JP5032026B2 - シワおよび/またはシボを有する繊維製品の製造方法 - Google Patents

シワおよび/またはシボを有する繊維製品の製造方法 Download PDF

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本発明は、繊維製品の製造方法に関する。さらに詳しくは、シワおよび/またはシボを付与した繊維製品の製造方法に関する。
従来、繊維布帛にシワおよび/またはシボを付与しようとする場合、その方法としては、主に、布帛を構成する糸の解撚差によってシワおよび/またはシボを形成させる糸使いを行う方法と、布帛とした後にシワおよび/またはシボを付与する方法が用いられている。
糸の解撚差によってシワおよび/またはシボを形成させる糸使いを行う方法の例として、縮緬や楊柳などが知られている。縮緬とは縦糸に無撚糸、緯糸に強撚糸を使用した平織織物を精練処理し、糸の解撚差により一面に細かいシボを表現させるものである(例えば、特許文献1)。楊柳とは緯糸に片強撚糸を使用した平織織物を精練処理し、糸の解撚差により縦方向のシボを表現させるものである。
また、布帛とした後にシワおよび/またはシボを付与する方法として、加熱エンボスローラーを布帛表面に押圧することで、布帛に対してエンボスローラーに彫刻された通りのシワおよび/またはシボを付与するエンボス加工が知られている。さらにまた、生機を袋詰めしてワッシャー等で揉む等の湿熱処理を施すことにより袋シワを付与する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−111585号公報 特開平6−299463号公報
しかし、縮緬や楊柳などの方法でシワおよび/またはシボを付与しようとした場合、織設計段階で糸使いを指定することになる。そのため、織布後はシワおよび/またはシボを変更することができず、汎用性に欠けるという問題がある。
また、エンボス加工では、エンボスローラーがその彫刻に高度な技術と時間を要するため高価であり、加工布が高価になるという問題や、シワおよび/またはシボの形状の多様化には事実上対応できないという問題もある。
さらに、従来、染色加工や洗濯などに耐えうるシワおよび/またはシボを付与するためには、生機の段階でシワ付け熱処理を行う必要がある。しかし、生機の段階でシワ付け熱処理により付与したシワは完全には元には戻らないので、晒し等の状態で在庫になってしまった場合に汎用性に欠けるという問題がある。また、生機の段階でシワ付け熱処理を行わず、フラット状態で精練処理、リラックス処理、減量加工、乾熱セット等の熱処理を行って晒しにしてしまったものは、後加工でシワ付けしても、そのシワおよび/またはシボが染色加工や洗濯を行った際に消えやすく、耐久性のあるシワおよび/またはシボを付与できないと考えられていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、前熱処理された熱可塑性繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を用いた縫製品に対し、染色加工や洗濯に対する耐久性に優れたシワおよび/またはシボを任意に付与することができる繊維製品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品に、湿熱処理によりシワおよび/またはシボを付与するシワ付け熱処理を施した後、そのシワ付け熱処理における処理温度と同じ温度かそれよりも低温で染色加工を施すことを特徴とする繊維製品の製造方法である
上記本発明において、前記シワ付け熱処理は、前記繊維製品をねじった状態、絞った状態、縛った状態、袋詰めした状態、またはねじったもの、絞ったものもしくは縛ったものを袋詰めした状態とすることによりシワおよび/またはシボを形成し、その状態で湿熱処理を行って前記シワおよび/またはシボを固定することにより行うことが好ましい。
上記本発明においては、前記熱可塑性繊維がポリエステル系繊維および/またはポリアミド系繊維であることが好ましい。
上記本発明においては、前記前熱処理が、精練処理、リラックス処理、減量加工および乾熱セットからなる群から選択される少なくとも1種であり、当該前熱処理における処理温度が70℃以上210℃以下であることが好ましい。
上記本発明においては、前記シワ付け熱処理が湿熱処理であり、当該シワ付け熱処理における処理温度が60℃以上150℃以下であることが好ましい。
上記本発明においては、前記染色加工における処理温度が50℃以上140℃以下であることが好ましい。
本発明の繊維製品の製造方法によれば、前熱処理された熱可塑性繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を用いた縫製品に対し、染色加工や洗濯に対する耐久性に優れたシワおよび/またはシボを任意に付与することができる。
したがって、前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を用いた縫製品を、シワおよび/またはシボを付与しない状態で保管しておき、市場の要望に応じ、任意にシワおよび/またはシボを付与することができる。
そのため、汎用性があるとともに、短納期化も可能となる。すなわち、近年、流行の変化や多様化が激しくなり、翌年、どのような製品が流行するかを予測することが困難となっている。また、流行の多様化に合わせて、多くの種類の製品を少量ずつ製造する多品種小ロット化の流れもますます強くなってきている。それに伴い、大量に繊維布帛や縫製品を生産しても、不良在庫となる可能性が高くなっており、在庫ができるだけ生じないように、シワやシボなどの表面外観、風合い、タッチ、色相等のための処理は、流行をつかんだ時点で施すことが望まれている。本発明においては、前熱処理後に耐久性に優れたシワおよび/またはシボを形成できるため、多様な繊維製品の製造において有用であり、短納期化、多様化等に対応できる。
また、本発明の繊維製品の製造方法において、縫製品にシワ付け熱処理を施した場合には、縫製による縫合部を跨いでもシワやシボの一体感が得られ、意匠性に優れる繊維製品が得られる。すなわち、従来、シワおよび/またはシボを有する縫製品は、シワおよび/またはシボを有する繊維布帛を裁断し、縫製することにより製造される。そのため、シワおよび/またはシボを有する縫製品においては、縫製部分のシワおよび/またはシボが断続的となり、縫製品の外観が、一体感の伴わない不自然なものとなってしまう。これに対し、本発明においては、縫製品とした後にシワおよび/またはシボを形成する後加工によりシワおよび/またはシボを有する縫製品を製造できる。そのため、得られる縫製品は、その表面のシワおよび/またはシボが、縫製部分や折り返し部分においても連続的かつ一体感のある縫製品である。
さらに、本発明においては、シワ付け熱処理を行った後、またはシワ付け熱処理と同時に染色加工を施すため、得られる縫製品は、全体としてみると、縫製部分や折り返し部分において、シワやシボが連続的で自然な一体感があることに加え、色相(カラー)も、布帛への染料液の液通りの良し悪しによる染着差で、連続的で自然なムラ染めや絞り染め調になり、優れた品質を有する。
本発明においては、前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品に、シワおよび/またはシボを付与するシワ付け熱処理を施した後、そのシワ付け熱処理における処理温度と同じ温度かそれよりも低温で染色加工を施すか、または前記シワ付け熱処理と染色加工とを同時に施す。
本発明において、熱可塑性繊維を含む繊維布帛の「熱可塑性繊維」としては、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、アクリル系繊維、アセテート系繊維などが挙げられる。本発明においては、これらの中でも、シワおよび/またはシボの耐久性の高さから、ポリエステル系繊維および/またはポリアミド系繊維が好ましい。
ポリエステル系繊維としては、例えば、テレフタル酸とエチレングリコールの縮合物であるポリエチレンテレフタレート、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールの縮合物であるポリブチレンテレフタレートをはじめ、ポリトリメチレンテレフタレート、カチオン可染ポリエステル、常圧可染ポリエステル等の繊維が挙げられる。
ポリアミド系繊維としては、ナイロン6・6、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン6にポリアルキレングリコール、ジカルボン酸やアミンなどを共重合したもの等の繊維が挙げられる。
また、熱可塑性繊維を含む繊維布帛は、織物、編物、不織布など何ら限定されず、その織編組織も何ら限定されない。また、繊維布帛の糸使いについても、特に限定はなく、たとえば前記熱可塑性繊維のみからなるものであってもよく、前記熱可塑性繊維と綿、毛、麻、絹などの天然繊維および/またはレーヨン、キュプラなどの再生繊維、アセテートなどの半合成繊維との交織、交編、または混繊、混紡であってもよい。
繊維布帛としては、熱可塑性繊維としてポリエステル系繊維および/またはポリアミド系繊維をふくむものが好ましい。
本発明において、「前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛」とは、予め、シワおよび/またはシボを付与するシワ付け熱処理を施す前に、何らかの熱処理が施された繊維布帛である。
前熱処理としては、精練処理、リラックス処理、減量加工および乾熱セット等が挙げられ、繊維布帛は、これらのなかから選択される少なくとも1種の熱処理が施されたものであることが好ましい。
これらの前熱処理は、従来公知の方法により行うことができる。
本発明において、前熱処理における処理温度は、いずれの処理を行う場合においても、70℃以上210℃以下であることが好ましい。
特に、前熱処理として、精練、リラックス処理、減量加工の何れかを行う場合は、当該前熱処理は、処理温度が70℃以上140℃以下の湿熱処理が好ましく、70℃以上110℃以下がより好ましい。70℃未満であると、糊剤や油剤などの残留が生じることがあり、140℃を越える温度であると、繊維が劣化するおそれがある。
また、前熱処理として、乾熱セットを行う場合、当該前熱処理の処理温度は、70℃以上210℃以下が好ましく、140℃以上190℃以下がより好ましい。70℃未満では必要なセット効果が得られなかったり、不必要なシワが除去できなかったりすることがある。また、210℃を越える温度であると、風合が硬化したり繊維が劣化することがある。
また、本発明において、「当該繊維布帛を縫製した縫製品」とは、前記前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛を縫製したものであって、前記熱可塑性繊維を含む繊維布帛のみを縫製して得られる縫製品であってもよく、前記熱可塑性繊維を含む繊維布帛以外の天然繊維のみからなるような繊維と前記熱可塑性繊維を含む繊維布帛を組み合わせて縫製して得られる縫製品であってもよい。具体的な縫製品としては、シャツ、キャミソール、ドレス、ジャケット、スカート、パンツ、鞄などが挙げられる。
これらの前熱処理された熱可塑性繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品(繊維製品)にシワおよび/またはシボを付与するシワ付け熱処理は、たとえば以下のようにして行うことができる。
まず、繊維製品をねじったり、絞ったり、縛ったり、袋詰めにしたり、また、ねじったものなどを袋詰めした状態とすることにより、仮のシワおよび/またはシボを形成する。このときに紐や板などを用いてもよい。
そして、仮のシワおよび/またはシボが形成された状態で熱処理を行うことで任意のシワおよび/またはシボを固定する。
仮のシワおよび/またはシボを形成する方法の具体例としては、たとえば以下の(1)〜(4)等が挙げられる。
(1)繊維製品を、少なくとも一つの開封口を有する袋に、手や棒など使用した人力で押し込む方法。
(2)上記(1)の方法において、人力に代えて、エアーシリンダーにつないだ棒で、エアー圧を利用する方法。
(3)繊維製品をシワやシボを形成した状態で、複数の板(木板、樹脂板等)の間に狭持する方法。
(4)繊維製品を、絞ったり、折りたたんで、仕付け糸や結束バンドで留める方法。
上記(1)の方法において用いられる袋としては、たとえば、綿、麻、レーヨン等の布帛で構成される袋、魚網や網タイツ、樹脂性の網製品等が例示できる。
これらの方法は、いずれか1種を選択してもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
また、(1)、(2)の方法でシワおよび/またはシボを形成する場合、次工程で熱処理を行う際に処理の途中で繊維製品が飛び出ないように、袋の開封口を紐、ロープ等で密閉することが好ましい。また、(3)の方法の場合、板の狭持状態を確実にすることが好ましく、(4)の方法の場合、仕付け糸や結束バンドが簡単に外れないようにすることが好ましい。
シワおよび/またはシボを固定する熱処理は、乾熱処理、湿熱処理どちらでも用いることができるが、シワやシボの洗濯等に対する耐久性の観点からは、湿熱処理により行うことが好ましい。
湿熱処理の処理温度は、60℃以上150℃以下が好ましく、70℃以上140℃以下がより好ましい。60℃未満であるとシワやシボの耐久性が出ず、150℃を越える温度では、風合が硬化したり繊維が劣化することがある。
処理時間は、処理温度、熱可塑性繊維の種類等を考慮して適宜設定すればよく、通常、1〜90分間の範囲内であることが好ましい。
たとえば、熱可塑性繊維がポリエステル系繊維を含み、ポリアミド系繊維を含まない場合は、80℃以上140℃以下で1分間〜90分間の湿熱処理が好ましく、ポリアミド系繊維を含み、ポリエステル繊維を含まない場合は70℃以上120℃以下で1分間〜90分間の湿熱処理が好ましい。また、繊維製品がポリエステル繊維およびポリアミド繊維の両方を含む場合は、80℃以上120℃以下で1分間〜90分間の湿熱処理が好ましい。
ここで、「湿熱処理」とは、水蒸気中においてなされる処理や水の中に浸漬してなされる処理のことをいう。
湿熱処理に用いる湿熱処理装置としては、たとえば、ウインス、液流染色機、気流染色機などの一般的に染色に用いられている装置を用いることができる。また、シワやシボの形成の観点から、また、縫製品の状態となっているものに対して湿熱処理を行う場合は、加工性の観点から、捺染用発色機として用いられているような高圧スチーマーや、ポリエステル系繊維のリラックスに用いられている高圧ワッシャーなどが好ましく用いられる。また、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)はドラム式の小型染色機であり、これを用いてもよい。高圧スチーマーは内部に水蒸気を満たした状態で生地を静置させて湿熱処理を行い、高圧ワッシャーや「染料役者」は水のみ、またはアルカリ剤や界面活性剤を加えた水中で揉み効果を与えた状態で湿熱処理を行うことができる。使用する繊維布帛の糸使い、組成、求めるシワおよび/またはシボの形状に応じて好ましい熱処理装置を用いる。
本発明においては、上記シワ付け熱処理の後、そのシワ付け熱処理における処理温度と同じ温度かそれよりも低温で染色加工を施す(後染色)か、またはシワ付け熱処理と同時に染色加工(同時染色)を行う。
これにより、上記のようにして形成したシワおよび/またはシボを、洗濯等に対する耐久性が良好なものとすることができる。また、シワ付け熱処理の際に絞ったり、縛ったりした部分とそれ以外の部分との間で染料の染着差が現れ、染色面での意匠性を付与することができる。
染色加工における処理温度は、後染色および同時染色いずれの場合においても、50℃以上140℃以下が好ましく、70℃以上130℃以下がより好ましい。特に、熱可塑性繊維としてポリエステル系繊維を含み、ポリアミド系繊維を含まない場合は、100℃以上130℃以下が好ましく、ポリアミド系繊維を含み、ポリエステル繊維を含まない場合は80℃以上110℃以下が好ましく、ポリエステル繊維およびポリアミド繊維の両方を含む場合は、100℃以上110℃以下が好ましい。50℃未満であると、染料が充分に染着せず、140℃を越える温度では、染料が分解したり、風合が硬化したり、繊維が劣化するおそれがある。
後染色の場合、染色加工の処理温度は、シワ付け熱処理における処理温度と同じ温度かそれよりも低い温度であれば良い。
特に、染色加工は、シワ付け熱処理における処理温度よりも、5℃から20℃低い温度が好ましく、5℃から10℃低い温度で行うことがより好ましい。上記範囲内の処理温度で染色加工を施すことにより、シワ付け熱処理で形成したシワおよび/またはシボを良好に保持することができる。
染色加工に用いられる染料は、公知の染料を用いることができる。本発明においては、通常の染色よりも低温での染色となるため、分散染料では、Eタイプと言われている低温染着型の染料が好ましいが、これに限定されるものではない。また、酸性染料を用いる場合にも、公知の任意のタイプの染料を用いればよい。
また、染色加工に用いる加工機も公知のものを用いることができる。
同時染色の場合、染色加工における処理温度はシワ付け熱処理における処理温度と同じである。
同時染色は、上記シワ付け熱処理において、シワおよび/またはシボを固定する熱処理を湿熱処理により行う際に、染色機等の染色可能な装置を用い、その装置内に染料を添加することにより行うことができる。
本発明においては、染色加工と同時に、および/または染色加工後に、さらに仕上げ加工を行ってもよい。
また、染色加工後、またはその後の仕上げ加工後、必要に応じ、60℃〜120℃程度でループ式乾燥機、ネット式ドライアー、タンブラー乾燥機、オーブン、テンターなどを用いて乾燥し、100℃〜140℃程度で仕上げセットを行うと良い。
仕上げ加工としては、柔軟加工や制電加工、撥水加工、防炎加工、消臭加工、抗菌防臭加工、制菌加工、制電加工、防汚加工、吸水加工などが挙げられる。
仕上げ加工は、シワ付け熱処理加工と同じ装置をもちいたり、スプレー装置やパデイング装置を用いても良い。
仕上げ加工は、使用する仕上げ加工剤の特性等に応じて、乾熱処理、湿式処理いずれの処理方法も使用できる。
本発明において、仕上げ加工や乾燥、仕上げセット(以下、これらをまとめて仕上げ処理ということがある。)を湿熱処理により行う場合は、シワ付け熱処理における処理温度と同等かそれよりも低い温度で行うことが好ましい。また、仕上げ処理を乾熱処理により行う場合は、シワ付け熱処理における処理温度と同等かそれよりも低い温度で行うことが好ましいが、1分間程度の短時間であれば、シワ付け熱処理における処理温度よりも10〜20℃程度高い温度であってもよい。
本発明においては、シワ付け熱処理以降の工程(後染色を行う場合の染色処理、仕上げ処理、乾燥および仕上げセット)は、なるべく張力をかけないように行うことが好ましい。これにより、繊維製品に形成した任意のシワおよび/またはシボを良好な形状で保持することができる。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例1
ポリエステル100%のジョーゼット織物(経糸83デシテックス/72フィラメント、緯糸83デシテックス/72フィラメント。経糸密度123本/2.54cm、緯糸密度92本/2.54cm)を高圧ワッシャーで120℃でリラックス処理を行い、水洗後、140℃のシリンダー乾燥機で乾燥し、テンターで190℃で1分で予備セットし、減量加工を行い、最後に仕上げセットをテンターで180℃で1分間行ったものを「前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛」として用いた。
得られた繊維布帛を鎖状に縛ったものを綿製の袋に詰め込み、袋の口を綿紐できつく縛った後、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)を用い、袋と水100Lとを投入して、温度135℃、ドラム回転数20回転/分で20分間のシワ付け熱処理を行い、シワおよび/またはシボを固定させた。
シワ付け熱処理を行った生地を綿袋から取り出すと、全体に均一なメロンの網目状のシワおよび/またはシボが付与されていた。
次に、疋染め用の小型液流染色機で分散染料Dianix Tuxedo BlackF(ダイスタージャパン(株)製)を生地重量に対し9%の割合で用いて125℃で15分間で黒色に染色した。その後、ソーダ灰2g/L、ハイドロサルファイト2g/Lを添加した洗浄液を用い、80℃で10分間洗浄処理を行い、引き続き常温の水で洗浄処理を行った。
次に、帯電防止剤ナイスポールNF123(日華化学(株)製)5g/L溶液をパディング法にて付与し、ネット式ドライアーを用い100℃にて1分間乾燥した後、130℃で1分間テンターを用いて仕上げセットを行った
得られた繊維布帛は、染色加工後もメロンの網目状のシワおよび/またはシボを保持していた。
次に、JIS L0217 103法に準じて5回洗濯をおこなったが、メロンの網目状のシワおよび/またはシボを保持しており、形成されたシワおよび/またはシボが洗濯にも耐えうるものであったことが確認できた。
実施例2
ポリエステル100%のジョーゼット織物(経糸83デシテックス/72フィラメント、緯糸83デシテックス/72フィラメント。経糸密度123本/2.54cm、緯糸密度92本/2.54cm)を高圧ワッシャーで120℃でリラックス処理を行い、水洗後、140℃のシリンダー乾燥機で乾燥し、テンターで190℃で1分で予備セットし、減量加工を行い、最後に仕上げセットをテンターで180℃で1分間行った。
得られた繊維布帛を用いてキャミソールを縫製したものを「前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛を縫製した縫製品」として用いた。
その縫製品をきつくねじり、ねじりを紐を用い固定した状態で高圧スチーマー中に吊り下げ、蒸気を満たして140℃で30分間シワ付け熱処理を行った。その後、ねじりをほどき、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)を用い、125℃で30分間、分散染料Sumikaron Yellow E−RPD(住化染料テック(株)製)を生地重量に対して0.5%の割合で用いて黄色に染色した。染色後、帯電防止剤ナイスポールNF123(日華化学(株)製)5g/L溶液に浸漬させ、遠心脱水をおこなった後、ハンガーに掛けてオーブンを用いて130℃で乾燥させた。
最終的に得られたキャミソールは、全体的に自然なねじり状のシワが入ったもので、染色後もシワが保持されていた。
次に、JIS L0217 103法に準じて5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、形成されたシワが洗濯にも耐えうるものであったことが確認できた。
実施例3
経糸ポリエステル100%(93デシテックス/36フィラメント)、緯糸綿100%(30番手)のツイル織物を、減量加工し、液流染色機で98℃でリラックスし、その後、乾燥機で160℃で1分間で乾燥し、テンターで170℃で1分間で仕上げセットしたものを「前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛」として用いた。
得られた繊維布帛を綿製の袋に詰め込み、袋の口を綿紐できつく縛った後、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)を用い、袋と水100Lとを投入して、温度125℃、ドラム回転数20回転/分で30分間のシワ付け熱処理を行い、シワおよび/またはシボを固定させた。
次に、シワ付け熱処理を行った生地を綿袋から取り出すと、全体的に均一なメロンの網目状のシワおよび/またはシボが付与されていた。
次に、疋染め用の小型液流染色機で分散染料Dianix Tuxedo Black F(ダイスタージャパン(株)製)を生地重量に対して5.0%の割合で用いて125℃で15分間でポリエステル側を黒色に染色した。その後、ソーダ灰2g/L、ハイドロサルファイト2g/Lを添加した洗浄液を用い、80℃で10分間洗浄処理を行い、引き続き常温の水で洗浄処理を行った。
次に、ネット式ドライアーを用い、100℃にて1分間乾燥した後、130℃で1分間テンターを用いて仕上げセットを行った。
得られた繊維布帛は、染色加工後もメロンの網目状のシワおよび/またはシボを保持していた。
次に、JIS L0217 103法に準じて5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、形成されたシワおよび/またはシボが洗濯にも耐えうるものであったことが確認できた。
実施例4
ポリアミド100%の平織物(経糸78デシテックス/34フィラメント、緯糸78デシテックス/34フィラメント。経糸密度119本/2.54cm、緯糸密度87本/2.54cm)を連続精練処理を行い、シリンダー乾燥機で140℃で乾燥し、テンターで190℃で1分で予備セットを行った。
得られた繊維布帛を用いてスカートを縫製したものを「前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛を縫製した縫製品」として用いた。
その縫製品をきつくねじり、ねじりを固定した状態で高圧スチーマー中に吊り下げ、蒸気を満たして110℃で30分間シワ付け熱処理を行った。その後、ねじりをほどき、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)を用い、100℃で30分間、酸性染料Nylosan Yellow N3RL(クラリアント(株)製)を生地重量に対して0.2%の割合で用いて黄色に染色した。その後、ハンガーに掛けてオーブンを用いて100℃で乾燥させた。
得られたスカートは、全体的に自然なねじりシワの入ったもので、染色後もシワが保持されており、意匠性に優れたものであった。
次に、JIS L0217 103法に準じて5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、形成されたシワが洗濯にも耐えうるものであったことが確認できた。
参考例5
ポリエステル100%のジョーゼット織物(経糸83デシテックス/72フィラメント、緯糸83デシテックス/72フィラメント。経糸密度123本/2.54cm、緯糸密度92本/2.54cm)を高圧ワッシャーで120℃でリラックス処理を行い、水洗後、140℃のシリンダー乾燥機で乾燥し、テンターで190℃で1分で予備セットし、減量加工を行い、最後に仕上げセットをテンターで180℃で1分間行った。
得られた繊維布帛を用いてキャミソールを縫製したものを「前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛を縫製した縫製品」として用いた。
その縫製品をきつくねじり、ねじりを紐を用い固定した。これを、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)に、仮のねじりを固定した縫製品と水を投入し、130℃で30分間、分散染料Sumikaron Yellow E−RPD(住化染料テック(株)製)を生地重量に対して0.5%の割合で用いて黄色に染色した。染色後、ねじりをほどき、帯電防止剤ナイスポールNF123(日華化学(株)製)5g/L溶液に浸漬させ、遠心脱水をおこなった後、ハンガーに掛けてオーブンを用いて130℃で乾燥させた。
最終的に得られたキャミソールは、全体的に自然なねじり状のシワが入ったもので、染着差により、ねじりの内側から外側に向かって徐々に濃度が濃くなっており、意匠性に優れたものであった。
次に、JIS L0217 103法に準じて5回洗濯をおこなったが、シワを保持しており、形成されたシワが洗濯にも耐えうるものであったことが確認できた。
比較例1
ポリエステル100%のジョーゼット織物(経糸83デシテックス/72フィラメント、緯糸83デシテックス/72フィラメント。経糸密度123本/2.54cm、緯糸密度92本/2.54cm)を高圧ワッシャーで120℃でリラックス処理を行い、水洗後、140℃のシリンダー乾燥機で乾燥し、テンターで190℃で1分で予備セットし、減量加工を行い、最後に仕上げセットをテンターで180℃で1分間行ったものを「前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛」として用いた。
得られた繊維布帛を鎖状に縛ったものを綿製の袋に詰め込み、袋の口を綿紐できつく縛った後、株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」(登録商標)を用い、袋と水100Lとを投入して、温度125℃、ドラム回転数20回転/分で30分間のシワ付け熱処理を行い、シワおよび/またはシボを固定させた。
次に、シワ付け熱処理を行った生地を綿袋から取り出すと、全体的に均一なメロンの網目状のシワおよび/またはシボが付与されていた。
次に、疋染め用の小型液流染色機で分散染料Dianix Tuxedo Black F(ダイスタージャパン(株)製)を生地重量に対して5.0%の割合で用いて135℃で15分間で黒色に染色した。その後、ソーダ灰2g/L、ハイドロサルファイト2g/Lを添加した洗浄液を用い、80℃で10分間洗浄処理を行い、引き続き常温の水で洗浄処理を行った。
次に、帯電防止剤ナイスポールNF123(日華化学(株)製)5g/L溶液をパディング法にて付与し、シリンダー乾燥機を用い130℃で乾燥した後、180℃で1分間テンターを用いて、繊維布帛を緊張させて仕上げセットを行った。
得られた繊維布帛は、染色加工後にはメロンの網目状のシワおよび/またはシボをほとんど保持していなかった。
また、JIS L0217 103法に準じて5回洗濯をおこなったが、メロンの網目状のシワおよび/またはシボを保持しておらず、形成されたシワおよび/またはシボが洗濯に耐えうるものではなかったことが確認された。

Claims (6)

  1. 前熱処理が施された熱可塑性繊維を含む繊維布帛または当該繊維布帛を縫製した縫製品である繊維製品に、湿熱処理によりシワおよび/またはシボを付与するシワ付け熱処理を施した後、そのシワ付け熱処理における処理温度と同じ温度かそれよりも低温で染色加工を施すことを特徴とする繊維製品の製造方法。
  2. 前記シワ付け熱処理は、前記繊維製品をねじった状態、絞った状態、縛った状態、袋詰めした状態、またはねじったもの、絞ったものもしくは縛ったものを袋詰めした状態とすることによりシワおよび/またはシボを形成し、その状態で湿熱処理を行って前記シワおよび/またはシボを固定することにより行う請求項1記載の繊維製品の製造方法。
  3. 前記熱可塑性繊維がポリエステル系繊維および/またはポリアミド系繊維である請求項1または2記載の繊維製品の製造方法。
  4. 前記前熱処理が、精練処理、リラックス処理、減量加工および乾熱セットからなる群から選択される少なくとも1種であり、当該前熱処理における処理温度が70℃以上210℃以下である請求項1〜のいずれかに記載の繊維製品の製造方法。
  5. 前記湿熱処理における処理温度が60℃以上150℃以下である請求項1〜のいずれかに記載の繊維製品の製造方法。
  6. 前記染色加工における処理温度が50℃以上140℃以下である請求項1〜のいずれかに記載の繊維製品の製造方法。
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