JPH04108190A - 立毛布地の立体的異色柄加工方法 - Google Patents

立毛布地の立体的異色柄加工方法

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JPH04108190A
JPH04108190A JP22536990A JP22536990A JPH04108190A JP H04108190 A JPH04108190 A JP H04108190A JP 22536990 A JP22536990 A JP 22536990A JP 22536990 A JP22536990 A JP 22536990A JP H04108190 A JPH04108190 A JP H04108190A
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JP
Japan
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alkali
fibers
raised
fabric
raised fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP22536990A
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English (en)
Inventor
Koei Teraoka
寺岡 光栄
Fumio Fujimoto
藤本 文夫
Naoyuki Fukuoka
福岡 直行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、立毛布地の立毛部分に立体的異色柄を付与す
る方法に関する。
(従来の技術) 従来、立毛布地を捺染する場合、オーバープリント法、
抜染法等により平面的な柄模様を顕出していた。このよ
うにして得られた柄模様は意匠的には美麗ではあるが、
立体感、鮮明度に乏しい。
また、抜染法では染料が限定されるという問題があった
そこで特公昭61−15198号公報では、立毛部分が
光沢を有するポリエステル(アルカリ溶解性)からなる
立毛布帛を、力性ソーダを含有する捺染糊で印捺処理す
ることにより、凹凸を生じさせ、光沢の差による模様を
顕出することが開示されている。さらに特開昭59−1
87685号公報では、アルカリによるポリエステルの
加水分解を促進するために、アルカリ含有糊剤にポリエ
ステルの膨潤剤を添加して用いる方法が開示されている
(解決しようとする課題) しかしながら、上記公報に開示された処理方法では、凹
部と凸部の色が同色であるため、光沢の差による凹凸模
様は顕出できるが、光沢を有さないポリエステルではこ
の効果は発現せず、また、凹凸の異色柄模様を描くこと
は困難である。
そこで本発明は、立毛布地に、立体的な異色柄模様を付
与する方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重
ねた結果、立毛布地の立毛部側を、色が異なり、かつア
ルカリ耐性の異なる2種以上の繊維で構成すれば、アル
カリ糊の印捺処理によって立体的で鮮明な異色柄模様を
顕出できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、立毛部分にアルカリ溶解性繊維およ
びアルカリ耐性繊維を含み、かつ該アルカリ溶解性繊維
とアルカリ耐性繊維とが異なる色に染色されている立毛
布地に、アルカリ含有糊剤を任意模様に印捺し、しかる
後熱処理することを特徴とする立毛布地の立体的異色柄
加工方法を提供するものである。
本発明において使用する立毛布地は、立毛部分にアルカ
リ溶解性繊維およびアルカリ耐性繊維を含む立毛布地で
ある。アルカリ溶解性繊維としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル繊維等が挙げられ、これらを一種または2種以上組
合せて用いることができる。また、アルカリ耐性繊維と
しては、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−
6、IO等のポリアミド繊維、アクリル繊維、アセテー
ト繊維、セルロース系繊維等が挙げられ、これらを1種
または2種以上組合せて用いることができる。本発明に
おいては、立体的な異色柄模様を得るために、上記のア
ルカリ溶解性繊維とアルカリ耐性繊維とは、異なる色に
染色されていることが必要である。
異なる色とは、全く色相が異なるもの、同色で濃淡に差
があるもののいずれをも含む。異なる色相の場合には、
模様が鮮明になり、濃淡に差があるものでは、いわゆる
シャドウ効果が得られる。このような立毛部の毛羽の長
さは用途に応じて任意であるが、立体感を高め、異色柄
模様を際立たせるためには、0.5〜3.0anが好ま
しい。また、アルカリ溶解性繊維とアルカリ耐性繊維と
は、毛羽の長さが同じでも異なっていても良いが、毛羽
の長さに差があればより立体感が増すので好ましい。
毛羽の長さの差は、0.05〜0.10mmの範囲であ
ると、凹凸の差が際立って立体感が大きくなり好ましい
アルカリ溶解性繊維とアルカリ耐性繊維の毛羽の長さを
変えるには、各繊維の糸の振りを異なるようにすればよ
い。
本発明においては、立毛布地の基布の繊維素材は、特に
限定されず、例えば、ポリエステル繊維、アクリル系繊
維、ポリアミド繊維等の熱可塑性合成繊維、綿、レーヨ
ン等の植物性繊維、羊毛等の動物性繊維等である。これ
らは単独でも2種以上を組み合わせて用いても良い。
立毛部および基布に使用されるこのような繊維の構造、
さらには単糸繊維度等については特に限定されず、用途
に応じて任意に選択できる。立毛布地は織物、編物、不
織布のいずれでも良い。
本発明においては、まず上記の立毛布地に、アルカリ含
有糊剤を任意模様に印捺処理する。糊剤としては、友禅
糊、トラガガントゴム、セネガルゴム、アラビアゴム、
アルギン酸ナトリウム等の天然糊料、カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、加工
澱粉、シラツツゴム、ナフトクリスタルゴム、シーザー
ゴム等の加工天然ゴム、ポリビニルアルコール、ポリ酢
酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等の合成糊料等が挙
げられる。これらの糊剤は耐アルカリ性であることが必
要である。
糊剤に含有せしめるアルカリとしては、水酸化カリウム
、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカ
リ金属炭酸塩、アルカリ金属硅酸塩等が使用できるが、
好ましくは水酸化ナトリウムである。アルカリは例えば
水等の溶媒に溶解して用いることができる。糊剤におけ
るアルカリの含有量は、アルカリ溶解性繊維の種類、立
毛部の毛羽の長さ、希望する凹凸の深さ等によって適宜
変更することが可能であるが、処理中の糊剤の状態、処
理後の立毛布地の凹凸状態、物性等を考慮すると、通常
10〜50重量%の範囲が適当である。
糊剤には、上記のアルカリの他に、繊維へのアルカリ溶
解作用を促進するための物質、例えば、アルカリ溶解性
の繊維がポリエステルの場合には、ポリエステル膨潤剤
等を、さらに含むことができる。
上記のアルカリ含有糊剤を立毛布地に印捺する方法とし
ては、例えばハンドプリント、ローラプリント、オート
スクリーンプリント、ロータリースクリーンプリント等
の慣用の捺染方法が使用できる。
アルカリ含有糊剤を立毛布地に印捺した後、次にこれを
加熱処理する。加熱処理は湿熱でも乾熱でも良い。この
ときの加熱は、アルカリによる繊維の溶解作用を促進す
るためであるので、アルカリの種類および繊維の種類に
応じて温度、加熱時間を選択する必要がある。例えば、
ポリエステルの水酸化ナトリウムによる溶解(加水分解
)では、100°C以上のスチームを10〜20分間当
てるとよい。
加熱処理後、布地を洗浄してアルカリを除去し、次いで
残留するアルカリを中和し、さらに洗浄した後、乾燥し
、仕上げの処理を施される。この工程は慣用の条件で行
い得る。
かくして得られた立毛布地において、アルカリ含有糊剤
を印捺した立毛部分では、耐アルカリ性の繊維のみの色
が顕出し、立体的異色柄模様を呈する。本発明の方法で
は、特に小さな柄模様、例えば絣、霜降りの模様か効果
的に作成できる。
本発明の方法により作成した立体的柄模様を有する立毛
布地は種々の用途に使用できる。ただし、カーシート等
の車輌資材のような高い耐光堅牢性を要求される用途に
使用する場合、耐アルカリ性繊維がポリアミド系繊維で
あるときには、特開平2−36263号公報に開示され
たようなゼオライト含有ポリアミドを使用すれば、優れ
た耐光堅牢性が付与されるので、このような用途におい
ても好ましく使用できる。
(実施例) 以下の実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 バック組織として150d/72f  SD(semi
 dull)1/1(振り)のポリエステル糸を、ミド
ル組織として70d/24f SD  1/6のナイロ
ン−6糸を、フロント組織として75d/36f SD
  1/7のポリエステル糸を用いたトリコット組織か
ら、通常の方法でカット起毛(フレンチ針布で3回組織
の締を実施した後、カット針布で7回、ポリエステルお
よびナイロンのループをカット)、ヒートセット(テン
ターにて185℃15秒)、シャーリング(毛羽の高さ
2mm程度に切り揃え)工程を経て立毛布地を得た。こ
の立毛布地は、立毛部にポリエステル繊維とナイロン−
6繊維が混在したものであった。次に、ポリエステル糸
およびナイロン糸を異色染色した。
すなわち、ポリエステルには分散染料(灰色)を用い、
ナイロンには含金染料(黒色)を用い、浴法で、高温高
圧染色機にて染色処理した。染色条件は125℃で60
分間であった。染色処理の後、脱水、拡布、乾燥、毛捌
き(170℃のブラシ機および190℃のポリラシャ−
機)、巾出しくテンターにて150〜160℃15秒)
処理を行った。
アルカリ含有糊剤として、ソルビトール C5(商標;
AUEBE製、ソルビトールを20%含有)35部、水
酸化ナトリウム(48°Be)40部および水25部か
らなるペーストを使用した。
上記の染色後の立毛布地の立毛面に、上記のアルカリ含
有糊剤ペーストをスクリーンを通してランダムに印捺し
、120℃で2分間乾燥した後、175℃で7分間蒸気
加熱処理(HTスチーマ機)を行い、ポリエステルを加
水分解させた。次に、オープンソーパー洗浄機を用いて
、水洗、湯洗(40°C)、中和(酢酸0.5 ml/
水11)および水洗の工程を行った後、乾燥(160〜
170℃)、毛捌き(190℃のポリラシャ−機)、シ
ャーリング(シャーリング機)等の仕上げ処理を行った
かくして得られた立毛布地は、凹凸の霜降り模様が立体
的に現われ、美麗なものであった。
実施例2 立毛布地の繊維組織が、バック組織として 75d/3
6f  SD 1/2のポリエステル糸を、ミドル組織
として75d/36f  SD  1/1のポリエステ
ル糸を、フロント組織として70d/24f SDのナ
イロン−6糸お上び75d/36f SD  のポリエ
ステル糸のエンタングル1/8を用いたトリコット組織
であった他は、実施例1と同様の立毛布地を用い、実施
例1と同様にして立体的異色柄加工を行い、仕上げた。
得られた立毛布地は、霜降り模様が立体的に現れ、美麗
なものであった。
(発明の効果) 本発明によれば、立毛布地に立体的な異色柄を顕出する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 立毛部分にアルカリ溶解性繊維およびアルカリ耐性繊維
    を含み、かつ該アルカリ溶解性繊維とアルカリ耐性繊維
    とが異なる色に染色されている立毛布地に、アルカリ含
    有糊剤を任意模様に印捺し、しかる後熱処理することを
    特徴とする立毛布地の立体的異色柄加工方法。
JP22536990A 1990-08-29 1990-08-29 立毛布地の立体的異色柄加工方法 Pending JPH04108190A (ja)

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JP (1) JPH04108190A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008169518A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Kawashima Selkon Textiles Co Ltd 有毛布帛と図柄模様描出法
EP1944409A4 (en) * 2005-10-27 2011-11-16 Seiren Co Ltd MATERIAL TEXTILED WITH OPAL

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1944409A4 (en) * 2005-10-27 2011-11-16 Seiren Co Ltd MATERIAL TEXTILED WITH OPAL
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