JP4790353B2 - 縦面取付型送風式薬剤放散装置 - Google Patents
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Description
この装置は、本体内に、送風機と薬剤保持体と電池を設けて送風機を駆動することで吸込口から放出口に空気が流通し、その放出口から放出される空気とともに薬剤保持体の薬剤が大気に放散される装置で、その本体に設けたクリップを、人体のベルトに係止して腰に取付けて使用する。
しかし、人体の腰などの縦向きの面(以下、縦面という)に取付けて使用するので、その本体の裏面が縦面に接して裏面に形成した吸込口が縦面で閉塞され易く、空気を吸い込みづらい状態となり、薬剤を効率よく大気に放散できないことがある。
特に、人体の腰に取付けて使用する場合には、衣服によって腰部分(つまり、縦面)が柔軟で、本体が腰部分に埋まるようにして取付けられるから、裏面に形成した吸込口が閉塞され易い。
前記上部本体10は、その裏面10cが縦面aに接するように取付ける取付部材2を備え、
前記下部本体20は表面20aが閉塞され、裏面20cが開口して吸込口5を有すると共に、周面20bに放出口6を有する形状で、この下部本体20内に送風機3、薬剤保持体4を、その送風機3を駆動することで吸込口5から空気を吸い込んで薬剤保持体4を通過して放出口6から放出されるように設けたことを特徴とする縦面取付型送風式薬剤放散装置である。
また、前述のようにして使用する際に、上部本体10の裏面10cが縦面aに接し、その縦面aと下部本体20の裏面20cが離隔して隙間が形成されるので、その隙間を通して吸込口5に空気がスムーズに流入して薬剤保持体4に必要な量の空気が通過し、薬剤を効率よく大気に放散できる。
特に、電池の寿命と薬剤保持体4の使用限界時期を一致させた場合には有利である。
本体1は上部本体10と下部本体20を備えている。その上部本体10の表面10a、周面10b、裏面10cは閉塞されている。下部本体20の表面20aと周面20bは閉塞され、かつ裏面20cは開口していると共に、この裏面20cは上部本体10の裏面10cよりも表面寄りに位置がずれている。
前記本体1は、上部本体10に設けた取付部材2で人体の腰などの縦面aに取付けられ、その上部本体10の裏面10cが縦面aに接すると共に、下部本体20の裏面20cと縦面aとの間に隙間bが生じるようにしてある。
前記下部本体20の周面20bに放出口6が形成してあり、この放出口6は前記送風機3と対向している。
したがって、下部本体20の裏面20cが縦面aに接して吸込口5が閉塞されることがなく、必要な量の空気が薬剤保持体4を通過して流れるので、薬剤を効率良く大気に放散できる。
特に、送風機3を表面20a寄りに設け、薬剤保持体4を裏面20c寄りに設けると共に、放出口6を送風機3と対向した位置に形成することで、薬剤保持体4に太陽光が直接照射されることを確実に防止できる。
前記薬剤保持体4は、下部本体10の裏面10cの開口部、つまり吸込口5から挿入して取付けられ、通気部を有する押え部材7を吸込口5に着脱自在に取付けることによって抜け落ちないように保持される。
例えば、前記押え部材7を筒体7aの内周面に押え片7bを設けた形状とし、その筒体7aの内周面に薬剤保持体4を嵌合して取付け、その筒体7aの外周面を下部本体20の開口部(吸込口5)に嵌合して外れないように保持する。
このようであるから、押え部材7を嵌合、離脱することで薬剤保持体4を交換できる。
このようであるから、蓋8aと押え部材7を同時に取付け、取り外しすることで電池9を交換したり、薬剤保持体4を交換できる。
特に電池9の寿命と薬剤保持体4の使用限界時期を同一とし、電池9の電力が無くなった時に薬剤保持体4の薬効が無くなるようにした場合には、電池9の交換と薬剤保持体4の交換を同時に行うので、前述のように蓋8aと押え部材7を同時に取付け、取り外しできるようにすれば、便利である。
前記上部本体10は、表面板11と周面板12と裏面板13で電池収納室8を有する箱形状、好ましくは、表面板11と裏面板13が矩形状、周面板12が矩形筒形状で、矩形箱形状である。
前記裏面板13は上下揺動自在で、前述の蓋8aとしてある。例えば、周面板12の上部に突片14を一体的に設けると共に、裏面板13の上部に突片15を一体的に設け、その突片14と突片15をピン16で連結して裏面板13を上下揺動自在としてある。
このようであるから、裏面板13を上下揺動することで電池収納室8を開閉することができる。
この下部本体20の周面板22の上部と前記上部本体10の下部が一体的に連結されて本体1としてある。
前記下部本体20の表面板21の裏面に送風機3(モータ3a)が取付けられ、周面板22の表面寄りに放出口6が形成されている。
そして、この押え部材7の筒体7aが前記蓋8a(裏板13)の下部に連結片23で一体的に連結され、蓋8aを閉じた時にプレート(押え部材7の裏面)が下部本体20の裏面20cと面一となるようにしてある。
このようにして上部本体10を取付けることで、その裏面10cが人体の腰(前述の縦面a)に接し、下部本体20の裏面20cが人体の腰(前述の縦面a)と離隔して隙間bが形成される。
また、本体1を縦面aに取付ける場合、前述のように上部本体10を縦面aの上方向に位置するように取付けているが、例えば建物の壁面(玄関などの出入口やペット小屋の出口)などでは、上部本体10を縦面aの下方向や斜め上下方向などに位置するように取付けても良いことは勿論である。
前記取付部材2はフック2aに限ることはなく、上部本体10を縦面aに設けた係止突部に係止して吊り下げるように取付けるもの、あるいは縦面aに釘などで固着して取付けるもの、または両面テープ、接着剤などのように縦面aに接着するものであっても良い。
例えば、図5に示すように上部本体10の上面にプレート2bを設け、このプレート2bの穴2cを係止突起に係止して吊り下げたり、釘を挿通して縦面aに固着する。
また、蓋8aと押え部材7を別部材としてそれぞれ着脱自在に取付けても良い。この場合には蓋8aは上部本体10の裏面10cに限らず、表面10a、周面10bに設けても良い。
例えば、図5に示すように上部本体10の裏面板13を周面板12と一体とし、表面板11に開口部を形成して蓋8aを着脱自在に取付ける。
前述の押え部材7を下部本体20の開口部(吸込口5)に螺合して着脱自在に取付ける。
なお、前記取付部材2、蓋8a、押え部材7は図5に示すように組み合わせて使用する必要はなく、図5に示すものを適宜組み合わせて使用しても良いことは勿論である。
例えば、図6に示すように、下部本体20の表面20a(表面板21)に電池収納室8を形成する。
このようにした場合には上部本体10を任意の形状とすることができる。例えば、表面10aを水切りのために傾斜した形状とすることができる。
すなわち、上部本体10は、本体1を縦面aに接して支持できる裏面10cを有すると共に、取付部材2を有した形状であれば良い。
また、電池収納室8の電池9の収納状態として、前述のように縦方向に並べて収納しているが、横方向に並べて、又は重ねて収納しても良いことは勿論である。
例えば、図7〜図9に示すように、下部本体20の周面板22の裏面20c寄り部分の径方向に対向した2つの部分に切欠き部30を形成し、押え部材7の押え片7bにおける前記切欠き部30と対向した部分に切欠き部31を形成する。
Claims (4)
- 本体1は上部本体10と下部本体20を有し、その上部本体10の裏面10cよりも下部本体20の裏面20cが表面側に位置がずれた形状で、
前記上部本体10は、その裏面10cが縦面aに接するように取付ける取付部材2を備え、
前記下部本体20は表面20aが閉塞され、裏面20cが開口して吸込口5を有すると共に、周面20bに放出口6を有する形状で、この下部本体20内に送風機3、薬剤保持体4を、その送風機3を駆動することで吸込口5から空気を吸い込んで薬剤保持体4を通過して放出口6から放出されるように設けたことを特徴とする縦面取付型送風式薬剤放散装置。 - 下部本体20の裏面20cの吸込口5に薬剤保持体4が挿入して取付けられ、その吸込口5に通気部を有する押え部材7を着脱自在に取付けることによって抜け落ちないように保持した請求項1記載の縦面取付型送風式薬剤放散装置。
- 上部本体10は電池収納室8を有し、この電池収納室8の蓋8aと押え部材7が連結されて一体として着脱自在とした請求項2記載の縦面取付型送風式薬剤放散装置。
- 下部本体20の周面20bにおける裏面20c寄りに切欠き部30を形成し、この切欠き部30を通して空気が吸い込みされるようにした請求項1記載の縦面取付型送風式薬剤放散装置。
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