JP2007106798A - 光半導体封止用組成物、光半導体封止材および光半導体封止用組成物の製造方法 - Google Patents

光半導体封止用組成物、光半導体封止材および光半導体封止用組成物の製造方法 Download PDF

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JP2007106798A JP2005296472A JP2005296472A JP2007106798A JP 2007106798 A JP2007106798 A JP 2007106798A JP 2005296472 A JP2005296472 A JP 2005296472A JP 2005296472 A JP2005296472 A JP 2005296472A JP 2007106798 A JP2007106798 A JP 2007106798A
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Toshiyuki Akiike
利之 秋池
Kimihiko Yoshii
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Abstract

【課題】ポッティング成型が可能であり、かつ膜厚が厚くても硬化物にクラックや気泡を生じず、しかも無色透明でUV耐久性、耐熱性に優れた光半導体封止材を形成しうる光半導体用封止用組成物、当該光半導体用封止用組成物の製造方法を提供すること。
【解決手段】エポキシ基を有するシラン化合物とエポキシ基を持たないシラン化合物とを、有機溶媒、有機塩基および水の存在下で加熱して得られる重量平均分子量500〜100万のポリオルガノシロキサン、
それを主成分とする光半導体封止用組成物、光半導体封止材および光半導体。
【選択図】なし

Description

本発明は、青色LEDや白色LEDの光半導体の封止用組成物、当該光半導体の封止材、当該封止用組成物に用いられる光半導体封止用組成物の製造方法等に関する。
従来、光半導体封止用樹脂としては、ビスフェノールAグリシジルエーテルを主剤とするエポキシ化合物が一般に用いられていたが、このようなエポキシ化合物は芳香環を有するため、青色もしくは紫外光を発光する光半導体の封止を行うには、紫外線に対する耐久性(UV耐久性)が不十分であった。
そこで、光半導体封止用樹脂のUV耐久性を改良するため、脂環式エポキシ化合物を用いることが提案されているが(特許文献1参照)、依然としてUV耐久性は十分なものとはいえなかった。
一方、シロキサン骨格を有する樹脂は耐候性に優れていることが知られており、近年ではポリジメチルシロキサンを主骨格とする樹脂を光半導体封止材に用いる検討がさかんに行われている。しかしこの樹脂の場合、硬化物の硬度が不十分で、タック性を有するため埃が付着しやすかったり、配線に使用される金のワイヤーが振動により切れたり、また基板との密着性が不足して剥がれやすいなどの欠点が指摘されている。
そこで、硬化物の硬度や密着性を上げるため、硬くて密着性も高いシロキサン系材料として、シルセスキオキサン系樹脂が提案されており、特にエポキシ基を有するシルセスキオキサン系樹脂を用いた光半導体封止材が特許文献2に開示されている。しかし、特許文献2に開示されたシルセスキオキサン系樹脂をポッティング成型するために、溶剤を留去するとゲル化して、成型が困難となったり、膜厚が厚くなるとクラックや気泡を生じるなどするため、光半導体封止材としての実用に耐えうるものではなかった。また、エポキシ基を有するポリオルガノシロキサンの製造法として、Si−H結合を有するポリオルガノシロキサンにビニル基を有するエポキシ誘導体を白金、ロジウムあるいはルテニウム触媒を用いて付加させる方法が知られている(特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7および特許文献8参照)。しかし、Si−Hを有するポリオルガノシロキサンは水分に対し不安定で取扱が難しく原料が高価という問題がある。また、触媒が残存した場合に着色の原因になるという問題もある。
特開2003−82062号公報 特開昭62−106632号公報 特開平1−297421号公報 特開平2−067290号公報 特開平4−252228号公報 特開平4−352793号公報 特開平8−041168号公報 特開2000−103859号公報
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、その目的は、ポッティング成型が可能であり、かつ膜厚が厚くても硬化物にクラックや気泡を生じることがなく、しかも無色透明でUV耐久性、耐熱性に優れた光半導体封止材を形成しうる光半導体用封止用組成物、当該光半導体用封止用組成物の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明らかになろう。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第1に、
下記式(1)
Figure 2007106798
ここで、Xはエポキシ基を1個以上有する1価の有機基を示し、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシル基を示し、Rは水素原子、フッ素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状の置換アルキル基、炭素数2〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20のアラルキル基を示し、nは0〜2の整数である、
で表わされるシラン化合物および/またはその部分縮合物、および下記式(2)
Figure 2007106798
ここで、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシル基を示し、Rは水素原子、フッ素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状の置換アルキル基、炭素数2〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20のアラルキル基を示し、mは0〜3の整数である、
で表されるシラン化合物および/またはその部分縮合物とを、有機溶媒、有機塩基および水の存在下に加熱して加水分解・縮合させて得られる、ポリスチレン換算重量平均分子量500〜1,000,000のポリオルガノシロキサンによって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第2に、
上記式(1)で表されるシラン化合物および/またはその部分縮合物と上記式(2)で表されるシラン化合物および/またはその部分縮合物とを、有機溶媒、有機塩基および水の存在下に加熱して、加水分解・縮合させることを特徴とする、上記本発明のポリオルガノシロキサンの製造方法によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第3に、
(A)下記条件(i)および(ii):
(i)エポキシ当量が1,600g/モル以下である、
(ii)上記式(1)で表わされるシラン化合物に由来する繰返し単位の含有率が全繰返し単位の少なくとも5モル%である、
の少なくともいずれか一方を満足する、上記ポリオルガノシロキサンおよび
(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸
を含有することを特徴とする光半導体封止用組成物(以下、光半導体封止用組成物〔I〕ということがある)によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第4に、
上記ポリオルガノシロキサン(A)、カルボン酸無水物または多価カルボン酸(B1)を混合することを特徴とする、光半導体封止用組成物〔I〕の調製方法によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第5に、
(A)下記条件(i)および(ii):
(i)エポキシ当量が1,600g/モル以下である、
(ii)上記式(1)で表わされるシラン化合物に由来する繰返し単位の含有率が全繰返し単位の少なくとも5モル%である、
の少なくともいずれか一方を満足する、上記ポリオルガノシロキサン、
(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸および
(C)硬化促進剤
を含有することを特徴とする光半導体封止用組成物(以下、半導体封止用組成物〔II〕ということがある)によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第6に、
上記ポリオルガノシロキサン(A)、カルボン酸無水物または多価カルボン酸(B1)および硬化促進剤(C)を混合することを特徴とする、半導体封止用組成物〔II〕の調製方法によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第7に、
(A)下記条件(i)および(ii):
(i)エポキシ当量が1,600g/モル以下である、
(ii)上記式(1)で表わされるシラン化合物に由来する繰返し単位の含有率が全繰返し単位の少なくとも5モル%である、
の少なくともいずれか一方を満足する、上記ポリオルガノシロキサンおよび
(B2)熱酸発生剤
を含有することを特徴とする光半導体封止用組成物(以下、半導体封止用組成物〔III〕ということがある)によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第8に、
ポリオルガノシロキサン(A)および熱酸発生剤(B2)を混合することを特徴とする、本発明の第3組成物の調製方法によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第9に、
本発明の上記第1、第2または第3の組成物を加熱硬化させた硬化物からなる光半導体封止材によって達成される。
最後に、本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第10に、
本発明の光半導体封止材により封止された光半導体によって達成される。
本発明によれば、ポッティング成型が可能であり、かつ膜厚が厚くても硬化物にクラックや気泡を生じることがない光半導体用封止用組成物が提供される。この組成物は、硬化することにより無色透明でUV耐久性、耐熱性に優れた光半導体封止材を与える。
以下、本発明について詳細に説明する。
ポリオルガノシロキサン(α)およびその製造方法
本発明のポリオルガノシロキサン(α)は、前記式(1)で表されるシラン化合物(以下、「シラン化合物(1)」という。)および/またはその部分縮合物(以下、シラン化合物(1)とその部分縮合物をまとめて「シラン化合物(1)等」ともいう。)と前記式(2)で表されるシラン化合物(以下、「シラン化合物(2)」という。)および/またはその部分縮合物(以下、シラン化合物(2)とその部分縮合物をまとめて「シラン化合物(2)等」ともいう。)とを、有機溶媒、有機塩基および水の存在下に加熱して、加水分解・縮合させて得られるポリオルガノシロキサンである。
式(1)において、Xのエポキシ基を1個以上有する1価の有機基としては、特に限定されるものではないが、エポキシ基を有する炭化水素基が好ましく、例えば、γ−グリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロペンチル基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、(3,4−エポキシシクロペンチル)メチル基、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル基、2−(3,4−エポキシシクロペンチル)エチル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、2−(3,4−エポキシシクロペンチル)プロピル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル基、3−(3,4−エポキシシクロペンチル)プロピル基、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル基等の炭素数5〜20のエポキシ基を有する炭化水素基を挙げることができる。
これらのエポキシ基を1個以上有する1価の有機基のうち、γ−グリシドキシプロピル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、エポキシシクロヘキシル基を含む上記一価の有機基が好ましく、特に好ましくは2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基である。
式(1)において、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシル基を示す。これらの基は、有機塩基および水の存在下における加水分解・縮合反応の過程でシラノール基を生成し、該シラノール基同志で縮合反応を生起するかあるいは該シラノール基と塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子ないし該アルコキシル基を有するケイ素原子との間で縮合反応を生起することにより、シロキサン結合を形成する基である。
式(1)において、Yの炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシル基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等を挙げることができる。
式(1)におけるYとしては、塩素原子、メトキシ基、エトキシ基等が好ましい。
式(1)において、Rの炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を挙げることができる。
また、Rの炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状の置換アルキル基としては、例えば、
フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、(トリフルオロメチル)メチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロ−n−プロピル基、2−(トリフルオロメチル)エチル基、(ペンタフルオロエチル)メチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、4−フルオロ−n−ブチル基、3−(トリフルオロメチル)−n−プロピル基、2−(ペンタフルオロエチル)エチル基、(ヘプタフルオロ−n−プロピル)メチル基、ノナフルオロ−n−ブチル基、5−フルオロ−n−ペンチル基、4−(トリフルオロメチル)−n−ブチル基、3−(ペンタフルオロエチル)−n−プロピル基、2−(ヘプタフルオロ−n−プロピル)エチル基、(ノナフルオロ−n−ブチル)メチル基、パーフルオロ−n−ペンチル基、6−フルオロ−n−ヘキシル基、5−(トリフルオロメチル)−n−ペンチル基、4−(ペンタフルオロエチル)−n−ブチル基、3−(ヘプタフルオロ−n−プロピル)−n−プロピル基、2−(ノナフルオロ−n−ブチル)エチル基、(パーフルオロ−n−ペンチル)メチル基、パーフルオロ−n−ヘキシル基、7−(トリフルオロメチル)−n−ヘプチル基、6−(ペンタフルオロエチル)−n−ヘキシル基、5−(ヘプタフルオロ−n−プロピル)−n−ペンチル基、4−(ノナフルオロ−n−ブチル)−n−ブチル基、3−(パーフルオロ−n−ペンチル)−n−プロピル基、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチル基、(パーフルオロ−n−ヘプチル)メチル基、パーフルオロ−n−オクチル基、9−(トリフルオロメチル)−n−ノニル基、8−(ペンタフルオロエチル)−n−オクチル基、7−(ヘプタフルオロ−n−プロピル)−n−ヘプチル基、6−(ノナフルオロ−n−ブチル)−n−ヘキシル基、5−(パーフルオロ−n−ペンチル)−n−ペンチル基、4−(パーフルオロ−n−ヘキシル)−n−ブチル基、3−(パーフルオロ−n−ヘプチル)−n−プロピル基、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチル基、(パーフルオロ−n−ノニル)メチル基、パーフルオロ−n−デシル基、4−フルオロシクロペンチル基、4−フルオロシクロヘキシル基等のフルオロアルキル基;
クロロメチル基、2−クロロエチル基、3−クロロ−n−プロピル基、4−クロロ−n−ブチル基、3−クロロシクロペンチル基、4−クロロシクロヘキシル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシシクロペンチル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基;3−(メタ)アクリロキシプロピル基、3−メルカプトプロピル基
等を挙げることができる。
また、Rの炭素数2〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、1−メチルビニル基、1−プロペニル基、アリル基(2−プロペニル基)、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、3−シクロペンテニル基、3−シクロヘキセニル基等を挙げることができる。
また、Rの炭素数6〜20のアリール基としては、例えば、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、1−ナフチル基等を挙げることができる。
また、Rの炭素数7〜20のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等を挙げることができる。
式(1)におけるRとしては、メチル基、エチル基等が好ましい。
シラン化合物(1)の具体例としては、
n=0の化合物として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等;
n=1の化合物として、(γ−グリシドキシプロピル)(メチル)ジメトキシシラン、(γ−グリシドキシプロピル)(エチル)ジメトキシシラン、(γ−グリシドキシプロピル)(メチル)ジエトキシシラン、(γ−グリシドキシプロピル)(エチル)ジエトキシシラン、〔2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル〕(メチル)ジメトキシシラン、〔2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル〕(エチル)ジメトキシシラン、〔2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル〕(メチル)ジエトキシシラン、〔2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル〕(エチル)ジエトキシシラン等;
n=2の化合物として、(γ−グリシドキシプロピル)(メトキシ)ジメチルシラン、(γ−グリシドキシプロピル)(メトキシ)ジエチルシラン、(γ−グリシドキシプロピル)(エトキシ)ジメチルシラン、(γ−グリシドキシプロピル)(エトキシ)ジエチルシラン、〔2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル〕(メトキシ)ジメチルシラン、〔2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル〕(メトキシ)ジエチルシラン、〔2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル〕(エトキシ)ジメチルシラン、〔2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル〕(エトキシ)ジエチルシラン等
をそれぞれ挙げることができる。
また、シラン化合物(1)の部分縮合物としては、商品名で、例えば、ES1001N、ES1002T、ES1023(以上、信越シリコーン(株)製);メチルシリケートMSEP2(三菱化学(株)製)等を挙げることができる。
本発明において、シラン化合物(1)およびその部分縮合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
式(2)において、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシル基を示す。これらの基は、有機塩基および水の存在下における加水分解・縮合反応の過程でシラノール基を生成し、該シラノール基同志で縮合反応を生起するかあるいは該シラノール基と塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子ないし該アルコキシル基を有するケイ素原子との間で縮合反応を生起することにより、シロキサン結合を形成する基である。
式(2)において、Yの炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシル基としては、例えば、前記式(1)におけるYの対応する基について例示したものと同様の基等を挙げることができる。
式(2)におけるYとしては、塩素原子、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等が好ましい。
式(2)において、Rの炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状の置換アルキル基、炭素数2〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数7〜20のアラルキル基としては、例えば、前記式(1)におけるRのそれぞれ対応する基について例示したものと同様の基等を挙げることができる。
式(2)におけるRとしては、フッ素原子、メチル基、エチル基、2−(トリフルオロメチル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−(メタ)アクリロキシプロピル基、3−メルカプトプロピル基、ビニル基、アリル基、フェニル基等が好ましい。
シラン化合物(2)の具体例としては、
m=0の化合物として、テトラクロロシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−i−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン等;
m=1の化合物として、トリクロロシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリ−n−プロポキシシラン、トリ−i−プロポキシシラン、トリ−n−ブトキシシラン、トリ−sec−ブトキシシラン、
フルオロトリクロロシラン、フルオロトリメトキシシラン、フルオロトリエトキシシラン、フルオロトリ−n−プロポキシシラン、フルオロトリ−i−プロポキシシラン、フルオロトリ−n−ブトキシシラン、フルオロトリ−sec−ブトキシシラン、
メチルトリクロロシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルトリ−i−プロポキシシラン、メチルトリ−n−ブトキシシラン、メチルトリ−sec−ブトキシシラン、2−(トリフルオロメチル)エチルトリクロロシシラン、2−(トリフルオロメチル)エチルトリメトキシシラン、2−(トリフルオロメチル)エチルトリエトキシシラン、2−(トリフルオロメチル)エチルトリ−n−プロポキシシラン、2−(トリフルオロメチル)エチルトリ−i−プロポキシシラン、2−(トリフルオロメチル)エチルトリ−n−ブトキシシラン、2−(トリフルオロメチル)エチルトリ−sec−ブトキシシラン、
2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルトリクロロシラン、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルトリエトキシシラン、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルトリ−n−プロポキシシラン、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルトリ−i−プロポキシシラン、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルトリ−n−ブトキシシラン、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチルトリ−sec−ブトキシシラン、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルトリクロロシラン、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルトリメトキシシラン、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルトリエトキシシラン、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルトリ−n−プロポキシシラン、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルトリ−i−プロポキシシラン、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルトリ−n−ブトキシシラン、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチルトリ−sec−ブトキシシラン、
ヒドロキシメチルトリクロロシラン、ヒドロキシメチルトリメトキシシラン、ヒドロキシエチルトリメトキシシラン、ヒドロキシメチルトリ−n−プロポキシシラン、ヒドロキシメチルトリ−i−プロポキシシラン、ヒドロキシメチルトリ−n−ブトキシシラン、ヒドロキシメチルトリ−sec−ブトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリクロロシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリ−n−プロポキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリ−i−プロポキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリ−n−ブトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリ−sec−ブトキシシラン、
3−メルカプトプロピルトリクロロシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリ−n−プロポキシシラン、3−メルカプトプロピルトリ−i−プロポキシシラン、3−メルカプトプロピルトリ−n−ブトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリ−sec−ブトキシシラン、
ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ−n−プロポキシシラン、ビニルトリ−i−プロポキシシラン、ビニルトリ−n−ブトキシシラン、ビニルトリ−sec−ブトキシシラン、
アリルトリクロロシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、アリルトリ−n−プロポキシシラン、アリルトリ−i−プロポキシシラン、アリルトリ−n−ブトキシシラン、アリルトリ−sec−ブトキシシラン、
フェニルトリクロロシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリ−n−プロポキシシラン、フェニルトリ−i−プロポキシシラン、フェニルトリ−n−ブトキシシラン、フェニルトリ−sec−ブトキシシラン等:
m=2の化合物として、メチルジクロロシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、メチルジ−n−プロポキシシラン、メチルジ−i−プロポキシシラン、メチルジ−n−ブトキシシラン、メチルジ−sec−ブトキシシラン、
ジメチルジクロロシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジ−n−プロポキシシラン、ジメチルジ−i−プロポキシシラン、ジメチルジ−n−ブトキシシラン、ジメチルジ−sec−ブトキシシラン、
(メチル)〔2−(パーフルオロオ−n−クチル)エチル〕ジクロロシラン、(メチル)〔2−(パーフルオロオ−n−クチル)エチル〕ジメトキシシラン、(メチル)〔2−(パーフルオロオ−n−クチル)エチル〕ジエメトキシシラン、(メチル)〔2−(パーフルオロオ−n−クチル)エチル〕ジ−n−プロポキシシラン、(メチル)〔2−(パーフルオロオ−n−クチル)エチル〕ジ−i−プロポキシシラン、(メチル)〔2−(パーフルオロオ−n−クチル)エチル〕ジ−n−ブトキシシラン、(メチル)〔2−(パーフルオロオ−n−クチル)エチル〕ジ−sec−ブトキシシラン、
(メチル)(γ−グリシドキシプロピル)ジクロロシラン、(メチル)(γ−グリシドキシプロピル)ジメトキシシラン、(メチル)(γ−グリシドキシプロピル)ジエトキシシラン、(メチル)(γ−グリシドキシプロピル)ジ−n−プロポキシシラン、(メチル)(γ−グリシドキシプロピル)ジ−i−プロポキシシラン、(メチル)(γ−グリシドキシプロピル)ジ−n−ブトキシシラン、(メチル)(γ−グリシドキシプロピル)ジ−sec−ブトキシシラン、
(メチル)(3−メルカプトプロピル)ジクロロシラン、(メチル)(3−メルカプトプロピル)ジメトキシシラン、(メチル)(3−メルカプトプロピル)ジエトキシシラン、(メチル)(3−メルカプトプロピル)ジ−n−プロポキシシラン、(メチル)(3−メルカプトプロピル)ジ−i−プロポキシシラン、(メチル)(3−メルカプトプロピル)ジ−n−ブトキシシラン、(メチル)(3−メルカプトプロピル)ジ−sec−ブトキシシラン、
(メチル)(ビニル)ジクロロシラン、(メチル)(ビニル)ジメトキシシラン、(メチル)(ビニル)ジエトキシシラン、(メチル)(ビニル)ジ−n−プロポキシシラン、(メチル)(ビニル)ジ−i−プロポキシシラン、(メチル)(ビニル)ジ−n−ブトキシシラン、(メチル)(ビニル)ジ−sec−ブトキシシラン、
ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエトキシシラン、ジビニルジ−n−プロポキシシラン、ジビニルジ−i−プロポキシシラン、ジビニルジ−n−ブトキシシラン、ジビニルジ−sec−ブトキシシラン、
ジフェニルジクロロシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジ−n−プロポキシシラン、ジフェニルジ−i−プロポキシシラン、ジフェニルジ−n−ブトキシシラン、ジフェニルジ−sec−ブトキシシラン等;
m=3の化合物として、クロロジメチルシラン、メトキシジメチルシラン、エトキシジメチルシラン、クロロトリメチルシラン、ブロモトリメチルシラン、ヨードトリメチルシラン、メトキシトリメチルシラン、エトキシトリメチルシラン、n−プロポキシトリメチルシラン、i−プロポキシトリメチルシラン、n−ブトキシトリメチルシラン、sec−ブトキシトリメチルシラン、t−ブトキシトリメチルシラン、
(クロロ)(ビニル)ジメチルシラン、(メトキシ)(ビニル)ジメチルシラン、(エトキシ)(ビニル)ジメチルシラン、
(クロロ)(メチル)ジフェニルシラン、(メトキシ)(メチル)ジフェニルシラン、(エトキシ)(メチル)ジフェニルシラン等
をそれぞれ挙げることができる。
これらのシラン化合物(2)のうち、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン等が好ましい。
また、シラン化合物(2)の部分縮合物としては、商品名で、例えば、KC−89、KC−89S、X−21−3153、X−21−5841、X−21−5842、X−21−5843、X−21−5844、X−21−5845、X−21−5846、X−21−5847、X−21−5848、X−22−160AS、X−22−170B、X−22−170BX、X−22−170D、X−22−170DX、X−22−176B、X−22−176D、X−22−176DX、X−22−176F、X−40−2308、X−40−2651、X−40−2655A、X−40−2671、X−40−2672、X−40−9220、X−40−9225、X−40−9227、X−40−9246、X−40−9247、X−40−9250、X−40−9323、X−41−1053、X−41−1056、X−41−1805、X−41−1810、KF6001、KF6002、KF6003、KR212、KR−213、KR−217、KR220L、KR242A、KR271、KR282、KR300、KR311、KR401N、KR500、KR510、KR5206、KR5230、KR5235、KR9218、KR9706(以上、信越シリコーン(株)製);グラスレジン(昭和電工(株)製);SH804、SH805、SH806A、SH840、SR2400、SR2402、SR2405、SR2406、SR2410、SR2411、SR2416、SR2420(以上、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製);FZ3711、FZ3722(以上、日本ユニカー(株)製);DMS−S12、DMS−S15、DMS−S21、DMS−S27、DMS−S31、DMS−S32、DMS−S33、DMS−S35、DMS−S38、DMS−S42、DMS−S45、DMS−S51、DMS−227、PSD−0332、PDS−1615、PDS−9931、XMS−5025(以上、チッソ(株)製);メチルシリケートMS51、メチルシリケートMS56(以上、三菱化学(株)製);エチルシリケート28、エチルシリケート40、エチルシリケート48(以上、コルコート(株)製);GR100、GR650、GR908、GR950(以上、昭和電工(株)製)等を挙げることができる。
本発明において、シラン化合物(2)およびその部分縮合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
ポリオルガノシロキサン(α)は、シラン化合物(1)等とシラン化合物(2)等とを、有機溶媒、有機塩基および水の存在下に加熱して、加水分解・縮合させることにより製造することが好ましい。
前記有機溶媒としては、例えば、炭化水素、ケトン、エステル、エーテル、アルコール等を使用することができる。
前記炭化水素としては、例えば、トルエン、キシレン等;前記ケトンとしては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルn−アミルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等;前記エステルとしては、例えば、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−アミル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、乳酸エチル等;前記エーテルとしては、例えば、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等;前記アルコールとしては、例えば、1−ヘキサノール、4−メチル−2−ペンタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル等をそれぞれ挙げることができる。これらのうち、非水溶性のものが好ましい。 これらの有機溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
有機溶媒の使用量は、全シラン化合物100重量部に対して、好ましくは50〜10,000重量部、より好ましくは100〜5,000重量部である。
前記有機塩基としては、例えばエチルアミン、ジエチルアミンの如き1〜2級有機アミン;トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンの如き3級の有機アミン;テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの如き4級の有機アミン等を挙げることができる。
これらの有機塩基のうち、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンの如き3級の有機アミン;テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの如き4級の有機アミンが好ましい。
ポリオルガノシロキサン(α)を製造する際に、有機塩基を触媒として用いることにより、エポキシ基の開環などの副反応を生じることなく、高い加水分解・縮合速度で目的とするポリオルガノシロキサン(α)を得ることができるため、生産安定性がよく、また良好な硬化性を示す組成物を得ることができる。
有機アミンの使用量は、有機アミンの種類、温度などの反応条件等により異なり、特に限定されないが、全シラン化合物に対して、好ましくは0.01〜3倍モル、より好ましくは0.05〜1倍モルである。なお、有機アミン以外の有機塩基を用いる場合の使用量も、ほぼ有機アミンに準じる量で十分である。
ポリオルガノシロキサン(α)を製造する際の水の使用量は、全シラン化合物に対して、好ましくは0.5〜100倍モル、より好ましくは1〜30倍モルである。
ポリオルガノシロキサン(α)を製造する際の加水分解・縮合反応は、シラン化合物(1)等とシラン化合物(2)等とを有機溶媒に溶解し、この溶液を有機塩基および水と混合して、例えば油浴などにより加熱することにより実施することができる。
加水分解・縮合反応時には、加熱温度を130℃以下、好ましくは40〜120℃として、0.5〜12時間程度、好ましくは1〜8時間程度加熱するのが望ましい。なお、加熱操作中は、混合液を撹拌してもよいし、還流下に放置してもよい。
反応終了後、反応液から有機溶媒層を分取して、通常、水で洗浄する。この洗浄に際しては、少量の塩を含む水、例えば0.2重量%程度の硝酸アンモニウム水溶液などで洗浄することにより、洗浄操作が容易になる。洗浄は洗浄後の水が中性になるまで行い、その後有機溶媒層を、必要に応じて無水硫酸カルシウム、モレキュラーシーブス等の乾燥剤で乾燥したのち、濃縮することにより、目的とするポリオルガノシロキサン(α)を得ることができる。
このようにして得られるポリオルガノシロキサン(α)は、残存する加水分解性基例えば、アルコキシル基等、やシラノール基が少ないため、溶剤で希釈しなくても室温で1ヶ月以上ゲル化することなく保存できる。また所望により、反応終了後に、残存するシラノール基をヘキサメチルジシラザン、トリメチルクロロシラン、t−ブチルジメチルクロロシラン、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、N−(トリメチルシリル)アセトアミド、(N,N−ジメチルアミノ)トリメチルシラン、(ジエチルアミノ)トリメチルシラン、N−(トリメチルシリル)イミダゾール、トリメチルシリルジフェニル尿素、ビス(トリメチルシリル)尿素等によりトリメチルシリル化することによって、さらにシラノール基を減らすことができる。中でもヘキサメチルジシラザン、トリメチルクロロシラン、ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミドが好ましい。また、残存シラノールはオルトギ酸エチルによってエステル化してもよい。
シラノール基がトリメチルシリル化されているとリードフレームへの耐剥離性が向上する。シラノール同士の硬化収縮が抑えられることや吸水率の低下が起こるためと考えられる。
また、有機塩基および水の存在下における加水分解・縮合反応には、シラン化合物(1)等中のエポキシ基の開環反応や重合反応などの副反応を生起することがない利点がある。
ポリオルガノシロキサン(α)のポリスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」という。)は、500〜1,000,000であり、好ましくは1,000〜100,000である。
ポリオルガノシロキサン(α)は、エポキシ当量に関する下記条件およびシラン化合物(1)に由来する構造単位の含有率に関する下記条件の少なくとも一方の条件を満たすことが望ましい。
即ち、エポキシ当量は、好ましくは1,600g/モル以下、より好ましくは160〜900g/モル、さらに好ましくは180〜500g/モルであることが望ましい。エポキシ当量が1,600g/モルを超えると、得られるポリオルガノシロキサンに耐熱性の低下や着色などの不具合を生じるおそれがある。
ポリオルガノシロキサン(α)は、1つの好ましい態様では、エポキシ当量が1,600g/モル以下でありそして白金、ルテニウム、コバルト、パラジウムおよびニッケルをいずれも最大でも10ppmしか含有しない。
また、シラン化合物(1)に由来する構造単位の含有率は、全構造単位の、好ましくは5モル%以上、より好ましくは10〜90モル%であることが望ましい。該構造単位の含有率が全構造単位の5モル%未満であると、得られるポリオルガノシロキサンに耐熱性の低下や着色などの不具合を生じるおそれがある。
さらに、ポリオルガノシロキサン(α)は、エポキシ当量が前記条件を満たし、かつ3つ以上の酸素原子に結合しているケイ素原子の全ケイ素原子に対する割合が、10%以上であることが望ましい。この場合、3つ以上の酸素原子に結合しているケイ素原子の全ケイ素原子に対する割合が10%未満であると、後述する各光半導体封止用組成物から得られる硬化物の硬度や基板との密着性に不具合を生じるおそれがある。
ポリオルガノシロキサン(α)は、後述する各光半導体封止用組成物における主体成分として極めて好適に使用することができるほか、単独でまたは一般のポリオルガノシロキサンと混合して、例えば、成型品、フィルム、ラミネート材、塗料等としても有用である。
光半導体封止用組成物およびその調製方法
本発明の光半導体封止用組成物は、
〔I〕(A)エポキシ当量が1,600g/モル以下である条件および式(1)で表されるシラン化合物に由来する構造単位の含有率が全構造単位の5モル%以上である条件の少なくとも一方の条件を満たすポリオルガノシロキサン(α)(以下、「(A)ポリオルガノシロキサン」という。)、並びに(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸を含有する光半導体封止用組成物〔I〕;または
〔II〕(A)ポリオルガノシロキサン、(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸、並びに(C)硬化促進剤を含有する光半導体封止用組成物〔II〕;または
〔III〕(A)ポリオルガノシロキサンおよび(B2)熱酸発生剤を含有する光半導体封止用組成物〔III〕
からなる。
光半導体封止用組成物〔I〕、〔II〕および〔III〕において、(A)ポリオルガノシロキサンは、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
−(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸−
光半導体封止用組成物〔I〕および光半導体封止用組成物〔II〕における(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸は、(A)ポリオルガノシロキサンと硬化反応を生起する成分(硬化剤)である。
このような(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸としては、特に限定されるものではないが、脂環式カルボン酸無水物が好ましい。
前記脂環式カルボン酸無水物としては、例えば、下記式(3)〜(12)で表される化合物
Figure 2007106798
や、4−メチルテトラヒドロフタル酸無水物、メチルナジック酸無水物、ドデセニルコハク酸無水物のほか、α−テルピネン、アロオシメン等の共役二重結合を有する脂環式化合物と無水マレイン酸とのディールス・アルダー反応生成物やこれらの水素添加物等を挙げることができる。なお、前記ディールス・アルダー反応生成物やこれらの水素添加物としては、任意の構造異性体および任意の幾何異性体を使用することができる。
また、式(13)で表わされる化合物も硬化剤として使用することができる。
Figure 2007106798
式(13)で表わされる化合物の具体例としては式(14)〜(18)のそれぞれで表わされる化合物を挙げることができる。
Figure 2007106798
また、前記脂環式カルボン酸無水物は、硬化反応を実質的に妨げない限り、適宜に化学的に変性して使用することもできる。
これらの脂環式カルボン酸無水物のうち、組成物の流動性や透明性の点から、式(3)、式(5)、式(7)、式(8)または式(9)、式(14)で表される化合物等が好ましい。特に好ましくは式(3)、式(5)、式(7)、式(14)で表される化合物である。
本発明において、脂環式カルボン酸無水物は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
また、光半導体封止用組成物〔I〕および光半導体封止用組成物〔II〕においては、(B1)カルボン酸無水物として、脂肪族カルボン酸無水物や芳香族カルボン酸無水物を1種以上使用することもできる。これらは脂環式カルボン酸無水物と併用するのが好ましい。
前記脂肪族カルボン酸無水物および芳香族カルボン酸無水物も、硬化反応を実質的に妨げない限り、適宜に化学的に変性して使用することができる。
脂肪族カルボン酸無水物および芳香族カルボン酸無水物の合計使用割合は、脂環式カルボン酸無水物との合計量に対して、好ましくは50重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下である。
光半導体封止用組成物〔I〕および光半導体封止用組成物〔II〕において、(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸の使用量は、(A)ポリオルガノシロキサン中のエポキシ基1モルに対するカルボン酸無水物基またはカルボキシル基の当量比として、好ましくは0.3〜1.5、さらに好ましくは0.5〜1.3である。この場合、該当量比が0.3未満でも1.5を超えても、得られる硬化物のガラス転移点(Tg)の低下や着色等の不都合を生じるおそれがある。
さらに、光半導体封止用組成物〔I〕および光半導体封止用組成物〔II〕においては、(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸以外に、本発明の所期の効果を損なわない範囲で、エポキシ化合物やエポキシ樹脂に対する硬化剤として公知の成分(以下、「他の硬化剤」という。)、例えば、フェノール類、ジシアンジアミド類や、アジピン酸ヒドラジッド、フタル酸ヒドラジッド等の有機ヒドラジッド類等を1種以上併用することもできる。
他の硬化剤の使用割合は、(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸無水物に対して、好ましくは50重量%以下、より好ましくは30重量%以下である。
−(C)硬化促進剤−
光半導体封止用組成物〔II〕における(C)硬化促進剤は、(A)ポリオルガノシロキサンと(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸との硬化反応を促進する成分である。
このような(C)硬化促進剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、
ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、シクロヘキシルジメチルアミン、トリエタノールアミンの如き3級アミン;
2−メチルイミダゾール、2−n−ヘプチルイミダゾール、2−n−ウンデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−メチルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−n−ウンデシルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−フェニルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジ(ヒドロキシメチル)イミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−フェニル−4,5−ジ〔(2’−シアノエトキシ)メチル〕イミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−n−ウンデシルイミダゾリウムトリメリテート、1−(2−シアノエチル)−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテート、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチルイミダゾリウムトリメリテート、2,4−ジアミノ−6−〔2’−メチルイミダゾリル−(1’)〕エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−(2’−n−ウンデシルイミダゾリル)エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−〔2’−エチル−4’−メチルイミダゾリル−(1')〕エチル−s−トリアジン、2−メチルイミダゾールのイソシアヌル酸付加物、2−フェニルイミダゾールのイソシアヌル酸付加物、2,4−ジアミノ−6−〔2’−メチルイミダゾリル−(1')〕エチル−s−トリアジンのイソシアヌル酸付加物の如きイミダゾール類;
ジフェニルフォスフィン、トリフェニルフォスフィン、亜リン酸トリフェニルの如き有機リン化合物;
ベンジルトリフェニルフォスフォニウムクロライド、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムブロマイド、メチルトリフェニルフォスフォニウムブロマイド、エチルトリフェニルフォスフォニウムブロマイド、n−ブチルトリフェニルフォスフォニウムブロマイド、テトラフェニルフォスフォニウムブロマイド、エチルトリフェニルフォスフォニウムヨーダイド、エチルトリフェニルフォスフォニウムアセテート、テトラブチルホスフォニウムアセテート、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムo,o−ジエチルフォスフォロジチオネート、メチルトリブチルホスフォニウムジメチルホシフェート、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムベンゾトリアゾレート、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムテトラフルオロボレート、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルフォスフォニウムテトラフェニルボレート、トリフェニルベンジルホスフォニウムテトラフェニルボレート、テトラ−n−ブチルホスフォニウムテトラフルオロボレートの如き4級フォスフォニウム塩;
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7やその有機酸塩の如きジアザビシクロアルケン;
オクチル酸亜鉛、オクチル酸錫、アルミニウムアセチルアセトン錯体の如き有機金属化合物;
テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、下記式(19)
Figure 2007106798
の如き4級アンモニウム塩;
三フッ化ホウ素、ホウ酸トリフェニルの如きホウ素化合物;塩化亜鉛、塩化第二錫の如き金属ハロゲン化合物、
ジシアンジアミドやアミンとエポキシ樹脂との付加物等のアミン付加型促進剤等の高融点分散型潜在性硬化促進剤;前記イミダゾール類、有機リン化合物や4級フォスフォニウム塩等の硬化促進剤の表面をポリマーで被覆したマイクロカプセル型潜在性硬化促進剤;アミン塩型潜在性硬化剤促進剤;ルイス酸塩、ブレンステッド酸塩等の高温解離型の熱カチオン重合型潜在性硬化促進剤等の潜在性硬化促進剤
等を挙げることができる。
これらの(C)硬化促進剤のうち、イミダゾール類、4級フォスフォニウム塩、ジアザビシクロアルケン、有機金属化合物および4級アンモニウム塩が、無色透明で長時間加熱しても変色し難い硬化物が得られる点で好ましい。
前記(C)硬化促進剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
光半導体封止用組成物〔II〕において、(C)硬化促進剤の使用量は、(A)ポリオルガノシロキサン100重量部に対して、好ましくは0.01〜6重量部、さらに好ましくは0.1〜4重量部である。この場合、(C)硬化促進剤の使用量が0.01重量部未満であると、硬化反応の促進効果が低下する傾向があり、一方6重量部を超えると、得られる硬化物に着色などの不都合を生じるおそれがある。
−(B2)熱酸発生剤−
光半導体封止用組成物〔III〕における(B2)熱酸発生剤は、加熱により酸を発生し、それにより(A)ポリオルガノシロキサンの硬化反応を引き起こす成分である。
このような(B2)熱酸発生剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、下記式(20)〜(25)で表される化合物(以下、それぞれ「化合物(20)」〜「化合物(25)」という。)
Figure 2007106798
などを挙げることができる。上記式(20)〜(25)中R〜R10はそれぞれアルキル基である。中でも化合物(23)および化合物(24)が好ましい。熱酸発生剤は(A)ポリオルガノシロキサン100重量部に対して、好ましくは0.001〜20重量部、より好ましくは0.01〜10重量部、さらに好ましくは0.05〜5重量部である。
−他の添加剤−
本発明の光半導体封止用組成物〔I〕、〔II〕および〔III〕のそれぞれには、UV耐久性の改善、粘度の調整等の目的で、必要に応じて、無機酸化物粒子を配合することもできる。
前記無機酸化物粒子としては、特に限定されるものではないが、例えば、Si、Al、Zr、Ti、Zn、Ge、In、Sn、SbおよびCeの群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有する酸化物からなる粒子を挙げることができ、より具体的には、シリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ゲルマニウム、酸化インジウム、酸化スズ、インジウム−スズ酸化物(ITO)、酸化アンチモン、アンチモン−スズ酸化物(ATO)、酸化セリウム等の粒子を挙げることができる。
これらの無機酸化物粒子のうち、シリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化アンチモン等の微粒子が好ましい。
また、前記無機酸化物粒子は、アルキル化、ポリシロキシル化、(メタ)アクリロキシアルキル化、グリコキシアルキル化、アミノアルキル化等の適宜の表面処理して使用することもできる。
前記無機酸化物粒子は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
さらに必要に応じて、無機酸化物粒子と共に、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、高分子分散剤等の分散剤を1種以上併用することができる。
無機酸化物粒子の一次平均粒径は、好ましくは100nm以下、より好ましくは1〜80nmである。この場合、無機酸化物粒子の一次平均粒径が100nmを超えると、得られる硬化物の透明性が損なわれるおそれがある。
無機酸化物粒子の使用量は、(A)ポリオルガノシロキサン100重量部に対して、好ましくは90重量部以下、さらに好ましくは80重量部以下である。無機酸化物粒子の使用量が90重量部を超えると、組成物が増粘して、加工が困難になるおそれがある。
前記無機酸化物粒子は、場合により、適当な溶媒に分散した分散液として使用することもできる。
前記溶媒としては、本発明の光半導体封止用組成物を構成する各成分および硬化反応に対して不活性で、適度の揮発性を有する限り特に限定されるものではないが、例えば、
メタノール、エタノール、i−プロパノール、n−ブタノール、n−オクタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピルグリコールモノメチルエーテル、プロピルグリコールモノエチルエーテルの如きアルコール;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンの如きケトン;
酢酸エチル、酢酸n−ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトンの如きエステルまたはラクトン;
ベンゼン、トルエン、キシレンの如き芳香族炭化水素;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンの如きアミドまたはラクタム
等を挙げることができる。
これらの溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
無機酸化物粒子の分散液の固形分濃度は、好ましくは1〜60重量%、より好ましくは5〜50重量%である。
無機酸化物粒子やその分散液は市販されており、これらの市販品を使用することもできる。
無機酸化物粒子やその分散液の市販品(商品名)としては、例えば、シリカ粒子の分散液として、メタノールシリカゾル、IPA−ST、MEK−ST、NBA−ST、XBA−ST、DMAC−ST、ST−UP、ST−OUP、ST−C、ST−N、ST−O、ST−OL、ST−20、ST−40、ST−50(以上、日産化学工業(株)製);オルガノゾルPL−2PGME(プロピレングリコールモノメチルエーテル分散液、扶桑化学工業(株)製)等を、シリカ粒子として、アエロジル130、アエロジル300、アエロジル380、アエロジルTT600、アエロジルOX50(以上、日本アエロジル(株)製);シルデックスH31、シルデックスH32、シルデックスH51、シルデックスH52、シルデックスH121、シルデックスH122(以上、旭硝子(株)製);E220A、E220(以上、日本シリカ工業(株)製);SYLYSIA470(富士シリシア(株)製)、SGフレーク(日本板硝子(株)製)等を、アルミナ粒子の分散液として、アルミナゾル−100、アルミナゾル−200、アルミナゾル−520(以上、いずれも水分散液、日産化学工業(株)製);AS−1501(i−プロパノール分散液、住友大阪セメント(株)製);AS−150T(トルエン分散液、住友大阪セメント(株)製)等を、ジルコニア粒子の分散液として、HXU−110JC(トルエン分散液、住友大阪セメント(株)製)等を、アンチモン酸亜鉛粒子の分散液として、セルナックス(水分散液、日産化学工業(株)製)等を、酸化セリウム粒子の分散液として、ニードラール(水分散液、多木化学(株)製)等を、それぞれ挙げることができる。
また、本発明の光半導体封止用組成物〔I〕、〔II〕および〔III〕のそれぞれには、着色を抑えるために、必要に応じて、酸化防止剤、光安定剤や紫外線吸収剤を配合することもできる。
前記酸化防止剤としては、商品名で、例えば、SumilizerBHT、SumilizerGM、SumilizerGS、SumilizerMDP−S、SumilizerBBM−S、SumilizerWX−R、SumilizerGA−80、SumilizerTPL−R、SumilizerTPM、SumilizerTPS、SumilizerTP−D(以上、住友化学工業(株)製);Irganox1076、Irganox565、Irganox1520、Irganox245、Irganox1010、Irganox1098、Irganox1330、Irganox1425、Irganox3114、IrganoxMD−1024(以上、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製);Cyanox1790(Cytec社製);TNP(四日市合成(株)製);Weston618(Vorg Warner社製);Irgafos168(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製);AdekastabPEP−36、AdekastabHP−10(以上、旭電化工業(株)製)や、SandstabP−EPQ、Ultranox626等を挙げることができる。
前記光安定剤としては、商品名で、例えば、Viosorb04(共同薬品(株)製);Tinuvin622、Tinuvin765(以上、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製);CyasorbUV−3346(Cytec社製);AdekastabLA−57(旭電化工業(株)製)や、Chimassorb119、Chimassorb944等を挙げることができる。
前記紫外線吸収剤としては、商品名で、例えば、Viosorb80、Viosorb110、Viosorb130、Viosorb520、Viosorb583、Viosorb590(以上、共同薬品(株)製);TinuvinP、Tinuvin213、Tinuvin234、Tinuvin320、Tinuvin326、Tinuvin328(以上、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製);AdekastabLA−31(旭電化工業(株)製)等を挙げることができる。
さらに、本発明の光半導体封止用組成物には、必要に応じて、本発明の所期の効果を損なわない範囲で、脂環式エポキシ化合物、芳香族エポキシ化合物、エチレングリコールやプロピレングリコール等の脂肪族ポリオール、脂肪族または芳香族のカルボン酸、フェノール化合物等の炭酸ガス発生防止剤;ポリアルキレングリコール類、ポリジメチルシロキサン誘導体等の可とう性付与剤;各種のゴムや有機ポリマービーズ等の耐衝撃性改良剤のほか、可塑剤、滑剤、他のシランカップリング剤、難燃剤、帯電防止剤、レベリング剤、イオントラップ剤、摺動性改良剤、遥変性付与剤、表面張力低下剤、消泡剤、沈降防止剤、抗酸化剤、離型剤、蛍光剤、着色剤、導電性充填剤等の前記以外の添加剤を配合してもよい。
脂環式エポキシ化合物としては、例えば
Figure 2007106798
などを挙げることができる。(26)はHBE100(新日本理化(株))、YX8000(ジャパンエポキシレジン(株))、(27)はYL7040,(28)はYL6753,(29)はYED216D(以上、ジャパンエポキシレジン(株))、(30)はCE2021(ダイセル化学工業(株))、(31)はLS7970(信越化学(株))、(33)はSR−HHPA(阪本薬品工業(株))、(34)はテピック(日産化学工業(株))として入手することができる。また、CE2080,CE3000,CE2000,エポリードGT300,エポリードGT400,EHPE3150(以上、ダイセル化学工業(株))、YL7170,YL8034(以上、ジャパンエポキシレジン(株))、W−100(新日本理化(株))なども用いることができる。中でも(26)、(28)、(30)、(33)、(34)が好ましく、(33)が特に好ましい。
脂環式エポキシ化合物の添加量は、(A)成分100重量部に対し、好ましくは1〜120重量部、より好ましくは10〜50重量部である。下限未満ではリードフレームとの密着性が十分ではなく、上限を超えると耐久性が十分でなくなることがある。
また、リードフレームとの密着性を上げる目的で密着助剤を添加することもできる。β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ドデカンジチオール、式(35)、(36)の化合物。
Figure 2007106798
また、式(37)、(38)のようなチタネート系密着助剤を使用することもできる。
Figure 2007106798
これらの中でもβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ドデカンジチオール、式(35)、(36)の化合物が好ましい。
密着助剤の添加量は好ましくは(A)成分100重量部に対し0.01〜30重量部、より好ましくは0.1〜20重量部である。
クラックやリードフレームとの剥離を防ぐ目的で応力緩和剤を添加することもできる。
エポキシ変性シリコーンとして例えばKF−105,X−22−163A,X−22−163B,X−22−163C、KF−1001、KF−101、X−22−2000、X−22−169AS、X−22−169B、KF−102(以上信越化学工業(株))、SF8421(東レダウ)、カルボキシル基変性シリコーンとしてX−22−162C、X−22−3701E、X−22−3710(以上信越化学工業(株))、メルカプト変性X−22−167B、KF−2001、KF−2004(以上信越化学工業(株))、両末端カルボキシ変性水添ポリブタジエンとしてCI1000(日本曹達(株))、両末端ヒドロキシ変性ポリブタジエンとしてGI2000、GI3000(以上、日本曹達(株)製)を挙げることができる。
また、樹脂の表面張力を調節する目的で界面活性剤を添加することもできる。
具体的にはF−474、F−479(以上、大日本インキ化学工業(株))、FC−4430、FC−4432(以上、住友スリーエム(株))、KP323、KP341(以上、信越化学工業(株))、PAINTAD32、PAINTAD54、DK8−8011(東レダウ)、エマルゲン104P、エマルゲン109P、エマルゲン123、レオドール8Pを挙げることができる。
光半導体封止用組成物〔I〕、〔II〕および〔III〕のそれぞれの調製方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の方法により各成分を混合して調製することができるが、光半導体封止用組成物〔I〕の好ましい調製方法としては、シラン化合物(1)等とシラン化合物(2)等とを、前記した要領で加水分解・縮合させることにより得られた(A)ポリオルガノシロキサンを、(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸と混合する方法を挙げることができる。また、光半導体封止用組成物〔II〕の好ましい調製方法としては、シラン化合物(1)等とシラン化合物(2)等とを、前記した要領で加水分解・縮合させることにより得られた(A)ポリオルガノシロキサンを、(B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸並びに(C)硬化促進剤と混合する方法を挙げることができる。
さらに、光半導体封止用組成物〔III〕の調製方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の方法により各成分を混合して調製することができる。
光半導体封止用組成物〔III〕の好ましい調製方法としては、シラン化合物(1)等とシラン化合物(2)等とを、有機溶媒、有機塩基および水の存在下に加熱して、加水分解・縮合させることにより得られた(A)ポリオルガノシロキサンと、(B2)熱酸発生剤とを混合する方法を挙げることができる。
なお、光半導体封止用組成物〔I〕は、(A)成分を主成分とするポリオルガノシロキサン液と(B1)成分を主成分とする硬化剤液とを別々に調製しておき、使用時に両者を混合して調製してもよく、光半導体封止用組成物〔II〕は、(A)成分を主成分とするポリオルガノシロキサン液と(B1)成分および(C)成分を主成分とする硬化剤液とを別々に調製しておき、使用時に両者を混合して調製してもよい。
光半導体封止材
本発明の光半導体封止材は、光半導体封止用組成物〔I〕、〔II〕または〔III〕を加熱硬化させた硬化物からなる。
本発明の光半導体封止材を形成する際には、光半導体層を有する基板の所定箇所に、各光半導体封止用組成物を、例えば、塗布、ポッティング、含浸等により施工したのち、加熱して硬化させる。
各光半導体封止用組成物の施工方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ディスペンサーによる塗布またはポッティング、真空下または常圧下におけるスクリーン印刷による塗布、反応射出成型等の公知の方法を採用することができる。
また、施工後の各光半導体封止用組成物を硬化させる方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、密閉式硬化炉、連続硬化が可能なトンネル炉等の従来公知の硬化装置を用いることができる。
硬化させるための加熱方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、熱風循環式加熱、赤外線加熱、高周波加熱等の従来公知の方法を採用することができる。
硬化条件は、例えば、80〜250℃で30秒〜15時間程度が好ましい。硬化に際して、硬化物の内部応力を低減させることを目的とする場合は、例えば80〜120℃で0.5〜5時間程度の条件で予備硬化させたのち、例えば120〜180℃で0.1〜15時間程度の条件で後硬化させることが好ましく、また短時間硬化を目的とする場合は、例えば150〜250℃で30秒〜30分程度の条件で硬化させることが好ましい。
光半導体
本発明の光半導体は、本発明の光半導体封止材により封止された光半導体からなる。
なお、本発明の光半導体を得る際には、光半導体封止用組成物〔I〕を用いた光半導体封止材と光半導体封止用組成物〔II〕を用いた光半導体封止材と光半導体封止用組成物〔III〕を用いた半導体封止材とを任意の組合せで併用してもよい。
本発明の光半導体における光半導体封止材の膜厚は、好ましくは0.05mm以上、より好ましくは0.1mm以上である。なお、光半導体封止材の厚さの上限値は、封止される光半導体の用途等に応じて適宜選定される。
本発明のポリオルガノシロキサン(α)は、特に、本発明の光半導体封止用組成物〔I〕、〔II〕および〔III〕のそれぞれの主成分として極めて好適に使用することができる。
(A)ポリオルガノシロキサンを主成分とする本発明の光半導体封止用組成物〔I〕、〔II〕および〔III〕のそれぞれは、ポッティング成型が可能であり、かつ膜厚が厚くても硬化物にクラックや気泡を生じることがなく、しかも無色透明でUV耐久性に優れた光半導体封止材を形成することができ、例えば500nm以下の領域に発光ピーク波長を有する青色LEDや白色LED等の封止に極めて好適に使用することができる。また、優れたUV耐久性を有するため光半導体のボンディング材として使用することもできる。
以下に実施例を示して、本発明の実施の形態をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
各合成例で得た(A)ポリオルガノシロキサンの粘度、Mwおよびエポキシ当量の測定方法は、下記のとおりである。
粘度の測定方法:
TV型粘度計により、25℃で測定した。
Mwの測定方法:
カラム:東ソー(株)製TSKgelGRCXLII、溶剤:テトラヒドロフラン、温度:40℃および圧力:68kgf/cmの条件で測定した。
エポキシ当量の測定方法:
−ヨウ化カリウム水溶液−
低ヨウ素酸塩含量(0.003重量%以下)のヨウ化カリウム3.0gを蒸留水5.0gに溶解して調製した。
−エポキシ基の滴定法−
還流器とビューレットを取り付けた2岐管を介してジムロート冷却管を装着した125ミリリットルの三角フラスコに、各試料(ポリオルガノシロキサン)1.0〜1.5gを入れて、熱板付マグネチックスターラー上で攪拌しながら還流させ、試料が溶解した時点で直ちに、指示薬20滴とヨウ化カリウム水溶液を加えた。その後、再び還流させたのち、1N塩酸で終点になるまで滴定した。この終点は、1N塩酸を1滴加えたとき、溶液が青色から黄色に変わり、その黄色が1分以上持続する点である。
−エポキシ当量の算出法−
試料重量をW(g)、滴下した1N塩酸の量をV(ミリリットル)としたとき、下記式により、エポキシ当量を算出した。
エポキシ当量=1000×W/V
合成例1
撹拌機、温度計、滴下漏斗、還流冷却管を備えた反応容器に、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(ECETS)60.0g、ジメチルジメトキシシラン(DMDS)40.0g、メチルイソブチルケトン(MIBK)500g、トリエチルアミン10.0gを加え、室温で混合した。次いで、脱イオン水100gを滴下漏斗より30分かけて滴下したのち、還流下で混合しつつ、80℃で6時間反応させた。反応終了後、有機層を取り出し、0.2重量%硝酸アンモニウム水溶液で、洗浄後の水が中性になるまで洗浄したのち、減圧下で溶媒および水を留去して、(A)ポリオルガノシロキサンを粘調な透明液体として得た。
この(A)ポリオルガノシロキサンについて、H−NMR分析を行なったところ、化学シフト(δ)=3.2ppm付近にエポキシ基に基づくピークが理論強度どおりに得られ、反応中にエポキシ基の副反応が起こっていないことが確認された。
この(A)ポリオルガノシロキサンの粘度、Mwおよびエポキシ当量を表1に示す。
合成例2〜4
仕込み原料を表1に示すとおりとした以外は、合成例1と同様にして、各(A)ポリオルガノシロキサンを粘調な透明液体として得た。
各(A)ポリオルガノシロキサンの粘度、Mwおよびエポキシ当量を表1に示す。
合成例5
撹拌機、温度計、滴下漏斗、還流冷却管を備えた反応容器に合成例1のポリオルガノシロキサン20g、メチルイソブチルケトン6g、ヘキサメチルジシラザン12gを均一に溶かした。つづいて、酢酸を0.2g滴下し60℃で1.5時間撹拌した。反応終了後、3%硝酸水溶液、水で洗浄し、減圧下で溶剤を留去し透明粘調液を得た。この粘調液のIRスペクトルを調べたところシラノール基に基づく3400cm−1の吸収ピークが消失しておりシラノール基がトリメチルシリル化していることが確認された。
Figure 2007106798
光半導体封止用組成物の成型治具と硬化条件、並びに硬化物の外観、UV耐久性および硬度の評価要領は、下記のとおりである。
成型治具:
ポリエチレンテレフタレートフィルムを表面に貼り付けたガラス板2枚を対向させ、ガラス板の端部に直径2mmのシリコンゴムロッドをU字状にして挟み込んで、成型治具とした。
硬化条件:
前記成型治具に光半導体封止用組成物を注入し、120℃のオーブンで2時間、140℃のオーブンで2時間加熱して硬化させた。
UV耐久性の評価要領:
硬化物に対して、紫外線ロングライフフェードメーター(スガ試験機(株)製)を用い、紫外線(UV)を63℃で2週間連続照射して、照射前後における波長470nmでの透過率を分光光度計にて測定した。
タック性の評価要領:手で触って評価した。○:べとつきがなし、×:べとつきがある。
耐熱性:硬化物の初期および150℃のオーブンに120時間放置した後の470nmでの透過率を測定した。
膜減り:リードフレームに半導体封止用組成物を5mg注入し、120℃のオーブンで2時間、140℃で2時間硬化させた後の重量減を評価した。
重量減が0.8mg未満・・・○
重量減が0.8mg以上・・・×
クラック・剥離の評価要領:
半導体封止用組成物をリードフレームに注入し、120℃で2時間、140℃で2時間硬化させたサンプルを10個作成した。このサンプルを−50〜100℃のヒートサイクル200回繰り返した後に顕微鏡にてクラック・剥離を観察した。
クラック・剥離があるサンプルが10個中3個以下・・・◎
クラック・剥離があるサンプルが10個中4〜5個・・・○
クラック・剥離があるサンプルが10個中6個以上・・・×
実施例1
表2に示す各成分を用いた。すなわち(A)成分として、合成例2で得た(A)ポリオルガノシロキサン10.0g、(B1)成分としてメチルヘキサヒドロフタル酸無水物(前記式(3)参照。商品名MH700、新日本理化(株)製)4.0gを加えて、均一に混合し、脱泡したのち、成型冶具に注入して硬化させることにより、無着色透明な硬化物を得た。この硬化物の評価結果を表3に示す。
実施例2〜5
表2に示す各成分を用いた以外は実施例1と同様にして、硬化物を得た。各硬化物の評価結果を表3に示す。
表2における前記以外の成分の内容は、下記のとおりである。
PX−4ET:テトラ−n−ブチルフォスフォニウムo,o−ジエチルフォスフォロジチオネート(商品名ヒシコーリン4X−PET、日本化学工業(株)製)。
HBE100(商品名、新日本理化(株)製):下記式で表される化合物。
Figure 2007106798
CE2021(商品名、ダイセル化学工業(株)製):下記式で表される化合物。
Figure 2007106798
実施例に示すように(B)成分にC3−CIC酸を添加したものは少ない硬化促進剤量でも膜減りを起こさずに十分に硬化させることができる。しかも、硬化促進剤が少なくなることで高いUV耐久性、耐熱性を有することがわかる。
Figure 2007106798
Figure 2007106798
実施例6〜13、比較例1、2
表4に示す各成分を用いた以外は実施例1と同様にして、硬化物を得た。各硬化物の評価結果を表5に示す。
実施例、比較例に示すように添加剤を加えることで十分なUV耐久性および耐熱性を維持しつつ、クラックや剥離に対し十分な耐性を有することがわかる。
Figure 2007106798
SR−HHPA:前記式(33)の化合物
Figure 2007106798
KBM403:γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製)
KBM803:γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製)
DDS:ドデカンジチオール
ITM:前記式(35)の化合物
Y−11597:前記式(36)の化合物
X−22−2000:エポキシシリコーン(信越化学工業(株)製)
CI1000:両末端カルボン酸水添ポリブタジエン(日本曹達(株)製)
Figure 2007106798
実施例14
(A)成分として、合成例1で得た(A)ポリオルガノシロキサン10.0g、(B)成分として化合物(17)(商品名CP77、旭電化工業(株)製)0.1gを加えて、均一に混合し、脱泡したのち、成型冶具に注入して硬化させることにより、無着色透明で、クラックおよび気泡のない硬化物を得た。この硬化物の外観、UV耐久性の評価結果を表6に示す。
実施例15〜17および比較例3
表6に示す各成分を用いた以外は実施例14と同様にして、硬化物を得た。各硬化物の外観、UV耐久性の評価結果を表6に示す。
表6における前記以外の成分であるHBE100およびCE202lの内容は、表2に同じである。
Figure 2007106798

Claims (12)

  1. 下記式(1)
    Figure 2007106798
    ここで、Xはエポキシ基を1個以上有する1価の有機基を示し、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシル基を示し、Rは水素原子、フッ素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状の置換アルキル基、炭素数2〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20のアラルキル基を示し、nは0〜2の整数である、
    で表わされるシラン化合物および/またはその部分縮合物、および下記式(2)
    Figure 2007106798
    ここで、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシル基を示し、Rは水素原子、フッ素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状の置換アルキル基、炭素数2〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20のアラルキル基を示し、mは0〜3の整数である、
    で表されるシラン化合物および/またはその部分縮合物とを、有機溶媒、有機塩基および水の存在下に加熱して加水分解・縮合させて得られる、ポリスチレン換算重量平均分子量500〜1,000,000のポリオルガノシロキサン。
  2. エポキシ当量が1,600g/モル以下でありそして白金、ルテニウム、コバルト、パラジウムおよびニッケルをいずれも最大でも10ppmしか含有しない請求項1に記載のポリオルガノシロキサン。
  3. 上記式(1)におけるXがエポキシシクロヘキシル基を含む一価の有機基である請求項1に記載のポリオルガノシロキサン。
  4. 上記式(1)で表されるシラン化合物および/またはその部分縮合物と上記式(2)で表されるシラン化合物および/またはその部分縮合物とを、有機溶媒、有機塩基および水の存在下に加熱して、加水分解・縮合させることを特徴とする、請求項1に記載のポリオルガノシロキサンの製造方法。
  5. (A)下記条件(i)および(ii):
    (i)エポキシ当量が1,600g/モル以下である、
    (ii)上記式(1)で表わされるシラン化合物に由来する繰返し単位の含有率が全繰返し単位の少なくとも5モル%である、
    の少なくともいずれか一方を満足する、請求項1に記載のポリオルガノシロキサンおよび
    (B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸
    を含有することを特徴とする光半導体封止用組成物。
  6. 上記ポリオルガノシロキサン(A)およびカルボン酸無水物または多価カルボン酸(B1)を混合することを特徴とする、請求項5に記載の光半導体封止用組成物の調製方法。
  7. (A)下記条件(i)および(ii):
    (i)エポキシ当量が1,600g/モル以下である、
    (ii)上記式(1)で表わされるシラン化合物に由来する繰返し単位の含有率が全繰返し単位の少なくとも5モル%である、
    の少なくともいずれか一方を満足する、請求項1に記載のポリオルガノシロキサン、
    (B1)カルボン酸無水物または多価カルボン酸、および
    (C)硬化促進剤
    を含有することを特徴とする光半導体封止用組成物。
  8. 上記ポリオルガノシロキサン(A)、カルボン酸無水物または多価カルボン酸(B1)および硬化促進剤(C)を混合することを特徴とする、請求項7に記載の光半導体封止用組成物の調製方法。
  9. (A)下記条件(i)および(ii):
    (i)エポキシ当量が1,600g/モル以下である、
    (ii)上記式(1)で表わされるシラン化合物に由来する繰返し単位の含有率が全繰返し単位の少なくとも5モル%である、
    の少なくともいずれか一方を満足する、請求項1に記載のポリオルガノシロキサンおよび
    (B2)熱酸発生剤
    を含有することを特徴とする光半導体封止用組成物。
  10. ポリオルガノシロキサン(A)および熱酸発生剤(B2)を混合することを特徴とする、請求項9に記載の光半導体封止用組成物の調製方法。
  11. 請求項5、7および9のいずれかに記載の光半導体封止用組成物を加熱硬化させた硬化物からなる光半導体封止材。
  12. 請求項11に記載の光半導体封止材により封止された光半導体。
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