JP2007087010A - 自動取引装置および自動取引システム - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客の取引の明細票の印刷および発行を不要にしたとき付与されたポイントで取引の手数料を減額するサービスを受けることができる自動取引装置およびシステムを提供する。
【解決手段】顧客の取引の内容を印刷した明細票が不要であることが選択された自動取引装置1から指示を受信して更新する累積ポイントを該顧客の口座情報に関連付けて記憶した顧客データベース4をホストコンピュータ3に設けた。口座情報を自動取引装置1から受信したホストコンピュータ3が顧客データベース4を検索して抽出した累積ポイントを該自動取引装置1のポイント処理部が受信した累積ポイントから該顧客が選択した取引の手数料の減額に相当するポイントを減算でき、その減算後のポイントを通知する電文および取引手数料を減額する情報を含む取引電文を該ホストコンピュータ3へ送信し、顧客の累積ポイントを更新して取引手数料を減額した取引を許可するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動取引装置および自動取引システムに関し、金融機関の店舗やコンビニエンスストア等の店舗等に設置される自動取引装置の利用手数料を減額するサービスを提供する自動取引装置および自動取引システムに関する。
従来の自動取引装置および自動取引システムは、顧客の操作により現金引出し、現金振込み等の取引を行ったときその取引の内容を印刷した明細票をその顧客に発行するようにしている。
また、取引の終了時に明細票の発行の要否を顧客に選択させ、不要を選択した場合、顧客が行なった取引の内容を表示部に表示して明細票の印刷および発行を行わないようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−134807号公報(段落「0023」〜段落「0027」、図4)
しかしながら、上述した従来の技術においては、顧客が行なった取引の明細票を印刷および発行する件数を減らすことにより金融機関等はその費用を削減するができるが、取引を行った顧客にはその費用を削減することにより生じる利益は還元されないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、顧客の操作により取引情報の入力を受け付ける自動取引装置と、その入力された取引情報に基づいて取引を依頼する取引電文を自動取引装置から受信して取引を許可するホストコンピュータとを備えた自動取引システムにおいて、顧客の操作により行なう取引の内容を印刷した明細票が不要であることが選択された自動取引装置から指示を受信して更新する累積ポイントを該顧客の口座番号等の口座情報に関連付けて記憶した顧客データベースをホストコンピュータに設け、顧客のカードから読み取った口座情報を自動取引装置から受信したホストコンピュータが前記顧客データベースを該口座情報に基づいて検索して抽出した累積ポイントを自動取引装置へ送信し、該自動取引装置のポイント処理部が受信した累積ポイントから該顧客が選択した取引の手数料の減額に相当するポイントを減算することを可能とし、減算した場合、その減算後のポイントを通知する電文および取引手数料を減額する情報を含む取引電文を該ホストコンピュータへ送信し、該ホストコンピュータが受信した電文にしたがって該顧客の累積ポイントを更新するとともに取引手数料を減額した取引を許可して取引を行うようにしたことを特徴とする。
このようにした本発明は、金融機関等が明細票を発行する費用を削減したことにより生じる利益を顧客に還元することができ、また、顧客に対するサービスを向上させることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による自動取引装置および自動取引システムの実施例を説明する。
まず、第1の実施例について説明する。
図1は第1の実施例における自動取引システムの構成を示すブロック図、図2は第1の実施例における自動取引装置の構成を示すブロック図である。
自動取引システムの構成を図1に基づいて説明する。
図1において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗またはコンビニエンスストア等の店舗に設置されるものである。この自動取引装置1は顧客の操作により現金引出しや現金入金および振込み等の取引ができるものである。また、通信回線2に通信可能に接続されている。
3はホストコンピュータであり、銀行等の金融機関の事務センタ等に設置されるものである。このホストコンピュータ3はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の演算および制御手段である制御部、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段である記憶部および通信手段である通信部等を備えるものであり、通信回線2を介して自動取引装置1等と相互に通信可能に接続されている。
また、このホストコンピュータ3は自動取引装置1との間で現金引出し、現金入金、振込み等の取引電文の送受信を行い顧客の取引を成立させるか否かを判断するとともにその取引の処理を行う。また、顧客の口座番号と顧客の暗証番号等で本人であるか否かの本人認証も行なう。
4は顧客データベースであり、ホストコンピュータ3に備えられたものである。この顧客データベース4は顧客毎に顧客が獲得した累積ポイントを含む顧客情報を記憶するものであり、顧客の口座番号等の口座情報に関連付けてその顧客情報を記憶する。したがって、ホストコンピュータ3は顧客の口座番号等の口座情報に基づいて顧客データベース4を検索し、その顧客が獲得したポイントを含む顧客情報を抽出することができる。
ここで、ポイントとは、顧客が自動取引装置1で行なう取引において明細票の発行を受けない場合、その顧客に付与され蓄積することができる点数であり、この点数に応じて自動取引装置1で行う取引の利用手数料を減額するサービスを受けることができるものをいう。
次に、自動取引装置の構成を説明する。
図2において、11は顧客操作表示部であり、タッチパネル等の操作部および液晶ディスプレイ等の表示部で構成されたものである。この顧客操作表示部11はCRTT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示部上にタッチパネルを配置し顧客が行なう入力操作等を検知するものであり、また、取引選択画面、顧客が選択した取引に対して顧客の入力操作等の誘導を行なう画面および入力された情報等を表示するものである。
12はカード部であり、カード読取り書込み機構およびカード搬送機構等を備えたものである。このカード部12は、顧客がカード挿入返却口13に挿入したカードの磁気ストライプやICチップ等から口座番号等の口座情報を読取る。口座番号等を読取ったカードはカード挿入返却口13から排出して顧客に返却する。このカード挿入返却口13はカードの挿入を検知する機構およびカードの受取りを検知する機構を設けたものである。
14は明細票印刷部であり、明細票印刷機構および明細票搬送機構等を備えたものである。この明細票印刷部14は顧客の操作により行なった取引の内容を明細票に印刷し、その明細票を明細票搬送路により搬送して明細票排出口15から排出し、顧客は排出された明細票を受取る。この明細票排出口15は排出した明細票が受取られたことを検知する機構を設けたものである。
16は現金部であり、紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものである。この現金部16は現金引出し取引や現金入金取引に伴う紙幣や硬貨の入出金処理を行なう。ここで、入金処理とは顧客が入出金口17に入れた紙幣を紙幣入出金機で計数して金庫に収納し、入出金口17に入れた硬貨を硬貨入出金機で計数して金庫に収納することである。また、出金処理とは顧客の操作により指定した金額に相当する紙幣および硬貨をそれぞれ紙幣入出金機および硬貨入出金機の金庫から繰り出して計数し入出金口17に搬送して顧客に払い出すことである。
この入出金口17は挿入された紙幣ならびに硬貨を検知する機構および搬送された紙幣ならびに硬貨の受取りを検知する機構を設けたものである。
なお、現金部16は紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものに限られることなく、紙幣入出金機のみで構成されたものであってもよく、さらに、この現金部16を備えないものであってもよい。
18は通帳部であり、通帳の磁気ストライプを読取りならびに書込みする機構、通帳搬送機構および通帳印刷機構等を備えたものである。この通帳部18は通帳挿入返却口19から挿入された通帳の磁気ストライプを読取り、また、顧客が行なった取引内容等を印刷し、通帳挿入返却口19から排出する。この通帳挿入返却口19は通帳の挿入を検知する機構および通帳の受取りを検知する機構を設けたものである。
20は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部20には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、顧客操作表示部11に表示する画面データおよび顧客が行なう取引に必要な情報等を記憶する。
21は通信制御部であり、通信回線2を介して接続されたホストコンピュータ3等との間で情報の送受信を行うものである。
22は制御部であり、CPU等の演算および制御手段や図示しない記憶手段および後述するポイント処理部等で構成されたものである。この制御部22は顧客操作表示部11、カード部12、明細票印刷部14、現金部16、通帳部18、記憶部20および通信制御部21を含めて自動取引装置1全体の動作を記憶部20に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御する。
なお、制御部22は日時や時刻等を計測する手段であるカレンダーおよび時計機能等も有している。
221はポイント処理部であり、ホストコンピュータ3から受信した顧客が獲得した累積ポイントに基づいて顧客が行なう取引で発生する手数料を減額するサービスを提供する処理および取引終了時に明細票の印刷ならびに発行を不要とした場合に付与されたポイントを顧客が獲得した累積ポイントに加算する処理等を行うものである。
上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
図3は第1の実施例における取引の流れを示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
まず、図示しない自動取引装置1の近接センサにより顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は「いらっしゃいませ」等の文言および「お引出し」、「入金」、「お振込」、「残高照会」等の取引選択ボタンから構成される取引選択画面を表示する。
S1a:顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタンを押下する。本実施例では、顧客により「お振込」の取引選択ボタンが押下されたものとする。
S2a:顧客操作表示部11が「お振込」取引選択ボタンの押下を検知すると顧客操作表示部11は制御部22の指示により顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカード挿入排出口13から挿入する。
S3a:カード部12は挿入されたカードの磁気ストライプやICチップ等から口座番号等の口座情報を読取る。カードが挿入されると顧客操作表示部11は顧客の暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力画面を表示する。この暗証番号入力画面には「1」から「9」および「0」ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が暗証番号入力画面を表示すると顧客は表示された操作ボタンを押下して暗証番号を入力する。顧客が暗証番号を入力すると制御部22は通信制御部21を介してその暗証番号をカードから読取った口座番号等とともにホストコンピュータ3へ送信する。
ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて顧客データベース4を検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人認証を行う。ホストコンピュータ3は通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
なお、本人認証は暗証番号を使用したものに限られるものでなく、生体認証等を使用した本人認証であってもよい。
S4a:本人認証の結果、本人であることが確認できると自動取引装置1のポイント処理部221は顧客の口座番号等の口座情報を含むポイント情報を取得する依頼電文を作成し、ホストコンピュータ3へ送信する。ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて顧客データベース4を検索して顧客が獲得した累積ポイントを含む顧客情報を抽出し、その顧客情報を自動取引装置1へ返送する。
S5a:自動取引装置1のポイント処理部221は受信した顧客が獲得した累積ポイントを含む顧客情報を記憶部20に記憶させ、次に、顧客は振込先金融機関名、振込先支店名、振込先口座番号等の取引に必要な情報を顧客操作表示部11から入力する。
S6a:取引に必要な情報の入力を顧客操作表示部11が受け付けるとポイント処理部221は顧客により選択された取引がポイントを使用したサービスを受けることができるか否かを判定する。ここで、ポイントを使用したサービスを受けることができると判定される条件は、例えば、選択された取引に手数料が発生し、かつ、顧客が獲得している累積ポイントが5ポイント以上の場合である。
上述した判定において、ポイントを使用したサービスを受けることができないと判定された場合、処理をS10aへ移行する。
S7a:一方、ポイントを使用したサービスを受けることができると判定されると顧客操作表示部11はポイント処理部221の指示により図4に示す取引内容確認画面41を表示する。
この取引内容確認画面41は「内容をご確認ください」等の文言、S5aにおいて入力した振込先金融機関名、振込先支店名、振込先口座番号や手数料等の取引内容42、「ご利用可能なポイントは30Pです。30Pお使い頂くと手数料が無料になります。」等の文言ならびに「ポイントを使用する」ボタン44、「ポイントを使用しない」ボタン45等のポイント使用確認43、「確認」ボタン46および「取消」ボタン47等で構成されるものである。
ここで、取引内容42では手数料が315円であることを表示し、また、ポイント使用確認43では「ご利用可能なポイントは30Pです。」の文言により顧客の累積ポイントが30ポイントであることを表示し、「30Pお使い頂くと手数料が無料になります。」の文言によりその累積ポイント使用することで手数料が無料になるサービスを受けることができることを表示する。
このようにポイントを利用することが可能である場合、「ポイントを使用する」ボタン44、「ポイントを使用しない」ボタン45を表示し、顧客にポイントによるサービスを受けるか否かを選択することを促す。
S8a:顧客は取引内容確認画面41の内容を確認し、累積ポイントを使用する場合は「ポイントを使用する」ボタン44を押下して選択した後、「確認」ボタン46を押下する。
一方、ポイントを使用しない場合は「ポイントを使用しない」ボタン45を押下して選択した後、「確認」ボタン46を押下する。この場合、処理をS10aへ移行する。
S9a:「ポイントを使用する」ボタン44および「確認」ボタン46の押下を検知すると顧客操作表示部11はポイント処理部221の指示により図5に示すポイント数入力画面51を表示する。このポイント数入力画面51は「内容をご確認ください」等の文言、S5aにおいて入力した振込先金融機関名、振込先支店名、振込先口座番号や手数料等の取引内容52、「ご利用になるポイント数を入力してください。」等の文言ならびに使用するポイント数を入力する「1」から「9」および「0」の数字ボタンおよび入力されたポイント数を表示する領域54からなるポイント入力53、「確認」ボタン55および「取消」ボタン56等で構成されるものである。
顧客が「1」から「9」および「0」の数字ボタンを押下して使用するポイントを入力すると入力したポイントがポイント数を表示する領域54に表示する。例えば、顧客により「3」と「0」が入力されると入力されたポイント数を表示する領域54には「30P」が表示される。
使用するポイントを入力した後、顧客は「確認」ボタン55を押下する。この「確認」ボタン55の押下を受け付けるとポイント処理部221は記憶部20に記憶した顧客が獲得した累積ポイントから入力されたポイント数を減算する。本実施例では、顧客が獲得したポイントの30ポイントから利用する30ポイントを減算した結果、顧客が獲得した累積ポイントは0ポイントになる。
S10a:ポイント処理部221は顧客により選択され入力された取引内容にしたがって取引電文を生成し、ホストコンピュータ3へ送信する。例えば、ポイントを使用したサービスを受ける場合、取引電文は振込み金額、振込先金融機関、振込先支店、振込先口座番号等および手数料を減額する旨の情報等で構成されたものである。なお、ポイントを使用したサービスを受けない場合、取引電文は振込み金額、振込先金融機関、振込先支店、振込先口座番号等および手数料を減額しない旨の情報等で構成されたものになる。
ホストコンピュータ3は受信した取引電文にしたがって取引処理を実行し、その結果を自動取引装置1へ送信する。なお、取引が成立しない場合はカードを顧客に返却して取引を終了する。
S11a:一方、取引が成立すると顧客操作表示部11はポイント処理部221の指示により図6に示す明細票印刷選択画面61を表示する。この明細票印刷選択画面61は「内容をご確認ください」等の文言、S5aにおいて入力した振込先金融機関名、振込先支店名、振込先口座番号や手数料等の取引内容62、「明細票印字」ボタン63、「明細票印字不要」ボタン64等で構成されるものである。
S12a:顧客操作表示部11は「明細票印字」ボタン63または「明細票印字不要」ボタン64が顧客により押下されることを待つ。
S13a:顧客操作表示部11が「明細票印字不要」ボタン64の押下を検知するとポイント処理部221により記憶部20に記憶した顧客が獲得した累積ポイントに所定のポイントを加算する。例えば、記憶部20に記憶した顧客が獲得した累積ポイントが0の場合、今回の取引で獲得したポイントを5ポイントとすると累積ポイントは5になる。
なお、取引内容を印刷した明細票は顧客に発行しないものとする。
S14a:一方、顧客操作表示部11が「明細票印字」ボタン63の押下を検知すると明細票印刷部14は顧客が行なった取引の内容を明細票に印刷する。このとき、累積ポイントの更新は行わない。
S15a:顧客により「明細票印字」ボタン63または「明細票印字不要」ボタン64が押下されるとポイント処理部221は通信制御部21を介して記憶部20に記憶した累積ポイントを顧客の口座番号等の口座情報とともにホストコンピュータ3へ送信する。ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報と関連付けて累積ポイントを顧客データベース4に格納する。
また、自動取引装置1の顧客操作表示部11はポイント処理部221の指示により図7に示すポイント案内画面71を表示する。
このポイント案内画面71は「本日ご利用頂いたポイントは30Pです。本日追加したポイントは5Pです。次回5Pご利用になれます。(手数料50円減額)」等の文言および「確認」ボタン73等で構成されたものである。「本日ご利用頂いたポイントは30Pです。」の文言で顧客が本取引で利用したポイント数を示し、「本日追加したポイントは5Pです。」の文言で本取引において新たに追加されたポイント数を示し、「次回5Pご利用になれます。」の文言で顧客が獲得した累積ポイント数を示している。
なお、顧客が本取引においてポイントサービスを利用しなかった場合、「本日ご利用頂いたポイントは30Pです。」の文言は表示しない。同様に、顧客が本取引において明細票の印字を行なった場合、「本日追加したポイントは5Pです。」の文言は表示しない。また、S13aで更新した顧客が獲得した累積ポイントが0の場合、「次回5Pご利用になれます。」の文言に替えて「次回ご利用可能なポイントはありません。」等の文言を表示するものとする。
顧客はポイントの状況を確認すると「確認」ボタン73を押下する。
S16a:顧客操作表示部11が「確認」ボタン73の押下を検知するとカード部11は制御部22の指示により挿入されたカードをカード挿入返却口13から排出して顧客に返却する。
S17a:S12aにおいて、「明細票印字不要」ボタン64が押下された場合、取引を終了する。
S18a:一方、S12aにおいて、「明細票印字」ボタン63が押下された場合、印刷された明細票を明細票排出口15から排出させて顧客に発行して取引を終了する。
このようにして顧客は自動取引装置1において取引を行なう。
なお、本実施例において、「明細書印字不要」を1回選択する毎に5ポイントを累積ポイントに加算するものとして記載したが、5ポイントに限られることなく任意のポイントとすることも可能である。
また、振り込み手数料を315円として記載したが、315円に限られるものではない。さらに、手数料が発生する取引は振込取引に限られることなく、現金引出し等の取引であってもよい。
またさらに、上述した取引の途中において取引を中止する場合について特に記載していないが、適宜、取消ボタン等を表示し、それが選択されることにより取引を中止するようにしてもよい。この場合、挿入されたカードを顧客に返却して取引を終了するものとする。
以上説明したように、第1の実施例では、明細票の印刷および発行を不要とする取引を行った顧客に対してポイントを付与し、そのポイントを利用して取引における手数料を減額することにより、顧客に対するサービスを向上させることができ、また、金融機関等が明細票を発行する費用を削減したことにより生じる利益を顧客に還元することができるという効果が得られる。
また、顧客に対するサービスを向上させることにより自動取引装置の利用率を向上させることもできるという効果が得られる。

次に、第2の実施例を説明する。
第2の実施例の構成は第1の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施例の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
図8は第2の実施例における取引の流れを示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
まず、図示しない自動取引装置1の近接センサにより顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は図9に示す取引選択画面91を表示する。この取引選択画面91は「いらっしゃいませ。お取引をお選びください。」等の文言および「お引出し」ボタン、「お振込」ボタン、「ポイント照会」ボタン92、「お預入れ」ボタン、「残高照会」ボタン等の取引選択ボタンから構成されるものである。
S1b:顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタンを押下する。本実施例では、顧客により「ポイント照会」ボタン92が押下されたものとする。
S2b〜S4b:図3のS2a〜S4aと同様なのでその説明を省略する。
S5b:自動取引装置1のポイント処理部221は受信した顧客が獲得した累積ポイントを含む顧客情報を記憶部20に記憶させ、次に、顧客操作表示部11はポイント処理部221の指示により図10に示すポイント照会画面101を表示する。このポイント照会画面101は「ご利用可能なポイントは30Pです。(手数料315円分減額)」等の文言からなる累積ポイントの情報102、および「お引出し」ボタン103、「お振込み」ボタン104、「残高照会」ボタン105、「確認」ボタン106等で構成されるものである。
「ご利用可能なポイントは30Pです。」の文言により顧客の累積ポイントが30ポイントであることを表示し、「(手数料315円分減額)」の文言により利用可能ポイントで手数料が315円減額されるサービスを受けることができることを表示する。
S6b:顧客は引き続き取引を行なう場合、「お引出し」ボタン103、「お振込み」ボタン104、「残高照会」ボタン105等を押下して取引を選択する。本実施例では、「お振込み」ボタン104が押下されたものとして説明する。
一方、取引を行なわない場合は「確認」ボタン106を押下してポイント照会を終了させる。このとき、カード部12は挿入されたカードを顧客に返却して取引を終了する。
S7b:顧客により「お振込み」ボタン104が押下され、振込取引が選択されると顧客は振込先金融機関名、振込先支店名、振込先口座番号等の取引に必要な情報を顧客操作表示部11から入力する。
S8b〜S20b:図3のS6a〜S18aと同様なのでその説明を省略する。
このようにして顧客は自動取引装置1において取引を行なう。
なお、本実施例において、「明細書印字不要」を1回選択する毎に5ポイントを累積ポイントに加算するものとして記載したが、5ポイントに限られることなく任意のポイントとすることも可能である。
また、振り込み手数料を315円として記載したが、315円に限られるものではない。さらに、手数料が発生する取引は振込取引に限られることなく、現金引出し等の取引であってもよい。
またさらに、上述した取引の途中において取引を中止する場合について特に記載していないが、適宜、取消ボタン等を表示し、それが選択されることにより取引を中止するようにしてもよい。この場合、挿入されたカードを顧客に返却して取引を終了するものとする。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、ポイント照会取引を設けることにより、顧客が希望する取引を行う前に獲得したポイントを確認することができるという効果が得られる。

次に、第3の実施例を説明する。
第3の実施例の構成は第1の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第3の実施例の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
図11は第3の実施例における取引の流れを示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
まず、図示しない自動取引装置1の近接センサにより顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は図12に示す取引選択画面1201を表示する。この取引選択画面1201は「いらっしゃいませ。お取引をお選びください。」等の文言および「お引出し」ボタン、「お振込」ボタン、「ポイントサービス」ボタン1202、「お預入れ」ボタン、「残高照会」ボタン等の取引選択ボタンから構成されるものである。
S1c:顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタンを押下する。本実施例では、顧客により「ポイントサービス」ボタン1202が押下されたものとする。
S2c〜S4c:図3のS2a〜S4aと同様なのでその説明を省略する。
S5c:自動取引装置1のポイント処理部221は受信した顧客が獲得した累積ポイントを含む顧客情報を記憶部20に記憶させる。
次に、顧客が獲得した累積ポイントを利用した取引が可能である場合、顧客操作表示部11はポイント処理部221の指示により図13に示すポイントサービス画面1301を表示する。このポイントサービス画面1301は「ご利用可能なポイントは30Pです。(手数料315円分減額)ポイントをご利用になる取引を選択してください。」等の文言からなる累積ポイントの情報1302、および「お引出し」ボタン1303、「お振込み」ボタン1304、「残高照会」ボタン1305、「お預入れ」ボタン1306、「取消し」ボタン1307等で構成されるものである。
「ご利用可能なポイントは30Pです。」の文言により顧客の累積ポイントが30ポイントであることを表示し、「(手数料315円分減額)」の文言により利用可能ポイントで手数料が315円減額されるサービスを受けることができることを表示する。さらに、「ポイントをご利用になる取引を選択してください。」の文言により取引選択を顧客に促す。
一方、顧客が獲得した累積ポイントを利用した取引が不可能である場合、顧客操作表示部11はポイント処理部221の指示により図14に示すポイントサービス画面1401を表示する。このポイントサービス画面1401は「ご利用可能なポイントは30Pです。(手数料315円分減額)現在ポイントをご利用可能な取引はありません。」等の文言からなる累積ポイントの情報1402、「ポイントを利用せずにお取引を続ける場合は取引を選択してください。」等の文言からなる顧客誘導1403、および「お引出し」ボタン1303、「お振込み」ボタン1304、「残高照会」ボタン1305、「お預入れ」ボタン1306、「取消し」ボタン1407等で構成されるものである。
「ご利用可能なポイントは30Pです。」の文言により顧客の累積ポイントが30ポイントであることを表示し、「(手数料315円分減額)」の文言により利用可能ポイントで手数料が315円減額されるサービスを受けることができることを表示する。さらに、「現在ポイントをご利用可能な取引はありません。」の文言により顧客にポイントを利用できる取引が存在しないことを知らせ、「ポイントを利用せずにお取引を続ける場合は取引を選択してください。」の文言により顧客にポイントを使用せず行なえる取引の選択を誘導する。
ここで、顧客が獲得した累積ポイントを利用した取引が可能か否かの判定は、顧客が獲得した累積ポイントと自動取引装置1で行なう取引に必要な手数料を比較し、累積ポイントで手数料を負担できる取引が存在するか否かで行なうものとする。なお、この自動取引装置1で行う取引に必要な手数料は取引内容や取引を行なう時間帯等によっても変動するものであるとする。
S6c:顧客は引き続き取引を行なう場合、「お引出し」ボタン1303、「お振込み」ボタン1304、「残高照会」ボタン1305、「お預入れ」ボタン1306等を押下して取引を選択する。本実施例では、「お振込み」ボタン1304が押下されたものとして説明する。
一方、取引を行なわない場合は「取消し」ボタン1307を押下してポイントサービス取引を終了させる。このとき、カード部12は挿入されたカードを顧客に返却して取引を終了する。
S7c:顧客により「お振込み」ボタン1304が押下され、振込取引が選択されると顧客は振込先金融機関名、振込先支店名、振込先口座番号等の取引に必要な情報を顧客操作表示部11から入力する。
S8c:顧客が獲得した累積ポイントを利用した取引が可能であるか否かを判定する。この判定はS5cで行う判定と同様である。
S9a:顧客が獲得した累積ポイントを利用した取引が可能であると判定されると「ポイントを使用する」ボタン44および「確認」ボタン46の押下を検知すると顧客操作表示部11はポイント処理部221の指示により図5に示すポイント数入力画面51を表示する。このポイント数入力画面51は「内容をご確認ください」等の文言、S5aにおいて入力した振込先金融機関名、振込先支店名、振込先口座番号や手数料等の取引内容52、「ご利用になるポイント数を入力してください。」等の文言ならびに使用するポイント数を入力する「1」から「9」および「0」の数字ボタンおよび入力されたポイント数を表示する領域54からなるポイント入力53、「確認」ボタン55および「取消」ボタン56等で構成されるものである。
顧客が「1」から「9」および「0」の数字ボタンを押下して使用するポイントを入力すると入力したポイントがポイント数を表示する領域54に表示する。例えば、顧客により「3」と「0」が入力されると入力されたポイント数を表示する領域54には「30P」が表示される。
使用するポイントを入力した後、顧客は「確認」ボタン55を押下する。この「確認」ボタン55の押下を受け付けるとポイント処理部221は記憶部20に記憶した顧客が獲得した累積ポイントから入力されたポイント数を減算する。本実施例では、顧客が獲得したポイントの30ポイントから利用する30ポイントを減算した結果、顧客が獲得した累積ポイントは0ポイントになる。
一方、顧客が獲得した累積ポイントを利用した取引が不可能であると判定されると処理をS10cへ移行する。
S10c:ポイント処理部221は顧客により選択され入力された取引内容にしたがって取引電文を生成し、ホストコンピュータ3へ送信する。例えば、ポイントを使用したサービスを受ける場合、取引電文は振込み金額、振込先金融機関、振込先支店、振込先口座番号等および手数料を減額する旨の情報等で構成されたものである。なお、ポイントを使用したサービスを受けない場合、取引電文は振込み金額、振込先金融機関、振込先支店、振込先口座番号等および手数料を減額しない旨の情報等で構成されたものである。
ホストコンピュータ3は受信した取引電文にしたがって取引処理を実行し、その結果を自動取引装置1へ送信する。なお、取引が成立しない場合はカードを顧客に返却して取引を終了する。
S11c〜S18c:図3のS11a〜S18aと同様なのでその説明を省略する。
このようにして顧客は自動取引装置1において取引を行なう。
なお、本実施例において、「明細書印字不要」を1回選択する毎に5ポイントを累積ポイントに加算するものとして記載したが、5ポイントに限られることなく任意のポイントとすることも可能である。
また、振り込み手数料を315円として記載したが、315円に限られるものではない。さらに、手数料が発生する取引は振込取引に限られることなく、現金引出し等の取引であってもよい。
またさらに、上述した取引の途中において取引を中止する場合について特に記載していないが、適宜、取消ボタン等を表示し、それが選択されることにより取引を中止するようにしてもよい。この場合、挿入されたカードを顧客に返却して取引を終了するものとする。
以上説明したように、第3の実施例では、第1の実施例の効果に加え、ポイントサービス取引を設けることにより、顧客が希望する取引を行う前に獲得したポイントを確認することができるという効果が得られる。
第1の実施例における自動取引システムの構成を示すブロック図 第1の実施例における自動取引装置の構成を示すブロック図 第1の実施例における取引の流れを示すフローチャート 第1の実施例における取引内容確認画面の説明図 第1の実施例におけるポイント数入力画面の説明図 第1の実施例における取引内容確認画面の説明図 第1の実施例におけるポイント案内画面の説明図 第2の実施例における取引の流れを示すフローチャート 第2の実施例における取引選択画面の説明図 第2の実施例におけるポイント照会画面の説明図 第3の実施例における取引の流れを示すフローチャート 第2の実施例における取引選択画面の説明図 第3の実施例におけるポイントサービス画面の説明図 第3の実施例におけるポイントサービス画面の説明図
符号の説明
1 自動取引装置
2 通信回線
3 ホストコンピュータ
4 顧客データベース
11 顧客操作表示部
12 カード部
13 カード挿入返却口
14 明細票印刷部
15 明細票排出口
16 現金部
17 入出金口
18 通帳部
19 通帳挿入返却口
20 記憶部
21 通信制御部
22 制御部
221 ポイント処理部

Claims (7)

  1. 顧客の操作により取引情報の入力を顧客操作表示部で受け付け、その取引情報に基づいて取引を依頼する取引電文を上位装置に送信して取引を行なう自動取引装置において、
    顧客のカードから読み取った口座番号等の口座情報に関連付けて予め記憶された累積ポイントを上位装置から受信し、その累積ポイントから該顧客が選択した取引の手数料の減額に相当するポイントを減算することを可能とし、減算した場合、その減算後の累積ポイントを通知する電文および取引手数料を減額する情報を含む取引電文を上位装置へ送信するポイント処理部を設け、
    取引手数料を減額した取引を行うようにしたことを特徴とする自動取引装置。
  2. 請求項1の自動取引装置において、
    顧客の操作により行なう取引内容を印刷した明細票の要否を選択する明細票要否選択画面を設け、
    前記明細票要否選択画面で不要が選択されたとき、前記累積ポイントに所定のポイントを加算し、その加算後の累積ポイントを通知する電文を上位装置へ送信するようにしたことを特徴とする自動取引装置。
  3. 請求項1または請求項2の自動取引装置において、
    顧客が行なう取引の手数料の減額の要否を選択する手数料減額要否選択画面を設け、
    顧客の選択により手数料を減額した取引をおこなうようにしたことを特徴とする自動取引装置。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3の自動取引装置において、
    前記上位装置から受信した累積ポイントを表示する累積ポイント通知画面を設け、
    前記累積ポイント通知画面を表示するようにしたことを特徴とする自動取引装置。
  5. 請求項4の自動取引装置において、
    前記累積ポイント通知画面に現金引出しや振込み等の取引を選択する取引選択ボタンを設け、
    前記取引選択ボタンの選択を受け付けて取引を行なうようにしたことを特徴とする自動取引装置。
  6. 請求項1、請求項2または請求項3の自動取引装置において、
    前記上位装置から受信した累積ポイントを利用できる取引の有無を表示する画面を設け、
    前記画面を表示するようにしたことを特徴とする自動取引装置。
  7. 顧客の操作により取引情報の入力を受け付ける自動取引装置と、その入力された取引情報に基づいて取引を依頼する取引電文を自動取引装置から受信して取引を許可するホストコンピュータとを備えた自動取引システムにおいて、
    顧客の操作により行なう取引の内容を印刷した明細票が不要であることが選択された自動取引装置から指示を受信して更新する累積ポイントを該顧客の口座番号等の口座情報に関連付けて記憶した顧客データベースをホストコンピュータに設け、
    顧客のカードから読み取った口座情報を自動取引装置から受信したホストコンピュータが前記顧客データベースを該口座情報に基づいて検索して抽出した累積ポイントを自動取引装置へ送信し、該自動取引装置のポイント処理部が受信した累積ポイントから該顧客が選択した取引の手数料の減額に相当するポイントを減算することを可能とし、減算した場合、その減算後のポイントを通知する電文および取引手数料を減額する情報を含む取引電文を該ホストコンピュータへ送信し、該ホストコンピュータが受信した電文にしたがって該顧客の累積ポイントを更新するとともに取引手数料を減額した取引を許可して取引を行うようにしたことを特徴とする自動取引システム。
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