JP4790351B2 - 着用型送風式薬剤放散装置 - Google Patents
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Description
この装置は、本体内に、送風機と薬剤保持体と電池を設けて送風機を駆動することで吸込口から放出口に空気が流通し、その放出口から放出される空気とともに薬剤保持体の薬剤が大気に放散される装置本体と、この装置本体に取付けた着用バンドを備え、その着用バンドによって装置本体を人体、動物などに着用できる。
しかし、その本体の表面に吸込口が形成されていると共に、その吸込口と連続して薬剤保持体が設けてあるので、太陽光(日射)が吸込口を通して前記薬剤保持体に直接照射される度合が多く、その薬剤保持体が保持している薬剤が早期に劣化することがある。
しかし、着用バンドを人体の手、腰や動物の首、足、胴などの着用部分に巻きつけるようにして装置本体を着用するので、裏面に形成した吸込口が人体の手、腰、動物の首、足、胴などの着用部分で閉塞され易く、空気を吸い込みづらい状態となり、薬剤を効率良く大気に放散できないことがある。
前記装置本体1は、本体10と送風機15と薬剤保持体16を有し、
その本体10は、表面10aが閉塞され、裏面10bの吸込口12と側面10cの放出口13を連通する空気流通路14を有し、
前記送風機15と薬剤保持体16は本体10の空気流通路14内に設けられ、当該送風機15を駆動することで空気流通路14に空気が流通して薬剤保持体16の薬剤が放出口13から空気とともに大気に放散されるように構成し、
前記着用バンド2が本体10の裏面10bに接し、この着用バンド2で装置本体1を着用部分aに着用した状態で、着用バンド2が着用部分aに接して着用部分aと本体10の裏面10bとの間に隙間が形成されるようにし、
前記着用バンド2の本体10の裏面10bに接する部分の幅が本体10の径よりも小さく、その着用バンド2の幅方向側方に吸込口12が開口していることを特徴とする着用型送風式薬剤放散装置である。
また、前述のようにして使用する際に、本体10の表面10aが閉塞されているから、本体10内の薬剤保持体16に太陽光が直接照射することがなく、太陽光で薬剤が早期に劣化することがない。
また、前述のようにして使用する際に、着用ベルト2が着用部分に接し、本体10の裏面10bと着用部分との間に隙間が生じ、その隙間を通して吸込口12に空気が流れるので、本体10内の空気流通路14に必要な量の空気が流通し、薬剤を効率良く大気に放散できる。
図1〜図4に示すように、装置本体1と着用バンド2を備え、その着用バンド2を人体、動物などの着用部分、例えば手、腰、首、胴、足に巻きつけるようにして取付けることで装置本体1を着用する。
前記装置本体1は、本体10を備えている。この本体10は表面10aが閉塞され、裏面10bが開放した箱形状で、その側面10cにバンド取付部11が設けてあり、そのバンド取付部11に前述の着用バンド2が、その着用バンド2が本体10の裏面10bに接するように取付けてある。
この実施の形態のバンド取付部11は本体10の側面10cのフランジ10dの上面に接するリング体11aと、そのリング体11aに設けた一対のバンド挿通部材11bを備え、そのリング体11aを本体10のフランジ10dに接すると共に、一対のバンド挿通部材11bに着用バンド2を挿通するようにしてある。
また、この実施の形態の着用バンド2は、長手方向一端部にバックル2aを取付けると共に、他端部2bをバックル2aに係止連結して固定するようにしてある。
前記着用バンド2の本体10の裏面10bに接する部分の幅は、本体10の吸込口12の直径よりも小さく、その吸込口12の中央部分は着用部分で閉塞されるが、その吸込口12における着用バンド2の幅方向両側の側方部分12a,12aは開口されている。
このようであるから、前述のようにして着用バンド2で装置本体1を着用部分aに着用した時に、前述の隙間bを通して吸込口12の側方部分12aに空気が流通する。
したがって、人体、動物などの着用部分aに着用バンド2で取付けた状態で、その吸込口12が着用部分で閉塞されることがなく、吸込口12に空気がスムーズに吸い込みされるので、本体10の空気流通路14に所定の量の空気が確実に流通し、薬剤を効率良く大気に放散できる。
前述の着用バンド2の本体10の裏面10bに接する部分以外の部分の幅は、接する部分の幅と同一でも良いし、大きくとも良い。
前記送風機15はモータ15aでファン15bを回転するもので、そのモータ15aが表面10a寄りに取付けられてファン15bが放出口13と対向している。前記薬剤保持体16は本体10の裏面10b寄りに設けてある。
前記モータ15aは、本体10の電池収納室17に設けた電池18を電源として駆動される。
前記電池収納室17は本体10の表面10aに設けてあり、着脱自在な蓋17aを備えている。
この電池収納室17は本体10の側面10cに設けても良い。例えば、側面10cの一方向1ヶ所に、又は側面10cの対向した2ヶ所に電池収納室17を設けても良い。
よって、放出口13から本体10内に入射した太陽光で薬剤保持体16が早期に劣化することがない。
前記薬剤保持体16は、図4に示すように、容器16a内にプレート状の薬剤担持体16bを設け、押えプレート16cで保持したもので、その容器16a、押えプレート16cの開口部分を通して薬剤担持体16bに空気が流通する。
そして、前記薬剤保持体16(容器16a)が本体10の開口部(吸込口12)に嵌合して取付けられ、押えプレート19で抜け落ちないように支持している。
この押えプレート19は着用バンド2よりも幅狭く、本体10の開口部に螺合又はスナップ式に固定される。
この薬剤保持体16と押えプレート19は次のようにして取付けできる。
着用バンド2の挿通状態を緩めて、本体10の裏面10bと着用バンド2との間を広げて、薬剤保持体16を裏面10bの開口部に嵌合して取り付け、押えプレート19で抜け落ちないように支持し、その後、緩めた着用バンド2を裏面10bに接するまで左右から引っ張って使用する。
前記押えプレート19は、本体10の開口部(吸込口12)の全面を覆う大きさで、通気部を有するものとしても良い。
例えば、図5に示すように、本体10の側面10c下部寄りに一対のバンド挿通部材11bを一体的に設けてバンド取付部とし、その一対のバンド挿通部材11bに着用バンド2を挿通して本体10の裏面10bに接する。
前記押えプレート19を本体10の開口部(吸込口12)に嵌合して固定される円板状とすると共に、スリット状の通気孔19aを複数形成して通気部とし、この通気部における着用バンド2の幅方向の両側から吸込口12に空気が吸い込みされるようにする。
このようにすれば、薬剤保持体16を外部からの損傷から押えプレート19で保護できる。
例えば、本体10の側面10cにおける着用バンド2と直交する方向の1つの面に1つの電池収納室17、又は2つの面に2つの電池収納室17をそれぞれ設ける。
または、本体10の側面10cにおける着用バンド2の方向の面に電池収納室17を設け、この電池収納室17の下面に着用バンド2が挿通するようにする。
また、この押えプレート19を用いずに薬剤保持体16を本体10の開口部(吸込口12)に嵌合又は弾性的に係止して取付けしたり、あるいは着用バンド2で抜け落ちないように保持するようにしても良い。
例えば、図6、図7に示すように、着用バンド2の表面2aに一対の鉤形のフック受け11cを設け、本体10の側面10cにコ字状のフック11dを設け、このフック11dをフック受け11cに係止して本体10の裏面10bが着用バンド2の表面2aに接するように取付けする。
例えば、図8と図9に示すように、本体10の下部における着用バンド2と接している部分以外の部分を切り欠き、その切欠き部10eを吸込口12と連通する。
このようにすれば、切欠き部10eと着用部分aとの間の隙間が、その切欠き部10eの高さ分だけ大きくなるので、多量の空気を吸い込みできる。
Claims (3)
- 装置本体1と、この装置本体1を着用部分に取付けるための着用バンド2を備え、
前記装置本体1は、本体10と送風機15と薬剤保持体16を有し、
その本体10は、表面10aが閉塞され、裏面10bの吸込口12と側面10cの放出口13を連通する空気流通路14を有し、
前記送風機15と薬剤保持体16は本体10の空気流通路14内に設けられ、当該送風機15を駆動することで空気流通路14に空気が流通して薬剤保持体16の薬剤が放出口13から空気とともに大気に放散されるように構成し、
前記着用バンド2が本体10の裏面10bに接し、この着用バンド2で装置本体1を着用部分aに着用した状態で、着用バンド2が着用部分aに接して着用部分aと本体10の裏面10bとの間に隙間が形成されるようにし、
前記着用バンド2の本体10の裏面10bに接する部分の幅が本体10の径よりも小さく、その着用バンド2の幅方向側方に吸込口12が開口していることを特徴とする着用型送風式薬剤放散装置。 - 本体10の裏面10bを開口して吸込口12とし、この吸込口12に薬剤保持体16を挿入して設けると共に、押えプレート19で抜け落ちないように保持したことを特徴とする請求項1記載の着用型送風式薬剤放散装置。
- 本体10の下部における着用バンド2と接する部分以外の部分を切欠き、その切欠き部10eが吸込口12に連通するようにした請求項2記載の着用型送風式薬剤放散装置。
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