JP3553677B2 - ストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

ストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニット Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットに関し、さらに詳しくは、プリントモードを識別するための識別データや日付等のデータを発光ダイオードでフイルムに露光するようにしたストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
簡単なシャッタ装置、フイルム巻き上げ装置、撮影レンズ等の撮影機構を組み込んだユニット本体に予めフイルムが装填されたレンズ付きフイルムユニットが販売され、広く利用されている。また、このレンズ付きフイルムユニットには、ストロボ装置を内蔵したタイプもあり、暗い場所での撮影に便利である。
【0003】
一方、フイルムの撮影コマ毎に、撮影日や絞り値、シャッタ速度等のデータ等を露光するようにしたカメラが知られている。また、プリント写真の魅力や楽しみをより一層一般のユーザーに広げるために、撮影する被写体の種類や大きさによって、アスペクト比の異なるプリント写真を得ることのできるカメラやレンズ付きフイルムユニットが提供されている。
【0004】
このような、アスペクト比の異なるプリント写真を1本の写真フイルムから得るには、フイルムに対して固定した単一の露光範囲で全撮影コマを撮影するとともに、撮影コマ毎に撮影者が意図したプリントモード(サイズ)を示す識別データを露光(記録)する方法と、遮光板や、遮光板を切り替える切り替え機構などをカメラに設けて各プリントサイズに対応して露光範囲を制限する方法とがある。
【0005】
前者の方法では、撮影者が例えばプリント写真の仕上がりをLサイズプリントを意図して撮影する場合には、カメラのモードをLプリントモードに切替えて撮影を行い、また、パノラマサイズを意図して撮影する場合には、パノラマプリントモードに切替えて撮影を行う。これらの撮影では、被写体像は固定された露光範囲に撮影されるとともに、Lプリントモードまたはパノラマプリントモードを識別するための識別データが露光範囲内または外に露光される。
【0006】
そして、撮影されたフイルムは、現像処理後、焼付装置によって識別データが読み取られ、撮影コマ毎に撮影者の意図したプリントサイズでプリント写真が作成されるので、撮影者がプリント依頼時に予め希望するプリントサイズを1コマづつ記録する必要がないばかりでなく、プリント時に撮影コマ毎のプリントサイズを指定する操作が不要になり便利である。また、この方法によれば、後者の方法のように遮光板や、遮光板を切り替える切り替え機構などをカメラに設ける必要がなく、低価格化が要求されるコンパクトカメラやレンズ付きフイルムユニットに有利である。
【0007】
一般に、撮影日や識別データ等のデータを露光するカメラでは、シャッタ機構の作動に同期させて発光ダイオードを発光させることにより、データをフイルムに露光している。発光ダイオードは、低価格で長い寿命、安定した発光,速い応答性等の特性をもっているため、上記のようなデータを露光する発光装置としては最適なものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、発光ダイオードは、発光に必要な順方向電圧すなわち立ち上がり電圧が2V程度であり、安定して発光させるには3V以上の順方向電圧を必要とする。コンパクトカメラでは、シャッタ駆動用,ストロボ用,自動巻き上げ用,制御回路駆動用等に起電力が3V以上の電池を内蔵しているため、発光ダイオードを簡単に発光させることができ、またシャッタ装置の作動に同期(シンクロ)させて発光させることも容易である。しかしながら、上記のようなストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットに、発光ダイオードにデータの露光機能を付加しようとした場合には、ストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットに内蔵されている電池は、起電力が1.5V程度であるため、この電池を電源として発光ダイオードを直接に駆動することができないといった問題がある。
【0009】
なお、3Vの電池を別に設けると、コストアップになったり、電池の実装スペースが新たに必要になったりするため、低価格化及び小型化が要求されるストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットには適さない。また、起電力が3Vの電池は、それ自体が高価であるため、これをストロボ回路の電源として兼用するようにした場合でも、ストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットが高価になってしまい好ましくない。
【0010】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、ローコストで小型化に有利にして、シャッタ装置の作動に容易に同期させて撮影日や識別データ等を発光ダイオードで露光することができるようにしたストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、ユニット本体には、撮影時に撮影者が意図するプリントモードを選択するための操作部材が設けられ、ストロボ回路は、電源用の電池と、発振トランジスタと、一端が前記電池のプラス側に接続され他端が前記発振トランジスタのコレクタ−エミッタ間を通して前記電池のマイナス側に接続された一次コイルと、この一次コイルと誘導結合され一端がメインコンデンサに、他端がストロボ充電スイッチを介して前記発振トランジスタのベースに接続された二次コイルと、前記電池に対して前記一次コイルと並列に接続されるとともに前記二次コイルと誘導結合され、一端が前記電池のプラス側に接続され他端が前記二次コイルの他端に接続された三次コイルの各コイルからなる発振トランスとを備え、前記データ露光回路は、コレクタが前記発振トランジスタのベースに、エミッタが前記二次コイルの他端に、ベースがシャッタ装置の作動に同期して閉じられるデータ露光用のスイッチを介して前記電池のマイナス側に接続され、前記シャッタ装置の作動に同期して前記発振トランジスタにベース電流を流して前記発振トランスを作動させるスイッチ用トランジスタと、アノードが前記一次コイルの他端または前記三次コイルの一端に接続され、カソードが前記スイッチ用トランジスタのベースに接続された複数個の発光ダイオードと、前記操作部材に連動して切替られ、選択されたプリントモードに応じた前記発光ダイオードを前記一次コイルまたは前記三次コイルに接続するスイッチとを備え、シャッタ装置の作動に同期して前記発振トランスが作動したときに、前記アノードに印加される電圧によって発光ダイオードを駆動してフイルムにデータ露光を行うようにしたものである。
【0013】
請求項の発明では、ユニット本体には、撮影時に撮影者が意図するプリントモードを選択するための操作部材が設けられ、ストロボ回路は、電源用の電池と、発振トランジスタと、一端が前記電池のプラス側に接続され他端が前記発振トランジスタのコレクタ−エミッタ間を通して前記電池のマイナス側に接続された一次コイルと、この一次コイルと誘導結合され一端がメインコンデンサに、他端がストロボ充電スイッチを介して前記発振トランジスタのベースに接続された二次コイルと、前記電池に対して前記一次コイルと並列に接続されるとともに前記二次コイルと誘導結合され、一端が前記電池のプラス側に接続され他端が前記二次コイルの他端に接続された三次コイルの各コイルからなる発振トランスと、シャッタ装置に同期して閉じることにより、トリガコンデンサを放電させ、ストロボ放電管にトリガ電圧を印加するためのトリガスイッチとを備え、前記データ露光回路は、ベース端子がトリガスイッチを介して、前記電池のプラス側と接続されエミッタが電池のマイナス側に接続され、前記トリガスイッチが閉じた時に、エミッタ−コレクタ間に電流を流すように作動されるシンクロ用トランジスタと、コレクタが前記発振トランジスタのベースに、エミッタが前記二次コイルの他端に、ベースが前記シンクロ用トランジスタのコレクタに接続され、前記シンクロスイッチが作動した時に前記発振トランジスタにベース電流を流して前記発振トランスを作動させるスイッチ用トランジスタと、アノードが前記一次コイルの他端または前記三次コイルの一端に接続され、カソードが前記スイッチ用トランジスタのベースに接続された複数個の発光ダイオードと、前記操作部材に連動して切替られ、選択されたプリントモードに応じた前記発光ダイオードを前記一次コイルまたは前記三次コイルに接続するスイッチとを備え、シャッタ装置の作動に同期して前記発振トランスが作動したときに、前記アノードに印加される電圧によって、選択されたプリントモードに応じた発光ダイオードを駆動してフイルムにデータ露光を行うようにしたものである。
【0015】
【作用】
撮影時のシャッタ装置の作動に同期して、ストロボ回路の発振回路の発振動作が行われ、このときに発振トランスの例えば一次コイルまたは三次コイルで発生する電圧から、発光ダイオードが安定して発光するのに必要な電圧が取り出される。この電圧でデータを露光するための発光ダイオードが発光し、データがフイルムに露光される。データ露光のための電源にストロボ回路用の電池を用いることができ、またストロボ回路に簡単な回路を付加するだけで発光ダイオードをシャッタに同期させて発光させることができる。
【0016】
【実施例】
本発明を実施したストロボ内蔵型のレンズ付きフイルムユニット(以下ストロボ付きフイルムユニットという)を図2に示す。このストロボ付きフイルムユニットは、フイルム上の固定されサイズの露光範囲に被写体像を露光するとともに、露光範囲外に撮影者の意図するプリントエリア(プリントモード)を識別する識別データを記録するようにしたものである。
【0017】
ストロボ付きフイルムユニットは、簡単な撮影機構を備えたユニット本体1にフイルムを内蔵しており、このユニット本体1は紙箱2に覆われている。紙箱2には、撮影レンズ3,ファインダ4,巻上げノブ5等が露呈する開口が設けられており、ユニット本体1を紙箱2に入れたままで撮影操作を行うことができる。
【0018】
ユニット本体1の前面中央部には、撮影レンズ3が配置されている。撮影レンズ3の上方にはファインダ4が設けられ、このファインダ4の右側にはストロボ発光部6が配置されている。また、撮影レンズ3の右側にはストロボ充電スイッチ7(図1参照)をON−OFFさせる操作ボタン7aが設けられている。さらに、この操作ボタン7aとストロボ発光部6との間には、プリントモード切替ツマミ8が設けられている。ストロボ付きフイルムユニットの上面には、シャッタボタン9,残りフイルム枚数を確認するための表示窓10,ストロボ充電完了を確認するための表示窓11が設けられている。
【0019】
プリントモード切替ツマミ8をスライド操作して、ストロボ付きフイルムユニットの前面に記された「H」,「P」,「L」の各位置に移動させることにより、後述するプリントモードに応じた識別データが撮影コマ毎に露光・記録されるようになっており、プリント時に各撮影コマのプリントサイズを識別できるようになっている。プリントモード切替ツマミ8を「H」の位置にセットした時には、H(ハイビジョン)プリントモードとなり、このプリントモードで撮影された撮影コマは、ハイビジョンプリントサイズ(89mm×158mm)でプリントされる。また、「P」の位置にセットした時には、P(パノラマ)プリントモードとなり、このプリントモードで撮影された撮影コマは、パノラマプリントサイズ(89mm×254mm)で、「L」の位置にセットした時には、Lプリントモードとなり、このプリントモードで撮影された撮影コマは、Lプリントサイズ(89mm×127mm)でそれぞれプリントされる。
【0020】
ファインダ4は、例えばアルバタ式ガリレオファインダになっており、図3にファインダ4を覗いたときの様子を示すように、ファインダ4の全視野範囲4aは、Hプリントモードにおける撮影範囲(プリント範囲)に対応した視野範囲になっている。そして、ファインダ視野の上下を水平に横切る2本のパノラマ用視野線4bで囲まれる範囲は、Pプリントモードにおける撮影範囲(プリント範囲)に対応し、ファインダ視野の左右の2本のLサイズ用視野線4cで囲まれる範囲は、Lプリントモードにおける撮影範囲(プリント範囲)に対応した視野範囲にそれぞれなっている。なお、フィンダ4は、プリントモードの切替に応じて、各プリントモードの撮影範囲となるようにファインダの視野範囲を規制するようにしてもよい。
【0021】
ユニット本体1内には、その組立時に予めフイルムを遮光して収納するフイルムカートリッジ20とこのフイルムカートリッジ20から引き出されてロール状にされた未露光のフイルム21(図4参照)が内蔵されている。また、ユニット本体1には、撮影レンズ3,シャッタ装置,フイルム巻き上げ機構(図示省略)、ストロボ回路等が内蔵されている。また、ストロボ回路及び後述する識別データ露光回路用に起電力が1.5Vの電池31(図1参照)が内蔵されている。
【0022】
図4に示すように、シャッタ装置のシャッタ羽根25は、撮影レンズ3の背後に設けられており、シャッタ羽根25が時計方向に回動して撮影レンズ3の背後から退避している間に、撮影レンズ3を透過した撮影光が暗箱26の前面の開口26aから入射して、フイルム21が露光がされる。暗箱26の背面は、ハイビジョンプリントサイズと同じアスペクト比で開口したアパーチャが形成されており、フイルム21の1個の撮影コマは、このアパーチャとほぼ同じサイズ(15mm×26.7mm)の露光範囲22に露光される。
【0023】
なお、本実施例で使用されているフイルム21は、本出願人から既に提案されている各撮影コマ毎に、その両端に1個ずつパーフォレーション21aを設けた新たなフォーマットのものであり、フイルム上での標準的な1コマの画面サイズ(露光範囲)は、15mm×26.7mm(ハイビジョンサイズのアズペクト比)となっている。
【0024】
暗箱26の下側には、識別データ露光用の識別データ露光ユニット27,28が設けられており、これらの識別データ露光ユニット27,28は、フイルム21の露光範囲22の下側でフイルム21の乳剤面21bに対面するように配されている。識別データ露光ユニット27,28は、それぞれフイルム21が感度を有する波長域の光を発光する発光ダイオード27a,28a(図1参照)と、これらの外側を覆い発光ダイオード27a,28aが発光した光を四角い形状にしてフイルム21に照射するように開口が形成されたカバー27b,28bとから構成されている。発光ダイオード27a,28aが発光すると、これに対面しているフイルム21の位置にプリントモードを識別するための識別データの第1ビット30a,第2ビット30bがそれぞれ四角の形状で露光・記録される。この識別データは、Hプリントモード時には記録されず、Pプリントモードでは識別データとして第1ビット30aのみが記録され、Lプリントモードでは第1ビット30a及び第2ビット30bの両方が記録される。
【0025】
図1に示すように、ストロボ回路及びこれに組み込まれた識別データ露光回路は、大別してストロボ回路の昇圧部40及び充電発光部41と、昇圧部40内に設けられた識別データ露光回路のスイッチング部42及び識別データ発光部43とからなる。
【0026】
昇圧部40は、ストロボ回路の電源となる起電力が1.5Vの電池31と、NPN型の発振トランジスタ44,発振トランス45,ストロボ充電スイッチ7,整流用のダイオード46等から構成されている。昇圧部40は、電池31の低圧の直流を高圧に変換するために、発振トランジスタ44と発振トランス45とで周知の自走式ブロッキング発振回路を構成している。
【0027】
発振トランス45は、それぞれが誘導結合された一次コイル47,二次コイル48,三次コイル49とから構成されている。この発振トランス45では、一次コイル47の各端子が第1端子45a,第2端子45bに、二次コイル48の一方の端子が第5端子45cに、二次コイル48の他方の端子は三次コイル49の一方の端子と共有端子である第4端子45dに、三次コイル49の他方の端子が第3端子45eになっている。
【0028】
一次コイル47の第2端子45bには、電池31のプラス端子が接続され、第1端子45aには発振トランジスタ44のコレクタ端子が接続されている。また、三次コイル49の第3端子45eには、抵抗51を介して電池31のプラス端子が接続され、第4端子45dには、ストロボ充電スイッチ7を介して発振トランジスタ44のベース端子が接続されている。ストロボ充電スイッチ7は、操作ボタン7aを押圧している間だけONとなる。
【0029】
発振トランジスタ44のエミッタ端子は、電池31のマイナス端子に接続されて接地(GND)されるとともに、充電発光部41のプラス側(メインコンデンサ52のプラス端子)とに接続されている。また、二次コイル48の第5端子45cは、ダイオード46のカソードに接続され、このダイオード46のアノードは充電発光部41のマイナス側(メインコンデンサ52のマイナス端子)に接続されている。
【0030】
発振トランジスタ44は、ストロボ充電スイッチ7がONになると、ベース端子に抵抗51,三次コイル49を介してベース電圧が与えられ、ベース電流が流れ込んで作動を開始し、発振トランス45からの正帰還作用によってベース電流が増大することで発振する。二次コイル48には、発振トランジスタ44の発振動作中に一次コイル47と二次コイル48との巻線比に応じた高電圧例えば300V程度が発生し、ダイオード46によって第5端子45cから第4端子45d方向に流れる二次側電流のみが充電発光部41に給電される。一次コイル47に流れる一次側電流(コレクタ電流)が飽和して、発振トランス45に逆起電力が発生した時には、ダイオード46によって第4端子45dから第5端子45c方向に電流が流れないようにされている。
【0031】
充電発光部41は、メインコンデンサ52,トリガコンデンサ53,トリガスイッチ54,トリガトランス55,トリガ電極56,ストロボ発光部6に露呈されたストロボ放電管57等から構成されている。昇圧部40から整流されて供給される二次側電流は、メインコンデンサ52とトリガコンデンサ53とに充電される。メインコンデンサ52が規定充電電圧まで充電されると、ネオン管58が点灯する。このネオン管58は、ストロボ付きフイルムユニットの表示窓11に臨む位置に配されており、表示窓11を介して、発光の有無を確認することができる。
【0032】
トリガスイッチ54は、シャッタ装置(シャッタ羽根25)の作動に連動してON,OFFされ、開口26aが全開した時にONとなってトリガコンデンサ53を放電させる。トリガコンデンサ53から放電された電流は、トリガトランス55の一次側に流れ、二次側に接続されたトリガ電極56に高電圧を印加する。そして、トリガ電極56への高電圧の印加によって、ストロボ放電管57内のXeガスがイオン化して絶縁が破れることでメインコンデンサ52が放電し、ストロボ放電管57が発光する。
【0033】
識別データ露光回路のスイッチング部42は、ストロボ充電スイッチ7と並列に接続された露光用のスイッチ用トランジタ71と、シャッタ装置の作動に同期してON,OFFされる電気接点の露光スイッチ70等から構成されている。スイッチ用トランジスタ71は、PNP型のトランジタで、エミッタ端子が発振トランス45の第4端子45dに接続され、コレクタ端子が発振トランジスタ44のベース端子に接続されている。さらに、スイッチ用トランジスタ41のベース端子は、抵抗72,露光スイッチ70を介して電池31のマイナス端子(GND)に接続されている。
【0034】
露光スイッチ70は、機械的に電気接続するスイッチであって、シャッタ装置が作動して、開口26aが全開した時にONとなるようにされている。すなわち、トリガスイッチ54と連動してON,OFFするようになっている。露光スイッチ70がONとなると、抵抗51,三次コイル49を介してスイッチ用トランジスタ71のエミッタ端子からベース端子に電流(ベース電流)が流れるようになり、スイッチ用トランジスタ71が作動し、エミッタ−コレクタ間に電流が流れ、これが発振トランジスタ44のベース電流として流れるようになる。すなわち、シャッタ装置の作動に同期して、ストロボ充電スイッチ7がONした時と同様に発振トランジスタ44を作動させる。なお、露光スイッチ70がONとなるタイミングは、開口26aが全開した時点に限らず、シャッタボタン9を押圧した時や、シャッタ羽根25が作動を開始した時または作動が終了した時のように、1コマの撮影で1回すなわちシャッタ装置が作動する毎に、これに同期してONとなるようにすればよい。
【0035】
識別データ発光部43は、識別データユニット27,28に設けられた2個の発光ダイオード27a,28aと、プリントモード切替ツマミ8のスライド移動に連動して、接続接点の位置が切替られるスライドスイッチ73等から構成されている。スライドスイッチ73は、第1〜第3の3個の端子73a,73b,73cを有しており、プリントモード切替ツマミ8がPプリントモードの位置にセットされた時には、第1端子73aに第2端子73bを接続し、Lプリントモードの位置にセットされた時には、第1端子73aに第2端子73b及び第3端子73cを接続する。
【0036】
第1端子73aは発振トランジスタ44のコレクタ端子と一次コイル47とに接続され、第2端子73bは発光ダイオード27aのアノードに,第3端子73cは発光ダイオード28aのアノードにそれぞれ接続されている。各発光ダイオード27a,28aのカソードは、それぞれ抵抗74a,74bを介して、露光スイッチ70の抵抗72側に接続されている。これらの発光ダイオード27a,28aには、発光を開始する時の順方向電圧すなわち立ち上がり電圧が2.0V程度のものが用いられている。
【0037】
このように接続することにより、シャッタ装置が作動して開口26aが全開すると、発振トランジスタ44が作動し、発振トランジスタ44と発振トランス45とによる発振が開始される。このときに、一次コイル47に発生するパルス電圧(ピーク電圧約6V)によって、発光ダイオード27a,28aは、順方向電流が流れて発光し、フイルム21に識別データを露光するようになっている。なお、抵抗74a,74bは、発光ダイオード27a,28aにかかる電圧の大きさを例えば3V程度に調節するためのものであり、この抵抗値は一次コイル47に発生するパルス電圧に応じて適宜に調節される。
【0038】
次に、上記のように構成されたストロボ付きフイルムユニットの作用について説明する。撮影者は、ストロボ付きフイルムユニットの巻上げノブ5を回動操作し、フイルム21を巻き上げて、撮影の準備をする。この巻き上げ操作によって、シャッタチャージが行われる。次に、被写体の種類や撮影者の好みによって、プリントモード切替ツマミ8を所望とするプリントモードの位置にスライド移動させてセットする。例えば、プリントモード切替ツマミ8を「L」の位置に移動してセットすると、これによりスライドスイッチ73がスライドされて、第1端子73aに第2端子73b及び第3端子73cが接続される。すなわち、発光ダイオード27a,28aの各アノードが一次コイル47の第1端子45aに接続された状態となる。
【0039】
また、ストロボを発光させて撮影する必要がある場合は、操作ボタン7aを押圧してストロボ充電スイッチ7をONさせる。この押圧操作は、表示窓11介してネオン管58の点灯が確認されるまで継続する。
【0040】
ストロボ充電スイッチ7がONとなると、抵抗51,三次コイル49を介して発振トランジスタ44にベース電流が流れ込み、発振トランジスタ44が作動を開始する。これにより、発振トランジスタ44と発振トランス45とで形成するブロッキング発振器が発振を開始し、この発振はストロボ充電スイッチがONになっている間に継続して行われる。
【0041】
発振動作中に二次コイル48で発生した高電圧の起電力による第5端子45cから第4端子45d方向に流れる二次側電流は、充電発光部41に給電され、メインコンデンサ52とトリガコンデンサ53を充電する。また、二次コイル48で発生した逆起電力は、第4端子45dから第5端子45c方向に二次側電流を流そうとするが、ダイオード46の作用により、充電発光部41には給電されない。
【0042】
メインコンデンサ52が規定充電電圧まで充電されると、ネオン管58が点灯する。撮影者は、表示窓11を介してネオン管58の点灯を確認した後に、ストロボ充電スイッチ7の押圧を解除する。押圧操作を解除することによって、発振が止まり、メインコンデンサ52の充電が停止される。
【0043】
シャッタボタン8を押すと、シャッタ装置が作動しシャッタ羽根25が回動する。そして、開口26aが全開した時点でトリガスイッチ54がONされる。すると、トリガコンデンサ53が放電して、トリガ電極56に高電圧が印加される。そして、トリガ電極56への高電圧の印加によってメインコンデンサ52が放電し、ストロボ放電管57が発光する。また、シャッタ羽根25が開口26aの前面より退避している間に、暗箱26のアパーチャ背後にセットされているフイルム21のハイビジョンサイズのアスペクト比の露光範囲22に、撮影レンズ3を透過した撮影光が露光される。
【0044】
一方、メインコンデンサ52に充電をしたか否か(ストロボ発光の有無)にかかわらず、シャッタ装置の作動に同期して(開口26aが全開した時点で)露光スイッチ70がONとなって、スイッチ用トランジスタ71にベース電流が流れるようになる。これにより、スイッチ用トランジスタ71のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、この電流は発振トランジスタ44のベース端子に流れ込んで、発振トランジスタ44の作動が開始される。
【0045】
発振トランジスタ44が作動を開始すると、メインコンデンサ52の充電時と同様に発振トランジスタ44と発振トランス45とで形成するブロッキング発振回路が発振を開始する。この発振は、露光スイッチ70がONとなっている期間中継続される。そして、発振を継続している期間では、発振トランス45に電流が流れ始めたり,流れなくなったりするために、一次コイル47に図5に示すよなパルス状のパルス電圧が発生する。なお、図5に示される電圧は、発振トランジスタ44のコレクタ−エミッタ間電圧を測定したものであり、このパルス電圧は、ピーク電圧で6V程度になる。この時に露光スイッチ70がONとなり、かつ発光ダイオード27a,28aのアノードが一次コイル47の第1端子45aに接続されているので、一次コイル47で発生したパルス電圧によって、抵抗74a,74bを通して発光ダイオード27a,28aに順方向電流が流れ発光する。このとき、発光ダイオード27a,27bは、10〜20mAの順方向電流が流れて発光する。
【0046】
なお、メインコンデンサ52を充電するときにも、この一次コイル47には、同様のパルス電圧が発生するが、露光スイッチ70がONとなっていないため、発光ダイオード27a,28aには順方向電圧が印加されないので発光することはない。
【0047】
実際には、発光ダイオード27a,28aは、パルス電圧が発生して、ピーク電圧を中心にした一定の幅の期間中に立ち上がり電圧以上の電圧が印加された時に安定して発光する。そして、露光スイッチ70のONとなっている時間は、昇圧部40の発振サイクルに比べて極めて長く、ピーク電圧は複数回発生するから、この回数分だけ発光ダイオード27a,28aが繰り返し発光し、フイルム21を露光するのに十分な光量を得ることができる。
【0048】
このようにして、発光ダイオード27a,28aが発光すると、この発光した光はカバー27b,28bでそれぞれ四角の形状にされてフイルム21の露光範囲22の下側に照射され、四角い第1ビット30aと第2ビット30bが露光される。この時に撮影されたフイルム21の状態を図6(a)に示す。なお、図6は、乳剤面21b側から見た状態を示している。フイルム21の撮影コマ80には、ハイビジョンサイズのアスペクト比を持った露光範囲22に被写体像が露光されるとともに、露光範囲22の下側に第1ビット30aと第2ビット30bとからなるLプリントモードを示す識別データ81が露光された状態となる。なお、点線82で囲まれる領域は、ファインダ4のLプリントモードの視野範囲を示している。
【0049】
また、Pプリントモードの位置にプリントモード切替ツマミ8をセットした時には、スライドスイッチ73は、第1端子73aに第2端子73bを接続する。これにより、発光ダイオード27aのアノードが一次コイル47の第1端子45aと接続された状態となる。シャッタボタン9を押圧すると、シャッタ装置が作動され、この時にもフイルム21のハイビジョンサイズのアスペクト比の露光範囲22に被写体像が露光される。また、Lプリントモードの撮影時と同様に、シャッタ装置が作動して、開口26aが全開した時点で、露光スイッチ70がONとなる。これにより、スイッチ用トランジスタ71が作動し、発振トランジスタ44の作動が開始され、発振トランス45との発振が行われる。
【0050】
この時に一次コイル47で発生するパルス電圧は、発光ダイオード27aのみに印加されて、発光ダイオード27aが発光し、このPプリントモードで撮影された撮影コマの露光範囲22の下側には、第1ビット30aのみが露光される。このときの撮影コマ84を図6(b)に示すように、ハイビジョンサイズのアスペクト比を持った露光範囲22に被写体像が露光されるとともに、露光範囲22の下側に第1ビット30aからなるPプリントモードを示す識別データ85が露光された状態となる。なお、点線86で囲まれる領域は、ファインダ4のPプリントモードの視野範囲を示している。
【0051】
さらに、Hプリントモードの位置にプリントモード切替ツマミ8をセットした時には、スライドスイッチ73は、第1端子73aに第2端子73b及び第3端子73cの両方が接続されない状態に切替られる。したがって、発光ダイオード27a,28aの各アノードが一次コイル47の第1端子45aと接続されない状態となる。上記同様にして、撮影を行うと、シャッタ装置が作動して露光スイッチ70がONになっても、発光ダイオード27a,28aは、一次コイル47で発生するパルス電圧が印加されないので発光しない。このときの撮影コマ87を図6(c)に示すように、ハイビジョンサイズのアスペクト比を持った露光範囲22にファインダ4の全視野範囲4aと同じ範囲の被写体像が露光されるが、露光範囲22の下側には識別データが露光されていない状態となる。
【0052】
もちろん、PまたはHプリントモードを選択していても、メインコンデンサ52に充電を行っていれば、ストロボ放電管57が発光し、ストロボ撮影が行われる。
【0053】
このようにして、所望とするプリントモードを選択しながら順次に撮影を行い、最終コマの撮影の終了後に巻き上げノブ5を連続的に回動させて、全てのフイルム21をフイルムカートリッジ20内に収納する。この後に、ストロボ付きフイルムユニットを渡して現像店等に現像及びプリントを依頼する。
【0054】
フイルムカートリッジ20は、ユニット本体1から取り出され、さらに、フイルムカートリッジ20からフイルム21が引き出されて現像処理が行われる。現像処理されたネガフイルムは、焼付装置にセットされる。焼付装置にはネガフイルムに記録された識別データの各ビット30a,30bを自動的に読み取る装置が内蔵されており、この装置から得られる信号に応じて、Lプリントサイズ,ハイビジョンサイズ,パノラマプリントサイズに対応したマスクがセットされ、これらのマスクに応じて引き伸ばし倍率が決定されて焼付処理(プリント)が行われる。
【0055】
例えば、図6(a)に示す撮影コマ80をプリントする場合には、第1ビット30a及び第2ビット30bからなる識別データ81が記録されているので、露光範囲22よりも左右に狭い領域を持った、Lプリント用のマスクを用いて点線82で囲まれる領域が、Lプリントサイズの印画紙に拡大して焼付けられるから、図7(a)に示すようなLプリントサイズのプリント写真が得られる。
【0056】
また、図6(b)に示す撮影コマ84をプリントする場合には、第1ビット30aだけからなる識別データ85が記録されているので、露光範囲22よりも上下に狭い領域を持った、パノラマプリント用のマスクを用いて点線86で囲まれる領域が、パノラマサイズの印画紙に拡大して焼付けられるから、図7(b)に示すようなパノラマサイズのプリント写真が得られる。
【0057】
さらに、図6(c)に示す撮影コマ87をプリントする場合には、識別データが記録されていないので、露光範囲22と同じ領域を持ったハイビジョンプリント用のマスクを用いて露光範囲22の全領域が、ハイビジョンサイズの印画紙に拡大して焼付けられるから、図7(c)に示すようなハビジョンサイズのプリント写真が得られる。
【0058】
なお、上記実施例では、発光ダイオード27a,28aを発光させるためのパルス電圧を一次コイル47から取り出すようにしているが、図8に示すように、三次コイル49から取り出すようにしてもよい。この場合には、スライドスイッチ73の第1端子73aが、三次コイル49の第3端子45e(抵抗51側)に接続されている。三次コイル49は、一次コイル45と同様に発振を継続している期間では、発振トランス45に電流が流れ始めたり、流れなくなったりするために、パルス電圧が発生する。
【0059】
この時の、第3端子45eの電位変化を図9に示す。なお、この電位は、電池31のマイナス端子(GND)の電位を基準(0V)としてある。第3端子45eの電位はピークで約6V程度になる。発光ダイオード27a,28aは、抵抗74a,74bを通して電池31のマイナス端子に接続されているから各アノードとGNDの電位差は6V以下となる。しかしながら、抵抗74a,74bの抵抗値を調節することによって、発光ダイオード27a,28aを安定して発光させるだけの電圧を取り出すことができる。したがって、このようにしても、発光ダイオード27a,28aを発光させ、識別データを露光することができる。
【0060】
次に、機械的な露光スイッチ70の代わりに、半導体スイッチ(トランジスタ)を用いた実施例について図10を参照しながら説明する。なお、以下に説明する以外の部分については、最初の実施例と同じであり、同じ構成部材については同符号を付してある。
【0061】
充電発光部41のプラス側(メインコンデンサ52のプラス端子)は、一次コイル47の第2端子45bに接続されており、この電位が電池31のプラス電位と共通にされている。また、スイッチ用トランジスタ71のベース端子は、抵抗72を介してNPN型の露光シンクロ用トランジスタ90のコレクタ端子に接続されている。
【0062】
露光シンクロ用トランジスタ90のベース端子は、抵抗91を介してダイオード92のカソードに接続され、このダイオード92のアノードはトリガトランス55とトリガスイッチ54との間に接続されている。また、露光シンクロ用トランジスタ90のエミッタ端子は、電池31のマイナス側に接続されている。露光シンクロ用トランジスタ90のエミッタ−ベース間に接続されたコンデンサ93は、トリガスイッチ54がONになった際に発生するスパイクノイズを除去するためのものである。
【0063】
なお、この充電発光部41は、プラス側が電池31のプラス側に接続されているため、昇圧部40の発振動作中には、メインコンデンサ52及びトリガコンデンサ53は、電池31のプラス電位をGND(基準)として二次コイル48で発生した高電圧で充電される。
【0064】
上記構成によれば、シャッタ装置が作動してトリガスイッチ54がONとなると、露光シンクロ用トランジスタ90のベースーエミッタ間に、電池31の1.5Vがトリガスイッチ54,ダイオード92,抵抗91を介して印加される。これにより、露光シンクロ用トランジスタ90が作動して、ON状態(エミッタ−コレクタ間がON)となって、スイッチ用トランジスタ71にベース電流が流れる。そして、上記実施例と同様に、発振トランジスタ44が作動して、発振動作が開始され、一次コイル47から取り出されたパルス電圧によって発光ダイオード27a,28aが発光される。このようにしても、上記各実施例と同様に識別データを露光することができる。
【0065】
上記各実施例では、発光ダイオード27a,28aを発光させてプリントモードを識別するための識別データを露光するようにしているが、識別データ露光ユニット27,28に代えて、例えば7セグメントのLEDユニットの各セグメントを選択的に発光させれば、フイルム21に日付や絞り値等の各種撮影データを露光することもできるのはいうまでもない。また、電池を1.5Vとしているが、1.2V,1.8V等の起電力のものでもよい。また、各プリントモードの第1ビット及び第2ビットの記録パターンは、上記各実施例のものに限られない。
【0066】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットによれば、内蔵した電池を電源とする発振トランジスタと発振トランスを有した発振回路とを備えたストロボ回路と、シャッタ装置の作動に同期して発振回路を作動させるようにするとともに、シャッタ装置の作動に同期した発振回路の作動中に発振トランスの例えば一次コイルや三次コイルに発生する電圧を取り出して、この電圧で発光ダイオードを発光させ、識別データをフイルムに露光するようにしたデータ露光回路とを備えるようにしたから、シャッタ装置に同期させて発光ダイオードでデータをフイルムに露光することができるようになり、また発光ダイオード用の電池を設ける必要がないのでローコスト、小型化に有利になる。
【0067】
また、撮影時に、撮影者が意図するプリントモードを選択するための操作部材に連動させて、複数個の発光ダイオードをプリントモードに応じて選択的に発光させるようにしたから、簡単な回路でプリントモードを識別するための識別データをフイルムに露光することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したストロボ回路と識別データ露光回路の回路図である。
【図2】ストロボ回路と識別データ露光回路を内蔵したレンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図3】ファインダを覗いた状態を示す説明図である。
【図4】識別データ露光ユニットとフイルムの位置関係を示すレンズ付きフイルムユニットの要部概略図である。
【図5】一次コイルで発生したパルス電圧を発振トランジスタのコレクタ−エミッタ間の電圧として示す波形図である。
【図6】各プリントモードで撮影された撮影コマの状態を示す説明図である。
【図7】撮影コマから得られるプリント写真を示す説明図である。
【図8】三次コイルから発光ダイオードの順方向電圧を取り出すようにしたストロボ回路と識別データ露光回路の回路図である。
【図9】同回路による発光ダイオードのアノード側電位の変化を示す波形図である。
【図10】シャッタ装置の作動に同期して電気的に発振トランジスタの作動を開始するようにしたストロボ回路と識別データ露光回路の回路図である。
【符号の説明】
7 ストロボ充電スイッチ
8 プリントモード切替ツマミ
27a,28a 発光ダイオード
31 電池
44 発振トランジスタ
45 発振トランス
47〜49 コイル
52 メインコンデンサ
54 トリガスイッチ
57 ストロボ放電管
70 露光スイッチ
71 スイッチ用トランジスタ
73 スライドスイッチ
81,85 識別データ
90 露光シンクロ用トランジスタ

Claims (2)

  1. ユニット本体に予めフイルムが装填され、ストロボ回路とシャッタ装置とプリントモードを識別するための識別データをフイルムに露光するデータ露光回路とが組み込まれたストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記ユニット本体には、撮影時に撮影者が意図するプリントモードを選択するための操作部材が設けられ、前記ストロボ回路は、電源用の電池と、発振トランジスタと、一端が前記電池のプラス側に接続され他端が前記発振トランジスタのコレクタ−エミッタ間を通して前記電池のマイナス側に接続された一次コイルと、この一次コイルと誘導結合され一端がメインコンデンサに、他端がストロボ充電スイッチを介して前記発振トランジスタのベースに接続された二次コイルと、前記電池に対して前記一次コイルと並列に接続されるとともに前記二次コイルと誘導結合され、一端が前記電池のプラス側に接続され他端が前記二次コイルの他端に接続された三次コイルの各コイルからなる発振トランスとを備え、前記データ露光回路は、コレクタが前記発振トランジスタのベースに、エミッタが前記二次コイルの他端に、ベースがシャッタ装置の作動に同期して閉じられるデータ露光用のスイッチを介して前記電池のマイナス側に接続され、前記シャッタ装置の作動に同期して前記発振トランジスタにベース電流を流して前記発振トランスを作動させるスイッチ用トランジスタと、アノードが前記一次コイルの他端または前記三次コイルの一端に接続され、カソードが前記スイッチ用トランジスタのベースに接続された複数個の発光ダイオードと、前記操作部材に連動して切替られ、選択されたプリントモードに応じた前記発光ダイオードを前記一次コイルまたは前記三次コイルに接続するスイッチとを備え、シャッタ装置の作動に同期して前記発振トランスが作動したときに、前記アノードに印加される電圧によって、選択されたプリントモードに応じた発光ダイオードを駆動してフイルムにデータ露光を行うことを特徴とするストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニット。
  2. ユニット本体に予めフイルムが装填され、ストロボ回路とシャッタ装置とプリントモードを識別するための識別データをフイルムに露光するデータ露光回路とが組み込まれたストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記ユニット本体には、撮影時に撮影者が意図するプリントモードを選択するための操作部材が設けられ、前記ストロボ回路は、電源用の電池と、発振トランジスタと、一端が前記電池のプラス側に接続され他端が前記発振トランジスタのコレクタ−エミッタ間を通して前記電池のマイナス側に接続された一次コイルと、この一次コイルと誘導結合され一端がメインコンデンサに、他端がストロボ充電スイッチを介して前記発振トランジスタのベースに接続された二次コイルと、前記電池に対して前記一次コイルと並列に接続されるとともに前記二次コイルと誘導結合され、一端が前記電池のプラス側に接続され他端が前記二次コイルの他端に接続された三次コイルの各コイルからなる発振トランスと、シャッタ装置に同期して閉じることにより、トリガコンデンサを放電させ、ストロボ放電管にトリガ電圧を印加するためのトリガスイッチとを備え、前記データ露光回路は、ベースがトリガスイッチを介して、前記電池のプラス側と接続されエミッタが電池のマイナス側に接続され、前記トリガスイッチが閉じた時に、エミッタ−コレクタ間に電流を流すように作動されるシンクロ用トランジスタと、コレクタが前記発振トランジスタのベースに、エミッタが前記二次コイルの他端に、ベースが前記シンクロ用トランジスタのコレクタに接続され、前記シンクロ用トランジスタが作動した時に前記発振トランジスタにベース電流を流して前記発振トランスを作動させるスイッチ用トランジスタと、アノードが前記一次コイルの他端または前記三次コイルの一端に接続され、カソードが前記スイッチ用トランジスタのベースに接続された複数個の発光ダイオードと、前記操作部材に連動して切替られ、選択されたプリントモードに応じた前記発光ダイオードを前記一次コイルまたは前記三次コイルに接続するスイッチとを備え、シャッタ装置の作動に同期して前記発振トランスが作動したときに、前記アノードに印加される電圧によって、選択されたプリントモードに応じた発光ダイオードを駆動してフイルムにデータ露光を行うことを特徴とするストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニット。
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