JP2525748B2 - セルロ―ス系繊維布帛の皺模様加工方法 - Google Patents

セルロ―ス系繊維布帛の皺模様加工方法

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徹 柏原
武 西硲
晃 澤村
則之 西川
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセルロース系繊維布帛に皺模様加工を施す方
法に関するものである。
(従来の技術) セルロース系繊維布帛に皺を付与する加工については
従来より種々行なわれている。例えば乾熱又は温熱状態
で、物理的な圧力を加えて皺を付与する物理的方法、皺
付け加工後、低濃度、高温長時間又は高濃度,低温短時
間のアルカリ処理を行なう方法、繊維素反応型樹脂を使
用し、パッド後、皺付け,熱処理を行なう樹脂加工方法
等がある。
しかし、この様な従来の方法では皺の耐久性は洗濯数
回程度しかない。
そこて、皺付け加工にかわり、種々の皺模様を有する
布帛の製造方法が検討されてきた。例えば特開昭48−96
887号公報には、布帛をロープ状に集束するかおよび/
または押込捲縮をなし、これと同時もしくは直後に染色
して布帛に皺模様を発現せしめる方法が、また特開昭59
−15582号公報には、立体状にある編織物をパディング
および/またはコーティング方式にて染顔料を付与する
に際し、該方式の押圧時に該編織物を15〜75%重ねてパ
ディングおよび/またはコーティングすることにより皺
模様を発現せしめる方法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、特開昭48−96887号公報及び特開昭59
−15582号公報の方法は、染色時に皺の状態で染料を付
与するものであるので部分的に染色されず、白場が残る
場合があるという欠点を有す。
即ち、従来皺模様加工方法に於て、皺模様のない部分
が均一に染色された皺模様を発現する方法は捺染方法以
外にはなかった。
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであって、
皺模様のない部分が均一に染色された皺模様を有するセ
ルロース系布帛を簡単かつ効率的に製造しうる方法の提
供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は次の構成を備えて
いる。即ち1番目の発明はセルロース系繊維布帛に、皺
付け加工を施した後、該布帛表面を起毛し、100g/以
上のアルカリ水溶液でアルカリ処理を行ない、しかる後
染色することを特徴とするセルロース系繊維布帛の皺模
様加工方法を要旨とし、また第2番目の発明はセルロー
ス系繊維布帛に、エンボスロールにてエンボス加工を施
した後、該布帛表面を起毛し、100g/以上のアルカリ
水溶液でアルカリ処理を行ない、しかる後染色すること
を特徴とするセルロース系繊維布帛の皺模様加工方法を
要旨とする。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いるセルロース系繊維としては綿,麻,レ
ーヨン,アセテートなどがあるが、発明効果,利用価
値,耐アルカリ性の点から最も好ましいのは綿である。
セルロース系繊維は単独あるいは混紡,交編織により他
の繊維と混用して用いてもよく、混用の場合、セルロー
ス系繊維を50重量%以上含有するのが望ましい。布帛と
しては、織物,編物,不織物などの形態のものが挙げら
れる。
該布帛を通常の方法で毛焼,糊抜,精練,晒等の前処
理を行なった後、以下に述べる皺付け加工,起毛,アル
カリ処理,染色又はエンボス加工,起毛,アルカリ処
理,染色を順次施す。
本発明で云う皺付け加工としては物理的な圧力により
皺形状を付与する方法等が挙げられ例えば、マングル,
縮絨緞,ワッシャー加工機等の装置を利用したり、セル
ロース系繊維布帛を折畳んで加圧保持したりする方法等
がある。
本発明で云うエンボスロールによるエンボス加工とは
エンボスロール(彫刻を施した金属製の加熱ロール)と
これと対をなすコットン又はペーパーボールを適当な圧
力で圧着させながら回転する型式のエンボスカレンダー
加工機のエンボスロールとコットン又はペーパーボール
間に布帛を導入することにより行なわれるものが挙げら
れる。エンボス加工は形態保持できる程度の温度,圧力
で行なえばよく、通常は150〜200℃,圧力100〜1000kg/
cm2の条件で行なうのが好ましい。
皺付け加工又はエンボス加工された布帛は次いで起毛
されるが、起毛方法としては針布針による起毛を行なっ
てもよいし、エメリペーパー,サンドクロス等による起
毛でもよく両者を併用してもよい。又立毛の長さはシャ
リング等により調整してもよい。
起毛された布帛に次いでアルカリ水溶液をスプレー,
パディング法等により施与しアルカリ処理、所謂マーセ
ル化処理を行なう。本発明においてはアルカリとして
は、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化リチウ
ム,水酸化ルビジウム,水酸化セシウム等が使用可能で
あるが、水酸化ナトリウムを用いるのが一般的である。
アルカリ水溶液の濃度は100g/以上、好ましくは100〜
350g/であり、100g/未満の濃度であると、着色性及
び皺模様共不充分な染色物しか得られない。水溶液の温
度は45℃以下が好ましく、0〜40℃の範囲が更に好まし
い。アルカリ水溶液を施与した布帛は必要に応じて緊張
処理した後、布帛よりアルカリをシャワー,オープンソ
ーパー,ウィンス等により水洗除去する。水洗除去が困
難な場合には適宜濃度の塩酸,硫酸,酢酸等の酸をアル
カリ除去剤として用いればよい。
アルカリ処理された布帛は次いで染色されるが、その
染色は通常行なわれているセルロース系繊維に対する染
色法がすべて可能である。但し染色法としては、バッチ
方式による吸尽染色法の場合あまりに長時間であると、
全体に均一に染色され、皺模様効果が小さくなることが
あり、連続染色法の方が好ましい。
(作用) 本発明は上記の様に構成したので、皺付け加工又はエ
ンボス加工により生じた鋭角状の皺部分は、次の起毛に
より強く起毛され、この強く起毛された部分は繊維表面
が傷ついているのでアルカリが浸透しやすく、皺部分が
強くアルカリ処理された布帛が得られる。この状態の布
帛を染色することにより皺部分が濃色に染色された皺模
様を有する製品が得られるようになるのである。
(実施例) 次に実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
実施例1 この実施例においては、セルロース系繊維布帛として
経糸20番単糸,緯糸20番単糸からなる経密度108本/
吋,緯密度58本/吋の綿平織物組織のものを用いた。
この織物を常法にて毛焼,糊抜,精練,漂白の前処理
を行なった後、該織物を集束状態で圧力100kg/cm2のマ
ングル間に導入し、皺付け加工を行なった。
次いで、この皺付け加工した織物を180メッシュのサ
ンドペーパーを有するローラーサンダ機にて片面2回起
毛し、更にブラッシングした。
次いで、この起毛処理した織物を水酸ナトリウム250g
/よりなる40℃の溶液に2秒間浸漬後、絞り率80%の
マングルにて織物を搾液した後、幅出しし、1分後に90
℃の水で十分に水洗を行い、完全に織物よりアルカリを
除去し、乾燥した。
次にCibacron Brill Blue P−3R(日本チバガイギー
(株)社製反応染料)20g/,Cibacron Brill Red P−3
B(日本チバガイギー(株)社製反応染料)30g/,Proc
ion yellow P−4G(ICIジャパン(株)製反応染料)16g
/,尿素150g/,ソーダ灰20g/よりなる染色液を絞
り率70%のマングルにてパッドし、100℃の熱風中にて
中間乾燥し150℃で3分間熱処理し、常法通り、水洗,
湯洗,ソーピング後,再度湯洗,水洗を行ない、最後に
シリンダー乾燥し、本発明実施例1の製品を得た。
実施例1で得られた製品は、皺模様を有すると共に皺
模様のない部分は均一に染色された布帛となった。
実施例2 実施例1の皺付け加工を行なう部分にかわり、エンボ
スロール(エンボスロールの表面温度190℃,加工圧力5
00kg/cm2,速度10m/min,エンボス柄:揚柳模様)により
エンボス加工を施した他は実施例1と同様の加工を行な
い実施例2の製品を得た。
実施例2で得られた製品は、皺模様を有すると共に皺
模様のない部分には均一に染色された布帛となった。
(発明の効果) 本発明に係る皺模様を有するセルロース系繊維布帛
は、昨今衣料・インテリア等の諸分野で要求されている
ユニーク性,ファッション性等の動向に適合し、これら
の新規用途の開拓を促すものである。
更に本発明方法に従えば、操業安定性良くまた安価に
布帛に皺模様を施すことが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/00 DBB D06M 1/10 Z // D06M 101:06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース系繊維布帛に、皺付け加工を施
    した後、該布帛表面を起毛し、100g/以上のアルカリ
    水溶液でアルカリ処理を行ない、しかる後染色すること
    を特徴とするセルロース系繊維布帛の皺模様加工方法。
  2. 【請求項2】セルロース系繊維布帛に、エンボスロール
    にてエンボス加工を施した後、該布帛表面を起毛し、10
    0g/以上のアルカリ水溶液でアルカリ処理を行ない、
    しかる後染色することを特徴とするセルロース系繊維布
    帛の皺模様加工方法。
JP2219210A 1990-08-20 1990-08-20 セルロ―ス系繊維布帛の皺模様加工方法 Expired - Lifetime JP2525748B2 (ja)

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