JP2007099469A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータのフィードバック制御を要することなく、用紙搬送量のバラツキを低減することができる用紙搬送装置を提供する。
【解決手段】用紙搬送装置の構成として、用紙を搬送する搬送ロール41と、搬送ロール41の外径を距離センサ40を用いて検知するロール外径検知手段と、搬送ロール41内のエアーバック部42の空気圧を空気圧調整器47で調整することにより、搬送ロール41の外径を補正するロール外径補正手段とを備え、ロール外径検知手段の検知結果を基に、ロール外径補正手段で搬送ロール41の外径を補正する構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置に適用して好適な用紙搬送装置に関する。
プリンタや複写機等の画像形成装置には、画像形成の対象となる用紙を搬送する用紙搬送装置が組み込まれている。用紙搬送装置には、用紙搬送路に沿って複数の搬送ロールが配設されている。各々の搬送ロールはモータを駆動源として回転駆動されるものとなっている。また、用紙搬送路上では、各々の搬送ロール間で用紙が順に受け渡されながら搬送されるものとなっている。
一般に、用紙搬送方向の上流側から下流側に用紙を搬送する場合は、用紙の受け渡しを行う上流側の搬送ロールと下流側の搬送ロールを同じ速度で回転させることにより、上流側の搬送ロールによる用紙の搬送速度と下流側の搬送ロールによる用紙の搬送速度を等速制御している。ただし、上流側の搬送ロールと下流側の搬送ロールを同じ速度で回転させても、搬送ロールの摩耗や膨張などによってロールの外径が変化すると、それに応じて用紙の搬送量(搬送速度)にもバラツキが生じる。
そこで従来においては、ロールの周速度をセンサで検出し、この検出結果をロール回転駆動用のモータをフィードバック制御することにより、センサで検出されるロールの周速度が目標速度に収束するように制御する技術が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2004−109169号公報
しかしながら上記従来技術においては、1つの搬送ロールを1つ(専用)のモータで駆動するものには特に問題なく適用できるものの、複数の搬送ロールを1つ(共用)のモータで駆動するものでは、ある1つの搬送ロールの周速度に合わせてモータをフィードバック制御したときに、他の搬送ロールの周速度も一緒に変わってしまう。このため、複数の搬送ロールを1つのモータで駆動するものには適用できない。また、搬送ロールとモータを1:1の関係で設けるようにすると、大幅なコストアップを招いてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、モータのフィードバック制御を要することなく、用紙搬送量のバラツキを低減することができる用紙搬送装置を提供することにある。
本発明に係る用紙搬送装置は、用紙を搬送する搬送ロールと、この搬送ロールの外径を検知する検知手段と、この検知手段の検知結果に基づいて搬送ロールの外径を補正する補正手段とを備えるものである。
本発明に係る用紙搬送装置においては、用紙を搬送する搬送ロールの外径を検知手段で検知し、この検知結果に基づいて搬送ロールの外径を補正手段で補正することにより、搬送ロールの外径変化に伴う用紙搬送量のバラツキを低減することが可能となる。
本発明によれば、用紙を搬送する搬送ロールの外径を検知し、この検知結果に基づいて搬送ロールの外径を補正するものとしたので、モータのフィードバック制御を要することなく、用紙搬送量のバラツキを低減することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図である。図においては、2つの給紙トレイ1,2が上下の位置関係で配置されている。給紙トレイ1,2は、それぞれ所定枚数の用紙を積載して収容するものである。各々の給紙トレイ1,2は、収容対象となる用紙のサイズや種類によってトレイ全体のサイズが異なるものの、基本的には同様の構成となっている。
上側の給紙トレイ1の近傍には、給紙用のロールとして、呼び出しロール3と送り出しロール4が配置されている。呼び出しロール3は、給紙トレイ1に収容された用紙の最上面に接触して回転することにより、給紙トレイ1から用紙を呼び出すものである。送り出しロール4は、呼び出しロール3によって呼び出された用紙を一枚ずつ分離して送り出すものである。これと同様に、下側の給紙トレイ2の近傍にも、給紙用のロールとして、呼び出しロール5と送り出しロール6が配置されている。
また、各々の給紙トレイ1,2から給紙された用紙の送り先となる用紙搬送路上には、上述した給紙用のロール3〜6とともに用紙搬送手段を構成する複数の搬送ロール7〜16が所定の間隔で設けられている。各々の搬送ロール7〜16は、用紙をニップ(挟持)しつつ回転することにより、用紙を搬送方向の下流側へと搬送するものである。これら複数の搬送ロール7〜16のうち、搬送ロール10は、後述する画像転写部に向けて用紙を搬送するとともに、当該用紙搬送時に用紙の先端が画像転写部に到達するタイミングを調整することからレジストロールと呼ばれる。また、搬送ロール11は、画像形成済みの用紙を図示しない排出トレイに排出することから排出ロールと呼ばれ、搬送ロール13は、用紙搬送路の途中で用紙の表裏を反転することから反転ロールと呼ばれる。よって、以降の説明でも、搬送ロール10をレジストロール、搬送ロール11を排出ロール、搬送ロール13を反転ロールと称する。
レジストロール10は、画像形成の対象となる用紙を画像転写部に向けて送り込むとともに、この送り込みに際して用紙の位置合わせを行うものである。したがって、レジストロール10は、用紙の搬送方向において画像転写部の手前(上流側)に配置される。レジストロール10による用紙の位置合わせは、用紙の先端をレジストロール10のニップ部分に突き当ててスキューを補正したり、スキュー補正後に用紙の搬送開始タイミング(レジストロール10の回転開始タイミング)を調整したりすることにより行われる。
レジストロール10による用紙の送り先には、感光体ドラム17、バキューム搬送部18、転写ロール19、定着器23等が配置されている。感光体ドラム17は、図の反時計回り方向に回転駆動されるものである。感光体ドラム17の周囲には、用紙に転写すべき画像(トナー画像)を形成するための手段として、例えば、感光体ドラム17の表面を一様に帯電する帯電器(不図示)と、この帯電器で帯電された感光体ドラム17の表面をレーザビームで露光走査して静電潜像を書き込む画像書き込み装置(不図示)と、この画像書き込み装置によって静電潜像が書き込まれた感光体ドラム17の表面にトナーを供給する現像器(不図示)と、この現像器で現像されたトナー画像を用紙に転写するための転写ロール19と、用紙に転写されずに感光体ドラム17の表面に残留した不要トナーを除去するクリーナー(不図示)と、感光体ドラム17の表面を除電する除電器(不図示)が、それぞれ感光体ドラム17の回転方向に順に配置されている。
バキューム搬送部18は、無端状の搬送用ベルト20と、この搬送用ベルト20を支持する2つのロール21,22とを有するものである。バキューム搬送部18では、レジストロール10によって送り込まれた用紙を搬送用ベルト20に載置し、この搬送用ベルト20上で用紙の下面(トナー画像が転写される面と反対側の面)をバキューム方式で吸着しつつ、ベルト支持用ロール21(又は22)の回転駆動に伴う搬送用ベルト20の走行にしたがって用紙を搬送する。
転写ロール19は、バキューム搬送部18の搬送用ベルト20を介して感光体ドラム17と近接かつ対向する位置に配置されている。したがって、バキューム搬送部18によって搬送される用紙は、その搬送中に感光体ドラム17と転写ロール19の対向部分を通過し、この対向部分で感光体ドラム17から用紙にトナー画像が転写される。よって、感光体ドラム17と転写ロール19の対向部分が画像転写部に相当するものとなる。
バキューム搬送部18による用紙の送り先には定着器23が配置されている。定着器23は、画像転写部で用紙に転写されたトナー画像を紙面に定着させるものである。定着器23は加熱加圧用のロールを有し、このロールで用紙をニップしつつ搬送するときの加熱及び加圧作用によって用紙にトナー画像を定着させる。また、定着器23の下流側には排出ロール11が設けられ、この排出ロール11によって用紙が排出トレイ(不図示)に排出される構成となっている。
定着器23から排出ロール11に至る部分では、用紙の両面印刷に対応するために、用紙搬送路が途中で分岐している。用紙搬送路の分岐部分には図示しない切替ゲートが設けられ、この切替ゲートによって用紙搬送路(用紙進行方向)の切り替えが行われる構成となっている。定着器23と排出ロール11の間で下方に分岐した用紙搬送路上には搬送ロール12と反転ロール13が所定の間隔をあけて配置されている。
搬送ロール12及び反転ロール13は、いずれも両方向に回転(正転/逆転)可能なロールである。これら搬送ロール12と反転ロール13の間では、用紙搬送路が水平方向に分岐しており、この分岐部分にも上記同様の切替ゲート(不図示)が設けられている。また、水平方向に分岐した用紙搬送路の終端は搬送ロール9の手前(上流側)で元の用紙搬送路に接続しており、そこに至る用紙搬送路の途中に所定の間隔で搬送ロール14,15,16が順に配置されている。
また、用紙搬送路上には、複数の用紙検知センサ24〜36が設けられている。各々の用紙検知センサ24〜36は、用紙の搬送方向で互いに異なる位置に配置されている。すなわち、用紙検知センサ24は、送り出しロール4の近傍(下流側)に配置され、用紙検知センサ25は、送り出しロール6の近傍(下流側)に配置されている。また、用紙検知センサ26は、搬送ロール7の近傍(下流側)に配置され、用紙検知センサ27は搬送ロール8の近傍(下流側)に配置されている。また、用紙検知センサ28は搬送ロール9の近傍(下流側)に配置され、用紙検知センサ(以下、「レジセンサ」記す)29はレジストロール10の近傍(上流側)に配置されている。また、用紙検知センサ30は、定着器23の近傍(下流側)に配置され、用紙検知センサ(以下、「排出センサ」と記す)31は、排出ロール11の近傍(下流側)に配置されている。また、用紙検知センサ32は、搬送ロール12の近傍(下流側)に配置され、用紙検知センサ(以下、「反転センサ」と記す)33は、反転ロール13の近傍(上側)でかつ用紙搬送路の分岐点よりも反転ロール13側に配置されている。また、用紙検知センサ34は、搬送ロール14の近傍(下流側)に配置され、用紙検知センサ35は、搬送ロール15の近傍(下流側)に配置され、用紙検知センサ36は、搬送ロール16の近傍(下流側)に配置されている。
各々の用紙検知センサ24〜36は、例えば発光素子と受光素子を同一のセンサ面に配置した反射型のフォトセンサからなるもので、センサ面と近接して対向する位置(以下、センサ検知位置)に用紙が存在するときはオン状態となり、存在しないときはオフ状態となる。したがって、各々の用紙検知センサ24〜36は、センサ検知位置を用紙の先端が通過した際にはオフ状態からオン状態に切り替わり、その後、センサ検知位置を用紙の後端が通過した際にはオン状態からオフ状態に切り替わる。したがって、各々の用紙検知センサ24〜36のオンオフ状態に基づいて、用紙の通過(先端通過、後端通過)を検知したり、用紙の搬送位置を検知したりすることが可能となる。
また、ジャムの発生については、各々の用紙検知センサ24〜36が用紙の先端通過又は後端通過を検知したタイミングに基づいて検知される。例えば、給紙トレイ2から用紙を供給する場合に、用紙検知センサ25が用紙の先端通過を検知したタイミング(用紙検知センサ25がオンしたタイミング)でタイマーによる時間計測を開始し、その後、用紙検知センサ26が用紙の先端通過を検知する前に、タイマーの計測値が閾値Aを超えると、そこでジャムの発生を検知する。また、仮に、タイマーの計測値が閾値Aを超える前に、用紙検知センサ26が用紙の先端通過を検知したとしても、用紙検知センサ25が用紙の後端通過を検知する前に、タイマーの計測値が閾値Bを超えると、そこでジャムの発生を検知する。こうしたジャム検出処理は、図示しないジャム検知部で行われる。
続いて、上記構成からなる画像形成装置の動作(画像形成動作)について説明する。まず、ユーザは、操作パネル(不図示)を用いて所望の画像形成条件(例えば、用紙サイズ、印刷部数、画像濃度、印刷モードなど)を入力した後、操作パネル内のスタートボタンを押す。これにより、1つの画像形成ジョブが開始される。このとき、操作パネルを用いたユーザの入力操作によって指定された用紙を収容する給紙トレイ、又は自動選択機能によって選択された給紙トレイが、例えば上側の給紙トレイ1であったとすると、この給紙トレイ1に対応する呼び出しロール3及び送り出しロール4の回転により、給紙トレイ1に収容された用紙が最上位から順に一枚ずつ分離して送り出される。
こうして給紙トレイ1から用紙搬送路へと送り出された用紙は、その後、搬送ロール8の回転によって搬送方向の下流側へと搬送され、搬送ロール9に送り込まれる。次に、用紙は搬送ロール9の回転にしたがってレジストロール10に送り込まれる。レジストロール10の回転は、搬送ロール9による用紙の送り込みに先立って停止状態とされる。そのため、搬送ロール9によって送り込まれた用紙の先端部は回転停止状態のレジストロール10のニップ部分に突き当てられる。また、この突き当て状態で搬送ロール9により用紙を所定量だけ送り込むことにより、レジストロール10の手前で用紙がループ状に撓んだ状態、すなわち用紙のスキューが補正された状態となり、この状態で用紙が一時停止する。この場合、搬送ロール9による用紙の送り込み量(ループの度合い)は、レジセンサ29が用紙の先端通過を検知したタイミングに基づいて制御される。
その後、画像書き込み装置(不図示)によって感光体ドラム17の表面に書き込まれた静電潜像がトナー画像に現像されて画像転写部に送り込まれるタイミングに合わせて、例えばレジストロール駆動用のクラッチをオン動作させることにより、レジストロール10の回転を開始する。これにより、スキュー補正された用紙は、レジストロール10の回転にしたがって画像転写部へと送り込まれる。そして、画像転写部においては、レジストロール10によって送り込まれた用紙がバキューム搬送部18の搬送用ベルト20上に載置され、この搬送用ベルト20の走行によって画像転写部(感光体ドラム17と転写ロール19の対向部分)を通過するように移動する。このとき、用紙の先端が画像転写部に到達するタイミングに合わせて画像転写部にトナー画像が到達し、そこで転写ロール19がトナーと逆極性の電荷を付与することにより、感光体ドラム17表面のトナー画像が用紙の第1面に転写される。
その後、用紙はバキューム搬送部18によって定着器23に送られ、そこで定着用のロール間に加えられる加圧作用と加熱作用によって用紙の第1面にトナー画像が定着される。次いで、定着器23から送り出された用紙は排出ロール11に送り込まれるとともに、この排出ロール11の回転にしたがって排出トレイ(不図示)に排出される。そして、用紙の後端通過を排出センサ31が検知したところで、一連の画像形成動作が終了となる。ただし、以上の動作は片面印刷モードの場合である。
両面印刷モードの場合は、定着器23から送り出された用紙が、切替ゲート(不図示)による用紙搬送路の切り替えによって搬送ロール12に送り込まれる。次いで、用紙は搬送ロール12の回転にしたがって反転ロール13に送り込まれる。このとき、用紙の後端(上端)が反転センサ33を通過すると、用紙をニップしたままの状態で反転ロール13の回転方向が反転する。これにより、用紙は切替ゲート(不図示)による用紙搬送路の切り替えと反転ロール13の回転にしたがって搬送ロール14へと送り込まれる。
その後、用紙は搬送ロール14から搬送ロール15を経由して搬送ロール16に送り込まれる。そして、搬送ロール16の回転にしたがって再び搬送ロール9に送り込まれる。以後、上記同様の手順で用紙の第2面にトナー画像の転写及び定着が行われる。次いで、定着器23から送り出された用紙は排出ロール11に送り込まれるとともに、この排出ロール11の回転にしたがって排出トレイ(不図示)に排出される。
図2は本発明の実施形態に係る用紙搬送装置が備える構成要素の一部を示すブロック図である。図において、ロール外径検知部37は、搬送ロールの外径(ロール外周面の直径)を検知するものである。ロール外径制御部38は、ロール外径検知部37の検知結果に基づいて、ロール外径補正部39を動作させることにより、搬送ロールの外径を制御するものである。ロール外径補正部39は、ロール外径制御部38からの動作命令にしたがって搬送ロールの外径を補正するものである。
図3はロール外径検知部37とロール外径補正部39の具体的な構成例を示す図である。まず、ロール外径検知部37の構成について説明する。ロール外径検知部37は、例えば距離センサ(又は変位センサ)40を用いて構成されるものである。距離センサ40は、ターゲットなる搬送ロール41の外周面にLED等のレーザ光源からレーザ光を照射するととともに、そのレーザ光の反射光を受光部で受光することにより、距離センサ40からロール外周面までの距離を測定するものである。距離センサ40からロール外周面までの距離は、搬送ロール41の外径が大きくなるほど小さくなる。したがって、距離センサ40を有するロール外径検知部37では、例えば搬送ロール41の回転中に距離センサ40からロール外周面までの距離を所定の時間刻み(例えば、搬送ロール41の回転周期の1/nの時間刻み)で連続的に測定(例えば、n=10回にわたってサンプリング)し、この測定結果をサンプリング回数(n)で割って平均値を求めることにより、搬送ロール41の外径を検知することが可能となる。
なお、ここではレーザ光を用いた非接触式のセンサを用いてロール外径検知部37を構成しているが、これ以外にも、例えばセンサのピックアックを搬送ロール41の外周面に接触させ、当該ピックアックの振れを電気信号に変換して搬送ロール41の外径を検知する接触式のセンサを用いてロール外径検知部37を構成することも可能である。
次に、ロール外径補正部39の構成について説明する。搬送ロール41は、上述した複数の搬送ロール7〜16(図1参照)のいずれかに該当するものである。搬送ロール41は、内周側のエアバック部42と、外周側のゴムロール部43とによって構成されている。また、搬送ロール41は、金属製(例えば、SUS)の中空シャフト44に取り付けられている。エアバック部42は、中空の円筒構造をなすチューブ状の部材で形成されている。エアバック部42は中空シャフト44にはめ込まれている。ゴムロール部43は、例えばウレタンゴムからなるもので、エアバック部42を介して中空シャフト44に取り付けられている。エアバック部42の内周面は中空シャフト44の外周面に接着剤等を用いて固定されている。中空シャフト44の外周壁には、エアーバック部42の内部(中空部)に通じる複数の孔45が形成されている。さらに、中空シャフト44には空気圧調整器47が接続されている。空気圧調整器47は、中空シャフト44を通して搬送ロール41内のエアーバック部42の空気圧を調整するものである。
ここで、空気圧調整器47によってエアーバック部42の空気圧を調整すると、それに応じて搬送ロール41の外径が変化する。すなわち、空気圧調整器47によってエアーバック部42の空気圧を相対的に高くすると、エアーバック部42の膨らみ量(容積)が増大して、ゴムロール部43を径方向の外側に押し出す力が強まる。このため、搬送ロール41の外径が相対的に大きくなる。また、空気圧調整器47によってエアーバック部42の空気圧を相対的に低くすると、エアーバック部42の膨らみ量が減少して、ゴムロール部43を径方向の外側に押し出す力が弱まる。このため、搬送ロール41の外径が相対的に小さくなる。したがって、エアーバック部42の空気圧を空気圧調整器47で調整することにより、搬送ロール41の外径を補正(可変)することが可能となる。
図4は本発明の実施形態に係るロール外径補正処理の手順を示すフローチャートである。なお、ロール外径補正処理は、予め設定された所定の条件を満たしたときに実施されるものである。例えば、画像形成装置で画像形成を行った用紙の枚数を積算カウンタでカウントするものとすると、その積算カウンタのカウント値が1000ずつ増えるたびに(1000枚の用紙に画像形成を行うたびに)、ロール外径補正処理が実施される。
ロール外径補正処理では、まず、搬送ロール41の外径をロール外径検知部37で検知する(ステップS1)。このとき、ロール外径検知部37で検知される搬送ロール41の外径を“Dr”とすると、ロール外径制御部38は、ロール外径検知部37の検知結果となるDrの情報を受け取る。
次に、ロール外径制御部38は、ロール外径検知部37から受け取った搬送ロール41の外径Drが、予め設定された許容範囲内にあるかどうかを判断する(ステップS2)。例えば、ロール外径の許容範囲が最小許容外径Dminと最大許容外径Dmaxで規定されていた場合は、ロール外径検知部37で検知した搬送ロール41の外径Drが、最小許容外径Dmin以上で、かつ、最大許容外径Dmax以下であるかどうかを判断する。
そして、搬送ロール41の外径Drが許容範囲内であれば、そのまま処理を終了し、搬送ロール41の外径Drが許容範囲外であれば、ロール外径補正部39を動作させて搬送ロール41の外径を補正する(ステップS3)。搬送ロール41の外径補正は、先のステップS1で検知した搬送ロール41の外径Drに基づいて行われる。すなわち、ロール外径検知部37で検知した搬送ロール41の外径Drが最小許容外径Dmin未満となっていた場合は、エアーバック部42の空気圧を空気圧調整器47で現状の設定よりも高くすることにより、搬送ロール41の外径が大きくなるように補正する。また、ロール外径検知部37で検知した搬送ロール41の外径Drが最大許容外径Dmaxを超えていた場合は、エアーバック部42の空気圧を空気圧調整器47で現状の設定よりも低くすることにより、搬送ロール41の外径が小さくなるように補正する。
ステップS3において、エアーバック部42の空気圧をどの程度の割合で変化させるかは、例えば、ステップS1で検知した搬送ロール41の外径Drと、予め設定された許容範囲の下限値(Dmin)又は上限値(Dmax)との差分に応じて設定することが望ましい。また、これ以外にも、エアーバック部42の空気圧を変化させる割合を一定とし、ロール外径補正処理の手順を、ステップS3からステップS1に戻す手順にしてもよい。この処理手順を採用した場合は、搬送ロール41の外径Drが許容範囲内に収まるまで、エアーバック部42の空気圧調整が繰り返し行われることになる。
このように搬送ロール41の外径をロール外径検知部37で検知し、この検知結果に基づいて搬送ロール41の外径をロール外径補正部38で補正することにより、例えば、ロールの摩耗によって搬送ロール41の外径が小さくなったり、何らかの原因で搬送ロール41の外径が大きくなったりした場合でも、モータのフィードバック制御を要することなく、用紙搬送量のバラツキを低減することができる。また、搬送ロールごとにモータを個別に組み込む必要がないため、コスト、部品点数、重量、動作音などを低減することができる。また、搬送ロール41の外径がエアーバック部42の空気圧に応じて変化するため、エアーバック部42の空気圧調整によって搬送ロール41の外径を容易に補正することができる。
なお、上記実施形態においては、ロール外径補正部39の具体的な形態として、搬送ロール41の内部にエアーバック部42を設け、このエアーバック部42の空気圧を変化させることにより、搬送ロール41の外径を補正する構成を例示したが、ロール外径補正部39の構成としては、これ以外にも種々の形態が考えられる。
図5〜図7は、それぞれロール外径補正部39の他の構成例を示す図である。まず、図5においては、ロール外径補正部39が加熱器48を用いて構成されている。加熱器48は、コイル状のヒーター線(電熱線)49を備えるもので、搬送ロール41の近傍に配置されている。ヒーター線49は、図示しない電源部からの電力供給(通電)によって発熱するものである。電源部は、ヒーター線49への電力供給を制御(オンオフ)するスイッチング機能を備えている。
上記図5に示すロール外径補正部39の構成においては、加熱器48のヒーター線49に電力供給を行うことにより、ヒーター線49が発熱し、この発熱作用によって搬送ロール41の周辺温度が上昇する。そうすると、搬送ロール41をゴムロールで構成していた場合は、周辺温度の上昇によって搬送ロール41が熱膨張する。このため、搬送ロール41の外径が大きくなる。これに対して、加熱器48のヒーター線49への電力供給を停止すると、ヒーター線49が発熱しなくなるため、搬送ロール41の周辺温度が下降する。そうすると、周辺温度の下降によって搬送ロール41が熱収縮する。このため、搬送ロール41の外径が小さくなる。したがって、加熱器48のヒーター線49への電力供給を電源部で適宜制御(オンオフ)することにより、搬送ロール41の周辺温度を変化させて、搬送ロール41の外径を補正することができる。
図6においては、ロール外径補正部39が加湿器50を用いて構成されている。加湿器50は、例えば、超音波式やスチーム式の加湿源(不図示)と、この加湿源で発生させた噴霧状の水分を吹き出す複数の吹き出しノズル51と、各々の吹き出しノズル51からの水分の吹き出しを制御(オンオフ)するシャッター機構(不図示)とを備えるものである。加湿器50は、各々の吹き出しノズル51を搬送ロール41の方向に向けた状態で、搬送ロール41の近傍に配置されている。
上記図6に示すロール外径補正部39の構成においては、加湿器50の各吹き出しノズル51から噴霧状の水分を吹き出させることにより、搬送ロール41の周辺湿度が上昇する。そうすると、搬送ロール41をゴムロールで構成していた場合は、周辺湿度の上昇によってゴムロールの吸湿量が増加する。このため、搬送ロール41の外径が大きくなる。これに対して、加湿器50の各吹き出しノズル51からの水分の吹き出しをシャッター機構で停止すると、搬送ロール41の周辺湿度が下降する。そうすると、周辺湿度の下降によってゴムロールの吸湿量が低下する。このため、搬送ロール41の外径が小さくなる。したがって、加湿器50の各吹き出しノズル51からの水分の吹き出しをシャッター機構で適宜制御(オンオフ)することにより、搬送ロール41の周辺湿度を変化させて、搬送ロール41の外径を補正することができる。
図7においては、ロール外径補正部39が研削工具(研削用バイト)52を用いて構成されている。研削工具52は、搬送ロール41の外周面に研削刃を向けた状態で配置されている。また、研削工具52は、図示しない移動機構により、搬送ロール41に対して接離(接近、離反)する方向に移動可能に設けられている。
上記図7に示すロール外径補正部39の構成においては、搬送ロール41の回転中に研削工具52を移動機構(不図示)によって搬送ロール41側に移動させ、この移動途中で研削工具52の研削刃を搬送ロール41の外周面に押し当てることにより、搬送ロール41の外周面が研削工具52で研削される。このため、搬送ロール41の外径が小さくなる。したがって、画像形成装置を長期に渡って使用しているうちに、搬送ロール41の外径が何らかの原因で大きくなった場合は、移動機構によって研削工具52の研削刃を搬送ロール41の外周面に押し当ててロール外周面を研削することにより、搬送ロール41の外径が小さくなるように補正することができる。
本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る用紙搬送装置が備える構成要素の一部を示すブロック図である。 ロール外径検知部とロール外径補正部の具体的な構成例を示す図である。 ロール外径補正処理の手順を示すフローチャートである。 ロール外径検知部の他の構成例を示す図(その1)である。 ロール外径検知部の他の構成例を示す図(その2)である。 ロール外径検知部の他の構成例を示す図(その3)である。
符号の説明
37…ロール外径検知部、38…ロール外径制御部、39…ロール外径補正部、40…距離センサ、41…搬送ロール、42…エアーバック部、43…ゴムロール部、44…中空シャフト、45…孔、47…空気圧調整器、48…加熱器、49…ヒーター線、50…加湿器、51…吹き出しノズル、52…研削工具

Claims (6)

  1. 用紙を搬送する搬送ロールと、
    前記搬送ロールの外径を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記搬送ロールの外径を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記補正手段は、前記搬送ロールの内部の空気圧を変化させることにより、前記搬送ロールの外径を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  3. 前記補正手段は、前記搬送ロールの周辺温度を変化させることにより、前記搬送ロールの外径を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  4. 前記補正手段は、前記搬送ロールの周辺湿度を変化させることにより、前記搬送ロールの外径を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  5. 前記補正手段は、前記搬送ロールの外周面を研削することにより、前記搬送ロールの外径を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  6. 用紙を搬送する搬送ロールと、
    前記搬送ロールによって搬送された用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記搬送ロールの外径を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記搬送ロールの外径を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009280347A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Duplo Seiko Corp 用紙搬送装置及び用紙搬送システム
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