JP3718404B2 - フラッシュ制御システム、カメラおよび外部フラッシュ - Google Patents

フラッシュ制御システム、カメラおよび外部フラッシュ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ本体と、そこから送信される信号により遠隔操作可能な外部フラッシュとにより構成されるフラッシュ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズシャッタ(LS)カメラと外部フラッシュとにより構成されるフラッシュ制御システムでは、いわゆるスレーブ方式により外部フラッシュの発光が制御されており、LSカメラに搭載される内蔵フラッシュの発光がトリガとなって、外部フラッシュが一定の光量で発光せしめられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなフラッシュ制御システムでは、外部フラッシュは一定の光量でしか発光せず、その発光タイミングのみが変更されるため、撮影距離等により多様に変化する撮影条件に対応して高精度な露出を行なうことは困難であった。
【0004】
本発明は、カメラ本体と遠隔操作可能な外部フラッシュとにより構成されるフラッシュ制御システムにおいて、カメラ本体の内蔵フラッシュの発光に基づき外部フラッシュの発光を制御し、高精度な露出制御を行なうことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1のフラッシュ制御システムは、カメラ発光源と、露出条件を示す絞り値に対応する情報に基づいて、カメラ発光源の2回の発光の時間間隔を設定する時間間隔設定手段と、露光開始後、シャッタが絞り値に対応する最大口径に達するときカメラ発光源の2回目の発光タイミングとして設定し、2回目の発光タイミングから上述の時間間隔分、遡ったタイミングを1回目の発光タイミングとして設定し、これらの発光タイミングに基づいて、1回の露出動作において、カメラ発光源を2回発光させる発光手段とを有するカメラと、カメラから分離され、フラッシュ発光源と、カメラ発光源の2回の発光を検出する発光検出手段と、発光検出手段によりカメラ発光源の2回目の発光が検出されると、フラッシュ発光源の発光を開始し、2回の発光の時間間隔に基づいてフラッシュ発光源の発光量を制御する発光制御手段とを有する外部フラッシュとを備えることを特徴としている。
【0006】
好ましくは、カメラは絞り値を被写体の測光結果に基づいて算出する算出手段、および予め絞り値を設定する設定手段の少なくとも一方を有する。また好ましくは、外部フラッシュはフラッシュ発光源の発光量を検出する発光量検出手段を有し、発光制御手段は時間間隔に基づいて適正発光量を定め、検出されたフラッシュ発光源の発光量が適正発光量に達すると、フラッシュ発光源の発光を停止させる。
【0007】
本発明に係るカメラは、カメラ発光源と、1回の露出動作においてカメラ発光源を2回発光させる発光手段と、露出条件を示す絞り値に対応する情報に基づいて、カメラ発光源の2回の発光における時間間隔を設定する時間間隔設定手段とを備え、発光手段は、露光開始後、シャッタが絞り値に対応する最大口径に達するとき2回目の発光タイミングとして設定し、2回目の発光タイミングから時間間隔分、遡ったタイミングを1回目の発光タイミングとして設定し、これらの発光タイミングに基づいてカメラ発光源を2回発光させることにより絞り値に対応する情報を時間間隔として外部の受光体に送信することを特徴としている。
【0011】
本発明に係る第2のフラッシュ制御システムは、カメラから分離された外部フラッシュを、カメラからの光信号により遠隔操作可能なフラッシュ制御システムであって、カメラは、露出条件を示す絞り値に基づいて光信号の第1回目の発光タイミングと第2回目の発光タイミングの時間間隔を算出する手段と、露光開始後、シャッタが絞り値に対応する最大口径に達するときを光信号の第2回目の発光タイミングとして設定する手段と、第2回目の発光タイミングから上述の時間間隔を遡って第1回目の発光タイミングを算出する手段と、上述の時間間隔と、第1及び第2の発光タイミングとに基づいて光信号を発生させる光信号発生手段とを備え、外部フラッシュは、フラッシュ発光源と、カメラからの光信号を検出する光信号検出手段と、光信号の時間間隔を計測するための発光間隔計測手段と、発光間隔計測手段により検出される時間間隔に基づいてフラッシュ発光源の発光量を制御する発光量制御手段と、第2回目の発光タイミングでフラッシュ発光源を発光させる発光タイミング制御手段とを備えることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態のフラッシュ制御システムを示すものであり、このフラッシュ制御システムはカメラ10と外部フラッシュ100とにより構成される。
【0014】
カメラ10はシャッタ機構として絞りを兼ねたシャッタが撮影レンズに組み込まれるレンズシャッタ(LS)カメラであり、内蔵フラッシュ16を有する。この内蔵フラッシュ16はフラッシュ撮影時に使用されるほか、外部フラッシュ100の発光を制御するための制御信号源としても機能する。内蔵フラッシュ16が設けられるカメラ10の正面10bには、ファインダ窓18、測光・測距センサ20が配設され、レンズ24を保持するレンズ鏡筒23が取付けられている。
【0015】
カメラ10の上面10aには、レリーズボタン12、電源スイッチ13、フラッシュ切替スイッチ11が配設される。レリーズボタン12は2段階で押下可能なセルフバックスイッチであり、このレリーズボタン12を半押しすることにより測光、測距等の撮影準備が行なわれ、全押しすることにより撮影が実行される。電源スイッチ13は電源のオン/オフを切替えるためのトランスファースイッチである。フラッシュ切替スイッチ11は、内蔵フラッシュ16と外部フラッシュ100等を選択するためのセルフバックスイッチであり、フラッシュ切替スイッチ11が1度押下される度に、自動内蔵フラッシュモード、内蔵フラッシュオフモード、内蔵フラッシュオンモードおよび外部フラッシュモードが順次切替えられる。またカメラ10の上面10aには外部フラッシュ100を取付可能なカメラ側コネクタ14が形成される。
【0016】
外部フラッシュ100はカメラ側コネクタ14に嵌合するコネクタ部150を有し、カメラ10に取付けたクリップオンモード、あるいはカメラ10から離間したワイヤレスモードで使用可能である。外部フラッシュ100の上面100aには外部フラッシュ100のモード選択スイッチ152と、外部フラッシュ100の電源スイッチ154とが設けられる。外部フラッシュ100のモード選択スイッチ152はセルフバックスイッチであり、このモード選択スイッチ152が1度押下される度に、ワイヤレスモードと、クリップオンモードとが交互に選択される。また外部フラッシュ100の正面100bには受光部155が設けられる。
【0017】
カメラ10において、フラッシュ切替スイッチ11の押下により外部フラッシュモードが設定され、外部フラッシュ100において、モード選択スイッチ152によりワイヤレスモードが設定される場合、外部フラッシュ100をワイヤレスで使用して被写体Aが撮影可能である。この場合、カメラ10のレリーズボタン12が半押しされると、カメラ10では測光および測距が行なわれる。その後レリーズボタン12が全押しされると、測光および測距の結果に基づいて露出条件と外部フラッシュ100の発光タイミングが求められ、カメラ10の内蔵フラッシュ16は比較的低光量で発光する。この発光による光信号は外部フラッシュ100の発光を制御するためのものであり、被写体Aにより反射されて、外部フラッシュ100の受光部155により検出される。この光信号によって、露出条件を示す露出因子に対応する情報と発光タイミングとがカメラ10から外部フラッシュ100に伝達され、この光信号に応じて外部フラッシュ100は所定の光量および発光タイミングで発光せしめられ、露出動作が制御される。これにより被写体Aが撮影される。
【0018】
図1、図2を参照してカメラ10の電気的構成を説明する。カメラ10は電池70から電力を供給され、電源スイッチ13により電源がオンに切替えられると動作可能になる。このカメラ10全体がCPU40により制御され、内蔵フラッシュ16の発光制御および露出演算等の処理が実行される。
【0019】
測光回路22および測距回路21は測光・測距センサ20に接続されており、測光・測距センサ20の検出信号に基づいて、測光回路22では被写体Aの輝度が、測距回路21では被写体Aまでの距離が測定される。表示部30はLCD等により構成され、そこには撮影モード、撮影フィルム枚数等の情報が表示される。シャッタ部46は不図示のレンズシャッタと、このレンズシャッタを駆動するためのシャッタ用モータM3を有する。このレンズシャッタは絞りを兼ねており、露出動作時、シャッタ用モータM3の駆動により一定の速度で適正な露出量を得るためのシャッタ口径(最大口径)まで開放せしめられ、その後開放時よりも高速に閉じられる。フォーカス部44は不図示のフォーカスレンズとこのフォーカスレンズを移送するためのフォーカス用モータM2とを有する。
【0020】
フィルム給送部42はフィルム給送モータM1を駆動し、フィルム給送を行なう。フィルム給送検出部28ではフィルム給送が終了したか否かが検出される。裏蓋スイッチ36はカメラ10の裏蓋の開閉に連動してオン/オフを切替えられる。巻戻しスイッチ34は強制巻戻しを行なうためのものであり、撮影者によりオン/オフを切替えられる。撮影が終了するか、あるいは裏蓋スイッチ36または巻戻しスイッチ34がオンされると、フィルム給送部42によりフィルム給送モータM1が駆動され、フィルムが給送される。
【0021】
内蔵フラッシュ16は昇圧回路16a、発光用コンデンサ(メインコンデンサ)16b、Xe管等の発光管16c、発光回路16dおよび充電電圧検出回路16eにより構成される。昇圧回路16aでは電池70の電源電圧を昇圧することによりメインコンデンサ16bを充電するための電圧が生成される。発光回路16dにはIGBTが使用されており、発光管の発光開始および停止がCPU40によるIGBTのオン/オフ切替によって制御され、発光管16cの発光時間が制御可能である。充電電圧検出回路16eではメインコンデンサの充電電圧が検出される。
【0022】
CPU40に接続されるフラッシュ切替スイッチ11により自動内蔵フラッシュモード、内蔵フラッシュオンモードまたは外部フラッシュモードが選択されているとき、内蔵フラッシュ16は、CPU40の指令に応じて、昇圧回路16aによるメインコンデンサ16bへの充電あるいは発光回路16dによる発光管の発光を行ない、充電電圧検出回路16eにより検出されたメインコンデンサ16bの充電電圧を充電電圧データとしてCPU40に出力する。
【0023】
DXコード検出部26ではフィルムパトローネのDXコードが検出され、このDXコードから読取られたフィルム感度情報がフィルム感度データとしてCPU40に転送される。
【0024】
CPU40にはフラッシュの状態を報知するための赤ランプ62と、測距結果を表示するための緑ランプ64とが接続される。
【0025】
レリーズボタン12が半押しされると、すなわち測光スイッチがオンされると、測光回路22および測距回路21で、測光・測距センサ20の検出信号に基づき被写体Aの輝度および被写体Aまでの距離が測定される。この被写体Aの輝度および被写体Aまでの距離が輝度データおよび距離データとしてCPU40に入力される。またCPU40にはDXコード検出部26からフィルム感度データが入力される。そしてCPU40ではフィルム感度データおよび輝度データに基づいて適正な露出量が算出される。
【0026】
レリーズボタン12が全押しされると、すなわちレリーズスイッチがオンされると、フォーカス部44によってフォーカス用モータM2が駆動され、フォーカス調整が行なわれる。次いでフラッシュ切替スイッチ11による設定状態および露出条件に応じて撮影が行なわれる。
【0027】
フラッシュ切替スイッチ11の押下により内蔵フラッシュオンモードまたは自動内蔵フラッシュモードが設定されており、内蔵フラッシュ16が露出のために発光せしめられる場合、レリーズスイッチがオンされると、CPU40では露出条件として、フィルム感度データ、距離データおよび充電電圧データからフラッシュ発光口径に対応する第1の絞り値が算出される。このフラッシュ発光口径は内蔵フラッシュ16を発光させるときのシャッタ口径である。またCPU40では露出量からシャッタの開放時間が求められる。このシャッタの開放時間はシャッタを開放し始めたときからシャッタを閉じ始めるまでの時間である。これらのフラッシュ発光口径およびシャッタの開放時間が算出された後、シャッタ部46によりシャッタ用モータM3が回転せしめられる。これによりシャッタが一定速度で開放し、その口径がフラッシュ発光口径まで達すると、内蔵フラッシュ16が発光せしめられる。その後シャッタの開放時間が経過して、シャッタ口径が最大口径に達すると、シャッタは開放時よりも高速で閉じられる。このようにして露出動作が行なわれ、内蔵フラッシュ16により被写体Aが照明され撮影される。
【0028】
これに対しフラッシュ切替スイッチ11の押下により外部フラッシュモードが設定されている場合、レリーズスイッチがオンされると、CPU40では露出量により定まる最大口径に対応する第2の絞り値が算出される。その後、シャッタ部46によりシャッタ用モータM3が回転せしめられ、シャッタが一定速度で開放しつつ、第2の絞り値に基づいて内蔵フラッシュ16が2回発光せしめられる。この発光による光信号によって第2の絞り値に対応する情報と第2の絞り値に基づく発光タイミングとが外部フラッシュ100に伝達される。内蔵フラッシュ16が2回目に発光したとき、カメラ10のシャッタの口径は略最大口径に達しており、外部フラッシュ100が発光せしめられる。その後カメラ10のシャッタは開放時よりも高速に閉じられる。このようにして露出動作が行なわれ、被写体Aが外部フラッシュ100により照明されて撮影される。
【0029】
図1、図3および図4を参照して外部フラッシュ100の電気的構成を説明する。外部フラッシュ100は図3に示す昇圧回路G1、発光用コンデンサ(メインコンデンサ)109、充電電圧検出回路G2および発光回路G3と、図4に示すCPUブロックG4および受光回路G5とにより構成され、図3に示す端子a、b、c、d、eはそれぞれ図4に示す端子a、b、c、d、eと接続されている。CPUブロックG4にはCPU123とその周辺要素が設けられ、このCPUブロックG4により外部フラッシュ100が制御される。CPU123のポートPint には電源スイッチ154とモード選択スイッチ152とが接続され、電源スイッチ154がオンされると、外部フラッシュ100はフラッシュ動作可能になる。CPU123の電源端子Vddには、ショットキーダイオード120およびレギュレータ122を介してバッテリ106が接続され、このバッテリ106から一定電圧が印加される。CPU123のポートPaにはEEPROM124が接続されており、このEEPROM124には外部フラッシュの調光補正値等のデータが記録されている。またCPU123のポートPb、Pcにはそれぞれ表示素子群126、フラッシュ外部端子125が接続される。
【0030】
CPU123のポートP1、P2およびポートP4からP6は出力ポートであり、CPU123の制御によりその出力レベルは「1」(ハイ)または「0」(ロー)に切替えられる。またポートPint 、P3、P7、P8は入力ポートであり、外部から「1」(ハイ)または「0」(ロー)のレベルの信号が入力される。ポートPdaはデジタル/アナログ変換出力ポートであり、ポートPadはアナログ/デジタル変換入力ポートである。
【0031】
昇圧回路G1には電池106、発振トランジスタ101、トランジスタ102、発振トランス104等が設けられ、この昇圧回路G1により電池106の電圧が昇圧される。
【0032】
CPU123のポートP2が「1」になると、トランジスタ102がオンされ、トランジスタ102のエミッタ電流により発振トランジスタ101がオンされる。これにより発振トランス104の一次巻き線Pに電流が流れ、二次巻き線Sに電圧が発生する。この電圧はダイオード105を介してメインコンデンサ109に印加され、このメインコンデンサ109が充電される。なお発振トランス104の磁気飽和により発振トランジスタ101は一時的にオフになる。したがって発振トランジスタ101がオン/オフを繰り返しながら、メインコンデンサ109は充電される。また発振トランス104には補助巻き線Fが設けられ、補助巻き線Fに発生する電圧はダイオード121を介しレギュレータ122に印加される。これによりメインコンデンサ109の充電時にバッテリの電圧降下が生じても、CPU123の電源端子Vddの電圧変化が防止される。
【0033】
充電電圧検出回路G2はメインコンデンサ109の充電電圧を検出するものであり、分割抵抗107、108を有する。CPU123のポートP2が「1」になってメインコンデンサ109が充電されている間、分割抵抗107、108がメインコンデンサ109に接続されるように構成される。分割抵抗107、108によりメインコンデンサ109の充電電圧が分圧され、この分圧された電圧がアナログの充電電圧データとしてCPU123のポートPadに入力される。このポートPadにおいてアナログの充電電圧データがデジタル充電電圧データに変換される。
【0034】
発光回路G3はキセノン(Xe)管115を有し、Xe管115の発光を制御するものである。発光回路G3にはトリガーコイル111、コンデンサ112、113、ダイオード116、IGBT117等が設けられ、IGBT117のオン/オフによってXe管115の発光開始および停止が制御される。メインコンデンサ109の充電電圧が例えば330Vになり、充電が完了した状態で、CPU123のポートP1が「1」になると、IGBT117がオンされる。このときコンデンサ112とトリガーコイル111の巻き線Pとの共振によりトリガーコイル111の巻き線Sには高電圧が発生し、Xe管115にトリガがかけられる。これとともにダイオード116のカソードの電位が「0」になるため、Xe管115には、コンデンサ113の電圧とメインコンデンサ109の充電電圧とが印加される。コンデンサ113の電圧はメインコンデンサ109の充電電圧と等しく、したがってXe管115はメインコンデンサ109の充電電圧の2倍の電圧を印加され、安定して発光する。CPU123のポートP1が「0」になると、IGBT117がオフされてXe管115の発光が停止せしめられる。
【0035】
受光回路G5は図1に示す受光部155に対応しており、ワイヤレスモード時、カメラ10の内蔵フラッシュ16からの光信号(被写体からの反射光)と、外部フラッシュ100の発光量とを検出するものであり、フォトトランジスタ138を有する。
【0036】
外部フラッシュ100のメインコンデンサ109の充電が完了した状態で、CPU123のポートP4が「1」になると、アナログスイッチ130がオンされ、受光回路G5は電力を供給され、動作可能状態になる。そしてCPU123のポートP5が「1」になり、CPU123のポートP6が「0」になると、ポートP5に接続されるアナログスイッチ131はオンされ、ポートP6に接続されるアナログスイッチ132はオフされる。またCPU123のポートP6にはインバータ135を介してアナログスイッチ133、134が接続されており、アナログスイッチ133、134のコントロール端子Cには「1」の信号が入力され、アナログスイッチ133、134はオンされる。このようなアナログスイッチ131から134の状態では、フォトトランジスタ138のコレクタはコンデンサ140と抵抗139との接点に接続されており、コンデンサ137はアナログスイッチ133を介し、コンデンサ136はアナログスイッチ131を介してそれぞれ完全に放電されている。このような状態では、受光回路G5は光を検出可能である。
【0037】
受光回路G5が光を検出可能な状態であるとき、カメラ10の内蔵フラッシュ16が発光すると、内蔵フラッシュ16からの光信号は被写体により反射されてフォトトランジスタ138により検出され、コレクタ電流が発生する。このコレクタ電流により抵抗139と、微分回路を構成するコンデンサ140および抵抗141、142に電流が流れ、この結果トランジスタ143のベースに電圧が印加される。この電圧がスレッシュホールド電圧を超えると、すなわちフォトトランジスタ138により検出された光信号の光量が所定量を超えると、トランジスタ143がオンになる。これによりトランジスタ143のコレクタに接続されるCPU123のポートP7は「0」から「1」に変化する。このポートP7の変化によりCPU123では内蔵フラッシュ16が発光しているか否かが検知される。
【0038】
CPU123のポートP6が「1」になると、アナログスイッチ133、134はオフになり、アナログスイッチ132はオンになる。これによってコンデンサ137にはフォトトランジスタ138が接続される。またCPU123のポートP5の出力レベルに応じてコンデンサ137にはコンデンサ136が断接される。すなわちポートP5が「1」であれば、コンデンサ137にはコンデンサ136が並列に接続され、ポートP5が「0」であれば、コンデンサ137にはコンデンサ136は接続されない。コンデンサ137とコンデンサ136の容量比は1:31である。これらのコンデンサ137、136により積分回路が構成されており、この積分回路のレンジがコンデンサ136をコンデンサ137に断接することにより切替られる。以下ポートP5が「0」であり、コンデンサ136が接続されていない場合について説明する。
【0039】
フォトトランジスタ138により検出された光は、電荷として積分回路を構成するコンデンサ137に蓄積され、積分される。このコンデンサ137の電圧(積分電圧)はフォトトランジスタ138により検出された光の積分量(総光量)に対応しており、コンパレータ145に入力される。コンパレータ145では積分電圧と、CPU123のポートPdaから入力される基準電圧とが比較され、その比較結果がCPU123のポートP8に出力される。このポートP8の変化によりCPU123では検出した光量が所定の光量に達したか否かが検知される。
【0040】
以上のように構成される外部フラッシュ100がワイヤレスモードに設定され、カメラ10が外部フラッシュモードに設定されているとき、外部フラッシュ100とカメラ10とは内蔵フラッシュ16の発光によって交信する。次にこの交信について説明する。
【0041】
図5はカメラ10と外部フラッシュ100の交信を示すタイミングチャートである。カメラ10の内蔵フラッシュ16は露出因子である最大口径に対応する第2の絞り値と発光タイミングとを伝達するために、1回の露出制御において2回の発光を行なう。2回目の発光は外部フラッシュ100を発光させるためのトリガであり、1回目の発光と2回目の発光の時間間隔TAVが第2の絞りに対応している。
【0042】
時刻T1において、カメラ10の内蔵フラッシュ16が1回目の発光を開始する。この発光による光信号が被写体Aにより反射され、外部フラッシュ100の受光部155に入射され、受光回路G5のフォトトランジスタ138により検出される。したがってフォトトランジスタ138においてコレクタ電流が流れ始め(符号S7)、トランジスタ143がオンされる。これによりCPU123のポートP7は「0」(符号S13)から「1」(符号S14)になる。CPU123では、ポートP7が「1」になると、次にポートP7が再び「0」から「1」に変化するまでの時間TAVが計測される。
【0043】
時刻T1から時刻T2の間、カメラ10の内蔵フラッシュ16は発光し続ける。この間、外部フラッシュ100のフォトトランジスタ138のコレクタ電流は流れており、CPU123のポートP7は「1」を維持する。
【0044】
時刻T2において、カメラ10の内蔵フラッシュ16の発光が終了すると、外部フラッシュ100のフォトトランジスタ138ではコレクタ電流が「0」になり(符号S8)、トランジスタ143がオフされる。その結果CPU123のポートP7は「0」(符号S15)になる。
【0045】
時刻T1から時間間隔TAVが経過して時刻T3になると、カメラ10の内蔵フラッシュ16は2回目の発光を開始する。この発光による光信号は1回目の発光と同様に外部フラッシュ100のフォトトランジスタ138により検出され、フォトトランジスタ138のコレクタ電流が流れ始める(符号S9)。これによりトランジスタ143がオンされ、CPU123のポートP7は再び「0」(符号S15)から「1」(符号S16)に変化する。
【0046】
CPU123では、ポートP7が2回目に「1」に変化すると、時間の計測が終了し、1回目のポートP7の変化(時刻T1)から2回目のポートP7の変化(時刻T3)までの時間間隔TAVが検出される。この時間間隔TAVに基づいて外部フラッシュ100のXe管115の発光すべき発光量(適正発光量)が求められ、その適正発光量に対応する電圧レベル(符号S28)が基準電圧としてCPU123のポートPdaからコンパレータ145に出力される。またCPU123では、ポートP7が2回目に「1」に変化すると、ポートP1が「1」(符号S19)になり、IGBT117がオンされ、外部フラッシュ100のXe管115の発光が開始される。このとき、カメラ10のシャッタは略第2の絞り値に対応する最大口径となっている。
【0047】
なお、図5のタイミングチャートでは、ポートP7が2回目に「1」に変化した後、即ちカメラ10の内蔵フラッシュ16が2回目の光信号を発した後、所定の時間Td1が経過してから(時刻T5)、外部フラッシュ100のXe管115の発光が開始されるように示されているが、しかし時間Td1は実際には無視し得る時間であって、タイミングチャートの表記上便宜的に設けられたものである。即ち、タイミングチャート上の幾つかの波形が互いに接近し過ぎるのを避けるために、無視し得る時間としてTd1が設けられているに過ぎず、時刻T4及びT5は実質的には互いに一致した時刻となる。
【0048】
時刻T5では、CPU123のポートP6は「1」になり、外部フラッシュ100のXe管115が発光した光は被写体Aにより反射され、外部フラッシュ100のフォトトランジスタ138により検出される。この検出された光が電荷としてコンデンサ137またはコンデンサ136、137に蓄積され、コンデンサ137またはコンデンサ136、137の積分電圧(符号S25)がコンパレータ145に入力される。この積分電圧はXe管115が発光した総光量に対応している。コンパレータ145では積分電圧(符号S25)と基準電圧(符号S28)とが比較され、この基準電圧よりも積分電圧が大きくなると、すなわちXe管115の発光した総光量が適正発光量に達すると、コンパレータ145の出力が「1」(符号S30)になり、CPU123のポートP8が「1」になる(時刻T6)。これに応じてCPU123では、ポートP1が「0」にされ、IGBT117がオフされて、Xe管115の発光が停止せしめられる。このようにして外部フラッシュ100の発光量が制御され、適正発光量で被写体Aは照明され、高精度な露出による撮影が行なわれる。
【0049】
以上のように、交信時、カメラ10の内蔵フラッシュ16は2回発光される。これにより外部フラッシュ100には第2の絞り値に対応する情報と発光タイミングとが伝達され、外部フラッシュ100の発光量と発光タイミングとが制御される。なおカメラ10の内蔵フラッシュ16を2回以上発光させて外部フラッシュと交信を行なう構成としてもよい。この場合何れか1回の発光により発光タイミングが伝達され、何れか2回の発光の時間間隔で第2の絞り値に対応する情報が伝達される。また交信時には、内蔵フラッシュ16はシャッタ開放制御中に外部フラッシュ100との交信のために2回発光せしめられるが、これらの発光は比較的低光量で行なわれるので、露出には影響を及ぼさない。
【0050】
図6を参照してカメラ10の動作について説明する。図6はカメラ10の動作を示すメインルーチンのフローチャートである。このメインルーチンはカメラ10に電池が装填されることによって実行開始され、電源のオン/オフに関わらず、ループ処理が繰り返される。
【0051】
ステップS201において、CPU40の各ポート、RAMおよび各レジスタが初期化される。ステップS202において、巻戻しスイッチ34がオンに切替えられたか否かが判定される。巻戻しスイッチ34がオンに切替えられたと判定されたとき、ステップS203の強制巻戻し処理ルーチンが実行される。すなわちフィルムが強制的に巻戻され、フィルム給送検出部28によりフィルムの給送が検出され、フィルムの給送は終了する。一方ステップS202において、巻戻しスイッチ34がオフ状態であると判定されたとき、ステップS204において、裏蓋スイッチ36が変化したか否かが判定される。裏蓋スイッチ36が変化したと判定されたとき、ステップS205の裏蓋開閉処理ルーチンが実行される。この裏蓋開閉処理ルーチンではカメラ10の裏蓋が閉じられたとき、フィルム給送部42によりフィルムの1コマ目までの頭出しが行なわれ、カメラ10の裏蓋が開けられたとき、フィルムの枚数を計数するためのフィルムカウンタが「0」に設定される。
【0052】
一方ステップS204において裏蓋スイッチが変化していないと判定されたとき、ステップS206において、カメラ10の電源がオン状態であるか否かが判定される。電源がオン状態ではないとき、ステップS207で電源スイッチ13がオンに切替えられたか否かが判定される。電源スイッチ13がオフ状態であるとき、ステップS202の処理が再び実行される。一方電源スイッチ13がオンに切替えられると、ステップS208の電源オン処理ルーチンが実行され、レンズ鏡筒23およびレンズ24が繰り出され、カメラ10は撮影可能な状態になる。
【0053】
これに対しステップS206で電源がオン状態であると判定されたとき、ステップS209において電源スイッチ13がオフに切替えられたか否かが判定される。電源スイッチ13がオフに切替えられたと判定されたとき、ステップS210の電源オフ処理ルーチンが実行され、レンズ鏡筒23およびレンズ24が収納されて、各機能の設定が初期化される。一方ステップS209で電源スイッチがオン状態であるとき、ステップS217において、フラッシュ切替スイッチ11が押下されたか否かが判定される。フラッシュ切替スイッチ11が押下されたと判定されたとき、ステップS218のフラッシュ設定処理ルーチンが実行され、フラッシュ切替スイッチ11が押下される度に、自動内蔵フラッシュモード、内蔵フラッシュオフモード、内蔵フラッシュオンモードおよび外部フラッシュモードが順次切替えられる。
【0054】
ステップS217においてフラッシュ切替スイッチ11が押下されていないと判定されたとき、ステップS219で測光スイッチがオンにされたか否かが、すなわちレリーズボタン12が半押しされたか否かが判定される。レリーズボタン12が半押しされたと判定されたとき、ステップS220の撮影処理ルーチンが実行され、設定されているモードに応じて内蔵フラッシュ16または外部フラッシュ100が用いられ、撮影が行なわれる。この撮影処理ルーチンの詳細は後述する。一方ステップS219で測光スイッチがオンにされていないと判定されたとき、ステップS221において、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサを充電するための充電要求フラグfが「1」であるか否かが判定される。充電要求フラグが「1」ではないと判定されたとき、ステップS202の処理が実行される。これに対し充電要求フラグfが「1」であるとき、すなわち内蔵フラッシュ16のメインコンデンサを充電するとき、ステップS222のメイン充電処理ルーチンが実行される。メイン充電処理ルーチンは電源オン処理ルーチンの実行後や内蔵フラッシュ16を用いた撮影後に行なわれ、そこでは内蔵フラッシュ16を発光可能な状態にするために、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサが充電される。このメイン充電処理ルーチンが終了すると、メインルーチンのステップS202の処理が再び実行される。
【0055】
なおメインルーチンでは、ステップS203、S205、S208、S210、S218、S220の処理がそれぞれ終了すると、ステップS202の処理が再び実行される。
【0056】
図7、図8はメインルーチンのステップS220で行なわれる撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0057】
ステップS241において、測距処理ルーチンが実行され、測光・測距センサ20の検出信号が測距回路21に入力され、そこで検出信号を用いて被写体までの距離が測定される。この被写体までの距離が距離データとして読取られる。なおこの距離データを用いて後述のフォーカス制御等が行なわれる。
【0058】
ステップS242において、読取られた距離データが許容データ範囲以内であるか否かが判定される。つまり被写体が合焦可能な範囲以内にあるか否かの判定が行なわれる。読取られた距離データが許容データ範囲以内であるとき、ステップS243において、撮影可能であることを報知するために、緑ランプ64が点灯せしめられ、これに対し距離データが許容データ範囲以内ではないとき、ステップS244において、撮影不可能であることを警告するために、緑ランプ64が点滅せしめられる。
【0059】
緑ランプ64の点灯または点滅により測距結果が報知されると、ステップS245において測光処理ルーチンが実行される。この測光処理ルーチンでは、測光・測距センサ20の検出信号が測光回路22に入力され、そこで検出信号を用いて被写体の輝度が測定される。この測定された被写体の輝度が輝度データとして測光回路22から読取られる。ステップS246において、AE演算処理ルーチンが実行される。このAE演算処理ルーチンでは、輝度データを用いて露出量が算出され、自動内蔵フラッシュモード時に内蔵フラッシュ16を発光させるか否かが判断される。なおAE演算処理ルーチンの詳細は後述する。
【0060】
ステップS247において、フラッシュ発光フラグf2が「1」であるか否かが判定される。このフラッシュ発光フラグf2は、被写体Aの露出のため、または外部フラッシュ100との交信のために、内蔵フラッシュ16を発光させるか否かを示すものであり、「1」が設定されているときは、内蔵フラッシュ16を発光することを示し、「0」が設定されているときは、内蔵フラッシュ16を発光させないことを示す。フラッシュ発光フラグf2が「1」ではないと判定されたとき、ステップS252の処理が実行される。これに対しフラッシュ発光フラグf2が「1」であると判定されたとき、ステップS248において、撮影充電処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサが充電され、ステップS249で充電が正常に行なわれたか否かが判定される。撮影充電処理ルーチンの実行中に、レリーズボタン12の半押しが解除された場合等の充電が正常に行なわれなかったときは、ステップS250において、緑ランプ64と赤ランプ62の双方が消灯せしめられ、撮影処理ルーチンが終了する。一方ステップS249で充電が正常に行なわれたと判定されたとき、ステップS252の処理が実行される。
【0061】
ステップS252では、測光スイッチがオンされているか否か、すなわちレリーズボタン12が半押しされているか否かが判定される。ステップS253では、レリーズスイッチがオンされているか否か、すなわちレリーズボタン12が全押しされているか否かが判定される。このステップS252からステップS253の処理では、レリーズボタン12が半押しから全押しに移行されたか否かが判定され、レリーズボタン12が全押しされるまで、ステップS252からステップS253の処理が繰り返される。レリーズボタン12が全押しされず、レリーズボタン12の半押しが解除されたと判定されたときは、ステップS250で緑ランプ64と赤ランプ62の双方が消灯せしめられ、撮影処理ルーチンが終了する。一方レリーズボタン12が全押しされると、ステップS256からの一連の処理により撮影が行なわれる。
【0062】
ステップS256において、緑ランプ64と赤ランプ62の双方が消灯せしめられ、ステップS257で、フラッシュ発光フラグf2が「1」に設定されているか否かが判定される。フラッシュ発光フラグf2が「1」に設定されていると判定されたとき、ステップS260において、FM演算処理ルーチンが実行される。このFM演算処理ルーチンでは距離データ・フィルム感度データ・充電電圧データに基づいて内蔵フラッシュ16または外部フラッシュ100の露出条件が算出される。このFM演算処理ルーチンの詳細は後述する。一方ステップS257においてフラッシュ発光フラグf2が「1」に設定されていないと判定されたとき、内蔵フラッシュ16または外部フラッシュ100の発光は行なわないので、FM演算処理ルーチンを実行せずに、ステップS261の処理が実行される。
【0063】
ステップS261では、フォーカスドライブ処理ルーチンが実行され、測距結果である距離データに従ってフォーカス用モータM2が駆動され、フォーカスレンズが合焦せしめられる。ステップS262では後述する露出制御処理ルーチンが実行され、AE演算処理ルーチンの演算結果に応じてシャッタ用モータM3が駆動され、露出が行なわれる。これとともに内蔵フラッシュ16または外部フラッシュ100を発光させる必要がある場合は、FM演算処理ルーチンにより算出された露出条件に応じてフラッシュ発光が制御される。
【0064】
ステップS263において、フォーカスリターン処理ルーチンが実行され、フォーカスドライブ処理ルーチンにより駆動されたレンズが初期位置まで戻される。ステップS264では巻上げ処理ルーチンが実行され、撮影後に1コマ分のフィルムが巻上げられる。1コマ分のフィルムの巻上げが終了すると、この撮影処理ルーチンは終了する。一方規定時間以内に1コマ分のフィルム巻上げが終了しないときは、ステップS265において、フィルムが終了したものと判断し、ステップS266の自動巻戻し処理ルーチンが実行され、フィルム給送モータM1の駆動によりフィルムが無くなるまで巻戻され、この撮影処理ルーチンは終了する。
【0065】
図9はメインルーチンのステップS222で行なわれるメイン充電処理ルーチンのフローチャートである。このメイン充電処理ルーチンは電源オン処理ルーチンの実行後、または内蔵フラッシュ16の発光後に行なわれ、このルーチンではメインコンデンサがフル充電される。
【0066】
ステップS281において、内蔵フラッシュ16の充電時間を計数するためのタイムアップ時間10秒のタイマーがスタートする。ステップS282で、内蔵フラッシュ16の充電信号がオンされ、内蔵フラッシュ16の充電が開始される。ステップS283において、充電電圧チェック処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電電圧が充電電圧データとして検出される。ステップS284において、充電電圧が330V以上であると判定されるか、ステップS285において、タイマーがタイムアップして、充電時間が10秒を経過したときのみ、ステップS287で、充電要求フラグfが「0」に設定され、ステップS288において内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が終了せしめられ、メイン充電処理ルーチンは終了し、メインルーチンに戻る。一方、ステップS284において充電電圧が330Vより小さいと判定され、かつステップS285においてタイマーがタイムアップしていないと判定されたとき、ステップS286において何れかのスイッチ操作が行なわれたか否かが判定される。何れかのスイッチ操作が行なわれたときは、一旦内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が停止せしめられ、メイン充電処理ルーチンは終了し、メインルーチンに戻る。この場合は充電要求フラグfが「0」に設定されないので、スイッチ操作に対応した処理が実行されると、再度このメイン充電処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が続行される。
【0067】
図10は撮影処理ルーチンのステップS248で行なわれる撮影充電処理ルーチンのフローチャートである。この撮影充電処理ルーチンでは内蔵フラッシュ16の発光が必要なとき、充電電圧が発光可能なレベルであるか否かが判定され、発光可能なレベルではないとき、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が行なわれる。
【0068】
詳述すると、ステップS301において、赤ランプ62が点滅せしめられ、撮影者に内蔵フラッシュ16の充電が必要であり、すぐに撮影ができないことが警告される。ステップS302において内蔵フラッシュ16の充電時間を計数するためのタイムアップ時間10秒のタイマーがスタートする。ステップS303において内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が開始される。
【0069】
ステップS304で充電電圧チェック処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電電圧が充電電圧データとして検出され、ステップS307で充電電圧が270V以上であるか否かが判定される。充電電圧が270V以上であれば、ステップS308において、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が終了せしめられ、ステップS309において、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が完了し、内蔵フラッシュ16が発光可能になったことを報知するために、赤ランプ62が点灯せしめられ、撮影充電処理ルーチンは終了する。このとき充電は正常に終了している。
【0070】
一方ステップS307において、充電電圧が270Vより小さいと判定されたとき、ステップS311で、タイマーがタイムアップしたか否かが判定され、タイマーがタイムアップしていないとき、ステップS312において測光スイッチがオフされたか否かが、すなわちレリーズボタン12の半押しが解除されたか否かが判定される。レリーズボタン12の半押しが解除されていないときはステップS304の処理が実行され、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が継続される。これに対しステップS311でタイマーがタイムアップしたとき、ステップS314で内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が終了せしめられ、ステップS315で赤ランプ62が消灯せしめられ、撮影処理ルーチンに戻る。この場合充電が正常に終了していないため、撮影処理では撮影が許可されない。またステップS312でレリーズボタン12の半押しが解除されたときは、ステップS313において次回撮影時のために充電を行なうように充電要求フラグfが「1」に設定され、ステップS314で充電が終了せしめられる。そしてステップS315において赤ランプ62が消灯せしめられ、撮影充電処理ルーチンは終了する。
【0071】
図11は撮影処理ルーチンのステップS246で行なわれるAE演算処理ルーチンのフローチャートである。このAE演算処理ルーチンでは、測光結果である輝度データを用いて露出量が算出され、輝度データとモード設定とから内蔵フラッシュ16または外部フラッシュ100の発光が必要か否かが判定される。
【0072】
ステップS331では、測光回路22により取得された輝度データBV 、DXコード検出部26により検出されたフィルム感度データSV から露出量EV が(1)式により算出される。
V =BV +SV ・・・(1)
ステップS332では、算出された露出量EV がシャッタ制御による露出量の最大値EVMAXよりも大きいか否かが判定され、露出量EV が最大値EVMAXより大きい場合のみ、ステップS333において露出量EV が最大値EVMAXに設定される。なお露出量EV 、輝度データBV 、フィルム感度データSV は何れもAPEX値である。
【0073】
ステップS334からステップS345において、設定されているモードに合せて、内蔵フラッシュ16を発光させるためのフラッシュ発光フラグf2が設定される。詳述すると、ステップS334において内蔵フラッシュオフモードが設定されているか否かが判定され、内蔵フラッシュオフモードが設定されているとき、内蔵フラッシュ16を発光する必要がないので、ステップS335においてフラッシュ発光フラグf2が内蔵フラッシュ16を発光しないことを示す「0」に設定される。そしてステップS336において、露出量EV が最長シャッタ速度により定まる露出量の最小値EVMINよりも小さいか否かが判定され、露出量EV が最小値EVMINより小さければ、ステップS337で露出量EV が最小値EVMINに設定され、AE演算処理ルーチンは終了する。
【0074】
一方ステップS334からステップS338において、内蔵フラッシュオンモードまたは外部フラッシュモードが設定されていると判定されたとき、ステップS339においてフラッシュ発光フラグf2が内蔵フラッシュ16の発光を示す「1」に設定され、ステップS340において露出量EV が手ブレ限界速度により定まる基準露出量EVAUTO より小さければ、露出量EV が基準露出量EVAUTO に設定され、そうでなければ、露出量EV の値は変更せずに、AE演算処理ルーチンは終了する。
【0075】
これに対しステップS338において内蔵フラッシュオンモードにも外部フラッシュモードにも設定されていないとき、すなわち自動内蔵フラッシュモードが設定されているとき、ステップS342でフラッシュ発光フラグf2が「0」に設定され、ステップS343において、露出量EV が手ブレ限界速度により定まる基準露出量EVAUTO よりも小さいか否かが判定される。この基準露出量EVAUTO は内蔵フラッシュ16を発光させるか否かを判定する基準値であり、露出量EV が基準露出量EVAUTO よりも小さければ、ステップS344においてフラッシュ発光フラグf2が内蔵フラッシュ16を発光させることを示す「1」に設定される。そしてステップS345において露出量EV が基準露出量EVAUTO に設定され、AE演算処理ルーチンは終了する。なお露出量EV が基準露出量EVAUTO 以上であるとき、フラッシュ発光フラグf2は内蔵フラッシュ16を発光しないことを示す「0」に設定されたままAE演算処理ルーチンが終了する。
【0076】
図12は撮影処理ルーチンのステップS260で行なわれるFM演算処理ルーチンのフローチャートである。このFM演算処理ルーチンでは距離データ、充電電圧データ、フィルム感度データ等に基づいて内蔵または外部フラッシュ発光時のシャッタ口径に対応する第1または第2の絞り値が算出される。
【0077】
ステップS361では、AE演算処理ルーチンで算出された露出量EV から絞り値AVPEAK が算出される。この絞り値AVPEAK は露出量EV により定まるシャッタ口径(最大口径)に対応している。図13に露出量EV と絞り値AVPEAK との関係および対応表を示す。この露出量EV と絞り値AVPEAK との対応表が予めCPU40に設けられるメモリ(不図示)上に作成されており、その対応表を参照することにより絞り値AVPEAK は求められる。
【0078】
ステップS362では、外部フラッシュモードが設定されているか否かが判定され、外部フラッシュモードが設定されているときは、ステップS363で外部フラッシュ100を発光させるときのシャッタ口径に対応する絞り値AV が無条件に最大口径に対応する絞り値AVPEAK に設定される。既に述べているように、外部フラッシュ100を発光させるときの絞り値AV が第2の絞り値AV とされる。ステップS364において、ISO100を基準としたフィルム感度補正が第2の絞り値AV に対して行なわれる。すなわち外部フラッシュ100への出力情報AV Eが第2の絞り値AV からフィルム感度補正値(SV −5)を減じることにより算出される。このようなフィルム感度補正を行なうことにより外部フラッシュ100において使用フィルム感度を設定する必要がなくなる。ステップS364の処理が終了すると、FM演算処理ルーチンは終了する。
【0079】
ステップS362において、外部フラッシュモードが設定されていないと判定されたとき、ステップS366において、充電電圧チェック処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電電圧が充電電圧データとして検出され、ステップS367において、内蔵フラッシュ16を発光させるときのシャッタ口径(フラッシュ発光口径)に対応する第1の絞り値が測距回路21により得られた距離データ、充電電圧データ、DXコード検出部26により検出されたフィルム感度データを用いて算出される。さらに詳しくは、距離データをD、ガイドナンバー(光量)をGno、エフナンバー(絞り値)をFnoとしたとき、エフナンバーFnoが(2)式により算出され、エフナンバーFnoから第1の絞り値AV が(3)式により算出される。
no=Gno/D ・・・(2)
V =2×log(Fno)/log(2)+(SV −5)・・・(3)
なおガイドナンバーGnoは充電電圧データとの関係を示すCPU40のメモリ上の対応表から求められる。
【0080】
ステップS368からステップS369において、算出された第1の絞り値AV が最大口径に対応する絞り値AVPEAK より小さいときは、第1の絞り値AV は最大口径に対応する絞り値AVPEAK に変更される。ステップS370からステップS371において、第1の絞り値AV が小絞り側の制御限界AVMAXを超えている場合、第1の絞り値AV は制御限界AVMAXに変更され、FM演算処理ルーチンは終了する。なおFM演算処理ルーチンにおいて絞り値AVPEAK 、第1の絞り値AV 、第2の絞り値AV は、APEX値であり、それぞれシャッタの口径に対応している。これらの絞り値AVPEAK 、第1の絞り値AV 、第2の絞り値AV が大きいほど、それらに対応するシャッタ口径は小さくなる。
【0081】
図14、図15は撮影処理ルーチンのステップS262で行なわれる露出制御処理ルーチンのフローチャートである。この露出制御処理ルーチンでは、露出量EV に基づいてシャッタが制御され、同時に第1の絞り値AV または第2の絞り値AV に基づいて内蔵フラッシュ16の露出用または交信用の発光が制御される。
【0082】
ステップS401において、AE演算処理ルーチンで決定された露出量EV に基づいて、シャッタ用モータM3の駆動によりシャッタを開放する開放時間TEV が算出される。なお露出量EV と開放時間TEV の関係を図13に示す。第1の実施形態のカメラ10の露出制御では露出開始から開放時間TEV の間だけシャッタが開放せしめられ、開放時間TEV の経過後にシャッタが閉じ始める。すなわちシャッタ動作は開放時間TEV のみにより制御され、このシャッタ動作により適正な露出量が得られる。
【0083】
ステップS402において、フラッシュ発光フラグf2が「1」に設定されているか否かが判定され、フラッシュ発光フラグf2が「1」には設定されていないとき、ステップS408の処理が実行され、フラッシュ発光フラグf2が「1」に設定されているとき、ステップS403からステップS407の処理が実行される。
【0084】
ステップS403では、第1の絞り値AV または第2の絞り値AV からトリガ出力時間Ttrg が算出される。この出力時間Ttrg は、第1の絞り値AV に対応するフラッシュ発光口径または第2の絞り値AV に対応する最大口径にシャッタ口径が達するまでの時間であって、露出開始から内蔵フラッシュ16または外部フラッシュ100を発光させるトリガを出力するまでの時間である。この出力時間Ttrg と第1の絞り値AV または第2の絞り値AV との関係を図16に示す。ステップS404では、外部フラッシュモードが設定されているか否かが判定され、外部フラッシュモードが設定されているとき、外部フラッシュ100への出力情報AV Eが内蔵フラッシュ16の2回の発光の時間間隔として伝達されるため、ステップS405において、出力情報AV Eに対応する発光の時間間隔TAVが求められる。図17に出力情報AV Eと発光の時間間隔TAVとの対応表を示す。この対応表はCPU40に設けられるメモリ(不図示)に記録されており、この対応表を参照することにより発光の時間間隔TAVは求められる。
【0085】
内蔵フラッシュ16の2回目の発光は外部フラッシュ100への発光のトリガ信号であるため、ステップS403で求めたトリガ出力時間Ttrg は内蔵フラッシュ16が2回目に発光するタイミングとなる。したがって内蔵フラッシュ16の1回目の発光はトリガ出力時間Ttrg より時間間隔TAVだけ前に行なわれる必要がある。そこでステップS406において、内蔵フラッシュ16の1回目の発光タイミングを示す時間Taと、内蔵フラッシュ16の1回目の発光から2回目の発光までの時間Tbが設定される。時間Taはトリガ出力時間Ttrg から時間間隔TAVを減じることにより求められ、時間Tbは出力情報AV Eに対応した時間間隔TAVに設定される。
【0086】
一方ステップS404において、外部フラッシュモードが設定されていないと判定されたとき、ステップS407において、内蔵フラッシュ16の発光タイミングを示す時間Taがトリガ出力時間Ttrg に設定され、内蔵フラッシュ16の発光を継続する時間Tbが10msec に設定される。
【0087】
ステップS408では、シャッタ部46によりシャッタ用モータM3が駆動され、露出を行なうためにシャッタの開放が開始される。ステップS409では、露出制御のタイミングの基準となるシャッタスイッチ32がオンされるまで待機する。シャッタスイッチ32はシャッタが開放し始める位置A(図16参照)でオンされるように調整されており、シャッタスイッチ32がオンされたと判定されると、ステップS410において、タイマー1が開放時間TEV に設定される

【0088】
ステップS411からステップS413において、フラッシュ発光フラグf2が「1」に設定されているとき、内蔵フラッシュ16へトリガ信号を出力するためのタイマー2が設定される。すなわちステップS412においてタイマー2が時間Taに設定され、ステップS413においてタイマー2の割り込みが許可される。時間Taは外部フラッシュモードでは外部フラッシュ100との交信を行なうための内蔵フラッシュ16の1回目の発光までの時間であり、外部フラッシュモード以外では内蔵フラッシュ16を露出のために発光させるまでの時間である。
【0089】
ステップS414では、タイマー1がタイムアップするまで待機状態になる。すなわちシャッタの開放時間TEV を経過するのが待たれる。通常この間にタイマー2がタイムアップして、内部フラッシュ16の交信のための2回の発光または、露出のための1回の発光が行なわれる。
【0090】
ステップS414でタイマー1がタイムアップすると、シャッタは絞り値AVPEAK に対応する最大口径に達しており、ステップS415においてシャッタ用モータM3が逆回転で駆動されることによりシャッタが高速で閉じられ、ステップS416でシャッタスイッチ32がオフされたと判定されるまで、シャッタ用モータM3の逆回転が継続される。ステップS416においてシャッタスイッチ32がオフされたと判定されると、さらにステップS417において50msec の間、シャッタ用モータM3の駆動が継続され、ステップS418においてシャッタ用モータM3が停止せしめられて、露出制御処理ルーチンは終了する。
【0091】
図18はタイマー2割り込み処理を示すフローチャートである。このタイマー2割り込み処理は露出制御処理ルーチンのステップS412でスタートされたタイマー2が時間Taを経過すると、実行される。またこのタイマー2割り込み処理でも、タイマー2がスタートされるため、1回の露出動作でタイマー2割り込み処理は2回実行される。
【0092】
ステップS431において外部フラッシュモードが設定されていないときは、ステップS432からステップS436において内部フラッシュ16の露出のための発光制御が行なわれる。ステップS432において、今回のタイマー2割り込み処理が1回目の割り込み処理であるか否かが判定される。今回の割り込み処理が1回目の割り込み処理であると判定されると、ステップS433において、次回タイマー割込み時間として時間Tb(10msec )が設定されて、タイマー2がスタートする。そしてステップS434において、内蔵フラッシュ16のトリガ信号がオンされ、内蔵フラッシュ16の発光が開始されて、タイマ−2割り込み処理は終了する。
【0093】
一方ステップS432において、今回の割り込み処理が1回目の割り込み処理ではないと判定されるとき、すなわち内蔵フラッシュ16の発光が開始され、10msec が経過したとき、ステップS435においてタイマー2の割り込みが禁止される。そしてステップS436において内蔵フラッシュ16のトリガ信号がオフされ、内蔵フラッシュ16の発光が停止せしめられ、タイマー2割り込み処理は終了する。以上のように外部フラッシュモード以外のモードでは、内蔵フラッシュ16を発光させるとき、内蔵フラッシュ16に10msec のトリガパルスを出力することになるが、この10msec の時間は発光用のメインコンデンサの充電エネルギーを充分に使い切ることのできる時間である。
【0094】
これに対しステップS431において外部フラッシュモードが設定されていると判定されたとき、ステップS438で今回の割り込み処理が1回目の割り込み処理であるか否かが判定される。今回の割り込み処理が1回目の割り込み処理ならば、ステップS439で外部フラッシュ100への交信用の内蔵フラッシュ16の2回目の発光までの時間Tb(TAV)がタイマー2に設定され、タイマー2がスタートし、ステップS441の処理が実行される。
【0095】
ステップS438において、今回の割り込み処理が1回目の割り込み処理ではないと判定されたとき、ステップS440において、タイマ−2の割り込みが禁止され、ステップS441の処理が実行される。
【0096】
ステップS441からステップS443において、内蔵フラッシュ16の発光が100μsec の間だけ行なわれ、このタイマー2割り込み処理は終了する。この100μsec の発光は内蔵フラッシュ16の発光用のメインコンデンサの充電エネルギーのうち極僅かな量だけを消費するものであり、2回のタイマー2割り込み処理の実行により内蔵フラッシュ16は2回比較的低光量で発光せしめられる。
【0097】
以上のようにカメラ10では内蔵フラッシュ16の発光が制御される。外部フラッシュモード時には、内部フラッシュ16は2回発光され、その2回の発光の時間間隔TAVが第2の絞り値のフィルム感度補正値である出力情報AV Eに対応しており、2回目の発光が外部フラッシュ100の発光タイミングとなる。この内蔵フラッシュ16の発光が外部フラッシュ100により検出され、出力情報AV Eと発光タイミングが伝達される。以下外部フラッシュ100の動作制御について説明する。
【0098】
図19、図20は外部フラッシュ100の動作を制御するメインルーチンである。このメインルーチンは電源スイッチ154がオンされたとき、あるいは電池106が装填されたときに実行される。
【0099】
ステップS101では、CPU123の各ポートが初期化される。ポートP1、P2、P4、P5、P6は出力ポートであり、ポートPdaはD/A変換出力ポートである。ポートPint 、P3、P7、P8は入力ポートであり、ポートPadはA/D変換入力ポートである。ポートPa、Pb、Pcは各々複数の入出力ポートで構成され、所定の機能を果たすように設定される。
【0100】
ステップS102では、EEPROM124からフラッシュの調光補正値等のデータがポートPaに入力される。ステップS103において、外部フラッシュ100のメインコンデンサ109の充電完了を示す充電完了フラグFchargeが「0」に設定される。充電完了フラグFchargeが「0」のときは充電が完了していない状態を示す。
【0101】
ステップS104において、125msタイマー割り込みが許可される。すなわち125msec 毎に125msタイマー割り込み処理の割り込みが発生し、この125msタイマー割り込み処理では、メインコンデンサ109の充電電圧が検出され、充電が完了したか否かがチェックされる。なお125msタイマー割り込み処理の詳細は後述する。ステップS105において、充電完了フラグFchargeが「1」ではないと判定されたとき、すなわちメインコンデンサ109の充電が完了していないとき、あるいはステップS106においてワイヤレスモードが設定されていないと判定されたとき、すなわちクリップオンモードが設定されているとき、ステップS109において、カメラ10の内蔵フラッシュ16との交信および外部フラッシュ100の発光を行なう後述のP7割り込みが禁止される。そしてステップS110においてCPU123のポートP4が「0」に設定され、受光回路G5に電源を接続するためのアナログスイッチ130がオフされる。またステップS110では、ポートP5、P6が「0」に設定されて、フォトトランジスタ138の駆動が停止せしめられ、ポートPadが「0」に設定されて、メインコンデンサ109の充電電圧の検出が停止せしめられる。ステップS111において外部フラッシュ100をクリップオンモードで使用するときのクリップオンフラッシュ処理が実行される。このクリップオンフラッシュ処理では従来公知であるデータ通信によって外部フラッシュ100がカメラ10により制御される。ステップS111の処理が終了すると、ステップS112の処理が実行される。
【0102】
これに対しステップS105からステップS106において、充電完了フラグFchargeが「1」であり、メインコンデンサ109の充電が完了しており、ワイヤレスモードが設定されているとき、ステップS107において、CPU123のポートP4が「1」に設定され、受光回路G5に電源を接続するためのアナログスイッチ130がオンされ、受光回路G5に電力が供給される。またポートP5が「1」に設定され、アナログスイッチ131がオンされ、コンデンサ136が充電可能な状態になる。ポートP6は「0」に設定され、アナログスイッチ132がオフされ、アナログスイッチ133、134がオンされる。このようにポートP4、P5、P6を設定することにより、ワイヤレスモード時の光信号の受信と、外部フラッシュ100の調光とが動作可能になる。ステップS108において、カメラ10の内蔵フラッシュ16との交信と外部フラッシュ100の発光とを行なう後述のP7割り込み処理が許可される。
【0103】
ステップS112において、電源スイッチ154がオフされたか否かが判定される。電源スイッチ154がオンされたままであるときは、ステップS105の処理が再び実行され、電源スイッチ154がオフされたと判定されたときは、ステップS113において、CPU123の全割り込み処理が禁止される。ステップS114では、CPU123の各ポートが再び初期化され、ステップS115でPint 割り込み処理が許可され、このPint 割り込み処理により再び電源スイッチ154がオンされたとき、メインルーチンが実行される。そしてステップS116において消費電力が略「0」となるスリープモードに設定される。
【0104】
図21は125msタイマー割り込み処理を示すフローチャートである。このタイマー割り込み処理は図19に示すメインルーチンのステップS104で割り込みを許可されると、125msec 毎に行なわれる処理である。
【0105】
ステップS120では、125msタイマー割り込み処理の割り込みが禁止される。すなわちこの125msタイマー割り込み処理が実行されている間に、さらに125msタイマー割り込み処理が実行されることはない。ステップS121では、CPU123のポートP2が「1」に設定され、メインコンデンサ109への充電が開始される。ステップS122では、ポートPadのA/D変換が実行され、メインコンデンサ109の充電電圧がデジタルの充電電圧データ(A/D値)として検出される。ステップS123では、充電電圧データがステップS102でEEPROM124から読込まれた最高充電電圧Vmax (例えば330V)より大きいか否かが判定される。充電電圧データが最高充電電圧Vmax より大きいとき、すなわちメインコンデンサ109の充電が完了しているとき、ステップS124において、CPU123のポートP2が「0」に設定され、充電が終了せしめられ、ステップS128の処理が実行される。
【0106】
一方ステップS123において充電電圧データが最高充電電圧Vmax 以下であると判定されたとき、ステップS125において充電電圧データが外部フラッシュ100の発光可能な最小電圧Vmin より大きいか否かが判定される。充電電圧データが最小電圧Vmin より大きいと判定されたとき、ステップS128の処理が実行される。
【0107】
ステップS128において、充電完了フラグFchargeが充電の完了を示す「1」に設定され、ステップS129において、表示素子群126に充電の完了が表示されて、ステップS130の処理が実行される。
【0108】
一方ステップS125において、充電電圧データが外部フラッシュ100の発光可能な最小電圧Vmin 以下であると判定されたとき、すなわち充電が完了していないとき、ステップS126において、充電完了フラグFchargeが「0」に設定され、ステップS127において、表示素子群126に充電がまだ完了していないことが表示され、ステップS130の処理が実行される。
【0109】
ステップS130において、125msタイマー割り込み処理の割り込みが許可され、125msタイマー割り込み処理は終了する。
【0110】
図5、図22および図23を参照してP7割り込み処理について説明する。このP7割り込み処理は図20に示すメインルーチンのステップS108で割り込みを許可される。そして外部フラッシュ100のフォトトランジスタ138が内蔵フラッシュ16の発光による光信号を検出して、トランジスタ143がオンされ、ポートP7が「1」になると、このP7割り込み処理は実行される。
【0111】
ステップS140において、全ての割り込み処理が禁止される。ステップS141では、タイマー1がスタートする。なおこのタイマー1は125ms割り込み用のタイマーとは異なる。ステップS142では、ポートP7が「0」になるまで待機し、ポートP7が「0」になると(時刻T2)、ステップS143において、ポートP7が「1」になっているか否かが判定される。ポートP7が「1」になっていないと判定されたとき、ステップS145においてタイマー1の経過時間が最大時間Tmax に達しているか否かが判定される。タイマー1の経過時間が最大時間Tmax に達していなければ、ステップS143の処理が再び実行される。一方ステップS145においてタイマー1の経過時間が最大時間Tmax に達しているとき、ステップS157の処理が実行される。
【0112】
これに対しステップS143において、ポートP7が「1」になっていると判定されたとき(時刻T3)、ステップS144において、タイマー1の経過時間が時間間隔TAVとして検出され、この時間間隔TAVは第2の絞り値のフィルム感度補正値である出力情報AV Eに対応している。ステップS146において、時間間隔TAVがカメラ10の第2の絞り値の制御可能範囲によって定まる最小時間Tmin よりも小さいか否かが判定される。時間間隔TAVが最小時間Tmin より小さいとき、ステップS157の処理が実行される。一方ステップS146において、時間間隔TAVが最小時間Tmin 以上であるとき、ステップS147において、フォトトランジスタ143の光電感度のバラツキ、コンデンサ136、137の容量バラツキ等を補正するために、時間間隔TAVがEEPROM124から読取られた調光補正値αを加算される。ステップS148において、補正された時間間隔TAVに基づいて、外部フラッシュ100の適正発光量に対応する電圧レベルVAVとポートP5のレベルが決定され、電圧レベルVAVはコンパレータ145の基準電圧としてCPUのポートPdaから出力され、ポートP5は決定されたレベルに設定される。なお補正された時間間隔TAVと電圧レベルVAVおよびポートP5のレベルとの対応表を図17に示す。図17に示す対応表では1EV(露出量)ステップで示してあるが、実際には、0.1EVステップで時間間隔TAVと電圧レベルVAVおよびポートP5のレベルとは対応している。また出力情報AV Eが「6」を超えるときはポートP5が「1」に設定され、これによりアナログスイッチ131がオンされる。その結果コンデンサ136とコンデンサ137とが並列に接続され、積分電圧を検出するための積分回路のレンジが切替えられる。
【0113】
ステップS149において、ポートP7が「0」になるまで待機する。ポートP7が「0」になると(時刻T4)、ステップS150ではタイマー1が「0」から再スタートする。ステップS151ではポートP1が「1」に設定され、IGBT117がオンされて、外部フラッシュ100のXe管115を発光させるためのトリガがかけられ、Xe管115の発光が開始せしめられる(時刻T5)。
【0114】
ステップS152では、ポートP6が「1」に設定される。これによりアナログスイッチ133、134がオフされ、アナログスイッチ132がオンされ、コンデンサ136、137を用いた積分回路によりXe管115の発光した総光量が積分電圧として検出される。詳述すると、Xe管115の発光した光は被写体で反射された後、フォトトランジスタ138で検出され、その光に対応する電荷がアナログスイッチ132を介してコンデンサ137か、あるいは並列のコンデンサ137、136に蓄積される。ここでコンデンサ136の容量はコンデンサ137の容量の31倍に設定されている。ポートP5が時間間隔TAVに対応するレベルに設定されており、このポートP5のレベルに応じてコンデンサ136の断接が決定される。ポートP5が「0」のときはコンデンサ136は接続されず、ポートP5が「1」のときはコンデンサ136はコンデンサ137に並列に接続される。これによってコンデンサ136、137による積分回路のレンジが切替えられ、積分電圧が大きくなった場合にも対応が可能である。なお図17では時間間隔TAVが1.5である場合、ポートP5が「0」のときと、ポートP5が「1」のときとでは、電圧レベルVAVは32倍の値となっているが、これはコンデンサ137の容量と、コンデンサ137、136の並列の容量との比に相当する。
【0115】
コンデンサ137またはコンデンサ136、137の並列コンデンサの積分電圧はコンパレータ145に入力され、基準電圧である電圧レベルVAVと比較される。
【0116】
ステップS153において、ポートP8が「1」であるか否かが判定される。このポートP8のレベルはコンパレータ145の出力レベルであり、ポートP8が「0」のときは、積分電圧が基準電圧に達していない状態、すなわちXe管115の発光した総光量が適正発光量に達していない状態である。またポートP8が「1」のときは、積分電圧が基準電圧に達した状態、すなわちXe管115の発光した総光量が適正発光量に達した状態である。
【0117】
ステップS153において、ポートP8が「1」であると判定されたとき、ステップS155の処理が実行される。これに対しステップS153において、ポートP8が「1」ではないと判定されたとき、ステップS154において、タイマー1の経過時間すなわちXe管115の発光時間がXe管115の最大発光時間Tflash 以上であるか否かが判定される。タイマー1の経過時間が最大発光時間Tflash より小さいときは、ステップS153の処理が再び実行され、ステップS154においてタイマー1の経過時間が最大発光時間Tflash 以上であると判定されると、ステップS155の処理が実行される。
【0118】
積分電圧が基準電圧に達したか、またはXe管115の発光時間が最大発光時間Tflash を超えたときには、ステップS155において、ポートP1が「0」に設定され、IGBT117がオフされる。これによりXe管115の発光が停止せしめられる(時刻T6)。ここで積分電圧がカメラ10から伝達された時間間隔TAVに対応する基準電圧VAVに達したとき、Xe管115の発光量はシャッタの最大口径に対応する第2の絞り値に応じた適正発光量となっている。
【0119】
ステップS156において、再充電を要求するために、充電完了フラグFchargeが「0」に設定される。ステップS157では、タイマー1がストップされ、ステップS158では、ポートP4、P5が「1」に、ポートP6が「0」に設定され、CPU123の各ポートがP7割り込み処理を行なう前の状態に戻される。ステップS159において、全ての割り込み処理が許可され、P7割り込み処理は終了する。
【0120】
以上のように外部フラッシュ100ではカメラ10の内蔵フラッシュ16の2回目の発光がトリガとなり、Xe管115の発光が開始せしめられ、Xe管115の発光量は内蔵フラッシュ16の1回目と2回目の発光間隔に基づく適正発光量になるように制御される。
【0121】
以上の第1の実施形態によれば、LSカメラであるカメラ10とワイヤレスの外部フラッシュ100とは、カメラ10の内蔵フラッシュ16を2回だけ発光させることにより交信される。内蔵フラッシュ16の2回の発光の時間間隔が露出条件を示す第2の絞り値に対応する情報として伝達され、時間間隔に基づく適正発光量で外部フラッシュ100は発光せしめられる。また内蔵フラッシュ16の2回目の発光はカメラ10のシャッタ口径が最大口径になったときに行なわれ、外部フラッシュ100の発光のトリガとなる。このトリガに応じて外部フラッシュ100が発光せしめられる。このようにして、カメラ10のシャッタ口径が略最大口径になったときに発光せしめられるように外部フラッシュ100の発光タイミングが制御される。以上のように内蔵フラッシュ16の2回の発光により外部フラッシュ100は発光タイミングと発光量とを容易に制御され、高精度な露出制御が行なわれる。なおここでは、最も効率の良いシャッタの最大口径を外部フラッシュ100の発光タイミングとしたが、任意の口径を外部フラッシュ100の発光タイミングとすることもできる。更に第1の実施形態であるフラッシュ制御システムは外部フラッシュ発光時のシャッタ口径に対応する情報を交信するので、ズームレンズを有するカメラを用いても、同様に構成することができる。
【0122】
図24を参照して第2の実施形態であるフラッシュ制御システムについて説明する。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、図1に示すカメラ10が一眼レフカメラ(以下SLRカメラという)である点であり、これに付随して変更される点を除いては第1の実施形態と同様である。以下第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0123】
図24では、図2に示す第1の実施形態のカメラ10と同様の機能を有するものには同一符号が付してある。第2の実施形態のカメラはSLRカメラであるため、シャッタと絞りが独立して構成され、絞りはレンズ47に組み込まれている。CPU40には絞り値設定部29が接続されており、この絞り値設定部29を撮影者が操作することによって絞り口径に対応する絞り値が設定可能である。あるいは絞り値設定部29を操作することによりフォーカスレンズが所定の位置(オート位置)に配置されるプログラムモードが設定可能であり、プログラムモードでは、絞り値はCPU40において測光回路22により測光された被写体の輝度から算出される。このように設定または算出された絞り値に応じて、絞り駆動回路49により絞りは駆動され、絞り口径が定められる。シャッタは先幕シャッタ45a、後幕シャッタ45bにより構成され、それらの駆動はシャッタ駆動回路45により制御される。また先幕シャッタ45aに連動してシャッタスイッチ33はオン/オフを切替られる。露出動作時には、絞り口径が設定または算出された絞り値に応じて定められた後、絞り口径が固定された状態でシャッタの開放および閉塞動作が行なわれる。
【0124】
AF検出回路27では撮影時のフォーカスのずれ量が検出され、この検出されたずれ量に応じてAF駆動回路43の駆動が制御される。このAF駆動回路43によりAFモータM4が駆動され、不図示のフォーカスレンズが移送され、焦点調整が行なわれる。
【0125】
TTL受光部44aは、SLRカメラ内でフィルム面からの反射光を受光可能なように配置される。撮影レンズを介して入射した光はSLRカメラ内部のフィルム面により反射され、その反射光はTTL受光部44aにより検出されて、電荷として積分回路44bに出力される。積分回路44bではTTL受光部44aから入力された電荷が積分され、TTL受光部44aにより検出された光の総光量に対応する積分電圧が積分電圧データとしてCPU40へ出力される。一方設定回路44cではDXコード検出部26により検出されたフィルム感度データ等に基づいて、内蔵フラッシュ16の発光すべき発光量に対応する基準電圧が定められ、この基準電圧が基準電圧データとしてCPU40に入力される。CPU40では入力された積分電圧データと基準電圧データとを比較することによりTTL調光が行なわれ、内蔵フラッシュ16の発光が制御される。
【0126】
CPU40によるTTL調光の制御について詳述すると、内蔵フラッシュ16ではCPU40の指令に応じて発光回路16dのIGBTがオンされ、これにより発光管16cの発光が開始せしめられる。これにともない、CPU40により積分回路44bが作動される。内蔵フラッシュ16の発光した光は被写体により反射されて、撮影レンズを介してSLRカメラ内に入射する。この光はSLRカメラ内のフィルム面で反射され、TTL受光部44aにより検出される。CPU40では積分回路44bからの積分電圧データと設定回路44cからの基準電圧データとが比較される。積分電圧データが基準電圧データに達すると、CPU40の指令により発光回路16dのIGBTがオフされて、発光管16cの発光が停止せしめられる。このようにしてTTL調光により内蔵フラッシュ16の発光量が制御される。
【0127】
フラッシュモード切替部25はフラッシュモードを切替えるための操作部であり、フラッシュモード切替部25を操作することにより内蔵フラッシュオフモード、内蔵フラッシュオンモード、外部フラッシュモードの何れか1つにモードが設定される。またCPU40に接続されるセルフスイッチ35をオンすることによりセルフタイマによるセルフ撮影が可能である。
【0128】
図25は第2の実施形態のSLRカメラで行なわれるメイン処理ルーチンのフローチャートである。このメイン処理ルーチンは電源スイッチ13がオンされると実行される。
【0129】
ステップS1201において、CPU40の各ポート、RAMおよび各レジスタが初期化される。ステップS1202において、内蔵フラッシュ16の撮影準備として充電要求フラグfが内蔵フラッシュ16のメインコンデンサを充電することを示す「1」に設定される。ステップS1203において、巻戻しスイッチ34がオンされたか否かが判定される。巻戻しスイッチ34がオンされているとき、ステップS1204の強制巻戻し処理ルーチンが実行され、フィルムが途中巻戻しされる。ステップS1203において、巻戻しスイッチ34がオンされていないと判定されとき、ステップS1205において、裏蓋スイッチ36が変化したか否かが判定される。裏蓋スイッチ36が変化したとき、ステップS1206において、裏蓋開閉処理ルーチンが実行され、図6に示すメインルーチンのステップS205と同様の処理が行なわれる。
【0130】
一方ステップS1205において、裏蓋スイッチ36が変化していないと判定されたとき、ステップS1207において、レリーズボタン12が半押しされ、測光スイッチがオンされたか否かが判定される。測光スイッチがオンされたと判定されたとき、ステップS1208において、後述する撮影処理ルーチンが実行され、撮影が行なわれる。
【0131】
ステップS1207において、測光スイッチがオンされていないと判定されたとき、ステップS1209において、充電要求フラグfが「1」であるか否かが判定される。充電要求フラグfが「1」ではないとき、ステップS1211の処理が実行される。一方充電要求フラグfが「1」であるとき、ステップS1210において、メイン充電処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16のメインコンデンが充電される。このメイン充電処理ルーチンは図9に示すメイン充電処理ルーチンと同様であるので説明は省略する。ステップS1210の処理が終了すると、ステップS1211の処理が実行される。
【0132】
ステップS1211では、電源スイッチ13がオフされたか否かが判定される。電源スイッチ13がオフされたと判定されると、ステップS1212において、低消費電力のスリープモードが設定される。一方ステップS1211では、電源スイッチ13がオフされていないと判定されると、ステップS1203の処理が再び実行される。
【0133】
図26、図27はメイン処理ルーチンのステップS1208で行なわれる撮影処理ルーチンのフローチャートである。
【0134】
ステップS1241において、内蔵フラッシュオフモードが設定されているか否かが判定される。内蔵フラッシュオフモードが設定されていないとき、ステップS1242において撮影充電処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16が発光可能な状態であるか否かが検出され、発光不可能な場合は充電が行なわれる。なおこの撮影充電処理ルーチンは図10に示す撮影充電処理ルーチンのステップS301、S309、S315の赤ランプの制御を省いたものであるので、詳細な説明を省略する。
【0135】
ステップS1243では、発光可能なように充電が行なわれているか否かが判定される。発光可能なように充電が行なわれているときは、ステップS1246の処理が実行され、そうでないとき、撮影処理ルーチンは終了する。
【0136】
ステップS1246では、AF処理ルーチンが実行され、AF検出回路27によりフォーカスのずれ量が検出され、このずれ量に応じてフォーカスレンズはAF駆動回路によって移送され、合焦位置に配置される。ステップS1247では、測光処理ルーチンが行なわれ、測光回路22により被写体の輝度が測定され、輝度データとして読込まれる。ステップS1248において後述する露出演算処理ルーチンが実行され、測光回路22による測光結果と設定されている絞り値とに基づいてシャッタ速度が算出される。あるいはレンズ絞りがオート位置に配置されるプログラムモードが設定されている場合、測光結果から絞り値とシャッタ速度が決定される。
【0137】
ステップS1249ではレリーズボタン12が半押しされており、測光スイッチがオンされているか否かが判定される。測光スイッチがオンされていないと判定されたとき、撮影処理ルーチンは終了する。一方測光スイッチがオンされていると判定されたとき、ステップS1251において、レリーズボタン12が全押しされ、レリーズスイッチがオンされたか否かが判定される。レリーズスイッチがオンされていないとき、ステップS1247の処理が実行される。一方レリーズスイッチがオンされたと判定されたとき、ステップS1252の処理が実行される。
【0138】
ステップS1252では、セルフスイッチ35がオンされていないとき、ステップS1254の処理が実行され、セルフスイッチ35がオンされているとき、ステップS1253でセルフウエイト処理ルーチンが実行される。このセルフウエイト処理ルーチンでは、セルフ撮影時のセルフ時間10秒の確保と、セルフランプの点灯・点滅が行なわれる。ステップS1254およびステップS1255では、プログラムモードが設定されているときのみ、レンズ絞り設定処理ルーチンが実行され、絞りが絞り駆動回路49により駆動され、算出された絞り値に対応する絞り口径に合せられる。
【0139】
ステップS1256では、後述する露出制御処理ルーチンが実行され、算出された絞り値、シャッタ速度に基づいてシャッタが駆動され、露出が行なわれる。ステップS1257において、巻き上げ処理ルーチンが実行され、撮影後にフィルムが1コマ分巻上げられる。このとき規定時間以内にフィルムの巻き上げが終了しないときは、ステップS1258でフィルムが終了したと判定され、ステップS1259の自動巻戻し処理ルーチンによりフィルムの自動巻戻しが行なわれ、撮影処理ルーチンは終了する。一方ステップS1257で、1コマ分の巻き上げが完了し、フィルムが終了していないと判定されたときは、そのまま撮影処理ルーチンは終了する。
【0140】
図28、図29は撮影処理ルーチンのステップS1248で行なわれる露出演算処理ルーチンである。この露出演算処理ルーチンでは、プログラムモード以外のとき、測光回路22の測光結果である輝度データと設定された絞り値とに基づいてシャッタ速度TV が求められ、プログラムモードでは、輝度データに基づいてシャッタ速度TV と絞り値AV とが求められる。
【0141】
ステップS1331において、レンズ絞りがオート位置に配置されるプログラムモードが設定されているか否かが判定される。プログラムモードが設定されていないときは、絞り値は撮影者によって設定されているため、ステップS1332からステップS1336において絞り優先処理が実行される。一方プログラムモードが設定されているときは、ステップS1338からステップS1342において、絞り値が算出される。
【0142】
ステップS1332において設定されている絞り値AV が読込まれ、ステップS1333において、読込まれた絞り値AV と、輝度データBV と、フィルム感度SV データとからシャッタ速度TV が(4)式により算出される。
V =BV +SV −AV ・・・(4)
なお、絞り値AV 、輝度データBV 、フィルム感度データSV は何れもAPEX値である。
【0143】
ステップS1334において、内蔵フラッシュオフモードが設定されているか否かが判定される。内蔵フラッシュオフモードが設定されているとき、露出演算処理ルーチンは終了する。一方内蔵フラッシュオフモードが設定されていないと判定されたとき、すなわち内蔵フラッシュオンモードまたは外部フラッシュモードが設定されているとき、ステップS1335において、算出されたシャッタ速度TV が内蔵フラッシュ16を発光する間に、シャッタ全開が保証できる最速のシャッタ速度、すなわちフラッシュ同調速度TVSより速いか否かが判定され、算出されたシャッタ速度TV がフラッシュ同調速度TVSより速ければ、ステップS1336において、シャッタ速度TV はフラッシュ同調速度TVSに変更され、露出演算処理ルーチンは終了する。ステップS1335において、シャッタ速度TV がフラッシュ同調速度TVS以下であれば、そのまま露出演算処理ルーチンは終了する。
【0144】
ステップS1338では、輝度データBV とフィルム感度データSV とに基づいて絞り値AV とシャッタ速度TV とが求められる。ステップS1339において、内蔵フラッシュオフモードが設定されているか否かが判定される。内蔵フラッシュオフモードが設定されていると判定されたとき、露出演算処理ルーチンは終了する。一方内蔵フラッシュオフモードが設定されていないと判定されたとき、ステップS1340において、シャッタ速度TV がフラッシュ同調速度TVSより大きいか否かが判定され、シャッタ速度TV がフラッシュ同調速度TVSより大きければ、ステップS1341でシャッタ速度TV はフラッシュ同調速度TVSに変更される。ステップS1342において、シャッタ速度TV の変更に伴い、絞り値AV が再設定され、露出演算処理ルーチンは終了する。これに対しステップS1340において、シャッタ速度TV がフラッシュ同調速度TVS以下であれば、そのまま露出演算処理ルーチンは終了する。
【0145】
図30から図32は撮影処理ルーチンのステップS1256で行なわれる露出制御処理ルーチンのフローチャートである。この露出制御処理ルーチンではシャッタ速度TV に基づいてシャッタが制御され、同時にフラッシュ発光が制御され、撮影が行なわれる。
【0146】
ステップS1401ではシャッタ速度TV からシャッタの先幕・後幕の制御間隔TTVが求められる。ステップS1402では、シャッタ駆動制御のためのタイマー3が先幕・後幕の制御間隔TTVに設定され、スタートする。ステップS1403において、先幕シャッタ45aが走行せしめられ、これによりシャッタが開放せしめられる。ステップS1404において、内蔵フラッシュオフモードが設定されているか否かが判定される。内蔵フラッシュオフモードが設定されているとき、ステップS1423の処理が実行され、内蔵フラッシュオフモードが設定されていないとき、ステップS1405において、シャッタスイッチ33がオンされるまで待機される。シャッタスイッチ33がオンされると、すなわちシャッタが全開になると、ステップS1406において、外部フラッシュモードが設定されているか否かが判定される。外部フラッシュモードが設定されていると判定されたとき、すなわち露出時に外部フラッシュを発光させるとき、ステップS1407の処理が実行される。一方外部フラッシュモードが設定されていないと判定されたとき、すなわち内蔵フラッシュオンモードが設定されているとき、ステップS1416の処理が実行される。
【0147】
外部フラッシュモード時、ステップS1407では、内蔵フラッシュ16の発光が開始され、ステップS1408で100μsec の間だけ待機した後、ステップS1409において内蔵フラッシュ16の発光が停止せしめられる。ステップS1410において、絞り値AV に対応する時間間隔TAVの間だけ待機され、ステップS1411において、内蔵フラッシュ16の発光が再び開始される。ステップS1412で100μsec の間だけ待機した後、ステップS1413において内蔵フラッシュ16の発光が停止せしめられる。なお100μsec の発光は内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電エネルギーを極僅かな量だけ消費するものであり、このため内蔵フラッシュ16は露出に影響を及ぼさない程度の比較的低光量で発光せしめられる。
【0148】
以上のステップS1407からステップS1413において、内蔵フラッシュ16は2回だけ比較的低光量で発光せしめられ、この2回の発光の時間間隔TAVにより絞り値AV に対応する情報として外部フラッシュに伝達され、2回目の発光が外部フラッシュの発光のトリガとなる。なお絞り値AV に対応する情報の交信時間により外部フラッシュの発光はシャッタ全開時期より僅かに遅れるが、2回の発光の時間間隔TAVは2msec 以内に設定されるので、問題にはならない。また外部フラッシュの最長発光時間5msec と2回の発光の時間間隔2msec とを合せても、シャッタの開放している時間は7msec あればよく、フラッシュ同調速度は1/125に設定できる。
【0149】
これに対し内蔵フラッシュオンモード時、ステップS1416において、フィルム感度データに基づいてTTL調光の積分電圧と比較するための基準電圧が設定される。ステップS1417では、TTL調光を行なう時間を測るタイマー4が5msec に設定され、スタートする。ステップS1418では内蔵フラッシュ16の発光が開始せしめられる。ステップS1419からステップS1420において、タイマー4がタイムアップするか、TTL調光により積分電圧が基準電圧よりも大きくなったとき、ステップS1421において内蔵フラッシュ16の発光が停止せしめられる。ステップS1422において、次回撮影に備えて内蔵フラッシュ16を充電するために充電要求フラグfが「1」に設定され、ステップS1423においてタイマー3がタイムアップするまで待機される。タイマー3がタイムアップすると、ステップS1424において後幕シャッタ45bが走行せしめられ、その結果シャッタが閉じられ、露出制御処理ルーチンは終了する。
【0150】
以上のようにSLRカメラの内蔵フラッシュの発光は制御される。外部フラッシュモード時、内蔵フラッシュは2回だけ発光せしめられ、この2回の発光の時間間隔TAVは露出条件を示す露出因子である絞り値AV に対応しており、2回目の発光は外部フラッシュの発光のトリガとなる。すなわち外部フラッシュには絞り値AV に対応する情報と発光タイミングとが伝達される。なおこのSLRカメラと交信可能な外部フラッシュの構成および動作制御は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0151】
以上の第2の実施形態によれば、SLRカメラとワイヤレスの外部フラッシュとにおいても、カメラの内蔵フラッシュ16を2回だけ発光させることにより交信が容易に行なわれ、内蔵フラッシュ16の2回の発光の時間間隔によって露出条件である絞り値AV が伝達され、この絞り値に基づく発光量で外部フラッシュは発光せしめられる。また内蔵フラッシュ16の2回目の発光が外部フラッシュの発光のトリガとなり、外部フラッシュの発光タイミングが制御される。このように外部フラッシュは発光タイミングと発光量とを制御され、高精度な露出制御が行なわれる。
【0152】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、カメラ本体と遠隔操作可能な外部フラッシュとにより構成されるフラッシュ制御システムにおいて、カメラ本体の内蔵フラッシュの発光に基づき外部フラッシュの発光が制御され、高精度な露出制御が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるフラッシュ制御システムを示す斜視図である。
【図2】カメラを示すブロック図である。
【図3】外部フラッシュの一部を示すブロック図である。
【図4】外部フラッシュの一部を示すブロック図である。
【図5】カメラと外部フラッシュの交信を示すタイミングチャートである。
【図6】カメラの動作を示すメインルーチンのフローチャートである。
【図7】撮影処理ルーチンのフローチャート(前半部)である。
【図8】撮影処理ルーチンのフローチャート(後半部)である。
【図9】メイン充電処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】撮影充電処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】AE演算処理ルーチンのフローチャートである。
【図12】FM演算処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】露出量と最大口径に対応する絞り値との関係を示す図である。
【図14】露出制御処理ルーチンのフローチャート(前半部)である。
【図15】露出制御処理ルーチンのフローチャート(後半部)である。
【図16】第1の絞り値または第2の絞り値とトリガ出力時間との関係を示す図である。
【図17】出力情報に対する発光の時間間隔、コンパレータの基準電圧およびCPUのポートP5の出力の対応表である。
【図18】タイマー2 割り込み処理ルーチンのフローチャートである。
【図19】外部フラッシュの動作を示すメインルーチンのフローチャート(前半部)である。
【図20】外部フラッシュの動作を示すメインルーチンのフローチャート(後半部)である。
【図21】125msタイマー割り込み処理のフローチャートである。
【図22】P7割り込み処理のフローチャート(前半部)である。
【図23】P7割り込み処理のフローチャート(後半部)である。
【図24】第2の実施形態のSLRカメラを示すブロック図である。
【図25】第2の実施形態のSLRカメラの動作を示すメイン処理ルーチンのフローチャートである。
【図26】撮影処理ルーチンのフローチャート(前半部)である。
【図27】撮影処理ルーチンのフローチャート(後半部)である。
【図28】露出演算処理ルーチンのフローチャート(前半部)である。
【図29】露出演算処理ルーチンのフローチャート(後半部)である。
【図30】露出制御処理ルーチンのフローチャート(第1部) である。
【図31】露出制御処理ルーチンのフローチャート(第2部)である。
【図32】露出制御処理ルーチンのフローチャート(第3部)である。
【符号の説明】
10 カメラ
16 内蔵フラッシュ(カメラ発光源)
100 外部フラッシュ
115 Xe管(フラッシュ発光源)

Claims (5)

  1. カメラ発光源と、
    露出条件を示す絞り値に対応する情報に基づいて、前記カメラ発光源の2回の発光の時間間隔を設定する時間間隔設定手段と
    露光開始後、シャッタが前記絞り値に対応する最大口径に達するときを前記カメラ発光源の2回目の発光タイミングとして設定し、前記2回目の発光タイミングから前記時間間隔分、遡ったタイミングを1回目の発光タイミングとして設定し、これらの発光タイミングに基づいて、1回の露出動作において、前記カメラ発光源を2回発光させる発光手段とを有するカメラと、
    前記カメラから分離され、
    フラッシュ発光源と、
    前記カメラ発光源の前記2回の発光を検出する発光検出手段と、
    前記発光検出手段により前記カメラ発光源の2回目の発光が検出されると、前記フラッシュ発光源の発光を開始し、前記2回の発光の前記時間間隔に基づいて前記フラッシュ発光源の発光量を制御する発光制御手段とを有する外部フラッシュとを備えることを特徴とするフラッシュ制御システム。
  2. 前記カメラが、前記絞り値を被写体の測光結果に基づいて算出する算出手段、および予め前記絞り値を設定する設定手段の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ制御システム。
  3. 前記外部フラッシュが前記フラッシュ発光源の発光量を検出する発光量検出手段を有し、前記発光制御手段が、前記時間間隔に基づいて適正発光量を定め、検出された前記フラッシュ発光源の発光量が前記適正発光量に達すると、前記フラッシュ発光源の発光を停止させることを特徴とする請求項に記載のフラッシュ制御システム。
  4. カメラ発光源と、
    1回の露出動作において前記カメラ発光源を2回発光させる発光手段と、
    露出条件を示す絞り値に対応する情報に基づいて、前記カメラ発光源の前記2回の発光における時間間隔を設定する時間間隔設定手段とを備え、
    前記発光手段は、露光開始後、シャッタが前記絞り値に対応する最大口径に達するとき2回目の発光タイミングとして設定し、前記2回目の発光タイミングから前記時間間隔分、遡ったタイミングを1回目の発光タイミングとして設定し、これらの発光タイミングに基づいて前記カメラ発光源を2回発光させることにより前記絞り値に対応する情報を前記時間間隔として外部の受光体に送信することを特徴とするカメラ。
  5. カメラから分離された外部フラッシュを、カメラからの光信号により遠隔操作可能なフラッシュ制御システムであって、
    前記カメラは、
    露出条件を示す絞り値に基づいて光信号の第1回目の発光タイミングと第2回目の発光タイミングの時間間隔を算出する手段と、
    露光開始後、シャッタが前記絞り値に対応する最大口径に達するときを前記光信号の第2回目の発光タイミングとして設定する手段と、
    第2回目の発光タイミングから時間間隔分、遡って第1回目の発光タイミングを算出する手段と、
    前記時間間隔と、前記第1及び第2の発光タイミングとに基づいて前記光信号を発生させる光信号発生手段とを備え、
    前記外部フラッシュは、
    フラッシュ発光源と、
    前記カメラからの前記光信号を検出する光信号検出手段と、
    前記光信号の前記時間間隔を計測するための発光間隔計測手段と、
    前記発光間隔計測手段により検出される前記時間間隔に基づいて前記フラッシュ発光源の発光量を制御する発光量制御手段と、
    前記第2回目の発光タイミングで前記フラッシュ発光源を発光させる発光タイミング制御手段とを備えることを特徴とするフラッシュ制御システム。
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