hから上記一端
gに向けて電流を流す方向に起電力が生じ、前述のよう
にして2次巻線41c中に蓄積されていた所定のエネルギ
ー分だけ、コンデンサ47に蓄積されていた電荷や抵抗4
4,45,46を経由して電池10から流れ込んだ電荷等がトラ
ンジスタ52を経由して2次電流として流れ、コンデンサ
30が充電される。
2次巻線41cに蓄積されたエネルギー分だけ2次電流
が流れると、再び抵抗44、抵抗45を経由してコンデンサ
47に電荷が充電される。このようにしてオン/オフを繰
り返して発振し、フライバックトランス41を介して主コ
ンデンサ30が充電される。
尚、この実施例における充電回路40は、フライバック
トランス41の2次巻線41c中に所定量のエネルギーを蓄
積する際、主コンデンサ30とはダイオード42で遮断され
ているため、主コンデンサ30にそれまで充電された電荷
量(主コンデンサ30の両端の電圧)によらず、一定量の
エネルギーを2次巻線41c中に蓄積し、次の瞬間にはこ
の蓄積されたエネルギー分の電荷を主コンデンサ30に送
り込むように構成されているため、単位時間あたり一定
の電力を主コンデンサに送り込む定電力充電回路として
作用している。
主コンデンサ30がストロボ撮影を許容する所定の電圧
(たとえば270V)に達すると、ネオン管66が点灯して、
充電されたことが撮影者に伝えられる。
主コンデンサ30が、いわゆるフル充電の状態に達する
と、可変抵抗54を調節することによりあらかじめ定めら
れた比較器55の+入力端子55aの電圧が−入力端子55bに
印加された発光ダイオード56のアノード側の電圧よりも
上昇し、これにより比較器55の出力端子55cの電圧が上
昇し、抵抗58を介してトランジスタ59のベース電圧を上
昇させ、コレクタ59aとエミッタ59cを短絡状態にしてト
ランジスタ43のベース電圧を接地電位付近にまで引き下
げるため、上記発振が停止され、主コンデンサ30にそれ
以上充電されることが防止される。また、主コンデンサ
30が充電されると同時に、抵抗63を経由してコンデンサ
64も充電される。
以上のようにして充電が行なわれたあと、シャッタ釦
7(第3図参照)が押されると、カメラのシャッタが作
動し、この作動と連動してX接点70が閉じられる。X接
点70が閉じられると、抵抗63とコンデンサ64との接続点
が接地されるため、トランジスタ65の1次巻線65aの一
端iが瞬間的に負電圧となり他端jから一端iに向かっ
て電流が流れる。この電流によりトランジスタ65の2次
側に高電圧が発生し、この高電圧が閃光発光管62のトリ
ガ電極に印加され、このことにより、主コンデンサ30に
充電されていた電荷が、閃光放電管62を経由して瞬間的
に流れ、閃光放電管から閃光(ストロボ光)が発光され
る。このようにして閃光発光が行なわれると、主コンデ
ンサ30の両端間の電圧が下がるため、比較器55の+側入
力端子55aの電圧も下がり、出力端子55cおよびトランジ
スタ59のベース電圧も下がりトランジスタ59のコレクタ
59a、エミッタ59c間が遮断され、このため前述のように
して、再び発振が開始される。
ここで前述したように、スイッチ50は、上記第1のモ
ード(電池10からストロボ回路20とフィルム搬送装置14
との双方に電力を供給するモード)のときは開放されて
おり、トランジスタ43のベース電流は抵抗44を経由して
流れるため、制限を受け、その分トランジスタ43のコレ
クタ電流も制限され、単位時間あたりに電池10から主コ
ンデンサ30に移送される電力は、フィルム搬送装置14の
作動に差しつかえない程度に制限される。
フィルム搬送装置14が停止すると第1のモードから第
2のモードに移行し、前述したようにフィルム搬送中信
号S2(第5A図参照)の立ち下がりでスイッチ50が閉じら
れ、抵抗44の両端が短絡された状態となり、このためト
ランジスタ43のベース電流、コレクタ電流が上記第1の
モードと比べより多く流れ、このため、主コンデンサ30
が急速に充電される。
このようにして、1ショットの撮影が終了した直後
の、フィルムをカメラ外に排出する動作中においても、
この動作に差し支えない程度に充電を開始しておくこと
により、次のショットまでの待ち時間を減らすことがで
きる。
上記実施例に示すように、主コンデンサを充電する充
電回路にフライバックトランスを用いる回路構成とする
と、比較的簡単な回路構成により、このフライバックト
ランスに流入する1次電流を制御して単位時間あたりに
電源から主コンデンサに移送される電力を制御すること
ができるため、特に有用である。
また、上記実施例においては第5A図に示す回路構成に
よりフィルム搬送中信号S2を用いてスイッチ50の切換え
を行なっているが、スイッチ50の切換えは、たとえばモ
ータ146に流れる電流値の変化を検出してフィルムの排
出終了を検知し、これによりスイッチ50を切換えるよう
に構成することもできる(特開昭54-56824号公報参照、
尚、パトローネ内に巻回された通常の写真フィルムの巻
上げ終了時の検出に関しては特開昭52-34718号公報参
照)。さらにフィルムをカメラ外に搬送する際にフィル
ムを挾持して回転する展開ローラの間隙が狭い間(フィ
ルムがローラ間にないとき)はスイッチ50を閉にし、展
開ローラの間隙が広いとき(フィルムが展開ローラ間に
あるとき)はスイッチ50を開くように展開ローラとスイ
ッチ50とを機械的に連動させてもよい。このように、フ
ィルム搬送装置14の作動とスイッチ50の切換えとの連動
手段は特定の手段に限定されるものではなく種々に構成
することができるものである。
次にスロボ回路20と、一般的なフィルム搬送装置を用
いて、本発明者が行なった実験結果の一例を以下に示
す。
第2A図,第2B図は、それぞれフィルム搬送装置とスト
ロボ装置とを時間において独立に作動させたとき、およ
び第1図に図示する回路でフィルム搬送装置の作動中に
もストロボ装置の充電を行なっていたときの、電流,電
圧の時間変化の一例を示した図である。横軸tは時間軸
である。また、第2A図,第2B図に示すI1は、電源から流
れ込む1次電流の大きさを示している。V,I2はそれぞれ
ストロボ回路20の主コンデンサ30の両端間の電圧、およ
び主コンデンサ30に流入する2次電流を示している。
第2A図に示すAの部分はフィルム搬送装置のみを作動
させたときの1次電流I1を示している。このフィルム搬
送装置が作動を開始(時刻tA)した後1枚のフィルムが
カメラ外に排出されるまでの時間t1はt1=2.2sec.であ
った。また、第2A図に示すBの部分は、ストロボ回路が
充電動作中であることを示し、メインスイッチ17を閉じ
た直後(時刻tB)から充電が開始され、主コンデンサ30
の両端の電圧Vが時間が経過するにしたがって上昇して
いる。上記ストロボの充電開始時点から電圧Vが270V
(ネオン管理66の点灯電圧)に達するまでの時間t2はt2
=4.6(秒)であった。したがってフィルム搬送装置が
作動している間は充電を停止していた場合、1ショット
の撮影終了後、次の撮影が可能となるまでの時間tは、
t=t1+t2=2.2+4.6=6.8(秒)となる。
一方、フィルム搬送装置が作動している間もこの作動
を妨げない程度に充電しておくと、第2B図に示すよう
に、1枚のフィルムが排出される時間t1′はt1′=2.3
(秒)、フィルム搬送装置停止後、電圧Vが270Vに達す
るまでの時間t2′は、t2′=3.4(秒)となり、1ショ
ットの撮影終了後、次の撮影が可能となるまでの時間
t′は、t′=t1′+t2′=2.3+3.4=5.7(秒)とな
り、上記tと比べ1.1秒短縮されている。
また、撮影者の多くは、通常撮影済のスイッチが搬送
されている間は次の撮影をしようと思わないため、スト
ロボの充電が遅いことにより撮影者がずれったさを感じ
るか否かは、フィルム搬送終了後から計時したストロボ
充電完了(ネオン管理66(第1図参照)点灯)までの時
間の長さが問題となる。この観点から上記データを比較
するとt2=4.6(秒)に対しt2′=3.4(秒)であり、t2
‐t2′=1.2(秒)短縮されている。
上記実施例では、フィルム搬送装置としてシート状の
写真フィルムをカメラ外に排出する装置について説明し
たが、フィルム搬送装置が、パトローネ内に巻回された
通常の写真フィルムを巻上げる巻上装置であってもよい
ことはもちろんである。また本発明における作動装置
は、フィルム搬送装置に限られるものではなく、その他
の電力を要する種々の装置をストロボ装置と同時に作動
させる場合に本発明を適用することができる。
また、本発明のストロボ装置付カメラは、写真感光材
料に撮影する従来のカメラ(いわゆるコンパクトカメ
ラ、一眼レフカメラ、インスタントカメラ等)に限定さ
れるものではなく、たとえば電子スチールカメラ、ビデ
オカメラ等、写真感光材料を使用しない他のカメラにも
適用できるものである。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明のストロボ装置付
カメラは、電源からストロボ装置と作動装置に同時に電
力を供給する第1のモードと、電源からストロボ装置に
電力を供給するとともに上記作動装置には電力を供給し
ない第2のモードとを有し、第1のモードにおける主コ
ンデンサの充電電流よりも第2のモードにおける該充電
電流が高電流となるように、作動装置の作動停止と対応
して充電電流を高電流に切換える切換手段を備えている
ため、カメラの上記作動装置の作動に悪影響を与えるこ
となく、ストロボ装置の充電が完了するまでの待ち時間
を短縮することができる。
また、上記充電回路としてフライバックトランスを用
いた昇圧回路を備え、上記切換手段として該フライバッ
クトランスに流入する1次電流の電流値を切換えるよう
に構成すると、比較的簡単な回路構成で本発明に係るス
トロボ回路を構成することができ、本発明のストロボ装
置付カメラを安価、小型、かつ信頼性の高いものにする
ことができる。
また、フィルム搬送装置を上記の作動装置とすると、
上記待ち時間をいっそう効果的に短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ストロボ装置に内蔵されたストロボ回路の一
実施例を示す回路図、 第2A図,第2B図は、それぞれフィルム搬送装置とストロ
ボ装置とを独立に作動させたとき、およびフィルム搬送
装置とストロボ装置とを同時的に作動させたときの、電
圧,電流の時間変化の一例を示す正面図、 第3図は、カメラの外形の一例を示す正面図、 第4図は、第3図に示すカメラの電力系統図、 第5A図,第5B図は、それぞれフィルム搬送装置の回路の
概略を示した回路図、およびそのタイミングチャートで
ある。 1……カメラ、2……撮影レンズ 3……測光窓、4……ファインダ 5……ストロボ発光部、7……シャッタ釦 10……電池、14……フィルム搬送装置 17……メインスイッチ、20……ストロボ回路 30……主コンデンサ、40……充電回路 40a……DC-DCコンバータ 40b……発振停止回路 41……フライバックトランス 60……発光部、62……閃光放電管 70……X接点

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主コンデンサと、該主コンデンサを充電す
    る充電回路と、前記主コンデンサに充電された電力を放
    出して閃光発光する発光部とを有する、カメラに内蔵ま
    たはカメラと接続されたストロボ装置、および前記スト
    ロボ装置以外の作動装置を備え、 前記ストロボ装置と前記作動装置の双方に電力を供給す
    る電源からこれら2つの装置に同時に電力を供給する第
    1のモードと、前記電源から前記ストロボ装置に電力を
    供給するとともに前記作動装置には電力を供給しない第
    2のモードとを有し、 前記第1のモードにおける前記主コンデンサの充電電流
    よりも前記第2のモードにおける該充電電流が高電流と
    なるように、前記作動装置の作動停止と対応して該充電
    電流を高電流に切換える切換手段を備えたことを特徴と
    するストロボ装置付カメラ。
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