JPH1184512A - 光学データ露光回路 - Google Patents

光学データ露光回路

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Publication number
JPH1184512A
JPH1184512A JP9245758A JP24575897A JPH1184512A JP H1184512 A JPH1184512 A JP H1184512A JP 9245758 A JP9245758 A JP 9245758A JP 24575897 A JP24575897 A JP 24575897A JP H1184512 A JPH1184512 A JP H1184512A
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JP
Japan
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circuit
oscillation
transistor
main capacitor
voltage
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Application number
JP9245758A
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English (en)
Inventor
Katsumi Motomura
克美 本村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光量を一定にして光学データを露光する。 【解決手段】 ストロボ回路内には、プリントモードを
識別するためのPARマークを露光するためのPARマ
ーク露光回路50が組み込まれている。シャッタ機構が
作動してトリガスイッチ29がONとなると、タイマ回
路60は時間TaだけON状態となって、スイッチトラ
ンジスタ52がONとなり、発振トランジスタ22と発
振トランス23からなるブロッキング発振回路が発振す
る。PARマークを露光する光源となるPARマーク用
発光ダイオード51は、タイマ回路60がON状態の間
で、ブロッキング発振回路の発振動作中に生じる発振ト
ランジスタ22のコレク・エミッタ間電圧が印加されて
発光する。開閉回路の開閉用トランジスタ71は、タイ
マ回路60がON状態の間にOFFとなって発振トラン
ス23の二次コイル36からメインコンデンサ26を切
り離し、メインコンデンサ26の充電電圧にかかわずブ
ロッキング発振回路の発振周波数を一定にすることで、
時間Taでの発光ダイオード14の発光回数を一定にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオード等
の発光素子で光学データを写真フイルムに露光する光学
データ露光回路に関し、さらに詳しくは、ストロボ回路
を利用して発光素子を発光させ光学データを露光する光
学データ露光回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単なシャッタ機構、フイルム巻き上げ
機構、撮影レンズ等の撮影機構を組み込んだユニット本
体に予めフイルムが装填されたレンズ付きフイルムユニ
ットが販売され、広く利用されている。このレンズ付き
フイルムユニットには、ストロボ装置を内蔵したタイプ
もあり、暗い場所での撮影に便利である。
【0003】また、プリント写真の魅力や楽しみをより
一層一般のユーザーに広げるために、撮影された被写体
の種類や大きさによって、アスペクト比の異なるプリン
ト写真が提供されている。このようなプリント写真とし
ては、従来の標準的なプリントサイズであるC(クラシ
ック)サイズプリント(89×127mm)や、このC
サイズプリントの長さをほぼ2倍にしたP(パノラマ)
サイズプリント(89×252mm),アスペクト比を
ハイビジョンテレビの画面サイズのアスペクト比に近似
させたHサイズプリント(89×157mm)等が一般
に知られている。
【0004】このような、アスペクト比の異なるプリン
ト写真を1本の写真フイルムから得るために、撮影時に
は写真フイルムに対して単一のサイズで全撮影コマを露
光するとともに、各撮影コマ毎に撮影者が意図したプリ
ント写真のアスペクト比を指定する光学データ(以下、
この光学データをPAR(PRINT ASPECT RATIO) マーク
という)を露光範囲外に記録しておき、プリント写真の
作成時には、そのPARマークを読み取って各撮影コマ
を指定されたアスペクト比(プリント範囲)でプリント
する方法が開示されている。
【0005】一般に、撮影日やPARマーク等の光学デ
ータを露光するカメラでは、シャッタ機構の作動に同期
させて発光素子、例えば低価格で長い寿命、安定した発
光特性,速い応答性等の特性をもっている発光ダイオー
ドを発光させることにより、光学データを写真フイルム
に露光している。
【0006】ところで、例えば発光ダイオードは、発光
に必要な電圧すなわち立ち上がり電圧が2V程度であ
り、安定して発光させるには3V以上の電圧を必要とす
るが、上記のようなストロボ内蔵型レンズ付きフイルム
ユニットや安価なカメラでは、これに内蔵されている電
池の起電力が1.5V程度であるため、この電池を電源
として発光ダイオードを直接に駆動することができない
といった問題があった。
【0007】このような問題を解決するために、ストロ
ボ回路を利用して、起電力が1.5Vの電池を電源とし
て発光ダイオードを発光することができるようにしたス
トロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットが提案されて
いる(特開平8−248572号公報)。
【0008】この特開平8−248572号公報に記載
のストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニットでは、シ
ャッタが全開すると同時に、ストロボ発光を行うための
トリガスイッチがONとされる。そして、このトリガス
イッチがONとなっている間に、ストロボ回路の発振ト
ランジスタと発振トランスとからなる発振回路を作動さ
せ、この発振トランスの一次コイルに発生する例えばピ
ーク電圧が6V程度のパルス電圧を取り出し、これを発
光ダイオードに印加して発光させる。トリガスイッチが
ONとなっている時間は、発振回路の発振周期に比べて
長いので、このONとなっている期間中に発光ダイオー
ドが複数回発光してPARマークが写真フイルムに露光
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして発光
ダイオードで光学データを露光した場合に、トリガスイ
ッチがONとなっている間に発光ダイオードを複数回発
光させることができるが、PARマーク等の光学データ
を写真フイルムに露光するための光量を十分に得ること
ができなかった。また、トリガスイッチのような機械的
なスイッチでは、それがONとなっている時間にバラツ
キが生じるのは避けることができないため、光学データ
の露光量に過不足が生じることもある。このため、例え
ば光学データとしてPARマークを露光した場合には、
プリント写真の作成時にPARマークを正しく読み取れ
なくなるといった不都合が生じる。
【0010】そこで、このような不都合を解消するため
に、トリガスイッチがONとなった時点から所定の時間
だけ発振回路を継続的に作動させ、この間に発光素子を
発光させることにより、発光素子から放出されるの光量
を大きくして光学データの露光量を大きくする試みが本
出願人により行われている。しかしながら、このように
しても、次のような理由から光学データの露光量にバラ
ツキが生じてしまう。
【0011】例えば、発振トランスの一次コイルに発生
するパルス電圧で光学データを露光するようにした場合
には、光学データの露光量は発光ダイオードの発光回数
に依存する。そして、この発光ダイオードの発光回数
は、一次コイルに発生するパルス電圧の発生間隔、すな
わち発振回路の発振周波数によって決まる。一般的に用
いられているフォーワード方式のストロボ回路では、そ
の発振回路の発振周波数は二次側(発振トランスの二次
コイル)に接続されたメインコンデンサの充電電圧に比
例するが、光学データを露光するときのメインコンデン
サの充電電圧は、その直前のストロボ発光の有無や、自
然放電による充電電圧の電圧降下の大きさ等に応じて変
動し、一定な電圧になっているわけではない。したがっ
て、光学データの露光毎に、その時のメインコンデンサ
の充電電圧に応じて発光ダイオードの発光回数が変動
し、光学データの露光量にバラツキが生じる。
【0012】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、光学データを一定な露光量で露光でき
るようにした光学データ露光回路を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、シャッタ機構の作動に同期し
て所定の時間だけオン状態とされ、このオン状態の間
に、継続して発振回路を発振させるとともに、この発振
中に前記発振回路に生じる電圧を取り出し、この電圧を
印加して前記発光素子を発光させるタイマ回路と、前記
タイマ回路がオン状態となっている間に前記発振回路の
二次側からメインコンデンサを切り離した状態にし、メ
インコンデンサの充電電圧にかかわらず前記発振回路の
発振周波数を一定にするスイッチ手段とを備えたもので
ある。
【0014】請求項2記載の発明では、発振トランジス
タは、発振トランスからの正帰還作用によってベース電
流が増大されることでコレクタ・エミッタ間電流を増大
し、前記発振トランスは、互いに誘導結合された少なく
とも一次コイルと二次コイルとを有し、前記一次コイル
に前記コレクタ・エミッタ間電流が一次側電流として流
れ、この一次側電流が増大した時にメインコンデンサを
高電圧で充電するための起電力が二次コイル発生するよ
うにされており、発光素子は、前記一次側電流が飽和し
て前記一次コイルに逆起電力が発生した時に生じる前記
発振トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧によって
発光するようにしたものである。
【0015】請求項3記載の発明では、ストロボ回路
は、メインコンデンサに接続されこのメインコンデンサ
の充電電圧に応じて発振回路の発振を停止する発振停止
状態と発振を許容する発振許容状態とに切り換わる発振
停止回路を備えており、スイッチ手段は、前記発振回路
の二次側から前記メインコンデンサを切り離すと同時に
前記発振停止回路をメインコンデンサから切り離す位置
に設けられ、タイマ回路がオン状態の間には前記発振停
止回路を発振許容状態にするようにしたものである。請
求項4記載の発明では、スイッチ手段を、タイマ回路の
オン状態に応答してオフとされることにより、発振回路
の二次側からメインコンデンサを切り離す半導体スイッ
チとしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を実施したストロボ内蔵型
のレンズ付きフイルムユニット(以下ストロボ付きフイ
ルムユニットという)を図2に示す。ストロボ付きフイ
ルムユニットは、簡単な撮影機構を備えたユニット本体
1と、このユニット本体1に巻き付けられた外装紙2と
からなる。外装紙2には、撮影レンズ3,ファインダ4
等を露呈する開口が設けられ、また巻上げノブ5,シャ
ッタボタン6,ストロボ発光部7,操作レバー8,プリ
ントモード選択ツマミ9等を避けるようにして巻き付け
られているので、この外装紙2をユニット本体1に巻き
付けた状態で撮影操作を行うことができる。
【0017】ユニット本体1内には、シャッタ機構、フ
イルム巻き上げ機構(図示省略)や、ストロボ回路とこ
れの電源である起電力が1.5Vの電池20,光学デー
タ露光回路としてのPARマーク露光回路50(図1参
照)等が内蔵されている。また、ユニット本体1には、
カートリッジ本体(図示省略)とこのカートリッジから
引き出されてロール状にされた未露光の写真フイルム1
1(図3参照)が予め内蔵されている。
【0018】操作レバー8は、ON位置とOFF位置と
のいずれか一方の位置に選択的に切り換え可能とされて
おり、ON位置に切り換えた場合には、ストロボ発光用
の充電が行われ、この充電は操作レバー8をOFF位置
に切り換えることで停止される。また、この操作レバー
8は、ストロボ発光の要否を選択するための操作部材を
兼ねており、ON位置ではストロボ発光が許容され、O
FF位置ではストロボ発光を禁止することができる。
【0019】このストロボ付きフイルムユニットは、各
撮影コマ毎にH,P,Cの各プリントモードのうちのい
ずれか1つを選択して撮影することできる。図3に示す
ように、各撮影コマ毎に選択されたプリントモードは、
そのプリントモードに応じたPARマーク12として写
真フイルム11に光学的に記録される。これにより、プ
リントモードにかかわらず全ての撮影コマを同一サイズ
で写真フイルム11に露光しながら、作成されるプリン
ト写真のプリントサイズ(アスペクト比)を撮影時に指
定することができる。PARマーク12は、選択された
プリントモードに応じて露光される第1ビット12aと
第2ビット12bからなり、これらのビットを0〜2個
の3通りに露光され、この露光されたビットの個数でプ
リントモードを表す。
【0020】Pプリントモードで撮影された撮影コマに
対しては、第1ビット12aと第2ビット12bとの両
方が露光されて、Pプリントサイズ(89mm×252
mm)のプリント写真が作成される。同様にして、Cプ
リントモードで撮影された撮影コマは、第1ビット12
aだけが露光されて従来の標準サイズであるCプリント
サイズ(89mm×127mm)のプリント写真が、H
プリントモードで撮影した撮影コマは、いずれのビット
も露光されずHプリントサイズ(89mm×158m
m)のプリント写真がそれぞれ作成される。
【0021】プリントモード選択ツマミ9は、前述のプ
リントモードを選択するためのものであり、これをユニ
ット本体1の前面に記された「H」,「P」,「C」の
文字のいずれかの位置にセットすることによって、その
セットした位置の文字に対応したプリントモードを選択
することができる。ファインダ4は、各プリントモード
における撮影範囲(プリント範囲)を確認できるように
されている。また、このファインダ4の接眼部の近傍に
は、充電完了表示するための表示窓が設けられている。
【0022】上記ストロボ付きフイルムユニットの電気
回路を図1に示す。ストロボ回路は、電池20,充電ス
イッチ21a、発光選択スイッチ21b,NPN型の発
振トランジスタ22,発振トランス23,ストロボ発光
部7の内部に配されたストロボ放電管(Xe管)25,
電解型のメインコンデンサ26,トリガコンデンサ2
7,トリガコイル28,トリガスイッチ29,整流用ダ
イオード31,発振停止回路40等から構成されてい
る。また、このストロボ回路には、光学データ露光回路
を構成するPARマーク露光回路50と開閉回路70と
が組み込まれている。
【0023】充電スイッチ21aと発光選択スイッチ2
1bとは、操作レバー8にそれぞれ連動しており、それ
ぞれ操作レバー8がON位置にある時にONとなり、O
FF位置にある時にOFFとされる。発振トランジスタ
22と発振トランス23とは、電池20を電源とし、こ
の電池20の低電圧を高電圧に変換してメインコンデン
サ26を充電する周知のブロッキング発振回路を構成し
ており、フォーワード方式でメインコンデンサ26を充
電する。このブロッキング発振回路は、PARマーク1
2の露光時の他は充電スイッチ21aがONとなってい
る間だけ発振動作を行う。
【0024】発振トランス23は、それぞれが誘導結合
された一次コイル35,二次コイル36,三次コイル3
7とから構成されている。この発振トランス23では、
一次コイル35の各端子が第1端子23a,第2端子2
3bに、二次コイル36の一方の端子が第5端子23e
に、他方の端子が三次コイル37の一方の端子と共有端
子である第4端子23dに、三次コイル37の他方の端
子が第3端子23cになっている。
【0025】一次コイル35は、その第1端子23aが
発振トランジスタ22のコレクタ端子に接続され、第2
端子23bが電池20のプラス電極に接続されている。
この一次コイル35に流れる一次側電流は、電池20か
ら供給され、発振トランジスタ22によって制御され
る。また、三次コイル37は、その第3端子23cが抵
抗38a,充電スイッチ21aを介して電池20のプラ
ス電極に接続され、二次コイル36との共有端子である
第4端子23dが発振トランジスタ22のベース端子に
接続されている。発振トランジスタ22は、そのエミッ
タ端子が電池20のマイナス電極に接続されてグランド
されている。
【0026】このように接続された発振トランジスタ2
2は、充電スイッチ21aがONとなると、この充電ス
イッチ21a,抵抗38a,三次コイル37を介した電
池20からのバイアス電流がベース電流として流れるこ
とで作動を開始する。作動開始後には、このバイアス電
流と発振トランス23からの帰還電流とがベース電流と
して発振トランジスタ22に流れ、帰還電流が増大する
ことで発振トランジスタ22が発振してコレクタ(コレ
クタ・エミッタ間)電流、すなわ一次側電流を増大させ
る。
【0027】ブロッキング発振回路の二次側、すなわち
二次コイル36には、その第4端子23dから発振トラ
ンジスタ22の入力端子間(ベース−エミッタ間),電
池20,後述する開閉用トランジスタ71,メインコン
デンサ26,二次コイル36の第5端子23eが順番に
接続され、この順番の方向に二次側電流を流す充電ルー
プが形成されている。なお、整流用ダイオード31の接
続方向は、カソードが第5端子23e側である。
【0028】二次コイル36は、発振トランジスタ22
が発振すると、すなわち一次側電流が増大すると、一次
コイル35との巻線比に応じた高電圧、例えば350V
の起電力を発生する。この起電力は、第5端子23eか
ら第4端子23dに向けて二次側電流を流す向きであ
る。開閉用トランジスタ71がON(エミッタ・コレク
タ間が導通した状態)の場合には、この二次コイル37
で発生した起電力による二次側電流だけが整流用ダイオ
ード31によって充電ループに流れ、メインコンデンサ
26が充電される。メインコンデンサ26は、規定充電
電圧が例えば300Vに設定されており、この規定充電
電圧まで充電されているときにストロボ発光を行うと、
設計上の光量のストロボ光を得ることができる。
【0029】ストロボ放電管25の両電極は、メインコ
ンデンサ26の両端子に接続されている。トリガコンデ
ンサ27と、トリガコイル28と、トリガスイッチ29
とは、シャッタ機構の作動に同期してストロボ発光させ
るためのトリガ回路を構成している。このトリガ回路の
一次側は、トリガコンデンサ27からトリガコイル28
の一次コイル28a,トリガスイッチ29,発光選択ス
イッチ21bを経てトリガコンデンサ27に戻るように
接続されている。また、トリガコンデンサ27の一次コ
イル28a側の一端は、抵抗27aを介して整流用ダイ
オード31のアノードに接続され、発光選択スイッチ2
1bのトリガスイッチ21b側の一端は、電池20のプ
ラス電極に接続されている。これにより、発光選択スイ
ッチ21bがONとなっている時には、トリガコンデン
サ27は、二次側電流で充電される。
【0030】トリガスイッチ29は、シャッタ機構によ
ってシャッタ羽根が全開されたときにONとなる。発光
選択スイッチ21bがONの状態でトリガスイッチ29
がONとなった場合には、充電されたトリガコンデンサ
27が放電し、この放電電流が一次コイル28aに流れ
て、トリガコイル28の二次コイル28bに高電圧、例
えば4KVのトリガ電圧が発生する。このトリガ電圧
は、トリガ電極25aを介してストロボ放電管25に印
加され、このトリガ電圧の印加によって、メインコンデ
ンサ26に充電された電荷がストロボ放電管25内で放
電し、このストロボ放電管25が発光する。発光選択ス
イッチ21bがOFFの状態でトリガスイッチ29がO
Nとなった場合には、トリガコンデンサ27が放電しな
いためストロボ発光が行われない。すなわち、発光選択
スイッチ21bをOFFとしておくことでストロボ発光
が禁止される。
【0031】ネオン管30は、発光選択スイッチ21b
を介してメインコンデンサ26と接続されており、メイ
ンコンデンサ26の充電電圧が例えば265V(以下、
表示用充電電圧という)に達すると点滅を開始し、メイ
ンコンデンサ26の充電電圧が高くなるのにしたがって
その点滅が早くなる。このネオン管30は、メインコン
デンサ26の充電電圧が表示用充電電圧に達していても
発光選択スイッチ21bがOFFの場合、すなわちスト
ロボ発光を禁止している場合には、点滅しない。これに
より、ストロボ発光を禁止しているときには、メインコ
ンデンサ26に充電された電荷がネオン管30で無駄に
消費されないようにしている。
【0032】ネオン管30から放出された光は、ライト
ガイド等を通してファインダ4の接眼部の近傍に設けら
れた表示窓に導かれる。撮影者は、この表示窓でネオン
管30の点滅を確認することで、充電が完了しているこ
とを知ることができる。なお、ネオン管30は、規定充
電電圧よりも低い表示用充電電圧で点滅を開始するか
ら、その点滅が早くなってから撮影を行うようにする。
【0033】発振停止回路40は、ツェナダイオード4
1,PNP型の停止用トランジスタ42,コンデンサ4
3を主部品として構成されており、ツェナダイオード4
1としては、メインコンデンサ26の規定充電電圧であ
る300Vに対応させて、そのツェナ電圧(降伏電圧)
が300Vのものが用いられている。ツェナダイオード
41は、アノードがメインコンデンサ26のマイナス端
子に、カソードが抵抗を介して停止用トランジスタ42
のベース端子に接続され、メインコンデンサ26の充電
電圧が逆方向電圧として印加される。このツェナダイオ
ード41は、メインコンデンサ26が規定充電電圧まで
充電されたときにツェナ電流(逆方向電流)を流す。
【0034】停止用トランジスタ42は、そのエミッタ
端子が発振トランジスタ22のベース端子に、コレクタ
端子がグランドされている。また、コンデンサ43は、
この停止用トランジスタ42のベース端子とグランドと
の間に接続されている。この停止用トランジスタ42
は、これがONとなることで発振トランジスタ22の入
力端子間を接続し、発振トランジスタ22をOFFとし
てブロッキング発振回路の発振動作を停止する。また、
停止用トランジスタ42がOFFのときには、ブロッキ
ング発振回路の発振動作が許容される。すなわち、発振
停止回路40は、停止用トランジスタ42がONのとき
に発振停止状態となり、停止用トランジスタ42がOF
Fのときに発振許容状態となる。
【0035】コンデンサ43は、ツェナ電流が流れ始め
たときにそのツェナ電流を充電することにより、停止用
トランジスタ42のベース電圧が動作電圧以上になるタ
イミングを遅らせる。これにより、メインコンデンサ2
6の充電電圧が規定充電電圧よりも少し高くなった時点
で停止用トランジスタ42をONとし、ブロッキング発
振回路を停止、すなわちメインコンデンサ26の充電を
停止する。
【0036】また、充電の停止後で充電スイッチ21a
がONとされている場合には、メインコンデンサ26が
内部放電等により規定充電電圧よりも充電電圧が低くな
ると、停止用トランジスタ42がOFFとなってブロッ
キング発振回路が発振動作を再開して、メインコンデン
サ26が充電され、その充電電圧が規定充電電圧よりも
少し高くなった時点でブロッキング発振回路が停止され
る。これにより、充電を停止している間のメインコンデ
ンサ26の内部放電分を補うように間欠的な補助充電を
行ってメインコンデンサ26の充電電圧をほぼ規定充電
電圧に維持するとともに、連続的に補助充電を行う場合
と比べて電池20の消費電力を少なくしている。もちろ
ん、間欠的に補助充電を行う必要がない場合には、コン
デンサ43を省略することでほぼ連続的な補助充電を行
うことができる。
【0037】PARマーク露光回路50は、PARマー
ク用発光ダイオード51,PNP型のスイッチトランジ
スタ52,ダイオード53,抵抗53a,タイマ回路6
0等から構成されている。タイマ回路60は、コンデン
サ60aと、抵抗60b,60cと、NPN型のタイマ
トランジスタ60d,ツェナダイオード60eとから構
成されている。コンデンサ60aは、ストロボ発光の有
無にかかわらずトリガスイッチ29がONとなると、電
池20と接続されて充電される。タイマトランジスタ6
0dは、コンデンサ60aの充電電圧から得られるベー
ス電圧で一定の時間Ta(例えば200msec)だけ
ONとなる。これにより、タイマ回路60は、時間Ta
だけON状態となる。
【0038】抵抗60bは、タイマトランジスタ60d
がOFFとなった後にもコンデンサ60aを放電させる
ことにより、時間Taの経過後にタイマトランジスタ6
0dに印加されているベース電圧がブロッキング発振回
路の発振動作にともなって変動してタイマトランジスタ
60dがONとなることを防止している。
【0039】時間Taは、写真フイルム11の感度、P
ARマーク用発光ダイオード51の発光強度、ブロッキ
ング発振回路の発振周波数等を考慮して、コンデンサ6
0aの静電容量,抵抗60b、60cの各抵抗値を調節
することで決められている。
【0040】なお、ダイオード53は、トリガスイッチ
29がONとなったときに、タイマトランジスタ60d
をONとする方向と逆方向の電圧でコンデンサ60aが
充電されることを防止するとともに、タイマトランジス
タ60dの入力端子を保護するために設けられており、
その接続方向は、カソードがタイマ回路60側となって
いる。また、抵抗53aは、ダイオード53の両端子に
生じる電圧降下を低くしてコンデンサ60aの充電電圧
が低下することを防止し、ツェナダイオード60eは、
コンデンサ60aの充電電圧が一定電圧以上に高くなら
ないようにしており、これらでコンデンサ60aの充電
電圧を一定にすることでタイマ回路60がON状態とな
っている時間Taのバラツキを少なくしている。
【0041】スイッチトランジスタ52は、ベース端子
が抵抗38bを介してタイマトランジスタ60dのコレ
クタ端子に接続され、エミッタ端子が電池20のプラス
電極に、コレクタ端子が抵抗38aを介して三次コイル
37の第3端子23cに接続されている。すなわち、こ
のスイッチトランジスタ52は、充電スイッチ21aと
並列に接続されて、充電スイッチ21aと等価なスイッ
チング(ON/OFF)を行うようになっている。
【0042】スイッチトランジスタ52は、タイマトラ
ンジスタ60dがONとなっている間、すなわちタイマ
回路60がON状態となっている時間Taの間だけON
となり、充電スイッチ21aがOFFとなっていてもブ
ロッキング発振回路を作動させる。これにより、ブロッ
キング発振回路は、充電スイッチ21aのON,OFF
にかかわらず、トリガスイッチ29がONとなった時点
から時間Taだけ必ず発振動作を行う。なお、充電スイ
ッチ21aがONとなっている場合には、スイッチトラ
ンジスタ52がOFFとなった後にも、ブロッキング発
振回路の発振動作が継続される。
【0043】PARマーク12を露光する発光素子とし
てのPARマーク用発光ダイオード51は、そのアノー
ドが電流制限用抵抗51aを介して一次コイル35の第
1端子23aに、カソードがタイマトランジスタ60d
のコレクタ端子にそれぞれ接続されており、タイマトラ
ンジスタ60dがONとなっている間に、タイマトラン
ジスタ60dを介して第1端子23aの電位とグランド
電位との差(=発振トランジスタ22のコレクタ・エミ
ッタ間電圧VCE、以下、第1端子電圧という)が印加さ
れて発光する。
【0044】第1端子電圧は、メインコンデンサ26の
充電電圧にかかわらず、一次コイル35に逆起電力が発
生している間では第1端子23aの電位が上昇するとと
もに発振トランジスタ22がOFF状態となっているた
め、PARマーク用発光ダイオード51を発光させるの
必要な電圧以上、例えば7V程度となる。タイマトラン
ジスタ60dがONとなっている間では、一次コイル3
5に逆起電力が繰り返し発生することにより、PARマ
ーク用発光ダイオード51は、繰り返し発光する。これ
により、撮影毎に、時間Taの間でPARマーク用発光
ダイオード51を繰り返し発光させ、PARマーク12
を露光するのに十分な光量を得ている。
【0045】PARマーク用発光ダイオード51から放
出された光は、ライトガイドを通して写真フイルム11
に導かれる間に2つの光路に分けられる。そして、ライ
トガイドと写真フイルム11との間に配されたマスク板
がプリントモード選択ツマミ9に連動して2つの光路に
挿脱されることにより、選択されたプリントモードに応
じたPARマーク12が写真フイルム11に露光され
る。
【0046】時間TaでのPARマーク用発光ダイオー
ド51の発光回数は、一次コイル35の逆起電力の発生
間隔、すなわちブロッキング発振回路の発振周波数にに
よって決まる。また、上記のように構成されたブロッキ
ング発振回路の発振周波数は、ブロッキング発振回路の
二次側にメインコンデンサ26が接続されている場合で
は、メインコンデンサ26の充電電圧に比例する。PA
Rマーク用発光ダイオード51を発光させる時のメイン
コンデンサ26の充電電圧は、撮影時にストロボ発光し
たか否か、ストロボを発光させなかった場合にはその直
前までの充電時間や充電を停止してからの時間等によっ
て様々な値を取り得る。したがって、ブロッキング発振
回路の二次側にメインコンデンサ26が接続されている
と、このメインコンデンサ26の充電電圧の影響を受け
て、時間TaでのPARマーク用発光ダイオード51の
発光回数が変動するため、各撮影毎に露光されるPAR
マーク12の露光量にバラツキが生じる。
【0047】そこで、このようなPARマーク12の露
光量のバラツキの発生をなくすために、PARマーク1
2を露光する間にブロッキング発振回路の二次側からメ
インコンデンサ26を切り離す開閉回路70が設けられ
ている。この開閉回路70は、充電ループ中に設けられ
てこの充電ループを開閉し、ブロッキング発振回路の二
次側とメインコンデンサ26とを接続した状態と切り離
した状態とにする開閉用トランジスタ71と、この開閉
用トランジスタ71のON、OFFをタイマ回路60の
状態に応じて制御するPNP型の第1制御トランジスタ
72及び第2制御トランジスタ73を主部品として構成
されている。
【0048】第1制御トランジスタ72は、そのベース
端子が抵抗を介してタイマトランジスタのコレクタ端子
に、エミッタ端子が第2制御トランジスタのベース端子
にそれぞれ接続され、コレクタ端子がグランドされてい
る。この第1制御トランジスタ72のエミッタ端子と第
2制御トランジスタ73のベース端子は、抵抗74を介
して、充電スイッチ21a及びスイッチトランジスタ5
2に接続され、これらを介して電池20のプラス電極に
接続されている。また、第2制御トランジスタ73は、
そのエミッタ端子がグランドされ、コレクタ端子が抵抗
を介して開閉用トランジスタ71のベース端子に接続さ
れている。開閉用トランジスタ71は、そのエミッタ端
子が電池20のプラス電極に、コレクタ端子がメインコ
ンデンサ26のプラス端子に接続されており、ベース電
圧に応じてエミッタ・コレクタ間をON,OFFするこ
とにより充電ループを開閉する。
【0049】このように構成された開閉回路70では、
タイマトランジスタ60dがONとなっている間では、
スイッチトランジスタ52がONとなっているため、第
1制御トランジスタ72にベース電流(ベース・エミッ
タ間電流)が流れてONとなり、第2制御トランジスタ
73にベース電流が流れることが阻止されて、この第2
制御トランジスタ73がOFFとされる。また、タイマ
トランジスタ60dがOFFとなっている間では、第1
制御トランジスタ72がOFFとされ、第2制御トラン
ジスタ73にベース電流が流れることが許容され、この
ときに充電スイッチ21aがONであれば、この充電ス
イッチ21aと、抵抗74を介して第2制御トランジス
タ73に電池20からベース電流が流れて、この第2制
御トランジスタ73がONとなる。
【0050】開閉用トランジスタ71は、第2制御トラ
ンジスタ73がONとなっている時には、ベース電流が
流れてONとなり、第2制御トランジスタ73がOFF
となっている時には、ベース電流が流れないためOFF
となる。したがって、この開閉用トランジスタ71は、
PARマーク12を露光するためにタイマ回路60がO
N状態となっている時には、OFFとされてブロッキン
グ発振回路の二次側からメインコンデンサ26を切り離
す。これにより、PARマーク12を露光するときに
は、常にブロッキング発振回路の発振周波数を一定に
し、時間TaでのPARマーク用発光ダイオード51の
発光回数を一定にすることで、PARマーク12の露光
量のバラツキをなくす。
【0051】また、ブロッキング発振回路の二次側から
メインコンデンサ26を切り離すことで、ブロッキング
発振回路の発振周波数を高くすることにより、PARマ
ーク用発光ダイオード51の発光回数を多くして、PA
Rマーク12の露光量を大きくするといった効果もあ
る。
【0052】さらに、開閉用トランジスタ71は、ブロ
ッキング発振回路の二次側からメインコンデンサ26が
切り離すと同時にツェナダイオード41をメインコンデ
ンサ26から切り離す位置に設けられている。このよう
にすることで、このPARマーク12の露光時に、ツェ
ナダイオード41にメインコンデンサ26の充電電圧が
印加されないようにして、メインコンデンサ26が規定
充電電圧以上に充電されていても、発振停止回路40を
発振許容状態とし、タイマ回路60がON状態になって
もブロッキング発振回路の発振が行わないといった不都
合もなくしている。
【0053】なお、充電スイッチ21aがONの場合
で、タイマ回路60がOFF状態(タイマトランジスタ
60dがOFFの時)の時では、開閉用トランジスタ7
1がONとなって充電ループを閉じることにより、二次
コイル36からの二次側電流でメインコンデンサ26が
充電される。
【0054】次に上記構成の作用について説明する。撮
影者は、ストロボ付きフイルムユニットの巻上げノブ5
を回動操作して、写真フイルム11を巻き上げ撮影の準
備をする。この巻き上げ操作によってシャッタチャージ
が行われる。また、撮影者は、被写体の種類や好みによ
って、プリントモード選択ツマミ9をスライド操作し、
所望とする「C」,「H」,「P」のいずれかのプリン
トモードの位置にセットする。
【0055】さらに、ストロボ撮影を行う場合には、メ
インコンデンサ26の充電電圧にかかわらず、操作レバ
ー8をスライド操作してON位置にセットする。この操
作レバー8の位置は、撮影が完了するまでその位置にセ
ットしたままとする。
【0056】例えば、操作レバー8をON位置にセット
すると、充電スイッチ21aと発光選択スイッチ21b
とがそれぞれONとなる。充電スイッチ21aがONと
なると、電池20から、この充電スイッチ21a,抵抗
38a,三次コイル37を介してベース電流が流れて発
振トランジスタ22が作動を開始する。発振トランジス
タ22が作動を開始すると、そのコレクタ電流が一次コ
イル35の一次側電流として流れ、この一次側電流が流
れることで発振トランス23からの帰還電流で発振トラ
ンジスタ22はベース電流が増大して発振し、一次側電
流を増大させる。この後、発振トランジスタ22のコレ
クタ電流が飽和して一次側電流が増加しなくなると、発
振トランス23の各コイル35〜37に逆起電力が発生
する。そして、逆起電力の消失後には、充電スイッチ2
1aを介してベース電流が流れるため、一次側電流が増
大される。
【0057】このようにして、ブロッキング発振回路の
発振動作が開始され、充電スイッチ21aがONとなっ
ている間に発振動作が継続される。そして、この発振動
作中に、起電力と逆起電力とが交互に繰り返し発生す
る。
【0058】一方、タイマ回路60がOFF状態となっ
ているから、開閉回路70では、第1制御トランジスタ
72がOFFとなっている。第1制御トランジスタ72
がOFFであるから、充電スイッチ21aがONとなさ
れた時点から第2制御トランジスタ73がONとなる。
これにより、開閉用トランジスタ71がONとされて、
充電ループが閉じた状態になって、メインコンデンサ2
6が二次コイル36と接続される。
【0059】したがって、二次コイル36で起電力が発
生する毎に、その起電力による二次側電流が開閉用トラ
ンジスタ71で閉じられている充電ループを流れてメイ
ンコンデンサ26が充電される。また、発光選択スイッ
チ21bがONとなっているから、トリガコンデンサ2
7もメインコンデンサ26と同様に二次側電流で充電さ
れる。
【0060】メインコンデンサ26の充電が進み、その
充電電圧が表示用充電電圧に達すると、ネオン管30が
点滅を開始する。さらに充電が進み、メインコンデンサ
26の充電電圧が高くなるのにしたがってネオン管30
の点滅が早くなる。そして、メインコンデンサ26の充
電電圧が規定充電電圧に達すると、その充電電圧でツェ
ナダイオード41にツェナ電流が流れる。このツェナ電
流の流れ始めではツェナ電流がコンデンサ43に充電さ
れるため、停止用トランジスタ42はすぐにONとはな
らなず、メインコンデンサ26が規定充電電圧に達して
時点よりも少し遅れて停止用トランジスタ42がONと
なる。
【0061】停止用トランジスタ42がONとなると、
この停止用トランジスタ42で発振トランジスタ22の
入力端子(ベース端子とエミッタ端子)が短絡されて、
発振トランジスタ22が発振作を停止(OFF)する。
これにより、ブロッキング発振回路が停止される。結果
として、規定充電電圧に達した時点よりも少し遅れてブ
ロッキング発振回路が停止されて、その遅れた分だけメ
インコンデンサ26の充電電圧が高くされて充電が停止
される。
【0062】充電の停止後に、メインコンデンサ26
は、ツェナダイオード41にツェナ電流を流したり、そ
の内部放電により充電電圧が低下する。そして、充電電
圧が規定充電電圧よりも低くなると、ツェナ電流が流れ
なくなるため停止用トランジスタ42のベース電圧が低
下して、これがOFFとなる。停止用トランジスタ42
がOFFとなると、再び発振トランジスタ22にベース
電流が流れ、ブロッキング発振回路の発振動作が開始さ
れて、メインコンデンサ26の充電が行われる。この充
電でメインコンデンサ26が再び規定充電電圧に達する
と、上記同様にして、ブロッキング発振回路が停止さ
れ、充電が停止される。さらに、この後メインコンデン
サ26の充電電圧が規定充電電圧よりも低くなると、同
様にブロッキング発振回路の発振動作が開始されて充電
が行われる。
【0063】このようにして、メインコンデンサ26が
規定充電電圧に達してからも充電スイッチ21aがON
とされていれば、それがONとなっている間では、ブロ
ッキング発振回路が間欠的に作動され、メインコンデン
サ26の放電分を補うようにした補助充電が間欠的に行
われる。
【0064】撮影者は、ネオ管30の早い点滅で充電が
完了したことを確認した後に、シャッタボタン6を押圧
操作して撮影を行う。シャッタボタン6が押圧操作され
ると、シャッタ機構が作動して、シャッタ羽根が全開し
た時点でトリガスイッチ29がONとなる。すると、発
光選択スイッチ21bがONとなっているからトリガコ
ンデサ27が放電して、トリガコイル28の二次コイル
28bで発生したトリガ電圧がトリガ電極25aを介し
てストロボ放電管25に印加される。これにより、メイ
ンコンデンサ26が放電しストロボ放電管25が発光す
る。
【0065】また、シャッタ機構の作動により、アパー
チャの背後にセットされている写真フイルム11の部分
に撮影レンズ3を透過した撮影光が入射し、選択された
プリントモードにかかわらず一定サイズの露光範囲に潜
在画像が形成される。
【0066】他方、ストロボ発光を行わないで撮影を行
う場合には、操作レバー8をOFF位置にセットして撮
影を行う。この操作レバー8の操作は、メインコンデン
サ26の充電中でも、補助充電が行われている時でもよ
い。操作レバー8をOFF位置にセットすると、充電ス
イッチ21aと発光選択スイッチ21bとがそれぞれO
FFとなり、充電スイッチ21bがOFFとなることで
ブロッキング発振回路が停止されて、メインコンデンサ
26の充電が停止される。このときには、第1制御トラ
ンジスタ72がOFFとなっているが、充電スイッチ2
1a、スイッチトランジスタ52がともにOFFとなっ
ているので、第2制御トランジスタ73はOFFとな
る。したがって、開閉用トランジスタ71は、OFFと
なって充電ループを開いた状態になるが、充電を停止し
ているので何ら支障はない。
【0067】そして、シャッタボタン6を押圧操作して
撮影を行うと、トリガスイッチ27がONとなっても発
光選択スイッチ21bがOFFとなっているので、トリ
ガコンデンサ27が放電しないためメインコンデンサ2
6の充電電圧にかかわりなくストロボ発光が行われない
で撮影が行われる。もちろん、このときにメインコンデ
ンサ26は放電しない。
【0068】上記のようにしてストロボ発光させて、あ
るいはストロボ発光をしないで撮影を行った際に、トリ
ガスイッチ27がONとなると、電池20にコンデンサ
60aが接続された状態になるから、このコンデンサ2
0が電池20によって瞬間的にフル充電される。そし
て、タイマトランジスタ60dは、この充電されたコン
デンサ60aからベース電圧が与えられてONとなる。
【0069】タイマトランジスタ60dがONとなる
と、スイッチトランジスタ52にベース電流が流れて、
これがONとなる。すると、充電スイッチ21aがOF
Fとなっていても、このONとなったスイッチトランジ
スタ52,抵抗38a,三次コイル37を介して電池2
0から発振トランジスタ22にベース電流が流れる。こ
れにより、この発振トランジスタ22が発振を開始し
て、ブロッキング発振回路が発振動作を開始する。そし
て、この発振動作中では、上記の充電時と同様にして、
一次コイル35に流れる一次側電流が増大し、この増大
により二次コイル36に起電力が生じ、一次側電流が増
大しなくなると発振トランス23の各コイル35〜37
に逆起電力が生じて、これら起電力と逆起電力が交互に
繰り返し発生する。
【0070】また、このようにして、タイマトランジス
タ60d、及びスイッチトランジスタ52がそれぞれO
Nとなると、充電スイッチ21aのON,OFFにかか
わらず、第1制御トランジスタ72がONとなる。この
撮影時に、例えばストロボ発光を行った場合には、充電
スイッチ21aがONとなっているので、第2制御トラ
ンジスタ73は、第1制御トランジスタ72がONとな
る時点まで、充電スイッチ21a,抵抗74を介してベ
ース電流が流れてONとなっているが、第1制御トラン
ジスタ72がONとなった時点でベース電流が流れなく
なってOFFとなる。
【0071】ストロボ発光を行わなかった場合には、充
電スイッチ21aがOFFとなっているので、第2制御
トランジスタ73は、第1制御トランジスタ72がON
となる時点までOFFとなっている。そして、スイッチ
トランジスタ52がONとなると、このスイッチトラン
ジスタ52,抵抗74を介して電池20からの電流が流
れるが、第1制御トランジスタ72がONとなることに
より、その電流が第2制御トランジスタ73のベース電
流として流れないので、第2制御トランジスタ73は、
OFFを維持する。
【0072】したがって、第2制御トランジスタ73
は、タイマ回路60がON状態になるとOFFとされ
る。そして、第2制御トランジスタ73がOFFとなる
と、開閉用トランジスタ71がOFFとなって充電ルー
プが開かれ、ブロッキング発振回路の二次側からメイン
コンデンサ26が切り離される。これにより、ブロッキ
ング発振回路は、高く一定な発振周波数で発振動作を行
う。結果として、一次コイル35に生じる逆起電力の発
生間隔が短くなる。もちろん、このときに、開閉用トラ
ンジスタ71が充電ループを開いているから、二次コイ
ル36に起電力が生じても、メインコンデンサ26は充
電されない。
【0073】さらに、開閉用トランジスタ71は、充電
ループを開くと同時に、メインコンデンサ26とツェナ
ダイオード41とを切り離すため、メインコンデンサ2
6の充電電圧がツェナダイオード41に印加されないよ
うになる。これにより、メインコンデンサ26が規定充
電電圧以上に充電された状態でストロボ発光を禁止して
撮影を行っても、開閉用トランジスタ71がONとなっ
た時点で発振停止回路40が発振許容状態になるから、
発振停止回路40によってブロッキング発振回路が停止
されたり、停止された状態を維持することはなく、上述
のようにスイッチトランジスタ52のONに応答してブ
ロッキング発振回路が発振動作を開始する。
【0074】一次コイル35に逆起電力が発生すると、
これにともなって発振トランジスタ22がOFF状態と
なるから、図4に示すように第1端子電圧がパルス状に
上昇する。この第1端子電圧は、タイマトランジスタ6
0dがONとなっているので、PARマーク用発光ダイ
オード51に印加されて順方向電流を流し、PARマー
ク用発光ダイオード51が発光する。これにより、タイ
マトランジスタ60dがONとなっている期間中は、一
次コイル35に逆起電力が発生する毎にPARマーク用
発光ダイオード51が発光する。
【0075】コンデンサ60aの放電が進むにしたがっ
て、タイマトランジスタ60dのベース電圧が低くな
り、トリガスイッチ29がONとなった時点から時間T
aが経過した時点でタイマトラジスタ60dがOFFと
なる。タイマトランジスタ60dがOFFとなると、第
1端子電圧がPARマーク用発光ダイオード51に印加
されなくなるので、このPARマーク用発光ダイオード
51の発光が停止される。
【0076】さらに、タイマトランジスタ60dがOF
Fとなると、スイッチトランジスタ52と、第1制御ト
ランジスタ72がそれぞれOFFとなる。例えば、充電
スイッチ21aがONとされている場合には、スイッチ
トランジスタ52がOFFとなっても、充電スイッチ2
1aを介して電池20からのベース電流が発振トランジ
スタ22に流れるため、ブロッキング発振回路の発振動
作が継続される。そして、この場合には、第1制御トラ
ンジスタ72がOFFとななった時点で第2制御トラン
ジスタ73がONとなり、この第2制御トランジスタ7
3のONによって開閉用トランジスタ71がONとなる
から、メインコンデンサ26への充電が行われるように
なる。
【0077】逆に、充電スイッチ21aがOFFとされ
ている場合には、スイッチトランジスタ52がOFFと
なることにより、発振トランジスタ22に電池20から
のベース電流が流れなくなるため、ブロッキング発振回
路が停止される。そして、この場合には、第1制御トラ
ンジスタ72がOFFとなっても、充電スイッチ21a
とスイッチトランジスタ52がOFFとなっているた
め、第2制御トランジスタ73及び開閉用トランジスタ
71がそれぞれOFFを維持する。
【0078】このようにして、タイマ回路60がON状
態となっている時間Taの間に発光したPARマーク用
発光ダイオード51からの光は、ライトガイドを通して
写真フイルム11に導かれ、この間に2つの光路に分け
られる。そして、プリントモード選択ツマミ9に連動し
て2つの光路内にセットされたマスク板により、選択さ
れたプリントモードに応じたPARマーク12が写真フ
イルム11に露光される。
【0079】以降、同様にしてストロボ発光の要否、プ
リントモードをそれぞれ選択しなら順次に撮影を行い、
撮影が行われる毎に、ブロッキング発振回路が作動され
て、PARマーク用発光ダイオード51が発光され、こ
のPARマーク用発光ダイオード51からの光でPAR
マーク12が写真フイルム11に露光される。
【0080】例えば、上記のようなストロボ回路におい
てブロッキング発振回路の二次側からメインコンデンサ
26を切り離さない場合では、メインコンデンサ26の
充電電圧が10Vのときには、発振周波数が約1KH
z、ストロボ発光直後でメインコンデンサ26の残電圧
が50V程度のときから規定充電電圧までの間では、そ
のときの充電電圧に応じて発振周波数が約2KHz〜約
10KHzまで変化する。また、充電が完了した状態で
ストロボ発光をしないで撮影を行ったときに、発振停止
回路40の影響を避けるために充電ループを開いて発振
停止回路40とメインコンデンサ40とを切り離すよう
にした場合には約20KHzとなる。
【0081】したがって、この場合には、一定の時間T
a内でPARマーク用発光ダイオード51の発光回数が
充電電圧に応じても大きく変動し、PARマーク用発光
ダイオード51が放出する光量、すなわち露光されるP
ARマーク12の第1、第2ビット12a、12bの露
光量が撮影コマ毎に異なる。
【0082】しかしながら、上記のようにしてブロッキ
ング発振回路の二次側からメインコンデンサ26を切り
離すようにした場合では、メインコンデンサ26の充電
電圧がどのような電圧であっても、ブロッキング発振回
路の発振周波数は、常に一定、例えば約20KHzとな
るから、時間Ta内でPARマーク用発光ダイオード5
1が放出する光量も一定になる。結果として、各撮影コ
マに露光されるPARマーク12の第1、第2ビット1
2a、12bの露光量が一定になる。
【0083】全撮影コマが撮影済となった写真フイルム
11は、現像所等で現像が行われ、この後にPARマー
ク12を読み取って、読み取ったPARマーク12に応
じたサイズのプリント写真が作成される。このときに、
PARマーク12は、多数回発光した発光ダイオード1
4の光によって、十分な露光量、かつ一定な露光量で露
光されているから、PARマーク12の読み取りミスが
発生しない。
【0084】図5は、スイッチトランジスタを利用して
撮影後に充電スイッチがOFFとなっている場合にで
も、PARマークの露光後にメインコンデンサの充電を
行うようにしたものである。なお、以下に説明する他の
部分については、上記実施形態と同様であり、同じ構成
部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0085】図5に示すように、スイッチトランジスタ
52は、そのベース端子が抵抗38bを介してタイマト
ランジスタ60dに接続されるとともに、抵抗80を介
して発振トランジスタ22のコレクタ端子に接続されて
いる。これにより、スイッチトランジスタ52は、タイ
マ回路60がON状態からOFF状態になった後にも、
発振トランジスタ22からベース電流の供給を受けてO
Nとなるようにされている。
【0086】結果として、充電スイッチ21aをONに
した後にすぐにOFFとして場合や、PARマーク12
の露光後で充電スイッチ21aがOFFとなっている場
合でも、メインコンデンサ26が規定充電電圧まで充電
されて発振トランジスタ22が発振停止回路40でOF
Fとされるまで、スイッチトランジスタ52がONを維
持し、ブロッキング発振回路の発振動作を継続させる。
そして、この充電時には、充電スイッチ21aがOFF
となっていても、第1制御トランジスタ72がOFF、
スイッチトランジスタ52がONとなっていることによ
り、第2制御トランジスタ73がONとなされて、開閉
用トランジスタ71がONとなって充電ループを閉じ
る。これにより、充電ループに二次側電流が流れて、メ
インコンデンサ26が規定充電電圧まで充電される。
【0087】なお、充電スイッチ21aがONとなって
いれば、メインコンデンサ26は規定充電電圧まで充電
された後に、断続的な充電が行われる。また、充電スイ
ッチ21aがOFFとされていれば、この断続的な充電
が行われない。
【0088】また、この回路では、LED用トランジス
タ81を介して第1端子電圧をPARマーク発光ダイオ
ード51に印加して発光させるようにしてある。LED
用トランジスタ81は、タイマトランジスタ60dがO
Nとなっている間で、発振トランジスタ22がOFFと
なっているとき、すなわち一次コイル35に逆起電力が
発生しているときにONとなる。もちろん、この場合に
も、PARマーク12を露光するための時間Taの期間
中には、開閉用トランジスタ71がOFFとなるので、
PARマーク12を一定な光量で露光することができ
る。
【0089】図6は、ネオン管に代えて発光ダイオード
(以下、充電完了表示発光ダイオードという)でメイン
コンデンサの充電が完了したことを表示するようにした
ものである。なお、その他の構成は図1の回路と同じで
ある。この回路では、充電完了表示発光ダイオード83
は、電流制限用抵抗83aと直列に接続された状態で、
三次コイル37のの第3端子23cと第4端子23dと
の間に接続されている。充電完了表示発光ダイオード8
3の接続方向は、カソードが第3端子23c側である。
【0090】この構成では、メインコンデンサ26への
充電が進み、その充電電圧高くなると、三次コイル37
の第3端子23cの電位が徐々に低くなり、起電力が発
生している期間では、この第3端子23cの電位が第4
端子23dの電位よりも低くなって完了表示発光ダイオ
ード83に順方向に電圧がかかるようになる。
【0091】そして、メインコンデンサ26が表示用充
電電圧に達する前では、充電完了表示発光ダイオード8
3は、これにかかる電圧が小さいので発光しないが、メ
インコンデンサ26が表示用充電電圧にまで充電された
ときには、それにかかる電圧が大きくなって発光する。
そして、充電完了表示発光ダイオード83は、規定充電
電圧に達してブロッキング発振回路が停止されるまで
は、連続的に点灯し、この後に補助充電が間欠的に行わ
れるようになると、ブロッキング発振回路の間欠的な発
振動作に応じて間欠的に点灯する。この間欠的な点灯に
より、充電を完了を知ることができ、間違いなく充電完
了を撮影者に知らせることができる。なお、充電完了表
示発光ダイオード83は、三次コイル37に起電力が発
生しているときに発光するため、充電完了表示発光ダイ
オードの点灯とは実際には高速な明滅状態である。
【0092】図7に示す回路は、図5の回路においてネ
オン管を充電完了表示発光ダイオードに代え、この充電
完了表示発光ダイオードでメインコンデンサの充電完了
を表示するようにしたものである。
【0093】図8に示す例は、発光選択スイッチを充電
スイッチとして兼用するようにし、機械的なスイッチの
個数を減らしてコストダウンを図ったものである。この
回路の構成は、図6の回路と同様であるが、充電スイッ
チ21aが省略され、発光選択スイッチ21bがONと
なっている時に、この発光選択スイッチ21b,ダイオ
ード89を介して電池20から発振トランジスタ22及
び第2制御トランジスタ73のそれぞれにベース電流を
供給するようにしてある。
【0094】図9は、第3端子23cと第4端子23d
との間に生じる電圧が完了表示発光ダイオード83が十
分明るく発光するのに必要な電圧となってから、各トラ
ンジスタ90,91をONとすることで、この第3端子
23cと第4端子23dとの間の電圧を充電完了表示発
光ダイオード83に印加して発光させるようにしたもの
である。これにより、表示用充電電圧近くまでメインコ
ンデンサ26が充電されたときに、充電完了表示発光ダ
イオード83がボンヤリと発光することをなくしてい
る。
【0095】上記各実施形態では、充電スイッチ及び発
光選択スイッチを互い連動させているが、これらを独立
させてON、OFFできるようにしてもよく、押圧操作
している間だけ充電スイッチがONとなるような構成と
してもよい。また、マイナス充電のストロボ回路にPA
Rマーク露光回路と開閉回路とを組み込んだ例について
説明したが、メインコンデンサの一方の端子の電位を一
定に維持しながら他方の端子の電位を高くするように充
電するプラス充電を行うストロボ回路にPARマーク露
光回路と開閉回路とを組み込んでもよい。
【0096】また、上記各実施形態では、発光素子とし
て発光ダイオードを用いたが、この他の発光素子、例え
ば、エレクトロ・ルミネッセンス(EL)を発光させて
光学データを露光することもできる。例えば、このEL
の場合には、比較的に高い電圧の交流電圧で発光するか
ら、タイマ回路がON状態となっている間に発振トラン
スの二次コイルから必要な電圧値の交流電圧を取り出
し、この交流電圧をELに印加して発光させるようにし
てもよい。
【0097】さらに、上記各実施形態では、トリガスイ
ッチがONとなることにより、タイマ回路を作動させて
いるが、もちろん専用の機械式のスイッチや、フォトセ
ンサ等を用いた光電式のスイッチでタイマ回路を作動さ
せることも可能である。しかし、各実施形態で説明した
ように、トリガスイッチを用いれば、部品点数を少なく
することができる。また、光学データとしては、PAR
マークに限らず、例えば撮影日や絞り値、シャッタ速度
等の撮影データであってもよい。さらに、レンズ付きフ
イルムユニットについて説明したが、本発明は、ストロ
ボ回路を内蔵したカメラにも利用できる。
【0098】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明光学データ
露光回路によれば、シャッタ機構の作動に同期させてメ
インコンデンサを充電するための発振回路を作動させ、
この間に発振回路に発生する電圧で発光素子を発光させ
て光学データを写真フイルムに露光する時に、スイッチ
手段で発振回路の二次側からメインコンデンサを切り離
すことにより、メインコンデンサの充電電圧にかかわら
ず発振回路の発振周波数を一定にするから、写真フイル
ムに露光される光学データの露光量を一定にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したストロボ回路とPARマーク
露光回路の回路図である。
【図2】ストロボ回路とPARマーク露光回路を内蔵し
たレンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図3】写真フイルムに露光されるPARマークを示す
説明図である。
【図4】発振トランジスタのコレクタ−エミッタ間の電
圧を示す波形図である。
【図5】撮影毎にメインコンデンサの充電が開始される
ストロボ回路の例を示す回路図である。
【図6】ネオン管に代えて発光ダイオードで充電完了を
行う例を示す回路図である。
【図7】充電完了表示を行う発光ダイオードを撮影毎に
メインコンデンサの充電が開始されるストロボ回路に用
いた例を示す回路図である。
【図8】発光選択スイッチに充電スイッチの機能を持た
せた例を示す回路図である。
【図9】発光ダイオードの充電完了表示を分かりや易く
した例を示す回路図である。
【符号の説明】
8 操作レバー 9 プリントモード選択ツマミ 12 PARマーク 20 電池 21a 充電スイッチ 21b 発光選択スイッチ 22 発振トランジスタ 23 発振トランス 25 ストロボ放電管 26 メインコンデンサ 29 トリガスイッチ 35〜37 コイル 50 PARマーク露光回路 51 発光ダイオード 52 スイッチトランジスタ 60 タイマ回路 60d タイマトランジスタ 70 開閉回路 71 開閉用トランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影毎に作動されるシャッタ機構と、電
    源としての電池と、発振トラジスタと発振トランスを有
    した発振回路を発振させることにより前記電池の低電圧
    を高電圧に変換して、発振回路の二次側に接続されたメ
    インコンデンサを充電するストロボ回路とを備えたカメ
    ラまたはレンズ付フイルムユニットに用いられ、撮影毎
    に発光素子を発光させ、この発光素子からの光で光学デ
    ータを写真フイルムに露光する光学データ露光回路にお
    いて、 前記シャッタ機構の作動に同期して所定の時間だけオン
    状態とされ、このオン状態の間に、継続して前記発振回
    路を発振させるとともに、この発振中に前記発振回路に
    生じる電圧を取り出し、この電圧を印加して前記発光素
    子を発光させるタイマ回路と、前記タイマ回路がオン状
    態となっている間に前記発振回路の二次側からメインコ
    ンデンサを切り離した状態にし、メインコンデンサの充
    電電圧にかかわらず前記発振回路の発振周波数を一定に
    するスイッチ手段とを備えていることを特徴とする光学
    データ露光回路。
  2. 【請求項2】 前記発振トランジスタは、前記発振トラ
    ンスからの正帰還作用によってベース電流が増大される
    ことでコレクタ・エミッタ間電流を増大し、前記発振ト
    ランスは、互いに誘導結合された少なくとも一次コイル
    と二次コイルとを有し、前記一次コイルに前記コレクタ
    ・エミッタ間電流が一次側電流として流れ、この一次側
    電流が増大した時にメインコンデンサを高電圧で充電す
    るための起電力が前記二次コイル発生するようにされて
    おり、前記発光素子は、前記一次側電流が飽和して前記
    一次コイルに逆起電力が発生した時に生じる前記発振ト
    ランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧によって発光す
    ることを特徴とする請求項1記載の光学データ露光回
    路。
  3. 【請求項3】 前記ストロボ回路は、メインコンデンサ
    に接続されこのメインコンデンサの充電電圧に応じて前
    記発振回路の発振を停止する発振停止状態と発振を許容
    する発振許容状態とに切り換わる発振停止回路を備えて
    おり、前記スイッチ手段は、前記発振回路の二次側から
    メインコンデンサを切り離すと同時に前記発振停止回路
    をメインコンデンサから切り離す位置に設けられ、前記
    タイマ回路がオン状態の間には前記発振停止回路を発振
    許容状態にすることを特徴とする請求項1または2記載
    の光学データ露光回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ手段は、前記タイマ回路の
    オン状態に応答してオフとされることにより、前記発振
    回路の二次側からメインコンデンサを切り離す半導体ス
    イッチであることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の光学データ露光回路。
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JP2003005260A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 Taiheiyo Cement Corp ストロボ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4607376B2 (ja) * 2001-06-19 2011-01-05 太平洋セメント株式会社 ストロボ装置

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