JP2007100255A - 繊維布帛の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来から布帛に対して立体的な柄出しを行う方法として、ジャガ−ド織、エンボス加工およびオパ−ル加工などが知られているが、柄に汎用性がないとか高価であるとか使用薬剤が安全面や環境面において配慮されていない、といった問題があった。
【解決手段】 熱可塑性繊維を含む繊維布帛に安全、環境両面に配慮した発泡体と水溶性バインダ−を含む組成物を印捺後、熱処理による発泡を行い、次いで洗浄処理を行うことで、任意の立体柄や透かし柄を安価で提供できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、繊維布帛の製造方法に関するものである。さらに詳しく述べるならば、任意の立体柄や透かし柄を有する繊維布帛の製造方法に関するものである。
従来から、布帛に対して立体的な柄出しを行うに際し、織段階で柄を付与する方法としてジャカ−ド織が知られており、糸の浮き沈みで柄を表現している(例えば、特許文献1参照)。また、布帛とした後に柄を付与する方法として、加熱エンボスロ−ラ−を布帛表面に押圧することで布帛に対してエンボスロ−ラ−に彫刻された柄通りの凹凸を付与するエンボス加工が知られている。さらにまた、交織品の一方の繊維だけまたはポリエステル系繊維のみからなる布帛の一部だけを薬剤で分解除去することで透かし柄を表現するオパ−ル加工が知られている(例えば、特許文献2参照)。ポリエステル系繊維布帛の一部だけをキャリア−等で溶融もしくは収縮させて凹凸柄を付与させる方法も知られている。
特開平9−191998 特開平11−279940
しかし、織段階で布帛に柄を付与する場合、織欠点などの問題が発生することがあり、更に、織段階で付与されてしまった柄はそれ以外の柄に変更することができず、汎用性に欠けるという問題がある。また、加熱エンボスロ−ラ−布帛表面に押圧するエンボス加工では、エンボスロ−ルの彫刻には高度な技術と時間を要するため高価となり、種々の柄を付与することは事実上困難であり、柄の汎用性に欠けるという問題や、加工布がコスト高になる等の問題がある。オパ−ル加工では、薬剤による繊維そのものの劣化や繊維の一部を除去することにより、繊維の強度が弱くなるという問題がある。また、薬剤としてキャリア−などを使用する場合があり、地球環境への負荷が大きいとか作業の安全性において問題がある。
本発明は、上記のような従来の課題を解決しようとするものであり、ポリエステルなどの熱可塑性繊維を含む布帛に任意の立体柄や透かし柄を安全面や環境面にも配慮して付与させることを目的とするものである。
本発明は、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の少なくとも片面に、発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を付与した後、熱処理による発泡を行い、次に、洗浄処理を行うことを特徴とする繊維布帛の製造方法を提供する。
本発明において、熱可塑性繊維とは、ポリエステル系繊維であることが好ましい。
本発明において、発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材に印捺により付与するとよい。
本発明において、発泡剤は、アクリル酸重合物金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合物からなる樹脂を外殻とするマイクロカプセルであり、洗浄処理で熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材から除去できるものであるとよい。
本発明において、水溶性バインダ−は、カルボキシメチルセルロ−スまたはグア−ガムまたはアルギン酸ソ−ダを主体とする捺染用糊であり、洗浄処理で繊維布帛基材から除去できるものであるとよい。
本発明において、熱処理の条件としては、160℃〜200℃で1分間〜5分間の乾熱処理および/または湿熱処理を行うのが好ましい。
上述のように、本発明はキャリア−などの安全性や環境面で問題のある剤を用いずに、また、糸の強度低下を招かずに通常の捺染処理等と同様な処理で熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材上に任意の立体柄や透かし柄を付与させることができる。
本発明は上記課題を解決するために、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の少なくとも片面に発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を付与した後、乾熱処理および/または湿熱処理等の熱処理により発泡剤を発泡させその体積膨張により繊維表面に立体柄を浮き出させ、また、糸と糸の間隔を変化させ透かし柄を付与し、洗浄処理により発泡剤と水溶性バインダ−を除去するものである。
本発明において、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の熱可塑性繊維とは、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、アクリル系繊維、およびアセテ−ト系繊維などのことを指す。
また、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材とは、織物、編物、不織布等何ら限定されず、その織編組織もなんら限定されず、糸使いについても、前記の熱可塑性繊維との交織、交編、または混繊、混紡したものでもよい。また、それらの繊維は長繊維であっても短繊維であってもよい。好ましくは熱可塑性繊維としてポリエステル系繊維を含む繊維布帛基材であるものが良く、特に好ましくはポリエステル系繊維のみで構成された繊維布帛基材である。
本発明において、立体柄を付与するには前記の熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材であればなんら限定されず、また、透かし柄、特に立体的な透かし柄を付与するには、好ましくはジョ−ゼット、オ−ガンジ−ボイルまたはガ−ゼなどの様に薄地および/または目の粗い熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材がよい。
また、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材は精練後、リラックス後、減量後、または染色後のいずれのものを用いてもよい。また、これらは、必要に応じ、撥水加工、防炎加工、消臭加工、抗菌防臭加工、制菌加工、制電加工、防汚加工、吸水加工等が施されていてもよい。また、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材がカ−テン、シャツ、ドレス、ジャケット、パンツ等に縫製されていてもよい。
まず、これらの熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の少なくとも片面に、発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を付与する。
このとき用いられる本発明の発泡剤は、公知の発泡剤を用いることができ、相変化によってガス化が起こるもの、反応や熱分解によってガスを発生するものなどが挙げられる。これらの発泡剤は有機系の化合物、無機系の化合物またはこれらを複合させたものが知られている。
更に、熱膨張するマイクロカプセルも挙げることができ、塩化ビニリデン、アクリロニトリルなどの共重合物、アクリル酸重合物金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合物などからなる外殻でマイクロカプセル化したものが挙げられる。
これらのマイクロカプセルは、中に、前記の相変化によってガス化が起こるもの、反応や熱分解によってガスを発生するものなどを含み、加熱等により膨張するものである。
特に、本発明では、アクリル酸重合物金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合物を含むアクリル共重合樹脂からなる樹脂を外殻とするマイクロカプセルを発泡剤として用いたものが好ましく用いられる。これらは消防法、労働安全衛生法、および、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)に規定される物質を含有していない環境配慮型の組成物であるとより好ましい。
水溶性バインダ−は、カルボキシメチルセルロ−ス(以下、C.M.C)、グア−ガム、アルギン酸ソ−ダ、アルギン酸アンモニウム、とうもろこしでんぷん、アラビアガム、ロ−カストビ−ンゴム、タマリンド種子、カルボキシメチルでんぷん、ブリティッシュガム、デキストリン、ポリビニルアルコ−ル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸誘導体、またはメラミン樹脂系誘導体などを主体とする捺染用糊である。好ましくはC.M.Cまたはグア−ガムまたはアルギン酸ソ−ダを主体とする捺染用糊であり、特に好ましくはC.M.Cを主体とする捺染用糊である。
発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物としては、質量で、発泡剤:水溶性バインダ−の配合比が0.5:1〜20:1の配合比が好ましい。発泡剤:水溶性バインダ−の割合が20:1より発泡剤の割合が多いと、また、反対に発泡剤:水溶性バインダ−の配合比が0.5:1より発泡剤の量が少ないと、ともに、発泡剤が膨張しても熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材への立体効果や透かし効果が十分ではないことがある。
また、発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物には、界面活性剤や染料、顔料、水などを含んでいてもよい。
発泡剤と水溶性バインダ−とを含む組成物を、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の少なくとも片面に付与する。付与の方法としては、グラビアコ−タ−等を用いた転写法や、フラットスクリ−ンやロ−タリ−スクリ−ンを用いた印捺法、スプレ−を用いたスプレ−法などが挙げられるが、組成物の付与量や、任意の柄を熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材に付与する観点からはフラットスクリ−ンやロ−タリ−スクリ−ンを用いた印捺により発泡剤と水溶性バインダ−とを含む組成物を付与するとよい。
熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の少なくとも片面に発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を付与した後、熱処理による発泡を行う。
好ましい熱処理温度としては、熱可塑性繊維や発泡剤の発泡温度によっても異なるが、熱可塑性繊維としてポリエステル繊維を用いた場合には150℃〜210℃、より好ましくは、160℃〜200℃で1分間〜5分間の乾熱および/または湿熱処理を行うことにより発泡剤を発泡させるとよい。
この発泡により発泡剤が膨張し、発泡剤の付与された部分の繊維布帛に立体感や透かし感が現れる。
一般的な発泡剤を含む非水溶性の樹脂を、繊維布帛基材上に付与し、熱処理により発泡させた樹脂により立体的な柄を形成する通常の発泡プリントでは、熱処理温度として130℃〜160℃で1分間〜5分間の乾熱および/または湿熱処理がなされるが、本発明では前記のように通常の発泡プリントに比べ、高温で熱処理することにより、発泡剤の発泡と、それにより熱可塑性繊維を含む繊維基材に形成された立体柄や透かし柄の固定を同時に行うことができる。
このとき用いる熱処理装置としては、捺染用発色機として用いられているル−プスチ−マ−などが挙げられ、発色機内に蒸気を入れずに乾熱処理を行ったり、蒸気で発色機内を満たした湿熱処理を行ったりすることができる。また、一般的に乾燥機として用いられている、シリンダ−乾燥機、ノンタッチ・ドライア−や張力のかかりにくいネット式ドライア−、タンブラ−乾燥機、ル−プ式乾燥機、オ−ブン、更に、テンタ−等も熱処理装置として用いることができる。熱処理時には、ル−プスチ−マ−、ル−プ式乾燥機、ネット式ドライア−、タンブラ−乾燥機、オ−ブン、更に、テンタ−等を用い、なるべく張力がかからないように行うと立体模様や透け模様が明確に現れ好ましい。
本発明では、熱処理による発泡を行った後、次に洗浄処理を行う。洗浄方法としては、20℃〜100℃程度にて洗浄を行えばよい。また、必要に応じ、洗浄処理に苛性ソ−ダ、ソ−ダ灰、トリポリリン酸ナトリウムなどのアルカリ剤や公知の洗浄用の界面活性剤を用いてもよいし、また、染色されている熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材を用いている場合には、アルカリ剤とハイドロサルファイトや二酸化チオ尿素を用い洗浄処理を行ってもよい。また、70℃〜100℃で洗浄した後、10℃〜40℃で再度洗浄処理を行うなど、複数回洗浄処理を行ってもよい。
洗浄処理時に用いられる洗浄装置としては、ジェットウインスやバイブロワッシャ−式などの公知の洗浄装置やドラム型染色機、ウインス型染色機、液流染色機等を用いて洗浄処理を行ってもよい。
この洗浄処理により、発泡剤や水溶性バインダ−が繊維布帛基材から除去される。
この後、60℃〜120℃程度でル−プ式乾燥機、ネット式ドライア−、タンブラ−乾燥機、オ−ブン、更に、テンタ−などを用い乾燥し、100℃から140℃程度で仕上げセットを行うとよい。この乾燥及び仕上げセットは、立体柄や透かし柄を繊維布帛に残留させる観点から発泡のための熱処理よりも低温で行い、更に、なるべく張力をかけないように行うことにより、洗浄処理で低下した立体柄を、発泡時の熱処理で固定化されたものに、ほぼ復元することができる。
本発明の製造方法によれば、繊維布帛に立体的な柄を付与させたり繊維間の空隙を広げて透かし柄を付与させることができる。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。また、例中の「%」は質量%である。
実施例1
ポリエステル100%のサテン織物(タテ糸56デシテックス/36フィラメント、ヨコ糸83デシテックス/72フィラメント。タテ糸密度261本/2.54cm、ヨコ糸密度108本/2.54cm)を黒色に染色したものを、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材として用いた。
この熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の片面にストライプ柄のロ−タリ−スクリ−ン(60メッシュ)を用い下記発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を印捺した。
組成物
発泡剤(マイクロカプセル。アクリル酸重金属金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体を含むアクリル共重合樹脂からなる水溶性の樹脂を外殻に持つもの)
30%
C.M.C 6%
界面活性剤 3%
水 61%
印捺後、60℃で乾燥した後、テンタ−を用いて190℃で1分間熱処理を行い、発泡剤を発泡させて、立体柄を形成させた。
次に、ソ−ダ灰2g/l、ハイドロサルファイト2g/lを添加した洗浄液を用い、80℃で10分間洗浄処理を行い、引き続き、常温の水にて洗浄処理を行った。
次に、ネット式ドライア−を用い、100℃にて1分間乾燥した後、130℃で1分間テンタ−を用い仕上げセットを行った。
得られた繊維布帛は、立体的なストライプ柄を有する意匠性に優れたものであった。
実施例2
ポリエステル100%のジョ−ゼット織物(タテ糸83デシテックス/72フィラメント、ヨコ糸83デシテックス/72フィラメント。タテ糸密度123本/2.54cm、ヨコ糸密度92本/2.54cm)を黒色に染色したものを、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材として用いた。
この熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の片面に花柄のフラットスクリ−ン(80 メッシュ)を用い下記発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を印捺した。
組成物
発泡剤(マイクロカプセル。アクリル酸重金属金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体を含むアクリル共重合樹脂からなる水溶性の樹脂を外殻に持つもの)
30%
C.M.C 6%
界面活性剤 3%
水 61%
印捺後、60℃で乾燥した後、テンタ−を用いて190℃で1分間熱処理を行い、発泡剤を発泡させて、立体柄を形成させた。
次に、ソ−ダ灰2g/l、ハイドロサルファイト2g/lを添加した洗浄液を用い、80℃で10分間洗浄処理を行い、引き続き、常温の水にて洗浄処理を行った。
次に、ネット式ドライア−を用い、100℃にて1分間乾燥した後、130℃で1分間テンタ−を用い仕上げセットを行った。
得られた繊維布帛は、立体的な花柄を有し、なおかつ、花柄部が透かし調になっている意匠性に優れたものであった。
実施例3
ヨコ糸に黒原着糸を使用したポリエステル100%のツイル織物の遮光カ−テン地(タテ糸83デシテックス/72フィラメント、ヨコ糸167デシテックス/48フィラメント。タテ糸密度373本/2.54cm、ヨコ糸密度72本/2.54cm)を淡緑色に染色、同時に防炎加工を施したものを、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材として用いた。
この熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の片面に葉柄のフラットスクリ−ン(80 メッシュ)を用い下記発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を印捺した。
組成物
発泡剤(マイクロカプセル。アクリル酸重金属金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体を含むアクリル共重合樹脂からなる水溶性の樹脂を外殻に持つもの)
30%
C.M.C 6%
界面活性剤 3%
水 61%
印捺後、60℃で乾燥した後、テンタ−を用いて190℃で1分間熱処理を行い、発泡剤を発泡させて、立体柄を形成させた。
次に、ソ−ダ灰1.5g/l、ソ−ピング剤1g/l、界面活性剤0.5g/lを添加した洗浄液を用い、80℃で10分間洗浄処理を行い、引き続き、常温の水にて洗浄処理を行った。
次に、ネット式ドライア−を用い、100℃にて3分間乾燥した後、130℃で1分間テンタ−を用い仕上げセットを行った。
得られた繊維布帛は、立体的な葉柄を有し、更に葉柄部の糸と糸との空隙が広がった部分から黒原着糸がわずかに透けることにより陰影が出て、ジャガ−ド調に見える意匠性に優れたものであった。
実施例4
ポリエステル100%のジョ−ゼット織物(タテ糸83デシテックス/72フィラメント、ヨコ糸83デシテックス/72フィラメント。タテ糸密度123本/2.54cm、ヨコ糸密度92本/2.54cm)を晒しにしたものを、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材として用いた。
この熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の片面に水玉柄のロ−タリ−スクリ−ン(60 メッシュ)を用い下記発泡剤と水溶性バインダ−と分散染料を含む組成物を印捺した。
組成物
発泡剤(マイクロカプセル。アクリル酸重金属金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体を含むアクリル共重合樹脂からなる水溶性の樹脂を外殻に持つもの)
30%
C.M.C 6%
界面活性剤 3%
分散染料(Red) 1%
水 60%
印捺後、60℃で乾燥した後、テンタ−を用いて190℃で1分間熱処理を行い、発泡剤を発泡させて、立体柄を形成させた。
次に、ソ−ダ灰2g/l、ハイドロサルファイト2g/lを添加した洗浄液を用い、80℃で10分間洗浄処理を行い、引き続き、常温の水にて洗浄処理を行った。
次に、ネット式ドライア−を用い、100℃にて1分間乾燥した後、130℃で1分間テンタ−を用い仕上げセットを行った。
得られた繊維布帛は、立体的な水玉柄を有し、なおかつ、水玉部が透かし調で更に赤く染まった意匠性に優れたものであった。
実施例5
ポリエステル100%のジョ−ゼット織物(タテ糸83デシテックス/72フィラメント、ヨコ糸83デシテックス/72フィラメント。タテ糸密度123本/2.54cm、ヨコ糸密度92本/2.54cm)を黒色に染色したものを、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材として用いた。
この熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材からなるブラウスを縫製し、その片面にワンポイントの花柄の手捺染用のフラットスクリ−ン(80メッシュ)を用い下記発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を印捺した。
組成物
発泡剤(マイクロカプセル。アクリル酸重金属金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体を含むアクリル共重合樹脂からなる水溶性の樹脂を外殻に持つもの)
30%
C.M.C 6%
界面活性剤 3%
水 61%
印捺後、専用ハンガ−に吊り下げ、オ−ブンを用いて60℃で乾燥した後更に190℃で1分間熱処理を行い、発泡剤を発泡させて、立体柄を形成させた。
次に、ソ−ダ灰2g/l、ハイドロサルファイト2g/lを添加した洗浄液を用い、80℃で10分間洗浄処理を行い、引き続き、常温の水にて洗浄処理を行った。
次に、再び専用ハンガ−に吊り下げ、オ−ブンを用い、100℃にて3分間乾燥させた。
得られたブラウスは、ワンポイントの立体的な花柄を有し、なおかつ、花柄部が透かし調になっている意匠性に優れたものであった。

Claims (7)

  1. 熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材の少なくとも片面に、発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を付与した後、熱処理による発泡を行い、次に、洗浄処理を行うことを特徴とする繊維布帛の製造方法。
  2. 熱可塑性繊維が、ポリエステル系繊維であることを特徴とする請求項1記載の繊維布帛の製造方法。
  3. 発泡剤と水溶性バインダ−を含む組成物を、熱可塑性繊維を含む繊維布帛基材に印捺により付与することを特徴とする請求項1または2記載の繊維布帛の製造方法。
  4. 発泡剤が、アクリル酸重合物金属塩およびメタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合物を含むアクリル共重合樹脂からなる樹脂を外殻とするマイクロカプセルであり、洗浄処理で繊維布帛基材から除去できるものであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の繊維布帛の製造方法。
  5. 水溶性バインダ−が、カルボキシメチルセルロ−スまたはグア−ガムまたはアルギン酸ソ−ダを主体とする捺染用糊であり、洗浄処理で繊維布帛基材から除去できるものであることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の繊維布帛の製造方法。
  6. 熱処理が、160℃〜200℃で1分間〜5分間の乾熱処理および/または湿熱処理であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の繊維布帛の製造方法。
  7. 洗浄処理にアルカリ剤および界面活性剤を用いることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の繊維布帛の製造方法。

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