JPH1195309A - 光学データ露光回路 - Google Patents

光学データ露光回路

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JPH1195309A
JPH1195309A JP25324397A JP25324397A JPH1195309A JP H1195309 A JPH1195309 A JP H1195309A JP 25324397 A JP25324397 A JP 25324397A JP 25324397 A JP25324397 A JP 25324397A JP H1195309 A JPH1195309 A JP H1195309A
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JP
Japan
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circuit
timer
transistor
voltage
battery
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Application number
JP25324397A
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English (en)
Inventor
Katsumi Motomura
克美 本村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ回路の電池で電球を点灯させて光学
データを写真フイルムに露光したきに発生する露光量の
バラツキをなくす。 【解決手段】 昇圧回路19aは、発振トランジスタ2
2と発振トランス23から構成されており、充電スイッ
チ21aがONとなっているときに作動してメインコン
デンサ26を充電する。撮影時に、シャッタ機構18が
作動してタイマ回路51が時間TaだけON状態にな
る。タイマ回路51のON状態の間には、ダイオード5
2によって発振トランジスタ22の入力端子が短絡され
ることで昇圧回路19aの作動が時間Taだけ禁止され
て、昇圧回路19aに電池20から電流が流れることに
起因する電池20の電圧低下、変動が抑えられる。そし
て、この時間Taの間に電池20の電圧が電球14に印
加されて電球14が点灯し、この電球14からの光でプ
リントサイズを示す光学データとしてのPARマークが
写真フイルムに露光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラやレンズ付
きフイルムユニットに用いられ、写真フイルムに光学デ
ータを露光する光学データ露光回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリント写真の魅力や楽しみをより一層
一般のユーザーに広げるために、撮影された被写体の種
類や大きさによって、アスペクト比の異なるプリント写
真が提供されている。このようなプリント写真として
は、従来の標準的なプリントサイズであるC(クラシッ
ク)サイズプリント(89×127mm)や、このCサ
イズプリントの長さをほぼ2倍にしたP(パノラマ)サ
イズプリント(89×252mm),アスペクト比がハ
イビジョンテレビの画面サイズのアスペクト比に近似さ
せたHサイズプリント(89×157mm)等が一般に
知られている。
【0003】このような、アスペクト比の異なるプリン
ト写真を1本の写真フイルムから得るために、撮影時に
は写真フイルムに対して単一のサイズで全撮影コマを露
光するとともに、各撮影コマ毎に撮影者が意図したプリ
ント写真のアスペクト比を指定する光学データ(以下、
PAR(PRINT ASPECT RATIO) マークという)を露光範
囲外に記録しておき、プリント写真の作成時には、その
PARマークを読み取って各撮影コマを指定されたアス
ペクト比(プリント範囲)でプリントする方法が開示さ
れている。
【0004】PARマークのような光学データ露光する
場合の光源としては、自然光,発光ダイオード,電球を
利用することが考えられる。しかし、自然光の場合に
は、環境の明るさに左右されるため、光学データの露光
量にバラツキが生じてしまう。また、発光ダイオードの
場合には、これが低価格、長寿命、応答性が良いといっ
た特性を有するものの、発光に必要な電圧すなわち立ち
上がり電圧が2V程度であり、安定して発光させるには
3V以上の電圧を必要とする。
【0005】例えば、ストロボ装置(回路)を内蔵した
カメラやレンズ付きフイルムユニットでは、ストロボ用
に電源としての電池を内蔵しているものがあるが、安価
なカメラやストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニット
では、それの電源として内蔵されている電池の電圧が
1.5V程度と低いため、この電池で発光ダイオードを
直接に点灯させることはできない。もちろん、発光ダイ
オードの専用電源として電圧の高い電池を内蔵させるこ
とができるが、出力電圧の高い電池は高価であるため、
発光ダイオードが低価格であることを考慮してもレンズ
付きフイルムユニット等の大幅なコスト上昇が避けられ
ない。
【0006】そこで、安価なカメラやストロボ内蔵型の
レンズ付きフイルムユニットでは、露光量の信頼性やコ
スト等を考慮すると、ストロボ回路の電源として内蔵さ
れた低電圧の電池で電球を点灯させて光学データを露光
するのが簡単である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光学データ
を露光するために電球を撮影毎に点灯させるには、シャ
ッタの開閉に連動してONとされるスイッチを用い、こ
のスイッチがONとなっている間に、電池の電圧を電球
に印加する方法が考えられる。しかし、スイッチがON
となっている時間にバラツキがあると、電球の点灯時間
にバラツキが生じてPARマークを一定の露光量、適正
な露光量で露光することができないといった問題があっ
た。また、電球は、電流を流してから点灯開始するまで
の応答性が悪いため、単にシャッタの開閉に連動してス
イッチをONとしても、適正な露出が得られないばかり
でなく光学データが露光されないといった不具合が発生
する可能性もある。
【0008】さらに、ストロボ回路の電池を電球の電源
として共用して、この電池の電圧で直接に電球を点灯す
るようにした場合には、電球が点灯している間にメイン
コンデンサへの充電が行われている否か、また充電が行
われているときの昇圧回路の二次側の負荷の大きさに応
じて電池からストロボ回路に流れる電流の大きさによっ
て電池の実際の出力電圧が変動してしまい電球が放出す
る光量が増減し、光学データの露光量にバラツキが生じ
てしまうといった問題がある。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、ストロボ回路の電池を電源として電球
を点灯させてPARマーク等のデータを写真フイルムを
露光するようにするとともに、記録されるデータの露光
量を一定にすることができるようにした光学データ露光
回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、シャッタ機構の作動に同
期して所定の時間だけオン状態となり、このオン状態の
間にストロボ用の電池の電圧を電球に印加して点灯させ
るタイマ回路と、このタイマ回路がオン状態の間にスト
ロボ回路の昇圧回路の作動を禁止する作動禁止手段とを
備えたものである。
【0011】請求項2記載の発明では、昇圧回路は、発
振トランジスタを含む発振回路によって電池の低電圧を
高電圧に変換するようにされ、作動禁止手段は、タイマ
回路がオン状態の時に前記発振トランジスタの入力端子
を電気的に短絡するように接続されたダイオードであ
り、前記発振トランジスタの入力端子を電気的に短絡し
て前記昇圧回路の作動を禁止するものである。
【0012】請求項3記載の発明では、昇圧回路は、発
振トランジスタを含む発振回路によって電池の低電圧を
高電圧に変換するようにされ、作動禁止手段は、タイマ
回路がオン状態の時に作動して前記発振トランジスタの
入力端子を電気的に短絡するように接続されたトランジ
スタであり、前記発振トランジスタの入力端子を電気的
に短絡して前記昇圧回路の作動を禁止するものである。
【0013】請求項4記載の発明では、ストロボ回路
は、ストロボ放電管を発光させるトリガ電圧を発生する
ためにシャッタが作動されたときにオンとなってトリガ
コンデンサを放電させるトリガスイッチを有し、タイマ
回路は、前記トリガスイッチがオンとなることにより、
電池と接続されて充電されるタイマ用コンデンサと、こ
の充電されたタイマ用コンデンサの充電電圧から取り出
した電圧でオンとされるタイマ用トランジスタと、この
タイマ用トランジスタと前記タイマ用コンデンサとの間
に接続された抵抗とを有し、前記トリガスイッチがオン
となることに応答して、前記タイマ用トランジスタを前
記所定の時間だけオンとすることによってオン状態とな
るようにしたものである。
【0014】請求項5記載の発明では、電球は、タイマ
用トランジスタがオンとなることによりこのタイマ用ト
ランジスタを介して電池の電圧が印加されて点灯するよ
うにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を実施したストロボ内蔵型
のレンズ付きフイルムユニット(以下ストロボ付きフイ
ルムユニットという)を図2に示す。このストロボ付き
フイルムユニットでは、各撮影コマの露光範囲が全て同
一サイズとされるとともに、各撮影コマ毎にプリントモ
ードを選択することにより、プリント写真のプリントサ
イズ(アスペクト比)を選択することができるようにさ
れている。選択されプリントサイズを示すデータは、露
光範囲の外側にPARマークとして光学的に記録され
る。
【0016】ストロボ付きフイルムユニットは、簡単な
撮影機構を備えたユニット本体1と、このユニット本体
1に巻き付けられた外装紙2とからなる。外装紙2に
は、撮影レンズ3,ファインダ4等を露呈する開口が設
けられ、また巻上げノブ5,シャッタボタン6,ストロ
ボ発光部7,操作レバー8等を避けるようにして巻き付
けられているので、外装紙2をユニット本体1に巻き付
けた状態で撮影操作を行うことができる。
【0017】ユニット本体1内には、フイルム巻き上げ
機構(図示省略)、シャッタ機構18,ストロボ回路1
9,このストロボ回路の電源である起電力が1.5Vの
電池20と,PARマーク露光回路50(図1参照)等
が内蔵されている。また、ユニット本体1には、カート
リッジ9aとこのカートリッジ9aから引き出されてロ
ール状にされた未露光の写真フイルム9b(図3参照)
とが予め内蔵されている。
【0018】操作レバー8は、ON位置とOFF位置と
のいずれか一方の位置に切り換え可能であり、ON位置
に切り換えた場合には、ストロボ発光用の充電が行わ
れ、充電完了後には放電分を補うようにして補助充電が
行われる。また、操作レバー8をOFF位置に切り換え
た場合には、充電を停止することができる。さらに、操
作レバー8は、ストロボ発光の要否の選択するための発
光選択用の操作部材を兼ねており、ON位置ではストロ
ボ発光が許容され、OFF位置ではストロボ発光が禁止
される。
【0019】プリントモード選択ツマミ10は、プリン
トモードを選択するためのものであって、これをスライ
ド操作して、ストロボ付きフイルムユニットの前面に記
された「H」,「P」,「C」の各位置に移動させるこ
とにより、H,P,Cのいずれか1つのプリントモード
を選択することができる。
【0020】プリントモード選択ツマミ10を「H」位
置にセットした時には、Hプリントモードとなり、この
プリントモードで撮影された撮影コマは、Hプリントサ
イズ(89mm×158mm)のプリント写真としてプ
リントされる。また、「P」位置にセットした時には、
P(パノラマ)プリントモードとなり、このプリントモ
ードで撮影された撮影コマは、Pプリントサイズ(89
mm×252mm)で、「C」位置にセットした時に
は、C(クラシック)プリントモードとなり、このプリ
ントモードで撮影された撮影コマは、従来の標準サイズ
であるCプリントサイズ(89mm×127mm)のプ
リント写真としてそれぞれプリントされる。
【0021】ファインダ4は、その全視野範囲がHプリ
ントモードにおける撮影範囲(プリント範囲)に対応し
た視野範囲になっている。また、図示しないが、ファイ
ンダ視野内には、Pプリントモードにおける撮影範囲を
示すパノラマ用視野線と、Cプリントモードにおける撮
影範囲を示すCプリント用視野線とが観察できるように
なっている。なお、フィンダ4は、プリントモードの切
替に応じて、各プリントモードの撮影範囲となるように
その視野範囲を規制してもよい。
【0022】図3において、撮影レンズ3を透過した撮
影光は、Hプリントサイズと同じアスペクト比で開口し
たアパーチャで規制されて写真フイルム9bに入射し、
この写真フイルム9b上で、アパーチャとほぼ同じサイ
ズ(15mm×26.7mm)の露光範囲11内に1個
の撮影コマの潜在画像を形成する。
【0023】アパーチャの下方には、PARマーク12
を記録するためのライトガイド13が設けられている。
PARマーク12は、第1ビット12a,第2ビット1
2bからなり、露光範囲11の下側に露光・記録され、
記録されたビットの個数によって選択したプリントモー
ド、すなわち作成すべきプリント写真のサイズを示す。
【0024】ライトガイド13は、写真フイルム9b側
の一端が第1ビット12a、第2ビット12bを記録す
るための記録発光面13a,13bとなっており、他端
がPARマーク12の記録用の光源となる電球14から
の光が入射する入射面13cとなっている。入射面13
cから入射した電球14の光は、ライトガイド13の内
部で光路が分けられ、各記録発光面13a,13bに導
光される。
【0025】ライトガイド13と写真フイルム9bとの
間には、プリントモード選択ツマミ10に連動してスラ
イドするマスク板15が配されている。このマスク板1
5には、マスク部15aと開口部15bとが形成されて
いる。マスク板15は、プリントモード選択ツマミ10
が「H」位置にセットされたときには、マスク部15a
がライトガイト13の各記録発光面13a,13bに対
峙する位置にセットされる。また、プリントモード選択
ツマミ10が「P」位置にセットされたときには、マス
ク部15aが一方の記録発光面13bに対峙し、開口部
15bが他方の記録発光面13aに対峙する位置にセッ
トされる。さらに、プリントモード選択ツマミ10が
「C」位置にセットされたときには、開口部15bが各
記録発光面13a,13bに対峙する位置にセットされ
る。
【0026】上記のように選択されたプリントモードに
応じてマスク板15の位置が切り換えられることによ
り、PARマーク12は、Pプリントモードでは第1ビ
ット12aだけが、Cプリントモードでは第1ビット1
2a及び第2ビット12bの両方が写真フイルム9bに
露光される。また、Hプリントモード時には、第1ビッ
ト12a及び第2ビット12bの両方が露光されない。
【0027】なお、PARマーク12を露光するための
構成は上記のものに限られない。もちろん、PARマー
ク12の第1ビット12a及び第2ビット12bのそれ
ぞれに1個ずつの電球を用いてもよい。
【0028】上記ストロボ付きフイルムユニットの電気
回路を図1に示す。ストロボ回路19は、大別して昇圧
回路19aと、充放電回路19bと、ストロボ回路19
の電源である電池20と、充電停止回路40とから構成
されている。また、このストロボ回路19には、PAR
マーク露光回路50が組み込まれている。
【0029】昇圧回路19aは、電池20の低電圧を高
電圧に変換するために、発振トランジスタ22と発振ト
ランス23とで構成されたブロッキング発振回路であ
り、これらの他に充電スイッチ21a,整流用ダイオー
ド24等から構成されている。
【0030】発振トランス23は、それぞれが互いに誘
導結合された一次コイル35,二次コイル36,三次コ
イル37とからなり、一次コイル35は、その第1端子
23aが発振トランジスタ22のコレクタ端子に接続さ
れ、第2端子23bが電池20のプラス電極と接続され
ている。三次コイル37は、その第3端子23cが抵抗
38a,充電スイッチ21aを介して電池20のプラス
電極に接続され、二次コイル36との共有端子である第
4端子23dが抵抗38bを介して発振トランジスタ2
2のベース端子に接続されている。また、二次コイル3
6の第5端子23eは、整流用ダイオード24を介して
メインコンデンサ26のマイナス側に接続されている。
整流用ダイオード24の接続の向きは、カソードが第5
端子23e側である。発振トランジスタ22のエミッタ
端子は、グランドされて、電池20のマイナス電極に接
続されている。
【0031】充電スイッチ21aは、発光選択スイッチ
21bとともに、前述の操作レバー8の操作によってO
N,OFFされる。これらの各スイッチ21a,21b
は、それぞれ操作レバー8がON位置のときにONとな
り、OFF位置のときにOFFとされる。発振トランジ
スタ22は、充電スイッチ21aがONとなると、電池
20から充電スイッチ21a,三次コイル37,抵抗3
8bを介してベース電流が流れて作動を開始して、一次
コイル35に一次側電流(コレクタ電流)を流す。そし
て、発振トランジスタ22は、発振トランス23からの
正帰還作用によってベース電流が増大することで発振
し、一次側電流を増大させる。
【0032】二次コイル36は、発振トランジスタ22
の発振中、すなわちに、一次側電流が増大している時
に、一次コイル35との巻線比に応じた高電圧、例えば
350V程度の起電力を発生する。整流用ダイオード2
4は、この起電力によって第5端子23eから第4端子
23d方向に流れる二次側電流だけを充放電回路19b
に給電する。
【0033】充放電回路19bは、ストロボ発光部7内
に配されたストロボ放電管25,メインコンデンサ2
6,トリガコンデンサ27,トリガコイル28,トリガ
スイッチ29,ネオン管30,発光選択スイッチ21b
等から構成されている。メインコンデンサ26は、その
両端子がストロボ放電管25の両電極に接続されるとと
もに、プラス端子は電池20のプラス電極に接続され、
マイナス端子は整流用ダイオード24のアノードに接続
されている。昇圧回路19aの作動時では、メインコン
デンサ26は、電池20のプラス電位を基準にしてマイ
ナス端子側の電位が下がるようにしてマイナス充電され
る。このストロボ回路19では、メインコンデンサ26
の規定充電電圧が例えば300Vに設定されており、メ
インコンデンサ26が規定充電電圧となっている時にス
トロボ放電管25を設計上の光量で発光することが可能
となっている。
【0034】トリガコンデンサ27は、メインコンデン
サ26の充電時に二次側電流によって充電される。トリ
ガスイッチ29は、シャッタ機構18のシャッタ羽根が
全開したときにONとなる。発光選択スイッチ21bが
ONとなっている状態でトリガスイッチ29がONとな
ると、トリガコンデンサ27が放電し、この放電された
電流がトリガコイル28の一次コイル28aに流れる。
これにより、トリガコイル28の二次コイル28bに高
電圧、例えば4KVのトリガ電圧が発生する。このトリ
ガ電圧は、ストロボ放電管25に近接して配されたトリ
ガ電極25aを介してストロボ放電管25に印加され
る。このトリガ電圧の印加によって、メインコンデンサ
26に充電された電荷がストロボ放電管25内で放電さ
れ、ストロボ放電管26が発光する。
【0035】ネオン管30は、メインコンデンサ26が
例えば265V(以下、表示用充電電圧という)まで充
電されると点滅を開始し、メインコンデンサ26の充電
電圧が高くなるのにしたがって点滅が早くなる。このネ
オン管30の光は、ライトガイド等を通して、ファイン
ダ4の接眼部の近傍に導光される。撮影者は、このネオ
ン管30の早い点滅により、ストロボ発光の準備ができ
たことを確認することができる。
【0036】なお、操作レバー8をOFF位置に切り換
えて発光選択スイッチ21bをOFFとしている状態で
は、トリガスイッチ29がONとなってもトリガコンデ
ンサ27が放電しないので、ストロボ発光は行われな
い。また、発光選択スイッチ21bがOFFとなってい
る場合には、ネオン管30は点滅しない。
【0037】充電停止回路40は、メインコンデサ26
が規定充電電圧まで充電されたときに、昇圧回路19a
を停止して充電を停止するためのものであり、ツェナダ
イオード41とPNP型の停止用トランジスタ42を主
部品として構成されている。ツェナダイオード41は、
メインコンデンサ26の規定充電電圧である300Vに
応じてツェナ電圧が300Vのものが用いられている。
【0038】ツェナダイオード41は、メインコンデン
サ26の充電電圧が印加されており、メインコンデンサ
26が規定充電電圧まで充電されると、ツェナ電流(逆
方向電流)を流す。停止用トランジスタ42は、エミッ
タ端子が抵抗38bを介して発振トランジスタ22のベ
ース端子に、コレクタ端子がグランドされて発振トラン
ジスタ22のエミッタ端子にそれぞれ接続されており、
ツェナ電流がベース電流として流れると、ON(エミッ
タ・コレクタ間が導通した状態)となる。これにより、
ONとなった停止用トランジスタ42で発振トランジス
タ22のベース端子とエミッタ端子、すなわち入力端子
が接続され、発振トランジスタ22が停止し昇圧回路1
9aを停止する。すなわち、メインコンデンサ26が規
定充電電圧まで充電された時に、その充電を停止する。
【0039】また、このストロボ回路19では、操作レ
バー8を操作する毎に、充電スイッチ21aがONとO
FFとのいずれか一方に切り換えられるため、充電時に
は充電スイッチ21aが継続的にONとされる。このた
め、メインコンデンサ26が規定充電電圧まで充電され
ると、上記の充電停止回路40が作動することにより昇
圧回路19aがいったん停止されるが、この直後にツェ
ナダイオード41にツェナ電流を流す等によりメインコ
ンデンサ26の充電電圧が低下してツェナダイオード4
1にツェナ電流が流れなくなるので停止用トランジスタ
42がOFFとなって、再び昇圧回路19aが作動を開
始して充電が行われる。これにより、充電スイッチ21
aをONとしておけば、メインコンデンサ26の放電分
を補うようにした補助充電がほぼ連続的に行われ、メイ
ンコンデンサ26の充電電圧が常にほぼ規定充電電圧に
保たれる。
【0040】なお、停止用トランジスタ42がONとな
るタイミングをメインコデンサ26が規定充電電圧に達
した時点よりも遅延させたりすることで、補助充電を間
欠的に行うようにしてもよい。
【0041】PARマーク露光回路50は、ストロボ回
路19の電池20を電源とし、撮影毎に電球14を点灯
させてPARマーク12を露光するためのものであり、
電球14と、タイマ回路51と、ダイオード52とから
構成されている。タイマ回路51は、電球14の点灯時
間を制御する。このタイマ回路51は、タイマ用コンデ
ンサ51aと、抵抗51b,51cと、ツェナダイオー
ド51dと、抵抗51eと、ダイオード51fと、タイ
マ用トランジスタ51gとから構成されている。
【0042】タイマ用コンデンサ51aは、その一端が
抵抗51e,ダイオード51fを介してトリガスイッチ
29のトリガコイル28側に接続されることで、トリガ
スイッチ29を介して電池20のプラス電極に接続さ
れ、他端がグランドされて電池20のマイナス電極に接
続されている。また、タイマ用コンデンサ51aの両端
子間には、直列に接続された抵抗51b,51cが接続
され、これらの抵抗51b,51cの接続点にタイマ用
トランジスタ51gのベース端子が接続されている。タ
イマ用トランジスタ51gのエミッタ端子はグランドさ
れ、コレクタ端子は電球14の一端に接続されており、
電球14の他端は電池20のプラス電極に接続されてい
る。
【0043】タイマ用コンデンサ51aは、撮影が行わ
れてトリガスイッチ29がONとなると電池20で充電
される。この充電後にタイマ用コンデンサ51aの充電
電圧が抵抗51b,51cで分圧され、その電圧がタイ
マ用トランジスタ51gにベース電圧として与えられ、
タイマ用トランジスタ51gがONとなる。タイマ用コ
ンデンサ51aは、ONとなったタイマ用トランジスタ
51g及び抵抗51b,51cで放電することにより、
その充電電圧が徐々に降下し、その充電電圧が所定の電
圧となったときにタイマ用トランジスタ51gのベース
電圧が動作電圧以下となり、タイマ用トランジスタ51
gがOFFとなる。これより、所定の時間Taだけタイ
マ用トランジスタ51gがON、すなわち、タイマ回路
51がON状態となる。
【0044】電球14は、タイマ用トランジスタ51g
がONとなると、電池20の電圧がこのタイマ用トラン
ジスタ51gを介して印加されて点灯する。タイマ用ト
ランジスタ51gがONとなっている時間Taは、写真
フイルム9bのフイルム感度,電球14の発光強度等を
考慮して決められ、タイマ用コンデンサ51aの静電容
量と抵抗タイマ51b,51cの各抵抗値を調節するこ
とで設定されている。この例では、時間Taは、約10
0msecとされている。なお、この時間Taを電流を
流し始めてから電球14が点灯を開始する応答時間より
も十分に長く設定することで、電球14の応答性による
PARマーク12の露光量への影響をほとんどなくすこ
とができる。
【0045】抵抗51b,51cは、タイマ用トランジ
スタ51gにベース電圧を与える他に、タイマ用トラン
ジスタ51gがOFFとなった後にもタイマ用コンデン
サ51aを放電させる機能を持っている。例えば、タイ
マ用トランジスタ51gがOFFとなった後にタイマ用
コンデンサ51aが放電されない場合には、タイマ用コ
ンデンサ51aは、タイマ用トランジスタ51gのベー
ス電圧(ベース・エミッタ間電圧)を動作電圧よりもわ
ずかに低くした状態で放電が停止される。しかし、この
ようにして放電が停止されると、昇圧回路19aの作動
の影響を受けてグランド電位(エミッタ電位)等が変動
し、ベース電圧が動作電圧以上になってしまうことがあ
る。
【0046】したがって、PARマーク12の露光以外
のタイミング、例えばPARマーク12の露光完了後の
充電中に電球14が発光してPARマーク12が露光さ
れてしまうといった不都合が生じる。そこで、タイマ用
トランジスタ51gがOFFとなった後にも抵抗51
b,51cを介してタイマ用コンデンサ51aを完全に
放電させている。
【0047】ダイオード51fは、トリガスイッチ29
がONとなったときに、タイマ用トランジスタ51gを
ONとする方向と逆方向の電圧でタイマ用コンデンサ5
1aが充電されることを防止するとともに、タイマ用ト
ランジスタ51gの入力端子を保護するために設けられ
ており、その接続方向は、カソードがタイマ用コンデン
サ51a側となっている。
【0048】また、抵抗53eは、ダイオード51fの
両端子に生じる電圧降下を低くしてタイマ用コンデンサ
51aの充電電圧が低下することを防止し、ツェナダイ
オード51dは、タイマ用コンデンサ51aの充電電圧
が一定電圧以上に高くならないようにしている。これら
でコンデンサ51aの充電電圧を一定にすることでタイ
マ回路51がON状態となっている時間Taのバラツキ
を少なくしている。ツェナダイオード51dとしては、
その動作抵抗を考慮して例えばツェナ電圧が3Vのもの
が用いられている。
【0049】ダイオード52は、PARマーク12を露
光する際に昇圧回路19aの作動を禁止するための作動
禁止手段として設けられており、アノードが抵抗38b
を介して発振トランジスタ22のベース端子に、カソー
ドがタイマ用トランジスタ51gのコレクタ端子に接続
されている。このダイオード52は、電球14を介して
電池20からの電流が発振トランジスタ22のベース電
流として流れないようにしながら、タイマ用トランジス
タ51gがONとなっている間には、このダイオード5
2及びタイマ用トランジスタ51gのコレクタ・エミッ
タ間を通して発振トランジスタ22にベース端子をグラ
ンドすることによって、発振トランジスタ22の入力端
子を短絡する。
【0050】これにより、電球14を点灯している間
に、発振トランジスタ22にベース電流が流れないよう
にして、昇圧回路19aの作動を禁止し、電池20から
昇圧回路19aに電流が流れることを阻止して電池20
の電圧低下や電圧変動を防止し、一定の電圧で電球14
を点灯させて、PARマーク12が一定の露光量で露光
する。
【0051】次に、上記構成の作用について説明する。
撮影者は、ストロボ付きフイルムユニットの巻上げノブ
5を回動操作し、写真フイルム9bを巻き上げて、撮影
の準備をする。この巻き上げによって、シャッタチャー
ジが行われる。次に、被写体の種類や撮影者の好みによ
って、プリントモード選択ツマミ10を所望とする
「C」,「P」,「H」のいずれかのプリントモードの
位置にスライド移動させてセットする。
【0052】また、ストロボ撮影を行う場合には、操作
レバー8をON位置にし、ストロボ発光を行わない場合
には、操作レバー8をOFF位置にする。例えば、操作
レバー8をON位置にすると、充電スイッチ21aと発
光選択スイッチ21bとがそれぞれONとなる。
【0053】図4に示すように、充電スイッチ21がO
Nとなると、この充電スイッチ21a,抵抗38a,三
次コイル37,抵抗38bを介して電池20から発振ト
ランジスタ22にベース電流が流れる。これにより、発
振トランジスタ22が作動を開始し、ベース電流に応じ
たコレクタ電流を流すようになる。このコレクタ電流
は、第2端子23bから第1端子23a方向の一次側電
流として一次コイル35に流れる。また、一次側電流が
流れる始める(増加する)ことによって、二次コイル3
2に高電圧の起電力が発生し、第5端子23eから第4
端子23d方向に二次側電流が流れるので、発振トラン
ジスタ22のベース電流が増大して発振トランジスタ2
2が発振する。
【0054】このようにして、発振トランジスタ22が
発振すると、コレクタ電流すなわち一次側電流が増大す
るが、発振トランジスタ22が飽和状態に近づくと、コ
レクタ電流の変化が小さくなる。これにより、一次側電
流の変化が小さくなり、発振トランス23の各コイル3
5〜37には、逆起電力が発生する。この逆起電力のた
めに、発振トランジスタ22は、二次コイル32からの
ベース電流が急激に減少するので、コレクタ電流を急激
に減少させる。
【0055】しかし、充電スイッチ21aがONとされ
ているので、発振トランス23の逆起電力の発生後、再
びコレクタ電流を増加させて、一次側電流を増加させ
る。このようにして、充電スイッチ21aがONとなっ
ている間に、発振トランジスタ22が発振し、昇圧回路
19aが継続して作動される。
【0056】この昇圧回路19aの作動中に二次コイル
35で発生した高電圧の起電力による第5端子23eか
ら第4端子23d方向に流れる二次側電流は、整流用ダ
イオード24を介して流れ、メインコンデンサ26を充
電するとともに、発光選択スイッチ21bがONとされ
ているのでトリガコンデンサ27を充電する。
【0057】メインコンデンサ26への充電が進み、そ
の充電電圧が表示用充電電圧に達するとネオン管30が
点滅を開始し、充電電圧が高くなるのにしたがって、そ
の点滅が早くなる。そして、メインコンデンサ26の充
電電圧が規定充電電圧に達すると、ツェナダイオード4
1にツェナ電流が流れ、停止用トランジスタ42がON
となる。これにより、発振トランジスタ22の入力端子
が停止用トランジスタ42によって短絡され、発振トラ
ンジスタ22の作動が停止される。結果、メインコンデ
ンサ26が規定充電電圧に達した時点で昇圧回路19a
が停止し、充電が停止される。
【0058】充電が停止されるとメインコデンデンサ2
6は、ツェナダイオード41にツェナ電流を流したり、
ネオン管30で放電することによって、その充電電圧が
低下する。このため、充電停止直後に、ツェナダイオー
ド41にツェナ電流が流れなくなり、停止用トランジス
タ42がOFFに転じ、ONとなっている充電スイッチ
21aから発振トランジスタ22に再びベース電流が流
れ込むので、昇圧回路19aの作動が再開され、メイン
コンデンサ26に放電分を補う補助充電が行われる。
【0059】この補助充電により、メインコンデンサ2
6が規定充電電圧まで再び充電されると、上記同様にし
てツェナダイオード41に流れ、昇圧回路19aが停止
され、この後再び補助充電が行われる。このようにし
て、メインコンデンサ26は、規定充電電圧まで充電さ
れた後には、充電スイッチ21aがONとなっている間
に補助充電がほぼ連続的に行われ、その充電電圧が規定
充電電圧に保たれる。
【0060】撮影者は、ネオン管30の早い点滅で充電
完了を確認したの後、シャッタボタン6を押圧操作して
撮影を行う。シャッタボタン6が押圧されると、シャッ
タ機構18によってシャッタ羽根が作動され、このシャ
ッタ羽根が全開した瞬間にトリガスイッチ29がONと
なる。発光選択スイッチ21bがONとなっているか
ら、トリガスイッチ29がONとなると、トリガコンデ
ンサ27が放電し、この放電で発生したトリガコイル2
8からのトリガ電圧がストロボ放電管25に印加され
る。これにより、メインコンデンサ26に充電された電
荷がストロボ放電管26内で放電し、このストロボ放電
管26が発光してストロボ発光が行われる。
【0061】同時に、シャッタ機構18の作動により、
アパーチャの背後にセットされている写真フイルム9b
の部分に撮影レンズ3を透過した撮影光が入射し、選択
されたプリントモードにかかわらず一定サイズの露光範
囲11に潜在画像が形成される。
【0062】一方、操作レバー8をOFF位置で撮影を
行った場合には、発光選択スイッチ21bがOFFとな
っているため、トリガスイッチ29がONとなってもト
リガコンデンサ27が放電しないので、メインコンデン
サ26が規定充電電圧まで充電されていても、ストロボ
発光しないで撮影が行われる。
【0063】ストロボ発光の有無にかかわらず、トリガ
スイッチ29がONとなると、電池20によってタイマ
用コンデンサ51aがほぼ瞬間的にフル充電される。フ
ル充電された後に、タイマ用コンデンサ51aの充電電
圧でタイマ用トランジスタ51gがONとなるが、タイ
マ用コンデンサ51aは、その充電された電荷を抵抗5
1b,51cを介して放電するため徐々に電圧を下げ
る。これにより、タイマ用コンデンサ51aの充電電圧
が所定の電圧値に低下すると、すなわち時間Taが経過
した時点でタイマ用トランジスタ51gがOFFに転じ
る。そして、このようにしてタイマ用トランジスタ51
gがONとなっている間では、電池20に電球14が接
続された状態になるため、この電池20の電圧で電球1
4が時間Taだけ点灯する。
【0064】ところで、この撮影でストロボ発光を行っ
た場合には、充電スイッチ21aがONとされているか
ら、メインコンデンサ26がストロボ放電管25で放電
した直後から電池20から発振トランジスタ22にベー
ス電流が流れて昇圧回路19aが作動しようとする。し
かし、電球14が点灯している時間Taの間では、発振
トランジスタ22は、そのベース端子がダイオード52
とONとされたタイマ用トランジスタ51gとを介して
グランドされて入力端子が短絡されるから、電池20か
らのベース電流の供給が阻止されて作動を開始しない。
もちろん、既に発振トランジスタ22が作動していた場
合や、充電途中で撮影を行った場合でも、タイマ用トラ
ンジスタ51gがONとなった時点で、その作動が停止
される。このようにして、電球14を点灯している間で
は、昇圧回路19aの作動が禁止される。
【0065】そして、昇圧回路19aが作動を禁止され
て停止している状態となっているため、電池20からは
昇圧回路19aに電流が流れることはない。したがっ
て、電池20は、昇圧回路19aに電流が流れることに
起因する電圧低下が生じないのいで、電球14は、電池
20の本来の電圧とほぼ同じ電圧に応じた光強度で点灯
する。なお、ストロボ発光を行わなかった場合には、充
電スイッチ21aがOFFとされているので、撮影直後
に昇圧回路19aが作動を開始することはないから、昇
圧回路19aに電流が流れることに起因する電圧低下が
生じないのはいうまでもない。
【0066】電球14から放出された光は、ライトガイ
ト13の入射面13cに入射し、各記録発光面13a,
13bに導かれる。そして、これらの記録発光面13
b,13bに導かれた光は、プリントモード切替ツマミ
10で選択したプリントモードに応じた位置にセットさ
れたマスク板15を介して写真フイルム9bに達する。
これにより、選択したプリントモードに応じたPARマ
ーク12のビットが写真フイルム9bに露光される。こ
のときに、電球14は、時間Taだけ電圧が印加されて
確実に点灯するから、PARマーク12のプリントモー
ドに応じたビットが露光されないといったことはない。
【0067】時間Taが経過してタイマ用トランジスタ
51gがOFFに転じると、充電スイッチ21aがON
とされている場合には、昇圧回路19aが作動を開始し
てメインコンデンサ26への充電が開始される。また、
タイマ用トランジスタ51gがOFFに転じても、充電
スイッチ21aがOFFとなっている場合には、昇圧回
路19aが作動を開始しないから充電は行われない。
【0068】以下、同様にして操作レバー8によるスト
ロボ発光の有無と、プリントモード選択ツマミ10によ
るプリントモードの選択を行いながら、各撮影コマの撮
影を順次に行う。そして、撮影毎に電球14が点灯され
て撮影コマ毎にPARマーク12が露光される。いずれ
の撮影時でも昇圧回路19aの作動が禁止されて停止さ
れている状態で電球14が点灯されるため、昇圧回路1
9aの作動にともなう電池20の電圧低下、電圧変動が
ない状態で、電球14が点灯する。また、タイマ回路5
1のツェナダイオード51d、抵抗51eの作用で電球
14の点灯時間がほぼ一定な時間Taに保たれる。
【0069】結果として、電球14は、各撮影毎に同じ
時間Taの間だけ電池20の同じ電圧が印加されて同じ
光強度で点灯するから、各撮影コマの各PARマーク1
2の第1ビット12a、第2ビット12bは、その露光
量にほとんどバラツキがなく、常に適正な露光量とな
る。
【0070】図5は、作動禁止手段としてトランジスタ
を用いるとともに、タイマ用トランジスタとは別のトラ
ンジスタで電球に電池の電圧を印加するようにした例を
示すものである。なお、以下に説明する以外の部分につ
いては、上記実施形態と同様であり、同じ構成部材には
同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0071】作動禁止手段としてのNPN型のトランジ
スタ60は、タイマ用トランジスタ51gと同様して、
トリガスイッチ29がONとなった時点から時間Taだ
けタイマ用コンデンサ51aの充電電圧から得られるベ
ース電圧でONとされるようにされている。このトラン
ジスタ60は、コレクタ端子,エミッタ端子が、発振ト
ランジスタ22のベース端子,エミッタ端子にそれぞれ
接続されている。これにより、タイマ回路51がON状
態となっている間、すなわち電球14を点灯させる間に
は、トランジスタ60がONとなって発振トランジスタ
22の入力端子間を短絡し、昇圧回路19aの作動を禁
止する。
【0072】また、トランジスタ61は、タイマ用トラ
ンジスタ51gでON,OFFされるようにされてお
り、タイマ用トランジスタ51gがONとなっている時
間Taの間だけONとなって、電池20の電圧を電球1
4に印加して電球14に点灯する。
【0073】なお、この例のタイマ回路51では、2個
の抵抗51b,51cの接続を変更することにより、よ
り高いベース電圧をタイマ用トランジスタ51g及びト
ランジスタ60に与えるようにしており、電池の電圧が
低下している場合にでも、各トランジスタ51g,60
を確実にONとすることできるようにしてある。
【0074】上記各実施形態では、タイマ回路は、トリ
ガスイッチのONに応答してON状態になるようにして
あるが、撮影毎、すなわちシャッタ機構の作動に同期し
てタイマ回路をON状態にできるであれば他の構成でも
よいが、上記に説明したように、トリガスイッチを用い
てタイマ回路を作動するようにすれば、部品点数を少な
くすることができる。また、上記各実施形態では、プリ
ント写真のプリントサイズを指定するPARマークを電
球で露光するようにしているが、電球を用いて露光する
光学データとしては、写真撮影日や絞り値やシャッタ速
度等の撮影情報であってもよい。さらに、上記説明で
は、レンズ付きフイルムユニットについて説明したが、
本発明はこれに限られず、カメラにも利用できる。
【0075】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の光学デー
タ露光回路によれば、タイマ回路をシャッタ機構の作動
に同期して所定の時間だけオン状態とし、この間にスト
ロボ回路の電源としての電池の電圧を電球に印加して点
灯させるとともに、電球を点灯する間には、作動禁止手
段でストロボ回路の昇圧回路の作動を禁止するから昇圧
回路が作動することに起因した電池の電圧低下や電圧変
動の影響を受けず電球を点灯させることができるので、
この電球を光源とした光学データを常に適正な露光量で
写真フイルムに露光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したストロボ回路とPARマーク
露光回路の回路図である。
【図2】ストロボ回路とPARマーク露光回路を内蔵し
たレンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図3】PARマークを露光するための構成を示す要部
概略図である。
【図4】PARマークの露光時の各部の作動状態を示す
説明図である。
【図5】トランジスタで昇圧回路の作動を禁止するとと
もにタイマ用トランジスタと別のトランジスタで電池電
圧を電球に印加する例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ユニット本体 8 操作レバー 10 プリントモード選択ツマミ 12 PARマーク 14 電球 19 ストロボ回路 19a 昇圧回路 20 電池 21a 充電スイッチ 29 トリガスイッチ 50 PARマーク露光回路 51 タイマ回路 51a タイマ用コンデンサ 51g タイマ用トランジスタ 52 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 41/32 H05B 41/32 J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影毎に作動されるシャッタ機構と、電
    源としての電池と、この電池の低電圧を高電圧に変換し
    てメインコンデンサを高電圧をするための昇圧回路を有
    するストロボ回路とを備えたカメラまたはレンズ付きフ
    イルムユニットに用いられ、撮影毎に電球からの光で光
    学データを写真フイルムに露光する光学データ露光回路
    において、 前記シャッタ機構の作動に同期して所定の時間だけオン
    状態となり、このオン状態の間に前記電池の電圧を前記
    電球に印加して点灯させるタイマ回路と、このタイマ回
    路がオン状態の間に前記昇圧回路の作動を禁止する作動
    禁止手段とを備えていることを特徴とする光学データ露
    光回路。
  2. 【請求項2】 前記昇圧回路は、発振トランジスタを含
    む発振回路によって前記電池の低電圧を高電圧に変換す
    るようにされ、前記作動禁止手段は、前記タイマ回路が
    オン状態の時に前記発振トランジスタの入力端子を電気
    的に短絡するように接続されたダイオードであり、前記
    発振トランジスタの入力端子を電気的に短絡して前記昇
    圧回路の作動を禁止することを特徴とする請求項1記載
    の光学データ露光回路。
  3. 【請求項3】 前記昇圧回路は、発振トランジスタを含
    む発振回路によって前記電池の低電圧を高電圧に変換す
    るようにされ、前記作動禁止手段は、前記タイマ回路が
    オン状態の時に作動して前記発振トランジスタの入力端
    子を電気的に短絡するように接続されたトランジスタで
    あり、前記発振トランジスタの入力端子を電気的に短絡
    して前記昇圧回路の作動を禁止することを特徴とする請
    求項1記載の光学データ露光回路。
  4. 【請求項4】 前記ストロボ回路は、ストロボ放電管を
    発光させるトリガ電圧を発生するためにシャッタが作動
    されたときにオンとなってトリガコンデンサを放電させ
    るトリガスイッチを有し、前記タイマ回路は、前記トリ
    ガスイッチがオンとなることにより、前記電池と接続さ
    れて充電されるタイマ用コンデンサと、この充電された
    前記タイマ用コンデンサの充電電圧から取り出した電圧
    でオンとされるタイマ用トランジスタと、このタイマ用
    トランジスタと前記タイマ用コンデンサとの間に接続さ
    れた抵抗とを有し、前記トリガスイッチがオンとなるこ
    とに応答して、前記タイマ用トランジスタを前記所定の
    時間だけオンとすることによってオン状態となることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光
    学データ露光回路。
  5. 【請求項5】 前記電球は、前記タイマ用トランジスタ
    がオンとなることによりこのタイマ用トランジスタを介
    して前記電池の電圧が印加されて点灯することを特徴と
    する請求項4記載の光学データ露光回路。
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