JP2007092780A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、芯金とシールリップ部材との貼着を強固に一体とでき、優れたシール性と安定した組付性が維持される密封装置を提供する。
【解決手段】2物体間に介在して空所部をシールする弾性材製シールリップ部材8と、このシールリップ部材8を固着一体に支持する鋼板製芯金7とよりなる密封装置Cであって、上記芯金7は、上記2部材の一方の部材に嵌合固着される円筒部7aと、この円筒部7aの被密封部位Sに対して外側に位置する一端部にその径方向へ連成される鍔状部7bとよりなり、上記鍔状部7bは、上記一端部から上記径方向へ屈折された後、反屈折方向に折返し形成される2重鍔片7cと、この2重鍔片7cを上記反屈折方向へ延出形成される延出鍔片7dとを備え、上記シールリップ部材8は、上記芯金7における2重鍔片7cの折返し部から、延出鍔片7dの先端側に亘る板面に固着一体とされていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、2物体間に介在して空所部をシールする密封装置に関し、詳しくは自動車の車輪懸架部における軸受ユニット等のように、固定側部材と回転側部材との間を密封することが必要とされる部位に介装され、上記部材の一方に弾性摺接するシールリップ部材と、これを固着保持する芯金とよりなる密封装置に関する。
上記のような密封装置としては、特許文献1(図1・図2)或いは図6に開示されたものが挙げられる。特許文献1には、外輪の内径面に圧入される圧入部を有し、その圧入部の内端から軸部側へ屈曲した内側部の先端部分が屈曲され、車輪取付け用フランジの隅アール部上に臨む位置に存在し、また圧入部の外端から外輪の外端面に沿って立上がった外側部を有した芯金と、この芯金の外側部の外面の一部分から、内側部の先端に亘る範囲に固着されているシールリップ部材とよりなる密封装置が開示されている(特許文献1・図1参照)。また同じく特許文献1の別の実施形態として、上記芯金の圧入部の先端をその内面に密着させて折返すことにより、折返し部が形成され、その折返し端に内側部が形成された芯金と、上記と同様の構成でなるシールリップ部材とよりなる密封装置が開示されている(特許文献1・図2参照)。
次いで図5に示す例は、固定側部材(外輪)200に嵌合固着され、断面略L字型でなる2つの部材100a、100bを組み合わせることにより断面略T字型に構成された芯金100と、回転側部材(内輪)300に弾性摺接され、前記2つの部材100a、100bで構成される平面部100c、100dに跨るように貼着されたシールリップ部材400とよりなる密封装置Aを示している。
これらの例は、芯金に対するシールリップ部材の固着面積が大きく確保されることから、好ましく採用されている。
実開平7−34224号公報
しかしながら、これら密封装置はシールリップ部材の固着面積を大きく確保できるものの、特許文献1・図1に開示される例のように芯金の内側部の寸法が大きいものは、製品として出荷する際に、製品を上下に重ねて梱包しようとすると、シールリップ部材が邪魔して重ねられないことが予想される。そこで、密封装置を上下に重ねて出荷できるよう考慮してシール設計すると、該芯金の形状に起因してシールリップ部材(リップ部)の形成位置が制限されてしまい、密封装置において重要なシール設計の自由度が狭くなってしまうという懸念がある。
ところで、従来より芯金とシールリップ部材とは、シールリップ部材がゴム製でなる場合、加硫接着により貼着一体とされるが、特許文献1の図1、図2のように芯金に折返し部があると、この接着工程において、折返し部に接着剤や加硫(加熱)時にゴム材から生じるガスが溜り不良品の発生原因となることがある。また、芯金の脱脂処理工程でこの折返し部に残存してしまった脱脂用処理液が加硫時にガス化して、「ガスぶくれ」を起こし、一部に剥がれが生じるという問題があった。また図5に示す密封装置Aも、特許文献・図2と同様のくぼみBがあるため、ここに接着剤等が溜まるおそれがあるとともに、2部材の組合せで芯金を構成するため、成形の際にずれが生じやすいので寸法公差が大きくなってしまう点、2部材を接着させるという工程を要しコストアップの傾向にあるという点に問題のあるものであった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、簡易な構成でありながら、芯金とシールリップ部材との貼着を強固に一体とでき、優れたシール性と安定した組付性が維持される密封装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明に係る密封装置は、2物体間に介在して空所部をシールする弾性材製シールリップ部材と、このシールリップ部材を固着一体に支持する鋼板製芯金とよりなるものであって、上記芯金は、上記2部材の一方の部材に嵌合固着される円筒部と、この円筒部の被密封部位に対して外側に位置する一端部にその径方向へ連成される鍔状部とよりなり、上記鍔状部は、上記一端部から上記径方向へ屈折された後、反屈折方向に折返し形成される2重鍔片と、この2重鍔片を上記反屈折方向へ延出形成される延出鍔片とを備え、上記シールリップ部材は、上記芯金における2重鍔片の折返し部から、延出鍔片の先端側に亘る板面に固着一体とされていることを特徴とする。
本発明においては、請求項2の発明のように、シールリップ部材は、ゴム材からなり、上記芯金に対して、ゴム材の加硫成型により一体固着形成されたものとすることができる。また請求項3の発明のように、上記2部材は、軸受ユニットを構成する回転側部材及び固定側部材とすることができる。
請求項1の発明に係る密封装置によれば、芯金の2重鍔片の折返し部から延出鍔片の先端側に亘る板面にシールリップ部材を貼着するようにしているから、シールリップ部材の貼着面積を大きく確保することができる。特に軸受ユニットにおける回転側部材及び固定側部材の一方の部材に円筒部を嵌合し、当該部材の軸方向端面に2重鍔片が当接するよう取り付けるようにすれば、限られたスペースでありながら、シールリップ部材を貼着するためのスペースを大きく確保することができる。
また、シールリップ部材が芯金に貼着される面は、芯金における2重鍔片の折返し部から、延出鍔片の先端側に亘る板面が、一連に連なる面で形成されるため、加硫成型する場合に生じるガスや接着剤、更には、芯金の脱脂処理時の処理液等が溜まってしまう隙間がないので、シールリップ部材の成型時における熱で発生するガスで、芯金とシールリップ部材との間にガスぶくれが生じたり、接着剤が溜まることがなく、良好に固着一体とすることができ、不良品の発生を抑えることができる。そして密封装置を2部材間に圧入する際に、圧入治具によって押圧される部分の芯金がフラットな面となるから、従来品よりも安定した圧入が可能である。
更に、2部材の一方の部材に嵌合固着される芯金の円筒部の厚みが小さいため、該密封装置を製品として円筒部を上下に積み重ねるようにして、梱包・出荷をする際に、円筒部の積み重ねのためのスペースを大きく確保する必要がなく、シールリップ部材の設計上の制約を少なくすることができ、設計自由度が大きくなる。
請求項2の発明に係る密封装置によれば、シールリップ部材は、ゴム材からなり、上記芯金に対して、ゴム材の加硫成型により一体固着形成されたものとすることができ、シールリップ部材が芯金に貼着される面は、芯金における2重鍔片の折返し部から、延出鍔片の先端側に亘る板面が、一連に連なる面で形成されるため、加硫成型する場合に生じるガスや接着剤、更には、芯金の脱脂処理時の処理液等が溜まってしまう隙間がないので、シールリップ部材の成型時における熱で発生するガスで、芯金とシールリップ部材との間にガスぶくれが生じたり、接着剤が溜まることがなく、良好に固着一体とすることができ、不良品の発生を抑えることができる。
請求項3の発明に係る密封装置によれば、2部材は、軸受ユニットを構成する回転側部材及び固定側部材とすることができるので、軸受ユニットの相対回転部間に装填されたグリースの漏出を防止し、またこの回転部間へ水や塵埃等の浸入を防止することができる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例の密封装置が組込まれた軸受ユニットの例を示す縦断面図、図2は、図1におけるX部の拡大図、図3及び図4は同実施例の変形例を示す同様図、図5は本発明の別の実施形態を示す図2と同様の図である。
図1は、自動車の車輪を転がり軸受ユニット1により支持する構造の一例を示すものであり、内輪(回転側部材)を構成するハブ2のハブフランジ2aにボルト3によりタイヤホイール(不図示)が固定される。また、ハブ2に形成されたスプライン軸孔2bには、駆動シャフト(不図示)がスプライン嵌合されて、該駆動シャフトの回転駆動力がタイヤホイールに駆動伝達され、ハブ2は内輪部材4と共に内輪を構成し、ハブホイール2eとその一端に径方向外向きに連なるハブフランジ2aとよりなる。外輪(固定側部材)5は、車体の懸架装置(不図示)に取付固定される。この外輪5と上記内輪(ハブ2及び内輪部材4)との間には2列の転動体(玉)6・・がリテーナ6aで保持された状態で介装され、該転動体6の転動部に装填される潤滑剤(グリース等)の漏出或いは外部からの泥や水等の浸入を防止するための密封装置C、C’が外輪5と上記内輪(ハブ2及び内輪部材4)の間に圧入される。両側の密封装置C、C’と内輪(ハブ2及び内輪部材4)及び外輪5とにより囲まれた部位が被密封部位Sとされる。
なお、ここでは内輪(ハブ2及び内輪部材4)回転、外輪5固定の例を示しているが、これに限らず、内輪固定、外輪回転の軸受機構にも、本願発明は適用可能である。
図2は、図1のX部の拡大図を示し、この密封装置Cは反車体側に介装されている。密封装置Cは、外輪5の内周に圧入嵌合されるリング状の芯金7と、該芯金7に固着され、ゴム等の弾性材からなる弾性シールリップ部材8とで構成されている。
芯金7は、外輪5の内周に圧入嵌合されるリング状の鋼板部材を折曲げ加工して形成されるもので、外輪5に嵌合固着される円筒部7aと、この円筒部7aの被密封部位Sに対して外側に位置する一端部にその径方向へ連成される鍔状部7bとよりなり、上記鍔状部7bは、上記一端部から上記径方向へ屈折された後、反屈折方向に折返し形成される2重鍔片7cと、この2重鍔片7cを上記反屈折方向へ延出形成される延出鍔片7dとを備えている。そしてシールリップ部材8は、芯金7における2重鍔片7cの折返し部から、延出鍔片7dの先端側に亘る板面に固着一体とされている。
ここで、芯金7は圧延鋼板或いはステンレス鋼板等の金属板製で、板金加工して形成されるが、不錆性のSUSや防錆処理が施された鋼板を用いれば、錆の発生を防ぐことができる。またシールリップ部材8は、NBR、H−NBR、ACM、AEM、FKM等を中心とするゴム等の弾性材が採用され、芯金7に対して、これらの弾性材の加硫成型或いは接着剤等により貼着一体される。上記弾性材の他、弾性を有する軟プラスチック類を採用してもよく、これを射出成型し芯金7に接着剤等で貼着するものとしてもよい。
本発明によれば、特にハブ2におけるハブフランジ2aに向かって立上がる凹曲面部2dと外輪5との間をシールする場合に有効である。なぜなら、芯金7の円筒部7aを外輪5に嵌合し、外輪5の軸方向端面に2重鍔片7cが当接される構造としており、芯金7の2重鍔片7cの折返し部から延出鍔片7dの先端側に亘る板面にシールリップ部材8を貼着するようにしているので、限られたスペースでありながら、シールリップ部材8を貼着するためのスペースを大きく確保することができるからである。
また本発明によれば、芯金7の2重鍔片7cから延出鍔片7dへと連なり形成されるシールリップ部材8との貼着面は、一連に形成され、従来の芯金7とシールリップ部材8との貼着面ように、芯金7側に折返し部やくぼみ等がないため、加硫成型する場合に生じるガスや接着剤、更には芯金7の脱脂処理時の処理液等が溜まることがない。よって、シールリップ部材8の成型時における熱で発生するガスで、芯金7とシールリップ部材8との間にガスぶくれが生じることなく、良好に一体固着でき、不良品の発生を抑えることができる。
図例のシールリップ部材8は、リップ部8aを4つ備えており、夫々のリップ部の先端がハブ2の周面に弾接するようにし、これにより軸受ユニット1の開口端部及び/若しくはその近傍部位を覆うようにして、被密封部位Sを密封し、転動体6の転動部に装填される潤滑剤(グリース等)の漏出或いは外部からの泥や水等の浸入を防止している。上述のように、本発明によれば、芯金7に対するシールリップ部材8の貼着面積を大きく確保することができるから、リップ部8aを上記凹曲面部2cの広い範囲に弾接させることができ、優れたシール性を発揮することができる。
なお、リップ部8aの構成はこれに限定されるものではなく、本発明は、シール設計において、その自由度が大きいものである。すなわち本発明は、外輪5に嵌合固着される芯金7の円筒部7aの厚みが小さいため、該密封装置Cを製品として該円筒部7aを上下に積み重ねるようにして、梱包・出荷をする際に、円筒部7aの積み重ねのためのスペースを大きく確保する必要がなく、シールリップ部材8(リップ部8a)の設計上の制約を少なくすることができる。
図3、図4は同実施例の変形例で、3つのリップ部8aを備えたシールリップ部材8の例を示しており、いずれも外輪5の内周に芯金7が固着された状態を示している。
図3はハブフランジ2aの周面2cに弾接されるリップ部8aをひとつにし、ハブフランジ2aからハブホイール2eへと連成される凹曲面部2dに弾接するリップ部8a、ハブホイール2eの周面に弾接するリップ部8aを備えた例であり、図4はハブフランジ2aの周面2cに弾接されるリップ部8aをふたつにし、凹曲面部2dに弾接するリップ部8aを備えていない例である。これらの例も芯金7の構成は図2の例と同様であり、その他の構成及び作用は上記例と同様であるので、共通部分には同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図5は、上述の実施例1とは異なる実施形態を示した図1のX部の拡大図であり、この密封装置Cは反車体側に介装されているものである。
密封装置Cは、外輪5の内周に圧入嵌合されるリング状の芯金7と、該芯金7に固着され、ゴム等の弾性材からなる弾性シールリップ部材8とで構成されている。芯金7は、外輪5の内周に圧入嵌合されるリング状の鋼板部材を折曲げ加工して形成されるもので、外輪5に嵌合固着される円筒部7aと、この円筒部7aの被密封部位Sに対して外側に位置する一端部にその径方向へ連成される鍔状部7bとよりなり、上記鍔状部7bは、上記一端部から上記径方向へ屈折された後、反屈折方向に折返し形成される2重鍔片7cと、この2重鍔片7cを上記反屈折方向へ延出形成される延出鍔片7dとを備えている点は上記実施例1と同様であるが、本実施例のシールリップ部材8は、芯金7における2重鍔片7cの折返し部から、延出鍔片7dの先端側に亘る板面に固着一体とされ、且つ2重鍔片7cを覆うように2重鍔片7cの外輪5側にもシールリップ部材がまわり込むように形成される芯金覆い部8bを備えている点で異なるものである。
これによれば、実施例1と同様にシールリップ部材8の貼着面積を大きく確保することができるとともに、芯金7と当接する部材(ここでは外輪5)との間のシール性がより一層向上するので、外部からの水や塵埃等の浸入を防止でき、芯金7の錆発生が抑制できる。
ここでは図示していないが、実施例1の変形例として示す例(図3、図4)のように、リップ部8aの構成は4つに限定されず、3つとしてもよく、ハブフランジ2aの周面2cに弾接されるリップ部8aをひとつにし、ハブフランジ2aからハブホイール2eへと連成され凹曲面部2dに弾接されるリップ部8a、ハブホイール2eの周面に弾接されるリップ部8aを備えるもの、又はハブフランジ2aの周面2cに弾接されるリップ部8aをふたつにし、凹曲面部2dに弾接するリップ部8aを備えていないものとしてもよい。
尚、本発明の密封装置の形状は上記実施例に限定されず、密封装置C’にも適用可能であることは言うまでもない。また適用例についても上記実施例に限定されず、2部材間に介在し空所部をシールするものであればよく、その他の軸受、軸受ユニットにも本発明が適用可能である。
本発明の密封装置が組込まれた軸受ユニットの例を示す縦断面図である。 図1におけるX部の拡大図である。 図2の変形例を示す同様図である。 図2の変形例を示す同様図である。 本発明の別の実施形態の図2と同様の図である。 従来の密封装置の一例を示す部分縦断面図である。
符号の説明
C(C’)密封装置
S 被密封部位
7 芯金
7a 円筒部
7b 鍔状部
7c 2重鍔片
7d 延出鍔片
8 シールリップ部材
8a リップ部

Claims (3)

  1. 2物体間に介在して空所部をシールする弾性材製シールリップ部材と、このシールリップ部材を固着一体に支持する鋼板製芯金とよりなる密封装置であって、
    上記芯金は、上記2部材の一方の部材に嵌合固着される円筒部と、この円筒部の被密封部位に対して外側に位置する一端部にその径方向へ連成される鍔状部とよりなり、上記鍔状部は、上記一端部から上記径方向へ屈折された後、反屈折方向に折返し形成される2重鍔片と、この2重鍔片を上記反屈折方向へ延出形成される延出鍔片とを備え、上記シールリップ部材は、上記芯金における2重鍔片の折返し部から、延出鍔片の先端側に亘る板面に固着一体とされていることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    上記シールリップ部材は、ゴム材からなり、上記芯金に対して、ゴム材の加硫成型により一体固着形成されたものであることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の密封装置において、
    上記2部材は、軸受ユニットを構成する回転側部材及び固定側部材であることを特徴とする密封装置。
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