JP5013734B2 - 繊維製品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、繊維製品の製造方法に関するものである。さらに詳しく述べるならば、耐久性のあるシワを付与したセルロース系繊維を含む繊維製品の製造方法である。
従来、セルロース系繊維を含む繊維布帛にシワを付与しようとする場合、任意のシワを固定した状態で高温処理を施したり、樹脂で固めたり(特許文献1)、液体アンモニア処理を施したりする方法(特許文献2)が知られている。
特開平8−209547 特開2004−183200
しかし、高温処理を行いシワを付与したものは、洗濯数回でシワが伸びてしまう程度の耐久性しかないという問題があった。また、樹脂で固めたものでは、風合が硬いとか吸水性が悪いという問題があった。また、液体アンモニア処理では減圧装置が必要であるという問題がある。
本発明は、上記のような従来の課題を解決しようとするものであり、減圧装置などの高価で特殊な装置を必要とせず、また、吸水性の低下などを引き起こさず、セルロース系繊維を含む繊維布帛に染色加工や洗濯に対する耐久性をもったシワを任意に付与することができる繊維製品の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、セルロース系繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品に、アルカリ水溶液中でシワ付け処理を行うことを特徴とする繊維製品の製造方法である。
また、本発明においては、前記繊維製品を染色した後、アルカリ水溶液中でシワ付け処理をおこなうことを特徴とする。
また、本発明においては、前記繊維製品をアルカリ水溶液中でシワ付け処理を行った後、染色をおこなうことを特徴とする。
上述のように、本発明の繊維製品の製造方法によれば、セルロース系繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品に、染色加工や洗濯に対する耐久性に優れたシワを任意に付与させることができる。
また、縫製品にシワを付与した場合には、縫製による縫合部を跨いでもシワの一体感が得られ、意匠性に優れる繊維製品が得られる。
本発明は、セルロース系繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品に、アルカリ水溶液中でシワ付け処理を行う。
本発明において、セルロース系繊維を含む繊維布帛のセルロース系繊維とは、綿、麻、レーヨンのことを指し、これらのうち少なくとも1種類を含む繊維布帛である。また、セルロース系繊維を含む繊維布帛とは、織物、編物、不織布など何ら限定されず、その織編組織も何ら限定されず、糸使いについても、前記のセルロース系繊維とポリエステル、ポリアミドなどの合成繊維、半合成繊維や他の天然繊維、再生繊維との交織、交編、または混繊、混紡であってもよい。好ましくはセルロース系繊維として綿をふくむ繊維布帛であるものがよい。更に好ましくは、セルロース系繊維の混率が50%以上であるものがよい。
本発明において、当該繊維布帛を縫製した縫製品とは、セルロース系繊維布帛を含んだ繊維布帛を縫製したものであって、前記セルロース系繊維を含む繊維布帛のみを縫製して得られる縫製品であっても、前記セルロース系繊維を含む繊維布帛以外の繊維布帛と前記セルロース系繊維を含む繊維布帛を組み合わせて縫製して得られる縫製品であってもよい。具体的な縫製品としては、シャツ、キャミソール、ドレス、ジャケット、スカート、パンツ、鞄などが挙げられる。
また、本発明による加工を行う前に、これらのセルロース系繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品(以下、「繊維製品」ともいう。)を必要により毛焼き、糊抜き精練、漂白、バイオ処理などの前処理を施すことができる。また、染色されていてもよい。
シワ付け処理前に、染色加工をおこなう場合には、染色加工の処理温度は、40℃〜130℃が好ましい。染色加工に用いられる染料は、セルロース系繊維を染める場合は、反応染料、直接染料、硫化染料などが用いられ、公知の任意のタイプの染料を用いることができる。セルロース系繊維を含む繊維布帛に含まれる、および/または縫製品に組み合わせられた熱可塑性繊維を染める場合は、分散染料や酸性染料など、含まれる熱可塑性繊維に応じた、公知の染料を用いることができる。
アルカリ水溶液中でシワ付け処理を行う際、まず、これらの繊維製品をねじったり、絞ったり、縛ったり、袋詰めにしたり、また、ねじったものなどを袋詰めした状態にすることで仮のシワを形成する。このときに紐や板などを用いてもよい。
なお、本発明では、アルカリ水溶液中にてしわが形成されやすいように仮のシワを形成するためのねじったり、絞ったり、縛ったり、袋詰めにしたりする処理は、アルカリ水溶液が内部まで浸透できる程度に行うとよく、さらに、好ましくは、アルカリ水溶液中での揉みなどの物理的な力が加わる際(ワッシャーなどを用いたシワ付け処理時など)に、形成された仮のシワが移動できる程度に弱くねじったり、絞ったり、縛ったり、袋詰めにしたりすることが好ましい。
仮のシワを形成する方法の具体例としては、例えば以下の(1)〜(4)などが挙げられる。
(1) 繊維製品を、少なくとも一つの開口部を有する袋に、手や棒などを使用した人力で押し込む方法。
(2) 上記(1)の方法において、人力に代えて、エアーシリンダーにつないだ棒で、エアー圧を利用して押し込む方法。
(3) 繊維製品をシワを形成した状態で、複数の板(木板、樹脂板等)の間に狭持する方法。
(4) 繊維製品を、絞ったり、折りたたんで、仕付け糸や結束バンドで留める方法。
上記(1)の方法において用いられる袋としては、たとえば、綿、麻、レーヨン等の布帛で構成される袋、魚網や網タイツ、樹脂製の網製品などが例示できる。
これらの方法は、いずれか1種類を選択してもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
また、(1)、(2)の方法でシワを形成する場合、次工程のシワ付け処理の途中で繊維製品が飛び出ないように、袋の開口部を紐、ロープなどで密閉することが好ましい。また、(3)の方法の場合、板の狭持状態を確実にすることが好ましく、(4)の方法の場合、仕付け糸や結束バンドが簡単に外れないようにすることが好ましい。
また、より自然なシワ、また、任意の柄や強さ、大きさにてシワを付与するために、上記(1)〜(4)にようなあらかじめ、これらのセルロース系繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品をねじったり、絞ったり、縛ったり、袋詰めにしたり、また、ねじったものなどを袋詰めした状態にせずに、繊維製品を、アルカリ水溶液中に投入し、アルカリ水溶液中で揉む、絞る、ねじる、たたむなどの処理をおこなうことによりシワ付けをおこなうとより好ましい。
本発明において、アルカリ水溶液とは、水酸化ナトリウム水溶液が好ましく用いられ、濃度は10%から40%が好ましく、更に風合の観点からは、好ましくは15%から30%がよい。
本発明において、シワ付け処理の条件は、上記アルカリ水溶液中において、処理温度は常温〜40℃が好ましく、処理時間は、1秒〜60分、より好ましくは1分間〜30分間がよい。
この時用いるシワ付け処理装置としては、シワ形成の観点や縫製品の状態となっているものは加工性の観点より、ポリエステル系繊維のリラックスに用いられているワッシャーやドラム式小型染色機である株式会社小野森鉄工所製「染料役者」(登録商標)などが好ましい。また、繊維布帛状で加工する場合には、液流染色機や気流型染色機、また、ジェットウインスなどを用いるとタテシワを形成しやすい。また、浴比によりシワの形状を変えることができ、繊維製品とアルカリ水溶液の浴比は1:0.5〜1:500程度で行うとよい。
また、繊維製品がアルカリ水溶液に浸る大きさのバスを用いてもよい。バスの中にはアルカリ水溶液が入れられているとともに、シワを形成するための、揉み装置、捻じり装置、挟み装置などを有しているとよい。
シワ付け処理を施した後、浴中から取り出して、すぐに水洗等を行ってもよいが、必要に応じ脱水処理をおこなったり、1分間〜10分間程度放置した後、水洗する。縛りやねじりなど施したものは、それらを解放してさらに水洗、または必要に応じ、50℃〜100℃で5分間〜30分間湯洗いもおこなってもよい。さらに、この時、ソーピング剤等を用いてもよい。アルカリやソーピング剤が残留しないようにその後もう一度水洗するとよい。
本発明において、シワ付け処理後、染色加工をおこなうこともできる。
この染色加工の処理温度は、40℃〜130℃が好ましい。染色加工に用いられる染料は、セルロース系繊維を染める場合は、反応染料、直接染料、硫化染料などが用いられ、公知の任意のタイプの染料を用いることができる。セルロース系繊維を含む繊維布帛に含まれる、および/または縫製品に組み合わせられた熱可塑性繊維を染める場合は、分散染料や酸性染料など、含まれる熱可塑性繊維に応じた、公知の染料を用いることができる。
また、染色加工に用いる加工機も公知のものを用いることができる。
また、染色加工の後に仕上げ加工を行ってもよい。仕上げ加工については、撥水加工、防炎加工、防ダニ加工、消臭加工、抗菌加工などが挙げられる。
仕上げ加工は、染色加工と同じ装置を用いたり、スプレー装置やパディング装置を用いてもよい。
仕上げ加工時の熱処理は、仕上げ加工剤の特性に応じ乾熱処理、湿熱処理のいずれでもよい。処理温度も仕上げ加工剤の特性に応じて任意に設定できるが、好ましくは60℃〜170℃がよい。
この後、必要に応じ、ループ式乾燥機、ネット式ドライアー、タンブラー乾燥機、オーブン、テンターなどを用いて50℃〜170℃程度で乾燥し、90℃〜180℃程度で仕上げセットを行うとよい。
この染色加工、仕上げ加工、乾燥および仕上げセットは、なるべく張力をかけないように行うことにより、任意のシワを保持することができる。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例1
30番手単糸の綿100%ポプリン織物を毛焼き、糊抜き精練、バイオ処理を行った。この繊維布帛をセルロース系繊維を含む繊維布帛として用いた。
得られた繊維布帛をゆるく鎖状に縛ったものを樹脂製のネットに詰め込み、ネットの口を紐で縛った後、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)を用い、ネットと28%水酸化ナトリウム水溶液100Lとを投入して、常温で20回転/分で5分間のシワ付け処理を行い、シワを固定させた。排液して5分間の水洗を行い、一旦取り出してネットから繊維布帛を出し、鎖状に縛ったものを解き、もう一度染料役者に投入し、80℃の湯100Lとソーピング剤1g/Lを加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、排液後もう一度水洗を行った。得られた繊維布帛は鎖状のシワを形成していた。
次に、引き続き染料役者にて、反応染料スミフィックス スプラ ネビーブルーBF(住友化学株式会社製)を使用し、60℃で60分間染色加工を行った。排液後、80℃の湯100Lとソーピング剤1g/Lを加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、更に水洗を行い、テンターにて140℃で1分間で乾燥および仕上げセットをおこなった。
得られた繊維布帛は、染色加工後も鎖状のシワを保持しているものであった。
次に、JIS L0217 103法に準じ5回洗濯を行ったが、シワを保持しており、洗濯に対する耐久性にも優れていた。
実施例2
30番手単糸の綿100%ポプリン織物を毛焼き、糊抜き精練、バイオ処理を行った。この繊維布帛をジャケットに縫製しセルロース系繊維を含む繊維製品として用いた。
得られた繊維製品を鎖状にゆるく縛ったものを樹脂製のネットに詰め込み、ネットの口を紐で縛った後、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)を用い、ネットと28%水酸化ナトリウム水溶液100Lとを投入して、常温で20回転/分で5分間のシワ付け処理を行い、シワを固定させた。排液して5分間の水洗を行い、一旦取り出してネットから繊維製品を出し、鎖状に縛ったものを解き、もう一度染料役者に投入し、80℃の湯100Lとソーピング剤1g/Lを加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、排液後もう一度水洗を行った。得られた繊維布帛は鎖状のシワを形成していた。
次に、引き続き染料役者にて、反応染料スミフィックス スプラ ネビーブルーBF(住友化学株式会社製)を使用し、60℃で60分間染色加工を行った。排液後、80℃の湯100Lとソーピング剤1g/Lを加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、更に水洗を行い、テンターにて150℃で1分間で乾燥および仕上げセットをおこなった。
得られたジャケットは、縫製部を跨いで一体感のあるシワが形成されており、染色加工後も鎖状のシワを保持していた。
実施例3
30番手単糸の綿100%ポプリン織物を毛焼き、糊抜き精練、バイオ処理を行った。この繊維布帛をセルロース系繊維を含む繊維布帛として用いた。
得られた繊維布帛と28%水酸化ナトリウム水溶液を浴比が1:15の低浴比になるように液流染色機に投入して、常温で20分間のシワ付け処理を行い、シワを固定させた。排液して10分間の水洗を行い、次に水とソーピング剤1g/Lを投入して80℃で10分間ソーピングを行い、排液後もう一度水洗を行った。得られた繊維布帛はタテシワを形成していた。
次に、引き続き液流染色機にて、反応染料スミフィックス スプラ ネビーブルーBF(住友化学株式会社製)を使用し、60℃で60分間染色加工を行った。排液後、水とソーピング剤1g/Lを加えて80℃で10分間ソーピングを行い、更に水洗を行い、脱水後、テンターにて150℃で1分間で乾燥および仕上げセットをおこなった。
得られた繊維布帛は、染色加工後もタテシワを保持しており、シワ部分とそうでない部分とで自然な濃淡差があるものであった。
次に、JIS L0217 103法に準じ5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、洗濯に対する耐久性にも優れていた。
実施例4
30番手単糸の綿100%ポプリン織物を毛焼き、糊抜き精練、バイオ処理を行った。この繊維布帛をセルロース系繊維を含む繊維布帛として用いた。
得られた繊維布帛を用いてキャミソールドレスを縫製し、プラスチックバスに常温の14%水酸化ナトリウム水溶液を張り、縫製品を浸漬し、1分間まんべんなく手作業で揉んだ。その後直ちに水酸化ナトリウム水溶液から取り出し、流水にて水洗し、ソーピング剤を1g/L加えた80℃の湯に5分間浸漬し、もう一度水洗を行った。得られた縫製品は全体的に自然なシワが形成されていた。
次に、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)にて、反応染料スミフィックス スプラ ネビーブルーBF(住友化学株式会社製)を使用し、60℃で60分間染色加工を行った。排液後、80℃の湯100Lとソーピング剤1g/Lを加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、更に水洗を行い、オーブンにて80℃で5分間乾燥させた。
最終的に得られたキャミソールドレスは、全体的に自然なシワが入ったもので、染色後もシワが保持されていた。
次に、JIS L0217 103法に準じ5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、洗濯にも耐えうるものであった。
実施例5
30番手単糸の綿100%ポプリン織物を毛焼き、糊抜き精練、バイオ処理を行った。この繊維布帛をセルロース系繊維を含む繊維布帛として用いた。
得られた繊維布帛を用いてキャミソールドレスを縫製し、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)に14%水酸化ナトリウム水溶液と共に浴比が1:50の浴比になるように投入し、40℃で10分間、20回転/分でシワ付け処理をおこなった。その後排液し、水洗を行い、80℃の湯とソーピング剤を1g/L加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、もう一度水洗を行った。得られた縫製品は全体的に揉みシワが形成されていた。
次に、引き続き株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)にて、反応染料スミフィックス スプラ ネビーブルーBF(住友化学株式会社製)を使用し、60℃で60分間染色加工を行った。排液後、80℃の湯100Lとソーピング剤1g/Lを加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、更に水洗を行い、脱水後、オーブンにて80℃で5分間乾燥させた。
最終的に得られたキャミソールドレスは、全体的に揉みシワが入ったもので、染色後もシワが保持されていた。
次に、JIS L0217 103法に準じ5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、洗濯にも耐えうるものであった。
実施例6
30番手単糸の綿100%ポプリン織物を毛焼き、糊抜き精練、バイオ処理を行った。この繊維布帛をセルロース系繊維を含む繊維布帛として用い、ポリエステル100%ジョーゼット織物(経糸83デシテックス/72フィラメント、緯糸83デシテックス/72フィラメント。経糸密度123本/2.54cm、緯糸密度92本/2.54cm)をリラックス、予備セット、減量加工、仕上げセットを行った繊維布帛と組み合わせてブラウスを縫製した。綿織物とポリエステル織物との重量比は7:3とした。
得られた縫製品を14%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間まんべんなく手作業で揉んだ。その後直ちに水酸化ナトリウム水溶液から取り出し、流水にて水洗し、ソーピング剤を1g/L加えた80℃の湯に5分間浸し、もう一度水洗を行った。得られた縫製品は綿部分に全体的に自然なシワが形成されていた。
次に、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)にて、反応染料カヤセロン リアクト ブルーCNMG(日本化薬株式会社製)と分散染料スミカロン ブルー ERPD(住友化学株式会社製)を使用し、120℃で30分間染色加工を行った。排液後、80℃の湯100Lとソーピング剤1g/Lを加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、更に水洗を行い、オーブンにて80℃で5分間乾燥させた。
最終的に得られたブラウスは、綿部分が染色加工後も自然なシワを保持していた。
次に、JIS L0217 103法に準じ5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、洗濯にも耐えうるものであった。
実施例7
30番手単糸の綿100%ポプリン織物を毛焼き、糊抜き精練、バイオ処理を行った。この繊維布帛をセルロース系繊維を含む繊維布帛として用いた。
得られた繊維布帛を用いてキャミソールドレスを縫製し、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)にて、反応染料スミフィックス スプラ ネビーブルーBF(住友化学株式会社製)を使用し、60℃で60分間染色加工を行った。排液後、80℃の湯100Lとソーピング剤1g/Lを加えて20回転/分で10分間ソーピングを行い、更に水洗、脱水を行い、オーブンにて150℃で5分間乾燥させた。
次に、プラスチックバスに常温の14%水酸化ナトリウム水溶液を張り、先程染色された縫製品を浸漬し、1分間まんべんなく手作業で揉んだ。その後直ちに水酸化ナトリウム水溶液から取り出し、流水にて水洗し、ソーピング剤を1g/L加えた80℃の湯に5分間浸し、もう一度水洗を行った。次に、オーブンにて80℃で5分間乾燥した。
最終的に得られたキャミソールドレスは、全体的に自然なシワが入ったものであった。また、シワ付け処理によりわずかに脱色され、弱いムラ染め調になった。
次に、JIS L0217 103法に準じ5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、洗濯にも耐えうるものであった。

Claims (4)

  1. セルロース系繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品に、アルカリ水溶液中に浸漬して、常温〜40℃の温度で、1分〜30分間シワ付け処理を行うことを特徴とする繊維製品の製造方法。
  2. アルカリ水溶液が、水酸化ナトリウム水溶液であり、濃度が10%〜40%であることを特徴とする請求項1記載の繊維製品の製造方法。
  3. 前記繊維製品を染色した後、アルカリ水溶液中でシワ付け処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の繊維製品の製造方法。
  4. 前記繊維製品をアルカリ水溶液中でシワ付け処理を行った後、染色を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の繊維製品の製造方法。
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