JP2007097403A - 送風式薬剤放散装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池の表面積を大きくできると共に、吸込口からの太陽光で薬剤が早期に劣化することがない送風式薬剤放線装置とする。
【解決手段】装置本体1に送風機2と薬剤保持体3を設け、その装置本体1の上面1aを閉塞すると共に、その周面1bの上面寄りに放出口5を形成し、装置本体1の下部に吸込口6を形成して吸込口6から直接太陽光が薬剤保持体3に照射されないようにして吸込口6からの太陽光で薬剤が早期に劣化しないようにし、前記装置本体1の上面1aの全面に太陽電池4を設け、その上面1aを太陽電池設置スペースとして有効利用して太陽電池4の表面積を大きくする。
【選択図】図3

Description

本発明は、殺虫剤、忌避剤、芳香剤、消臭剤、除菌剤などの揮散性の薬剤を大気に放散する送風式薬剤放散装置に関する。
特許文献1に送風式薬剤放散装置が開示されている。
この装置は、本体内に、送風機と薬剤保持体を設けると共に、本体の上面に太陽電池を設け、その太陽電池を電源として送風機を駆動することで吸込口から放出口に空気が流通し、その放出口から放出される空気とともに薬剤保持体の薬剤が大気に放散される装置である。
特開2005−185233号公報
前述した従来の送風式薬剤放散装置は、太陽電池から供給された電力を使用するので、ランニングコストが安く、経済的であるが、次にような課題を有する。
前述の太陽電池は太陽光が照射され易いように本体の上面に設けてあるが、その本体の上面には吸込口が形成されているので、太陽電池を設ける面積が本体の上面の全面積に比べて吸込口を形成した部分の面積だけ小さくなり、太陽電池の表面積が小さく、その太陽電池が供給できる最大電力が小さい。
また、前述の装置を使用する際には、その太陽電池に太陽光が十分に照射されるようにして使用するが、この太陽電池は本体の上面に設けてあると共に、その本体の上面に吸込口が形成されているので、太陽電池に太陽光が十分に照射されれば、吸込口にも太陽光が十分に照射される。
前述のように、吸込口に照射された太陽光は薬剤保持体に照射され、その薬剤保持体が保持している薬剤が早期に劣化する。
本発明の目的は、太陽電池の表面積を大きくできると共に、吸込口からの太陽光で薬剤が早期に劣化することがないようにした送風式薬剤放散装置を提供することである。
第1の発明は、装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2、薬剤保持体3を備え、
前記装置本体1の周面1bの上面寄りに放出口5、下部に吸込口6を形成して送風機2を駆動することで吸込口6、薬剤保持体3、放出口5と空気が流れるように構成し、
前記装置本体1の上面1aを閉塞すると共に、その上面1aの全面に太陽電池4を設け、この太陽電池4を電源として送風機2を駆動するようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置である。
第2の発明は、第1の発明において、装置本体1の下面1cが閉塞されていると共に、その装置本体1の周面1bの下面寄りに吸込口6が形成されている送風式薬剤放散装置である。
第3の発明は、第2の発明において、薬剤保持体3は吸込口6と対向し、その吸込口6から薬剤保持体3が目視されるようにした送風式薬剤放散装置である。
第4の発明は、装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2、薬剤保持体3を備え、
前記装置本体1の上面1aに吸込口6を形成すると共に、下部に放出口5を形成し、前記送風機2を駆動することで吸込口6、薬剤保持体3、放出口5と空気が流れるように構成し、
前記装置本体1の上面1aの全面に太陽電池4を、前記吸込口6を覆うと共に、その太陽電池4の下面と装置本体1の上面1aとの間に前記吸込口6を大気に連通する隙間42を形成するように設け、
この太陽電池4を電源として送風機2を駆動するようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置である。
請求項1に係る発明によれば、装置本体1の上面1aを閉塞し、その上面1aの全面に太陽電池4を設けたので、装置本体1の上面1aを太陽電池設置スペースとして有効利用でき、その太陽電池4の表面積を大きくできる。
また、装置本体1の周面1bの上面寄りに放出口5が形成され、下部に吸込口6が形成されているので、その吸込口6から薬剤保持体3に太陽光が直接照射されることがなく、吸込口6からの太陽光で薬剤が早期に劣化することがない。
請求項2に係る発明によれば、装置本体1の下面1cを取付面に接して取付けた際に、吸込口6が閉塞されることがなく、必要十分な量の空気を吸い込みできるから、薬剤を効率よく大気に放散できる。
請求項3に係る発明によれば、使用している状態で吸込口6から薬剤保持体3を目視できるから、薬剤の薬効が減少したことを薬剤保持体3の色の変化、消失、大きさ変化などの現象で判断するようにした場合に、その薬剤保持体3を目視して薬剤の薬効が減少したことを判断できる。
請求項4に係る発明によれば、装置本体1の上面1aに太陽電池4を、その吸込口6を覆うように設けたので、その吸込口6を有する上面1aの全面を太陽電池設置スペースとして有効利用でき、太陽電池4の表面積を大きくできる。
また、装置本体1の上面1aと太陽電池4の下面との間には、吸込口6を大気に連通する隙間42があるので、その隙間42を通って吸込口6に空気を吸い込むことができる。
また、吸込口6は太陽電池4で覆われているので、装置本体1の上面1aに吸込口6があっても、その吸込口6から薬剤保持体3に太陽光が直接照射されることがなく、吸込口6からの太陽光で薬剤が早期に劣化することがない。
図1と図2と図3に示すように、装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2、薬剤保持体3、太陽電池4で送風式薬剤放散装置を構成している。
前記装置本体1の上面1aが閉塞され、その上面1aの全面に太陽電池4が設けてある。なお、上面1aの全面に設けるとは、上面1aの全ての面に設けること、上面1aの全ての面における若干の部分を残した面に設けること、上面1aの全ての面よりも若干張り出して設けることを含むものである、
前記装置本体1の周面1bの上部寄りに放出口5が形成されていると共に、その装置本体1の下部に吸込口6が形成され、前記送風機2を駆動することで吸込口6から空気を吸い込み、その空気は薬剤保持体3を通過して放出口5から大気に放出されるように構成してある。
前記送風機2は太陽電池4が供給する電力を電源として駆動される。
このようであるから、太陽電池4の表面積が装置本体1の上面1aの全面積と同一で、その太陽電池4の表面積が大きく、その太陽電池4が供給できる最大電力が大きい。
また、装置本体1の上面1aが閉塞され、吸込口6が装置本体1の下部に形成してあるから、その吸込口6から太陽光が薬剤保持体3に照射されることがなく、吸込口6からの太陽光で薬剤保持体3が保持している薬剤が早期に劣化することがない。
特に、装置本体1内の上面1a寄りに送風機2を設け、下面1c寄りに薬剤保持体3が設けてあると共に、放出口5が送風機2と対向しているので、その放出口5から太陽光が薬剤保持体3に照射されることがなく、放出口5からの太陽光で薬剤が早期に劣化することがない。
この実施の形態では、吸込口6は装置本体1の周面1bの下部寄りに形成され、装置本体1の下面1cが閉塞されているから、その下面1cを取付面aに接して装置本体1を取付けた時に、その吸込口6が閉塞されることがなく、必要十分な量の空気を吸い込みできるから、薬剤を大気に効率良く放散できる。
この実施の形態では、薬剤保持体3の一部は吸込口6に対向し、使用している状態で吸込口6から薬剤保持体3を目視できる。
よって、薬剤の薬効が減少したことを薬剤保持体3の色の変化、消失、大きさ変化などの現象で判断するようにした場合に、その薬剤保持体3を目視して薬剤の薬効が減少したことを判断できる。
例えば、薬剤保持体3に色変色素などのインジケータ機能剤を付与することで薬剤保持体3のエンドポイント(使用限界)を、使用している状態で目視で確認することができる。
さらに具体的には、前述の色変するタイプのインジケータ機能剤としては、電子供与性呈色化合物、顕色剤、減感剤からなる可変色色素を担持体(含浸体)に含浸したものは、減感剤、又は顕色剤に用いた薬剤が揮散し、残存量が低下することで電子供与性呈色化合物と顕色剤との反応が開始し呈色を生起し、担持体の色調が変化する。
色調としては、赤、黒、青、緑、紫、橙、黄、茶など多くの色が可能であり、前記3成分の選定、組合せ等によって希望する色調、色濃度、色変時期を得ることができる。
また、油溶性の色素や染料の採用により、例えば色素等を薬剤に溶解させ、色素等と親和性のない担持体に保持することにより揮散に伴い色彩の減色で確認できる。
また、水筆法の原理をインジケータとして使用することもできる。
水筆法とは、例えば着色した紙材などの担持体に薬剤を含浸すると共に表面に酸化チタンの微粒子を付着させ、薬剤の消失に伴い着色した元の色から酸化チタンの白色に変化させる方法で、着色した紙材として、赤、橙、黄、緑、青、紫、藍、白、黒、グレーなど彩色が挙げられ、色変化、文字や模様などの表示で確認できる。
一方、消失などするタイプのインジケータとしては、例えばそれ自体が昇華し経時的に消える昇華性物質を担持体、又は混合した担持体に使用する。また、水、アルコールなど液体をゲル化し、経時的に含有液体が揮散し縮小するゲル化物を担持体に使用する。
前記タイプの場合、これら担持体から成る薬剤保持体は、収納体からこぼれないように保持される形状にする必要がある。
次に、各部材の具体形状を説明するが、必ずしもこの形状に限ることはないことは勿論である。
前記装置本体1は本体10と収納体20を着脱自在に連結したものである。
前記本体10は上面板11と周面板12で下面が開放した箱形状で、上面板11に太陽電池4が設けてある。
前記周面板12の上部寄りに放出口5が形成されている。
前記周面板12の開口縁には内向きフランジ13が一体的に設けてあると共に、その周面板12の内周面の下部寄りにリング状のプレート14が一体的に設けてあり、このプレート14と前記内向きフランジ13とで内向きの環状凹部15を形成している。
前記送風機2は上面板11の内面に取付けたモータ2aと、このモータ2aで駆動されるファン2bを備え、そのモータ2aは前記太陽電池4を電源として駆動される。
前記収納体20は底面板21と、この底面板21に設けた複数の連結部材22を備え、その連結部材22を本体10の環状凹部15に弾性的に係合して本体10と収納体20を連結すると、本体10の下面10aよりも収納体20の底面板21が下方に突出し、その底面板21と本体10の下面10aとで前述の吸込口6を形成している。
前記連結部材22は、図3に示すように前記底面板21に周方向に間隔を置いて複数設けてあり、その各連結部材22の上下中間に突部22aが形成され、底面板21をテーブル、床などに載置した場合に、薬剤保持体3の下面が突部22aに接して底面板21との間に隙間を形成する。
前記薬剤保持体3は、容器3a内にプレート状の薬剤担持体3bを設け、押えプレート3cで保持したもので、その容器3aが収納体20の突部22a上に載置して着脱自在に設けられ、その容器3aの下面(薬剤保持体3の下面)と底面板21との間に隙間が形成される。
そして、吸込口6から流入した空気は、前述の隙間を通って容器3aの開口から薬剤担持体3bに流入し、押えプレート3cの開口から本体10内に流れる。
次に他の実施の形態を説明する。
図4に示すように、前記装置本体1を本体10と、この本体10の下部開口に挿入して固定、例えば螺合して固定されるリング状の薬剤支持体23で形成し、その本体10の下部寄りに薬剤保持体3を挿入して薬剤支持体23で抜け落ちないように支持するようにする。
前記本体10の周面板12における薬剤保持体3よりも下方に吸込口6を形成する。
前述の実施の形態は、装置本体1の下面1c(収納体20の底面板21)を床、テーブルなどの取付面aに載置して使用する載置型の送風式薬剤放散装置について延べたが、人体の腕や動物の首、胴などに着用ベルトで着用して使用する着用型の送風式薬剤放散装置、人体の腰、建物の壁などに吊り下げて使用する吊下型の送風式薬剤放散装置に用いることができる。
例えば、図5に示すように本体10と収納体20で装置本体1とし、その本体10に一対のバンド取付具25を固着する。
この各バンド取付具25に一側バンド26と他側バンド27を連結して着用バンド28とする。
そして、一側バンド26と他側バンド27を連結して着用バンド28を人体の腕等に接して巻きつけることで、装置本体1の下面1c(底面板21)を人体の腕などの取付面に接して着用して使用する。
なお、前述の図4に示すように、本体10と薬剤支持体23で装置本体1とし、その本体10の下面開口部を吸込口6とし、図6に示すように本体10の下面10a(装置本体1の下面1a)を取付面aに接して取付ける形状の場合には、その本体10の下面10aに着用バンド28を接するようにして取付け、この着用バンド28が取付面aに接し、その取付面aと本体10の下面10aとの間に隙間が生じるようにし、その取付面aと本体10の下面10aとの間の隙間bを利用して空気を吸い込みできるようにすれば良い。
図7に示すように、本体10の上部に吊下部材30を取付け、その吊下部材30を人体のバンドに係止して人体の腰に吊り下げて取付けるようにする。なお、吊下部材30を取付面の突起に係止したり、ビス止めしたりして取付けることもできる。
この場合には、本体10の吊下部材取付面10bを本体10の下面10a(この場合には裏面)よりも取付面a寄りとし、その取付面aと本体10の下面10aとが離隔して隙間が生じるようにする。
このようにすることで、前述の隙間を通って吸込口6に空気を吸い込みできるから、本体10の下面10aを開口して吸込口6とすることができる。
また、本体10の周面板12よりも上方に突出して上部体31を設け、その上部体31を裏側の縦板32と表側の縦板33を有する形状としてある。
そして、裏側の縦板32に吊下部材30を取付けしたので、表側の縦板33に太陽電池4を取付けることができ、太陽電池4の表面積をより大きくできる。
なお、本体10の下面10aと吊下部材取付面10bを面一としても良い。
この場合には、本体10の周面(装置本体1の周面1b)における下面寄りに吸込口6を形成して空気を吸い込みできるようにすれば良い。
以上の各実施の形態では、装置本体1の上面1aを閉塞し、その上面1aに太陽電池4を設けたが、これに限ることはなく、装置本体1の上面1aに吸込口6を形成し、その上面1aの全面に太陽電池4を、吸込口6を覆うと共に、その太陽電池4の下面と装置本体1の上面1aとの間に隙間があるように設け、その隙間を通して吸込口6を大気に連通しても良い。
このようにすれば、太陽電池4によって太陽光を遮断して吸込口6に照射されないようになるので、薬剤が太陽光で早期に劣化することがない。
例えば、図8と図9に示すように装置本体1の上面1aに吸込口6を形成し、この上面1aにおける吸込口6以外の部分に複数の突起40を設け、その突起40にプレート41を設ける。
このプレート41は吸込口6よりも大きく、吸込口6を含む上面1aの全面を覆うと共に、その下面と装置本体1の上面1aとは離隔して突起40以外の部分に隙間42が形成され、この隙間42を通して吸込口6が大気に連通する。
前記プレート41の全面に太陽電池4を設ける。
この場合には、送風機2を装置本体1の下面1c寄りに取付け、放出口5は周面1bの下部寄りに送風機2と対向して形成する。
前記薬剤保持体3は装置本体1の上面1a寄りに設ける。
このようにすることで、送風機2を駆動することで、隙間42から吸込口6に空気が吸い込みされ、その吸い込まれた空気は薬剤保持体3を通過して放出口5から大気に放出される。
また、太陽電池4(プレート41)によって太陽光が吸込口6に直接照射されることを防止するので、薬剤保持体3の保持している薬剤が太陽光で早期に劣化することがない。
前述の装置本体1は、本体10とカバー体50を着脱自在に連結したものとしてあり、その本体10に送風機2が取付けてある。前記カバー体50の上面に吸込口6が形成されていると共に、薬剤保持体3が着脱自在に設けてある。
なお、プレート41を用いずに太陽電池4を突起40に接するように設けても良い。
前述の各実施の形態では、太陽電池4で送風機2のモータ2aを駆動すると述べたが、実用的には充填式電池を用い、太陽電池4が発生した電力に余剰が生じた時や、モータ2aを駆動しない時に、その電力を充填式電池に蓄積するようにする。
すなわち、装置本体1に充電式電池を備えることで、好天時、使用しながら太陽電池4からモータ2aに電力を供給しながら余剰の電力を充填式電池に電力を蓄積できる。または、使用を中断して太陽電池4から電力を充填式電池に蓄積できる。したがって、昼間の曇天時や夜間、太陽電池の発生する電力に不足が生じる時に、充電式電池に蓄積された電気エネルギーによりモータ2aに電力を供給して使用することができる。
また、前述のように充電式電池を用いることで、モータ2aを駆動せずに薬剤放散しない時に、太陽電池4に太陽光が照射するようにして電力を発生させ、その発生した電力を充電式電池に蓄えることができる。
このようにする場合に、前述の従来の装置では薬剤保持体に太陽光が照射し、薬剤が早期に劣化してしまうので、太陽電池と充電式電池を装置本体から外し、そのもののみに太陽光が照射するようにしなければならず、面倒である。
これに対して、本発明の薬剤放散装置であれば薬剤保持体3に太陽光が照射されることがなく、薬剤が早期に劣化することがないので、装置本体1から太陽電池4、充電式電池を外す必要がなく、太陽電池が発生した電力を充電式電池に蓄える操作が簡単である。
前述の充電式電池を用いた回路図の一例を図10に基づいて説明する。
図10に示すように、太陽電池4と逆流防止用ダイオード60との直列回路が、ニカド電池等の充電式電池61に並列接続され、この並列回路がON,OFFスイッチ62を介してモータ駆動回路63に接続されている。この逆流防止用ダイオード60は、充電式電池61からの出力が太陽電池4側に逆流しないようにするものである。
そして、スイッチ62のON時、太陽等からの光の照射が強く、太陽電池4よりモータ2aを駆動(ファン回転)させるのに必要な電力以上の発電電力が出力された場合は、太陽電池4の出力のよってモータ2aを駆動する一方で、その余剰電力を充電式電池61に供給し、充電式電池61に蓄積する。また、日射が弱くなったり、夜間においては、太陽電池4よりモータ2aを駆動させるのに必要な電力が出力されなくなるが、このような場合には、太陽電池4の発電出力と共に充電式電池61からの出力がモータ駆動回路63に供給され、モータ2aが駆動される。
一方、スイッチ62のOFF時には、モータ2aは停止状態であり、この時、太陽電池4の発電出力は充電式電池61の電力蓄積に供される。
また、使用する該充電式電池の種類や本数としては、充電量規模や携帯性(装置本体の大きさを小さく、軽い重量にするように)を考慮して決めることが望ましい。
また、充電式電池の過充電、過放電を防止したり、いわゆるメモリー現象を回避するための充放電制御回路を組み込むことが好ましい。
前述充電式電池61としては、公知のニカド電池(Ni−Cd電池)、ニッケル水素電池(Ni−MH電池)、リチウムイオン電池(Li−ion電池)等が挙げられる。
また、本発明の実施の形態では、充電式電池61が図示していないが、装置本体1に充電式電池51を取付ければ良い。例えば、図7の上部体31の中空部分に充電式電池51を取付ける。
前述のように、充電式電池を用いることで、多くのいろいろな場面で使用できる送風式薬剤放散装置となる。
例えば、装置の使用場面として、特に害虫防除場面を例示すると、携帯して使用する屋外、家屋周りの遊び場所や仕事場所、草むしり場所、花壇・菜園場所、キャンプ場所、散歩場所、登山場所、墓所参り・掃除場所、など、また取付けて使用する家屋の出入口や壁面や開閉窓の壁面、ペット小屋の壁面、など、また太陽光が入射する室内場所、などが挙げられる。
また、前記使用場面において、前述の各実施形態で説明した装置を、家屋周りなどの地上に置いて、家屋の出入口などの壁面に取付けて、室内などの床面に置いて、或いは屋外で遊んだり、作業などをする時に身体の腕などに着用したり、身体の着用ベルトに引っ掛けて、などして使用することができる。
本発明に用いる太陽電池としては、公知の結晶系シリコン太陽電池、アモルファス・シリコン太陽電池、化合物半導体太陽電池が挙げられる。
この太陽電池4の形状は平板状に限ることはなく、折り畳み自在な形状、山形に組み立てできるものなどでも良い。
この太陽電池4は装置本体1の周面1bにも取付けるようにしても良い。
また、装置本体1の形状は制限されず、円形、四角形、正多角形、変形多角形、またこれらの組み合わせなどが可能であり、太陽電池4の形状や使用枚数などに応じて、上面をより広くすることができる。
薬剤の放散手段として、前述の各実施形態で説明した装置本体1では、送風機2による送風手段のみを使用しているが、薬剤の放散性をより高めるために、この送風手段に加熱手段(発熱体)を組み合わせることもできる。
また、装置機能として、駆動中であることを点滅表示するLEDランプ、使用環境の明暗を感知して駆動する光センサー、あるいはファンの回転数の低速に係る電圧降下手段、ファンを間欠的に回転に係る間欠発振手段、などを備えることも無論である。
送風機2のファン2bとしては、公知の複数枚の傾斜羽根を駆動軸に放射状に設けたプロペラファンで送風を行う軸流式送風機、駆動軸に平行な方向に多数の羽根を円筒状に設け、駆動軸と直交する方向へ送風を行う多翼式送風機(シロッコファン)などが挙げられる。
装置本体1にあっては、前述した各実施形態で説明した装置本体1では、装置本体1の本体10の吸込口6に薬剤保持体3を配置する形態であったが、送風機2のファン2bの内周側に、または外周側に薬剤保持体3を配置して、薬剤保持体3とファン2bを一体化させたり、薬剤自体を保持したファンとして、送風機(モータ)にファンを着脱自在とする、あるいはファンの前面に通気性シート状の薬剤保持体などを配置するようにして、ファンに薬剤保持体を着脱自在とする形態であってもよい。
本発明の第1の実施の形態を示す外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す側面図である。 本発明の第5の実施の形態を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態を示す平面図である。 モータの駆動回路図である。
符号の説明
1…装置本体、1a…上面、1b…周面、1c…下面、2…送風機、3…薬剤保持体、4…太陽電池、5…放出口、6…吸込口、10…本体、20…収納体、28…着用バンド、30…吊下部材、40…突起、41…プレート、42…隙間、50…カバー体。

Claims (4)

  1. 装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2、薬剤保持体3を備え、
    前記装置本体1の周面1bの上面寄りに放出口5、下部に吸込口6を形成して送風機2を駆動することで吸込口6、薬剤保持体3、放出口5と空気が流れるように構成し、
    前記装置本体1の上面1aを閉塞すると共に、その上面1aの全面に太陽電池4を設け、この太陽電池4を電源として送風機2を駆動するようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置。
  2. 装置本体1の下面1cが閉塞されていると共に、その装置本体1の周面1bの下面寄りに吸込口6が形成されている請求項1記載の送風式薬剤放散装置。
  3. 薬剤保持体3は吸込口6と対向し、その吸込口6から薬剤保持体3が目視されるようにした請求項2記載の送風式薬剤放散装置。
  4. 装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2、薬剤保持体3を備え、
    前記装置本体1の上面1aに吸込口6を形成すると共に、下部に放出口5を形成し、前記送風機2を駆動することで吸込口6、薬剤保持体3、放出口5と空気が流れるように構成し、
    前記装置本体1の上面1aの全面に太陽電池4を、前記吸込口6を覆うと共に、その太陽電池4の下面と装置本体1の上面1aとの間に前記吸込口6を大気に連通する隙間42を形成するように設け、
    この太陽電池4を電源として送風機2を駆動するようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置。


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