JP4147812B2 - 薬剤拡散装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送風機を用いて揮散性薬剤を気中に放出する薬剤拡散装置に関し、さらに詳しくは、運搬、保管、店頭陳列などの商品流通時及び、一度使用した後に使用を中止した休止時に揮散性薬剤が自然に気中に放出することを防止できる薬剤拡散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸い込み口と吐き出し口を有する装置本体と、この装置本体内に設けた送風機と、前記吸い込み口又は吐き出し口に揮散性薬剤を有する薬剤保持体を備え、送風機を駆動することで薬剤保持体に送風して揮散性薬剤を吐き出し口から気中に放出する薬剤拡散装置が知られている。
【0003】
前述した従来の薬剤拡散装置は、装置本体に設けた薬剤保持体は吸い込み口、吐き出し口で気中に連通しているので、送風機を停止した状態でも薬剤保持体の揮散性薬剤が自然に気中に放出されてしまう。
このため従来は、工場などの製造現場において薬剤保持体を装置本体とは別に袋などに入れて密封状態に包装し、装置本体とともに箱に入れ、その状態で製造現場から販売店まで運搬したり、倉庫などに保管したり、店頭陳列することで、前述した商品流通時に薬剤保持体の揮散性薬剤が自然に気中に放出されることを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようにして商品流通時に揮散性薬剤が自然に気中に放出されることを防止すると、薬剤保持体を包装する袋が必要で、その袋のコストだけ薬剤拡散装置が高価となってしまう。
また、薬剤拡散装置を使用する時には袋をやぶいて薬剤保持体を取り出し、その薬剤保持体を装置本体にセットするので、そのやぶいた袋は家庭内発生廃棄物(つまり、ゴミ)となり、家庭内発生廃棄物が多くなる。
【0005】
前述のように薬剤保持体を装置本体にセットし、送風機を駆動して使用している際に、送風機を停止して使用を中止した休止時には薬剤保持体が吸い込み口、吐き出し口から気中に連通するので、揮散性薬剤が自然に気中に放出されることを防止できない。
このために、休止期間中に薬剤保持体から揮散性薬剤が順次気中に放出されて減少し、無駄である。
【0006】
本発明は前述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、商品流通時に揮散性薬剤が自然に気中に放出されることがないこと、そのために部品点数が多くならずに低価格であると共に、家庭内発生廃棄物を減少できること、休止時にも揮散性薬剤が自然に気中に放出されることがなく、長期間休止した場合でも再度使用が可能で、揮散性薬剤が無駄にならないこと、を満足できるようにした薬剤拡散装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、送風機4を内蔵した装置本体1と、この装置本体1に着脱自在なセット本体2と、揮散性薬剤を有する薬剤保持体3を備え、
前記セット本体2は、前記薬剤保持体3が着脱自在に取付けられる薬剤保持体設置部7と、前記薬剤保持体3が着脱自在に収納される薬剤保持体収納部8を有し、
前記装置本体1とセット本体2で、前記薬剤保持体収納部8が密閉されて密閉空間9を形成すると共に、薬剤保持体設置部7及び送風機4を通る空気流路を形成することを特徴とする薬剤拡散装置である。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において装置本体1は、一側凹陥部10と一側面12及び他側凹陥部11と他側面13を有し、
薬剤保持体設置部7は、前記他側凹陥部11に嵌合すると共に、その端面7aが他側面13に接する形態で、
薬剤保持体収納部8は、前記一側凹陥部10に嵌合すると共に、その端面8aが一側面12に密接して密閉空間9を形成する形態で、
前記装置本体1に形成した第1通気口5と前記他側面13に形成した第2通気口14で空気流路を形成した薬剤拡散装置である。
【0009】
第3の発明は、第2の発明において装置本体1とセット本体2は相互にスライドさせることで着脱自在な形態で、
一側凹陥部10の一側面12と反対側寄りに支持部を設け、薬剤保持体収納部8の端面8aと反対側寄りに当接部を設け、
この当接部を支持部に当接することで端面8aを一側面12に密接するようにした薬剤拡散装置である。
【0010】
第4の発明は、第2の発明において薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8を弾性材料の連結部材60で連結し、
この連結部材60の弾性復元力で各端面7a,8aを他側面13、一側面12にそれぞれ密接するようにした薬剤拡散装置である。
【0011】
【作 用】
第1の発明によれば、薬剤保持体収納部8に薬剤保持体3を収納してセット本体2を装置本体1に取付けることで、その薬剤保持体3は密閉空間9内に収納された状態となる。
よって、商品流通時に揮散性薬剤が自然に気中に放出されることがない。
【0012】
また、使用時にはセット本体2を装置本体1から外し、薬剤保持体3を薬剤保持体設置部7に取付け、再びセット本体2を装置本体1に取付けて送風機4を駆動することで薬剤保持体3に空気が流通し、揮散性薬剤を気中に放出できる。
よって、使用時に不用となる部品がなく、部品点数が多くならずに低価格である。
しかも、家庭内廃棄物が生じないから、家庭内発生廃棄物を減少できる。
【0013】
使用の途中で中止する場合には、セット本体2を装置本体1から外し、薬剤保持体3を薬剤保持体収納部8に収納して再びセット本体2を装置本体1に取付けることで、前述のように揮散性薬剤が自然に気中に放出されることを防止できる。
よって、休止時にも揮散性薬剤が自然に気中に放出されることがなく、長期間休止した場合でも再度使用が可能で、揮散性薬剤が無駄にならない。
【0014】
第2の発明によれば、一側凹陥部10に薬剤保持体収納部8、他側凹陥部11に薬剤保持体設置部7がそれぞれ嵌合するようにセット本体2を装置本体1に取付けることで、薬剤保持体収納部8の端面8aが一側面12に密接して密閉空間9を形成するので、セット本体2を装置本体1に容易に取付けできると共に、密閉空間9を形成できる。
【0015】
第3の発明によれば、薬剤保持体収納部8の当接部が一側凹陥部10の支持部に当接することで、その端面8aが一側面12に押し付けられて確実に密接するから、密閉空間9を確実に形成できる。
【0016】
第4の発明によれば、連結部材60の弾性復元力で薬剤保持体収納部8の端面8aが一側面12に押しつけられて密接するから、密閉空間9を確実に形成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
装置本体1とセット本体2と薬剤保持体3と送風機4で薬剤拡散装置を構成している。
前記装置本体1は第1通気口5を有すると共に、図3に示すように前記送風機4が内蔵され、その送風機4を駆動すると第1通気口5に空気が流通する。
前記セット本体2は図4に示すように、開口部6を有する薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8を備え、このセット本体2は装置本体1に着脱自在である。
前記薬剤保持体3は揮散性薬剤を有し、図5に実線で示すように前記薬剤保持体設置部7に着脱自在に取付けられると共に、図5に仮想線で示すように前記薬剤保持体収納部8に着脱自在に収納される。
【0018】
前記セット本体2を装置本体1に取付けると、図5に示すように、その薬剤保持体収納部8が装置本体1で密閉されて密閉空間9を形成すると共に、薬剤保持体3と第1通気口5が連通して薬剤保持体3と送風機4を通る空気流路を形成する。
【0019】
このようであるから、商品流通時には、図5に仮想線で示すように薬剤保持体収納部8に薬剤保持体3を収納し、セット本体2を装置本体1に取付けることで、その薬剤保持体収納部8が装置本体1で密閉されて密閉空間9を形成する。
よって、薬剤保持体3は密閉空間9内に収納されるので、その薬剤保持体3の揮散性薬剤が自然に気中に放出されることがない。
【0020】
使用時には、セット本体2を装置本体1から外し、薬剤保持体3を薬剤保持体設置部7に設置する。
再び、セット本体2を装置本体1に取付けることで、図5に実線で示すように薬剤保持体3が送風機4と対向すると共に、開口部6と対向する。
よって、送風機4を駆動することで薬剤保持体3に空気が流通し、その揮散性薬剤が空気流路を経て第1通気口5から気中に放出される。
【0021】
前述のようにして使用している途中で送風機4を停止して使用を中止し休止する場合には、セット本体2を装置本体1から外し、薬剤保持体3を薬剤保持体収納部8に収納する。
再び、セット本体2を装置本体1に取付けることで、図5に仮想線で示すように薬剤保持体3が密閉空間9に収納されるので、長期休止する場合でも揮散性薬剤が自然に気中に放出されることがなく、揮散性薬剤が無駄にならない。
【0022】
次に各部材の形態を説明する。
前記装置本体1は、一側凹陥部10と他側凹陥部11及び一側凹陥部10の底部となる一側面12と他側凹陥部11の底部となる他側面13を有する。
前記一側面12と他側面13は間隔を置いて対向し、その両者の間に送風機4が設けてある。その他側面13に第2通気口14が形成され、送風機4を駆動すると第1通気口5と第2通気口14に空気が流通する。
具体的には、装置本体1は断面ほぼ下向きU字形状の外殻板15と、この外殻板15の内面に固着した一側縦板16、他側縦板17と、その一側縦板16、他側縦板17に亘って固着した下面板18で送風機用室1aを有する形状で、この送風機用室1aにファン4aと電動モータ4bを有する送風機4が取付けてあると共に、外殻板15に複数のスリットが送風機用室1aに開口して形成されて前述の第1通気口5を形成している。
【0023】
前記外殻板15の一側寄りと一側縦板16で下方と一側方に開口した一側凹陥部10を形成し、一側縦板16が前述の一側面12である。
前記外殻板15の他側寄りと他側縦板17で下方と他側方に開口した他側凹陥部11を形成し、他側縦板17が前述の他側面13である。
前記外殻板15の一側端縁、他側端縁に沿って内向突片19が設けてあり、この内向突片19が一側凹陥部10、他側凹陥部11における一側面12、他側面13と反対側寄りに設けた支持部を形成している。
【0024】
前記セット本体2は薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8を基部20に間隔を置いて設けた形態である。
前記薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8は相対向した端面7a、8aに開口した設置用凹部21と収納用凹部22を有し、その設置用凹部21の底部に孔23が形成され、その孔23が開口部6である。
前記薬剤保持体収納部8は、前記一側凹陥部10に着脱自在に嵌合する形態で、その端面8aが一側面12に密着して収納用凹部22を閉塞して前述の密閉空間9を形成する。
【0025】
前記薬剤保持体設置部7は、前記他側凹陥部11に着脱自在に嵌合する形態で、その端面7aが他側面13に密着し、前述の第2通気口14が設置用凹部21と連続する。好ましくは気密して連続する。
【0026】
具体的には、前記基部20と薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8は上向きコ字形状で、各対向した端面7a,8a間の間隔が前記一側面12と他側面13間の寸法と同一、好ましくは若干小さい。
前記基部20は中空形状で電池収納室20aを有し、その電池収納室20aに電池24が設けられる。
【0027】
前記薬剤保持体設置部7の外表面25はほぼU字形状で、その外表面25には、前記支持部(内向突片19)に接する当接部、例えば外向突片26が設けてある。
前記薬剤保持体収納部8の外表面27はほぼU字形状で、その外表面27には前記支持部(内向突片19)に接する当接部、例えば外向突片28が設けてある。
【0028】
前記薬剤保持体3は通気性を有する容器30内に揮散性薬剤を含浸した担持体31を所定量収納した形態で、その容器30を薬剤保持体設置部7に挿入して取付けられると共に、薬剤保持体収納部8内に収納される。
例えば、容器30の両側面30aに通気孔32が形成され、周面30bにフランジ33が設けてあり、容器30を設置用凹部21に挿入することでそのフランジ33が開口部6の開口縁内側に当接して容器30の一部が突出して取付けられる。
【0029】
このようであるから、セット本体2を装置本体1に下から上に向けてスライドして嵌合することで各外向突片26,28が各内向突片19にそれぞれ接して薬剤保持体設置部7、薬剤保持体収納部8が他側凹陥部11、一側凹陥部10にしっかりと嵌合して保持されると共に、薬剤保持体収納部8の端面8aが一側面12に密着すると共に、薬剤保持体設置部7の端面7aが他側面13に接し、基部20の上面が下面板18に接する。
【0030】
つまり、前記端面8aと外向突片28との間隔が一側面12(一側縦板16)と内向突片19の間隔よりも若干小さく、その端面8aと外向突片28が一側面12と内向突片19との間に押し込められることで、薬剤保持体収納部8の端面8aが一側面12に密着すると共に、しっかりと嵌合する。
また、端面7aと外向突片26との間隔が他側面13(他側縦板17)と内向突片19の間隔よりも若干小さく、その端面7aと外向突片26が他側面13と内向突片19との間に押し込められることで、薬剤保持体設置部7の端面7aが他側面13に強く接してしっかりと嵌合する。
【0031】
前記薬剤保持体設置部7、薬剤保持体収納部8を装置本体1よりも軟質材として若干圧縮弾性変形するようにしたり、各端面7a,8a又は他側面13、一側面12に気密材を設けることで、各端面7a,8aと他側面13、一側面12が確実に密着するようにしても良い。
また、装置本体1とセット本体2に相互に係合、離脱自在なフックとフック受を設け、セット本体2を装置本体1に抜けないように保持することもできる。
【0032】
前記支持部と当接部を溝と、その溝に嵌まり込む突条としても良い。
前記薬剤保持体3としては、セラミック、陶器、またはスポンジなどから成形された多孔質加工体に揮散性薬剤を含浸させたものでも良い。
この場合には、多孔質加工体の形状、大きさは薬剤保持体設置部7、薬剤保持体収納部8とほぼ同一とする。
また、前記薬剤保持体3は揮散性薬剤を含浸した粒剤、粉剤を通気性袋に充填したものでも良い。
この場合には、通気性袋を薬剤保持体設置部7、薬剤保持体収納部8に押し込むように詰めて設置、収納する。
【0033】
前記薬剤保持体3の容器30と薬剤保持体設置部7に相互に係合するへこみ、凹凸などの係合部を設け、容器30をしっかりと取付けできるようにしても良い。
例えば、容器30のフランジ33に凹部を設け、薬剤保持体設置部7の開口部6周縁部分に凸部を設け、この凹部と凸部を係合して容器30をしっかりと取付ける。
【0034】
前述の実施の形態では送風機4を駆動することで、薬剤保持体3を通って第2通気口14から空気を吸い込み、その空気は第1通気口5から揮散性薬剤とともに気中に放出される。
つまり、第2通気口14が吸い込み口で、第1通気口5が吹き出し口である。なお、第1通気口5から空気を吸い込み、第2通気口14から気中に放出するようにしても良い。この場合には第1通気口5が吸い込み口で、第2通気口14が吐き出し口である。
【0035】
次に、本発明の第2の実施の形態を図6と図7に基づいて説明する。
この実施の形態は薬剤保持体設置部7を、装置本体1にセット本体2を取付けた後に薬剤保持体3を取付けできる形態としたことが前述の第1の実施の形態と異なり、他の形態は同様である。
装置本体1の他側凹陥部11は図6に示すように薬剤保持体3(容器30)を上から下に向けて挿入できる形態である。
例えば、外殻板15の他側面13から突出した部分における上部分が切欠きされた形状である。
セット本体2の薬剤保持体設置部7は図6に示すように薬剤保持体3を上から下に向けて挿入できる形態である。
例えば、設置用凹部21がほぼ上向き半円形状で、開口部6はほぼ上向き形状である。
【0036】
セット本体2は装置本体1に第1の実施の形態と同様に取付けられる。
装置本体1の他側凹陥部11から薬剤保持体3をセット本体2の薬剤保持体設置部7に上方から下方に向けて挿入することで取付ける。
これによって、容器30のフランジ33が開口部6の開口縁内側に当接すると共に、容器30の一方の側面30aが装置本体1の他側面13に接して取付けられる。
また、容器30を引き抜くようにすることで薬剤保持体3を取り外しできる。
【0037】
このようであるから、装置本体1にセット本体2を取付けた状態で薬剤保持体設置部7に薬剤保持体3を取付けたり、取り外したりすることができる。
【0038】
次に、本発明の第3の形態を図8〜図11に基づいて説明する。
この実施の形態は電池収納室を装置本体1に設けると共に、セット本体2を装置本体1の上から下方に向けて嵌合して取付けることが前述の第1の実施の形態と異なり、他の形態はほぼ同様である。
前記装置本体1の外殻板15は図10に示すように、矩形状の中空部15aと、一対の縦板15bと一対の端面板15cを有し、その中空部15aが電池収納室を形成し、電池24が設けてある。
前記外殻板15の中空部15aを形成する内側下壁15dと一対の縦板15bの内面に亘って一側縦板16、他側縦板17がそれぞれ設けられ、その一側縦板16、他側縦板17の上部寄りと一対の縦板15bとに亘ってほぼ下向きU字形状の上面板18bを設けて送風機用室1aを形成している。前記一対の端面板15cにはほぼ上向きU字形状の切欠部15eが形成され、その残存した部分が外向突片19を形成している。
【0039】
前記セット本体2は図11に示すように、基部20と薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8でほぼ下向きコ字形で、その基部20は平板形状である。
このようであるから、セット本体2を装置本体1に上から下に向けて移動して嵌合することで取付けできる。
【0040】
なお、基部20を弾性材として、その弾性復元力を利用して端面7a,8aを他側面13、一側面12に密着しても良い。
例えば、板状の基部20をほぼ下向きV字形状とし、各端面7a,8aが平行でなく上向きV字形状とする。
装置本体1の一側面12と他側面13を平行とする。
このようにすることで、基部20の弾性力を利用して各端面7a,8aを他側面13、一側面12に密着する。
この場合には内向突片19、外向突片26,28を設けなくとも良い。
【0041】
次に、本発明の第4の実施の形態を図12〜図14に基づいて説明する。
この実施の形態は、薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8が弾性を有する連結部材により相対向して連結され、その連結部材を弾性変形して薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8を離隔する方向に変位させて装置本体1に取付け、前述の連結部材の弾性復元力を利用してしっかりと保持すると共に、密閉空間9を形成することが前述の各実施の形態と大きく異なり、他の形態は同様である。
【0042】
装置本体1はほぼ下向きU字形状の周面板40と一側縦板41と他側縦板42と底面板43と中間横板44と一側中間縦板45と他側中間縦板46で電池収納室1bと送風機用室1aを有する。前記一側縦板41に開口部47を形成して前述の一側凹陥部10を形成し、一側中間縦板45が前述の一側面12である。
前記他側縦板42に開口部48を形成して前述の他側凹陥部11を形成し、他側中間縦板46が前述の他側面13である。
前記周面板40に複数のスリット49を送風機用室1aに開口して形成し、前述の第1通気口5とする。
前記他側中間縦板46に孔50を形成し、前述の第2通気口14とする。この孔50には十文字形状の支持片51が設けられ、薬剤保持体設置部7の端面7aが接する面積を広くしてしっかりと支持できるようにしてあると共に、送風機4を保護している。なお、この支持片51は設けなくとも良い。
【0043】
前記一側中間縦板45には凹部45aが形成され、薬剤保持体収納部8の開口部外周面が凹部45aに嵌まり合うことで密封度合を向上できるようにしてある。
なお、凹部45aの代わりに囲い枠、囲い溝(環状の溝)を設け、薬剤保持体収納部8の開口縁部が囲い枠、囲い溝に嵌合して密封度合を向上しても良い。
【0044】
前記薬剤保持体設置部7は前記開口部48よりも若干小さなほぼ半球形状で、その設置用凹部21はほぼ半球形状である。複数の孔52を形成して通気性を有するものとしてある。
前記薬剤保持体収納部8は前記開口部47よりも若干小さなほぼ半球形状で、その収納用凹部22はほぼ半球形状である。
前記薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8は弾性を有する連結部材60で連結してある。
この連結部材60はU字形状に湾曲した帯状で、その両端部が薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8にそれぞれ連結されている。例えば、樹脂材によって一体成形する。
【0045】
薬剤保持体3は通気性の容器30内に揮散性薬剤を含有した粒状の担持体31を収納したものである。その容器30はほぼ半球体形状で、前記半球形状の設置用凹部21、収納用凹部22内に嵌まり合うようにしてあると共に、全面に多数の通気孔32、例えばスリットが形成してある。
【0046】
前記薬剤保持体設置部7、薬剤保持体収納部8と薬剤保持体3とには相互に嵌合する凹部と凸部が形成され、薬剤保持体3が振動などで薬剤保持体設置部7、薬剤保持体収納部8から脱落しないようにしてある。
例えば、設置用凹部21の中央部、収納用凹部22の中央部に凸部53がそれぞれ形成され、薬剤保持体3の容器30の球面中央部に凹部34が形成してある。
容器30を設置用凹部21、収納用凹部22に嵌め込むことで凹部34と凸部53が嵌合する。
【0047】
前記薬剤保持体3は設置用凹部21、収納用凹部22と同形のセラミックや陶器の多孔質加工体や固形の紙や繊維などのパレット状の加工体であっても良い。また、薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8の連結形態は、前述の形状に限ることはなく、形状・寸法などを変えることで持ち運び、吊り下げなどできるものとし、より商品価値を高めることができる。
【0048】
このようであるから、連結部材60を弾性変形して薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8を離隔させ、それぞれを開口部47,48から一側凹陥部10、多側凹陥部11に嵌め込む。
これによって、連結部材60の弾性復元力で各端面7a,8aが他側面13、一側面12にそれぞれ密着して密閉空間9を形成すると共に、第2通気口14と設置用凹部21が連続する。
【0049】
したがって、商品流通時や休止時には図13に仮想線で示すように薬剤保持体3を薬剤保持体収納部8に収納することで、揮散性薬剤が自然に気中に放出されることを防止できる。
また、使用時には図13に実線で示すように薬剤保持体3を薬剤保持体設置部7に取付け、送風機4を駆動して容器30内を通って第2通気口14から空気を吸い込むことで、第1通気口5から揮散性薬剤を気中に放出できる。
【0050】
本発明の薬剤拡散装置に係る装置本体1及びセット本体2の形状は、限定されず自由に企画及び設計することができる。また、それらの製作についても、既存の合成樹脂など材料を用い、従来の成形方法などにより行われる。
装置本体1の第1通気口の形状、大きさ、形成位置なども任意に設定できる。また、装置本体1には、送風機4、送風機4と電池収納室の他に、スイッチ、ランプ、タイマーなどを装備することができる。一方、セット本体2の薬剤保持体設置部7、薬剤保持体収納部8はお互いに連結状態にあり、一体化されていればお互いの位置が対称、非対称の何れであっても良い。
【0051】
また、前記薬剤保持体設置部7、薬剤保持体収納部8、薬剤保持体3は、係止、嵌め込み、回転止め、ネジ止めなどで着脱自在としても良い。
【0052】
本発明の薬剤保持体3に用いる揮散性薬剤としては、常温、送風などの条件で揮散する殺虫剤、忌避剤、害虫成長制御剤、芳香消臭剤、消臭剤、防カビ剤、防菌剤などが挙げられる。
【0053】
本発明の薬剤保持体3は、前記揮散性薬剤を含有する担持体(粉剤、粒剤など)や担持体の成形体(ネット、シート、プレート、多孔体、繊維体、綿体、スポンジ体など)、またはそれらの収納体(通気性容器、通気性袋など)である。また、薬剤保持体は、その形態、材質を任意に設定することができる。簡単な構造で、通気性の大きいものが好ましい。
例えば、通気孔を有する容器形状、網形状、ハニカム形状、すのこ形状、格子形状、開孔形状などの構造が挙げられる。材質は、例えば、紙、合成樹脂、セラミック、繊維などの公知のものが使用できる。
【0054】
本発明に用いる送風機4のファンとしては、軸流ファン、プロペラファンなど任意のファンを用いることができるが、送風音や消費電力の面からシロッコファンが好ましい。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、薬剤保持体収納部8に薬剤保持体3を収納してセット本体2を装置本体1に取付けることで、その薬剤保持体3は密閉空間9内に収納された状態となる。
よって、商品流通時に揮散性薬剤が自然に気中に放出されることがない。
【0056】
また、使用時にはセット本体2を装置本体1から外し、薬剤保持体3を薬剤保持体設置部7に取付け、再びセット本体2を装置本体1に取付けて送風機4を駆動することで薬剤保持体3に空気が流通し、揮散性薬剤を気中に放出できる。
よって、使用時に不用とる部品がなく、部品点数が多くならずに低価格である。
しかも、家庭内廃棄物が生じないから、家庭内発生廃棄物を減少できる。
【0057】
使用の途中で中止する場合には、セット本体2を装置本体1から外し、薬剤保持体3を薬剤保持体収納部8に収納して再びセット本体2を装置本体1に取付けることで、前述のように揮散性薬剤が自然に気中に放出されることを防止できる。
よって、休止時にも揮散性薬剤が自然に気中に放出されることがなく、長期間休止した場合でも再度使用が可能で、揮散性薬剤が無駄にならない。
【0058】
請求項2に係る発明によれば、一側凹陥部10に薬剤保持体収納部8、他側凹陥部11に薬剤保持体設置部7がそれぞれ嵌合するようにセット本体2を装置本体1に取付けることで、薬剤保持体収納部8の端面8aが一側面12に密接して密閉空間9を形成するので、セット本体2を装置本体1に容易に取付けできると共に、密閉空間9を形成できる。
【0059】
請求項3に係る発明によれば、薬剤保持体収納部8の当接部が一側凹陥部10の支持部に当接することで、その端面8aが一側面12に押し付けられて確実に密接するから、密閉空間9を確実に形成できる。
【0060】
請求項4に係る発明によれば、連結部材60の弾性復元力で薬剤保持体収納部8の端面8aが一側面12に押しつけられて密接するから、密閉空間9を確実に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す組立て状態の全体斜視図である。
【図2】分解した状態の斜視図である。
【図3】装置本体の断面図である。
【図4】セット本体の断面図である。
【図5】組立て状態の全体断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す分解した状態の斜視図である。
【図7】組立て状態の全体断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す全体正面図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】装置本体の断面図である。
【図11】セット本体の断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態を示す全体正面図である。
【図13】全体断面図である。
【図14】分解した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…装置本体、2…セット本体、3…薬剤保持体、4…送風機、5…第1通気口、6…第2通気口、7…薬剤保持体装置部、7a…端面、8…薬剤保持体収納部、8a…端面、9…密閉空間、10…一側凹陥部、11…他側凹陥部、12…一側面、13…他側面、14…第3通気口、19…内向突片(支持部)、26,28…外向突片(当接部)、60…連結部材。

Claims (4)

  1. 送風機4を内蔵した装置本体1と、この装置本体1に着脱自在なセット本体2と、揮散性薬剤を有する薬剤保持体3を備え、
    前記セット本体2は、前記薬剤保持体3が着脱自在に取付けられる薬剤保持体設置部7と、前記薬剤保持体3が着脱自在に収納される薬剤保持体収納部8を有し、
    前記装置本体1とセット本体2で、前記薬剤保持体収納部8が密閉されて密閉空間9を形成すると共に、薬剤保持体設置部7及び送風機4を通る空気流路を形成することを特徴とする薬剤拡散装置。
  2. 装置本体1は、一側凹陥部10と一側面12及び他側凹陥部11と他側面13を有し、
    薬剤保持体設置部7は、前記他側凹陥部11に嵌合すると共に、その端面7aが他側面13に接する形態で、
    薬剤保持体収納部8は、前記一側凹陥部10に嵌合すると共に、その端面8aが一側面12に密接して密閉空間9を形成する形態で、
    前記装置本体1に形成した第1通気口5と前記他側面13に形成した第2通気口14で空気流路を形成した請求項1記載の薬剤拡散装置。
  3. 装置本体1とセット本体2は相互にスライドさせることで着脱自在な形態で、
    一側凹陥部10の一側面12と反対側寄りに支持部を設け、薬剤保持体収納部8の端面8aと反対側寄りに当接部を設け、
    この当接部を支持部に当接することで端面8aを一側面12に密接するようにした請求項2記載の薬剤拡散装置。
  4. 薬剤保持体設置部7と薬剤保持体収納部8を弾性材料の連結部材60で連結し、
    この連結部材60の弾性復元力で各端面7a,8aを他側面13、一側面12にそれぞれ密接するようにした請求項2記載の薬剤拡散装置。
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